JP2002019279A - カードプリンター用インクジェット記録シート - Google Patents

カードプリンター用インクジェット記録シート

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JP2002019279A
JP2002019279A JP2000212408A JP2000212408A JP2002019279A JP 2002019279 A JP2002019279 A JP 2002019279A JP 2000212408 A JP2000212408 A JP 2000212408A JP 2000212408 A JP2000212408 A JP 2000212408A JP 2002019279 A JP2002019279 A JP 2002019279A
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ink
ink jet
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Takeyuki Ishiyama
健幸 石山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インク吸収性が高く、カードプリンターのよう
に記録速度の速いインクジェット方式を利用したプリン
ターに適用した場合にも良好な吸収性を持つ、高い光沢
を有するカードプリンター用インクジェット記録シート
を提供する。 【解決手段】支持体上の片面に、少なくとも1層のイン
ク受理層と、キャスト処理によって塗設される光沢発現
層が順次積層されてなるインクジェット記録シートであ
り、インクジェット記録面の短時間吸水量を25g/m
2以上に調整する。更に、光沢発現層の顔料としてアル
ミナ水和物を用い、インク受理層にアセチレングリコー
ルのエチレンオキサイド付加物を含有せしめることによ
り、課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録方式を利用したプリンターに適用されるインクジェッ
ト記録シートに関するものであり、特に、カードプリン
ターやラベルプリンター等の記録速度の速いインクジェ
ット方式を利用したプリンターに適用される、インク吸
収性を改良した高い光沢を有するカードプリンター用イ
ンクジェット記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、インクの微
小液滴を種々の作動原理により飛翔させ紙等の記録シー
トに付着させ、画像・文字等の記録を行うものである。
該記録方式は、高速、低騒音、多色化が容易、記録パタ
ーンの融通性が大きい、現像及び定着が不要等の特徴が
あり、漢字を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置
として、種々の用途において急速に普及している。更
に、多色インクジェット方式により形成される画像は、
多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して遜色の
ない記録を得ることが可能であり、作成部数が少なくて
すむ用途では写真技術によるよりも安価であることから
フルカラー画像記録分野にまで広く応用されつつある。
【0003】更に、インクジェット方式を利用したプリ
ンターは、市場からの更なる要求のために、高解像度
化、色再現範囲の拡大、高速化が図られている。これに
伴い、記録媒体であるインクジェット記録シートには、
優れた画像品質を発現するための高いインク受理容量の
確保や発色性の良好な塗層の塗設が不可欠となってい
る。
【0004】また、近年名刺やハガキ作成等にインクジ
ェット記録方式を利用したカードプリンターが用いられ
るようになってきた。ハガキサイズのフルカラーの図柄
を記録する場合、通常のインクジェットプリンターでは
1枚当たり数分の時間がかかるが、インクジェット記録
方式を利用したカードプリンターでは1枚当たり数秒で
記録することができるものもある。この様に、インクジ
ェット記録方式を利用したカードプリンターは、通常の
インクジェットプリンターと比較して記録速度が著しく
速いため、インクジェット記録用紙には高いインク受理
容量の確保と共にインク吸収速度の高い塗層の塗設が要
求される。なお、カードプリンターでは、記録速度を高
めるために、ヘッドとしてラインヘッドを採用している
場合が多い。
【0005】インクジェット記録シートに関して、光沢
を高めるために、例えば、特開平2−113986号公
報にはカチオン性高分子電解質を含む水溶液で処理した
後にキャストする方法、特開平2−274587号公報
には光沢向上のためにコロイダルシリカを用い、カチオ
ン性高分子電解質を含む水溶液で処理した後にキャスト
する方法、等が提案されている。
【0006】このようなインクジェット記録シートを、
特に記録速度の速いインクジェット記録方式を利用した
カードプリンターに用いた場合、インク吸収速度が十分
でないためにインクを吸収しきれずに、搬送用のロール
にインクが付着し非画像部を汚したり、重なり合ったイ
ンクジェット記録シートの反対面にインクが転写してし
まう等の著しい品質の低下を招くこととなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インク吸収
速度が高く、カードプリンターのように記録速度の速い
インクジェット方式を利用したプリンターに適用した場
合にも良好な吸収性を持つ、高い光沢を有するカードプ
リンター用インクジェット記録シートを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上のよ
うな課題を解決するため鋭意研究の結果、本発明に至っ
た。
【0009】即ち、支持体上の片面に、少なくとも1層
のインク受理層と、キャスト処理によって塗設される光
沢発現層が順次積層されてなるインクジェット記録シー
トにおいて、インクジェット記録面の短時間吸水量が2
5g/m2以上であることを特徴とするカードプリンター
用インクジェット記録シートの発明である。
【0010】又、該光沢発現層が、アルミナ水和物を主
成分とする塗被組成物を塗布した後キャスト処理によっ
て塗設されるとき、発色性が高まり、好ましい。
【0011】該インク受理層にアセチレングリコールの
エチレンオキサイド付加物が含有するとき、短時間吸水
量を25g/m2以上に調整しやすくなり、より好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。
【0013】本発明は、インク吸収速度が高く、カード
プリンターのように記録速度の速いインクジェット方式
を利用したプリンターに適用した場合にも良好な吸収性
を持つ、高い光沢を有するインクジェット記録シートで
ある。
【0014】カードプリンターのように記録速度の速い
インクジェット方式を利用したプリンターで記録する場
合、インクジェット記録シートには高いインク吸収容量
が必要とされるのみならず、高いインク吸収速度が必要
とされる。インク吸収速度が十分でないと、インクを吸
収しきれないために搬送用のロールにインクが付着し非
画像部を汚したり、重なり合ったインクジェット記録シ
ートの反対面にインクが転写してしまう等の著しい品質
の低下を招く。
【0015】発明者は、支持体上の片面に少なくとも1
層のインク受理層と、キャスト処理によって塗設される
光沢発現層が順次積層されてなるインクジェット記録シ
ートにおいて、該インクジェット記録シートの記録面の
短時間吸水量を特定の範囲に調整することにより、イン
ク吸収速度が高く、カードプリンターのように記録速度
の速いインクジェット方式を利用したプリンターに適用
した場合にも良好な吸収性を持ち、且つ高い光沢が得ら
れることを見いだし本発明の完成に至った。
【0016】本発明でいう短時間吸水量とは、水との接
触時間を5秒とした以外は、JISP8140に準じて
測定したコッブ吸水度である。本発明に係るインクジェ
ット記録シートの記録面の、短時間吸水量は25g/m
2以上である。通常コッブ吸水度は水との接触時間が1
20秒を基準とし、試験の目的又は紙質によって60秒
もしくは300秒とする。また、特殊な紙質のものにつ
いて試験する場合は適宜時間を定めるとしている。本発
明では、極短時間の吸水量が問題であることを見いだし
たもので、60秒、120秒といった長時間の吸水量と
は必ずしも相関がない。
【0017】また、紙、板紙等の吸収速度を測定すると
き、通常ブリストウテスター等を用いた試験が行われ
る。ブリストウ法は、着色した水などの被吸収物と、測
定されるサンプルの種々の異なる接触時間における吸収
量を測定し、接触時間の平方根に対して該吸収量をプロ
ットし、その傾きを吸収速度(吸収係数)として定義し
たものである。この場合、ある接触時間における吸収量
が異なるサンプルにおいても、同等の吸収速度が記録さ
れる場合がある。つまり、極短時間の吸収量と吸収係数
は相関がない。
【0018】しかし、インクジェット記録方式を用いた
カードプリンターに適用されるインクジェット記録シー
トには、短時間での吸収量が高いことが必要であり、ブ
リストウ法で求められた吸収速度が大きい場合、あるい
は長時間コッブ法による吸収量が大きい場合でも、必ず
しもインク吸収性に優れるとは限らなかった。
【0019】発明者は鋭意研究の結果、短時間吸水量で
定義される吸収量を特定の範囲にすることにより、イン
クジェット記録方式を用いたカードプリンターに適用し
た場合にも良好な吸収性を有することを発見した。
【0020】インクジェット記録シートの記録面の短時
間吸水量が25g/m2に満たない場合、カードプリン
ターのように記録速度の速いインクジェット方式を利用
したプリンターに適用した場合、インクを吸収しきれ
ず、搬送用のロールにインクが付着して非画像部を汚し
たり、重なり合った裏面にインクが転写するなどして著
しい品質の低下を招くことになる。
【0021】本発明に係るインク受理層には、以下の顔
料或いは粒子を1種以上用いることができる。例えば、
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、
サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸
カルシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、ア
ルミナ、アルミナ水和物、水酸化アルミニウム、リトポ
ン、ゼオライト、加水ハロサイト、水酸化マグネシウム
等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメン
ト、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレ
ン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有
機顔料等が挙げられる。
【0022】これらの顔料、或いは粒子の中で、特に多
孔性合成非晶質シリカは本発明のインクジェット記録シ
ートの記録面の短時間吸水量を25g/m2以上に調整
しやすいため、好ましい。また、特に二次平均粒子径の
大きな、例えば、二次平均粒子径が5μm以上の多孔性
合成非晶質シリカを多く用いることは、より好ましい。
この二次平均粒子径が5μm以上の多孔性合成非晶質シ
リカは30部以上用いることで短時間吸水量を25g/
2以上に調整することが容易となる。
【0023】該インク受理層に配合されるバインダーに
は、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉
等の澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース等のセルロース誘導体;カゼイ
ン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール又はそ
の誘導体;ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸樹
脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレ
ート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラ
テックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステ
ルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体ラテック
ス;エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体
ラテックス;或いはこれら各種重合体のカルボキシ基等
の官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテック
ス;或いはこれら各種重合体にカチオン基を用いてカチ
オン化したもの、カチオン性界面活性剤にて重合体表面
をカチオン化したもの、カチオン性ポリビニルアルコー
ル下で重合し重合体表面に該ポリビニルアルコールを分
布させたもの、カチオン性コロイド粒子の懸濁分散液中
で重合を行い、重合体表面に該粒子が分布しているもの
等;メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水
性バインダー;ポリメチルメタクリレート等のアクリル
酸エステルやメタクリル酸エステルの重合体又は共重合
体樹脂;ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラ
ール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系バインダー等を挙
げることができる。
【0024】該インク受理層のバインダーの配合量は、
顔料100重量部に対して、5〜70重量部、好ましく
は、10〜50重量部である。5重量部未満では、該イ
ンク受理層の塗層強度が不足するし、70重量部を超え
るとインクの吸収性が低下するため好ましくない。
【0025】又、該インク受理層には、その他の添加剤
として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、
抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔
料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、
防バイ剤、耐水化剤、染料定着剤等を適宜配合すること
もできる。
【0026】該インク受理層に、アセチレングリコール
のエチレンオキサイド付加物を配合するとき、本発明の
インクジェット記録シートの記録面の短時間吸水量を2
5g/m2以上に調整しやすいため、好ましい。
【0027】該インク受理層は、各種ブレードコータ
ー、ロールコーター、エアーナイフコーター、バーコー
ター、ロッドブレードコーター、カーテンコーター、シ
ョートドウェルコーター、サイズプレス等の各種装置を
用い、オンマシン或いはオフマシンで1層以上塗設され
る。
【0028】該インク受理層の塗工量は、適用する顔料
やバインダーの種類及び量、インクジェット記録装置の
種類により異なるが、2g/m2以上、好ましくは、4
〜20g/m2の範囲である。
【0029】本発明に係る光沢発現層には、本発明に係
るインク受理層と同様の各種顔料或いは粒子を用いるこ
とができるが、それらの中でも、特にアルミナ水和物を
主体成分として用いるとき、発色性が高まり、より好ま
しい。
【0030】該光沢発現層には、本発明に係るインク受
理層と同様の各種バインダー、各種添加剤を適宜用いる
ことができる。
【0031】該光沢発現層は、各種ブレードコーター、
ロールコーター、エアーナイフコーター、バーコータ
ー、ロッドブレードコーター、カーテンコーター、ショ
ートドウェルコーター、サイズプレス等の各種装置を用
い、オンマシン或いはオフマシンにて塗布された後、キ
ャスト処理によって塗設される。
【0032】該光沢発現層がキャスト処理によって塗設
されるとき、ロールの鏡面形状がインクジェット記録シ
ートに転写されるために、表面の平滑性が非常に高くな
り、高い光沢が得られるため、好ましい。このとき、鏡
面ロールに押しつける際の線圧は、カレンダー装置を用
いて表面を平滑化する場合と比較して低いために、該イ
ンク受理層の細孔容量が著しく低下することが無く、良
好なインク吸収性が得られるため、より好ましい。
【0033】該キャスト処理とは、一般に印刷用キャス
トコート紙と同じ製造方法であり、直接法、凝固法、再
湿潤法(リウェット法)等が挙げられる。直接法は、光
沢発現層を塗設後、未乾燥の状態(湿潤状態)で加熱さ
れた鏡面ロールに圧接し乾燥する方法である。凝固法
は、光沢発現層を塗設後、未乾燥の状態の該層を凝固液
により凝固させた後、加熱された鏡面ロールに圧接し乾
燥する方法である。又、再湿潤法は、光沢発現層を塗設
し乾燥後、水を主体とする湿潤液にて該層を再湿潤さ
せ、加熱された鏡面に圧接し乾燥する方法である。該法
に係る該鏡面ロールの表面粗度、直径、圧接時の圧力
(線圧)、塗工速度は、市販のキャストコート紙の製造
条件と同様に適宜選択することができる。
【0034】該光沢発現層の塗工量は、適用する顔料や
バインダーの種類及び量により異なるが、2g/m2
上、好ましくは、4〜20g/m2である。
【0035】本発明で使用される支持体としては、LB
KP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RM
P、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パル
プ、DIP等の古紙パルプ、等の木材パルプ、ケナフ、
バガス、コットン等の非木材パルプ、等と従来公知の顔
料を主成分として、バインダー及びサイズ剤や定着剤、
歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添
加剤を1種以上用いて混合し、酸性領域、或いは中性領
域において、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー
抄紙機等の各種装置で製造された原紙、更に原紙に、澱
粉、ポリビニルアルコール等でのサイズプレスやアンカ
ーコート層を設けた原紙や、それらの上にコート層を設
けたアート紙、コート紙、キャストコート紙等の塗工紙
も含まれる。この様な原紙及び塗工紙に、そのまま本発
明に係る塗層を設けても良いし、平坦化をコントロール
する目的で、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフ
トカレンダー等のカレンダー装置を使用しても良い。
又、該支持体の坪量としては、通常40〜300g/m
2であるが、特に制限されるものではない。
【0036】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
又、実施例において示す部及び%は、特に明示しない限
り固形分の重量部及び重量%を示す。
【0037】<支持体の作製>LBKP(濾水度400
mlcfs)90部とNBKP(濾水度450mlcf
s)10部からなる木材パルプ100部に対して、軽質
炭酸カルシウム10部、市販のアルキルケテンダイマー
0.1部、市販のカチオン性ポリアクリルアミド0.0
5部、市販のカチオン化澱粉1.0部を調成後、長網抄
紙機を用いて坪量154g/m2に抄造した後、オンマ
シンのインクラインドサイズプレス装置で市販の酸化澱
粉を付着させ、坪量157g/m2の支持体を得た。
【0038】実施例1 支持体上に塗被組成物を塗設してインク受理層を得た。
該塗被組成物は、顔料として市販の多孔性合成非晶質シ
リカ(ファインシールX37B:トクヤマ社製)を60
部、市販の多孔性合成非晶質シリカ(ミズカシルP78
D:水沢化学社製)を40部、バインダーとして市販の
珪素変性ポリビニルアルコール(R−1130:クラレ
社製)を25部、市販のカチオン定着剤(スミレーズレ
ジン1001:住友化学社製)10部を調合して得た。
塗被組成物の固形分濃度は17%である。該塗被組成物
をエアーナイフコーターにて絶乾重量11g/m2とな
るように該支持体上に塗工し乾燥した後、オンマシンで
カレンダー処理を行い、インク受理層を得た。
【0039】次いで、支持体上に塗設されたインク受理
層上に塗被組成物を塗布し、キャスト処理によって光沢
発現層を得た。該塗被組成物は、顔料として市販のカチ
オン性コロイダルシリカ(スノーテックスAK:日産化
学社製)を100部、バインダーとして市販のポリビニ
ルアルコール(PVA117:クラレ社製)を20部、
離型剤として市販のノニオン性オレイン酸乳化物(DE
F7100:日新化学社製)1部を調合して得た。該塗
被組成物の固形分濃度は14%である。該塗被組成物を
エアーナイフコーターにて絶乾重量が5g/m2となる
ようにインク受理層上に塗布し、湿潤状態のうちに表面
温度が100℃に保たれた鏡面ロールに10秒圧接し乾
燥して、実施例1のインクジェット記録シートを得た。
【0040】実施例2 実施例1と同様にして得たインク受理層上に塗被組成物
を塗布し、キャスト処理によって光沢発現層を得た。該
塗被組成物は、顔料として市販のアルミナゾル(カタロ
イドAS−3:触媒化成社製)を70部、市販のカチオ
ン性コロイダルシリカ(スノーテックスAK:日産化学
社製)を30部、バインダーとして市販のポリビニルア
ルコール(PVA117:クラレ社製)を20部、離型
剤として市販のノニオン性オレイン酸乳化物(DEF7
100:日新化学社製)1部を調合して得た。該塗被組
成物の固形分濃度は13%であった。該塗被組成物を実
施例1と同様に塗工し、実施例2のインクジェット記録
シートを得た。
【0041】実施例3 支持体上に塗被組成物を塗設してインク受理層を得た。
該塗被組成物は、顔料として市販の多孔性合成非晶質シ
リカ(ファインシールX37B:トクヤマ社製)を80
部、市販の多孔性合成非晶質シリカ(ミズカシルP78
D:水沢化学社製)を20部、バインダーとして市販の
珪素変性ポリビニルアルコール(R−1130:クラレ
社製)を25部、市販のカチオン定着剤(スミレーズレ
ジン1001:住友化学社製)を10部、添加剤として
市販のアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加
物(オルフィンE1010:日信化学社製)0.2部を
調合して得た。塗被組成物の固形分濃度は17%であ
る。該塗被組成物をエアーナイフコーターにて絶乾重量
11g/m2となるように該支持体上に塗工し乾燥した
後、オンマシンでカレンダー処理を行い、インク受理層
を得た。
【0042】次いで、実施例2と同様にして該インク受
理層上に塗被組成物を塗布し、キャスト処理によって光
沢発現層を塗設し、実施例3のインクジェット記録シー
トを得た。
【0043】実施例4 実施例3における、インク受理層用塗被組成物に用いる
アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物(オ
ルフィンE1010:日信化学社製)を0.5部とした
以外は、実施例3と同様にしてインク受理層を得た。
【0044】次いで、実施例2と同様にして該インク受
理層上に塗被組成物を塗布し、キャスト処理によって光
沢発現層を塗設し、実施例4のインクジェット記録シー
トを得た。
【0045】比較例1 支持体上に塗被組成物を塗設してインク受理層を得た。
該塗被組成物は、顔料として市販の多孔性合成非晶質シ
リカ(ファインシールX37B:トクヤマ社製)を80
部、市販の多孔性合成非晶質シリカ(ミズカシルP78
D:水沢化学社製)を20部、バインダーとして市販の
珪素変性ポリビニルアルコール(R−1130:クラレ
社製)を25部、市販のカチオン定着剤(スミレーズレ
ジン1001:住友化学社製)10部を調合して得た。
塗被組成物の固形分濃度は17%である。該塗被組成物
をエアーナイフコーターにて絶乾重量11g/m2とな
るように該支持体上に塗工し乾燥した後、オンマシンで
カレンダー処理を行い、インク受理層を得た。
【0046】次いで、実施例1と同様にして該インク受
理層上に塗被組成物を塗布し、キャスト処理によって光
沢発現層を塗設し、比較例1のインクジェット記録シー
トを得た。
【0047】比較例2 比較例1と同様にして得たインク受理層上に塗被組成物
を塗布し、キャスト処理によって光沢発現層を得た。該
塗被組成物は、顔料として市販のアルミナゾル(カタロ
イドAS−3:触媒化成社製)を70部、市販のカチオ
ン性コロイダルシリカ(スノーテックスAK:日産化学
社製)を30部、バインダーとして市販のポリビニルア
ルコール(PVA117:クラレ社製)を20部、離型
剤として市販のノニオン性オレイン酸乳化物(DEF7
100:日新化学社製)1部を調合して得た。該塗被組
成物の固形分濃度は13%であった。該塗被組成物を実
施例1と同様に塗工し、比較例2のインクジェット記録
シートを得た。
【0048】実施例及び比較例に関する評価結果を表1
に示す。なお、表1に示す評価は以下の方法により行っ
た。
【0049】<短時間吸水量>インクジェット記録シー
トの記録面と水の接触時間を5秒とした以外は、JIS
P8140と同様にして吸水度を測定した。
【0050】<インク吸収性>市販のBJカラーカード
プリンター(P−400C:キヤノンアプテックス社
製)を用いて、シアンインクとマゼンタインク、シアン
インクとイエローインク、マゼンタインクとイエローイ
ンクからなる混色ベタパターンの印字を行った。インク
ジェット記録シートは名刺サイズに断裁して用いた。1
0枚連続して印字した直後、印字部を指先で加圧した
後、裏面へのインクの転写の度合いを以下の基準で目視
判定した。評価Cは実使用上問題となるレベルである。 A:裏面へのインクの転写が全く見られない。 B:裏面へのインクの転写がわずかに見られるが、実用
上問題ない。 C:著しい裏面へのインクの転写が見られる。
【0051】<発色性>市販のBJカラーカードプリン
ター(P−400C:キヤノンアプテックス社製)を用
いて、ブラックインクのベタ印字を行った。常温常湿下
にて1日放置後、ベタ部の光学反射濃度をマクベス濃度
計(RD−919)にて測定した。
【0052】
【表1】
【0053】実施例1〜4、比較例1、2より、インク
ジェット記録シートの記録面の短時間吸水量を25g/
2以上とすることにより、良好な吸収性が得られるこ
とがわかる。また、実施例1と実施例2〜4を比べるこ
とにより、光沢発現層の主体成分としてアルミナ水和物
を用いることにより、発色性が高まることがわかる。更
に、実施例3、4と比較例2より、インク受理層にアセ
チレングリコールのエチレンオキサイド付加物を含有さ
せることにより、短時間吸水量が調整でき、良好な吸収
性となることがわかる。
【0054】
【発明の効果】実施例から明らかなように、本発明は、
インク受理層上にキャスト処理により光沢発現層を塗設
したインクジェット記録シートにおいて、インクジェッ
ト記録面の短時間吸収量を特定の値に調整することによ
り、インクジェット記録方式を利用したカードプリンタ
ーの様に記録速度の速いインクジェットプリンターに用
いた場合でもインクの転写の無いインクジェット記録シ
ートを提供できる。更に該光沢発現層の主体成分として
アルミナ水和物を用いることにより、高い発色性を有す
るインクジェット記録シートを提供できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上の片面に、少なくとも1層のイ
    ンク受理層と、キャスト処理によって塗設される光沢発
    現層が順次積層されてなるインクジェット記録シートに
    おいて、インクジェット記録面の短時間吸水量が25g
    /m2以上であることを特徴とするカードプリンター用イ
    ンクジェット記録シート。
  2. 【請求項2】 該光沢発現層が、アルミナ水和物を主成
    分とする塗被組成物を塗布した後キャスト処理によって
    塗設されることを特徴とする請求項1記載のカードプリ
    ンター用インクジェット記録シート。
  3. 【請求項3】 該インク受理層にアセチレングリコール
    のエチレンオキサイド付加物を含有することを特徴とす
    る請求項1又は2記載のカードプリンター用インクジェ
    ット記録シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056753A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Mitsubishi Paper Mills Ltd ラベル用インクジェット記録媒体

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