JP2000277342A - トランス - Google Patents

トランス

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JP2000277342A
JP2000277342A JP11084988A JP8498899A JP2000277342A JP 2000277342 A JP2000277342 A JP 2000277342A JP 11084988 A JP11084988 A JP 11084988A JP 8498899 A JP8498899 A JP 8498899A JP 2000277342 A JP2000277342 A JP 2000277342A
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coil
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core member
terminal
insertion hole
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JP11084988A
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Ryuji Yoshida
龍司 吉田
Minoru Yamada
稔 山田
Koji Miyaoka
幸治 宮岡
Yasusuke Domon
泰佐 土門
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化及び薄型化した場合にも、コイルとコ
アとの間に、必要な電気絶縁距離を確保し得るトランス
を提供する。 【解決手段】 第1のコア部材4はコア挿入孔16内に
挿入される。この第1のコア部材4は高圧コイルを巻回
するコイル巻回部152〜156と対応する外周部分
に、コア挿入孔16の内壁面との間の距離を拡大する凹
部43を有する。第2のコア部材5は、コイルボビン1
の外側に配置され、両端が第1のコア部材4の両端に結
合され、第1のコア部材4と共に1つの磁路を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスに関し、
更に詳しくは、各種電子機器に搭載される小型、かつ、
薄型のトランスの改良に係る。
【0002】
【従来の技術】各種電子機器の小型化及び薄型化に対応
して、搭載されるトランスのより一層の小型化及び薄型
化が要求されている。ところが、トランスの小型化及び
薄型化が進むにつれて、コイルと、コアとの間に十分な
電気絶縁距離を確保することが困難になる。この問題
は、コア材料として、磁気特性に優れた電気抵抗の低い
磁性材料、例えば、金属磁性材料や、MnZn系フェラ
イト磁性材料を用いたときなどに、特に、解決しなけれ
ばならない問題である。
【0003】特開平9ー74025号公報は、端子を、
高さの異なる2列構成にして小型化及び薄型化を計った
トランスを開示している。しかし、コイルと、コアとの
間の電気絶縁距離を拡大する手段は開示していない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、小型
化及び薄型化した場合にも、コイルとコアとの間に、必
要な電気絶縁距離を確保し得るトランスを提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係るトランスは、コイルボビンと、複数
のコイルと、第1のコア部材と、第2のコア部材とを含
む。前記コイルボビンは、コイル巻枠部を含む。前記コ
イル巻枠部は、筒状であって、外周部に複数のコイル巻
回部を備え、軸方向に貫通するコア挿入孔を含んでい
る。
【0006】前記複数のコイルのそれぞれは、前記コイ
ル巻回部に巻装される。複数のコイルの少なくとも1つ
のコイルは、他のコイルよりも高い電圧が印加される高
圧コイルである。
【0007】前記第1のコア部材は、前記コア挿入孔内
に挿入され、前記高圧コイルを巻回するコイル巻回部と
対応する外周部分に、前記コア挿入孔の内壁面との間の
距離を拡大する凹部を有する。
【0008】前記第2のコア部材は、前記コイルボビン
の外側に配置され、両端が前記第1のコア部材の両端に
結合され、前記第1のコア部材と共に1つの磁路を構成
する。
【0009】上述した本発明に係るトランスにおいて、
コイルボビンのコイル巻枠部は、筒状であって、軸方向
に貫通するコア挿入孔を含んでいる。第1のコア部材
は、コイル巻枠部のコア挿入孔内に挿入され、両端がコ
ア挿入孔の外部に導出されている。第2のコア部材は、
両端が第1のコア部材の両端に結合され、第1のコア部
材と共に1つの磁路を構成する。この構造によれば、第
2のコア部材の形状や組み込み方向を設計することによ
り、全体の厚みを極めて薄くすることができる。例え
ば、実質的に、コイルボビンの厚みによって定まるよう
な厚みまで、薄型化することができる。
【0010】複数のコイルのそれぞれは、コイル巻回部
に巻装される。この構造によれば、複数のコイルを、第
1のコア部材及び第2のコア部材の作る磁路によって電
磁結合させたトランスが得られる。
【0011】第1のコア部材は、高圧コイルを巻回する
コイル巻回部と対応する外周部分に、コア挿入孔の内壁
面との間の距離を拡大する凹部を有する。従って、高圧
コイルと第1のコア部材との間の絶縁距離を、第1のコ
ア部材の外周部分に設けられた凹部によって拡大し、必
要な電気絶縁特性を確保することができる。
【0012】好ましい一つの態様として、前記第2のコ
ア部材は、第1のコア片と、第2のコア片と、第3のコ
ア片とを含むことがある。前記第1のコア片及び第2の
コア片は、間隔を隔てて互いに対向させる。前記第3の
コア片は、両端を前記第1のコア片及び第2のコア片の
それぞれの一端に連続させる。
【0013】ここで、前記第3のコア片は、前記高圧コ
イルとして用いられる前記コイルと向き合う内側部分
に、凹部を有する構造とし、前記凹部により前記コイル
との間の電気絶縁距離を拡大させる。この構造によれ
ば、第2のコア部材と高圧コイルとして用いられるコイ
ルとの間の電気絶縁距離を、前記凹部によって拡大し、
必要な電気絶縁特性を確保することができる。
【0014】別の態様として、コイルボビンを構成する
第1及び第2の端子取付部の少なくとも一方は、第1ま
たは第2のコア部材と接触する部分であって、第1また
は第2のコア部材と端子との間の電気絶縁に影響を与え
る部分に、電気絶縁距離を拡大する方向に傾斜する傾斜
面を有する構造を取ることもある。この場合、第1また
は第2のコア部材は、傾斜面と対応する部分に、傾斜面
と重なる傾斜面を有する構造を採用する。この構造によ
れば、小型化及び薄型化した場合にも、コイル端末を絡
げる端子と、コアとの間に十分な電気絶縁距離を確保し
得る。
【0015】更に別の態様として、端子取付部に埋め込
まれている端子の内、少なくとも1つの端子は、他端側
が取付面とは異なる他の端面から外部に導出し、線径の
細い高圧コイルの端末を、この端子に接続する構造を取
ることもある。この場合、端子は、端子取付部に埋め込
まれているから、端子の他端側は、半田付けされる一端
側とは端子取付部によって分離される。このため、端子
の一端側が、例えば回路基板などに半田付けされた場
合、線径の細いコイルの端末が絡げられている端子の他
端側は、半田熱応力の影響を殆ど受けなくなる。従っ
て、細線化された高圧コイルの端末が、実装時に発生す
る外力、例えば、半田熱応力などによって断線するのを
防止できる。
【0016】本発明は、更に、コイルボビン、コイル、
端子、第1のコア部材及び第2のコア部材の好ましい形
状、構造及びそれらの好ましい組み合わせを開示する。
【0017】本発明の他の目的、構成及び利点について
は、添付図を参照し、更に具体的に説明する。添付図面
は単に例を示したに過ぎない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るトランスを構
成するコイルボビン、第1のコア部材及び第2のコア部
材の分解斜視図、図2は本発明に係るトランスの組立状
態における平面図、図3は図2に示した本発明に係るト
ランスの底面図、図4は図2、3に示した本発明に係る
トランスの正面図、図5は図2〜4に示したトランスの
背面図、図6は図2〜5に示したトランスの右側面図、
図7は図2の7ー7線に沿った断面図、図8、9は図2
〜図7に示したトランスの一部拡大部分断面図、図10
は図2〜図9に示したトランスの一例を示す電気回路図
である。これらの図を参照すると、本発明に係るトラン
スは、コイルボビン1と、複数のコイル21、22と、
第1のコア部材4と、第2のコア部材5とを含む。
【0019】コイルボビン1は、コイル巻枠部11と、
第1及び第2の端子取付部12、13とを含む。コイル
巻枠部11は、筒状であって、外周部に、つば部14に
よって区画された複数のコイル巻回部151〜156を
備え、軸方向に貫通するコア挿入孔16を含んでいる。
第1及び第2の端子取付部12、13は、コア挿入孔1
6の径方向の一方側において、コイル巻枠部11の軸方
向の両端にそれぞれ連続して備えられている。コア挿入
孔16の側とは反対側の面(図において下面)は、実装
のための取付面121、131として用いられる。
【0020】コイル巻枠部11及び端子取付部12、1
3は、絶縁プラスチックを用いて一体成型されている。
そのような絶縁プラスチック材料は、周知であり、説明
は省略する。
【0021】複数のコイル21、22のそれぞれは、コ
イル巻回部151〜156に巻装される。コイル21、
22のうち、コイル22は、コイル21よりも高い電圧
が印加される高圧コイルである。高圧コイルとして用い
られるコイル22は、コイル21よりも線径が細くなっ
ていて、コイル21よりも多い巻数を有する。コイル2
1はコイル巻回部151に巻装され、コイル22はコイ
ル巻回部152〜156に分割巻きされている。高圧コ
イル22の分割巻きは、最上層のコイル層と、最下層の
電位差を小さくするために採用されたもので、高圧コイ
ル巻線構造として、従来より採用されている。
【0022】端子31〜38は、端子取付部12、13
に植設され、一端311〜381が端子取付部12、1
3の取付面121、131の方向に導かれている。
【0023】第1のコア部材4は、コア挿入孔16内に
挿入され、両端がコア挿入孔16の外部に導出されてい
る。第1のコア部材4は、高圧のコイル22を巻回する
コイル巻回部152〜156と対応する外周部分に、コ
ア挿入孔16の内壁面との間の距離を拡大する凹部43
を有する。凹部43は、第1のコア部材4の全周に、ほ
ぼ同一の深さとなるように形成されている。凹部43
は、高圧コイル22を巻回するコイル巻回部152〜1
56の全長にわたって設けてもよいし、部分的に設けて
もよい。実施例では、コイル巻回部152の側が、最も
低い接地電位にあるものとし、接地電位の高いコイル巻
回部155、156に対応する部分に、凹部43を設け
てある(図7、8参照)。第1のコア部材4は、接地電
位にあるものと看做すことができる。
【0024】図示実施例において、第1のコア部材4
は、断面矩形状の棒状体でなり、例えば、フェライト磁
性材料によって構成されている。フェライト磁性材料と
しては、MnZn系及びNiZn系の何れを用いてもよ
い。また、フェライト磁性材料の他、金属磁性材料また
は磁性粉とプラスチック材料とを混合した複合磁性材料
などによって構成することもできる。第1のコア部材4
の断面形状は、矩形状に限らず、他の多角形状または楕
円形状などであってもよい。
【0025】第2のコア部材5は、コイルボビン1の外
側に配置され、両端が、コイル巻き枠部11を跨いで、
第1のコア部材4の両端に結合され、第1のコア部材4
と共に1つの磁路を構成する。第2のコア部材5は、第
1のコア部材4と、同一の磁性材料または異なる磁性材
料によって構成することができる。
【0026】第2のコア部材5は、取付面121、13
1と略平行となる方向に配置されている。より具体的に
は、第2のコア部材5は、第1のコア片51と、第2の
コア片52と、第3のコア片53とを含んでいる。第1
のコア片51及び第2のコア片52は互いにほぼ平行で
ある。第3のコア片53は両端が第1のコア片51及び
第2のコア片52のそれぞれの一端に連続している。第
3のコア片53は、第1のコア片51及び第2のコア片
52の一面に連続し、下向き(図において)に突出して
いる。更に、第3のコア片53は、高圧コイルとして用
いられるコイル22と向き合う内側部分に、凹部533
を有する。凹部533は、高圧コイル22を巻回するコ
イル巻回部152〜156の全長にわたって設けてもよ
いし、部分的に設けてもよい。実施例では接地電位の高
いコイル巻回部153〜156に対応する部分に、凹部
533を設けてある(図2、3参照)。
【0027】第1のコア片51及び第2のコア片52
は、自由端であるそれぞれの他端側が第1のコア部材4
の両端に結合させてある。結合に当たっては、接着また
は機械的結合手段を採用することができる。
【0028】更に、第1の端子取付部12は、第1のコ
ア部材4と接触する部分であって、第1のコア部材4と
端子31〜36との間の電気絶縁に影響を与える部分
に、電気絶縁距離を拡大する方向に傾斜する傾斜面12
3を有する。第1のコア部材4は、傾斜面123と対応
する部分に、傾斜面123と重なる傾斜面41を有す
る。実施例では、第1のコア部材4は、傾斜面41とは
反対側の端部にも、傾斜面42を有する。
【0029】第1の端子取付部12は、コア挿入孔16
に連なる第1のコア案内溝161を有する。第1のコア
案内溝161は軸方向に位置する壁面によって閉じられ
ており、壁面が傾斜面123を含んでいる。第1のコア
部材4の傾斜面41(または42)は、コア挿入孔16
内に挿入されたとき、第1の端子取り付け部12の傾斜
面123に重なる。
【0030】上述した本発明に係るトランスにおいて、
コイルボビン1のコイル巻枠部11は、筒状であって、
軸方向に貫通するコア挿入孔16を含んでいる。第1の
コア部材4は、コイル巻枠部11のコア挿入孔16内に
挿入されている。第2のコア部材5は、両端が第1のコ
ア部材4の両端に結合され、第1のコア部材4と共に1
つの磁路を構成する。この構造によれば、第2のコア部
材5の形状や組み込み方向を設計することにより、全体
の厚みを極めて薄くすることができる。例えば、図示実
施例のように、第2のコア部材5を、取付面121、1
31と略平行となる方向に配置することにより、著しく
薄型化することができる。
【0031】複数のコイル21、22のそれぞれは、コ
イル巻枠部11の外周に巻装される。この構造によれ
ば、複数のコイル21、22を、第1のコア部材4及び
第2のコア部材5の作る磁路によって電磁結合させたト
ランスが得られる。
【0032】第1のコア部材4は、高圧コイル22を巻
回するコイル巻回部152〜156と対応する外周部分
に、コア挿入孔16の内壁面との間の距離を拡大する凹
部43を有する。従って、高圧コイル22と第1のコア
部材4との間の絶縁距離を、第1のコア部材4の外周部
分に設けられた凹部43によって拡大し、小型、かつ、
薄型化を計った場合でも、必要な電気絶縁特性を確保す
ることができる。このため、小型、かつ、薄型化を計っ
た場合でも、第1のコア部材4を、例えば、MnZn系
フェライト磁性材料または金属磁性材料を用いて構成す
ることが可能になり、磁気特性にすぐれ、しかも、十分
な電気絶縁を確保した小型、かつ、薄型のトランスを得
ることができる。
【0033】図示実施例において、第2のコア部材5の
第3のコア片53は、高圧コイルとして用いられるコイ
ル22と向き合う内側部分に、凹部533を有してお
り、凹部533によって、第2のコア部材5と、コイル
22との間の電気絶縁距離を拡大させてある。このた
め、第2のコア部材5においても、例えば、MnZn系
フェライト磁性材料または金属磁性材料を用いることが
できるようになる。
【0034】コイル巻枠部11は、外周部に、つば部1
4によって区画された複数のコイル巻回部151〜15
6を備えるから、コイル巻き崩れを防止すると共に、コ
イル21とコイル22との間、及び、コイル22におい
て分割巻き相互間を確実に絶縁することができる。
【0035】第1及び第2の端子取付部12、13は、
コア挿入孔16の径方向の一方側において、コイル巻枠
部11の軸方向の両端にそれぞれ連続して備えられ、コ
ア挿入孔16の側とは反対側の面が、実装のための取付
面121、131として用いられる。端子31〜38は
一端側が端子取付部12、13の外部に導かれている。
この構造によれば、端子取付部12、13の取付面12
1、131を、回路基板などに対向させ、取付面12
1、131側に導かれている端子の一端311〜381
を、回路基板の上に設けられた導体パターンなどに半田
付けすることにより、当該トランスを回路基板の上に面
実装することができる。端子31〜38は、端子取付部
12、13に埋め込まれているから、十分な端子支持強
度を確保することができる。
【0036】更に、第1の端子取付部12は、第1のコ
ア部材4と接触する部分であって、第1のコア部材4と
端子31〜36との間の電気絶縁に影響を与える部分
に、電気絶縁距離を拡大する方向に傾斜する傾斜面12
3を有する。第1のコア部材4は、傾斜面123と対応
する部分に、傾斜面123と重なる傾斜面41を有す
る。従って、第1の端子取付部12に備えられた端子3
1〜36と、第1のコア部材4との間の電気絶縁距離を
拡大することができる。このため、第1のコア部材4
を、例えば、MnZn系フェライト磁性材料または金属
磁性材料を用いて構成することにより、磁気特性にすぐ
れ、しかも、十分な電気絶縁を確保したトランスを得る
ことができる。
【0037】実施例において、第1及び第2の端子取付
部12、13のうち、端子取付部13は、コア挿入孔1
6に連なる第2のコア案内溝162を有する。第2のコ
ア案内溝162は軸方向で開口している。このような構
造であると、第1のコア部材4を第2のコア案内溝16
2のある端子取付部13の側から、コア挿入孔16の内
部に挿入し、反対側のコア案内溝161において、第1
のコア部材4の先端部を位置決めできる。
【0038】図示実施例では、第2のコア部材5の第3
のコア片53も、第1及び第2の端子取付部12、13
と重なる部分を有している。第1及び第2の端子取付部
12、13及び第3のコア片53は、互いに重なる部分
に、傾斜面125、135、531、532を、それぞ
れ有する。より具体的には、第2のコア部材5の第3の
コア片53は、第1のコア片51と連続する側であっ
て、第1の端子取付部12と重なる下面側に傾斜面53
1を有する。また、第1のコア片51と連続する側であ
って、第2の端子取付部13と重なる下面側に、傾斜面
532を有する。
【0039】第1の端子取付部12は、端子35、36
が植設されている側に、第3のコア片53と重なる部分
があり、この部分に傾斜面125が設けられている(図
5参照)。
【0040】第2の端子取付部13は、コア案内溝によ
って2つに分けられていて、端子38が植設されている
片側に、第3のコア片53と重なる部分があり、この部
分に傾斜面135が設けられている(図5参照)。
【0041】上記構造によれば、第1のコア部材4と端
子35、36との間、及び、第2のコア部材5と端子3
8との間でも、電気絶縁距離を確保することができる。
このため、第2のコア部材5を、例えば、MnZn系フ
ェライト磁性材料または金属磁性材料を用いて構成する
ことにより、磁気特性にすぐれ、しかも、十分な電気絶
縁を確保したトランスを得ることができる。
【0042】実施例において、端子31〜38の内、少
なくとも1つの端子、例えば端子31は、他端312が
取付面121、131とは異なる他の端面から外部に導
出されている。この端子31の他端312に線径の細い
高圧コイル22の端末221が接続されている。コイル
22の端末221を端子31の他端312に接続するに
当たっては、端末222を他端312に絡げ、かつ、半
田付けする。
【0043】実施例において、端子31の他端312
は、コア挿入孔16に連なる面側から外部に導出されて
いる。端子取付部12には、端子31の他端312の周
囲を切り欠いた切欠部122が設けられており、この切
欠部122を通して、コイル22の端末221が他端3
12に導かれる。
【0044】更に、図示実施例では、端子31のみなら
ず、端子取付部13に備えられた端子38も、他端38
2が取付面131とは異なる他の端面から外部に導出さ
れ、他端382に線径の細いコイル22の端末222
が、絡げられ、かつ、半田付けされている。より具体的
には、端子38は、端子取付部13の内部において、U
ターン状に折れ曲がり、他端382が端子取付部13の
側端面から外部に導出されている。
【0045】コイル21のコイル端末211〜215
は、端子32〜37から選択された3つの端子に絡げら
れ、半田付けされる。この場合、コイル端末211〜2
15は、端子取付部12、13の側端面から突出する。
【0046】コイル22は、コイル21よりも線径が細
くなっている。端子31〜38の内、少なくとも1つの
端子31は、他端312が取付面121とは異なる他の
端面から外部に導出され、線径の細いコイル22の端末
221が接続されている。これにより、図10に示した
ような回路構成を持つトランスが得られる。
【0047】ここで、上述したように、端子31は、端
子取付部12に埋め込まれているから、端子31の他端
312は、半田付けされる一端311とは端子取付部1
2によって分離される。このため、端子31の一端31
1が半田付けされた場合、線径の細いコイル22の端末
221が絡げられている端子31の他端312は、半田
熱応力の影響を殆ど受けなくなる。従って、細線化され
たコイル22の端末221が、実装時に発生する外力、
例えば、半田熱応力などによって断線するのを確実に防
止できる。
【0048】更に実施例では、端子取付部12、13の
取付面121、131及びつば部14に端末案内溝17
1〜178(図3参照)が設けられている。端末211
〜215及び221、222は、これらの端末案内溝1
71〜178の何れかを通って、端子31〜38の何れ
かに導かれる。このような構造であると、端末211〜
215、221、222を保護し、断線、または、電気
的接触などを回避することができる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、小
型化及び薄型化した場合にも、コイルとコアとの間に、
必要な電気絶縁距離を確保し得るトランスを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトランスを構成するコイルボビ
ン、第1のコア部材及び第2のコア部材の分解斜視図で
ある。
【図2】本発明に係るトランスの組立状態における平面
図である。
【図3】図2に示した本発明に係るトランスの底面図で
ある。
【図4】図2、3に示した本発明に係るトランスの正面
図である。
【図5】図2〜4に示したトランスの背面図である。
【図6】図2〜5に示したトランスの右側面図である。
【図7】図2の7ー7線に沿った断面図である。
【図8】図2〜図7に示したトランスの一部拡大部分断
面図である。
【図9】図2〜図7に示したトランスの一部拡大部分断
面図である。
【図10】図2〜図9に示したトランスの一例を示す電
気回路図である。
【符号の説明】
1 コイルボビン 11 コイル巻枠部 12、13 端子取付部 123、125、135 傾斜面 151〜156 コイル巻回部 16 コア挿入孔 21 コイル 22 コイル 31〜38 端子 4 第1のコア部材 41、42 傾斜面 43 凹部 5 第2のコア部材 531、532 傾斜面 533 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/00 E (72)発明者 宮岡 幸治 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 土門 泰佐 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5E070 AA11 AB08 BA08 CA12 EA02 EB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルボビンと、複数のコイルと、第1
    のコア部材と、第2のコア部材とを含むトランスであっ
    て、 前記コイルボビンは、コイル巻枠部を含み、 前記コイル巻枠部は、筒状であって、外周部に複数のコ
    イル巻回部を備え、軸方向に貫通するコア挿入孔を含ん
    でおり、 前記複数のコイルのそれぞれは、前記コイル巻回部に巻
    装され、少なくとも1つのコイルは他のコイルよりも高
    い電圧が印加される高圧コイルであり、 前記第1のコア部材は、前記コア挿入孔内に挿入され、
    前記高圧コイルを巻回するコイル巻回部と対応する外周
    部分に、前記コア挿入孔の内壁面との間の距離を拡大す
    る凹部を有しており、 前記第2のコア部材は、前記コイルボビンの外側に配置
    され、両端が前記第1のコア部材の両端に結合され、前
    記第1のコア部材と共に1つの磁路を構成するトラン
    ス。
  2. 【請求項2】 コイルボビンと、複数のコイルと、第1
    のコア部材と、第2のコア部材とを含むトランスであっ
    て、 前記コイルボビンは、コイル巻枠部を含み、 前記コイル巻枠部は、筒状であって、外周部に複数のコ
    イル巻回部を備え、軸方向に貫通するコア挿入孔を含ん
    でおり、 前記複数のコイルのそれぞれは、前記コイル巻回部に巻
    装され、少なくとも1つのコイルは他のコイルよりも高
    い電圧が印加される高圧コイルであり、 前記第1のコア部材は、前記コア挿入孔内に挿入され、
    前記高圧コイルを巻回するコイル巻回部と対応する外周
    部分に、前記コア挿入孔の内壁面との間の距離を拡大す
    る凹部を有しており、 前記第2のコア部材は、第1のコア片と、第2のコア片
    と、第3のコア片とを含み、 前記第1のコア片及び第2のコア片は、間隔を隔てて互
    いに対向しており、それぞれの一端が前記第1のコア部
    材の両端に結合され、 前記第3のコア片は、両端が前記第1のコア片及び第2
    のコア片のそれぞれの他端に連続し、前記コイルボビン
    の外側に配置され、前記高圧コイルとして用いられる前
    記コイルと向き合う内側部分に、凹部を有しており、前
    記凹部により前記コイルとの間の電気絶縁距離を拡大さ
    せてあり、 前記第1のコア部材および前記第2のコア部材は、1つ
    の磁路を構成するトランス。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の何れかに記載された
    トランスであって、 前記コイルボビンは、更に、第1の端子取付部と、第2
    の端子取付部を含み、 前記第1及び第2の端子取付部は、前記コイル巻枠部の
    軸方向の両端にそれぞれ連続して備えられ、 前記端子は、前記第1及び第2の端子取付部に埋め込ま
    れ、一端が前記第1及び第2の端子取付部の外部に導か
    れており、 更に、前記第1及び第2の端子取付部の少なくとも一方
    は、前記第1または第2のコア部材と接触する部分であ
    って、前記第1または第2のコア部材と前記端子との間
    の電気絶縁に影響を与える部分に、電気絶縁距離を拡大
    する方向に傾斜する傾斜面を有しており、 前記第1または第2のコア部材は、前記傾斜面と対応す
    る部分に、前記傾斜面と重なる傾斜面を有するトラン
    ス。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004071584A (ja) * 2002-06-10 2004-03-04 Tabuchi Electric Co Ltd 電磁誘導器
JP2005311227A (ja) * 2004-04-26 2005-11-04 Sumida Corporation 高圧トランス
KR100737881B1 (ko) 2006-06-07 2007-07-16 주식회사 경인전자 보빈을 이용하는 트랜스포머용 코어 구조
JP2007311480A (ja) * 2006-05-17 2007-11-29 Sumida Corporation インバータトランス

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