JP2016152352A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線部相互の磁気的結合を弱めてインダクタンス特性のばらつきを抑制することができ、かつ、小型化に対して有利なコイル部品を提供する。【解決手段】柱状の軸部22を有するコア20と、軸部に巻回される第1巻線部42及び第2巻線部46と、第1巻線部の両端部及び第2巻線部の両端部が接続される端子部と、を有するコイル部品であって、コアにおける軸部の外周面22aには、外周面から外径方向に突出し、第1巻線部の一部と第2巻線部の一部とを仕切る仕切部30が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、コアに複数の巻線部が巻回されているコイル部品に関する。
複数の巻線部、例えば2つの巻線部がコアに巻回されたコイル部品がある。このようなコイル部品では、例えばインダクタ特性のばらつきを抑えることを意図して、一方の巻線部と他方の巻線部との磁気的結合を弱めたい場合がある。
2つの巻線部の磁気的結合を弱めたコイル部品として、たとえば、コアを非磁性材料で作製し、2つの巻線部を各ターンにおいて互いに交差するように形成したコイル部品が提案されている(特許文献1)。
特開2010−165953号公報
しかしながら、2つの巻線部をターン毎に互いに交差させる構成では、巻線部のターン数が増加するとコアの軸方向長さが長くなるため、コイル部品の小型化が難しいという問題がある。また、DC−DCコンバーターの駆動用等として用いるカップルインダクタのような用途では、非磁性材料のコアではコイル部品に求められる特性を満足できない場合もある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、コアに巻回される2つの巻線部相互の磁気的結合を弱めてインダクタンス特性のばらつきを抑制することができ、かつ小型化に対して有利なコイル部品を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル部品は、
柱状の軸部を有するコアと、
前記軸部に巻回される第1巻線部及び第2巻線部と、
前記第1巻線部の両端部及び前記第2巻線部の両端部が接続される端子部と、を有するコイル部品であって、
前記コアにおける前記軸部の前記外周面には、前記外周面から外径方向に突出し、前記第1巻線部の一部と前記第2巻線部の一部とを仕切る仕切部が設けられていることを特徴とする。
本発明に係るコイル部品は、軸部の外周面に仕切部が設けられているため、第1巻線部の一部と第2巻線部の一部とが仕切部によって仕切られることにより、第1巻線部と第2巻線部の磁気的結合を弱め、インダクタンスのばらつきを抑制することができる。また、第1巻線部及び第2巻線部を、軸部の外径方向に重ねて複数回周回させる構造にできるため、コアの軸方向の長さを抑制し、小型化を図ることができる。
また、例えば、前記コアは、前記軸部の一方の端部に接続しており前記軸部の外周面よりも外径方向に突出する第1鍔部と、軸部の他方の端部に接続しており前記軸部の前記外周面よりも外径方向に突出する第2鍔部と、を有し、
前記仕切部の外径方向端部は、前記第1鍔部及び前記第2鍔部のいずれの外径方向端部よりも前記軸部の前記外周面に近い位置に配置されていても良い。
また、例えば、前記仕切部の外径方向には、前記第1巻線部の他の一部及び前記第2巻線部の他の一部の少なくとも一方が配置されていてもよい。
仕切部の外径方向に巻線部の一部を配置することにより、コアの軸方向の長さをさらに短縮し、コイル部品を小型化することが可能である。また、そのような構成とする場合、仕切部の外径側端部を、軸部の外周面に対して鍔部の外径側端部より近い位置に配置することにより、巻線部の一部が鍔部の外径側端部より外側にはみ出し、コイル部品の軸方向の投影面積が広くなる問題を防止し、小型化を図ることができる。また、このようなコイル部品は、巻線部の長さを抑制し、コイル部品の直流抵抗を抑制することが可能である。また、さらに、第1鍔部から第1巻線部及び第2巻線部の外側を通って第2鍔部へ向かう磁気のループを、仕切部30が阻害する問題を抑制できる。
また、前記仕切部は、前記コアの一部であっても良い。
仕切部をコアの一部とすることにより、仕切部をコアに取り付ける工程を省略できるため、このようなコイル部品は製造が容易である。また、巻線部とコアとを密着させることができるため、外部への磁束の漏れを抑制し磁気特性を向上させることができる。
また、例えば、前記仕切部は、前記軸部の前記外周方向に連続していてもよい。
仕切部の形状は特に限定されないが、外周方向に連続していることにより、仕切部に対して、巻線部の一部をより確実に係合させることが可能である。
また、例えば、前記第1巻線部及び前記第2巻線部の巻回部分を覆う外装樹脂をさらに有してもよい。
外装樹脂は、第1巻線部や第2巻線部を保護することができる。なお、外装樹脂は磁性体を含んでいてもよく、このような外装樹脂は、コイル部品から外部への磁束の漏れを抑制してコイル部品の磁気特性を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 図2は、図1に示すコイル部品の底面図である。 図3は、図1に示すコイル部品の縦断面図である。 図4は、図3の一部を拡大した拡大断面図である。 図5は、コアにおける軸部および仕切部周辺の領域を説明するための概念図である。 図6は、図1に示すコイル部品に含まれるコアの横断面図である。 図7は、第1変形例に係るコイル部品の底面図である。 図8は、第2変形例に係るコイル部品の断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイル部品10の斜視図である。コイル部品10は、コア20と、第1巻線部42と、第2巻線部46と、端子部52とを有する。コイル部品10は、コア20に、第1巻線部42と第2巻線部46による2つの巻線部が形成された構造を有しているが、本発明に係るコイル部品10はこれに限定されず、コア20には、例えば第3巻線部や補助巻線部のような他の巻線部が、さらに形成されていても良い。
コイル部品10の縦断面図である図3に示すように、コア20は、柱状の軸部22と、軸部22の一方の端部に接続する第1鍔部26と、軸部22の他方の端部に接続する第2鍔部28とを有している。第1鍔部26及び第2鍔部28は、軸部22の外周面22aより外径方向に突出している。
軸部22には、第1巻線部42と第2巻線部46とが巻回されている。コア20の軸部22には、軸部22の外周面22aから外径方向に突出する仕切部30が設けられており、第1巻線部42の一部と第2巻線部46の一部とが、仕切部30によって仕切られている。本実施形態において仕切部30はコア20の一部であり、仕切部30は、軸部22及び鍔部26、28と一体に形成されている。仕切部30がコア20と一体であるため、コイル部品10の製造工程では、仕切部をコアに取り付ける工程が必要ないため、このようなコイル部品10は製造が容易である。また、巻線部42、46とコア20とを密着させることができるため、外部への磁束の漏れを抑制し磁気特性を向上させることができる。なお、仕切部30の詳細については後述する。
コイル部品10の説明では、軸部22の軸方向をZ軸方向、Z軸方向に直交する方向をX軸方向及びY軸方向とする。また、XY平面に平行であって、軸部22の中心軸C(図6参照)から放射方向に向かう方向を、コイル部品10の外径方向とする。
コア20の縦断面図である図6に示すように、軸部22は、Y軸方向の辺が直線状であってX軸方向の辺の一部が円弧状である横断面形状を有し、Z軸方向に延びる柱状の形状を有する。ただし、軸部22の形状は特に限定されず、円柱形状、楕円柱形状、角柱形状、あるいはその他の形状であっても良い。
軸部22のZ軸負方向側の端部に接続する第1鍔部26と、軸部22のZ軸正方向側の端部に接続する第2鍔部28とは、軸部22の外周面22aより外径方向に突出しており、四隅に切欠きが形成された矩形板形状である。しかし、第1鍔部26及び第2鍔部28の形状はこれに限定されず、多角板形状、円板形状、楕円板形状、その他、外径方向の端部が、軸部22の外周面22aの外径よりも大きい形状であれば、どのような形状であっても良い。
第1鍔部26および第2鍔部28は、必ずしも相互に同じ形状である必要はないが、本実施形態では、同じ形状である。また、コア20及びコイル部品10のサイズは、特に限定されないが、縦(X軸方向)が0.2〜20mmであり、横(Y軸方向)が0.2〜20mmであり、高さ(Z軸方向)が0.1〜10mmである。
コア20の材質は特に限定されないが、本実施形態におけるコア20は磁性体コアであり、Fe−Ni合金粉、Fe−Si合金粉、Fe−Si−Cr合金粉、Fe−Si−Al合金粉、パーマロイ粉、アモルファス粉、Fe粉などの金属粒子や、フェライト粒子を加圧成形等することにより製造される。また、コイル部品10をDC−DCコンバーターの駆動用として用いるような場合は、巻線部42、46に大電流が流れる場合でも磁気飽和しないようにする観点から、金属粒子、特にシリコン系酸化被膜、金属酸化膜、ガラス膜などの絶縁性被膜を有する金属粒子を含む磁性体コアを、コア20として好適に採用できる。コア20の製造方法も特に限定されないが、例えば射出成形、押出成形、積層成形、トランスファー成形などによるコア成形体を、600〜1100℃で焼成することにより、コア20が得られる。
図1及び図2に示すように、第1巻線部42の両端部42cと第2巻線部46の両端部46cは、第1鍔部26の4隅に設けられた端子部52に接続される。図2に示すように、端子部52は、第1鍔部26の4隅に設けられている。それぞれの端子部52は、第1鍔部26の外径側端部である第1鍔部端部26aから第1鍔部26の裏面(Z軸負方向側の面)に連続するように形成されている。それぞれの端子部52は、所定の間隔を開けて配置されることにより、互いに絶縁されている。
第1巻線部42及び第2巻線部46の両端部42c、46cは、端子部52における第1鍔部端部26aに設けられた部分に、レーザ溶接、抵抗溶接あるいはハンダ付けなどで接続してある。第1巻線部42及び第2巻線部46は、導体を絶縁体で被覆した被覆線であれば特に限定されず、導体は1本(単線)のワイヤで構成されていても、撚り線などのように複数のワイヤを束ねて構成されていてもよく、導体の材質としては、銅、銀、金、またはこれらの合金などが例示される。また、第1巻線部42及び第2巻線部46は、軸部22にエッジワイズ巻きされていてもよく、クロスワイズ巻きされていてもよい。
端子部52の材質及び形成方法も特に限定されないが、例えば、端子部52は、コア20の表面に、電界メッキまたは無電界メッキにより所望のメッキ膜を析出させることにより形成できる。また、端子部52を構成するメッキ膜は、単層でも複層でも良く、たとえばNi−Snメッキ、Cu−Ni−Snメッキ、Snめっき、Ni−Auメッキ、Auメッキなどのメッキ膜が例示される。端子部52の厚みは、特に限定されないが、好ましくは0.1〜15μmである。
図3に示すように、仕切部30は、コア20の軸部22におけるZ軸方向中央部に設けられている。仕切部30は、軸部22の外周面22aより外径方向に突出しているため、外周面22aの外径側には、第1鍔部26と仕切部30とによってZ軸方向の両側を挟まれる第1くぼみ部23と、第2鍔部28と仕切部30とによってZ軸方向の両側を挟まれる第2くぼみ部24が形成されている。
図3の部分拡大図である図4に示すように、仕切部30に対して第1鍔部26側の第1くぼみ部23には、第1巻線部42の一部である第1部分42aが配置されており、仕切部30に対して第2鍔部28側の第2くぼみ部24には、第2巻線部46の一部である第2部分46aが配置されている。このようにして、仕切部30は、第1巻線部42の第1部分42aと、第2巻線部46の第2部分46aとを、第1鍔部26側と第2鍔部28側とに仕切っている。
図3に示すように、仕切部30の外径方向端部である仕切部端部30aは、第1鍔部26の外径方向端部である第1鍔部端部26a及び第2鍔部28の外径方向端部である第2鍔部端部28aより、軸部22の外周面22aに近い位置に配置されている。コア20の横断面図である図6に示すように、仕切部端部30aから外周面22aまでの距離D4は、同じ外径方向における第1鍔部端部26a及び第2鍔部端部28aから外周面22aまでの距離D5の1〜90%であることが、第1巻線部42の第1部分42aと第2巻線部46の第2部分46aとを仕切りつつコイル部品10の小型化を図る観点から好ましい。また、仕切部端部30aが、第1鍔部端部26a及び第2鍔部端部28aより外周面22aに近い位置に配置されることにより、第1鍔部端部26aから第1巻線部42及び第2巻線部46の外側を通って第2鍔部端部28aへ向かう磁気のループを、仕切部30が阻害する問題を抑制できる。
なお、仕切部端部30aを、第1鍔部端部26aや第2鍔部端部28aと同じ位置としても良く、このような変形例では、仕切部30は、第1巻線部42の巻回部分全体と、第2巻線部46の巻回部分全体とを、第1鍔部26側と第2鍔部28側とに仕切る態様となる。しかし、本実施形態に係るコア20では、仕切部端部30aが第1鍔部端部26a及び第2鍔部端部28aより軸部22の外周面22aに近い位置に配置されているため、図5に示すように、第1鍔部26と第2鍔部28の間の空間は、Z軸方向に沿って以下のような3つの領域に分けられる。すなわち、第1鍔部26と第2鍔部28とによってZ軸方向の両側を挟まれた空間は、仕切部30の外径方向の領域である中央領域A3と、中央領域A3より第1鍔部26に近い第1領域A1と、中央領域A3より第2鍔部28に近い第2領域A2に分けることができる。
図3及び図4に示すように、コイル部品10では、コア20の軸部22に巻回される第1巻線部42及び第2巻線部46のターン数が1ターンを超えてさらに増加することにより、第1巻線部42及び第2巻線部46の一部には、第1くぼみ部23及び第2くぼみ部24に収まらない部分が生じる。本実施形態に係るコイル部品10では、第1巻線部42における第1部分42aとは違う他の一部である第3部分42bと、第2巻線部46における第2部分46aとは違う他の一部である第4部分46bとが、仕切部30の外径方向の領域である中央領域A3(図5参照)に配置されている。
このように、仕切部30は、第1巻線部42の巻回部分全体と第2巻線部46の巻回部分全体とを仕切ってしまうのではなく、第1巻線部42の第3部分42bや第2巻線部46の第4部分46bのような、仕切部30の外径方向の領域(中央領域A3)に配置される部分を有することにより、コイル部品10の高さD1(Z軸方向の長さ)を抑制できる。また、コイル部品10は、仕切部30が第1巻線部42の巻回部分全体と第2巻線部46の巻回部分全体とを仕切る態様に比べて、第1鍔部26と第2鍔部28との間の空間における巻線密度を向上させ、第1巻線部42及び第2巻線部46の長さを短縮して直流抵抗を抑制できる。さらに、仕切部30を短くし、第1巻線部42及び第2巻線部46の内側に仕切部30が配置される構造とすることにより、第1鍔部端部26aから第1巻線部42及び第2巻線部46の外側を通って第2鍔部端部28aへ向かう磁気のループを、仕切部30が阻害する問題を防止できる。
なお、第1巻線部42と第2巻線部46との磁気的結合を弱める観点からは、本実施形態のコイル部品10のように、第1巻線部42の巻回部分を図5に示す中央領域A3及び第1領域A1に配置し、第2巻線部46の巻回部分を図5に示す中央領域A3及び第2領域A2に配置することが好ましい。ただし、第1巻線部42の巻回部分の一部が第2領域A2に配置されていてもよく、また、第2巻線部46の巻回部分の一部が第1領域A1に配置されていてもかまわない。そのような場合であっても、第1くぼみ部23や第2くぼみ部24に係合される部分の影響により、第1巻線部42はZ軸方向の中心から第1鍔部26側に、第2巻線部46はZ軸方向の中心から第2鍔部28側に偏って配置されるため、仕切部30が存在しない場合に比べて、第1巻線部42と第2巻線部46との磁気的結合は弱められる。
図4に示すように、仕切部30から第1鍔部26までの距離D2(第1くぼみ部23のZ軸方向の幅)は、第1巻線部42の直径の1.0〜10倍であることが、第1巻線部42の第1部分42aを確実に第1くぼみ部23に係合させ、かつ、第1部分42aと第2部分46aとを確実に仕切る観点から好ましい。また、仕切部30の外径方向側の端部である仕切部端部30aから外周面22aまでの距離D3(第1くぼみ部23の外径方向の深さ)は、第1巻線部42の直径の0.5〜30倍であることが、第1巻線部42の第1部分42aを確実に第1くぼみ部23に係合させつつ、第1巻線部42の第2部分46aの巻回径及び第1巻線部42の全長を抑制する観点から好ましい。
なお、仕切部30から第2鍔部28までの距離(第2くぼみ部24のZ軸方向の幅)や第2くぼみ部24の外径方向の深さと、第2巻線部46の直径との寸法関係についても、上述した第1くぼみ部23と第1巻線部42の直径との寸法関係と同様の関係であることが好ましい。
図1に示すコイル部品10は、例えば、金属粉を加圧成形して焼成することによりコア20を作製し、コア20の第1鍔部26に電界メッキまたは無電界メッキにより端子部52を形成し、自動巻線機等を使用してコア20の軸部22に第1巻線部42及び第2巻線部46を形成し、第1巻線部42及び第2巻線部46の両端部42c、46cを端子部52に接続することにより製造される。なお、図1には示されていないが、必要に応じて、磁性体を含有させた溶融樹脂をディスペンサーで吐出することにより、第1巻線部42及び第2巻線部46の巻回部分を覆う外装樹脂が形成されてもよい。
上述した製造工程に含まれる巻線工程では、まず、第1巻線部42及び第2巻線部46となる電線の一部を、コア20の第1くぼみ部23と第2くぼみ部24にそれぞれ配置した後、第1巻線部42及び第2巻線部46の端部を外周面22aに沿って周回させるか、又はコア20を回転させることにより、第1巻線部42及び第2巻線部46を形成する。これにより、第1巻線部42及び第2巻線部46は、その一部が仕切部30に係合した状態にされた後、他の一部が軸部22に巻回されて形成されることになり、第1巻線部42はZ軸方向の中心から第1鍔部26側に、第2巻線部46はZ軸方向の中心から第2鍔部28側に、それぞれ偏って配置される。また、第1巻線部42及び第2巻線部46の一部が仕切部30に係合することにより、第1巻線部42及び第2巻線部46の配置に関する製造ばらつきも抑制される。なお、第1巻線部42と第2巻線部46は、どちらを先に形成してもよく、あるいは、第1巻線部42と第2巻線部46とを同時に形成してもよい。
このように、本実施形態に係るコイル部品10は、第1巻線部42の一部と第2巻線部46の一部とが仕切部30によって仕切られることにより、第1巻線部42はZ軸方向の中心から第1鍔部26側に、第2巻線部46はZ軸方向の中心から第2鍔部28側に偏って配置される。したがって、コイル部品10は、第1巻線部42と第2巻線部46の磁気的結合を弱め、インダクタンスのばらつきを抑制できる。また、コイル部品10は、第1巻線部42及び第2巻線部46を、軸部22の外径方向に重ねて複数回周回させる構造にできるため、コア20の軸方向の長さを抑制し、小型化を図ることができる。特に、仕切部30の外径方向の端部である仕切部端部30aを、第1鍔部端部26a及び第2鍔部端部28aより軸部22の外周面22aに対して近くに配置する構造とすることによって、仕切部30が鍔部端部26a、28aと同じ位置まで伸びている場合に比べて巻回部分の巻線密度を上昇させ、コイル部品の高さD1を効果的に低減できる。
なお、第1巻線部42の一部と第2巻線部46の一部とを仕切るという観点からは、仕切部30は、必ずしも軸部22の外周方向に連続している必要はなく、仕切部は軸部22の周りに断続的に形成されていてもよい。しかし、本実施形態の仕切部30のように、軸部22の外周方向に連続している仕切部30は、第1巻線部42の一部と第2巻線部46の一部とを確実に第1くぼみ部23と第2くぼみ部24に配置できるため、好ましい。
以上のように、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は実施形態の内容に限定されず、実施形態で示した各構成には、様々な変更を施すことが可能である。図7は、第1変形例に係るコイル部品110の底面図であり、コイル部品110は、コア120における第1鍔部126の底面の形状と、第1鍔部126に設けられる端子部152の形状と、巻線部と端子部152との接続位置とが、上述したコイル部品10とは異なる。
図7に示すように、コア120における第1鍔部126の底面には、Y軸方向に延びる溝126bがX軸方向の両側に形成されている。それぞれの溝126bの中には、第1巻線部及び第2巻線部の両端部142c、146cが挿入されている。コイル部品110の端子部152は、第1鍔部126の底面におけるX軸方向の両側2か所に設けられている。端子部152は、溝126bを埋めるように形成されたはんだによって構成される。端子部152は、第1巻線部及び第2巻線部の両端部142c、146cの表面を覆うとともに、第1巻線部及び第2巻線部の両端部142c、146cをコア120に対して固定する機能を有する。
図2に示すコイル部品10と図7に示すコイル部品110の比較から理解できるように、端子部52、152の形状及び配置は、コイル部品10、110の用途やコイル部品10、110を設置する基板に応じて、適宜変更することが可能である。また、本発明に係るコイル部品は、コイル部品10のように第1巻線部と第2巻線部が絶縁されているものであっても、コイル部品110のように端子部又は基板を介して第1巻線部と第2巻線部が導通しているものであってもよい。
また、コイル部品10、110において、コア20、120に巻回される第1巻線部と第2巻線部の極性又は巻回方向は、同じ向きであってもよく、互いに反対向きであってもよい。なお、コイル部品110の構成のうち、図7を用いて説明した以外の部分については、図1等に示すコイル部品10と同様であり、コイル部品110は、コイル部品10と同様の効果を奏する。
図8は、第2変形例に係るコイル部品210の縦断面図である。コイル部品210は、仕切部230とコア220とが別体である点と、第1巻線部42及び第2巻線部46の巻回部分を覆う外装樹脂260を有する点で図3に示すコイル部品10と相違するが、その他の点はコイル部品10と同様であり、コイル部品10と同様の効果を奏する。
仕切部230は、別途成形した部材をコア220における軸部の外周面に固定したり、溶融樹脂のような流動する材料を軸部の外周面に付着させることにより設けられる。仕切部230の材質は、コア220と同様に、例えば金属やフェライトのような磁性体や、磁性体粉末を含む樹脂であってもよく、樹脂のような非磁性体であってもよい。
外装樹脂260は、金属やフェライトのような磁性体の粉末を含むものであっても、磁性体を含まない樹脂であってもよい。外装樹脂260は、第1巻線部42や第2巻線部46を保護する機能を有し、磁性体を含む外装樹脂260は、コイル部品210から外部への磁束の漏れを抑制して、コイル部品210の磁気特性を向上させることができる。
10、110、210… コイル部品
22… 軸部
20、120、220 … コア
22a… 外周面
26… 第1鍔部
26a… 第1鍔部端部
28… 第2鍔部
28a… 第2鍔部端部
30、230… 仕切部
30a… 仕切部端部
A3… 中央領域
42… 第1巻線部
42a… 第1部分
42b… 第3部分
46… 第2巻線部
42c、142c、46c、146c… 両端部
46a… 第2部分
46b… 第4部分
52、152… 端子部
260… 外装樹脂

Claims (6)

  1. 柱状の軸部を有するコアと、
    前記軸部に巻回される第1巻線部及び第2巻線部と、
    前記第1巻線部の両端部及び前記第2巻線部の両端部が接続される端子部と、を有するコイル部品であって、
    前記コアにおける前記軸部の外周面には、前記外周面から外径方向に突出し、前記第1巻線部の一部と前記第2巻線部の一部とを仕切る仕切部が設けられていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記コアは、前記軸部の一方の端部に接続しており前記軸部の外周面よりも外径方向に突出する第1鍔部と、前記軸部の他方の端部に接続しており前記軸部の前記外周面よりも外径方向に突出する第2鍔部と、を有し、
    前記仕切部の外径方向端部は、前記第1鍔部及び前記第2鍔部のいずれの外径方向端部よりも前記軸部の前記外周面に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記仕切部の外径方向には、前記第1巻線部の他の一部及び前記第2巻線部の他の一部の少なくとも一方が配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコイル部品。
  4. 前記仕切部は、前記コアの一部であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載のコイル部品。
  5. 前記仕切部は、前記軸部の外周方向に連続していることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載のコイル部品。
  6. 前記第1巻線部及び前記第2巻線部の巻回部分を覆う外装樹脂をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のコイル部品。
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