JP2004071584A - 電磁誘導器 - Google Patents
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Abstract
【課題】横寸法を大きくすることなく薄型化できるとともに、製造が容易で、一層の小型化および軽量化ならびに性能の安定化を実現できる電磁誘導器を提供する。
【解決手段】軸方向の寸法D1が径方向の寸法D2よりも短い偏平な形状のボビン1Tと、このボビン1Tに装着された巻線11,12と、コア53とを備え、コア53は、一対の細長いほぼ棒状のアーム部55と、その長手方向の中間部位の間に挟まれた柱状の中脚部54とを有し、前記ボビン1Tの中心孔20に、中脚部54が挿入され、コアの両アーム部55が巻線11,12の径方向に延びて互いに平行に対向している。1次,2次巻線11,12が装着され、このボビン1Tの中心孔20に、一対の直方体のアーム部55とその間に挟まれた柱状の中脚部54とからなるコア53の該中脚部54が挿入され、前記コア53の両アーム部55,55が各巻線11,12の径方向に延びて互いに平行に対向している。
【選択図】 図3
【解決手段】軸方向の寸法D1が径方向の寸法D2よりも短い偏平な形状のボビン1Tと、このボビン1Tに装着された巻線11,12と、コア53とを備え、コア53は、一対の細長いほぼ棒状のアーム部55と、その長手方向の中間部位の間に挟まれた柱状の中脚部54とを有し、前記ボビン1Tの中心孔20に、中脚部54が挿入され、コアの両アーム部55が巻線11,12の径方向に延びて互いに平行に対向している。1次,2次巻線11,12が装着され、このボビン1Tの中心孔20に、一対の直方体のアーム部55とその間に挟まれた柱状の中脚部54とからなるコア53の該中脚部54が挿入され、前記コア53の両アーム部55,55が各巻線11,12の径方向に延びて互いに平行に対向している。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランスのような電磁誘導器に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に、図14(B)に示すように、トランスを、その横寸法を大きくすることなく薄型化するために、軸方向の寸法が径方向の寸法よりも短い扁平な形状のボビン100Tを備え、ボビン100Tの中心孔120に、コアを形成する一対のT字形コア片123の脚部124が挿入され、両コア片123のアーム部125が、ボビン100Tに装着された巻線(図示せず)の径方向に延びて互いに平行に対向しているトランスを提案した(特願2001−83379号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、T字形のコア片123を用いた場合、図14(A)のように、アーム部125に厚肉の、つまり比較的長い中脚部124を形成した異形を含むので、製造が容易でない。また、中脚部124とアーム部125の肉厚の不均一度が大きくなるため、図14(B)のように、アーム部125や中脚部124の先端にそり126やひび127等が発生する場合があるので、これを防止するために、アーム部125を厚肉にする必要がある。その結果、軸方向の寸法が大きくなり、小型化と軽量化が十分でない。しかも、上記アーム部125のそりのために、中脚部124の先端の接合面128の平面度が出にくくなるので、両コア片123間のギャップ29の大きさが製品間で不均一となって、トランスの性能にばらつきが生じやすい。
【0004】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、横寸法を大きくすることなく薄型化できるとともに、製造が容易で、一層の小型化および軽量化ならびに性能の安定化を実現できる電磁誘導器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る電磁誘導器は、軸方向の寸法が径方向の寸法よりも短い偏平な形状のボビンと、このボビンに装着された巻線と、コアとを備え、前記コアが、一対の細長いアーム部と、その長手方向の中間部位の間に挟まれた柱状の中脚部とを有し、前記ボビンの中心孔に、前記中脚部が挿入され、前記コアの両アーム部が前記巻線の径方向に延びて互いに平行に対向している。ここで、前記「ほぼ棒状」には、横断面形状が長手方向に沿って一定である棒体のほかに、棒体の一部に小さな突起を有する形状も含まれる。
【0006】
上記構成によれば、巻線の側方にコア体が存在しないので、電磁誘導器の横寸法(巻線の軸方向と直交する方向の寸法)が小さくなる。しかも、ボビンが偏平な薄型であるから一対のアーム部同士の間隔が小さくなって、強い磁界が形成されるので、優れた磁気特性が確保される。
【0007】
また、コアの一対のアーム部と中脚部をそれぞれ単純なほぼ棒状と柱状に形成したことから、コアの製造が容易になる。さらに、アーム部は、長い中脚部を含まないので肉厚が一定になるから、アーム部にそり等を発生させることなく、アーム部を薄くできるので、コアの小型化および軽量化が可能となる。また、アーム部の接合面の平面度の精度を向上できる。
【0008】
前記アーム部は直方体としてもよいし、少なくとも一方のアーム部は、直方体からなる本体と、この本体の長手方向中間部位に形成された中脚用突起とを有し、この中脚用突起と前記中脚部とを対向させてもよい。前記直方体は、角部に面取りや丸みが付加されたものでもよい。
【0009】
一実施形態では、前記巻線として、1次巻線と2次巻線が軸方向に離間してボビンに装着され、前記コアの中脚部は段付き形状を有しており、その2次巻線の装着部分に対向する部分の径が1次巻線の装着部分に対向する部分の径より小さく形成されている。したがって、中脚部の径を部分的に小さくした分、コア重量を低減させることができ、また、ボビンもその部分の径を小さくできるため、ボビンの重量およびコイルの銅重量を低減できる。
【0010】
他の実施形態では、前記コアの少なくとも一方のアーム部と中脚部間にギャップが形成されている。また、前記コアの中脚部は2分割されており、両中脚部間にギャップが形成されている。
したがって、各ギャップの調整により、所望の1次巻線と2次巻線の結合係数が得られる。しかも、アーム部の接合面の平面度の精度が高いことから、ギャップが製品間で不均一になることを防止できるので、電磁誘導器の性能が安定化される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るマグネトロン駆動用のトランス(誘導電磁器の一種)50を示す正面図、図2はその側面図、図3(A)は水平断面図、図3(B)はコアの斜視図、図3(C)はコアの平面図、図3(D)は図3(C)中のD−D線矢視図、図4は背面図である。先ず、樹脂製のボビン1Tは、図2に明示するように、一体形成されており、円筒状の筒部14を有する。ボビン1Tには、筒部14の外周面に円盤状の三つのつば4,7,8が互いに平行な配置で一体形成されている。つば4,7,8は、図1に示すように、円形の外周縁を有している。図2に示す両端に第1のつば4と第2のつば7とを有する1次巻枠9には、1次巻線11が円筒状に巻き付けられているとともに、両端に第2のつば7と第3のつば8とを有するヒータ巻枠10には、ヒータ巻線13が1ターン巻き付けられている。
【0012】
さらに、ボビン1Tには、中央の筒部14の外周面に円盤状のつば18が一体形成されており、両端につば18と、上記第3のつば8とを有する2次巻枠19が形成され、これに2次巻線12が巻き付けられている。この2次巻線12と、1次巻線11と、ヒータ巻線13とは、ボビン1Tの軸方向に変位して位置している。
【0013】
図2に示すように、このトランス50のボビン1Tは、軸方向の寸法D1が径方向の寸法D2よりも短く、偏平な薄型形状になっている。ここで、上記軸方向の寸法D1は、ボビン1Tの両端のつばを含まない各巻線11〜13が装着される部分の軸方向長さであり、径方向の寸法D2は、複数のつば4,7,8,18の最大外径である。
【0014】
図3に示すように、ボビン1Tには中心孔20が設けられており、この中心孔20の内面には、図1に示すように、90°間隔で径方向内方に突出する4個のガイドリブ21が形成されている。
【0015】
図3(B)〜(D)に示すように、磁気回路を形成するための磁気材料からなるコア53は、一対の直方体からなる細長い棒状のアーム部55と、アーム部55の長手方向中間部位の間に挟まれた柱状、例えば円柱状の中脚部54とを備えている。図3(B)に示すアーム部55の幅Wと長さLの比は1:2以上、通常は1:3以上である。アーム部55の厚さTと長さLの比は1:3以上、通常は1:4以上である。
【0016】
図3(D)のように、アーム部55と中脚部54の幅(外径)は同一に形成されている。ただし、アーム部55の幅を中脚部54の幅より若干小さくしても、若干大きくしてもよい。つまり、両者55,54の幅はほぼ同一に設定される。両アーム部55,55は、図2に示す各巻線11〜13の径方向に延在して、つまり、この径方向に各アーム部55の長手方向を合致させて、互いに平行に対向しており、この位置で、ボビン1Tに形成されたコア収納部32,33内に収納されている(図1、図4)。コア50のアーム部55,55の先端は、各巻線11〜13の外径部よりも径方向外方に位置している。コア53の中脚部54がボビン1Tの一方側から上記ガイドリブ21に沿って中心孔20に挿入される。コア53は、上記配置とした状態で、例えば接着剤によりボビン1Tに取り付けられている。
【0017】
本発明において、コア53は、一対の直方体のアーム部55と、その間に挟まれた柱状の中脚部54を使用して、全体でI字形ないし「エ」字形を形成している。このように、一対のアーム部55と中脚部54をそれぞれ単純な直方体と柱体で構成したことから、アーム部55は中脚部54を含まないので、製造が容易になる。また、アーム部55にそり等を発生させることなく、アーム部55を薄くして、小型化および軽量化を実現できる。さらに、アーム部55と中脚部54の各接合面55a、54aの平面度の精度を向上できる。
【0018】
図1の1次巻線11は、その引出線11a,11bの端末が半田で固められて接続用の端子39a,39bが形成され、これが配線基板Kに接続される。また、図4の2次巻線12は、その引出線12a,12bがボビン1Tに設けた一対のピン端子41a,41bに巻き付けられて、半田付けにより接続される。また、図2のヒータ巻線13も、ボビン1Tに設けた一対のピン端子43a,43bに巻き付けられて、半田付けにより接続される。
【0019】
図2のアース線45は、非磁性、導電性およびばね性を有しており、ボビン1Tの中心孔20内側を挿通し、コア53をその外側から軸方向内方へ押圧することにより、ボビン1Tにアース線45が保持されるとともに、コア53に接触し、その端子が配線基板Kに接続されて、コア53を一挙にアースしている。
【0020】
このように構成されたトランス50は、例えば、図15に示した高周波加熱装置におけるマグネトロン66の駆動用に用いられる。このインバータ方式の高周波加熱装置(電子レンジ)において、商用電源61は整流回路62で整流平滑され、インバータ63で20kHz以上の高周波交流電流に変換されてギャップ付コアを備えたトランス50の1次巻線11に供給される。トランス50の2次巻線12の高周波出力電圧は、半波整流回路65で整流平滑されて、直流高電圧としてマグネトロン66に供給される。トランス50のヒータ巻線13でヒータが駆動されるマグネトロン66は、直流高電圧の供給を受けてマイクロ波を発生する。
【0021】
トランス50は、以下のような手順で上記の高周波加熱装置に組み込まれる。すなわち、トランス50は、図15に示すような回路パターンが形成された配線基板Kに設けられている接続孔に、図2に示すピン端子41a,41bを挿入して半田付けし、端子39a,39bを上記配線基板Kに設けられている接続孔に直接半田付けにより接続し、ピン端子43a,43bを上記配線基板Kに設けられている接続端子に差込み接続することで、インバータ回路の配線基板Kに接続状態に取り付けられる。なお、上記回路基板には、図15の半波整流回路65に代えて、図16の全波整流回路67が形成されていても、同じ組み込み手順で、上記トランス50を接続状態に取り付けることができる。
【0022】
上記構成によれば、図3に示すように、巻線11,12,13の側方にコア体が存在しないので、その分だけトランスの横寸法、つまりボビン1Tの径方向に沿った寸法が小さくなる。しかも、ボビン1Tが偏平な形状で、1次および2次巻線11,12の巻幅が小さく、薄型であるために、一対のアーム部55,55同士の間隔が小さくなる。また、コア53の中脚部54とアーム部55,55を通る二つの磁気回路C1,C2が形成される。そのため、磁気損失が少なくなり、中脚部54を通る磁束、つまり両巻線11,12と鎖交する磁束が強くなる。これに加えて、上記トランス50は、そのボビン1Tが径方向の寸法D2よりも軸方向の寸法D1が短い偏平な形状で、一対のアーム部55,55同士の間隔が小さくなるので、磁気回路C1,C2の磁束がさらに強くなる。
【0023】
その結果、上記トランス50は、優れた磁気特性が確保されるので、1次および2次巻線11,12の巻幅を小さくして薄型とした場合においても、所定の電圧を得るのに必要な1次および2次巻線11,12の巻き数を少なくすることができ、その分だけトランス50の横寸法、つまりボビン1Tの径方向に沿った寸法が小さくなって小型化できる。しかも、配線基板Kの接続用端子は巻線の径方向に延びて形成されている。したがって、このトランス50は、配線基板Kに装着するときの装着面積の増大を抑制できる。
【0024】
また、コア53のアーム部55と中脚部54をそれぞれ単純なほぼ棒状と柱状に形成したことから、コア53の製造が容易になる。さらに、アーム部55は、中脚部54を含まないので肉厚が一定になるから、アーム部55にそり等を発生させることなく、アーム部55を薄くできるので、コア53の小型化および軽量化が可能となる。また、コア53のアーム部55および中脚部54にそりが発生しないので、これらの接合面55a、54aの平面度の精度が高いことから、ギャップ29が製品間で不均一になることを防止できる。したがって、トランスの性能が安定化される。
【0025】
なお、図5の水平断面図に示す変形例のように、上記のボビン1Tを一体形成するのと異なり、ボビン1Tを軸方向に2分割された第1のボビン片2Tと第2のボビン片3Tとにより構成してもよい。第1のボビン片2Tには、円筒状の筒部14の外周面に環状の三つのつば4,7,8が互いに平行な配置で一体形成されている。第2のボビン片3Tには、中央の短筒部17の外周面に環状のつば18が一体形成されており、短筒部17を筒部14に外嵌することによって第1のボビン片2Tに連結される。
【0026】
本発明の第2実施形態を図6に示す。図6において、図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。
図6(A)は第2実施形態に係る電磁誘導器の水平断面図、(B)はコア53Aの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視図である。この実施形態のトランス50は、図6(B),(C)に示すように、コア53Aの中脚部54Aが段S付きの形状を有しており、その2次巻線12の装着部分に対向する部分54Abの径が1次巻線11の装着部分に対向する部分54Aaの径より小さく形成されている。1次巻線11と2次巻線12の結合係数が0.5〜0.9に設定されるので、2次巻線12のリアクタンスが1次巻線11より小さくてよいことによる。これに合わせて、ボビン1Tの筒部14Aも段付き形状になっている。その他の構成は第1実施形態と同様である。なお、中脚部54Aの下に後述するギャップを設けてもよい。
【0027】
第2実施形態では、コア53の中脚部54Aの一部54Abの径を小さくした分、全部を同一径にした中脚部と比べて、コア重量を削減できる。また、この径を小さくした部分(2次巻線12の装着部分に対向する)に応じてボビンの一部の径を小さくできるため、ボビンの重量を削減できるとともに、2次巻線12のコイル内径が小さくなるから、同一巻数の場合、コイル重量を削減できる。
【0028】
本発明の第3実施形態を図7に示す。図7において、図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。
図7(A)は水平断面図、図7(B)はコア53Bの平面図、図7(C)は図7(B)中のC−C線矢視図である。この実施形態のトランス50は、コア53Bの中脚部54Bが軸方向に2分割されており、中脚部54B、54B間にギャップ29が形成されている。その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0029】
図7(A)のように、上記コア53Bがボビン1Tに取り付けられたとき、各中脚部54B,54Bの先端面同士が相対向し、その先端面の間にスペーサ27が介在し、スペーサ27の厚みによって設定されたギャップ29が形成される。このギャップ29の存在により、磁気飽和しにくい特性の電磁誘導器が得られる。このギャップ29の大きさを、1次巻線11と2次巻線12の結合係数が0.5〜0.9となるように設定する。この場合、1次巻線11と2次巻線12の軸方向の間隔を2〜10mmに設定する。こうして、2次巻線12側にリーケージインダクタンスを持たせ、従前のマグネトロン用インバータ回路に必要であった2次側の高周波チョークコイルを不要としている。前記ギャップ29は、ボビン1Tにおける1次および2次巻線11,12が施される筒部14の内方に位置している。
【0030】
さらに、直方体のアーム部55と柱状の中脚部54Bが別体で、アーム部55および中脚部54Bにそり等が生じないので、中脚部54B、54Bの接合面の平面度の精度が高いことから、ギャップ29が製品間で不均一になることを防止できる。なお、この実施形態では、同じ大きさの中脚部54B、54Bを用いているが、大きさが異なっていてもよい。
【0031】
本発明の第4実施形態を図8に示す。第4実施形態は、図8(A)に示すコア53Cの水平断面図のように、コア53Cの両アーム部55、55と中脚部54間にギャップ29、29が形成されている。その他の構成は第1実施形態と同様である。各ギャップ29の調整により、所望の1次巻線11と2次巻線12の結合係数が得られるとともに、上記と同様にアーム部55と中脚部54の接合面の平面度の精度が高いことから、ギャップ29が製品間で不均一になることを防止できる。なお、図8(B)に示す変形例のように、コア53Cの2次巻線12側のアーム部55と中脚部54間のみにギャップ29を形成するようにしてもよい。
【0032】
本発明の第5実施形態を図9に示す。第5実施形態は、図9に示すコア53Dの水平断面図のように、コア53Dの中脚部54Dは軸方向に2分割されており、各中脚部54D間にギャップ29が形成され、さらに、前記コア53Dの2次巻線12側のアーム部55と中脚部54D間にギャップ29が形成されている。その他の構成は第3実施形態と同様である。
各ギャップ29の調整により、所望の1次巻線11と2次巻線12の結合係数が得られるとともに、アーム部55と中脚部54D間、中脚部54D、54D間の接合面の平面度の精度が高いことから、ギャップ29が製品間で不均一になることを防止できる。
【0033】
なお、この実施形態では、同じ大きさの中脚部54D、54Dを用いているが、大きさが異なっていてもよい。また、コア53Dの1次巻線11側のアーム部55と中脚部54D間にもギャップ29を形成してもよい。
【0034】
本発明の第6実施形態を図10に示す。第6実施形態は、図10(A)に示すコア53Eの水平断面図のように、第2実施形態で中脚部を段付きとする代わりに、2次側のアーム部55Eは、1次側のアーム部55と比べて、薄くかつ短く形成されている。その他の構成は第3実施形態と同様である。
なお、図10(B)の正面図に示す変形例のように、2次側のアーム部55Eを、1次側のアーム部55より、幅のみを狭く形成してもよい。
上述したとおり、1次巻線11と2次巻線12の結合係数が0.5〜0.9に設定されるから、2次巻線12のリアクタンスが1次巻線11と比べて小さいので、2次側のアーム部55Eが薄くかつ短くて済む。これにより、コアを一層小型化できる。
【0035】
本発明の第7実施形態を図11に示す。この第7実施形態では、コア53Fの一対のアーム部55Fを、図11(A)に示すように、直方体からなる本体58と、この本体58の長手方向中間部位に形成された中脚用突起59とを有し、この中脚用突起59と中脚部54Fとが、ギャップ29を介して対向している。中脚用突起59の突出高さHは,本体58の厚さTの2倍以下が好ましく、1倍以下であるのがさらに好ましい。前記中脚部54Fとアーム部55Fの中脚用突起59とが、図3のボビン1Tの中心孔20に挿入される。
【0036】
この第7実施形態によっても、図11の中脚部54Fが存在する分だけ、アーム部55Fの中脚用突起59を短くできるから、アーム部55の形状が単純な棒状に近づくので、単純な柱状の中脚部54Fと同様に、製造が容易になる。さらに、アーム部55Fは、中脚用突起59を有するが、中脚部54Fを含まないので、肉厚の不均一度が図14に示した従来のT字形コア片123と比較して小さくなる。したがって、図11(A)のアーム部55Fにそり等を発生させることなく、アーム部55Fを薄くできるので、コア53Fの小型化および軽量化が可能となる。また、アーム部55Fおよび中脚部54Fにそりが発生しないので、これらの接合面55a、54aの平面度の精度が高いことから、ギャップ29が製品間で不均一になることを防止できる。したがって、トランスの性能が安定化される。
【0037】
なお、ギャップ29は中脚部54Fの両端の一方のみに設けてもよいし、両方のギャップ29をなくして、中脚用突起59を中脚部54Fに接触させてもよい。図11(B)に示すアーム部55Fの幅Wと長さLの比、厚さTと長さLの比のそれぞれについての好ましい範囲は、第1実施形態の場合(図3(B))と同一である。
【0038】
本発明の第8実施形態を図12に示す。この第8実施形態では、図6に示した第2実施形態と同様に、コア53Gの中脚部54Gが段S付きの形状を有しており、その2次巻線の装着部分に対向する部分54Gbの径が1次巻線の装着部分に対向する部分54Gaの径より小さく形成されている。これに対応して、図の下側のアーム部55Gの中脚用突起59の径も前記部分54Gbと同一になるよう、図の上側のアーム部55Gの中脚用突起59の径よりも小さく設定されている。アーム部55Gと中脚部54Gとの接合面55a、54aの間に、必要に応じてギャップを設ける。前記中脚部54Gとアーム部55Gの中脚用突起59とが、図3のボビン1Tの中心孔20に挿入される。
【0039】
本発明の第9実施形態を図13に示す。この第9実施形態のコア53Hでは、図の上側のアーム部55H1のみが中脚用突起59を有し、図の下側のアーム部55H2は中脚用突起59を有していない。アーム部55Gと中脚部54Gとの接合面55a、54aの間に、必要に応じてギャップを設ける。前記中脚部54Gとアーム部55Hの中脚用突起59とが、図3のボビン1Tの中心孔20に挿入される。
【0040】
図11〜13に示した各実施形態においても、中脚部54を、図9の実施形態の場合と同様に、軸方向に複数に分割してもよい。
【0041】
なお、本発明はマグネトロン駆動用のトランスのほか、チョークコイル、リアクトルなど、他の電磁誘導器にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係る電磁誘導器は、巻線の側方にコア体が存在しないので、電磁誘導器の横寸法が小さくなる。しかも、ボビンが偏平な薄型であるから一対のアーム部同士の間隔が小さくなって、強い磁界が形成されるので、優れた磁気特性が確保される。これとともに、コアの一対のアーム部と中脚部をそれぞれ単純なほぼ棒状ご柱状に形成したことから、コアの製造が容易になる。さらに、アーム部は中脚部を含まないので、アーム部にそり等を発生させることなく、アーム部を薄くできるから、コアの小型化および軽量化が可能となる。また、アーム部の接合面の平面度の精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電磁誘導器の正面図である。
【図2】同実施形態の側面図である。
【図3】(A)は図2のIII−III 線で切断した断面図、(B)はコアの斜視図、(C)はコアの平面図、(D)は(C)中のD−D線矢視図である。
【図4】同実施形態の背面図である。
【図5】同実施形態の変形例のコアの水平断面図である。
【図6】(A)は第2実施形態に係る電磁誘導器の水平断面図、(B)はコアの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視図である。
【図7】(A)は第3実施形態に係る電磁誘導器の水平断面図、(B)はコアの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視図である。
【図8】(A)は第4実施形態に係る電磁誘導器のコアの水平断面図、(B)はその変形例のコアの水平断面図である。
【図9】第5実施形態に係る電磁誘導器のコアの水平断面図である。
【図10】(A)は第6実施形態に係る電磁誘導器のコアの水平断面図、(B)はその変形例のコアの正面図である。
【図11】(A)は第7実施形態に係る電磁誘導器のコアの平面図、(B)はその分解斜視図である。
【図12】第8実施形態に係る電磁誘導器のコアの平面図である。
【図13】第9実施形態に係る電磁誘導器のコアの平面図である。
【図14】(A)は比較例に係る電磁誘導器のコアの水平断面図、(B)はコアの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視図である。
【図15】本発明の電磁誘導器を適用できる高周波加熱装置を示す電気回路図である。
【図16】他の高周波加熱装置を示す要部の電気回路図である。
【符号の説明】
1T…ボビン、4,7,8,18…つば、9…1次巻枠、10…ヒータ巻枠、11…1次巻線、12…2次巻線、13…ヒータ巻線、14…筒部、19…2次巻枠、20…ボビンの中心孔、29…ギャップ、32,33…コア収納部、50…トランス、53…コア、54…中脚部、55…アーム部、58…本体、59…中脚用突起、C1,C2…磁気回路、D1…軸方向の寸法、D2…径方向の寸法、K…配線基板。
【発明の属する技術分野】
本発明は、トランスのような電磁誘導器に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は先に、図14(B)に示すように、トランスを、その横寸法を大きくすることなく薄型化するために、軸方向の寸法が径方向の寸法よりも短い扁平な形状のボビン100Tを備え、ボビン100Tの中心孔120に、コアを形成する一対のT字形コア片123の脚部124が挿入され、両コア片123のアーム部125が、ボビン100Tに装着された巻線(図示せず)の径方向に延びて互いに平行に対向しているトランスを提案した(特願2001−83379号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、T字形のコア片123を用いた場合、図14(A)のように、アーム部125に厚肉の、つまり比較的長い中脚部124を形成した異形を含むので、製造が容易でない。また、中脚部124とアーム部125の肉厚の不均一度が大きくなるため、図14(B)のように、アーム部125や中脚部124の先端にそり126やひび127等が発生する場合があるので、これを防止するために、アーム部125を厚肉にする必要がある。その結果、軸方向の寸法が大きくなり、小型化と軽量化が十分でない。しかも、上記アーム部125のそりのために、中脚部124の先端の接合面128の平面度が出にくくなるので、両コア片123間のギャップ29の大きさが製品間で不均一となって、トランスの性能にばらつきが生じやすい。
【0004】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、横寸法を大きくすることなく薄型化できるとともに、製造が容易で、一層の小型化および軽量化ならびに性能の安定化を実現できる電磁誘導器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る電磁誘導器は、軸方向の寸法が径方向の寸法よりも短い偏平な形状のボビンと、このボビンに装着された巻線と、コアとを備え、前記コアが、一対の細長いアーム部と、その長手方向の中間部位の間に挟まれた柱状の中脚部とを有し、前記ボビンの中心孔に、前記中脚部が挿入され、前記コアの両アーム部が前記巻線の径方向に延びて互いに平行に対向している。ここで、前記「ほぼ棒状」には、横断面形状が長手方向に沿って一定である棒体のほかに、棒体の一部に小さな突起を有する形状も含まれる。
【0006】
上記構成によれば、巻線の側方にコア体が存在しないので、電磁誘導器の横寸法(巻線の軸方向と直交する方向の寸法)が小さくなる。しかも、ボビンが偏平な薄型であるから一対のアーム部同士の間隔が小さくなって、強い磁界が形成されるので、優れた磁気特性が確保される。
【0007】
また、コアの一対のアーム部と中脚部をそれぞれ単純なほぼ棒状と柱状に形成したことから、コアの製造が容易になる。さらに、アーム部は、長い中脚部を含まないので肉厚が一定になるから、アーム部にそり等を発生させることなく、アーム部を薄くできるので、コアの小型化および軽量化が可能となる。また、アーム部の接合面の平面度の精度を向上できる。
【0008】
前記アーム部は直方体としてもよいし、少なくとも一方のアーム部は、直方体からなる本体と、この本体の長手方向中間部位に形成された中脚用突起とを有し、この中脚用突起と前記中脚部とを対向させてもよい。前記直方体は、角部に面取りや丸みが付加されたものでもよい。
【0009】
一実施形態では、前記巻線として、1次巻線と2次巻線が軸方向に離間してボビンに装着され、前記コアの中脚部は段付き形状を有しており、その2次巻線の装着部分に対向する部分の径が1次巻線の装着部分に対向する部分の径より小さく形成されている。したがって、中脚部の径を部分的に小さくした分、コア重量を低減させることができ、また、ボビンもその部分の径を小さくできるため、ボビンの重量およびコイルの銅重量を低減できる。
【0010】
他の実施形態では、前記コアの少なくとも一方のアーム部と中脚部間にギャップが形成されている。また、前記コアの中脚部は2分割されており、両中脚部間にギャップが形成されている。
したがって、各ギャップの調整により、所望の1次巻線と2次巻線の結合係数が得られる。しかも、アーム部の接合面の平面度の精度が高いことから、ギャップが製品間で不均一になることを防止できるので、電磁誘導器の性能が安定化される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るマグネトロン駆動用のトランス(誘導電磁器の一種)50を示す正面図、図2はその側面図、図3(A)は水平断面図、図3(B)はコアの斜視図、図3(C)はコアの平面図、図3(D)は図3(C)中のD−D線矢視図、図4は背面図である。先ず、樹脂製のボビン1Tは、図2に明示するように、一体形成されており、円筒状の筒部14を有する。ボビン1Tには、筒部14の外周面に円盤状の三つのつば4,7,8が互いに平行な配置で一体形成されている。つば4,7,8は、図1に示すように、円形の外周縁を有している。図2に示す両端に第1のつば4と第2のつば7とを有する1次巻枠9には、1次巻線11が円筒状に巻き付けられているとともに、両端に第2のつば7と第3のつば8とを有するヒータ巻枠10には、ヒータ巻線13が1ターン巻き付けられている。
【0012】
さらに、ボビン1Tには、中央の筒部14の外周面に円盤状のつば18が一体形成されており、両端につば18と、上記第3のつば8とを有する2次巻枠19が形成され、これに2次巻線12が巻き付けられている。この2次巻線12と、1次巻線11と、ヒータ巻線13とは、ボビン1Tの軸方向に変位して位置している。
【0013】
図2に示すように、このトランス50のボビン1Tは、軸方向の寸法D1が径方向の寸法D2よりも短く、偏平な薄型形状になっている。ここで、上記軸方向の寸法D1は、ボビン1Tの両端のつばを含まない各巻線11〜13が装着される部分の軸方向長さであり、径方向の寸法D2は、複数のつば4,7,8,18の最大外径である。
【0014】
図3に示すように、ボビン1Tには中心孔20が設けられており、この中心孔20の内面には、図1に示すように、90°間隔で径方向内方に突出する4個のガイドリブ21が形成されている。
【0015】
図3(B)〜(D)に示すように、磁気回路を形成するための磁気材料からなるコア53は、一対の直方体からなる細長い棒状のアーム部55と、アーム部55の長手方向中間部位の間に挟まれた柱状、例えば円柱状の中脚部54とを備えている。図3(B)に示すアーム部55の幅Wと長さLの比は1:2以上、通常は1:3以上である。アーム部55の厚さTと長さLの比は1:3以上、通常は1:4以上である。
【0016】
図3(D)のように、アーム部55と中脚部54の幅(外径)は同一に形成されている。ただし、アーム部55の幅を中脚部54の幅より若干小さくしても、若干大きくしてもよい。つまり、両者55,54の幅はほぼ同一に設定される。両アーム部55,55は、図2に示す各巻線11〜13の径方向に延在して、つまり、この径方向に各アーム部55の長手方向を合致させて、互いに平行に対向しており、この位置で、ボビン1Tに形成されたコア収納部32,33内に収納されている(図1、図4)。コア50のアーム部55,55の先端は、各巻線11〜13の外径部よりも径方向外方に位置している。コア53の中脚部54がボビン1Tの一方側から上記ガイドリブ21に沿って中心孔20に挿入される。コア53は、上記配置とした状態で、例えば接着剤によりボビン1Tに取り付けられている。
【0017】
本発明において、コア53は、一対の直方体のアーム部55と、その間に挟まれた柱状の中脚部54を使用して、全体でI字形ないし「エ」字形を形成している。このように、一対のアーム部55と中脚部54をそれぞれ単純な直方体と柱体で構成したことから、アーム部55は中脚部54を含まないので、製造が容易になる。また、アーム部55にそり等を発生させることなく、アーム部55を薄くして、小型化および軽量化を実現できる。さらに、アーム部55と中脚部54の各接合面55a、54aの平面度の精度を向上できる。
【0018】
図1の1次巻線11は、その引出線11a,11bの端末が半田で固められて接続用の端子39a,39bが形成され、これが配線基板Kに接続される。また、図4の2次巻線12は、その引出線12a,12bがボビン1Tに設けた一対のピン端子41a,41bに巻き付けられて、半田付けにより接続される。また、図2のヒータ巻線13も、ボビン1Tに設けた一対のピン端子43a,43bに巻き付けられて、半田付けにより接続される。
【0019】
図2のアース線45は、非磁性、導電性およびばね性を有しており、ボビン1Tの中心孔20内側を挿通し、コア53をその外側から軸方向内方へ押圧することにより、ボビン1Tにアース線45が保持されるとともに、コア53に接触し、その端子が配線基板Kに接続されて、コア53を一挙にアースしている。
【0020】
このように構成されたトランス50は、例えば、図15に示した高周波加熱装置におけるマグネトロン66の駆動用に用いられる。このインバータ方式の高周波加熱装置(電子レンジ)において、商用電源61は整流回路62で整流平滑され、インバータ63で20kHz以上の高周波交流電流に変換されてギャップ付コアを備えたトランス50の1次巻線11に供給される。トランス50の2次巻線12の高周波出力電圧は、半波整流回路65で整流平滑されて、直流高電圧としてマグネトロン66に供給される。トランス50のヒータ巻線13でヒータが駆動されるマグネトロン66は、直流高電圧の供給を受けてマイクロ波を発生する。
【0021】
トランス50は、以下のような手順で上記の高周波加熱装置に組み込まれる。すなわち、トランス50は、図15に示すような回路パターンが形成された配線基板Kに設けられている接続孔に、図2に示すピン端子41a,41bを挿入して半田付けし、端子39a,39bを上記配線基板Kに設けられている接続孔に直接半田付けにより接続し、ピン端子43a,43bを上記配線基板Kに設けられている接続端子に差込み接続することで、インバータ回路の配線基板Kに接続状態に取り付けられる。なお、上記回路基板には、図15の半波整流回路65に代えて、図16の全波整流回路67が形成されていても、同じ組み込み手順で、上記トランス50を接続状態に取り付けることができる。
【0022】
上記構成によれば、図3に示すように、巻線11,12,13の側方にコア体が存在しないので、その分だけトランスの横寸法、つまりボビン1Tの径方向に沿った寸法が小さくなる。しかも、ボビン1Tが偏平な形状で、1次および2次巻線11,12の巻幅が小さく、薄型であるために、一対のアーム部55,55同士の間隔が小さくなる。また、コア53の中脚部54とアーム部55,55を通る二つの磁気回路C1,C2が形成される。そのため、磁気損失が少なくなり、中脚部54を通る磁束、つまり両巻線11,12と鎖交する磁束が強くなる。これに加えて、上記トランス50は、そのボビン1Tが径方向の寸法D2よりも軸方向の寸法D1が短い偏平な形状で、一対のアーム部55,55同士の間隔が小さくなるので、磁気回路C1,C2の磁束がさらに強くなる。
【0023】
その結果、上記トランス50は、優れた磁気特性が確保されるので、1次および2次巻線11,12の巻幅を小さくして薄型とした場合においても、所定の電圧を得るのに必要な1次および2次巻線11,12の巻き数を少なくすることができ、その分だけトランス50の横寸法、つまりボビン1Tの径方向に沿った寸法が小さくなって小型化できる。しかも、配線基板Kの接続用端子は巻線の径方向に延びて形成されている。したがって、このトランス50は、配線基板Kに装着するときの装着面積の増大を抑制できる。
【0024】
また、コア53のアーム部55と中脚部54をそれぞれ単純なほぼ棒状と柱状に形成したことから、コア53の製造が容易になる。さらに、アーム部55は、中脚部54を含まないので肉厚が一定になるから、アーム部55にそり等を発生させることなく、アーム部55を薄くできるので、コア53の小型化および軽量化が可能となる。また、コア53のアーム部55および中脚部54にそりが発生しないので、これらの接合面55a、54aの平面度の精度が高いことから、ギャップ29が製品間で不均一になることを防止できる。したがって、トランスの性能が安定化される。
【0025】
なお、図5の水平断面図に示す変形例のように、上記のボビン1Tを一体形成するのと異なり、ボビン1Tを軸方向に2分割された第1のボビン片2Tと第2のボビン片3Tとにより構成してもよい。第1のボビン片2Tには、円筒状の筒部14の外周面に環状の三つのつば4,7,8が互いに平行な配置で一体形成されている。第2のボビン片3Tには、中央の短筒部17の外周面に環状のつば18が一体形成されており、短筒部17を筒部14に外嵌することによって第1のボビン片2Tに連結される。
【0026】
本発明の第2実施形態を図6に示す。図6において、図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。
図6(A)は第2実施形態に係る電磁誘導器の水平断面図、(B)はコア53Aの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視図である。この実施形態のトランス50は、図6(B),(C)に示すように、コア53Aの中脚部54Aが段S付きの形状を有しており、その2次巻線12の装着部分に対向する部分54Abの径が1次巻線11の装着部分に対向する部分54Aaの径より小さく形成されている。1次巻線11と2次巻線12の結合係数が0.5〜0.9に設定されるので、2次巻線12のリアクタンスが1次巻線11より小さくてよいことによる。これに合わせて、ボビン1Tの筒部14Aも段付き形状になっている。その他の構成は第1実施形態と同様である。なお、中脚部54Aの下に後述するギャップを設けてもよい。
【0027】
第2実施形態では、コア53の中脚部54Aの一部54Abの径を小さくした分、全部を同一径にした中脚部と比べて、コア重量を削減できる。また、この径を小さくした部分(2次巻線12の装着部分に対向する)に応じてボビンの一部の径を小さくできるため、ボビンの重量を削減できるとともに、2次巻線12のコイル内径が小さくなるから、同一巻数の場合、コイル重量を削減できる。
【0028】
本発明の第3実施形態を図7に示す。図7において、図3と同一符号はそれぞれ同一または相当部分を示している。
図7(A)は水平断面図、図7(B)はコア53Bの平面図、図7(C)は図7(B)中のC−C線矢視図である。この実施形態のトランス50は、コア53Bの中脚部54Bが軸方向に2分割されており、中脚部54B、54B間にギャップ29が形成されている。その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0029】
図7(A)のように、上記コア53Bがボビン1Tに取り付けられたとき、各中脚部54B,54Bの先端面同士が相対向し、その先端面の間にスペーサ27が介在し、スペーサ27の厚みによって設定されたギャップ29が形成される。このギャップ29の存在により、磁気飽和しにくい特性の電磁誘導器が得られる。このギャップ29の大きさを、1次巻線11と2次巻線12の結合係数が0.5〜0.9となるように設定する。この場合、1次巻線11と2次巻線12の軸方向の間隔を2〜10mmに設定する。こうして、2次巻線12側にリーケージインダクタンスを持たせ、従前のマグネトロン用インバータ回路に必要であった2次側の高周波チョークコイルを不要としている。前記ギャップ29は、ボビン1Tにおける1次および2次巻線11,12が施される筒部14の内方に位置している。
【0030】
さらに、直方体のアーム部55と柱状の中脚部54Bが別体で、アーム部55および中脚部54Bにそり等が生じないので、中脚部54B、54Bの接合面の平面度の精度が高いことから、ギャップ29が製品間で不均一になることを防止できる。なお、この実施形態では、同じ大きさの中脚部54B、54Bを用いているが、大きさが異なっていてもよい。
【0031】
本発明の第4実施形態を図8に示す。第4実施形態は、図8(A)に示すコア53Cの水平断面図のように、コア53Cの両アーム部55、55と中脚部54間にギャップ29、29が形成されている。その他の構成は第1実施形態と同様である。各ギャップ29の調整により、所望の1次巻線11と2次巻線12の結合係数が得られるとともに、上記と同様にアーム部55と中脚部54の接合面の平面度の精度が高いことから、ギャップ29が製品間で不均一になることを防止できる。なお、図8(B)に示す変形例のように、コア53Cの2次巻線12側のアーム部55と中脚部54間のみにギャップ29を形成するようにしてもよい。
【0032】
本発明の第5実施形態を図9に示す。第5実施形態は、図9に示すコア53Dの水平断面図のように、コア53Dの中脚部54Dは軸方向に2分割されており、各中脚部54D間にギャップ29が形成され、さらに、前記コア53Dの2次巻線12側のアーム部55と中脚部54D間にギャップ29が形成されている。その他の構成は第3実施形態と同様である。
各ギャップ29の調整により、所望の1次巻線11と2次巻線12の結合係数が得られるとともに、アーム部55と中脚部54D間、中脚部54D、54D間の接合面の平面度の精度が高いことから、ギャップ29が製品間で不均一になることを防止できる。
【0033】
なお、この実施形態では、同じ大きさの中脚部54D、54Dを用いているが、大きさが異なっていてもよい。また、コア53Dの1次巻線11側のアーム部55と中脚部54D間にもギャップ29を形成してもよい。
【0034】
本発明の第6実施形態を図10に示す。第6実施形態は、図10(A)に示すコア53Eの水平断面図のように、第2実施形態で中脚部を段付きとする代わりに、2次側のアーム部55Eは、1次側のアーム部55と比べて、薄くかつ短く形成されている。その他の構成は第3実施形態と同様である。
なお、図10(B)の正面図に示す変形例のように、2次側のアーム部55Eを、1次側のアーム部55より、幅のみを狭く形成してもよい。
上述したとおり、1次巻線11と2次巻線12の結合係数が0.5〜0.9に設定されるから、2次巻線12のリアクタンスが1次巻線11と比べて小さいので、2次側のアーム部55Eが薄くかつ短くて済む。これにより、コアを一層小型化できる。
【0035】
本発明の第7実施形態を図11に示す。この第7実施形態では、コア53Fの一対のアーム部55Fを、図11(A)に示すように、直方体からなる本体58と、この本体58の長手方向中間部位に形成された中脚用突起59とを有し、この中脚用突起59と中脚部54Fとが、ギャップ29を介して対向している。中脚用突起59の突出高さHは,本体58の厚さTの2倍以下が好ましく、1倍以下であるのがさらに好ましい。前記中脚部54Fとアーム部55Fの中脚用突起59とが、図3のボビン1Tの中心孔20に挿入される。
【0036】
この第7実施形態によっても、図11の中脚部54Fが存在する分だけ、アーム部55Fの中脚用突起59を短くできるから、アーム部55の形状が単純な棒状に近づくので、単純な柱状の中脚部54Fと同様に、製造が容易になる。さらに、アーム部55Fは、中脚用突起59を有するが、中脚部54Fを含まないので、肉厚の不均一度が図14に示した従来のT字形コア片123と比較して小さくなる。したがって、図11(A)のアーム部55Fにそり等を発生させることなく、アーム部55Fを薄くできるので、コア53Fの小型化および軽量化が可能となる。また、アーム部55Fおよび中脚部54Fにそりが発生しないので、これらの接合面55a、54aの平面度の精度が高いことから、ギャップ29が製品間で不均一になることを防止できる。したがって、トランスの性能が安定化される。
【0037】
なお、ギャップ29は中脚部54Fの両端の一方のみに設けてもよいし、両方のギャップ29をなくして、中脚用突起59を中脚部54Fに接触させてもよい。図11(B)に示すアーム部55Fの幅Wと長さLの比、厚さTと長さLの比のそれぞれについての好ましい範囲は、第1実施形態の場合(図3(B))と同一である。
【0038】
本発明の第8実施形態を図12に示す。この第8実施形態では、図6に示した第2実施形態と同様に、コア53Gの中脚部54Gが段S付きの形状を有しており、その2次巻線の装着部分に対向する部分54Gbの径が1次巻線の装着部分に対向する部分54Gaの径より小さく形成されている。これに対応して、図の下側のアーム部55Gの中脚用突起59の径も前記部分54Gbと同一になるよう、図の上側のアーム部55Gの中脚用突起59の径よりも小さく設定されている。アーム部55Gと中脚部54Gとの接合面55a、54aの間に、必要に応じてギャップを設ける。前記中脚部54Gとアーム部55Gの中脚用突起59とが、図3のボビン1Tの中心孔20に挿入される。
【0039】
本発明の第9実施形態を図13に示す。この第9実施形態のコア53Hでは、図の上側のアーム部55H1のみが中脚用突起59を有し、図の下側のアーム部55H2は中脚用突起59を有していない。アーム部55Gと中脚部54Gとの接合面55a、54aの間に、必要に応じてギャップを設ける。前記中脚部54Gとアーム部55Hの中脚用突起59とが、図3のボビン1Tの中心孔20に挿入される。
【0040】
図11〜13に示した各実施形態においても、中脚部54を、図9の実施形態の場合と同様に、軸方向に複数に分割してもよい。
【0041】
なお、本発明はマグネトロン駆動用のトランスのほか、チョークコイル、リアクトルなど、他の電磁誘導器にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係る電磁誘導器は、巻線の側方にコア体が存在しないので、電磁誘導器の横寸法が小さくなる。しかも、ボビンが偏平な薄型であるから一対のアーム部同士の間隔が小さくなって、強い磁界が形成されるので、優れた磁気特性が確保される。これとともに、コアの一対のアーム部と中脚部をそれぞれ単純なほぼ棒状ご柱状に形成したことから、コアの製造が容易になる。さらに、アーム部は中脚部を含まないので、アーム部にそり等を発生させることなく、アーム部を薄くできるから、コアの小型化および軽量化が可能となる。また、アーム部の接合面の平面度の精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電磁誘導器の正面図である。
【図2】同実施形態の側面図である。
【図3】(A)は図2のIII−III 線で切断した断面図、(B)はコアの斜視図、(C)はコアの平面図、(D)は(C)中のD−D線矢視図である。
【図4】同実施形態の背面図である。
【図5】同実施形態の変形例のコアの水平断面図である。
【図6】(A)は第2実施形態に係る電磁誘導器の水平断面図、(B)はコアの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視図である。
【図7】(A)は第3実施形態に係る電磁誘導器の水平断面図、(B)はコアの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視図である。
【図8】(A)は第4実施形態に係る電磁誘導器のコアの水平断面図、(B)はその変形例のコアの水平断面図である。
【図9】第5実施形態に係る電磁誘導器のコアの水平断面図である。
【図10】(A)は第6実施形態に係る電磁誘導器のコアの水平断面図、(B)はその変形例のコアの正面図である。
【図11】(A)は第7実施形態に係る電磁誘導器のコアの平面図、(B)はその分解斜視図である。
【図12】第8実施形態に係る電磁誘導器のコアの平面図である。
【図13】第9実施形態に係る電磁誘導器のコアの平面図である。
【図14】(A)は比較例に係る電磁誘導器のコアの水平断面図、(B)はコアの平面図、(C)は(B)中のC−C線矢視図である。
【図15】本発明の電磁誘導器を適用できる高周波加熱装置を示す電気回路図である。
【図16】他の高周波加熱装置を示す要部の電気回路図である。
【符号の説明】
1T…ボビン、4,7,8,18…つば、9…1次巻枠、10…ヒータ巻枠、11…1次巻線、12…2次巻線、13…ヒータ巻線、14…筒部、19…2次巻枠、20…ボビンの中心孔、29…ギャップ、32,33…コア収納部、50…トランス、53…コア、54…中脚部、55…アーム部、58…本体、59…中脚用突起、C1,C2…磁気回路、D1…軸方向の寸法、D2…径方向の寸法、K…配線基板。
Claims (7)
- 軸方向の寸法が径方向の寸法よりも短い偏平な形状のボビンと、このボビンに装着された巻線と、コアとを備え、
前記コアは、一対の細長いほぼ棒状のアーム部と、その長手方向の中間部位の間に挟まれた柱状の中脚部とを有し、前記ボビンの中心孔に、前記中脚部が挿入され、前記コアの両アーム部が前記巻線の径方向に延びて互いに平行に対向している電磁誘導器。 - 請求項1において、前記アーム部は直方体からなる電磁誘導器。
- 請求項1において、前記コアの少なくとも一方のアーム部は、直方体からなる本体と、この本体の長手方向中間部位に形成された中脚用突起とを有し、この中脚用突起と前記中脚部とが対向している電磁誘導器。
- 請求項1から3のいずれかにおいて、前記巻線として、1次巻線と2次巻線が軸方向に離間してボビンに装着され、前記コアの中脚部は段付き形状を有しており、その2次巻線の装着部分に対向する部分の径が1次巻線の装着部分に対向する部分の径より小さく形成されている電磁誘導器。
- 請求項1から4のいずれかにおいて、前記コアの少なくとも一方のアーム部と中脚部間にギャップが形成されている電磁誘導器。
- 請求項1から4のいずれかにおいて、前記コアの中脚部は2分割されており、両中脚部間にギャップが形成されている電磁誘導器。
- 請求項6において、さらに、前記コアの少なくとも一方のアーム部と中脚部間にギャップが形成されている電磁誘導器。
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