JP2000271762A - 誘導加熱装置の加熱制御方法およびその装置 - Google Patents

誘導加熱装置の加熱制御方法およびその装置

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JP2000271762A
JP2000271762A JP11079584A JP7958499A JP2000271762A JP 2000271762 A JP2000271762 A JP 2000271762A JP 11079584 A JP11079584 A JP 11079584A JP 7958499 A JP7958499 A JP 7958499A JP 2000271762 A JP2000271762 A JP 2000271762A
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heating
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induction heating
induction
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JP11079584A
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Kazunari Yuasa
一成 湯浅
Yoshio Yotsukaichi
芳夫 四日市
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の並列誘導加熱コイルの過電流を防止し
得るのに好適な誘導加熱装置の加熱制御方法およびその
装置を提供する。 【解決手段】 複数の誘導加熱コイルを流れる加熱電流
をそれぞれ検出し、これら加熱電流の中から高い電流値
を選択し、選択された電流値を用いて加熱電源を制御す
ることにより、並列誘導加熱コイルの過電流を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱装置の加
熱制御方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱延鋼帯を連続的に製造する熱間
圧延の工程は、図2に示すように構成されるのが一般的
である。すなわち、加熱炉1で均一温度に加熱されたス
ラブは、抽出後デスケーラ2でスラブ表面に生成した1
次スケール(酸化皮膜)を除去され、複数のスタンドか
らなる粗圧延機3によって板厚20〜50mm程度のシートバ
ーに粗圧延される。このシートバーは一たんシートバー
コイラ4で巻き取り・巻き戻しがなされ、接合装置5で
先行シートバーの尾端部と後行シートバーの先端部とが
突き合わせ接合され、その後、誘導加熱装置6でその両
エッジ部が所定温度に加熱されてから複数スタンドで構
成される仕上圧延機7で所定の板厚に仕上げられ、ホッ
トランテーブル8で冷却されて所定の材質に調えられた
後、コイラ9で巻き取られる。
【0003】ここで用いられる誘導加熱装置6は、図3
に示すように、シートバーSのエッジ部の上下にそれぞ
れ配置されて直列接続とされる第1の誘導加熱コイル11
a,11bと、同様に直列接続とされる第2の誘導加熱コ
イル12a,12bとが加熱電源10に対して並列接続されて
構成されており、それぞれの回路に取り付けられた電流
検出器13a,13bによって負荷電流が検出される。そし
て、この電流検出器13a,13bのいずれか一方のたとえ
ば第1の誘導加熱コイル11a,11b側の電流検出器13a
で検出された負荷電流信号を代表として加熱制御装置14
に入力し、この加熱制御装置14で設定された目標加熱温
度Ts になるように加熱電源10を制御するように構成さ
れている。なお、15a,15bはこれら第1の誘導加熱コ
イル11a,11b、第2の誘導加熱コイル12a,12bにそ
れぞれ並列に接続される発振用コンデンサで、16は電圧
検出器、17は電圧指示計である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
誘導加熱装置6においては、上記したように、一方の電
流検出器13aでの検出信号のみで第1の誘導加熱コイル
11a,11bおよび第2の誘導加熱コイル12a,12bの2
つのコイルを同時に加熱制御する場合は、次のような問
題があった。
【0005】すなわち、いま、制御に使われない電流検
出器13bが接続されている系統の第2の誘導加熱コイル
12a,12bを流れる電流i2 が、第1の誘導加熱コイル
11a,11bを流れる電流i1 よりも大きい場合におい
て、その電流i2 が定格電流値を超えた場合であって
も、もう一方の電流i1 が定格電流値に到達していない
状態であれば、加熱制御は正常と判定されてそのまま継
続されることになる。そのため、第2の誘導加熱コイル
12a,12bの回路の焼損防止回路が作動してその運転を
停止することになり、誘導加熱装置6の安定運転を阻害
する要因になる。
【0006】本発明は上記のような従来技術の有する課
題を解決すべくしてなされたものであって、複数の並列
誘導加熱コイルの過電流を防止し得る誘導加熱装置の加
熱制御方法およびその装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートバーの
両エッジ部を所定温度に加熱する複数の誘導加熱コイル
を加熱電源に対して並列接続してなる誘導加熱装置の加
熱制御方法において、前記誘導加熱コイルを流れる加熱
電流をそれぞれ検出する工程と、加熱電流の中から高い
電流値を選択する工程と、選択された電流値を用いて前
記加熱電源を制御する工程と、からなることを特徴とす
る誘導加熱装置の加熱制御方法である。
【0008】また、本発明は、シートバーの両エッジ部
を所定温度に加熱する複数の誘導加熱コイルを加熱電源
に対して並列接続してなる誘導加熱装置の加熱制御装置
において、前記誘導加熱コイルを流れる加熱電流をそれ
ぞれ検出する加熱電流検出器と、前記加熱電源の電圧を
検出する加熱電圧検出器と、前記加熱電流検出器で検出
された電流値から高い値を選択する加熱コイル電流判別
回路と、シートバーの両エッジ部の目標加熱温度を設定
する加熱温度制御装置と、該加熱温度制御装置からの電
流指令値と前記加熱コイル電流判別回路で選択された電
流値とが等しくなるように電圧指令信号を出力する加熱
電流調節器と、該加熱電流調節器からの電圧指令信号と
前記加熱電圧検出器で検出された電圧値とが等しくなる
ように位相制御信号を出力して前記加熱電源の位相を制
御する加熱電圧調節器と、からなることを特徴とする誘
導加熱装置の加熱制御装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施の形
態について、図面を参照しながら詳しく説明する。図1
は本発明の実施例の要部を模式的示す概要図であり、図
中において、従来例と同一の部材には同一の符号を付し
て説明を省略する。図1において、20は加熱温度制御装
置、21は加熱コイル電流判別回路、22は加熱電流調節
器、23は加熱電圧調節器である。24は加熱コイル過電流
検出器である。
【0010】そこで、加熱温度制御装置20から目標加熱
温度Ts に相当する電流指令値C1が加熱電流調節器22
に対して出力される。一方、加熱コイル電流判別回路21
において、第1の誘導加熱コイル11a,11bの系統に接
続される電流検出器13aで検出された電流信号i1 と第
2の誘導加熱コイル12a,12bの系統に接続される電流
検出器13bで検出された電流信号i2 とを比較判別し
て、高い方の電流信号を選択して電流実績信号iFBとし
て加熱電流調節器22にフィードバックする。
【0011】加熱電流調節器22においては、電流指令値
1 と電流実績信号iFBとが等しくなるような電圧指令
値C2 を加熱電圧調節器23に対して出力する。さらに加
熱電圧調節器23は、同様に電圧指令値C2 と電圧検出器
16からフィードバックされる電圧実績信号vFBとが等し
くなるような位相制御信号C3 を加熱電源10に対して出
力して、加熱電源10の位相を制御する。
【0012】なお、加熱コイル過電流検出器24は、電流
検出器13aと電流検出器13bとの検出信号を入力して、
いずれかが定格電流を超えた場合は加熱温度制御装置20
に位相制御信号C3 を零にする制御信号を出力して運転
停止をし、誘導加熱コイルの焼損防止を図ろうとする機
能を有している。この場合、電源供給ラインを遮断する
ようにしてもよい。
【0013】このようにして、第1の誘導加熱コイル11
a,11bの系統と第2の誘導加熱コイル12a,12bの系
統を流れる負荷電流を常に比較判別して、高い方の電流
値を選択して加熱電源10の位相を制御するようにしたの
で、2つの誘導加熱コイル間の負荷のアンバランスによ
る過電流の発生を容易に防止することが可能になる。こ
れによって、シートバーSの両エッジ部を安定して目標
加熱温度に制御することができる。
【0014】なお、上記した例では、誘導加熱コイルが
加熱電源に対して2系統の並列回路の場合について説明
したが、本発明はこれに限るものではなく、3系統以上
の並列回路に対しても容易に適用し得ることはいうまで
もない。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法およ
び装置によれば、複数の誘導加熱コイルを流れる負荷電
流の高い方を選択して加熱電源を制御して誘導加熱コイ
ル間の負荷のアンバランスによる過電流の発生を防止す
るようにしたので、シートバーの両エッジ部を安定して
目標加熱温度に制御することができ、これによって圧延
製品の品質向上に寄与すること大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を模式的示す概要図であ
る。
【図2】連続熱間圧延ラインの従来例を示す概要図であ
る。
【図3】誘導加熱コイルの従来例を示す概要図である。
【符号の説明】
1 加熱炉 2 デスケーラ 3 粗圧延機 4 シートバーコイラ 5 接合装置 6 誘導加熱装置 7 仕上圧延機 8 ホットランテーブル 9 コイラ 10 加熱電源 11a,11b 第1の誘導加熱コイル 12a,12b 第2の誘導加熱コイル 13a,13b 電流検出器 14 加熱制御装置 15a,15b 発振用コンデンサ 16 電圧検出器 17 電圧指示計 20 加熱温度制御装置 21 加熱コイル電流判別回路 22 加熱電流調節器 23 加熱電圧調節器 24 加熱コイル過電流検出器 S シートバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバーの両エッジ部を所定温度に加
    熱する複数の誘導加熱コイルを加熱電源に対して並列接
    続してなる誘導加熱装置の加熱制御方法において、 前記誘導加熱コイルを流れる加熱電流をそれぞれ検出す
    る工程と、加熱電流の中から高い電流値を選択する工程
    と、選択された電流値を用いて前記加熱電源を制御する
    工程と、からなることを特徴とする誘導加熱装置の加熱
    制御方法。
  2. 【請求項2】 シートバーの両エッジ部を所定温度に加
    熱する複数の誘導加熱コイルを加熱電源に対して並列接
    続してなる誘導加熱装置の加熱制御装置において、 前記誘導加熱コイルを流れる加熱電流をそれぞれ検出す
    る加熱電流検出器と、前記加熱電源の電圧を検出する加
    熱電圧検出器と、前記加熱電流検出器で検出された電流
    値から高い値を選択する加熱コイル電流判別回路と、シ
    ートバーの両エッジ部の目標加熱温度を設定する加熱温
    度制御装置と、該加熱温度制御装置からの電流指令値と
    前記加熱コイル電流判別回路で選択された電流値とが等
    しくなるように電圧指令信号を出力する加熱電流調節器
    と、該加熱電流調節器からの電圧指令信号と前記加熱電
    圧検出器で検出された電圧値とが等しくなるように位相
    制御信号を出力して前記加熱電源の位相を制御する加熱
    電圧調節器と、からなることを特徴とする誘導加熱装置
    の加熱制御装置。
JP11079584A 1999-03-24 1999-03-24 誘導加熱装置の加熱制御方法およびその装置 Pending JP2000271762A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105478989A (zh) * 2016-01-07 2016-04-13 山东齐鲁电机制造有限公司 一种空内冷汽轮发电机引出线的焊接工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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