JP2000267110A - 液晶配向膜、および該配向膜を用いた液晶表示素子 - Google Patents

液晶配向膜、および該配向膜を用いた液晶表示素子

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JP2000267110A
JP2000267110A JP7033499A JP7033499A JP2000267110A JP 2000267110 A JP2000267110 A JP 2000267110A JP 7033499 A JP7033499 A JP 7033499A JP 7033499 A JP7033499 A JP 7033499A JP 2000267110 A JP2000267110 A JP 2000267110A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラビングの必要のない液晶用配向
膜を得ること。 【解決手段】 下記一般式〔1〕 【化1】 で示される構造単位から成る感光性高分子化合物に偏光
紫外線を照射し、末端感光基を光反応させることで得ら
れる液晶表示素子用配向膜による(但し、一般式〔1〕
においてAは2価の有機基、Bは4価の有機基を示し、
mは0〜3の整数、nは1〜1000の整数を表わし、
XおよびYはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、塩
素原子、シアノ基、ニトロ基または炭素数1〜12のア
ルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基若しくはハロ
アルコキシ基または炭素数3〜8のシクロアルキル基ま
たは炭素数9〜14のトランス−4−アルキルシクロヘ
キシル基を示す)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感光性高分子化合物
を用いた液晶配向膜、該配向膜を用いた液晶表示素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ワープロやノートパソコン等に用
いられるディスプレイにおいては、より軽量で、薄く、
低消費電力であることが求められているが、これらの要
件を満たすフラットディスプレイとして、優れた液晶表
示素子の出現が期待されている。
【0003】液晶表示素子には、液晶分子を一定方向に
配向させるため、所定のプレチルト角が設定された液晶
配向膜が設けられている。これらの配向膜を製造するに
は、基板上に成膜されたポリイミド等の高分子化合物薄
膜を、レーヨン等の布で一方向に擦るラビング処理や、
二酸化ケイ素を斜方蒸着する方法等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ラビング処理
は簡便で安価な方法のため工業的に広く用いられるもの
の、発塵や静電気の発生といった問題を抱えている。ま
た、斜方蒸着を用いる方法にあっては、製造費用が高
く、大型化するのは困難であった。
【0005】そこで、近年このような問題を解決すべ
く、光を用いて配向処理を行う方法が注目を集めてい
る。この光配向法による配向膜の製造方法は、感光性高
分子化合物の薄膜を基板上に形成し、偏光した紫外線や
レーザー光を照射すると、照射する偏光と方向が一致す
る感光基のみが光化学反応し、配向膜上に異方性が生じ
て液晶分子が配向するものである。この方法によれば、
基板上に塗布した薄膜に他の部材が接触しないので、静
電気の発生や不純物の混入がない等の利点がある。
【0006】例えば、M.Schadt等Jpn.J.
Appl.Phys.,31,2155(1992)や
登録特許第2608661号を始めとして、ポリビニル
シンナメートおよびその誘導体への偏光照射による、光
二量化を用いた光配向膜がいくつか開示されている。し
かしこれらの配向膜は熱安定性、形状保持力が低く液晶
の配向が乱れやすい欠点があった。
【0007】一方、高い感度を有する感光性基として、
アリールマレイミド残基を側鎖に有するビニルポリマー
類が特公昭50−39702号公報等に開示されている
が、液晶表示素子用配向膜への応用例はない。
【0008】また、末端にアリールマレイミド残基を有
する、感光性ビスマレイミド類が、特開昭49−129
736号公報に開示されている。さらにポリマー末端に
ジメチルマレイミド残基を有する、感光性ポリアミド−
イミドが、J.Berger,Polymer Com
munications,1985,26,11.に記
載されているが、同様に液晶表示素子用配向膜への利用
例はない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、α、β置換マレイミド残基を末端に有する
感光性ポリイミドは、高感度で速やかにポリマー間で光
反応(架橋)し、かつ架橋後の膜は熱安定性、形状保持
力に優れ、良好な液晶配向性を示す事を見いだし本発明
を完成した。
【0010】すなわち本発明の構成は下記の通りであ
る。 (1) 下記一般式〔1〕
【0011】
【化6】
【0012】で示される構造単位から成る感光性高分子
化合物に偏光紫外線を照射し、末端感光基を光反応させ
ることで得られる液晶表示素子用配向膜(但し、一般式
〔1〕においてAは2価の有機基、Bは4価の有機基を
示し、mは0〜3の整数、nは1〜1000の整数を表
わし、XおよびYはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原
子、塩素原子、シアノ基、ニトロ基または炭素数1〜1
2のアルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基若しく
はハロアルコキシ基または炭素数3〜8のシクロアルキ
ル基または炭素数9〜14のトランス−4−アルキルシ
クロヘキシル基を示す)。 (2) (1)項に記載の液晶表示素子用配向膜を備え
ることを特徴とする液晶表示素子。 (3) (2)項に記載の液晶表示素子において、液晶
組成物が一般式〔2〕、〔3〕および〔4〕からなる化
合物群から選択される化合物を少なくとも1種含有する
ことを特徴とする液晶表示素子
【0013】
【化7】
【0014】(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル
基を示し、この基中の相隣接しない任意のメチレン基は
−O−または−CH=CH−で置換されていてもよく、
また、この基中の任意の水素原子はフッ素原子で置換さ
れてもよく;R2はフッ素原子、塩素原子、−OCF3
−OCF2H、−CF3、−CF2H、−CFH2、−OC
2CF2Hまたは−OCF2CFHCF3を示し;L1
よびL2はそれぞれ独立して水素原子またはフッ素原子
を示し;Z1およびZ2はそれぞれ独立して1,2−エチ
レン、1,4−ブチレン、−COO−、−CF2O−、
−OCF2−、−CH=CH−または単結合を示し;環
Cはトランス−1,4−シクロヘキシレン、1,3−ジ
オキサン−2,5−ジイルまたは水素原子がフッ素原子
に置換されていてもよい1,4−フェニレンを示し;環
Dはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは水素原
子がフッ素原子に置換されていてもよい1,4−フェニ
レンを示す)。 (4) (2)項に記載の液晶表示素子において、液晶
組成物が一般式〔5〕および〔6〕からなる化合物群か
ら選択される化合物を少なくとも1種含有することを特
徴とする液晶表示素子
【0015】
【化8】
【0016】(式中、R3およびR5はそれぞれ独立して
炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基中の相隣接
しない任意のメチレン基は−O−または−CH=CH−
で置換されていてもよく、また、この基中の任意の水素
原子はフッ素原子で置換されてもよく;R4は−CN基
または−C≡C−CNを示し;環Eはトランス−1,4
−シクロヘキシレン、1,4−フェニレン、1,3−ジ
オキサン−2,5−ジイルまたはピリミジンー2,5−
ジイルを示し;環Fはトランス−1,4−シクロヘキシ
レン、水素原子がフッ素原子に置換されていてもよい
1,4−フェニレン、またはピリミジンー2,5−ジイ
ルを示し;環Gはトランス−1,4−シクロヘキシレン
または1,4−フェニレンを示し;Z3は1,2−エチ
レン、−COO−または単結合を示し;L3、L4および
5はそれぞれ独立して水素原子またはフッ素原子を示
し;e、fおよびgはそれぞれ独立して0または1を示
す)。 (5) (2)項に記載の液晶表示素子において、液晶
組成物が一般式〔7〕、〔8〕および
〔9〕からなる化
合物群から選択される化合物を少なくとも1種含有する
ことを特徴とする液晶表示素子
【0017】
【化9】
【0018】(式中、R6およびR7はそれぞれ独立して
炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基中の相隣接
しない任意のメチレン基は−O−または−CH=CH−
で置換されていてもよく、また、この基中の任意の水素
原子はフッ素原子で置換されてもよく;環Iおよび環J
はそれぞれ独立して、トランス−1,4−シクロヘキシ
レンまたは1,4−フェニレンを示し;L6およびL7
それぞれ独立して水素原子またはフッ素原子を示すが同
時に水素原子を示すことはなく;Z4およびZ5はそれぞ
れ独立して1,2−エチレン、−COO−または単結合
を示す)。 (6) (2)項に記載の液晶表示素子において、液晶
組成物が前記一般式〔2〕、〔3〕および〔4〕からな
る化合物群から選択される化合物を第一成分として少な
くとも1種含有し、第二成分として、一般式〔10〕、
〔11〕および〔12〕からなる化合物群から選択され
る化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする液
晶表示素子
【0019】
【化10】
【0020】(式中、R8およびR9はそれぞれ独立して
炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基中の相隣接
しない任意のメチレン基は−O−または−CH=CH−
で置換されていてもよく、また、この基中の任意の水素
原子はフッ素原子で置換されてもよく;環K、環Lおよ
び環Mはそれぞれ独立して、トランス−1,4−シクロ
ヘキシレン、ピリミジンー2,5−ジイルまたは水素原
子がフッ素原子に置換されていてもよい1,4−フェニ
レンを示し;Z6およびZ7はそれぞれ独立して1,2−
エチレン、−C≡C−、−COO−、−CH=CH−ま
たは単結合を示す)。 (7) (2)項に記載の液晶表示素子において、液晶
組成物が前記一般式〔5〕および〔6〕からなる化合物
群から選択される化合物を少なくとも1種含有し、第二
成分として、前記一般式〔10〕、〔11〕および〔1
2〕からなる化合物群から選択される化合物を少なくと
も1種含有することを特徴とする液晶表示素子。 (8) (2)項に記載の液晶表示素子において、液晶
組成物が前記一般式〔7〕、〔8〕および
〔9〕からな
る化合物群から選択される化合物を少なくとも1種含有
し、第二成分として、前記一般式〔10〕、〔11〕お
よび〔12〕からなる化合物群から選択される化合物を
少なくとも1種含有することを特徴とする液晶表示素
子。 (9) (2)項に記載の液晶表示素子において、液晶
組成物が前記一般式〔2〕、〔3〕および〔4〕からな
る化合物群から選択される化合物を少なくとも1種含有
し、第二成分として、前記一般式〔5〕および〔6〕か
らなる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種
含有し、第三成分として、前記一般式〔10〕、〔1
1〕および〔12〕からなる化合物群から選択される化
合物を少なくとも1種含有することを特徴とする液晶表
示素子。 (10) (3)〜(9)項に記載の液晶表示素子にお
いて、液晶組成物が、1種以上の光学活性化合物をさら
に含有することを特徴とする液晶表示素子。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の液晶表示素子用配向膜
は、末端にα、β置換マレイミド残基を有する、感光性
ポリイミド前駆体の溶液を基板に塗布後、加熱脱水して
イミド化する。このポリイミド薄膜に偏光紫外線を照射
して膜表面に異方性を付与することで製造される。
【0022】ここで式〔1〕で示される、末端にα、β
置換マレイミド残基を有する感光性高分子化合物は、通
常の高分子合成化学的手法で容易に合成できる。すなわ
ち、テトラカルボン酸二無水物とジアミンの重合で、ポ
リアミド酸を合成する反応において、式〔13〕
【0023】
【化11】
【0024】で示される、α、β置換マレイン酸無水物
を適量加える事により、式〔1〕で示される前駆体を得
る。この高分子化合物を常法でイミド化して目的の化合
物が合成できる。これらの感光性高分子化合物への偏光
紫外線照射によって、紫外線の照射された部分のマレイ
ミド残基が光二量化し、ラビング処理をすることなく液
晶配向膜として使用することができるのである。
【0025】前記一般式〔1〕で示される構造単位中、
Aはジアミンの2価の有機基である。特に限定される訳
ではないが、具体的にはトリメチレンジアミン、テトラ
メチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、4,4−
ジメチルヘプタメチレンジアミン、2,11−ドデカン
ジアミン等の脂肪族ジアミン、
【0026】ビス(4−アミノフェニル)エーテル、ビ
ス(4−アミノフェニル)メタン、ビス(4−アミノ−
3−メチルフェニル)メタン、ビス(4−アミノ−3,
5−ジメチルフェニル)メタン、ビス(4−アミノフェ
ニル)スルフォン、ビス(4−アミノフェニル)サルフ
ィド、ビス(4−(3−アミノフェノキシ)フェニル)
スルフォン、2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル)プロパン、ビス(4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル)スルフォン、1,2−ジアミノベン
ゼン、1,3−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノベ
ンゼン、1,4−ジアミノ−2−ブチルベンゼン、1,
4−ジアミノ−2−ドデシロキシベンゼン、ベンジジ
ン、2,2’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジ
アミノベンゾフェノン、2,2−ビス(4−アミノフェ
ニル)プロパン、1,5−ジアミノナフタリン、1,5
−ジアミノナフタリン、4,4’−ジアミノ−3−オク
チルジフェニルメタン、2,2−ビス(4−(4−アミ
ノフェノキシ)フェニル)−1,1,1,3,3,3−
ヘキサフルオロプロパン、4,4’−ビス(4−アミノ
フェノキシ)ビフェニル、1,2−ビス(4−アミノフ
ェニル)エタン、1,2−ビス(4−アミノ−2−メチ
ルフェニル)エタン、1,1−ビス(4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス
(4−(4−アミノフェノキシ)フェニル)−4−プロ
ピルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−(4−アミノ
ベンジル)フェニル)シクロヘキサン、1,3−ビス
(4−(4−アミノベンジル)フェニル)プロパン、
1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、ビス
−p−アミノフェニルアニリン等の芳香族ジアミン、
【0027】1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,
4’−ジアミノジシクロヘキシルメタン、4,4’−ジ
アミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、
4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキ
シル、等の脂環式ジアミン、等を挙げることができる。
【0028】この中で好ましくは、ビス(4−アミノフ
ェニル)エーテル、ビス(4−アミノフェニル)メタ
ン、2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル)プロパン、1,3−ジアミノベンゼン、1,4−
ジアミノベンゼン、4,4’−ジアミノベンゾフェノ
ン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパ
ン、1,2−ビス(4−アミノフェニル)エタン、4,
4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンである。これら
の化合物には異性体を含むものもあるが、これらの異性
体混合物であってもかまわない。また、2種以上の化合
物を併用しても良い。
【0029】前記一般式〔1〕で示される構造単位中、
Bはテトラカルボン酸の4価の有機基である。特に限定
されるものではないが、具体名を例示すると、ピロメリ
ット酸二無水物、3,3',4,4'−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物、2、2',3,3'−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、2,3,3',4'−ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物、3,3',4,4'−ベン
ゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3',
4'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,
2',3,3'−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水
物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二
無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホ
ン二無水物、1,2,5,6−ナフタリンテトラカルボ
ン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタリンテトラカル
ボン酸二無水物、ビス(ジカルボキシフェニル)メタン
二無水物、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、シ
クロペンタンテトラカルボン酸二無水物、シクロヘキサ
ンテトラカルボン酸二無水物、ジシクロヘキサンテトラ
カルボン酸二無水物、ジシクロペンタンテトラカルボン
酸二無水物、ビス(ジカルボキシシクロヘキシル)エー
テル二無水物、ビス(ジカルボキシシクロヘキシル)ス
ルフォン二無水物、ビス(ジカルボキシシクロヘキシ
ル)メタン二無水物等を挙げることができる。
【0030】この中で好ましくは、ピロメリット酸二無
水物、3,3',4,4'−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、3,3',4,4'−ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニ
ル)エーテル二無水物、シクロブタンテトラカルボン酸
二無水物、ビス(ジカルボキシシクロヘキシル)メタン
二無水物である。これらの化合物には異性体を含むもの
もあるが、これらの異性体混合物であってもかまわな
い。また、2種以上の化合物を併用しても良い。
【0031】一般式〔1〕、〔13〕において、側鎖イ
ミド環のα位に置換されるベンゼン環の数mは0〜3で
あり、好ましくは1〜2である。環数が大きくなると置
換基が剛直になるので、得られたポリマーの溶解性、塗
布性が極端に低下したり、立体障害で光反応を阻害する
可能性が生じる。
【0032】一般式〔1〕において、ポリイミド主鎖部
分の繰り返し単位数nは、好ましくは10〜500であ
る。nが小さくなるにつれ、膜の強度、熱安定性、形状
保持力が低下する傾向に有り、nが大になるにつり、ポ
リマー中の感光性基の濃度が低下する。従って、配向膜
上の異方性が低下し、配向性が低下する。拠って、nに
は最適点が有る。
【0033】一般式〔1〕、〔13〕において置換基
X、Yとして、具体的に次の原子、官能基または脂環式
基、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基若しく
はハロアルコキシ基を挙げることができるが、必ずしも
これに限定されるものではない。すなわち原子若しくは
官能基としては水素、フッ素、塩素、シアノ基、ニトロ
基を、脂環式基としてはシクロプロピル基、シクロブチ
ル基、シクロペンチル基、メチルシクロプロピル基、エ
チルシクロプロピル基、プロピルシクロプロピル基、n
−ブチルシクロプロピル基、メチルシクロブチル基、エ
チルシクロブチル基、プロピルシクロブチル基、n−ブ
チルシクロブチル基、メチルシクロペンチル基、エチル
シクロペンチル基、プロピルシクロペンチル基、n−ブ
チルシクロペンチル基を挙げることができる。
【0034】アルキル基としてはメチル基、エチル基、
n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、
iso−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、
n−ペンチル基、iso−ペンチル基、neo−ペンチ
ル基、t−ペンチル基、n−ヘキシル基、iso−ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、ドデシル基等が挙げられる。
【0035】ハロアルキル基としてはトリフルオロメチ
ル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、トリ
ヨードメチル基、ペンタフルオロエチル基、ペンタクロ
ロエチル基、ペンタブロモエチル基、ペンタヨードエチ
ル基、1,1,1−トリクロロエチル基、1,1,1−
トリフルオロエチル基、1,1,1−トリブロモエチル
基、1,1,1−トリヨードエチル基、ヘプタフルオロ
プロピル基、ヘプタクロロプロピル基、ヘプタブロモプ
ロピル基、ヘプタヨードプロピル基、1,1,1−トリ
フルオロプロピル基、1,1,1−トリクロロプロピル
基、1,1,1−トリブロモプロピル基、1,1,1−
トリヨードプロピル基、ノナフルオロブチル基、ノナク
ロロブチル基、ノナブロモブチル基、ノナヨードブチル
基、ペルフルオロペンチル基、ペルクロロペンチル基、
ペルブロモペンチル基、ペルフルオロヘキシル基、ペル
クロロヘキシル基、ペルブロモヘキシル基、ペルヨード
ヘキシル基、ペルフルオロヘプチル基、ペルクロロヘプ
チル基、ペルブロモヘプチル基、ペルフルオロオクチル
基、ペルクロロオクチル基、ペルブロモオクチル基、ペ
ルフルオロノニル基、ペルクロロノニル基、ペルブロモ
ノニル基、ペルフルオロデシル基、ペルクロロデシル
基、ペルブロモデシル基等が挙げられる。
【0036】アルコキシ基、ハロアルコキシ基としては
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−
プロポキシ基、n−ブトキシ基、iso−ブトキシ基、
sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオ
キシ基、iso−ペンチルオキシ基、neo−ペンチル
オキシ基、t−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ
基、iso−ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オ
クチルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ウ
ンデシルオキシ基、ドデシルオキシ基、トリフルオロメ
トキシ基、トリクロロメトキシ基、トリブロモメトキシ
基、トリヨードメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ
基、ペンタクロロエトキシ基、ペンタブロモエトキシ
基、ペンタヨードエトキシ基、1,1,1−トリクロロ
エトキシ基、1,1,1−トリフルオロエトキシ基、
1,1,1−トリブロモエトキシ基、1,1,1−トリ
ヨードエトキシ基、ヘプタフルオロプロポキシ基、ヘプ
タクロロプロポキシ基、ヘプタブロモプロポキシ基、ヘ
プタヨードプロポキシ基、1,1,1−トリフルオロプ
ロポキシ基、1,1,1−トリクロロプロポキシ基、
1,1,1−トリブロモプロポキシ基、1,1,1−ト
リヨードプロポキシ基、ノナフルオロブトキシ基、ノナ
クロロブトキシ基、ノナブロモブトキシ基、ノナヨード
ブトキシ基、ペルフルオロペンチルオキシ基、ペルクロ
ロペンチルオキシ基、ペルブロモペンチルオキシ基、ペ
ルフルオロヘキシルオキシ基、ペルクロロヘキシルオキ
シ基、ペルブロモヘキシルオキシ基、ペルヨードヘキシ
ルオキシ基、ペルフルオロヘプチルオキシ基、ペルクロ
ロヘプチルオキシ基、ペルブロモヘプチルオキシ基、ペ
ルフルオロオクチルオキシ基、ペルクロロオクチルオキ
シ基、ペルブロモオクチルオキシ基、ペルフルオロノニ
ルオキシ基、ペルクロロノニルオキシ基、ペルブロモノ
ニルオキシ基、ペルフルオロデシルオキシ基、ペルクロ
ロデシルオキシ基、ペルブロモデシルオキシ基等が挙げ
られる。
【0037】前記置換基の中で好ましくは水素、フッ
素、シアノ基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、ヘプ
チル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル
基、ドデシル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフル
オロブチル基、ペルフルオロペンチル基、ペルフルオロ
ヘキシル基、ペルフルオロヘプチル基、ペルフルオロオ
クチル基、ペルフルオロノニル基、ペルフルオロデシル
基、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−
ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキ
シ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、ノニルオ
キシ基、デシルオキシ基、ウンデシルオキシ基、ドデシ
ルオキシ基、ヘプタフルオロプロポキシ基、ノナフルオ
ロブトキシ基、ペルフルオロペンチルオキシ基、ペルフ
ルオロヘキシルオキシ基、ペルフルオロヘプチルオキシ
基、ペルフルオロオクチルオキシ基、ペルフルオロノニ
ルオキシ基、ペルフルオロデシルオキシ基が挙げられ
る。さらに好ましくは水素、フッ素、シアノ基、n−プ
ロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、
ウンデシル基、ドデシル基、ペルフルオロヘキシル基、
ペルフルオロヘプチル基、ペルフルオロオクチル基、ペ
ルフルオロノニル基、ペルフルオロデシル基、n−ヘキ
シルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、
ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ウンデシルオキシ
基、ドデシルオキシ基、ペルフルオロヘキシルオキシ
基、ペルフルオロヘプチルオキシ基、ペルフルオロオク
チルオキシ基、ペルフルオロノニルオキシ基、ペルフル
オロデシルオキシ基である。
【0038】本発明の液晶表示素子用配向膜を製造する
には、一般式〔1〕で示される構造単位を有する感光性
高分子化合物の前駆体の溶液を基板上に塗布し、150
〜300℃の温度で加熱処理して薄膜を基板上に形成す
る方法が好ましい。
【0039】本発明の液晶表示素子用配向膜に用いられ
る、一般式〔1〕で示される感光性高分子化合物の前駆
体(ポリアミド酸)に使用される溶剤は、通常の液晶表
示素子用配向膜で使用されている溶剤を使用することが
できる。すなわちこれらの高分子化合物に対して、親溶
剤である非プロトン性極性有機溶剤(N−メチル−2−
ピロリドン、ジメチルイミドゾリジノン、N−メチルカ
プロラクタム、N−メチルプロピオンアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N
ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミ
ド、ジエチルアセトアミド、およびγ−ブチロラクトン
等)を例示できる。
【0040】さらに必要により塗布性改善などの目的で
表面張力の低い他の溶剤系(乳酸アルキル、3−メチ
ル,3−メトキシブタノ−ル、テトラリン、イソホロ
ン、エチレングリコ−ルモノアルキルエ−テル(エチレ
ングリコ−ルモノブチルエ−テル等)、ジエチレングリ
コ−ルモノアルキルエ−テル(ジエチレングリコ−ルモ
ノエチルエ−テル等)、エチレングリコ−ルモノアルキ
ルまたはフェニルアセテ−ト、トリエチレングリコ−ル
モノアルキルエ−テル、プロピレングリコ−ルモノアル
キルエ−テル(プロピレングリコ−ルモノブチルエ−テ
ル等)、マロン酸ジアルキル(マロン酸ジエチル等)
等)の例を挙げることができる。これらの溶剤は、先の
親溶剤に対して貧溶剤的なものが多い。
【0041】これらの溶剤で溶解された溶液を液晶表示
素子を形成する基板へ塗布する方法として、通常使用さ
れている方法が使用可能である。例えば、スピンナ−
法、印刷法、ディッピング法、滴下法等によって塗布す
ることが可能である。また、これらの溶液を塗布した後
の溶剤の乾燥に要する加熱処理等においても、通常の液
晶表示素子用配向膜で使用している手法と同様な方法で
実施することが可能である。例えば、オ−ブン、ホット
プレ−ト、赤外炉中等で加熱処理することが可能であ
る。溶液を塗布した後は、比較的低温で溶剤を蒸発させ
た後、150〜300℃程度の温度で、好ましくは18
0〜250℃で加熱処理することが好ましい。溶液に
は、塗布性を改良する等の目的で用いられる界面活性剤
や帯電防止の目的等で用いられる帯電防止剤を添加する
ことも可能である。あるいは、さらに基板との密着性を
向上させる為にシランカップリング剤、チタン系のカッ
プリング剤を配合することも可能である。
【0042】続いて、この感光性高分子化合物の薄膜に
偏光紫外線を照射して膜表面に異方性を付与するが、本
発明の液晶表示素子用配向膜に用いる感光性基である、
α、β置換マレイミド基に照射する光の波長は、200
〜410nmが好ましく、更に好ましくは310〜38
0nmである。これらの偏光紫外線の露光量は0.05
〜15.0J/cm2で、好ましくは0.1〜10.0
J/cm2であり、更に好ましくは0.1〜5.0J/
cm2である。
【0043】液晶表示素子として用いる基板は通常基板
上に電極、具体的にはITO(酸化インジウム−酸化ス
ズ)や酸化スズの透明電極が形成されたものであるが、
さらにこの電極と基板の間に、基板からのアルカリ溶出
を防止するための絶縁膜、カラーフィルター、カラーフ
ィルターオーバーコート等の保護膜を設けてもよく、電
極上に絶縁膜、カラーフィルター膜などのオーバーコー
ト膜を設けてもよい。また電極上にTFT(Thin−
Film−Transistor)素子、MIM(Me
tal−Insulator−Metal)素子などの
能動素子を形成していてもよい。これらの電極、アンダ
ーコート、その他の液晶セル内の構成は、従来の液晶表
示素子の構成が使用可能である。このように形成された
基板を使用してセル化し、液晶を注入し、注入口を封止
して液晶表示素子を作る。この封入される液晶として
は、通常のネマチック液晶の他、二色性色素を添加した
液晶等種々の液晶が使用できる。
【0044】本発明において、本配向膜と組み合わせて
好ましく用いることのできる液晶組成物を具体的に例示
すると、下記一般式〔2〕、〔3〕および〔4〕からな
る化合物群から選択される化合物を少なくとも1種含有
するものを挙げることができる。また、下記一般式
〔5〕および〔6〕からなる化合物群から選択される化
合物を少なくとも1種含有する液晶組成物を挙げること
ができる。
【0045】また、下記一般式〔7〕、〔8〕および
〔9〕からなる化合物群から選択される化合物を少なく
とも1種含有する液晶組成物を挙げることができる。さ
らに、前記一般式〔2〕、〔3〕および〔4〕からなる
化合物群から選択される化合物を少なくとも1種含有
し、第二成分として、下記一般式〔10〕、〔11〕お
よび〔12〕からなる化合物群から選択される化合物を
少なくとも1種含有する液晶組成物を挙げることができ
る。
【0046】さらに、前記一般式〔5〕および〔6〕か
らなる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種
含有し、第二成分として、前記一般式〔10〕、〔1
1〕および〔12〕からなる化合物群から選択される化
合物を少なくとも1種含有する液晶組成物を挙げること
ができる。さらに、前記一般式〔7〕、〔8〕および
〔9〕からなる化合物群から選択される化合物を少なく
とも1種含有し、第二成分として、前記一般式〔1
0〕、〔11〕および〔12〕からなる化合物群から選
択される化合物を少なくとも1種含有する液晶組成物を
挙げることができる。さらに、前記一般式〔2〕、
〔3〕および〔4〕からなる化合物群から選択される化
合物を少なくとも1種含有し、第二成分として、前記一
般式〔5〕および〔6〕からなる化合物群から選択され
る化合物を少なくとも1種含有し、第三成分として、前
記一般式〔10〕、〔11〕および〔12〕からなる化
合物群から選択される化合物を少なくとも1種含有する
液晶組成物を挙げることができる。また、前記液晶組成
物に1種以上の光学活性化合物を含有して使用すること
も何ら差し支えない。
【0047】一般式〔2〕〜〔4〕の化合物として、好
ましくは式(2−1)から式(4−53)で表される化
合物を挙げることができる。
【0048】
【化12】
【0049】
【化13】
【0050】
【化14】
【0051】
【化15】
【0052】
【化16】
【0053】
【化17】
【0054】
【化18】
【0055】
【化19】
【0056】
【化20】
【0057】一般式〔2〕〜〔4〕の化合物は誘電異方
性値が正の化合物で、熱的、化学的安定性に優れてお
り、特に電圧保持率の高い、あるいは比抵抗値が大きい
といった高信頼性が要求されるTFT用の液晶組成物を
調製する際に不可欠な化合物である。
【0058】一般式〔5〕、〔6〕の化合物として、好
ましくは式(5−1)〜(6−3)の化合物を挙げるこ
とができる。
【0059】
【化21】
【0060】
【化22】
【0061】一般式〔5〕、〔6〕の化合物は誘電異方
性値が正でその値が大きく、特にしきい値電圧を小さく
する目的で使用される。また、粘度調整、屈折率異方性
の調整、透明点を高くする等のネマチック相範囲を広げ
るのにも使用される。さらに、しきい値電圧の急峻性を
改良する目的にも使用される。
【0062】一般式〔7〕〜
〔9〕の化合物として、好
ましくは式(7−1)〜(9−3)の化合物を挙げるこ
とができる。
【0063】
【化23】
【0064】
【化24】
【0065】
【化25】
【0066】一般式[7]〜[9]で表わされる化合物
は、誘電率異方性値が負の化合物である。一般式[7]
で表わされる化合物は二環化合物であるので、主として
しきい値電圧の調整、粘度調整又は屈折率異方性値の調
整の目的で使用される。一般式[8]で表わされる化合
物は透明点を高くする等のネマチック相範囲を広げる目
的で、または屈折率異方性値の調整の目的で使用され
る。一般式[9]で表わされる化合物は屈折率異方性値
を調整する目的で使用される。
【0067】一般式[7]〜[9]で表わされる化合物
は、主として誘電率異方性が負である液晶組成物に使用
される。液晶組成物中に[7]〜[9]で表わされる化
合物の量が増加すると、液晶組成物のしきい値電圧が小
さくなり、粘度が大きくなる。したがって、しきい値電
圧の要求値を満足している限り、少なく使用することが
望ましい。しかしながら、一般式[7]〜[9]で表わ
される化合物の誘電率異方性の絶対値が5以下であるの
で、40重量%より少なくなると低電圧駆動ができなく
なる場合がある。
【0068】誘電率異方性が負であるTFT用の組成物
を調製する場合に、一般式[7]〜[9]で表わされる
化合物は、液晶組成物の全重量に対して40重量%以上
の範囲で使用することが好ましく、50〜95重量%が
好適である。また弾性定数をコントロールすることによ
り電圧−透過率曲線の急峻性を改善ずる目的で、誘電率
異方性値が正である組成物に一般式[7]〜[9]で表
わされる化合物を混合する場合もある。この場合、これ
らの化合物は液晶組成物中に30重量%以下であること
が好ましい。
【0069】一般式〔10〕〜〔12〕の化合物とし
て、好ましくは式(10−1)〜(12−13)の化合
物を挙げることができる。
【0070】
【化26】
【0071】
【化27】
【0072】
【化28】
【0073】一般式〔10〕〜〔12〕の化合物は誘電
異方性値が負かまたは弱い正である化合物である。一般
式〔10〕の化合物は主として粘度低下または屈折率異
方性値調整の目的で使用される。また、一般式〔12〕
の化合物は透明点を高くする等のネマチック相範囲を広
げる目的または屈折率異方性値調整の目的で使用され
る。
【0074】本発明の液晶表示素子は、通常、基板、電
圧印加手段、液晶配向膜、液晶層などにより構成され、
その特徴は、高感度で速やかに光二量化し、かつ架橋後
の配向膜の熱安定性、形状保持力に優れており、良好な
液晶配向性を有する光配向膜、すなわち本発明に関わる
液晶表示素子用光配向膜を備えていることである。
【0075】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定される
ものではない。次に実施例で得られた化合物の回転粘度
は、E型粘度計を用い25℃で測定した。
【0076】実施例1 1)下記構造単位で示される感光性高分子化合物の前駆
体(ポリアミド酸)の合成。
【0077】
【化29】
【0078】100mlの三ツ口フラスコに、ビス(4
−アミノフェニル)エーテル2.002g、N−メチル
−2−ピロリドン(NMP)30.8mlを入れて、窒
素気流下室温で攪拌溶解した。次いで反応液を10℃に
保ち、ピロメリット酸二無水物1.963gを投入し、
室温で3時間反応を行った。再度反応液を10℃に冷却
後、α−フェニルマレイン酸無水物を0.3183g投
入し、室温で3時間反応を行い、12.0wt%のポリ
マー溶液を得た。この時の粘度は64mP・sであり重
量平均分子量(Mw)(GPCで測定されたポリスチレ
ン換算分子量)は43100であった。
【0079】2)感光性高分子化合物の合成と偏光照射
による液晶表示素子用配向膜の形成 1)で得られたワニスをN−メチル−2−ピロリドン/
ブチルセロソルブ=1/1(重量比)の混合溶媒で希釈
し、ポリマー濃度約5重量%の溶液とした。これを0.
1μmのフィルターでろ過して液晶配向剤溶液とした。
続いてITOガラス基板上に回転塗布法(スピンナー
法)で塗布した。塗布後230℃で60分間焼成し、膜
厚約700オングストロームのポリイミド薄膜を形成し
た。薄膜表面に超高圧水銀ランプより、365nm付近
の波長の、直線偏光紫外線を5.0J/cm2照射し
た。
【0080】3)液晶セル作成、配向性評価 2)で得た基板を、紫外線の偏光方向が平行になるよう
に貼り合わせ、液晶層の厚さが20μmである液晶セル
を作成し、チッソ(株)製液晶JC−5006を注入し、
110℃で30分間加熱処理を行った。加熱処理後放冷
し、液晶の配向を確認したところ良好であった。
【0081】実施例2 実施例1と同様の感光性高分子化合物を用い、TFT用
として用いられる液晶組成物を(LA)から(LE)ま
で変えた以外は実施例1に準じて液晶セルを作成したと
ころ、良好な液晶配向を確認した。ここで用いた液晶組
成物(LA)から(LE)のそれぞれの組成を以下に示
す。
【0082】
【化30】液晶組成物(LA)
【0083】
【化31】液晶組成物(LB)
【0084】
【化32】液晶組成物(LC)
【0085】
【化33】液晶組成物(LD)
【0086】
【化34】液晶組成物(LE)
【0087】実施例3 実施例1と同様の感光性高分子化合物を用い、STN用
として用いられる液晶組成物を(LF)から(LK)ま
で変えた以外は実施例1に準じて液晶セルを作成したと
ころ、良好な液晶配向を確認した。ここで用いた液晶組
成物(LF)から(LK)のそれぞれの組成を以下に示
す。
【0088】
【化35】液晶組成物(LF)
【0089】
【化36】液晶組成物(LG)
【0090】
【化37】液晶組成物(LH)
【0091】
【化38】液晶組成物(LI)
【0092】
【化39】液晶組成物(LJ)
【0093】
【化40】液晶組成物(LK)
【0094】比較例1 実施例1と同様の感光性高分子化合物を用い、偏光紫外
線照射の代わりに通常のラビング処理を施した以外は、
実施例1と同様に行なったところ、削られた配向膜の破
片の付着により配向性は乱れており、実施例1と同様の
配向性を得るためには、ラビング処理後に基板の入念な
洗浄が必要であった。
【0095】比較例2 実施例1と同様の感光性高分子化合物を用い、偏光紫外
線照射、通常のラビング処理のいずれも行わなかったと
ころ、液晶の配向は全く見られなかった。
【0096】
【発明の効果】本発明により得られた、α、β置換マレ
イミド残基を末端に有する、感光性高分子化合物を用い
ることを特徴とする液晶表示素子用配向膜は、偏光紫外
線に対して高感度であり、その照射により速やかに感光
基が光二量化し、ポリマー間で架橋構造を形成する。か
つ光反応後の膜は熱安定性、形状保持力に優れており、
ラビング処理とほぼ同等の良好な液晶配向性を示す、従
って、ノンラビング配向膜として有用である。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H090 HB08Y HB17Y HC05 HC06 HC07 HD14 HD15 LA04 MB14 4J043 PA19 PB03 PB07 PB09 PB11 PB22 PC015 QB15 QB26 QB31 RA35 SA06 SA43 SA44 SA47 SA72 SB01 SB02 TA06 TA21 TA22 TA41 TA44 TA47 TA57 TA66 TA70 TB01 TB02 UA022 UA032 UA041 UA042 UA052 UA121 UA122 UA131 UA132 UA141 UA151 UA261 UA262 UA662 UA672 UA761 UA771 UB011 UB012 UB021 UB061 UB121 UB122 UB131 UB151 UB152 UB281 UB301 UB302 UB401 UB402 VA011 VA021 VA022 VA031 VA041 VA051 VA052 VA062 VA081 VA091 VA092 VA101 VA102 XA16 XA19 YA06 ZB22 ZB23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式〔1〕 【化1】 で示される構造単位から成る感光性高分子化合物に偏光
    紫外線を照射し、末端感光基を光反応させることで得ら
    れる液晶表示素子用配向膜(但し、一般式〔1〕におい
    てAは2価の有機基、Bは4価の有機基を示し、mは0
    〜3の整数、nは1〜1000の整数を表わし、Xおよ
    びYはそれぞれ独立に水素原子、フッ素原子、塩素原
    子、シアノ基、ニトロ基または炭素数1〜12のアルキ
    ル基、ハロアルキル基、アルコキシ基若しくはハロアル
    コキシ基または炭素数3〜8のシクロアルキル基または
    炭素数9〜14のトランス−4−アルキルシクロヘキシ
    ル基を示す)。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液晶表示素子用配向膜
    を備えることを特徴とする液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の液晶表示素子におい
    て、液晶組成物が一般式〔2〕、〔3〕および〔4〕か
    らなる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種
    含有することを特徴とする液晶表示素子 【化2】 (式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示し、こ
    の基中の相隣接しない任意のメチレン基は−O−または
    −CH=CH−で置換されていてもよく、また、この基
    中の任意の水素原子はフッ素原子で置換されてもよく;
    2はフッ素原子、塩素原子、−OCF3、−OCF
    2H、−CF3、−CF2H、−CFH2、−OCF2CF2
    Hまたは−OCF2CFHCF3を示し;L1およびL2
    それぞれ独立して水素原子またはフッ素原子を示し;Z
    1およびZ2はそれぞれ独立して1,2−エチレン、1,
    4−ブチレン、−COO−、−CF2O−、−OCF
    2−、−CH=CH−または単結合を示し;環Cはトラ
    ンス−1,4−シクロヘキシレン、1,3−ジオキサン
    −2,5−ジイルまたは水素原子がフッ素原子に置換さ
    れていてもよい1,4−フェニレンを示し;環Dはトラ
    ンス−1,4−シクロヘキシレンまたは水素原子がフッ
    素原子に置換されていてもよい1,4−フェニレンを示
    す)。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の液晶表示素子におい
    て、液晶組成物が一般式〔5〕および〔6〕からなる化
    合物群から選択される化合物を少なくとも1種含有する
    ことを特徴とする液晶表示素子 【化3】 (式中、R3およびR5はそれぞれ独立して炭素数1〜1
    0のアルキル基を示し、この基中の相隣接しない任意の
    メチレン基は−O−または−CH=CH−で置換されて
    いてもよく、また、この基中の任意の水素原子はフッ素
    原子で置換されてもよく;R4は−CN基または−C≡
    C−CNを示し;環Eはトランス−1,4−シクロヘキ
    シレン、1,4−フェニレン、1,3−ジオキサン−
    2,5−ジイルまたはピリミジンー2,5−ジイルを示
    し;環Fはトランス−1,4−シクロヘキシレン、水素
    原子がフッ素原子に置換されていてもよい1,4−フェ
    ニレン、またはピリミジンー2,5−ジイルを示し;環
    Gはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4
    −フェニレンを示し;Z3は1,2−エチレン、−CO
    O−または単結合を示し;L3、L4およびL5はそれぞ
    れ独立して水素原子またはフッ素原子を示し;e、fお
    よびgはそれぞれ独立して0または1を示す)。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の液晶表示素子におい
    て、液晶組成物が一般式〔7〕、〔8〕および〔9〕か
    らなる化合物群から選択される化合物を少なくとも1種
    含有することを特徴とする液晶表示素子 【化4】 (式中、R6およびR7はそれぞれ独立して炭素数1〜1
    0のアルキル基を示し、この基中の相隣接しない任意の
    メチレン基は−O−または−CH=CH−で置換されて
    いてもよく、また、この基中の任意の水素原子はフッ素
    原子で置換されてもよく;環Iおよび環Jはそれぞれ独
    立して、トランス−1,4−シクロヘキシレンまたは
    1,4−フェニレンを示し;L6およびL7はそれぞれ独
    立して水素原子またはフッ素原子を示すが同時に水素原
    子を示すことはなく;Z4およびZ5はそれぞれ独立して
    1,2−エチレン、−COO−または単結合を示す)。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の液晶表示素子におい
    て、液晶組成物が前記一般式〔2〕、〔3〕および
    〔4〕からなる化合物群から選択される化合物を第一成
    分として少なくとも1種含有し、第二成分として、一般
    式〔10〕、〔11〕および〔12〕からなる化合物群
    から選択される化合物を少なくとも1種含有することを
    特徴とする液晶表示素子 【化5】 (式中、R8およびR9はそれぞれ独立して炭素数1〜1
    0のアルキル基を示し、この基中の相隣接しない任意の
    メチレン基は−O−または−CH=CH−で置換されて
    いてもよく、また、この基中の任意の水素原子はフッ素
    原子で置換されてもよく;環K、環Lおよび環Mはそれ
    ぞれ独立して、トランス−1,4−シクロヘキシレン、
    ピリミジンー2,5−ジイルまたは水素原子がフッ素原
    子に置換されていてもよい1,4−フェニレンを示し;
    6およびZ7はそれぞれ独立して1,2−エチレン、−
    C≡C−、−COO−、−CH=CH−または単結合を
    示す)。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の液晶表示素子におい
    て、液晶組成物が前記一般式〔5〕および〔6〕からな
    る化合物群から選択される化合物を少なくとも1種含有
    し、第二成分として、前記一般式〔10〕、〔11〕お
    よび〔12〕からなる化合物群から選択される化合物を
    少なくとも1種含有することを特徴とする液晶表示素
    子。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の液晶表示素子におい
    て、液晶組成物が前記一般式〔7〕、〔8〕および
    〔9〕からなる化合物群から選択される化合物を少なく
    とも1種含有し、第二成分として、前記一般式〔1
    0〕、〔11〕および〔12〕からなる化合物群から選
    択される化合物を少なくとも1種含有することを特徴と
    する液晶表示素子。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載の液晶表示素子におい
    て、液晶組成物が前記一般式〔2〕、〔3〕および
    〔4〕からなる化合物群から選択される化合物を少なく
    とも1種含有し、第二成分として、前記一般式〔5〕お
    よび〔6〕からなる化合物群から選択される化合物を少
    なくとも1種含有し、第三成分として、前記一般式〔1
    0〕、〔11〕および〔12〕からなる化合物群から選
    択される化合物を少なくとも1種含有することを特徴と
    する液晶表示素子。
  10. 【請求項10】 請求項3〜9に記載の液晶表示素子に
    おいて、液晶組成物が1種以上の光学活性化合物をさら
    に含有することを特徴とする液晶表示素子。
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