JP2000266173A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents
自動変速機の変速制御装置Info
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Abstract
することにより、トルクフェーズでのトルク引き深さを
小さくし、突き上げトルクを抑制し、トルクフェーズ時
間を短くし、滑らかな変速性能を実現する自動変速機の
変速制御装置を提供することにある。 【解決手段】 タービン回転数の検出値と推定値との差
を演算するタービン回転数偏差演算手段eと、変速開始
指令が出力されるとタービン回転数偏差が設定値となる
まで第1締結要素aの解放圧を締結保持圧に余裕圧を加
えた一定圧まで下げ、この一定圧のままで待機させる解
放圧制御部f1と、変速開始指令が出力されるとタービ
ン回転数偏差が設定値となるまで第2締結要素bの締結
圧をリターン相当圧から所定勾配で徐々に上昇させる中
込め制御を行う締結圧制御部f2による変速前ギヤ段フ
ェーズ制御手段fを設けた。
Description
渡期に解放側油圧と締結側油圧を制御する自動変速機の
変速制御装置の技術分野に属する。
したワンウェイクラッチレス(以下、OWCレス)の自
動変速機においては、変速時の掛け替えタイミングをO
WCで取ることができないため、締結側の締結要素と解
放側の締結要素の掛け替えタイミング制御が重要とな
る。
動変速機の変速制御装置としては、例えば、特開平4−
211760号公報に記載のものが知られている。
フト時に変速ショックの少ない変速フィーリングの良い
滑らかな変速を実現することを目的とし、タービン回転
を所定の空吹け量に抑えるように空吹け量を監視しなが
ら解放される締結要素の解放圧を制御する技術が記載さ
れている。
来の自動変速機の変速制御装置にあつては、図11に示
すように、タービン回転数Ntの空吹け量を検出し、空
吹け量検出値が所定の空吹け量を超えると解放側の容量
アップ制御を行うため、トルクフェーズ時のトルク波形
に、トルク引きやトルク突き上げが発生すると共に、ト
ルクフェーズ時間(引き時間)も長くなり、変速性能が
悪化するという問題がある。
ト時にエンジン回転速度が低下すべきものであるはずな
のに逆にエンジン回転が上昇するため、運転者に違和感
(故障という印象)を与えるし、また、空吹けにより解
放側の締結要素が発熱し、耐久性が悪化する。
容する制御であり、変速時に空吹けが発生する限り上記
問題を解決することはできない。
時、エンジン空吹けの発生を確実に防止することによ
り、トルクフェーズでのトルク引き深さを小さくし、突
き上げトルクを抑制し、トルクフェーズ時間を短くし、
滑らかな変速性能を実現する自動変速機の変速制御装置
を提供することにある。
図1のクレーム対応図に示すように、変速開始指令が出
力されると、ワンウェイクラッチを介在させることな
く、変速前のギヤ段にて締結されていた第1締結要素a
を解放し、解放されていた第2締結要素bを締結すると
いう掛け替えにより変速後のギヤ段を達成する自動変速
機の変速制御装置において、タービン回転数を検出する
タービン回転数検出手段cと、変速開始指令が出力され
た時点でのタービン回転数とタービン回転加速度と変速
開始後の経過時間により変速の進行に追従する推定ター
ビン回転数を演算する推定タービン回転数演算手段d
と、タービン回転数検出値とタービン回転数推定値との
タービン回転数偏差を演算するタービン回転数偏差演算
手段eと、変速開始指令が出力されると前記タービン回
転数偏差が設定値となるまで第1締結要素aの解放圧を
締結保持圧に余裕圧を加えた一定圧まで下げ、この一定
圧のままで待機させる解放圧制御部f1と、変速開始指
令が出力されると前記タービン回転数偏差が設定値とな
るまで第2締結要素bの締結圧をリターン相当圧から所
定勾配で徐々に上昇させる中込め制御を行う締結圧制御
部f2による変速前ギヤ段フェーズ制御手段fと、前記
タービン回転数偏差が設定値となった時点から第1締結
要素aの解放側油圧を所定勾配で低下させ、第2締結要
素bの締結側油圧を所定勾配で上昇させることで掛け替
え変速を行う第1トルクフェーズ制御手段gと、を備え
ていることを特徴とする。
動変速機の変速制御装置において、締結要素の伝達トル
ク発生に寄与している油圧を“有効油圧”とし、変速に
際して、締結したままの締結要素と解放する締結要素と
締結する締結要素のいずれか1つの伝達トルクをゼロと
したときに、残りの締結要素のうち1つの締結要素の伝
達トルクによって各回転メンバの回転比がちょうど変化
しないように保てたとき、この1つの締結要素の伝達ト
ルクを変速機入力トルクに対する“分担トルク”とし、
この“分担トルク”を発生させるのに有効な油圧を“分
担圧”とし、1つの締結要素における有効油圧の分担圧
に対する比を“分担比”と定義したとき、前記第1トル
クフェーズ制御手段gを、締結側トルク分担比と解放側
トルク分担比とを加えた値が1.0以上となるように分
担圧を設定して掛け替え変速を行う手段としたことを特
徴とする。
応図に示すように、請求項1または請求項2記載の自動
変速機の変速制御装置において、前記第2締結要素bの
締結側油圧として締結保持容量を超える上限棚圧を設定
する上限棚圧設定手段hと、自動変速機の出力軸回転数
を検出する出力軸回転数検出手段iと、出力軸回転数検
出値に対するタービン回転数検出値の比であるギヤ比を
演算するギヤ比演算手段jと、前記第1トルクフェーズ
制御手段gによる掛け替え変速時間が終了すると、第1
締結要素aの解放側油圧をドレーンとし、第2締結要素
bの締結側油圧を設定された上限棚圧となるまでそのま
ま上昇させるイナーシャフェーズ制御手段kと、第2締
結要素bの締結側油圧が上限棚圧になると演算されたギ
ヤ比が変速完了ギヤ比となるまで上限棚圧をそのまま保
持する第2トルクフェーズ制御手段mと、演算されたギ
ヤ比が変速完了ギヤ比になると第2締結要素の締結側油
圧を上限棚圧からライン圧まで上昇させる変速後ギヤ段
フェーズ制御手段nと、を設けたことを特徴とする。
求項3記載の自動変速機の変速制御装置において、前記
第1締結要素の油圧制御手段と第2締結要素の油圧制御
手段を、ドライブレンジ圧を基圧としてそれぞれ独立に
油圧を電子制御する手段としたことを特徴とする。
請求項1〜4に記載の発明に対応する自動変速機の変速
制御装置である。
された自動変速機のギヤトレーンの一例を示す図で、E
はエンジン出力軸、Iはトランスミッション入力軸、O
はトランスミッション出力軸で、前記エンジン出力軸E
とトランスミッション入力軸Iとの間にはトルクコンバ
ータT/Cが介装され、トランスミッション入力軸Iと
トランスミッション出力軸Oの間には第1遊星歯車組G
1と第2遊星歯車組G2が介装されている。第1遊星歯
車組G1は、第1ピニオンP1,第1キャリアC1,第
1サンギヤS1,第1リングギヤR1よりなる単純遊星
歯車組で、第2遊星歯車組G2は、第2ピニオンP2,
第2キャリアC2,第2サンギヤS2,第2リングギヤ
R2よりなる単純遊星歯車組である。
ンギヤS2とは直結され、トランスミッション入力軸I
と第1サンギヤS1とを連結するメンバの途中にはリバ
ースクラッチR/Cが設けられ、また、このメンバをケ
ースに固定可能とする2−4ブレーキ 2-4Bが設けられ
ている。トランスミッション入力軸Iと第1キャリアC
1とを連結するメンバの途中にはハイクラッチH/Cが
設けられている。第1キャリアC1と第2リングギヤR
2とを連結するメンバの途中にはロークラッチL/Cが
設けられ、また、このメンバをケースに固定可能とする
ロー&リバースブレーキL&R/Bが設けられ、ロー&
リバースブレーキL&R/Bと並列にワンウェイクラッ
チOWCが設けられている。第1リングギヤR1と第2
キャリアC2とは直結され、第2キャリアC2にはトラ
ンスミッション出力軸Oが連結されている。
の締結論理表を示す図(締結を〇印で示す)であり、R
レンジ時にはリバースクラッチR/Cとロー&リバース
ブレーキL&R/Bが締結され、Dレンジ1速時にはロ
ークラッチL/Cとロー&リバースブレーキL&R/B
が締結され、Dレンジ2速時にはロークラッチL/Cと
2−4ブレーキ 2-4Bが締結され、Dレンジ3速時には
ロークラッチL/CとハイクラッチH/Cが締結され、
Dレンジ4速時にはハイクラッチH/Cと2−4ブレー
キ 2-4Bが締結される。
された自動変速機の変速制御系を示す図で、1はライン
圧油路、2はマニュアルバルブ、3はDレンジ圧油路、
4はRレンジ圧油路であり、マニュアルバルブ2はセレ
クト操作により切り換えられるバルブで、Dレンジでは
ライン圧油路1とDレンジ圧油路3とが接続され、Rレ
ンジではライン圧油路1とRレンジ圧油路4とが接続さ
れる。
油路であり、パイロットバルブ5は、ライン圧油路1か
らのライン圧を一定の電磁弁供給圧に減圧制御する。
からのDレンジ圧をデューティ制御により制御してロー
クラッチ圧を作り出し、ロークラッチ圧油路8を介して
ロークラッチL/Cへ導く。
からのDレンジ圧をデューティ制御により制御してハイ
クラッチ圧を作り出し、ハイクラッチ圧油路10を介し
てハイクラッチH/Cへ導く。
からのライン圧をデューティ制御により制御して2−4
ブレーキ圧を作り出し、2−4ブレーキ圧油路12を介
して2−4ブレーキ 2-4Bへ導く。
3からのDレンジ圧をデューティ制御により制御してロ
ー&リバースブレーキ圧を作り出し、ロー&リバースブ
レーキ圧油路14を介してロー&リバースブレーキL&
R/Bへ導く。
4からのRレンジ圧をデューティ制御により制御してリ
バースクラッチ圧を作り出し、リバースクラッチ圧油路
16を介してリバースクラッチR/Cへ導く。
クト位置スイッチ18やアイドルスイッチ19やブレー
キスイッチ20や油温センサ21やエンジン回転センサ
22やタービン回転センサ23(タービン回転数検出手
段)や出力軸回転(車速)センサ24(出力軸回転数検
出手段)等からのスィッチ信号やセンサ信号を入力し、
これらの入力情報に基づいて変速制御を含む各種の制御
演算処理を行ない、その処理結果により各圧力制御弁
7,9,11,13,15に対して電磁弁駆動電流を出
力する。
された自動変速機の第1圧力制御弁(圧力制御弁の代表
例)を示す図であり、7は第1圧力制御弁で、ソレノイ
ドコイルにデューティ駆動電流を印加するデューティ制
御(パルス幅変調方式による制御)により電磁弁供給圧
をスプール信号圧に制御する高速ON/OFF電磁弁7
1と、スプール信号圧油路72と、該スプール信号圧油
路72からの油圧を信号圧として作動し、Dレンジ圧を
ロークラッチ圧に制御するスプール弁73とによって構
成されている。
ール弁73の受圧面積をSA ,SB とし、高速ON/O
FF電磁弁71からのソレノイド圧をPSOL とし、スプ
ール弁73のスプリング力をFSPとすると、 PSOL ×SA =PCL(SA −SB )+FSP という式が成り立つ。よって、ロークラッチ圧PCLは、 PCL={SA /(SA −SB )}PSOL ー{FSP/(S
A −SB )} となる。すなわち、高速ON/OFF電磁弁71の通電
時間(デューティ比)を0〜100%に制御(ソレノイ
ド圧PSOL を制御)することで、ロークラッチ圧PCLが
制御される。
もこの第1圧力制御弁7と同様な構成で、同様に独立に
油圧を制御可能である。
7,図8はATコントロールユニット17で行われる2
−3アップシフト制御作動の流れを示すフローチャート
で、以下、各ステップについて説明する。この2−3ア
ップシフトは、変速開始指令が出力されると、ワンウェ
イクラッチを介在させることなく、2速ギヤ段にて締結
されていた2−4ブレーキ 2-4B(第1締結要素)を解
放し、解放されていたハイクラッチH/C(第2締結要
素)を締結するという掛け替えにより3速ギヤ段を達成
する。
ットル開度により決まる運転点がシフトスケジュール上
で2→3アップシフト線を横切った時に出される変速開
始指令に基づき変速FLGが変速FLG=1に設定され
る。
スタートする。
タービン回転数Ntや出力軸回転数Noやスロットル開
度TH等の各センサ信号が読み込まれる。
が、A=締結保持圧+αにより設定される。ここで、締
結保持圧はスロットル開度THとエンジン回転数NE に
よるテーブルデータにより決められる油圧で、αは一定
圧である。なお、棚圧Aは、A=締結保持圧×1.2
(安全率)の式により締結保持圧より高めの油圧に設定
するようにしても良い。
定される。この締結側上限棚圧Bはスロットル開度TH
とエンジン回転数NE によるテーブルデータにより決め
られる(上限棚圧設定手段)。
ビン回転数Ntがタービン回転数初期値Nt1として設定
される。
ビン回転加速度dNtが微分演算により求められ、この
演算値dNtがタービン回転加速度初期値dNt1として
設定される。
中込めが未完了であると判断されたらその時のタービン
回転数Ntが読み込まれる。
ーキ 2-4Bの油圧をステップ33で設定された棚圧Aま
で低下させ、この棚圧Aのままで待機保持させる(解放
圧制御部)。
チH/Cの締結圧をリターン相当圧から所定勾配bで徐
々に上昇させる中込め制御を行う(締結圧制御部)。
Nt1とタービン回転加速度初期値dNt1と変速開始後の
経過時間tにより変速の進行に追従するタービン回転数
推定値Ntxが演算される(推定タービン回転数演算手
段)。
転数Ntとタービン回転数推定値Ntxとのタービン回転
数偏差ΔNtが、ΔNt=Ntx−Ntの式により演算さ
れる(タービン回転数偏差演算手段)。
れたタービン回転数偏差ΔNtが中込め完了の判断しき
い値となる偏差目標値ΔNtaを超えているかどうかが判
断され、NOとの判断時にはステップ40へ戻り、YE
Sとの判断時にはステップ50へ進む。なお、ステップ
40〜ステップ45は、変速前ギヤ段フェーズ制御手段
に相当する。
間tが中込め完了時間t1として設定される。
ーキ 2-4Bの解放側油圧が、解放側油圧=A−c(t−
t1)により低下される。なお、Aは棚圧、cは所定勾
配、tは経過時間、t1は中込め完了時間である。
チH/Cの締結側油圧が、締結側油圧=リターン相当圧
+b×t1+a×(t−t1)により上昇される。な
お、a(>b)は所定勾配である。
での経過時間tが、中込め完了時間t1と掛け替え時間
t2とを加えた時間を超えているかどうかが判断され
る。ここで、掛け替え時間t2はステップ40〜ステッ
プ45の処理により締結側で中込め完了が確認され、解
放側で締結容量を保つ最小限の油圧で待機させているこ
とで短い時間に設定される。なお、ステップ50〜ステ
ップ53は、第1トルクフェーズ制御手段に相当する。
ーキ 2-4Bの解放側油圧をドレーンによりゼロとして完
全解放にする。
チH/Cの締結側油圧を、ステップ52と同様の油圧式
によりそのまま上昇させる。
締結側油圧がステップ34で設定された上限棚圧B以上
かどうかが判断され、ステップ56の条件を満足するま
でハイクラッチ圧は上昇される。なお、ステップ54〜
ステップ56はイナーシャフェーズ制御手段に相当す
る。
上限棚圧Bに保ったままでタービン回転数Ntと出力軸
回転数Noが読み込まれる。
出力軸回転数Noによりギヤ比iがi=Nt/Noの式
により演算される(ギヤ比演算手段に相当)。
れたギヤ比iが変速完了ギヤ比ia(3速ではia=
1.0)以上かどうかが判断され、YESという変速終
了判断がなされるまでハイクラッチH/Cを上限棚圧B
に保つ制御が継続される。なお、ステップ60〜ステッ
プ62は、第2トルクフェーズ制御手段に相当する。
チH/Cの締結側油圧が、ライン圧PL に設定される。
変速FLGが1から変速FLG=0に書き換えられる。
ステップ63,64は、変速後ギヤ段フェーズ制御手段
に相当する。
れる。
チャートに2−3アップシフト作用を示す。
特性とタービン回転数及び出力軸回転数特性をみると、
上記フローチャートにしたがってフェーズ毎の変速制御
が行われていることがわかる。なお、図9に記載のフェ
ーズIは変速前ギヤ段フェーズ、フェーズIIは第1トル
クフェーズ、フェーズIIIはイナーシャフェーズ、フェ
ーズIVは第2トルクフェーズ、フェーズVは変速後ギヤ
段フェーズにそれぞれ相当する。
ように、本発明の変速制御を採用することで、トルクの
引き深さが小さく抑えられているし、また、突き上げト
ルクが抑制されているし、第1トルクフェーズ時間が短
く、これらを総合して滑らかな変速性能が実現されてい
る。
ービン回転数偏差ΔNtが偏差目標値ΔNtaを超えてい
ることで、締結側での中込め(クラッチピストンストロ
ーク)が完了していると検知する点を特徴としている。
より中込め完了を検知できるかについて言及する。
量を持つと、これが駆動系の拘束トルクとなりタービン
回転数Ntが低下する。
でのタービン回転数Ntの低下を検知できれば、中込め
完了の検知ができることになるが、単純にタービン回転
数Ntを監視して回転数低下を判断するようにすると、
例えば、アップシフトの場合、変速前はタービン回転数
が上昇傾向にあり、そのタービン回転数が変速前から所
定量低下するまで待つと、既に中込めを完了してさらに
変速が進行している状況を検出することになる。つま
り、回転数低下の基準が必要であり、このために、ター
ビン回転数初期値Nt1とタービン回転加速度初期値dN
t1と変速開始後の経過時間tにより変速の進行に追従す
るタービン回転数推定値Ntxを演算し、このタービン回
転数推定値Ntxと検出されたタービン回転数Ntとの差
をもってタービン回転数偏差ΔNtとしている。
め完了の判断しきい値となる偏差目標値ΔNtaを超えて
いるとの判断により、締結側の中込めが完了し、締結側
がトルク容量を持ち始めたことを正確に検知できる。
が完了し締結容量を持ち始めるまで、解放側を締結保持
容量で保つ。
ク分担比と解放側トルク分担比とを加えた値が1.0以
上となるように分担圧を設定して掛け替え変速を行う。
期時において、締結側の中込め不良による空吹けを防止
する。
おいて、締結側と解放側の双方の伝達トルク容量不足に
よる空吹けを防止する。
吹けを確実に防止することで、空吹けによる運転者への
違和感をなくし、第1トルクフェーズでの引き深さを低
減し、引き時間の短縮化、従来制御の問題である空吹き
のフィードバック補正による突き上げ防止を達成でき
る。
と、図10に示すように、油圧上昇に大きな応答遅れが
発生するし、サージ&振動も発生する。
により空吹きやトルク引きが発生し、サージ&振動によ
り突き上げショックが発生し、変速性能を極めて悪化さ
せることになる。
速を行う時点で中込めが完了していると、その後、流量
が発生しないので、油圧応答性が非常に良くなる。
は、アップシフトへの適用例を示したが、本発明の制御
手法をダウンシフトに適用しても良い。
時、エンジン空吹けの発生を確実に防止することによ
り、トルクフェーズでのトルク引き深さを小さくし、突
き上げトルクを抑制し、トルクフェーズ時間を短くし、
滑らかな変速性能を実現する自動変速機の変速制御装置
を提供することができるという効果が得られる。
記載の発明の効果に加え、掛け替え時において、締結側
と解放側の双方の伝達トルク容量不足による空吹けを防
止することができる。
または請求項2記載の発明の効果に加え、締結側でのみ
上限棚圧となるまでそのまま上昇させるだけで短時間に
よるイナーシャフェーズとすることができ、さらに、上
限棚圧をそのまま保持することでトルク変化を抑えた第
2トルクフェーズとすることができる。
ないし請求項3記載の発明の効果に加え、棚圧やタイミ
ング等を制御するデバイスやシフト弁を備えた従来のコ
ントロールバルブユニットに比べ、制御自由度が高くな
るし、バルブユニットの簡略化や軽量化を図ることがで
きる。
ーム対応図である。
変速機のギヤトレーンを示す図である。
変速機におけるRレンジとDレンジでの各ギヤ段締結論
理表を示す図である。
変速機の油圧制御システムを示す図である。
圧力制御弁を具体的に示す図である。
Tコントロールユニットで行われる2−3アップシフト
制御作動の流れを示すフローチャート1である。
Tコントロールユニットで行われる2−3アップシフト
制御作動の流れを示すフローチャート2である。
Tコントロールユニットで行われる2−3アップシフト
制御作動の流れを示すフローチャート3である。
2−3アップシフト時の各特性を示すタイムチャートで
ある。
のアップシフト時の締結側油圧特性を示すタイムチャー
トである。
シフト時の各特性を示すタイムチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 変速開始指令が出力されると、ワンウェ
イクラッチを介在させることなく、変速前のギヤ段にて
締結されていた第1締結要素を解放し、解放されていた
第2締結要素を締結するという掛け替えにより変速後の
ギヤ段を達成する自動変速機の変速制御装置において、 タービン回転数を検出するタービン回転数検出手段と、 変速開始指令が出力された時点でのタービン回転数とタ
ービン回転加速度と変速開始後の経過時間により変速の
進行に追従する推定タービン回転数を演算する推定ター
ビン回転数演算手段と、 タービン回転数検出値とタービン回転数推定値とのター
ビン回転数偏差を演算するタービン回転数偏差演算手段
と、 変速開始指令が出力されると前記タービン回転数偏差が
設定値となるまで第1締結要素の解放圧を締結保持圧に
余裕圧を加えた一定圧まで下げ、この一定圧のままで待
機させる解放圧制御部と、変速開始指令が出力されると
前記タービン回転数偏差が設定値となるまで第2締結要
素の締結圧をリターン相当圧から所定勾配で徐々に上昇
させる中込め制御を行う締結圧制御部による変速前ギヤ
段フェーズ制御手段と、 前記タービン回転数偏差が設定値となった時点から第1
締結要素の解放側油圧を所定勾配で低下させ、第2締結
要素の締結側油圧を所定勾配で上昇させることで掛け替
え変速を行う第1トルクフェーズ制御手段と、 を備えていることを特徴とする自動変速機の変速制御装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動変速機の変速制御装
置において、 締結要素の伝達トルク発生に寄与している油圧を“有効
油圧”とし、変速に際して、締結したままの締結要素と
解放する締結要素と締結する締結要素のいずれか1つの
伝達トルクをゼロとしたときに、残りの締結要素のうち
1つの締結要素の伝達トルクによって各回転メンバの回
転比がちょうど変化しないように保てたとき、この1つ
の締結要素の伝達トルクを変速機入力トルクに対する
“分担トルク”とし、この“分担トルク”を発生させる
のに有効な油圧を“分担圧”とし、1つの締結要素にお
ける有効油圧の分担圧に対する比を“分担比”と定義し
たとき、 前記第1トルクフェーズ制御手段を、締結側トルク分担
比と解放側トルク分担比とを加えた値が1.0以上とな
るように分担圧を設定して掛け替え変速を行う手段とし
たことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の自動変速
機の変速制御装置において、 前記第2締結要素の締結側油圧として締結保持容量を超
える上限棚圧を設定する上限棚圧設定手段と、 自動変速機の出力軸回転数を検出する出力軸回転数検出
手段と、 出力軸回転数検出値に対するタービン回転数検出値の比
であるギヤ比を演算するギヤ比演算手段と、 前記第1トルクフェーズ制御手段による掛け替え変速時
間が終了すると、第1締結要素の解放側油圧をドレーン
とし、第2締結要素の締結側油圧を設定された上限棚圧
となるまでそのまま上昇させるイナーシャフェーズ制御
手段と、 第2締結要素の締結側油圧が上限棚圧になると演算され
たギヤ比が変速完了ギヤ比となるまで上限棚圧をそのま
ま保持する第2トルクフェーズ制御手段と、 演算されたギヤ比が変速完了ギヤ比になると第2締結要
素の締結側油圧を上限棚圧からライン圧まで上昇させる
変速後ギヤ段フェーズ制御手段と、 を設けたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載の自動変速
機の変速制御装置において、 前記第1締結要素の油圧制御手段と第2締結要素の油圧
制御手段を、ドライブレンジ圧を基圧としてそれぞれ独
立に油圧を電子制御する手段としたことを特徴とする自
動変速機の変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11072998A JP2000266173A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 自動変速機の変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11072998A JP2000266173A (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | 自動変速機の変速制御装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000266173A true JP2000266173A (ja) | 2000-09-26 |
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ID=13505607
Family Applications (1)
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