JP4877511B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機構に設けられた複数の摩擦係合要素に作用させる油圧を制御して該変速機構の変速段を切り換える自動変速機の制御装置に関する発明である。
自動車用の自動変速機は、エンジンの駆動力をトルクコンバータを介して変速歯車機構の入力軸に伝達し、この変速歯車機構で変速して出力軸に伝達し、駆動輪を回転駆動するようにしている。一般に、変速歯車機構は、入力軸と出力軸との間に複数の歯車を配列して、入力軸と出力軸との間に変速比の異なる複数の動力伝達経路を構成し、各動力伝達経路中にクラッチやブレーキ等の摩擦係合要素を設けて、変速段切り換え要求に応じて各摩擦係合要素に作用させる油圧を個別に制御することで、各摩擦係合要素の係合と解放を選択的に切り換えて、入出力軸間の動力伝達経路を切り換えて変速比を切り換えるようにしている。
このような自動変速機では、例えば、アクセルペダルの踏み込みによって、変速歯車機構の変速段を4速から3速に切り換える変速制御と、3速から2速に切り換える変速制御とを連続的に実行する連続変速制御を行う場合(つまり4速→3速→2速と連続的に変速する場合)に、中間変速段である3速の変速比付近で変速比の変化が一時的に止まると、いわゆる2段変速となって2段ショックが発生すると共に、変速時間が長くなる可能性がある。
この対策として、特許文献1(特開2003−106438号公報)に記載されているように、変速歯車機構の変速段を第N段から中間変速段を経て第(N−α)段に切り換える際に、第1掛け換え過程(第N段の変速比から中間変速段の変速比に変化する過程)の終了前の時点から中間変速段の変速比域で変速比の変化が止まらないように第2の摩擦係合要素(第N段と中間変速段で締結される摩擦係合要素)を滑り制御するようにしたものがある。
特開2003−106438号公報(第2頁等)
例えば、アクセルペダルの踏み込みによって、変速歯車機構の変速段を4速→3速→2速と連続的に変速する連続変速制御を行う場合に、上記特許文献1の技術を用いて、中間変速段である3速の変速比域で変速比の変化が止まらないように4速と3速で締結される摩擦係合要素を滑り制御することで、2段変速を防止して2段ショックの発生を防止することができる。しかし、連続変速制御の途中でアクセルペダルが戻されて最終変速段である2速への切り換えが不要になった場合に、連続変速制御をそのまま継続して変速段を一旦2速に切り換えた後に、変速段を3速或はそれ以上の変速段に切り換えるようにすると、不要なエンジンブレーキ感が発生したり、変速時間が長くなる可能性がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、連続変速制御の途中で最終変速段への切り換えが不要になった場合に、不要なエンジンブレーキ感の発生を防止することができると共に、変速時間を短縮化することができる自動変速機の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、変速機構に設けられた複数の摩擦係合要素に作用させる油圧を個別に制御することで各摩擦係合要素の係合と解放を選択的に切り換えて該変速機構の変速段を切り換える自動変速機の制御装置において、変速機構の変速段を第1変速段から第2変速段に切り換える第1の変速制御と該第2変速段から第3変速段に切り換える第2の変速制御とを連続的に実行する連続変速制御の際に、滑り制御手段によって第1変速段と第2変速段で係合される第1の摩擦係合要素を第1の変速制御の終了付近で滑らせるように制御し、連続変速制御の途中で第3変速段への切り換え要求がキャンセルされた場合に第2の変速制御を第2の変速制御中止手段により中止することを第1の特徴とし、更に、第2の変速制御中止手段は、第2の変速制御を中止する際に、第1の摩擦係合要素のトルク容量を第2変速段の成立に必要な所定容量まで徐々に増加させることを第2の特徴とするものである。
この構成では、連続変速制御の途中で最終変速段である第3変速段への切り換え要求がキャンセルされて第3変速段への切り換えが不要になった場合に、第2の変速制御を中止して第2変速段から第3変速段への切り換えを中止することができるため、不要なエンジンブレーキ感の発生を防止できると共に、変速時間を短縮することができる。
本発明は、連続変速制御の際に、第1変速段と第2変速段で係合される第1の摩擦係合要素を第1の変速制御の終了付近で滑らせるように制御するため、第2の変速制御を中止する場合(第2変速段から第3変速段への切り換えを中止する場合)には、滑り制御されている第1の摩擦係合要素のトルク容量を増加させて第1の摩擦係合要素の滑りを止める必要がある。しかし、第1の摩擦係合要素のトルク容量を急増加させて第1の摩擦係合要素の滑りを止めると、変速ショックが発生する可能性がある。
この対策として、請求項1に係る発明では、第2の変速制御を中止する際に、第1の摩擦係合要素のトルク容量を第2変速段の成立に必要な所定容量まで徐々に増加させるようにしているため、第1の摩擦係合要素のトルク容量を徐々に増加させて、変速ショックの発生を防止しながら、第1の摩擦係合要素の滑りを止めることができる。
この場合、請求項2のように、連続変速制御の途中で第3変速段への切り換え要求がキャンセルされたときに変速機構の入力軸回転速度と出力軸回転速度から求めた変速比が所定値以下の場合に第2の変速制御を中止するようにしても良い。このようにすれば、連続変速制御の途中で第3変速段への切り換え要求がキャンセルされたときに、変速比が所定値以下の場合には、変速制御があまり進んでいないため、第2の変速制御を中止した方が良いと判断して、第2の変速制御を中止することができ、一方、変速比が既に所定値よりも大きい場合には、変速制御がかなり進んでいるため、第2の変速制御を中止するよりも第2の変速制御を実行した方が良いと判断して、第2の変速制御を実行することができる。
ところで、第2の変速制御を中止する際に、第1の摩擦係合要素のトルク容量を予め設定した所定容量まで増加させても、油圧や摩擦係数等の誤差(ばらつき)によって第1の摩擦係合要素のトルク容量が不足して、第1の摩擦係合要素が滑り続けてしまう可能性がある。
そこで、請求項のように、第2の変速制御を中止する際に、第1の摩擦係合要素のトルク容量を所定容量まで増加させた後も変速機構の入力軸回転速度が上昇する場合には、該入力軸回転速度の上昇が止まるまで第1の摩擦係合要素のトルク容量を増加させるようにしても良い。つまり、第1の摩擦係合要素のトルク容量を所定容量まで増加させた後も変速機構の入力軸回転速度が上昇する場合には、油圧や摩擦係数等の誤差(ばらつき)によって第1の摩擦係合要素のトルク容量が不足しているため、第1の摩擦係合要素が滑っていると判断して、入力軸回転速度の上昇が止まるまで第1の摩擦係合要素のトルク容量を増加させる。これにより、油圧や摩擦係数等の誤差によるトルク容量不足によって第1の摩擦係合要素が滑り続けることを防止して、第1の摩擦係合要素の滑りを確実に止めることができる。
また、請求項のように、第2の変速制御を中止する際に、第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であるか否かを判定し、第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であると判定された場合には、第1の摩擦係合要素に作用させる油圧を速やかに第2変速段の成立に必要な油圧以上に上昇させるようにしても良い。つまり、第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間(例えば第1の摩擦係合要素が滑り始める前)に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であると判定された場合には、第1の摩擦係合要素に作用させる油圧を速やかに上昇させても、変速ショックが発生しないと判断して、第1の摩擦係合要素に作用させる油圧を速やかに第2変速段の成立に必要な油圧以上に上昇させる。これにより、第1の摩擦係合要素のトルク容量を速やかに上昇させて、第2の変速制御を速やかに中止することができると共に、入力軸回転速度の吹き上がりを防止することができる。
この場合、請求項のように、第1の摩擦係合要素に作用させる油圧指令値が所定値以上の場合に、第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であると判定するようにしても良い。つまり、第1の摩擦係合要素の油圧指令値に応じて第1の摩擦係合要素のトルク容量が変化するため、第1の摩擦係合要素の油圧指令値が用いれば、第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であるか否かを精度良く判定することができる。
また、請求項のように、変速機構の入力軸回転速度が所定値以下の場合に、第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であると判定するようにしても良い。或は、請求項のように、変速機構の入力軸回転速度と出力軸回転速度から求めた変速比が所定値以下の場合に、第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であると判定するようにしても良い。つまり、第1の摩擦係合要素のトルク容量に応じて入力軸回転速度が変化して変速比が変化するため、入力軸回転速度や変速比を用いれば、第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であるか否かを精度良く判定することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1及び図2に基づいて自動変速機11の概略構成を説明する。
図2に示すように、エンジン(図示せず)の出力軸には、トルクコンバータ12の入力軸13が連結され、このトルクコンバータ12の出力軸14に、油圧駆動式の変速歯車機構15(変速機構)が連結されている。トルクコンバータ12の内部には、流体継手を構成するポンプインペラ31とタービンランナ32が対向して設けられ、ポンプインペラ31とタービンランナ32との間には、オイルの流れを整流するステータ33が設けられている。ポンプインペラ31は、トルクコンバータ12の入力軸13に連結され、タービンランナ32は、トルクコンバータ12の出力軸14に連結されている。
また、トルクコンバータ12には、入力軸13側と出力軸14側との間を係合又は切り離しするためのロックアップクラッチ16が設けられている。エンジンの出力トルクは、トルクコンバータ12を介して変速歯車機構15に伝達され、変速歯車機構15の複数のギヤ(遊星歯車等)で変速されて、車両の駆動輪(前輪又は後輪)に伝達される。
変速歯車機構15には、複数の変速段を切り換えるための摩擦係合要素である複数のクラッチC0,C1,C2とブレーキB0,B1が設けられ、図3に示すように、これら各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1の係合/解放を油圧で切り換えて、動力を伝達するギヤの組み合わせを切り換えることによって変速比を切り換えるようになっている。
尚、図3は4速自動変速機のクラッチC0,C1,C2とブレーキB0,B1の係合の組合せを示すもので、○印はその変速段で係合状態(トルク伝達状態)に保持されるクラッチとブレーキを示し、無印は解放状態を示している。例えば、3速から2速にダウンシフトする場合は、3速で係合状態に保持されていた2つのクラッチC0,C2のうちの片方のクラッチC2を解放し、その代わりに、ブレーキB1を係合することで、2速にダウンシフトする。また、3速から4速にアップシフトする場合は、3速で係合状態に保持されていた2つのクラッチC0,C2のうちの片方のクラッチC0を解放し、その代わりに、ブレーキB1を係合することで、4速にアップシフトする。
図1に示すように、変速歯車機構15には、エンジン動力で駆動される油圧ポンプ18が設けられ、作動油(オイル)を貯溜するオイルパン(図示せず)内には、油圧制御回路17が設けられている。この油圧制御回路17は、ライン圧制御回路19、自動変速制御回路20、ロックアップ制御回路21、手動切換弁26等から構成され、オイルパンから油圧ポンプ18で汲み上げられた作動油がライン圧制御回路19を介して自動変速制御回路20とロックアップ制御回路21に供給される。ライン圧制御回路19には、油圧ポンプ18からの油圧を所定のライン圧に制御するライン圧制御用の油圧制御弁(図示せず)が設けられ、自動変速制御回路20には、変速歯車機構15の各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1に供給する油圧を制御する複数の変速用の油圧制御弁(図示せず)が設けられている。また、ロックアップ制御回路21には、ロックアップクラッチ16に供給する油圧を制御するロックアップ制御用の油圧制御弁(図示せず)が設けられている。
また、ライン圧制御回路19と自動変速制御回路20との間には、シフトレバー25の操作に連動して切り換えられる手動切換弁26が設けられている。シフトレバー25がニュートラルレンジ(Nレンジ)又はパーキングレンジ(Pレンジ)に操作されているときには、自動変速制御回路20の油圧制御弁への通電が停止(OFF)された状態になっていても、手動切換弁26によって変速歯車機構15に供給する油圧が変速歯車機構15をニュートラル状態とするように切り換えられる。
一方、エンジンには、エンジン回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ27が設けられ、変速歯車機構15には、変速歯車機構15の入力軸回転速度Nt(トルクコンバータ12の出力軸回転速度)を検出する入力軸回転速度センサ28と、変速歯車機構15の出力軸回転速度Noを検出する出力軸回転速度センサ29が設けられている。
これら各種センサの出力信号は、自動変速機電子制御回路(以下「AT−ECU」と表記する)30に入力される。このAT−ECU30は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶されたプログラムを実行することで、予め設定した図4の変速パターンに従って変速歯車機構15の変速が行われるように、シフトレバー25の操作位置や運転条件(スロットル開度、車速等)に応じて発生する変速段切り換え要求に応じて自動変速制御回路20の各油圧制御弁への通電を制御して、変速歯車機構15の各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1に作用させる油圧を制御することによって、図3に示すように、各クラッチC0,C1,C2と各ブレーキB0,B1の係合/解放を切り換えて、動力を伝達するギヤの組み合わせを切り換えることで、変速歯車機構15の変速比を切り換える。
また、変速歯車機構15の変速段を第1変速段から第2変速段に切り換える第1の変速制御中に新たな変速段切り換え要求が発生した場合には、第1の変速制御を継続すると共に該第1の変速制御中に第2変速段から第3変速段に切り換える第2の変速制御の準備を実施して、第1の変速制御の終了後に第2の変速制御を連続的に実行する連続変速制御を行う。
以下の説明では、クラッチC0,C1,C2とブレーキB0,B1を総称して単に「クラッチ」と簡略化して表記する。また、解放状態から係合状態に切り換えるクラッチを「係合側クラッチ」と表記し、係合状態から解放状態に切り換えるクラッチを「解放側クラッチ」と表記する。AT−ECU30は、変速歯車機構15の変速段を切り換える際の油圧制御において、係合側クラッチに対して該係合側クラッチに作動油を充填する充填制御を行い、解放側クラッチに対して該解放側クラッチから作動油を排出する排出制御を行う。
以下、変速歯車機構15の変速段を切り換える際の変速制御について説明する。
まず、図5を用いて、エンジン側からトランスミッション側へ正の駆動力を伝えるパワーオン状態において、変速段切り換え要求に応じて変速歯車機構15の変速段を4速(第1変速段)から2速(第2変速段)に切り換える4−2変速制御(第1の変速制御)を実行し、この4−2変速制御の途中で新たな変速段切り換え要求が発生して、変速歯車機構15の変速段を2速(第2変速段)から1速(第3変速段)に切り換える2−1変速制御(第2の変速制御)を連続的に実行する連続変速制御を行う場合の制御例を説明する。
図5に示すように、4−2変速制御を実行する場合には、まず、変速段切り換え要求に応じて要求変速段が4速から2速に更新された時点t0 で、第1の変速制御(4−2変速制御)の係合側クラッチC0に油圧を作用させるために、係合側クラッチC0の油圧指令値PCAPC0を一時的に収束させたい油圧よりも高い値に設定して、係合側クラッチC0への作動油の充填を早める急速充填制御を実行する。
この後、第1の変速制御の係合側クラッチC0の油圧指令値PCAPC0を所定の待機油圧まで低下させて、変速進行度合が所定度合になるまで定圧状態に保持する。4−2変速制御の場合の変速進行度合は、次式により演算される。
変速進行度合=(現在の変速比―4速の変速比)/(2速の変速比―4速の変速比)
ここで、変速比=入力軸回転速度Nt/出力軸回転速度Noとする。
更に、変速段切り換え要求に応じて要求変速段が4速から2速に更新された時点t0 で、第1の変速制御(4−2変速制御)の解放側クラッチC2の油圧指令値PCRLC2を、該解放側クラッチC2に滑りが発生し始める油圧よりも少し高い初期油圧まで低下させる(PHASE1)。ここで、初期油圧は、トルクコンバータ12の出力軸14のトルクであるタービントルクと、このタービントルクに対する解放側クラッチC2の分担トルクと、解放側クラッチC2の特性等に基づいて演算される。また、タービントルクは、エンジンECU(図示せず)から受け取ったエンジントルク情報とトルクコンバータ特性等に基づいてAT−ECU30によって演算される。
この後、スイープ制御(PHASE2)を実行して、第1の変速制御の解放側クラッチC2に滑りが発生して変速比が変化するイナーシャ相の開始油圧となる時点t2 まで、解放側クラッチC2の油圧指令値PCRLC2を徐々に低下させる。この後、イナーシャ相が終了する時点t6 までフィードバック制御(PHASE3)を実行して、変速中の入力軸回転速度変化を所定値に保持するように解放側クラッチC2に作用する油圧をフィードバック制御する。ここで、イナーシャ相の終了のタイミングは、入力軸回転速度Ntが目標変速段である2速の同期回転速度に達したか否かにより判定する。
その際、第1の変速制御の係合側クラッチC0においては、変速進行度合が所定度合になった時点t4 からイナーシャ相が終了する時点t6 まで、係合側クラッチC0の油圧指令値PCAPC0を所定の割合で徐々に増加させる。
この後、イナーシャ相が終了した時点t6 で、第1の変速制御の係合側クラッチC0の油圧指令値PCAPC0を最大油圧まで増加させると共に、第1の変速制御の解放側クラッチC2の油圧指令値PCRLC2をトルクが伝達されない油圧まで低下させる終了時制御(PHASE4)を実行して、4−2変速制御(第1の変速制御)を終了する。
また、4−2変速制御の途中で新たな変速段切り換え要求が発生して要求変速段が2速から1速に更新された場合には、この4−2変速制御中に、次に実行する予定の2−1変速制御(第2の変速制御)の準備を次のようにして実施する。
まず、4−2変速制御の途中で新たな変速段切り換え要求が発生して要求変速段が2速から1速に更新された時点t3 で、第2の変速制御(2−1変速制御)の係合側クラッチB0の油圧指令値PCAPB0を一時的に収束させたい油圧よりも高い値に設定する急速充填制御を実行する。この後、係合側クラッチB0の油圧指令値PCAPB0を、該係合側クラッチB0が係合し始める油圧よりも少し低い油圧値(係合側クラッチB0を係合直前の位置で保持できる油圧値)に設定する。これにより、第1の変速制御である4−2変速制御が終了して、第2の変速制御である2−1変速制御を連続的に実行する際に、第2の変速制御の係合側クラッチB0に所望の油圧を速やかに作用させることができる。
更に、4−2変速制御の途中で新たな変速段切り換え要求が発生して要求変速段が2速から1速に更新された時点t3 で、第2の変速制御(2−1変速制御)の解放側クラッチB1(つまり4速と2速で係合されるクラッチであり、特許請求の範囲でいう第1の摩擦係合要素に相当するクラッチ)の油圧指令値PCRLB1を、該解放側クラッチB1が滑り始める油圧よりも少し高い減圧値まで低下させる。これにより、次の滑り制御に速やかに移行できるようにする。
この後、変速比(=入力軸回転速度Nt/出力軸回転速度No)が所定値(例えば、4−2変速制御の終了時よりも少し手前に相当する変速比)以上になった時点t5 で、第2の変速制御の解放側クラッチB1の油圧指令値PCRLB1を、該解放側クラッチB1の滑りが発生する減圧値まで低下させる。これにより、連続変速制御の際に、解放側クラッチB1を滑らせる滑り制御を実行して、中間変速段である2速の変速比付近で変速比が停滞することを防止することで、2段変速を防止して2段ショックの発生を防止する。
この後、第1の変速制御である4−2変速制御が終了した後は、4−2変速制御のPHASE3以降の制御と同様の制御を実施して第2の変速制御である2−1変速制御を連続的に実行する。以上のようにして、第1の変速制御である4−2変速制御と第2の変速制御である2−1変速制御を連続的に実行する連続変速制御を行う。
上述したように、4−2変速制御の途中で新たな変速段切り換え要求が発生して要求変速段が2速から1速に更新された場合には、この4−2変速制御中に、2−1変速制御の準備を実施するが、この2−1変速制御の準備期間中に、1速(第3変速段)への切り換え要求がキャンセルされた場合に、連続変速制御をそのまま継続して変速段を一旦1速に切り換えた後に2速に戻すようにすると、不要なエンジンブレーキ感が発生したり、変速時間が長くなる可能性がある。
そこで、本実施例では、2−1変速制御の準備期間中に、1速への切り換え要求がキャンセルされた場合に、2−1変速制御(第2の変速制御)を中止して2速から1速への切り換えを中止するようにしている。これにより、不要なエンジンブレーキ感の発生を防止する共に、変速時間を短縮化するようにしている。以下、2−1変速制御(第2の変速制御)を中止する場合の制御例を図6乃至図8を用いて説明する。
本実施例では、第1の変速制御である4−2変速制御と第2の変速制御である2−1変速制御を連続的に実行する連続変速制御の際に、第2の変速制御(2−1変速制御)の解放側クラッチB1(つまり4速と2速で係合されるクラッチ)を第1の変速制御の終了付近で滑らせるように制御するため、第2の変速制御を中止する場合には、滑り制御されている解放側クラッチB1のトルク容量を増加させて解放側クラッチB1の滑りを止める必要がある。
しかし、図6に示すように、第2の変速制御(2−1変速制御)の解放側クラッチB1が滑り始めた後に、1速への切り換え要求がキャンセルされた場合に、1速への切り換え要求がキャンセルされた時点ta で、第2の変速制御の解放側クラッチB1の油圧指令値PCRLB1を急上昇させると、解放側クラッチB1が滑り始めて入力軸回転速度Ntが上昇した後に、解放側クラッチB1の実油圧(図6の破線参照)が急上昇して解放側クラッチB1が急係合するため、入力軸回転速度Ntが急降下して、それに伴うイナーシャ変化ショック(出力軸トルクTOの急変)が発生する可能性がある。
この対策として、本実施例では、図7及び図8に示すように、1速への切り換え要求がキャンセルされた時点ta で、第2の変速制御の解放側クラッチB1のトルク容量が所定以上の間(解放側クラッチB1が滑り始める前)に第2の変速制御を中止する処理(解放側クラッチB1の実油圧を上昇させて解放側クラッチB1を係合させる処理)を実行可能であるか否かを判定する。
その結果、図7に示すように、第2の変速制御の解放側クラッチB1のトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行できないと判定された場合(例えば、第2の変速制御の解放側クラッチB1が滑り始めた後に、1速への切り換え要求がキャンセルされた場合)には、1速への切り換え要求がキャンセルされた時点ta から、第2の変速制御の解放側クラッチB1の油圧指令値PCRLB1を、該解放側クラッチB1が2速で滑らないトルク容量になる油圧値まで徐々に上昇させる緩上昇制御を実行するようにしている。
これにより、解放側クラッチB1の実油圧(図7の破線参照)を緩やかに上昇させて解放側クラッチB1を緩やかに係合させることができるため、入力軸回転速度Ntを緩やかに降下させて、イナーシャ変化ショック(出力軸トルクTOの急変)の発生を防止することができる。
一方、図8に示すように、第2の変速制御の解放側クラッチB1のトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行できる判定された場合(例えば、第2の変速制御の解放側クラッチB1が滑り始める前に、1速への切り換え要求がキャンセルされた場合)には、1速への切り換え要求がキャンセルされた時点ta で、第2の変速制御の解放側クラッチB1の油圧指令値PCRLB1を急上昇させる急上昇制御を実行するようにしている。
この場合、解放側クラッチB1が滑り始める前に、解放側クラッチB1の実油圧(図8の破線参照)を急上昇させることができるため、実油圧の急上昇に伴う入力軸回転速度Ntの急降下を防止して、イナーシャ変化ショック(出力軸トルクTOの急変)の発生を防止することができる。また、解放側クラッチB1のトルク容量を速やかに上昇させて、第2の変速制御(2−1変速制御)を速やかに中止することができると共に、入力軸回転速度Ntの吹き上がりを防止することができる。
以上説明した本実施例の変速制御は、AT−ECU30によって図9乃至図15の各プログラムに従って実行される。以下、これらの各プログラムの処理内容を説明する。尚、図9乃至図15の各プログラムは、AT−ECU30の電源オン中に所定周期(例えば10msec周期)で実行される。
[第2の変速制御の係合側クラッチ準備判定プログラム]
図9に示す第2の変速制御の係合側クラッチ準備判定プログラムが起動されると、まず、ステップ101で、連続変速制御要求フラグRENがONであるか否かによって、連続変速制御の要求が発生しているか否かを判定する。この連続変速制御要求フラグRENは、例えば、第1の変速制御の途中で新たな変速段切り換え要求が発生して要求変速段が更新された場合にONにセットされる。
このステップ101で、連続変速制御の要求が発生している(REN=ON)と判定された場合には、ステップ102に進み、第2の変速制御の係合側クラッチの油圧制御準備の実施を意味する準備フラグRENAPをONにセットする。
一方、上記ステップ101で、連続変速制御の要求が発生していない(REN=OFF)と判定された場合には、ステップ103に進み、準備フラグRENAPをOFFにリセットする。
[第2の変速制御の係合側クラッチ油圧算出プログラム]
図10に示す第2の変速制御の係合側クラッチ油圧算出プログラムが起動されると、まず、ステップ201で、第1の変速制御が終了したか否かを判定し、第1の変速制御の実行中であると判定された場合には、ステップ202に進み、準備フラグRENAPがONであるか否かを判定する。
その結果、準備フラグRENAPがONであると判定された場合には、第2の変速制御の係合側クラッチの油圧制御準備に関する処理を次のようにして実施する。
まず、ステップ203で、第2の変速制御の係合側クラッチの急速充填制御の実行時間を計測するタイマのカウント値TMRENQPが所定値QUT以上であるか否かによって、第2の変速制御の係合側クラッチの急速充填制御の実行時間が所定値QUT以上であるか否かを判定する。
このステップ203で、第2の変速制御の係合側クラッチの急速充填制御の実行時間が所定値QUTに達していないと判定された場合には、ステップ204に進み、急速充填制御を継続するために、タイマのカウント値TMRENQPを所定値CALTMだけカウントアップした後、ステップ205に進み、第2の変速制御の係合側クラッチの油圧指令値PCAPを急速充填制御用の充填油圧QUPに設定する。
その後、上記ステップ203で、急速充填制御の実行時間が所定値QUT以上であると判定された時点で、ステップ206に進み、第2の変速制御の係合側クラッチの油圧指令値PCAPを、該係合側クラッチが係合し始める油圧PSETから所定値M1だけ差し引いた油圧に設定することで、係合側クラッチが係合し始める油圧PSETよりも少し低い油圧値(係合側クラッチB0を係合直前の位置で保持できる油圧値)に設定する。
PCAP=PSET−M1
これにより、第1の変速制御が終了して、第2の変速制御を連続的に実行する際に、第2変速制御の係合側クラッチに速やかに所望の油圧を作用させることができる。
その後、上記ステップ201で、第1の変速制御が終了したと判定された時点で、ステップ207に進み、第2の変速制御の係合側クラッチの油圧指令値PCAPを、該係合側クラッチが係合し始める油圧PSETから所定値M2(但しM2<M1)だけ差し引いた油圧値に設定する。
PCAP=PSET−M2
[第2の変速制御の解放側クラッチ減圧判定プログラム]
図11に示す第2の変速制御の解放側クラッチ減圧判定プログラムが起動されると、まず、ステップ301で、連続変速制御要求フラグRENがONであるか否かによって、連続変速制御の要求が発生しているか否かを判定する。
このステップ301で、連続変速制御の要求が発生している(REN=ON)と判定された場合には、次のステップ302〜304で、パワーオン状態での連続ダウン変速制御(第1の変速制御がダウンシフト且つ第2の変速制御がダウンシフト)であるか否を判定する。
その結果、パワーオン状態での連続ダウン変速制御であると判定された場合には、ステップ305に進み、変速比RATIO(=入力軸回転速度Nt/出力軸回転速度No)が所定値RRT1以上であるか否かを判定する。この所定値RRT1は、例えば、第1の変速制御の終了時よりも少し手前に相当する変速比に設定されている。
このステップ305で、変速比RATIOが所定値RT1よりも小さいと判定された場合には、ステップ306に進み、第1の減圧フラグRENRL1をONにセットする。この場合、第2の変速制御の解放側クラッチ(特許請求の範囲でいう第1の摩擦係合要素に相当するクラッチ)の油圧指令値PCRLを、該解放側クラッチが滑り始める油圧よりも少し高い減圧値まで低下させる。
その後、ステップ305で、変速比RATIOが所定値RT1以上であると判定された時点で、ステップ307に進み、第2の減圧フラグRENRL2をONにセットする。この場合、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを、該解放側クラッチの滑りが発生する減圧値まで低下させる。
一方、上記ステップ302〜304でパワーオン状態での連続ダウン変速制御以外の連続変速制御であると判定された場合(つまりステップ302〜304のうちの少なくとも1つで「No」と判定された場合)には、ステップ306に進み、第1の減圧フラグRENRL1をONにセットする。これにより、第1の変速制御が終了したときに第2の変速制御の解放側クラッチの油圧を所望の油圧に速やかに移行できるようにする。
[第2の変速制御の解放側クラッチ減圧値算出プログラム]
図12に示す第2の変速制御の解放側クラッチ減圧値算出プログラムが起動されると、まず、ステップ401で、第1の減圧フラグRENRL1がONであるか否かを判定し、第1の減圧フラグRENRL1がONであると判定された場合には、ステップ402に進み、第2の減圧フラグRENRL2がONであるか否かを判定する。
上記ステップ401で第1の減圧フラグRENRL1がONであると判定されたが、上記ステップ402で第2の減圧フラグRENRL2がOFFであると判定された場合、つまり、第1の減圧フラグRENRL1のみがONの場合には、ステップ403に進み、第2の変速制御の解放側クラッチを滑り始める手前の状態で待機させるための減圧値PCRENRLOを次式により算出する。
PCRENRLO=L1×K1×TT+PSET
ここで、PSETは解放側クラッチの伝達トルク容量が“0”となる油圧であり、TTはタービントルクである。また、K1は、減圧値PCRENRLOを解放側クラッチが滑り始める油圧L1×TT+PSETよりも少し高い油圧値に設定するための係数である。
その後、上記ステップ402で、第2の減圧フラグRENRL2がONであると判定された時点で、ステップ404に進み、第1の変速制御の終了付近で第2の変速制御の解放側クラッチを滑らせるための減圧値PCRENRLOを次式により算出する。
PCRENRLO=L2×K2×TT+PSET
ここで、L2とK2は、減圧値PCRENRLOを解放側クラッチの滑りが発生する油圧値に設定するための係数である。
[第2の変速制御の解放側クラッチ油圧算出プログラム]
図13に示す第2の変速制御の解放側クラッチ油圧算出プログラムが起動されると、まず、ステップ501で、第1の変速制御が終了したか否かを判定し、第1の変速制御の実行中であると判定された場合には、次のステップ502〜504で、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを減圧値PCRENRLOまで徐々に低下させる。
まず、ステップ502で、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを所定値RLDだけ減算する。
PCRL=PCRL−RLD
この後、ステップ503に進み、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLが減圧値PCRENRLO以下であるか否かを判定し、油圧指令値PCRLが減圧値PCRENRLO以下であると判定された場合には、ステップ504に進み、油圧指令値PCRLを減圧値PCRENRLOでガード処理する(PCRL=PCRENRLO)。
これにより、変速比RATIOが所定値RT1よりも小さい期間は、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを、該解放側クラッチが滑り始める油圧よりも少し高い減圧値PCRENRLO(=L1×K1×TT+PSET)まで低下させる。
その後、変速比RATIOが所定値RT1以上の期間は、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを、該解放側クラッチの滑りが発生する減圧値PCRENRLO(=L2×K2×TT+PSET)まで低下させる。これにより、連続変速制御の際に、第2の変速制御の解放側クラッチを滑らせる滑り制御を実行して、中間変速段(第2変速段)の変速比付近で変速比が停滞することを防止することで、2段変速を防止して2段ショックの発生を防止する。
その後、上記ステップ501で、第1の変速制御が終了したと判定された時点で、ステップ505に進み、第1の変速制御のPHASE3以降の制御と同様の制御を実施して第2の変速制御を連続的に実行する。
これらの図11乃至図13の各プログラムの処理が特許請求の範囲でいう滑り制御手段としての役割を果たす。
[第2の変速制御の中止判定プログラム]
図14に示す第2の変速制御の中止判定プログラムが起動されると、まず、ステップ601で、第3変速段への切り換え要求がキャンセルされたか否かを判定し、第3変速段への切り換え要求がキャンセルされたと判定された場合には、第2の変速制御の処置の仕方に関する処理(ステップ602〜605の処理)を、第3変速段への切り換え要求がキャンセルされた後に1回のみ実施する。
まず、ステップ602で、変速比RATIO(=入力軸回転速度Nt/出力軸回転速度No)が所定値CANRT1以下であるか否かを判定する。この所定値CANRT1は、変速時のフィーリングや第2の変速制御の解放側クラッチの発熱等を考慮に入れて設定されている。
このステップ602で、変速比RATIOが所定値CANRT1よりも大きいと判定された場合には、変速制御がかなり進んでいるため、第2の変速制御を中止するよりも第2の変速制御を実行した方が良いと判断して、ステップ603以降の処理を実行することなく、本プログラムを終了する。これにより、第2の変速制御を継続して変速段を一旦第3変速段に切り換える。
これに対して、上記ステップ602で、変速比RATIOが所定値CANRT1以下であると判定された場合には、変速制御があまり進んでいないため、第2の変速制御を中止した方が良いと判断して、ステップ603に進み、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLが所定値以上であるか否かによって、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間(解放側クラッチが滑り始める前)に第2の変速制御を中止する処理(解放側クラッチの実油圧を上昇させて解放側クラッチを係合させる処理)を実行可能であるか否かを判定する。
このステップ603で、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLが所定値以上であると判定された場合には、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であるため、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを急上昇させても、イナーシャ変化ショック(出力軸トルクTOの急変)が発生しないと判断して、ステップ604に進み、急上昇フラグRENCAN1をONにセットする。この場合、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを急上昇させる。
一方、上記ステップ603で、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLが所定値よりも低いと判定された場合には、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行できないため、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを急上昇させると、イナーシャ変化ショック(出力軸トルクTOの急変)が発生する可能性があると判断して、ステップ605に進み、緩上昇フラグRENCAN2をONにセットする。この場合、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを徐々に上昇させる。
[中止油圧算出プログラム]
図15に示す中止油圧算出プログラムが起動されると、まず、ステップ701で、急上昇フラグRENCAN1がONであるか否かを判定し、急上昇フラグRENCAN1がONであると判定された場合は、ステップ702に進み、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを次式により算出する。その際、油圧指令値PCRLを上限ガード値PCMAXでガード処理する。
PCRL=PCRL+RLCANAD1
これにより、油圧指令値PCRLの演算タイミング毎(例えば10msec毎)に油圧指令値PCRLを比較的大きな変化量RLCANAD1(例えば300kPa)で上昇させて油圧指令値PCRLを急上昇させる。
一方、上記ステップ701で、急上昇フラグRENCAN1がOFFであると判定された場合には、ステップ703に進み、緩上昇フラグRENCAN2がONであるか否かを判定し、緩上昇フラグRENCAN2がONであると判定された場合には、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを徐々に上昇させる緩上昇制御を次のようにして実行する。
まず、ステップ704で、緩上昇制御の実行時間を計測するタイマのカウント値TMCANが所定値CANT以上であるか否かによって、緩上昇制御の実行時間が所定値CANT以上であるか否かを判定する。
このステップ704で、緩上昇制御の実行時間が所定値CANTに達していないと判定された場合には、ステップ705に進み、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを次式により算出する。
PCRL=PCRL+(RLCAN−PCRL)×(CANT−TMCAN)
ここで、RLCANは、第2変速段において第2の変速制御の解放側クラッチが滑り始める直前の油圧よりも所定量だけ高めに設定した目標油圧値(解放側クラッチが滑らないトルク容量になる油圧値)であり、タービントルク等を用いて算出される。これにより、油圧指令値PCRLを目標油圧値RLCANまで徐々に上昇させて、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量を所定容量(解放側クラッチが滑らないトルク容量)まで増加させる。
この後、ステップ706に進み、タイマのカウント値TMCANを所定値CALTMだけカウントアップする。
その後、上記ステップ704で、緩上昇制御の実行時間が所定値CANT以上であると判定された時点で、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLが目標油圧値まで上昇して、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定容量(解放側クラッチが滑らないトルク容量)まで増加したと判断して、ステップ707に進み、入力軸回転速度Ntの変化量DNT(例えば入力軸回転速度Ntの今回値と前回値との差)が0よりも大きいか否かによって、入力軸回転速度Ntが上昇しているか否かを判定する。
その結果、入力軸回転速度Ntが上昇していると判定された場合には、油圧や摩擦係数等の誤差(ばらつき)によって第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が不足しているため、第2の変速制御の解放側クラッチが滑っていると判断して、ステップ707に進み、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを更に所定量RLCANADだけ増量補正する。
PCRL=PCRL+RLCANAD
これにより、入力軸回転速度Ntの上昇が止まるまで第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量を増加させる。
一方、上記ステップ707で、入力軸回転速度Ntの変化量DNTが0以下であると判定された場合には、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が確保されていると判断して、ステップ709に進み、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLを現在の油圧値で保持する。
PCRL=PCRL
これらの図14及び図15の各プログラムの処理が特許請求の範囲でいう第2の変速制御中止手段としての役割を果たす。
以上説明した本実施例では、変速歯車機構15の変速段を第1変速段から第2変速段に切り換える第1の変速制御の途中で新たな変速段切り換え要求が発生した場合に、変速歯車機構15の変速段を第2変速段から第3変速段に切り換える第2の変速制御を連続的に実行する連続変速制御を行う。この連続変速制御の際に、第2の変速制御の解放側クラッチ(第1変速段と第2変速段で係合されるのクラッチ)を第1の変速制御の終了付近で滑らせる滑り制御を実行して、中間変速段である第2変速段の変速比付近で変速比が停滞することを防止するようにしたので、2段変速を防止して2段ショックの発生を防止することができる。
また、本実施例では、連続変速制御の途中で第3変速段への切り換え要求がキャンセルされたときに、変速比RATIOが所定値CANRT1以下の場合には、変速制御がかなり進んでいるため、第2の変速制御を中止するよりも第2の変速制御を実行した方が良いと判断して、第2の変速制御を継続するが、変速比RATIOが所定値CANRT1以下の場合には、変速制御があまり進んでいないため、第2の変速制御を中止した方が良いと判断して、第2の変速制御を中止するようにしたので、不要なエンジンブレーキ感の発生を防止することができると共に、変速時間を短縮化することができる。
更に、本実施例では、連続変速制御の途中で第3変速段への切り換え要求がキャンセルされたときに、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間(解放側クラッチが滑り始める前)に第2の変速制御を中止する処理(解放側クラッチの実油圧を上昇させて解放側クラッチを係合させる処理)を実行可能であるか否かを判定する。
そして、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行できないと判定された場合には、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値を徐々に上昇させる緩上昇制御を実行する。これにより、解放側クラッチの実油圧を緩やかに上昇させて解放側クラッチを緩やかに係合させることができるため、入力軸回転速度Ntを緩やかに降下させて、イナーシャ変化ショック(出力軸トルクTOの急変)の発生を防止することができる。
一方、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行できる判定された場合には、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値を急上昇させる急上昇制御を実行する。この場合、解放側クラッチが滑り始める前に、解放側クラッチの実油圧を急上昇させることができるため、実油圧の急上昇に伴う入力軸回転速度Ntの急降下を防止して、イナーシャ変化ショック(出力軸トルクTOの急変)の発生を防止することができる。また、解放側クラッチのトルク容量を速やかに上昇させて、第2の変速制御を速やかに中止することができると共に、入力軸回転速度Ntの吹き上がりを防止することができる。
ところで、第2の変速制御を中止する際に、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量を予め設定した所定容量まで増加させても、油圧や摩擦係数等の誤差(ばらつき)によって第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が不足して、第2の変速制御の解放側クラッチが滑り続けてしまう可能性がある。
この対策として、本実施例では、第2の変速制御を中止する際に、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量を所定容量まで増加させた後も入力軸回転速度Ntが上昇する場合には、油圧や摩擦係数等の誤差(ばらつき)によって第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が不足しているため、第2の変速制御の解放側クラッチが滑っていると判断して、入力軸回転速度Ntの上昇が止まるまで第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量を増加させるようにしたので、油圧や摩擦係数等の誤差によるトルク容量不足によって第2の変速制御の解放側クラッチが滑り続けることを防止して、第2の変速制御の解放側クラッチの滑りを確実に止めることができる。
尚、上記実施例では、図14のステップ603で、第2の変速制御の解放側クラッチの油圧指令値PCRLが所定値以上であるか否かによって、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であるか否かを判定するようにしたが、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であるか否かを判定する方法は、適宜変更しても良い。
例えば、図16に示すように、ステップ601で第3変速段への切り換え要求がキャンセルされたと判定され、且つ、ステップ602で変速比RATIOが所定値CANRT1以下であると判定された場合に、ステップ603aに進み、入力軸回転速度Ntが所定値CNNT以下であるか否かによって、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であるか否かを判定するようにしても良い。
或は、図17に示すように、ステップ601で第3変速段への切り換え要求がキャンセルされたと判定され、且つ、ステップ602で変速比RATIOが所定値CANRT1以下であると判定された場合に、ステップ603bに進み、変速比RATIO(=入力軸回転速度Nt/出力軸回転速度No)が所定値CANRT2以下であるか否かによって、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であるか否かを判定するようにしても良い。
第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量に応じて入力軸回転速度Ntが変化して変速比RATIOが変化するため、入力軸回転速度Ntや変速比RATIOを用いれば、第2の変速制御の解放側クラッチのトルク容量が所定以上の間に第2の変速制御を中止する処理を実行可能であるか否かを精度良く判定することができる。
本発明の一実施例における自動変速機全体の概略構成図である。 自動変速機の機械的構成を模式的に示す図である。 各変速段毎のクラッチC0〜C2とブレーキB0,B1の係合/解放の組み合わせを示す図である。 変速パターンの一例を示す図である。 連続変速制御の制御例を説明するタイムチャートである。 比較例における第2の変速制御を中止する場合の制御例を説明するタイムチャートである。 本実施例における第2の変速制御を中止する場合の制御例(その1)を説明するタイムチャートである。 本実施例における第2の変速制御を中止する場合の制御例(その2)を説明するタイムチャートである。 第2の変速制御の係合側クラッチ準備判定プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 第2の変速制御の係合側クラッチ油圧算出プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 第2の変速制御の解放側クラッチ減圧判定プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 第2の変速制御の解放側クラッチ減圧値算出プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 第2の変速制御の解放側クラッチ油圧算出プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 第2の変速制御の中止判定プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 中止油圧算出プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 本実施例の変形例(その1)における第2の変速制御の中止判定プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。 本実施例の変形例(その2)における第2の変速制御の中止判定プログラムの処理の流れを説明するフローチャートである。
符号の説明
11…自動変速機、12…トルクコンバータ、15…変速歯車機構(変速機構)、17…油圧制御回路、18…油圧ポンプ、20…自動変速制御回路、27…エンジン回転速度センサ、28…入力軸回転速度センサ、29…出力軸回転速度センサ、30…AT−ECU(滑り制御手段,第2の変速制御中止手段)、C0〜C2…クラッチ(摩擦係合要素)、B0,B1…ブレーキ(摩擦係合要素)

Claims (7)

  1. 変速機構に設けられた複数の摩擦係合要素に作用させる油圧を個別に制御することで各摩擦係合要素の係合と解放を選択的に切り換えて該変速機構の変速段を切り換える自動変速機の制御装置において、
    前記変速機構の変速段を第1変速段から第2変速段に切り換える第1の変速制御と該第2変速段から第3変速段に切り換える第2の変速制御とを連続的に実行する連続変速制御の際に、前記第1変速段と前記第2変速段で係合される第1の摩擦係合要素を前記第1の変速制御の終了付近で滑らせるように制御する滑り制御手段と、
    前記連続変速制御の途中で前記第3変速段への切り換え要求がキャンセルされた場合に前記第2の変速制御を中止する第2の変速制御中止手段と
    を備え
    前記第2の変速制御中止手段は、前記第2の変速制御を中止する際に、前記第1の摩擦係合要素のトルク容量を前記第2変速段の成立に必要な所定容量まで徐々に増加させることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記第2の変速制御中止手段は、前記連続変速制御の途中で前記第3変速段への切り換え要求がキャンセルされたときに前記変速機構の入力軸回転速度と出力軸回転速度から求めた変速比が所定値以下の場合に前記第2の変速制御を中止することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記第2の変速制御中止手段は、前記第2の変速制御を中止する際に、前記第1の摩擦係合要素のトルク容量を前記所定容量まで増加させた後も前記変速機構の入力軸回転速度が上昇する場合には、該入力軸回転速度の上昇が止まるまで前記第1の摩擦係合要素のトルク容量を増加させることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 前記第2の変速制御中止手段は、前記第2の変速制御を中止する際に、前記第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に前記第2の変速制御を中止する処理を実行可能であるか否かを判定する判定手段を備え、該判定手段により前記第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に前記第2の変速制御を中止する処理を実行可能であると判定された場合には、前記第1の摩擦係合要素に作用させる油圧を速やかに前記第2変速段の成立に必要な油圧以上に上昇させることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の自動変速機の制御装置。
  5. 前記判定手段は、前記第1の摩擦係合要素に作用させる油圧指令値が所定値以上の場合に、前記第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に前記第2の変速制御を中止する処理を実行可能であると判定することを特徴とする請求項に記載の自動変速機の制御装置。
  6. 前記判定手段は、前記変速機構の入力軸回転速度が所定値以下の場合に、前記第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に前記第2の変速制御を中止する処理を実行可能であると判定することを特徴とする請求項に記載の自動変速機の制御装置。
  7. 前記判定手段は、前記変速機構の入力軸回転速度と出力軸回転速度から求めた変速比が所定値以下の場合に、前記第1の摩擦係合要素のトルク容量が所定以上の間に前記第2の変速制御を中止する処理を実行可能であると判定することを特徴とする請求項に記載の自動変速機の制御装置。
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