JP2000265972A - 燃料ポンプ - Google Patents

燃料ポンプ

Info

Publication number
JP2000265972A
JP2000265972A JP11069400A JP6940099A JP2000265972A JP 2000265972 A JP2000265972 A JP 2000265972A JP 11069400 A JP11069400 A JP 11069400A JP 6940099 A JP6940099 A JP 6940099A JP 2000265972 A JP2000265972 A JP 2000265972A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump chamber
pump
fuel
region
suction port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11069400A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Matsumoto
辰也 松本
Toshihiko Muramatsu
俊彦 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP11069400A priority Critical patent/JP2000265972A/ja
Publication of JP2000265972A publication Critical patent/JP2000265972A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2/00Rotary-piston machines or pumps
    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/10Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C2/102Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トロコイドギヤ式の燃料ポンプを低騒音・低
振動化する。 【解決手段】 トロコイドギヤ式の燃料ポンプは、アウ
タギヤ25とインナギヤ26とを偏心配置し、両ギヤ2
5,26を噛み合わせて形成した複数のポンプ室30
を、両ギヤ25,26の回転により回転方向に移動させ
ながら、該ポンプ室30の容積を連続的に増加・減少さ
せることで、吸入ポートから燃料を吸入し、吐出ポート
から燃料を吐出する。吸入ポートから吐出ポートに至る
領域と吐出ポートから吸入ポートに至る領域の少なくと
も一方又は両方には、該領域を通過するポンプ室30の
圧力上昇を抑制して吐出脈動を低減するダンパ手段37
を設ける。このダンパ手段37は、吸入側のサイドカバ
ー14に貫通孔38を形成し、該サイドカバー14の外
側に貫通孔38に連通する容積可変室を形成するように
弾性プレート39を固定して構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプ部から燃料
を吐出する際に発生する吐出圧の脈動を低減する機能を
備えたトロコイドギヤ式の燃料ポンプに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車に搭載されている燃料
ポンプは、ウエスコ式(タービン式)等の非容積式ポン
プと、トロコイドギヤ式等の容積式ポンプとの2通りが
ある。非容積式ポンプは、例えばポンプケーシング内で
インペラ(タービン)を回転させて燃料を吸入・吐出す
るポンプであり、容積式ポンプと異なり、ポンプ室の容
積が変化しないため、吐出圧の脈動が小さく、低騒音・
低振動であるという利点がある。
【0003】これに対し、容積式ポンプは、ポンプケー
シング内にトロコイドギヤ等によって複数の容積(ポン
プ室)を区画して、その容積の変化により燃料を吸入・
吐出するため、非容積式ポンプと比較してポンプ効率が
高いという利点があるが、容積変化によって吐出圧の脈
動が大きくなり、その吐出脈動により燃料タンク、燃料
配管、車両のフロアパネル等を振動させて、騒音・振動
が大きくなるという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年の自動車は、静粛
性・快適性が重視されるため、低騒音・低振動の特長を
持つ非容積式の燃料ポンプが主流となっている。しか
し、非容積式の燃料ポンプは、容積式の燃料ポンプと比
較してポンプ効率が低く、その分、消費電力が増加した
り、ポンプ部が大型化するという欠点がある。
【0005】一方、トロコイドギヤ式ポンプ等の容積式
の燃料ポンプを用いる場合には、低騒音化・低振動化の
ために、燃料ポンプの外部に圧力脈動低減装置を取り付
けたり、燃料配管を弾性材で形成したり、車体に遮音材
を張り付ける等の騒音対策を施す必要があり、コスト高
になるという欠点がある。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、ポンプ効率向上の要
求と、低騒音・低振動・低コスト化の要求とを両立させ
ることができる燃料ポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】ところで、トロコイドギ
ヤ式の燃料ポンプは、内歯付きのアウタギヤと外歯付き
のインナギヤとを偏心配置すると共に、両ギヤを噛み合
わせて形成した複数のポンプ室を、両ギヤの回転により
回転方向に移動させながら、該ポンプ室の容積を連続的
に増加・減少させ、該ポンプ室の容積が増加する領域に
形成された吸入ポートから燃料を吸入し、該ポンプ室の
容積が減少する領域に形成された吐出ポートから燃料を
吐出するようになっている。この場合、ポンプ室が吸入
ポートから吐出ポートに至る領域と、吐出ポートから吸
入ポートに至る領域では、ポンプ室がサイドカバーで密
閉され、この状態で、両ギヤの回転により該ポンプ室の
容積が瞬間的に縮小される状態が生じる。これにより、
ポンプ室内の燃料の圧力が瞬間的に吐出圧(燃圧)より
も上昇し、この圧力上昇が燃料ポンプの吐出圧を大きく
脈動させる原因となっている。
【0008】この点に着目し、本発明の請求項1のトロ
コイドギヤ式の燃料ポンプは、ポンプ室が吸入ポートか
ら吐出ポートに至る領域と吐出ポートから吸入ポートに
至る領域のいずれか一方又は両方に、該領域を通過する
ポンプ室の圧力上昇を抑制するダンパ手段を設けたもの
である。このようにすれば、サイドカバーで密閉された
ポンプ室の圧力上昇をダンパ手段によって抑制すること
ができ、燃料ポンプの吐出圧の脈動をその発生源で効果
的に低減することができて、吐出圧の脈動による騒音・
振動を低減できる。しかも、ダンパ手段は、小さなポン
プ室の圧力上昇を抑制するものであるから、小さなサイ
ズのもので良く、燃料ポンプ内の空きスペースにコンパ
クトに設けることができて、燃料ポンプが大型化せず、
従来の騒音対策コストと比較してコストも安く済む。更
に、本発明は、トロコイドギヤ式の燃料ポンプを用いる
ため、高いポンプ効率を得ることができる。
【0009】この場合、請求項2のように、ダンパ手段
を、ポンプ室のサイドカバーに形成した貫通孔と、該サ
イドカバーの外側に前記貫通孔に連通する容積可変室を
形成するように取り付けた弾性プレートとから構成して
も良い。このようにすれば、ポンプ室のサイドカバーを
有効に利用して最小限の部品数でダンパ手段を構成する
ことができ、ダンパ手段のコストも安くできる。
【0010】また、請求項3のように、ポンプ室が吸入
ポートから吐出ポートに至る領域に、ダンパ手段に代え
て圧抜き孔を設けても良い。このようにすれば、ポンプ
室が吸入ポートから吐出ポートに至る過程で生じるポン
プ室の圧力上昇を圧抜き孔によって抑制することがで
き、燃料ポンプの吐出圧の脈動をその発生源で効果的に
低減することができる。しかも、圧力上昇抑制手段とし
て圧抜き孔を形成するだけであるから、コストも極めて
安く済む。
【0011】この場合、請求項4のように、ポンプ室が
吐出ポートから吸入ポートに至る領域についても圧抜き
孔を設けても良い。このようにすれば、ポンプ室が吐出
ポートから吸入ポートに至る過程で生じるポンプ室の圧
力上昇を圧抜き孔によって抑制することができ、吐出圧
の脈動低減効果を更に高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態(1)]以下、本発明
の実施形態(1)を図1乃至図3に基づいて説明する。
【0013】まず、図3に基づいてトロコイドギヤ式の
燃料ポンプ全体の構成を概略的に説明する。円筒状のハ
ウジング11内にトロコイドギヤ式のポンプ部12とモ
ータ部13とが組み付けられている。ハウジング11の
一端(下端)には、ポンプ部12の側面をカバーするサ
イドカバー14がかしめ等により固定され、このサイド
カバー14に燃料吸入口15が形成され、この燃料吸入
口15から燃料タンク(図示せず)内の燃料がポンプ部
12内に吸入される。ハウジング11の他端(上端)に
は、モータ部13をカバーするモータカバー16がかし
め等により固定され、このモータカバー16には、モー
タ部13に通電するためのコネクタ17と燃料吐出口1
8とが設けられている。ポンプ部12から吐出された燃
料は、モータ部13の外周側に形成された燃料通路19
を通って燃料吐出口18から吐出される。
【0014】次に、図1及び図2に基づいてトロコイド
ギヤ式のポンプ部12の構成を説明する。2枚のサイド
カバー14,22の間に円筒ハウジング23が挟み込ま
れ、これら三者が複数本のねじ24で締め付け固定され
てポンプケーシングが構成されている。このポンプケー
シングの内部には、アウタギヤ25とインナーギヤ26
とが収納されている。アウタギヤ25の内周側とインナ
ーギヤ26の外周側には、それぞれ内歯27と外歯28
が形成され、インナーギヤ26の外歯28の歯数がアウ
タギヤ25の内歯27の歯数よりも1つ少なく形成され
ている。アウタギヤ25は、円筒ハウジング23に偏心
して形成された円形穴29内に回転自在に嵌合されてい
る。このアウタギヤ25の内側にはインナーギヤ26が
偏心して収納され、両ギヤ25,26の歯27,28の
噛合い又は接触によって多数のポンプ室30が形成され
ている。この場合、アウタギヤ25とインナーギヤ26
とが互いに偏心しているため、回転時に両ギヤ25,2
6の歯27,28の噛合い量が連続的に増加・減少し、
各ポンプ室30の容積が連続的に増加・減少する動作を
1回転を周期として繰り返す。
【0015】吐出側(図1の上側)のサイドカバー22
の中心部に形成された挿通孔31には円筒状の軸受32
が嵌着され、この軸受32の内径部にモータ部13の回
転軸33が回転自在に挿通され、該軸受32の外径部に
インナーギヤ26が回転自在に嵌合されている。モータ
部13の回転軸33の先端部にはカップリング34が固
定され、このカップリング34がインナーギヤ26に係
合されている。これにより、モータ部13の回転軸33
が回転すると、これと一体的にインナーギヤ26が回転
し、更に、このインナーギヤ26と噛み合うアウタギヤ
25も回転するようになっている。
【0016】吸入側のサイドカバー14には、燃料吸入
口15からポンプ室30に燃料を吸い込む吸入ポート3
5が形成されている。この吸入ポート35は、サイドカ
バー14の内側面に沿って円周方向に溝状に延長され、
且つ、ギヤ25,26の回転により容積が増加する複数
のポンプ室30に連通するように三日月状に形成されて
いる。
【0017】また、吐出側のサイドカバー22には、吐
出ポート36が形成されている。この吐出ポート36
は、サイドカバー22の内側面に沿って円周方向に溝状
に延長され、且つ、ギヤ25,26の回転により容積が
減少する複数のポンプ室30に連通するように三日月状
に形成されている。
【0018】ギヤ25,26の回転中にポンプ室30が
吸入ポート35から吐出ポート36に至る領域と吐出ポ
ート36から吸入ポート35に至る領域は、それぞれ、
ポンプ室30が1個分、サイドカバー14,22で密閉
され、この状態で、該ポンプ室30の容積が変化する。
この点を考慮し、吸入ポート35から吐出ポート36に
至る領域と吐出ポート36から吸入ポート35に至る領
域の両方には、該領域を通過するポンプ室30の圧力上
昇を抑制するダンパ手段37が設けられている。このダ
ンパ手段37は、吸入側のサイドカバー14に形成され
た貫通孔38と、該サイドカバー14の外側に貫通孔3
8に連通する小さな容積可変室を形成するように取り付
けられた弾性プレート39とから構成されている。この
ダンパ手段37内の容積可変室は、貫通孔38を通して
ポンプ室30と連通し、該ポンプ室30の圧力が上昇す
ると、該ポンプ室30内の燃料の一部が貫通孔38を通
して容積可変室に押し出され、該ポンプ室30の圧力上
昇が抑えられる。
【0019】以上のように構成したトロコイドギヤ式の
燃料ポンプでは、モータ部13が回転してインナーギヤ
26とアウタギヤ25が回転すると、両ギヤ25,26
の歯27,28の噛み合い量が連続的に増加・減少し、
両歯27,28間に形成された各ポンプ室30の容積が
連続的に増加・減少する動作を1回転を周期として繰り
返す。これにより、容積が拡大するポンプ室30では、
吸入ポート35から燃料を吸い込みながら吐出ポート3
6の方向へ燃料を移送し、容積が縮小するポンプ室30
では、移送した燃料を吐出ポート36から吐出する。
【0020】この場合、吸入ポート35から吐出ポート
36に至る領域と、吐出ポート36から吸入ポート35
に至る領域では、ポンプ室30がサイドカバー14,2
2で密閉され、この状態で、両ギヤ25,26の回転に
より該ポンプ室30の容積が瞬間的に縮小される状態が
生じる。このとき、ポンプ室30内の燃料が容積縮小分
だけサイドカバー14の貫通孔38から弾性プレート3
9側に押し出され、ポンプ室30の圧力上昇が抑制され
る。この結果、燃料ポンプの吐出脈動の発生原因となる
ポンプ室30の圧力上昇が効果的に低減されて、燃料ポ
ンプの燃料吐出口18から圧力脈動の少ない燃料が吐出
され、圧力脈動による騒音・振動が低減される。これに
より、トロコイドギヤ式のポンプ部12の利点である高
いポンプ効率を損なうことなく、従来の欠点である騒音
・振動の問題を解消することができ、静粛性・快適性の
要求を満たすことができる。
【0021】しかも、サイドカバー14の貫通孔38と
弾性プレート39とによって構成されるダンパ手段37
は、小さなポンプ室30の圧力上昇を抑制するものであ
るから、小さなサイズのもので良く、燃料ポンプ内の空
きスペースにコンパクトに設けることができて、燃料ポ
ンプが大型化せず、従来の騒音対策コストと比較してコ
ストも安く済む。
【0022】ところで、燃料高温時に、吐出ポート36
側からポンプ室30内に持ち込まれた燃料が高圧の状態
で吸入ポート35に持ち込まれると、減圧沸騰が発生し
て吸入ポート35で多量のベーパが発生し、燃料の吸入
・吐出流量が減少してしまう。この点、本実施形態
(1)では、吐出ポート36から吸入ポート35に至る
領域にダンパ手段37が設けられているため、吐出ポー
ト36側からポンプ室30内に持ち込まれた燃料の圧力
がダンパ手段37によって適度に低下されて、燃料高温
時の減圧沸騰によるベーパの発生が抑制され、燃料の吸
入・吐出流量の低下が防止される。
【0023】尚、本実施形態(1)では、吸入ポート3
5から吐出ポート36に至る領域と吐出ポート36から
吸入ポート35に至る領域の両方にそれぞれダンパ手段
37を設けたが、いずれか一方の領域のみにダンパ手段
37を設ける構成としても良い。
【0024】[実施形態(2)]図4及び図5に示す本
発明の実施形態(2)では、吸入ポート35から吐出ポ
ート36に至る領域と吐出ポート36から吸入ポート3
5に至る領域の両方に、ダンパ手段37に代えて、小径
の圧抜き孔41を設けている。この圧抜き孔41は、吸
入側のサイドカバー14に形成されている。その他の構
成は、前記実施形態(1)と同じである。
【0025】本実施形態(2)では、ポンプ室30が吸
入ポート35から吐出ポート36に至る領域と、吐出ポ
ート36から吸入ポート35に至る領域を通過する際
に、ポンプ室30内の燃料の一部が圧抜き孔41から漏
れ出して、該ポンプ室30の圧力上昇が抑制される。こ
れにより、燃料ポンプの燃料吐出口18から圧力脈動の
少ない燃料が吐出され、圧力脈動による騒音・振動が低
減される。また、吐出ポート36から吸入ポート35に
至る領域に形成された圧抜き孔41は、吐出ポート36
側からポンプ室30内に持ち込まれた燃料の圧力を低下
させる役割も果たし、燃料高温時の減圧沸騰によるベー
パの発生が抑制され、燃料の吸入・吐出流量の低下が防
止される。
【0026】本実施形態(2)では、吸入ポート35か
ら吐出ポート36に至る領域と吐出ポート36から吸入
ポート35に至る領域の両方にそれぞれ圧抜き孔41を
設けたが、吸入ポート35から吐出ポート36に至る領
域のみに圧抜き孔41を設ける構成としても良い。
【0027】本発明者は、吸入ポート35から吐出ポー
ト36に至る領域(以下「高圧領域」という)と吐出ポ
ート36から吸入ポート35に至る領域(以下「低圧領
域」という)の両方にそれぞれ圧抜き孔41を設けた構
成と、高圧領域のみに圧抜き孔41を設けた構成と、圧
抜き孔41が無い従来の構成について、それぞれ同一条
件で吐出脈動を測定したので、その測定結果を図6に示
す。
【0028】測定時の吐出圧(燃圧)は300kPaで
あり、圧抜き孔41の孔径はいずれも直径0.3mmで
ある。騒音源となる600〜1000Hzの周波数帯域
の吐出脈動を測定したところ、従来構成(圧抜き孔な
し)では、600〜1000Hzの吐出脈動が4kPa
前後にもなり、かなり大きな騒音が発生した。
【0029】これに対し、高圧領域のみに圧抜き孔41
を設けた構成では、600〜1000Hzの吐出脈動が
従来の半分程度に低減され、騒音がかなり小さくなっ
た。また、高圧領域と低圧領域の両方にそれぞれ圧抜き
孔41を設けた構成では、高圧領域のみに圧抜き孔41
を設けた構成よりも吐出脈動が更に0.5kPa程度、
低減され、騒音が更に小さくなった。この測定結果から
も明らかなように、吐出脈動による騒音を小さくするに
は、少なくとも高圧領域に圧抜き孔41を設ければ良い
ことが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)における燃料ポンプの
ポンプ部の構造を示すもので、図2のA−A線に沿って
示すポンプ部の縦断面図である。
【図2】図1のB−B線に沿って示すポンプ部の横断面
図である。
【図3】燃料ポンプの一部破断正面図である。
【図4】本発明の実施形態(2)における燃料ポンプの
ポンプ部の構造を示すもので、図5のC−C線に沿って
示すポンプ部の縦断面図である。
【図5】図4のD−D線に沿って示すポンプ部の横断面
図である。
【図6】吐出脈動の測定データを示す図である。
【符号の説明】
11…ハウジング、12…ポンプ部、13…モータ部、
14…サイドカバー、15…燃料吸入口、18…燃料吐
出口、23…円筒ハウジング、25…アウタギヤ、26
…インナーギヤ、27…内歯、28…外歯、30…ポン
プ室、35…吸入ポート、36…吐出ポート、37…ダ
ンパ手段、38…貫通孔、39…弾性プレート、41…
圧抜き孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H041 AA02 BB04 CC11 DD02 DD04 DD12 DD13 DD17 DD18 DD34 3H044 AA02 BB03 BB09 CC11 CC13 CC16 CC21 DD02 DD04 DD11 DD15 DD16 DD24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内歯付きのアウタギヤと外歯付きのイン
    ナギヤとを偏心配置すると共に、両ギヤを噛み合わせて
    形成した複数のポンプ室を、両ギヤの回転により回転方
    向に移動させながら、該ポンプ室の容積を連続的に増加
    ・減少させて燃料を吸入・吐出する燃料ポンプにおい
    て、 前記ポンプ室が通過する領域のうちの該ポンプ室の容積
    が増加する領域に該ポンプ室に連通して設けられ、該ポ
    ンプ室内に燃料を吸入する吸入ポートと、 前記ポンプ室が通過する領域のうちの該ポンプ室の容積
    が減少する領域に該ポンプ室に連通して設けられ、該ポ
    ンプ室内の燃料を吐出する吐出ポートと、 前記ポンプ室が前記吸入ポートから前記吐出ポートに至
    る領域と前記吐出ポートから前記吸入ポートに至る領域
    のいずれか一方又は両方に設けられ、該領域を通過する
    前記ポンプ室の圧力上昇を抑制するダンパ手段とを備え
    ていることを特徴とする燃料ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ダンパ手段は、前記ポンプ室のサイ
    ドカバーに形成された貫通孔と、該サイドカバーの外側
    に前記貫通孔に連通する容積可変室を形成するように取
    り付けられた弾性プレートとから構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の燃料ポンプ。
  3. 【請求項3】 内歯付きのアウタギヤと外歯付きのイン
    ナギヤとを偏心配置すると共に、両ギヤを噛み合わせて
    形成した複数のポンプ室を、両ギヤの回転により回転方
    向に移動させながら、該ポンプ室の容積を連続的に増加
    ・減少させて燃料を吸入・吐出する燃料ポンプにおい
    て、 前記ポンプ室が通過する領域のうちの該ポンプ室の容積
    が増加する領域に該ポンプ室に連通して設けられ、該ポ
    ンプ室内に燃料を吸入する吸入ポートと、 前記ポンプ室が通過する領域のうちの該ポンプ室の容積
    が減少する領域に該ポンプ室に連通して設けられ、該ポ
    ンプ室内の燃料を吐出する吐出ポートと、 前記ポンプ室が前記吸入ポートから前記吐出ポートに至
    る領域に設けられ、該領域を通過する前記ポンプ室の圧
    力上昇を抑制する圧抜き孔とと備えていることを特徴と
    する燃料ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記ポンプ室が前記吐出ポートから前記
    吸入ポートに至る領域に、該領域を通過する前記ポンプ
    室の圧力上昇を抑制する圧抜き孔が設けられていること
    を特徴とする請求項3に記載の燃料ポンプ。
JP11069400A 1999-03-16 1999-03-16 燃料ポンプ Pending JP2000265972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11069400A JP2000265972A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 燃料ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11069400A JP2000265972A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 燃料ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000265972A true JP2000265972A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13401527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11069400A Pending JP2000265972A (ja) 1999-03-16 1999-03-16 燃料ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000265972A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127991A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Miura Co Ltd 内接歯車ポンプ
CN100465429C (zh) * 2006-12-20 2009-03-04 陈志林 智能电子燃油泵
JP2013167163A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Denso Corp 燃料供給ポンプ
WO2016075898A1 (ja) * 2014-11-11 2016-05-19 株式会社デンソー 燃料ポンプ
WO2016117316A1 (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 株式会社デンソー 燃料ポンプ及びその製造方法
JP2017110591A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社デンソー 燃料ポンプ及び燃料ポンプモジュール
WO2017104420A1 (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 株式会社デンソー 燃料ポンプ

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127991A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Miura Co Ltd 内接歯車ポンプ
CN100465429C (zh) * 2006-12-20 2009-03-04 陈志林 智能电子燃油泵
JP2013167163A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Denso Corp 燃料供給ポンプ
CN106460836A (zh) * 2014-11-11 2017-02-22 株式会社电装 燃料泵
WO2016075898A1 (ja) * 2014-11-11 2016-05-19 株式会社デンソー 燃料ポンプ
JP2016089809A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 株式会社デンソー 燃料ポンプ
KR101851537B1 (ko) 2014-11-11 2018-06-07 가부시키가이샤 덴소 연료 펌프
KR20160122821A (ko) * 2014-11-11 2016-10-24 가부시키가이샤 덴소 연료 펌프
JP2016136008A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 株式会社デンソー 燃料ポンプ及びその製造方法
CN107208628A (zh) * 2015-01-23 2017-09-26 株式会社电装 燃料泵及其制造方法
WO2016117316A1 (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 株式会社デンソー 燃料ポンプ及びその製造方法
WO2017104420A1 (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 株式会社デンソー 燃料ポンプ
JP2017110591A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 株式会社デンソー 燃料ポンプ及び燃料ポンプモジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100216020B1 (ko) 펌프
JP2002257052A (ja) トロコイドギヤポンプ
US6082984A (en) Fluid pump having pressure pulsation reducing passage
KR101500372B1 (ko) 가변용량 오일펌프를 구비한 밸런스샤프트 모듈
JP2000265972A (ja) 燃料ポンプ
JP4328184B2 (ja) オイルポンプ
JP4332772B2 (ja) 燃料ポンプ
CN206409383U (zh) 一种真空泵
JPH1082385A (ja) リショルム型コンプレッサのケーシング構造
JPH06123288A (ja) ギヤポンプ
JP4221541B2 (ja) 燃料ポンプ
JP2001280261A (ja) 燃料ポンプ
JP4919035B2 (ja) スクロールコンプレッサ
JPH07305684A (ja) トロコイド歯型を用いた内接歯車式液体ポンプの運転騒音低減構造
JP2001182648A (ja) 油圧ポンプ
JPH10339279A (ja) ポンプ
JPH11280666A (ja) 燃料ポンプ
JPH05180172A (ja) 車両用燃料ポンプ
CN209510636U (zh) 一种便于安装的密封水环真空泵
JP3109405B2 (ja) 内接型ギヤポンプ
JP2010090861A (ja) 真空ポンプ
JP2004204694A (ja) 電動内接ギヤポンプ
JP2010031726A (ja) スクロール流体機械
JP2022117255A (ja) オイルポンプ
JP2503619Y2 (ja) 油回転真空ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070615