JP2000264178A - 車両用パーキング装置 - Google Patents

車両用パーキング装置

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JP2000264178A
JP2000264178A JP11067597A JP6759799A JP2000264178A JP 2000264178 A JP2000264178 A JP 2000264178A JP 11067597 A JP11067597 A JP 11067597A JP 6759799 A JP6759799 A JP 6759799A JP 2000264178 A JP2000264178 A JP 2000264178A
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JP
Japan
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parking
parking lock
transmission
vehicle
lock mechanism
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JP11067597A
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English (en)
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Toshio Imao
利男 今尾
Eiji Takeyama
英司 武山
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Aichi Machine Industry Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP2000264178A publication Critical patent/JP2000264178A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3416Parking lock mechanisms or brakes in the transmission
    • F16H63/3483Parking lock mechanisms or brakes in the transmission with hydraulic actuating means

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の手動変速機の改造が最少で済み、既存
の手動変速機に対して容易に取り付け可能な車両用パー
キング装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 車両用パーキング装置1は、エンジンの
停止時にクラッチが遮断され、エンジンの摩擦力で変速
機2の入力軸6を回転方向にロックできない車両におい
て、パーキングロック制御手段により変速機2の入力軸
6に設けたパーキングギヤ5と自動パーキングロック機
構4とを係合させ、変速機2の変速ギヤを噛み合わせる
ことにより、入力軸6に出力軸7を締結させて車輪を回
転方向にロックするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの停止時
にクラッチが遮断され、エンジンの摩擦力で変速機の入
力軸を回転方向にロックできない車両における車両用パ
ーキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、手動変速機に電磁パウダ
ークラッチを組み合わせたユニット搭載の自動車は、駐
車時にエンジンの摩擦力を利用して車輪を回転方向にロ
ックすることができないため、サイドブレーキによる制
動のみに頼るか、自動変速機のように変速機の出力軸に
設けたパーキングギヤに、変速機から差し出したパーキ
ングボールを係合させるパーキング装置を追加すること
が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、手動変
速機に電磁パウダークラッチを組み合わせたユニットに
おいて、手動変速機の出力軸にパーキングギヤを設け、
その周辺にパーキングボールなどのパーキング装置を設
けるためには手動変速機を大幅に改造する必要がある。
そのため、この改造をする場合は新規開発と同様の工数
と費用が必要となる。
【0004】そこで本発明では、既存の手動変速機の改
造が最少で済み、既存の手動変速機に対して容易に取り
付け可能な車両用パーキング装置を提供することを解決
すべき課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、特許請求の
範囲に記載した車両用パーキング装置により解決され
る。請求項1に記載の車両用パーキング装置によれば、
エンジンの停止時にクラッチが遮断され、エンジンの摩
擦力で変速機の入力軸を回転方向にロックできない車両
において、パーキングロック制御手段により変速機の入
力軸に設けたパーキングギヤと自動パーキングロック機
構とを係合させ、変速機の変速ギヤを噛み合わせること
により、ロックされた入力軸に変速機の出力軸を締結さ
せて、車輪を回転方向にロックすることができる。
【0006】請求項2に記載の車両用パーキング装置に
よれば、エンジンの停止時にクラッチが遮断され、エン
ジンの摩擦力で変速機の入力軸を回転方向にロックでき
ない車両において、パーキングロック制御手段により変
速機の出力軸に設けたパーキングギヤと自動パーキング
ロック機構とを係合させ、車輪を回転方向にロックする
ことができる。
【0007】請求項3に記載の車両用パーキング装置に
よれば、エンジンの停止時にクラッチが遮断され、エン
ジンの摩擦力で変速機の入力軸を回転方向にロックでき
ない車両において、パーキングロック操作機構の手動操
作により、変速機の出力軸に設けたパーキングギヤと手
動パーキングロック機構とを係合させ、車輪を回転方向
にロックすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、車両用パーキング装置1を既存の
手動式の変速機2に取り付けた状態を示した断面図であ
る。この車両用パーキング装置1は、エンジンの停止時
に電磁クラッチが遮断され、エンジンの摩擦力で変速機
2の入力軸6を回転方向にロックできない車両をパーキ
ングするために装備される。図1に示すように、変速機
2のケース3の上部に形成された開口部に後述の自動パ
ーキングロック機構4が別体でボルト止めされる。ま
た、自動パーキングロック機構4のパーキングロックシ
ャフト13(図2〜図4に示す)の先端部と係合するパ
ーキングギヤ5が変速機2の入力軸6に形成される。
尚、図1に示すように変速機2の内部において、出力軸
7に設けられた変速同期装置8に対向する入力軸6の上
部にスペースがあるため、そのスペースに自動パーキン
グロック機構4の約半分が挿着される。このように、自
動パーキングロック機構4は別体で変速機2のケース3
に取り付けられるため、変速機2の改造は極一部で済
む。
【0009】次に、自動パーキングロック機構4の構成
について説明する。図2は、自動パーキングロック機構
4の構成を示した断面図である。尚、図2は自動パーキ
ングロック機構4により変速機2の入力軸6がロックさ
れている状態を示している。自動パーキングロック機構
4には、動力作動源となるパーキングアクチュエータ1
0と、パーキングアクチュエータ10の動力を拡大する
アクチュエータレバー11と、アクチュエータレバー1
1で拡大された動力が伝達され、パーキングロックスタ
ンバイ機能及びパーキングロック保持機能を持つパーキ
ングウエッジ12と、前記変速機2の入力軸6に対して
ほぼ直角方向に配置され、入力軸6に形成されたパーキ
ングギヤ5に係合するパーキングロックシャフト13と
が設けられている。
【0010】上記パーキングアクチュエータ10は、パ
ーキングケース14に支持され、後述の電磁弁42(図
5参照)を介して負圧室15に供給されたエンジンの吸
気負圧によって作動し、吸気負圧の減少とリターンスプ
リング16とによって復帰するダイヤフラム17に連結
して軸方向に摺動するアクチュエータロッド18を有す
る。また、アクチュエータレバー11は、中間部がピボ
ットピン19により揺動回転可能にパーキングケース1
4に支持され、コネクトピン20を介して一端がアクチ
ュエータロッド18に連結され、他端をパーキングウエ
ッジ12に接触させる。尚、アクチュエータレバー11
の上記他端はストップリング30により動きが規制され
る。また、パーキングウエッジ12は、ロックピン21
によりパーキングケース14に固定されたウエッジシャ
フト22上を軸方向に摺動可能に支持され、一端がアク
チュエータレバー11の先端に接触し、他端がパーキン
グロックスプリング23に押圧され、外周部にパーキン
グロックシャフト13を前進・後進させるカム面24を
有する。尚、パーキングロックスプリング23の一端
は、スプリングリテーナ25に支持され、スプリングリ
テーナ25の端面はストップリング32に当接される。
また、パーキングロックシャフト13は、軸方向摺動可
能にパーキングケース14に支持され、一端がパーキン
グギヤ5から離脱する方向に付勢するリターンスプリン
グ26によってパーキングウエッジ12のカム面24に
追随・接触し、他端がパーキングギヤ5に係合・離脱す
る。尚、リターンスプリング26の上端はストップリン
グ31により動きが規制される。
【0011】次に、図2における自動パーキングロック
機構4の作用を説明する。駐車状態で、運転者により後
述のキースイッチ50(図5参照)がオフされ、エンジ
ンが停止された状態で、エンジンの吸気負圧を前記パー
キングアクチュエータ10の負圧室15に導入する電磁
弁42(図5参照)が一定時間通電されると負圧供給回
路41(図5参照)が開放されるため、負圧室15が大
気圧になり、パーキングアクチュエータ10は非作動状
態になる。そのあと、電磁弁42を非通電状態にして負
圧供給回路41を閉鎖し、パーキングアクチュエータ1
0の非作動状態を保持する。尚、パーキングアクチュエ
ータ10の非作動状態ではアクチュエータロッド18が
ダイヤフラム17により図面上、右方向に移動されるた
め、アクチュエータレバー11がピボットピン19を中
心として時計方向に回動され、その結果、パーキングロ
ックスプリング23によりパーキングウエッジ12が押
圧される。パーキングロックスプリング23によりパー
キングウエッジ12が押圧されると、パーキングウエッ
ジ12が左方向に移動されるため、パーキングウエッジ
12のカム面24でパーキングロックシャフト13が下
方に突出され、パーキングロックシャフト13の先端部
がパーキングギヤ5の溝部に入り、入力軸6をロックす
る。この状態で、変速機2の変速ギヤを組み合わせて入
力軸6と出力軸7を締結させると車輪は回転方向にロッ
クされる。
【0012】図3は、自動パーキングロック機構10
が、ロック作動スタンバイ状態にあることを示したもの
である。図3に示す自動パーキングロック機構10の状
態は、図2に示した自動パーキングロック機構10の状
態とほぼ同じであるが、パーキングロックシャフト13
の先端部が変速機2の入力軸6に形成されたパーキング
ギヤ5の歯頭に当接し、基端部がパーキングウエッジ1
2のカム面24に当接しているため、パーキングウエッ
ジ12は移動できない。しかし、この状態から入力軸6
が左右どちらかに回動すれば、パーキングロックシャフ
ト13の先端部がパーキングギヤ5の歯溝に入り、パー
キングロックシャフト13が下方に移動されるため、パ
ーキングウエッジ12がパーキングロックスプリング2
3により左方向に移動され、パーキングロックシャフト
13を図2と同じ状態に固定して入力軸6をロックす
る。この状態で、変速機2の変速ギヤを組み合わせて入
力軸6と出力軸7を締結させると車輪は回転方向にロッ
クされる。
【0013】図4は、自動パーキングロック機構4によ
り変速機2の入力軸6がロックされている図2の状態か
ら、ロック解除された状態を示したものである。自動パ
ーキングロック機構4をロック解除状態にする場合、運
転者がキースイッチ50をオンにしてエンジンをスター
トさせ、アイドル回転において前記電磁弁42に一定時
間通電して負圧供給回路41を開き、エンジンの吸気負
圧をパーキングアクチュエータ10の負圧室15に供給
すると、パーキングアクチュエータ10のダイヤフラム
17が左方向に変位される。これにより、アクチュエー
タロッド18が左方向に移動されるため、アクチュエー
タレバー11が左方向(反時計方向)に回動される。こ
の状態で電磁弁42を非通電状態にする。アクチュエー
タレバー11が左方向(反時計方向)に回動されると、
アクチュエータレバー11は、パーキングロックスプリ
ング23の付勢力に抗してパーキングウエッジ12を右
方向に移動させる。その結果、パーキングロックシャフ
ト13の上端部はパーキングウエッジ12の大径面から
小径のカム面24に当接するため、リターンスプリング
26の付勢力によりパーキングロックシャフト13が上
方に移動され、パーキングロックシャフト13の下端部
がパーキングギヤ5の歯溝から離脱する。これにより、
入力軸6のロックが解除される。
【0014】図5は、車両用パーキング装置1の電気的
及び機構的な系統を示したブロック図である。図5に示
すように、変速機2の入力軸6に形成されたパーキング
ギヤ5に係合して入力軸6をロックする自動パーキング
ロック機構4のパーキングアクチュエータ10は、負圧
供給回路41、電磁弁42、インテークマニホールド4
3を介してエンジン44と接続されている。また、エン
ジン44の駆動力は電磁パウダークラッチ45を介して
変速機2に伝達され、更に車輪46に伝達される。バッ
テリ47の電圧を電磁弁42や電磁パウダークラッチ4
5に供給する電源供給制御装置48が設けられている。
電源供給制御装置48は、電子制御装置49からの作動
指令信号に基づいて電磁弁42や電磁パウダークラッチ
45に電圧を出力する。
【0015】電子制御装置49は、キースイッチ50の
操作によりバッテリ47から電源が供給される。また、
車速センサ51、エンジン回転センサ52が設けられて
おり車速度検出信号、エンジン回転数検出信号が電子制
御装置49に入力される。また、電子制御装置49は、
電磁弁42が通電、非通電状態にあることを認識すると
ともに、電磁パウダークラッチ45に対する通電電流の
大きさ(クラッチ連結度)を認識する。また、電子制御
装置49は、キースイッチ50がオンされているかオフ
されているかを認識する。尚、後述のパーキングスイッ
チ53と、警告ランプ54とが電子制御装置49に接続
されている。
【0016】次に、電子制御装置49によるパーキング
制御について説明する。図6は、電子制御装置49によ
るロック制御のフローチャートである。図6のフローチ
ャートのステップS1において、前記車速センサ51か
らの信号に基づいて当該車両が駐車状態であることを認
識し、前記電磁パウダークラッチ45が非通電状態であ
り、完全遮断状態であることを認識し、更に前記エンジ
ン回転センサ52からの信号に基づいて前記エンジン4
4がアイドル回転状態であることを認識している状態
で、前記キースイッチ50がオフされた場合、ロック作
動指令プログラムが開始される。尚、キースイッチ50
がオフされても、ステップS2に示すように一定時間制
御機能を実行するために電子制御装置49の電源が継続
して供給される処理をする。
【0017】ステップS3は、結果的にエンジン44が
停止し、吸気負圧がゼロになることを示している。次
に、ステップS4において、前記電磁弁42に通電して
負圧供給回路41を開放させる。これにより、ステップ
S5において、自動パーキングロック機構4は前記変速
機2の入力軸6をロックする。尚、このロック作動の詳
しい説明は、既に「0011」欄で説明しているので重
複説明をしない。次に、ステップS6において、電磁弁
42の通電を停止し、負圧供給回路41を閉鎖させる。
この状態で、ステップS7に示すように自動パーキング
ロック機構4は前記変速機2の入力軸6のロック状態を
固定してこの処理を終了する。尚、上記のように変速機
2の入力軸6がロックされた状態で変速機2の変速ギヤ
を組み合わせ、入力軸6と出力軸7を締結させると車輪
46は回転方向にロックされる。
【0018】図7は、電子制御装置49によるロック解
除制御のフローチャートである。運転者がキースイッチ
50をオンするとロック解除制御のプログラムが開始さ
れる。図7のフローチャートのステップS1に示すよう
にキースイッチ50がオンされると、ステップS2にお
いて当該車両が駐車状態で車速がゼロであると判断した
場合、ステップS3において前記電磁パウダークラッチ
45が非通電状態であり完全遮断状態であることを判断
すると、ステップS4においてエンジン44をスタート
し、ステップS5において、エンジン44がアイドル回
転(吸入負圧が大きい)であると判断した場合、ステッ
プS6において、電磁弁42に通電して負圧供給回路4
1を開放させる。これにより、ステップS7において、
自動パーキングロック機構4は前記変速機2の入力軸6
のロックを解除する。尚、このロック解除作動の詳しい
説明は、既に「0013」欄で説明しているので重複説
明をしない。ステップS8において、電磁弁42の通電
を停止し、負圧供給回路41を閉鎖させる。この状態
で、ステップS9に示すように自動パーキングロック機
構4は変速機2の入力軸6のロック解除を固定してこの
処理を終了する。
【0019】次に、前記パーキングスイッチ53と警告
ランプ54とを用いた電子制御装置49によるロック制
御、及びロック解除制御について説明する。図8は、電
子制御装置49によるロック制御のフローチャートであ
る。図8のステップS1において、運転者がパーキング
スイッチ53をオンして警告ランプ54が点灯されたと
き、ロック作動指令プログラムが開始される。ステップ
S2において当該車両が駐車状態で車速がゼロであると
判断した場合、ステップS3において前記電磁パウダー
クラッチ45が非通電状態であり完全遮断状態であると
判断し、ステップS4においてエンジン44がアイドル
回転状態であると判断した場合、ステップS5において
自動的にエンジン44を停止させる。ステップS6にお
いてエンジン44の回転がゼロであると判断した場合、
ステップS7において電磁弁42に通電して負圧供給回
路41を開放させる。これにより、ステップS8におい
て、自動パーキングロック機構4は変速機2の入力軸6
をロックする。尚、このロック作動の詳しい説明は、既
に「0011」欄で説明しているので重複説明をしな
い。ステップS9において、電磁弁42の通電を停止
し、負圧供給回路41を閉鎖させる。この状態で、前記
警告ランプ54が消灯され、ステップS10に示すよう
に自動パーキングロック機構4は前記変速機2の入力軸
6のロック状態を固定し、ステップS11においてキー
スイッチ50がオフされるとこの処理が終了する。尚、
上記のように変速機2の入力軸6がロックされた状態で
変速機2の変速ギヤを組み合わせ、入力軸6と出力軸7
を締結させると車輪46は回転方向にロックされる。
【0020】図9は、電子制御装置49によるロック解
除制御のフローチャートである。図9のフローチャート
のステップS1に示すようにキースイッチ50がオンさ
れると前記警告ランプ54が点灯され、ステップS2に
おいて当該車両が駐車状態で車速がゼロであると判断し
た場合、ステップS3において前記電磁パウダークラッ
チ45が非通電状態であり完全遮断状態であることを判
断すると、ステップS4においてエンジン44をスター
トし、ステップS5において、エンジン44がアイドル
回転(吸入負圧が大きい)であると判断した場合、ステ
ップS6において、電磁弁42に通電して負圧供給回路
41を開放させる。これにより、ステップS7におい
て、自動パーキングロック機構4は変速機2の入力軸6
のロックを解除する。尚、このロック解除作動の詳しい
説明は、既に「0013」欄で説明しているので重複説
明をしない。ステップS8において、電磁弁42の通電
を停止し、負圧供給回路41を閉鎖させる。この状態で
警告ランプ54が消灯され、ステップS9に示すように
自動パーキングロック機構4は変速機2の入力軸6のロ
ック解除を固定してこの処理を終了する。
【0021】以上説明した車両用パーキング装置1は、
キースイッチ50がオンのときにロック解除状態を維持
し、オフのときにロック作動状態を維持するように制御
される。また、車両が走行中にエンジン44が停止し、
電磁パウダークラッチ45が遮断されてエンジン44の
吸入負圧が無くなる場合があっても、キースイッチ50
がオンであれば、電磁弁42は非通電状態で負圧供給回
路41を閉鎖し続けるため、パーキングロック解除状態
を維持することができる。また、誤操作で車両が走行中
にキースイッチ50がオフされても、制御不能となった
電磁弁42は非通電で負圧供給回路41を閉鎖し続け、
一定時間通電して負圧供給回路41を開放する制御は実
行できないので、パーキングロック解除状態を維持する
ことができる。
【0022】以上説明した車両用パーキング装置1の場
合、前記パーキングギヤ5を変速機2の入力軸6に形成
し、自動パーキングロック機構4が入力軸6をロック、
及びロック解除するようにしたが、パーキングギヤを変
速機2の出力軸に形成し、自動パーキングロック機構4
が出力軸をロック、及びロック解除するようにしてもよ
い。この場合、変速機2の入力軸6と出力軸7の締結を
しなくても、車輪46は回転方向にロックされる。
【0023】尚、前記パーキングアクチュエータ10を
用いる代りに、図示していない手動パーキングロック機
構を用い、パーキングロック操作機構を介して手動パー
キングロック機構を手動操作することにより、前記変速
機2の出力軸7に設けたパーキングギヤと手動パーキン
グロック機構とを係合させ、車輪46を回転方向にロッ
クすることができる。この場合、上記パーキングロック
操作機構は、手動のセレクトレバーと、セレクトロッド
又はセレクトケーブルを備え、前記アクチュエータレバ
ー11を作動させるもので、その他の機構は自動パーキ
ングロック機構4と同じである。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、既存の手動変速機を僅
かに改造することにより、自動パーキングロック機構、
手動パーキングロック機構を別体で既存の手動変速機に
容易に取り付けることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用パーキング装置の機械的構成を示した断
面図である。
【図2】自動パーキングロック機構の構成及びロック作
動状態を示した断面図である。
【図3】自動パーキングロック機構のロックスタンバイ
状態の断面図である。
【図4】自動パーキングロック機構のロック解除状態の
断面図である。
【図5】車両用パーキング装置の全体的な構成を示した
ブロック図である。
【図6】車両用パーキング装置のロック制御フローチャ
ートである。
【図7】車両用パーキング装置のロック解除制御フロー
チャートである。
【図8】車両用パーキング装置の別のロック制御フロー
チャートである。
【図9】車両用パーキング装置の別のロック解除制御フ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 車両用パーキング装置 2 変速機 3 変速機ケース 4 自動パーキングロック機構 5 パーキングギヤ 6 入力軸 7 出力軸 10 パーキングアクチュエータ 11 アクチュエータレバー 12 パーキングウエッジ 13 パーキングロックシャフト 41 負圧供給回路 42 電磁弁 44 エンジン 45 電磁パウダークラッチ 46 車輪 49 電子制御装置 50 キースイッチ 51 車速センサ 52 エンジン回転センサ 53 パーキングスイッチ 54 警告ランプ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの停止時にクラッチが遮断さ
    れ、エンジンの摩擦力で変速機の入力軸を回転方向にロ
    ックできない車両において、変速機ケースに取着された
    別体の自動パーキングロック機構と、前記自動パーキン
    グロック機構を制御するパーキングロック制御手段とを
    設け、前記自動パーキングロック機構を前記パーキング
    ロック制御手段で制御することにより、前記変速機の入
    力軸に設けたパーキングギヤと前記自動パーキングロッ
    ク機構とを係合させ、前記変速機の変速ギヤを噛み合わ
    せて、前記自動パーキングロック機構によりロックされ
    た前記入力軸に前記変速機の出力軸を締結させ、車輪を
    回転方向にロックすることを特徴とする車両用パーキン
    グ装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの停止時にクラッチが遮断さ
    れ、エンジンの摩擦力で変速機の入力軸を回転方向にロ
    ックできない車両において、変速機ケースに取着された
    別体の自動パーキングロック機構と、前記自動パーキン
    グロック機構を制御するパーキングロック制御手段とを
    設け、前記自動パーキングロック機構を前記パーキング
    ロック制御手段で制御することにより、前記変速機の出
    力軸に設けたパーキングギヤと前記自動パーキングロッ
    ク機構とを係合させ、車輪を回転方向にロックすること
    を特徴とする車両用パーキング装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの停止時にクラッチが遮断さ
    れ、エンジンの摩擦力で変速機の入力軸を回転方向にロ
    ックできない車両において、変速機ケースに取着された
    別体の手動パーキングロック機構と、前記手動パーキン
    グロック機構を手動操作するパーキングロック操作機構
    とを設け、前記パーキングロック操作機構を手動操作す
    ることにより前記手動パーキングロック機構を作動さ
    せ、前記変速機の出力軸に設けたパーキングギヤと前記
    手動パーキングロック機構とを係合させて車輪を回転方
    向にロックすることを特徴とする車両用パーキング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記自動パーキングロック機構は、動力
    作動源となるパーキングアクチュエータと、パーキング
    アクチュエータの動力を拡大するアクチュエータレバー
    と、アクチュエータレバーで拡大された動力が伝達さ
    れ、パーキングロックスタンバイ機能及びパーキングロ
    ック保持機能を持つパーキングウエッジと、前記入力軸
    に概略直角方向に配置されてパーキングロック解除促進
    機能を持つパーキングロックシャフトとを備えたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の車両用パーキング装
    置。
  5. 【請求項5】 手動パーキングロック機構は、手動によ
    る操作力を拡大するアクチュエータレバーと、アクチュ
    エータレバーで拡大された操作力が伝達され、パーキン
    グロックスタンバイ機能及びパーキングロック保持機能
    を持つパーキングウエッジと、前記入力軸に概略直角方
    向に配置されてパーキングロック解除促進機能を持つパ
    ーキングロックシャフトとを備えたことを特徴とする請
    求項3に記載の車両用パーキング装置。
  6. 【請求項6】 前記パーキングアクチュエータは、パー
    キングケースに支持され、負圧室に供給されたエンジン
    の吸気負圧によって作動し、負圧の減少とリターンスプ
    リングによって復帰するダイヤフラムに連結して軸方向
    に摺動するアクチュエータロッドを有し、 前記アクチュエータレバーは、中間部が揺動回転可能に
    パーキングケースに支持され、一端にアクチュエータロ
    ッドを連結し、他端にパーキングウエッジを接触させ、 前記パーキングウエッジは、パーキングケースに固定さ
    れたウエッジシャフト上を軸方向に摺動可能に支持さ
    れ、一端がアクチュエータレバーの先端に接触し、他端
    がパーキングロックスプリングに押圧され、外周部にパ
    ーキングロックシャフトを前進・後進させるカム面を有
    し、 前記パーキングロックシャフトは、軸方向摺動可能にパ
    ーキングケースに支持され、一端がパーキングギヤから
    離脱する方向に付勢するリターンスプリングによってパ
    ーキングウエッジのカム面に追随・接触し、他端がパー
    キングギヤに係合・離脱することを特徴とする請求項4
    に記載の車両用パーキング装置。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエータレバーは、中間部が
    揺動回転可能にパーキングケースに支持され、一端にセ
    レクトロッド又はセレクトケーブルを連結し、他端にパ
    ーキングウエッジを接触させ、 前記パーキングウエッジは、パーキングケースに固定さ
    れたウエッジシャフト上を軸方向に摺動可能に支持さ
    れ、一端がアクチュエータレバーの先端に接触し、他端
    がパーキングロックスプリングに押圧され、外周部にパ
    ーキングロックシャフトを前進・後進させるカム面を有
    し、 前記パーキングロックシャフトは、軸方向摺動可能にパ
    ーキングケースに支持され、一端がパーキングギヤから
    離脱する方向に付勢するリターンスプリングによってパ
    ーキングウエッジのカム面に追随・接触し、他端がパー
    キングギヤに係合・離脱することを特徴とする請求項5
    に記載の車両用パーキング装置。
  8. 【請求項8】 前記パーキングロック制御手段は、車速
    センサと、エンジン回転センサと、キースイッチと、電
    子制御装置と、エンジンの吸気負圧供給回路を開閉する
    電磁弁とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の車両用パーキング装置。
  9. 【請求項9】 前記パーキングロック操作機構は、手動
    のセレクトレバーと、セレクトロッド又はセレクトケー
    ブルとを備えたことを特徴とする請求項3に記載の車両
    用パーキング装置。
  10. 【請求項10】 前記パーキングロック制御手段は、前
    記自動パーキングロック機構をロック制御する場合に操
    作されるパーキングスイッチと接続されるとともに、前
    記自動パーキングロック機構をロック制御する場合及び
    ロック解除制御する場合に点灯される警告ランプと接続
    されたことを特徴とする請求項1,2,4,6,又は8
    に記載の車両用パーキング装置。
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