JP4840016B2 - クラッチ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、軸部材とこの軸部材の外周に配置され回転可能に装備された円筒状部材との間で回転の断接を行なうクラッチ機構であって、車載部品の電動と手動との切替機構に用いて好適の、クラッチ機構に関するものである。
回転部材を、固定部材又は相対回転部材に対して自由に回転しうる状態(回転フリーの状態)と、回転を拘束された状態(回転規制状態)とに切り替える装置として、例えば電磁クラッチがある。この電磁クラッチは、電磁石の力を利用して回転部材と固定部材又は相対回転部材との間での回転の断接を行なう機構であり、電気的に制御できるため制御が容易であり、種々の分野に用いられている。
しかしながら、電磁クラッチの場合、制御が容易であるものの電磁石や電源からの電気配線を装備し電気的操作が必要であり、電力を必須とせず、より簡便な構成でしかも簡単な操作で回転の断接を可能とするクラッチ機構に対する要請も起こっている。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、電力を必須とせず、より簡便な構成でしかも簡単な操作で回転の断接をすることができるようにした、クラッチ機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のクラッチ機構は、軸部材と該軸部材の外周に配置され回転可能に装備された円筒状部材との間で回転の断接を行なうクラッチ機構であって、前記軸部材に一体回転しうるように装備された円柱状部に巻回され、前記軸部材と前記円筒状部材との間に配置された巻き付け部材と、いずれも前記円柱状部に設けられ、前記巻き付け部材の両端部をそれぞれ係止する2つの係止部と、をそなえ、前記2つの係止部のうち少なくとも一方は、前記巻き付け部材を縮径させて前記巻き付け部材を前記円筒状部材の内周面から離隔又は低圧圧接させる第1係止位置と、前記巻き付け部材を拡径させて前記巻き付け部材を前記円筒状部材の内周面に高圧圧接させる第2係止位置とに、切り替え可能に構成され、前記円筒状部材は、一端側と他端側とで分割形成された軸受に支持され、前記巻き付け部材は前記軸受の分割された軸方向中間部に配置されていることを特徴としている(請求項1)。
記軸部材は固定されていても回転可能であってもよい(請求項2,3)。
前記軸部材を回転可能とした場合、前記軸部材を回転駆動するアクチュエータがそなえられていてもよい(請求項)。
前記巻き付け部材の端部は前記円柱状部分に向けて屈曲形成され、前記係止部は、前記巻き付け部材の屈曲形成された前記端部を係止する係止溝として構成され、前記係止溝には、前記端部を前記巻き付け部材の縮径する側に押圧する縮径用壁面と、前記端部を前記巻き付け部材の拡径する側に押圧する拡径用壁面と、が設けられ、前記縮径用壁面が前記端部を押圧する前記第1係止位置と、前記拡径用壁面が前記端部を押圧する前記第2係止位置との間で、前記係止部の位置を切り替える切替機構を備えたことが好ましい(請求項)。
前記円柱状部は前記軸部材に対して軸方向に移動可能に装備され、前記係止溝は、前記縮径用壁面を有し前記軸部材の軸線方向に延びるように形成された第1溝部と、前記拡径用壁面を有し前記第1溝部から周方向にシフトした位置で前記軸部材の軸線方向に延びるように形成された第2溝部と、前記第1溝部の両壁面と前記第2溝部の両壁面とを滑らかに接続する屈曲壁面をそなえた接続溝部とをそなえ、前記切替機構は、前記円柱状部を前記軸部材に対して軸方向に駆動させて、前記巻き付け部材の前記端部が前記第1溝部内に位置する状態と前記第2溝部内に位置する状態とで切り替える軸方向位置切替機構として構成されることが好ましい(請求項)。
前記軸方向位置切替機構は、前記軸部材の一端に設けられ前記円柱状部を前記軸部材に対して軸方向の一方に向けて付勢する付勢部材と、前記軸部材の他端と前記円柱状部との間に楔状に介装され、自身の厚みに応じて前記円柱状部を前記付勢部材の付勢力に抗して軸方向の他方に押圧するスライドレバーとを備えていることが好ましい(請求項)。
この場合、前記スライドレバーをスライド駆動するスライドアクチュエータが備えられていることが好ましい(請求項)。
前記巻き付け部材は、コイルばね状に形成されていることが好ましい(請求項)。
前記軸部材と前記円柱状部との間に、前記円柱状部を前記軸部材と一体に回転するように前記軸部材に連携させる連携機構を備え、前記連携機構は前記軸部材と前記円柱状部との間に一定以上のトルクが加わると連携を解除する構造が用いられていることが好ましい(請求項10)。
請求項1の本発明のクラッチ機構によれば、2つの係止部のうち少なくとも一方について、巻き付け部材を縮径させて(円柱状部分への巻き付きを強めて)巻き付け部材を円筒状部材の内周面から離隔又は低圧圧接させる第1係止位置とすることで、円筒状部材は自由に又は僅かな抵抗のみで回転できる状態となり、巻き付け部材拡径させて(円柱状部分への巻き付きを緩めて)巻き付け部材を円筒状部材の内周面に高圧圧接させる第2係止位置とすることで、円筒状部材は巻き付け部材との間の摩擦力によって回転を規制される。したがって、係止部を第1係止位置と第2係止位置との間で切り替えるだけで、円筒状部材の回転許容と回転規制とに切り替えることができる。
円筒状部材を分割形成された軸受に支持させるため、円筒状部材を軸受に支持させながら巻き付け部材を円筒状部材に接触させることが可能になる(請求項)。
軸部材を固定すれば、本クラッチ機構はブレーキ機構として機能し、円筒状部材を回転状態と固定状態とに切り替えることができ(請求項)、軸部材を回転可能とすれば、円筒状部材を軸部材に対して相対回転する状態と一体回転する状態とに切り替えることができる(請求項)。
軸部材を回転可能とした場合、軸部材を回転駆動するアクチュエータがそなえられていれば、本クラッチ機構は軸部材の回転を円筒状部材に伝達或いは伝達遮断する動力断接クラッチ機構として機能する(請求項)。
請求項の本発明のクラッチ機構によれば、切替機構を通じて、係止部の位置を、縮径用壁面が巻き付け部材の端部を押圧する第1係止位置と、拡径用壁面が巻き付け部材の端部を押圧する第2係止位置との何れかに切り替えることで、円筒状部材を回転許容状態と回転規制状態とに切り替えることができる。
請求項の本発明のクラッチ機構によれば、円柱状部を軸部材に対して軸方向に駆動させて、巻き付け部材の端部が第1溝部内に位置する状態と第2溝部内に位置する状態とで切り替えることで、円筒状部材を回転許容状態と回転規制状態とに容易に切り替えることができる。また、係止溝は、第1溝部と、第2溝部と、これらの壁面を滑らかに接続する屈曲壁面をそなえた接続溝部とから構成することで、円柱状部を軸部材に対して滑らかに軸方向に駆動させることができる。
請求項の本発明のクラッチ機構によれば、スライドレバーをスライドさせることで、自身の厚みに応じて円柱状部を軸方向に駆動させることができ、円筒状部材を回転許容状態と回転規制状態とに容易に切り替えることができる。
前記スライドレバーをスライド駆動するスライドアクチュエータが備えられていれば、円筒状部材の回転許容状態と回転規制状態との切り替えを例えば遠隔操作で行うことができる(請求項)。
また、巻き付け部材をコイルばね状に形成すれば、巻き付け部材が円筒状部材への圧接時に片当たりしにくくなり、クラッチの圧接を確実に行ないやすくなる(請求項)。
請求項10の本発明のクラッチ機構によれば、通常時には、円柱状部は軸部材と一体に回転するが、軸部材と円柱状部との間に一定以上のトルクが加わると円柱状部は軸部材と相対回転可能になり、例えば、円筒状部材は巻き付け部材との固着時や、アクチュエータ(請求項)の故障時にも、円筒状部材を回転させることが可能になる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1,図2は本発明の第1実施形態のクラッチ機構を示す図であり、図1はその構成図、図2はその巻き付け部材としてのコイルばね状部材を示す斜視図である。
図1(a1),(b1),(a2),(b2)に示すように、このクラッチ機構は、支持部材9a,9bに支持された軸部材1と、この軸部材1の外周に配置され回転可能に装備された円筒状部材2との間で回転の断接を行なう。
軸部材1の外周には、円柱状のスプール部材(円柱状部)3が軸部材1と一体回転しうるように装備され、このスプール部材3の外周に巻き付け部材としてのコイルばね状部材4が巻回されている。これにより、コイルばね状部材4は、軸部材1外周のスプール部材3と円筒状部材2との間に位置するように装備される。
なお、軸部材1は一端を支持部材9aの支持穴に回転不能に固定され[図1(c)参照]、他端は、後述するスプール部材3の環状の端部3bと軸受7bとを介して支持部材9bに支承されている。
コイルばね状部材4は、両端部4a,4bを軸心側(即ち、スプール部材3側)に屈曲させており、これらの端部4a,4bはスプール部材3に形成された係止部5,6に係止されている。係止部5,6は、スプール部材3の左右にそれぞれ略軸方向に延びた係止溝として構成される。各係止溝5,6は、軸心線を含む面を中心に対称に配置された同形状のものである。
係止溝5を例に説明すると、軸部材1の軸線方向に延びるように形成された第1溝部5Aと、第1溝部5Aから周方向にシフトした位置でやはり軸部材1の軸線方向に延びるように形成された第2溝部5Bと、これらの第1溝部5Aと第2溝部5Bとを滑らかに接続する接続溝部5Cとをそなえている。第1溝部5A及び第2溝部5Bは側面視で軸線方向に直線的に延びた側壁面を上下に有し、接続溝部5Cにはこれらの側壁面を滑らかに接続するように側面視で屈曲した側壁面(湾曲壁部)を上下に有している。
図示しないが、係止溝6も、係止溝5と同様に第1溝部6Aと第2溝部6Bと接続溝部6Cとをそなえている。
コイルばね状部材4は、図1(a1),(a2)に示すように、両端部4a,4bを第1溝部5A,6Aの下方の側壁面(縮径用壁面)5a,6aに当接させると、径を小さくした縮径状態となり、図1(b1),(b2)に示すように、両端部4a,4bを第2溝部5B,6Bの上方の側壁面(拡径用壁面)5b,6bに当接させると、径を大きくした拡径状態となる。
つまり、図2に示すように、コイルばね状部材4は、両端部4a,4bを共に上方へ移動させるとスプール部材3への巻き付け量(巻き付き回転量)が増大しこれに応じてコイルばね状部材4の外径は小さくなり(縮径状態)、両端部4a,4bを共に下方へ移動させるとスプール部材3への巻き付け量(巻き付き回転量)が減少しこれに応じてコイルばね状部材4の外径は大きくなる(拡径状態)。
なお、一方の端部は固定しておき他方の端部のみを駆動させてもコイルばね状部材4の縮径及び拡径を実現でき、このように構成してもよいが、本実施形態では、両端部4a,4bを移動させているので、各端部4a,4bの移動量に対して縮径量及び拡径量を確保しやすい利点がある。
また、支持部材9a,9bの間には、スプール部材3を回転自在に支持する軸受7a,7bが軸部材1と同心に配置されている。軸受7aは支持部材9aに固着され、軸受7bは支持部材9bに固着されており、これらの軸受7a,7bの相互間(軸方向中間部)には隙間が開けられている。コイルばね状部材4はこの隙間に配置されている。
したがって、軸受7a,7bに支持された円筒状部材2は、コイルばね状部材4が縮径状態にあれば、コイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに圧接しない(即ち、離隔する)か或いは僅かに圧接する(低圧圧接する)状態となって、回転抵抗を全く受けないか或いは僅かに受けるだけの回転可能な状態となり、コイルばね状部材4が拡径状態にあれば、コイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに強く圧接する(即ち、高圧圧接する)状態となって、回転抵抗を大きく受けて回転不能な状態となる。
また、スプール部材3の両端には、環状の突起3a,3bが形成されており、突起3a,3bの外周面は軸受7a,7bの内周面と摺接している。そして、スプール部材3が軸部材1及び軸受7a,7bに対して摺動することにより、コイルばね状部材4の両端部4a,4bが各第1溝部5A,6Aの下方側壁面(縮径用壁面)5a,6aに当接してコイルばね状部材4を円筒状部材2の内周面から離隔又は低圧圧接させる第1係止位置と、両端部4a,4bが各第2溝部5A,6Aの上方側壁面(拡径用壁面)5b,6bに当接してコイルばね状部材4を円筒状部材2の内周面に高圧圧接させる第2係止位置とに、切り替え可能に構成されている。
軸部材1の一端側には、スプール部材3の一端と支持部材9aとの間には、軸部材1の外周に装備されたコイルスプリング8が介装されており、スプール部材3は、コイルスプリング8によって他端側[図1(a2)中右側]に付勢されている。スプール部材3の他端には、筒状の延設部材3Aが結合され、延設部材3Aの先端面と軸部材1の他端部に固設された軸端部材1aとの間には、スライドレバー10が楔状に介装されている。
スライドレバー10は、厚さの薄い第1楔部10Aと厚さの厚い第2楔部10Bとが形成されている。延設部材3Aの先端面3cは、中央が僅かに突起した曲面状でその端部が滑らかに面取りされた形状になっており、第1楔部10A及び第2楔部10Bの延設部材3Aの先端面3cとの接触面10a,10bは、延設部材3Aの先端面3c形状に整合するように何れも中央が僅かに凹んだ曲面状に形成されており、各接触面10a,10bは滑らかな曲面で接続されている。
これにより、スライドレバー10は接触面10a,10bの何れかを延設部材3Aの先端面3cに当接するように滑らかにスライドさせることができ、且つ、接触面10a,10bの何れかが延設部材3Aの先端面3cに当接した場合には、その互いの曲面形状と、スプール部材3を介して受けるコイルスプリング8の付勢力とによって、各当接状態を保持するようになっている。
なお、本実施形態の場合、軸部材1とスプール部材3との間に、スプール部材3を軸部材1と一体に回転するように軸部材1に連携させる連携機構19を備えている。この連携機構19は、軸部材1とスプール部材3との間に一定以上のトルクが加わると連携を解除しうる構造である。
ここでは、スプール部材3の内周に軸部材1の外周に向けて開口した穴部19aに、スプリング(例えば、コイルスプリング)19bを内装し、スプリング19bの先端と軸部材1の外周に形成された窪み19cとの間にボール19dを介装し、スプリング19bに付勢されたボール19dがスプール部材3を軸部材1と回転方向に一体化することで、連携機構19を形成している。
そして、軸部材1とスプール部材3との間に一定以上のトルクが加わると、軸部材1の外周の窪み19cが、スプリング19bを縮めるようにボール19dを排動して、ボール19dが軸部材1の外周の窪み19cから外れることで、軸部材1とスプール部材3との回転の連係が解除されるようになっている。
本発明の第1実施形態にかかるクラッチ機構は上述のように構成されているので、例えば、図1(a1),(a2)に示すように、スライドレバー10を、厚さの薄い第1楔部10Aの接触面10aが延設部材3Aの先端面3cに当接するように操作して、スプール部材3を軸部材1の他端側[図1(a2)中、右方]に配置することにより、コイルばね状部材4は、両端部4a,4bをスプール部材3の第1溝部5A,6Aの下方側壁面(縮径用壁面)5a,6aに当接させた縮径状態となる。
軸受7a,7bに支持された円筒状部材2は、コイルばね状部材4が縮径状態にあれば、コイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに圧接しない(即ち、離隔する)か或いは僅かに圧接する(低圧圧接する)状態となって、回転抵抗を全く受けないは或いは僅かに受けるだけであり回転可能となる。
一方、図1(b1),(b2)に示すように、スライドレバー10を、厚さの厚い第2楔部10Bの接触面10bが延設部材3Aの先端面3cに当接するように操作して、スプール部材3を軸部材1の一端側[図1(b2)中、左方]に配置することにより、コイルばね状部材4は、両端部4a,4bをスプール部材3の第2溝部5B,6Bの上方側壁面(拡径用壁面)5b,6bに当接させた拡径状態となる。
軸受7a,7bに支持された円筒状部材2は、コイルばね状部材4が拡径状態にあれば、コイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに強く圧接する(即ち、高圧圧接する)状態となって、回転抵抗を大きく受けて回転不能となる。
このように、第1実施形態にかかるクラッチ機構によれば、スライドレバー10のスライド操作だけで、円筒状部材2を回転許容したり、回転規制したりするブレーキ機構として機能させることができ、コンパクトでシンプルなクラッチ機構(ブレーキ機構)を実現することができる。
この第1実施形態のものに対し、スライドレバー10をスライド駆動するスライドアクチュエータを備えることにより、かかるクラッチ機構を以下のように自動車用ドアの開動作規制装置に適用することができる。
図3〜図6は本発明の第1実施形態のクラッチ機構を適用した自動車用ドアの開動作規制装置を示す図であり、図3は本クラッチ機構が適用された自動車用ドアの概略構成図、図4はその自動車用ドアのドア及びドアチェッカの断面図、図5はその自動車用ドアの開動作規制装置の制御系にかかる電気回路図、図6はその自動車用ドアの開動作規制装置を説明する各スイッチの作動チャートである。
図3に示すように本実施形態のドアの開動作規制装置は車体21,ドア(自動車用ドア)22,ドアチェッカ23,ワイヤ24,プーリ(スプール)25,クラッチ(ワイヤストッパ)26,クラッチコントローラ27,ドア開閉センサ28,障害物センサ29,車室側操作部30,車外操作レバー31,ドア保持用スイッチ(スイッチ)32,電子制御装置(ECU)40等から構成されており、ドア22は図示省略のドアヒンジを介して車体21に回動可能に取り付けられている。なお、ドア保持用スイッチは、車内側から操作するスイッチ32Aと、車内側から操作するスイッチ32bとがあるが、これらのスイッチ32A及び32Bを合わせて表現する場合には符号32とする。
また図4に示すようにドアチェッカ23はドア22に設けられた開口に挿入されており、ドアチェッカ23はヒンジ部23A,アーム部(アーム)23B,摺動部材23C,ストッパ部23Dから構成されている。
ヒンジ部23Aはドア22の開口から突出して車体21に固設されている。アーム部23Bの一端はヒンジ部23Aを中心に回動可能に接続され、他端側にはアーム部23Bよりも十分に拡径したストッパ部23Dがアーム部23Bと一体に形成されている。
摺動部材23Cは、アーム部32Bの周面に弾性力によって押し付けられた状態でアーム部23Bに対して相対動するスライダ(図示略)がそなえられており、ドア22の内部にボルト等により固設されている。そしてアーム部23Bが摺動部23Cの中央部分に設けられた開口に挿通され、図4に2点鎖線で示すようにアーム部23Bがドア22の開閉動作に応じて摺動部23Cに対して相対的に進退することにより摺動部材23Cのスライダとアーム部23Bとが摺動するようになっている。
また、摺動部材23Cのスライダとアーム部23Bとの摺動範囲は摺動部23Cがストッパ部23Dと接触することにより規制されるようになっている。つまり、摺動部材23Cのスライダとストッパ23Dとが接触する位置がドア22の最大ドア開度となる。
なお、アーム部23Bの中央付近にはドア22の中間保持位置を規定するための凹部23Eが設けられており、摺動部材23Cのスライダがこの凹部23Eにおいてその屈曲面に圧接することにより大きな摺動抵抗を受けるようになっており、この摺動抵抗により、ドアを開閉方向に移動する際のドアの開閉に必要な操作力(操作トルク)が適度に設定されている。
ドアチェッカ23のストッパ部23Dにはワイヤ24の一端(先端部)が接続されている。そしてワイヤ24の他端側(基端部)はプーリ25に巻回された上でプーリ25に接続され、アーム部23Bの相対変位に応じてプーリ25が回転するとともにワイヤ24がプーリ25から繰り出されるようになっている。また、詳細な構成については後述するがプーリ25はワイヤ24を巻き取る方向(つまり、ドア22の閉方向)に付勢されており、車両用ドア22が閉方向に移動するにつれてワイヤ24がプーリ25に巻き取られるようになっている。
また、プーリ25にはプーリ25の回転を規制してワイヤ24の繰り出しを停止させるためのクラッチ26が接続されている。
クラッチ26には、前述の図1に示すクラッチ機構が用いられ、かかるクラッチ機構の円筒状部材2にプーリ25のスプール(回転部材)25aが取り付けられている。円筒状部材2の外周には、図1に示すように、ワイヤ24が巻回され、円筒状部材2の回転に応じてワイヤ24が繰り出し及び巻き取り可能に構成されている。円筒状部材2及びプーリ25のスプール(回転部材)25aは、図示しないスライドアクチュエータによりスライドレバー10をスライド操作すれば、回転許容されたり、回転規制されたりできるようになっている。そして、スライドレバー10をスライド駆動するスライドアクチュエータはクラッチコントローラ27によって制御されるようになっている。
また、車室側操作部30はドア22のインナパネル(車室内側パネル)に取り付けられており、車室側操作部30の近傍にドア保持用スイッチ32Aが取り付けられている。車室側操作部30にはドアラッチの係合を解除するためのドア開レバー30Aとドア22の施錠及び解錠を行うドアロックボタン30Bとが備えられている。
車外操作レバー31はドア22のアウタパネル(車外側パネル)に取り付けられており、車外操作レバー31の近傍にドア保持用スイッチ32Bが取り付けられている。車外操作レバー30はドアラッチの係合を解除するためのレバーであり、ドアハンドルを兼ねている。
ドア保持用スイッチ32A,32Bはそれぞれ押しボタンとして構成されており、ボタンを1回押すとスイッチオンとなり、ボタンを1秒以内に2回押すとスイッチオフとなる
ように構成されている。このようにスイッチオフの際にボタンを2回押すように構成とするのは、誤操作等によってドア操作者の意図に反してスイッチオフとなることを防止するためであるが、単にボタンを押す毎にスイッチのオンとオフとが切り替わるように構成してもよい。また、ドア保持用スイッチ32Bは、例えば、キーレスオペレーションシステム等の他のシステムのスイッチと兼用としてもよい。
各ドア保持用スイッチ32A,32Bのオン信号はECU40に入力されるようになっている。また、ドア保持用スイッチ32A,32BにはそれぞれLED(発光ダイオード)32C,32Dが備えられており、後述するようにドア32の開動が規制中の状態となると各LED32C,32Dが点灯するようになっている。
つまり、ここではLEDの点灯によりドア操作者がドア32の開動が規制中であるか否かをLEDの点灯により視覚的に認識できるようになっているが、このLEDの点灯については省略してもよく、また、LEDの代わりに他の視覚的に認識させる手段やブザー等の聴覚的に認識させる手段を用いるようにしてもよい。
ドア開閉センサ38はドア32の開閉状態を検知するセンサであり、以下、ドア32が開いている場合をドア開閉センサ38がオン状態とする。そして、ドア開閉センサ38がオンの場合にはオン信号をECU40に入力するようになっている。
障害物センサ29はドア22の車両後方側の下部に設けられており、ドア22の開操作の障害となる障害物の接近を検知するようになっており、障害物の接近を検知した場合はオン信号をECU40に入力するようになっている。
そして、スライドアクチュエータがスライドレバー10をコイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに高圧圧接する回転規制位置[図1(b1),(b2)参照]にスライド駆動することにより、円筒状部材2及び回転部材25aの回転が規制されるようになっている。
また、誤作動時等の不測の事態が起こった場合を考慮してこの回転規制力は所定値以下に制限されており、プーリ5に回転規制力以上の回転トルクが加わると摩擦面6Aとトルク伝達板5Hあるいは嵌合溝5Jと嵌合部5Gとが滑ってプーリ5が回転できるようになっている。
ここで、ECU40の機能構成について説明する。図5に示すように、ECU40にはドア開閉センサ28,障害物センサ29,ドア保持用スイッチ32A,32Bからそれぞれのオン信号が入力されるようになっている。なお、図中では表現を簡単にするため各ドア保持用スイッチ32A,32Bは一つのスイッチとして図示すると共に各ドア保持用スイッチ32A,32BのLED32C,32Dも一つのものとして図示している。
ECU40は、ドア開閉センサ28がオン(ドア開)の状態で、且つ、障害物センサ29及び/又はドア保持用スイッチがオンの状態では、コイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに高圧圧接する回転規制位置にスライドレバー10を駆動する信号をスライドアクチュエータに送信するように構成されている。また、ECU40は、ドア開閉センサ28がオフ(ドア閉)の状態では、コイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに低圧圧接する回転許容位置にスライドレバー10を駆動しその状態を保持する信号をスライドアクチュエータに送信するように構成されている。
本実施形態に係る自動車用ドアの開動作規制装置は上述のごとく構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図6を用いてECU40及びクラッチ26の作動態様について説明すると、T0の時点ではドア開閉センサ8のみがオンの状態であり、このときにはクラッチ26のスライドアクチュエータは、コイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに低圧圧接する側へスライドレバー10を駆動し、スプール(回転部材)25aが回転フリーの状態を保持するため、ドアの開動は規制されない。
そして、T1の時点でドア操作者がドア保持用スイッチ32A,32Bのいずれかのボタンを押すとドア保持用スイッチがオンとなりECU40にオン信号が入力される。このとき、ドア開閉センサ信号がオン且つドア保持用スイッチがオンの状態となり、ECU40はクラッチコントローラ27に、スライドアクチュエータを通じてスライドレバー10を高圧圧接側(スプール部材3が第2係止位置となる側)へ駆動する信号を送信し、スプール部材3が第2係止位置となる。
そして、スプール部材3が第2係止位置となりスプール(回転部材)25aが回転規制されてドア22の開動が十分に規制されるとドア22の開操作制御がオンの状態(つまり、ドア2の開動を規制中)であることを示すため各LED32C,32Dが点灯する。
上記のようにクラッチ26が制御されると、クラッチ26によりプーリ25の回転が規制されてワイヤ24のプーリ25からの繰り出しが規制されることとなり、ドアチェッカ2のアーム部23Bがドアの開き方向に相対変位することができずにドア22の開動が規制されることとなる。またこのとき、ドア22を閉動させた場合にはワイヤ24が弛むことにより通常通りにドア22が閉動され、規制力は働かない。
次にT2の時点では、ドア操作者がドア保持用スイッチ32A,32Bのいずれかのボタンを1秒以内に2回押すことによりドア保持用スイッチ信号がオフとなる。ドア保持用スイッチ信号がオフとされるとECU40はクラッチ26のスライドアクチュエータ11が軸部材1を低圧圧接側(スプール部材3が第1係止位置となる側)へ駆動しその状態を保持するための信号をクラッチコントローラ7に送信し、スライドアクチュエータ11が制御される。このときドア22の開動の規制が解除され、LED32C,32Dの点灯も中止される。
その後T3の時点では、再びドア保持用スイッチ信号がオンとされる。ECU40はクラッチコントローラ27に信号を送信してスライドアクチュエータを通じて軸部材1を高圧圧接側へ駆動し、スプール部材3を第2係止位置とする。そしてドアの開動が十分に規制されると各LED32C,32Dが点灯する。
T4の時点ではドアが完全に閉じられドア開閉センサがオフとなる。ECU40はドア開閉センサ信号がオフとなった時点から所定時間(1〜2秒)後にクラッチ26の通電を停止するようにクラッチコントローラ27に信号を送信する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態のクラッチ機構について説明する。
図7は本実施形態のクラッチ機構の構成図であり、図1(a2)に対応する図である。図7において、図1と同符号は同様のものを示し、これらについては説明を省略または簡略化する。
図7に示すように、本実施形態のクラッチ機構13は、軸部材1が回転アクチュエータ(電動モータ)11によって回転駆動されるようになっている。他の構成は第1実施形態と同様になっている。
つまり、第1実施形態のクラッチ機構では、軸部材1は固定されており、クラッチ機構は円筒状部材2の回転を許容する状態と回転停止する状態とに切り替えうるブレーキ機構として構成されているが、本実施形態のクラッチ機構13は、回転アクチュエータ11による軸部材1の回転を円筒状部材2に伝える状態と伝えない状態とに切り替えうる動力伝達クラッチ機構として構成されている。
本実施形態のクラッチ機構13は、このように動力伝達クラッチ機構として構成されているので、例えば、自動車用電動スライドドアにおいて、電動と手動とを切り替えるために適用することができる。
この場合、円筒状部材2に図示しないスライドドアを駆動するワイヤー24´を巻回し、円筒状部材2が回転すると、ワイヤー24´を巻き取ってスライドドアを開放側又は閉鎖側に駆動するように構成する。したがって、スライドレバー10をコイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに高圧圧接する位置にすれば、回転アクチュエータ11により軸部材1を回転させると、円筒状部材2も軸部材1と連動して回転しワイヤー24´を巻き取ってスライドドアを開放側又は閉鎖側に駆動することができる。
このように、アクチュレータ(スライドドア駆動モータ)のクラッチ機構がそれぞれの回転アクチュエータ11と連動する状態になっていると、手動でスライドドアを開閉動作させようとすると停止状態の回転アクチュエータ11が抵抗になって手動操作の妨げになるが、スライドレバー10をコイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに低圧圧接する位置にすれば、円筒状部材2は軸部材1に対して自由に回転できるため、円筒状部材2に巻回されたワイヤー24´は回転アクチュエータ11により拘束されることがなくなり、ワイヤー24´の巻き取りや繰り出しを自由に行える状態になる。したがって、手動でスライドドアを何ら支障なく開閉動作させることができる。
本実施形態のクラッチ機構においても、第1実施形態の適用例のごとく、スライドレバー10をスライド駆動するスライドアクチュエータを備えることにより、スライドドアの電動開閉状態と手動開閉状態とを遠隔操作で電気的に切り替えることが可能になる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態のクラッチ機構について説明する。
図8〜図10は本発明の第3実施形態のクラッチ機構を示す図であり、図8はそのクラッチ機構の断面図、図9は本クラッチ機構が適用された自動車用バックドアの概略斜視図、図10はその自動車用バックドアのクラッチ機構の変形例を示す斜視図である。なお、図8において、図1,図7と同符号は同様のものを示し、これらについては説明を省略または簡略化する。
本実施形態のクラッチ機構13´も、第2実施形態のものと同様に、動力伝達クラッチ機構として構成されているが、図8,図9に示すように、第2実施形態とは異なるものに適用されている。
つまり、本クラッチ機構13´は、図9に示すように、バックドア(テールゲート)18を旋回駆動するアクチュエータ17に介装されており、バックドア18を電動で開閉したり、手動で開閉したりするための切替機構として用いている。
バックドア18の電動開閉は、図9に示すように、基端部12aを車体に枢支され先端部12bをバックドア18に枢着されたアーム12に対して、回転アクチュエータ(電動モータ)11を通じて基端部12aを回動することで先端部12bを揺動させてバックドア18を開閉するようにしたものである。
つまり、本実施形態のクラッチ機構13´は、図8に示すように、回転アクチュエータ11とアーム12との間に介装され、回転アクチュエータ11による軸部材1の回転を円筒状部材2及びアーム12に伝える状態と伝えない状態とに切り替えうる動力伝達クラッチ機構として構成されている。
そして、スライドレバー10を、コイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに高圧圧接する位置にすれば、回転アクチュエータ11により軸部材1を回転させると、円筒状部材2も軸部材1と連動して回転し円筒状部材2と一体回転するアーム12が回転駆動されバックドアを電動で開閉駆動することができる。
また、このように、クラッチ機構が回転アクチュエータ11とアーム12とを連動させる状態になっていると、手動でバックドアを開閉動作させようとすると停止状態の回転アクチュエータ11が抵抗になって手動操作の妨げになるが、スライドレバー10をコイルばね状部材4が円筒状部材2の内周面2aに低圧圧接する位置にすれば、円筒状部材2は軸部材1に対して自由に回転できるため、円筒状部材2と一体回転するアーム12は回転アクチュエータ11により拘束されることがなくなり、自由に回転動作しうる状態になる。したがって、手動でバックドアを何ら支障なく開閉動作させることができる。
本実施形態のクラッチ機構においても、第1実施形態の適用例のごとく、スライドレバー10をスライド駆動するスライドアクチュエータを備えることにより、スライドドアの電動開閉状態と手動開閉状態とを遠隔操作で電気的に切り替えることが可能になる。
このように、本実施形態にかかるクラッチ機構13によれば、軸部材1が回転する場合においてもこの回転力を断接することができる。
なお、図10は、回転アクチュエータ(電動モータ)16と軸部材1との間に斜歯ギヤ機構15と平歯ギヤ機構14とからなる減速機構を介装したもので、回転アクチュエータ16の回転を減速してアーム12を駆動するようになっている。
平歯ギヤ機構14のギヤ14aは、軸部材1に取り付けられている(。他の構成は、第3実施形態と同様になっている。このような構成の場合には、回転アクチュエータ(電動モータ)16の負荷が軽減されるので、回転アクチュエータに小型で小容量のものを用いることができる。
(その他)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更しうるものである。
例えば、スプール部材3の外周に巻き付けられる巻き付け部材としての上記の実施形態ではコイルばね状部材4が用いられているが、例えば、スプール部材3の外周に沿う形状の部分円筒を用いて、部分円筒の両端又は一端を第1溝部5A,6Aの下方の側壁面(縮径用壁面)5a,6aに当接させて縮径状態を達成し、部分円筒の両端又は一端を第2溝部5B,6Bの上方の側壁面(拡径用壁面)5b,6bに接させて縮径状態を達成するように構成してもよい。
また、巻き付け部材の端部を係止する係止部についても、上記の実施形態のような係止溝により構成し巻き付け部材の端部との相対位置でスプール部材3を第1係止位置と第2係止位置とに切り替える構成のほか、何らかの駆動手段で係止部自体を周方向に駆動するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態としてのクラッチ機構を示す図であって、(a1)はその回転フリー状態を示す縦断面図、(a2)はその回転フリー状態を示す横断面図[(a1)のA−A矢視断面図]、(b1)はその回転拘束状態を示す縦断面図、(b2)はその回転拘束状態を示す横断面図[(b1)のB−B矢視断面図]、(c)はその軸部材の端面を示す図[(a1)のC矢視図]、(d)はその連携機構を示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態としてのクラッチ機構の巻き付け部材としてのコイルばね状部材を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る自動車用ドアの開動作規制装置を説明する図であって、自動車用ドアの概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る自動車用ドアの開動作規制装置を説明する図であって、車体とドア及びドアチェッカとの取付部の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る自動車用ドアの開動作規制装置を説明する図であって、その制御系にかかる電気回路図である。 本発明の第1実施形態に係る自動車用ドアの開動作規制装置を説明する図であって、その各スイッチの作動チャートである。 本発明の第2実施形態としてのクラッチ機構を示す縦断面図であって、図1(a1)に対応する。 本発明の第3実施形態としてのクラッチ機構を示す縦断面図であって、図1(a1)に対応する。 本発明の第3実施形態に係る自動車用バックドアの電動開閉装置を説明するバックドアの斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る自動車用バックドアの電動開閉装置の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 軸部材
2 円筒状部材
3 スプール部材(円柱状部)
3a,3b スプール部材3の環状の突起
3A 延設部材
3c 延設部材3Aの先端面
4 巻き付け部材としてのコイルばね状部材
4a,4b コイルばね状部材4の端部
5,6 係止部
5A 第1溝部
5B 第2溝部
5C 接続溝部
5a,6a 側壁面(縮径用壁面)
7a,7b 軸受
8 コイルスプリング
9a,9b 支持部材
10 スライドレバー
10A 第1楔部
10B 第2楔部
10a,10b 接触面
11 回転アクチュエータ(電動モータ)
12 アーム
13,13´,26 クラッチ機構
19 連携機構

Claims (10)

  1. 軸部材と該軸部材の外周に配置され回転可能に装備された円筒状部材との間で回転の断接を行なうクラッチ機構であって、
    前記軸部材に一体回転しうるように装備された円柱状部に巻回され、前記軸部材と前記円筒状部材との間に配置された巻き付け部材と、
    いずれも前記円柱状部に設けられ、前記巻き付け部材の両端部をそれぞれ係止する2つの係止部と、をそなえ、
    前記2つの係止部のうち少なくとも一方は、前記巻き付け部材を縮径させて前記巻き付け部材を前記円筒状部材の内周面から離隔又は低圧圧接させる第1係止位置と、前記巻き付け部材を拡径させて前記巻き付け部材を前記円筒状部材の内周面に高圧圧接させる第2係止位置とに、切り替え可能に構成され
    前記円筒状部材は、一端側と他端側とで分割形成された軸受に支持され、前記巻き付け部材は前記軸受の分割された軸方向中間部に配置されている
    ことを特徴とする、クラッチ機構。
  2. 前記軸部材は固定されている
    ことを特徴とする、請求項記載のクラッチ機構。
  3. 前記軸部材は回転可能である
    ことを特徴とする、請求項記載のクラッチ機構。
  4. 前記軸部材を回転駆動するアクチュエータがそなえられている
    ことを特徴とする、請求項記載のクラッチ機構。
  5. 前記巻き付け部材の端部は前記円柱状部分に向けて屈曲形成され、
    前記係止部は、前記巻き付け部材の屈曲形成された前記端部を係止する係止溝として構成され、
    前記係止溝には、前記端部を前記巻き付け部材の縮径する側に押圧する縮径用壁面と、前記端部を前記巻き付け部材の拡径する側に押圧する拡径用壁面と、が設けられ、
    前記縮径用壁面が前記端部を押圧する前記第1係止位置と、前記拡径用壁面が前記端部を押圧する前記第2係止位置との間で、前記係止部の位置を切り替える切替機構を備えたことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載のクラッチ機構。
  6. 前記円柱状部は前記軸部材に対して軸方向に移動可能に装備され、
    前記係止溝は、前記縮径用壁面を有し前記軸部材の軸線方向に延びるように形成された第1溝部と、前記拡径用壁面を有し前記第1溝部から周方向にシフトした位置で前記軸部材の軸線方向に延びるように形成された第2溝部と、前記第1溝部の両壁面と前記第2溝部の両壁面とを滑らかに接続する屈曲壁面をそなえた接続溝部とをそなえ、
    前記切替機構は、前記円柱状部を前記軸部材に対して軸方向に駆動させて、前記巻き付け部材の前記端部が前記第1溝部内に位置する状態と前記第2溝部内に位置する状態とで切り替える軸方向位置切替機構として構成される
    ことを特徴とする、請求項記載のクラッチ機構。
  7. 前記軸方向位置切替機構は、前記軸部材の一端に設けられ前記円柱状部を前記軸部材に対して軸方向の一方に向けて付勢する付勢部材と、前記軸部材の他端と前記円柱状部との間に楔状に介装され、自身の厚みに応じて前記円柱状部を前記付勢部材の付勢力に抗して軸方向の他方に押圧するスライドレバーとを備えている
    ことを特徴とする、請求項記載のクラッチ機構。
  8. 前記スライドレバーをスライド駆動するスライドアクチュエータが備えられている
    ことを特徴とする、請求項記載のクラッチ機構。
  9. 前記巻き付け部材は、コイルばね状に形成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載のクラッチ機構。
  10. 前記軸部材と前記円柱状部との間に、前記円柱状部を前記軸部材と一体に回転するように前記軸部材に連携させる連携機構を備え、前記連携機構は前記軸部材と前記円柱状部との間に一定以上のトルクが加わると連携を解除する構造が用いられている
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載のクラッチ機構。
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