JP2000245734A - 超音波内視鏡診断装置 - Google Patents

超音波内視鏡診断装置

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JP2000245734A
JP2000245734A JP11052900A JP5290099A JP2000245734A JP 2000245734 A JP2000245734 A JP 2000245734A JP 11052900 A JP11052900 A JP 11052900A JP 5290099 A JP5290099 A JP 5290099A JP 2000245734 A JP2000245734 A JP 2000245734A
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JP
Japan
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ultrasonic
connector
shield
endoscope
signal
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JP11052900A
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English (en)
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Hidemichi Aoki
秀道 青木
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信号線に混入したノイズを超音波観測装置に伝
送させることなく、モニタ上に良好な超音波画像を表示
させる超音波内視鏡診断装置を提供すること。 【解決手段】超音波コネクタ8のコネクタ本体61内に
挿通された超音波信号ケーブル40は、フレーム部62
内に挿通された後、第1隙間部62aを通ってカバーシ
ールド73とフレーム部62との間に配置される。この
ときの超音波信号ケーブル40は、総合シールド46が
剥き出た状態になっている。この総合シールド46は、
シールドクランプ72によって、接地板66に電気的に
接続されているフレーム部62に電気的に接触した状態
で固定される。一方、超音波信号ケーブル40の総合シ
ールド46が剥がされた状態の同軸線45は、再びフレ
ーム部62内に挿通されて、フレーム部62内に配置さ
れているフェライトコア63の有する透孔63a内に挿
通配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入部先端に電子
走査式の超音波送受信部を有する電子走査式超音波内視
鏡と、この電子走査式超音波内視鏡が接続される超音波
観装置とを備える超音波内視鏡診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】細長の挿入部を体腔内に挿入することに
より、体腔内臓器等を観察したり、必要に応じて処置具
挿通用チャンネル内に挿通した処置具を用いて各種治療
処置の行える内視鏡が広く利用されている。
【0003】前記処置具挿通用チャンネルを有する内視
鏡では例えば、この処置具挿通用チャンネルに超音波プ
ローブを挿通させることにより超音波診断を行える。前
記内視鏡を用いて超音波診断を行う場合、超音波プロー
ブを処置具挿通用チャンネルを介して目的部位へ導き、
超音波ビームを発振することによって超音波診断を行え
る。
【0004】また、内視鏡の機能の他に、超音波による
音響的な観察ができる超音波内視鏡も実用化されてい
る。
【0005】例えば、特開平7−227394号公報に
は診断用超音波振動子の超音波走査範囲内の所定の位置
に治療用超音波振動子の集束点が設定された超音波診断
治療システムが開示されている。このシステムによれ
ば、診断用超音波振動子による診断用超音波画像をリア
ルタイム表示しながら治療用超音波を放射して治療部位
を焼灼治療することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平7−227394号公報に示した超音波診断治療シ
ステムでは、診断用超音波画像をリアルタイム表示しな
がら治療用超音波を放射して治療部位を焼灼治療する場
合、診断用超音波振動子から放射される診断用超音波の
周波数と、治療用超音波振動子から放射される治療用超
音波の周波数が近いとか、治療用超音波に診断用超音波
の周波数成分が含まれていると、生体から反射した治療
用超音波の反射エコーを診断用超音波振動子が受信して
ノイズとなってしまうことがあった。
【0007】特に、電子走査式超音波内視鏡では挿入部
先端側に配設されている電子走査式超音波送受信部を構
成するアレイ振動子のアレイ各素子から超音波観測装置
に着脱自在なコネクタに至る複数の極細な信号線が挿通
配置されており、これら信号線にノイズが混入すること
により、モニタ画面上に表示される診断用超音波画像に
ゴーストなどを発生させて診断に支障をきたすおそれが
あった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、アレイ素子から延出する信号線に混入したノイズ
を、超音波観測装置に伝送させることなく、モニタ画面
上に良好な超音波画像を表示させる超音波内視鏡診断装
置を提供することを目的にしている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波内視鏡診
断装置は、体腔内に挿入される挿入部の先端側に電子走
査式超音波送受信部を有する超音波内視鏡と、前記電子
走査式超音波送受信部から超音波を発生させるための駆
動信号の生成及び前記電子走査式超音波送受信部で受信
した超音波信号に対する信号処理等を行う超音波観測装
置とを備える超音波内視鏡診断装置であって、前記電子
走査式超音波送受信部から延出する複数の信号線を総合
シールド及び総合ジャケットを被覆してひとまとめに形
成した超音波信号ケーブルに、前記超音波観測装置に着
脱自在に接続される超音波コネクタを有し、この超音波
コネクタ内に、前記超音波信号ケーブルの総合シールド
を前記超音波観測装置の接地部材に電気的に導通させる
電気的接地手段と、前記信号線に混入したノイズを除去
するノイズ除去手段とを具備している。
【0010】この構成によれば、信号線内に混入したノ
イズは、超音波コネクタ内で効果的に除去され、超音波
観測装置にノイズの混入していない信号が伝送される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図6は本発明の一実施
形態に係り、図1は超音波内視鏡診断装置の概略構成を
説明する図、図2は電子走査式超音波内視鏡の先端部分
を説明する斜視図、図3は電子走査式超音波内視鏡の先
端部分の概略構成を説明する断面図、図4は超音波信号
ケーブル基端部の構成を説明する図、図5は超音波コネ
クタ内部構造を説明する断面図、図6は超音波コネクタ
要部の構成を説明する拡大図である。なお、図3(a)
は電子走査式超音波内視鏡の先端部分の長手方向を説明
する断面図、図3(b)は図3(a)のA−A線断面
図、図3(c)は図3(a)のB−B線断面図、図5
(a)は超音波コネクタの断面図、図5(b)は図5
(a)のC−C線断面図、図5(c)は図5(a)のD
−D線断面図である。
【0012】図1に示すように本実施形態の超音波内視
鏡診断装置1は、挿入部先端に電子走査式の超音波送受
信部を有する電子走査式超音波内視鏡(以下超音波内視
鏡と略記する)2と、この超音波内視鏡2の照明光学系
に観察部位を照明するための照明光を供給する光源装置
3と、超音波を発生させる駆動信号を生成するととも
に、受信した超音波信号に対する信号処理等を行う超音
波観測装置4と、この超音波観測装置4に接続され超音
波診断画像を表示する図示しない表示装置とで主に構成
されている。
【0013】前記超音波内視鏡2と前記光源装置3とは
ユニバーサルコード5の基端部に設けられている内視鏡
用コネクタ6を介して着脱自在な構成であり、前記超音
波内視鏡2と前記超音波観測装置4とは前記内視鏡用コ
ネクタ6の側部から延出する超音波ケーブル7の基端部
に設けられている超音波コネクタ8を介して着脱自在な
構成になっている。
【0014】前記超音波内視鏡2は、体腔内に挿入され
る細長な挿入部2aと、この挿入部2aの後端に位置す
る操作部2bと、この操作部2bの基端部に設けられた
接眼部2cとで主に構成されており、前記ユニバーサル
コード5は、前記操作部2bの側部から延出している。
【0015】前記挿入部2aは、先端側から順に硬質な
樹脂部材で形成した先端硬質部9、この先端硬質部9の
後端に位置する湾曲自在な湾曲部10、この湾曲部10
の後端に位置して前記操作部2bの先端部に至る細径か
つ長尺で可撓性を有する可撓部11を連設して構成され
ている。そして、前記先端硬質部9の先端には超音波振
動子部20が着脱自在に連結固定されるようになってい
る。なお、前記先端硬質部9の材質としては、耐薬品性
や生体適合性の良好なポリスルフォン等の樹脂部材が用
いられる。
【0016】前記操作部2bには前記湾曲部10を所望
の方向に湾曲制御するためのアングルノブ12と、送気
及び送水操作を行うための送気・送水ボタン13、吸引
操作を行うための吸引ボタン14、処置具を体腔内の目
的部位に挿入するための処置具挿入口15が設けられて
いる。なお、符号16は後述する鉗子起上台を操作する
鉗子起上レバーである。
【0017】前記処置具挿入口15は、前記挿入部2a
内に設けられた処置具挿通用チャンネル(図3符号31
参照)に連通している。そして、図2に示すように前記
処置具挿入口15及び処置具挿通用チャンネル31を介
して挿通された一点鎖線に示す組織吸引針などの処置具
は、先端硬質部9に設けられている先端面9aに開口す
る鉗子出口9bから体腔内に導出するようになってい
る。
【0018】図3(a)及び図3(b)に示すように前
記超音波振動子部20を構成する振動子アレイ本体21
は、例えばポリエーテルエーテルケトン等の樹脂部材で
形成されており、前記先端硬質部9に設けられている配
置用透孔9cに固定ビス32によって着脱自在に連結固
定されるようになっている。そして、前記振動子アレイ
本体21と配置用透孔9cとの隙間を介して体液などが
挿入部2a内に侵入することを防止するOリング34が
Oリング押さえ35によって配置用透孔9cの内周面所
定位置に配置されている。
【0019】なお、前記振動子アレイ本体21及び先端
硬質部9は樹脂部材で形成されている。このため、振動
子アレイ本体21を先端硬質部9に固定する際に、先端
硬質部9に形成した雌ネジ部に固定ビス32を直接螺合
させた場合、先端硬質部9に形成された雌ネジが磨耗し
て固定状態が不安定になるおそれがある。
【0020】したがって、振動子アレイ本体21と先端
硬質部9との間に断面形状が略C字形状の本体固定金具
33を配置している。この本体固定金具33には、前記
先端硬質部9に形成されている固定ビス32が挿通配置
される透孔9dに対応する位置に、雌ネジ部を有する貫
通孔33aが形成されている。つまり、前記透孔9dか
ら挿入された固定ビス32を前記貫通孔33aの雌ネジ
に螺合させて、振動子アレイ本体21を固定ビス32の
押圧力によって先端硬質部9の所定位置に強固、かつ安
定的に固設している。
【0021】図2及び図3(a)に示すように前記超音
波振動子部20は、振動子アレイ本体21に例えば複数
のアレイ素子27,…,27を配列させて構成した超音
波振動子21aを備えており、内視鏡挿入部2aの挿入
軸方向に平行でかつ図中矢印22で示す範囲の超音波走
査範囲を有している。そして、前記超音波振動子21a
の超音波走査面中央部に対して前記処置具挿通用チャン
ネルの鉗子出口9bの中心軸が含まれる構成になってい
る。
【0022】前記先端面9aには観察部位に照明光を照
射する照明光学系を構成する照明レンズカバー23や観
察部位の光学像をとらえる観察光学系を構成する観察用
レンズカバー24が設けられ、前記鉗子出口9b近傍に
はこの鉗子出口9bから突出する例えば組織吸引針(不
図示)等の処置具の突出方向を調整する鉗子起上台25
が揺動可能に設けられている。
【0023】なお、前記鉗子起上台25を揺動自在にす
る鉗子起上台軸36を樹脂部材で形成されている先端硬
質部9に直接設けることによって、前記先端硬質部9が
変形したり摩耗することによって鉗子起上台25の動作
不良が発生するおそれがある。
【0024】この不具合を防止するため、図3(c)に
示すように軸挿通孔37aを有する金属部材で形成され
た起上台固定金具37を先端硬質部9に配置している。
このとき、起上台固定金具37の軸挿通孔37a内には
鉗子起上台軸36が配設され、この鉗子起上台軸36を
鉗子起上台25に挿通配置させ、この状態の起上台固定
金具37を先端硬質部9に配置し、ビス38を雌ネジ部
37bに螺合させている。このことによって、起上台固
定金具37が先端硬質部9の所定位置にビス38によっ
て強固にかつ安定して固定されるとともに、鉗子起上台
25が所定の位置に揺動自在に配置される。
【0025】前記鉗子起上台25は、前記操作部2bに
設けた鉗子起上レバー16を操作することにより矢印2
8に示すように実線に示す鉗子起上台25の位置から一
点鎖線に示す鉗子起上台25の位置まで揺動する。この
とき、揺動する鉗子起上台25上に配置されている処置
具は、前記鉗子出口9bの中心軸が超音波走査面に含ま
れていることにより超音波走査面内を移動する。
【0026】なお、符号26は前記観察用レンズカバー
24に噴出口を対向させて、レンズカバーの表面に付着
した汚物や体液を除去する際に使用する送気・送水ノズ
ルである。また、図3(a)に示すように前記振動子ア
レイ本体21の突出形状は、前記観察用レンズカバー2
4を通して観察可能な矢印29に示す光学視野範囲を遮
ることがないように構成されている。
【0027】前記配置用透孔9cの基端部には口金39
aを介して超音波信号ケーブル保護チューブ(以下保護
チューブと略記する)39の一端部が固定されている。
この保護チューブ39内に前記各アレイ素子27,…,
27から延出する複数の極細な信号線をひとまとめにし
た超音波信号ケーブル40が挿通している。 前記複数
のアレイ素子27,…,27から延出する信号線をひと
まとめにした超音波信号ケーブル40は、挿入部2a、
操作部2b、ユニバーサルコード5内、内視鏡コネクタ
6、超音波ケーブル7内を通って図5(a)に示すよう
に前記超音波コネクタ8内に延在している。
【0028】図4に示すように前記超音波信号ケーブル
40は、対応するアレイ素子27に接続された信号線4
1と、この信号線41の周囲に誘電体42を介して巻か
れた接地線43と、この接地線43を覆うジャケット4
4とで形成した複数の同軸線45と、これら複数の同軸
線45をひとまとめに覆う総合シールド46と、この総
合シールド46をさらに被覆する総合ジャケット47と
で構成され、前記同軸線45の基端にはコンタクトパッ
ド,接地パッド,延長用接続パッドを備えたフレキシブ
ル基板(以下FPCと略記する)48が接続されてい
る。
【0029】なお、本実施形態においては前記超音波信
号ケーブル40の複数の信号線41を、4つの同軸線4
5に分割し、これら複数に分割した同軸線45に対して
それぞれFPC48を設けている。また、前記信号線4
1は、振動子アレイ本体21に配列されている複数のア
レイ素子27,…,27の1つに対してそれぞれ1本ず
つ配線されている。さらに、前記同軸線45とフレキシ
ブル基板48との接続は、前記信号線41をFPC48
に設けたコンタクトパッドに半田付けする一方、前記接
地線43をFPC48に設けた接地パッドに半田付けし
て行われる。前記コンタクトパッド及び接地パッドはそ
れぞれ前記延長用接続パッドに導通している。
【0030】図5を参照して超音波コネクタ8内に配置
される超音波信号ケーブル40の接続構造を説明する。
【0031】図に示すように超音波コネクタ8は、前記
超音波信号ケーブル40が挿通する挿通用透孔を有する
金属製で箱状の外装部材であるコネクタ本体61と、こ
のコネクタ本体61の内部空間内に取付け配置され、前
記挿通用透孔に対応する配置用透孔を有し、前記コネク
タ本体61の先端側開口より突出して配置される電気的
接地手段を構成する内装部材であるフレーム部62とで
主に構成されている。
【0032】前記フレーム部62内には前記超音波信号
ケーブル40の総合シールド46を剥いだ状態の同軸線
45が挿通配置される透孔63aを備えたパイプ状でノ
イズ除去手段を構成する不要輻射ノイズ低減部材である
フェライトコア63と、前記FPC48が接続されるコ
ネクタ64を配設したマッチング基板65等が設けられ
ている。
【0033】そして、前記マッチング基板65には前記
超音波観測装置4に電気的に接続される図示しない複数
の接続ピン及び電気的接地手段を構成する接地板66を
設けたコネクタユニット67が接続されている。このコ
ネクタユニット67に設けた接地板66は、前記フレー
ム部62に電気的に接続されている。一方、前記フレー
ム部62の外周面にはカバーシールド73がフレーム部
62に電気的に導通した状態で配設されている。
【0034】前記コネクタ本体61とフレーム部62と
は絶縁ブロック68及び絶縁シート69によって、2つ
の部材が電気的に非導通な状態となるように一体的に固
定されている。
【0035】なお、図5(a)に示すように前記絶縁ブ
ロック68は、点線に示すビスによってフレーム部62
に一体的に固定されるとともに、図5(c)に示す実線
に示すビスによってコネクタ本体61に対しても一体的
に固定されている。このことによって、コネクタ本体6
1とフレーム部62とが確実に絶縁される。また、符号
70は前記フレーム部62の先端側側周面を被覆するゴ
ムカバーであり、符号71は超音波コネクタ8を超音波
観測装置4に着脱させるとき使用するレバーである。
【0036】図5(a),(b)及び図6に示すように
超音波コネクタ8のコネクタ本体61内に挿通された超
音波信号ケーブル40は、1度フレーム部62内に挿通
された後、第1隙間部62aを通ってカバーシールド7
3とフレーム部62との間に配置される。このカバーシ
ールド73とフレーム部62との間に配置される超音波
信号ケーブル40は、総合ジャケット47を剥がされて
総合シールド46が剥き出した状態になっており、この
剥き出た状態の総合シールド46がシールドクランプ7
2によって少なくとも前記接地板66に電気的に接続さ
れているフレーム部62若しくはこのフレーム部62に
電気的に導通したカバーシールド73に電気的に接触し
た状態で固定されている。このことによって、前記超音
波信号ケーブル40の総合シールド46は、フレーム部
62又はカバーシールド73及びフレーム部62を介し
て接地板66に電気的に導通した状態になっている。
【0037】一方、前記超音波信号ケーブル40は、第
2隙間部62bを通って再びフレーム部62内に挿通し
ている。このとき、前記フレーム部62内には総合シー
ルド46が剥がされた状態の超音波信号ケーブル40で
ある複数の同軸線45が挿通されている。
【0038】前記総合シールド46が剥がされた状態の
同軸線45は、フレーム部62内に配置されているフェ
ライトコア63の有する透孔63aの一開口端側から他
開口端側に挿通された後、前記フェライトコア63の外
周側を通って、再び一開口端側から挿通されて他開口端
側から突出してフレーム部62内の所定の位置に配置さ
れて、FPC48とコネクタ64とが電気的に接続され
ている。
【0039】上述のように構成した超音波コネクタ8の
作用を説明する。
【0040】超音波コネクタ8を超音波観測装置4に接
続することにより、超音波コネクタ8の接続ピンと超音
波観測装置4の図示しない接点端子とが接触導通して超
音波振動子21aと超音波観測装置4との間の信号の送
受が可能な状態になると同時に、超音波コネクタ8の接
地板66と超音波観測装置4の図示しない接地状態のシ
ャーシとが導通状態になる。そして、超音波信号ケーブ
ル40の総合シールド46は、超音波観測装置4のシャ
ーシに対してフレーム部62,接地板66を介して導通
状態になることによって、総合シールド46が同軸線4
5のシールドとして機能するので、同軸線45内を挿通
する信号線41に混入するノイズが低減される。
【0041】一方、総合シールド46が剥がされた状態
の同軸線45は、フレーム部62の内周面側に配置され
ているフェライトコア63の透孔63a内に挿通配置さ
れているので、同軸線45に混入したノイズ成分は直接
フェライトコア63に吸収される。このため、超音波観
測装置4側にはノイズの混入していない信号だけが伝送
される。
【0042】このように、超音波コネクタに挿通配置さ
れる超音波信号ケーブルの基端側の総合シールドを露出
させた状態にして、この総合シールドの基端部を接地板
に対して電気的に導通して接続されたフレーム部に直接
又はカバーシールドを介して電気的に接触させたことに
よって、超音波コネクタを超音波観測装置に接続したと
き、超音波信号ケーブルに設けた総合シールドが同軸線
のシールドとして機能して、信号線に混入するノイズを
大幅に低減することができる。
【0043】また、フレーム部の内周面側に配置したフ
ェライトコアの透孔内に総合シールドを剥いだ状態の同
軸線を挿通配置させたことによって、同軸線内の信号線
に混入しているノイズ成分を直接的にフェライトコアに
吸収させて、超音波観測装置側にノイズの混入していな
い信号だけを伝送することができる。
【0044】ところで、上述したように超音波内視鏡が
接続される超音波観測装置と、電気的にフローティング
されている光源装置等とを組み合わせて使用する超音波
内視鏡診断装置においては、超音波観測装置も電気的に
フローティング状態にして超音波内視鏡に接続しなけれ
ばならない。
【0045】このため、図7に示すように前記光源装置
と超音波観測装置との接続部となる内視鏡コネクタ6
に、前記超音波観測装置側の導通部材であるケーブル口
金81と、前記光源装置側の導通部材である内視鏡コネ
クタフレーム82とが電気的に接触することを防止する
絶縁部材として絶縁リング83を設けている。
【0046】図に示すように前記ケーブル口金81及び
前記内視鏡コネクタフレーム82は、ビス84によって
絶縁リング83に一体的に接続固定されている。
【0047】また、図に示すように内視鏡コネクタ6に
は高周波漏れ電流帰還端子85が設けられており、この
高周波漏れ電流帰還端子85から延出する電線86が図
示しない操作部に設けられた金属部材に電気的に導通し
ている。
【0048】このように、接続部に絶縁部材を配置し、
この絶縁部材に超音波内視鏡とともに組み合わせて使用
させる各装置の導通部材を電気的に絶縁することなく接
続することによって、超音波内視鏡診断装置において容
易に電気的なフローティング状態を実現することができ
る。
【0049】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0050】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0051】(1)体腔内に挿入される挿入部の先端側
に電子走査式超音波送受信部を有する超音波内視鏡と、
前記電子走査式超音波送受信部から超音波を発生させる
ための駆動信号の生成及び前記電子走査式超音波送受信
部で受信した超音波信号に対する信号処理等を行う超音
波観測装置とを具備する超音波内視鏡診断装置におい
て、前記電子走査式超音波送受信部から延出する複数の
信号線を総合シールド及び総合ジャケットを被覆してひ
とまとめに形成した超音波信号ケーブルに前記超音波観
測装置に着脱自在に接続される超音波コネクタを有し、
この超音波コネクタ内に、前記超音波信号ケーブルの総
合シールドの基端部を前記超音波観測装置の接地部材に
電気的に導通させる電気的接地手段と、前記信号線に混
入したノイズを除去するノイズ除去手段と、を具備する
超音波内視鏡診断装置。
【0052】(2)前記電気的接地手段は、前記超音波
観測装置に設けられている接地部材に電気的に導通する
接地板と、この接地板に電気的に導通して接続される前
記超音波コネクタの外装を形成する外装部材内に配置さ
れる内装部材と、この内装部材に前記総合シールドを電
気的固設する固定部材とで構成される付記1記載の超音
波内視鏡診断装置。
【0053】(3)前記外装部材は導電性部材で形成さ
れ、この外装部材と前記内装部材とを電気的に絶縁した
付記2記載の超音波内視鏡診断装置。
【0054】(4)前記ノイズ除去手段は、パイプ形状
のフェライトコアであり、前記総合シールドから露出し
た状態の信号線がフェライトコアの透孔に挿通配置され
る付記1記載の超音波内視鏡診断装置。
【0055】(5)超音波内視鏡が接続される超音波観
測装置と、電気的にフローティングされている装置とを
組み合わせて使用する超音波内視鏡診断装置において、
前記超音波観測装置の導通部と、前記電気的にフローテ
ィングされている装置の導通部との接続部に絶縁部材を
設け、電気的に絶縁した超音波内視鏡診断装置。
【0056】(6)前記接続部を、前記電気的にフロー
ティングされている装置に接続されるコネクタ部に設け
た付記5記載の超音波内視鏡診断装置。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
レイ素子から延出する信号線に混入したノイズを、超音
波観測装置に伝送させることなく、モニタ画面上に良好
な超音波画像を表示させる超音波内視鏡診断装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は本発明の一実施形態に係り、
図1は超音波内視鏡診断装置の概略構成を説明する図
【図2】電子走査式超音波内視鏡の先端部分を説明する
斜視図
【図3】電子走査式超音波内視鏡の先端部分の概略構成
を説明する断面図
【図4】超音波信号ケーブル基端部の構成を説明する図
【図5】超音波コネクタ内部構造を説明する断面図
【図6】超音波コネクタ要部の構成を説明する拡大図
【図7】内視鏡用コネクタの構成例を示す図
【符号の説明】
8…超音波コネクタ 40…超音波信号ケーブル 45…同軸線 46…総合シールド 61…コネクタ本体 62…フレーム部 63…フェライトコア 66…接地板 68…絶縁ブロック 69…絶縁シート 73…カバーシールド
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 9/00 H05K 9/00 L

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入される挿入部の先端側に電
    子走査式超音波送受信部を有する超音波内視鏡と、前記
    電子走査式超音波送受信部から超音波を発生させるため
    の駆動信号の生成及び前記電子走査式超音波送受信部で
    受信した超音波信号に対する信号処理等を行う超音波観
    測装置とを備える超音波内視鏡診断装置において、 前記電子走査式超音波送受信部から延出する複数の信号
    線を総合シールド及び総合ジャケットを被覆してひとま
    とめに形成した超音波信号ケーブルに、前記超音波観測
    装置に着脱自在に接続される超音波コネクタを有し、 この超音波コネクタ内に、前記超音波信号ケーブルの総
    合シールドを前記超音波観測装置の接地部材に電気的に
    導通させる電気的接地手段と、 前記信号線に混入したノイズを除去するノイズ除去手段
    と、 を具備することを特徴とする超音波内視鏡診断装置。
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