JP2000219160A - トラクタのボンネット構造 - Google Patents

トラクタのボンネット構造

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JP2000219160A
JP2000219160A JP11023700A JP2370099A JP2000219160A JP 2000219160 A JP2000219160 A JP 2000219160A JP 11023700 A JP11023700 A JP 11023700A JP 2370099 A JP2370099 A JP 2370099A JP 2000219160 A JP2000219160 A JP 2000219160A
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直樹 山梶
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後長の異なる複数種類のトラクタのボンネ
ットを廉価で提供する。 【解決手段】 機体前部にエンジン26等を搭載して該
エンジンの後方に燃料タンク21を備えた構成のトラク
タに具備され、該エンジン等及び燃料タンクの上方を覆
い、かつ、前記燃料タンク23を支持するフレーム部2
0に枢支したヒンジピン回りで前開き可能に開閉自在と
したボンネット10の構造において、前記エンジン等を
覆う主ボンネット部51と、該主ボンネット部の後端部
分から更に後方へ延伸して前記燃料タンクを覆う副ボン
ネット部52とを連接させて構成し、副ボンネット部の
後端部にヒンジアーム32を取り付ける構造として、主
ボンネットを共用として、長さの異なる副ボンネット部
を複数用意して主ボンネットの後端に連結することで、
前後長の異なるボンネットを廉価で構成できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタのボンネ
ットに係るものであり、前後長の異なるトラクタのボン
ネットを部品を、主ボンネットに部品を付加して共通使
用でき、廉価で提供する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トラクタの機体前部にボンネ
ットを具備して、エンジンやバッテリーや冷却ファンや
ラジエータ等を内部に収納して、これら装置の外部への
露出を防止して防護するとともに、騒音を低減する技術
はひろく公知となっている。このボンネットは前開きま
たは後開き可能に開閉自在に構成しており、ボンネット
を開放することにより内部に収納された上記装置の点検
や修理が容易にできるようにしている。
【0003】また、トラクタ等はエンジン出力が異なる
複数の仕様を構築することが通例であり、この場合は、
出力が大きいエンジンは大きなスペースを占有し、燃料
タンクの容量も大きくするのが一般であるので、それに
応じて収納容積の大きいボンネットとする必要があっ
た。従ってこの場合は、トラクタの仕様の数だけ前後左
右長の異なるボンネットを一体的に形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
トラクタの仕様の数だけ異なる前後長のボンネットを形
成するとすると、例えばボンネットをプレス加工で製造
する場合は、一つの仕様ごとに一つの金型を製造しなけ
ればならず、一般に金型の製造にはコストがかかること
から、コストアップの要因となっていた。また、エンジ
ンは多気筒型で、シリンダーの高さ方向の長さを変更し
て排気量の異なる仕様とする場合が多く、この場合、前
後左右長さは殆ど同じで、燃料タンクの大きさ等を変更
すれば事足りる場合が多くあった。そこで、本発明は、
最も小型のトラクタ用のボンネットを流用して前後長の
足らない分を該ボンネットの後端に連接するだけで、容
易に仕様を変更できるようにする技術を提供しようとす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。請求項1においては、エンジンや
その後部に配置した燃料タンクやその他の付属装置上方
を覆い、前記燃料タンクを支持するフレーム部に設けた
ヒンジピン回りで前開き可能に開閉自在としたボンネッ
トであって、前記エンジン及び付属装置を覆う主ボンネ
ット部と、該主ボンネット部の後端部分から更に後方へ
延伸して前記燃料タンクを覆う副ボンネット部とを連接
させて構成し、副ボンネット部の後端部にヒンジアーム
を取り付けたものである。
【0006】請求項2においては、前記副ボンネット部
は、前記主ボンネット部の後端部分に連結固定される枠
体と、該枠体の外面に取り付けられる化粧板とで構成し
たものである。
【0007】請求項3においては、前記化粧板は合成樹
脂材により構成され、その前端縁の少なくとも一部を前
記主ボンネット部の後端より前方へ延伸させ重合密着さ
せてあるものである。
【0008】請求項4においては、前記主ボンネット部
の後端寄りの上面には開口孔が設けられるとともにその
後端部には前記ヒンジアームを取付可能とされる一方、
前記化粧板の前記延伸部分は前記開口孔を覆う形状とし
てあるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本発明の一実施例に係るボンネットを具備す
るトラクタの全体的な構成を示した側面図、図2はボン
ネットの開放状態及び収容装置の様子を示した側面一部
断面図である。
【0010】まず図1をもとに、本発明の一実施例に係
るボンネットを装備したトラクタについて説明する。即
ち、この農用トラクタ1は、クラッチ機構等を内設する
本体フレーム2より前方に、前後方向で平行な左右のエ
ンジンフレーム3・3を延設し、本体フレーム2の後端
にはトランスミッション14を配している。トランスミ
ッション14の後方にはリアアクスルケース15を配設
している。そして、各エンジンフレーム3・3下方に左
右の前輪4・4を、また、上記リアアクスルケース15
の左右に後輪5・5を懸架している。
【0011】本体フレーム2の左右両側にはステップ6
・6を略水平に配設しており、本体フレーム2上におい
て、後部には座席7を配設し、前部にはダッシュボード
8を立設して、該ダッシュボード8の上部に操向操作の
ためのステアリングハンドル9を突設している。エンジ
ンフレーム3・3の上にはエンジン及び燃料タンク、並
びにラジエータ、冷却ファン、バッテリー等の付属装置
群が配設され、その前面はフロントカバー17で覆わ
れ、下方側面はサイドカバー18・18で覆われ、上面
及び上方側面は本発明の構造を有するボンネット10で
覆われる。該ボンネット10は前開き可能な構成として
開閉自在とし、また、図2に示す如く開放した状態でロ
ックできるようにして、エンジン26等の点検・修理が
容易にできるようにしている。また、フロントカバー1
7及びサイドカバー18にはそれぞれ上記ラジエータへ
の外気導入口が開口され、該外気導入口を覆うように防
塵網30・30が取り付けられる。
【0012】エンジンフレーム3・3上には後方傾斜状
で門型のフレーム部たるダッシュボードフレーム20が
立設され、上記ダッシュボード8の前端が該ダッシュボ
ードフレーム20の後面に固定される。
【0013】上述のエンジンの駆動力はプロペラシャフ
ト13や図略のユニバーサルジョイント等を介して後方
の上記ミッションケース14に伝達される。該ミッショ
ンケース14はHSTや減速のための歯車列等により構
成されており、リアアクスルケース15内に配設された
左右一対の車軸16・16を介して左右の後輪5・5を
駆動する。
【0014】次に、上記ボンネット10内に収容される
各装置の配設構造を、ボンネットを開放してロックした
状態の図をもとに説明する。即ち図2に示すように、上
記ダッシュボードフレーム20内には樹脂製の燃料タン
ク21が配置される。該燃料タンク21は上面に燃料補
給口を有する構成としている。該燃料補給口は着脱自在
の蓋27で覆われる。そして、上記ボンネット10には
該燃料補給口の位置に合わせて開口孔67が設けられて
いる。従って、ボンネット10を閉じた状態では図1に
示す如くボンネット10の該開口孔67に該蓋27が位
置して、ボンネット10を閉じた状態でも該蓋27が着
脱可能としており、ボンネット10内の燃料タンク21
に燃料を補給することができるようにしている。
【0015】そして、該燃料タンク21の側面にはリブ
22を形成しており、該リブ22にダッシュボードフレ
ーム20の左右前端に設けたステー23・23を取り付
けて移動不能に支持している。また、上記エンジンフレ
ーム3・3上に図外の底板を装架し、該底板の前端には
バッテリー24を載置し、その後方にラジエータ25が
立設される。その後方にエンジン26が左右のエンジン
フレーム3・3上に防振支持され、該エンジン26の上
方においては、エアクリーナー28及びマフラー29が
左右に並設される。即ち、これらバッテリー24、ラジ
エータ25、エアクリーナー28やマフラー29等の付
属装置群が、エンジン26及び燃料タンク21とともに
ボンネット10内に収容される構成としている。
【0016】ボンネット10は、その後端に設けたヒン
ジ部でダッシュボードフレーム20に枢支される。即
ち、ボンネット10後部に設けた左右のヒンジアーム3
2・32を、ダッシュボードフレーム20の内部に形設
されるヒンジステー33・33の側面に設けたヒンジピ
ン34・34にそれぞれ枢支して、該ヒンジピン34を
支点としてボンネット10の前方を上下回動可能として
いる。また、燃料タンク21前面に配設された熱風遮蔽
板35がダッシュボードフレーム20下部に取り付けら
れ、該熱風遮蔽板35の下部中央にガイドレール36の
下部が固定されている。該ガイドレール36は上部が前
斜め上方向に突出され、その上部側面にガイド溝37が
長手方向にわたって欠切され、該ガイド溝37の上端は
逆「J」字状に一部折返されてロック部38としてい
る。また、ガイドレール36の上端はエンジン26上に
立設した支持ブラケット39に固定され、このガイドレ
ール36によって熱風遮蔽板35の剛性が向上される。
【0017】そして、ボンネット10の後部内面の左右
中央に枢支ステー40を下方に突設し、該枢支ステー4
0にスタンドロッド41の上部先端を「L」字状に曲げ
て挿入し、垂下状に枢支している。また、前記スタンド
ロッド41の下端も「L」字状に曲げて上記ガイド溝3
7内に挿入して、摺動自在に係止される。
【0018】このような構成において、ボンネット10
を開く際には、枢支ステー40を介してスタンドロッド
41が上方に牽引され、スタンドロッド41の下端が上
記ガイド溝37内を上方に滑動し、最も開いた位置でオ
ペレータがスタンドロッド41の下端を手前に引っ張っ
てロック部38に入り込ませて、該状態でボンネット1
0を下ろすと、ロック部38のガイド溝37の下端にス
タンドロッド41の下端が当接して、該ロッド41がボ
ンネット10を突っ張り状に支持し、これにより図2に
示す如く、ボンネット10が開放状態でロックされる。
尚、該ロック状態を解除するには、ボンネット10を少
量持ち上げて、スタンドロッド41の下端を後方に押動
してロック部38から脱出させればよい。該状態でボン
ネット10を下ろせば、スタンドロッド41は突っ張る
ことなく、下端部が上記ガイド溝37内を下方に滑動す
ることとなって、ボンネット10は閉じられる。
【0019】次に、本発明の要部である、ボンネット1
0の構成について詳述する。図3はボンネットの全体的
な構成を示した平面図、図4は同じく斜視図である。ま
た、図5は主ボンネット部に枠体を取り付けた様子を示
した平面図、図6は化粧板の様子を示した平面図、図7
は図5の状態から化粧板を取り付けた状態を示した平面
図である。図8は図7におけるX−X矢視断面図、図9
は図8におけるY−Y矢視断面図である。
【0020】即ち、このボンネット10は、前側の主ボ
ンネット部51、及び、該主ボンネット部51の後端に
連接配置される副ボンネット部52よりなる。該副ボン
ネット部52は枠体53及び化粧板54の組み合わせで
なる。主ボンネット部51は断面視逆「U」字状として
おり、プレス加工により成形され、後部寄り位置の上面
には円形の開口孔60が設けられ、該主ボンネット部5
1の前後中途位置にはその内面に沿って逆「U」字状に
形成された補強フレーム55が取り付けられ、該補強フ
レーム55は主ボンネット部51の剛性を高めるべく、
長手方向に適宜段差が設けられた構成としている。ま
た、主ボンネット部51は、図4・図8・図9に示す如
くその後端縁が所定の幅だけ内方側に略垂直に折曲さ
れ、折返し部56を形成して、上記補強フレーム55と
あいまって主ボンネット部51のたわみを防止してい
る。
【0021】また、該折返し部56の左右両側部には、
平板状のヒンジアーム補助取付片71・71が内方に向
けてそれぞれ形設される(図8・図9)。尚、これは後
述する最小前後長のボンネット10" を構成する際にヒ
ンジアーム32・32を取付け可能とするためであるが
(図12)、該補助取付片71・71を省略した構成と
して、最小前後長のボンネット10" とする際は折返し
部56にヒンジアーム32・32を溶接して取り付ける
ようにしてもよい。
【0022】そして、主ボンネット部51の後部内面の
左右両側部にはプレート57・57の前端がそれぞれ配
置され、上記補強フレーム55とともに主ボンネット部
51に溶接される。そして、該プレート57・57は上
記主ボンネット部51の折返し部56と干渉せぬよう、
内方に折曲迂回されながら後方に延出される。そして、
主ボンネット部51後端には枠体53が配置され、該枠
体53は板状部材を逆「U」字状に湾曲させた如き構成
として、該枠体53内面の左右両側部前端には上記プレ
ート57・57の後端が溶接される。また、枠体53の
前端部と主ボンネット部51の後端部との適当な箇所を
溶接してある。
【0023】この主ボンネット部51に枠体53を取り
付けた状態が図5に示され、この図に示す如く、枠体5
3の水平部分前部には円状の切欠58が中央に設けら
れ、内面側においては略三角形状で水平平板状の取付板
59が前端左右中央に固設されて前方に突出される。該
取付板59は上記主ボンネット部51の開口孔60を覆
うべく延出され、該延出部分の左右略中央部において、
ネジ止め用の孔61が開口し、上記枢支ステー40がそ
の下面に設けられる。
【0024】また、枠体53の左右の側部後端には、平
板状のヒンジアーム取付片65・65が内方に向けてそ
れぞれ形設される(図4・図8・図9)。該ヒンジアー
ム取付片65・65の前面にはブラケット66・66が
それぞれ固設されて該ヒンジアーム取付片65・65を
補強することとして、更に該ヒンジアーム取付片65・
65の後面には上記ヒンジアーム32・32がそれぞれ
固設される。尚、図8・図9においては、ヒンジアーム
32・32は、左右両方とも上記ヒンジアーム取付片6
5・65にボルト固定しているが、溶接により取り付け
る構成としてもよい。また、図4の斜視図に示す如く、
左右のうち一側だけ溶接固定として、他側はボルトの螺
脱により着脱自在とすることもできる。溶接により取り
付けた場合は堅牢で容易に外れることがない構成とする
ことができるし、ボルトにより取り付けた場合は着脱自
在となって分解や組立てが容易な構成とすることができ
る。
【0025】そして、枠体53の水平部分には後述する
ネジ止め突起69を挿入させるための挿入孔62・62
・・・が複数左右対称形に開口され、該挿入孔62の位
置に合わせて、枠体53内面にネジ止め板63・63・
・・がそれぞれ固設される。該ネジ止め板63・63・
・・はそれぞれ適宜折曲されて、ネジ止め用の水平部分
を有する構成としており(図9)、該水平部分にはそれ
ぞれネジ止め用の孔が開口される(図5)。また、枠体
53の側部部分内面においてもボルト締結可能としたナ
ット部64・64・・・が複数位置に配設される(図8
・図9)。
【0026】次に、上記化粧板54について説明する。
該化粧板54は合成樹脂により型成形され、図9に示す
如く下方を開放した断面視逆「U」字状に成形されて、
上記枠体53の外面を覆うように構成され、上面中央部
分は上方に若干だけ膨出させて膨出部68としており
(図6)、該膨出部68はその前端縁が前方へ延伸され
て前後に細長い構成として、図8に示す如く、化粧板5
4を枠体53に取り付けたときに主ボンネット部51の
開口孔60が覆われるようにしている。また、該膨出部
68の前端部分68aは主ボンネット部51上面に密着
されて、主ボンネット部51の振動を抑えこむようにし
て、共振を防止するように構成している。また、該膨出
部68の後部上面にも開口孔67が設けられる。該開口
孔67は、化粧板54を枠体53に取り付けたときに、
図6の如く該枠体53の切欠58と該開口孔67とが平
面視で重なることとなるよう、その位置及び大きさが設
定される。
【0027】そして、上記枠体53のネジ止め板63・
63・・・に設けたネジ止め用の孔に位置を合わせて、
該化粧板54の下面側に複数のネジ止め突起69・69
・・・が下方に向けて一体的に突設される。また、枠体
側部に設けたナット部64・64・・・に位置を合わせ
て、該化粧板の側部部分にネジ止め孔70・70・・・
が開口される。そして、化粧板54のネジ止め突起69
と上記枠体53のネジ止め板63とをボンネット内側か
らタッピングネジを用いてネジ止めし、ネジ止め孔70
に外側からネジを挿通して枠体53のナット部64にネ
ジ止めすることにより、化粧板54が枠体53を覆う形
で固定され、前後長の長いボンネット10が完成され
る。
【0028】次に、上記ボンネット10と前後長が異な
るボンネットを構成する方法について、説明する。図1
0は主ボンネット部に前後長が長い枠体及び化粧板を連
結した様子を示した平面図、図11は図10のボンネッ
トをエンジン出力の大きいトラクタに適用した様子を示
した全体側面図である。
【0029】即ち、図10に示す如く、上記の副ボンネ
ット部52の代わりに、前後長が長い副ボンネット部5
2' を主ボンネット部51に連結すれば、その分だけ前
後長の長いボンネット10' を構成でき、これと前後長
の長いサイドカバー18' を用いることにより、図11
に示すように、更にエンジン出力の大きい機種のトラク
タ1' にも適用することができるのである。
【0030】尚、前後長が長い副ボンネット部52'
は、前後長が長い枠体53' 及び化粧板54' により構
成される。枠体53' ・化粧板54' の構成は、前後長
が異なる以外は、上記の副ボンネット部52の枠体53
・化粧板54とまったく同様である。ただし、枠体5
3' に設ける円形状切欠58や化粧板54' に欠切され
る開口孔67の前後位置は、このボンネット10' が具
備される機種1' における燃料タンクの補給口の位置に
一致するよう、定めることとしている。
【0031】逆に、前後長が短い枠体及び化粧板を連結
すれば、その分だけ前後長の短いボンネットを構成する
ことができるのである。即ち、副ボンネット部52の前
後長の異なるバリエーションを複数製造しておき、主ボ
ンネット部51と該バリエーションに係る副ボンネット
部52を連結することにより、ボンネット10の前後長
の異なるバリエーションを提供することができるのであ
る。
【0032】尚、ボンネットを主ボンネット部51のみ
で構成することにより、最小前後長のボンネットを構成
することができる。以下、この方法について説明する。
図12は主ボンネット部に直接ヒンジアームを取り付け
て、前後長が最も短いボンネットを構成した様子を示し
た斜視図、図13は図12のボンネットをエンジン出力
の小さいトラクタに適用した様子を示した全体側面図で
ある。
【0033】即ち、主ボンネット部51の後端縁に設け
た上記ヒンジアーム補助取付片71・71に、直接ヒン
ジアーム32・32をそれぞれ取り付けるのである。
尚、本実施例では図12に示すように、左側のヒンジア
ーム補助取付片71にはボルト締結のための孔72・7
2を開口してヒンジアーム32(図略)をボルトにより
脱着自在に取り付けており、右側のヒンジアーム補助取
付片71にはヒンジアーム32を溶接により取り付けて
いる。ただし、左右のヒンジアーム32・32両方を溶
接固定としてもよいし、両方をボルト固定としてもよ
い。溶接固定とすれば容易に外れない構成とすることが
できるし、ボルト固定とすれば脱着自在とできるので組
立てや分解が容易である。
【0034】このボンネット10" をエンジン出力の小
さい機種のトラクタ1" に適用した様子が図13に示さ
れ、前後長を最小としたサイドカバー18" とあいまっ
て、小さいエンジンや燃料タンクを隙間なく収納できる
ようにしている。尚、この場合は、副ボンネット部52
が省略される構成であるので、図13に示す如く、燃料
タンクの補給口の位置(蓋27の位置)に主ボンネット
部51の開口孔60の位置が合うように構成しており、
ボンネット10" を閉じた状態でも開口孔60から燃料
の補給を行えるようにしている。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏するのである。即ち、請求項
1に示す如く、エンジンやその後部に配置した燃料タン
クやその他の付属装置上方を覆い、前記燃料タンクを支
持するフレーム部に設けたヒンジピン回りで前開き可能
に開閉自在としたボンネットであって、前記エンジン及
び付属装置を覆う主ボンネット部と、該主ボンネット部
の後端部分から更に後方へ延伸して前記燃料タンクを覆
う副ボンネット部とを連接させて構成し、副ボンネット
部の後端部にヒンジアームを取り付けたので、エンジン
出力や燃料タンク容積の差異等により前後長が異なる異
機種のトラクタでも、主ボンネットを共用させることが
可能である。即ち、副ボンネット部のみを燃料タンクの
前後長に応じて複数用意し、それを同一構成の主ボンネ
ットと組み合わせて用いることにより、前後長が異なる
ボンネットを用意できるのである。従って、機種の数だ
け高価なプレス金型を用意する必要がなくなり、製造コ
ストが低減されるのである。
【0036】請求項2に示す如く、前記副ボンネット部
は、前記主ボンネット部の後端部分に連結固定される枠
体と、該枠体の外面に取り付けられる化粧板とで構成し
たので、上記請求項1に基づく効果のほか、オペレータ
に近い側の副ボンネット部が枠体と化粧板の二重構造と
なるため、防音効果が高まり、オペレータが感じる騒音
が低減される。また、主ボンネットに骨組みたる枠体を
連結固定した構成としているため、主ボンネット部に対
して副ボンネット部を確実に連結固定することができ
る。また、主ボンネット部に枠体を溶接等により固定し
た場合であっても、化粧板に該溶接部分を隠蔽する役割
をも持たせることができ、外観が美麗なボンネットを提
供できる。
【0037】請求項3に示す如く、前記化粧板は合成樹
脂材により構成され、その前端縁の少なくとも一部を前
記主ボンネット部の後端より前方へ延伸させ重合密着さ
せてあるので、エンジンの振動が伝達されやすい主ボン
ネット部を、副ボンネット部の化粧板が抑えこむことに
より、ボンネットの共振が阻止されて、オペレータに不
快を与える騒音・振動が低減される。
【0038】請求項4に示す如く、前記主ボンネット部
の後端寄りの上面には開口孔が設けられるとともにその
後端部には前記ヒンジアームを取付可能とされる一方、
前記化粧板の前記延伸部分は前記開口孔を覆う形状とし
てあるので、主ボンネット部を最小出力のエンジンとそ
れに伴う燃料タンクが適応するように構成すれば、最小
出力のエンジンの機種については、主ボンネット部のみ
でエンジン及び燃料タンクを覆うことができ、ボンネッ
トとしての役割を十分に果たすことができる。また、こ
の場合の燃料タンクの補給口の位置に主ボンネット部の
後部の開口孔を合わせることにより、ボンネットを閉じ
たままで燃料を補給することが可能である。
【0039】一方、上記最小出力のエンジンよりも大型
のエンジンを具備する機種に用いる場合は、主ボンネッ
ト部に副ボンネット部を連結することにより、ボンネッ
ト全体の前後長を長くして、前後長の大きいエンジン類
や燃料タンクを収納可能とできるのである。また、前後
長さの異なる副ボンネット部を複数構成して使い分ける
ことにより、さまざまな前後長のエンジンや燃料タンク
にも適用可能とできる。また、最小出力のエンジンより
も大型のエンジンを具備する機種に用いる場合は、主ボ
ンネット部後部の開口孔に燃料タンクの補給口の位置を
合わせることができず、該開口孔は使わないこととなる
が、副ボンネット部の連結により該開口孔が覆われるの
で、該開口孔が外部に露出して見栄えが悪くなることが
ない。また、燃料タンクの補給口の位置は、主ボンネッ
トの開口孔の位置にかかわらず、副ボンネット部の開口
孔に合わせればよい。従って、副ボンネット部の開口孔
位置をエンジン出力に対応して異ならしめて構成するこ
とにより、エンジン仕様に合わせて燃料タンクの補給口
の位置を変更することが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るボンネットを具備する
トラクタの全体的な構成を示した側面図。
【図2】ボンネットの開放状態及び収容装置の様子を示
した側面一部断面図。
【図3】ボンネットの全体的な構成を示した平面図。
【図4】同じく斜視図。
【図5】主ボンネット部に枠体を取り付けた様子を示し
た平面図。
【図6】化粧板の様子を示した平面図。
【図7】図5の状態から化粧板を取り付けた状態を示し
た平面図。
【図8】図7におけるX−X矢視断面図。
【図9】図8におけるY−Y矢視断面図。
【図10】主ボンネット部に前後長が長い枠体及び化粧
板を連結した様子を示した平面図。
【図11】図10のボンネットをエンジン出力の大きい
トラクタに適用した様子を示した全体側面図。
【図12】主ボンネット部に直接ヒンジアームを取り付
けて、前後長が最も短いボンネットを構成した様子を示
した斜視図。
【図13】図12のボンネットをエンジン出力の小さい
トラクタに適用した様子を示した全体側面図。
【符号の説明】
1 トラクタ 10 ボンネット 20 フレーム部(ダッシュボードフレーム) 23 燃料タンク 26 エンジン 32 ヒンジアーム 51 主ボンネット部 52 副ボンネット部 53 枠体 54 化粧板 60 開口孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンやその後部に配置した燃料タン
    クやその他の付属装置上方を覆い、前記燃料タンクを支
    持するフレーム部に設けたヒンジピン回りで前開き可能
    に開閉自在としたボンネットであって、前記エンジン及
    び付属装置を覆う主ボンネット部と、該主ボンネット部
    の後端部分から更に後方へ延伸して前記燃料タンクを覆
    う副ボンネット部とを連接させて構成し、副ボンネット
    部の後端部にヒンジアームを取り付けたことを特徴とす
    るトラクタのボンネット構造。
  2. 【請求項2】 前記副ボンネット部は、前記主ボンネッ
    ト部の後端部分に連結固定される枠体と、該枠体の外面
    に取り付けられる化粧板とで構成したことを特徴とする
    請求項1記載のトラクタのボンネット構造。
  3. 【請求項3】 前記化粧板は合成樹脂材により構成さ
    れ、その前端縁の少なくとも一部を前記主ボンネット部
    の後端より前方へ延伸させ重合密着させてあることを特
    徴とする請求項2記載のトラクタのボンネット構造。
  4. 【請求項4】 前記主ボンネット部の後端寄りの上面に
    は開口孔が設けられるとともにその後端部には前記ヒン
    ジアームを取付可能とされる一方、前記化粧板の前記延
    伸部分は前記開口孔を覆う形状としてあることを特徴と
    する請求項3記載のトラクタのボンネット構造。
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