JP2000219039A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2000219039A JP11286581A JP28658199A JP2000219039A JP 2000219039 A JP2000219039 A JP 2000219039A JP 11286581 A JP11286581 A JP 11286581A JP 28658199 A JP28658199 A JP 28658199A JP 2000219039 A JP2000219039 A JP 2000219039A
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孝昌 河合
Katsuhiko Sagawa
克彦 寒川
Toshifumi Kamiya
敏文 神谷
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祐一 梶野
Hikari Sugi
光 杉
Hiroshi Oga
啓 大賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右座席の空調ゾーンの温度調節を互いに独
立して行なうことが可能な空調ユニット1を備えた車両
用空調装置において、左右独立温度コントロール性を維
持する。 【解決手段】 空調ユニット1の空気下流端で開口した
運転席側センタFACE吹出口21に設置された運転席
側センタルーバのスイング範囲を、車両の車室内の右側
座席の空調ゾーンの運転席側前席の乗員方向から隣の左
側座席の空調ゾーンの助手席側後席の乗員方向までの範
囲に制限し、且つ助手席側センタFACE吹出口31に
設置された助手席側センタルーバのスイング範囲を、車
両の車室内の左側座席の空調ゾーンの助手席側前席の乗
員方向から隣の右側座席の空調ゾーンの運転席側後席の
乗員方向までの範囲に制限することで、隣の空調ゾーン
に自分の空調ゾーンからの空調風を吹き出さないように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内の一方側の
空調ゾーンと他方側の空調ゾーンとの温度または風量ま
たは吹出口モードを互いに独立して調整することが可能
な空調ユニットを備えた車両用空調装置に関するもの
で、特に空調ユニットの空気下流端の両センタグリルま
たは両サイドグリルから吹き出す空調風を所定のスイン
グ範囲でスイングさせるスイングルーバを備えた車両用
空調装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、図40に示したように、空調
ユニットの空気下流端で開口する右側座席、左側座席セ
ンタフェイス吹出口601、602に、水平方向にスイ
ングする右側座席、左側座席センタルーバ603、60
4を設置した車両用空調装置がある。
【0003】このような車両用空調装置は、スイング中
に同じ方向を向くように右側座席、左側座席センタルー
バ603、604が制御され、しかも右側前席から左側
前席までの広いスイング範囲でスイングするように右側
座席センタルーバ603が制御され、且つ左側前席から
右側前席までの広いスイング範囲でスイングするように
左側座席センタルーバ604が制御される。これによ
り、車両の車室内温度を均一にし、且つ気流変化による
快適感を得ることで、乗員の空調感を向上するようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、右側
座席の空調ゾーンと左側座席の空調ゾーンとで互いに独
立して温度調節を行うことが可能な空調ユニットを備え
た車両用空調装置が多くなって来ている。このような左
右独立温度コントロール車においては、右側座席、左側
座席センタルーバ603、604を上記のように制御す
ると、隣の空調ゾーンに吹き出す空調風が自分の空調ゾ
ーンにも吹き出してしまう。
【0005】したがって、左側座席センタフェイス吹出
口602から、右側前席と異なる温度に調節された空調
風が右側前席に吹き出し、また、右側座席センタフェイ
ス吹出口601から、左側前席と異なる温度に調節され
た空調風が左側前席に吹き出してしまう。これにより、
左右独立温度コントロール車における左右独立温度コン
トロール性を維持できず、右側前席の乗員および左側前
席の乗員の空調感を低下させるという問題が生じてい
る。
【0006】また、右側座席、左側座席の空調ゾーン間
で設定温度の差が大きい場合に、右側座席、左側座席セ
ンタフェイス吹出口601、602からそれぞれ吹き出
される空調風の吹出温度に差が生じ、そのような空調風
が交互に各後席の乗員に吹き付けられるので、右側前
席、左側前席間の極端な設定温度の違いによる影響が、
各後席の乗員に出てしまうという問題が生じている。
【0007】さらに、偏日射時、後席に日射が当たる時
に、右側座席、左側座席センタルーバ603、604は
上記のようにスイング制御されることにより、日射が当
たる側の後席の乗員方向に直接空調風が吹き付ける時間
が短いので、日射が当たる側の後席の乗員の空調感が低
下すると共に、右側座席、左側座席センタルーバ60
3、604の作動の仕方に乗員が違和感を覚えるという
問題が生じている。
【0008】ここで、これらの問題を解決するために、
本願発明者等は、特願平10−334011号(出願
日:平成10年11月25日)を出願した。この先行の
技術は、右側座席、左側座席のセンタフェイス吹出口の
それぞれのセンタルーバを駆動するルーバモータを制御
して、右側座席、左側座席センタルーバの水平方向のス
イング範囲を制限することで、自分の空調ゾーンの前部
座席の乗員および隣の空調ゾーンの後部座席の乗員には
空調風が当たるが、隣の空調ゾーンの前部座席の乗員に
は空調風が当たらないようにして、左右または前後独立
温度コントロール性を維持するものである。
【0009】さらに、右側座席のセンタフェイス吹出口
から吹き出す空調風と左側座席のセンタフェイス吹出口
から吹き出す空調風とを車室内のほぼ中央で混ぜ合わせ
ることで、後部座席の乗員に対して、前部座席間の極端
な設定温度の違いによる影響が出難いようにしている。
【0010】しかし、このようなスイングルーバ制御で
は、右側座席、左側座席のセンタフェイス吹出口の各セ
ンタルーバを水平方向にスイングさせるためにルーバモ
ータを2つ使用しているため、スイングルーバ制御が複
雑になると共に、大きな設置スペースが必要になるとい
う問題が生じてしまう。
【0011】また、右側座席、左側座席のセンタフェイ
ス吹出口で、センタルーバのスイング範囲が異なる場合
に、スイング周期が同じになるように特願平10−18
0300号(出願日:平成10年6月26日)で提案さ
れた先行の技術では、スイングスタートを揃えるように
したが、センタルーバのスイング範囲が狭くなると、ス
イングスタートを揃えるためにスイング範囲の狭い方の
スイング停止時間が長くなりすぎて乗員が違和感を覚え
るという問題が生じる。
【0012】
【発明の目的】本発明の目的は、隣の空調ゾーンに空調
風を吹き出さなくすることで、左右または前後独立温度
コントロール性を維持することのできる車両用空調装置
を提供することにある。また、一方側座席の空調ゾーン
の後席方向付近および他方側座席の空調ゾーンの後席方
向付近に吹き付ける空調風の温度に極端な設定温度の違
いによる影響を各後席の乗員に出すことのない車両用空
調装置を提供することにある。さらに、日射が当たる側
の座席の乗員の空調感の低下を防止することができ、且
つ吹出状態可変手段の作動の仕方に違和感を与えない車
両用空調装置を提供することにある。
【0013】本発明の目的は、性能をほぼ同等とし、2
つの吹出状態可変手段を駆動する駆動手段を1つにする
か、あるいは複数の吹出状態可変手段を駆動する駆動手
段を吹出状態可変手段の数よりも少なくすることで、省
スペース化、制御の簡素化を図ることのできる車両用空
調装置を提供することにある。また、所定の吹出状態可
変手段の作動パターンの周期を、他の吹出状態可変手段
の作動パターンの周期のほぼ整数倍にするようにし、更
に、時々スイングスタートを揃えることにより、乗員に
違和感を与えることなく、見栄えを向上することのでき
る車両用空調装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、複数の吹出状態可変手段のうちの少なくとも1
つの吹出状態可変手段の空調範囲を、他の空調ゾーンに
近い側で制限することで、自分の空調ゾーンの前席の乗
員および隣の空調ゾーンの後席の乗員には空調風が当た
るが、隣の空調ゾーンの前席の乗員には空調風が当たら
ない等のメリハリを付けることができる。これにより、
その隣の空調ゾーンの前席方向に空調風が吹き出さなく
なるので、左右または前後独立温度コントロール性を維
持することができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、複数の吹
出状態可変手段のうちの少なくとも1つの吹出状態可変
手段の空調範囲を、少なくとも1つの吹出状態可変手段
側、つまり自分の空調ゾーンの前席方向から、隣の空調
ゾーンの後席方向付近までの間に制限することで、自分
の空調ゾーンの前席の乗員および隣の空調ゾーンの後席
の乗員には空調風が当たるが、隣の空調ゾーンの前席の
乗員には空調風が当たらない等のメリハリを付けること
ができる。これにより、その隣の空調ゾーンの前席方向
に空調風が吹き出さなくなるので、左右または前後独立
温度コントロール性を維持することができる。
【0016】そして、複数の吹出口のうちの少なくとも
1つの吹出口から他方側座席の空調ゾーンの後席方向付
近に向けて吹き出す空調風と他の吹出口から一方側座席
の空調ゾーンの後席方向付近に向けて吹き出す空調風と
が車室内の略中央部でぶつかって混ざり合う。これによ
り、一方側座席の空調ゾーンと他方側座席の空調ゾーン
との間で温度調節が大きく異なる場合でも、一方側座席
の空調ゾーンの後席の乗員または他方側座席の空調ゾー
ンの後席の乗員には前席間の極端な設定温度の違いによ
る影響が出難くなる。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、複数の吹
出状態可変手段の数よりも少ない数の駆動手段で、複数
の吹出状態可変手段の揺動範囲または停止時間あるいは
複数の吹出状態可変手段がゆっくり作動する時間または
ゆっくり作動する範囲を制御することで、複数の吹出状
態可変手段を駆動する駆動手段の設置スペースを小さく
することができ、また、吹出状態可変手段の制御が簡単
になる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、複数の吹
出状態可変手段の数よりも少ない数の駆動手段で、複数
の吹出口から吹き出される風向を観音開き状に制御する
ことで、複数の吹出状態可変手段を駆動する駆動手段の
設置スペースを小さくすることができ、また、吹出状態
可変手段の制御が簡単になる。さらに、見栄えを向上す
ることができる。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、隣設する
2つの空調ゾーンの吹出状態可変手段を1つの駆動手段
で駆動することで、隣設する2つの吹出状態可変手段を
駆動する駆動手段の設置スペースを小さくすることがで
き、また、隣設する2つの吹出状態可変手段の制御が簡
単になる。この場合には、グリルが1つで、スイングル
ーバ等の吹出状態可変手段が2分割以上に分割されてい
るものに採用することができる。
【0020】請求項6および請求項7に記載の発明によ
れば、所定の吹出状態可変手段の作動パターンの周期
を、他の吹出状態可変手段の作動パターンの周期のほぼ
整数倍にし、所定の吹出状態可変手段の作動パターンの
開始タイミングを、複数回に一度(時々)、他の吹出状
態可変手段の作動パターンの開始タイミングとほぼ同じ
にしても良い。これにより、乗員に違和感を与えること
なく、見栄えを向上することができる。
【0021】また、請求項6および請求項8に記載の発
明によれば、所定の吹出状態可変手段の作動パターンの
周期を、他の吹出状態可変手段の作動パターンの周期の
ほぼ整数倍にし、所定の吹出状態可変手段の作動パター
ンの終了タイミングを、複数回に一度、他の吹出状態可
変手段の作動パターンの終了タイミングとほぼ同じにし
ても良い。これにより、乗員に違和感を与えることな
く、見栄えを向上することができる。
【0022】請求項9に記載の発明によれば、所定の吹
出状態可変手段の作動パターンの作動時間と停止時間と
の割合を、他の吹出状態可変手段の作動パターンの作動
時間と停止時間との割合とほぼ同じにするようにしても
良い。これにより、乗員に違和感を与えることなく、見
栄えを向上することができる。
【0023】請求項10に記載の発明によれば、センタ
グリルおよび両サイドグリルの3ヶ所に複数の吹出状態
可変手段を駆動する駆動手段を設けても良い。また、請
求項11に記載の発明によれば、サイドグリルに設けた
吹出状態可変手段の作動速度を、センタグリルの吹出状
態可変手段の作動速度よりも遅くしても良い。さらに、
請求項12に記載の発明によれば、サイドグリルに設け
た吹出状態可変手段の揺動範囲を、センタグリルの吹出
状態可変手段の揺動範囲よりも狭くしても良い。
【0024】請求項13に記載の発明によれば、サイド
グリルに設けた吹出状態可変手段の停止時間あるいはサ
イドグリルに設けた吹出状態可変手段がゆっくり作動す
る時間またはゆっくり作動する範囲を、センタグリルの
吹出状態可変手段の停止時間あるいはセンタグリルの吹
出状態可変手段がゆっくり作動する時間またはゆっくり
作動する範囲よりも多くしても良い。
【0025】請求項14に記載の発明によれば、所定の
空調条件を満足した時に、前記少なくとも一方の吹出状
態可変手段の空調範囲の制限を解除することで、少なく
とも一方の吹出状態可変手段によって車室内全体の広い
範囲を空調したり、自分の空調ゾーンまたはその隣の空
調ゾーンの所定の座席の乗員を集中的に空調したりする
ことができる。
【0026】請求項15に記載の発明によれば、所定の
空調条件を満足した時とは、吹出状態可変手段の操作が
行われた時、あるいは所定の空調ゾーンを優先して空調
する時、あるいは所定の空調ゾーンの空調能力が不足し
た時、あるいは車室内を空調する空調手段の操作が行わ
れた時のうち少なくとも1つ以上の条件を満足した時で
ある。
【0027】請求項16に記載の発明によれば、2つの
吹出状態可変手段または複数の吹出状態可変手段を、運
転席側センタグリルと助手席側センタグリルに設けても
良い。また、請求項17に記載の発明によれば、揺動範
囲の広い吹出状態可変手段の作動パターンの周期を、揺
動範囲の狭い吹出状態可変手段の作動パターンの周期の
2倍にするようにしても良い。
【0028】請求項18に記載の発明によれば、日射が
当たる側のサイドグリルに設けた吹出状態可変手段の作
動パターンの周期を、センタグリルに設けた吹出状態可
変手段の作動パターンの周期の2分の1にするようにし
ても良い。また、請求項19に記載の発明によれば、吹
出状態可変手段の揺動範囲を変化させるか、あるいは少
なくとも一方のスイング端またはスイング途中で停止ま
たはゆっくり作動させるようにしても良い。
【0029】請求項20に記載の発明によれば、吹出状
態可変手段の停止時間あるいは吹出状態可変手段がゆっ
くり作動する時間またはゆっくり作動する範囲を、空調
負荷に応じて設定することで、乗員の空調感を向上する
ことができる。また、請求項21に記載の発明によれ
ば、空調負荷とは、外気温、エバ後温度、車室内温度、
吹出温度、風量、風速、送風機印加電圧、日射量、日射
方向、乗員温度、皮膚温度、シート温度、顔部温度、ス
テアリング温度、窓温度、壁面温度、湿度、吹出口モー
ド、設定温度、車速または外気導入割合のうちの少なく
とも1つ以上である。
【0030】請求項22に記載の発明によれば、吹出状
態可変手段の停止時間あるいは吹出状態可変手段がゆっ
くり作動する時間またはゆっくり作動する範囲を、外気
温、エバ後温度、車室内温度、吹出温度、風量、風速、
送風機印加電圧、日射量、乗員温度、皮膚温度、シート
温度、顔部温度、ステアリング温度、窓温度、壁面温
度、湿度または外気導入割合が高い程、あるいは吹出口
モードが乗員顔部への配風割合が少ない程、あるいは設
定温度、車速が低い程、あるいは日射方向が車両側方に
ある程、多くするように設定しても良い。
【0031】請求項23に記載の発明によれば、吹出状
態可変手段の揺動範囲を、外気温、エバ後温度、車室内
温度、吹出温度、風量、風速、送風機印加電圧、日射
量、乗員温度、皮膚温度、シート温度、顔部温度、ステ
アリング温度、窓温度、壁面温度、湿度または外気導入
割合が高い程、あるいは吹出口モードが乗員顔部への配
風割合が少ない程、あるいは設定温度、車速が低い程、
あるいは日射方向が車両側方にある程、狭くするように
設定しても良い。
【0032】請求項24に記載の発明によれば、吹出状
態可変手段の停止またはゆっくり作動する方向を、前席
乗員方向としても良い。また、請求項25に記載の発明
によれば、吹出状態可変手段の停止時間あるいは吹出状
態可変手段がゆっくり作動する時間またはゆっくり作動
する範囲を、日射が当たらない側の座席よりも日射が当
たる側の座席の方が多くなるように設定しても良い。
【0033】請求項26に記載の発明によれば、吹出状
態可変手段の揺動範囲を、日射が当たらない側の座席よ
りも日射が当たる側の座席の方が狭くなるように設定し
ても良い。これにより、偏日射時、前席または後席に日
射が当たる時に、日射が当たらない座席よりもスイング
停止時間を多くすることで、日射が当たる側の前席の乗
員または後席の乗員に直接空調風を吹き付けることがで
きるので、日射が当たる側の前席の乗員または後席の乗
員の空調感の低下を防止することができ、且つ吹出状態
可変手段の作動の仕方に違和感を与えることはない。
【0034】請求項27に記載の発明によれば、吹出状
態可変手段の停止方向またはゆっくり作動する方向また
は揺動範囲を、シートポジション、シート形状、着座有
無、チャイルドシート有無、乗員個人差、乗員好み、姿
勢または乗員設定操作のうちの少なくとも1つ以上で補
正するようにしても良い。これにより、車両毎または乗
員毎に見合った空調状態を作り出すことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態の構成〕図1ない
し図17は本発明の第1実施形態を示したもので、図1
は車両用空調装置の全体構成を示した図で、図2は車両
のインストルメントパネルを示した図で、図3はエアコ
ン操作パネルを示した図である。
【0036】本実施形態の車両用空調装置は、エンジン
を搭載する自動車等の車両の車室内を空調する空調ユニ
ット1における各空調手段(アクチュエータ)を、空調
制御装置(以下エアコンECUと言う)50によって制
御するように構成されている。その空調ユニット1は、
車両の車室内の右側座席の空調ゾーンと左側座席の空調
ゾーンとの温度調節等を互いに独立して行うことが可能
なエアコンユニットである。
【0037】空調ユニット1は、車両の車室内の前方に
配置された空調ダクト2を備えている。この空調ダクト
2の上流側には、内外気切替ドア3およびブロワ4とが
設けられている。内外気切替ドア3は、サーボモータ5
等のアクチュエータにより駆動されて内気吸込口6と外
気吸込口7との開度(所謂吸込口モード)を変更する吸
込口切替手段である。ブロワ4は、ブロワ駆動回路8に
よって制御されるブロワモータ9により回転駆動されて
空調ダクト2内において車室内に向かう空気流を発生さ
せる送風機である。
【0038】空調ダクト2の中央部には、空調ダクト2
内を通過する空気を冷媒と熱交換して冷却する冷凍サイ
クルのエバポレータ(冷却用熱交換器)10が設けられ
ている。また、そのエバポレータ10の下流側には、第
1、第2空気通路11、12を通過する空気をエンジン
の冷却水と熱交換して加熱するヒータコア(加熱用熱交
換器)13が設けられている。
【0039】なお、第1、第2空気通路11、12は仕
切り板14により区画されている。そして、ヒータコア
13の下流側には、車室内の右側座席の空調ゾーンと左
側座席の空調ゾーンとの温度調節を互いに独立して行う
ための運転席側、助手席側エアミックス(A/M)ドア
15、16が設けられている。そして、運転席側、助手
席側A/Mドア15、16は、サーボモータ17、18
等のアクチュエータにより駆動されて、運転席側、助手
席側に向けて吹き出す空気の吹出温度を調節する。
【0040】第1空気通路11の空気下流端では、図1
ないし図3に示したように、デフロスタ(DEF)吹出
口20、運転席側センタフェイス(FACE)吹出口2
1、運転席側サイドフェイス(FACE)吹出口22お
よび運転席側フット(FOOT)吹出口23が開口して
いる。
【0041】また、第2空気通路12の空気下流端で
は、図1ないし図3に示したように、助手席側センタフ
ェイス(FACE)吹出口31、助手席側サイドフェイ
ス(FACE)吹出口32および助手席側フット(FO
OT)吹出口33が開口している。なお、運転席側セン
タ、サイドFACE吹出口21、22は、本発明の一方
の吹出口に相当し、助手席側センタ、サイドFACE吹
出口31、32は、本発明の他方の吹出口に相当する。
【0042】そして、第1、第2空気通路11、12内
には、車室内の運転席側と助手席側との吹出口モードの
設定を互いに独立して行う運転席側、助手席側吹出口切
替ドア24〜26、35、36が設けられている。そし
て、運転席側、助手席側吹出口切替ドア24〜26、3
5、36は、サーボモータ28、29、39等のアクチ
ュエータにより駆動されて運転席側、助手席側の吹出口
モードをそれぞれ切り替えるモード切替ドアである。こ
こで、運転席側、助手席側の吹出口モードとしては、F
ACEモード、B/Lモード、FOOTモード、F/D
モード、DEFモード等がある。
【0043】そして、内部に、運転席側、助手席側セン
タFACE吹出口21、31および運転席側、助手席側
サイドFACE吹出口22、32を形成する運転席側、
助手席側センタグリル41および運転席側、助手席側サ
イドグリル42には、各吹出口から吹き出される空調風
の揺動範囲または吹出方向(風向き、ルーバ方向)等の
吹出状態を変更することが可能な吹出状態可変装置がそ
れぞれ取り付けられている。
【0044】次に、運転席側、助手席側センタグリル4
1および運転席側、助手席側サイドグリル42に設置さ
れる吹出状態可変装置を図4ないし図6に基づいて簡単
に説明する。ここで、図4は運転席側の各FACE吹出
口21、22にそれぞれ設置される吹出状態可変装置の
全体構成を示した図である。なお、助手席側の各FAC
E吹出口31、32にそれぞれ設置される吹出状態可変
装置は運転席側の各FACE吹出口21、22に設置さ
れる吹出状態可変装置と同一の構成のため図示しない。
各グリルの吹出状態可変装置は、ルーバ左右方向揺動機
構およびルーバ上下方向揺動機構がそれぞれ設けられて
いる。
【0045】ルーバ左右方向揺動機構は、図5に示した
ように、複数枚の風向可変ルーバ43に支点を中心にし
て揺動運動を与えるリンクレバー44と、アームプレー
ト45を介してリンクレバー44を水平方向に往復運動
させるアクチュエータとしてのステッピングモータ43
aとから構成されている。これらの風向可変ルーバ43
は、車両の進行方向に対して左右方向(車両の幅方向)
に複数列設されたスイングルーバで、以下各センタグリ
ルに設置された風向可変ルーバをセンタルーバと言い、
各サイドグリルに設置された風向可変ルーバをサイドル
ーバと言う。
【0046】ルーバ上下方向揺動機構は、図6に示した
ように、複数枚の風向可変ルーバ46に支点を中心にし
て揺動運動を与えるリンクレバー47と、アームプレー
ト48を介してリンクレバー47を上下方向に往復運動
させるアクチュエータとしてのステッピングモータ46
aとから構成されている。これらの風向可変ルーバ46
は、車両の進行方向に対して上下方向(車両の高さ方
向)に複数列設されたスイングルーバで、以下センタル
ーバまたはサイドルーバと言う。
【0047】ここで、運転席側、助手席側センタ、サイ
ドルーバ43、46は、ステッピングモータ43a、4
6aを回転させることで、右側座席、左側座席の空調ゾ
ーン内に吹き出す空調風を所定のスイング範囲(例えば
50°)にてスイングさせる第1、第2吹出状態可変手
段として働くと共に、ステッピングモータ43a、46
aを所定の回転角度で止めることで、運転席側、助手席
側前席の乗員方向または助手席側、運転席側後席の乗員
方向に固定する第1、第2吹出状態可変手段として働
く。
【0048】なお、ステッピングモータ43a、46a
の出力軸とリンクレバー44、47またはアームプレー
ト45、48との間には、センタ、サイドルーバ43、
46が乗員により手動操作された場合に大きな荷重がス
テッピングモータ43a、46aに加わらないように、
リンクレバー44、47またはアームプレート45、4
8からステッピングモータ43a、46aの出力軸に伝
達される操作力を遮断するクラッチ等の滑り手段が設け
られている。
【0049】そして、ステッピングモータ43a、46
aは、1パルス当たりの作動角が決まっており、セン
タ、サイドルーバ43、46を所定の方向に向ける、あ
るいは所定の範囲でスイングさせる場合には、下記の数
1の式で求めたパルスをエアコンECU50から出力す
ることで駆動される。
【数1】
【0050】エアコンECU50は、本発明の吹出状態
制御手段に相当するもので、内部にCPU、ROM、R
AM等からなる周知のマイクロコンピュータが設けられ
ている。そして、エアコンECU50には、図1および
図3に示したように、エアコン操作パネル51、運転席
側ルーバ操作(SWINGSW)パネル52および助手
席側ルーバ操作(SWINGSW)パネル53から各ス
イッチ信号が入力される。
【0051】エアコン操作パネル51は、車室内前面の
車幅方向の中央部にインストルメントパネル40に一体
的に設置されている。エアコン操作パネル51には、エ
アコン(A/C)スイッチ54、吸込口モード切替スイ
ッチ55、フロントデフロスタスイッチ56、リヤデフ
ロスタスイッチ57、DUALスイッチ58、吹出口モ
ード切替スイッチ59、ブロワ風量切替スイッチ60、
オートスイッチ61、オフスイッチ62、液晶表示装置
(ディスプレイ)63、運転席側温度設定スイッチ64
および助手席側温度設定スイッチ65等が設置されてい
る。
【0052】上記のうちのDUALスイッチ58は、右
側座席の空調ゾーン内の温度調節と左側座席の空調ゾー
ン内の温度調節とを互いに独立して行う左右独立温度コ
ントロールを指令する左右独立制御指令手段である。そ
して、運転席側温度設定スイッチ64は、右側座席の空
調ゾーン内の温度を所望の温度に設定するための運転席
側温度設定手段である。また、助手席側温度設定スイッ
チ65は、左側座席の空調ゾーン内の温度を所望の温度
に設定するための助手席側温度設定手段である。
【0053】運転席側ルーバ操作パネル52は、インス
トルメントパネル40の中央部においてエアコン操作パ
ネル51の右隣に設置され、運転席側センタ、サイドル
ーバ43、46の両方をスイング可能にするMATCH
スイッチ66、運転席側センタルーバ43をスイング可
能にするCENTERスイッチ67、運転席側サイドル
ーバ46をスイング可能にするSIDEスイッチ68お
よびスイングモード切替スイッチ69とから構成されて
いる。
【0054】上記のうちMATCHスイッチ66、CE
NTERスイッチ67、SIDEスイッチ68は、平常
位置(OFF)と押込位置(ON)とを持つプッシュ式
スイッチである。スイングモード切替スイッチ69は、
「STOP(スイング停止)」、「AUTO(オートス
イング)」、「Rr」、「U−DSWING(上下方向
スイング)」、「R−LSWING(左右方向スイン
グ)」の各切替位置を有するロータリー式スイッチであ
る。
【0055】なお、スイングモード切替スイッチ69
は、「AUTO」に設定されると、運転席側センタ、サ
イドルーバ43、46をオートルーバ制御するように指
令を出力する。そして、スイングモード切替スイッチ6
9は、「Rr」に設定されると、車両の前席側空調ゾー
ンよりも後席側空調ゾーンの方が風量配分が多くなるよ
うに運転席側センタ、サイドルーバ43、46をスイン
グさせる。
【0056】また、スイングモード切替スイッチ69
は、「U−DSWING」に設定されると、運転席側セ
ンタ、サイドルーバ46を所定のスイング範囲で上下方
向(U−D方向)にスイングさせる(マニュアルルーバ
制御)ように指令を出力する。さらに、スイングモード
切替スイッチ69は、「R−LSWING」に設定され
ると、運転席側センタ、サイドルーバ43を所定のスイ
ング範囲で左右方向(R−L方向)にスイングさせる
(マニュアルルーバ制御)ように指令を出力する。
【0057】助手席側ルーバ操作パネル53は、運転席
側ルーバ操作パネル52と同様にして、MATCHスイ
ッチ70、CENTERスイッチ71、SIDEスイッ
チ72およびスイングモード切替スイッチ73とから構
成されている。上記のうちMATCHスイッチ70、C
ENTERスイッチ71、SIDEスイッチ72は、平
常位置(OFF)と押込位置(ON)とを持つプッシュ
式スイッチである。スイングモード切替スイッチ73
は、「STOP(スイング停止)」、「AUTO(オー
トスイング)」、「Rr」、「U−DSWING(上下
方向スイング)」、「R−LSWING(左右方向スイ
ング)」の各切替位置を有するロータリー式スイッチで
ある。
【0058】なお、スイングモード切替スイッチ73
は、スイングモード切替スイッチ69と同様にして、
「AUTO」に設定されると、助手席側センタ、サイド
ルーバ43、46をオートルーバ制御を行うように指令
を出力する。そして、スイングモード切替スイッチ73
は、「Rr」に設定されると、車両の前席側空調ゾーン
よりも後席側空調ゾーンの方が風量配分が多くなるよう
に助手席側センタ、サイドルーバ43、46をスイング
させる。
【0059】また、スイングモード切替スイッチ73
は、「U−DSWING」に設定されると、助手席側セ
ンタ、サイドルーバ46を所定のスイング範囲で上下方
向(U−D方向)にスイングさせる(マニュアルルーバ
制御)ように指令を出力する。さらに、スイングモード
切替スイッチ73は、「R−LSWING」に設定され
ると、助手席側センタ、サイドルーバ43を所定のスイ
ング範囲で左右方向(R−L方向)にスイングさせる
(マニュアルルーバ制御)ように指令を出力する。
【0060】ここで、図3に示したように、運転席側、
助手席側センタグリル41間には、運転席側、助手席側
センタFACE吹出口21、31を開閉するシャッタ
(図示せず)を手動操作するためのドア開閉スイッチ7
4が設けられている。また、運転席側、助手席側センタ
グリル41および運転席側、助手席側サイドグリル42
には、各センタ、サイドルーバ43、46のルーバ方向
を手動操作により左右方向、上下方向に動かすためのノ
ブ75、76が設けられている。
【0061】さらに、エアコンECU50は、各センサ
からのセンサ信号が図示しない入力回路によってA/D
変換された後に、マイクロコンピュータに入力されるよ
うに構成されている。すなわち、エアコンECU50に
は、車室内の空気温度(車室内温度、内気温)を検出す
る内気温検出手段としての内気温センサ91、車室外の
空気温度(以下外気温と言う)を検出する外気温検出手
段としての外気温センサ92、および日射検出手段とし
ての日射センサ93が接続されている。
【0062】また、右側座席、左側座席の空調ゾーン内
に吹き出す空調風の吹出温度を検出する運転席側、助手
席側吹出温度センサ94a、94b、エバポレータ10
を通過した直後の空気温度(以下エバ後温度と言う)を
検出するエバ後温度検出手段としてのエバ後温度センサ
95、および車両のエンジンの冷却水温を検出する冷却
水温検出手段としての冷却水温センサ96が接続されて
いる。そして、日射センサ93は、右側座席の空調ゾー
ン内に照射される日射量(日射強度)TS(Dr)を検
知する運転席側日射強度検知手段(例えばフォトダイオ
ード)、および左側座席の空調ゾーン内に照射される日
射量(日射強度)TS(Pa)を検知する助手席側日射
強度検知手段(例えばフォトダイオード)を有してい
る。
【0063】〔第1実施形態の制御方法〕次に、本実施
形態のエアコンECU50による制御方法を、図1ない
し図17に基づいて説明する。ここで、図7はエアコン
ECU50の制御プログラムの一例を示したフローチャ
ートである。
【0064】先ず、イグニッションスイッチがONされ
てエアコンECU50に直流電源が供給されると、制御
プログラム(図7のルーチン)の実行が開始される。こ
のとき、先ず、データ処理用メモリ(RAM)の記憶内
容等を初期化する(ステップS1)。
【0065】次に、各種データをデータ処理用メモリに
読み込む。すなわち、各種スイッチからのスイッチ信号
や各種センサからのセンサ信号を入力する(ステップS
2)。
【0066】次に、上記のような記憶データおよび下記
の数2の式、数3の式に基づいて、運転席側の目標吹出
温度TAO(Dr)、および助手席側の目標吹出温度T
AO(Pa)を演算する(目標吹出温度決定手段:ステ
ップS3)。
【0067】
【数2】
【0068】
【数3】
【0069】但し、Tset(Dr)およびTset
(Pa)は、それぞれ右側座席の空調ゾーン内の設定温
度、左側座席の空調ゾーン内の設定温度を表し、TS
(Dr)およびTS(Pa)は、それぞれ右側座席、左
側座席の空調ゾーン内の日射量を表す。また、TR、T
AMは、それぞれ車室内温度、外気温を表す。Kse
t、KR、KAM、KS、Kd(Dr)およびKd(P
a)は、それぞれ温度設定ゲイン、車室内温度ゲイン、
外気温ゲイン、日射量ゲイン、第1、第2空調ゾーンの
温度差補正ゲインを表す。
【0070】なお、Ka(Dr)、Ka(Pa)は、そ
れぞれ外気温TAMが右側座席の空調ゾーンおよび左側
座席の空調ゾーンの各空調温度に及ぼす影響度合を補正
するゲインを表し、CD(Dr)、CD(Pa)は上記
影響度合に応じた定数、Cは補正定数を表す。ここで、
Ka(Dr)、Ka(Pa)、CD(Dr)、CD(P
a)といった値は、車両の形や大きさ、空調ユニット1
の吹出方向等様々なパラメータで変化する。
【0071】次に、上記のステップS3で求めた運転席
側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO
(Pa)に基づいてブロワ風量{ブロワモータ9に印加
するブロワ制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)}を演
算する(ステップS4)。具体的には、上記のブロワ制
御電圧VAは、運転席側、助手席側の目標吹出温度TA
O(Dr)、TAO(Pa)にそれぞれ適合したブロワ
制御電圧VA(Dr)、VA(Pa)を図8の特性図に
基づいて求めると共に、それらのブロワ制御電圧VA
(Dr)、VA(Pa)を平均化処理することにより得
ている。
【0072】次に、上記のステップS3で求めた運転席
側、助手席側の目標吹出温度TAO(Dr)、TAO
(Pa)と、図9の特性図とに基づいて右側座席の空調
ゾーンおよび左側座席の空調ゾーンの各吹出口モードを
決定する(ステップS5)。具体的には、吹出口モード
の決定においては、上記の目標吹出温度TAO(D
r)、TAO(Pa)が低い温度から高い温度にかけ
て、FACEモード、B/LモードおよびFOOTモー
ドとなるように決定されている。また、エアコン操作パ
ネル51に設けられた吹出口モード切替スイッチ59を
操作することにより、FACEモード、B/Lモード、
FOOTモードまたはF/Dモードのうちのいずれかの
吹出口モードに固定される。
【0073】なお、上記のFACEモードとは、空調風
を右側座席、左側座席の空調ゾーンの乗員の上半身(頭
胸部)に向けて吹き出す吹出口モードである。また、B
/Lモードとは、空調風を右側座席、左側座席の空調ゾ
ーンの乗員の上半身(頭胸部)および足元部に向けて吹
き出す吹出口モードである。そして、FOOTモードと
は、空調風を右側座席、左側座席の空調ゾーンの乗員の
足元部に向けて吹き出す吹出口モードである。さらに、
F/Dモードとは、空調風を乗員の足元部および車両の
フロントウインドの内面に向けて吹き出す吹出口モード
である。
【0074】ここで、本実施形態では、エアコン操作パ
ネル51に設けられたフロントデフロスタスイッチ56
を操作すると、空調風を車両のフロントウインドの内面
に向けて吹き出すDEFモードが設定される。また、吹
出口モードがFOOTモード、F/DモードまたはDE
Fモードであっても、運転席側、助手席側サイドFAC
E吹出口22、32は常に開口している。
【0075】次に、運転席側A/Mドア15のA/M開
度SW(Dr)(%)および助手席側A/Mドア16の
A/M開度SW(Pa)(%)を演算する(ステップS
6)。なお、このようなA/M開度SW(Dr)、SW
(Pa)の演算は、運転席側、助手席側の目標吹出温度
TAO(Dr)、TAO(Pa)と、エバ後温度センサ
95にて検出したエバ後温度(TE)と、冷却水温セン
サ96にて検出した冷却水温(TW)と、下記の数4の
式および数5の式とに基づいて行われる。
【0076】
【数4】
【数5】
【0077】次に、図10のルーチンが起動して、スイ
ングルーバ制御(オートルーバ制御またはマニュアルル
ーバ制御)を行う(吹出状態決定手段:ステップS
7)。次に、ステップS4で決定されたブロワ制御電圧
VA(Dr)、VA(Pa)となるようにブロワ駆動回
路8に制御信号を出力する(ステップS8)。次に、ス
テップS6で決定されたA/M開度SW(Dr)、SW
(Pa)となるようにサーボモータ17、18に制御信
号を出力する(ステップS9)。
【0078】次に、ステップS5で決定された吹出口モ
ードとなるようにサーボモータ28、29、39に制御
信号を出力する(ステップS10)。次に、ステップS
7で決定された吹出方向(ルーバ方向)、吹出位置また
はスイング範囲となるようにステッピングモータ43
a、46aに制御信号を出力する(ステップS11)。
【0079】次に、エアコンECU50によるスイング
ルーバ制御を図10ないし図16に基づいて説明する。
ここで、図10はエアコンECU50によるスイングル
ーバ制御を示したフローチャートである。
【0080】先ず、図10のルーチンが起動すると、運
転席側、助手席側ルーバ操作パネル52、53に設けら
れたスイングモード切替スイッチ69、73が「AUT
O」に設定されているか否かを判定する(ステップS1
2)。この判定結果がNOの場合には、スイングモード
切替スイッチ69、73の設定位置に応じたマニュアル
ルーバ制御を行う(ステップS13)。その後に、図1
0のルーチンを抜ける。
【0081】また、ステップS12の判定結果がYES
の場合には、以下のオートルーバ制御を行う。最初に吹
出口モードがFACEモードまたはB/Lモードである
か否かを判定する(ステップS14)。この判定結果が
NOの場合には、運転席側、助手席側のセンタルーバ4
3、46の揺動をOFFし、サイドウインドの防曇およ
び冷熱輻射のカットを行うために、運転席側、助手席側
のサイドルーバ43、46を近傍のサイドウインドへ向
けるようにルーバ方向の目標値を決定する(ステップS
15)。その後に、図10のルーチンを抜ける。なお、
ステップS14は右側座席、左側座席の空調ゾーン毎に
独立に判断されることが望ましい。
【0082】また、ステップS14の判定結果がYES
の場合には、図11の特性図に基づいて、クールダウン
の判定を行う(ステップS16)。この判定結果がYE
Sの場合には、すなわち、車室内温度TRと運転席側、
助手席側の設定温度Tset(Dr)、Tset(P
a)との温度偏差が所定値(例えば15℃)以上の場合
には、運転席側、助手席側のセンタルーバ43、46お
よび運転席側、助手席側のサイドルーバ43、46の原
点補正を行う。その後に、乗員のシートポジションに従
って、ルーバ方向が乗員方向に向くようにステッピング
モータ43a、46aへ制御出力を出すように目標値が
決定される(ステップS17)。その後に、図10のル
ーチンを抜ける。
【0083】運転席側、助手席側センタルーバ43、4
6および運転席側、助手席側サイドルーバ43、46の
原点補正は、図12に示したルーバ原点補正方向のスイ
ング端につき当たるようにステッピングモータ43a、
46aに制御出力を送り、そのルーバ位置を原点とし、
乗員のシートポジションが前の時は若干のパルスをステ
ッピングモータ43a、46aに送り、乗員のシートポ
ジションが後の時は多くのパルスをステッピングモータ
43a、46aに送ることで、乗員方向に運転席側、助
手席側センタルーバ43、46のルーバ方向および運転
席側、助手席側サイドルーバ43、46のルーバ方向が
向くように目標値を決定する。
【0084】ここで、図12に示したルーバ原点補正方
向のスイング端につき当てて原点補正を行うのは、本実
施形態の吹出状態可変装置が、運転席側、助手席側セン
タルーバ43、46および運転席側、助手席側サイドル
ーバ43、46の現在位置(現在のルーバ方向)を検出
する吹出方向検出手段としてのポテンショメータを持っ
ていないので、乗員によって運転席側、助手席側のセン
タルーバ43、46または運転席側、助手席側のサイド
ルーバ43、46を直接動かして運転席側、助手席側の
センタルーバ43、46または運転席側、助手席側のサ
イドルーバ43、46の現在位置を変えると、ルーバ方
向(吹出方向)を乗員方向に正確に向けることができな
いからである。また、図12に示したルーバ原点補正方
向のスイング端につき当てるのは、この原点補正は10
秒間程の時間がかかるため、少しでも乗員に早く空調風
(冷風)が供給できるようにするためである。
【0085】なお、前席(運転席、助手席)近傍にポテ
ンショメータ等を設けて、乗員が着座する前席(シー
ト)のシートポジションを検出することが考えられる
が、乗員がスイッチやディスプレイ63上で設定するよ
うにしても良い。また、シートポジションをディーラ
(自動車販売業者)等で設定することができるようにし
ても良い。そして、乗員やディーラがシートポジション
を設定する方法では、クールダウン時に向けたいルーバ
方向を好みで調整できるので、この方法の方が好まし
い。
【0086】また、ステップS16の判定結果がNOの
場合には、吹出口モードと、FACE吹出口からの吹出
風量と、図13の特性図とに基づいて、運転席側、助手
席側センタ、サイドルーバ43、46のスイング範囲を
決定(算出)すると共に、予め定められた空調範囲に基
づいて、運転席側、助手席側センタ、サイドルーバ4
3、46をスイングする範囲を決定(算出)する(空調
範囲決定手段:ステップS18)。
【0087】ここで、運転席側センタルーバ43のスイ
ングにより空調が可能な空調範囲(運転席側センタFA
CE吹出口21からの空調風が直接吹き付ける範囲)
は、図14(a)に示したように、運転席側前席乗員方
向α(Dr)から助手席側後席乗員方向β(Pa)まで
の範囲に制限されている。また、助手席側センタルーバ
43のスイングにより空調が可能な空調範囲(助手席側
センタFACE吹出口31からの空調風が直接吹き付け
る範囲)は、図14(a)に示したように、助手席側前
席乗員方向α(Pa)から運転席側後席乗員方向β(D
r)までの範囲に制限されている。
【0088】次に、図7のステップS2で読み込んだ日
射量TS(Dr)、TS(Pa)と、下記の数6の式と
に基づいて、日射量の左右比(H)を演算(決定)する
(日射量左右比決定手段:ステップS19)。
【数6】 但し、{TS(Dr)+TS(Pa)}≦150W/m
2 の場合は、H=0.5とする。
【0089】次に、運転席側、助手席側のセンタ、サイ
ドルーバ43、46のスイング範囲に応じたスイング停
止時間を算出(決定)する(スイング停止時間決定手
段:ステップS20)。本実施形態では、スイング停止
時間を7秒間に設定している。次に、日射左右比を用い
て、ステップS20で求めたスイング停止時間を、運転
席側前席乗員(KFORDR)側スイング端と助手席側
後席乗員(KNOTPA)側スイング端とにどれだけ振
り分けるか、および助手席側前席乗員(KFORPA)
側スイング端と運転席側後席乗員(KNOTDR)側ス
イング端にどれだけ振り分けるかを算出(決定)する
(ステップS21)。
【0090】次に、各運転席側、助手席側乗員側スイン
グ端および各運転席側、助手席側乗員以外側スイング端
でのスイング停止時間に少なくとも1秒間を加算する
(ステップS22)。その後に、図10のルーチンを抜
ける。これにより、各運転席側、助手席側乗員以外側ス
イング端でのスイング停止時間が0秒間とならず、動き
にゆったり感がなくなるのを防止できる。
【0091】〔第1実施形態の作用〕次に、本実施形態
の車両用空調装置の作用を図1ないし図17に基づいて
説明する。
【0092】吹出口モードがFACEモードの場合に
は、ブロワ4の作用によって内気吸込口6から吸い込ま
れた内気または外気吸込口7から吸い込まれた外気がエ
バポレータ10で例えば4℃程度まで冷やされた後に、
第1、第2空気通路11、12に入り、運転席側、助手
席側A/Mドア15、16の開度に応じてヒータコア1
3を通過する量が調節されてそれぞれ最適な温度の空調
風となる。
【0093】そして、第1、第2空気通路11、12の
最下流端で開口した運転席側センタ、サイドFACE吹
出口21、22から吹き出される空調風(冷風)は、運
転席側センタ、サイドルーバ43、46のスイング範囲
に応じて右側座席の空調ゾーン内に吹き出され、特に運
転席側前席の乗員の上半身および助手席側後席の乗員の
上半身に向けて吹き出される。
【0094】一方、第1、第2空気通路11、12の最
下流端で開口した助手席側センタ、サイドFACE吹出
口31、32から吹き出される空調風(冷風)は、助手
席側センタ、サイドルーバ43、46のスイング範囲に
応じて左側座席の空調ゾーン内に吹き出され、特に助手
席側前席の乗員の上半身および運転席側後席の乗員の上
半身に向けて吹き出される。
【0095】ここで、スイングモード切替スイッチ6
9、73のいずれかが「AUTO」の場合には、吹出口
モードと、FACE吹出口からの吹出風量と、図13の
特性図と図14に示した運転席側前席乗員側スイング端
α(Dr)および助手席側前席乗員側スイング端α(P
a)とに応じて、運転席側、助手席側サイドルーバ4
3、46のスイング範囲の目標値を求めている。基本的
には、運転席側センタルーバ43のスイング範囲(空調
範囲)は、図14(a)に示したように、運転席側前席
乗員方向α(Dr)から助手席側後席乗員方向β(P
a)までの範囲に制限される。また、助手席側センタル
ーバ43のスイング範囲(空調範囲)は、図14(a)
に示したように、助手席側前席乗員方向α(Pa)から
運転席側後席乗員方向β(Dr)までの範囲に制限され
る。
【0096】ここで、図13は、前席シートポジション
とスイング範囲との関係を示した特性図である。ここ
で、図13の特性図においては、各前席乗員側スイング
端がシートポジションによって変化し、その結果、スイ
ング範囲が変化することを示している。なお、図13の
特性図は、車両毎に違うシートレイアウトやFACE吹
出口の位置関係や開口度合などによって補正されること
は言うまでもない。また、上記乗員の好みで、乗員が空
調風をあまり好まない時はスイング範囲を狭くする方向
に補正することで対応できる。なお、本実施形態では、
運転席側、助手席側サイドルーバ43、46のスイング
範囲は、運転席側、助手席側センタルーバ43、46の
スイング範囲と同じとする。
【0097】また、図14(a)は、運転席側前席乗員
方向α(Dr)のスイング端は、運転席シートポジショ
ンまたはシート形状、運転席の乗員(ドライバー)の体
格差や空調風の好み、姿勢のうちの1つ以上から求める
運転席側揺動端位置を示している。同じように、助手席
側前席乗員方向α(Pa)のスイング端は、助手席シー
トポジションまたはシート形状、助手席の乗員(パッセ
ンジャー)の体格差や空調風の好み、姿勢のうちの1つ
以上から求める助手席側揺動端位置を示している。
【0098】運転席側、助手席側センタルーバ43、4
6の向けたい位置(風向き)が前方になる程、運転席
側、助手席側センタルーバ43、46のスイング範囲が
広くなる方向に補正される。逆に、向けたい位置が後方
になる程、運転席側、助手席側センタルーバ43、46
のスイング範囲が狭くなる方向に補正される。
【0099】本実施形態では、運転席側後席の乗員およ
び助手席側後席の乗員は標準状態であると仮定し、後席
乗員側スイング端側は固定している。もちろん、後席乗
員側スイング端も、前席と同様にして、後席シートポジ
ションまたはシート形状、助手席の乗員(パッセンジャ
ー)の体格差や空調風の好み、姿勢に応じて補正しても
良い。
【0100】また、本実施形態のスイング範囲は、運転
席側前席の乗員または助手席側前席の乗員がセンタルー
バ43、46を直接操作した(直接風向きを変える)場
合には、乗員の操作方向側にスイング範囲をシフト(移
行)するようにしても良い。また、乗員のマニュアル操
作により運転席と助手席との間をスイングさせるモード
が選択された場合には、本発明の空調範囲に対応したス
イング範囲を解除するようにしても良い。また、その
他、乗員のマニュアル操作に応じて本発明のスイング範
囲を解除できるようにすることで、本発明のスイング範
囲が好みに合わない乗員(ユーザ)においても、スイン
グ制御そのものが使われなくなることを防止できる。
【0101】また、空調熱負荷が非常に大きい時など、
安全運転のため運転席を優先的に空調する時、あるいは
後席や助手席に客を乗車させる時に、その座席を優先的
に空調する時などは、本実施形態のスイング範囲決定制
御を解除できるようにすることで、所定の座席を急速に
快適とすることができる。また、偏日射時、日射側の空
調能力が足りない時などは、その空調ゾーンを主に空調
するFACE吹出口からだけでなく、異なる空調ゾーン
を主に空調するFACE吹出口からも冷風が来るように
スイングさせる(例えば助手席側センタルーバ43、4
6の運転席側後席乗員側スイング端を運転席側前席の乗
員顔部方向に変更する)ことで、車室内全体の快適感を
向上させることができる。
【0102】さらに、見栄え向上または原点補正のた
め、空調開始時や吹出状態可変手段(運転席側、助手席
側センタルーバ43、46)の作動開始時などに、他の
空調ゾーン側にスイングさせても良い。また、この見栄
え向上や原点補正は、空調開始時や運転席側、助手席側
センタルーバ43、46の作動開始時から所定時間後に
行っても良く、空調終了時や運転席側、助手席側センタ
ルーバ43、46の作動終了時でも良く、所定時間毎に
行っても良い。
【0103】そして、上記で求めたスイング範囲に応じ
て、運転席側、助手席側センタ、サイドルーバ43、4
6のスイングを一時的に停止するスイング停止時間を決
定する。本実施形態では、予めスイング停止時間が7秒
間に設定されている。そして、上記のスイング停止時間
が、日射左右比を用いて前席乗員側スイング端と後席乗
員側スイング端とにどれだけ振り分けるかを決定され
る。このスイング停止時間割合の算出には、下記の数7
の式〜数10の式および図15の特性図を利用する。日
射が当たる側の空調ゾーンの乗員側スイング端で長く停
止するようにして、日射の当たる側の空調ゾーンの乗員
に多くの冷風を供給する。
【0104】
【数7】 但し、FORDR−STOP−TIMEは、運転席側前
席乗員側スイング端でのスイング停止時間である。
【0105】
【数8】 但し、NOTDR−STOP−TIMEは、助手席側後
席乗員側スイング端でのスイング停止時間である。
【0106】
【数9】 但し、FORPA−STOP−TIMEは、助手席側前
席乗員側スイング端でのスイング停止時間である。
【0107】
【数10】 但し、NOTPA−STOP−TIMEは、運転席側後
席乗員側スイング端でのスイング停止時間である。
【0108】なお、本実施形態では、スイング停止時間
を予め7秒間に設定しているが、図16(a)、(b)
に示したように、スイング停止時間にランダム性を持た
せたランダム停止時間(T)としても良い。このように
することによって、乗員の空調風に対する慣れがなくな
り、快適感が低下し難くなる。なお、空調熱負荷が高い
時のランダム表と空調熱負荷が低い時のランダム表とを
分けても良い。また、空調熱負荷が高い時には、図17
の特性図に示したように、トータル停止時間を増加させ
ることで、運転席側、助手席側センタルーバ43、46
のスイング幅に乗員に向いている割合を増やし、空調効
果を上げることができる。この空調効果の向上は、運転
席側、助手席側センタルーバ43、46のスイング端か
らスイング端へ風向きが動くのに要する時間を短くして
も、同様に、乗員に向いている時間を増やすことができ
る。
【0109】また、本実施形態では、運転席側、助手席
側センタルーバ43、46を前席乗員側スイング端また
は後席乗員側スイング端で一時的に停止させるスイング
停止時間(トータル停止時間)を例えば7秒間に設定し
たり、別途定めたランダム表に定めたランダム停止時間
をトータル停止時間としたりしたが、空調熱負荷が高い
時には、トータル停止時間を増加させることで、運転席
側、助手席側センタルーバ43、46のスイング幅に乗
員に向いている割合を増やし、空調効果を上げることが
できる。これは、運転席側、助手席側センタルーバ4
3、46のスイング端からスイング端へ風向きが動くの
に要する時間を短くしても、同様に、乗員に向いている
時間を増やすことができる。
【0110】なお、固定値の場合、図17の特性図で
は、車室内に吹き出す空調風の吹出温度、外気温または
車室内温度が高い程、運転席側、助手席側センタルーバ
43、46が運転席側、助手席側前席乗員側スイング端
または助手席側、運転席側後席乗員側スイング端でのト
ータル停止時間が長くなるように設定される。また、乗
員方向への吹出風速、車室内温度と設定温度の差が大き
い程、上記のトータル停止時間が長くなるように設定さ
れる。さらに、ブロワ電圧が大きい程、またはエバ後温
度が高い程、上記のトータル停止時間が長くなるように
設定される。
【0111】そして、乗員の皮膚温度、シート温度また
はステアリング温度が高い程、上記のトータル停止時間
が長くなるように設定される。また、ブロワ風量または
日射量が大きい程、上記のトータル停止時間が長くなる
ように設定される。さらに、設定温度が低い程、上記の
トータル停止時間が長くなるように設定される。そし
て、車速が速い程、上記のトータル停止時間が長くなる
ように設定される。また、吹出口モードがFACEモー
ドよりもB/Lモードの方が上記のトータル停止時間が
長くなるように設定され、B/Lモードよりもフルオー
プンの方が上記のトータル停止時間が長くなるように設
定される。
【0112】また、前席はフロントウインドがあるた
め、日射の影響を受け易いと共に、安全運転のために後
席よりも優先的に空調されることが望ましい。このとき
の前席側停止時間に追加される時間も図17の特性図に
示す。すなわち、日射方向が車両後方よりも車両前方の
方が上記のトータル停止時間が長くなるように設定さ
れ、車両前方よりも車両側方の方が上記のトータル停止
時間が長くなるように設定される。但し、後席に客が乗
車している時など特別な場合には、図17の特性図に示
した前席側停止時間に追加される時間を後席側停止時間
に追加される時間としても良い。
【0113】また、吹出口モードがB/Lモードの場合
に、FOOT吹出口23、33からも車室内に空調風が
吹き出される関係で、同じブロワ風量であっても、FA
CEモードに比べて、運転席側センタ、サイドFACE
吹出口21、22および助手席側センタ、サイドFAC
E吹出口31、32から吹き出す吹出風量が60%程度
低下する。このため、吹出口モードがB/Lモードの場
合には、FACEモードよりも長いスイング停止時間、
運転席側、助手席側センタルーバ43、46を乗員方向
に向けるようにしても良い。
【0114】また、全ての吹出口から吹き出されるフル
オープンモードでは、更に、FACE吹出口からの吹出
風量が減るため、更に長いスイング停止時間、運転席
側、助手席側センタルーバ43、46を乗員方向に向け
るようにしても良い。この場合には、吹出口モードに拘
らず、運転席側センタ、サイドFACE吹出口21、2
2から運転席側前席の乗員への吹出風量および助手席側
センタ、サイドFACE吹出口31、32から助手席側
前席の乗員への吹出風量を、外気温や日射量等の車室内
の空調熱負荷に応じた量だけ充分得ることができるの
で、各乗員の空調感(冷房感)を低下させることはな
い。
【0115】以上、運転席側、助手席側センタルーバ4
3、46が運転席側、助手席側前席乗員側スイング端ま
たは助手席側、運転席側後席乗員側スイング端でのスイ
ング停止時間(トータル停止時間)について述べたが、
非常にゆっくりスイングする範囲を設けたり、そのゆっ
くり度合を変化させたり、ゆっくりスイングする時間を
変化させたりしても、本実施形態と同様な効果を得るこ
とができる。
【0116】〔第1実施形態の効果〕以上のように、車
両の車室内のうち右側座席の空調ゾーンと左側座席の空
調ゾーンとの温度調節等を互いに独立して行うことが可
能な空調ユニット1を備えた車両用空調装置において、
運転席側センタルーバ43の空調範囲は、隣の空調ゾー
ンである助手席側前席方向に空調風が吹き出さないよう
にするため、運転席側前席乗員方向α(Dr)から助手
席側後席乗員方向β(Pa)までのスイング範囲に制限
されている。
【0117】さらに、助手席側センタルーバ43の空調
範囲は、隣の空調ゾーンである運転席側前席方向に空調
風が吹き出さないようにするため、助手席側前席乗員方
向α(Pa)から運転席側後席乗員方向β(Dr)まで
のスイング範囲に制限されている。したがって、自分の
空調ゾーンの前席の乗員および隣の空調ゾーンの後席の
乗員には空調風が当たるが、隣の空調ゾーンの前席の乗
員には空調風が当たらない等のメリハリを付けることが
できる。これにより、その隣の空調ゾーンの前席乗員方
向に空調風が吹き出さなくなるので、左右独立温度コン
トロール性を維持することができる。
【0118】そして、運転席側センタFACE吹出口2
1から助手席側後席の乗員方向に向けて吹き出す空調風
と助手席側センタFACE吹出口31から運転席側後席
の乗員方向に向けて吹き出す空調風とを、図14(a)
に示したように、車室内の中央部のセンタコンソールボ
ックス上付近でぶつけることができ、左右の空調風が混
ざることで、右側座席の空調ゾーンと左側座席の空調ゾ
ーンとの間で温度調節が大きく異なる場合でも、運転席
側後席の乗員または助手席側後席の乗員には運転席側前
席、助手席側前席間の極端な設定温度の違いによる影響
が出難くなる。
【0119】そして、偏日射時、例えば図14(b)に
示したように、運転席側前席の乗員に日射が当たる場合
に、日射が当たらない助手席側後席乗員側スイング端よ
りも、日射が当たる運転席側前席乗員側スイング端での
スイング停止時間を多くすることで、日射が当たる運転
席側前席の乗員に直接空調風が吹き付ける時間が長くな
る。また、偏日射時、例えば図14(b)に示したよう
に、運転席側後席の乗員に日射が当たる場合に、日射が
当たらない助手席側前席乗員側スイング端よりも運転席
側後席乗員側スイング端でのスイング停止時間を多くす
ることで、日射が当たる運転席側後席の乗員に直接空調
風が吹き付ける時間が長くなる。これにより、日射が当
たる運転席側前席の乗員または運転席側後席の乗員の空
調感の低下を防止することができ、且つ運転席側前席の
乗員に運転席側、助手席側センタルーバ43、46の作
動の仕方に違和感を与えることはない。
【0120】〔第2実施形態〕図18は本発明の第2実
施形態を示したもので、エアコン操作パネルを示した図
である。
【0121】本実施形態では、エアコン操作パネル51
と一体的に、右側座席の空調ゾーンおよび左側座席の空
調ゾーン内の各FACE吹出口21、22、31、32
から吹き出される空調風の吹出状態(センタ、サイドル
ーバ43、46のスイング状態)を操作するためのルー
バ操作(SWINGSW)パネル100が設けられてい
る。このルーバ操作パネル100は、MATCHスイッ
チ101、Drスイッチ102、Paスイッチ103お
よびスイングモード切替スイッチ104とから構成され
ている。
【0122】なお、スイングモード切替スイッチ104
は、第1実施形態のスイングモード切替スイッチ69、
73と同様に、「STOP(スイング停止)」、「AU
TO(オートスイング)」、「Rr」、「U−DSWI
NG(上下方向スイング)」、「R−LSWING(左
右方向スイング)」の各切替位置を有するロータリー式
スイッチである。
【0123】また、MATCHスイッチ101、Drス
イッチ102およびPaスイッチ103は、平常位置
(OFF)と押込位置(ON)とを持つプッシュ式スイ
ッチである。MATCHスイッチ101がONされる
と、運転席側、助手席側のセンタ、サイドルーバ43、
46のうちの少なくとも一方をスイングさせるように出
力する。そして、Drスイッチ102がONされると、
運転席側のセンタ、サイドルーバ43、46のうちの少
なくとも一方をスイングさせるように出力する。さら
に、Paスイッチ103がONされると、助手席側のセ
ンタ、サイドルーバ43、46のうちの少なくとも一方
をスイングさせるように出力する。
【0124】〔第3実施形態〕図19ないし図21は本
発明の第3実施形態を示したもので、図19は車両用空
調装置の全体構成を示した図で、図20はルーバ左右方
向揺動機構の構成を示した図で、図21はルーバ上下方
向揺動機構の構成を示した図である。
【0125】本実施形態のエアコンECU50には、各
吹出状態可変装置のセンタ、サイドルーバ43、46の
現在位置(ルーバ方向または空調風の吹出方向)を検出
するポテンショメータ97、98が接続されている。複
数個(本例では4個)のポテンショメータ97は、図2
0に示したように、ルーバ左右方向揺動機構近傍にそれ
ぞれ設けられ、リンクレバー44と一体的に水平方向に
往復移動する可動接点97a、およびこの可動接点97
aの移動により分圧比を変える抵抗素子97b等よりな
る吹出方向または吹出位置検出手段である。
【0126】複数個(本例では4個)のポテンショメー
タ98は、図21に示したように、ルーバ上下方向揺動
機構近傍にそれぞれ設けられ、リンクレバー47と一体
的に上下方向に往復移動する可動接点98a、およびこ
の可動接点98aの移動により分圧比を変える抵抗素子
98b等よりなる吹出方向または吹出位置検出手段であ
る。そして、本実施形態では、ルーバモータとしてステ
ッピングモータの代わりに、サーボモータ43b、46
bを使用している。
【0127】〔第4実施形態〕図22ないし図24は本
発明の第4実施形態を示したもので、図22は吹出状態
可変装置のルーバ左右方向揺動機構の構成を示した図で
ある。
【0128】本実施形態のルーバ左右方向揺動機構14
0は、センタ、サイドFACE吹出口121、131を
形成する集中拡散グリル120、130に設置されてい
る。このルーバ左右方向揺動機構140は、集中拡散グ
リル120、130内において左右方向にスイング可能
に取り付けられた複数枚(本例では3枚)の第1〜第3
ルーバ141と、これらの第1〜第3ルーバ141を各
支点142を中心にして左右方向に所定のスイング範囲
にてスイングさせる複数枚(本例では3枚)の第1〜第
3リンクプレート143と、これらの第1〜第3リンク
プレート143を各支点144を中心にして回動させる
平板プレート145と、この平板プレート145を車両
の進行方向に対して前後方向に往復運動させるアクチュ
エータとしてのルーバモータ146とから構成されてい
る。
【0129】第1〜第3リンクプレート143には、各
第1〜第3ルーバ141の上端面に設けられた円柱形状
のピン147が係合する長円形状の係合穴148が形成
されている。また、平板プレート145には、各リンク
プレート143の上端面に設けられた円柱形状のピン1
49が係合する第1〜第3係合穴151〜153、およ
びルーバモータ146側の上端面に設けられたラック1
54が形成されている。なお、第1〜第3係合穴151
〜153の形成順序は、集中拡散グリル120と集中拡
散グリル130とでは逆となる。
【0130】また、平板プレート145は、集中拡散グ
リル120、130の外壁面に設けられたガイド155
およびレール156に案内されて、その外壁面上を車両
の前後方向に摺動可能に配されている。ルーバモータ1
46は、集中拡散グリル120、130の外壁面に取り
付けられた取付用台157上に設置されている。また、
ルーバモータ146の出力軸の先端外周には、ラック1
54と噛合するピニオン159が組み付けられている。
【0131】本実施形態では、ルーバモータ146を作
動させることにより、図23に示したように、集中拡散
グリル120、130の外壁面上において平板プレート
145が最も車両後方側(乗員に近づく側)に位置する
と、第1〜第3ルーバ141が図示左側(乗員方向)に
向くことにより、集中拡散グリル120、130から吹
き出される空調風が空調ゾーンの乗員の頭胸部に局所的
に吹き出すスポット吹出モードに設定される。このよう
な構造のものにおいても、集中状態で左右方向にスイン
グさせるスイング機構を設けることで、本発明を適用す
ることができる。
【0132】また、ルーバモータ146を上記とは逆回
転方向に作動させることにより、図24に示したよう
に、集中拡散グリル120、130の外壁面上において
平板プレート145が最も車両前方側(乗員より遠ざか
る側)に位置すると、第1ルーバ141が図示右側(乗
員を外す方向)に向き、第2ルーバ141が図示上側
(中央方向)に向き、第3ルーバ141が図示左側(乗
員方向)に向くことにより、集中拡散グリル120、1
30から吹き出される空調風が空調ゾーン内に拡散的に
吹き出すワイド吹出モードに設定される。そして、ルー
バモータ146の正転および逆転を繰り返すことによ
り、第1〜第3ルーバ141が支点を中心にしてスイン
グする。
【0133】〔第5実施形態〕図25および図26は本
発明の第5実施形態を示したもので、図25は車両のイ
ンストルメントパネルを示した図で、図26は空調ユニ
ットのフェイスダクトを示した図である。
【0134】本実施形態では、第1実施形態の空調ダク
ト2内の仕切り板14を廃止している。そして、前席側
FACE吹出口として、空調ダクト2の空気下流側端部
に連結されたフェイスダクト160の最空気下流側で開
口するワイドフローFACE吹出口161が設けられて
いる。ワイドフローFACE吹出口161は、インスト
ルメントパネル40の前面中央で開口する運転席側、助
手席側センタFACE吹出口162、163と、インス
トルメントパネル40の車両幅方向両側、すなわち、車
両のサイドウインド近傍で開口する運転席側、助手席側
サイドFACE吹出口164、165と、これらのFA
CE吹出口の間で開口する運転席側、助手席側ミドルF
ACE吹出口166、167とから構成されている。な
お、各FACE吹出口162〜167には、乗員の手動
操作により空調風の吹出方向を変更するための複数のル
ーバがそれぞれ設けられている。
【0135】そして、フェイスダクト160には、各F
ACE吹出口162〜167を開閉するためのFACE
ドア171が回動自在に取り付けられており、運転席側
サイド、ミドルFACE吹出口164、166を開閉す
るための運転席側ミドルFACEドア172が回動自在
に取り付けられている。さらに、フェイスダクト160
には、助手席側サイド、ミドルFACE吹出口165、
167を開閉するための助手席側ミドルFACEドア1
73が回動自在に取り付けられており、運転席側、助手
席側センタFACE吹出口162、163を開閉するた
めの運転席側、助手席側センタFACEドア174、1
75が回動自在に取り付けられている。
【0136】なお、運転席側、助手席側ミドルFACE
ドア172、173および運転席側、助手席側センタF
ACEドア174、175は、本発明の吹出状態可変手
段に相当するもので、開度に応じて運転席側、助手席側
サイドFACE吹出口164、165および運転席側、
助手席側ミドルFACE吹出口166、167から各空
調ゾーン内に吹き出す空調風の吹出状態(例えばワイド
吹出モードとスポット吹出モード)を変更する。
【0137】本実施形態では、サーボモータ等のアクチ
ュエータによりFACEドア171を開放側に動かし、
サーボモータ等のアクチュエータにより運転席側、助手
席側ミドルFACEドア172、173を閉塞側に動か
す。それによって、運転席側、助手席側センタFACE
吹出口162、163および運転席側、助手席側サイド
FACE吹出口164、165を開放し、運転席側、助
手席側ミドルFACE吹出口166、167を閉塞する
ことにより、ワイドフローFACE吹出口161の開口
面積を小さくすることで、ワイドフローFACE吹出口
161から吹き出される空調風の吹出範囲を小さくして
空調ゾーンの乗員の頭胸部に局所的に空調風を吹き出す
(スポット吹出モード)。このスポット吹出モード時間
は、第1実施形態の前席の乗員方向へのスイング停止時
間と見なすことができる。
【0138】また、FACEドア171を開放側に動か
し、運転席側、助手席側ミドルFACEドア172、1
73を中間位置に動かす。それによって、運転席側、助
手席側センタFACE吹出口162、163、運転席
側、助手席側サイドFACE吹出口164、165およ
び運転席側、助手席側ミドルFACE吹出口166、1
67を開放することにより、ワイドフローFACE吹出
口161の開口面積を大きくすることで、ワイドフロー
FACE吹出口161から吹き出される空調風の吹出範
囲を大きくして空調ゾーン内に拡散的に空調風を吹き出
す(ワイド吹出モード)。
【0139】なお、フェイスダクト160内にFACE
ドアを追加して更に細やかな配風量の変更制御を行うよ
うにしても良いし、空調ダクト2およびフェイスダクト
160内に仕切り板を1個または2個以上入れて、それ
ぞれの空気通路毎に送風機を配置して、各送風機の送風
量を異ならせることで、右側座席、左側座席の空調ゾー
ンの乗員毎の配風量を変更しても良い。また、運転席
側、助手席側センタFACEドア174、175を動か
して、運転席側、助手席側センタFACE吹出口16
2、163のみを開放した状態は、本実施形態の後席の
乗員方向への吹き出しと考えることができる。
【0140】〔第6実施形態〕図27は本発明の第6実
施形態を示したもので、図27は車両用ドラムベンチレ
ータを示した図である。
【0141】本実施形態の車両用ドラムベンチレータ
は、自動車のインストルメントパネル201内に、空調
ダクトのフェイスダクトに連通する筒形状のケース20
2が設けられている。このケース202は、内部にFA
CE吹出口203を形成する。そして、ケース202の
空気下流側端部内には、筒形状の配風用ドラム204が
回動自在に設けられている。
【0142】この配風用ドラム204内には、縦ルーバ
205が左右回転自在に支持され、この縦ルーバ205
と組み合わせて格子を成すように横ルーバ206が設け
られている。また、ケース202の空気上流側端部内に
は、FACE吹出口203から吹き出す空調風の吹出風
量を調節するダンパ207が回動自在に支持されてい
る。なお、縦ルーバ205および横ルーバ206は、第
1実施形態と同様にして、図示しないリンク機構を介し
てルーバモータ等のアクチュエータにより揺動運動が与
えられる。ここで、本実施形態の配風用ドラム204
は、ケース202の前端部に回動自在に取り付けられた
筒形状の第1のドラム211と、この第1のドラム21
1に内蔵された筒形状の第2のドラム212とから構成
されている。
【0143】本実施形態では、空調風の吹出方向を変更
する場合には、第2のドラム212の前面開口の向きを
変更すれば良い。例えば、図27に示したように、ケー
ス202、第1のドラム211および第2のドラム21
2の中心軸を略一致させると、空調風の吹出方向が斜め
上向きとなり、空調ゾーンの乗員の頭部付近に局所的に
吹き出す。また、ケース202の中心軸に対して、第1
のドラム211および第2のドラム212を反時計回り
に回動させることにより、空調風の吹出方向が下向きと
なり、空調ゾーンの乗員の頭胸部付近に局所的に吹き出
す。これが前席の乗員方向でのスイング停止時間と見な
すことができる。
【0144】〔第7実施形態〕図28および図29は本
発明の第7実施形態を示したもので、図28および図2
9は空気吹出ルーバを示した図である。
【0145】本実施形態の空気吹出ルーバ220は、例
えば樹脂材料によって形成された細長い円筒形状で、一
方の端面に断面D字状の係合穴221が設けられ、他方
の端面に嵌合穴222が設けられている。そして、空気
吹出ルーバ220の回転軸心Oと偏心した位置には、空
気吹出ルーバ220の軸方向に亘って空気通路223が
設けられ、回転軸心Oを挟んで空気通路223の反対側
の位置には、軸方向に亘って閉鎖部224が設けられて
いる。すなわち、閉鎖部224は、曲率中心を中心とし
た回転軸心Oを通る凸円弧面225を有しており、この
凸円弧面225と空気吹出ルーバ220の外周面の一部
とによって中実に形成され、閉鎖部224の中央部に
は、軸方向に亘って中空部226が形成されている。
【0146】そして、空気吹出ルーバ220は、前記曲
率中心を中心とする凹円弧面227を有しており、この
凹円弧面227と空気吹出ルーバ220の外周面の一部
とによってフィン228が形成され、凸円弧面225と
凹円弧面227との間に一定幅の円弧状を成す空気通路
223が形成されている。さらに、この空気通路223
の幅方向の中間には、円弧状の整流フィン229が設け
られている。
【0147】上記のような空気吹出ルーバ220は、空
気吹出ダクトの最空気下流側で開口した細長い矩形状の
空気吹出口(図示せず)に収納されている。そして、空
気吹出ルーバ220の係合穴221には、例えばステッ
ピングモータまたはサーボモータ等のモータ230の回
転軸231に形成された断面D字形状の係合軸部232
が係合している。また、嵌合穴222には、空気吹出ダ
クトの側壁に突設された軸受ピン233が回転自在に嵌
合されている。したがって、空気吹出ルーバ220は、
モータ230の回転軸231と軸受ピン233とによっ
て2点支持され、回転軸心Oを中心として、上下方向に
揺動運動可能に設けられており、空気吹出口から吹き出
される空調風の吹出方向を変更できるように構成されて
いる。
【0148】〔第8実施形態の構成〕図30ないし図3
3は本発明の第8実施形態を示したもので、図30はイ
ンストルメントパネルを示した図で、図31は吹出ダク
ト、支持枠および回転バルブを示した図である。
【0149】本実施形態では、自動車のインストルメン
トパネル301の内方下部に、車室内を空調するための
空調ユニット302が設置されている。また、インスト
ルメントパネル301の前面には、断面コの字形状で車
幅方向に細長い直線状の空気吹出口303を形成する吹
出ダクト304が1個取り付けられている。そして、吹
出ダクト304の背面には、空調ユニット302からの
空調風を空気吹出口303に導く導風ダクト305が接
続されている。
【0150】そして、吹出ダクト304の前面には、ル
ーバ支持枠306が取り付けられており、このルーバ支
持枠306には、空気吹出口303から車室の空調ゾー
ン内に吹き出される空調風の吹出方向を変更するための
縦ルーバ307と横ルーバ309とが格子状に設けられ
ている。そして、ルーバ支持枠306の空気上流側に
は、空気吹出口303の開口度合を変更して配風量を可
変する回転バルブ310が設けられている。
【0151】回転バルブ310は、その支軸311が吹
出ダクト304のスリット312に回動自在に支持され
ている。そして、回転バルブ310は、その両端に端壁
313を有する略半割円筒形状のもので、回転バルブ3
10の表面形状の空気上流側の一端辺である後端縁31
4は略直線状に形成され、また、回転バルブ310の表
面形状の空気下流側の一端辺である前端縁315は、そ
の中央の水平直線部316と、この水平直線部316の
左右側方に形成された略円弧状の湾曲部317とから構
成されている。すなわち、回転バルブ310の横断面形
状は、水平直線部316では半円形状であり、湾曲部3
17では左右端に向けて半円形状から略半円形状に徐々
に変化する形状となっている。
【0152】また、回転バルブ310の支軸311の外
端には、回転バルブ310を回動して空調風の吹出状態
を調整するための調整ダイヤル319が固着されてい
る。なお、回転バルブ310の支軸311は、第1実施
形態と同様にして、図示しないリンク機構を介してバル
ブモータ等のアクチュエータにより回動運動が与えられ
る。
【0153】〔第8実施形態の作用〕次に、本実施形態
の作用を図30ないし図33に基づいて簡単に説明す
る。
【0154】アクチュエータにより回転バルブ310を
スポット吹出モード時の回動位置に駆動すると、空気吹
出口303の中央部では、図32(a)に示したよう
に、回転バルブ310により完全に閉じられ、また、空
気吹出口303の左右端部では、図32(b)、(c)
に示したように、空気吹出口303の左右端に近くなる
に従って、徐々に大きく開かれる。これにより、空調ユ
ニット302からの空調風は、空気吹出口303の中央
部からは全く吹き出されず、空気吹出口303の左右端
に近くなるに従って徐々に多量に吹き出される。その結
果、空気吹出口303の左右端部前方においては、空調
ゾーンの乗員に向けて空調風が集中的に多量に吹き出さ
れるスポット吹出モードが行われる。
【0155】一方、アクチュエータにより回転バルブ3
10をワイド吹出モード時の回動位置に駆動すると、空
気吹出口303は、図33(a)〜図33(c)に示し
たように、中央部および左右端部共に略全開となる。こ
れにより、空調ユニット302からの空調風は、空気吹
出口303の全長に亘って均一に空調ゾーン内に吹き出
されるワイド吹出モードが行われる。なお、本実施形態
では、前席乗員の前に開口部を持ってくる位置と、車室
内の中央方向へ開口部を持ってくる位置との間をスイン
グさせることで、本発明を適用できる。
【0156】〔第9実施形態〕図34は本発明の第9実
施形態を示したもので、図34(a)〜図34(e)は
回転バルブの変形例を示した図である。
【0157】図34(a)〜図34(e)の回転バルブ
310の各後端縁314はいずれも第8実施形態の後端
縁314と同じく直線上に形成されているが、前端縁3
21〜325の形状は各々異なっている。すなわち、図
34(a)の回転バルブ310の前端縁321は、第8
実施形態の前端縁の水平直線部316の中央にU字状の
凹部326を形成したものであり、スポット吹出モード
の時には、空調風は湾曲部317の部分だけでなく、凹
部326の部分からも集中的に吹き出される。
【0158】そして、図34(b)の回転バルブ310
の前端縁322は、第8実施形態の右の湾曲部317の
みを残して、左の湾曲部をなくしたものであり、空調風
は湾曲部317のみから集中的に吹き出される。また、
図34(c)の回転バルブ310の前端縁323は、回
転バルブ310の全長に亘って逆V字形状に形成され、
空調風の吹出風量は中央部から左右端に向かうに従って
徐々に増加するものとなっている。
【0159】そして、図34(d)の回転バルブ310
の前端縁324は、図34(c)の回転バルブ310と
逆にV字形状に形成され、空調風の吹出風量は左右端か
ら中央部に向かうに従って徐々に増加するものとなって
いる。また、図34(e)の回転バルブ310の前端縁
325は、左端から右端に向けて直線状に徐々に高さが
低くなっており、空調風の吹出風量は左端から右端に向
かうに従って徐々に増加するものとなっている。
【0160】本実施形態では、前席乗員の前に開口部を
持ってくる位置と、車室内の中央方向へ開口部を持って
くる位置との間をスイングさせることで、本発明を適用
できる。
【0161】〔第10実施形態〕図35および図36は
本発明の第10実施形態を示したもので、図35は2つ
のセンタグリルを1つのルーバモータで左右方向に観音
開き状にスイングさせるスイング機構を示した図であ
る。
【0162】第1実施形態では、図5に示したように、
1つのセンタ、サイドグリルに対して1つのステッピン
グモータ43aを用いて風向可変ルーバ43の左右方向
のスイングを実現しているが、本実施形態では、図35
に示したように、ピニオンギヤ502と運転席側(右座
席側)のラック付きリンク板504と助手席側(左座席
側)のラック付きリンク板505とのラックアンドピニ
オン機構を用いて、正逆転可能な1つのルーバモータ
(本発明の駆動手段に相当する)501で2つの運転席
側、助手席側センタグリル510、520の各風向可変
ルーバ511、521を左右方向にスイングさせてい
る。
【0163】ここで、1つのルーバモータ501の出力
軸503の外周には、2つのラック付きリンク板50
4、505に噛み合うピニオンギヤ502が固定されて
いる。2つのラック付きリンク板504、505には、
各風向可変ルーバ511、521に揺動運動を与える連
結プレート506、507が結合されている。また、2
つの運転席側、助手席側センタグリル510、520
は、空調ユニットの空気下流端に設けられており、内側
に運転席側、助手席側センタFACE吹出口512、5
22をそれぞれ形成している。
【0164】なお、各風向可変ルーバ511、521
は、各支点513、523を中心に左右方向にスイング
(揺動運動)を行う運転席側、助手席側スイングルーバ
で、2つの運転席側、助手席側センタグリル510、5
20内に形成される2つの運転席側、助手席側センタF
ACE吹出口512、522から車室内に吹き出す空調
風の吹出方向(風向)を可変する一方の吹出状態可変手
段、他方の吹出状態可変手段である。
【0165】本実施形態では、ルーバモータ501によ
りピニオンギヤ502が時計回りに回転すると、運転席
側のラック付きリンク板504は図示右方向へ動き、助
手席側のラック付きリンク板505は図示左方向へ動
く。このとき、運転席側の風向可変ルーバ511は図示
左側を向き、助手席側の風向可変ルーバ521は図示右
側を向く。
【0166】逆に、ルーバモータ501によりピニオン
ギヤ502が反時計回りに回転すると、運転席側のラッ
ク付きリンク板504は図示左方向へ動き、助手席側の
ラック付きリンク板505は図示右方向へ動く。このと
き、運転席側の風向可変ルーバ511は図示右側を向
き、助手席側の風向可変ルーバ521は図示左側を向
く。このようなスイング機構500を持つことで、2つ
の運転席側、助手席側センタグリル510、520を1
つのルーバモータ501で左右方向に観音開き状にスイ
ングさせることができる。
【0167】図36は2つの運転席側、助手席側センタ
グリル510、520の風向が変化する様子を示した図
で、運転席側センタグリル510から図示右向きに空調
風が吹き出しているときには、助手席側センタグリル5
20からは図示左向きに空調風が吹き出す。
【0168】また、運転席側センタグリル510から真
っ直ぐに空調風が吹き出しているときには、助手席側セ
ンタグリル520からも真っ直ぐに空調風が吹き出す。
さらに、運転席側センタグリル510から図示左向きに
空調風が吹き出しているときには、助手席側センタグリ
ル520からは図示右向きに空調風が吹き出す。
【0169】したがって、2つの運転席側、助手席側セ
ンタグリル510、520の各風向可変ルーバ511、
521をその数よりも少ない数、つまり1つのルーバモ
ータ501を用いてスイングさせているため、ルーバモ
ータ501の設置空間を小さくすることができ、また、
スイングルーバ制御が簡単になる。
【0170】本実施形態では、2つの運転席側、助手席
側センタグリル510、520の各風向可変ルーバ51
1、521を1つのルーバモータ501でスイングさせ
るようにしているが、3つ以上のグリルの各風向可変ル
ーバ等の吹出状態可変手段を1つのルーバモータ等の駆
動手段でスイングさせるようにしても良い。
【0171】本実施形態では、2つの運転席側、助手席
側センタグリル510、520の各風向可変ルーバ51
1、521を1つのルーバモータ501でスイングさせ
るようにしているが、3つ以上のグリルの各風向可変ル
ーバ等の吹出状態可変手段をそれよりも少ない数のルー
バモータ等の駆動手段でスイングさせるようにしても良
い。
【0172】本実施形態では、図35に示したように、
ラックアンドピニオン機構を用いて1つのルーバモータ
501で、2つの運転席側、助手席側センタグリル51
0、520の各風向可変ルーバ511、521を水平方
向(図示左右方向)に観音開き状にスイングさせるよう
にしているが、他の機構を用いて水平方向または上下方
向に観音開き状にスイングさせるようにしても良い。
【0173】〔第11実施形態〕図37および図38は
本発明の第11実施形態を示したもので、図37はスイ
ングルーバ制御を示したフローチャートで、図38
(a)はスイング範囲が広い場合のスイングパターンを
示したタイムチャートであり、図38(b)はスイング
範囲が狭い場合のスイングパターンを示したタイムチャ
ートであり、図38(c)はスイング周期が図38
(a)と同じになるようにした第1実施形態でのスイン
グパターンを示したタイムチャートである。
【0174】エアコンECUの制御プログラムは、基本
的に第1実施形態の図7のフローチャートと同じであ
り、第1実施形態の図7のステップS7では、図10の
ルーチンが起動するが、本実施形態では、図37のルー
チンを起動する。以下に図37のフローチャートについ
て説明する。
【0175】なお、図37のルーチンのステップS12
からステップS18までは第1実施形態と同様である。
ステップS18で運転席(右)側、助手席(左)側のス
イング範囲が決定されると、スイング範囲の広さが同じ
か否かを判定する(ステップS31)。この判定結果が
YESの場合、すなわち、スイング範囲の広さが同じ場
合には、日射量からスイング停止時間を算出し、運転席
側、助手席側のセンタグリルの風向可変ルーバ43のス
イングパターンが同じになるようにスイングパターンを
決定する(ステップS32)。
【0176】例えば運転席側のセンタグリルの風向可変
ルーバ(以下運転席側センタルーバと言う)43が運転
席側乗員方向を向いている時には、助手席側のセンタグ
リルの風向可変ルーバ(以下助手席側センタルーバと言
う)43は助手席側乗員方向を向き、運転席側センタル
ーバ43が助手席側後部座席を向いている時には、助手
席側センタルーバ43は運転席側後部座席を向く。
【0177】次に、運転席側センタルーバ43のスイン
グパターンのスイングスタート(開始タイミング)と助
手席側センタルーバ43のスイングパターンのスイング
スタート(開始タイミング)とを揃える(ズテップS3
3)。その後に、図37のルーチンを抜ける。
【0178】また、ステップS31の判定結果がNOの
場合、すなわち、スイング範囲の広さが異なると判定さ
れた場合には、日射量の左右比を決定し(ステップS3
4)、スイングパターンを決定する(ステップS3
5)。このとき、図38(a)、(b)に示したよう
に、スイング周期が長い方と短い方とで、センタルーバ
43のスイングの周期が整数倍の関係になるように設定
する。このようにスイングパターンが決定されると、ス
テップS33に進み、運転席側、助手席側のグリルのス
イングスタートを揃えて、図37のルーチンを抜ける。
【0179】ここで、図38(a)、(b)では、セン
タルーバ43のスイング範囲が広い方のスイング周期
が、スイング範囲が狭い方のスイング周期の2倍になる
ような場合を示している。第1実施形態では、図38
(c)に示したように、センタルーバ43のスイング範
囲が狭い場合には、スイング停止時間を長くしてスイン
グ周期を図38(a)と一致させてスイングスタートを
揃えていた。
【0180】本実施形態では、図38(a)、(b)に
示したように、センタルーバ43のスイング範囲が狭い
方のスイング周期をスイング範囲が広い方のスイング周
期の1/2にして、運転席側、助手席側のグリルのスイ
ングスタートを揃えるようにしている。なお、運転席
側、助手席側センタルーバ43は、正面方向(車両の前
面中央部から後方中央部に向かう方向)と運転席側、助
手席側前席乗員方向との間をスイングする。
【0181】したがって、本実施形態では、スイング周
期が長い方と短い方とで整数倍の関係になるようにし
て、スイング範囲の狭い方に生じるスイング周期を合わ
せるためにスイングを停止している時間が長くなること
による運転席側、助手席側のセンタグリルのスイングの
違和感を解消すると共に、時々運転席側、助手席側のセ
ンタグリルのスイングスタートを揃えることで見栄えが
向上する。
【0182】本実施形態では、図38(a)、(b)に
示したように、運転席側、助手席側のグリルのスイング
範囲が広い方のスイング周期を、スイング範囲が狭い方
のスイング周期の2倍になるように設定しているが、2
倍でなくても良い。図39(a)、(b)では、スイン
グ範囲が広い方のスイング周期を、スイング範囲が狭い
方のスイング周期の1.5倍になるような場合を示して
いる。これは、きっちり2倍、1.5倍などとする必要
はなく、およそ2倍、およそ1.5倍とし、時々スイン
グスタートを合わせれば良い。
【0183】なお、スイング範囲の異なる運転席側、助
手席側のセンタグリルをスイング時に同じスピードで動
かす場合には、スイング範囲が広い方のスイングパター
ンとスイング範囲が狭い方のスイングパターンを相似形
にして、時々スイングスタートを揃えるようにしても良
い。
【0184】〔他の実施形態〕本実施形態では、吹出口
モードがFOOTモードまたはF/Dモードの時も運転
席側、助手席側サイドFACE吹出口22、32から空
調風を吹き出すようにしたが、吹出口モードがFACE
モードまたはB/Lモードの時のみ運転席側、助手席側
サイドFACE吹出口22、32から空調風を吹き出す
ようにしても良い。
【0185】本実施形態では、運転席側、助手席側セン
タグリル41、運転席側、助手席側サイドグリル42を
インストルメントパネル40に固定したが、各センタ、
サイドグリルを左右方向に回動自在に支持された状態で
格納部材に取り付けても良く、各センタ、サイドグリル
を上下方向に回動自在に支持された状態で格納部材に取
り付けても良い。この場合には、グリル本体を吹出状態
可変手段としてスイング(揺動)させるようにしても良
い。
【0186】本実施形態では、空調風のスイング範囲を
変更するスイングルーバ(風向可変ルーバ)または風向
可変グリル等の吹出状態可変手段を各FACE吹出口2
1、22、31、32に設けたが、車室内の車両側面、
車室内の中央部(例えばコンソールボックス付近)また
は車両の天井部に設けた吹出口に風向可変ルーバまたは
風向可変グリル等の吹出状態可変手段を設けても良い。
【0187】本実施形態では、空調風のスイング範囲を
変更するスイングルーバ(風向可変ルーバ)として、各
FACE吹出口に左右方向に揺動運動するセンタ、サイ
ドルーバ43および上下方向に揺動運動するセンタ、サ
イドルーバ46の両方を設けたが、空調範囲を変更する
スイングルーバとして、各FACE吹出口に水平方向に
揺動運動するセンタ、サイドルーバ43または上下方向
に揺動運動するセンタ、サイドルーバ46のいずれか一
方のみを設けても良い。
【0188】本実施形態では、1個のブロワ4を回転さ
せることにより空調ダクト2の各FACE吹出口21、
22、31、32から車室内に空調風を吹き出すように
構成したが、2個の送風機を回転させることにより空調
ダクト2の運転席側、助手席側FACE吹出口から車室
内に空調風を吹き出す配風量を変更可能なように構成し
ても良く、FACE吹出口の数に対応した個数の送風機
を回転させることにより空調ダクト2の各FACE吹出
口から車室内に空調風を吹き出す配風量を変更可能なよ
うに構成しても良い。また、各FACE吹出口毎、また
は一方側、他方側吹出口毎に互いに独立して乗員への配
風量を変えるようにしても良い。
【0189】本実施形態では、本発明を右側座席の空調
ゾーンと左側座席の空調ゾーンとの左右の温度調節を互
いに独立して行うことが可能な空調ユニット1を備えた
車両用空調装置に適用したが、本発明を車室内の前側座
席の空調ゾーンと後側座席の空調ゾーンとの前後の温度
調節を互いに独立して行うことが可能な車両用空調装置
に適用しても良い。また、本発明を、車室内の温度調節
を1つの吹出温度可変手段により行う車両用空調装置に
適用しても良い。
【0190】運転席側センタルーバ43、46と助手席
側センタルーバ43、46とのスイング範囲の変更およ
びシフトを互いに独立して行うようにしても良く、ま
た、そして、運転席側センタルーバ43、46と運転席
側サイドルーバ43、46とのスイング範囲の変更およ
びシフトを互いに独立して行うようにしても良く、ま
た、助手席側センタルーバ43、46と助手席側サイド
ルーバ43、46とのスイング範囲の変更およびシフト
を互いに独立して行うようにしても良い。
【0191】本実施形態では、日射強度検知手段を有す
る日射センサ93を設けたが、日射強度検知手段、太陽
光の照射方向(日射方向、日射方位角)を検知する日射
方向検知手段(例えばフォトダイオード、太陽電池、サ
ーミスタ等の感温素子)、および太陽光の高度(日射仰
角、日射高度、太陽仰角)を検知する日射高度検知手段
(例えばフォトダイオード、太陽電池、サーミスタ等の
感温素子)を有する日射センサを設けても良い。
【0192】なお、少なくとも日射強度検知手段を有す
る日射センサを設けても良い。また、日射方向検出手段
として、カーナビゲーションシステムのマイクロコンピ
ュータにその日時の太陽高度や車両の現在位置に対する
日射方向を記憶させている場合には、そのカーナビゲー
ションシステムの出力信号を日射方向検出手段としてエ
アコンECUに読み込むようにしても良い。
【0193】本実施形態では、車室内の空調熱負荷とし
て、図17の横軸に示したように、吹出温度、外気温、
車室内温度(内気温)、吹出風速、車室内温度(内気
温)と設定温度の差、ブロワ制御電圧(送風機への印加
電圧)、エバ後温度、皮膚温度、シート温度、ステアリ
ング温度、ブロワ風量、日射量、設定温度、車速、吹出
口モードまたは日射方向を用いたが、乗員数等も考えら
れ、これらの値を検出するセンサや、温度を設定する温
度設定手段、目標吹出温度を決定する目標吹出温度決定
手段をも空調熱負荷検出手段として使用できる。ここ
で、内気温センサ91を2個使用して、右側座席の空調
ゾーン内および左側座席の空調ゾーン内にそれぞれ設置
しても良い。
【0194】本実施形態では、吹出状態可変手段の作動
位置を検出する方法として、ステッピングモータに送る
パルスをカウントする方法や、ポテンショメータを設け
たサーボモータを用いて吹出状態可変手段の作動位置を
検出するようにしているが、ポテンショメータを持たな
いサーボモータにおいて電機子ノイズをカウントするこ
とで、ステッピングモータのように作動角を演算して吹
出状態可変手段の作動位置を検出するようにしても良
い。
【0195】本実施形態では、運転席側、助手席側セン
タルーバ43、46のスイング(揺動)を一時的に停止
させるスイング停止時間を変更するようにしたが、運転
席側、助手席側センタルーバ43、46が非常にゆっく
りスイング(揺動)する時間または非常にゆっくりスイ
ングする範囲を変更するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空調装置の全体構成を示した構成図であ
る(第1実施形態)。
【図2】車両のインストルメントパネルを示した正面図
である(第1実施形態)。
【図3】エアコン操作パネルを示した正面図である(第
1実施形態)。
【図4】吹出状態可変装置の全体構成を示した概略図で
ある(第1実施形態)。
【図5】ルーバ左右方向揺動機構の構成を示した概略図
である(第1実施形態)。
【図6】ルーバ上下方向揺動機構の構成を示した概略図
である(第1実施形態)。
【図7】エアコンECUの制御プログラムの一例を示し
たフローチャートである(第1実施形態)。
【図8】運転席側、助手席側の目標吹出温度に対するブ
ロワ制御電圧特性を示した特性図である(第1実施形
態)。
【図9】運転席側、助手席側の目標吹出温度に対する吹
出口モード特性を示した特性図である(第1実施形
態)。
【図10】エアコンECUによるスイングルーバ制御を
示したフローチャートである(第1実施形態)。
【図11】エアコンECUによるクールダウン判定を示
した特性図である(第1実施形態)。
【図12】ルーバ原点補正方向を示した説明図である
(第1実施形態)。
【図13】前席シートポジションとスイング範囲との関
係を示した特性図である(第1実施形態)。
【図14】(a)、(b)は車室内への空調風のスイン
グ範囲を示した説明図である(第1実施形態)。
【図15】日射左右比に対するスイング範囲の補正係数
を示した特性図である(第1実施形態)。
【図16】(a)はランダムスイングの作動パターンを
示したタイムチャートで、(b)はOFF時間列を示し
た図である(第1実施形態)。
【図17】各空調熱負荷とトータル停止時間との関係を
示した特性図である(第1実施形態)。
【図18】エアコン操作パネルを示した正面図である
(第2実施形態)。
【図19】車両用空調装置の全体構成を示した構成図で
ある(第3実施形態)。
【図20】ルーバ左右方向揺動機構の構成を示した概略
図である(第3実施形態)。
【図21】ルーバ上下方向揺動機構の構成を示した概略
図である(第3実施形態)。
【図22】ルーバ左右方向揺動機構の構成を示した斜視
図である(第4実施形態)。
【図23】集中拡散グリルからの吹出状態がスポット吹
出モードの場合を示した説明図である(第4実施形
態)。
【図24】集中拡散グリルからの吹出状態がワイド吹出
モードの場合を示した説明図である(第4実施形態)。
【図25】車両のインストルメントパネルを示した正面
図である(第5実施形態)。
【図26】空調ユニットのフェイスダクトを示した概略
図である(第5実施形態)。
【図27】車両用ドラムベンチレータを示した断面図で
ある(第6実施形態)。
【図28】空気吹出ルーバを示した斜視図である(第7
実施形態)。
【図29】空気吹出ルーバを示した断面図である(第7
実施形態)。
【図30】インストルメントパネルを示した正面図であ
る(第8実施形態)。
【図31】吹出ダクト、支持枠および回転バルブを示し
た図である(第8実施形態)。
【図32】(a)〜(c)はスポット吹出モード時の回
転バルブの回動位置を示した断面図である(第8実施形
態)。
【図33】(a)〜(c)はワイド吹出モード時の回転
バルブの回動位置を示した断面図である(第8実施形
態)。
【図34】(a)〜(e)は回転バルブの変形例を示し
た斜視図である(第9実施形態)。
【図35】2つのセンタグリルを1つのルーバモータで
左右方向に観音開き状にスイングさせるスイング機構を
示した概略図である(第10実施形態)。
【図36】2つのセンタグリルの風向の変化を示した概
略図である(第10実施形態)。
【図37】スイングルーバ制御を示したフローチャート
である(第11実施形態)。
【図38】(a)はスイング範囲が広い場合のスイング
パターンを示したタイムチャートで、(b)はスイング
範囲が狭い場合のスイングパターンを示したタイムチャ
ートで、(c)はスイング周期が(a)と同じになるよ
うにした第1実施形態でのスイングパターンを示したタ
イムチャートである(第11実施形態)。
【図39】(a)はスイング範囲が広い場合のスイング
パターンを示したタイムチャートで、(b)はスイング
範囲が狭い場合のスイングパターンを示したタイムチャ
ートである(第11実施形態)。
【図40】車室内への空調風のスイング範囲を示した説
明図である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 空調ユニット 2 空調ダクト 21 運転席側センタFACE吹出口(一方の吹出口) 31 助手席側センタFACE吹出口(他方の吹出口) 43 運転席側センタルーバ(一方の吹出状態可変手
段) 43 助手席側センタルーバ(他方の吹出状態可変手
段) 46 運転席側センタルーバ(一方の吹出状態可変手
段) 46 助手席側センタルーバ(他方の吹出状態可変手
段) 50 エアコンECU(吹出状態制御手段) 43a ステッピングモータ 46a ステッピングモータ 43b サーボモータ 46b サーボモータ 501 ルーバモータ(駆動手段) 510 運転席側センタグリル 511 運転席側風向可変ルーバ(一方の吹出状態可変
手段) 512 運転席側センタFACE吹出口(一方の吹出
口) 520 助手席側センタグリル 521 助手席側風向可変ルーバ(他方の吹出状態可変
手段) 522 助手席側センタFACE吹出口(他方の吹出
口)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寒川 克彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 神谷 敏文 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 梶野 祐一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 大賀 啓 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)車室内の複数の空調ゾーンの温度ま
    たは風量または吹出口モードを互いに独立して調整する
    ことが可能な空調ユニットと、 (b)この空調ユニットの空気下流端で、且つ前記複数
    の空調ゾーンよりも前方で開口した複数の吹出口と、 (c)これらの吹出口から吹き出される空調風の吹出状
    態を変更する複数の吹出状態可変手段と、 (d)これらの吹出状態可変手段の作動状態を制御する
    吹出状態制御手段とを備え、 前記吹出状態制御手段は、前記複数の吹出状態可変手段
    のうちの少なくとも1つの吹出状態可変手段の空調範囲
    を、他の空調ゾーンに近い側で制限することを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】(a)車室内の複数の空調ゾーンの温度ま
    たは風量または吹出口モードを互いに独立して調整する
    ことが可能な空調ユニットと、 (b)この空調ユニットの空気下流端で、且つ前記複数
    の空調ゾーンよりも前方で開口した複数の吹出口と、 (c)これらの吹出口から吹き出される空調風の吹出状
    態をそれぞれ変更する複数の吹出状態可変手段と、 (d)前記複数の吹出状態可変手段の作動状態を制御す
    る吹出状態制御手段とを備え、 前記吹出状態制御手段は、前記複数の吹出状態可変手段
    のうちの少なくとも1つの吹出状態可変手段の空調範囲
    を、前記少なくとも1つの吹出状態可変手段側の空調ゾ
    ーンの前席方向から、その隣の空調ゾーンの後席方向付
    近までの間に制限することを特徴とする車両用空調装
    置。
  3. 【請求項3】(a)車室内の複数の空調ゾーンの温度ま
    たは風量または吹出口モードを互いに独立して調整する
    ことが可能な空調ユニットと、 (b)この空調ユニットの空気下流端で、且つ前記複数
    の空調ゾーンよりも前方で開口した複数の吹出口と、 (c)これらの吹出口から吹き出される空調風の吹出状
    態を変更する複数の吹出状態可変手段と、 (d)これらの吹出状態可変手段の作動状態を制御する
    吹出状態制御手段とを備え、 前記吹出状態制御手段は、前記複数の吹出状態可変手段
    の数よりも少ない数の駆動手段で、前記複数の吹出状態
    可変手段の揺動範囲または停止時間あるいは前記複数の
    吹出状態可変手段がゆっくり作動する時間またはゆっく
    り作動する範囲を制御することを特徴とする車両用空調
    装置。
  4. 【請求項4】(a)車室内の複数の空調ゾーンの温度ま
    たは風量または吹出口モードを互いに独立して調整する
    ことが可能な空調ユニットと、 (b)この空調ユニットの空気下流端で、且つ前記複数
    の空調ゾーンよりも前方で開口した複数の吹出口と、 (c)これらの吹出口から吹き出される空調風の吹出状
    態を変更する複数の吹出状態可変手段と、 (d)これらの吹出状態可変手段の作動状態を制御する
    吹出状態制御手段とを備え、 前記吹出状態制御手段は、前記複数の吹出状態可変手段
    の数よりも少ない数の駆動手段で、前記複数の吹出口か
    ら吹き出される風向を観音開き状に制御することを特徴
    とする車両用空調装置。
  5. 【請求項5】(a)車室内の複数の空調ゾーンの温度ま
    たは風量または吹出口モードを互いに独立して調整する
    ことが可能な空調ユニットと、 (b)この空調ユニットの空気下流端で、且つ前記複数
    の空調ゾーンよりも前方で開口した複数の吹出口と、 (c)これらの吹出口から吹き出される空調風の吹出状
    態を変更する複数の吹出状態可変手段と、 (d)これらの吹出状態可変手段の作動状態を制御する
    吹出状態制御手段とを備え、 前記吹出状態制御手段は、隣設する2つの空調ゾーンの
    吹出状態可変手段を1つの駆動手段で駆動することを特
    徴とする車両用空調装置。
  6. 【請求項6】(a)車室内の複数の空調ゾーンの温度ま
    たは風量または吹出口モードを互いに独立して調整する
    ことが可能な空調ユニットと、 (b)この空調ユニットの空気下流端で、且つ前記複数
    の空調ゾーンよりも前方で開口した複数の吹出口と、 (c)これらの吹出口から吹き出される空調風の吹出状
    態を変更する複数の吹出状態可変手段と、 (d)これらの吹出状態可変手段の作動状態を制御する
    吹出状態制御手段とを備え、 前記吹出状態制御手段は、所定の吹出状態可変手段の作
    動パターンの周期を、他の吹出状態可変手段の作動パタ
    ーンの周期のほぼ整数倍にすることを特徴とする車両用
    空調装置。
  7. 【請求項7】(a)車室内の複数の空調ゾーンの温度ま
    たは風量または吹出口モードを互いに独立して調整する
    ことが可能な空調ユニットと、 (b)この空調ユニットの空気下流端で、且つ前記複数
    の空調ゾーンよりも前方で開口した複数の吹出口と、 (c)これらの吹出口から吹き出される空調風の吹出状
    態を変更する複数の吹出状態可変手段と、 (d)これらの吹出状態可変手段の作動状態を制御する
    吹出状態制御手段とを備え、 前記吹出状態制御手段は、所定の吹出状態可変手段の作
    動パターンの開始タイミングを、複数回に一度、他の吹
    出状態可変手段の作動パターンの開始タイミングとほぼ
    同じにすることを特徴とする車両用空調装置。
  8. 【請求項8】(a)車室内の複数の空調ゾーンの温度ま
    たは風量または吹出口モードを互いに独立して調整する
    ことが可能な空調ユニットと、 (b)この空調ユニットの空気下流端で、且つ前記複数
    の空調ゾーンよりも前方で開口した複数の吹出口と、 (c)これらの吹出口から吹き出される空調風の吹出状
    態を変更する複数の吹出状態可変手段と、 (d)これらの吹出状態可変手段の作動状態を制御する
    吹出状態制御手段とを備え、 前記吹出状態制御手段は、所定の吹出状態可変手段の作
    動パターンの終了タイミングを、複数回に一度、他の吹
    出状態可変手段の作動パターンの終了タイミングとほぼ
    同じにすることを特徴とする車両用空調装置。
  9. 【請求項9】(a)車室内の複数の空調ゾーンの温度ま
    たは風量または吹出口モードを互いに独立して調整する
    ことが可能な空調ユニットと、 (b)この空調ユニットの空気下流端で、且つ前記複数
    の空調ゾーンよりも前方で開口した複数の吹出口と、 (c)これらの吹出口から吹き出される空調風の吹出状
    態を変更する複数の吹出状態可変手段と、 (d)これらの吹出状態可変手段の作動状態を制御する
    吹出状態制御手段とを備え、 前記吹出状態制御手段は、所定の吹出状態可変手段の作
    動パターンの作動時間と停止時間との割合を、他の吹出
    状態可変手段の作動パターンの作動時間と停止時間との
    割合とほぼ同じにすることを特徴とする車両用空調装
    置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし請求項9のうちいずれか
    に記載の車両用空調装置において、 前記空調ユニットの空気下流端には、センタグリルおよ
    び両サイドグリルが設けられており、 前記センタグリルおよび両サイドグリルの3ヶ所に前記
    複数の吹出状態可変手段を駆動する駆動手段を設けたこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし請求項9のうちいずれか
    に記載の車両用空調装置において、前記空調ユニットの
    空気下流端には、センタグリルおよび両サイドグリルが
    設けられており、 前記吹出状態制御手段は、前記サイドグリルに設けた吹
    出状態可変手段の作動速度を、前記センタグリルの吹出
    状態可変手段の作動速度よりも遅くしたことを特徴とす
    る車両用空調装置。
  12. 【請求項12】請求項1ないし請求項9のうちいずれか
    に記載の車両用空調装置において、前記空調ユニットの
    空気下流端には、センタグリルおよび両サイドグリルが
    設けられており、 前記吹出状態制御手段は、前記サイドグリルに設けた吹
    出状態可変手段の揺動範囲を、前記センタグリルの吹出
    状態可変手段の揺動範囲よりも狭くしたことを特徴とす
    る車両用空調装置。
  13. 【請求項13】請求項1ないし請求項9のうちいずれか
    に記載の車両用空調装置において、 前記空調ユニットの空気下流端には、センタグリルおよ
    び両サイドグリルが設けられており、 前記吹出状態制御手段は、前記サイドグリルに設けた吹
    出状態可変手段の停止時間あるいは前記サイドグリルに
    設けた吹出状態可変手段がゆっくり作動する時間または
    ゆっくり作動する範囲を、前記センタグリルの吹出状態
    可変手段の停止時間あるいは前記センタグリルの吹出状
    態可変手段がゆっくり作動する時間またはゆっくり作動
    する範囲よりも多くしたことを特徴とする車両用空調装
    置。
  14. 【請求項14】請求項1または請求項2に記載の車両用
    空調装置において、 前記吹出状態制御手段は、所定の空調条件を満足した時
    に、前記少なくとも一方の吹出状態可変手段の空調範囲
    の制限を解除することを特徴とする車両用空調装置。
  15. 【請求項15】請求項14に記載の車両用空調装置にお
    いて、 前記所定の空調条件を満足した時とは、 前記吹出状態可変手段の操作が行われた時、 あるいは所定の空調ゾーンを優先して空調する時、 あるいは所定の空調ゾーンの空調能力が不足した時、 あるいは車室内を空調する空調手段の操作が行われた時
    のうち少なくとも1つ以上の条件を満足した時であるこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  16. 【請求項16】請求項1ないし請求項9のいずれか、あ
    るいは請求項11ないし請求項15のいずれかに記載の
    車両用空調装置において、 前記2つの吹出状態可変手段または前記複数の吹出状態
    可変手段は、運転席側センタグリルと助手席側センタグ
    リルに設けられていることを特徴とする車両用空調装
    置。
  17. 【請求項17】請求項1ないし請求項16のいずれかに
    記載の車両用空調装置において、 前記吹出状態制御手段は、揺動範囲の広い吹出状態可変
    手段の作動パターンの周期を、揺動範囲の狭い吹出状態
    可変手段の作動パターンの周期の2倍にすることを特徴
    とする車両用空調装置。
  18. 【請求項18】請求項1ないし請求項17のいずれかに
    記載の車両用空調装置において、 前記吹出状態制御手段は、日射が当たる側のサイドグリ
    ルに設けた吹出状態可変手段の作動パターンの周期を、
    センタグリルに設けた吹出状態可変手段の作動パターン
    の周期の2分の1にすることを特徴とする車両用空調装
    置。
  19. 【請求項19】請求項1ないし請求項18のいずれかに
    記載の車両用空調装置において、 前記吹出状態制御手段は、前記吹出状態可変手段の揺動
    範囲を変化させるか、あるいは少なくとも一方のスイン
    グ端またはスイング途中で停止またはゆっくり作動させ
    ることを特徴とする車両用空調装置。
  20. 【請求項20】請求項3または請求項13に記載の車両
    用空調装置において、 前記吹出状態制御手段は、前記吹出状態可変手段の停止
    時間あるいは前記吹出状態可変手段がゆっくり作動する
    時間またはゆっくり作動する範囲を、空調負荷に応じて
    設定することを特徴とする車両用空調装置。
  21. 【請求項21】請求項20に記載の車両用空調装置にお
    いて、 前記空調負荷とは、外気温、エバ後温度、車室内温度、
    吹出温度、風量、風速、送風機印加電圧、日射量、日射
    方向、乗員温度、皮膚温度、シート温度、顔部温度、ス
    テアリング温度、窓温度、壁面温度、湿度、吹出口モー
    ド、設定温度、車速または外気導入割合のうちの少なく
    とも1つ以上であることを特徴とする車両用空調装置。
  22. 【請求項22】請求項3または請求項13に記載の車両
    用空調装置において、 前記吹出状態制御手段は、前記吹出状態可変手段の停止
    時間あるいは前記吹出状態可変手段がゆっくり作動する
    時間またはゆっくり作動する範囲を、 外気温、エバ後温度、車室内温度、吹出温度、風量、風
    速、送風機印加電圧、日射量、乗員温度、皮膚温度、シ
    ート温度、顔部温度、ステアリング温度、窓温度、壁面
    温度、湿度または外気導入割合が高い程、 あるいは吹出口モードが乗員顔部への配風割合が少ない
    程、 あるいは設定温度、車速が低い程、 あるいは日射方向が車両側方にある程、多くすることを
    特徴とする車両用空調装置。
  23. 【請求項23】請求項1ないし請求項22のいずれかに
    記載の車両用空調装置において、 前記吹出状態制御手段は、前記吹出状態可変手段の揺動
    範囲を、 外気温、エバ後温度、車室内温度、吹出温度、風量、風
    速、送風機印加電圧、日射量、乗員温度、皮膚温度、シ
    ート温度、顔部温度、ステアリング温度、窓温度、壁面
    温度、湿度または外気導入割合が高い程、 あるいは吹出口モードが乗員顔部への配風割合が少ない
    程、 あるいは設定温度、車速が低い程、 あるいは日射方向が車両側方にある程、狭くすることを
    特徴とする車両用空調装置。
  24. 【請求項24】請求項1ないし請求項23のいずれかに
    記載の車両用空調装置において、 前記吹出状態可変手段の停止またはゆっくり作動する方
    向は、前席乗員方向であることを特徴とする車両用空調
    装置。
  25. 【請求項25】請求項1ないし請求項24のいずれかに
    記載の車両用空調装置において、 前記吹出状態制御手段は、前記吹出状態可変手段の停止
    時間あるいは前記吹出状態可変手段がゆっくり作動する
    時間またはゆっくり作動する範囲を、 日射が当たらない側の座席よりも日射が当たる側の座席
    の方が多くなるように設定することを特徴とする車両用
    空調装置。
  26. 【請求項26】請求項1ないし請求項25のいずれかに
    記載の車両用空調装置において、 前記吹出状態制御手段は、前記吹出状態可変手段の揺動
    範囲を、 日射が当たらない側の座席よりも日射が当たる側の座席
    の方が狭くなるように設定することを特徴とする車両用
    空調装置。
  27. 【請求項27】請求項1ないし請求項26のいずれかに
    記載の車両用空調装置において、 前記吹出状態制御手段は、前記吹出状態可変手段の停止
    方向またはゆっくり作動する方向または揺動範囲を、シ
    ートポジション、シート形状、着座有無、チャイルドシ
    ート有無、乗員個人差、乗員好み、姿勢または乗員設定
    操作のうちの少なくとも1つ以上で補正することを特徴
    とする車両用空調装置。
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