JP2000217222A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2000217222A
JP2000217222A JP11016599A JP1659999A JP2000217222A JP 2000217222 A JP2000217222 A JP 2000217222A JP 11016599 A JP11016599 A JP 11016599A JP 1659999 A JP1659999 A JP 1659999A JP 2000217222 A JP2000217222 A JP 2000217222A
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harness
plate
power system
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JP11016599A
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Yutaka Kawada
豊 河田
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弱電力系と強電力系の各ハーネスの確実な分
離と、ハーネスと補機との容易で確実な接続を可能とす
る。 【解決手段】 組付プレート112に各種の補機141
〜146を組み付けたプレート組立体147と、プレー
ト組立体を組み付ける支持ブラケットを有する有底のケ
ース111と、ケースの上部開口を閉塞するカバープレ
ートとを備える。組付プレート112の下側に弱電力系
のハーネスを配置し、組付プレートの上側に強電力系の
ハーネスを配置した。組付プレート112の下側にコネ
クタ固定用のブラケットを配置し、組付プレートにコネ
クタ挿通孔128を設け、弱電力系のハーネスのコネク
タ160〜164をブラケットに固定してコネクタ挿通
孔内に位置させ、弱電力系のハーネスのコネクタに補機
141〜146側のコネクタを接続する。組付プレート
112に補機ユニット113を組み付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車等に使
用され、ケースの内部に組付プレートを介して下側に弱
電力系のハーネス、上側に補機類と強電力系のハーネス
を配置し、補機と弱電力系のハーネスとをコネクタ接続
させた電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14(a)(b)は従来の電気接続箱の第一
例を示すものである。この電気接続箱181は、有底の
ケース182と、ケースに覆設されるカバー183と、
ケース182の底壁184に固定される各種の補機(電
気部品)185等を備えている。底壁184は全周溶接
によりケース182に固着されている。カバー183に
より補機等の防水が行われる。補機としてはリレーや電
流・電圧センサや抵抗や電子ユニット等が挙げられる。
【0003】しかしながら、この電気接続箱181にあ
っては、ケース182に対して補機185等を組み付け
たり、あるいは取り外すに際して、ケース182内に作
業者の手が入りにくく、組付作業性や取り外し性すなわ
ちメンテナンス性が悪いという問題があった。
【0004】図15は従来の電気接続箱の第二例を示す
ものである。この電気接続箱186は、ベースプレート
187と、ベースプレート187に固定される各種の補
機188等と、補機188等を覆う箱状のカバー189
とで構成される。補機の一部は強電力系のハーネス19
0やバスバー191で接続されている。カバー189に
は電線挿通部(図示せず)が形成される。ベースプレー
ト187の外周には防水用のパッキン192が装着さ
れ、カバー189の内周面にパッキンが密着する。
【0005】しかしながら、この電気接続箱186にあ
っては、ベースプレート187への各補機188等の組
付は容易であるが、パッキン192に対してカバー18
9を圧入気味に組み付けなければならず、カバー189
の組付及び離脱作業性が悪いという問題があった。ま
た、防水性を上げるためにパッキン192の組付寸法と
カバー189の寸法とを精度良く設定及び管理しなけれ
ばならず、コストが高くなるという問題もあった。
【0006】図16は従来の電気接続箱の第三例を示す
ものである。この電気接続箱193は第二例とほぼ同様
の補機類を有し、各補機194を強電力系のハーネス1
95や弱電力系のハーネス196で接続したものであ
る。各補機としては、リレーやヒューズや電流・電圧セ
ンサ等が挙げられる。各補機194はベースプレート1
97に固定されている。また、弱電力系のハーネス19
6の端末はコネクタ198で接続されている。
【0007】しかしながら、この電気接続箱193にあ
っては、ベースプレート197上に各種の補機194や
強電力系のハーネス195や弱電力系のハーネス196
が混在しているために、電気接続箱193の設計に際し
て補機194の配置スペースや各ハーネス195,19
6の配索スペースを確保しなければならず、電気接続箱
内部の補機等のレイアウトの自由度が損なわれやすく、
また、各補機194の間を縫うようにハーネス195,
196を配置することで、ハーネス形態が複雑で且つ長
くなるという問題があった。また、弱電力系のハーネス
196の端末のコネクタ198が電気接続箱内でフリー
になっていることが多く、車両搭載後の異音等の原因に
なるという懸念があると共に、コネクタ相互の嵌合作業
も面倒であった。また、カバー(図示せず)等へのハー
ネス195,196の噛み込みやコネクタ198の干渉
を防ぐためにチューブやプロテクタビニルや結束バンド
といった部材を必要とし、構造が肥大化、高コスト化す
るという問題もあった。
【0008】図17(a)(b)は従来の電気接続箱の第四例
を示すものである。この電気接続箱200は、サイドカ
バー201とベースプレート202と中間プレート20
3と上部プレート204とブラケット205とで接続箱
本体を構成し、各プレート202〜205にヒューズや
リレーといった補機206を配置し、ブラケット205
に電子ユニット207を配置したものである。各プレー
ト202〜205に補機206を組み付けて成る各プレ
ート組立体208がサイドカバー201に組み付けられ
る。各プレート202〜205を別体構造として複数段
に配置したことで、電気接続箱200の組立時の作業分
担や、電気接続箱内のスペースの有効利用による電気接
続箱200の小型化が可能となっている。
【0009】しかしながら、この電気接続箱200にあ
っては、各プレート組立体208をサイドカバー201
に組み付けた後、各プレート組立体208を跨いでハー
ネス(電線)を接続することが多く、ハーネスと補機2
06との接続作業性が悪い上に、強電力系と弱電力系の
ハーネスの見分けが付きにくく、危険であると共に、例
えばベースプレート202上の補機にハーネスを接続す
る際に、スペースが狭くて手が入り難く、作業が面倒で
あるという問題があった。これは実車搭載後のメンテナ
ンスにおいても同様である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した各
電気接続箱の問題に鑑み、補機やハーネスやカバー等の
組付性やメンテナンス性、補機とハーネスとの接続作業
性、補機等のレイアウトの自由度を向上させると共に、
コネクタのガタを防止し、ハーネスの形態を簡素化し、
強電力系のハーネスによる作業者の危険をなくし、しか
も防水性を確保し得る電気接続箱を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、組付プレートに各種の補機を組み付けて
成るプレート組立体と、該プレート組立体を組み付ける
支持ブラケットを有する有底のケースと、該ケースの上
部開口を閉塞するカバープレートとを備える電気接続箱
を基本とする(請求項1)。前記組付プレートの下側に
弱電力系のハーネスが配置され、該組付プレートの上側
に強電力系のハーネスが配置されたことも有効である
(請求項2)。また、前記組付プレートの下側にコネク
タ固定用のブラケットが配置され、該組付プレートにコ
ネクタ挿通孔が設けられ、前記弱電力系のハーネスのコ
ネクタが該ブラケットに固定されて該コネクタ挿通孔内
に位置し、該弱電力系のハーネスのコネクタに前記補機
側のコネクタが接続されることも有効である(請求項
3)。また、前記組付プレートに補機ユニットが組み付
けられることも有効である(請求項4)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図2は、本発
明に係る電気接続箱の第一実施例を示すものである。こ
の電気接続箱1は、金属製の組付プレート2と、組付プ
レート2に固定される各種の補機(電気部品)3〜10
等と、組付プレート2に対する支持用のブラケット11
(図2)を底壁12に有し、且つ上部開口13を有する
金属製で長方形箱型のケース14と、上部開口13に覆
設される金属製のカバープレート15とを備えるもので
ある。
【0013】ケース14の底壁12(図2)は前後左右
の壁部16〜19と一体に形成され、底壁12と前後左
右の壁部16〜19との繋ぎ部には少しの隙間もなく、
上部開口13にカバープレート15を閉止することで、
ケース14の内部は密閉され、確実な防水性が発揮され
る。
【0014】ケース14とカバープレート15とで接続
箱本体が構成される。上部開口13は内向きの枠状のフ
ランジ部20の内側に形成され、フランジ部20とカバ
ープレート15とには、図示しないボルトや小ねじで固
定するための固定孔21,22が設けられている。フラ
ンジ部20に、カバープレート15に対する防水用のパ
ッキン(図示せず)を固定させることも可能である。上
部開口13は組付プレート2が入る程度に広く形成され
ている。なお、明細書中における前後左右の区別は便宜
上のものである。
【0015】ケース14の底壁12(図2)の内側面の
両側に前後各一対(計四つ)のブラケット11が設けら
れている。ブラケット11は、底壁12に対する一対の
固定部23を両側に突出させ、上向きに逆凵字状に突出
し、上壁24の裏側にナット25を固着させたものであ
る。
【0016】組付プレート2は、各種補機3〜10等を
固定する主板部26と、主板部26の外周に垂下形成さ
れた裾部27とで構成されている。主板部26の四角に
は、取付ボルト28に対する挿通孔29が設けられてい
る。
【0017】ケース14のブラケット11(図2)に組
付プレート2の主板部26の裏面が当接支持される。組
付プレート2はブラケット11によって底壁12(図
2)よりも一段高い位置に支持され、組付プレート2の
下側にはある程度の空間30(図2)が構成される。組
付プレート2は四本のボルト28で各ブラケット11に
簡単に固定され、且つ四本のボルト28を離脱させるこ
とで簡単に取り外し可能である。ケース14は前後の外
向きの鍔部31で図示しない車両側(電気自動車)に固
定される。
【0018】図1の補機3〜10のうち、3は150A
のP(+)側のモータリレー、4は電流センサ、5はE
VOC・ELセンサ、6はN(−)側のモータリレー、
7は電圧センサ、8は30AのN側のモータリレー、9
は30AのP側のモータリレー、10はヒューズ、32
はバスバー、33は強電力(高電圧)系のハーネス(電
線)である。弱電力(低電圧)系のハーネス(図示せ
ず)は30A側の各補機7〜9等に接続される。これら
の接続構造は特願平9−329153号で提案済であ
る。
【0019】上記第一実施例によれば、組付プレート2
に従来(図14)のような立ち上がった前後左右の壁部
がないから、補機3〜10の組付やハーネス33(弱電
力系は図示せず)やバスバー32の接続が容易であり、
補機3〜10やバスバー32やハーネス33等を組付プ
レート2に組み付けて成るプレート組立体34をケース
14内に容易に収容して四本のボルト28でブラケット
11(図2)に容易に固定することができる。
【0020】メンテナンス時も四本のボルト28を外す
のみでケース14からプレート組立体34を容易に取り
出すことができ、組付プレート34単体で補機3〜10
やバスバー32やハーネス33等の交換作業等ができる
から、従来のように接続箱本体(図14)内に手を入れ
る作業や、大きな箱状のカバー(図15)を外す必要が
なく、作業が極めて容易である。電気接続箱1の車両搭
載後にメンテナンスを行う場合は、ケース14を車両か
ら取り外す必要がないから、作業が一層楽である。ま
た、防水性に関して、ケース14がカバープレート15
との接合面(フランジ部20)以外の部分で完全に密閉
されるから、従来(図14)と同様に確実な防水性が発
揮される。
【0021】図3〜図8は、本発明に係る電気接続箱の
第二実施例を示すものである。この電気接続箱37(図
7)は、第一実施例と同様な金属製の有底のケース38
(図3)と組付プレート39とを備え、図4の如くケー
ス38の底壁40に弱電力系のハーネス(電線)41を
配線し、図5の如く組付プレート39に各種の補機42
〜49や強電力系のハーネス(電線)50を配置したも
のである。便宜上、強電力系のハーネス50を黒い線で
示す。
【0022】図6は、組付プレート39に補機42〜4
9等を組み付けて成るプレート組立体51をケース38
に収容した状態であり、図7(図6のB−B断面図)の
如く組付プレート39の下側の空間52内に弱電力系の
ハーネス41が配置されている。組付プレート39の裾
部55が各支持ブラケット54とケース38の壁部5
6,57との間に挿入されることで組付プレート39の
位置決めが容易に行われ、ケース38の四隅の支持ブラ
ケット54にプレート組立体51が容易に固定される。
【0023】図3の如く、ケース38は前後左右の壁部
56〜59と底壁60(図7)と上部開口61と上側の
フランジ部62と下側の鍔部63を備えている。上側の
フランジ部62には前例同様のカバープレート(図示せ
ず)が組み付けられ、下側の鍔部63は車両側に固定さ
れる。組付プレート39は主板部64と裾部65とで構
成され、主板部64には複数のコネクタ挿通孔66〜7
1と、各補機に対する取付孔72と四角の固定孔73と
が設けられている。
【0024】図4の如く、ケース38の底壁40にはコ
ネクタ固定用のブラケット75〜79が複数立設され、
各ブラケット75〜79に弱電力系のハーネス41の各
分岐線41a〜41fの端末のコネクタ80〜852
上向きに固定されている。ブラケット74,77〜79
にはコネクタ80,83〜852 が一つづつ固定され、
ブラケット75,76にはコネクタ811 〜822 が二
つづつ並列に固定される。
【0025】図8にも示す如く、ブラケット77(77
以外のブラケットも同様)は二本の脚部86と、各脚部
86の上半部を連結する垂直な取付壁87とを備え、脚
部86に固定部88が突出形成されている。取付壁87
の前面にコネクタ83(83以外のコネクタも同様)の
外壁がねじ止めやクリップ等の固定手段で固定される。
コネクタ83は上向きに配置され、組付プレート39の
コネクタ挿通孔69から上部の嵌合面89側を突出させ
た状態でブラケット77に固定されている。本例で弱電
力系のハーネス41(図4)の各コネクタ80〜852
は雌型のコネクタであり、合成樹脂製の雌型のコネクタ
ハウジング(符号80〜852 で代用)のコネクタ嵌合
室90(図8)内に雄端子(図示せず)を有している。
【0026】図8で組付プレート39の上面には補機
(リレー)47が固定され、補機47から導出されたハ
ーネス(リード線)95の先端に補機側のコネクタ10
0が設けられている。本例で補機47側のコネクタ10
0は雄型のコネクタであり、合成樹脂製の雄型のコネク
タハウジング(100で代用)の内部に雌端子(図示せ
ず)を有している。補機47の側方に近接(隣接)して
弱電力系のハーネス41のコネクタ83が配置されてい
る。組付プレート39からのコネクタ83の突出高さは
相手側のコネクタ100との嵌合・ロック及びロック解
除が容易にできる程度(補機類のメンテナンス時の取り
外しが可能な程度)の高さに設定されている。
【0027】図4の如く、弱電力系のハーネス41の幹
線部103はケース38の幅方向のほぼ中央に位置して
ケース38の長手方向に延び、各分岐線41a〜41f
が幹線103から左右及び前後に突出して、ケース38
の底部の空間52(図7)が有効に活用されている。各
ブラケット74〜79はケース38の長手方向に沿って
分岐線41b,41c,41e,41fと直交する如く
配置され、あるいはケース38の幅方向に沿って分岐線
41a,41dと略平行に配置されている。ブラケット
74,79は組付プレート39(図7)とケース38の
底壁40(図7)との間の空間52内においてケース3
8の前後左右の各壁部56〜59寄りに配置されてい
る。図4でプレート支持用のブラケット54(図7)は
図示を省略している。
【0028】図5の如く、組付プレート39の前端寄り
と後端寄り及び幅方向中央寄りにコネクタ挿通孔66〜
71が設けられている。補機42〜49のうち、42は
抵抗器、43は漏電劣化センサ、44は電流センサ、4
5は電圧センサ、46〜48は強電力系のリレー、49
はヒューズ、50は強電力系のハーネスである。強電力
系のハーネス50はリレー48同士あるいはリレー48
と電圧センサ45等を接続している。組付プレート39
のコネクタ挿通孔66〜71は各補機42〜48の側方
に配置されている。側方とは前後左右の何れかを含む意
味である。図7の如くプレート組立体51をケース38
の支持ブラケット54に固定した際に、図4の弱電力系
のハーネス41の各コネクタ80〜852 が各コネクタ
挿通孔66〜71(図5)内に位置する(図8参照)。
【0029】そして図6の如く、補機側のコネクタ97
〜1022 を弱電力系のハーネス41(図4)のコネク
タ80〜852 に接続させる。補機側のコネクタ97〜
1022 はハーネス(リード線)91〜96で各補機4
2〜48に続いている。コネクタ接続は補機側のコネク
タ97〜1022 をハーネス側のコネクタ80〜85 2
(図4)に上から押し付けることで作業性良く簡単且つ
確実に行うことができる。図7の如く組付プレート39
を介して下側に弱電力系のハーネス41、上側に補機類
103(各補機42〜48を含むもの)と強電力系のハ
ーネス50(図6)が分離して位置する。ケース38に
カバープレート(図示せず)を被せることで、高い防水
性が発揮されることはいうまでもない。
【0030】上記第二実施例によれば、補機42〜48
及び強電力系のハーネス50と、弱電力系のハーネス4
1とをそれぞれ独立した層(組付プレート39を介して
一階と二階)に配置したことで、補機42〜48のレイ
アウトの設計の自由度が拡大すると共に、弱電力系のハ
ーネス41の形態が簡素化される。すなわち、組付プレ
ート39上の補機42〜48のレイアウトは、弱電力系
のハーネス41の経路を確保する必要がないので、必要
最小限のスペースで済む。また、補機42〜48の間を
縫って弱電力系のハーネス41を配線することがないか
ら、チューブ等のハーネス保護部品が不要となり、ハー
ネス41の線長が短縮され、且つハーネス41の形状が
簡素化する。
【0031】また、弱電力系のハーネス側のコネクタ8
0〜852 をブラケット74〜79に固定したことで、
コネクタ80〜852 のガタつきによる異音の発生や破
損等が防止され、品質が向上する。従来の一層構造で本
例のハーネス固定用のブラケット74〜79を用いると
電気接続箱が肥大化するが、本例の二層構造により、ブ
ラケット74〜79を設けても、固定構造なしの従来の
電気接続箱と同じサイズの電気接続箱37を得ることが
できる。また、下側の弱電力系のハーネス41と上側の
各補機41〜48とを中間の組付プレート39のコネク
タ挿通孔66〜71においてコネクタ接続させること
で、ハーネス41と補機41〜48との接続を作業性良
く容易に且つ確実に行うことができる。
【0032】図9〜図13は、本発明に係る電気接続箱
の第三実施例を示すものである。この電気接続箱110
(図12)は、図9の如く略正方形状の有底の金属製の
ケース111と、ケース111の内部に組み込まれる金
属製の組付プレート112と、組付プレート112に組
み付けられるヒューズボックス(補機ユニット)113
とを含むものである。ヒューズボックス113は組付プ
レート112に予め固定される。ヒューズボックス11
3以外の構成は基本的に前例と概ね同様である。
【0033】すなわち、ケース111の底壁114に支
持ブラケット115が設けられ、支持ブラケット115
に組付プレート112の主板部116が固定される。ま
た、組付プレート112に後述の各補機が設けられる。
各補機及びヒューズボックス113を組み付けた後、組
付プレート112がケース111に組み付けられる。ケ
ース111と支持プレート112とヒューズボックス1
13といったユニット毎に分割することで、モジュール
組立が可能となっている。
【0034】ヒューズボックス113は、金属製の箱状
のケース117と、ケース117内に収容される強電力
系のヒューズ118と弱電力系の複数のヒューズ119
(図10)とを備えている。弱電力用のヒューズ119
はカバー120で覆われている。ケース117の前後の
各壁部121には、強電力系のヒューズ118の一対の
端子122に対する挿通孔123が設けられ、ケース1
17の底部の四角には脚部124と固定部125が一体
に設けられ、固定部125には、組付プレート112に
対する固定用のボルト孔126が設けられている。
【0035】組付プレート112は主板部116と裾部
127とで構成され、主板部116の前後及び一側寄り
にコネクタ挿通孔128が並列にないし単独で設けら
れ、主板部116にヒューズボックス113及び各補機
を組み付けるための複数の孔129が設けられ、例えば
孔129の裏側にナットが固定され、主板部116の四
角に、ケース111の支持ブラケット115に対する固
定用の孔130が設けられている。主板部116の中央
寄りにヒューズボックス113が組み付けられる。組付
プレート112の一角には例えば電線挿通用の切欠部1
31が形成されている。組付プレート112の大きさは
ケース111の上部開口132よりもやや小さく設定さ
れている。
【0036】ケース111は、底壁114と前後左右の
壁部133〜135と上部開口132から外向きに突出
した鍔部137と四隅の支持ブラケット115とで構成
されている。前後の壁部133,134と一側の壁部1
36とには電線挿通用の孔138が設けられている。支
持ブラケット115は中空で四角柱状に形成され、上壁
139に固定用の孔140を有し、孔140の裏側にナ
ット(図示せず)を有している。支持ブラケット115
の高さはケース111の高さの半分以下(1/3程度)
である。
【0037】図10は、組付プレート112に各補機1
41〜146びヒューズボックス113を組み付けて成
るプレート組立体147をケース111に収容して組み
付けた状態を示すものである。各補機141〜146の
うち、141,145はリレー、142,146は電流
センサ、143は抵抗、144は電圧センサである。組
付プレート112の上側において強電力系の補機には強
電力系のハーネス(図示せず)が接続される。ヒューズ
ボックス113内において弱電力系のヒューズ119は
強電力系のヒューズ118と直交する方向に複数本並列
に配置されている。弱電力系のヒューズ119は両側の
端子部148で図示しないハーネス等に接続される。
【0038】各補機141〜146は前後ないし左右に
突出した一対の固定部149を有し、各固定部149を
ボルトで組付プレート112に固定されている。強電力
系のヒューズ118の一方の端子122はバスバー15
1を介して入力側のN側のハーネス(電線)152に接
続され、他方の端子122はバスバー153でリレー1
41に接続され、リレー141はバスバー154を介し
て出力側のN側のハーネス155に接続されている。ま
た、入力側のP側のハーネス156はバスバー157に
接続され、バスバー157はヒューズボックス113の
下を通って電流センサ142に接続され、電流センサ1
42はバスバー158を介して出力側のP側のハーネス
159に接続されている。
【0039】組付プレート112の各コネクタ挿通孔1
28には、組付プレート112の下側の弱電力系のハー
ネス159(図13)の端末の各コネクタ160〜16
4が位置している。各コネクタ160〜164は各補機
141〜146の側方(側方とは前後左右の何れかの意
味である)に位置している。すなわち、各補機としての
リレー141の側方と電流センサ142の側方と電圧セ
ンサ144の側方とリレー145の側方と電流センサ1
46の側方とに各コネクタ160〜164が配置されて
いる。各補機141〜146からはハーネス(リード
線)165〜169(図12)が導出されている。
【0040】図10のC部拡大図を図11に示す如く、
弱電力系のハーネスのコネクタ163は雌型のコネクタ
であり、合成樹脂製のコネクタハウジング(符号163
で代用)のコネクタ嵌合室170内に雄端子171を有
し、コネクタハウジング(163)の外側にロックアー
ムやロックアームに対する係合部といったロック部(図
示せず)を有している。コネクタ挿通孔128の大きさ
はロックの解除を容易に行える程度の大きさに設定され
ている。
【0041】図10においてケース111の左右の壁部
には、車両に対する固定片170が突設されている。ケ
ース111の上端の鍔部137やヒューズボックス11
3のケース117の上端面に、カバープレート(図示せ
ず)に対する防水用のパッキン(図示せず)を設けるこ
とも可能である。
【0042】弱電力系のハーネス159(図13)の各
コネクタ160〜164(図10)に対して、図12の
如く各補機141〜146側のコネクタ171〜175
が上方から嵌合接続される。補機側の各コネクタ171
〜175はハーネス165〜169を介して各補機14
1〜146に続いている。補機側のコネクタ171〜1
75と弱電力系のハーネス159のコネクタ160〜1
64との接続構造は前例の図8と同様である。
【0043】図12のD−D断面の略図を図13に示す
如く、弱電力系のハーネス159のコネクタ163はブ
ラケット176でケース111に固定されている。ブラ
ケット176はケース111の底壁114に固定されて
いる。弱電力系のハーネス159は底壁114に沿って
配索され、ハーネス159とその分岐線159aとブラ
ケット176は組付プレート112と底壁114との間
の空間177に位置している。組付プレート112は支
持ブラケット115に支持固定されている。145は補
機としてのリレー、128はコネクタ挿通孔である。弱
電力系のハーネス159のコネクタ163はコネクタ挿
通孔128からやや上方に突出した状態で補機側の雄型
のコネクタ173に接続されている。雄型のコネクタ1
73の内部には雌端子(図示せず)が収容されている。
【0044】本実施例におけるコネクタ相互の接続構造
は前例の図8の構造と同様である。なお、上記ヒューズ
ボックス113(図10)に代えてヒューズ以外の他の
電気部品を有するボックス(補機ユニット)を組付プレ
ート112に組み付けることも可能である。
【0045】上記第三実施例によれば、ヒューズ11
8,119の設定数や補機141〜146や回路等の異
なる仕様違い品をヒューズボックス113といった補機
ユニットやプレート組立体147の組み合わせによって
作り分けることが可能になると共に、モジュール組立化
が可能となる。各ユニットの仕様は最小の構成でよく、
各ユニットを集合させることで最終製品として多品種の
電気接続箱110が得られる。また、上側の各補機14
1〜146と下側の弱電力系のハーネス159との接続
をコネクタ160〜164,171〜175を介して容
易に且つ確実に行うことができるから、接続作業性が向
上する。
【0046】また、組付プレート112に補機141〜
146やヒューズボックス113を組み付けた後、この
プレート組立体147をケース111に組み付けること
で、電気接続箱110の組立やメンテナンスが容易化す
る。また、弱電力系のハーネス159をケース111に
配置し、強電力系のハーネス(図示せず)を組付プレー
ト112上に配置することにより、作業者が危険性のあ
る強電力系のハーネスを容易に判断でき、安全性が高ま
る。その他の効果は第二実施例と同様であり、また、第
二実施例の効果に上記第三実施例の効果が追加されるも
のである。
【0047】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、組付プレートをケースに組み付ける前に、組付プレ
ート単独の状態で補機やハーネスを組み付けるから、組
付作業性が向上する。また、補機やハーネスの形態を変
える(プレート組立体の仕様を変える)ことで、多種類
の電気接続箱を容易に得ることができる。また、プレー
ト組立体が有底のケース内でカバープレートにより密閉
されるから、高い防水性が確保される。また、プレート
組立体を支持ブラケットに固定するから、組付及び離脱
作業が容易で、組付作業性及びメンテナンス性が向上す
る。また、有底のケースを組付プレートで仕切ること
で、上下二層の空間が構成され、下側の空間を他のハー
ネス等の配索空間として活用できる。
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、強電
力系のハーネスと弱電力系のハーネスとが組付プレート
を介して完全に分離されるから、各ハーネスの形態が簡
素化されると共に、補機等のレイアウトの自由度が高ま
る。また、両ハーネスが組付プレートで完全に分離され
ることで、両ハーネス間の短絡等が防止されると共に、
作業者が強電力系のハーネスを確実に識別でき、作業中
の事故が防止される。また、請求項3記載の発明によれ
ば、下側のブラケットにコネクタが固定されてコネクタ
挿通孔内に位置するから、上側から補機側のコネクタを
容易且つ確実に接続することができ、補機とハーネスと
の接続作業性が向上する。また、コネクタがブラケット
に固定されることで、コネクタのガタつきがなくなり、
車両走行中の異音等が防止される。また、請求項4記載
の発明によれば、補機ユニットを組付プレートに予め組
み付けることで、補機の組付性が一層向上すると共に、
補機ユニットの仕様を変えて組付プレートに組み付ける
ことで、多種の仕様の電気接続箱を容易に得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気接続箱の第一実施例を示す分
解斜視図である。
【図2】ケースを示す図1のA−A断面図である。
【図3】電気接続箱の第二実施例におけるケースと組付
プレートを示す分解斜視図である。
【図4】ケースに弱電力系のハーネスを組み付けた状態
を示す平面図である。
【図5】組付プレートに補機等を組み付けた状態を示す
平面図である。
【図6】プレート組付体をケースに組み付けた状態を示
す平面図である。
【図7】電気接続箱の二層構造を示す図6のB−B断面
図(概略図)である。
【図8】弱電力系のハーネスと補機とをコネクタ接続す
る状態を示す斜視図である。
【図9】電気接続箱の第三実施例におけるケースと組付
プレートとヒューズボックスを示す分解斜視図である。
【図10】電気接続箱に弱電力系のハーネスのコネクタ
を配置した状態を示す平面図である。
【図11】図10のC部拡大図である。
【図12】電気接続箱における補機側のコネクタを接続
した状態を示す平面図である。
【図13】コネクタの接続状態を示す図12のD−D断
面図(概略図)である。
【図14】(a) は第一従来例の接続箱本体を示す分解斜
視図、(b) は電気接続箱の縦断面図である。
【図15】第二従来例を示す分解斜視図である。
【図16】第三従来例を示す平面図である。
【図17】(a) は第四従来例の接続箱本体を示す分解斜
視図、(b) は電気接続箱を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,37,110 電気接続箱 2,39,112 組付プレート 3〜10,42〜49,141〜146 補機 11,54,115 支持ブラケッ
ト 13,61,132 上部開口 14,38,111 ケース 15 カバープレー
ト 34,51,147 プレート組立
体 41,159 弱電力系のハ
ーネス 50 強電力系のハ
ーネス 66〜71,128 コネクタ挿通
孔 77,176 ブラケット 80〜852 ,160〜164 コネクタ 97〜1022 ,171〜175 補機側のコネ
クタ 113 ヒューズボッ
クス(補機ユニット)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組付プレートに各種の補機を組み付けて
    成るプレート組立体と、該プレート組立体を組み付ける
    支持ブラケットを有する有底のケースと、該ケースの上
    部開口を閉塞するカバープレートとを備えることを特徴
    とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】 前記組付プレートの下側に弱電力系のハ
    ーネスが配置され、該組付プレートの上側に強電力系の
    ハーネスが配置されたことを特徴とする請求項1記載の
    電気接続箱。
  3. 【請求項3】 前記組付プレートの下側にコネクタ固定
    用のブラケットが配置され、該組付プレートにコネクタ
    挿通孔が設けられ、前記弱電力系のハーネスのコネクタ
    が該ブラケットに固定されて該コネクタ挿通孔内に位置
    し、該弱電力系のハーネスのコネクタに前記補機側のコ
    ネクタが接続されることを特徴とする請求項2記載の電
    気接続箱。
  4. 【請求項4】 前記組付プレートに補機ユニットが組み
    付けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の電気接続箱。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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