JP2000212508A - シリカ系被膜形成用塗布液、シリカ系被膜の製造法、シリカ系被膜およびそれを用いた半導体装置 - Google Patents

シリカ系被膜形成用塗布液、シリカ系被膜の製造法、シリカ系被膜およびそれを用いた半導体装置

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JP2000212508A
JP2000212508A JP11019235A JP1923599A JP2000212508A JP 2000212508 A JP2000212508 A JP 2000212508A JP 11019235 A JP11019235 A JP 11019235A JP 1923599 A JP1923599 A JP 1923599A JP 2000212508 A JP2000212508 A JP 2000212508A
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JP
Japan
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silica
coating film
based coating
film
liquid
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JP11019235A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Morishima
浩之 森嶋
Shigeru Nobe
茂 野部
Kazuhiro Enomoto
和宏 榎本
Haruaki Sakurai
治彰 桜井
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成膜性が良好で且つ、低誘電率なシリカ系被
膜形成用塗布液、シリカ系被膜の製造法、シリカ系被膜
およびそれを用いた半導体装置を提供する。 【解決手段】 (A)下記一般式(I)で表されるテト
ラアルコキシシラン、(B)下記一般式(II)で表され
るメチルトリアルコキシシラン及び(C)下記一般式
(III)で表されるメチルフェニルジアルコキシシラン
とを溶媒の存在下に水と触媒を添加して加水分解・縮重
合した得られるシロキサンオリゴマーを含むシリカ系被
膜形成用塗布液、この塗布液を、基体表面上に塗布後、
50〜200℃で乾燥し、ついで300〜500℃で焼
成することを特徴とするシリカ系被膜の製造方法、この
シリカ系被膜の製造方法により作製されてなるシリカ系
被膜並びにこのシリカ系被膜を層間絶縁層として用いた
半導体装置。 【化1】 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示
し、Phはフェニル基を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリカ系被膜形成
用塗布液、シリカ系被膜の製造法、シリカ系被膜および
それを用いた半導体装置に関し、更に詳しくは、熱的に
安定でかつ成膜性の良好なシリカ系被膜形成用塗布液、
シリカ系被膜の製造法、シリカ系被膜およびそれを用い
た半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、IC、LSI等の半導体素子の層
間絶縁の方法として、シラノール化合物の加水分解・縮
合物を焼成し、シリカ系被膜を形成する方法がよく用い
られている。テトラエトキシシラン等の四官能シランを
用いる方法が最も多く知られているが、四官能シランの
みを用いる方法では、焼成してシリカ系被膜を形成する
際に発生する収縮応力が大きいために、膜厚が厚くなる
とクラックが発生するのと被膜の吸湿性が高いために誘
電率が高いという問題がある。一方、ヒドロポリシラザ
ンを用いたシリカ系被膜の形成法(特開平4−3417
05号、特開平5−105486号)も提案されている
が500℃程度の熱処理では膜の吸水性が大きく、CV
D等で形成されるシリカ膜と比較して誘電率が高い等の
問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の欠点を除去し、成膜性が良好で且つ、低誘電
率なシリカ系被膜形成用塗布液、シリカ系被膜の製造
法、シリカ系被膜およびそれを用いた半導体装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため種々研究した結果、誘電率が小さい酸化
物被膜を500℃以下の温度で形成するためには、
(1)被膜の吸湿をなくする、(2)膜の密度を限りな
く小さくすることが最も必要であることを見出し、本発
明に到達した。
【0005】本発明は、(A)一般式(I)
【化4】 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示
す)で表されるテトラアルコキシシラン、(B)一般式
(II)
【化5】 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示
す)で表されるメチルトリアルコキシシラン及び(C)
一般式(III)
【化6】 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基、Ph
はフェニル基を示す)で表されるメチルフェニルジアル
コキシシランとを溶媒の存在下に水と触媒を添加して加
水分解・縮重合した得られるシロキサンオリゴマーを含
むシリカ系被膜形成用塗布液に関する。
【0006】また、本発明は、上記塗布液を、基体表面
上に塗布後、50〜200℃で乾燥し、ついで300〜
500℃で焼成することを特徴とするシリカ系被膜の製
造方法に関する。また、本発明は、上記のシリカ系被膜
の製造方法により作製されてなるシリカ系被膜に関す
る。また、本発明は、上記のシリカ系被膜を層間絶縁層
として用いた半導体装置に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる一般式(I)
で表されるテトラアルコキシシランとしては、具体的に
【化7】 などがある。
【0008】また、本発明に用いられる一般式(II)で
表されるメチルトリアルコキシシランとしては、具体的
には
【化8】 などがある。
【0009】更に本発明に用いられる一般式(III)で
表されるメチルフェニルジアルコキシシランとしては、
具体的には
【化9】 などが挙げられる。
【0010】これら三種の化合物の混合比は、テトラア
ルコキシシラン1モルに対してメチルトリアルコキシシ
ランが0.5〜3.0モル及びメチルフェニルジアルコ
キシシランが0.2〜1.0モルの範囲が好ましい。
【0011】また、加水分解・縮重合反応に用いられる
触媒としては、酸触媒、塩基性触媒のいずれでも良く、
具体的にはリン酸、硝酸、硫酸、マレイン酸、フマル
酸、ギ酸、酢酸などの酸触媒或いはアンモニアなどの塩
基性触媒が挙げられる。これらの添加量は、前記三種の
アルコキシシランの総量1モルに対して0.001〜
0.1モルの範囲が好ましい。添加する水の量として
は、前記三種のアルコキシシランの総量1モルに対して
0.1〜10モルの範囲が好ましく、0.5〜1.5モ
ルの範囲がより好ましい。
【0012】本発明に用いられる溶媒としては、アルコ
ール、ケトン、グリコールエーテル、酢酸エステル類な
どが挙げられ1種或いは2種以上を組み合わせて用いて
も良い。
【0013】次に、このようにして得られた塗布液を用
いてシリカ系被膜を形成するには、該塗布液をガラス、
セラミックス、シリコンウエハー、回路の形成されたシ
リコンウエハー等の基体上に、浸漬法、回転塗布法等の
方法で塗布した後、通常50〜200℃、好ましくは1
00〜150℃で乾燥し、ついで通常300〜500℃
で焼成する。このような方法により本発明シリカ系被膜
形成用塗布液を用いて形成したシリカ系被膜は、成膜性
も良好で、しかも誘電率も低くなる。このシリカ系被膜
を多層配線構造の層間絶縁膜として半導体装置を得るこ
とができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1 Si(OCH3)4 15g、CH3Si(OCH3)3 50
gと、
【化10】 15gをイソプロピルアルコール250gに溶解し、こ
れに水25gと硝酸0.4gの混合液を1時間で滴下し
た後、更に室温下で24時間反応させシリカ系被膜形成
用塗布液を調整した。
【0015】この反応物溶液をスピナーを用いて200
0rpmでシリコンウエハー上に塗布した後、150℃に
制御されたホットプレート上で1分間乾燥し、ついで電
気炉で450℃で大気中1時間焼成したところ、無色透
明でクラックのない被膜が得られた。該被膜の膜厚を測
定したところ0.3μmであった。この被膜上にアルミ
ニウム被膜を1μmスパッタ法で形成し、この試料の誘
電率をLFインピーダンスメーダを用いて周波数10か
ら10000Hzで測定したところ、2.6であった。
【0016】比較例1 Si(OCH3)4 50g、CH3Si(OCH3)3 50
gと、(CH3)2Si(OCH3)2 40gをイソプロピル
アルコール400gに溶解し、これに水63gと硝酸
1.0gの混合液を1時間で滴下した後、更に室温下で
24時間反応させシリカ系被膜形成用塗布液を調整し
た。この反応物溶液をスピナーを用いて2000rpmで
シリコンウエハー上に塗布した後、150℃に制御され
たホットプレート上で1分間乾燥し、ついで電気炉で4
50℃で大気中1時間焼成したところ、無色透明でクラ
ックのない被膜が得られた。該被膜の膜厚を測定したと
ころ0.4μmであった。この被膜上にアルミニウム被
膜を1μmスパッタ法で形成し、この試料の誘電率をL
Fインピーダンスメーダを用いて周波数10から100
00Hzで測定したところ、3.0であった。
【0017】
【発明の効果】本発明のシリカ系被膜形成用塗布液は成
膜性に優れ、これを用いて基体表面上に形成したシリカ
系被膜の誘電率を小さくできる。したがって、このシリ
カ系被膜は、電子部品、特に半導体の多層配線における
層間絶縁膜に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 和宏 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 桜井 治彰 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社山崎工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式(I) 【化1】 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示
    す)で表されるテトラアルコキシシラン、(B)一般式
    (II) 【化2】 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を示
    す)で表されるメチルトリアルコキシシラン及び(C)
    一般式(III) 【化3】 (ただし、式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基、Ph
    はフェニル基を示す)で表されるメチルフェニルジアル
    コキシシランとを溶媒の存在下に水と触媒を添加して加
    水分解・縮重合した得られるシロキサンオリゴマーを含
    むシリカ系被膜形成用塗布液。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗布液を、基体表面上に
    塗布後、50〜200℃で乾燥し、ついで300〜50
    0℃で焼成することを特徴とするシリカ系被膜の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシリカ系被膜の製造方法
    により作製されてなるシリカ系被膜。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のシリカ系被膜を層間絶縁
    層として用いた半導体装置。
JP11019235A 1999-01-28 1999-01-28 シリカ系被膜形成用塗布液、シリカ系被膜の製造法、シリカ系被膜およびそれを用いた半導体装置 Pending JP2000212508A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002201416A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Hitachi Chem Co Ltd 半導体用シリカ系被膜形成用塗布液、半導体用シリカ系被膜及び半導体装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002201416A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Hitachi Chem Co Ltd 半導体用シリカ系被膜形成用塗布液、半導体用シリカ系被膜及び半導体装置

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