JP2002201416A - 半導体用シリカ系被膜形成用塗布液、半導体用シリカ系被膜及び半導体装置 - Google Patents

半導体用シリカ系被膜形成用塗布液、半導体用シリカ系被膜及び半導体装置

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JP2002201416A
JP2002201416A JP2000399808A JP2000399808A JP2002201416A JP 2002201416 A JP2002201416 A JP 2002201416A JP 2000399808 A JP2000399808 A JP 2000399808A JP 2000399808 A JP2000399808 A JP 2000399808A JP 2002201416 A JP2002201416 A JP 2002201416A
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semiconductor
silica
film
coating
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JP2000399808A
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Shigeru Nobe
茂 野部
Koichi Abe
浩一 阿部
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比誘電率が小さく、LSIのCMP工程に耐
える機械強度、接着性を有する低誘電率膜を形成でき
る、プロセスマージンの大きな半導体用シリカ系被膜形
成用塗布液、比誘電率が小さく、LSIのCMP工程に
耐える機械強度、接着性を有し、LSIの高性能化を高
歩留まりで実現できる半導体用シリカ系被膜及び高性
能、高信頼性を有する半導体装置を提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で表せられるシリコン
化合物と、これに対して1〜50モル%の下記一般式
(II)で表せられるシロキサン化合物を、共部分加水分
解重縮合して得られる半導体用シリカ系被膜形成用塗布
液、この半導体用シリカ系被膜形成用塗布液を基板上に
塗布し、200〜600℃で加熱硬化させてなる、弾性
率が2.0GPa以上、比誘電率が2.0〜3.0である
半導体用シリカ系被膜及びこの半導体用シリカ系被膜の
形成された半導体装置。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体用シリカ系
被膜形成用塗布液、半導体用シリカ系被膜及び半導体装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化による配線の微細化に
ともない、配線間容量の増大による信号遅延時間の増大
が問題となってきている。従来から、比誘電率4.2程
度のCVD法によるSiO2膜が層間絶縁膜として用い
られてきたが、デバイスの配線間容量を低減し、LSI
の動作速度を向上するため、より低誘電率な膜が求めら
れている。
【0003】現在実用化されている低誘電率膜として
は、比誘電率3.5程度のSiOF膜(CVD法)があ
げられる。比誘電率2.5〜3.0の絶縁膜としては、
有機SOG(Spin On Glass)、有機ポリマー等が有力
と考えられており、LSIの層間絶縁膜に適用するため
の検討が盛んに行われている。
【0004】LSIの層間絶縁膜に適用する低誘電率膜
に要求される特性としては、耐熱性、プラズマ耐性、機
械強度等の特性があげられる。微細化したLSIの多層
配線工程においては、グローバル平坦化のため、CMP
(Chemical Mechanical Polishing)が必須であり、機
械強度は特に重要な特性となる。比誘電率2.5〜3.
0の低誘電率膜として有力と考えられている有機SO
G、有機ポリマーは、従来のCVDで形成したSiO2
膜や、SiOF膜よりも誘電率は低いが、膜の機械強度
が低いことが問題となってきている。
【0005】CMP工程において絶縁膜の機械強度が影
響する特性としては、CMP時の応力による剥がれ、異
物による傷、ダマシンプロセスにおけるメタルCMP時
のエロージョン(絶縁膜の削れ)等があげられる。これ
らについて、膜の機械強度の改善により特性が顕著に改
善することが報告されている。LSIの高性能化に寄与
する低誘電率絶縁膜を用い、高歩留まり、高信頼性を達
成するため、低誘電率膜の機械強度改善が強く望まれて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】請求項1〜2記載の発
明は、比誘電率が小さく、LSIのCMP工程に耐える
機械強度、接着性を有する低誘電率膜を形成できる、プ
ロセスマージンの大きな半導体用シリカ系被膜形成用塗
布液を提供するものである。請求項3記載の発明は、比
誘電率が小さく、LSIのCMP工程に耐える機械強
度、接着性を有し、LSIの高性能化を高歩留まりで実
現できる半導体用シリカ系被膜を提供するものである。
請求項4記載の発明は、高性能、高信頼性を有する半導
体装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【化3】 (式中R1は、水素原子又は炭素数1〜12の有機基を
示し、Xは加水分解性基を示し、nは0〜2の整数であ
る)で表せられるシリコン化合物と、これに対して1〜
50モル%の一般式(II)
【化4】 (式中R2は、水素原子又は炭素数1〜8の有機基を示
し、複数個のR2の少なくとも一つは不飽和炭化水素基
であり、nは0又は1の整数である)で表せられるシロ
キサン化合物を、共部分加水分解重縮合して得られる半
導体用シリカ系被膜形成用塗布液に関する。
【0008】また、本発明は、金属含有量が200ppb
以下である前記の半導体用シリカ系被膜形成用塗布液に
関する。また、本発明は、前記のシリカ系被膜形成用塗
布液を基板上に塗布し、200〜600℃で加熱硬化さ
せてなる、弾性率が2.0GPa以上、比誘電率が2.0
〜3.0である半導体用シリカ系被膜に関する。また、
本発明は、前記の半導体用シリカ系被膜の形成された半
導体装置に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】前記、一般式(I)で表せられる
シリコン化合物における加水分解性基(X)としては、
アルコキシ基、塩素基、アセトキシ基等がある。アルコ
キシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポ
キシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブト
キシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペン
トキシ基等を挙げることができる。
【0010】前記、一般式(I)で表せられるシリコン
化合物の置換基(R1)としては、水素原子、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル
基、ビシクロヘキシル基等のアルキル基、フェニル基、
トリル基、アミノフェニル基ナフチル基等のアリール
基、フルオロアルキル基などが挙げられる。このなかで
も、メチル基やフェニル基が好ましい。nが2の場合、
1が2つとなるが、その場合、これらが同一でもよい
し、異なってもよい。
【0011】前記、一般式(I)で表せられるシリコン
化合物の、nが0である化合物の具体例としては、テト
ラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n
−プロポキシシラン、テトラ−i−プロポキシシラン、
テトラ−n−ブトキシシラン等のテトラアルコキシシラ
ン類、テトラクロロシラン、テトラアセトキシシラン類
などが挙げられる。
【0012】前記、一般式(I)で表せられるシリコン
化合物の、nが1である化合物の具体例としては、トリ
メトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルト
リメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、
i−プロピルトリメトキシシラン、n−ブチルトリメト
キシシラン、i−ブチルトリメトキシシラン、n−ペン
チルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリメトキシシ
ラン、シクロヘキルトリメトキシシラン、ビシクロヘキ
シルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシ
ラン、トリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピルトリエト
キシシラン、i−プロピルトリエトキシシラン、n−ブ
チルトリエトキシシラン、i−ブチルトリエトキシシラ
ン、n−ペンチルトリエトキシシラン、n−ヘキシルト
リエトキシシラン、シクロヘキルトリエトキシシラン、
ビシクロヘキシルトリエトキシシラン、フェニルトリエ
トキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリ
エトキシシラン等のアルコキシシラン類、これらと同じ
R1基でアルコキシ基が塩素原子であるクロロシラン
類、又はアセトキシ基であるアセトキシシラン類などが
挙げられる。
【0013】前記、一般式(I)で表せられるシリコン
化合物の、nが2である化合物の具体例としては、ジメ
チルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジ
(n−プロピル)ジメトキシシラン、ジ(i−プロピ
ル)ジメトキシシラン、ジ(n−ブチル)ジメトキシシ
ラン、ジ(i−ブチル)ジメトキシシラン、ジ(n−ペ
ンチル)ジメトキシシラン、ジ(n−ヘキシル)ジメト
キシシラン、ジシクロヘキルジメトキシシラン、ジビシ
クロヘキシルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシ
シラン、ジ(3,3,3−トリフルオロプロピル)ジメ
トキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジ
エトキシシラン、ジ(n−プロピル)ジエトキシシラ
ン、ジ(i−プロピル)ジエトキシシラン、ジ(n−ブ
チル)ジエトキシシラン、ジ(i−ブチル)ジエトキシ
シラン、ジ(n−ペンチル)ジエトキシシラン、ジ(n
−ヘキシル)ジエトキシシラン、ジシクロヘキルジエト
キシシラン、ジビシクロヘキシルジエトキシシラン、ジ
フェニルジエトキシシラン、ジ(3,3,3−トリフル
オロプロピル)ジエトキシシラン、メチルハイドロジェ
ンジメトキシシラン、メチルエチルジメトキシシラン、
メチル(n−プロピル)ジメトキシシラン、メチル(i
−プロピル)ジメトキシラン、メチル(n−ブチル)ジ
メトキシシラン、メチル(i−ブチル)ジメトキシシラ
ン、メチル(n−ペンチル)ジメトキシシラン、メチル
(n−ヘキシル)ジメトキシシラン、メチルシクロヘキ
シルジメトキシシラン、メチルビシクロヘキシルジメト
キシシラン、メチルフェニルジメキシシラン、メチル
(3,3,3−トリフルオロプロピル)ジメトキシシラ
ン、フェニルハイドロジェンジメトキシシラン等のアル
コキシシラン類、これらと同じR1基でアルコキシ基が
塩素原子であるクロロシラン類、又はアセトキシ基であ
るアセトキシシラン類などが挙げられる。これら、nが
0、1又は2のシリコン化合物は単独で又は2種以上を
組み合わせて用いられる。
【0014】本発明で用いられる前記一般式(I)で表
せられるn=0、n=1及びn=2のシリコン化合物の
割合に制限はないが、良質なシリカ系被膜を形成するた
めに、n=2のシリコン化合物は使用するシリコン化合
物総量に対し、50モル%以下であることが好ましく、
n=0の化合物は使用するシリコン化合物総量に対して
50モル%以下であることが好ましい。
【0015】前記、一般式(II)で表せられるシロキサ
ン化合物における置換基(R2)は、n=0の時6個、
n=1の時8個となるが、少なくとも一つは不飽和炭化
水素基であることが必要である。
【0016】不飽和炭化水素基としては、ビニル基、ア
リル基、シクロヘキセニル基、メタクリロキシ基、メタ
クリロキシプロピル基などのアルケニル基類、エチニル
基、5−ヘキセニル基などのアルキニル基類、3−アク
リロキシプロピル基、メタクリロキシプロピル基、アセ
テート基などのカルボニルを含む置換基類等が挙げられ
る。このなかでも、ビニル基やエチニル基等がより好ま
しい。その他置換基としては、水素原子、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル
基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n
−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、ビ
シクロヘキシル基等のアルキル基や、フェニル基、トリ
ル基、アミノフェニル基ナフチル基等のアリール基、フ
ルオロアルキル基等のほかこれらの基の置換誘導体を挙
げることができる。これら置換基は同一でもよく、異な
ってもよい。
【0017】一般式(II)で表せられるシロキサン化合
物の具体例としては、
【化5】
【化6】 等が挙げられる。
【0018】本発明で用いられる前記一般式(II)で表
せられるシロキサン化合物は、前記一般式(I)のシリ
コン化合物総量に対し、1〜50モル%であることが好
ましい。
【0019】本発明におけるシリカ系被膜形成用塗布液
には溶媒として有機溶媒を使用することが好ましい。そ
のような有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶
媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチ
ル等の酢酸エステル系溶媒、エチレングリコールモノメ
チルアセテート、エチレングリコールジアセテート等の
グリコールアセテート系溶媒、N,N−メチル−2ピロ
リドン等のアミド系溶媒、グリコールエーテル系溶媒、
γ−ブチロラクトン等のラクトン系溶媒などが挙げら
れ、これらは、単独で又は2種類以上を組み合わせて使
用される。
【0020】有機溶媒の使用量は、上記の反応で得られ
るポリシロキサン樹脂の量が10〜50重量%となる量
とされることが好ましい。
【0021】本発明において、加水分解、縮合反応は常
法により行うことができる。例えば、アルコキシシラン
類の場合は、溶媒にアルコキシシラン類およびシロキサ
ン化合物を溶解させた後、触媒の水溶液を添加して加水
分解縮合反応させる方法がある。この場合、必要に応じ
て加熱を行ってもよい。溶媒としては前記の溶媒中で行
うことが好ましい。水の量は適宜決められるが、あまり
少ない場合や多すぎる場合には塗布液の塗布性、保存安
定性の低下等の問題があるので、アルコキシシラン類総
量に対し50〜400モル%の範囲とすることが好まし
い。触媒としては塩酸、硝酸、硫酸などの無機酸、ギ
酸、シュウ酸、酢酸などの有機酸が使用できる。これら
触媒はアルコキシシラン類総量に対し0.1〜0.00
1モル%の範囲が好ましい。
【0022】以上のようにして得られる加水分解、重縮
合生成物のシラノールオリゴマ液はそのまま半導体用シ
リカ系被膜形成用塗布液として使用することができる。
また、前記シラノールオリゴマ液の溶媒を除去後、改め
て前記溶媒に溶解して半導体用シリカ系被膜形成用塗布
液として使用してもよい。
【0023】本発明の半導体用シリカ系被膜形成用塗布
液は、金属含有量が200ppb以下であることが、得ら
れる半導体用シリカ系被膜の、絶縁性、長期信頼性等の
点から好ましい。
【0024】シリカ系被膜の形成は、本発明の半導体用
シリカ系被膜形成用塗布液をシリコンウエハ、回路の形
成されたシリコンウエハ等の基板上に、回転塗布法等の
方法で塗布した後、200〜600℃で焼成することに
より行える。雰囲気は有機基の分解を防ぐ点から、窒素
雰囲気が好ましい。
【0025】本発明の半導体用シリカ系被膜形成用塗布
液により得られる半導体用シリカ系被膜は、弾性率が
2.0GPa以上、比誘電率が2.0〜3.0である。弾
性率が2.0GPa未満ではCMP耐性が劣る。また、比
誘電率が2.0未満のものは製造が困難であり、3.0
を超えるものはLSIの高性能化が実現できない。
【0026】本発明の半導体用シリカ系被膜形成用塗布
液により得られる半導体用シリカ系被膜は、半導体装
置、多層配線板等の電子部品における絶縁被膜として好
適であり、半導体装置においては、表面保護膜、バッフ
ァーコート膜、層間絶縁膜等として使用することができ
る。
【0027】なお、本発明において、比誘電率の測定に
は、0.1Ω以下の低抵抗シリコンウエハーに0.5〜
0.6μmの硬化膜を作製したウエハーを用いることが
できる。硬化膜上にAl電極を形成して、Al電極とS
iウエハーで形成されるコンデンサーの容量を測定し、
膜厚と電極面積から、計算により比誘電率を求めうる。
容量測定は1MHzで行える。
【0028】また、0.5〜0.6μmの薄膜の弾性率
は、ナノ・インデンテーション・テスターと呼ばれる圧
子押し込み試験で測定できる。例えば、MTS社製ナノ
インデンタXPを用いて測定可能である。
【0029】本発明の半導体用シリカ系被膜のCMP耐
性は、シリコンウエハ上に上記焼成条件でシリカ系被膜
を0.4〜0.5μmの膜厚で形成し、この上にプラズ
マCVD−SiO2膜を0.1μm、タンタルをスパッ
タ法で0.05μm、銅をスパッタ法で0.15μm形
成し、更に銅をめっき法で0.6μm形成したサンプル
を、銅−CMP用研磨液にHS−C430−1(日立化
成工業(株)製)、研磨パッドにIC1000(ロデール
社製)を用いて、回転数60min-1、研磨液流量50cc/
min、荷重200gf/cm2の条件で銅を研磨し、このとき
のはがれの有無等の異常の観察により評価できる。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0031】実施例1 C65Si(OCH3)3 138.6gと(C23)(C
3)2SiOSi(CH3)2(C23) 55.8gをプロ
ピレングリコールモノプロピルエーテル300gに溶解
し、これに水37.8gと硝酸0.1gの混合液を1時
間で滴下した後、さらに室温で24時間反応させた。室
温で3日間放置し、これをシリカ系被膜形成用塗布液と
した。この塗布液の金属含有量は、ICP−MSを用い
て測定したところ、金属量総量で40ppbであった。
【0032】この塗布液をスピナーを用いて2000mi
n-1で6インチシリコンウエハー上に塗布した後、15
0℃さらに250℃に制御されたホットプレートで各1
分間乾燥し、ついで電気炉で400℃窒素中1時間焼成
したところ、無色透明でクラックのない被膜が得られ
た。この被膜の膜厚を測定したところ0.50mmであ
った。また該被膜の弾性率をナノインデンテーション法
で測定したところ5.0GPaであった。
【0033】この被膜上にアルミニウム被膜0.1μm
をスパッタ法で形成し、試料の誘電率をLFインピーダ
ンスメータを用いて周波数1MHzで測定したところ2.
8であった。この被膜上に、プラズマCVD−SiO2
膜を0.1μm、タンタルをスパッタ法で0.05μ
m、銅をスパッタ法で0.15μm形成し、更に銅をめ
っき法で0.6μm形成し、銅をCMP研磨したところ
剥離はなかった。
【0034】実施例2 CH3Si(OCH3)3 121.7gと(C23)(CH3)
2SiOSi(CH3)2(C23) 37.2gをプロピレ
ングリコールモノプロピルエーテル320gに溶解し、
これに水43.2gと硝酸0.1gの混合液を1時間で
滴下した後、さらに室温で24時間反応させた。室温で
3日間放置し、これをシリカ系被膜形成用塗布液とし
た。この塗布液の金属含有量は、ICP−MSを用いて
測定したところ、金属量総量で35ppbであった。
【0035】この塗布液をスピナーを用いて2000mi
n-1で6インチシリコンウエハー上に塗布した後、15
0℃さらに250℃に制御されたホットプレートで各1
分間乾燥し、ついで電気炉で400℃窒素中1時間焼成
したところ、無色透明でクラックのない被膜が得られ
た。この被膜の膜厚を測定したところ0.50mmであ
った。また該被膜の弾性率をナノインデンテーション法
で測定したところ4.5GPaであった。
【0036】この被膜上にアルミニウム被膜0.1μm
をスパッタ法で形成し、試料の誘電率をLFインピーダ
ンスメータを用いて周波数1MHzで測定したところ2.
6であった。この被膜上に、プラズマCVD−SiO2
膜を0.1μm、タンタルをスパッタ法で0.05μ
m、銅をスパッタ法で0.15μm形成し、更に銅をめ
っき法で0.6μm形成し、銅をCMP研磨したところ
剥離はなかった。
【0037】比較例1 C65Si(OCH3)3 138.6gをプロピレングリ
コールモノプロピルエーテル400gに溶解し、これに
水37.8gと硝酸0.1gの混合液を1時間で滴下し
た後、さらに室温で24時間反応させた。室温で3日間
放置し、これをシリカ系被膜形成用塗布液とした。この
塗布液の金属含有量は、ICP−MSを用いて測定した
ところ、金属量総量で40ppbであった。
【0038】この塗布液をスピナーを用いて2000mi
n-1で6インチシリコンウエハー上に塗布した後、15
0℃さらに250℃に制御されたホットプレートで各1
分間乾燥し、ついで電気炉で400℃窒素中1時間焼成
したところ、無色透明でクラックのない被膜が得られ
た。この被膜の膜厚を測定したところ0.50μmであ
った。また該被膜の弾性率をナノインデンテーション法
で測定したところ1.9GPaであった。
【0039】この被膜上にアルミニウム被膜0.1μm
をスパッタ法で形成し、試料の誘電率をLFインピーダ
ンスメータを用いて周波数1MHzで測定したところ2.
8であった。この被膜上に、プラズマCVD−SiO2
膜を0.1μm、タンタルをスパッタ法で0.05μ
m、銅をスパッタ法で0.15μm形成し、更に銅をめ
っき法で0.6μm形成し、銅をCMP研磨したところ
該被膜とCVD−SiO2間で剥離が生じた。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜2記載の半導体用シリカ系被
膜形成用塗布液は、比誘電率が小さく、LSIのCMP
工程に耐える機械強度、接着性を有する低誘電率膜を形
成できる、プロセスマージンの大きなものである。請求
項3記載の半導体用シリカ系被膜は、比誘電率が小さ
く、LSIのCMP工程に耐える機械強度、接着性を有
し、LSIの高性能化を高歩留まりで実現できるもので
ある。請求項4記載の半導体装置は、高性能、高信頼性
を有するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 DL031 DL041 GA01 JC32 MA08 MA10 NA11 NA12 NA21 PA19 PB09 5F033 QQ48 RR25 SS22 WW03 WW04 WW09 XX12 XX23 5F058 AD05 AF04 AH02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中R1は、水素原子又は炭素数1〜12の有機基を
    示し、Xは加水分解性基を示し、nは0〜2の整数であ
    る)で表せられるシリコン化合物と、これに対して1〜
    50モル%の一般式(II) 【化2】 (式中R2は、水素原子又は炭素数1〜8の有機基を示
    し、複数個のR2の少なくとも一つは不飽和炭化水素基
    であり、nは0又は1の整数である)で表せられるシロ
    キサン化合物を、共部分加水分解重縮合して得られる半
    導体用シリカ系被膜形成用塗布液。
  2. 【請求項2】 金属含有量が200ppb以下である請求
    項1記載の半導体用シリカ系被膜形成用塗布液。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体用シリカ系
    被膜形成用塗布液を基板上に塗布し、200〜600℃
    で加熱硬化させてなる、弾性率が2.0GPa以上、比誘
    電率が2.0〜3.0である半導体用シリカ系被膜。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体用シリカ系被膜の
    形成された半導体装置。
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