JP2000212134A - N―エチル―ジイソプロピルアミンの製造方法 - Google Patents

N―エチル―ジイソプロピルアミンの製造方法

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JP2000212134A JP6835A JP2000006835A JP2000212134A JP 2000212134 A JP2000212134 A JP 2000212134A JP 6835 A JP6835 A JP 6835A JP 2000006835 A JP2000006835 A JP 2000006835A JP 2000212134 A JP2000212134 A JP 2000212134A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 N−エチル−ジイソプロピルアミンを良好な
空時収量で製造するための、改良され、高価でなく、経
済的で、不連続的又は連続的に実施可能な方法。 【解決手段】 前記課題は、二酸化ジルコニウム、二酸
化チタン、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、二酸化セリウム、クレー及びゼ
オライト又はこれらの混合物の群から選択された酸化物
担体材料を含有する触媒を用いる、高められた温度及び
加圧下で水素化触媒の存在下でのアセトアルデヒドと、
ジイソプロピルアミン及び水素との反応によるN−エチ
ル−ジイソプロピルアミンの製造方法によって解決され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高められた温度及
び加圧下で水素化触媒の存在下でのアセトアルデヒド
と、ジイソプロピルアミン及び水素との反応による式:
【0002】
【化1】
【0003】で示されるN−エチル−ジイソプロピルア
ミン(ヒユーニッヒ(Huenig)塩基)を製造する方法に
関するものである。
【0004】
【従来の技術】N−エチル−ジイソプロピルアミンは、
脱離反応において求核性の弱い強塩基として使用され、
かつ例えば作用物質の有機合成における触媒又は補助塩
基として使用される(国際公開番号WO98/0743
0を参照)重要なアミンである。
【0005】Chem.Ber.91、380〜92頁
(1958)には、ジイソプロピルアミンとジエチルス
ルフェートとの反応によるN−エチル−ジイソプロピル
アミンの合成が記載されている。この場合には、望まし
くない副生成物として硫酸塩が生じるが、これは、引き
続き費用のかかる方法で処分しなければならない。
【0006】J.Org.Cem.16、1911〜2
0頁(1951)及び米国特許第2692285号明細
書に記載された、N−エチル−ジイソプロピルアミンを
合成するためのジイソプロピルアミンとヨウ化エチルと
の反応も、副生成物として不所望の塩を生じることにな
る。
【0007】特開平2−180854号公報は、貴金属
触媒の存在下でのエチルアミンとアセトンとの還元的ジ
アルキル化によってN−エチル−ジイソプロピルアミン
を製造する不連続的方法を開示している。収量が少ない
ことが、この方法の欠点である。
【0008】更に、特開平2−180854号公報は、
貴金属触媒、例えばPd/C、Ru/C、Rh/C及び
Pt/Cの存在下でのジイソプロピルアミンとアセトア
ルデヒド及び水素との反応によるN−エチル−ジイソプ
ロピルアミンの製造のための不連続的方法も開示してい
るが、この場合、オートクレーブ中での反応は、アセト
アルデヒドを反応混合物の反応の間に徐々に供給して良
好な収量を達成するように行われている(上記引用文中
クレーム2及び例5及び6参照)。
【0009】特開平2−180854号公報の教示によ
れば、ジイソプロピルアミン及びアセトアルデヒドを初
めから一緒にオートクレーブ中に装入すると、ジイソプ
ロピルアミンとアセトアルデヒド及び水素との反応の際
のN−エチル−ジイソプロピルアミンの収率は不良であ
る(10%未満)(上記引用文中比較例1)。
【0010】この方法の欠点は、不連続操作法による空
時収量が少ないことである。
【0011】N−エチル−ジイソプロピルアミンを製造
するための連続的操作法は、特開平2−180854号
公報の教示によれば、高価な、カスケードの各反応器
に、反応すべきアセトアルデヒドの一部が供給されてい
る反応器カスケード、例えば撹拌釜カスケード又は反応
器に沿ってアルデヒド用に複数の供給位置を有する管状
反応器、例えば複数の供給位置を有する区画反応器(Ko
mpartmentreaktor)でのアセトアルデヒドとジイソプロ
ピルアミン及び水素との触媒反応の実施が必要とのこと
であり、例えばO.Levenspiel、“Chemical Reaction En
gineering”、第2版、164〜168頁、特に166〜167頁、Jo
hn Wiley(1972)中には、一般的に同様の事例が教示さ
れている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明に
は、N−エチル−ジイソプロピルアミンを良好な空時収
量で製造するための、改良され、高価でなく、経済的
で、不連続的及びなかんずく連続的に実施可能な方法を
見出だすという課題が課されている。
【0013】
【課題を解決するための手段】これにより、高められた
温度及び加圧下で水素化触媒の存在下でのアセトアルデ
ヒドと、ジイソプロピルアミン及び水素との反応による
N−エチル−ジイソプロピルアミンの製造方法を見出し
たが、この方法は、触媒が二酸化ジルコニウム、二酸化
チタン、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、酸化亜鉛、
酸化マグネシウム、二酸化セリウム、クレー及びゼオラ
イト又はこれらの混合物の群から選択された酸化物担体
材料を含有することによって特徴付けられる。
【0014】一般に、本発明方法においては、触媒を成
形体として使用する場合には、触媒活性物質及び場合に
より成形助剤(例えばグラファイト又はステアリン酸)
のみから成り、したがって触媒不活性の他の随伴物質を
含まない触媒の形で、好ましくは触媒を使用する。
【0015】これに関連して酸化物担体材料である二酸
化ジルコニウム(Zr02)、二酸化チタン(Ti
2)、酸化アルミニウム(Al23)、二酸化ケイ素
(SiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化マグネシウム
(MgO)、二酸化セリウム(CeO2)、クレー及び
ゼオライトは、触媒活性物質に属すると考えられる。
【0016】触媒は、粉砕して粉末にされた触媒活性物
質を反応容器中に導入するか又は好ましくは触媒活性物
質を粉砕、成形助剤との混合、成形及び熱処理後に触媒
成形体、例えばタブレット、ボール、リング、押出し物
(例えばストランド)として反応器中に配置するように
使用されている。
【0017】触媒成分の濃度数値(質量%)は、それぞ
れ、別記しない限り、触媒の最後の熱処理後及び水素を
用いる還元前の完成触媒の触媒活性物質に関するもので
ある。
【0018】触媒の最後の熱処理後及び水素を用いる還
元前の触媒の触媒活性物質は、触媒活性成分の物質及び
上記の触媒担体材料の総量として定義されており、主と
して、次の成分:二酸化ジルコニウム(Zr02)、二
酸化チタン(Ti02)、酸化アルミニウム(Al
23)、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化亜鉛(Zn
O)、酸化マグネシウム(MgO)、二酸化セリウム
(CeO2)、クレー、ゼオライト又はこれらの成分の
2種以上の混合物及びCr、Mo、W、Re、Ru、R
h、Pd、Os、Ir、Pt、Ag、Au、Fe、C
o、Ni及びCuの群から選択された1種以上の金属又
はそれらの酸化物を含有している。
【0019】成分のCr、Mo、W、Re、Ru、R
h、Pd、Os、Ir、Pt、Ag、Au、Fe、C
o、Ni及び/又はCuを酸化段階0の金属として計算
する触媒活性物質の上記の主成分の総量は、通常、70
〜100質量%、好ましくは80〜100質量%であ
る。
【0020】さらに、本発明方法で使用される触媒の触
媒活性物質は、周期表のIA、IIA、IIIA、IV
A、VA、VIA、IB、IIB、IIIB、IVB及
びVB族から選択された1種以上の元素(酸化段階0)
又はそれらの無機又は有機化合物を含有していてもよ
い。
【0021】このような元素又はそれらの化合物の例は
次の通りである:遷移金属、例えばMn又はMn23
ランタニド、例えばPr又はPr23;アルカリ金属酸
化物、例えばNa2O;アルカリ金属炭酸塩;アルカリ
土類金属酸化物、例えばCaO;アルカリ土類金属炭酸
塩、例えばCaCO3;酸化ホウ素(B23);シュウ
酸ニオブ;ピロリン酸バナジル。
【0022】本発明方法で使用される触媒の触媒活性物
質は、一般には触媒の最終熱処理後及び水素を用いる還
元前にZrO2及び/又はTiO2及び/又はAl23
び/又はSiO2及び/又はZnO及び/又はMgO及
び/又はCeO2及び/又はクレー及び/又はゼオライ
ト50〜99.9質量%、好ましくは60〜99.9質
量%、特に好ましくは80〜99.9質量%、酸化段階
0の金属として計算したCr、Mo、W、Re、Ru、
Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Ag、Au、Fe、C
o、Ni及び/又はCu 0.1〜50重量、好ましく
は0.1〜40質量%、特に好ましくは0.1〜20質
量%、極めて特に好ましくは0.1〜5質量%及び周期
表のIA、IIA、IIIA、IVA、VA、VIA、
IB、IIB、IIIB、IVB及びVB族から選択さ
れた1種以上の元素(酸化段階0)又はそれらの無機又
は有機化合物0〜30質量%、好ましくは0〜25質量
%、特に好ましくは0〜20質量%を含有している。
【0023】好ましい触媒は、その触媒活性物質中にZ
rO2及び/又はTiO2及び/又はAl23及び/又は
SiO2及び/又はMgO50〜99.9質量%、特に
好ましくはZrO2及び/又はAl23及び/又はSi
2及び/又はMgO60〜99.9質量%、極めて特
に好ましくはZrO260〜99.9質量%を含有す
る。
【0024】好ましい触媒は、その触媒活性物質中に酸
化段階0の金属として計算したRe、Pd、Pt、R
u、Os、Rh、Ir、Ag及び/又はAu0.1〜2
0質量%、特に0.1〜5質量%を含有している。
【0025】さらに好ましい触媒は、その触媒活性物質
中に、貴金属含有量はそれぞれ酸化段階0の金属として
計算したPd及び/又はPt及び/又はAg及び/又は
Ru0.1〜5質量%、特に好ましくはPd及び/又は
Pt0.1〜5質量%、極めて特に好ましくはPd0.
1〜1.3質量%及びPt0.1〜1.3質量%を含有
している。
【0026】本発明方法で使用される触媒の製造のため
には、種々の方法が可能である。例えば該触媒は、水を
用いる触媒成分の水酸化物、炭酸塩、酸化物及び/又は
他の塩の粉末状混合物の解凝固、引き続く押出し及びこ
うして得られた物質の熱処理によって得られる。
【0027】本発明方法で使用される触媒の製造のため
には、沈殿法を適用することができる。したがって、こ
れらは、例えば、難溶性触媒担体材料、例えば酸素を含
有する難溶性のアルミニウム化合物、チタン化合物、ケ
イ素化合物及び/又はジルコニウム化合物の微粒状粉末
のスラリー又は懸濁液の存在下で無機塩基を用いて、こ
れらの金属を含有する水性塩溶液から金属成分を一緒に
沈殿し、次に、得られた沈殿物を洗浄し、乾燥させ、か
つか焼する(Calcinieren)ことによって得ることがで
きる。酸素を含有する難溶性のアルミニウム化合物、チ
タン化合物、ケイ素化合物及び/又はジルコニウム化合
物としては、例えば酸化アルミニウム、二酸化チタン、
二酸化ジルコニウム、酸化ジルコニウム水和物及び二酸
化ケイ素を使用できるが、これらは有利には、無機塩基
を用いて相応の水性塩溶液から難溶性のアルミニウム化
合物、チタン化合物、ケイ素化合物及び/又はジルコニ
ウム化合物を沈殿させることによってスラリーとして得
られる。
【0028】本発明方法で使用される触媒は、有利には
触媒のすべての成分を一緒に沈殿させること(混合沈
殿)により製造される。そのためには、有利に、触媒成
分を含有する水性塩溶液に熱時及び撹拌下に、沈殿が完
了するまで水性無機塩基、特にアルカリ金属塩基、例え
ば炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム又
は水酸化カリウムを加える。使用される塩の種類は、一
般的に重要ではない:この処理法では、特に塩の水溶性
が重要なので、一つの基準は、これらの比較的高濃度の
塩溶液の製造のために必要な良好な塩の水溶性である。
もちろん、個々の成分の塩の選択の際には、不所望の沈
殿をまねくかあるいは錯形成によって沈殿を困難にする
か又は妨害するような支障にならない陰イオンを有する
塩のみを選択することは自明である。
【0029】沈殿反応で得られた沈殿物は、一般に化学
的に不均質であり、なかんずく使用される金属の酸化
物、酸化物水和物、水酸化物、炭酸塩及び不溶性の塩及
び塩基性塩の混合物から成っている。沈殿物の濾過性
(Filtrierbarkeit)にとっては、沈殿物が熟成される
場合、つまり該沈殿物が沈殿後の更に数時間、場合によ
り熱時に又は通気下に放置される場合が有利であると判
明した。
【0030】これらの沈殿法により得られる沈殿物は、
本発明の触媒にとって通常のようにさらに加工する。一
般には、洗浄後に80〜200℃、好ましくは100〜
150℃で乾燥させ、その後か焼する。か焼は、一般に
300〜800℃、好ましくは400〜600℃、特に
450〜550℃の温度で実施される。
【0031】触媒は、か焼後に有利には状態調節、すな
わち、触媒を、粉砕によって特定の粒度に調整するか又
は触媒を、その粉砕後に成形助剤、例えばグラファイト
又はステアリン酸と混合し、プレス機を用いて圧縮して
成形物、例えばタブレットにし、かつ熱処理する。この
場合、熱処理温度は、一般に、か焼時の温度と等しい。
【0032】このようにして製造した触媒は、触媒活性
金属を、それらの酸素含有化合物の混合物の形で、すな
わち特に酸化物及び混合酸化物として含有する。
【0033】本発明方法で使用される触媒は、好ましく
は、例えば粉末又は成形体、例えばストランド、タブレ
ット、ボール又はリングの形で存在する二酸化ジルコニ
ウム(Zr02)、二酸化チタン(Ti02)、酸化アル
ミニウム(Al23)、二酸化ケイ素(SiO2)、酸
化亜鉛(ZnO)、酸化マグネシウム(MgO)、二酸
化セリウム(CeO2)、クレー又はゼオライト又はこ
れらの担体材料の2種以上の混合物の含浸によって製造
される。
【0034】酸化アルミニウムは、種々の変態で使用す
ることができるが、α−Al23、γ−Al23又はθ
−Al23が好ましい。
【0035】二酸化ジルコニウムは、好ましくは単斜晶
形又は正方晶形、極めて特に好ましくは単斜晶形で使用
され、二酸化チタンは好ましくはアナターゼ又はルチル
として使用される。
【0036】二酸化ケイ素は、水ガラスからの沈殿又は
ゾル−ゲル法により得られ、かつ使用されるか又は中間
細孔性SiO2、例えばドイツ国特許出願公開第196
39016号明細書による少なくとも500m2/gの
比表面積の中間細孔及び少なくとも1.0ml/gの細
孔容積の中間細孔を有する中間細孔性SiO2としてか
又はシリカゲル(例えばUllumann,Enzykl. Techn. Che
m., 4版,21巻,457〜63頁、1982)として又はケイ酸
塩、例えばアルミノケイ酸塩(例えばNature、359巻、7
10〜12頁、1992)、ケイ酸マグネシウム(例えばステア
タイト)、ケイ酸ジルコニウム、ケイ酸セリウム又はケ
イ酸カルシウムの形で使用できる。
【0037】担体材料として適当なクレーは、主として
フィロケイ酸塩及び/又はシートケイ酸塩(Bandsilika
te)から成る。例えばモンモリロナイト、カオリン又は
ヘクトライトが好適である。
【0038】適当なゼオライト担体材料は、アルカリ金
属−アルミノケイ酸塩もしくはアルカリ土類金属−アル
ミノケイ酸塩、例えば一般式M2/zO・Al23・xS
iO2・yH2O(式中、Mは、1価以上の金属、H、
[NH4]を表し、zは原子価を表し、x=1.8〜約
12及びy=0〜約8を表す)で示される前記ケイ酸塩
である。例えばホージャサイト又はペンタサイル(Pent
asile)が好適である。
【0039】上記の酸化物担体材料の成形体の製造は、
常法により行うことができる。
【0040】これらの酸化物担体材料の含浸も、同様に
常法(例えばヨーロッパ特許出願公開第599180号
及び同第673918号明細書又はA.B.Stiles,Cata
lystManufacture-Laboratory and Commercial Preparat
ions,Marcel Dekker,NewYork(1983)に記載されてい
る)により、1回以上の含浸段階でのそれぞれ相応の金
属塩溶液の施与によって行うが、この場合、金属塩とし
ては、例えば相応の硝酸塩、酢酸塩又は塩化物を使用す
る。含浸の次に、該物質を乾燥させ、場合によりか焼す
る。
【0041】含浸は、いわゆる“初期湿潤(incipient
wetness)”法により行うことができるが、この場合に
は、酸化物担体材料をその吸水容量に応じて最大湿潤か
ら飽和するまで含浸溶液で湿潤される。あるいはまた、
含浸を上清溶液中で行うこともできる。
【0042】多段階の含浸法の場合には、個々の含浸段
階の間に乾燥及び場合によりか焼を行うのが有利であ
る。多段階含浸は、特に酸化物担体材料に、より多くの
金属量を強力に送り込もうとする場合に、有利に適用す
ることができる。
【0043】酸化物担体材料上に複数の金属成分を施与
するためには、含浸をすべての金属塩と同時又は個々の
金属塩の任意の順序で順次に行うことができる。
【0044】本発明方法で使用される触媒は、その使用
前に還元させることができる。還元は、減圧又は加圧下
で行うことができる。減圧下で還元させる場合には、触
媒を不活性ガス、例えば窒素下に還元温度にまで加熱
し、次に不活性ガスを徐々に水素と置き換えるように行
う。
【0045】加圧下での還元の場合には、後で水素化反
応の際にも適用される圧力及び温度で還元も行うように
する。温度及び水素圧に応じて還元の持続時間を選択し
なければならないが、これは、すなわち条件が厳しくな
れば、それだけ一層、短い反応時間を選択することがで
きるということである。
【0046】一般には80〜250℃の温度、0.5〜
350バールの水素圧及び1〜48時間の持続時間で還
元を行う。
【0047】しかし同様に、還元していない触媒を本発
明方法で使用することもできる。この場合には、この
後、触媒の還元を処理条件下で同時に行う。本発明方法
の数時間又は数日の短い運転時間後に、触媒は、通常ほ
とんど完全に還元されている。
【0048】触媒の還元は、アミノ化反応器から完全に
又は部分的に分離して適当な装置中で行うか又はアミノ
化反応器でのアミノ化の開始直前に行うことができる。
【0049】本発明方法は、次のように行うことができ
る:本発明方法は、不連続的に又は特に好ましくは連続
的に実施することができるが、この場合、触媒は、好ま
しくは固定床として反応器中に配置されている。
【0050】この方法は、液相又は気相で行うことがで
きる。液相での固定床法が好ましい。しかし選択された
反応条件(圧力、温度)に応じて、一定割合の出発物質
が、分圧に相応して常にガス状で存在している。
【0051】2つの出発物質であるジイソプロピルアミ
ン及びアセトアルデヒドは、化学量論的、化学量論的に
過剰又は化学量論的に不足したモル比で使用することが
できる。ジイソプロピルアミン/アセトアルデヒドのモ
ル比は、一般に0.5〜10モル/モルである。
【0052】この方法を溶剤の存在下で行う場合には、
ジイソプロピルアミン/アセトアルデヒドのモル比は、
一般に0.6〜2モル/モル、好ましくは0.7〜1.
5モル/モル、特に好ましくは0.9〜1.2モル/モ
ル、極めて特に好ましくは1.0〜1.2モル/モルで
ある。
【0053】この方法を溶剤の不在で行う場合には、ジ
イソプロピルアミン/アセトアルデヒドのモル比は一般
に1〜5モル/モル、好ましくは1.2〜4.0モル/
モル、特に好ましくは1.3〜3.5モル/モルであ
る。
【0054】2つの出発物質ジイソプロピルアミン及び
アセトアルデヒドは、純粋な形、つまり希釈していない
形又は不活性溶剤中の溶液として本発明方法で使用す
る。
【0055】好ましい溶剤は、水、アルコール、例えば
メタノール及びエタノール、エーテル、例えばTHF、
及びアミド、例えばDMAC、DMF及びNMPであ
る。特に好ましい溶剤は、水、エタノール及びNMPで
ある。溶液は、一般に、5〜80質量%、好ましくは2
0〜70質量%の濃度で使用する。
【0056】水素は、一般にアセトアルデヒドに対して
大きなモル過剰量で反応に供給する。通常は、ガス循環
ポンプの最大能力で作業する。代表的範囲は、0.5〜
15Nm3/l触媒/h(Nm3=標準条件に換算したガ
ス体積)、好ましくは1〜5Nm3/l触媒/hであ
る。実際の水素消費は、圧力調整器により再調整され
る。
【0057】固定床反応器、例えば管状反応器での方法
の好ましい連続的実施の場合には、負荷は、通常、0.
03〜1.5kgアセトアルデヒド触媒 -1-1、好ま
しくは0.05〜1.0kgアセトアルデヒド触媒 -1
-1であるが、この場合、事情により存在する溶剤は、
負荷の計算に当たっては考慮されない。したがって、触
媒負荷の数値は、アセトアルデヒドが溶液中で又は純粋
な形で使用されるかどうかに関係なく、100%として
計算されたアセトアルデヒドを基準にしている。触媒容
積の数値は、嵩容積を基準にする。
【0058】反応温度は、触媒の活性、溶剤の量及び選
択された触媒負荷に左右される。適当な反応温度は、一
般には80〜250℃、好ましくは100〜180℃、
特に好ましくは110〜170℃である。
【0059】本発明方法は、一般に、5〜350バー
ル、好ましくは50〜250バールの圧力で実施される
が、この圧力は、水素の適当な圧縮によって調整され
る。
【0060】反応器の導通後、好ましくは排出物の一部
は、熱交換器の導通後に反応器に返送され(液体返
送)、反応熱を放出する。単位時間当たりの返送量は、
触媒負荷及び反応器の大きさに左右される。返送量は、
一般に供給量の1〜20倍の量である。好ましくは単位
時間当りの返送量は、できるだけ大きく調整され、つま
り返送ポンプの最大送出量で作業される。
【0061】反応排出物の後処理及び処理生成物の単離
は、常法により、例えば連続的又は不連続的分別蒸留又
は精留によって行うことができる。精留は、例えば標準
圧力又は若干の減圧又は過圧、1:1〜10:1の還流
比及び理論棚5〜60個を有するカラム中で行うことが
できる。
【0062】この方法で溶剤を使用する場合には、溶剤
(溶剤としての水を除く)は、蒸留の際に回収及び反応
に返送できる。
【0063】この方法においてアセトアルデヒドに対す
るモル過剰量のジイソプロピルアミンを使用する場合に
は、アミンの回収、引き続く合成への返送が特に経済的
である。
【0064】
【実施例】例1:MgO19%及びAl2380%上の
Pd1%から成るストランド状の触媒800mlを、電
気的に加熱される管状反応器中に設置した。同触媒を、
加圧せずに200℃で還元させた。100℃及び水素圧
200バールで、1時間当たりジイソプロピルアミン8
7g及びアセトアルデヒド48g(アミン/アルデヒド
のモル比=0.8)をサンプ操作(Sumpffahrweise)に
より触媒に導通させた(負荷:0.06kg
アセトアルデヒド触媒 -1-1)。返送量は、2lh-1
であった。定量的アセトアルデヒド変換の場合、ヒュー
ニッヒ塩基に対する選択率は46.9モル%であった。
【0065】例2:ZrO2上のPdO.9%及びPt
0.1%から成るストランド状の触媒800mlを、電
気的に加熱される管状反応器中に設置した。触媒を、加
圧せずに140℃で還元させた。120℃及び水素圧2
00バールで、1時間当たりジイソプロピルアミン90
g及びアセトアルデヒド50g(アミン/アルデヒドの
モル比=0.8)をサンプ操作により触媒に導通させた
(負荷:0.06kgアセト アルデヒド
触媒 -1-1)。返送量は3lh-1であった。定量的アセ
トアルデヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選
択率は71.3モル%であった。
【0066】7日後に、供給量をジイソプロピルアミン
181g及びアセトアルデヒド78g(アミン/アルデ
ヒドのモル比=1.0)に変えた(負荷:0.10kg
アセ トアルデヒド触媒 -1 -1)。定量的アセトアルデ
ヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は6
8.3モル%であった。
【0067】18日後に、供給混合物を、1時間当たり
ジイソプロピルアミン361g及びアセトアルデヒド1
00g(アミン/アルデヒドのモル比=1.6)に変え
た(負荷:0.13kg
アセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定量的アセトアルデ
ヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は6
5.6モル%であった。
【0068】例3:α−Al23上のPdO.5%から
成るストランド状の触媒800mlを、電気的に加熱さ
れる管状反応器中に設置した。この触媒を、加圧せずに
140℃で還元させた。120℃及び水素圧200バー
ルで、1時間当たりジイソプロピルアミン181g及び
アセトアルデヒド50g(アミン/アルデヒドのモル比
=1.6)をサンプ操作により触媒に導通させた(負
荷:0.06kgアセトアルデ ヒド触媒 -1 -1)。返
送量は3lh-1であった。定量的アセトアルデヒド変換
の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は62.7モ
ル%であった。
【0069】4日後に、供給量を1時間当たりジイソプ
ロピルアミン361g及びアセトアルデヒド100g
(アミン/アルデヒドのモル比=1.6)に変えた(負
荷:0.13kgアセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定
量的アセトアルデヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に
対する選択率は49.7モル%であった。
【0070】例4:SiO2上のPdO.3%、Ag
4.6%及びMn231%から成るストランド状の触媒
800mlを、電気的に加熱される管状反応器中に設置
した。触媒を200バール及び140℃で還元させた。
140℃及び水素圧200バールで、1時間当たりジイ
ソプロピルアミン229.5、アセトアルデヒド98g
(アミン/アルデヒドのモル比=1.0)及び溶剤とし
てのエタノール153gをサンプ操作により触媒に導通
させた(負荷:0.12kgアセトアルデヒド触媒 -1
-1)。返送量は3lh-1であった。定量的アセトアル
デヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は
55.1モル%であった。
【0071】26日後に、供給量を1時間当たりジイソ
プロピルアミン101.1g、アセトアルデヒド50g
(アミン/アルデヒドのモル比=1.0)及び溶剤とし
ての水50gに変えた(負荷:0.06kg
アセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定量的アセトアルデ
ヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は4
5.6モル%であった。
【0072】33日後に、供給量を1時間当たりジイソ
プロピルアミン166.1g及びアセトアルデヒド50
g(アミン/アルデヒドのモル比=1.5)に変えた
(負荷:0.06kg
アセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定量的アセトアルデ
ヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は4
6.2モル%であった。
【0073】37日後に、供給量を1時間当たりジイソ
プロピルアミン332.1g及びアセトアルデヒド50
g(アミン/アルデヒドのモル比=3.0)に変えた
(負荷:0.06kg
アセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定量的アセトアルデ
ヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は4
9.4モル%であった。
【0074】例5:γ−Al23上のPdO.5%から
成るストランド状の触媒800mlを、電気的に加熱さ
れる管状反応器中に設置した。触媒を大気圧及び140
℃で還元させた。120℃及び水素圧200バールで、
1時間当たりジイソプロピルアミン181g及びアセト
アルデヒド50g(アミン/アルデヒドのモル比=1.
6)をサンプ操作により触媒に導通させた(負荷:0.
06kgkgアセトアルデヒ 触媒 -1 -1)。返送量
は3lh-1であった。定量的アセトアルデヒド変換の場
合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は76.3モル%
であった。
【0075】16日後に、供給量を1時間当たりジイソ
プロピルアミン361g及びアセトアルデヒド100g
(アミン/アルデヒドのモル比=1.6)に変え(負
荷:0.13kgアセトアルデヒド触媒 -1 -1)、か
つ温度を140℃に上昇させた。定量的アセトアルデヒ
ド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は6
4.5モル%であった。
【0076】例6:ZrO2上のPt0.4%及びPd
O.4%から成るタブレット状の触媒800mlを、電
気的に加熱される管状反応器中に設置した。触媒を大気
圧及び140℃で還元させた。130℃及び水素圧20
0バールで、1時間当たりジイソプロピルアミン86.
6g及びアセトアルデヒド48g(アミン/アルデヒド
のモル比=0.8)をサンプ操作により触媒に導通させ
た(負荷:0.06kg
アセ トアルデヒド触媒 -1 -1)。返送量は6lh-1
あった。定量的アセトアルデヒド変換の場合、ヒューニ
ッヒ塩基に対する選択率は66.7モル%であった。
【0077】例7:例6と同様にして120℃で毎時ジ
イソプロピルアミン216.6g及びアセトアルデヒド
96g(アミン/アルデヒドのモル比=1.0)をサン
プ操作により触媒に導通させた(負荷:0.12kg
アセトアルデヒド触媒 -1 -1)。返送量は3lh-1
あった。定量的アセトアルデヒド変換の場合、ヒューニ
ッヒ塩基に対する選択率は53.5モル%であった。
【0078】42日後に、温度を130℃に上昇させ、
かつ供給量を1時間当たりジイソプロピルアミン222
g、アセトアルデヒド98g(アミン/アルデヒドのモ
ル比=1.0)及び溶剤としてのエタノール55.5g
に変えた(負荷:0.12kgアセトアルデヒド触媒
-1 -1)。定量的アセトアルデヒド変換の場合、ヒュー
ニッヒ塩基に対する選択率は79.9モル%であった。
【0079】68日後に、供給量を1時間当たりジイソ
プロピルアミン229.5g、アセトアルデヒド98g
(アミン/アルデヒドのモル比=1.0)及び溶剤とし
てのエタノール153gに変えた(負荷:0.12kg
アセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定量的アセトアルデ
ヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は8
1.3モル%であった。
【0080】82日後に、供給量を毎時ジイソプロピル
アミン286.9g、アセトアルデヒド123g(アミ
ン/アルデヒドのモル比=1.0)及び溶剤としてのエ
タノール191.2gに変えた(負荷:0.15kg
アセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定量的アセトアルデ
ヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は7
7.3モル%であった。
【0081】例8:例6と同様にして120℃で、1時
間当たりジイソプロピルアミン180.5g及びアセト
アルデヒド50g(アミン/アルデヒドのモル比=1.
6)をサンプ操作により触媒に導通させた(負荷:0.
06kgアセトアルデヒド触媒 -1 -1)。返送量は3
lh-1であった。定量的アセトアルデヒド変換の場合、
ヒューニッヒ塩基に対する選択率は71.7モル%であ
った。
【0082】5日後に、供給量を1時間当たりジイソプ
ロピルアミン270.8g及びアセトアルデヒド75g
(アミン/アルデヒドのモル比=1.6)に変えた(負
荷:0.09kgアセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定
量的アセトアルデヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に
対する選択率は72.5モル%であった。
【0083】8日後に、供給量を1時間当たりジイソプ
ロピルアミン361g及びアセトアルデヒド100g
(アミン/アルデヒドのモル比=1.6)に変えた(負
荷:0.13kgアセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定
量的アセトアルデヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に
対する選択率は71.1モル%であった。
【0084】12日後に、供給量を1時間当たりジイソ
プロピルアミン361g及びアセトアルデヒド50g
(アミン/アルデヒドのモル比=3.1)に変えた(負
荷:0.06kgアセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定
量的アセトアルデヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に
対する選択率は90.0モル%であった。
【0085】14日後に、供給量を毎時ジイソプロピル
アミン722g及びアセトアルデヒド100g(アミン
/アルデヒドのモル比=3.1)に変えた(負荷:0.
13kgアセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定量的アセ
トアルデヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選
択率は74.6モル%であった。
【0086】15日後に、供給量を1時間当たりジイソ
プロピルアミン541.5g及びアセトアルデヒド15
0g(アミン/アルデヒドのモル比=1.6)に変えた
(負荷:0.19kg
アセトアルデヒド触媒 -1 -1)。定量的アセトアルデ
ヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は6
6.1モル%であった。
【0087】例9:γ−Al23上のRu0.5%から
成るストランド状の触媒800mlを、電気的に加熱さ
れる管状反応器中に設置した。この触媒を150℃及び
大気圧で還元させた。100℃及び水素圧200バール
で、1時間当たりジイソプロピルアミン181g及びア
セトアルデヒド50g(アミン/アルデヒドのモル比=
1.6)をサンプ操作により触媒に導通させた(負荷:
0.06kgアセトアルデヒ 触媒 -1 -1)。返送量
は3lh-1であった。定量的アセトアルデヒド変換の場
合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は41.1モル%
であった。
【0088】例10:例6と同様にして120℃及び水
素圧200バールで、1時間当たりジイソプロピルアミ
ン361g及びアセトアルデヒド100g(アミン/ア
ルデヒドのモル比=1.6)をサンプ操作により触媒に
導通させた(負荷:0.13kgアセ トアルデヒド
触媒 -1 -1)。返送量は6lh-1であった。定量的アセ
トアルデヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選
択率は83.3モル%であった。
【0089】12日後に、供給量を1時間当たりジイソ
プロピルアミン361g及びアセトアルデヒド50g
(アミン/アルデヒドのモル比=3.1;触媒負荷:
0.06kgアセトアルデヒド触媒 -1 -1)に変え
た。同時に温度も110℃に低下させた。定量的アセト
アルデヒド変換の場合、ヒューニッヒ塩基に対する選択
率は87モル%であった。
【0090】例11:ZrO2上のPd0.5%から成
るタブレット状の触媒800mlを、電気的に加熱され
る管状反応器中に設置した。同触媒を140℃及び大気
圧で還元させた。160℃及び水素圧200バールで、
1時間当たりジイソプロピルアミン180.5g及びア
セトアルデヒド50g(アミン/アルデヒドのモル比=
1.6)をサンプ操作により触媒に導通させた(負荷:
0.06kgアセトアルデヒド触媒 -1 -1)。返送量
は6lh-1であった。定量的アセトアルデヒド変換の場
合、ヒューニッヒ塩基に対する選択率は83.7モル%
であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 ベルント フィーゲ ドイツ連邦共和国 フランケンタール デ ィートリッヒ−ボンヘーファー−シュトラ ーセ 25 (72)発明者 アンドレアス ヘンネ ドイツ連邦共和国 ノイシュタット アド ルフ−コルピング−シュトラーセ 137ア ー (72)発明者 ハインツ−ヨーゼフ クノイパー ドイツ連邦共和国 ニーダーキルヒェン ブーヘンヴェーク 24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高められた温度及び加圧下で水素化触媒
    の存在下でのアセトアルデヒドと、ジイソプロピルアミ
    ン及び水素との反応によるN−エチル−ジイソプロピル
    アミンの製造方法において、該触媒が二酸化ジルコニウ
    ム、二酸化チタン、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、
    酸化亜鉛、酸化マグネシウム、二酸化セリウム、クレー
    及びゼオライト又はこれらの混合物の群から選択された
    酸化物担体材料を含有することを特徴とする、N−エチ
    ル−ジイソプロピルアミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 触媒の触媒活性物質が、Zr02、Ti
    2、Al23、SiO2及び/又はMgO 50〜9
    9.9質量%及び酸化段階0の金属として計算してC
    r、Mo、W、Re、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、
    Pt、Ag、Au、Fe、Co、Ni及び/又はCu
    0.1〜50質量%を含有する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 触媒の触媒活性物質がZrO2 60〜
    99.9質量%を含有する、請求項1又は2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 反応を過剰量のジイソプロピルアミンの
    存在下で行う、請求項1から3までのいずれか1項記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 未反応のジイソプロピルアミンを再び合
    成に返送する、請求項1から4までのいずれか1項記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 反応を、液体返送路を有する固定床反応
    器で連続的に行う、請求項1から5までのいずれか1項
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 反応を不活性溶剤の存在下で行う、請求
    項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応を80〜250℃の温度で行う、請
    求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 反応を5〜350バールの圧力で行う、
    請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
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