JP2003205328A - 板材加工機および板材加工システム - Google Patents

板材加工機および板材加工システム

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JP2003205328A
JP2003205328A JP2002003031A JP2002003031A JP2003205328A JP 2003205328 A JP2003205328 A JP 2003205328A JP 2002003031 A JP2002003031 A JP 2002003031A JP 2002003031 A JP2002003031 A JP 2002003031A JP 2003205328 A JP2003205328 A JP 2003205328A
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cross slide
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carriage
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JP2002003031A
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Kenji Okaji
賢治 岡地
Hiroshi Kobayashi
弘 小林
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの位置決め時間を短縮し、加工精度を
向上させることができる板材加工機および板材加工シス
テムを提供する。 【解決手段】 板材加工機1A,1Bは、前後(Y方
向)に移動自在なキャリッジ10と、それぞれワークW
を把持するワークホルダ13を有し互いに交換使用され
る複数のクロススライド14とを備える。キャリッジ1
0には、任意のクロススライド14が挿脱自在に設置さ
れるガイド15が設けられる。キャリッジ10には、ガ
イド15に挿脱自在に設置されたクロススライド14を
左右方向(X方向)に移動させるクロススライド駆動機
構16が設けられる。板材加工機1A,1Bの左右両側
に、クロススライド交換装置22A,22B,22Cが
設けられる。板材加工機1A,1Bは、1台であっても
良いが、2台並設して板材加工システムとしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パンチプレス等
の板材加工機、およびこの板材加工機を備えた板材加工
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】パンチプレスの板材送り機構として、パ
ンチ位置に対して前後方向に移動可能なキャリッジと、
このキャリッジに搭載されて左右方向に移動可能なクロ
ススライドとを有するものが使用されている。クロスス
ライドには、板材ワークを把持する複数のワークホルダ
が設けられる。上記クロススライドは、個々のパンチプ
レスのキャリッジに固有のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】板材ワークのローディ
ング時に、テーブルに搬入された板材ワークは、まず、
位置決め作業として、テーブル上に突没するエンドロケ
ータと、ワークホルダの持つ位置決め面とに隣合う2辺
を押し付ける。この位置決めは、2辺の位置決めが必要
なため、迅速な動作が難しく、またやり直しが必要な場
合も有って、時間がかかる。この位置決めの完了状態で
ワークホルダによる板材ワークの把持を行う。このよう
に、搬入後に時間のかかる位置決め作業が必要なため、
搬入から加工開始までの時間が長くなり、ワーク加工の
サイクルタイムが長くなる。
【0004】また、従来、2台のパンチプレスを並設
し、板材ワークに対する前半の加工を第1のパンチプレ
スで行い、第2のパンチプレスに板材ワークを受け渡し
て後半の加工を行うことが提案されている。これによ
り、2台のパンチプレスに同じ加工を行わせる場合に比
べて、搬送装置が簡素化され、また加工も効率的に行う
ことができる。しかし、2台のパンチプレスの間で板材
ワークを受け渡すときに、板材ワークを掴み直すことに
なるため、第2のパンチプレスによる板材ワークの把持
精度が低下する。また、第1のパンチプレスでは、第2
のパンチプレスで受け取り可能となるように、板材ワー
クを第2のパンチプレス側へ突出するように持ち替える
動作、いわゆるレポジションが必要となることが多い。
このレポジション時に板材ワークをワークホルダから一
旦離すことになるため、第2のパンチプレスによる板材
ワークの把持精度がより一層低下する。この把持精度の
低下は加工精度の低下に繋がる。この把持精度は、複数
の製品を同じ板材ワークから加工する場合であっても、
それぞれ別の製品を第1のパンチプレスと第2のパンチ
プレスとで行う場合は、加工精度の低下への影響は比較
的小さい。しかし、板材ワークから加工される製品の一
部を第1のパンチプレスで行い、残り部分を第2のパン
チプレスで加工するような場合は、持ち替えによる把持
精度の低下が、加工精度に大きく影響を与えることにな
る。
【0005】この発明の目的は、ワークの位置決め時間
を短縮することができる板材加工機を提供することであ
る。この発明の他の目的は、簡単な構成で上記ワーク位
置決め時間の短縮を可能とすることである。この発明の
目的は、ワークの位置決め時間を短縮し、かつ加工精度
を向上させることができる板材加工システムを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の板材加工機
は、板材加工点に対し前後に移動自在なキャリッジと、
それぞれワークを把持するワークホルダを有し互いに交
換使用される複数のクロススライドと、上記キャリッジ
に設けられ上記複数のクロススライドのうちの任意のク
ロススライドが挿脱自在に設置されてその設置されたク
ロススライドを左右方向に移動自在に案内するガイド
と、上記キャリッジに設けられ上記ガイドに挿脱自在に
設置されたクロススライドを左右方向に移動させるクロ
ススライド駆動機構とを備える。この構成によると、複
数のクロススライドのうち、キャリッジに設置されたク
ロススライドを用い、キャリッジの前後移動とクロスス
ライドの左右移動とで板材ワークを位置決めし、加工が
行われる。この加工の間に、機外で、他のクロススライ
ドに対して新たな板材ワークを位置決め状態に把持させ
て準備することができる。1枚の板材ワークの加工が終
了すると、板材ワークをクロススライドで把持したまま
で、クロススライドをキャリッジから抜き出すことによ
り、加工済みワークをクロススライドごと排出する。こ
の排出動作と並行して、または排出動作後に、上記の新
たな板材ワークを位置決め状態に把持した準備済みクロ
ススライドを、キャリッジに挿入する。これにより、新
たな板材ワークを板材加工機に対して位置決め状態に搬
入することができる。このように、時間のかかる位置決
め作業を機外で加工中に行うことができ、クロススライ
ドをキャリッジに挿入するだけで、新たな板材ワークの
位置決め状態の搬入が完了する。このように、板材加工
機における位置決め時間が短縮され、加工のサイクルタ
イムが短縮される。
【0007】上記板材加工機において、上記キャリッジ
の上記ガイドとキャリッジ外の間でクロススライドを交
換するクロススライド交換装置を設けても良い。この構
成の場合、新たな板材ワークを位置決め状態に把持して
機外で待機するクロススライドをキャリッジのガイドへ
挿入したり、キャリッジのガイドからクロススライドを
機外へ抜き出す動作が、クロススライド交換装置で行え
る。クロススライド交換装置は、例えばつぎの構成のも
のとされる。すなわち、キャリッジの左右両側に位置し
てクロススライド搬入ステーションとクロススライド搬
出ステーションとを設け、両ステーションにクロススラ
イドを左右方向に移動自在に案内するガイドを設ける。
これらのガイドは、キャリッジが前後方向の所定位置に
ある状態で、キャリッジに設けられたガイドと互いに連
なるように設けられたものとする。クロススライド交換
装置は、このように連なり状態にあるガイド間でクロス
スライドを交換するものとされる。キャリッジの上記所
定位置は、例えば板材加工点に対して略最も後退した位
置となる原点位置とされる。なお、クロススライド搬出
ステーションからクロススライド搬入ステーションに、
キャリッジのガイドとは別の経路で戻すクロススライド
搬送装置を設けても良い。上記クロススライド搬入ステ
ーションは、例えば、板材ワークをクロススライドに対
して位置決め状態に搬入するローディングステーション
である。
【0008】上記クロススライド交換装置は、キャリッ
ジに設けられた上記クロススライド駆動機構と一部の構
成部分を共用するものとしても良い。共用する構成部分
は、駆動伝達機構の構成部品、または駆動源の構成部品
であっても良い。例えば、この板材加工機において、上
記クロススライド駆動機構が、クロススライドの略全長
にわたって設けられたラックと、上記キャリッジに設け
られて上記ラックに噛み合うピニオンと、このピニオン
を回転させる駆動源とで構成されるものとする。この場
合に、上記クロススライド交換装置が、前後方向の所定
位置にあるキャリッジの左右両側にそれぞれ対応して配
置されて、それぞれ上記所定位置のキャリッジ上のクロ
ススライドのラックに噛み合い可能なピニオンおよびこ
のピニオンの駆動源とでなるものとする。クロススライ
ド駆動機構のピニオンとクロススライド交換装置のピニ
オン間の距離は、上記ラックより短くなるようにする。
この構成の場合、キャリッジのガイドに挿入されたクロ
ススライドは、そのラックに噛み合うクロススライド駆
動機構のピニオンを回転させることによって左右方向に
移動させられる。クロススライド交換装置は、上記ラッ
クを利用し、このラックに噛み合うピニオンによりクロ
ススライドの挿脱を行う。クロススライド駆動機構のピ
ニオンとクロススライド交換装置のピニオン間の距離を
上記ラックよりも短くすることにより、クロススライド
駆動機構のピニオンで駆動可能な位置までクロススライ
ドをクロススライド交換装置によって挿入することがで
きる。このように、クロススライド駆動機構およびクロ
ススライド交換装置がいずれもラック・ピニオン機構と
されるため、構成が簡単であり、しかもそのラックが共
用されるため、より一層簡単な構成で済む。
【0009】この発明の板材加工システムは、この発明
の上記いずれかの構成の板材加工機を、左右方向に複数
台連ねて設置したものである。隣合う板材加工機間にク
ロススライド交換装置が位置する場合、そのクロススラ
イド交換装置は、両方の板材加工機に共有されるものと
しても良い。この構成によると、複数台の板材加工機に
渡り、クロススライドが板材ワークを把持したまま移動
することができる。そのため、板材ワークを持ち替える
ことなく、複数台の板材加工機間に板材ワークを移動さ
せることができる。したがって、持ち替えに伴う把持位
置の精度の低下がなく、加工精度を向上させることがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図5と共に説明する。図1,図2は、それぞれこの実
施形態の板材加工機を並設した板材加工システムの平面
図および正面図であり、図5は同板材加工システムの拡
張部分を含めた全体構成の正面図である。この板材加工
システムは、2台の板材加工機1A,1Bを左右方向に
連ねて設置したものである。各板材加工機1A,1B
は、それぞれワークホルダ13を有するクロススライド
14を、交換使用可能なように、キャリッジ10に対し
て挿脱自在に設置したものである。これら板材加工機1
A,1Bの並びの両側に、クロススライド搬入ステーシ
ョン20およびクロススライド搬出ステーション23が
それぞれ設置される。クロススライド搬入ステーション
20は、板材ワークWのローディングステーションを兼
ねるものであり、ローディング用テーブル20aを備え
る。クロススライド搬出ステーション23は、板材ワー
クWのアンローディングステーションを兼ねるものであ
り、アンローディング用テーブル23aを備える。以
下、各部の詳細を説明する。
【0011】各板材加工機1A,1Bは、図3に側面図
で示すように、フレーム2に、所定の板材加工点Pで加
工を行う加工手段6と、板材加工点Pに対してテーブル
8上で板材ワークWを前後左右に移動させる板材送り機
構8とを備える。各板材加工機1A,1Bは、具体的に
はタレット式のパンチプレスであり、上記加工手段6と
して、パンチ金型4およびダイ金型5をそれぞれ複数設
置した上下のタレット3A,3Bと、パンチ駆動機構7
とを備える。パンチ駆動機構7は、板材加工点(パンチ
位置)Pに割り出されたパンチ金型4をラムによって昇
降させる機構であり、モータ式または油圧式のものが用
いられる。
【0012】板材送り機構8は、前後移動するキャリッ
ジ10と、キャリッジ10に搭載されて左右移動するク
ロススライド14とを備える。テーブル8は、図1に示
すように、中央の固定テーブル8aと、その両側の可動
テーブル8bとからなる。可動テーブル8bは、フレー
ム部2に設けられたレール11上を、キャリッジ10と
共に前後方向(Y方向)に進退駆動される。キャリッジ
10は、テーブル2に設置された進退駆動装置12によ
り進退駆動される。この進退駆動装置12は、例えばサ
ーボモータと、このサーボモータの回転を直線運動に変
換するボールねじ機構またはラック・ピニオン機構等の
駆動伝達機構とで構成される。キャリッジ10の進退駆
動装置12は、リニアモータであっても良い。
【0013】クロススライド14は、板材ワークWを把
持する複数のワークホルダ13を有している。クロスス
ライド14は、キャリッジ10に設けられたガイド15
に左右方向(X方向)に移動自在に設置され、かつガイ
ド15の両端から挿脱自在とされている。ガイド15
は、クロススライド14の挿入側と脱出側とが定まった
ものであっても良い。キャリッジ10のガイド15に設
置されたクロススライド14は、クロススライド駆動機
構16により進退させられる。
【0014】各板材加工機1A,1Bには、前後方向の
所定位置にあるキャリッジ10の左右両側にそれぞれ対
応して、クロススライド交換装置22A〜22Cが設置
されている。上記所定位置は、板材加工点Pに対してキ
ャリッジ10が略最も後退した位置となる原点位置(図
示の位置)としてある。両板材加工機1A,1Bの間に
あるクロススライド交換装置22Bは、1台で両板材加
工機1A,1Bに対して兼用されるものとしてある。こ
れらクロススライド交換装置22A〜22Cは、キャリ
ッジ10の有するガイド15とキャリッジ10外の間で
クロススライド14を交換する装置である。キャリッジ
10外の交換先は、クロススライド搬入ステーション2
0、またはクロススライド搬出ステーション23、また
は隣の板材加工機1A,1Bのキャリッジ10である。
【0015】クロススライド搬入ステーション20およ
びクロススライド搬出ステーション23は、クロススラ
イド14を左右方向に移動自在に案内するガイド15
A,15Cを設けたものである。これらのガイド15
A,15Cは、キャリッジ10が前後方向の上記所定位
置(原点位置)にある状態で、キャリッジ10に設けら
れたガイド15と互いに連なるように設けられている。
また、各ガイド15A,15Cは、クロススライド14
を両側へ挿脱自在なものとされている。クロススライド
交換装置22A,22Cは、それぞれ、このように連な
り状態にあるガイド15A,15間、およびガイド1
5,15C間でクロススライド14を交換するものとさ
れる。両板材加工機1A,1Bの間のクロススライド交
換装置22Bは、両板材加工機1A,1Bの上記所定位
置にあるキャリッジ10のガイド15,15の間でクロ
ススライド14を交換するものとされる。なお、各ガイ
ド15,15A,1Cは、隣合う端部をテーパ状の先細
り形状とし、クロススライド14の乗り移りが円滑に行
えるようにしてある。
【0016】各クロススライド交換装置22A〜22C
は、キャリッジ10に設けられたクロススライド駆動機
構16と一部の構成部分を共用するものとしてある。共
用する構成部分は、駆動伝達機構の構成部品としてあ
る。
【0017】クロススライド駆動機構16の構成例を、
図4と共に説明する。同図は、キャリッジ10およびク
ロススライド14の断面図である。クロススライド駆動
機構16は、クロススライド14の略全長にわたって設
けられたラック17と、キャリッジ10に設けられてラ
ック17に噛み合うピニオン18と、このピニオン18
を回転させる駆動源19とで構成される。駆動源19は
サーボモータからなる。クロススライド14を案内する
上記ガイド15は、例えば直動転がり軸受におけるガイ
ドレールである。上記直動転がり軸受は、上記ガイドレ
ールと、このガイドレールの溝部(図示せず)にボール
等の転動体(図示せず)を介して進退自在に係合する進
退部材15aとで構成される。進退部材15aはクロス
スライド14に取付けられている。ガイド15をこのよ
うな直動転がり軸受におけるガイドレールとした場合、
図1のクロススライド搬入ステーション20およびクロ
ススライド搬出ステーション23のガイド15A,15
Cも、ガイド15と同様なガイドレールとされる。
【0018】各クロススライド交換装置22A〜22C
は、クロススライド10のラック17に噛み合い可能な
ピニオン18A〜18C、およびこのピニオン18A〜
18Cの駆動源19A〜19Cとでなる。駆動源19A
〜19はサーボモータ等からなる。キャリッジ10に設
置されたクロススライド14に対するピニオン18A〜
18Cの噛み合いは、キャリッジ10が前後方向におけ
る上記所定位置(原点位置)にある状態で可能になる。
キャリッジ10に設置されたクロススライド駆動機構1
6のピニオン18と、そのキャリッジ10の両側のクロ
ススライド交換装置22A〜22Cのピニオン18A〜
18Cとの間の距離は、いずれもクロススライド14の
ラック17よりも短く設定されている。これにより、ク
ロススライド駆動機構16のピニオン18で駆動可能な
位置までクロススライド14をクロススライド交換装置
22A〜22Cによって挿入,および引出しすることが
できる。このように、クロススライド駆動機構16の駆
動伝達機構であるラック・ピニオン機構のうち、ラック
17を、クロススライド駆動機構16と各クロススライ
ド交換装置22A〜22Cとで兼用している。
【0019】各クロススライド交換装置22A,22
B,22Cの設置場所は、板材加工機1A,1Bのフレ
ーム2であっても、このフレーム2とは別の台(図示せ
ず)の上であっても良い。また、両側のクロススライド
交換装置22A,22Cについては、クロススライド搬
入ステーション20またはクロススライド搬出ステーシ
ョン23のガイド15A,15Cを設置したフレームに
設置しても良い。
【0020】クロススライド搬入ステーション20にお
けるローディング用テーブル20aは、ローダ25(図
5)によってテーブル20a上に搬入されてきた板材ワ
ークWを位置決めするためのエンドロケータ21が突没
自在に設けられている。このエンドロケータ21と、ガ
イド15Aに設置されたクロススライド14のワークホ
ルダ13における所定の位置決め面とに板材ワークWを
ローダ25等で押し当てることにより、板材ワークWの
2辺の位置決め、つまり直交する2方向(X方向,Y方
向)の位置決めが成される。
【0021】図5に示すように、クロススライド搬出ス
テーション23とクロススライド搬入ステーション20
との間には、クロススライド搬送装置24が設けられて
いる。クロススライド搬送装置24は、クロススライド
搬出ステーション23に搬出されたクロススライド14
を、クロススライド搬入ステーション20に戻す装置で
あり、この装置24を設けることで、各クロススライド
14が板材加工機1A,1Bに循環させられる。クロス
スライド搬送装置24は、図1のクロススライド搬出ス
テーション23のガイド15Cから板材加工機1A,1
Bと反対側へクロススライド14を抜き出し、これを搬
送して、クロススライド搬入ステーション20のガイド
15Aに板材加工機1A,1Bと反対側から挿入する動
作を行うものとされている。図5において、ローダ25
は、板材ワークWを所定の貯留場所から1枚ずつローデ
ィング用テーブル20aに搬送する装置である。
【0022】上記構成の動作を説明する。ローダ25に
よりクロススライド搬入ステーション20のローディン
グ用テーブル20aの上に搬入されてきた板材ワークW
は、図1に仮想線で示すように、ガイド15Aに挿脱自
在に設置されているクロススライド14のワークホルダ
13と、テーブル20a上に突出させたエンドロケータ
21とで所定位置に位置決めされてから、ワークホルダ
13に把持される。
【0023】この板材ワークWをワークホルダ13で把
持したクロススライド14は、クロススライド交換装置
22Aのピニオン18Aの駆動により、右隣の板材加工
機1Aに移される。このとき、板材加工機1Aのキャリ
ッジ10は、上記所定位置(原点位置)に停止させ、そ
のガイド15にクロススライド14を挿入する。ピニオ
ン18までクロススライド14が挿入されると、クロス
スライド駆動装置16によるクロススライド14の移動
が可能になる。このようにして、クロススライド14と
共に、ローディング用テーブル20a上の板材ワークW
が板材加工機1Aのテーブル8上に移載される。この移
載された板材ワークWは、既にローディング用テーブル
20a上で位置決めされているため、再度の位置決めは
不要である。
【0024】板材加工機1Aに移載された板材ワークW
は、キャリッジ10の前後方向(Y方向)の移動と、ク
ロススライド14の左右方向(X方向)の移動とによ
り、希望の加工部位が板材加工点Pに位置決めされるよ
うに送られ、加工手段6により加工される。この加工
は、1枚の板材ワークWについて2台の板材加工機1
A,1Bにそれぞれ振り分けられた前半加工と後半加工
のうちの前半加工について行われる。
【0025】板材加工機1Aで加工が行われている間
に、クロススライド搬入ステーション20のガイド15
Aには、図5に示すクロススライド搬送装置24により
別のクロススライド14が挿入設置される。この後、ロ
ーディング用テーブル20aの上にローダ5によって新
たな板材ワークWが搬入され、前述した手順によりエン
ドロケータ21とワークホルダ13とで位置決めされて
から、ワークホルダ13で把持されて待機する。
【0026】板材加工機1Aでの加工が終了すると、左
右の両板材加工機1A,1Bのキャリッジ10を所定位
置(原点位置)に揃えた状態で、両板材加工機1A,1
Bの間のクロススライド交換装置22Bの駆動により、
左の板材加工機1Aにおけるキャリッジ10のガイド1
5に設置されているクロススライド15が、右の板材加
工機1Bにおけるキャリッジ10のガイド15に移され
る。これにより、左の板材加工機1Aで加工を終えた板
材ワークWは右の板材加工機1Bのテーブル8上に移載
される。
【0027】左の板材加工機1Aから右の板材加工機1
Bへクロススライド14が移される動作と並行して、ク
ロススライド交換装置22Aの駆動により、クロススラ
イド搬入ステーション20のガイド15Aから板材加工
機1Aにおけるキャリッジ10のガイド15へとクロス
スライド14が移される。これにより、ローディング用
テーブル20で待機していた新たな板材ワークWが板材
加工機1Aのテーブル8上に移載される。
【0028】このように、板材加工機1Aにより板材ワ
ークWを加工している間に、隣のローディング用テーブ
ル20aで新たな板材ワークWが位置決めされ、板材加
工機1Aで加工を終えた板材ワークWがクロススライド
14と共に隣の板材加工機1Bに移されるのと並行し
て、ローディング用テーブル20aからクロススライド
14と共に、位置決め済みの板材ワークWが板材加工機
1Aに移載される。このため、板材加工機1Aにおける
板材ワークWの位置決め時間が短縮される。
【0029】右隣の板材加工機1Bのテーブル8上に移
載された板材ワークWは、後半の加工が行われた後、ク
ロススライド14と共に、クロススライド搬出ステーシ
ョン23のアンローディング用テーブル23aへ搬出さ
れる。クロススライド搬出ステーション23のガイド1
5Cに移されたクロススライド14は、クロススライド
搬送装置24により、クロススライド搬入ステーション
20のガイド15Aへ搬送される。このようにして、複
数のクロススライド14が、2台の板材加工機1A,1
Bによる板材ワークWの加工に繰り返し使用される。
【0030】なお、上記実施形態では、2台の板材加工
機1A,1Bを並設したが、図6に示すように、この板
材加工システムは、1台の板材加工機1Aを設置し、そ
の両側にクロススライド搬入ステーション20およびク
ロススライド搬入ステーション23を設置しても良い。
図6の実施形態は、板材加工機を1台としたことと、図
1の両板材加工機1A,1B間のクロススライド交換装
置22Bを省いたことを除いて、図1〜図5に示す実施
形態と同じである。図6の実施形態では、図5の例のク
ロススライド搬送装置24を設けたが、図6の実施形態
において、クロススライド搬送装置24を省略し、両側
のクロススライド搬入ステーション20およびクロスス
ライド搬入ステーション23を、それぞれ板材加工機1
Aに対してクロススライド14の搬入機能および搬出機
能の両方を備える搬入搬出ステーションとしても良い。
その場合、両側のステーション20,23を、交互にク
ロススライド14の搬入および搬出に用いる。例えば、
図の左側のステーション20で板材ワークWを位置決め
してクロススライド14と共に板材加工機1Aに搬入
し、加工後は同じステーション20にクロススライド1
4と共に搬出する。上記加工の間に、右側のステーショ
ン23で新たな板材ワークWを位置決めして準備し、上
記搬出時に、右側のステーション23から、その位置決
めされた板材ワークWを板材加工機1Aにクロススライ
ド14と共に搬入する。加工後は、同じステーション2
3へ搬出する。このような動作を繰り返すことで、ステ
ーション20,23間の循環用のクロススライド搬送装
置を設けることなく、キャリッジ10への複数のクロス
スライド14の交換使用による効率化が図れる。
【0031】また、上記各実施形態では、クロススライ
ド駆動機構16およびクロススライド交換装置22A〜
22Cをラック・ピニオン機構で構成したが、これらク
ロススライド駆動機構16およびクロススライド交換装
置22A〜22Cの駆動源はリニアモータとしても良
い。その場合、リニアモータのステータに対して直進す
るモータ可動側部材がクロススライド14に取付けられ
る。このモータ可動側部材は、クロススライド駆動機構
16およびクロススライド交換装置22A〜22Cを構
成する各リニアモータのステータに兼用されるものとす
る。すなわち、上記リニアモータは、クロススライド1
4の移動によって、ステータに対するモータ可動側部材
が入れ換わるものとする。さらに、上記各実施形態で
は、板材加工機1A,1Bがパンチプレスである場合に
つき説明したが、この発明は、キャリッジおよびクロス
スライドを用いる板材加工機、特に切断や孔明け加工を
行う板材加工機一般に適用することができ、板材加工機
は、例えばレーザ加工機等であっても良い。
【0032】
【発明の効果】この発明の板材加工機は、板材加工点に
対し前後に移動自在なキャリッジと、それぞれワークを
把持するワークホルダを有し互いに交換使用される複数
のクロススライドと、上記キャリッジに設けられ上記複
数のクロススライドのうちの任意のクロススライドが挿
脱自在に設置されてその設置されたクロススライドを左
右方向に移動自在に案内するガイドと、上記キャリッジ
に設けられ上記ガイドに挿脱自在に設置されたクロスス
ライドを左右方向に移動させるクロススライド駆動機構
とを備えるため、ワークの位置決め時間を短縮でき、加
工のサイクルタイムを短縮できる。上記キャリッジの上
記ガイドとキャリッジ外の間でクロススライドを交換す
るクロススライド交換装置を設けた場合は、上記のワー
クの位置決め時間の短縮が容易である。上記クロススラ
イド駆動機構が、クロススライドの略全長にわたって設
けられたラックと、上記キャリッジに設けられて上記ラ
ックに噛み合うピニオンと、このピニオンを回転させる
駆動源とで構成され、上記クロススライド交換装置が、
所定の前後方向位置にあるキャリッジの左右両側にそれ
ぞれ対応して配置されて、それぞれ上記前後方向位置の
キャリッジ上のクロススライドのラックに噛み合い可能
なピニオンおよびこのピニオンの駆動源とでなるものと
した場合は、簡単な構成でキャリッジに対するクロスス
ライドの挿脱を行うことができる。この発明の板材加工
システムは、この発明の板材加工機を、左右方向に複数
台連ねて設置したため、ワークの位置決め時間を短縮
し、かつ加工精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる板材加工機を備
えた板材加工システムの平面図である。
【図2】同板材加工システムの正面図である。
【図3】上記板材加工機を示す側面図である。
【図4】同板材加工機におけるキャリッジおよびクロス
スライドを示す断面図である。
【図5】同板材加工システムの概略構成を示す正面図で
ある。
【図6】この発明の他の実施形態にかかる板材加工機の
平面図である。
【符号の説明】
1A,1B…板材加工機 10…キャリッジ 13…ワークホルダ 14…クロススライド 15,15A,15C…ガイド 16…クロススライド駆動機構 17…ラック 18,18A,18B,18C…ピニオン 19,19A,19B,19C…駆動源 20…クロススライド搬入ステーション 22A,22B,22C…クロススライド交換装置 23…クロススライド搬出ステーション W…板材ワーク P…板材加工点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材加工点に対し前後に移動自在なキャ
    リッジと、それぞれワークを把持するワークホルダを有
    し互いに交換使用される複数のクロススライドと、上記
    キャリッジに設けられ上記複数のクロススライドのうち
    の任意のクロススライドが挿脱自在に設置されてその設
    置されたクロススライドを左右方向に移動自在に案内す
    るガイドと、上記キャリッジに設けられ上記ガイドに挿
    脱自在に設置されたクロススライドを左右方向に移動さ
    せるクロススライド駆動機構とを備えた板材加工機。
  2. 【請求項2】 上記キャリッジの上記ガイドとキャリッ
    ジ外の間でクロススライドを交換するクロススライド交
    換装置を設けた請求項1記載の板材加工機。
  3. 【請求項3】 上記クロススライド駆動機構が、クロス
    スライドの略全長にわたって設けられたラックと、上記
    キャリッジに設けられて上記ラックに噛み合うピニオン
    と、このピニオンを回転させる駆動源とで構成され、上
    記クロススライド交換装置が、前後方向の所定位置にあ
    るキャリッジの左右両側にそれぞれ対応して配置され
    て、それぞれ上記所定位置のキャリッジ上のクロススラ
    イドのラックに噛み合い可能なピニオンおよびこのピニ
    オンの駆動源とでなり、クロススライド駆動機構のピニ
    オンとクロススライド交換装置のピニオン間の距離が、
    上記ラックより短くなるようにした請求項2記載の板材
    加工機。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の板材加工機を、左右方向に複数台連ねて設置した板
    材加工システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017077564A (ja) * 2015-10-19 2017-04-27 協和マシンテクノロジー株式会社 ワークの連続加工システム
CN109351843A (zh) * 2018-11-16 2019-02-19 浙江卓逸铝业有限公司 一种铝型材自动移送打孔机构

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