JP2000201659A - 冬虫夏草茶 - Google Patents

冬虫夏草茶

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JP2000201659A JP11007432A JP743299A JP2000201659A JP 2000201659 A JP2000201659 A JP 2000201659A JP 11007432 A JP11007432 A JP 11007432A JP 743299 A JP743299 A JP 743299A JP 2000201659 A JP2000201659 A JP 2000201659A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】日常的に飲用可能な冬虫夏草茶を提供するこ
と。 【解決手段】蚕の蛹の組成成分を主成分とする培地を用
いて培養した冬虫夏草を成分の1つとして用いた冬虫夏
草茶。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、冬虫夏草を成分の1つ
とする冬虫夏草茶に関する。
【0002】
【従来の技術】冬虫夏草は、もともと子嚢菌類麦角菌科
フユムシナツクサタケが鱗シ目などの昆虫の幼虫、特に
コウモリガに寄生してその体内に菌核・子実体を生じた
ものをいい、古来より漢方の秘薬として珍重されてい
る。また、日本では昆虫やクモなどに寄生した茸の仲間
を冬虫夏草と呼ぶのが一般的であり、セミタケ、ハナサ
ナギタケ、カメムシタケなど、250種が生息するとい
われている。近年の研究によれば、冬虫夏草には、中枢
神経への作用(鎮静作用)、免疫系への作用、血管への
作用(動脈硬化予防)、滋養強壮作用、血糖降下作用な
どがあると報告されており、特に制ガン剤としての利用
が期待されている。
【0003】一方、このような冬虫夏草は、古来より薬
膳料理として食されたり、薬味酒として飲用されている
が、近年では健康志向の高まりにより、冬虫夏草の抽出
エキスを健康飲料水に加えたものや顆粒状に加工した健
康食品として市販されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そもそも冬虫
夏草が高価なものであったことや、昆虫を母体としてい
る特殊性から、日常的に飲用されるお茶として用いるこ
とは考えられていなかった。
【0005】そこで本発明は、日常的に飲用可能な冬虫
夏草茶を提供することを目的とする。また、本発明は、
風味が良くて飲みやすい冬虫夏草茶を提供することを目
的とする。また、本発明は、熱湯を注いで数分で飲用さ
れる場合にも十分に色素や成分等を抽出することができ
る冬虫夏草茶を提供することを目的とする。また、本発
明は、特に昆虫の表皮が有する虫臭さをなくすことがで
きるとともに、茸類の有する風味を残存させることがで
きる冬虫夏草茶を提供することを目的とする。また、本
発明は、冬虫夏草の有する生臭さを消すとともに、ほん
のりとしたまろやかな甘みを有する冬虫夏草茶を提供す
ることを目的とする。また、本発明は、飲用者に冬虫夏
草が含有していることを視覚的に認識可能な冬虫夏草茶
を提供することを目的とする。また、本発明は、冬虫夏
草の成分が抽出されやすい冬虫夏草茶を提供することを
目的とする。また、本発明は、熱湯を注ぐだけで手軽に
飲用することができる冬虫夏草茶を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
冬虫夏草茶は、冬虫夏草を成分の1つとして用いたこと
を特徴とする。請求項2記載の本発明の冬虫夏草茶は、
蚕の蛹の組成成分を主成分とする培地を用いて培養した
冬虫夏草を成分の1つとして用いたことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1記載の冬虫夏草茶に
おいて、前記冬虫夏草が、子実体を有することを特徴と
する。請求項4記載の本発明の冬虫夏草茶は、冬虫夏草
の子実体を成分の1つとして用いたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、火入れ処理を施した冬虫夏草
を成分の1つとして用いたことを特徴とする。請求項6
記載の本発明は、焙じ処理を施した冬虫夏草を成分の1
つとして用いたことを特徴とする。請求項7記載の本発
明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の冬虫夏
草茶において、桑葉を含むことを特徴とする。請求項8
記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記
載の冬虫夏草茶において、前記冬虫夏草が、乾燥重量比
で10%以上であることを特徴とする。請求項9記載の
本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の冬
虫夏草茶において、前記冬虫夏草として、サナギタケ、
ハナサナギタケ、コナサナギタケ、又はウスキサナギタ
ケを用いたことを特徴とする。請求項10記載の本発明
のティーバッグは、請求項1から請求項6のいずれかに
記載の冬虫夏草茶を通液性の袋体内に収納したことを特
徴とする。請求項11記載の本発明のティーバッグは、
冬虫夏草に対して桑葉を乾燥重量で1〜3倍の割合で通
液性の袋体内に収納したことを特徴とする。請求項12
記載の本発明のティーバッグは、3mm以上の長さの子
実体を通液性の袋体内に収納したことを特徴とする。請
求項13記載の本発明のティーバッグは、微粉末に粉砕
した冬虫夏草を通液性の袋体内に収納したことを特徴と
する。請求項14記載の本発明のティーバッグは、顆
粒、細粒、又はタブレット状に加工した冬虫夏草成分を
通液性の袋体内に収納したことを特徴とする。請求項1
5記載の本発明による冬虫夏草茶の製造方法は、蚕の蛹
の組成成分を主成分とする培地を用いて培養した冬虫夏
草を乾燥させ、裁断処理を施した後に火入れ処理を施す
ことを特徴とする。請求項16記載の本発明は、請求項
15記載の冬虫夏草茶の製造方法において、 前記裁断
処理は、金属板に孔を開けた打ち抜きふるい板と、前記
打ち抜きふるい板上に配置した切断枠とによって破砕す
ることを特徴とする。請求項17記載の本発明による冬
虫夏草茶の製造方法は、蚕の蛹の組成成分を主成分とす
る培地を用いて培養した冬虫夏草から子実体を分離する
工程と、子実体を分離した固体に裁断処理を施す工程
と、子実体を分離した前記固体に火入れ処理を施す工程
とを含むことを特徴とする。請求項18記載の本発明
は、請求項15から請求項17のいずれかに記載の冬虫
夏草茶の製造方法において、前記火入れ処理に代えて焙
じ処理を施すことを特徴とする。請求項19記載の本発
明による冬虫夏草茶の製造方法は、子実体を形成したコ
ナサナギタケと桑葉とをそれぞれ別個に乾燥させる乾燥
工程と、乾燥させた前記コナサナギタケをふるい板と切
断枠とを用いて破砕する裁断工程と、破砕した前記コナ
サナギタケと前記桑葉とを混合し、これら混合した材料
を火入れ機が100℃以下の乾燥温度状態で投入し、そ
の後火入れ機が100〜150℃の火入れ温度状態に到
達した後に搬出する火入れ工程とを含むことを特徴とす
る。請求項20記載の本発明の冬虫夏草茶は、顆粒、細
粒、タブレット、又はシロップ中に冬虫夏草の成分を含
有させたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明による第1の実施の形態
は、冬虫夏草を成分の1つとして冬虫夏草茶としたもの
である。本実施の形態は、冬虫夏草を茶の成分の一つと
して用いることで、冬虫夏草成分を日常的に摂取するこ
とが容易となる。本発明による第2の実施の形態は、冬
虫夏草茶として、蚕の蛹の組成成分を主成分とする培地
を用いて培養した冬虫夏草を成分の1つとして用いたも
のである。本実施の形態は、蚕の蛹の組成成分を主成分
とする培地を用いて培養した冬虫夏草を用いることで、
生産的にも成分的にも安定した材料の提供が可能とな
る。本発明による第3の実施の形態は、第1の実施の形
態において、子実体を有する冬虫夏草を用いたものであ
る。本実施の形態は、子実体を有する冬虫夏草を用いる
ことで、自然界で採取される冬虫夏草に近い成分を提供
することができる。また、菌糸が形成された部分よりも
子実体の方が色素や成分等の抽出効率がよいため、熱湯
を注いで数分で飲用される茶の成分に子実体を用いるこ
とは有効である。本発明による第4の実施の形態は、冬
虫夏草茶として子実体を成分の1つとして用いたもので
ある。本実施の形態は、色素等の抽出効率がよい子実体
を用いることで、熱湯を注いで数分で飲用される場合に
も十分に色素や成分等を抽出することができる。本発明
による第5の実施の形態は、冬虫夏草茶として火入れ処
理を施した冬虫夏草を成分の1つとして用いたものであ
る。本実施の形態によれば、火入れ処理によって特に昆
虫の表皮が有する虫臭さをなくすことができるととも
に、茸類の有する風味を残存させることができる。本発
明による第6の実施の形態は、冬虫夏草茶として焙じ処
理を施した冬虫夏草を成分の1つとして用いたものであ
る。本実施の形態によれば、焙じ処理によって特に昆虫
の表皮が有する虫臭さをなくすことができる。本発明に
よる第7の実施の形態は、第1から第6のいずれかの実
施の形態において、桑葉をさらに含むものである。本実
施の形態によれば、冬虫夏草のお茶としての評価の低
い、香りや色合い等を桑葉によって補うことができ、冬
虫夏草の有する生臭さを消すことができるとともに、ほ
んのりとしたまろやかな甘みを加えることができる。本
発明による第8の実施の形態は、第1から第6のいずれ
かの実施の形態において、冬虫夏草を乾燥重量比で10
%以上としたものである。本実施の形態によれば、煮出
すことなく飲用される場合にも色素や成分が十分に抽出
される。本発明による第9の実施の形態は、第1から第
6のいずれかの実施の形態において、冬虫夏草として、
サナギタケ、ハナサナギタケ、コナサナギタケ、又はウ
スキサナギタケを用いたものである。このような菌種を
用いることで、蚕の蛹の組成成分を用いて培養すること
ができる。本発明による第10の実施の形態は、第1か
ら第6のいずれかの実施の形態による冬虫夏草茶を通液
性の袋体内に収納してティーバッグとしたものである。
本実施の形態によれば、ティーバッグを急須に入れて熱
湯を注ぐだけで冬虫夏草茶を飲用することができる。本
発明による第11の実施の形態は、冬虫夏草に対して桑
葉を乾燥重量で1〜3倍の割合で通液性の袋体内に収納
してティーバッグとしたものである。本実施の形態によ
れば、ティーバッグを急須に入れて熱湯を注ぐだけで冬
虫夏草茶を飲用することができる。また、本実施の形態
によれば、冬虫夏草のお茶としての評価の低い、香りや
色合い等を桑葉によって補うことができ、冬虫夏草の有
する生臭さを消すことができるとともに、ほんのりとし
たまろやかな甘みを加えることができる。なお、桑葉の
乾燥重量が冬虫夏草の乾燥重量より少なくなると、冬虫
夏草特有の香りが強くなりすぎ、一方桑葉の乾燥重量が
冬虫夏草の乾燥重量の3倍を越えると、冬虫夏草を含有
させていることが香りでは判別できなくなる。本発明に
よる第12の実施の形態は、3mm以上の長さの子実体
を通液性の袋体内に収納してティーバッグとしたもので
ある。本実施の形態によれば、色素等の抽出効率がよい
子実体を用いることで、ティーバッグを急須に入れて熱
湯を注ぐだけで冬虫夏草茶を飲用することができる。ま
た、本実施の形態によれば、3mm以上の長さの子実体
を用いることで、視覚的に冬虫夏草の存在を確認するこ
とができる。本発明による第13の実施の形態は、微粉
末に粉砕した冬虫夏草を通液性の袋体内に収納したもの
である。本実施の形態によれば、冬虫夏草を微粉末に粉
砕しているので、抽出効率がよく、ティーバッグを急須
に入れて熱湯を注ぐだけで冬虫夏草茶を飲用することが
できる。本発明による第14の実施の形態は、顆粒、細
粒、又はタブレット状に加工した冬虫夏草成分を通液性
の袋体内に収納したものである。本実施の形態によれ
ば、冬虫夏草の成分を溶解可能な顆粒状に加工している
ため、ティーバッグを急須に入れて熱湯を注ぐだけで冬
虫夏草茶を飲用することができる。本発明による第15
の実施の形態は、蚕の蛹の組成成分を主成分とする培地
を用いて培養した冬虫夏草を乾燥させ、裁断処理を施し
た後に火入れ処理を施したものである。本実施の形態に
よれば、火入れ処理によって特に昆虫の表皮が有する虫
臭さをなくすことができるとともに、茸類の有する風味
を残存させることができる。また、本実施の形態によれ
ば、裁断処理を施した後に火入れ処理を施すことによっ
て、子実体を焼失することなく、また火入れ処理を均一
に行うことができる。本発明による第16の実施の形態
は、第15の実施の形態において、裁断処理を、金属板
に孔を開けた打ち抜きふるい板と、前記打ち抜きふるい
板上に配置した切断枠とによって行うものである。本実
施の形態によれば、冬虫夏草の子実体の破砕を少なくし
て、その他の部分を裁断することができる。本発明によ
る第17の実施の形態は、蚕の蛹の組成成分を主成分と
する培地を用いて培養した冬虫夏草から子実体を分離す
る工程と、子実体を分離した固体に裁断処理を施す工程
と、子実体を分離した前記固体に火入れ処理を施す工程
とを含むものである。本実施の形態によれば、冬虫夏草
の子実体の破砕や焼失を少なくすることができる。本発
明による第18の実施の形態は、第15から第17のい
ずれかの実施の形態において、火入れ処理に代えて焙じ
処理を施したものである。本実施の形態によれば、焙じ
処理によって特に昆虫の表皮が有する虫臭さをなくすこ
とができる。本発明による第19の実施の形態は、子実
体を形成したコナサナギタケと桑葉とをそれぞれ別個に
乾燥させる乾燥工程と、乾燥させたコナサナギタケをふ
るい板と切断枠とを用いて破砕する裁断工程と、破砕し
たコナサナギタケと桑葉とを混合し、これら混合した材
料を火入れ機が100℃以下の乾燥温度状態で投入し、
その後火入れ機が100〜150℃程度の火入れ温度状
態に到達した後に搬出する火入れ工程とを含むものであ
る。本実施の形態によれば、火入れ処理によって特に昆
虫の表皮が有する虫臭さをなくすことができるととも
に、茸類の有する風味を残存させることができる。ま
た、冬虫夏草のお茶としての評価の低い、香りや色合い
等を桑葉によって補うことができ、冬虫夏草の有する生
臭さを消すことができるとともに、ほんのりとしたまろ
やかな甘みを加えることができる。また、本実施の形態
によれば、冬虫夏草の子実体の破砕を少なくしてその他
の部分を裁断することができるとともに子実体を焼失す
ることなく、また火入れ処理を均一に行うことができ
る。本発明による第20の実施の形態は、顆粒、細粒、
タブレット、又はシロップ中に冬虫夏草の成分を含有さ
せたものである。本実施の形態によれば、冬虫夏草の成
分を溶解可能な顆粒、細粒、タブレット、又はシロップ
中に含有させているため、熱湯を注ぐだけで冬虫夏草茶
を飲用することができる。
【0008】
【実施例】本発明において材料として用いられる冬虫夏
草は、子嚢胞子を作るコルジセプス(Cordyceps属)タ
イプと、裸生の分生胞子を作るイザリア(Isaria属)タ
イプのいずれでもよい。例えば、コナサナギタケ、サナ
ギタケ、ハナサナギタケ、ウスキサナギタケなどを用い
ることができる。
【0009】まず、本発明の冬虫夏草茶に用いる冬虫夏
草の培養方法について以下に説明する。最初に、蚕の蛹
の組成成分を主成分とする液体培地を用いた人工培養方
法について以下に説明する。まず、培地の主成分として
用いる蚕の蛹は、繭を切って取り出した生きた状態の生
蛹の他、繭の段階で乾燥させた乾燥蛹であってもよい。
さらには、繰糸後の生蛹や乾燥蛹を用いることもでき
る。繰糸後の蛹は、粗蛋白質60%、全窒素9%のほ
か、灰分、グリコーゲンなど冬虫夏草の発育に必要な栄
養成分はかなり含まれている。
【0010】蛹の組成成分を抽出する方法としては、茹
でる方法と高圧蒸気滅菌器によって抽出する方法があ
る。沸騰温度以下で抽出する場合には茹でる方法をと
る。高圧蒸気滅菌器を用いる場合には、100℃より高
温で抽出することができるので短時間で有効成分を抽出
することができる。このようにして抽出した蚕の蛹の抽
出液を、適宜水で希釈して培養液とする。高温のもとで
蛹の成分を抽出するときには、蛹1に対して2〜5倍の
重量の水を用いる。さらに、培養液として用いるときに
は、この抽出液を5倍から10倍の重量の水で希釈して
用いるとよい。なお、希釈をしない場合には、蛹1に対
して10〜50倍の重量の水で煮出してもよい。なお、
蒸発によって失われる水分量は追加する。
【0011】上記のようにして抽出した蛹の抽出液に、
炭素源、アミノ酸類、ミネラル類、及びビタミン類のう
ち、冬虫夏草の種類により必要成分を加え、高圧蒸気滅
菌器を用いて121℃で15分間滅菌処理を行い、自然
冷却後に液体培地として用いる。これらの添加成分は、
蛹の抽出液に対して2〜8%程度である。炭素源として
は、グルコース、マンノース、マルトース、テクトー
ス、スクロース、デンプンなどがある。またミネラル成
分としては、リン、カルシウム、カリウム、ナトリウ
ム、マグネシウムなどがある。次に、このようにして作
った液体培地にあらかじめ分離培養した分離株を植え付
け培養する。なお、人工培養によって形成された子嚢胞
子や分生胞子を植え付けることによって継代培養を行う
こともできる。この時、培養条件としては、温度を15
℃〜25℃、湿度を75%〜95%に保つことが好まし
い。本発明は、このように蚕の蛹の抽出成分を主成分と
する培地を用いて培養を行うことにより、昆虫自体の成
分を有効に活用しつつ、薬理活性の低下を防止すること
ができ、継続的な培養を安定的に行うことができる。
【0012】なお、蛹の組成成分を抽出する方法とし
て、茹でる方法と高圧蒸気滅菌器によって抽出する方法
について説明したが、これら煮出す方法においては、あ
らかじめ蛹を粉砕しておくことがさらに好ましい。ま
た、これら煮出す方法以外に、乾燥蛹を粉砕して滅菌処
理を行い、これに滅菌水を加える方法でもよく、このと
き単に水だけでなく炭素源、アミノ酸類、ミネラル類、
及びビタミン類などの栄養分を適宜加えておくことが好
ましい。このように、蚕の蛹の抽出成分を主成分としつ
つ、これに炭素源、アミノ酸類、ミネラル類、ビタミン
類などの冬虫夏草の培養にさらに好ましい成分を必要に
応じて添加することにより、さらに継続的な培養を安定
的に行うことができる。また、上記方法は、液体培地で
説明したが、寒天培地であってもよい。
【0013】次に、無菌蚕を用い、この蛹自体を培地と
した人工培養方法について以下に説明する。ここで無菌
蚕とは、人工飼料無菌飼育法で飼育した蚕のことであ
り、卵表面を消毒し無菌的に孵化させた蚕に、蒸煮滅菌
した飼料を与え、無菌装置等を用いて無菌環境下で飼育
した蚕のことをいう。ここで、無菌とは本来ウイルスを
含めてあらゆる微生物を含まないことではあるが、蚕が
自然的に発病するウイルス量は、例えば5齢蚕では30
00個以上で、3000個未満では発病しない(「人工
飼料無菌飼育法をベースにしたわが国の新しい周年養
蚕」京都工芸繊維大学繊維学部学術報告 第16巻別冊
平成4年3月16日発行 松原藤好著)ことからも、
ここで言う無菌蚕とは、必ずしもジャームフリー(germ
free)蚕とは限らない。すなわち、人工飼料無菌飼育法
においても、蚕の体内の微生物までは充分制御されてい
る訳ではないためである。従って、ここで言う無菌蚕と
は、蚕の病気を起こす主な病原体を排除しているものを
指している。人工飼料無菌飼育法に関しては、「人工飼
料無菌飼育の育蚕体系への導入に関する研究」京都工芸
繊維大学繊維学部学術報告、第15巻別冊、平成3年3
月15日発行、「おからを主成分とした人工飼料による
蚕5齢期の無菌飼育」日本蚕糸学雑誌、第60巻、第6
号、の他、特願平7−260927号に示されている。
培地として利用するのは、上記のように無菌飼育された
蚕が繭を形成した後の蛹である。蛹化直後の初化蛹が最
も好ましい。ここで初化蛹とは、複眼が黒く変色する前
の状態の蛹のことである。蛹は普通繭に覆われているた
めに、蛹を繭から人工的に取り出す。そしてこの蛹に、
前述の液体培地により培養した冬虫夏草の子実体に形成
された子嚢胞子又は分生胞子を直接接種する。このとき
培養温度は、15℃〜25℃とし、無菌下で培養を継続
する。なお、本発明の人工培養方法においては、例えば
5齢期間中など、ある限られた一部の期間清浄育した蚕
を利用してもよい。
【0014】このように本発明は、無菌装置にて人工飼
料を用いて飼育した蚕を用いることにより、雑菌の繁殖
がなく、冬虫夏草の感染率や子実体の形成率が高く、継
続的な培養を安定的に行うことができる。さらに、繭を
形成した後の蛹に直接接種するため、幼虫段階に比べて
蚕への菌の感染率が高く、培養を安定的に行うことがで
きる。また本発明は、液体培地にて冬虫夏草を増殖培養
し、その後、無菌飼育した蚕の蛹に直接接種することに
よって継代培養を行うことにより、自然界と同じ状態の
養分で培養を行うことができるとともに、培地の安定供
給が容易でかつ雑菌の繁殖をなくし、安定した大量生産
が可能となる。
【0015】次に、上記のようにして培養した冬虫夏草
を茶として製造するまでの工程について説明する。ここ
では無菌人工培養した蚕の蛹を培地とした冬虫夏草につ
いて説明する。まず、子実体を形成するまで培養した冬
虫夏草は、椎茸乾燥機などに用いられる温風乾燥機を用
いて一次乾燥する。この状態で貯蔵する場合は、真空パ
ック機で真空パックとして保存することができる。次
に、一次乾燥した冬虫夏草を裁断する。裁断処理は、金
属板に孔を開けた打ち抜きふるい板と、この打ち抜きふ
るい板上に配置した切断枠とによって行う。この裁断方
法は、平行ふるい(または振動ふるい)の打ち抜きふる
い板の上に切断枠(押し枠)を入れて固定し、孔に目詰
まりした茶を打ち抜きふるい板と押し枠との間で切断す
る切断機を用いて行う。ふるい、切断機などを組み合わ
せた、いわゆる仕上げ機を用いるのが有利である。冬虫
夏草の子実体の裁断を少なくして、その他の部分を有効
に裁断するためには、金属板に孔を開けた打ち抜きふる
い板が本発明の冬虫夏草茶に特に適している。なお、こ
のような打ち抜き板の代わりに、金網からなるふるい網
を用いることもできる。このような打ち抜きふるい板を
用いることで、細い棒状体の子実体はさほど粉砕される
ことなく、孔又は網目から落下し、蛹等の固体部分が主
に裁断されることになる。火入れ処理前に粉砕するの
は、火入れ処理が均一に行われるようにし、また、抽出
を容易にするためである。従って、裁断処理後の冬虫夏
草がそのような目的を達するのに適した大きさになるよ
うに、網目の大きさなどの条件を選択する。このとき、
子実体は細い棒状体であるので成分の抽出効率が高く、
必ずしも破砕する必要はなく、逆にあまり細かく破砕す
るとその後の火入れ処理において、焼失してしまうた
め、3mm以上の長さとすることが好ましい。これに対
して蛹などの菌糸が形成された母体は、子実体と比較し
て成分の抽出効率がよくないので、5mm以下程度の大き
さに破砕するのが好ましい。なお、本実施例では、子実
体と蛹などの母体とをあらかじめ分離することなく裁断
処理を行ったが、あらかじめ子実体を分離する工程を設
け、子実体を分離した固体に裁断処理を施すようにして
もよい。
【0016】次に、裁断により粉砕した冬虫夏草に、火
入れ処理を施す。火入れとは、一般に、茶を乾燥して貯
蔵性を高め、火入れ香という特有の芳香を生成させる工
程をいい、裁断前に行ういわゆる「先火」と裁断後に行
う「後火」がある。本発明の冬虫夏草茶の場合は、先火
または後火のいずれでもよいが、子実体部分と昆虫部分
との大きさが不均等であり、均一な処理が困難であるた
め、後火が適している。
【0017】火入れ処理は、熱風型、回転ドラム型など
の市販の仕上げ機を用いて行うことができる。火入れ条
件は、処理する材料の量、できあがりの程度などによ
り、適宜変更することができるが、一般には、約100
〜約150℃の温度で約5〜30分間処理する。なお、
より好ましくは120℃程度の温度で火入れすることが
好ましい。なお、150℃程度、又はそれ以上の温度、
又は150℃以下の温度でも長時間処理を行うことによ
って焙じ処理を行ってもよい。焙じた場合にも、火入れ
処理と同様に特に昆虫の表皮が有する虫臭さをなくすこ
とができる。ただし、茸類の有する風味を残存させるた
めには、焙じるよりも火入れ処理とすることが好まし
い。
【0018】完成した冬虫夏草茶は、適量を袋、缶など
の容器に入れて保存または提供して、使用時に適量を急
須などに入れて熱水で抽出・ろ過するようにしてもよい
し、又はやかんなどで煮出してもよい。紙、ナイロンな
どの袋に小分けしてティーバッグの形態にし、1定量ず
つ抽出できるようにしてもよい。
【0019】本発明の冬虫夏草茶は、単独でもよいが、
1種または2種以上の他の茶材料と組み合わせて、ブレ
ンド茶とすることができる。組み合わせる茶は、熊笹、
桑葉、ドクダミ、ほうじ茶、麦、ハトムギなど、嗜好に
応じていずれを採用してもよく、各々乾燥し、火入れ処
理を施した後に適量をブレンドすることによってブレン
ド茶を製造することができる。桑葉、ほうじ茶は、冬虫
夏草の特有の匂いを消すことができる点で冬虫夏草との
ブレンドに適しており、特に、桑葉が好ましい。ブレン
ドの割合は、目的・好みに応じて適宜選択することがで
きるが、例えば重量比で本発明の冬虫夏草茶を10%以
上含ませることができる。
【0020】次に、冬虫夏草と桑葉とを乾燥重量比で1
対3の割合でブレンドした冬虫夏草茶の実施例について
説明する。なお、冬虫夏草としてはコナサナギタケを用
いた。一次乾燥したコナサナギタケ800gおよび桑葉
2,500gを、打ち抜き板金網をセットした山谷式製
茶仕上げ機(株式会社山谷機械製)を用いて裁断した。
裁断後の重量は、コナサナギタケ780gおよび桑葉
2,380gであった。これを、コナサナギタケと桑葉
との乾燥重量比が1:3になるようにブレンドし(コナ
サナギタケ780g、桑葉2,340g;合計3,120
g)、火入れ処理を行った。火入れ処理には、乾燥火入
れ機(品温自動排出式排気乾燥火入れ機;株式会社横山
製作所製)を用いた。この乾燥火入れ機の庫内温度が5
0℃になった時点でブレンドした材料を投入し、120
℃まで温度が上がった時点で搬出した。このとき、材料
を投入してから搬出するまでの時間は約15分であっ
た。なお、火入れ後の茶の重量は2,900gであっ
た。そして火入れ後の材料を、2gずつナイロン製の通
液性の袋体に小分けしてティーバッグの形態にした。な
お、上記実施例では、冬虫夏草と桑葉とを乾燥重量比で
1対3の割合でブレンドした場合で説明したが、冬虫夏
草に対して桑葉を乾燥重量で1〜3倍の割合でブレンド
することが好ましい。桑葉の乾燥重量が冬虫夏草の乾燥
重量より少なくなると、冬虫夏草特有の香りが強くなり
すぎ、一方桑葉の乾燥重量が冬虫夏草の乾燥重量の3倍
を越えると、冬虫夏草を含有させていることが香りでは
判別できなくなる。
【0021】試験例 熊笹、桑葉、ドクダミ、ほうじ茶、及び冬虫夏草茶(コ
ナサナギタケ茶)について、それぞれを乾燥機で乾燥後
(水分率5%程度)、10〜20分火入れ処理を施し
(水分率3%程度)、各サンプル1gに、200mlの熱
湯を加えて抽出液(茶)を作成し、味、色、香り、嵩に
ついて、4人の試験者により官能試験を行った。評価
は、「大変良い」(5点)、「良い」(4点)、「普
通」(3点)、「悪い」(2点)、「大変悪い」(1
点)の5段階で採点した。結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】他の材料を用いた茶と比較すると、コナサ
ナギタケ茶は、味については際立った特徴はなく、色は
薄めであった。香りについて低い評価があるのは、茸特
有の臭さのためであった。上記のコナサナギタケ茶の欠
点を補うものとしては、桑葉、ほうじ茶が適していた。
特に、桑葉と組み合わせると、ほんのりとしたまろやか
な甘みが加わり、コナサナギタケの茸臭さが消えるのみ
でなく、味も改良された。また、コナサナギタケの培養
を蚕で行うことから、桑葉とコナサナギタケとのブレン
ドは、桑葉、蚕、冬虫夏草という一連のつながりがある
とのことで、ストーリー性という観点での評価点が高く
ついている。従って、冬虫夏草茶を他のサンプル茶とブ
レンドする場合には、桑葉との組み合わせが最適であっ
た。
【0024】なお、冬虫夏草の子実体は、菌糸が形成さ
れた蛹や培地よりも色素等の抽出効率がよいため、この
子実体を冬虫夏草茶の成分として用いることで、煎じる
ことなく熱湯を注ぐだけで冬虫夏草茶を飲用することが
できる。また、冬虫夏草の子実体は、赤みを帯びた色素
を有するため、3mm以上の子実体を用いることで視覚
的にも冬虫夏草の存在を認識することができる。このと
き、冬虫夏草の子実体は、火入れ処理や焙じ処理を施す
ことで香りを加えて茸特有のにおいを消すことができる
が、菌糸が形成される蚕の蛹や、蚕の蛹などの抽出エキ
スからなる培地と異なり昆虫としての特有の虫臭さはな
いために、必ずしも火入れや焙じる処理を施さなくても
よい。また、微粉末に粉砕した冬虫夏草や水に溶解可能
な顆粒、細粒、又はタブレット状に加工した冬虫夏草成
分を用いることで熱湯を注ぐだけで冬虫夏草成分を有効
に飲用することができる。このとき、冬虫夏草成分を含
有させた顆粒、細粒、又はタブレットをそれ自体で用い
てもよいし、他の茶成分を収納したテイーバック内に収
納してもよい。また、顆粒状や細粒状に加工したものを
水分に溶融可能なカプセル中に収納してもよい。またシ
ロップ状として用いることもできる。なお、粉砕した冬
虫夏草を用いる場合には、粉砕後に火入れ処理を施すこ
とによって昆虫としての特有の虫臭さを消すことができ
るが、特に微粉末した場合には、火入れによって焼失す
る量が増えてしまうため、火入れ等の処理を施さない
か、あるいは微粉末する前工程で火入れ処理することが
有効である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、日常的に手軽に飲用可
能な冬虫夏草茶を提供することができる。また、本発明
による冬虫夏草茶は、蚕の蛹の組成成分を主成分とする
培地を用いて培養した冬虫夏草を用いることで、生産的
にも成分的にも安定した冬虫夏草茶を供給することがで
きる。また、本発明による冬虫夏草茶は、色素等の抽出
効率がよい子実体を用いることで、熱湯を注いで数分で
飲用される場合にも十分に色素や成分等を抽出すること
ができる。また、本発明による冬虫夏草茶は、火入れ処
理によって特に昆虫の表皮が有する虫臭さをなくすこと
ができるとともに、茸類の有する風味を残存させること
ができる。また、本発明による冬虫夏草茶は、桑葉をさ
らに含むことで冬虫夏草のお茶としての評価の低い、香
りや色合い等を桑葉によって補うことができ、冬虫夏草
の有する生臭さを消すことができるとともに、ほんのり
としたまろやかな甘みを加えることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 35/84 A23L 2/00 F (72)発明者 猪股 睦夫 東京都新宿区西新宿3丁目2番5号 富山 化学工業株式会社内 Fターム(参考) 4B017 LC02 LE09 LG15 LG19 LP03 LP04 4B018 LB08 LE01 LE02 LE03 LE05 MD61 MD82 ME02 ME08 MF01 MF04 MF06 MF07 4C088 AB34 AC05 AC17 AD09 AD19 BA03 BA04 BA06 CA01 CA02 CA11 CA25 MA02 MA11 MA23 MA35 MA41 NA09 ZA05 ZA45 ZB01 ZB26 ZC21 ZC35

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冬虫夏草を成分の1つとして用いたこと
    を特徴とする冬虫夏草茶。
  2. 【請求項2】 蚕の蛹の組成成分を主成分とする培地を
    用いて培養した冬虫夏草を成分の1つとして用いたこと
    を特徴とする冬虫夏草茶。
  3. 【請求項3】 前記冬虫夏草が、子実体を有することを
    特徴とする請求項1記載の冬虫夏草茶。
  4. 【請求項4】 冬虫夏草の子実体を成分の1つとして用
    いたことを特徴とする冬虫夏草茶。
  5. 【請求項5】 火入れ処理を施した冬虫夏草を成分の1
    つとして用いたことを特徴とする冬虫夏草茶。
  6. 【請求項6】 焙じ処理を施した冬虫夏草を成分の1つ
    として用いたことを特徴とする冬虫夏草茶。
  7. 【請求項7】 桑葉を含むことを特徴とする請求項1か
    ら請求項6のいずれかに記載の冬虫夏草茶。
  8. 【請求項8】 前記冬虫夏草が、乾燥重量比で10%以
    上であることを特徴とする請求項1から請求項6のいず
    れかに記載の冬虫夏草茶。
  9. 【請求項9】 前記冬虫夏草として、サナギタケ、ハナ
    サナギタケ、コナサナギタケ、又はウスキサナギタケを
    用いたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれ
    かに記載の冬虫夏草茶。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項6のいずれかに記
    載の冬虫夏草茶を通液性の袋体内に収納したことを特徴
    とするティーバッグ。
  11. 【請求項11】 冬虫夏草に対して桑葉を乾燥重量で1
    〜3倍の割合で通液性の袋体内に収納したことを特徴と
    するティーバッグ。
  12. 【請求項12】 3mm以上の長さの子実体を通液性の
    袋体内に収納したことを特徴とするティーバッグ。
  13. 【請求項13】 微粉末に粉砕した冬虫夏草を通液性の
    袋体内に収納したことを特徴とするティーバッグ。
  14. 【請求項14】 顆粒、細粒、又はタブレット状に加工
    した冬虫夏草成分を通液性の袋体内に収納したことを特
    徴とするティーバッグ。
  15. 【請求項15】 蚕の蛹の組成成分を主成分とする培
    地を用いて培養した冬虫夏草を乾燥させ、裁断処理を施
    した後に火入れ処理を施すことを特徴とする冬虫夏草茶
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記裁断処理は、金属板に孔を開けた
    打ち抜きふるい板と、前記打ち抜きふるい板上に配置し
    た切断枠とによって破砕することを特徴とする請求項1
    5記載の冬虫夏草茶の製造方法。
  17. 【請求項17】 蚕の蛹の組成成分を主成分とする培
    地を用いて培養した冬虫夏草から子実体を分離する工程
    と、子実体を分離した固体に裁断処理を施す工程と、子
    実体を分離した前記固体に火入れ処理を施す工程とを含
    むことを特徴とする冬虫夏草茶の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記火入れ処理に代えて焙じ処理を施
    すことを特徴とする請求項15から請求項17のいずれ
    かに記載の冬虫夏草茶の製造方法。
  19. 【請求項19】 子実体を形成したコナサナギタケと
    桑葉とをそれぞれ別個に乾燥させる乾燥工程と、乾燥さ
    せた前記コナサナギタケをふるい板と切断枠とを用いて
    破砕する裁断工程と、破砕した前記コナサナギタケと前
    記桑葉とを混合し、これら混合した材料を火入れ機が1
    00℃以下の乾燥温度状態で投入し、その後火入れ機が
    100〜150℃の火入れ温度状態に到達した後に搬出
    する火入れ工程とを含むことを特徴とする冬虫夏草茶の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 顆粒、細粒、タブレット、又はシロッ
    プ中に冬虫夏草の成分を含有させたことを特徴とする冬
    虫夏草茶。
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