JPH10117748A - 杜仲の生葉の保管方法及び杜仲茶の製造方法 - Google Patents

杜仲の生葉の保管方法及び杜仲茶の製造方法

Info

Publication number
JPH10117748A
JPH10117748A JP27315596A JP27315596A JPH10117748A JP H10117748 A JPH10117748 A JP H10117748A JP 27315596 A JP27315596 A JP 27315596A JP 27315596 A JP27315596 A JP 27315596A JP H10117748 A JPH10117748 A JP H10117748A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tonaka
leaves
fresh leaves
tea
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27315596A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Ishihara
原 繁 樹 石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP27315596A priority Critical patent/JPH10117748A/ja
Publication of JPH10117748A publication Critical patent/JPH10117748A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】杜仲の生葉の保管方法及び杜仲茶の製造方法の
提供。 【解決手段】杜仲茶の製造方法は、杜仲の生葉を裁断す
る第1の裁断工程と、裁断した前記杜仲の生葉を蒸す蒸
し工程と、蒸された前記杜仲の生葉を冷却する冷却工程
と、冷却された前記杜仲の生葉をもみながら乾燥させる
粗揉工程と、前記杜仲の生葉に力を加えて、生葉の水分
を浮き出させるように強く揉む揉捻工程と、前記杜仲の
生葉を乾燥させながら揉む中揉工程と、前記杜仲の生葉
を乾燥させる第1の乾燥工程と、乾燥した前記杜仲の生
葉を裁断する第2の裁断工程と、裁断して前記杜仲の生
葉の表面に生じた水分を乾燥させる第2の乾燥工程と、
前記杜仲の生葉の内部の水分を乾燥させる火入れ工程
と、前記杜仲の生葉を粉末状に粉砕するか、長さ約1mm
〜約3mmに切断する仕上げ工程とを含む杜仲茶の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、杜仲の生葉の保管方法及び杜仲
茶の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】杜仲(学名 EUCOMMIA ULM
OID ESOLIV)の木は、中国では古くから、薬
木として知られ、最近、杜仲の木が日本でも栽培できる
ようになったことから、杜仲が注目されている。
【0003】杜仲という薬木には、降血圧、利尿、鎮
痛、毛細管の拡張等の効能が認められており、特に、杜
仲の樹皮には、ミネラルと称される金属元素、薬効成分
としてのゲニポシド酸、多くのビタミン等があることか
ら知られ、また、最近、杜仲の葉にも樹皮と同様の薬効
成分が含まれていることが分かり、杜仲の葉の利用が望
まれてきつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
杜仲の葉を利用した杜仲茶にあっては、杜仲の生葉を天
日乾燥し、天日乾燥した杜仲の葉を粉砕したにすぎない
ものであって、杜仲の葉を煎じたり、お湯を通して飲む
ものであり、茶の色はいずれも褐色であり、日本茶と同
様な緑茶を出すことができず、しかも、味も渋みがあ
り、更に、青臭みがかった薬くさい香りが生じるという
問題点があった。
【0005】本発明者は、この原因を鋭意研究した結
果、加工処理する原料の杜仲の葉それ自身が、生木にあ
る葉の緑色から茶褐色を帯びており、これは、特に、杜
仲の生葉を摘み取る場所と杜仲の葉を加工する場所とが
離れていると共に杜仲の生葉が杜仲の木から摘み取ら
れ、そのままの状態に放置されているために、生葉に含
まれる酵素等の生理活性物質により自己消化作用を開始
し、含有している薬効成分等が分解し始め、杜仲の葉が
生木にある葉の緑色から茶褐色を帯びるようになるこ
と、また、杜仲の葉は、日本茶の原料葉と異なり、葉は
かなり大きく、しかも、葉脈も太く大きいために、摘み
取った杜仲の葉をそのまま蒸し機で蒸すと、大きい葉脈
の中心部と葉の周辺部の薄いところとでは加熱が不均一
となってしまい、葉に含まれる酵素等の生理活性物質に
よる自己消化作用を充分抑制できないことが判明した。
【0006】そして、葉が酵素等の生理活性物質による
自己消化作用を受けると、薬効成分をも減少させてしま
うという問題点もあった。
【0007】本発明は、上記問題点を解消するようにし
た杜仲の生葉の保管方法及び杜仲茶の製造方法を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の杜仲の葉の保管方法は、日光を遮断し、約
1℃〜約20℃に保った暗室内に、杜仲茶の原料となる
杜仲の生葉を入れて、該杜仲の生葉を保管するものであ
る。
【0009】また、本発明の杜仲茶の製造方法は、杜仲
の生葉を蒸気で蒸し、蒸した前記杜仲の生葉を冷却し、
その後、冷却した前記杜仲の生葉を揉みながら前記杜仲
の生葉に含まれる水分を乾燥させ、その後、乾燥した前
記杜仲の生葉を細かく裁断し、その後、裁断して前記杜
仲の生葉の表面に生じた水分を乾燥させて製造するもの
である。
【0010】また、本発明の杜仲茶の製造方法は、杜仲
の生葉を裁断し、裁断した前記杜仲の生葉を蒸気で蒸
し、蒸した前記杜仲の生葉を冷却し、その後、冷却した
前記杜仲の生葉を揉みながら前記杜仲の生葉に含まれる
水分を乾燥させ、その後、乾燥した前記杜仲の生葉を細
かく裁断し、その後、裁断して前記杜仲の生葉の表面に
生じた水分を乾燥させて製造するものである。
【0011】また、請求項4記載の本発明の杜仲茶の製
造方法は、請求項2又は請求項3記載の杜仲茶の製造方
法において、杜仲の生葉の表面に生じた水分を乾燥させ
た後、前記杜仲の生葉を火入れするものである。
【0012】また、請求項5記載の本発明の杜仲茶の製
造方法は、請求項2又は請求項3記載の杜仲茶の製造方
法において、杜仲の生葉の表面に生じた水分を乾燥させ
た後、前記杜仲の生葉を火入れし、火入れ後、前記杜仲
の生葉を粉末状に粉砕するか、又は、前記火入れ後、前
記杜仲の生葉を長さ約1mm〜約3mmに切断するものであ
る。
【0013】また、本発明の杜仲茶の製造方法は、杜仲
の生葉を裁断する第1の裁断工程と、この第1の裁断工
程の後、裁断した前記杜仲の生葉を蒸す蒸し工程と、こ
の蒸し工程の後、蒸された前記杜仲の生葉を冷却する冷
却工程と、この冷却工程の後、冷却された前記杜仲の生
葉をもみながら乾燥させる粗揉工程と、この粗揉工程の
後、前記杜仲の生葉に力を加えて、前記杜仲の生葉の水
分を浮き出させるように強く揉む揉捻工程と、この揉捻
工程の後、前記杜仲の生葉を乾燥させながら揉む中揉工
程と、この中揉工程の後、前記杜仲の生葉を乾燥させる
第1の乾燥工程と、この第1の乾燥工程の後、乾燥した
前記杜仲の生葉を裁断する第2の裁断工程と、この第2
の裁断工程の後、裁断して前記杜仲の生葉の表面に生じ
た水分を乾燥させる第2の乾燥工程と、この第2の乾燥
工程の後、前記杜仲の生葉の内部の水分を乾燥させる火
入れ工程と、この火入れ工程の後、前記杜仲の生葉を粉
末状に粉砕するか、又は、前記火入れ工程の後、前記杜
仲の生葉を長さ約1mm〜約3mmに切断する仕上げ工程と
を含むものである。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例の杜仲の生葉の保管方法及
び杜仲茶の製造方法について、説明する。
【0015】杜仲の生葉は、杜仲の木から摘み取られ、
加工工場へと運搬される。その際、摘み取った杜仲の生
葉を篭や容器の中に隙間なく一杯に押し込んだりする
と、杜仲の生葉の自己消化作用に伴う発熱で、杜仲の生
葉の自己消化作用が更に促進されるので、以下の点の管
理が必要である。
【0016】摘み取った杜仲の生葉を入れる篭や容器
は、望ましくは、例えば、竹製の目の粗い容器に入れ、
直射日光を避け、通風を良くして、杜仲の生葉が蒸れな
いようにすることである。
【0017】また、杜仲の生葉を摘み取る場所と杜仲の
葉を加工する場所とは離れているために、杜仲の生葉の
蒸れを防止する必要がある。即ち、杜仲の生葉は、杜仲
の木から摘み取られた状態に放置されると、杜仲の生葉
に含まれる酵素等の生理活性物質により自己消化作用を
開始し、含有している薬効成分等が分解し始め、杜仲の
生葉は、生木にある葉の緑色から茶褐色を帯びるように
なる。
【0018】これを防ぐために、日光を遮断し、約1℃
〜約20℃(より望ましくは、約10℃〜約15℃)に
保った暗室内に、杜仲茶の原料となる杜仲の生葉を入れ
て保管する。
【0019】その際、摘み取られた杜仲の生葉を、急速
に約15℃以下、より望ましくは、約10℃以下まで
に、急速に冷却すると良い。
【0020】そして、冷却された杜仲の生葉は、約1℃
〜約20℃(より望ましくは、約10℃〜約15℃)に
保つ方が良い。また、運搬する場合は、前記した温度に
保つように保冷車を使用する。なお、約20℃を越える
と、杜仲の生葉に含まれる酵素等の生理活性物質により
自己消化作用を開始し、また、約1℃未満であると、摘
み取った杜仲の生葉が凍結するので避けなければならな
い。
【0021】上述したようにして緑色を保った状態で、
加工する場所へと運搬された杜仲の生葉は、先ず、蒸し
機(蒸煮機)へと送られ、約97℃〜約100℃で、約
40秒〜約60秒間の短時間に蒸気で蒸される(蒸煮・
・蒸し工程)。
【0022】これは、蒸し機を通すことにより(蒸
煮)、杜仲の生葉の酸化酵素の活性を失わせて、杜仲の
生葉の緑色を保ち、杜仲の生葉に含まれる薬効成分を変
質、減少させないためである。
【0023】なお、望ましくは、杜仲の生葉が蒸される
前に、杜仲の生葉を、例えば、約1cm〜約3cm間隔に配
置された回転ディスクにより、約1cm〜約3cm程度の幅
(又は長さ)に荒切りに裁断する(第1の裁断工程)と
良い。
【0024】これは、図1及び図2に実物大で示すよう
に、杜仲の生葉1は、日本茶の原料葉2と異なり、葉及
び葉脈も大きく、摘み取った生葉をそのまま蒸し機に入
れて蒸すと、太く大きい葉脈の中心部まで均一に加熱で
きず、葉の周辺部の薄いところや葉脈の細いところは過
剰の熱を受け、杜仲の生葉に含まれる薬効成分等が熱変
化したり、減少したりする不都合を生じるために、杜仲
の生葉を上述したように、例えば、約1cm〜約3cm程度
の幅(又は長さ)に裁断して、杜仲の生葉1を均一に蒸
そうとするからである。最初から、杜仲の生葉を約1mm
〜約5mm程度の幅(又は長さ)に細かく裁断すると、杜
仲の生葉に含まれる薬効成分が滲出しすぎるために、第
1の裁断工程において、約1cm〜約3cm程度の幅(又は
長さ)に荒切りに裁断する。
【0025】また、このように杜仲の生葉を小さく裁断
することにより、後の工程において、既存の日本茶を製
造する機器をそっくり利用することができる。
【0026】次に、蒸された杜仲の生葉は、次工程に運
搬される間、外気により冷却される(冷却工程)。蒸煮
・冷却された杜仲の生葉は、極めて多くの水分を含んで
いるため、冷却工程において、冷却された杜仲の生葉は
揉みながら杜仲の生葉に含まれる水分を乾燥させる。
【0027】即ち、冷却工程の後、冷却された杜仲の生
葉は、日本茶を製造する際、使用する粗揉機を使用し
て、杜仲の生葉はもまれながら乾燥される(粗揉工
程)。
【0028】粗揉工程においては、主に、杜仲の生葉の
表面に生じた水分を乾燥させるもので、次工程(揉捻工
程、中揉工程)において、杜仲の生葉の内部に含まれる
水分を乾燥させる。
【0029】粗揉工程の後、杜仲の生葉は、日本茶を製
造する際、使用する揉捻機を使用して、力を加えられ
て、杜仲の生葉の水分が浮き出させれるように強く揉ま
れる(揉捻工程)。この揉捻工程の後、杜仲の生葉は、
日本茶を製造する際、使用する中揉機を使用して、乾燥
される(中揉工程)。
【0030】中揉工程の後、乾燥した杜仲の生葉は、例
えば、裁断機により、長さが約3〜5mm程度に細かく裁
断される(第2の裁断工程)。なお、望ましくは、中揉
工程と第2の裁断工程との間に、乾燥機により、杜仲の
生葉をより乾燥させる(第1の乾燥工程)と良い。
【0031】第2の裁断工程の後、裁断された結果、杜
仲の生葉の表面に水分が生じる。この水分を乾燥機によ
り乾燥させる(第2の乾燥工程)。
【0032】この第2の乾燥工程で生じた杜仲茶で商品
化しても良いが、より望ましくは、水分をより乾燥化さ
せると共に香味を向上させるために、第2の乾燥工程で
生じた杜仲の生葉の内部の水分を乾燥させる(火入れ工
程)。
【0033】この火入れ工程においては、日本茶を製造
する際、使用する火入れ機を使用する。火入れ機は、例
えば、熱風で茶を乾燥させるタイプ、又は、加熱した鉄
板上で茶を煎るタイプのものを使用する。なお、特に、
加熱源として、遠赤外線を放射する加熱媒体を取り付け
た火入れ機(焙煎機)を使用すると良い。
【0034】この火入れ工程の後、杜仲の生葉を粉末状
に、例えば、約1ミクロン〜約50ミクロンに粉砕する
か、又は、火入れ工程の後、杜仲の生葉を長さ約1mm〜
約3mmに切断して(仕上げ工程)、杜仲茶を得る。
【0035】粉砕する場合には、特開平7−96207
号公報に開示された粉砕装置(粉砕方法)を使用する。
この粉砕装置(粉砕方法)を使用することにより、褐色
化、芳香、薬効成分の熱変化をより防止することができ
る。
【0036】このように、杜仲の生葉を裁断し、裁断し
た前記杜仲の生葉を蒸気で蒸し、蒸した前記杜仲の生葉
を冷却し、その後、冷却した前記杜仲の生葉を揉みなが
ら前記杜仲の生葉に含まれる水分を乾燥させ、その後、
乾燥した前記杜仲の生葉を細かく裁断し、その後、裁断
して前記杜仲の生葉の表面に生じた水分を乾燥させ、乾
燥後、杜仲の生葉を火入れしたものにお湯を通して得ら
れた杜仲茶は、従来の製法によって得られた杜仲茶とを
比較した官能試験は、図3に示すように、色、味、香り
の点で、従来の杜仲茶より優れていた。
【0037】なお、乾燥後、杜仲の生葉を火入れしたも
のと火入れしないものとを比較した場合、色の点は両者
緑で鮮やかであるが、火入れしたものは、火入れしない
ものに比べ、味、香りの点が優れていた。
【0038】また、本実施例による杜仲茶(火入れ後、
杜仲茶を粉末状にしたもの)、ウ−ロン茶、抹茶(平均
値)と比較しても、図4に示すように、良好な結果が得
られた。特に、粉末状にした杜仲茶100g当たり、ゲニポ
シド酸が2300mg、総ビタミンCが240mg であった。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の杜仲の生葉の保管方法に
よれば、杜仲の生葉を暗室内に約1℃〜約20℃(より
望ましくは、約10℃〜約15℃)に保っことができる
ため、杜仲の生葉を生木にある葉の緑色に保つことがで
き、杜仲の生葉を利用して杜仲茶を製造した場合、緑色
の杜仲茶を得ることができる。
【0040】なお、約1℃未満であると、摘み取った杜
仲の葉が凍結してしまう不都合を生じ、約20℃を越え
ると、杜仲の生葉の酸化酵素の活性が増長される不都合
を生じる。
【0041】また、請求項2記載の杜仲茶の製造方法に
よれば、杜仲の生葉を利用するため、日本茶と同様、お
湯を通したときに、鮮やかな緑色を得ることができ、ま
た、杜仲の生葉は、日本茶の葉及び葉脈よりもかなり大
きいが、乾燥した杜仲の生葉を細かく裁断し、裁断後、
裁断した結果、杜仲の生葉の表面に生じた水分を乾燥さ
せるため、より乾燥でき杜仲茶を長く貯蔵に耐えさせる
ことができる。
【0042】また、請求項3記載の杜仲茶の製造方法に
よれば、杜仲の生葉を利用するため、日本茶と同様、お
湯を通したときに、鮮やかな緑色を得ることができ、ま
た、杜仲の生葉は、日本茶の葉及び葉脈よりもかなり大
きいが、蒸気で蒸す際、杜仲の生葉を裁断して小さく
し、蒸気による加熱むらをなくして酸化酵素の活力を失
わせることができ、しかも、乾燥した杜仲の生葉を細か
く裁断し、裁断後、裁断した結果、杜仲の生葉の表面に
生じた水分を乾燥させるため、より乾燥でき杜仲茶を長
く貯蔵に絶えさせることができ、更に、杜仲の生葉を裁
断して処理するため、既存の日本茶を製造する機器を利
用して製造することができる。
【0043】また、請求項4記載の杜仲茶の製造方法に
よれば、前述した請求項3記載の杜仲茶の製造方法の発
明の効果に加え、火入れした結果、従来の天日乾燥した
杜仲の葉を利用した杜仲茶のような渋みが消えてまろや
かな甘みの味を生じ、また、従来の天日乾燥した杜仲の
葉を利用した杜仲茶のような青臭みがかった薬くさい香
りが消えて風味のある香りを生じる。
【0044】また、請求項5記載の杜仲茶の製造方法に
よれば、前述した請求項4記載の杜仲茶の製造方法の発
明の効果に加え、火入れ後、杜仲の生葉を長さ約3mmを
越えて切断すると、杜仲の生葉の糸状の繊維が繋がって
見栄えが悪いと共に使い勝手が悪くなってしまうが、本
発明のように、仕上げ工程において、火入れ工程の後、
杜仲の生葉を粉末状に粉砕するか、又は、火入れ工程の
後、杜仲の生葉を長さ約1mm〜約3mmに切断するから、
杜仲の生葉の糸状の繊維が切断され、見栄えも良くなる
と共に使い勝手も良好となる。
【0045】また、請求項6記載の杜仲茶の製造方法に
よれば、杜仲の生葉を利用するため、日本茶と同様、お
湯を通したときに、鮮やかな緑色を得ることができ、ま
た、杜仲の生葉は、日本茶の葉及び葉脈よりもかなり大
きいが、蒸気で蒸す際、杜仲の生葉を裁断して小さく
し、蒸気による加熱むらをなくして酸化酵素の活力を失
わせることができ、しかも、乾燥した杜仲の生葉を細か
く裁断し、裁断後、裁断した結果、杜仲の生葉の表面に
生じた水分を乾燥させるため、より乾燥でき杜仲茶を長
く貯蔵に絶えさせることができ、更に、杜仲の生葉を裁
断して処理するため、既存の日本茶を製造する機器を利
用して製造することができ、また、火入れした結果、従
来の天日乾燥した杜仲の葉を利用した杜仲茶のような渋
みが消えてまろやかな甘みの味を生じ、また、従来の天
日乾燥した杜仲の葉を利用した杜仲茶のような青臭みが
かった薬くさい香りが消えて風味のある香りを生じ、火
入れ後、杜仲の生葉を長さ約3mmを越えて切断すると、
杜仲の生葉の糸状の繊維が繋がって見栄えが悪いと共に
使い勝手が悪くなってしまうが、本発明のように、仕上
げ工程において、火入れ工程の後、杜仲の生葉を粉末状
に粉砕するか、又は、火入れ工程の後、杜仲の生葉を長
さ約1mm〜約3mmに切断するから、杜仲の生葉の糸状の
繊維が切断され、見栄えも良くなると共に使い勝手も良
好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の対象である杜仲の生
葉を実物大で示す概略的正面図である。
【図2】図2は、日本茶の生葉を実物大で示す概略的正
面図である。
【図3】図3は、本発明の実施例による杜仲茶と、従来
の製法によって得られた杜仲茶とを比較した官能試験結
果を示したものである。
【図4】図4は、本実施例による杜仲茶(火入れ後、杜
仲茶を粉末状にしたもの)、ウ−ロン茶、抹茶(平均
値)を分析した結果を示したものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】日光を遮断し、約1℃〜約20℃に保った
    暗室内に、杜仲茶の原料となる杜仲の生葉を入れて、該
    杜仲の生葉を保管することを特徴とする杜仲の生葉の保
    管方法。
  2. 【請求項2】杜仲の生葉を蒸気で蒸し、 蒸した前記杜仲の生葉を冷却し、 その後、冷却した前記杜仲の生葉を揉みながら前記杜仲
    の生葉に含まれる水分を乾燥させ、 その後、乾燥した前記杜仲の生葉を細かく裁断し、 その後、裁断して前記杜仲の生葉の表面に生じた水分を
    乾燥させて製造することを特徴とする杜仲茶の製造方
    法。
  3. 【請求項3】杜仲の生葉を裁断し、 裁断した前記杜仲の生葉を蒸気で蒸し、 蒸した前記杜仲の生葉を冷却し、 その後、冷却した前記杜仲の生葉を揉みながら前記杜仲
    の生葉に含まれる水分を乾燥させ、 その後、乾燥した前記杜仲の生葉を細かく裁断し、 その後、裁断して前記杜仲の生葉の表面に生じた水分を
    乾燥させて製造することを特徴とする杜仲茶の製造方
    法。
  4. 【請求項4】杜仲の生葉の表面に生じた水分を乾燥させ
    た後、前記杜仲の生葉を火入れすることを特徴とする請
    求項2又は請求項3記載の杜仲茶の製造方法。
  5. 【請求項5】杜仲の生葉の表面に生じた水分を乾燥させ
    た後、前記杜仲の生葉を火入れし、火入れ後、前記杜仲
    の生葉を粉末状に粉砕するか、又は、前記火入れ後、前
    記杜仲の生葉を長さ約1mm〜約3mmに切断することを特
    徴とする請求項2又は請求項3記載の杜仲茶の製造方
    法。
  6. 【請求項6】杜仲の生葉を裁断する第1の裁断工程と、 この第1の裁断工程の後、裁断した前記杜仲の生葉を蒸
    す蒸し工程と、 この蒸し工程の後、蒸された前記杜仲の生葉を冷却する
    冷却工程と、 この冷却工程の後、冷却された前記杜仲の生葉をもみな
    がら乾燥させる粗揉工程と、 この粗揉工程の後、前記杜仲の生葉に力を加えて、前記
    杜仲の生葉の水分を浮き出させるように強く揉む揉捻工
    程と、 この揉捻工程の後、前記杜仲の生葉を乾燥させながら揉
    む中揉工程と、 この中揉工程の後、前記杜仲の生葉を乾燥させる第1の
    乾燥工程と、 この第1の乾燥工程の後、乾燥した前記杜仲の生葉を裁
    断する第2の裁断工程と、 この第2の裁断工程の後、裁断して前記杜仲の生葉の表
    面に生じた水分を乾燥させる第2の乾燥工程と、 この第2の乾燥工程の後、前記杜仲の生葉の内部の水分
    を乾燥させる火入れ工程と、 この火入れ工程の後、前記杜仲の生葉を粉末状に粉砕す
    るか、又は、前記火入れ工程の後、前記杜仲の生葉を長
    さ約1mm〜約3mmに切断する仕上げ工程と、を含むこと
    を特徴とする杜仲茶の製造方法。
JP27315596A 1996-10-16 1996-10-16 杜仲の生葉の保管方法及び杜仲茶の製造方法 Pending JPH10117748A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27315596A JPH10117748A (ja) 1996-10-16 1996-10-16 杜仲の生葉の保管方法及び杜仲茶の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27315596A JPH10117748A (ja) 1996-10-16 1996-10-16 杜仲の生葉の保管方法及び杜仲茶の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10117748A true JPH10117748A (ja) 1998-05-12

Family

ID=17523883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27315596A Pending JPH10117748A (ja) 1996-10-16 1996-10-16 杜仲の生葉の保管方法及び杜仲茶の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10117748A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10150961A (ja) * 1996-11-21 1998-06-09 Green Tochiyuu Japan:Kk 杜仲葉茶葉及びその製造方法
JP2000201659A (ja) * 1999-01-14 2000-07-25 Nichiharachiyou 冬虫夏草茶
JP2005289951A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 杜仲葉成分を含むリパーゼ阻害剤
JP2005289950A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 杜仲葉水抽出成分を含むリパーゼ阻害剤
JP2005287469A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 緑色の杜仲茶葉および杜仲葉緑色粉末の製造方法
JP2007135580A (ja) * 2005-10-19 2007-06-07 Hekizanen:Kk 緑色の杜仲茶葉及び/又は桑茶葉の製造方法並びに該方法による乾燥茶葉及び粉末飲料
WO2007102438A1 (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. 杜仲葉水抽出物の分画物、および当該分画物を含む抗肥満剤
JP2008263922A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Hekizanen:Kk 緑色の乾燥茶葉の製造方法並びに該方法による乾燥茶葉及び粉末飲料
JP2010041947A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 杜仲葉乾燥物から調製される抽出液、該抽出液の食品加工物及び杜仲葉乾燥物
CN106770695A (zh) * 2016-05-21 2017-05-31 广州今典精方药业有限公司 杜仲定性定量中药饮片的质量标准与制造工艺

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63317061A (ja) * 1987-06-18 1988-12-26 Yoshio Takai 緑色粉末化杜仲葉およびその製造方法
JPH03240471A (ja) * 1990-02-19 1991-10-25 Hitachi Zosen Corp 杜仲茶の製造方法
JPH09187258A (ja) * 1996-01-12 1997-07-22 Yoshihide Hamano グリーン緑葉杜仲茶の製造法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63317061A (ja) * 1987-06-18 1988-12-26 Yoshio Takai 緑色粉末化杜仲葉およびその製造方法
JPH03240471A (ja) * 1990-02-19 1991-10-25 Hitachi Zosen Corp 杜仲茶の製造方法
JPH09187258A (ja) * 1996-01-12 1997-07-22 Yoshihide Hamano グリーン緑葉杜仲茶の製造法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10150961A (ja) * 1996-11-21 1998-06-09 Green Tochiyuu Japan:Kk 杜仲葉茶葉及びその製造方法
JP2000201659A (ja) * 1999-01-14 2000-07-25 Nichiharachiyou 冬虫夏草茶
WO2005099735A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-27 Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. 杜仲葉成分を含むリパーゼ阻害剤
JP2005289950A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 杜仲葉水抽出成分を含むリパーゼ阻害剤
JP2005287469A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 緑色の杜仲茶葉および杜仲葉緑色粉末の製造方法
WO2005099488A1 (ja) * 2004-03-31 2005-10-27 Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. 緑色の杜仲茶葉および杜仲葉緑色粉末の製造方法
JP2005289951A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 杜仲葉成分を含むリパーゼ阻害剤
JP4589029B2 (ja) * 2004-03-31 2010-12-01 小林製薬株式会社 緑色の杜仲茶葉および杜仲葉緑色粉末の製造方法
JP2007135580A (ja) * 2005-10-19 2007-06-07 Hekizanen:Kk 緑色の杜仲茶葉及び/又は桑茶葉の製造方法並びに該方法による乾燥茶葉及び粉末飲料
WO2007102438A1 (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd. 杜仲葉水抽出物の分画物、および当該分画物を含む抗肥満剤
JP2007238449A (ja) * 2006-03-03 2007-09-20 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 杜仲葉水抽出物の分画物、および当該分画物を含む抗肥満剤
JP2008263922A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Hekizanen:Kk 緑色の乾燥茶葉の製造方法並びに該方法による乾燥茶葉及び粉末飲料
JP2010041947A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Kobayashi Pharmaceut Co Ltd 杜仲葉乾燥物から調製される抽出液、該抽出液の食品加工物及び杜仲葉乾燥物
CN106770695A (zh) * 2016-05-21 2017-05-31 广州今典精方药业有限公司 杜仲定性定量中药饮片的质量标准与制造工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103262916B (zh) 一种毛峰茶的加工方法
ES2250372T3 (es) Elaboracion de te negro.
US20070071870A1 (en) Tea process
KR101216108B1 (ko) 열에 의한 갈변 및 탄화현상이 억제된 차 및 그 제조방법
JP4718624B2 (ja) 緑色の桑茶葉の製造方法並びに該方法による乾燥茶葉及び粉末飲料
CN105166099A (zh) 绿茶的加工方法
KR100863817B1 (ko) 연잎 차 및 이의 제조방법
JPH10117748A (ja) 杜仲の生葉の保管方法及び杜仲茶の製造方法
CN110800817B (zh) 一种嫩甜香型颗粒红茶的制备方法
CN107087696A (zh) 一种桑叶茶和桑叶茶粉及其生产工艺
CN108378157A (zh) 一种提高紫红芽茶树品种红茶品质的加工方法
JPH03240471A (ja) 杜仲茶の製造方法
JPH09206019A (ja) 乾燥桑葉および桑葉粉末の製造方法
TWI540973B (zh) ***式菸製品
JPS63169933A (ja) 粉茶の製法
JP3084358B2 (ja) 杜仲葉茶葉及びその製造方法
JPH05153941A (ja) 発酵桑茶及びその製造方法
KR101367995B1 (ko) 식감이 향상된 반건조 오디의 제조방법 및 이를 이용하여 제조된 반건조 오디
JPH01128774A (ja) 醗酵杜仲茶およびその製造方法
KR100952877B1 (ko) 헛개차의 제조방법
CN105454569A (zh) 一种女贞叶茶的加工制作方法
JPS62186746A (ja) 緑茶の製法
JP3889240B2 (ja) 緑茶組成物及びその製造方法
JP2019195320A (ja) 新香味茶の製造方法
JPS6215170B2 (ja)