JP2000199016A - 等速ジョイントの高周波焼入装置 - Google Patents
等速ジョイントの高周波焼入装置Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
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- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
対して同じ位置で高周波焼入を施すことができるように
する。 【構成】 6つの溝が形成されたカップ部WCとこのカ
ップ部WCから突出したシャフト部WSとが一体に形成
された等速ジョイントWのカップ部WCとシャフト部W
Sとを等速ジョイントWを移動させることなく高周波焼
入する高周波焼入装置であって、カップ部WCの内部に
配置されるカップ部用焼入コイル500と、カップ部W
Cの内側面に焼入液Lを噴射するカップ部用ジャケット
550と、カップ部WCに外側から焼入液Lを噴射する
外周ジャケット270と、シャフト部WSの周囲に配置
されるシャフト部用焼入コイル600と、シャフト部W
Sに焼入液Lを噴射するシャフト部用ジャケット660
と、載置した等速ジョイントWを回転駆動するワーク載
置台700とを備えており、前記外周ジャケット270
は略U字形状に形成されており、シャフト部用焼入コイ
ル600は外周ジャケット270の開放271側からシ
ャフト部WSを加熱するようになっている。
Description
に用いられる等速ジョイントのカップ部とシャフト部と
に同じ場所で、等速ジョイントを移動させることなく高
周波焼入を施す等速ジョイントの高周波焼入装置に関す
る。
れたカップ部と、このカップ部から突出したシャフト部
とから構成されている。かかる等速ジョイントには、カ
ップ部の内側面と、シャフト部の表面とに高周波焼入が
施される。
周波加熱するカップ部用焼入コイルと、カップ部の内面
側に焼入液を噴射するカップ部用ジャケットと、カップ
部の外周面に焼入液を噴射する外周ジャケットと、シャ
フト部を高周波加熱するシャフト部用焼入コイルと、シ
ャフト部に焼入液を噴射するシャフト部用ジャケットと
を有している。
高周波焼入装置であると、シャフト部の高周波焼入が終
了すると、等速ジョイントをシャフト部用焼入コイルの
ある位置からカップ部用焼入コイルのある位置へと移動
させてカップ部の高周波焼入を行う。
波焼入とシャフト部の高周波焼入とが別個の位置で行わ
れるのは次のような理由による。
カップ部を外側からカバーするようになっている。しか
も、この外周ジャケットは、カップ部の加熱時に先に高
周波焼入が施されたシャフト部にカップ部からの熱が伝
わらないようにするためと、カップ部が肉薄のため加熱
が外側まで達しないようにするためと、カップ部の歪を
少くするため、カップ部とシャフト部との境目にも焼入
液を噴射するようになっている。従って、この外周ジャ
ケットの上端は、シャフト部にまで達している。すなわ
ち、外周ジャケットはカップ部より背高に形成されてい
るのである。よって、シャフト部を加熱するシャフト部
用焼入コイルは、外周ジャケットが邪魔になってシャフ
ト部を加熱する位置に設けることができないのである。
このため、シャフト部に高周波焼入を施してからカップ
部に高周波焼入を施すようにしている。または、カップ
部に高周波焼入を施してから、シャフト部に対する高周
波焼入を別の位置で施す。
部の高周波焼入とカップ部の高周波焼入とを別個の位置
で行うと、等速ジョイントの移動が必要となるととも
に、それぞれの位置での等速ジョイントの位置決めが必
要となるため、生産効率には一定の限度があった。ま
た、高周波焼入装置を設置する大きなスペースが必要と
なる。さらに、異なる別個の位置でカップ部とシャフト
部と焼入を行うため、コストの低減にも一定の限界があ
った。
で、等速ジョイントのカップ部とシャフト部とに対して
同じ位置で、等速ジョイントを移動させることなく高周
波焼入を施すことができる等速ジョイントの高周波焼入
装置を提供することを目的としている。
ントの高周波焼入装置は、カップ部とこのカップ部から
突出したシャフト部とが一体に形成された等速ジョイン
トのカップ部とシャフト部とを等速ジョイントを移動さ
せることなく高周波焼入する高周波焼入装置であって、
カップ部の内部に配置されるカップ部用焼入コイルと、
カップ部の内側面に焼入液を噴射するカップ部用ジャケ
ットと、カップ部に外側から焼入液を噴射する外周ジャ
ケットと、シャフト部の周囲に配置されるシャフト部用
焼入コイルと、シャフト部に焼入液を噴射するシャフト
部用ジャケットと、載置した等速ジョイントを回転駆動
するワーク載置台とを備えており、前記外周ジャケット
は略U字形状に形成されており、シャフト部用焼入コイ
ルは外周ジャケットの開放側からシャフト部を加熱する
ようになっている。
等速ジョイントの高周波焼入装置の概略的正面図、図2
は本発明の実施の形態に係る等速ジョイントの高周波焼
入装置の概略的平面図、図3は本発明の実施の形態に係
る等速ジョイントの高周波焼入装置に用いられるカップ
部用焼入コイルの概略的斜視図、図4は本発明の実施の
形態に係る等速ジョイントの高周波焼入装置に用いられ
るシャフト部用焼入コイルの概略的斜視図、図5は本発
明の実施の形態に係る等速ジョイントの高周波焼入装置
の動作を説明するタイミングチャートである。
の高周波焼入装置は、6つの溝が形成されたカップ部W
Cとこのカップ部WCから突出したシャフト部WSとが
一体に形成された等速ジョイントWのカップ部WCとシ
ャフト部WSとを高周波焼入する高周波焼入装置であっ
て、カップ部WCの内部に配置されるカップ部用焼入コ
イル500と、カップ部WCの内側面に焼入液Lを噴射
するカップ部用ジャケット550と、カップ部WCに外
側から焼入液Lを噴射する外周ジャケット270と、シ
ャフト部WSの周囲に配置されるシャフト部用焼入コイ
ル600と、シャフト部WSに焼入液Lを噴射するシャ
フト部用ジャケット660と、載置した等速ジョイント
Wを回転駆動するワーク載置台700とを備えており、
前記外周ジャケット270は略U字形状に形成されてお
り、シャフト部用焼入コイル600は外周ジャケット2
70の開放271側からシャフト部WSを加熱するよう
になっている。
及び図3に示すように、一対の給電導体510と、両端
がこれら給電導体510に接続されたスパイラル状の加
熱導体520とを有している。一方の給電導体510
は、加熱導体520の内側を通過するようになってい
る。また、加熱導体520の径は、カップ部WCの内径
より若干小さく設定されている。
の角パイプを折曲形成したものであって、内部に冷却液
が流通するようになっている。
心、すなわち加熱導体520の中心位置には、カップ部
WCの内側面に焼入液Lを噴射するカップ部用ジャケッ
ト550が配置されている。このカップ部用ジャケット
550の先端は、焼入液Lを噴射する噴射孔551とな
っている。かかるカップ部用ジャケット550は、噴射
孔551がカップ部WCの底部に対向するようにカップ
部WCに挿入されるので、ここから噴射された焼入液L
はカップ部WCの内側面の全面に注がれることになる。
図1及び図4に示すように、半導体開放鞍型の焼入コイ
ルである。すなわち、一対の給電導体610と、この給
電導体610にそれぞれ接続された一対の略1/4円弧
状の第1の円弧状導体620と、この第1の円弧状導体
620にそれぞれ接続された一対の加熱導体630と、
この加熱導体630を接続する略1/2円弧状の第2の
円弧状導体640とを有している。
導体610、620、630、640は中空パイプから
構成され、その内部に冷却液が流通されるようになって
いる。従って、冷却液は、一方の給電導体610→一方
の第1の円弧状導体620→一方の加熱導体630→第
2の円弧状導体640→他方の加熱導体630→他方の
第1の円弧状導体620→他方の給電導体610の順に
流れる。
ト部WSに焼入液Lを噴射するものであって、シャフト
部用焼入コイル600の両側に設置されている。しか
も、このシャフト部用ジャケット660は、シャフト部
WSより若干高い位置にあり、焼入液Lを斜め下方向に
噴射するようになっている。
ケット270が設置されている。この外周ジャケット2
70は、カップ部WCの加熱時の過熱を防止するための
ものである。かかる外周ジャケット270は、平面視略
U字形状に形成されている。すなわち、この外周ジャケ
ット270は、一方が開放されているものである。
は、シャフト部WSにカップ部WCの熱が伝わらないよ
うにするため、かつ焼入液Lの流れをよくし、均一に冷
却するために斜め下方向に噴射しているため、、カップ
部WCの高さより若干高く設定されている。従って、こ
の外周ジャケット270から噴射される焼入液Lの一部
は、シャフト部WSの基端側にも噴射されるようになっ
ている。
る焼入液Lは、カップ部の外周面に対して垂直やや下向
きに当たるようになっている。
ジョイントWを載置するものである。かかるワーク載置
台700は、カップ部用焼入コイル500やカップ部用
ジャケット550が通過するための開口711が開設さ
れた回転台710と、この回転台710の下面側に設け
られるベアリング720と、このベアリング720を受
ける固定台730と、前記回転台710の縁部に設けら
れたギア713に噛合する出力ギア820と、この出力
ギア820を回転駆動する駆動部810とを有してい
る。従って、回転台710は、回転可能になっている。
ようにしてリング状の絶縁性のスペーサ712が設けら
れている。このスペーサ712の上に等速ジョイントW
のカップ部WCの下端部分が載置されることによって、
等速ジョイントWがワーク載置台700の上に載置され
るのである。なお、ワーク載置台700は、等速ジョイ
ントWを過熱した際のコンセントリングの役目(すなわ
ち、等速ジョイントWの下端部分の加熱を防止する役
目)をも果たす。また、このスペーサ712の外側に
は、等速ジョイントWを固定する固定治具714が設け
られている。
コイル500やカップ部用ジャケット550を通過させ
るための開口731が開設されている。
830で支持された等速ジョイントWは、駆動部810
によって回転台710とともに回転するようになる。な
お、駆動部810は、インバータモータにより、シャフ
ト部WSとカップ部WCを焼入する際、回転を変化させ
ることができる。
周波焼入装置による高周波焼入作業について説明する。
ジョイントWがワーク載置台700の上に搬送されてく
る。そして、カップ部WCの内周面にカップ部用焼入コ
イル500が挿入されるとともに、シャフト部WSの周
囲にシャフト部用焼入コイル600が配置される。な
お、等速ジョイントWのカップ部WCの下端部分は、ス
ペーサ712の上に載置される。また、この作業中は、
等速ジョイントWはワーク載置台700によって回転さ
れている。
0にシャフト部用カレントトランス900から出力端子
910を介して電流を供給し、シャフト部WSを加熱す
る。この際、外周ジャケット270の開放371側から
シャフト部用焼入コイル600がスライドしてセットさ
れるので、外周ジャケット270の高さがカップ部WC
の高さより若干高くても、シャフト部用焼入コイル60
0は確実にシャフト部WSを加熱することができる。
時に外周ジャケット270からカップ部WCの外周面に
焼入液Lを噴射するようにしてもよいし、しなくともよ
い。これは、等速ジョイントWに要求されるスペックに
応じて適宜変更する。
のと同時に、シャフト部用ジャケット660から焼入液
Lを噴射してシャフト部WSを冷却し、シャフト部WS
に高周波焼入を施す。
定時間T2 からカップ部用焼入コイル500にカップ部
用カレントトランス930から出力端子940を介して
電流の供給を開始する。
してから所定時間T3 になると、カップ部用焼入コイル
500への給電が停止される。これと同時に、カップ部
用ジャケット550から焼入液Lが噴射され、カップ部
WCの高周波焼入が行われる。この時点(T3 )では、
シャフト部用ジャケット660からの焼入液Lの噴射は
継続され、カップ部用ジャケット550からの焼入液L
の噴射中(T4 )において、シャフト部用ジャケット6
60からの焼入液Lの噴射が終了する。
らの焼入液Lの噴射が終了した後に時間T5 において、
外周ジャケット270からの焼入液Lの噴射が終了す
る。
ーク搬出装置によって搬出し、次の新たな等速ジョイン
トWがワーク搬入装置によって搬入され、同様のサイク
ルで高周波焼入が施される。なお、カップ部用ジャケッ
ト500からの焼入液Lは、開口711、731を介し
て外部に排出される。
入装置は、カップ部とこのカップ部から突出したシャフ
ト部とが一体に形成された等速ジョイントのカップ部と
シャフト部とを等速ジョイントを移動させることなく高
周波焼入する高周波焼入装置であって、カップ部の内部
に配置されるカップ部用焼入コイルと、カップ部の内側
面に焼入液を噴射するカップ部用ジャケットと、カップ
部に外側から焼入液を噴射する外周ジャケットと、シャ
フト部の周囲に配置されるシャフト部用焼入コイルと、
シャフト部に焼入液を噴射するシャフト部用ジャケット
と、載置した等速ジョイントを回転駆動するワーク載置
台とを備えており、前記外周ジャケットは略U字形状に
形成されており、シャフト部用焼入コイルは外周ジャケ
ットの開放側からシャフト部を加熱するようになってい
る。
装置によると、シャフト部の高周波焼入とカップ部の高
周波焼入とを同じ位置で移動させることなく行うことが
できるので、従来のような等速ジョイントの移動やそれ
ぞれの位置での等速ジョイントの位置決めが不必要とな
るため、生産効率をより向上させることが可能となる。
また、高周波焼入装置の設置スペースも削減することが
できるとともに、コストの低減にも寄与するという効果
がある。
周波焼入装置の概略的正面図である。
周波焼入装置の概略的平面図である。
周波焼入装置に用いられるカップ部用焼入コイルの概略
的斜視図である。
周波焼入装置に用いられるシャフト部用焼入コイルの概
略的斜視図である。
周波焼入装置の動作を説明するタイミングチャートであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 カップ部とこのカップ部から突出したシ
ャフト部とが一体に形成された等速ジョイントのカップ
部とシャフト部とを等速ジョイントを移動させることな
く高周波焼入する高周波焼入装置において、カップ部の
内部に配置されるカップ部用焼入コイルと、カップ部の
内側面に焼入液を噴射するカップ部用ジャケットと、カ
ップ部に外側から焼入液を噴射する外周ジャケットと、
シャフト部の周囲に配置されるシャフト部用焼入コイル
と、シャフト部に焼入液を噴射するシャフト部用ジャケ
ットと、載置した等速ジョイントを回転駆動するワーク
載置台とを具備しており、前記外周ジャケットは略U字
形状に形成されており、シャフト部用焼入コイルは外周
ジャケットの開放側からシャフト部を加熱することを特
徴とする等速ジョイントの高周波焼入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00149399A JP3408982B2 (ja) | 1999-01-06 | 1999-01-06 | 等速ジョイントの高周波焼入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00149399A JP3408982B2 (ja) | 1999-01-06 | 1999-01-06 | 等速ジョイントの高周波焼入装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000199016A true JP2000199016A (ja) | 2000-07-18 |
JP3408982B2 JP3408982B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=11502989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00149399A Expired - Lifetime JP3408982B2 (ja) | 1999-01-06 | 1999-01-06 | 等速ジョイントの高周波焼入装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3408982B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003089822A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-03-28 | Denki Kogyo Co Ltd | 筒状部材内面の高周波焼入方法 |
JP2004169133A (ja) * | 2002-11-20 | 2004-06-17 | Fuji Electronics Industry Co Ltd | 等速ジョイント用高周波焼入装置 |
JP2007254838A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Ntn Corp | 等速ジョイント外輪の焼戻しのための内外コイルによる誘導加熱方法とその焼戻し用の内外コイル及び焼戻し装置 |
CN103139950A (zh) * | 2011-12-05 | 2013-06-05 | 高周波热錬株式会社 | 加热圈 |
CN113621770A (zh) * | 2021-08-13 | 2021-11-09 | 丰县飞洋金属制品有限公司 | 一种半轴淬火装置和应用于该装置的冷却***及淬火、冷却方法 |
-
1999
- 1999-01-06 JP JP00149399A patent/JP3408982B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4677149B2 (ja) * | 2001-09-19 | 2011-04-27 | 電気興業株式会社 | 筒状部材内面の高周波焼入方法 |
JP2004169133A (ja) * | 2002-11-20 | 2004-06-17 | Fuji Electronics Industry Co Ltd | 等速ジョイント用高周波焼入装置 |
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US10582575B2 (en) | 2011-12-05 | 2020-03-03 | Neturen Co., Ltd. | Heating coil |
CN113621770A (zh) * | 2021-08-13 | 2021-11-09 | 丰县飞洋金属制品有限公司 | 一种半轴淬火装置和应用于该装置的冷却***及淬火、冷却方法 |
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