JP2000189289A - 乗り物用シ―トパッド - Google Patents

乗り物用シ―トパッド

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JP2000189289A
JP2000189289A JP10373204A JP37320498A JP2000189289A JP 2000189289 A JP2000189289 A JP 2000189289A JP 10373204 A JP10373204 A JP 10373204A JP 37320498 A JP37320498 A JP 37320498A JP 2000189289 A JP2000189289 A JP 2000189289A
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JP
Japan
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seat pad
main part
hardness
pad
urethane
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Pending
Application number
JP10373204A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunikazu Takiwaki
邦一 滝脇
Masayuki Kubo
正之 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NHK Spring Co Ltd
Original Assignee
NHK Spring Co Ltd
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Publication date
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着座者のホールド性を確保できるとともにサ
イド部の異物感を緩和できるような乗り物用の異硬度シ
ートパッドを提供する。 【解決手段】 異硬度シートパッド10は、ポリウレタ
ンフォームからなるメイン部11と、メイン部11の左
右両側に前記メイン部の表面11aよりも着座者側に突
出するサイド部12とを有し、サイド部12はメイン部
11に比べて反発弾性率の低いポリウレタンフォーム2
0によって構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車等
の乗り物のシートに好適に使用されるシートパッドに関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の乗り物に使用されるシート
は、座部(シートクッション)と背もたれ(シートバッ
ク)とを備えて構成されている。これら座部と背もたれ
には、従来より、例えばポリウレタンフォームからなる
シートパッドが使われていた。この種のシートパッド
は、安全性あるいは快適性等の観点から、着座荷重を受
けるメイン部の左右両側に、着座者のホールド性を高め
るために、着座者の体側がわに突き出るサイド部を一体
に成形したものとなっている。
【0003】また、ホールド性をさらに高めかつ乗り心
地を良くする要求から、図3および図4に示すように、
メイン部1に比べてサイド部2を硬くしたいわゆる異硬
度パッド3も多用されている。従来は、このような異硬
度パッド3にみられるようにメイン部1とサイド部2と
の硬度差については考慮されていたが、反発弾性に関し
ては、通常、メイン部1とサイド部2とに同程度の反発
弾性のポリウレタンフォームが使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人が着
座した後の最終姿勢時には、図4中に着座ラインA,B
で示すように、異硬度化されたサイド部2に身体の一部
が触れ、メイン部1との硬度差のために異物感が発生し
ていた。特に体格の大きい着座者(ラインAで示す)の
場合にはメイン部1の撓みも大きいため、体格の小さい
着座者(ラインBで示す)と比較してサイド部2に接す
る面積が広くなり、その分、異物感が強くなる。
【0005】また、異物感を少しでも軽減する試みとし
て、図5に示すようにサイド部2にスリット4を形成し
てサイド部2の硬さを調整するようにしたシートパッド
3aも考えられた。しかしこのシートパッド3aは、ス
リット4を設けた個所が違和感の原因となったり、パッ
ド3aの発泡成形に用いるモールド型内にスリット形成
用の凸壁を設ける必要があることから、モールド型の構
造が複雑化するとともに、モールド型内にウレタン原料
を注入しにくくなり、パッド3aの品質が安定しないこ
とがあった。
【0006】従って本発明の目的は、ホールド性を維持
しながらも異物感の発生を回避できるような乗り物用シ
ートパッドを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】シートパッドの硬度は、
人が着座した状態での硬度を表すために、荷重を負荷す
ることによって厚み方向に所定量圧縮し、約20秒間経
過した応力緩和後の反力が測定される。これに対しシー
トパッドのホールド性能は、例えば車両がカーブ走行す
る時などに身体の横ずれを抑制する能力に依存し、荷重
が負荷されつつある比較的短時間のうちの反力が重要で
ある。
【0008】本発明者らは、ポリウレタンフォームの反
発弾性を下げると応力緩和が大きくなることに着目し、
低反発性のウレタンをサイド部に使用することで、サイ
ド部のホールド性を悪化させずにサイド部の実質的な硬
さ(荷重を負荷したのちの応力緩和後の測定値)を従来
よりも下げることで、異物感を大幅に下げることができ
ることを見出だした。
【0009】従って前記目的を果たすための本発明の乗
り物用シートパッドは、ポリウレタンフォームからなる
メイン部と、前記メイン部の左右両側にメイン部の表面
よりも着座者側に突出するサイド部とを有し、前記サイ
ド部は前記メイン部に比べて反発弾性率の低いポリウレ
タンフォームによって構成したことを特徴とする。
【0010】このような構成の本発明の異硬度シートパ
ッドであれば、着座後のメイン部とサイド部の実質的な
硬度差を従来品に比べて下げることができ、サイド部の
異物感が緩和されるとともに、カーブ走行時などのホー
ルド性が確保され、より安全で快適な乗り心地が得られ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の一実施形態につ
いて、図1および図2を参照して説明する。図1に示す
自動車用シート等に使われる異硬度シートパッド10
は、ポリウレタンフォームからなるメイン部11と、メ
イン部11の左右両側にメイン部11の表面11aより
も着座者側に突出するサイド部12とを有している。そ
してサイド部12はメイン部11に比べて反発弾性の低
いポリウレタンフォームによって構成されている。メイ
ン部11とサイド部12との境13が異硬度の境界とな
っている。図1において、線分Cは人が着座したときの
最終安定姿勢を示す着座ラインである。
【0012】従来のように単にサイド部12をメイン部
11よりも硬くしただけでは、部分的なサイド部12の
当たりが生じたり、異物感を生じる原因となる。そこで
この実施形態では、サイド部12の反発弾性率に関し、
メイン部11の反発弾性率よりも低反発な処方のポリウ
レタンフォーム20を用いている。ここで言う反発弾性
率は、所定の高さからパッドに向かって鉄球などを落下
させたときにパッドから跳ね返った高さの比率である。
【0013】この発明の一実施例として、メイン部11
に使われるウレタンフォームは、密度26kg/m3
着座20秒後の25%硬度が12kg/314cm2
反発弾性率40%である。これに対しサイド部12に使
われる低反発ウレタンフォーム20は、密度40kg/
3 、着座20秒後の25%硬度が17kg/314c
2 、反発弾性率18%である。
【0014】この実施例では、従来のHOTウレタンと
同様のポリオールとイソシアネート成分を主体とし、整
泡剤や触媒等を添加したメイン原料を発泡成形用のモー
ルド型のメイン部成形用の部分に注入ヘッドによって注
入し、かつ、サイド部12を成形する部分には前述の低
反発ウレタン用に処方された異硬度部原料を注入し、モ
ールド型を閉めて発泡させ、所定時間キュアすることに
より、メイン部11とサイド部12とが一体化した所望
形状のHOTウレタン製品を得るようにしている。
【0015】図2は、上記実施例品のサイド部12に用
いる低反発HOTウレタンと、従来のサイド部に用いら
れているHOTウレタンとについて、それぞれのテスト
品を負荷速度500mm/分で厚み方向に25%圧縮
し、その後、20秒間の応力緩和過程での反力を測定し
た結果(静荷重応力緩和線図)である。実施例品と従来
品の25%圧縮時の硬度はいずれも31kgf/314
cm2 で等しいが、20秒後(応力緩和後)の硬度を比
較すると、従来のウレタンは24kgfであったのに対
し、本実施例の低反発ウレタンは17kgfと、小さな
値を示した。
【0016】すなわち実施例品は、車両がカーブ走行す
る際などの比較的短時間に生じる荷重負荷過程での横ず
れを抑える能力に関し、従来品と遜色のない良好なホー
ルド性を発揮できる。そして着座者が着座後に異物感を
感じる時点での硬さに関しては、従来品の24kgfに
対して実施例品では17kgfと、7kgf下がること
により、従来品と比較して柔らかく感じることができる
ようになる。
【0017】次表1は、従来の異硬度シートパッドと前
記実施例の異硬度シートパッド10の密度と硬度および
反発弾性を比較したものである。従来品(比較例)の異
硬度パッドの着座20秒後の25%硬度は、メイン部が
12kgf/314cm2 、サイド部が24kgf/3
14cm2 で硬度差が12kgf、反発弾性がメイン
部,サイド部とも40%であり、異物感を生じていた。
【0018】これに対し本発明の実施例品では、サイド
部12に用いるウレタンフォームの反発弾性率を18%
に下げたことによって応力緩和が大きくなり、着座20
秒後の25%硬度は、メイン部が12kgf/314c
2 、サイド部が17kgf/314cm2 で硬度差5
kgfと減少している。なお、表1においてコア密度と
あるのは、ウレタンフォーム表面のスキン層を除く実質
的なウレタンフォームの密度を示している。
【0019】
【表1】
【0020】このような構成の本実施例の異硬度シート
パッド10であれば、着座後ある程度時間が経過したの
ちのメイン部11とサイド部12の実質的な硬度差を従
来品に比べて下げることができ、着座者の身体とサイド
部12との接触部が身体によくなじむ。しかもサイド部
12の密度と硬度はメイン部11よりも高いため、着座
者の体格差にかかわらず良好なホールド性が確保される
とともに、従来発生していた異物感を解消できた。しか
も本実施例のサイド部12に用いるHOTウレタンは、
従来のシートパッドに用いられていたHOTウレタンの
反発弾性を下げるような処方に変えるだけでよく、他の
物性値を変えることなく実施できるものである。
【0021】なお、この発明はシートクッションに限ら
ず、シートバックにも適用することができる。またこの
発明を実施するに当たって、メイン部やサイド部の形状
をはじめとして、この発明の構成要素の形状や物性等を
適宜に変形して実施できることは言うまでもない。前記
実施形態ではホットキュアウレタンを用いる例について
説明したが、この発明を実施するに当たって、HR(Hi
gh Resiliency )コールドキュアウレタンが適用されて
もよい。
【0022】
【発明の効果】本発明の異硬度シートパッドによれば、
着座後のサイド部が身体によくなじむため、体格等にか
かわらず異物感を緩和できるとともに、カーブ走行時な
どにはサイド部が従来と同等のホールド性を確保でき、
安全で快適な乗り心地が得られる。そして本発明によれ
ば、スリットを設ける従来例(図5)のようなスリット
部の違和感を生じることがなく、狭いスリット内への注
入により発生する問題が解消され、ウレタン原料を注入
しやすく、安定した品質のシートパッドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示すシートパッドの断
面図。
【図2】 本発明と従来のシートパッドを圧縮したとき
の経過時間と荷重との関係を示す静荷重応力緩和線図。
【図3】 シートパッドの斜視図。
【図4】 図3中のIV−IV線に沿う従来のシートパッド
の断面図。
【図5】 スリットを形成した従来例を示すシートパッ
ドの断面図。
【符号の説明】
10…異硬度シートパッド 11…メイン部 12…サイド部 20…低反発ウレタンフォーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 75:00 105:04 B29L 31:58 Fターム(参考) 3B084 BA00 CA07 CB01 3B096 AA01 AB06 AB07 AD07 4F204 AA31 AG20 AH26 EA01 EB01 EB28

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタンフォームからなるメイン部
    と、 前記メイン部の左右両側に前記メイン部の表面よりも着
    座者側に突出するサイド部とを有し、 前記サイド部は前記メイン部に比べて反発弾性率の低い
    ポリウレタンフォームによって構成したことを特徴とす
    る乗り物用シートパッド。
JP10373204A 1998-12-28 1998-12-28 乗り物用シ―トパッド Pending JP2000189289A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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