JP2000168864A - 盗難防止機能付のケ―ス - Google Patents

盗難防止機能付のケ―ス

Info

Publication number
JP2000168864A
JP2000168864A JP10376237A JP37623798A JP2000168864A JP 2000168864 A JP2000168864 A JP 2000168864A JP 10376237 A JP10376237 A JP 10376237A JP 37623798 A JP37623798 A JP 37623798A JP 2000168864 A JP2000168864 A JP 2000168864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slider
case
product
stopper
guide means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10376237A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuhiro Mitsuyama
益弘 光山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Co Ltd
Original Assignee
Nissin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Co Ltd filed Critical Nissin Co Ltd
Priority to JP10376237A priority Critical patent/JP2000168864A/ja
Publication of JP2000168864A publication Critical patent/JP2000168864A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Packaging For Recording Disks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品の盗難防止機能付のケースを提供す
る 【解決手段】 ケース本体21の一側面に収納商品の下
縁側すべり脱出防止係合手段22付の開口23を設け、
ケース本体の上縁に設けたスライダ30の前進にともな
い作用部33を介しストッパ32を押し下げながら、収
納商品の上縁側面にストッパを係合する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術的分野】この発明は、商品例えば陳
列ディスクやビデオテープの盗難防止に役立つケースに
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ディスクやビデオテープなどの
商品を透明な合成樹脂製などの袋により包装して陳列す
ると、盗難(衣服のポケットやバッグなどに入れて)に
あうことが多い。
【0003】そこで、従来図28に示すようなケース1
に商品Aを収納して陳列し、商品Aの購入に際しカウン
タに商品Aの収納ケースを持参し、カウンタで店員によ
りケース1から商品Aを取り出し、そして商品Aを手渡
して盗難を防止するようにしている。勿論、ケース1に
ケース持ち出しを検知する周知の検知手段を設けておく
と、ケース1と共に商品Aの店外への持ち出しを未然に
防止することができる。
【0004】上記ケースの検知手段を設ける理由は、メ
ーカーから出荷される包装ずみ商品には、検知手段がな
いためである。
【0005】上記のケース1には、収納商品Aの抜き取
り防止手段が施してある。
【0006】この抜き取り手段は、図28から図30に
示すように、ケース1の一側面の開口2からケース1内
に下縁側を先行させて商品Aを挿入する。
【0007】このとき、開口2の下縁両コーナーに設け
てある係合部3が収納し終わった商品Aの下縁両コーナ
ーの外側に位置して商品Aのすべり脱出を防止する。
【0008】しかして、ケース1の上縁並列板4内側に
組み込んである昇降体5を押し下げると、押し下げにと
もない昇降体5の両側板に設けてある出没自在なテーパ
ー状の突起6が押し戻され、昇降体5の降下終了時に並
列板4の透孔7と突起6とが合致し、合致にともない図
29に示すように透孔7に突起6が押し戻し解除にとも
ない嵌り込み係止して昇降体5の上昇が阻止される。
【0009】すると、図29に示すように昇降体5の側
板から下向きに突出するストッパ片8が収納商品Aの上
縁外側面に位置して収納商品Aの上縁脱出が阻止され、
ケース1に対する商品Aの抜き取りが防止される。
【0010】ケース1から商品Aを抜き取る場合は、図
31及び図32に示すようにカウンタで専用の治具Bを
使用する。
【0011】この治具Bの使用に際し位置決め部材9に
より載置するケース1の位置決めを行いながら昇降体5
の両側(図32上下)の突起6に下側固定爪10と上側
レバー11による押し下げ可動爪12とを一致させる。
【0012】次いでレバー11により可動爪12を降下
すると、図33から図34に示すように固定爪10と可
動爪12とで両側の突起6を押し込んで透孔7から突起
6を脱出させると共に、固定爪10と可動爪12との爪
先が突起6のテーパー面部を利用して昇降体5を押し戻
す。
【0013】すると、ストッパ片8と商品Aの上縁との
係合関係を解除するので、ケース1から商品Aを抜き取
ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなケースの
よると、治具の定められた位置にケースとセットしなけ
れば可動爪と固定爪とによる突起の押し戻しができない
ので、位置決めに著しく手数がかかる。
【0015】また、位置決めが不完全な状態でレバーを
押し下げると、爪によりケースが破損することもある。
【0016】特に操作に手数がかかってスムーズなケー
スに対する商品の取り出しができない。
【0017】そこで、この発明の課題は、ケースから商
品の取り出しが極めてスムーズに行うことができるよう
にしたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、ケース本体の一側面に商品の出し入
れが可能で、かつ収納商品の下縁側のすべり脱出を防止
する係合手段付の開口を設け、またこのケース本体の頂
壁上側に前記ケース本体に設けてある適宜のガイド手段
によりスライドガイドされるスライダを設け、さらに上
記ケース本体の頂壁の上記開口側縁に復帰力に抗した押
し上げにともない収納商品の上縁側面に係合関係になる
ようなストッパを設け、さらに上記スライダに前進にと
もない上記ストッパの押し下げ作用部を設けた構成を採
用する。
【0019】また、スライダとガイド手段との対向面一
方に係止孔を、他方に上記スライダの前進終了時に上記
係止孔に自動的に嵌入係止するような係止片を設け、ま
た上記スライダとガイド手段との対向面間に上記係止片
の押し戻し係合解除板の差し込み間隙を設けた構成を採
用することもある。
【0020】さらに、ケース本体に一側面に障子の建て
込みのような姿勢での商品の出し入れが可能で、かつ収
納商品の上下縁が嵌り込み掛合する上側に深い掛合部と
下側に浅い掛合部を有する開口を設け、このケース本体
の頂壁外側に前記ケース本体に設けてある適宜のガイド
手段によりスライドガイドされるスライダを設け、また
上記ケース本体の頂壁に押し下げにともない上記深い掛
合部内に降下すると共に、収納商品の上方移動を止める
ような押し下げ部材を設け、さらに上記スライダに前進
にともない押し下げ部材の押し下げ作用部を設けた構成
を採用する。
【0021】また、スライダとガイド手段との対向面一
方に係止孔と、他方に上記スライダの前進終了時に自動
的に上記係止孔に嵌入係止するような係止片を設け、ま
た上記ガイド手段とスライダとの対向面間に上記係止片
の押し戻し係合解除板の差し込み間隙を設けた構成や、
浅い掛合部内に商品の下縁と前記浅い掛合部との係合関
係を解除する位置迄に商品の押し上げ用圧縮可能な弾性
部材を設けた構成を採用することもある。
【0022】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を添付図面
に基づいて説明する。
【0023】この発明の第1の実施形態では、図1から
図3に示すように、ケース本体21の一側面には、商品
Aの出し入れが可能で、かつ収納時における商品Aの下
縁側すべり脱出を防止する係合手段22付の開口23が
設けてある。
【0024】上記係合手段22付開口23を有するケー
ス本体21は、図示の場合側壁24と、この側壁24の
周縁から連なって側壁24の裏面側に突出する上下の対
向頂壁25及び底壁26と、前後の対向前壁27及び後
壁28とで構成され、周囲四面の頂壁25、底壁26、
前壁27、及び後壁28の開放面が商品Aの出し入れ用
の開口23になり、係合手段22は、図示の場合開口2
3の下縁両コーナーに三角形の壁を設けて形成し、開口
23からケース本体21内に商品Aをその下縁側を先行
させて嵌入し、そして収納し終ると、図2に示すように
商品Aの下縁両コーナーが係合手段22の内側に位置し
て係合関係になり、その結果商品Aのすべり脱出を防止
するようになっているが、例えば底壁26に商品Aの下
縁部が嵌り込む溝或いは開口23の両側縁下部に突部な
どを設けて、収納した商品Aのすべり脱出を防止するこ
ともある。
【0025】なお、ケース本体31は、例えば合成樹脂
成形によって形成され、底壁26、前壁27、後壁28
の中途などを一部欠除(勿論側壁24に貫窓を設けてお
くこともある)すると、軽量化や材料の節約化などをは
かることができる。
【0026】また、ケース本体21の頂壁25の上側に
は、ケース本体21に設けてある適宜のガイド手段29
によりスライドガイドされるスライダ30が設けてあ
る。
【0027】上記のガイド手段29は、図示の(図4に
示す)場合頂壁25の両側縁全長から上向きに突出して
並列する7字状のガイドレール31、31を並設して、
このガイドルール31、31の上縁溝部にガイドレール
31より短かい端面H形のスライダ30の両側板上縁部
を嵌入係合させてガイドするようにしたが、図5に示す
倒立L形の並列ガイドレール31や、図6及び図7に示
すガイド手段29とスライダ30との重なり面一方の蟻
溝とこの蟻溝に噛み合う突条とからなるガイドレール3
1を用いるが、その他の方法でガイドすることもある。
【0028】さらに、頂壁25の開口23側縁には、復
帰力に抗した押し下げにともないケース本体21に収納
してある商品Aの上縁側面の外側に係合関係になるよう
なストッパ32が設けてあり、スライダ30には、スラ
イダ30の前進にともないストッパ32を押し下げる作
用部33が設けてある。
【0029】上記のストッパ32は、図示の場合頂壁2
5に両側の末端が後壁28の方向に向くコ字状の切り込
み34を入れて、この切り込み34の内側にケース本体
21の成形の際一体的に設けてある。
【0030】その際、ストッパ32の上縁面を前壁27
の方向に向け登り傾斜状に突出させてあり、スライダ3
0に設けてある作用部33としてのスライダ30の側板
下縁に設けた先端方向(前壁27側)に登り傾斜するテ
ーパー状の盗み部(欠除部)のテーパー面をスライダ3
0の前進により移動させると、上記作用部33としての
テーパー面と、ストッパ32の上縁テーパー面とでスト
ッパ32を復帰力に抗して押し下げながら図8及び図9
に示すような収納商品Aの上縁側面の外側にストッパ3
2を位置させて係合関係にする。
【0031】すると、図9に示すようにストッパ32と
係合手段22とでケース本体21からの商品Aの取り出
しが阻止される。
【0032】なお、スライダ30を後退させると、作用
部33でのストッパ32の押し下げが解除され、復帰力
により元の位置に(ストッパ32の下縁と頂壁25の下
面とが同レベルに)、ストッパ32が戻る。すると、ス
トッパ32と商品Aの上縁との係合関係が解除されるの
で、ケース本体21から商品Aを取り出すことができ
る。
【0033】上記商品Aの取り出しは、カウンタにケー
ス本体21を持参すると、店員により行われる。陳列時
における商品Aの抜き取りは、スライダ30の後退操作
がわからないためと、かりにわかってもスライダ30の
後退操作をちゅうちょさせて商品Aの盗難防止に効果が
ある。
【0034】上記のストッパ32は、図示の頂壁25と
一体的に設ける以外に、例えば別に形成して頂壁に取付
ける方式(このとき、頂壁に設けた貫孔に取付板や重ね
置き板に設けたストッパを嵌入する)などで設けること
もあり、数は図示の二ケ所に限定されない。
【0035】なお、ストッパ32の正常な押し下げ状態
をはかるように並列ガイドレール31の前壁27側端を
連結する端壁35にスライダ30の前進側端を押し当て
て(図8に示す)スライダ30を停止させるようにした
が、例えばガイド手段29とスライダ30との重なり面
一方の凹部と他方の突部とを(図示省略)無理矢理に嵌
め合わす方式などで行うこともある。
【0036】この発明の第2の実施形態では、図10か
ら図14に示すように、第1実施形態のスライダ30と
ガイド手段29との対向面一方に係止孔36を、他方に
スライダの前進終了時に自動的に嵌入係止するような係
止片37を設ける。
【0037】上記の係止孔36は、スライダ30に、係
止片37は、頂壁25に(図示の場合)設けたが逆に設
けることも可能で、係止片37は、図示の場合頂壁25
に両端がスライダ30の後退方向に向くコ字状のスリッ
ト38を入れて、このスリット38の内側に設けると共
に、ケース本体21の成形の際に一体的に設け、かつ樹
脂のもつ弾力特性を利用してスライダ30の係止孔36
を有する面に自由端が押し付けられるようにしたが、別
の弾性を有する係止片37を適宜の手段で設けることも
できる。勿論、係止孔36と係止片37を頂壁25以外
の対向面に設けることもあり、数も図示の三ケ所に限定
されない。
【0038】また、係止片37と係止孔36との係合関
係にある対向面間には、係止片37押し戻し(係止孔3
6から係止片37の先端を脱出させて係合関係を解除す
る)係合解除板39の差し込み間隙40が設けてある。
【0039】上記の間隙40は、図示の場合スライダ3
0にH形の型材を用いたため、両側板を連結する連結板
の下側空隙を利用したが、スライダ30の形状により別
加工して(溝加工して)設けることもある。
【0040】上記のように構成すると、第1の実施形態
と同様にケース本体21に商品Aを収納し、スライダ3
0の前進によりストッパ32と係合手段22とでケース
本体21からの商品Aの抜き取りを防止する。
【0041】このとき、スライダ30の前進停止にとも
ない係止孔36に係止片37の先端が図12に示すよう
に嵌入係止(係止片37の起立方向の弾性により自動的
に)する。すると、スライダ30の後退方向のスライド
が阻止されて陳列時におけるケース本体21からの商品
Aの抜き取りを防止する。
【0042】商品Aの購入に際しカウンタにケース本体
21を持参する。カウンタでは、店員により間隙40に
係合解除板39を差し込む。差し込む係合解除板39の
先端が係止片37に当接すると、係止片37を押し倒し
(図14下方に)ながら、係止孔36から係止片37の
先端を図14に示すように脱出させて、係止孔36と係
止片37との係合関係を解除する。
【0043】すると、スライド30の後退が可能になる
ので、第1の実施形態と同様にカウンタ内でのケース本
体21からの商品Aの取り出しができる。
【0044】この発明の第3の実施形態では、図15か
ら図19に示すように、ケース本体41の一側面には、
障子の建て込みのような姿勢で商品Aの出し入れが可能
で、かつ収納商品Aの上下縁が嵌り込み係合する上側に
深い掛合部42と下側に浅い掛合部43とを有する開口
49が設けてある。
【0045】上記ケース本体41は、例えば合成樹脂製
の成型によって形成され、側壁44の上縁から連なって
側壁44の裏面側に突出する頂壁45と、この頂壁45
から下向きに突出して側壁44に対向する長い突出壁4
6とで溝形の深い掛合部42が、また側壁44の下縁か
ら連なって側壁44の裏面側に突出する底壁47と、こ
の底壁47から上向きに突出して側壁44に対向する短
かい突出壁48とで浅い掛合部43が構成され、側壁4
4の両側縁には、側壁44の裏面側に突出する前壁50
及び後壁51が設けて構成したが、上記の深い掛合部4
2や浅い掛合部43は、一本の溝形に限定されず、側壁
44の上下縁に短かい単数或いは複数(点在的に)配置
して設けることもある。
【0046】なお、前壁50及び後壁51は、図示のよ
うに側壁44の辺縁全長に設ける以外に深い掛合部42
と浅い掛合部43との間の所定の範囲を例えば材料節約
のためカット(欠除)することもある。勿論側壁44に
貫窓などを設けることもある。
【0047】また、ケース本体41の頂壁45上側に
は、適宜のガイド手段52によりスライドするスライダ
53が設けてある。
【0048】上記ガイド手段52は、図示の場合頂壁4
5の上面両側縁部から上向きに突出する並列ガイドレー
ル54のそれぞれの外側面に溝条55を設け、ガイドレ
ール54の外側に嵌装する溝形のスライダ53の両側板
下縁から互いに内向きに突出突条56を溝条55に嵌め
込んでガイドするようにしたが、第1の実施形態のよう
なガイド手段29を用いてもよい。
【0049】さらに、頂壁45には、押し下げにともな
い深い掛合部42内に降下すると共に、収納商品Aの上
向き移動を止めるような押し下げ部材57が、スライダ
53には、スライダ53の前進にともない押し下げ部材
57を押し下げる作用部58が設けてある。
【0050】上記の押し下げ部材57は、図示の場合頂
壁45に並行部の両端末がスライダ53の後退方向に向
くコ字状のスリット59を入れて、このスリット59の
内側に頂壁45と一体的に設けると共に、その上縁面を
スライダ53の前進方向に登り傾斜させておく。
【0051】勿論、押し下げ部材57の下縁は、通常
(作用部58による押し下げ以前にあっては)頂壁45
の下面に面一になって、商品Aの収納(ケース本体41
に対する)に障害がないようになっている。
【0052】上記の作用部58は、スライダ53の頂壁
下面から下向きに突出片を突出させると共に、この突出
片の下面縁にスライダ53の前進方向に登り傾斜するテ
ーパー面部を設けて構成し、スライダ53の前進にとも
ない作用部58により樹脂のもつ特性の弾性に抗して押
し下げ部材57を降下させるようにしたが、押し下げ部
材57を頂壁45と一体的に設けないで別部品を適宜取
付け設けることが可能であり、またスライダ53のカム
溝を押し下げ部材57の突起を係合させて、スライダ5
3のスライドにともない押し下げ部材57を昇降させる
方式(図示省略)などを採用することもある。
【0053】上記のように構成すると、図16に示すよ
うに、まず深い掛合部42に商品Aの上縁を嵌入し、こ
の嵌入状態を維持しながら浅い掛合部43の上縁に対し
商品Aの下縁を通過させて開口49からケース本体41
に商品Aを収納する。
【0054】すると、自重によりケース本体41内で商
品Aが降下すると共に、図15及び図16に示すように
商品Aの上下縁が深い掛合部42と浅い掛合部43とに
引っかかってすべり脱出が阻止される。
【0055】次に、スライダ53を前進させると、作用
部58により押し下げ部材57が押し下げられて深い掛
合部42内に図17、18に示すように突出する。
【0056】すると、突出した押し下げ部材57により
ケース本体41内に商品Aの上向き移動が阻止されて陳
列時におけるケース本体41からの商品Aの取り出しが
防止できる。
【0057】なお、前進したスライダ53の先端を第1
の実施形態と同様の端壁60に突き当てるようにしてお
くと(他の手段を用いることもある)スライダ53の前
進停止位置決めになって、押し下げ部材57の押し下げ
状態の維持をはかることができる。
【0058】勿論、例えばスライダ53とガイド手段5
2との対向面に設けた凹部と凸部とをスライド終了時点
に無理矢理嵌合しておくと、スライダ53の自然による
後退を止めることができる。
【0059】カウンタに持参したケース本体41内の商
品Aを取り出す場合は、店員によりスライダ53を後退
させる。すると、作用部58による押し下げ部材57の
押し下げが解除され、押し下げ部材57が上昇復帰する
ので、ケース本体41からの商品Aの取り出しが可能に
なる。
【0060】なお、図15に示すようにスライダ53の
後退にともない上昇復帰する押し下げ部材57の自由端
(先端)に作用部58の突部61を衝突させるようにし
ておくと、スライダ53の後退停止位置決めと、引き抜
きを防止することができる。
【0061】この発明の第4の実施形態では、図20か
ら図24に示すように第3実施形態のスライダ53とガ
イド手段52との対向面一方に係止孔36を、他方に上
記スライダ53の前進終了時に係止孔36に自動的に嵌
入係止する係止片37が、またスライダ53とガイド手
段52との対向面間には、係止片37の押し戻し係合解
除板39の差し込み間隙40が設けてある。
【0062】上記係止孔36及び係止片37は、第2の
実施形態と同様につき説明を省略する。
【0063】上記間隙40は、ガイドレール54間を利
用する。
【0064】上記係合解除板39は、差し込みにともな
い作用部58に係合解除板39の先端が衝突するので、
係合解除板39の先端縁から内方(末端方向)に作用部
58の衝突回避用、すなわち作用部58の嵌入する切欠
き62が設けてある。
【0065】その要因は、同一線上に作用部58と係止
片37とが配置してあるためで、作用部58を小幅に、
係止片37を大幅にして支障のないように考慮する
【0066】上記のように構成すると、第2の実施形態
と同様に陳列時におけるスライダ53の後退を係合関係
にある係止孔36と係止片37とで阻止し、ケース本体
41がらの商品Aの抜き取りを防止する。
【0067】商品Aの取り出しに際しては、第2の実施
形態と同様にカウンタ内で店員により操作する。
【0068】上述の第3及び第4の実施形態によると、
障子の建て込みのように収納した商品Aの上面を押し下
げ部材57により押さ込む方式のため、第1及び第2の
実施形態のような収納商品Aの側面外側にストッパ32
を降下させるために生じるケース本体21の前壁の左右
方向の幅が大きくなる問題を解消する。
【0069】この発明の第5の実施形態では、図25か
ら図27に示すように、第3実施形態と同様のケース本
体41の浅い掛合部43内には、商品A(の下縁)と浅
い掛合部43との係合関係を解除する位置迄に商品Aを
押し上げる圧縮可能な弾性部材71が設けてある。
【0070】上記の弾性部材71は、図示の場合浅い掛
合部43を構成する底壁47の両端部にコ字状のスリッ
ト72を入れて、このスリット72が内側に斜め上方に
突出させて設け、商品Aの押し下げにともない弾性部材
71を共に押し下げられてスリット72内に納まり、商
品Aの押し下げ(押し下げ部材57による)を解除する
と、弾性部材71の上昇復元により収納商品Aを図26
に示すように押し上げる。
【0071】すると、押し上げられた商品Aの下縁と浅
い掛合部43との引っかかりがなくるので、図26に示
すようにケース本体41から商品Aの取り出しがスムー
ズになる。
【0072】なお、弾性部材71は、ケース本体41を
形成する樹脂特有の弾性を利用するようにスリット72
の内側に設けたが、別部品の取付けや重ね置きなどで設
けることもある。
【0073】
【発明の効果】この発明に係る盗難防止機能付のケース
は、以上のように構成してあるので、ケース本体に収納
してある商品をスライダの前進により降下するストッパ
と係合手段とでケース本体内から収納商品の抜き取りを
阻止し、またケース本体内に収納してある商品をスライ
ダの前進により降下する押し下げ部材により商品の上昇
移動を止めて商品の上下縁部を深い掛合部と浅い掛合部
に引っかかってケース本体内からの収納商品の抜き取り
を阻止することができる。
【0074】このため、商品の取り出しや係合解除板の
ためのスライダの後退操作のちゅうちょにより盗難防止
にすぐれた利点がある。
【0075】また、係止孔と係止片との係合関係により
店員のみによる係合関係の解除ができないので、盗難防
止になお一層すぐれた効果がある。
【0076】さらに、浅い掛合部内の弾性部材により係
合関係解除後の商品の取り出し作業がスムーズになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態のケースの一部切欠
側面図
【図2】同上の要部を示す縦断拡大正面図
【図3】要部を示す分解斜視図
【図4】スライダのガイド手段を示す縦断正面図
【図5】他のガイド手段を示す縦断正面図
【図6】他のガイド手段を示す縦断正面図
【図7】他のガイド手段とスライダを示す縦断正面図
【図8】ストッパの押し下げ時の縦断側面図
【図9】同上の要部を示す縦断正面図
【図10】第2の実施形態の要部を示す分解斜視図
【図11】要部を示す縦断側面図
【図12】ストッパの押し下げ時の縦断側面図
【図13】同上の要部を示す縦断正面図
【図14】係合解除板を差し込んだ縦断側面図
【図15】第3の実施形態のケースの縦断側面図
【図16】ケースの縦断正面図
【図17】押し下げ部材を降下させた縦断側面図
【図18】同上の要部を示す縦断正面図
【図19】要部の分解斜視図
【図20】第4の実施形態の要部を示す縦断側面図
【図21】係合関係を示す縦断側面図
【図22】同上の縦断正面図
【図23】係合解除板を差し込んだ縦断側面図
【図24】同上の縦断正面図
【図25】第5の実施形態のケースの一部切欠側面図
【図26】同上の縦断側面図
【図27】弾性部材の圧縮を示す縦断正面図
【図28】従来のケースの側面図
【図29】同上の縦断正面図
【図30】同横断平面図
【図31】治具にケースを置いた平面図
【図32】同上の一部切欠側面図
【図33】係合解除の作用図
【図34】同係合解除の作用図
【符号の説明】
21 ケース本体 22 係合手段 23 開口 24 側壁 25 頂壁 26 底壁 27 前壁 28 後壁 29 ガイド手段 30 スライダ 31 ガイドレール 32 ストッパ 33 作用部 34 切り込み 36 係止孔 37 係止片 38 スリット 39 係合解除板 40 間隙 41 ケース本体 42 深い掛合部 43 浅い掛合部 44 側壁 45 頂壁 46 突出壁 47 底壁 48 突出壁 49 開口 50 前壁 51 後壁 52 ガイド手段 53 スライダ 54 ガイドレール 55 溝条 56 突条 57 押し下げ部材 58 作用部 59 スリット 60 端壁 62 切欠き 71 弾性部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体の一側面に商品の出し入れが
    可能で、かつ収納商品の下縁側のすべり脱出を防止する
    係合手段付の開口を設け、またこのケース本体の頂壁上
    側に前記ケース本体に設けてある適宜のガイド手段によ
    りスライドガイドされるスライダを設け、さらに上記ケ
    ース本体の頂壁の上記開口側縁に復帰力に抗した押し上
    げにともない収納商品の上縁側面に係合関係になるよう
    なストッパを設け、さらに上記スライダに前進にともな
    い上記ストッパの押し下げ作用部を設けたことを特徴と
    する盗難防止機能付のケース。
  2. 【請求項2】 前記スライダとガイド手段との対向面一
    方に係止孔を、他方に上記スライダの前進終了時に上記
    係止孔に自動的に嵌入係止するような係止片を設け、ま
    た上記スライダとガイド手段との対向面間に上記係止片
    の押し戻し係合解除板の差し込み間隙を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の盗難防止機能付のケース。
  3. 【請求項3】 ケース本体に一側面に障子の建て込みの
    ような姿勢での商品の出し入れが可能で、かつ収納商品
    の上下縁が嵌り込み掛合する上側に深い掛合部と下側に
    浅い掛合部を有する開口を設け、このケース本体の頂壁
    外側に前記ケース本体に設けてある適宜のガイド手段に
    よりスライドガイドされるスライダを設け、また上記ケ
    ース本体の頂壁に押し下げにともない上記深い掛合部内
    に降下すると共に、収納商品の上方移動を止めるような
    押し下げ部材を設け、さらに上記スライダに前進にとも
    ない押し下げ部材の押し下げ作用部を設けたことを特徴
    とする盗難防止機能付のケース。
  4. 【請求項4】 前記スライダとガイド手段との対向面一
    方に係止孔を、他方に上記スライダの前進終了時に自動
    的に上記係止孔に嵌入係止するような係止片を設け、ま
    た上記ガイド手段とスライダとの対向面間に上記係止片
    の押し戻し係合解除板の差し込み間隙を設けたことを特
    徴とする請求項3に記載の盗難防止機能付のケース。
  5. 【請求項5】 上記浅い掛合部内に、商品の下縁と前記
    浅い掛合部との係合関係を解除する位置迄に商品の押し
    上げ用圧縮可能な弾性部材を設けたことを特徴とする請
    求項3に記載の盗難防止機能付のケース。
JP10376237A 1998-12-02 1998-12-02 盗難防止機能付のケ―ス Pending JP2000168864A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10376237A JP2000168864A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 盗難防止機能付のケ―ス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10376237A JP2000168864A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 盗難防止機能付のケ―ス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000168864A true JP2000168864A (ja) 2000-06-20

Family

ID=18506803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10376237A Pending JP2000168864A (ja) 1998-12-02 1998-12-02 盗難防止機能付のケ―ス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000168864A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7469344B2 (ja) 2022-02-16 2024-04-16 矢崎総業株式会社 コネクタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7469344B2 (ja) 2022-02-16 2024-04-16 矢崎総業株式会社 コネクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3393572B2 (ja) 自動停止装置付スライドファスナー用スライダーおよびそのスライダーのカバー成形金型
JP3392777B2 (ja) ケース
JP4307413B2 (ja) スライドファスナー用開離嵌挿具
US5220712A (en) Snap tooth lock device with quick unlock mechanism
JPH0746167Y2 (ja) バックル
JP7097635B2 (ja) アンダーカット処理機構及び成形用金型
JP2002136309A (ja) スライドファスナー用開離嵌挿具
JPS6345201B2 (ja)
US4838058A (en) Card lock
JP3393579B2 (ja) 自動停止装置付スライドファスナー用スライダー
JP2000168864A (ja) 盗難防止機能付のケ―ス
JP2000191078A (ja) ケ―ス
JP2001122008A (ja) ドリンク容器の拘束具
US5630330A (en) Lock for diskette drive
EP2371241B1 (en) Slide assembly with an opening device
JP3188360B2 (ja) 紐止め具とその成形金型
CN113829583B (zh) 一种用于带有侧斜孔电机壳体的注塑模具
US5791027A (en) Seat belt buckle
JPH04158006A (ja) 成形用金型
CN219948231U (zh) 一种抽屉式收纳推车
JP2005138342A (ja) 成形機
JP2595646B2 (ja) エジェクト装置
JPS6129363Y2 (ja)
JPS5839563Y2 (ja) テ−プレコ−ダの操作機構
JP3041890U (ja) コンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱