JP3041890U - コンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータ結合型コンパクトディスク収容
箱の提供。 【解決手段】 同形状の上板と下板、相対する左側板と
右側板、及び一つの背板よりなり一つの前開口を具えた
箱体にあって、左側板と右側板に相対するレールが設け
られてＣＤ置き板がスライド自在に挿入され、その中、
左側板或いは右側板の端部に一体に突出する押しボタン
が設けられ、ＣＤ置き板が箱体に圧入される時に、ＣＤ
置き板が背板に設けたばね片を圧迫すると共に、上述の
押しボタンにより係止され位置決めされ、押しボタンの
押圧操作によりＣＤ置き板が弾出してＣＤを出し入れで
き、全体の収容箱がコンピュータのフェースボードの底
部近くの空間に置き入れられて操作、使用上の便利さを
提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一種のコンパクトディスク収容箱で、組立後に単独でコンパクトデ ィスク（ＣＤ）収容箱とされるほか、特にコンピュータのフェーシボードの底部 近くの空間中に位置決めされて、コンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱 とされて、コンピュータ操作においてＣＤの出し入れの利便性を提供することの できる、一種のコンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ＣＤはフレキシブルディスクより情報の収容量が大きいため、近代のコンピュ ータで膨大なデータを収容し或いは読み取るのにＣＤがフレキシブルディスクの 代わりに次第に多く用いられるようになってきた。

【０００３】 ただし、ＣＤの製造は非常に精巧で、且つ摩擦で損傷しやすい。このためいか に保存を良好とし使用しやすいものとするかを考慮する必要がある。基本的には 、ＣＤはそれぞれ独立したケースに収容されるが、それは包装や運送に場所をと るほか、ＣＤの収容や使用においても不便であった。

【０００４】 さらに、上述のＣＤのケースはほとんどが音響用のＣＤのために設計され、コ ンピュータ用のＣＤには適当でないところがあった。またＣＤを個別にケースに 収容する方式はコンピュータ周囲の有限な作業空間にあって場所をとり、またＣ Ｄの出し入れのために作業工具（コンピュータなど）から移動しなければならな いため、不便であった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一種のコンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱を提供するこ とを課題とし、具体的には、相対する上板と下板、左側板と右側板、及び一つの 背板より構成される箱体にあって、左側板と右側板と背板の上下端をそれぞれ上 板と下板の縁に止め合わせ、上述の背板の中央にばね片を配列し、左側板と右側 板の内表面に、それぞれＣＤ置き板とスライド自在に結合可能な相対するレール を設け、各ＣＤ置き板の背端が上述のばね片を圧迫できるようにし、ＣＤ置き板 の前端の一側が、対応する左側板或いは右側板に一体に設けられた押しボタンに 係合できるようにし、押しボタンの操作によりＣＤ置き板を自動弾出させられ、 個別にＣＤを出し入れできるようにすることを課題としている。

【０００６】 本考案は次に、上記コンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱を、全体が コンピュータのフェースボード底部近くに設けた空間中に取り付けられるものと し、それにより上述の押しボタンの押圧操作を経て、コンピュータの作業場所近 くでＣＤの出し入れができるようにし、それによりＣＤの収納に場所を取らない ようにするだけでなく、操作上の利便性を提供することを課題としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、同形状の上板と下板、相対する左側板と右側板及び一つの 背板で構成された前開口を含む一つの箱体にあって、 左側板と右側板の内表面に相対するレールが設けられ、左側板或いは右側板の前 端に、列を成すよう間隔を開けて複数の押しボタンが設けられ、各押しボタンに 外表面に近い内側肩部と列をなす突出片が一体に形成され、これら突出片はそれ ぞれ水平方向に適当な長さ伸入する二つの切れ目により形成され、上述の背板の 中央部に列をなすばね片が設けられ、各ばね片の一端が背板と連接し、別端が適 当な角度を呈して突出しており、左側板と右側板の相対するレールにスライド式 に置き入れられたＣＤ置き板にあって、上記押しボタンに相対する側の前端に該 押しボタンに係合しうる止め肩が設けられ、後端近くに一つの位置決め用の凹所 が設けられてなる、コンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱としている。

【０００８】 請求項２の考案は、上板と下板の開口位置にある辺以外の周囲の辺に、連続す る短折辺で凹溝が形成され、各凹溝に止め孔が設けられて、左側板と右側板及び 背板の上下端に設けられたフックとの係合に用いられ、左側板と右側板の後端に 設けられた凹溝が、背板両側端に設けられたフックと係合することを特徴とする 、請求項１に記載のコンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱としている。

【０００９】 請求項３の考案は、背板にあって、フックよりやや内側の位置に突出する突出 枠が設けられたことを特徴とする、請求項２に記載のコンピュータ結合型コンパ クトディスク収容箱としている。

【００１０】 請求項４の考案は、ＣＤ置き板の位置決め用の凹所に前斜ガイド面が設けられ たことを特徴とする、請求項１に記載のコンピュータ結合型コンパクトディスク 収容箱としている。

【００１１】 請求項５の考案は、上記箱体がコンピュータのフェースボードに設けられた取 付け孔に連通するコンピュータ内部空間中に置き入れられた、請求項１に記載の コンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱としている。

【００１２】 請求項６の考案は、上記箱体の上板と下板に突点が設けられて、コンピュータ のフェースボードの取付け孔に設けられた対応するフックと係合させられること を特徴とする、請求項１に記載のコンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱 としている。

【００１３】 請求項７の考案は、上記箱体が一つの外箱内に置き入れられた、請求項１に記 載のコンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱としている。

【００１４】

【考案の実施の形態】

本考案のコンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱は、同形状の上板と下 板、相対する左側板と右側板、及び一つの背板よりなり一つの前開口を具えた箱 体にあって、左側板と右側板に相対するレールが設けられてＣＤ置き板がスライ ド自在に挿入され、その中、左側板或いは右側板の端部に一体に突出する押しボ タンが設けられ、ＣＤ置き板が箱体に圧入される時に、ＣＤ置き板が背板に設け たばね片を圧迫すると共に、上述の押しボタンにより係止され位置決めされ、押 しボタンの押圧操作によりＣＤ置き板が弾出してＣＤを出し入れでき、全体の収 容箱がコンピュータのフェースボードの底部近くの空間に置き入れられて操作、 使用上の便利さを提供できる。

【００１５】

【実施例】

図１、２を参照されたい。本考案は上板１０、下板２０、左側板３０、右側板 ４０及び一つの背板５０で構成された、前部を開口とする一つの箱体を具えてい る。

【００１６】 上板１０と下板２０は基本的に同形状とされ、前辺１１、２１を除く各周辺に 連続する折り辺を以て、凹溝１２、１３、１４、２２、２３、２４が形成されて おり、これら凹溝１２、１３、１４、２２、２３、２４にそれぞれ止め孔１５、 １６、１７が設けられている（下板２０の凹溝２２、２３、２４の止め孔は図を 見る角度のため記載されていない）。

【００１７】 左側板３０、右側板４０の厚さはほぼ上述の凹溝１２、１３、１４、２２、２ ３、２４の幅に組み合わせられるものとされ、その上下端にそれぞれ上板１０と 下板２０の止め孔１５、１６、１７に圧入し結合させられるフック３１、３２、 ４１、４２が設けられ、左側板３０と右側板４０の表面には列をなすレール条３ ３が設けられ、各二つのレール条の間に滑道３４が形成されている。また左側板 ３０と右側板４０の背端にも短折辺３５、４５で凹溝３６、４６が形成され、こ れら凹溝３６、４６にも止め孔４７が設けられている。望ましい実施例では、上 述のレール条３３はそれぞれ前端近くに防滑凹口３７が設けられている。右側板 ４０と左側板３０の違いは、右側板４０の前端に間隔を開けて配列された複数の 端部の押しボタン９０が設けられて、これら押しボタン９０がいずれも列をなす 突出片４８と一体に形成されていることで、突出片４８は右側板４０内部へと食 い込むように水平方向に延伸された各二つの切れ目４９により形成されている。 上述の押しボタン９０には押圧に便利な円弧形の外表面と、一つの内側肩部９１ を具えている。

【００１８】 背板５０の厚さは前述の各構成片に設けられた凹溝の幅に組み合わせられるも のとされ、その周囲の端部にいずれもフック５１、５２、５３、５４が設けられ 、これらフック５１、５２、５３、５４のやや内縮した位置に一つの突出枠５５ が設けられて止め辺として用いられる。背板５０の中央近くに、列をなすばね片 ５６が設けられ、これらばね片５６の一端と背板５０本体が連接し、別端５８は 空中に適当な高さ突出している。

【００１９】 図の実施例のＣＤ置き板６０は基本的にＣＤを設置するための一つの凹所６１ を具え、その両側にそれぞれ挟持溝６２が設けられ、該挟持溝６２が左側板３０ と右側板４０に相対するよう設けられたレール条３３にスライド自在に嵌め合わ される。望ましい実施例では、該ＣＤ置き板６０は一側の前端に一つの止め肩６ ３を具え、止め肩６３を設けた一側の後端近くに一つの凹所６４が設けられ、こ の凹所６４に前斜ガイド面６５が設けられている。また、前述のレール条３３の 防滑凹口３７に組み合わせられるものとして、このＣＤ置き板６０の凹所６４の 相対側、即ち左側の挟持溝の後端近くに止滑ブロック６７が設けられている。

【００２０】 上述の左側板３０と右側板４０及び背板５０の底端に設けられたフック３２、 ４２、５２がそれぞれ下板２０の凹溝２２、２３、２４に圧入され結合されて組 立の後、これらの構成片の上端に設けられたフック３１、４１、５１が上板１０ の凹溝１２、１３、１４の止め孔１５、１６、１７に圧合され、こうして一つの 完全な箱体が完成する。

【００２１】 図３のように、ＣＤ置き板６０が箱体に圧入される時、その背端面６６が背板 ５０のばね片５６に対して内向きに圧迫する動作が進行され、同時に、その前端 の一側に設けられた止め肩６３が押しボタン９０の内側肩部９１に抵触し、こう してＣＤ置き板６０が図１に示されるように箱体内部に位置決めされる。

【００２２】 ＣＤを取り出す時には、図３、４に示されるように、押しボタン９０を図３の 矢印Ａの方向に押してやや外向きに開かせれば、その内側肩部９１とＣＤ置き板 ６０の止め肩６３が係合を解除し、この時、後方の圧迫されていたばね片５６の 弾性回復力によりＣＤ置き板６０が図３の矢印Ｂの方向に弾出し、ＣＤ置き板６ ０には側面に凹所６４が設けられているため、ＣＤ置き板６０の凹所６４が横向 きに弾回する押しボタン９０の内側肩部９１に係止されるため、図４のようにＣ Ｄ置き板６０が図に示される長さ弾出した状態で、その表面に対してＣＤの出し 入れが行える。反対に、ＣＤ置き板６０にＣＤを置いて箱体内に圧入する操作を 行う時、その凹所６４に設けられた前斜ガイド面６５が押しボタン９０を外向き に滑らかに押し開き、ＣＤ置き板６０を箱体内に押し込んで位置決めすることが できる。上述のＣＤ置き板６０が特定の長さ弾出すると、凹所６４の係止作用に より、脱落して破損するのが防止される。同時に、左側板３０のレール条３３の 前端近くに設けられた防滑凹口３７にＣＤ置き板６０の相関する止滑ブロック６ ７が係合することで、その偏りと外向きへの弾出とそれによる損壊が防止される 。

【００２３】 図５には本考案のもう１種の実施例が示され、該実施例では、本考案の全体の 箱体が別の一つの平らで美観を具えた外箱７０内部に収容される。

【００２４】 図６、７に示されるように、本考案の箱体は全体がコンピュータのフェースボ ード８１の底部近くに設けられた空間中に取付けられる。図のように、フェース ボード８１の底部近くに箱体断面の大きさに合わせた取付け孔８２が設けられ、 全体の収容箱がその間に置き入れられる。図の実施例では、上板１０と下板２０ の適当な位置に突点１０１、１０２が設けられ取付け孔８２の上下の相対位置に それぞれ突起８３、８４が設けられ、相互の係合により収容箱がフェースボード に位置決めされる。

【００２５】 一般にコンピュータのハードウエア構造では、フェースボード８１の底部近く の空間中には他の構成部品がなく、本考案の運用により十分に空間が利用できる ほか、該部分には一般にスピーカが装置されているだけであり、本考案の望まし い実施例では、図３、４に示されるように、背板５０の背面に一体成形したフッ ク５０１、５０２でスピーカ５０３を位置決めできる。

【００２６】

【考案の効果】

本考案は全体の収容箱が単独で使用される時、ただ一つの側端部の押しボタン を押せば、ＣＤ置き板を弾出させてＣＤを出し入れでき、またＣＤ置き板を内向 きに圧すれば整列させて収容することができる。同時に、全体の収容箱をコンピ ュータに結合することでコンピュータのハードウエア空間を十分に活用できるコ ンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱とされ、コンピュータでＣＤを使用 する操作が迅速に行えるようになり、便利であり、ゆえに本考案は現在あるＣＤ 収容箱に対して新規性を有し、実際の高い使用効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の斜視図である。

【図２】図１の分解斜視図である。

【図３】図１の横断面図であり、ＣＤ置き板が圧入され
位置決めされた状態を示す。

【図４】図３の断面図であり、ＣＤ置き板がすでに弾出
した状態を示す。

【図５】図１の実施例を別に設けた外箱に置き入れる状
態を示す斜視図である。

【図６】本考案を結合したコンピュータの外観斜視図で
ある。

【図７】図６のコンピュータフェースボードと本考案の
箱体の分解斜視図である。

【符号の説明】

１０ 上板 ２０ 下板 ３０ 左側板 ４０ 右側板 ５０ 背板 １１、２１ 前辺 １２、１３、１４、２２、２３、２４ 凹溝 １５、１６、１７ 止め孔 ３１、３２、４１、４２ フック ３３ レール条 ３４ 滑道 ３５、４５ 短折辺 ３６、４６ 凹溝 ４７ 止め孔 ３７ 防滑凹口 ９０ 押しボタン ４８ 突出片 ４９ 切れ目 ９１ 内側肩部 ５１、５２、５３、５４ フック ５５ 突出枠 ５６ ばね片 ５８ ばね片の別端 ６０ ＣＤ置き板 ６１ 凹所 ６２ 挟持溝 ６３ 止め肩 ６４ 凹所 ６５ 前斜ガイド面 ６７ 止滑ブロック ７０ 外箱 ８１ フェースボード ８２ 取付け孔 １０１、１０２ 突点 ８３、８４ 突起 ５０１、５０２ フック ５０３ スピーカ

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 同形状の上板と下板、相対する左側板と
   右側板及び一つの背板で構成された前開口を含む一つの
   箱体にあって、左側板と右側板の内表面に相対するレー
   ルが設けられ、左側板或いは右側板の前端に、列を成す
   よう間隔を開けて複数の押しボタンが設けられ、各押し
   ボタンに外表面に近い内側肩部と列をなす突出片が一体
   に形成され、これら突出片はそれぞれ水平方向に適当な
   長さ伸入する二つの切れ目により形成され、上述の背板
   の中央部に列をなすばね片が設けられ、各ばね片の一端
   が背板と連接し、別端が適当な角度を呈して突出してお
   り、左側板と右側板の相対するレールにスライド式に置
   き入れられたＣＤ置き板にあって、上記押しボタンに相
   対する側の前端に該押しボタンに係合しうる止め肩が設
   けられ、後端近くに一つの位置決め用の凹所が設けられ
   てなる、コンピュータ結合型コンパクトディスク収容
   箱。
2. 【請求項２】 上板と下板の開口位置にある辺以外の周
   囲の辺に、連続する短折辺で凹溝が形成され、各凹溝に
   止め孔が設けられて、左側板と右側板及び背板の上下端
   に設けられたフックとの係合に用いられ、左側板と右側
   板の後端に設けられた凹溝が、背板両側端に設けられた
   フックと係合することを特徴とする、請求項１に記載の
   コンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱。
3. 【請求項３】 背板にあって、フックよりやや内側の位
   置に突出する突出枠が設けられたことを特徴とする、請
   求項２に記載のコンピュータ結合型コンパクトディスク
   収容箱。
4. 【請求項４】 ＣＤ置き板の位置決め用の凹所に前斜ガ
   イド面が設けられたことを特徴とする、請求項１に記載
   のコンピュータ結合型コンパクトディスク収容箱。
5. 【請求項５】 上記箱体がコンピュータのフェースボー
   ドに設けられた取付け孔に連通するコンピュータ内部空
   間中に置き入れられた、請求項１に記載のコンピュータ
   結合型コンパクトディスク収容箱。
6. 【請求項６】 上記箱体の上板と下板に突点が設けられ
   て、コンピュータのフェースボードの取付け孔に設けら
   れた対応するフックと係合させられることを特徴とす
   る、請求項１に記載のコンピュータ結合型コンパクトデ
   ィスク収容箱。
7. 【請求項７】 上記箱体が一つの外箱内に置き入れられ
   た、請求項１に記載のコンピュータ結合型コンパクトデ
   ィスク収容箱。