JP2000154286A - 延伸ポリプロピレンフィルム - Google Patents

延伸ポリプロピレンフィルム

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JP2000154286A
JP2000154286A JP33113398A JP33113398A JP2000154286A JP 2000154286 A JP2000154286 A JP 2000154286A JP 33113398 A JP33113398 A JP 33113398A JP 33113398 A JP33113398 A JP 33113398A JP 2000154286 A JP2000154286 A JP 2000154286A
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polypropylene film
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Shinichiro Kunimoto
伸一郎 国本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極めて高い帯電防止性を有し、且つ耐ブロッキ
ング性にも優れる延伸ポリプロピレンフィルムを開発す
ること。 【解決手段】ポリプロピレン、好適にはα−オレフィン
単位を0.3〜2モル%含有するプロピレン−α−オレ
フィン共重合体100重量部、下記一般式(1)で示さ
れるアミン系界面活性剤0.05〜0.5重量部、一般
式(2)で示されるアミド系界面活性剤0.3〜1.2
重量部、及びモノ脂肪酸グリセリド0.3〜2重量部か
らなるポリプロピレン組成物よりなる延伸ポリプロピレ
ンフィルム。 R1−N(CH2CH2OH)2 (1) R2−CO−N(CH2CH2OH)2 (2) (ただし、R1、R2は炭素数5〜22の脂肪族炭化水素
基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電防止性、及び
耐ブロッキング性に優れ、粉体や乾燥食品等の静電気を
帯び易いものを包装するのに適した延伸ポリプロピレン
フィルムを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】延伸ポリプロピレンフィルムは、機械的
強度、透明性、表面光沢、及び化学的安定性等の優れた
物性を有するため、各種包装用素材として広く使用され
ている。しかし、化学的安定性のため表面エネルギーは
小さく、静電気を帯び易いという欠点も有している。こ
のため、塵の付着や二次加工時の電撃、印刷時のインキ
のハジキという問題点がある。
【0003】そこで、延伸ポリプロピレンフィルムに各
種界面活性剤からなる帯電防止剤を添加し、静電気の発
生を防止することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、延伸ポリプ
ロピレンフィルムは延伸により結晶性が高まっているた
め、帯電防止剤が表面にブリードし難く、上記既知の界
面活性剤の単独使用または組み合わせでは十分に帯電防
止性が発現し難いことが多かった。こうしたなか、下記
一般式(2)で示されるアミド系界面活性剤 R2−CO−N(CH2CH2OH)2 (2) (ただし、R2は炭素数5〜22の脂肪族炭化水素基を
表す。)のような帯電防止剤を使用することにより、表
面固有抵抗値で示して1011Ωオーダーの高い帯電防止
性を有するフィルムが得られており、一般的な物品の包
装用途において良好に使用されている。
【0005】しかしながら、かつおぶし等の乾燥食品や
粉体などの静電気が特に発生し易い物品を包装する際に
は、上記表面固有抵抗値1×1011Ωオーダーの帯電防
止性を有するフイルムであっても、これらの物品のフィ
ルムへの付着や飛散は今一歩十分に防止することができ
ず、さらにその帯電防止性を向上させることが必要であ
った。これに対して、上記一般式(2)で示される界面
活性剤の中には、その配合量を多量にすれば、上記値よ
りさらに表面固有抵抗値が小さいフィルムを得ることが
可能なものもあるが、その場合、フィルム表面への該界
面活性剤のブリードが激しくなりフィルムの耐ブロッキ
ング性が低下する問題が生じていた。
【0006】従って、極めて高い帯電防止性を有し、且
つ耐ブロッキング性にも優れる延伸ポリプロピレンフィ
ルムを開発することが大きな課題であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題点
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、ポリプロピレン
に、特定の界面活性剤を組み合わせて含有させると、上
記問題点が解決できることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0008】すなわち本発明は、ポリプロピレン100
重量部、下記一般式(1)で示されるアミン系界面活性
剤0.05〜0.5重量部、下記一般式(2)で示され
るアミド系界面活性剤0.3〜1.2重量部、及びモノ
脂肪酸グリセリド0.3〜2重量部からなるポリプロピ
レン組成物よりなる延伸ポリプロピレンフィルムであ
る。
【0009】 R1−N(CH2CH2OH)2 (1) R2−CO−N(CH2CH2OH)2 (2) (ただし、R1、R2は炭素数5〜22の脂肪族炭化水素
基を表す。)
【0010】
【発明の実施の形態】本発明においてポリプロピレン
は、プロピレンの単独重合体の他、プロピレンと他の共
重合可能な単量体との共重合体が挙げられる。ここで、
他の共重合可能な単量体としては、エチレン、ブテン−
1、ペンテン−1、3−メチル−1−ブテン、ヘキセン
−1等のα−オレフィンが好ましく、特にエチレンを用
いるのがフィルム剛性の点から好適である。こうしたα
−オレフィン単位の含有量は、30モル%以内であるの
が好適である。なお、本発明においてα−オレフィン
は、プロピレン以外のα−オレフィンをいう。
【0011】本発明においてポリプロピレンは、優れた
帯電防止性を発現させるためにはプロピレン−α−オレ
フィン共重合体を用いるのが好ましい。特に優れた帯電
防止性及び十分な剛性を有するフィルムを得る上では、
α−オレフィン単位を0.3〜2モル%、好ましくは
0.5〜1モル%含有するプロピレン−α−オレフィン
共重合体を用いるのが好適である。また、メルトインデ
ックス(MI)は一般的に0.5〜4のものが、延伸フ
ィルムを製造するには好適である。
【0012】本発明では帯電防止剤として、下記一般式
(1)で示されるアミン系界面活性剤を0.05〜0.
5重量部、下記一般式(2)で示されるアミド系界面活
性剤を0.3〜1.2重量部、及びモノ脂肪酸グリセリ
ドを0.3〜2重量部組み合わせて使用する。
【0013】 R1−N(CH2CH2OH)2 (1) R2−CO−N(CH2CH2OH)2 (2) (ただし、R1、R2は炭素数5〜22の脂肪族炭化水素
基を表す。) このように特定の界面活性剤を組み合わせて使用するこ
とにより、これまでの延伸ポリプロピレンフィルムでは
達成することが困難であった極めて高いレベルの帯電防
止性を有するフィルムが得られる。具体的には、表面固
有抵抗値が1×1011Ωより小さいフィルム、好適には
7×1010Ωより小さいフィルムを得ることが可能であ
る。しかも、このような優れた帯電防止性は、上記界面
活性剤をポリプロピレンに多量に配合せずとも達成さ
れ、得られる延伸ポリプロピレンフィルムは耐ブロッキ
ング性にも極めて優れている。
【0014】上記一般式(1)で示されるアミン系界面
活性剤において、R1で示される脂肪族炭化水素基は、
炭素数5〜22の公知のものが制限なく使用される。炭
素数12〜18のものが取り扱い上、また、優れた帯電
防止性発現のためには有利である。具体的には、ラウリ
ル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基等の
アルキル基;オレイル基、リノレイル基、リノレニル基
等のアルケニル基;ステアロール基等のアルキニル基等
が挙げられる。ここで、アミン系界面活性剤のR1で示
される脂肪族炭化水素基の炭素数が5より小さいとフィ
ルムの耐ブロッキング性が低下し、また、炭素数が22
より大きいと帯電防止性が低下する。
【0015】本発明において、好適に使用される上記ア
ミン系界面活性剤を例示すれば、ラウリルジエタノール
アミン、ミリスチルジエタノールアミン、パルミチルジ
エタノールアミン、ステアリルジエタノールアミン、オ
レイルジエタノールアミン、リノレイルジエタノールア
ミン、リノレニルジエタノールアミン、ステアロルジエ
タノールアミン等が挙げられる。また、これらは牛脂誘
導ジエタノールアミン等のように2種以上の混合物とし
て使用されても良い。
【0016】これら一般式(1)で示されるアミン系界
面活性剤の含有量は、ポリプロピレン100重量部に対
して、0.05〜0.5重量部、好ましくは0.1〜
0.3重量部である。アミン系界面活性剤の含有量が
0.3重量部より少ないと帯電防止性が低下し、また、
0.5重量部より多いと耐ブロッキング性が低下する。
【0017】また、一般式(2)で示されるアミド系界
面活性剤も、R2で示される脂肪族炭化水素基として、
前記一般式(1)で示されるアミン系界面活性剤におい
て、R1で示される脂肪族炭化水素基として示したよう
なものを有するものが制限なく使用できる。R2で示さ
れる脂肪族炭化水素基は、炭素数12〜18のものが取
り扱い上、また、優れた帯電防止性発現のためには有利
である。このR2で示される脂肪族炭化水素基の炭素数
が5より小さいとフィルムの耐ブロッキング性が低下
し、また、炭素数が22より大きいと帯電防止性が低下
する。
【0018】本発明において、好適に使用される上記ア
ミド系界面活性剤を例示すれば、ラウリン酸ジエタノー
ルアミド、ミリスチン酸ジエタノールアミド、パルミチ
ン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールア
ミド、オレイン酸ジエタノールアミド、リノール酸ジエ
タノールアミド、リノレン酸ジエタノールアミド、ステ
アロール酸ジエタノールアミド等が挙げられる。また、
これらは2種以上の混合物として使用されても良い。
【0019】これら一般式(2)で示されるアミド系界
面活性剤の含有量は、ポリプロピレン100重量部に対
して、0.3〜1.2重量部、好ましくは0.5〜1.
0重量部である。アミド系界面活性剤の含有量が0.3
重量部より少ないと帯電防止性が低下し、また、1.2
重量部より多いと耐ブロッキング性が低下する。
【0020】さらに、本発明において、脂肪酸モノグリ
セリドは、公知のものが特に制限なく使用できる。具体
的には、吉草酸モノグリセリド、カプリン酸モノグリセ
リド、ラウリン酸モノグリセリド、ミリスチン酸モノグ
リセリド、パルミチン酸モノグリセリド、ステアリン酸
モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリド、ベヘン酸
モノグリセリド等の炭素数5〜22の脂肪酸に由来する
エステルを用いるのが好ましい。特に、炭素数12〜1
8の脂肪酸に由来するエステルを用いるのが取り扱い
上、また、優れた帯電防止性発現のために有利である。
ここで、脂肪酸の炭素数が5より小さいとフィルムの耐
ブロッキング性が低下し、また、炭素数が22より大き
いと帯電防止性が低下する。
【0021】これらの脂肪酸モノグリセリドの含有量
は、ポリプロピレン100重量部に対して、0.3〜2
重量部、好ましくは0.5〜1.5重量部である。脂肪
酸モノグリセリドの含有量が0.3重量部より少ないと
帯電防止性が低下し、また、2重量部より多いと耐ブロ
ッキング性が低下する。
【0022】本発明の延伸ポリプロピレンフィルムは、
優れた耐ブロッキング性を有するものであるが、さらに
該性状を向上させるためにはアンチブロッキング剤を添
加するのが好ましい。アンチブロッキング剤としては公
知のものを何ら制限なく用いることができるが、表面の
滑り性、優れた耐ブロッキング性を付与するには、球状
のアンチブロッキング剤を用いるのがより効果的であ
る。
【0023】なお、本発明において球状とは、電子顕微
鏡観察による短径と長径の比(短径/長径)が0.8〜
1であるものをいう。もちろん、滑り性が良好なポリオ
レフィンフィルムを得るためには、真球状(短径/長径
=1)であることが最も好ましい。
【0024】こうした球状アンチブロッキング剤は特に
限定されないが、好ましくは、球状無機酸化物、球状熱
硬化性樹脂、球状架橋高分子などが用いられる。球状無
機酸化物の例としては溶融シリカ、合成シリカ、ゼオラ
イト、アルミナ、チタニア、これらの複合酸化物等を挙
げることができる。中でも球状溶融シリカは真球状に近
く、滑り性の点で有利である。
【0025】球状熱硬化性樹脂の例としては、メラミン
樹脂、グアナミン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂等
を挙げることができる。中でも、真球状樹脂を作りやす
いメラミン樹脂が好適である。
【0026】球状架橋高分子の例としては、架橋シリコ
ーン樹脂、架橋メタクリレート樹脂、架橋アクリレート
樹脂、架橋スチレン樹脂等を挙げることができる。中で
も、屈折率がポリプロピレンに近い球状架橋メタクリレ
ート樹脂が、フィルムの透明性の点で優れている。
【0027】本発明で用いる球状アンチブロッキング剤
の平均粒子径は、0.3〜5μm、好ましくは0.5〜
3μmである。平均粒子径が0.3μmより小さい場合
はアンチブロッキング効果が得られず、5μmより大き
い場合は、フィッシュアイ等が発生し、フィルム外観が
不良となる。
【0028】本発明において、アンチブロッキング剤の
含有量は、ポリプロピレン100重量部に対して、0.
01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部が
望ましい。アンチブロッキング剤の含有量が0.01重
量部より少ない場合はアンチブロッキング効果が得られ
ず、1重量部より多い場合は、フィッシュアイ等が発生
し、フィルム外観が不良となる。
【0029】なお、本発明において、ポリプロピレン組
成物には、上記各成分の他、必要に応じて、酸化防止
剤、滑剤、防曇剤等を添加剤を適宜添加することができ
る。
【0030】上記ポリプロピレン組成物からなる本発明
の延伸ポリプロピレンフィルムは、一軸延伸であって
も、二軸延伸であっても良い。通常、二軸延伸フィルム
は、帯電防止剤の効果が発現し難いため、該二軸延伸フ
ィルムに対しては、本発明の効果が特に顕著に発揮され
好ましい。延伸倍率は、フィルムの流れ方向(MD)に
3〜6倍、二軸延伸の場合、さらに該方向と直角方向
(TD)に8〜12倍であるのが好適である。
【0031】延伸フィルムの具体的な製造方法は、特に
限定されないが、ポリプロピレンのパウダーまたはペレ
ットに、上記した各界面活性剤からなる帯電防止剤、必
要に応じて球状アンチブロッキング剤、酸化防止剤等の
添加剤を添加し、スーパーミキサー等の混合機を用いて
よく混ぜ合わせ、そのまま又は再ペレットする。こうし
て得られたポリプロピレン組成物を溶融押出し、一軸又
は二軸に延伸することによりフィルム化する。二軸延伸
する場合、逐次二軸、同時二軸等の任意の方法が用いら
れる。フィルムの厚みは、一般に10〜50μmであ
る。
【0032】このようにして得られた延伸ポリプロピレ
ンフィルムには、帯電防止性をより十分に発現させるた
め、フィルムの片面または両面にコロナ放電処理を施す
のが好ましい。処理密度は、一般的には10〜50W・
min/m2である。
【0033】
【発明の効果】本発明の延伸ポリプロピレンフィルム
は、上記の説明のように、極めて優れた帯電防止性を有
し、具体的には表面固有抵抗値が1×1010Ωオーダー
のフィルムを得ることが可能である。しかも、耐ブロッ
キング性も良好である。
【0034】従って、本発明の延伸ポリプロピレンフィ
ルムは、食品、雑貨等の種々の物品の包装材料として好
適に使用できる。特に、上記帯電防止性に極めて優れる
性状は、かつおぶし等の乾燥食品や粉体などの静電気を
帯びやすい物品の包装材料に最適である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例を挙げて
本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
【0036】以下の実施例、及び比較例における物性の
測定は下記の方法により行った。
【0037】(1)帯電防止性 JIS−K6911に準じて、フィルムのコロナ放電処
理面の表面固有抵抗値を測定した。
【0038】(2)耐ブロッキング性 2枚のフィルム(12cm×12cm)のコロナ放電処
理面を重ね合わせ、10kgの荷重をかけて温度40℃
湿度90%RHの雰囲気に24時間放置後、4×4cm
にサンプルを切り出し、引っ張り試験機(速度:100
m/min)でせん断剥離強度を測定した。
【0039】実施例1 エチレン単位の含有量0.5モル%のポリプロピレンパ
ウダー(MI=2.0)100重量部に、ラウリルジエ
タノールアミン、ステアリン酸ジエタノールアミド、パ
ルミチン酸モノグリセリドを表1に示した量だけ添加
し、さらに平均粒径1.5μmの架橋型球状ポリメチル
メタクリレート(真球度;0.97)0.2重量部を添
加し、スーパーキキサーを用いて混合した。
【0040】得られたポリプロピレン組成物を溶融混練
してペレット化した後、逐次二軸延伸装置を用いて、M
Dに4倍、TDに10倍延伸して厚さ30μmの二軸延
伸ポリプロピレンフィルムを作成した。なお、フィルム
の片面には、常法に従い、30Wmim/m2のコロナ
放電処理を施した。
【0041】コロナ放電処理面の表面固有抵抗値、及び
耐ブロッキング性を測定し、結果を表1に示した。
【0042】実施例2 エチレン単位の含有量0.7モル%のポリプロピレンパ
ウダー(MI=2.2)100重量部に、ステアリルジ
エタノールアミン、ミリスチン酸ジエタノールアミド、
ステアリン酸モノグリセリドを表1に示した量だけ添加
し、さらに平均粒径1.5μmの架橋型球状ポリメチル
メタクリレート(真球度;0.97)0.2重量部を添
加し、スーパーキキサーを用いて混合した。
【0043】得られたポリプロピレン組成物を溶融混練
してペレット化した後、逐次二軸延伸装置を用いて、M
Dに5倍、TDに9倍延伸して厚さ25μmの二軸延伸
ポリプロピレンフィルムを作成した。なお、フィルムの
片面には、常法に従い、30Wmim/m2のコロナ放
電処理を施した。
【0044】コロナ放電処理面の表面固有抵抗値、及び
耐ブロッキング性を測定し、結果を表1に示した。
【0045】実施例3 エチレン単位の含有量1.0モル%のポリプロピレンパ
ウダー(MI=2.3)100重量部に、オレイルジエ
タノールアミン、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウ
リン酸モノグリセリドを表1に示した量だけ添加し、さ
らに平均粒径1.0μmの球状メラミン樹脂(真球度;
0.96)0.1重量部を添加し、スーパーキキサーを
用いて混合した。
【0046】得られたポリプロピレン組成物を用いて実
施例2と同様にして、二軸延伸ポリプロピレンフィルム
を作成した。
【0047】コロナ放電処理面の表面固有抵抗値、及び
耐ブロッキング性を測定し、結果を表1に示した。
【0048】実施例4 エチレン単位の含有量0.7モル%のポリプロピレンパ
ウダー(MI=2.2)100重量部に、パルミチルジ
エタノールアミン、オレイン酸ジエタノールアミド、ミ
リスチン酸モノグリセリドを表1に示した量だけ添加
し、さらに平均粒径1.2μmの球状溶融シリカ(真球
度;0.99)0.15重量部を添加し、スーパーキキ
サーを用いて混合した。
【0049】得られたポリプロピレン組成物を溶融混練
してペレット化した後、逐次二軸延伸装置を用いて、M
Dに4.5倍、TDに11倍延伸して厚さ20μmの二
軸延伸ポリプロピレンフィルムを作成した。なお、フィ
ルムの両面に、常法に従い、30Wmim/m2のコロ
ナ放電処理を施した。
【0050】コロナ放電処理面の表面固有抵抗値、及び
耐ブロッキング性を測定し、結果を表1に示した。
【0051】実施例5 ホモポリプロピレンパウダー(MI=2.0)を用いた
他は実施例2と同様にして、二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムを作成した。
【0052】コロナ放電処理面の表面固有抵抗値、及び
耐ブロッキング性を測定し、結果を表1に示した。
【0053】比較例1 実施例2において、ステアリルジエタノールアミンを添
加せず、ミリスチン酸ジエタノールアミド及びステアリ
ン酸モノグリセリドを表1に示した量だけ添加した他は
実施例2と同様にして、二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムを作成した。
【0054】コロナ放電処理面の表面固有抵抗値、及び
耐ブロッキング性を測定し、結果を表1に示した。
【0055】比較例2 実施例2において、ミリスチン酸ジエタノールアミドを
添加せず、ステアリルジエタノールアミン及びステアリ
ン酸モノグリセリドを表1に示した量だけ添加した他は
実施例2と同様にして、二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムを作成した。
【0056】コロナ放電処理面の表面固有抵抗値、及び
耐ブロッキング性を測定し、結果を表1に示した。
【0057】比較例3 実施例2において、ステアリン酸モノグリセリドを添加
せず、ミリスチン酸ジエタノールアミド及びステアリル
ジエタノールアミンを表1に示した量だけ添加した他は
実施例2と同様にして、二軸延伸ポリプロピレンフィル
ムを作成した。
【0058】コロナ放電処理面の表面固有抵抗値、及び
耐ブロッキング性を測定し、結果を表1に示した。
【0059】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 7/16 C08K 7/16 Fターム(参考) 4F071 AA15X AA20 AA20X AA21X AC10 AC12 AD02 AE10 AE11 AH04 BA01 BB07 BB08 BC01 4J002 BB041 BB121 BB151 BB171 BC022 BG022 CC032 CC162 CC182 CC192 CP032 DE138 DE148 DJ008 DJ018 EN036 EP027 FA082 FA088 FD162 FD168 FD172 FD178 FD316 FD317 GG02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレン100重量部、下記一般式
    (1)で示されるアミン系界面活性剤0.05〜0.5
    重量部、下記一般式(2)で示されるアミド系界面活性
    剤0.3〜1.2重量部、及びモノ脂肪酸グリセリド
    0.3〜2重量部からなるポリプロピレン組成物よりな
    る延伸ポリプロピレンフィルム。 R1−N(CH2CH2OH)2 (1) R2−CO−N(CH2CH2OH)2 (2) (ただし、R1、R2は炭素数5〜22の脂肪族炭化水素
    基を表す。)
  2. 【請求項2】ポリプロピレンが、α−オレフィン単位を
    0.3〜2モル%含有するプロピレン−α−オレフィン
    共重合体である請求項1記載の延伸ポリプロピレンフィ
    ルム。
  3. 【請求項3】球状アンチブロッキング剤を、ポリプロピ
    レン100重量部に対して0.01〜1重量部含有する
    請求項1または2記載の延伸ポリプロピレンフィルム。
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