JP2000146528A - 位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法並びに位置ずれ検査方法 - Google Patents

位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法並びに位置ずれ検査方法

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JP2000146528A
JP2000146528A JP11221025A JP22102599A JP2000146528A JP 2000146528 A JP2000146528 A JP 2000146528A JP 11221025 A JP11221025 A JP 11221025A JP 22102599 A JP22102599 A JP 22102599A JP 2000146528 A JP2000146528 A JP 2000146528A
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TISの主な要因であるテレセントずれとコ
マ収差とを個別に評価することができる位置ずれ検査装
置の光学的収差測定方法を提供する。 【解決手段】 突起又は溝からなる第1及び第2の検査
マークを有する基準サンプル10aを用意し、位置ずれ
検査装置のステージ上に載置する。第1及び第2の検出
マーク32、33の高さは照射光の波長に応じて決定す
る。基準サンプル10aに波長がλの光を照射し、撮像
装置(CCDカメラ)の焦点位置を移動させて各焦点位
置における第1及び第2の検査マーク32、33を検出
する。そして、信号処理部で信号処理を行って、第1及
び第2の検査マーク32、33の間の間隔を測定しTI
Sを計算する。焦点位置とTISとの関係から、テレセ
ントずれの影響とコマ収差の影響とを個別に評価するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェーハの
上に形成された複数の層の位置ずれを検査する位置ずれ
検査装置の光学的収差(Tool Induced Shift:以下、
「TIS」という)測定方法、並びに、半導体素子製造
過程におけるレイヤの位置ずれ検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、ウェーハの上に複数の導
電層(配線層)と複数の絶縁層とを積層させて形成す
る。半導体装置の高集積化のためには各層間の位置ずれ
をできる限り小さくする必要がある。一般に、各層間の
位置ずれ量を検査する場合は、各層をパターニングする
工程(フォトリソグラフィ工程)で各層にアライメント
マークを形成し、位置ずれ検査装置により各アライメン
トマークの間隔を測定している。
【0003】ところで、近年の半導体装置のより一層の
高集積化に伴って、位置ずれ検査装置のTISが問題に
なってきた。TISは、位置ずれ検査装置の光学系の物
理的な非対称性によって発生する測定誤差であり、位置
ずれ検査装置の光学系の光軸がウェーハ面に対して垂直
でない場合に発生することが知られている。TISは、
以下のようにして測定することができる。すなわち、位
置ずれ検査装置のステージの上にウェーハを載置して層
間の位置ずれ量a1を測定した後、ステージを180度
回転させて位置ずれ量a2を測定する。そして、下記
(1)式を計算することによりTISが求まる。
【0004】TIS=(a1+a2)/2 …(1) 位置ずれ検査装置の精度を向上させるためには、TIS
を高精度で測定し、TISが小さくなるように光学系の
調整を行うことが必要である。
【0005】なお、特開平9−280816号公報に
は、位置検査装置の測定系の誤差を検出するために、深
さの異なる複数の溝からなる複数のアライメントマーク
を形成した試料を用い、複数のアライメントマーク間の
距離を測定後、ステージを180度回転して再度距離を
測定し、その測定値の差を求める方法が開示されてい
る。また、この特開平9−280816号公報には、ア
ライメントマークの高さ又は深さを照射光の波長に応じ
て設定することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平9−280816号公報に記載された発明は位
置ずれ検査装置ではなく、位置合わせ装置等の位置検出
装置に関するものであり、位置ずれ検査装置で複数層の
層間の位置ずれ量を検出するものとは異なる。
【0007】また、TISの発生する要因としてテレセ
ントずれとコマ収差とがあるが、単に試料を回転させて
TISを検出するだけでは、これらのテレセントずれや
コマ収差を個別に測定したり評価することができず、位
置ずれ検査装置の光学系の調整を効率よく行うことがで
きない。
【0008】また、ウェーハプロセスにおける位置ずれ
検査にはTISの影響を受け難くする手法が望まれる
が、従来の測定方法におけるTISの抑制は十分でなか
った。実デバイスウェーハ上でにおける位置ずれ検査で
は、TISの他に、ウェーハプロセスに依存した検査マ
ークの非対称性により発生する誤差(Wafer Induced Sh
ift:以下、WISという)をも考慮する必要がある。
しかしながら、従来の測定方法では、TIS自体を抑制
し、WISが小さいマークを選択することにより位置ず
れ計測を行っていたが、この方法ではTISが完全に抑
制されずにTISとWISとの相互作用によって計測値
に大きな騙されが発生し、或いは、計測騙されが増幅す
ることがあった。このため、ウェーハ上における位置ず
れ量を正確に測定することができなかった。
【0009】本発明の目的は、TISの主な原因である
テレセントずれとコマ収差を個別に評価することができ
る位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法を提供するこ
とにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、TISとWI
Sとの相互作用を最小に抑えて実デバイスウェーハ上で
の位置ずれ検査を高精度で行うことができる位置ずれ検
査方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、突起又は溝
からなる第1及び第2の検査マークを有する基準サンプ
ルに波長λの光を照射し、前記第1及び第2の検査マー
クにより反射される光を撮像装置により撮像し、取得し
た画像に基づいて前記第1及び第2の検査マークの間の
第1の位置ずれ量を計測する工程と、前記基準サンプル
を180度回転した後、前記基準サンプルに波長λの光
を照射し、前記第1及び第2の検査マークにより反射さ
れる光を前記撮像装置により撮像し、取得した画像に基
づいて前記第1及び第2の検査マークの間の第2の位置
ずれ量を計測する工程と、前記第1及び第2の位置ずれ
量から前記位置ずれ検査装置の光学的収差を算出する工
程とを有する位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法で
あって、前記第1及び第2の位置ずれ量を計測する工程
は、いずれも前記撮像装置の焦点位置を前記第1及び第
2の検査マークの高さ又は深さ方向に移動して各焦点位
置における映像を撮像する工程を含むことを特徴とする
位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法によって達成さ
れる。
【0012】また、上記目的は、(a)基板上に形成さ
れた突起又は溝からなる第1の検査マークと、前記第1
の検査マークに隣接して形成された突起又は溝からなる
第2の検査マークとを有する基準サンプルを位置ずれ検
査装置のステージ上に載置する工程と、(b)前記基準
サンプルの前記第1及び第2の検査マークに波長λの光
を照射し、前記第1及び第2の検査マークから反射され
る光を撮像装置で撮像して第1の映像を得る工程と、
(c)前記第1の映像を信号処理して前記第1及び第2
の検査マークの位置を検出し、前記第1及び第2の検査
マークの間の第1の位置ずれ量を測定する工程と、
(d)前記ステージを180度回転させた後、前記基準
サンプルの前記第1及び第2の検査マークに波長λの光
を照射し、前記第1及び第2の検査マークから反射され
る光を前記撮像装置で撮像して第2の映像を得る工程
と、(e)前記第2の映像を信号処理して前記第1及び
第2の検査マークの位置を検出し、前記第1及び第2の
検査マークの間の第2の位置ずれ量を測定する工程と、
(f)前記第1及び第2の位置ずれ量から位置ずれ検査
装置の光学的収差を算出する工程とを有する位置ずれ検
査装置の光学的収差測定方法であって、前記第1及び第
2の位置ずれ量を測定する工程(c),(d)は、いず
れも前記撮像装置の焦点位置を前記第1及び第2の検査
マークの高さ又は深さ方向に移動させて各焦点位置にお
ける映像を撮像する工程を含み、その後、前記第1及び
第2の位置ずれ量から位置ずれ検査装置の光学的収差を
算出する工程(f)を実行することを特徴とする位置ず
れ検査装置の光学的収差測定方法によっても達成され
る。
【0013】また、上記の位置ずれ検査装置の光学的収
差測定方法において、前記第1及び第2の検査マークの
少なくとも一方の高さ又は深さをλ/8±6.25%又
は3λ/8±6.25%とするようにしてもよい。
【0014】また、上記の位置ずれ検査装置の光学的収
差測定方法において、前記第1及び第2の検査マークの
少なくとも一方の高さ又は深さをλ/8±6.25%と
し、他方の高さ又は深さを3λ/8±6.25%とする
ようにしてもよい。
【0015】また、上記の位置ずれ検査装置の光学的収
差測定方法において、前記第1及び第2の検査マークの
高さ又は深さを、いずれも2λ/8±6.25%とする
ようにしてもよい。
【0016】また、上記目的は、照射する光の波長λi
(i=1,2,…,n)に応じて高さ又は深さが決定さ
れた突起又は溝からなるn組の第1及び第2の検査マー
クを有する基準サンプルに波長λiの光を照射し、前記
波長λiの光に対応するi番目の組の第1及び第2の検
査マークにより反射される光を撮像装置により撮像し、
取得した画像に基づいて前記i番目の組の第1及び第2
の検査マークの間の第1の位置ずれ量を測定する工程
と、前記基準サンプルを180度回転した後、前記基準
サンプルに波長λiの光を照射し、前記i番目の組の第
1及び第2の検査マークにより反射される光を前記撮像
装置により撮像し、取得した画像に基づいて前記i番目
の組の第1及び第2の検査マークの間の第2の位置ずれ
量を測定する工程と、前記第1及び第2の位置ずれ量か
ら波長λiの光に対する位置ずれ検査装置の光学的収差
を算出する工程と、前記基準サンプルに照射する光の波
長λiを替えて前記第1の位置ずれ量を測定する工程か
ら前記光学的収差を算出する工程までの工程を前記n組
の第1及び第2の検査マークの全てについて繰り返す工
程とを有する位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法で
あって、前記第1及び第2の位置ずれ量を測定する工程
は、いずれも前記撮像装置の焦点位置を前記i番目の組
の第1及び第2の検査マークの高さ又は深さ方向に移動
させて各焦点位置における映像を撮像する工程を含むこ
とを特徴とする位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法
によっても達成される。
【0017】また、上記目的は、(a)照射する光の波
長λi(i=1,2,…,n)に応じて高さ又は深さが
決定された突起又は溝からなるn組の第1及び第2の検
査マークを有する基準サンプルを位置ずれ検査装置のス
テージ上に載置する工程と、(b)前記基準サンプルの
前記第1及び第2の検査マークに波長λiの光を照射
し、前記波長λiの光に対応するi番目の組の第1及び
第2の検査マークから反射される光を撮像装置で撮像し
て第1の映像を得る工程と、(c)前記第1の映像を信
号処理して前記i番目の組の第1及び第2の検査マーク
の位置を検出し、前記i番目の組の第1及び第2の検査
マークの間の第1の位置ずれ量を測定する工程と、
(d)前記ステージを180度回転させた後、前記基準
サンプルの前記i番目の組の第1及び第2の検査マーク
に波長λiの光を照射し、前記i番目の組の第1及び第
2の検査マークから反射される光を前記撮像装置で撮像
して第2の映像を得る工程と、(e)前記第2の映像を
信号処理して前記i番目の組の第1及び第2の検査マー
クの位置を検出し、前記i番目の組の第1及び第2の検
査マークの間の第2の位置ずれ量を測定する工程と、
(f)前記第1及び第2の位置ずれ量から位置ずれ検査
装置の光学的収差を算出する工程と、(g)前記基準サ
ンプルに照射する光の波長λiを替えて前記(b)から
(f)までの工程を前記n組の第1及び第2の検査マー
クの全てについて繰り返す工程とを有する位置ずれ検査
装置の光学的収差測定方法であって、前記第1及び第2
の位置ずれ量を測定する工程(c),(e)は、いずれ
も前記撮像装置の焦点位置を前記i番目の組の第1及び
第2の検査マークの高さ又は深さ方向に移動させて各焦
点位置における映像を撮像する工程を含み、その後、前
記第1及び第2の位置ずれ量から位置ずれ検査装置の光
学的収差を算出する工程(f)を実行することを特徴と
する位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法によっても
達成される。
【0018】また、上記の位置ずれ検査装置の光学的収
差測定方法において、前記n組の第1及び第2の検査マ
ーク毎に算出した光学的収差の平均値を算出するように
してもよい。
【0019】また、上記の位置ずれ検査装置の光学的収
差測定方法において、前記i番目の組の第1及び第2の
検査マークのいずれか一方の高さ又は深さを、λi/8
±6.25%又は3λi/8±6.25とするようにし
てもよい。
【0020】また、上記の位置ずれ検査装置の光学的収
差測定方法において、前記i番目の組の第1及び第2の
検査マークの少なくとも一方の高さ又は深さをλi/8
±6.25%とし、他方の高さ又は深さを3λi/8±
6.25%とするようにしてもよい。
【0021】また、上記の位置ずれ検査装置の光学的収
差測定方法において、前記i番目の組の第1及び第2の
検査マークの高さ又は深さを、いずれも2λi/8±
6.25%とするようにしてもよい。
【0022】また、上記目的は、基板上に形成された突
起又は溝からなる検査マークに波長の異なる複数の検査
光を照射し、前記複数の検査光の波長に対する光学的収
差をそれぞれ測定する工程と、前記複数の検査光の波長
に対する光学的収差の測定結果に基づいて、光学的収差
が最小となる最適波長を算出する工程と、前記最適波長
の近傍に重心波長を有する検査光を前記検査マークに照
射し、前記検査マークにより反射される光に基づいて前
記検査マークの位置を検出する工程と、前記検査マーク
の位置に基づいて位置ずれ量を算出する工程とを有する
ことを特徴とする位置ずれ検査方法によっても達成され
る。
【0023】また、上記の位置ずれ検査方法において、
前記検査マークは、主尺と副尺とを含み、前記最適波長
を算出する工程では、前記主尺に対する第1の最適波長
と前記副尺に対する第2の最適波長とをそれぞれ算出
し、前記検査マークの位置を検出する工程では、前記第
1の最適波長の近傍に重心波長を有する第1の検査光に
より前記主尺の位置を検出し、前記第2の最適波長の近
傍に重心波長を有する第2の検査光により前記副尺の位
置を検出し、前記位置ずれ量を算出する工程では、前記
主尺の位置と前記副尺の位置とから前記位置ずれ量を算
出するようにしてもよい。
【0024】また、上記目的は、基板上に形成された突
起又は溝からなる検査マークに基づいて位置ずれ検査を
行う位置ずれ検査方法であって、前記検査マークの前記
突起の高さ又は前記溝の深さをDとして、D=nλ/4
(n=1,2,…)の関係を満たす最適波長λを算出す
る工程と、前記最適波長の近傍に重心波長を有する検査
光を前記検査マークに照射し、前記検査マークにより反
射される光に基づいて前記検査マークの位置を検出する
工程と、前記検査マークの位置に基づいて位置ずれ量を
算出する工程とを有することを特徴とする位置ずれ検査
方法によっても達成される。
【0025】また、上記の位置ずれ検査方法において、
前記検査マークは、主尺と副尺とを含み、前記最適波長
を算出する工程では、前記主尺の段差をMm、前記副尺
の段差をMsとして、λ/4=Mm/nm=Ms/n
s(nm,ns=1,2,…)の関係を満たす最適波長λ
を算出し、前記検査マークの位置を検出する工程では、
前記最適波長の近傍に重心波長を有する前記検査光によ
り、前記主尺及び前記副尺の位置を検出し、前記位置ず
れ量を算出する工程では、前記主尺の位置と前記副尺の
位置とから前記位置ずれ量を算出するようにしてもよ
い。
【0026】以下、作用について説明する。
【0027】本発明においては、突起又は溝からなる第
1及び第2の検査マークを有する基準サンプルを使用
し、撮像装置の焦点位置を第1及び第2の検査マークの
高さ方向又は深さ方向に移動させながら第1及び第2の
検査マークの位置を検出し、各焦点位置での光学的収差
を算出する。
【0028】本願発明者らの実験によれば、上記のよう
に焦点位置を移動させて各焦点位置におけるTISを検
出すると、焦点位置によりTISが変化することが判明
している。このとき、テレセントずれが大きい場合は、
撮像装置の焦点位置を移動するとTISは直線的に変化
する。一方、コマ収差が大きい場合は、撮像装置の焦点
位置を一方向に移動するとTISは曲線(ドーム形状)
的に変化する。したがって、TISの変化の状態からテ
レセントずれとコマ収差とを区別することができる。こ
れにより、位置ずれ検査装置の光学系の調整及び品質管
理を効率よく行うことができる。
【0029】照射光の波長がλであるとき、前記第1及
び第2の検査マークの少なくとも一方の高さ又は深さを
λ/8、又は3λ/8とするとTISの値が大きくな
る。特に、第1及び第2の検査マークの一方の高さ又は
深さをλ/8とし、他方の高さ又は深さを3λ/8とす
ると、TISの値は最も大きくなる。したがって、前記
第1及び第2の検査マークの少なくとも一方の高さ又は
深さをλ/8、又は3λ/8として焦点位置を移動し、
各焦点位置でTISを測定すると、TISの変化から照
明系のテレセントづれを有効に評価することができる。
【0030】また、前記第1及び第2の検査マークの高
さ又は深さを、いずれも2λ/8として焦点位置を移動
し各焦点位置でTISを測定すると、コマ収差の影響が
TISに最も顕著に現れる。したがって、コマ収差の影
響を強化するときは、第1及び第2の検査マークの高さ
又は深さをいずれも2λ/8とすることが好ましい。な
お、第1及び第2の検査マークの高さ又は深さは、上記
の値から±1/16(=6.25%)程度の範囲で許容
される。
【0031】また、TISをより高精度に測定するため
に、基準サンプルに照射する光の波長を替えてTISを
測定し、各波長で測定したTISの平均値を求めること
が好ましい。この場合、光の波長に応じて、高さ又は深
さが異なる複数組の検査マークを使用する。これによ
り、TISをより高精度に測定することができる。
【0032】また、検査マークの段差をD、照射光の波
長をλとすると、TISはD=nλ/4(n=1,2,
…)の関係を満たしているときに最も小さくなる。した
がって、検査マークの段差Dに応じて位置ずれ検査のた
めの検査波長λを選択することにより、TISの影響を
抑えて高精度で位置ずれ量を測定することができる。
【0033】更に、段差Dと波長λとの関係には周期性
があるので、主尺の段差と副尺の段差とが一定の関係を
満たすとき、すなわち、主尺の段差をMm、副尺の段差
をMsとして、λ/4=Mm/nm=Ms/ns(nm,ns
=1,2,…)の関係を満たすとき、波長λにおける主
尺及び副尺の双方の測定においてTISは最小限とな
る。したがって、検査波長λに対して主尺の段差Mm
副尺の段差Msとが前述の関係を満たすときは、位置ず
れ検査の処理を簡略化しつつ高精度の位置ずれ量計測を
行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法に
ついて図1乃至図16を用いて説明する。
【0035】図1は本実施形態による光学的収差測定方
法において使用する位置ずれ検査装置を示す模式図、図
2は検査マークとCCDカメラの出力について説明する
図、図3及び図4は検査マークである溝の深さと光強度
との関係を示す図、図5は焦点位置を検査マークの深さ
方向に移動させたときのTISの変化を示す模式図、図
6は第1の検査マークの深さをλ/8、第2の検査マー
クの高さを2.7λ/8〜5.5λ/8としたときのT
ISの値を実際に測定した結果を示す図、図7乃至図9
はTIS測定に使用する検査マークの例を示す断面図、
図10乃至図14は基準サンプルの例を示す断面図、図
14は本実施形態による位置ずれ検査装置の光学的収差
測定方法を示すフローチャート、図15及び図16は本
実施形態による光学的収差測定方法により測定したTI
Sと焦点位置との関係を示す図である。
【0036】〔1〕位置ずれ検査装置の全体構成 図1は本実施形態による光学的収差測定方法において使
用する位置ずれ検査装置を示す模式図である。
【0037】図1に示すように、位置ずれ検査装置は、
光源11、ライトガイド12、照射レンズ群13、ビー
ムスプリッタ14、対物レンズ群15、ステージ16、
接眼レンズ群17、CCD(Charge Coupled Device)
カメラ18及び信号処理部19により構成される。
【0038】光源11としては、キセノンランプ又は半
導体レーザを使用する。光源11から出射された光はラ
イトガイド12を通って照明レンズ群13に導かれる。
照明レンズ群13は1又は複数のレンズにより構成され
ており、ライトガイド12から出射した光をほぼ平行な
光にする。ビームスプリッタ14は照明レンズ群13を
通った光をステージ16の方向に反射する。そして、ビ
ームスプリッタ14で反射された光は、1又は複数のレ
ンズからなる対物レンズ群15を通って、ステージ16
上に載置されたウェーハ10を垂直方向から照射する。
ウェーハ10には、予め層間の位置ずれを検出するため
のアライメントマークが形成されている。また、ステー
ジ16は、ステージ16の表面に垂直な方向を軸として
任意の角度に回転できるようになっている。
【0039】ウェーハ10により垂直方向に反射された
光は、対物レンズ群15を通り、ビームスプリッタ14
を透過する。そして、1又は複数のレンズからなる接眼
レンズ群17を通り、CCDカメラ18のCCD素子面
で結像する。CCDカメラ18は、受光した光を電気信
号に変換して信号処理部19に出力する。信号処理部1
9はCCDカメラ18から伝達された信号に対して信号
処理を施し、各アライメントマークの位置を検出する。
そして、各アライメントマーク間の距離を測定して各層
間の位置ずれ量を求める。
【0040】位置ずれ検査装置のTISを測定する場合
は、ウェーハ10に替えて、所定の検査マークを形成し
た基準サンプルをステージ16上に載置する。
【0041】〔2〕原理 (1)光軸の傾きによる検査信号の非対称性 図2は検査マークとCCDカメラの出力について説明す
る図であり、図2(a)は位置ずれ検査装置のTIS測
定に使用する検査マークの一例を示す断面図、図2
(b)、(c)はCCDカメラ18から出力される信号
を示す模式図である。
【0042】図2(a)に示すように、基準サンプル2
0に、検査マーク21として断面が矩形の溝が形成され
ているとする。基準サンプル20に表面に対して垂直方
向から光が照射されるとすると、図2(b)に示すよう
に、CCDカメラ18からは溝の中心に対し左右対称の
信号が出力される。しかし、基準サンプル20を照射す
る光の光軸が傾いている場合、図2(c)に示すよう
に、CCDカメラ18から出力される信号は、溝の中心
に対し左右対称でなくなる。このため、信号処理部19
で検査マーク21の位置を決定するときに溝の中心から
ずれた位置を検査マーク21の位置として認識しTIS
が大きくなる原因となる。
【0043】(2)検査マークの高さ又は深さと光強度
との関係 図3及び図4は、横軸に基準サンプル面上の位置をと
り、縦軸にCCDカメラ18で検出した光強度(基準サ
ンプルの平坦部分における表面の光強度を1としたとき
の相対値)をとって、検査マークである溝の深さと、光
強度との関係を示す図である。但し、溝の深さは、照射
光の波長(重心波長)をλとし、λ/16ずつ変化させ
た。この図3、図4から明らかなように、溝の深さがλ
/16〜3λ/16のときは、溝の左側エッジ部分の光
強度が、溝の右側エッジ部分の光強度に比べて低い。そ
して、2λ/16(=λ/8)のときに、左側エッジ部
分の光強度と右側エッジ部分の光強度との差が最も大き
くなる。また、溝の深さが5λ/16〜7λ/16のと
きは、溝の左側エッジ部分の光強度が溝の右側エッジ部
分の光強度よりも高い。そして、6λ/16(=3λ/
8)のときに、左側エッジ部分の光強度と右側エッジ部
分の光強度との差が最も大きくなる。更に、4λ/16
(=2λ/8)のときは、溝の左側エッジ部分の光強度
と溝の右側エッジ部分の光強度とがほぼ等しくなる。
【0044】このことから、2つの検査マーク(第1及
び第2の検査マーク)を使用してTIS測定する場合
に、一方の溝の深さをλ/8とし、他方の溝の深さを3
λ/8とすることにより、TISを高感度で検出できる
ことがわかる。検査マークとして溝の代わりに突起を用
いた場合も、これと同様に、一方の突起の高さをλ/8
とし、他方の突起の高さを3λ/8とすることにより、
TISを高感度で検出することができる。このように、
検査マークの高さ又は深さをλ/8又は3λ/8とした
ときは、照射系のテレセントずれの影響を評価すること
ができる。
【0045】また、検査マークの高さを2λ/8とした
ときは、焦点位置とTISとの関係を示す曲線にコマ収
差の影響が顕著に現れる。したがって、光学系のコマ収
差の影響を評価するときは、検査マークの高さ又は深さ
を2λ/8とすることが好ましい。
【0046】(3)焦点位置を移動させたときのTIS
の変化 本発明においては、撮像装置(CCDカメラ)の焦点位
置を検査マークの高さ方向に移動させてTISを測定す
る。
【0047】図5は、横軸に焦点位置をとり、縦軸にT
ISをとって、焦点位置を検査マークの深さ方向に移動
させたときのTISの変化を示す模式図である。テレセ
ントずれの場合は、図5(a)に示すように、焦点位置
の移動にともなってTISがほぼ直線上に変化(増加又
は減少)する。テレセントずれが大きいほど直線の傾き
が大きくなる。
【0048】一方、コマ収差の場合は、図5(b)に示
すように、焦点位置の移動にともなってTISは曲線状
(ドーム形状)に変化する。コマ収差が大きいほど、中
心部におけるTISと周辺部におけるTISとの差が大
きくなる。
【0049】このように、焦点位置を検査マークの高さ
又は深さ方向に移動させるとTISが変化し、TISの
変化の状態によりテレセントずれ及びコマ収差を個別に
評価することができる。
【0050】図6は第1の検査マークの深さをλ/8と
し、第2の検査マークの高さを2.7λ/8〜5.5λ
/8としたときのTISの値を実際に測定した結果を示
す図である。但し、第1の検査マークはシリコン(S
i)基板をエッチングして形成し、第2の検査マークは
フォトレジストにより形成した。そして、シリコン基板
の表面に平行で互いに直行する2つの方向(X方向及び
Y方向)のTISを測定した。
【0051】その結果、図6に示すように、第2の検査
マークの高さの変化に応じてTISの値が変化し、第2
の検査マークの高さがほぼ3λ/8のときにTISが最
大値となった。
【0052】〔3〕検査マーク (1)検査マークの例(I) 図7はTIS測定に使用する検査マークの例(I)を示
す断面図である。基準サンプル10aはシリコン基板3
1からなる。このシリコン基板31には第1の検査マー
ク(主尺)32として突起が形成されており、第2の検
査マーク(副尺)33として溝が形成されている。
【0053】以下、図7に示す検査マークの形成方法に
ついて説明する。
【0054】まず、シリコン基板31上にフォトレジス
トを塗布してフォトレジスト膜を形成する。その後、露
光及び現像処理を行って、フォトレジスト膜を所定の形
状にパターニングする。そして、該フォトレジスト膜を
マスクとしてシリコン基板31を例えばλ/8の深さに
エッチングする。これにより、フォトレジスト膜でマス
クされていた部分が突起として残る。この突起が第1の
検査マーク32となる。その後、第1の検査マーク32
の形成に使用したフォトレジスト膜を除去する。
【0055】次に、シリコン基板31上にフォトレジス
トを塗布してフォトレジスト膜を形成する。その後、露
光及び現像処理を行って、フォトレジスト膜を所定の形
状にパターニングする。そして、該フォトレジスト膜を
マスクとしてシリコン基板31をエッチングし、例えば
深さが3λ/8の溝を形成する。この溝の部分が第2の
検査マークとなる。その後、第2の検査マーク33の形
成に使用したフォトレジスト膜を除去する。これによ
り、基準サンプル10aが完成する。
【0056】なお、上記の例では第1の検査マーク32
の高さをλ/8、第2の検査マーク33の深さを3λ/
8としたが、第1の検査マーク32の高さを3λ/8、
第2の検査マーク33の深さをλ/8としてもよい。
【0057】(2)検査マークの例(II) 図8はTIS測定に使用する検査マークの例(II)を示
す断面図である。基準サンプル10aは、シリコン基板
31をエッチングして形成した第1の検査マーク34
と、該検査マーク34の内側に形成されたレジスト膜の
突起からなる第2の検査マーク35を有している。
【0058】以下、図8に示す検査マークの形成方法に
ついて説明する。
【0059】まず、シリコン基板31上にフォトレジス
トを塗布してフォトレジスト膜を形成する。その後、露
光及び現像処理を行って、フォトレジスト膜を所定の形
状にパターニングする。そして、該フォトレジスト膜を
マスクとしてシリコン基板31をエッチングし、深さが
λ/8の溝を形成する。この溝の部分が第1の検査マー
ク34となる。その後、第1の検査マーク34の形成に
使用したフォトレジスト膜を除去する。
【0060】次に、シリコン基板31上にフォトレジス
トを3λ/8よりも若干厚く塗布してフォトレジスト膜
を形成する。その後、露光及び現像を行ってフォトレジ
スト膜をパターニングし、第1の検査マーク34の内側
にのみフォトレジスト膜を残す。そして、所定の温度で
加熱して、フォトレジスト膜をポストベークする。この
ポストベークにより、フォトレジスト膜の厚さが若干減
少し、ほぼ3λ/8となる。このフォトレジスト膜が第
2の検査マーク35となる。これにより、基準サンプル
10aが完成する。
【0061】なお、上記の例では第1の検査マーク34
の深さをλ/8、第2の検査マーク35の厚さを3λ/
8としたが、第1の検査マーク34の深さを3λ/8、
第2の検査マーク35の高さをλ/8としてもよい。ま
た、コマ収差の影響を評価するためには、図9の検査マ
ークの例(III)に示すように、第1の検査マーク34
の深さ及び第2の検査マーク35の高さをいずれも2λ
/8とすることが望ましい。
【0062】(3)検査マークの他の例 図10〜図13は基準サンプルの他の例を示す図であ
る。図10の基準サンプルは、シリコン基板40と、S
iO2膜41と、タングステン(W)膜42と、アルミ
ニウム膜43と、レジスト膜44とにより構成されてい
る。SiO2膜41はシリコン基板40上に形成されて
おり、タングステン膜42はSiO2膜41に選択的に
形成された溝内に埋め込まれている。このタングステン
膜42には溝が形成されており、アルミニウム膜43は
SiO2膜41及びタングステン膜42を覆っている。
アルミニウム膜43には、タングステン膜42の溝に応
じた形状で溝が形成されている。この溝が第1の検査マ
ークとなる。また、アルミニウム膜43の溝の内側には
レジスト膜44が選択的に形成されている。このレジス
ト膜44が第2の測定パターンとなる。
【0063】図11の基準サンプルも、図10の基準サ
ンプルと同様に、シリコン基板40と、SiO2膜41
と、タングステン膜42と、アルミニウム膜43と、レ
ジスト膜45とにより構成されている。但し第2の検査
マークは、レジスト膜45の開口部46である。
【0064】図12の基準サンプルは、シリコン基板4
0と、タングステン膜47と、SiO2膜48と、アル
ミニウム膜49と、レジスト膜50とにより構成されて
いる。SiO2膜48はシリコン基板40上に選択的に
形成されており、タングステン膜47はSiO2膜48
を覆うようにしてシリコン基板40上に形成されてい
る。タングステン膜47の上にはアルミニウム膜49が
形成されている。アルミニウム膜49及びタングステン
膜47には、SiO2膜のために突起が形成される。こ
のアルミニウム膜49の突起が第1の検査マークとな
る。アルミニウム膜49の上にはレジスト膜50が選択
的に形成されている。このレジスト膜50が第2の測定
パターンとなる。
【0065】図13の基準サンプルも、図12の基準サ
ンプルと同様に、シリコン基板40と、タングステン膜
47と、SiO2膜48と、アルミニウム膜49と、レ
ジスト膜51とにより構成されている。但し、第2の検
査マークは、レジスト膜51の開口部52である。
【0066】基準サンプルは、上記したシリコン基板以
外にも種々の材料を使用することができる。また、第1
及び第2の検査マークも、上記した構造に限定されるも
のではない。
【0067】〔4〕光学的収差測定方法 本発明の第1実施形態による位置ずれ検査装置の光学的
収差測定方法について図14を用いて説明する。
【0068】まず、ステップS11において、基準サン
プル10aとして図7に示すように半導体基板をエッチ
ングして第1の検査マーク32及び第2の検査マーク3
3を形成したものを用意した。第1の検査マーク32の
高さはλ/8である。
【0069】次に、図1に示す位置ずれ検査装置のステ
ージ16上に基準サンプル10aを載置し、X方向及び
Y方向のTISを測定した。すなわち、ステップS12
において、光源11から出射された光により基準サンプ
ル10aを照射し、ステップS13に移行して、CCD
カメラ18で基準サンプル10aを撮像した。このと
き、第1の検査マーク32の高さ方向の中心位置を原点
として、原点に焦点位置f0を合わせた。そして、CC
Dカメラ18の出力を信号処理部19で信号処理して第
1及び第2の検査マークの位置を検出して、第1の検査
マーク32と第2の検査マーク33との間の第1の位置
ずれ量を測定した。その後、焦点位置f0を原点から高
さ方向に100nmのステップで±500nmの範囲を
移動させ、各焦点位置で第1の検査マーク32の位置を
検出して、第1の検査マーク32と第2の検査マーク3
3との間の第1の位置ずれ量を測定した。但し、第2の
検査マーク33の位置は、焦点位置f0を原点に合わせ
て検出したときの位置とした。
【0070】その後、ステージ16を180°回転した
後、上記と同様に、第1の検査マーク32の高さ方向の
中心位置を原点として、原点に焦点位置f0を合わせ
た。そして、CCDカメラ18の出力を信号処理部19
で信号処理して第1の検査マーク32と第2の検査マー
ク33の位置を検出した。その後、焦点位置f0を原点
から高さ方向に100nmのステップで±500nmの
範囲を移動させ、各焦点位置f0で第1の検査マーク3
2の位置を検出して、第1の検査マーク32と第2の検
査マーク33との間の第2の位置ずれ量を測定した。こ
のときも、第2の検査マーク33の位置は、焦点位置f
0を原点に合わせて検出したときの位置とした。
【0071】そして、ステップS14に移行し、前述の
(1)式により、各焦点位置でのTISを計算した。そ
の結果を図15に示す。この例では、X方向のTISの
変化は比較的小さいが、Y方向のTISの変化は、高さ
方向の焦点位置の変化にともなってほぼ直線的に減少し
ている。したがって、この例では、X方向のテレセント
ずれは小さいものの、Y方向のテレセントずれが比較的
大きいことが判る。
【0072】テレセントずれが大きいと判断される場合
は、光源11(ランプハウス)を光軸に対し回転させた
り、光源11を光軸方向に移動することにより改善され
ることがある。
【0073】但し、コマ収差が大きいままで上記の方法
でTISが小さくなるように調整を行うと、実際の露光
工程でTISのばらつきが発生する。これは、コマ収差
の場合、段差の状態(高低差)が変わるとTISの大き
さは変わるがTISのずれる方向は変わらないのに対
し、テレセントずれの場合は段差の状態が変わるとTI
Sの大きさと方向が変化するためである。実際のウェー
ハでは段差が均一でないため、ある段差状態でコマ収差
の影響をうち消すようにテレセントずれを調整すると、
段差の状態によりTISが変化する。したがって、コマ
収差がある程度以上大きいときは、レンズをコマ収差が
小さいものに交換し、その後テレセントずれを調整する
必要がある。
【0074】テレセントずれが比較的小さいにもかかわ
らずTISが大きい場合は、コマ収差の影響が考えられ
る。コマ収差を個別に測定する場合は、第1及び第2の
検査マークの高さ(又は深さ)を2λ/8として、上記
と同様に焦点位置を変化させてTISを測定すればよ
い。
【0075】なお、焦点位置f0を移動させる毎に第1
の検査マーク32及び第2の検査マーク33の位置を検
出してTISを求めてもよい。図16は、このようにし
てTISを求めた結果を示す図である。この図からもX
方向にテレセントずれがあることがわかる。
【0076】以上の通り、本実施形態によれば、焦点位
置f0を第1の検査マーク32の高さ方向に移動させて
各焦点位置におけるTISを測定するので、テレセント
ずれの影響とコマ収差の影響とを個別に評価することが
できる。これにより、位置ずれ検査装置の製造工程の管
理や品質管理が容易になり、TISが小さい位置ずれ検
査装置を提供することができる。
【0077】また、位置ずれ検査装置の測定誤差の要因
としてはTISの他にWIS(Wafer Induced Shift)
といわれる要因がある。WISはウェーハプロセスに依
存した検査マークの非対称性により発生する。本実施形
態では、テレセントずれ及びコマ収差を個別に評価する
ことができ、それを基にTISを低減できるので、WI
Sの影響を評価することもできる。
【0078】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法について図
17乃至図26を用いて説明する。なお、図1乃至図1
6に示す第1実施形態による位置ずれ検査装置の光学的
収差測定方法と同一の構成要素には同一の符号を付し説
明を省略し或いは簡略にする。
【0079】図17は本実施形態による光学的収差測定
方法において使用する位置ずれ検査装置を示す図、図1
8及び図19はフィルタを通した照射光のスペクトルを
示す図、図20は重心波長の計算方法を示す図、図21
は本実施形態による位置ずれ検査装置の光学的収差測定
方法を示すフローチャート、図22及び図23は基準サ
ンプルの例を示す断面図、図24は図22の基準サンプ
ルにおける焦点位置とTISとの関係を第1の検査マー
クの深さを変化して調べた結果を示すグラフ、図25は
図23の基準サンプルにおける焦点位置とTISとの関
係を第1の検査マークの深さを変化させて調べた結果を
示すグラフ、図26は図22及び図23に示す基準サン
プルの第1の検査マークの深さを変化させてTISを測
定した結果を示す図である。
【0080】〔1〕位置ずれ検査装置の全体構成 本実施形態による光学的収差測定方法において使用する
位置ずれ検査装置を図17を用いて説明する。
【0081】本実施形態による位置ずれ検査装置では、
光源11としてキセノンランプを使用する。そして、光
源11とライトガイド12との間に、光源11から出力
された光の波長を制御するフィルタ31を配置する。フ
ィルタ31は、透過波長が異なるものを複数用意してお
く。そして、各フィルタ31毎に第1実施形態と同様に
して、焦点位置を検査マークの高さ又は深さ方向移動さ
せて、各焦点位置でTISを測定する。その後、フィル
タ31を替えて照射光の波長を変化させた後、同様に、
焦点位置を検査マークの高さ又は深さ方向に移動させ
て、各焦点位置でTISを測定する。このようにして各
焦点位置でのTISを測定し、各焦点位置でのTISの
平均値を求める。
【0082】〔2〕照射光のスペクトルと重心波長 図18及び図19は、横軸に波長をとり、縦軸に強度を
とって、照射光のスペクトルを示す図である。但し、図
18、図19において、縦軸はCCDカメラ18の出力
であり、光源11から出力される光のスペクトルと、フ
ィルタ31の分光特性と、CCDカメラ18の感度特性
に依存する。
【0083】本実施形態においては、各フィルタ31を
用いた場合に、検査マークの高さ又は深さを照射光の重
心波長に応じて設定する。重心波長は、例えば、光のス
ペクトルが図20に示すようであるとすると、図中ac
間の面積とcb間の面積とが等しくなるcの波長を求め
て重心波長とする。
【0084】〔3〕光学的収差測定方法 図21は本実施形態による光学的収差測定方法を示すフ
ローチャートである。まず、ステップS21において、
基準サンプル10aを用意する。基準サンプル10aに
は、照射光に応じて高さ又は深さが設定された複数組の
第1及び第2の検査マークが形成されている。例えば、
照射光の波長をλi(i=1,2,…,n)とすると、
基準サンプルにはn組の第1及び第2の検査マークが形
成されている。そして、TISを高感度で調べようとす
るときはi番目の組の第1及び第2の検査マークのいず
れか一方の高さ又は深さをλi/8、他方の高さ又は深
さを3λi/8とする。また、コマ収差の影響を調べよ
うとするときは、i番目の組の第1及び第2の検査マー
クの高さ又は深さをいずれも2λi/8とする。
【0085】次に、ステップS22において、基準サン
プルに波長がλiの光を照射し、i番目の組の第1の検
査マークの高さ方向の中間位置に焦点位置を合わせる。
そして、第1の検査マーク及び第2の検査マークの位置
を検出し、第1の検査マークと第2の検査マークとの間
の位置ずれ量を測定する。その後、ステップS23に移
行し、焦点位置を第1の検査マーク高さ方向に例えば1
00nmずつ移動させて、各焦点位置における第1の検
査マークと第2の検査マークとの間の位置ずれ量を測定
する。次いで、位置ずれ検査装置のステージを180°
回転させて、第1の検査マークの高さ方向の中間位置に
焦点位置を合わせる。そして、第1及び第2の検査マー
クの位置を検出し、第1の検査マークと第2の検査マー
クとの間の位置ずれ量を測定する。その後、焦点位置を
第1の検査マークの高さ方向に例えば100nmずつ移
動させて、各焦点位置における第1の検査マークと第2
の検査マークとの間の位置ずれ量を測定する。
【0086】次に、ステップS24に移行し、前記
(1)式により各焦点位置におけるTISを算出する。
【0087】次に、ステップS25に移行して、フィル
タ25の変更を行うか否かを判断する。フィルタ25を
交換する場合は、ステップS26に移行してフィルタ2
5を交換した後、ステップS22に戻って上記の処理を
繰り返す。また、ステップS25でフィルタ25の交換
を行わない場合には、ステップS27に移行して、ステ
ップS25で算出したTISの平均値を計算する。
【0088】本実施形態においては、光源11から出力
された光をフィルタ31に通し、図16、図17に示す
ように、重心波長が545nm、595nm、675n
m、600nm、630nm及び465nmの光を得
る。そして、各波長の光により、第1実施形態と同様に
して、焦点位置を移動させて各焦点位置でのTISを測
定する。その後、各焦点位置でのTISの平均値を求
め、焦点位置と各焦点位置におけるTISの平均値との
関係から、テレセントずれ及びコマ収差を評価する。
【0089】本実施形態においては、照射光の波長を変
えてTISを測定し、その平均値で光学系のTISを評
価するので、TISをより正確に評価することができる
という効果を奏する。
【0090】〔4〕基準サンプルの構造とTIS 図22はシリコン基板61をエッチングして溝を形成
し、該溝の内側にレジスト膜からなる突起を形成した基
準サンプル60を示す図である。この基準サンプル60
では、溝を第1の検査マーク62とし、レジスト膜を第
2の検査マーク63としている。第1の検査マーク62
の深さをX、第2の検査マーク63の高さをYとする。
【0091】図23はシリコン基板71をエッチングし
て溝を形成した基準サンプル70を示す図である。この
基準サンプル70では、溝を第1の検査マーク72と
し、溝に囲まれた部分を第2の検査マーク73としてい
る。したがって、第1の検査マーク72の深さと第2の
検査マーク73の高さはいずれもXである。
【0092】図24は図22に示す基準サンプル60の
Xの値をλ/8、2λ/8及び3λ/8とし、焦点位置
を変化させてTISを測定した結果を示す図である。但
し、第2の検査マーク63の高さYは一定である。ま
た、図25は、図23に示す基準サンプル70のXの値
をλ/8、2λ/8及び3λ/8とし、焦点位置を変化
させてTISを測定した結果を示す図である。更に、図
26は、図22、図23に示す基準サンプル60、70
について、Xの値とTISとの関係を示す図である。こ
れらの図24〜図26からわかるように、図22に示す
構造の基準サンプル60のほうが、図23に示す構造の
基準サンプル70よりも高感度でTISを測定すること
ができる。
【0093】[第3実施形態]本発明の第3実施形態に
よる位置ずれ検査方法について図27乃至図29を用い
て説明する。なお、図17に示す第2実施形態による位
置ずれ検査装置と同一の構成要素には同一の符号を付し
説明を省略し或いは簡略にする。
【0094】図27はTISの段差依存性を説明するた
めの検査マークの一例を示す概略断面図、図28はTI
Sと検査波長との関係を示すグラフ、図29は本実施形
態による位置ずれ検査方法を示すフローチャート、図3
0は検査ウェーハに形成された検査マークの一例を示す
概略断面図である。
【0095】本実施形態では、TISとWISとの相互
作用を最小に抑えて実デバイスウェーハ上での位置ずれ
検査を高精度で行うことができる位置ずれ検査方法につ
いて、図17の位置ずれ検査装置を例にして説明する。
なお、本実施形態では特に検査マークの段差Dが明らか
でない場合を取り扱うものとする。
【0096】〔1〕原理 図27に示すように、検査ウェーハ80上には、シリコ
ン基板81に深さDの溝からなる主尺と、主尺の溝の内
部に所定の厚さのレジスト膜82よりなる副尺とからな
る検査マークが形成されているとする。このとき、位置
ずれ検査装置による検査光の波長λを変化して各波長に
ついてTISを測定すると、TISの値は変化する。す
なわち、TISの値は、検査マークの段差Dと検査光の
波長λとに依存して変化する。図28は、図27の構造
を用いて測定したTISの大きさの検査光の波長依存性
を示すグラフである。横軸はシリコン基板81に形成さ
れた深さDの段差を検査波長λで規格化した量(D/
λ)で表している。図示するように、TISは検査波長
λに対して周期的に変化し、段差Dが、 D=nλ/4(n=1,2,…) …(2) の関係を満たすときにTISは最小となる。
【0097】したがって、検査マークの段差Dに応じて
検査光の波長λを選択し、すなわち、 λ=4D/n(n=1,2,…) …(3) である波長λの検査光を用いることにより、TISの影
響を抑えつつ位置ずれ検査を行うことが可能となる。
【0098】第1及び第2実施形態ではTISを高精度
で測定するためにTISの影響が大きく現れる検査波長
により光学的収差測定を行ったが、その逆に、TISの
影響を抑制しうる検査波長を選択することにより、TI
Sの影響を抑えつつ高精度の位置ずれ検査を行うことが
できる。
【0099】〔2〕位置ずれ検査方法 まず、図17に示す位置ずれ検査装置のステージ16上
に、検査対象である検査ウェーハ90を載置する。検査
ウェーハ90は、製造過程にある実デバイスウェーハで
ある。検査ウェーハ90には、例えば図30に示すよう
な検査マークが形成されている。すなわち、シリコン基
板91上には、SiO2膜92と、アルミニウム膜93
と、レジスト膜94とが順次形成されており、SiO2
膜92の一部を選択的に除去することにより主尺が構成
され、主尺の内部の領域に形成されたレジスト膜94に
より副尺が構成されている。例えばSiO2膜92に形
成されたコンタクトホールにアルミニウム膜93よりな
る配線層を加工するためのレジストパターンの位置ずれ
を測定する際に、このような検査マークが用いられる。
【0100】次に、検査ウェーハ90に形成された検査
マークを用い、位置ずれ検査装置におけるX方向及びY
方向のTISを測定する。TISの測定は、後の位置ず
れ検査過程における測定光波長を決定するためである。
本実施形態による位置ずれ検査方法では、検査光の波長
を変化しつつ複数回のTIS測定を行い、TISの影響
が最も小さい波長を見つける。
【0101】すなわち、まず、ステップS31におい
て、検査光の波長の数nを指定する。波長の数nは、フ
ィルタ25の数や、光源11の基線の数等に応じて適宜
設定する。また、任意の波長帯(例えば可視光域である
約400〜800nm)において任意の波長間隔(例え
ば10nm間隔)となるように波長の数nを選択しても
よい。
【0102】次いで、ステップS32において、i番目
の検査光の波長を設定する。例えば、フィルタ25によ
り波長を変化する場合には、i番目のフィルタにより得
られる透過光の重心波長を前述の手法により設定する。
たとえば、第2実施形態と同様のフィルタ25を用いる
とすると、検査光の重心波長は、545nm、595n
m、675nm、600nm、630nm又は465n
mとなる。なお、この場合には、ステップS31で指定
する波長の数nは6である。
【0103】次いで、ステップS33において設定した
波長λの検査光によりTISの計測を行い、ステップS
34においてそのときのTISを算出する。TISの計
測及び算出には、例えば第1実施形態による検査方法を
用いる。
【0104】次いで、ステップS35において、計測が
終了したか否かを判断する。計測が終了したとき、すな
わち、i=nのときには後述のステップS36に移行す
る。計測が終了していないとき、すなわち、i<nのと
きにはステップS38においてiに1を加えてステップ
S32に戻り、上記と同様にして(i+1)番目の波長
の光によりTISを測定する。こうして、1〜n番目ま
でのTISを測定する。
【0105】次いで、ステップS36において、測定し
たn個のTISの値から最も小さいTISを与える重心
波長(最適重心波長)を決定する。
【0106】次いで、ステップS37において、ステッ
プS36により求めた最適重心波長を用いて検査ウェー
ハの位置ずれ計測を行う。フィルタ25により波長を変
化する場合には、重心波長が最適重心波長に最も近くな
るフィルタ25を用い、検査ウェーハ90の位置ずれ計
測を行う。最適重心波長は、前述のλ=4D/nの関係
を満たす波長である。したがって、この波長により位置
ずれ検査を行うことで、TISの影響を抑えることがで
きる。
【0107】なお、主尺と副尺とでは通常その段差が異
なっている。したがって、主尺と副尺とは、それぞれ別
々の検査波長で位置検出を行うことが望ましい。すなわ
ち、主尺については主尺に対する最適重心波長を求めて
その波長に基づいて検査マークの位置検出を行い、副尺
に対しては副尺に対する最適重心波長を求めてその波長
に基づいて検査マークの位置検出を行い、これらの結果
から両者の位置ずれ量を算出する。こうすることで、T
ISの影響を抑えつつ主尺と副尺との間の位置ずれ量を
より正確に検査することができる。但し、一方の尺につ
いてのみ最適重心波長を指定する場合であっても、主尺
と副尺の双方の尺について最適重心波長を指定する場合
よりも効果は劣るものの、TISを抑制する効果は得ら
れる。
【0108】以上の通り、本実施形態によれば、TIS
が最小となる波長を有する検査光を用いて位置ずれ量を
測定するので、TISの影響を抑えつつ位置ずれ量を検
査することができる。また、TISの影響を抑えること
ができるので、TISとWISとの相互作用を最小に抑
えて実デバイスウェーハ上での位置ずれ検査を高精度で
行うことができる。
【0109】[第4実施形態]本発明の第4実施形態に
よる位置ずれ検査方法について図31を用いて説明す
る。図31は本実施形態による位置ずれ検査方法を示す
フローチャートである。
【0110】本実施形態では、TISとWISとの相互
作用を最小に抑えて実デバイスウェーハ上での位置ずれ
検査を高精度で行うことができる他の位置ずれ検査方法
について、図1の位置ずれ検査装置を例にして説明す
る。
【0111】〔1〕原理 第3実施形態による位置ずれ検査方法では、検査波長を
変化して複数回の測定を行い、最小のTISを与える最
適重心波長を求め、その後に位置ずれ量の測定を行う方
法を示した。しかし、実デバイスウェーハ上では検査マ
ークの段差が既知であることも多い。例えば、図30に
示す検査マークの例では、主尺の段差はSiO2膜92
の膜厚により規定され、副尺の段差はレジスト膜94の
膜厚により規定されるが、これらのパラメータは製造プ
ロセスにおいて所定値に制御されるものである。また、
これら段差はデバイス構造や特性等に応じて決定される
ものであり、位置ずれ検査装置の検査光の波長に応じて
主尺及び副尺の段差を制御しうるものではない。したが
って、このように検査マークの段差が既知の場合には、
図28に示すようなTISと検査光の波長との関係か
ら、検査光の波長を検査マークの段差に応じて選択する
ことが望ましい。
【0112】また、前述のように、TISと検査光の波
長との間には周期性がある。したがって、主尺を測定す
る際の光の波長と、副尺を測定する際の波長の光とが、
当該周期を互いに満足する関係にあれば、主尺の測定と
副尺の測定において測定光の波長を変える必要はない。
【0113】すなわち、主尺について最小のTISを与
える検査波長λmは、 Mm=nmλm/4(nm=1,2,…) …(4) として与えられ、副尺について最小のTISを与える検
査波長λsは、 Ms=nsλs/4(ns=1,2,…) …(5) として与えられるので、(4)式、(5)式においてλ
=λm=λsとして、 λ/4=Mm/nm=Ms/ns (nm,ns=1,2,…) …(6) を満たす波長λが存在すれば、主尺及び副尺の双方につ
いてTISを最小限に抑えることが可能となる。
【0114】例えば、図30に示す位置ずれ検査マーク
において、主尺の段差Mmが300nm、副尺の段差Ms
が1000nmであるとすると、nm=3、ns=10の
とき、すなわち波長λ=400nmのときに上式を満足
する関係となる。
【0115】なお、(6)式の関係を満たす波長λが多
数存在する場合には、その最小公約数を選択することが
望ましい。また、波長λのとりうる範囲は可視光域(約
400〜800nm)であることが望ましい。
【0116】〔2〕位置ずれ検査方法 まず、図1に示す位置ずれ検査装置のステージ16上
に、検査対象である検査ウェーハ90を載置する。検査
ウェーハ90は、製造過程にある実デバイスウェーハで
ある。検査ウェーハ90には、例えば図30に示すよう
な検査マークが形成されている。すなわち、シリコン基
板91上には、SiO2膜92と、アルミニウム膜93
と、レジスト膜94とが順次形成されており、SiO2
膜92の一部を選択的に除去することにより主尺が構成
され、主尺の内部の領域に形成されたレジスト膜94に
より副尺が構成されている。
【0117】次いで、ステップS41において、デバイ
スプロセスによって規定される主尺の段差Mmと、副尺
の段差Msとを入力する。主尺の段差Mm及び副尺の段差
sは、予め他の手段により計測した値を用いてもよい
し、プロセスにおける狙い膜厚等を用いてもよい。
【0118】次いで、ステップS42において、主尺と
副尺との双方についてTISを最小限に抑えつつ計測し
うる検査波長が存在するか否かを計算する。すなわち、
主尺の段差をMm、副尺の段差をMsとして、(6)式の
関係を満たす波長λが存在するか否かを計算する。
【0119】ステップS42において(6)式の関係を
満たす波長λが存在する場合にはステップS47に移行
する。一方、(6)式の関係を満たす波長λが存在しな
い場合にはステップS43に移行する。
【0120】ステップS47に移行したときは、まず、
(6)式の関係を満たす波長λを検査光の重心波長とし
て設定する。次いで、当該重心波長λを有する検査光を
検査ウェーハ90に照射し、主尺及び副尺に対する画像
信号処理をそれぞれ行い、主尺及び副尺の位置検出を行
う。
【0121】一方、ステップS43に移行したときに
は、まず、ステップS43において、上式を基に主尺に
対する最適重心波長λmを求める。次いで、ステップS
44において、重心波長λmの検査光を検査ウェーハ9
0に照射し、主尺に対する画像信号処理を行い主尺の位
置検出を行う。次いで、ステップS45において、上式
を基に副尺に対する最適重心波長λsを求める。次い
で、ステップS46において、重心波長λsの検査光を
検査ウェーハ90に照射し、副尺に対する画像信号処理
を行い副尺の位置検出を行う。
【0122】次いで、ステップS48において、ステッ
プS44及びステップS46又はステップS47により
求めた主尺及び副尺の位置に基づいて両者の位置ずれ量
を算出する。こうすることで、TISの影響を抑えつつ
主尺と副尺との間の位置ずれ量を検査することができ
る。
【0123】以上の通り、本実施形態によれば、検査マ
ークの段差を予め与え、その段差に基づいてTISが最
小となる検査光の波長を設定するので、位置ずれ検査の
処理を簡便に行うことができる。また、主尺の検査光と
副尺の検査光とを共用するので、位置ずれ検査の処理を
より簡便にすることができる。また、第3実施形態の場
合と同様に、TISの影響を抑えつつ位置ずれ量を検査
することができ、また、TISの影響を抑えることがで
きるので、TISとWISとの相互作用を最小に抑えて
実デバイスウェーハ上での位置ずれ検査を高精度で行う
ことができる。
【0124】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、焦点位置
を検査マークの高さ又は深さ方向に移動させ、各焦点位
置でのTISを算出するので、TISの主要な原因であ
るテレセントずれの影響とコマ収差の影響とを個別に評
価することができる。これにより、位置ずれ検査装置の
光学系の調整を効率よく行うことができ、TISが小さ
い位置ずれ検査装置を製造することができる。また、T
ISが小さい位置ずれ検査装置を提供できるので、WI
Sの影響を評価することができ、WISの影響が小さい
検査マークを有する基準サンプルの提供が可能となる。
【0125】また、検査マークの段差に応じた波長の光
を選択して位置ずれ量の計測を行うので、TISの影響
を抑えて高精度に位置ずれ量を検査することができる。
したがって、TISとWISとの相互作用を最小に抑え
て実デバイスウェーハ上での位置ずれ検査を高精度で行
うことが可能となる。
【0126】また、主尺の段差と副尺の段差とが一定の
関係を満たすとき、すなわち、主尺の段差をMm、副尺
の段差をMsとして、λ/4=Mm/nm=Ms/n
s(nm,ns=1,2,…)の関係を満たすとき、波長
λの光により位置ずれ検査をおこなうので、主尺及び副
尺の双方についてTISを最小限に抑えつつ計測を行う
ことができる。したがって、位置ずれ検査を高精度に行
うことができるとともに、その処理を簡略にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による光学的収差測定方
法において使用する位置ずれ検査装置を示す図である。
【図2】位置ずれ検査装置のTIS測定に使用する検査
マークの配置例及びCCDカメラから出力される信号を
示す模式図である。
【図3】検査マークの深さと光強度との関係を示す図
(その1)である。
【図4】検査マークの深さと光強度との関係を示す図
(その2)である。
【図5】焦点位置を検査マークの深さ方向に移動させた
ときのTISの変化を示す模式図である。
【図6】第1の検査マークの深さをλ/8、第2の検査
マークの高さを2.7λ/8〜5.5λ/8としたとき
のTISの値を実測した結果を示すグラフである。
【図7】TIS測定に使用する検査マークの構造を示す
概略断面図(その1)である。
【図8】TIS測定に使用する検査マークの構造を示す
概略断面図(その2)である。
【図9】TIS測定に使用する検査マークの構造を示す
概略断面図(その3)である。
【図10】基準サンプルの構造を示す概略断面図(その
1)である。
【図11】基準サンプルの構造を示す概略断面図(その
2)である。
【図12】基準サンプルの構造を示す概略断面図(その
3)である。
【図13】基準サンプルの構造を示す概略断面図(その
4)である。
【図14】本発明の第1実施形態による位置ずれ検査装
置の光学的収差測定方法を示すフローチャートである。
【図15】第1実施形態による光学的収差測定方法によ
り測定したTISと焦点位置との関係を示すグラフであ
り、焦点位置を固定して第2の検出マークの位置を検出
し、焦点位置を移動させて第1の検出マークを検出した
場合の測定結果を示す。
【図16】第1実施形態による光学的収差測定方法によ
り測定したTISと焦点位置との関係を示すグラフであ
り、焦点位置を移動させて第1及び第2の検出マークの
位置を検出した場合の測定結果を示す。
【図17】本発明の第2実施形態による光学的収差測定
方法において使用する位置ずれ検査装置を示す図であ
る。
【図18】光源から出力された照射光をフィルタに通し
たときの照射光のスペクトルを示す図(その1)であ
る。
【図19】光源から出力された照射光をフィルタに通し
たときの照射光のスペクトルを示す図(その2)であ
る。
【図20】照射光の重心波長の定義を説明する図であ
る。
【図21】本発明の第2実施形態による位置ずれ検査装
置の光学的収差測定方法を示すフローチャートである。
【図22】シリコン基板に形成した溝を第1の検査マー
クとし、溝の内側に形成したレジスト膜からなる第2の
突起を第2の検査マークとした基準サンプルを示す図で
ある。
【図23】シリコン基板に形成した溝を第1の検査マー
クとし、溝の内側部分を第2の検査マークとした基準サ
ンプルを示す図である。
【図24】図22に示す構造の基準サンプルの焦点位置
とTISとの関係を第1の検査マークの深さを変化させ
て調べた結果を示すグラフである。
【図25】図23に示す構造の基準サンプルの焦点位置
とTISとの関係を第1の検査マークの深さを変化させ
て調べた結果を示すグラフである。
【図26】図22及び図23に示す構造の基準サンプル
の第1の検査マークの深さを変化させてTISを測定し
た結果を示すグラフである。
【図27】TISの段差依存性を説明するための検査マ
ークの一例を示す概略断面図である。
【図28】TISと検査光の波長との関係を示すグラフ
である。
【図29】本発明の第3実施形態による位置ずれ検査方
法を示すフローチャートである。
【図30】検査ウェーハに形成された検査マークの一例
を示す概略断面図である。
【図31】本発明の第4実施形態による位置ずれ検査方
法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ウェーハ 10a…基準サンプル 11…光源 12…ライトガイド 13…照射レンズ群 14…ビームスプリッタ 15…対物レンズ群 16…ステージ 17…接眼レンズ群 18…CCDカメラ 19…信号処理部 20…基準サンプル 21…検査マーク 25…フィルタ 31…シリコン基板 32…第1の検査マーク 33…第2の検査マーク 34…第1の検査マーク 35…第2の検査マーク 36…第1の検査マーク 37…第2の検査マーク 40…シリコン基板 41…SiO2膜 42…タングステン膜 43…アルミニウム膜 44…レジスト膜 45…レジスト膜 46…開口部 47…タングステン膜 48…SiO2膜 49…アルミニウム膜 50…レジスト膜 51…レジスト膜 52…開口部 60…基準サンプル 61…シリコン基板 62…第1の検査マーク 63…第2の検査マーク 70…基準サンプル 71…シリコン基板 72…第1の検査マーク 73…第2の検査マーク 80…検査ウェーハ 81…シリコン基板 82…レジスト膜 90…検査ウェーハ 91…シリコン基板 92…SiO2膜 93…アルミニウム膜 94…レジスト膜

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突起又は溝からなる第1及び第2の検査
    マークを有する基準サンプルに波長λの光を照射し、前
    記第1及び第2の検査マークにより反射される光を撮像
    装置により撮像し、取得した画像に基づいて前記第1及
    び第2の検査マークの間の第1の位置ずれ量を計測する
    工程と、 前記基準サンプルを180度回転した後、前記基準サン
    プルに波長λの光を照射し、前記第1及び第2の検査マ
    ークにより反射される光を前記撮像装置により撮像し、
    取得した画像に基づいて前記第1及び第2の検査マーク
    の間の第2の位置ずれ量を計測する工程と、 前記第1及び第2の位置ずれ量から前記位置ずれ検査装
    置の光学的収差を算出する工程とを有する位置ずれ検査
    装置の光学的収差測定方法であって、 前記第1及び第2の位置ずれ量を計測する工程は、いず
    れも前記撮像装置の焦点位置を前記第1及び第2の検査
    マークの高さ又は深さ方向に移動して各焦点位置におけ
    る映像を撮像する工程を含むことを特徴とする位置ずれ
    検査装置の光学的収差測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置ずれ検査装置の光学
    的収差測定方法において、 前記第1及び第2の検査マークの少なくとも一方の高さ
    又は深さをλ/8±6.25%又は3λ/8±6.25
    %とすることを特徴とする位置ずれ検査装置の光学的収
    差測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の位置ずれ検査装置の光学
    的収差測定方法において、 前記第1及び第2の検査マークの少なくとも一方の高さ
    又は深さをλ/8±6.25%とし、他方の高さ又は深
    さを3λ/8±6.25%とすることを特徴とする位置
    ずれ検査装置の光学的収差測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の位置ずれ検査装置の光学
    的収差測定方法において、 前記第1及び第2の検査マークの高さ又は深さを、いず
    れも2λ/8±6.25%とすることを特徴とする位置
    ずれ検査装置の光学的収差測定方法。
  5. 【請求項5】 照射する光の波長λi(i=1,2,
    …,n)に応じて高さ又は深さが決定された突起又は溝
    からなるn組の第1及び第2の検査マークを有する基準
    サンプルに波長λiの光を照射し、前記波長λiの光に対
    応するi番目の組の第1及び第2の検査マークにより反
    射される光を撮像装置により撮像し、取得した画像に基
    づいて前記i番目の組の第1及び第2の検査マークの間
    の第1の位置ずれ量を測定する工程と、 前記基準サンプルを180度回転した後、前記基準サン
    プルに波長λiの光を照射し、前記i番目の組の第1及
    び第2の検査マークにより反射される光を前記撮像装置
    により撮像し、取得した画像に基づいて前記i番目の組
    の第1及び第2の検査マークの間の第2の位置ずれ量を
    測定する工程と、 前記第1及び第2の位置ずれ量から波長λiの光に対す
    る位置ずれ検査装置の光学的収差を算出する工程と、 前記基準サンプルに照射する光の波長λiを替えて前記
    第1の位置ずれ量を測定する工程から前記光学的収差を
    算出する工程までの工程を前記n組の第1及び第2の検
    査マークの全てについて繰り返す工程とを有する位置ず
    れ検査装置の光学的収差測定方法であって、 前記第1及び第2の位置ずれ量を測定する工程は、いず
    れも前記撮像装置の焦点位置を前記i番目の組の第1及
    び第2の検査マークの高さ又は深さ方向に移動させて各
    焦点位置における映像を撮像する工程を含むことを特徴
    とする位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の位置ずれ検査装置の光学
    的収差測定方法において、 前記n組の第1及び第2の検査マーク毎に算出した光学
    的収差の平均値を算出することを特徴とする位置ずれ検
    査装置の光学的収差測定方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の位置ずれ検査装置の光学
    的収差測定方法において、 前記i番目の組の第1及び第2の検査マークのいずれか
    一方の高さ又は深さを、λi/8±6.25%又は3λi
    /8±6.25とすることを特徴とする位置ずれ検査装
    置の光学的収差測定方法。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の位置ずれ検査装置の光学
    的収差測定方法において、 前記i番目の組の第1及び第2の検査マークの少なくと
    も一方の高さ又は深さをλi/8±6.25%とし、他
    方の高さ又は深さを3λi/8±6.25%とすること
    を特徴とする位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の位置ずれ検査装置の光学
    的収差測定方法において、 前記i番目の組の第1及び第2の検査マークの高さ又は
    深さを、いずれも2λ i/8±6.25%とすることを
    特徴とする位置ずれ検査装置の光学的収差測定方法。
  10. 【請求項10】 基板上に形成された突起又は溝からな
    る検査マークに波長の異なる複数の検査光を照射し、前
    記複数の検査光の波長に対する光学的収差をそれぞれ測
    定する工程と、 前記複数の検査光の波長に対する光学的収差の測定結果
    に基づいて、光学的収差が最小となる最適波長を算出す
    る工程と、 前記最適波長の近傍に重心波長を有する検査光を前記検
    査マークに照射し、前記検査マークにより反射される光
    に基づいて前記検査マークの位置を検出する工程と、 前記検査マークの位置に基づいて位置ずれ量を算出する
    工程とを有することを特徴とする位置ずれ検査方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の位置ずれ検査方法に
    おいて、 前記検査マークは、主尺と副尺とを含み、 前記最適波長を算出する工程では、前記主尺に対する第
    1の最適波長と前記副尺に対する第2の最適波長とをそ
    れぞれ算出し、 前記検査マークの位置を検出する工程では、前記第1の
    最適波長の近傍に重心波長を有する第1の検査光により
    前記主尺の位置を検出し、前記第2の最適波長の近傍に
    重心波長を有する第2の検査光により前記副尺の位置を
    検出し、 前記位置ずれ量を算出する工程では、前記主尺の位置と
    前記副尺の位置とから前記位置ずれ量を算出することを
    特徴とする位置ずれ検査方法。
  12. 【請求項12】 基板上に形成された突起又は溝からな
    る検査マークに基づいて位置ずれ検査を行う位置ずれ検
    査方法であって、 前記検査マークの前記突起の高さ又は前記溝の深さをD
    として、D=nλ/4(n=1,2,…)の関係を満た
    す最適波長λを算出する工程と、 前記最適波長の近傍に重心波長を有する検査光を前記検
    査マークに照射し、前記検査マークにより反射される光
    に基づいて前記検査マークの位置を検出する工程と、 前記検査マークの位置に基づいて位置ずれ量を算出する
    工程とを有することを特徴とする位置ずれ検査方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の位置ずれ検査方法に
    おいて、 前記検査マークは、主尺と副尺とを含み、 前記最適波長を算出する工程では、前記主尺の段差をM
    m、前記副尺の段差をMsとして、λ/4=Mm/nm=M
    s/ns(nm,ns=1,2,…)の関係を満たす最適波
    長λを算出し、 前記検査マークの位置を検出する工程では、前記最適波
    長の近傍に重心波長を有する前記検査光により、前記主
    尺及び前記副尺の位置を検出し、 前記位置ずれ量を算出する工程では、前記主尺の位置と
    前記副尺の位置とから前記位置ずれ量を算出することを
    特徴とする位置ずれ検査方法。
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