JP2000145805A - 等速ジョイント及び等速ジョイント付自動車用ハブユニット - Google Patents

等速ジョイント及び等速ジョイント付自動車用ハブユニット

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JP2000145805A
JP2000145805A JP10320932A JP32093298A JP2000145805A JP 2000145805 A JP2000145805 A JP 2000145805A JP 10320932 A JP10320932 A JP 10320932A JP 32093298 A JP32093298 A JP 32093298A JP 2000145805 A JP2000145805 A JP 2000145805A
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inner ring
velocity joint
ring
peripheral surface
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 等速ジョイントを構成するボールの直径を小
さくしつつ、このボールの数を増やす事で、この等速ジ
ョイントの小型化を図る場合に、保持器9の強度を低下
させる事なく、この保持器9の内径側に内輪2Aを組み
込める構造を実現する。 【解決手段】 上記内輪2Aの外径側部分に存在する各
肩部46、46aのうち、少なくとも1本の肩部46a
の軸方向端部に段部30を形成する。これにより、この
肩部46aの軸方向寸法を、上記保持器9のポケット1
0、10のうちの何れか1個のポケット10の円周方向
に亙る長さ寸法よりも小さくする。上記保持器9の内径
側に上記内輪2Aを組み込む作業は、上記肩部46aを
上記1個のポケット10内に挿入しつつ行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る等速ジョイン
ト及び等速ジョイント付自動車用ハブユニットは、トラ
ンスミッションから駆動輪に駆動力を伝達する為に利用
する。特に、本発明に係る等速ジョイント付自動車用ハ
ブユニットは、所謂第四世代のハブユニットと呼ばれる
もので、独立懸架式サスペンションに支持された駆動軸
{FF車(前置エンジン前輪駆動車)の前輪、FR車
(前置エンジン後輪駆動車)及びRR車(後置エンジン
後輪駆動車)の後輪、4WD車(四輪駆動車)の全輪}
を、懸架装置に対して回転自在に支持する為に利用す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のトランスミッションと、独立懸
架式サスペンションにより支持した駆動輪との間には等
速ジョイントを設けて、デファレンシャルギヤと駆動輪
との相対変位や車輪に付与された舵角に拘らず、エンジ
ンの駆動力を駆動輪に、全周に亙り同一角速度で伝達自
在としている。この様な部分に使用される等速ジョイン
トとして従来から、例えば実開昭57−145824〜
5号公報、同59−185425号公報、同62−12
021号公報等に記載されたものが知られている。
【0003】この様な従来から知られた等速ジョイント
1は、例えば図10〜11に示す様に、内輪2と外輪3
との間の回転力伝達を6個のボール4、4を介して行な
う様に構成している。上記内輪2は、トランスミッショ
ンにより回転駆動される一方の軸5の外端部に固定す
る。又、上記外輪3は、駆動輪を結合する他方の軸6の
内端部に固設する。上記内輪2の外周面2aには、断面
円弧形の内側係合溝7、7を6本、円周方向に亙り間欠
的に且つ等間隔に、それぞれ円周方向に対し直角方向に
形成している。尚、これら各内側係合溝7、7を形成し
た事に伴い、上記内輪2の外径側部分でこれら各内側係
合溝7、7の間部分には、それぞれが直径方向外方に延
びる、肩部46、46が形成される。従って、これら各
肩部46、46の軸方向に亙る幅寸法W46は、上記内輪
2の軸方向寸法L2 と等しい(W46=L2 )。又、上記
外輪3の内周面3aで、上記各内側係合溝7、7と対向
する位置には、やはり断面円弧形の外側係合溝8、8を
6本、円周方向に対し直角方向に形成している。
【0004】又、上記内輪2の外周面2aと外輪3の内
周面3aとの間には、断面が円弧状で全体が円環状の保
持器9を挟持している。この保持器9の円周方向6箇所
位置で、上記内側、外側両係合溝7、8と整合する位置
には、それぞれポケット10、10を円周方向に亙り間
欠的に形成し、各ポケット10、10の内側にそれぞれ
1個ずつ、合計6個のボール4、4を保持している。こ
れら各ボール4、4は、それぞれ上記各ポケット10、
10に保持された状態で、上記内側、外側両係合溝7、
8に沿い転動自在である。
【0005】上記各ポケット10、10は図12に示す
様に、円周方向に長い矩形とし、次述する軸交角αが1
80度未満の状態で等速ジョイント1を運転する事に伴
い、円周方向に隣り合うボール4、4同士の間隔が変化
した場合でも、この変化を吸収できる様にしている。即
ち、上記内側係合溝7、7の底面7a、7a同士の位置
関係、並びに上記各外側係合溝8、8の底面8a、8a
同士の位置関係は、図13に一点鎖線で示す様に、地球
儀の経線の如き関係になっている。上記内輪2の中心軸
と外輪3の中心軸とが一致している(軸交角α=180
°)場合に上記各ボール4、4は、図13に二点鎖線で
示した、地球儀の赤道に対応する位置の近傍に存在す
る。これに対して、上記内輪2の中心軸と外輪3の中心
軸とが不一致になる(軸交角α<180°)と、等速ジ
ョイント1の回転に伴って上記各ボール4、4が、図1
3の上下方向に往復変位(地球儀の北極方向と南極方向
とに交互に変位)する。この結果、円周方向に隣り合う
ボール4、4同士の間隔が拡縮するので、上記各ポケッ
ト10、10を、それぞれ円周方向に長い矩形として、
上記間隔の拡縮を行なえる様にしている。尚、上記内側
係合溝7、7の底面7a、7aと上記各外側係合溝8、
8の底面8a、8aとは、前述の説明から明らかな通
り、互いに同心ではない。従って、上記経線に相当する
線は、これら各係合溝7、8毎に、互いに少しずれた位
置に存在する。
【0006】更に、図10に示す様に、前記一方の軸5
と他方の軸6との変位に拘らず、上記各ボール4、4
を、これら両軸5、6の軸交角α、即ち、上記一方の軸
5の中心線aと他方の軸6の中心線bとの交点oで両線
a、bのなす角度αを二等分する、二等分面c内に配置
している。この為に、上記内側係合溝7、7の底面7
a、7aは、上記中心線a上で、上記交点oからhだけ
離れた点dを中心とする球面上に位置させ、上記外側係
合溝8、8の底面8a、8aは、上記中心線b上で、上
記交点oからhだけ離れた点eを中心とする球面上に位
置させている。但し、前記内輪2の外周面2a、外輪3
の内周面3a、並びに前記保持器9の内外両周面は、そ
れぞれ上記交点oを中心とする球面上に位置させて、上
記内輪2の外周面2aと保持器9の内周面との摺動、並
びに外輪3の内周面3aと保持器9の外周面との摺動を
自在としている。
【0007】上述の様に構成する等速ジョイント1の場
合、上記一方の軸5により内輪2を回転させると、この
回転運動は6個のボール4、4を介して外輪3に伝達さ
れ、他方の軸6が回転する。両軸5、6同士の位置関係
(上記軸交角α)が変化した場合には、上記各ボール
4、4が内側、外側両係合溝7、8に沿って転動し、上
記一方の軸5と他方の軸6との変位を許容する。
【0008】尚、上述の様な等速ジョイント1を構成す
る保持器9の内側に、同じく内輪2を組み込む作業は、
以下の様にして行なう。先ず、上記保持器9の中心軸方
向と上記内輪2の中心軸方向とを互いに直角方向とした
状態で、この保持器9の一端開口部に、この内輪2を対
向させる。次いで、図14に示す様に、上記保持器9の
1個のポケット10(図示の例では、上端部に存在する
ポケット10)の内側に、上記内輪2の1本の肩部46
を、直径方向内側から挿入しつつ、この内輪2を上記保
持器9の内径側に挿入する。この際、上記1本の肩部4
6を上記1個のポケット10内に挿入した分だけ、上記
内輪2をこの挿入方向(図14の上方)に片寄らせる事
ができる。従って、上述の様に内輪2を保持器9の内側
に挿入する際に、上記1本の肩部46と直径方向反対側
(図14の下端側)に存在する肩部46の先端部(外周
縁部)が、上記保持器9の開口周縁部と干渉する事はな
い。上述の様にして内輪2を保持器9の内径側に挿入し
切ったならば、次いで、上記肩部46を上記ポケット1
0から抜き出し、最後に上記内輪2を上記保持器9に対
して90度回転させて、これら内輪2と保持器9との中
心軸同士を互いに一致させる。尚、上述の様に1本の肩
部46を1個のポケット10内に挿入できる様にすべ
く、上記保持器9に設ける複数個のポケット10、10
のうち、少なくとも1個(通常は直径方向反対側に対向
する2個)のポケット10は、円周方向に亙る長さ寸法
10(図12)を、上記肩部46の軸方向に亙る幅寸法
46(=内輪2の軸方向寸法L2 )よりも大きく形成し
ておく。
【0009】等速ジョイントの基本的な構造及び作用は
上述の通りであるが、この様な等速ジョイントと、車輪
を懸架装置に対して回転自在に支持する為の車輪用転が
り軸受ユニットとを一体的に組み合わせる事が、近年研
究されている。即ち、自動車の車輪を懸架装置に回転自
在に支持する為には、外輪と内輪とを転動体を介して回
転自在に組み合わせた車輪用転がり軸受ユニットを使用
する。この様な車輪用転がり軸受ユニットと上述の様な
等速ジョイントとを一体的に組み合わせれば、これら車
輪用転がり軸受ユニットと等速ジョイントとを、全体と
して小型且つ軽量に構成できる。この様な車輪用転がり
軸受ユニットと等速ジョイントとを一体的に組み合わせ
た、本発明の対象となる等速ジョイント付自動車用ハブ
ユニットである、所謂第四世代のハブユニットと呼ばれ
る車輪用転がり軸受ユニットとして従来から、特開平7
−317754号公報に記載されたものが知られてい
る。
【0010】図15は、この公報に記載された従来構造
を示している。車両への組み付け状態で、懸架装置に支
持した状態で回転しない外輪11は、外周面にこの懸架
装置に支持する為の第一の取付フランジ12を、内周面
に複列の外輪軌道13、13を、それぞれ有する。上記
外輪11の内側には、第一、第二の内輪部材14、15
を組み合わせて成るハブ16を配置している。このうち
の第一の内輪部材14は、外周面の一端寄り(図15の
左寄り)部分に車輪を支持する為の第二の取付フランジ
17を、同じく他端寄り(図15の右寄り)部分に第一
の内輪軌道18を、それぞれ設けた円筒状に形成してい
る。これに対して、上記第二の内輪部材15は、一端部
(図15の左端部)を、上記第一の内輪部材14を外嵌
固定する為の円筒部19とし、他端部(図15の右端
部)を等速ジョイント1aの外輪3Aとし、中間部外周
面に第二の内輪軌道20を設けている。そして、上記各
外輪軌道13、13と上記第一、第二の内輪軌道18、
20との間にそれぞれ複数個ずつの転動体21、21を
設ける事により、上記外輪11の内側に上記ハブ16
を、回転自在に支持している。
【0011】又、上記第一の内輪部材14の内周面と上
記第二の内輪部材15の外周面との互いに整合する位置
には、それぞれ係止溝22、23を形成すると共に、止
め輪24を、これら両係止溝22、23に掛け渡す状態
で設けて、上記第一の内輪部材14が上記第二の内輪部
材15から抜け出るのを防止している。更に、上記第二
の内輪部材15の一端面(図15の左端面)外周縁部
と、上記第一の内輪部材14の内周面に形成した段部2
5の内周縁部との間に溶接26を施して、上記第一、第
二の内輪部材14、15同士を結合固定している。
【0012】更に、上記外輪11の両端開口部と上記ハ
ブ16の中間部外周面との間には、ステンレス鋼板等の
金属製で略円筒状のカバー27a、27bと、ゴムの如
きエラストマー等の弾性材製で円環状のシールリング2
8a、28bとを設けている。これらカバー27a、2
7b及びシールリング28a、28bは、上記複数の転
動体21、21を設置した部分と外部とを遮断し、この
部分に存在するグリースが外部に漏出するのを防止する
と共に、この部分に雨水、塵芥等の異物が侵入する事を
防止する。又、上記第二の内輪部材15の中間部内側に
は、この第二の内輪部材15の内側を塞ぐ隔板部29を
設けて、この第二の内輪部材15の剛性を確保すると共
に、この第二の内輪部材15の先端(図15の左端)開
口からこの第二の内輪部材15の内側に入り込んだ異物
が、前記等速ジョイント1a部分にまで達する事を防止
している。尚、この等速ジョイント1aは、前述の図1
0〜11に示した等速ジョイント1と同様に構成してい
る。
【0013】上述の様に構成する車輪用転がり軸受ユニ
ットを車両に組み付ける際には、第一の取付フランジ1
2により外輪11を懸架装置に支持し、第二の取付フラ
ンジ17により駆動輪である車輪を第一の内輪部材14
に固定する。又、エンジンによりトランスミッションを
介して回転駆動される、図示しない駆動軸の先端部を、
等速ジョイント1aを構成する内輪2の内側にスプライ
ン係合させる。自動車の走行時には、この内輪2の回転
を、複数のボール4、4を介して第二の内輪部材15を
含むハブ16に伝達し、上記車輪を回転駆動する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の様な第四世代の
ハブユニットをより小型化する為には、上記等速ジョイ
ント1aを構成する複数個のボール4、4の外接円の直
径を小さくする事が有効である。そして、この外接円の
直径を小さくする為、上記各ボール4、4の直径を小さ
くし、しかも上記等速ジョイント1aにより伝達可能な
トルクを確保する為には、上記ボール4、4の数を増や
す必要がある。
【0015】ところが、この様に各ボール4、4の直径
を小さくしてこれら各ボール4、4の外接円の直径を小
さくしつつ、これら各ボール4、4の数を増やす場合、
即ち、これら各ボール4、4を保持する保持器9の直径
寸法を小さくしつつ、この保持器9に形成するポケット
10、10の数を増やす場合には、これら各ポケット1
0、10の円周方向に亙る長さ寸法L10を大きくできな
い。一方、前述した様に、上記保持器9の内側に内輪2
を挿入する際には、この内輪2の外周面に設けた何れか
の肩部46を、上記各ポケット10、10のうちの何れ
かのポケット10内に挿入する必要がある。この為、上
述の様な事情により、上記各ポケット10、10のうち
の少なくとも1個のポケット10の円周方向に亙る長さ
寸法L10を、上記肩部46の軸方向に亙る幅寸法W
46(=内輪2の軸方向寸法L2 )よりも大きくできなく
なった場合には、上記保持器9の内側に上記内輪2を挿
入できなくなる。
【0016】この様な事情に鑑みて、特開平9−177
810号公報には、等速ジョイントを構成するボールの
数を増やした場合でも、保持器の内側に内輪を挿入でき
る構造が記載されている。この公報に記載された構造の
場合には、上記内輪の外径寸法と上記保持器の一端開口
周縁部の内径寸法とを規制している為、保持器のポケッ
トに内輪の肩部を挿入する事なく、この保持器の内側に
内輪を挿入できる。ところが、この公報に記載された構
造の場合、上記保持器の一端開口周縁部の内径寸法を規
制した結果、この一端開口周縁部の肉厚が薄くなる。こ
れにより、上記保持器の強度が不足し、長期間に亙る使
用に伴い、上記一端開口周縁部から亀裂等の損傷が発生
する可能性が生じる為、好ましくない。本発明の等速ジ
ョイント及び等速ジョイント付自動車用ハブユニット
は、上述の様な事情に鑑み、等速ジョイントを構成する
ボールの直径を小さくしつつ、このボールの数を増やし
た場合でも、保持器の内側に内輪を挿入でき、且つ、こ
の保持器の強度を低下させない構造を実現すべく発明し
たものである。
【0017】
【課題を解決する為の手段】本発明の等速ジョイント及
び等速ジョイント付自動車用ハブユニットのうち、請求
項1に記載した等速ジョイントは、前述した従来の等速
ジョイントと同様に、内輪と、この内輪の外周面の円周
方向に亙り間欠的に存在する複数個所に、それぞれ円周
方向に対し直角方向に形成された断面円弧形の内側係合
溝と、上記内輪の周囲に設けられた外輪と、この外輪の
内周面で上記各内側係合溝と対向する位置に、円周方向
に対し直角方向に形成された断面円弧形の外側係合溝
と、上記内輪の外周面と上記外輪の内周面との間に挟持
され、上記内側、外側両係合溝に整合する位置にそれぞ
れ円周方向に亙り間欠的に複数個のポケットを形成した
保持器と、これら各ポケットの内側に1個ずつ保持され
た状態で内側、外側両係合溝に沿う転動を自在とされ
た、複数個のボールとから成り、これら各ボールを、上
記内輪の中心軸と上記外輪の中心軸との軸交角を二等分
し、これら両中心軸を含む平面に対し直交する二等分面
内に配置している。特に、本発明の等速ジョイントに於
いては、上記内輪の外径側部分でそれぞれ上記各内側係
合溝の間部分に形成された複数本の肩部のうち、少なく
とも1本の肩部の上記内輪の軸方向に亙る幅寸法を、こ
の内輪の軸方向寸法よりも小さくする事により、当該肩
部の軸方向に亙る幅寸法を、上記各ポケットのうちの少
なくとも1個のポケットの円周方向に亙る長さ寸法より
も短くしている。
【0018】又、請求項2に記載した等速ジョイント付
自動車用ハブユニットは、やはり前述した従来の等速ジ
ョイント付自動車用ハブユニットと同様に、外周面に懸
架装置に支持固定する為の第一の取付フランジを、内周
面に複列の外輪軌道を、それぞれ有するハブユニット用
の外輪と、中間部外周面に複列の内輪軌道を、一端部外
周面で上記ハブユニット用の外輪の一端開口部から突出
した部分に車輪を支持固定する為の第二の取付フランジ
を、それぞれ有するハブと、上記各外輪軌道と上記各内
輪軌道との間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けた転
動体と、上記ハブの他端部に設けた等速ジョイントとを
備える。特に、本発明の等速ジョイント付自動車用ハブ
ユニットに於いては、この等速ジョイントが、請求項1
に記載した等速ジョイントである。
【0019】
【作用】上述の様に構成する本発明の等速ジョイント及
び等速ジョイント付自動車用ハブユニットによれば、各
ボールの直径を小さくしつつ、このボールの数を増やす
(例えば7個以上とする)事に伴い、保持器に形成する
各ポケットの円周方向に亙る長さ寸法を大きくできない
場合でも、前述の図14を参照して説明した従来の組み
込み方法により、保持器の内径側に内輪を組み込める。
即ち、本発明の場合には、内輪の外径側部分に設けた各
肩部のうち、少なくとも1本の肩部の軸方向に亙る幅寸
法を、この内輪の軸方向寸法よりも小さくする事に基づ
き、当該肩部の幅寸法を、上記各ポケットのうちの少な
くとも1個のポケットの円周方向に亙る長さ寸法よりも
短くしている。この為、この様に軸方向に亙る幅寸法を
短くした少なくとも1本の肩部を、上記少なくとも1個
のポケット内に挿入する事ができ、上記従来の組み込み
方法により、保持器の内径側に内輪を組み込む事ができ
る。
【0020】従って、等速ジョイントを車輪支持用転が
り軸受ユニットと組み合わせた、所謂第四世代のハブユ
ニットである、本発明の等速ジョイント付自動車用ハブ
ユニットによれば、上記等速ジョイントにより伝達可能
なトルクを確保しつつ、更なる小型化を図る場合にも
(即ち、上記等速ジョイントを構成するボールの直径を
小さくすると共に、このボールの数を増やした場合に
も)、上記保持器に内輪を組み込めなくなると言った不
都合を生じる事はない。又、本発明の場合には、前記公
報に記載された従来構造の様に、保持器の一部分の肉厚
が薄くなる事はない為、この保持器の強度を十分に確保
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜6は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。懸架装置に支持した状態で回転
しない外輪11は、外周面にこの懸架装置に支持する為
の第一の取付フランジ12を、内周面に複列の外輪軌道
13、13を、それぞれ有する。上記外輪11の内径側
には、ハブ本体31と内輪32とから成るハブ33を、
この外輪11と同心に配置している。このハブ33の外
周面で上記各外輪軌道13、13に対向する部分には、
それぞれ第一、第二の内輪軌道18、20を設けてい
る。これら両内輪軌道18、20のうち、第一の内輪軌
道18は、上記ハブ本体31の中間部外周面に直接形成
している。又、このハブ本体31の中間部のうち、上記
第一の内輪軌道18を形成した部分よりも内端寄り(図
1の右端寄り)部分に、上記内輪32を外嵌している。
上記第二の内輪軌道20は、この内輪32の外周面に形
成している。そして、上記各外輪軌道13、13と上記
第一、第二の内輪軌道18、20との間に、それぞれ複
数個ずつの転動体21、21を転動自在に設ける事によ
り、上記外輪11の内側に上記ハブ33を、回転自在に
支持している。
【0022】図示の例の場合には、上述の様に、上記第
一の内輪軌道18を上記ハブ本体31の外周面に直接形
成する事により、この第一の内輪軌道18の直径を、上
記内輪32の外周面に形成した第二の内輪軌道20の直
径よりも小さくしている。又、この様に第一の内輪軌道
18の直径を第二の内輪軌道20の直径よりも小さくし
た事に伴い、上記第一の内輪軌道18と対向する外側
(自動車への組み付け状態で幅方向外側となる側を言
い、図1の左側)の外輪軌道13の直径を、内側(自動
車への組み付け状態で幅方向中央側となる側を言い、図
1の右側)の外輪軌道13の直径よりも小さくしてい
る。更に、この外側の外輪軌道13を形成した、外輪1
1の外半部の外径を、上記内側の外輪軌道13を形成し
た部分である、上記外輪11の内半部の外径よりも小さ
くしている。又、図示の例では、この様に第一の内輪軌
道18及び外側の外輪軌道13の直径を小さくした事に
伴い、これら第一の内輪軌道18と外側の外輪軌道13
との間に設ける転動体21、21の数を、上記第二の内
輪軌道20と内側の外輪軌道13との間に設ける転動体
21、21の数よりも少なくしている。
【0023】又、上記ハブ本体31の外端部外周面に
は、このハブ本体31に車輪を支持固定する為の第二の
取付フランジ17を、このハブ本体31と一体に設けて
おり、この第二の取付フランジ17に、上記車輪を結合
する為の複数本のスタッド34の基端部を固定してい
る。図示の例の場合にこれら複数本のスタッド34のピ
ッチ円直径は、上述の様に外輪11の外半部の外径を、
同じく内半部の外径よりも小さくした分だけ(上記各ス
タッド34の頭部35が上記外輪11の外端部外周面と
干渉しない程度に)小さくしている。尚、上記ハブ本体
31の外周面のうちで、上記第一の内輪軌道18を形成
した部分よりも軸方向内方に存在する部分の直径は、こ
の第一の内輪軌道18に対応する転動体21、21の内
接円の直径よりも小さくしている。この理由は、車輪支
持用転がり軸受ユニットの組み立て時に、外輪11の外
端部内周面に形成した外輪軌道13の内径側に複数の転
動体21、21を組み付けると共に、上記外輪11の外
端部内周面にシールリング36を内嵌固定した状態で、
この外輪11の内径側に上記ハブ本体31を挿入自在と
する為である。又、上記ハブ本体31の中間部外周面
で、上記第一の内輪軌道18と上記内輪32を外嵌した
部分との間部分には、全周に亙り凹溝状の肉盗み部37
を形成して、上記ハブ本体31の軽量化を図っている。
【0024】又、上記ハブ本体31に外嵌した内輪32
が軸方向内端側にずれ動くのを防止して、上記各外輪軌
道13、13と上記第一、第二の内輪軌道18、20と
の間にそれぞれ複数個ずつ転動自在に設けた、上記各転
動体21、21に付与した予圧を適正値に保持すべく、
上記ハブ本体31の外周面内端寄り部分に全周に亙り形
成した係止凹溝38に、止め輪39を係止している。こ
の止め輪39は、それぞれが半円弧状である、1対の止
め輪素子により構成している。この様な止め輪39は、
上記各転動体21、21に適正な予圧を付与すべく、上
記内輪32を上記ハブ本体31に対して軸方向外方に押
圧しつつ、その内周縁部を上記係止凹溝38に係合させ
る。上記内輪32を軸方向外方に押圧している力を解除
した状態でも上記各転動体21、21に適正な予圧を付
与したままにすべく、上記止め輪39として、適切な厚
さ寸法を有するものを選択使用する。即ち、上記止め輪
39として、厚さ寸法が僅かずつ異なるものを複数種類
用意し、上記係止凹溝38の溝幅等、転がり軸受ユニッ
トの構成各部材の寸法との関係で適切な厚さ寸法を有す
る止め輪39を選択し、上記係止凹溝38に係合させ
る。従って、この止め輪39を係止凹溝38に係止すれ
ば、上記押圧している力を解除しても、上記内輪32が
軸方向内端側にずれ動くのを防止して、上記各転動体2
1、21に適切な予圧を付与したままに保持できる。
【0025】又、上記止め輪39を構成する1対の止め
輪素子が直径方向外方に変位し、この止め輪39が上記
係止凹溝38から不用意に抜け落ちる事を防止すべく、
この止め輪39の周囲に、間座40の一部を配置してい
る。この間座40は、上記ハブ本体31の内端部分に設
けた、等速ジョイント用の外輪41により構成する、本
発明の対象である等速ジョイント1b内に、雨水、塵芥
等の異物が入り込むのを防止する為のブーツ42の外端
部を外嵌支持する為のものである。又、前記外輪11の
外端部内周面と上記ハブ本体31の中間部外周面との間
には前記シールリング36を、上記外輪11の内端部内
周面と前記内輪32の内端部外周面との間には組み合わ
せシールリング43を、それぞれ設けて、前記複数の転
動体21、21を設置した空間44の両端開口部を塞い
でいる。
【0026】更に、上記ハブ本体31の内端部で、上記
内輪32と上記ブーツ42の外端部とを外嵌した部分
は、上述の様に、等速ジョイント1bの外輪となる外輪
41としている。この外輪41の内周面には、それぞれ
断面形状が円弧形である8本の外側係合溝8、8を、そ
れぞれ円周方向に対し直角方向(図1の左右方向)に形
成している。又、上記外輪41の内側には、この外輪4
1と共にツェッパ型の上記等速ジョイント1bを構成す
る為の、内輪2Aを配置している。そして、この内輪2
Aの外周面に8本の内側係合溝7、7を、それぞれ円周
方向に対し直角方向に形成している。そして、これら各
内側係合溝7、7と上記各外側係合溝8、8との間に、
これら各係合溝7、8毎に1個ずつ、合計8個のボール
4を、保持器9のポケット10、10内に保持した状態
で転動自在に設けている。更に、上記内輪2Aの中心部
には、スプライン孔45を軸方向に亙り形成している。
自動車への組み付け状態でこのスプライン孔45には、
図示しない駆動軸の端部をスプライン係合させ、上記内
輪2A及び上記8個のボール4、4を介して、上記ハブ
本体31を回転駆動自在とする。
【0027】又、本例の場合、上記内輪2Aの外径側部
分で上記各内側係合溝7、7の間部分に存在する、合計
8本の肩部46、46aのうち、1本の肩部46aの軸
方向(図1、5の左右方向)に亙る幅寸法W46a を、上
記内輪2Aの軸方向寸法L2Aよりも短く(W46a
2A)している。即ち、上記肩部46aの軸方向両端部
で、上記各内側係合溝7、7の底面7a、7aの外接円
(これら各底面7a、7aのうち、直径方向外方に最も
突出する部分の外接円)よりも直径方向外方部分に、こ
の肩部46aの長さ方向(図1、5左右方向)中央に向
け凹入する段部30、30を形成している。この様な段
部30、30は、上記内輪2Aを鍛造加工により造る際
に形成する。本例の場合、この様な段部30、30を形
成する事により上記肩部46aの幅寸法W46a を、上記
各ポケット10、10のうちの少なくとも1個のポケッ
ト10の円周方向に亙る長さ寸法L10(図12)よりも
短く(W46a <L10)している。例えば、一部のポケッ
トの円周方向長さを、残部のポケットの円周方向長さよ
りも大きくした場合には、上記肩部46aの幅寸法W46
a を、少なくとも上記一部のポケットの円周方向に亙る
長さ寸法よりも短くする。
【0028】尚、上述の様に一部のポケットの円周方向
長さを、残部のポケットの円周方向長さよりも大きくす
るケースとしては、例えば、以下の様な場合がある。即
ち、上記保持器9のポケット10、10にボール4を組
み込む作業を、この保持器9の内径側に内輪2Aを組み
込み、更にこれら保持器9と内輪2Aとを外輪41の内
径側に挿入した後に行なう場合には、軸交角α(図10
参照)を運転時の最小角度よりも更に小さくして、上記
各ポケット10、10内に、上記各ボール4を挿入でき
る様にする必要がある。この為、上記各ポケット10、
10内に上記ボール4を1個ずつ挿入しつつ、上記保持
器9を回転させる際、先に挿入した各ボール4の円周方
向に亙る変位量は、運転時よりも大きくなる。従って、
これら先に挿入したボール4を保持する各ポケット1
0、10の円周方向長さは、これら各ボール4の円周方
向に亙る変位を可能にすべく、大きくする必要がある。
但し、最後に挿入するボール4は、その後、組み込み作
業に伴って円周方向に亙り変位する事はないので、この
最後に挿入するボール4を保持するポケット10の円周
方向長さは、上記他のポケット10、10の様に大きく
する必要はない。この場合、通常は上記最後に挿入する
ボール4を保持するポケット10の円周方向長さを小さ
くして、このポケット10と円周方向に隣り合う各ポケ
ット10、10との間に存在する各柱部の幅寸法を大き
くし、その分上記保持器9の強度を確保する。
【0029】上述の様な内輪2Aを組み込んで構成す
る、本例の場合、上記保持器9の内径側に上記内輪2A
を組み込む作業は、前述した従来の場合と同様に、図2
〜5に示す様にして行なう。先ず、上記保持器9の中心
軸の方向と上記内輪2Aの中心軸の方向とを直角方向と
した状態で、この保持器9の一端(図2〜5の右端)開
口部に、この内輪2Aを対向させる。次いで、図2〜3
に示す様に、上記保持器9の1個のポケット10(円周
方向に亙る長さ寸法L10が、上述した肩部46aの幅寸
法W46a よりも大きなポケット10。図示の例では、下
端部に存在するポケット10。)の内側に、上記幅寸法
46a を短くした肩部46aを、直径方向内側から挿入
しつつ、上記内輪2Aを上記保持器9の内径側に挿入す
る。この際、上記肩部46aを上記1個のポケット10
内に挿入した分だけ、上記内輪2Aをこの挿入方向(図
2〜3の下方)に片寄らせる事ができる。従って、上述
の様に内輪2Aを保持器9の内側に挿入する際に、上記
肩部46aと直径方向反対側(図2〜3の上端側)に存
在する肩部46の先端部(外周縁部)が、上記保持器9
の開口周縁部と干渉する事はない。
【0030】上述の様にして内輪2Aを保持器9の内径
側に完全に挿入し切ったならば、次いで、図4に示す様
に、上記肩部46aを上記ポケット10から抜き出す。
そして最後に、上記内輪2Aを上記保持器9に対し90
度回転させて、図5に示す様に、これら内輪2Aと保持
器9との中心軸を一致させる。本例の場合、上記肩部4
6aの幅寸法W46a は、上述した様に上記1個のポケッ
ト10の円周方向に亙る長さ寸法L10よりも短くしてい
る。この為、上記図2〜3に示した過程で、上記肩部4
6aが上記1個のポケット10内に挿入できなくなる事
はない。
【0031】尚、本例の場合、上述の様に1本の肩部4
6aの軸方向両端部に段部30、30を形成した事に伴
い、等速ジョイント1bのジョイント角(内輪2Aの中
心軸と外輪41の中心軸との位置関係が直線状態からず
れた角度。図10に示した軸交角αの補角。)が大きく
なった場合には、上記肩部46aにより動力を伝達され
るボール4が、この肩部46aの片側に設けた内側係合
溝7の端縁から上記段部30側に外れる場合も想定され
る。但し、この様な場合でも、残りの肩部46、46に
より残りのボール4に動力を伝達できる。従って、上記
肩部46aの軸方向両端部に上記段部30、30を形成
する事に伴い、上記等速ジョイント1bの許容ジョイン
ト角(使用状態でのジョイント角の最大値)が制限され
る事はない。大きなジョイント角を付与したまま、上記
等速ジョイントが大きなトルクの伝達を行なう事は、一
般的ではない。従って、大きなジョイント角を付与した
状態で、トルク伝達に寄与するボール4の数が1個少な
くなる事は、特に問題とはならない。
【0032】又、本例の場合、前述したハブ33を構成
するハブ本体31は、例えば図6(a)〜(d)に示す
様にして製造する事ができる。先ず、図6(a)の右側
に示す様な、S53C〜S55C相当の炭素鋼製の棒状
素材47を適当な長さに切断して、同図(a)の左側に
示す様な短円筒状の前加工素材48を得る。次いで、こ
の前加工素材48を軸方向に圧縮する事により、この前
加工素材48の軸方向中間部を直径方向外方に膨出させ
て、同図(b)に拡大して示す様な、ビヤ樽型の第一中
間素材49とする。次いで、この第一中間素材49に鍛
造加工を施し、同図(c)に示す様な第二中間素材50
とする。この様に第一中間素材49に鍛造加工を施した
結果、この第一中間素材49の軸方向中間部で直径方向
外方に膨出した肉の一部が、上記第二中間素材50の一
端部(図6の左端部)外周面に形成された第二の取付フ
ランジ17となる。又、上記第二中間素材50の一端部
内径側部分に上記ハブ本体31の外端面に開口する凹部
の概略形状が、同じくこの第二中間素材50の中間部外
周面に第一の内輪軌道18が、それぞれ形成される。更
に、上記第二中間素材50に鍛造加工を施し、同図
(d)に示す様な第三中間素材51とする。この鍛造加
工により、上記第三中間素材51の他端部(図6の右端
部)内径側部分に、外側係合溝8、8が形成される。そ
の後、上記第三中間素材51に切削等を施す事により、
各部に必要な形状を与え、続いて必要な個所に高周波焼
き入れ、研磨、超仕上げを施す事で、上記ハブ本体31
を完成させる。尚、等速ジョイントの外側係合溝8、8
を精密な鍛造仕上げのままとし、研磨、超仕上げを行な
わない加工にする事も可能である。
【0033】上述の様に構成する本例の等速ジョイント
付自動車用ハブユニットにより、車輪を懸架装置に対し
て回転自在に支持する作用は、前述した従来の等速ジョ
イント付自動車用ハブユニットの場合と同様である。
又、本発明の等速ジョイント付自動車用ハブユニットの
場合には、上記等速ジョイント1bを構成する内側、外
側両係合溝7、8の数を8本とし、上記ボール4、4の
数を8個としているので、使用に伴うハブ33と内輪2
Aとの間でのトルク伝達時に、上記等速ジョイント1b
を構成する各ボール4、4毎に加わる負荷の大きさを、
前述の図10〜11に示した従来構造の場合よりも小さ
くできる。従って、その分だけ、上記各ボール4、4の
外径を小さくして、環状に配置したこれら各ボール4、
4の外接円の直径、並びに上記複数の外側係合溝8、8
の外接円の直径を小さくできる。そして、この様に外側
係合溝8、8の外接円の直径を小さくした分、車輪支持
用転がり軸受ユニットの外径寸法を小さくして、装置全
体の小型・軽量化を図れる。
【0034】特に、本発明の等速ジョイント付自動車用
ハブユニットの場合には、上述の様に各ボール4、4の
直径を小さくしつつ、このボール4、4の数を増やす事
に伴い、上記保持器9に形成する各ポケット10、10
の円周方向に亙る長さ寸法L10を大きくしなくても、上
記保持器9の内径側に上記内輪2Aを組み込める。更
に、本発明の場合には、前述した特開平9−17781
0号公報に記載された従来構造の様に、保持器9の一部
分の肉厚が薄くなる事はない。この為、この保持器9の
強度を十分に確保できる。この結果、等速ジョイント1
bを小型化して、この等速ジョイント1bの外輪41と
車輪支持用転がり軸受ユニットを構成するハブ本体31
とを一体化した、所謂第四世代のハブユニットの実用化
に寄与できる。
【0035】又、図示の例の様に、上記各外側係合溝
8、8の外半部を前記第二の内輪軌道20の内径側に配
置すれば、車輪支持用転がり軸受ユニットの外径寸法だ
けでなく軸方向寸法も小さくして、装置全体の小型・軽
量化をより有効に図れる。この様な本例の構造は、転が
り軸受ユニット本体を構成する第二の内輪軌道20を、
上記各外側係合溝8、8よりも大径にせざるを得ず、上
記転がり軸受ユニット本体の外径寸法が大きくなる。こ
の様な本例の構造では、上記ボール4、4の数を6個か
ら7個以上に増やして、その分ボール4、4の外径を小
さくし、上記転がり軸受ユニットの外径寸法を小さくで
きる本発明の効果が、特に大きくなる。
【0036】更に、図示の例の場合には、前述した様
に、外側の転動体列を構成する各転動体21、21のピ
ッチ円直径を小さくする事により、外輪11の外半部の
外径を小さくできる。そして、この外輪11の外半部の
外径を小さくした分だけ、ハブ本体31の外周面に設け
た第二の取付フランジ17に固定した複数のスタッド3
4のピッチ円直径を小さくできる。従って、上記ハブ本
体31の軸方向寸法を大きくする事なく、上記スタッド
34を支持固定する上記第二の取付フランジ17の外径
を小さくして、車輪支持用転がり軸受ユニットの小型・
軽量化を、更に有効に図れる。
【0037】尚、上述の様に、外側の転動体列を構成す
る各転動体21、21のピッチ円直径を内側の転動体列
を構成する各転動体21、21のピッチ円直径よりも小
さくする事に伴い、外側の転動体列部分の基本動定格荷
重が内側の転動体列部分の基本動定格荷重よりも小さく
なる。従って、両列に加わる荷重が同じであれば、外側
の転動体列部分の寿命が内側の転動体列部分の寿命より
も短くなる。これに対して、一般的な自動車では、外側
の転動体列部分に加わる荷重は内側の転動体列部分に加
わる荷重よりも小さい。この為、上記両列部分の寿命を
ほぼ同じにする設計が容易になって、無駄のない設計が
可能になる。尚、図示の例では、転動体21、21とし
て玉を使用しているが、重量の嵩む自動車用の転がり軸
受ユニットの場合には、転動体としてテーパころを使用
する場合もある。本発明は、勿論、この様に転動体とし
てテーパころを使用する転がり軸受ユニットと一体の等
速ジョイントにも適用可能である。
【0038】次に、図7は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合、内輪2Bを構成する総て
の肩部46a、46aの軸方向両端部に、段部30、3
0を形成している。これにより、総ての肩部46a、4
6aの軸方向に亙る幅寸法W46a を、保持器9に形成し
た各ポケット10、10(図1〜5)のうちの少なくと
も1個のポケット10の円周方向に亙る長さ寸法L
10(図12)よりも短く(W46a <L10)している。本
例の場合、上記段部30、30は、総ての肩部46a、
46aの軸方向両端部に形成している為、これら各段部
30、30を、旋削加工により形成する事もできる。こ
の様に構成する本例の場合には、上記肩部46a、46
aの何れをも上記1個のポケット10に挿入できる為、
上記保持器9に内径側に上記内輪2Bを組み込む作業の
容易化を図れる。
【0039】尚、本例の場合、上記総ての肩部46a、
46aの軸方向に亙る幅寸法W46aを小さくした為、上
記内輪2Bの外周面に形成した総ての内側係合溝7、7
の長さが短くなる。従って、これら総ての内側係合溝
7、7の長さを短くした分、等速ジョイントの許容ジョ
イント角が小さくなる事も想定される。一方、この等速
ジョイントの許容ジョイント角は、上記内輪2Bに結合
する図示しない駆動軸の外周面と外輪41(図1)の開
口周縁部とが干渉する際のジョイント角αと、各ボール
4(図1)が、上記内側係合溝7、7と外側係合溝8、
8(図1)との少なくとも一方の係合溝から外れる際の
ジョイント角βとの、角度が小さい方のジョイント角に
より決定される。この為、上記ジョイント角βが上記ジ
ョイント角αよりも大きい(β<α)場合には、上記ジ
ョイント角βが上記ジョイント角αと等しくなるまでこ
のジョイント角βを小さくしても、即ち、上記内側係合
溝7、7と外側係合溝8、8との少なくとも一方の係合
溝の長さを短くしても、上記許容ジョイント角の大きさ
に影響を与えない。従って、本例の構造を、上記ジョイ
ント角βが上記ジョイント角αよりも大きい(β<α)
等速ジョイントに採用すれば、この等速ジョイントの許
容ジョイント角の大きさに影響を与える事なく、上記保
持器9の内径側に内輪2Bを組み込む作業の容易化を図
れる。その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合
と同様である。
【0040】次に、図8は、本発明の実施の形態の第3
例を示している。上述した第1〜2例の場合が、肩部4
6aの軸方向両端部に段部30を形成していたのに対
し、本例の場合には、この段部30を、肩部46bの軸
方向一端部(図8の右端部)にのみ形成する事により、
加工工数の低減を図っている。又、本例の場合、上記段
部30は、上記肩部46bの軸方向両端部のうち、この
肩部46bの高さ寸法(この肩部46bの基端縁である
内輪係合溝7の底面7aから、この肩部46bの先端面
である内輪2Cの外周面2aまでの直径方向に亙る寸
法)が大きい側の端部(図8の右端部)に形成してい
る。本例の場合、上記段部30を上記肩部46bの高さ
寸法が大きい側の端部に形成する事とした理由は、以下
の通りである。
【0041】即ち、等速ジョイントのジョイント角が最
大となり、この等速ジョイントを構成する各ボール4
が、図8の仮想平面γ上に配置される場合、これら各ボ
ール4は、この仮想平面γ上に配置された状態で、上記
内側係合溝7の最も浅い部分(肩部46、46bの高さ
寸法が最も小さい部分で、図8の左端部分)と、同じく
最も深い部分(肩部46、46bの高さ寸法が最も大き
い部分で、図8の右端部分)との間を往復移動しつつ、
上記肩部46、46bから駆動力の伝達を受ける。一
方、この様な駆動力の伝達時、上記各肩部46、46b
の先端部は、上記各ボール4から円周方向に向く反力を
受け、同方向に弾性変形する。又、この様な円周方向に
亙る弾性変形量は、上記各肩部46、46bの各部分
(高さ寸法の異なる各部分)で等しい。従って、上記駆
動力の伝達時、上記各ボール4から上記各肩部46、4
6bの各部分(高さ寸法の異なる各部分)に加わる反力
は、これら各肩部46、46bの高さ寸法が最も大きい
部分で最も小さくなる。
【0042】この理由は、図9に示す様に、同図(a)
に示す肩部46、46bの高さ寸法が大きい部分(高さ
寸法h1 )の先端部と、同図(b)に示す肩部46、4
6bの高さ寸法が小さい部分(高さ寸法h2 、但しh1
<h2 )の先端部とに、上記ボール4から同じ大きさの
反力Fが加わる場合には、上記高さ寸法が大きい部分に
作用するモーメント荷重(F・h1 )の方が、上記高さ
寸法が小さい部分に作用するモーメント荷重(F・h
2 )よりも大きく(F・h1 >F・h2 )なり、それぞ
れ同図に鎖線で示す様に、上記高さ寸法が大きい部分の
円周方向に亙る弾性変形量δ1 の方が、上記高さ寸法が
小さい部分の円周方向に亙る弾性変形量δ2 よりも大き
く(δ1 >δ2 )なる為である。即ち、上記高さ寸法が
大きい部分と、上記高さ寸法が小さい部分との円周方向
に亙る弾性変形量が等しい場合には、上記高さ寸法が大
きい部分に加わる反力の方が、上記高さ寸法が小さい部
分に加わる反力よりも小さくなる為である。
【0043】ところで、上記等速ジョイントの運転時
に、この等速ジョイントのジョイント角が大きくなり、
しかも大きなトルクを伝達する事に伴い、この等速ジョ
イントを構成する各ボール4(図1)が上記肩部46b
の端部に形成した上記段部30の端縁に乗り上げた場合
には、前記内輪係合溝7に対する上記各ボール4の接触
楕円が上記段部30の端縁部分で途切れ、これら各ボー
ル4の転動面に所謂エッジロードが加わる。これら各ボ
ール4の転動面にこの様なエッジロードが加わると、こ
れら各ボール4の転がり疲れ寿命が著しく低下する。但
し、この場合に、上記各ボール4の転動面と上記段部3
0の端縁との接触圧を小さくできれば、上記エッジロー
ドによる転がり疲れ寿命の低下を抑える事ができる。こ
の為、本例の場合には、上記エッジロードによる上記各
ボール4の転がり疲れ寿命の低下を抑えるべく、これら
各ボール4の転動面と上記段部30の端縁との接触圧が
最も小さくなる部分である、上記肩部46bの高さ寸法
が最大となる側の端縁(図8の右端縁)に、前記段部3
0を形成する事とした。その他の構成及び作用は、前述
した第1例の場合と同様である。
【0044】尚、図示は省略するが、本発明を通常の
(単体の)等速ジョイントとして実施する場合も、この
等速ジョイントの外径を小さくしつつ、保持器の耐久性
を十分に向上させて、信頼性の高い製品の実現に寄与で
きる。
【0045】
【発明の効果】本発明の等速ジョイント及び等速ジョイ
ント付自動車用ハブユニットは、以上に述べた通り構成
され作用するので、回転力伝達用のボールの数を多くす
る(例えば7個以上とする)事により外径を小さくでき
る構造で、しかもこれら各ボールを保持する為の保持器
の耐久性確保を図れる。従って、第四世代のハブユニッ
トと呼ばれる、等速ジョイントを一体的に組み込んだ車
輪支持用転がり軸受ユニットの小型・軽量化を、十分な
耐久性を確保しつつ実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の等速ジョイント付自動車用ハブユニッ
トの1例を示す断面図。
【図2】等速ジョイントの保持器と内輪とを取り出し
て、この保持器の内径側にこの内輪を組み込む作業の初
期段階を示す断面図。
【図3】同じく保持器の内径側に内輪を組み込む作業の
途中段階を、この保持器の内径側にこの内輪の一部を挿
入した状態で示す断面図。
【図4】同じく保持器の内径側に内輪を組み込む作業の
途中段階を、この保持器の内径側にこの内輪を挿入し切
った状態で示す断面図。
【図5】同じく保持器の内径側に内輪を組み込む作業を
完了した状態で示す断面図。
【図6】ハブ本体の製造工程を示す図。
【図7】本発明の実施の形態の第2例を示す、等速ジョ
イントの内輪の断面図。
【図8】同第3例を示す、等速ジョイントの内輪の断面
図。
【図9】等速ジョイントの内輪の部分端面図。
【図10】従来の等速ジョイントの1例を、ジョイント
角を付与した状態で示す断面図。
【図11】同じくジョイント角を付与しない状態で示
す、図10のA−A断面に相当する図。
【図12】保持器の一部を外周側から見た図。
【図13】内側、外側両係合溝の底面の位置関係を示す
模式図。
【図14】保持器の内径側に内輪を組み込む作業の途中
段階を示す断面図。
【図15】等速ジョイントを一体的に組み込んだ車輪支
持用転がり軸受ユニットの従来構造の1例を示す断面
図。
【符号の説明】
1、1a、1b 等速ジョイント 2、2A、2B、2C 内輪 2a 外周面 3、3A 外輪 3a 内周面 4 ボール 5 軸 6 軸 7 内側係合溝 7a 底面 8 外側係合溝 8a 底面 9 保持器 10 ポケット 11 外輪 12 第一の取付フランジ 13 外輪軌道 14 第一の内輪部材 15 第二の内輪部材 16 ハブ 17 第二の取付フランジ 18 第一の内輪軌道 19 円筒部 20 第二の内輪軌道 21 転動体 22 係止溝 23 係止溝 24 止め輪 25 段部 26 溶接 27a、27b カバー 28a、28b シールリング 29 隔板部 30 段部 31 ハブ本体 32 内輪 33 ハブ 34 スタッド 35 頭部 36 シールリング 37 肉盗み部 38 係止凹溝 39 止め輪 40 間座 41 外輪 42 ブーツ 43 組み合わせシールリング 44 空間 45 スプライン孔 46、46a、46b 肩部 47 棒状素材 48 前加工素材 49 第一中間素材 50 第二中間素材 51 第三中間素材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪と、この内輪の外周面の円周方向に
    亙り間欠的に存在する複数個所に、それぞれ円周方向に
    対し直角方向に形成された断面円弧形の内側係合溝と、
    上記内輪の周囲に設けられた外輪と、この外輪の内周面
    で上記各内側係合溝と対向する位置に、円周方向に対し
    直角方向に形成された断面円弧形の外側係合溝と、上記
    内輪の外周面と上記外輪の内周面との間に挟持され、上
    記内側、外側両係合溝に整合する位置にそれぞれ円周方
    向に亙り間欠的に複数個のポケットを形成した保持器
    と、これら各ポケットの内側に1個ずつ保持された状態
    で上記内側、外側両係合溝に沿う転動を自在とされた、
    複数個のボールとから成り、これら各ボールを、上記内
    輪の中心軸と上記外輪の中心軸との軸交角を二等分し、
    これら両中心軸を含む平面に対し直交する二等分面内に
    配置した等速ジョイントに於いて、上記内輪の外径側部
    分でそれぞれ上記各内側係合溝の間部分に形成された複
    数本の肩部のうち、少なくとも1本の肩部の上記内輪の
    軸方向に亙る幅寸法を、この内輪の軸方向寸法よりも小
    さくする事により、当該肩部の軸方向に亙る幅寸法を、
    上記各ポケットのうちの少なくとも1個のポケットの円
    周方向に亙る長さ寸法よりも短くした事を特徴とする等
    速ジョイント。
  2. 【請求項2】 外周面に懸架装置に支持固定する為の第
    一の取付フランジを、内周面に複列の外輪軌道を、それ
    ぞれ有するハブユニット用の外輪と、中間部外周面に複
    列の内輪軌道を、一端部外周面で上記ハブユニット用の
    外輪の一端開口部から突出した部分に車輪を支持固定す
    る為の第二の取付フランジを、それぞれ有するハブと、
    上記各外輪軌道と上記各内輪軌道との間にそれぞれ複数
    個ずつ転動自在に設けた転動体と、上記ハブの他端部に
    設けた等速ジョイントとを備えた等速ジョイント付自動
    車用ハブユニットに於いて、この等速ジョイントが請求
    項1に記載した等速ジョイントである事を特徴とする等
    速ジョイント付自動車用ハブユニット。
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