JP2000135954A - 車両におけるグローブボックスの配設構造 - Google Patents

車両におけるグローブボックスの配設構造

Info

Publication number
JP2000135954A
JP2000135954A JP10311375A JP31137598A JP2000135954A JP 2000135954 A JP2000135954 A JP 2000135954A JP 10311375 A JP10311375 A JP 10311375A JP 31137598 A JP31137598 A JP 31137598A JP 2000135954 A JP2000135954 A JP 2000135954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glove box
air
case
vehicle
passenger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10311375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4130262B2 (ja
Inventor
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
Kazufumi Yomo
四方  一史
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Denso Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp, Denso Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP31137598A priority Critical patent/JP4130262B2/ja
Publication of JP2000135954A publication Critical patent/JP2000135954A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4130262B2 publication Critical patent/JP4130262B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インストルメントパネルの廃止化または小型
化を可能として、前方視界の確保および助手席前方の足
元空間の拡大を図った車両におけるグローブボックスの
配設構造を提供する。 【解決手段】 ケース体24に内蔵されて乗員室10へ
調温空気を送出すエアコンユニットを、該乗員室10に
おける内部前方の中央に設置し、該ケース体24の一部
を形成するケース部品28を、助手席前方で乗員が手を
差し入れ得る位置に臨ませる。このケース部品28にお
ける乗員室10を指向する壁面部に、各種物品の出し入
れをなし得る開口部108を有する収納部110を画成
したグローブボックス106を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車等の車両に
おける乗員室の内部前方に設置されて、小間物や車検証
等を収納するグローブボックスの配設構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般的に乗用車等の車両における乗員室
内の前方には、所要形状に成形されて車幅方向に延在す
るインストルメントパネルが設けられている。このイン
ストルメントパネルには、スピードメータやタコメータ
その他各種表示灯等を備えた計器盤が運転席からの視認
容易な位置に配設され、助手席側に身の回りの小間物や
車検証等の各種物品を収納するグローブボックスが配設
されると共に、左右略中央にエアコンユニット用の空調
操作ユニットやオーディオユニット等が位置している。
【0003】また乗員室の内部前方には、前記空調操作
ユニットで運転制御されるエアコンユニットが配設され
ており、前記インストルメントパネルの所要位置に設け
た空気吹出口とを空気案内ダクトで連通接続して、該エ
アコンユニットから送出される調温空気を空気吹出口か
ら乗員室内に吹出すようになっている。なお前記エアコ
ンユニットは、一般的に前記インストルメントパネルで
完全に覆蓋して、乗員室側へは露出させないような考慮
が施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに従来のグローブボックスは、各種車載機器,部材の
総合的な設置基体として機能する前記インストルメント
パネルにおける助手席側の手前下部に設置されるため、
助手席前方の足元空間が狭くなる問題があった。しか
も、インストルメントパネル自体の上下方向の寸法も大
きくなるため、車体に対する組付位置を上方に変位させ
て足元空間を確保しようとすれば、該パネルの上面部が
フロントガラスの下端見切線よりも上方へ突出するよう
になり、場合によっては前方視界が遮られて安全運転に
支障を来たす不都合が指摘される。また、インストルメ
ントパネルの前後方向の寸法もかなり大きくなるため、
前部座席および後部座席を順次後方側へ位置させて設置
せざるを得ず、殊に小型車においては室内空間の拡大を
図るうえで大きな障害となっていた。更にインストルメ
ントパネルは、それ自体の大型化に伴って適宜位置にリ
ブ等を配設して剛性を確保する必要が生じ、これを製造
する成型金型が大型で精密かつ複雑なものとなり、該金
型設備費が嵩んで製造コストアップを招来する欠点も指
摘される。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るため新規に提案されたもので、インストルメントパネ
ルに対するグローブボックスの設置を廃止することで、
該パネルの廃止化または小型化を図って前方視界の確保
および助手席前方の足元空間の拡大を可能とする車両に
おけるグローブボックスの配設構造を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本発明に係る車両におけるグ
ローブボックスの配設構造は、車両の助手席側前方の所
要位置に設けられ、各種物品を収納するグローブボック
スの配設構造であって、ケース体に内蔵されて乗員室へ
調温空気を送出すエアコンユニットを、該乗員室におけ
る内部前方の中央に設置し、前記ケース体の一部を形成
するケース部品を、助手席前方で乗員が手を差し入れ得
る位置に臨ませ、前記ケース部品における乗員室を指向
する壁面部に、前記各種物品の出し入れをなし得る開口
部を有する収納部を画成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る車両における
グローブボックスの配設構造につき、好適な実施例を挙
げて、添付図面を参照しながら以下説明する。図1は、
本発明の好適な一実施例に係るグローブボックスの配設
構造を示した乗員室前方の概略斜視図であり、また図2
は、図1に示すグローブボックスの配設構造を一部破断
して示す縦断側面図である。なお本実施例では、室内全
幅に亘って延在する従来形態の大型インストルメントパ
ネルが廃止され、車体の横方向の剛性を高めると共に側
面からの衝突に対する衝撃を受け止めるリィンフォース
バー12が、乗員室10に露出した状態で配設されてい
る。そしてこのリィンフォースバー12には、後で詳述
する空気案内ダクト70が配設されている。
【0008】(センターユニット部)そして本実施例の乗
用車では、前述したように、各種車載機器を固定設置す
るためのインストルメントパネルを廃止したことに伴
い、乗員室10の前方中央における前記リィンフォース
バー12とファイヤーウォール(区画壁)14との間に、
各種車載機器を総合的に配置セットして構成されるセン
ターユニット部20が配置されている。なお、説明の便
宜上、図1における左側をセンターユニット部の「左
側」、右側をセンターユニット部の「右側」とすると共
に、同図の手前側を「前側」、フロントガラス側を「後側」
とする。
【0009】本実施例のセンターユニット部20は、図
2および図3に示すように、蒸発器やヒータコアからな
る熱交換系を備えたエアコンユニット22を、筺体形状
のケース本体24内に収容する共に、該ケース本体24
の左側面に該ユニット22の一構成部品であるブロア2
6を内蔵した空気取入れ用のブロアケース(ケース部品)
28が固定されている。前記ケース本体24は、左右対
称形に成形されたバケット状の半体24a,24aから
構成され、これら各半体24a,24aを互い合体させ
ることにより前記エアコンユニット22を収納し得る内
部空間30が画成される。また、ケース本体24におけ
る両側面の後端部には、上下に所要間隔に離間した位置
で側外方へ延出して取付孔34を形成した取付片32が
一体成形されており、また前記ファイヤーウォール14
の所要位置には、各取付孔34に対応的に整合するネジ
孔18が形成されている。従って、互いに整合させた各
取付孔34とネジ孔18との間にボルト36を締め付け
ることにより、前記ケース本体24が該ファイヤーウォ
ール14に固定される。
【0010】前記ケース本体24の上面前側には、スピ
ードメータやタコメータおよび各種表示灯等を総合的に
備えた計器盤44を設置するための第1設置部38が形
成され、上面後側には前記上面カバー部材50を設置す
るための第2設置部40が形成される一方、ケース本体
24の前面には、オーディオユニット60や空調操作ユ
ニット62および灰皿(図示せず)等を設置するための第
3設置部42が形成されている。
【0011】(計器盤)前記計器盤44は、前記フード部
材46の内側において、その表示面44aを前面開口部
46aに整合させた状態で組み付けられ、このフード部
材46を前記第1設置部38に設置することでケース本
体24の上面に位置決めされる。すなわち図4に示すよ
うに、前記フード部材46における左右両側の下端縁部
には、下方に突出した鉤状の係止フック48が形成され
ており、また第1設置部38には、該係止フック48に
対応する位置に上方開口した係止孔38aが形成してあ
る。従って、前記各係止フック48を対応の係止孔38
aに整合させた状態において、フード部材46を上方か
ら押圧することにより、該フード部材46は前記ケース
本体24に好適に設置される。なお前記フード部材46
は、ネジやボルト等によって前記ケース本体24に固定
するようにしてもよい。
【0012】(上面カバー部材)前記上面カバー部材50
は、図4に示すように、正面倒伏コ字形のバケット状を
呈し、前記第2設置部40に設置された際に、その前端
縁が前記フード部材46の後端縁に整合すると共に該フ
ード部材46の外郭形状に連続的に延在し、デザイン的
に一体化する形状となっている。そして、上面カバー部
材50における左右両側の下端縁部には、下方に突出し
た鉤状の係止フック52が形成されており、また第2設
置部40には、該係止フック52に対応した位置に上方
開口した係止孔40aが形成してある。従って、前記各
係止フック52を対応の係止孔40aに整合させた状態
において、上面カバー部材50を上方から押圧すること
により、該上面カバー部材50は前記ケース本体24に
好適に設置される。なお、上面カバー部材50も、前記
フード部材46と同様に、ネジやボルト等によって前記
ケース本体24に固定するようにしてもよい。
【0013】また、前記上面カバー部材50には、図2
および図4に示すように、その上面から左右側面に亘っ
て横長に延在する空気吹出口56と、該部材50の裏側
に配設されて前記空気吹出口56に整合して下方に延在
する空気案内筒58とから構成される空気吹出部54が
形成されている。この空気案内筒58における空気流入
口58aは、前記上面カバー部材50を第2設置部40
に設置した際に、前記エアコンユニット22の第1空気
排出口76に好適に整合するように設定されており、該
第1空気排出口76と前記空気吹出口56とが連通接続
される。そして、実施例のエアコンユニット22が乗員
室10の前方中央に設置された際には、空気吹出部54
の前記空気吹出口56がフロントガラス18の下方に臨
むようになり(図2参照)、前記エアコンユニット22か
ら第1空気排出口76側へ送出される調温空気は、該フ
ロントガラス18の内面に吹き付けられる。すなわち、
上面カバー部材50に形成された空気吹出部54は、前
記フロントガラス18の内面に付着する曇りや外面に形
成される霜等の除去(デフロスト)のために供される。
【0014】(オーディオユニットおよび空調操作ユニ
ット)前記オーディオユニット60および空調操作ユニ
ット62は、図1および図4に示すように、ケース本体
24の前面において前記第3設置部42の左右両側に設
置固定される一対のブラケット64,64を利用して、
該第3設置部42に所要の傾斜状態で上下段状に設置さ
れる。また、前記オーディオユニット60の下方には、
乗員室10内での喫煙に供される灰皿(図示せず)が、ス
ライド可能に配設されている。なお前記各ブラケット6
4は、その上部側が前記リィンフォースバー12に固定
されるようになっており、このリィンフォースバー12
の中央部がセンターユニット部20で車体に間接的に固
定されると共に、前記オーディオユニット60や空調操
作ユニット62の重量が該リィンフォースバー12で受
け止められるようになる。これによりセンターユニット
部20は、前記ファイヤーウォール14およびリィンフ
ォースバー12の両部材で固定保持されるので、例えば
前記ブロア26の回転駆動による振動や共鳴音の発生が
好適に阻止される。なおケース本体24の前面側には、
前記オーディオユニット60や空調操作ユニット62の
操作面に整合する開口部68a,68bを形成した所要
形状の前面化粧板68が取り付けられる。
【0015】(空気案内ダクト)前記空気案内ダクト70
は、図2に示すように、前記リィンフォースバー12の
外周部にボルト等を利用して固定され、前記センターユ
ニット部20側に位置する内側壁体72と、乗員室10
の後方側へ位置する外側壁体74とから構成され、これ
ら両壁体72,74を長手方向に接合することで、前記
エアコンユニット22から送出される調温空気用の空気
流通路が内部に画成される。そして前記内側壁体72で
は、その長手方向における中央部に、前記エアコンユニ
ット22の第2空気排出口78に整合する第1空気流入
口82と、第3空気排出口80,80に整合する第2空
気流入口84,84が開口形成されている。また前記外
側壁体74では、乗員室10後方を指向した長手方向中
央および左右両端近傍に、上下左右に姿勢変向する風向
制御板88を備えて調温空気を後方へ吹出し案内する合
計4個の空気吹出装置86が配設され、また乗員室10
上方を指向した左右両端近傍に、調温空気を左右へ吹出
し案内する2個の空気吹出口90,90が配設されてい
る。
【0016】そして空気案内ダクト70の内部は、図5
に示すように、外側壁体74の所要位置に成形したリブ
状の隔壁92により、前記第1空気流入口82と前記各
空気吹出装置86とを連通する第1空気流通路94と、
正面左側の第2空気流入口84と左側の空気吹出口90
とを連通する第2空気流通路96と、正面右側の第2空
気流入口84と右側の空気吹出口90とを連通する第3
空気流通路98とが画成されている。従って、エアコン
ユニット22から前記第2空気排出口78側へ送出され
た調温空気は、第1空気流入口82を介して第1空気流
通路94へ流入した後に各空気吹出装置86から乗員室
10の後方側へ吹出し、後部座席側を含む乗員室10全
体の空気調温に供される。また、エアコンユニット22
から左側の第3空気排出口80側へ送出された調温空気
は、第2空気流入口84を介して第2空気流通路96へ
流入した後に左側の空気吹出口90から吹出し案内さ
れ、左ドアのサイドガラスに対する霜取り(デフロスト)
に供される。同様に、エアコンユニット22から右側の
第3空気排出口80側へ送出された調温空気は、右側の
第2空気流入口84を介して第3空気流通路98へ流入
した後に右側の空気吹出口90から吹出し案内され、右
ドアのサイドガラスに対する霜取りに供される。
【0017】また、前記外側壁体74の外郭意匠面に
は、表面にシボ加工等が施されて適宜の弾力性および断
熱性を有すると表皮材100が貼着されており、質感向
上と空気案内ダクト70内部と乗員室10(外部)との温
度差によって起こる結露発生を好適に防止するようにな
っている。また、前記内側壁体72の裏側には、前記エ
アコンユニット22,計器盤44,オーディオユニット6
0,空調操作ユニット62等の車載機器を電気的に接続
するワイヤーハーネス104用の係止片102が一体成
形されている。なお、前記表皮材108を貼着しないイ
ンストルメントパネルにおいては、例えば前記外側壁体
74の裏面に適宜の断熱材を装着して結露発生の防止が
図られる。
【0018】(グローブボックス)そして本実施例では、
前記センターユニット部20におけるケース本体24の
左側面に配設して助手席前方に臨んだ前記ブロアケース
28を利用して、身の回りの小間物や車検証等の各種物
品を収納するためのグローブボックス106が形成配置
されている。このグローブボックス106は、図2およ
び図3に示すように、前記ブロアケース28における乗
員室10を指向した前面側において、上端縁部が平面略
コ字状を呈した壁部107が該ケース28に一体的に膨
出成形され、この壁部107により上方に開口部108
を有する有底ポケット状の収納部110が画成されてい
る。そして各種物品は、前記開口部108を介して収納
部110へ収納されるようになっている。すなわち実施
例のグローブボックス106は、前記リィンフォースバ
ー12よりも前方に配設される前記センターユニット部
20の側方において、図1および図2から判明するよう
に、助手席前方の奥まった位置でかつ乗員が手を差し入
れ得る位置に臨んでいる。
【0019】なお、その他の構成として、助手席側の前
方において、前記ファイヤーウォール14とリィンフォ
ースバー12との間に、該リィンフォースバー12に固
定された助手席乗員用のエアバッグ112が配設され
る。また、運転席側の前方には、前記リィンフォースバ
ー12を利用してステアリングコラム114が配設固定
される。
【0020】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例に係る車両におけるグローブボックスの配設構造の作
用につき説明する。なお乗員室10の前方には、ファイ
ヤーウォール14およびリィンフォースバー12が配設
されている。
【0021】(センターユニット部の形成および取付け)
前記各半体24a,24aを合体接合させるに際して前
記エアコンユニット22をケース本体24の内部に収納
固定すると共に、該ケース本体24の左側面にブロア2
6を内蔵したブロアケース28を組み付ける。なお、こ
のブロアケース28は、グローブボックス106が一体
的に形成してあり、このグローブボックス106を前面
側に位置させた状態で前記ケース本体24に組み付けら
れる。また、計器盤44を組み付けたフード部材46を
該ケース本体24の第1設置部38に設置し、空気吹出
部54を備えた上面カバー部材50を第2設置部40に
設置すると共に、オーディオユニット60,空調操作ユ
ニット62を第3設置部42に設置した後に、前記前面
化粧板68を取り付ける。このようにして組み立てられ
たセンターユニット部20は、乗員室10の内部前方に
おける左右中央において、前記ファイヤーウォール14
とリィンフォースバー12との間に位置決めし、各取付
片32および前記ブラケット64,64を利用してファ
イヤーウォール14およびリィンフォースバー12へ固
定する。なお、センターユニット部20が所定位置に固
定設置されると、前記グローブボックス106は、助手
席側の前方において乗員室10側に臨んでいる。
【0022】そして、内側壁体72と外側壁体74とを
長手方向に接合して形成した空気案内ダクト70を、前
記リィンフォースバー12を利用して車体に取付ける。
また、助手席側の前方に、前記リィンフォースバー12
を利用して助手席乗員用のエアバッグ112を固定設置
すると共に、運転席側の前方に、該リィンフォースバー
12を利用してステアリングコラム114を固定する。
【0023】(グローブボックスの使用態様)前述のよう
に構成された本実施例のグローブボックス106では、
小間物等の物品を収納するに際しては、前記空気案内ダ
クト70(リィンフォースバー12)の下方から手を差し
込み、開口部108を介して上方から収納部110へ該
物品を挿入する。従って、開閉蓋の開閉操作等を一切必
要とせずに、物品の簡単かつ容易な収納をなし得る。ま
たグローブボックス106は、空気案内ダクト70の前
面部から奥まった位置に配設されているので、助手席前
方の足元空間が狭くなることがなく、該助手席に着座し
た乗員の居住性が損なわれることはない。また、グロー
ブボックス106に収納した物品の取出しに際しては、
前記空気案内ダクト70の下方から手を差し込めば収納
部110まで容易に手が届き、該物品を簡単かつ容易に
取り出すことが可能である。なお前記収納部110は、
開口部108を介して常に上方へ開口しているので、該
収納部110へ収まりきれない長尺物の物品であっても
好適に収納し得る(図3参照)。
【0024】また本実施例では、前記センターユニット
部20のブロアケース28にグローブボックス106を
配設したので、従来から実施されていた大型のインスト
ルメントパネルを不要とし、乗員室10の居住空間の拡
大化を容易に図る得ると共に、前方視界の拡大化をも可
能となる。また、大型のインストルメントパネルの製作
費用が不要となるから、コストの大幅な低減も可能とな
る。
【0025】
【変更例】図6は、本発明に係る車両におけるグローブ
ボックスの配設構造の変更例を示すもので、前記グロー
ブボックス106とは物品の収納形態が相違している。
すなわち変更例のグローブボックス120は、インスト
ルメントパネルに設置される従来のグローブボックスと
基本的に同一形態であって、前記ブロアケース28の前
面に開閉可能なバケット状の収納ケース122を設置し
て構成されている。この収納ケース122は、起立した
閉成状態に係止された状態においては、その外郭面が前
記ブロアケース28と一対となる形状に成形されており
(図6(a)参照)、前方へ傾倒した開放状態においては、
その上部開口部124を乗員室側に指向させて、収納部
126に対する物品の収納および取出しを簡単かつ容易
に行ない得るようになっている(図6(b)参照)。
【0026】なおグローブボックスは、図3に示した固
定タイプや図6に示した開閉タイプの他に、前記ブロア
ケース28における乗員室10を指向した前面に対して
着脱可能に装着する形態であってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る車両に
おけるグローブボックスの配設構造によれば、各種物品
を収納するグローブボックスを、エアコンユニットを内
蔵したケース体の一部を構成して助手席前方で乗員が手
を差し入れ得る位置に臨ませたケース部材の該乗員室を
指向した壁面部に設けるようにしたので、インストルメ
ントパネルにおいてグローブボックスを配置していた部
位を廃止することが可能となり、コスト低減の大幅な削
減を図り得る極めて有益な効果を奏する。またグローブ
ボックスは、助手席前方の奥まった位置に配設されるの
で、該助手席前方の足元空間が広くなる利点もある。
【0028】そして、エアコンユニットのケース部材に
固定されて上方に開口部を有するタイプのグローブボッ
クスでは、収納部が該開口部を介して常に上方へ開口し
ているので、収納部内に収まりきれない長尺の物品を収
納し得る利点がある。また、前記ケース部材に開閉可能
に設置したタイプのグローブボックスでは、開口部が乗
員室側に臨むので物品の出し入れを簡単かつ容易になし
得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るグローブボックス
の配設構造を示す概略斜視図である。
【図2】実施例に係るグローブボックスの配設構造を示
す縦断側面図である。
【図3】実施例に係るグローブボックスの配設構造が実
施されるエアコンユニットの斜視図である。
【図4】図3に示すエアコンユニットの各構成部材を、
組付前の状態で示す分解斜視図である。
【図5】エアコンユニットに接続される空気案内ダクト
の概略構成図である。
【図6】変更例に係るグローブボックスの配設構造を示
す概略斜視図であって、(a)は収納ケースを閉成した状
態を示し、(b)は収納ケースを開放した状態を示してい
る。
【符号の説明】
10 乗員室 22 エアコンユニット 24 ケース本体 28 ブロアケース(ケース部品) 107 壁部 108 開口部 110 収納部 122 収納ケース 124 開口部 126 収納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 四方 一史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3D022 CA08 CB01 CC02 CD06 CD07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の助手席側前方の所要位置に設けら
    れ、各種物品を収納するグローブボックスの配設構造で
    あって、ケース体(24)に内蔵されて乗員室(10)へ調温空
    気を送出すエアコンユニット(22)を、該乗員室(10)にお
    ける内部前方の中央に設置し、前記ケース体(24)の一部
    を形成するケース部品(28)を、助手席前方で乗員が手を
    差し入れ得る位置に臨ませ、前記ケース部品(28)におけ
    る乗員室(10)を指向する壁面部に、前記各種物品の出し
    入れをなし得る開口部(108/124)を有する収納部(110/12
    6)を画成したことを特徴とする車両におけるグローブボ
    ックスの配設構造。
  2. 【請求項2】 前記収納部(110)は、前記ケース部品(28)
    の外面と、該ケース部品(28)と固定的に形成された壁部
    (107)との間に画成される請求項1記載の車両における
    グローブボックスの配設構造。
  3. 【請求項3】 前記収納部(126)は、前記ケース部品(28)
    の前面に枢支されて、起立した閉成状態と傾倒した開放
    状態とに回動させ得る収納ケース(122)の内部に画成さ
    れる請求項1記載の車両におけるグローブボックスの配
    設構造。
JP31137598A 1998-10-30 1998-10-30 車両におけるグローブボックスの配設構造 Expired - Fee Related JP4130262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31137598A JP4130262B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 車両におけるグローブボックスの配設構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31137598A JP4130262B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 車両におけるグローブボックスの配設構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000135954A true JP2000135954A (ja) 2000-05-16
JP4130262B2 JP4130262B2 (ja) 2008-08-06

Family

ID=18016429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31137598A Expired - Fee Related JP4130262B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 車両におけるグローブボックスの配設構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4130262B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010009770A1 (de) * 2010-03-01 2011-09-01 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Kraftfahrzeug
JP7505458B2 (ja) 2021-07-14 2024-06-25 豊田合成株式会社 膝拘束装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010009770A1 (de) * 2010-03-01 2011-09-01 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Kraftfahrzeug
JP7505458B2 (ja) 2021-07-14 2024-06-25 豊田合成株式会社 膝拘束装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4130262B2 (ja) 2008-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1338494B1 (en) Vehicle instrument panel
JP2004001687A (ja) 車両用強度部材
JP4246162B2 (ja) キャビンのダクト構造
JP2000135954A (ja) 車両におけるグローブボックスの配設構造
JP3877191B2 (ja) 車両用空調ユニットを含むユニットアセンブリ
JP2000135922A (ja) 車両用エアコンユニット
JP4232126B2 (ja) インストルメントパネル
JPH11115448A (ja) 車両用空調装置
JP4040342B2 (ja) インストルメントパネル
JP3862484B2 (ja) 自動車用インストルメントパネル装置
JP4051643B2 (ja) インストルメントパネルにおける空気案内ダクト
JP4246163B2 (ja) キャビンのダクト構造
JPH11227453A (ja) 乗用車のリィンフォースバー
JP2003341386A (ja) 自動車用インストルメントパネル
JPH0750277Y2 (ja) 自動車のインストルメントパネル構造
JP2003104036A (ja) 車両用空調装置
JPH06278653A (ja) 車両用空調装置
JP2001328421A (ja) 自動車用空調ユニットとステアリングメンバとの組付構造
JPH11180187A (ja) 車両用インストルメントパネル
JP3873810B2 (ja) 車両用ダクト構造
JP2002178794A (ja) インストルメントパネル構造
JP3415206B2 (ja) 車両用空調装置
JP2003104035A (ja) 車両用空調装置
JPS5921049Y2 (ja) バン,ワゴン型車両用冷房装置
JP2006008074A (ja) キャビン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080422

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130530

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140530

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees