JP2000135899A - 水圧転写シート及び水圧転写シートの製造方法 - Google Patents

水圧転写シート及び水圧転写シートの製造方法

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JP2000135899A
JP2000135899A JP10325943A JP32594398A JP2000135899A JP 2000135899 A JP2000135899 A JP 2000135899A JP 10325943 A JP10325943 A JP 10325943A JP 32594398 A JP32594398 A JP 32594398A JP 2000135899 A JP2000135899 A JP 2000135899A
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water
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sheet
pattern
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Tsutomu Sato
勉 佐藤
Tatsuo Shigeta
龍男 重田
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Think Laboratory Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グラビア印刷と略同等の精密な印刷パターン
が得られ、もって水圧転写がより精密に行える水圧転写
シート及び水圧転写シートの製造方法。 【解決手段】 プラスチック製フィルム1に、インキ剥
離層2を形成し、マスキングパターン4と印刷パターン
5を形成してなるプレ転写シートAを構成する。ポリエ
ステルポリオールを主成分とする水圧転写用フィルム7
を、印刷パターン5に密着するようにプレ転写シートA
に重ね、押圧しかつ加熱してマスキングパターン4と印
刷パターン5を水圧転写用フィルム7にプレ転写させ、
その後プラスチック製フィルム1を水圧転写用フィルム
7から離れさせることにより、水圧転写用フィルム7に
マスキングされた印刷パターン6を形成する.

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、ポリエステルポ
リオール若しくはそれを主成分とする化合物からなる水
溶性若しくは水膨潤性の水圧転写用フィルムに、通常の
グラビア印刷と略同等の精密な印刷パターンが得られ、
もって水圧転写がより精密に行える水圧転写シートの製
造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】水圧転写技術、曲面印刷技術に関する特
許文献には以下のものがある。特開昭53−27808
号、特開昭55−123473号、特開昭56−112
95号、特開昭56−19787号、特開昭56−19
788号、特開昭56−111692号、特開昭57−
39964号、特開昭57−45090号、特開昭57
−125088号、特開昭58−31754号、特開昭
58−101091号、特開昭58−167165号、
特開昭61−58798号、特開昭61−143961
号、特開昭61−130081号、特開昭61−283
600号、特開平4−122647号、特開平5−84
883号、特開平5−84884号、特開平5−848
85号、特開平5−84886号、特開平5−2939
55号、特開平6−166300号、特開平6−171
195号、特開平7−40527号、特開平7−760
67号、特開平7−81037号、特開平7−1173
26号、特開平7−117327号、特開平7−117
328号、特開平7−125177号、特開平7−13
7229号、特開平7−178888号、特開平7−1
95663号、特開平7−276898号、特開平8−
20102号、特開平8−238897号、特開平8−
238898号、特開平8−39998号。 【0003】水圧転写法は、水面に印刷パターンを上に
して水圧転写シートを浮かべ、被転写体の被転写面を印
刷パターンに合わせて水没させ、その際に生起する水圧
で印刷パターンを被転写体の被転写面に転写するもので
あり、複雑な曲面印刷が行える。水槽に一端より水を流
し他端より溢流させ緩やかな流れとし、原反ロールから
水圧転写シートを繰り出し印刷パターンを上にして水圧
転写シートを水面に浮かべ水槽内の水の流れと同速度で
給送し、水槽の上方の搬送手段により支持した被転写体
の被転写面を、水圧転写用フィルムが水に膨潤し印刷パ
ターンが水圧転写用フィルムと離れやすくなる頃合のタ
イミングで、印刷パターンに合わせて水没させていき、
水圧を利用して印刷パターンを被転写体の被転写面に転
写する。水圧転写用フィルムは、膨潤して被転写体を引
き上げるときに付着してくる場合と、印刷パターンを被
転写体の被転写面に転写した後に水に溶解してしまう場
合がある。なお、水槽に水銀を入れてから水を満たして
木製の被転写体を水圧転写する場合もある。 【0004】従来の水圧転写法に使用する水圧転写シー
トは、PVAフィルム等からなる水溶性若しくは水膨潤
性の水圧転写用フィルムを使用するものである。連続す
る水圧転写用フィルムに、非水溶性インキを用いた色刷
りの例えば大理石模様の印刷パターンを形成してロール
状に巻取ってなる。水圧転写シートに関しては、上記技
術文献の中、特に、特開昭55−123473号、特開
昭60−143961号、特開昭61−58798号、
特開昭61−130081号、特開昭61−28360
0号、特開平7−40527号、特開平7−11732
7号、特開平7−117328号、特開平8−2388
97号、特開平8−238898号の技術内容が開示さ
れている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】初期の水圧転写法は、
色々な原因により精密な印刷が全くできなかった。その
原因は、水圧転写用フィルムの印刷パターンの忠実再現
性・被転写体に対する付き回り性の不良や印刷模様層に
再度の粘着性等の復活を必要とした水圧転写能力の不足
等に起因している。これらは、上記の特許文献に見られ
るように種々の観点から改善が図られてきた。 【0006】水圧転写用フィルムは顕著な膨潤伸展性を
有している。このために、精密な印刷ができなかったこ
とについても改善が図られている。すなわち、水圧転写
用フィルムを水に浮かべて自由な伸展を放置すれば、印
刷パターンも膨張しその際にパターン変形を起こしてし
まう。このため、水圧転写用フィルムの浮子で水圧転写
用フィルムの両縁を係止して水圧転写用フィルムの伸展
に一定の抑制を加える工夫がなされた。また、被転写体
が長尺物であると、膨潤伸展の度合いが下流側程大きく
なるので、水圧転写シートの流れの速度に搬送手段によ
り支持する被転写体の搬送速度を合わせ、被転写体の被
転写面と水圧転写用フィルムの水没位置を同一割合の膨
潤伸展を生じさせる工夫がなされた。その他、種々の工
夫がなされた。 【0007】しかしながら、それでもなお、従来の水圧
転写法は、アバウトな印刷しかできず、このために、木
目模様や大理石模様等の印刷に適していて、種々のデザ
インの精密な印刷ができなかった。その理由は、依然と
して、PVAフィルム等からなる水溶性若しくは水膨潤
性の水圧転写用フィルムの、顕著な膨潤伸展性と温湿度
に敏感な伸展性に原因がある。具体的には、PVAフィ
ルムの原反ロールをグラビア印刷を行おうとすると、下
流へ行くほどフィルムは吸湿して不可逆的に延びてしま
い、水溶性塗料をマスキングすると不規則に膨潤してし
まい、YMCKの四色の印刷パターンが大きくずれてし
まうからである。 【0008】本願発明は、上述した点に鑑み案出したも
ので、PVAフィルム等からなる水圧転写用フィルムよ
りも低湿性であり水膨潤性が低い水圧転写用フィルムを
使用することにより、通常のグラビア印刷と略同等の精
密な印刷パターンが得られ、もって水圧転写がより精密
に行える水圧転写シート及び水圧転写シートの製造方法
を提供することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】本願第一の発明は、ポリ
エステルポリオールをフィルム化した、又はポリエステ
ルポリオールと他の一種類又は複数種類の水溶性樹脂の
適量を混合したポリマーをフィルム化してなる、連続状
若しくはシート状である水溶性若しくは水膨潤性の水圧
転写用フィルムに、非水溶性若しくは油性インキの一色
刷り若しくは複数色刷りの印刷パターンを形成してなる
水圧転写シートを提供するものである。 【0010】本願第二の発明は、連続状若しくはシート
状のプラスチック製フィルム若しくは紙の剥離性を有す
る面に、ポリエステルポリオール又はポリエステルポリ
オールと他の一種類又は複数種類の水溶性樹脂の適量を
混合したポリマーをコートしてフィルム化してなる水溶
性若しくは水膨潤性の水圧転写用フィルムに非水溶性若
しくは油性インキの一色刷り若しくは複数色刷りの印刷
パターンを形成してなる水圧転写シートを提供するもの
である。 【0011】本願第三の発明は、連続状若しくはシート
状のプラスチック製フィルム若しくは紙に、インキ剥離
層を形成し、該インキ剥離層に非水溶性若しくは油性イ
ンキの一色刷り若しくは複数色刷りの印刷パターンを形
成してなるプレ転写シートを構成し、ポリエステルポリ
オールをフィルム化した、又はポリエステルポリオール
と他の一種類又は複数種類の水溶性樹脂の適量を混合し
たポリマーをフィルム化してなる連続状若しくはシート
状である水溶性若しくは水膨潤性の水圧転写用フィルム
に、前記印刷パターンに密着するように前記プレ転写シ
ートに重ね、押圧して前記印刷パターンを水圧転写用フ
ィルムにプレ転写させ、その後、前記インキ剥離層から
プラスチック製フィルム若しくは紙のみを離れさせるこ
とにより、水圧転写用フィルムに前記印刷パターンを形
成することを特徴とする水圧転写シートの製造方法を提
供するものである。 【0012】本願第四の発明は、連続状若しくはシート
状のプラスチック製フィルム若しくは紙に、インキ剥離
層を形成し、該インキ剥離層に水溶性塗料からなるマス
キングパターンを形成し、前記インキ剥離層の上及び前
記マスキングパターンの上に、非水溶性若しくは油性イ
ンキの一色刷り若しくは複数色刷りの印刷パターンを形
成してなるプレ転写シートを構成し、ポリエステルポリ
オールをフィルム化した、又はポリエステルポリオール
と他の一種類又は複数種類の水溶性樹脂の適量を混合し
たポリマーをフィルム化してなる連続状若しくはシート
状である水溶性若しくは水膨潤性の水圧転写用フィルム
に、前記印刷パターンに密着するように前記プレ転写シ
ートに重ね、押圧して前記マスキングパターンと前記印
刷パターンを水圧転写用フィルムにプレ転写させ、その
後、前記インキ剥離層からプラスチック製フィルム若し
くは紙のみを離れさせることにより、水圧転写用フィル
ムに前記印刷パターンを形成することを特徴とする水圧
転写シートの製造方法を提供するものである。 【0013】本願第五の発明は、前記発明のプレ転写シ
ートに形成した印刷パターンを水圧転写用フィルムにプ
レ転写して活性剤をコートすることを特徴とする水圧転
写シートの製造方法を提供するものである。 【0014】本願第六の発明は、前記発明のインキ剥離
層に印刷パターンを活性化する活性剤をオーバーコート
してから、印刷パターンを形成することを特徴とする水
圧転写シートの製造方法を提供するものである。 【0015】本願第七の発明は、前記発明のプレ転写シ
ートに形成した印刷パターンの上に、さらに印刷パター
ンを活性化する活性剤をコートして印刷パターンを活性
化して、前記印刷パターンの水圧転写用フィルムにプレ
転写することを特徴とする水圧転写シートの製造方法を
提供するものである。 【0016】 【発明の実施の形態】本願発明の水圧転写シートの製造
方法を図1を参照して説明する。本願発明の水圧転写シ
ートの製造方法は、先ず、図1(a) に示すプレ転写シー
トAを製造し、水圧転写用フィルムを水圧転写用フィル
ムを重ね押圧・加熱して図1(b) に示す水圧転写シート
Bを製造するものである。 【0017】以下、詳述する。先ず、図1(a) に示すよ
うに、アイロンコートするときの加熱温度に暫時耐えら
れる連続状若しくはシート状のプラスチック製フィルム
若しくは紙1に、剥離層2を形成し、該剥離層2に印刷
パターンを活性化する活性剤を薄膜コートしてなる活性
層3を形成し、該活性層3に水溶性塗料からなるマスキ
ングパターン4を形成し、前記剥離層3の上及び前記マ
スキングパターン4の上に、非水溶性若しくは油性イン
キの一色刷り若しくは複数色刷りの印刷パターン5を形
成し、さらに活性層6を形成してなるプレ転写シートA
を構成する。印刷パターンを活性化する活性剤として
は、短油性アルキッド樹脂の20重量部にセルロースア
セトブチレートの10重量部を加え、これを、ブチルセ
ロソルブとブチルカルビトールアセテートに溶かし、可
塑剤のフタル酸ジブチルを用いて活性剤組成物を調整し
てなる物質(=特開平8−238897号公報/水圧転
写に使用される活性剤組成物)を使用する。 【0018】続いて、連続状若しくはシート状のプラス
チック製フィルム若しくは紙7の剥離性を有する面に、
ポリエステルポリオール又はポリエステルポリオールを
主成分とし他の一種類又は複数種類の水溶性樹脂の適量
を混合したポリマーをコートしてフィルム化してなる、
水溶性若しくは水膨潤性の水圧転写用フィルム8を、前
記印刷パターン側に密着するように前記プレ転写シート
Aに重ねて一対のホットロール(図示せず)に通して押
圧しかつ加熱し、その後、プレ転写シートAのプラスチ
ック製フィルム若しくは紙7、及び水圧転写用フィルム
8を剥離層2から離れさせる。これにより、図1(b) に
示すように、前記マスキングパターン4と前記印刷パタ
ーン5等を、プラスチック製フィルム若しくは紙7にラ
ミネートされた水圧転写用フィルム8に良好にプレ転写
させることができ、水圧転写用フィルムに精密にマスキ
ングされた精密な印刷パターンを形成することができ
る。その後、水圧転写用フィルム8をプラスチック製フ
ィルム若しくは紙7から剥がして原反ロールとして巻く
か、ラミネートのままにして、水圧転写時に剥離して水
中へ入れる。 【0019】ポリエステルポリオールは、詳しくはポリ
アルキレングリコールに二塩基酸を加えた縮合物のポリ
マーである。ポリエステルポリオールをフィルム化した
ものは、従来のフィルム材料であるPVAフィルムより
も低湿性であり印刷・嵌挿時の印刷パターンの歪みや刷
りずれが少なくグラビア印刷に近い良好な印刷パターン
が得られ、ひいては良好な曲面印刷ができる。製品とし
ては、第一工業製薬株式会社で商品名「パオゲン」とい
うポリマーが販売されており、パオゲンをフィルム化し
て上記の操作をしたところ、フィルムのパオゲンに乾燥
工程での歪みや収縮が少なく、グラビア印刷に近い良好
な印刷パターンが得られた。従って、水圧転写により良
好な曲面印刷ができた。また、それぞれ上記「パオゲ
ン」に対して、PVAの30重量%を混合したポリマ
ー、ポリアクリルアミドの30重量%を混合したポリマ
ー、ポリエチレングリコールの30重量%を混合したポ
リマー、ポリビニールピロリドンの30重量%を混合し
たポリマー、ポリエチレンオキサイドの30重量%を混
合したポリマー、水溶性ウレタンポリマーの30重量%
を混合したポリマー、水溶性ナイロンポリマーの30重
量%を混合したポリマー、エチルオキサゾリン共重合体
の30重量%を混合したポリマー、メチルビニルエーテ
ル・無水マレイン酸−ハーフエステルの共重合体又はマ
イレン酸−ハーフエステルの共重合体の30重量%を混
合したポリマー、ゼラチンの30重量%を混合したポリ
マーをそれぞれ作成し、前記各混合したポリマーをフィ
ルム化した水圧転写用フィルムも、従来のフィルム材料
であるPVAフィルムよりも低湿性であり印刷・嵌挿時
の印刷パターンの歪みや刷りずれが少なく良好な印刷パ
ターンが得られた。従って、水圧転写により良好な曲面
印刷ができた。なお、上記「パオゲン」に対して、PV
A等の水溶性樹脂を混合する割合は1〜70%位とする
ことができる。本願発明は、ポリエステルポリオールに
上記列挙した水溶性樹脂の二種類以上の適量を混合した
ポリマー、或いは、ポリエステルポリオールに上記列挙
した水溶性樹脂以外の一種類又は複数種類の水溶性樹脂
の適量を混合したポリマーをフィルム化してなる水圧転
写用フィルムであっても良い。 【0020】本願発明は、連続状のプレ転写シートAを
製造するには、連続状のプラスチック製フィルム若しく
は紙1に、剥離層2と活性層3とマスキングパターン4
と印刷パターン5と活性層6を形成してプレ転写シート
Aを製造することを、一台のグラビア印刷機により行う
のが良い。このとき、プレ転写シートAは、原反ロール
として巻かれたものとなる。しかし、剥離層2の形成
と、活性層3の形成を各別のコーティングラインで行っ
ても良い。活性層3は、プレ転写シートAを製造する段
階では無くても良く、水圧転写シートAからプラスチッ
ク製フィルム若しくは紙7にラミネートされた水圧転写
用フィルム8印刷パターン5とマスキングパターン4を
転移させた後に、コーティングしても良い。シート状の
プレ転写シートAの製造は、シート状のプラスチック製
フィルム若しくは紙1に剥離層2と活性層3を形成して
一定の大きさに截断して積層状態に袋に収容して密閉し
ておき、水圧転写する際に、取り出して、熱転写用イン
キリボン若しくは熱昇華形インキリボンを使用するプリ
ンタ、或いはインクジェットプリンタにより印刷画像を
プリントし、さらに、このプリントシートと水圧転写用
フィルムとを重ねてアイロン掛けしてから、プラスチッ
ク製フィルム若しくは紙1を引き剥がすことにより、製
造しても良い。 【0021】 【発明の効果】以上説明してきたように、本願第一の発
明の水圧転写シートによれば、水圧転写用フィルムがポ
リエステルポリオール若しくはこれと他の一種類又は複
数種類の水溶性樹脂の適量を混合したポリマーをフィル
ム化してなり、従来のPVAを主成分とする水圧転写用
フィルムよりも低湿性であるので、印刷乾燥時の収縮
性、歪みが少なく、良好な印刷パターンを形成すること
ができ、PVAを主成分とする水圧転写用フィルムに形
成した印刷パターンに比べて良好な印刷パターンが得ら
れるから、より精度のよい曲面印刷ができる。本願第二
の発明の水圧転写シートによれば、印刷乾燥時の熱に対
して形状安定性があるプラスチックフィルム等の剥離性
を有する面にポリエステルポリオール若しくはこれと他
の一種類又は複数種類の水溶性樹脂の適量を混合したポ
リマーをフィルム化した水圧転写用フィルムに印刷パタ
ーンを形成するものであるから、該フィルム化した水圧
転写用フィルムが従来のPVAを主成分とする水圧転写
用フィルムよりも低湿性であることに加えて、印刷乾燥
時の収縮性、歪みが顕著に少なく、グラビア印刷と同等
に近い精巧な印刷パターンを形成することができ、極め
て高精度の曲面印刷ができる。本願第三の発明の水圧転
写シートの製造方法によれば、形状安定性があるプラス
チックフィルム若しくは紙に印刷パターンを形成するの
で、水圧転写用フィルムに印刷パターンを形成するのに
比べて高速で印刷することができ、プラスチックフィル
ム若しくは紙から水圧転写用フィルムへ印刷パターンを
転移させるものであるので、水圧転写用フィルムの、顕
著な膨潤伸展性と温湿度に敏感な伸展性が悪影響するこ
とがなく、このため、通常のグラビア印刷と略同等の精
密な印刷パターンが得られ、もって水圧転写がより精密
に行える。本願第四の発明の水圧転写シートの製造方法
によれば、形状安定性があるプラスチックフィルム若し
くは紙に、マスキングパターンと印刷パターンを形成す
るので、水圧転写用フィルムに印刷パターンを形成する
のに比べて高速で印刷することができ、プラスチックフ
ィルム若しくは紙から水圧転写用フィルムへ印刷パター
ンとマスキングパターンとを転移させるものであるの
で、水圧転写用フィルムの、顕著な膨潤伸展性と温湿度
に敏感な伸展性が悪影響することがなく、このため、通
常のグラビア印刷と略同等の精密なマスキングされた印
刷パターンが得られ、もって水圧転写がより精密に行え
る。本願第五、第六の発明の水圧転写シートの製造方法
によれば、プレ転写シートに形成した印刷パターン、及
びマスキングパターンの粘着性を確保できるので、プレ
転写シートから水圧転写用フィルムに印刷パターン、及
びマスキングパターンを確実にプレ転写させることがで
きる。本願第七の発明の水圧転写シートの製造方法によ
れば、プレ転写シートから水圧転写用フィルムに転移さ
せて形成した印刷パターン、及びマスキングパターンの
粘着性を確保できるので、被転写体の被転写面へ印刷パ
ターン、及びマスキングパターンを確実に水圧転写させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本願発明の実施の形態に係る水圧転写シートの
製造方法をしめすもので、(a)は、プレ転写シートの模
型断面図を示し、(b) は、水圧転写シートの模型断面図
を示す。 【符号の説明】 1 ・・・プラスチック製フィルム若しくは紙 2 ・・・剥離層 3 ・・・活性層 4 ・・・マスキングパターン 5 ・・・印刷パターン 6 ・・・活性層 7 ・・・プラスチック製フィルム若しくは紙 8 ・・・水圧転写フィルム A ・・・プレ転写シート B ・・・水圧転写シート

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリエステルポリオールをフィルム化し
    た、又はポリエステルポリオールと他の一種類又は複数
    種類の水溶性樹脂の適量を混合したポリマーをフィルム
    化してなる、連続状若しくはシート状である水溶性若し
    くは水膨潤性の水圧転写用フィルムに、非水溶性若しく
    は油性インキの一色刷り若しくは複数色刷りの印刷パタ
    ーンを形成してなる水圧転写シート。 【請求項2】 連続状若しくはシート状のプラスチック
    製フィルム若しくは紙の剥離性を有する面に、ポリエス
    テルポリオール又はポリエステルポリオールと他の一種
    類又は複数種類の水溶性樹脂の適量を混合したポリマー
    をコートしてフィルム化してなる水溶性若しくは水膨潤
    性の水圧転写用フィルムに非水溶性若しくは油性インキ
    の一色刷り若しくは複数色刷りの印刷パターンを形成し
    てなる水圧転写シート。 【請求項3】 連続状若しくはシート状のプラスチック
    製フィルム若しくは紙に、インキ剥離層を形成し、該イ
    ンキ剥離層に非水溶性若しくは油性インキの一色刷り若
    しくは複数色刷りの印刷パターンを形成してなるプレ転
    写シートを構成し、 ポリエステルポリオールをフィルム化した、又はポリエ
    ステルポリオールと他の一種類又は複数種類の水溶性樹
    脂の適量を混合したポリマーをフィルム化してなる連続
    状若しくはシート状である水溶性若しくは水膨潤性の水
    圧転写用フィルムに、前記印刷パターンに密着するよう
    に前記プレ転写シートに重ね、押圧して前記印刷パター
    ンを水圧転写用フィルムにプレ転写させ、その後、前記
    インキ剥離層からプラスチック製フィルム若しくは紙の
    みを離れさせることにより、水圧転写用フィルムに前記
    印刷パターンを形成することを特徴とする水圧転写シー
    トの製造方法。 【請求項4】 連続状若しくはシート状のプラスチック
    製フィルム若しくは紙に、インキ剥離層を形成し、該イ
    ンキ剥離層に水溶性塗料からなるマスキングパターンを
    形成し、前記インキ剥離層の上及び前記マスキングパタ
    ーンの上に、非水溶性若しくは油性インキの一色刷り若
    しくは複数色刷りの印刷パターンを形成してなるプレ転
    写シートを構成し、 ポリエステルポリオールをフィルム化した、又はポリエ
    ステルポリオールと他の一種類又は複数種類の水溶性樹
    脂の適量を混合したポリマーをフィルム化してなる連続
    状若しくはシート状である水溶性若しくは水膨潤性の水
    圧転写用フィルムに、前記印刷パターンに密着するよう
    に前記プレ転写シートに重ね、押圧して前記マスキング
    パターンと前記印刷パターンを水圧転写用フィルムにプ
    レ転写させ、その後、前記インキ剥離層からプラスチッ
    ク製フィルム若しくは紙のみを離れさせることにより、
    水圧転写用フィルムに前記印刷パターンを形成すること
    を特徴とする水圧転写シートの製造方法。 【請求項5】 〔請求項1〕若しくは〔請求項2〕に記
    載のプレ転写シートに形成した印刷パターンを水圧転写
    用フィルムにプレ転写して活性剤をコートすることを特
    徴とする水圧転写シートの製造方法。 【請求項6】 〔請求項1〕若しくは〔請求項2〕に記
    載の前記インキ剥離層に印刷パターンを活性化する活性
    剤をオーバーコートしてから、印刷パターンを形成する
    ことを特徴とする水圧転写シートの製造方法。 【請求項7】 〔請求項1〕若しくは〔請求項2〕に記
    載のプレ転写シートに形成した印刷パターンの上に、さ
    らに印刷パターンを活性化する活性剤をコートして印刷
    パターンを活性化して、前記印刷パターンの水圧転写用
    フィルムにプレ転写することを特徴とする水圧転写シー
    トの製造方法。
JP10325943A 1998-10-30 1998-10-30 水圧転写シート及び水圧転写シートの製造方法 Pending JP2000135899A (ja)

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JP10325943A JP2000135899A (ja) 1998-10-30 1998-10-30 水圧転写シート及び水圧転写シートの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005231340A (ja) * 2003-05-01 2005-09-02 Dainippon Ink & Chem Inc 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体

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