JP2000133366A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2000133366A
JP2000133366A JP10310640A JP31064098A JP2000133366A JP 2000133366 A JP2000133366 A JP 2000133366A JP 10310640 A JP10310640 A JP 10310640A JP 31064098 A JP31064098 A JP 31064098A JP 2000133366 A JP2000133366 A JP 2000133366A
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JP
Japan
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retainer
connector housing
connector
housing
terminal fitting
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JP10310640A
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English (en)
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Hideji Tate
秀司 舘
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フード付きコネクタにサイドリテーナを適用
できるようにする。 【解決手段】 ハウジングHが、リテーナ40の装着位
置において、後部本体12とフード部11とからなる第
1ハウジング10と、前部本体を構成する第2ハウジン
グ1とに分割されて形成される。第1ハウジング10に
は、ガイドリブ20と誘導壁14とが立てられていて、
まずリテーナ40が貫通溝42をガイドリブ20に挿通
させつつ軸線方向に組み付けられ、続いて第2ハウジン
グ1が同方向に組み付けられて固定される。リテーナ4
0はガイドリブ20に沿って軸線と直交する方向に移動
可能であり、初めはガイド溝25によって仮係止位置で
組み付けられ、軸線方向と直角方向に押し込まれること
で本係止位置に移動して保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リテーナを備えた
コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】図8〜図10には、特公平5−6599
6号に開示されたコネクタを示した。このコネクタは、
コネクタハウジング100と、このコネクタハウジング
100に組み付けられるリテーナ101とから構成され
ている。コネクタハウジング100の内部には、端子金
具102を収容可能なキャビティ103が形成されてお
り、キャビティ103の上壁からは、端子金具102を
抜け止めするランス104が突設されている。キャビテ
ィ103の外壁には、この外壁の周囲を覆うようにして
防水部材106が取り付けられる。防水部材106の外
周縁には、全周に沿って突条106Aが設けられてい
る。両コネクタが嵌合すると、突条106Aが両コネク
タの間に押圧された状態となり、この部分が水密状に保
持される。また、コネクタハウジング100の前方に
は、相手側コネクタハウジングを収容可能なフード部1
05が設けられている。
【0003】リテーナ101は、コネクタハウジング1
00に対してフード部105の前方開口から組み付けら
れるようになっている。リテーナ101は、ランス10
4の外側に位置して、ランス104の撓み変形を規制す
ることにより端子金具102を二重に抜止めする。ま
た、リテーナ101の下面側には、後方に向かって弾性
撓み片108が延設されており、その先端には係合突起
109が突設されている。係合突起109は、コネクタ
ハウジング100側の係合孔110に係合することで、
リテーナ101をコネクタハウジング100に抜止めす
る。
【0004】また、リテーナ101の後端部分には、全
周に沿って抜け規制部107が突設されている。リテー
ナ101が正規位置に組み付けられると、防水部材10
6の前端に位置することで、防水部材106が前方に抜
け落ちることを規制している。
【0005】コネクタを組付けるには、まずコネクタハ
ウジング100のキャビティ103に端子金具102を
装着する。キャビティ103内のランス104が端子金
具102に係合し、端子金具102が一次係止される。
次に、フード部105の前方開口からリテーナ101を
装着する。リテーナ101の組付け途中には、係合突起
109がコネクタハウジング100の下面に当接するた
め、弾性撓み片108が下方に撓み変形する(図9を参
照)。係合突起109が係合孔110に嵌まり込むと、
弾性撓み片108が復帰変形し、リテーナ101がコネ
クタハウジング100に抜止めされると共に、リテーナ
101はランス104の撓み変形を規制して、端子金具
102が二重に係止される(図10を参照)。また、こ
のとき、リテーナ101の抜け規制部107は、リテー
ナ101の前端に位置している。なお、図には示さない
が、コネクタの組付けが完了した後には、相手側コネク
タの先端部分がフード部105の内側に嵌合されてく
る。そして、両コネクタが正規位置に嵌合したときに
は、防水部材106が所定の圧力で両コネクタによって
挟み付けられ、突条106Aが押圧変形されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】さて、両コネクタが嵌
合している状態から分離させようとする場合には、二つ
のコネクタ保持しつつ、互いに反対方向に引っ張ること
になる。このとき、相手側コネクタが防水部材106を
連れて引き出すように作用する。この作用には、防水部
材106とリテーナ101の抜け規制部107とが抗す
ることになる。しかし、相手側コネクタの連れ出し作用
が所定の大きさを上回った場合には、リテーナ101の
係合突起109が係合孔110から外れてしまい、防水
部材106とリテーナ101とが共にコネクタハウジン
グ100から脱落してしまうことがあった。
【0007】また、たとえ防水部材106の脱落を規制
できる構造のコネクタが提供されたとしても、フード部
105を備えた防水タイプのコネクタでは、防水構造を
維持するために、フード部105に切り欠きを設けるこ
とを回避したい。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、リテーナと防水部材との脱落を規制で
きるコネクタを提供することであり、さらに、ハウジン
グにフード部を設けたコネクタにおいて、フード部に切
り欠きを設けることなく、リテーナと防水部材との脱落
を規制できるものを提供するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係るコネクタは、端子金具を収容
可能なキャビティを備えたコネクタハウジングと、この
コネクタハウジングに組み付けられて、前記コネクタハ
ウジングと相手側コネクタハウジングとの嵌合により両
コネクタハウジング間を水密状に保持する防水部材と、
前記コネクタハウジングに組み付けられて、このコネク
タハウジングによって抜止保持されるとともに、前記両
コネクタハウジングが嵌合される嵌合方向に交差する方
向に移動することで前記端子金具を前記キャビティに抜
止めするリテーナとを備えたものであって、前記リテー
ナは、前記コネクタハウジングにおいて前記防水部材よ
りも前側に位置するとともに、前記リテーナには、前記
防水部材に当接して防水部材の抜け規制を行う抜け規制
部が備えられていることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
であって、前記コネクタハウジングは、互いに抜止状態
に組付可能な前後二つの部分に分割されており、後側の
コネクタハウジングからは、前記相手側コネクタハウジ
ングを収容可能なフード状のフード部が突設されている
一方、前側のコネクタハウジングは、前記リテーナを前
記後側のコネクタハウジングとの間に挟み付けた状態
で、前記フード部の内側に収容可能とされており、前記
リテーナは、前記フード部の前方開口から装着されると
ともに、フード部の内側において、前記端子金具の前記
キャビティへの組付けを許容する仮係止位置と前記端子
金具の抜き差しを規制する本係止位置との二つの位置に
係止可能とされていることを特徴とする。
【0011】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、リ
テーナの抜け規制部により、防水部材が相手側コネクタ
ハウジングの抜き取り操作によって脱落することが規制
される。このとき、リテーナは、両コネクタハウジング
が嵌合される嵌合方向に交差する方向に移動しており、
コネクタハウジングによって抜止めされている。このた
め、従来のフロントタイプリテーナに比べると、リテー
ナとコネクタハウジングとの係合力を向上させることが
でき、リテーナと防水部材との抜け規制をより強力に行
える。
【0012】請求項2の発明によれば、防水タイプのコ
ネクタでは、相手側コネクタハウジングを収容可能なフ
ード部を設けることがある。そのようなフード部を設け
た場合には、防水構造を維持するために、フード部にリ
テーナを装着するための切り欠きを設けることを回避し
たい。本発明では、コネクタハウジングを前後に二分割
し、リテーナが両コネクタハウジングの間に挟み付けら
れるように構成されている。そして、リテーナの組付け
操作時には、フード部の前方開口から行われるようにな
っているため、フード部に切り欠きを設ける必要がな
く、防水性を損なうことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て、図1〜図7を参照しつつ、詳細に説明する。この実
施形態では、本発明を防水タイプの雌側コネクタFに適
用した例を示す。この雌側コネクタFは、雌端子金具3
0を装着可能なコネクタハウジング10とリテーナ40
とを備えている。後述するようにコネクタハウジング1
0は、前後二つの部材10A,10Bに分割して構成さ
れている。ここでは、説明の便宜上、まず、ハウジング
本体10A(本発明において、後側のコネクタハウジン
グに相当する。)と分割体10B(本発明において、前
側のコネクタハウジングに相当する。)とが連結した状
態のコネクタハウジング10について説明する。
【0014】コネクタハウジング10には、その前後両
端面に開口する複数のキャビティ11が備えられてい
る。各キャビティ11内には、雌端子金具30とこの雌
端子金具30の後端部に圧着された電線31の端末部と
が後方から挿入され、キャビティ11の前半領域には雌
端子金具30が収容され、後半領域には電線31が収容
される。雌端子金具30は、その下面に形成したランス
32をキャビティ11内の受け部12に係合させること
により抜け止めされると共に、後述するようにリテーナ
40によって二重係止状態とされる。また、キャビティ
11の後端の開口部には、各電線31を個別に密嵌させ
るゴム栓13が装着されているとともに、このゴム栓1
3の外れを防止するための押さえ部材14が組み付けら
れている。
【0015】コネクタハウジング10には、その前半部
分即ち雌端子金具30の収容領域を包囲するように略角
筒状のフード部15が形成されている。このフード部1
5は、コネクタハウジング10の前半部分への被水を防
止する機能を有する。フード部15の内周とコネクタハ
ウジング10の外周との間は受入空間16とされ、この
受入空間16内には、後述する雄側コネクタハウジング
M(本発明の相手側コネクタハウジングに相当する)の
雄側フード部Mfがフード部15の内周に沿いつつ嵌合
されるようになっている。また、受入空間16内の奥端
部においては、コネクタハウジング10の外周に防水部
材17が装着されていて、雄側フード部Mfの内周との
間の防水が図られる。
【0016】防水部材17は、僅かに弾性変形可能なゴ
ムによりリング状に形成されているとともに、その外周
縁には複数の突条部17Aが突設されている。雌雄両コ
ネクタが正規位置に嵌合されたときには、防水部材17
は両コネクタハウジング10,Mの間に適度な圧力をも
って挟み付けられる。このため、突条部17Aが僅かに
押し付け変形されて、この部分が水密状に保持される。
また、防水部材17の前端縁は、当接縁17Bとされ、
リテーナ40の抜け規制部48に当接可能となってい
る。
【0017】次に、コネクタハウジング10を構成する
ハウジング本体10Aと分割体10Bとについて説明す
る。コネクタハウジング10は、受入空間16内におい
てリテーナ40を挟んで前後に2分割されており、その
うち一方は、リテーナ40よりも後側部分であってフー
ド部15が形成されているハウジング本体10Aであ
り、他方は、このハウジング本体10Aに組付け可能な
分割体10Bとされている。図1及び図2に示すよう
に、ハウジング本体10Aの前端部には、その短辺側の
側縁から延出する一対の誘導壁18が突設されており、
この両誘導壁18の内側には、リテーナ40と分割体1
0Bの後部とが嵌合される。なお、誘導壁18は、僅か
に撓み変形可能とされている。また、ハウジング本体1
0Aの前面における横幅方向の中心位置には、リテーナ
40の変位方向に沿って、上下一対のガイドリブ19が
突設されている。このガイドリブ19は、リテーナ40
に対してはそのガイド溝43を貫通しつつ、分割体10
Bに対してはその後面の嵌合溝(図示せず)内に嵌合さ
れる。
【0018】ハウジング本体10Aにリテーナ40と分
割体10Bとを組み付けた状態では、分割体10Bのリ
ブ26が誘導壁18の誘導溝20に嵌合されてその奥端
に突き当てられるとともに、分割体10Bの係合部21
が誘導壁18の係合部22と係合することで、分割体1
0Bがハウジング本体10Aに対して固定される。ここ
で、各係合部21,22の構造について説明すると、ハ
ウジング本体10Aの係合部22は、誘導壁18の先端
において、左右の中央部及び上端部に設けられており、
その前側(分割体10Bが組み付けられる側)は係合部
21との係合を案内するための案内面が形成されている
一方、後側は係合力を強化するため平坦面とされてい
る。また、分割体10Bの係合部21は、各係合部22
の位置に合わせて、平坦状に形成されている。ここで、
本実施形態のリテーナ40は、雌雄のハウジングが嵌合
する方向に対して交差する方向に移動することで、雌端
子金具30の抜止めを行うサイドタイプのものを使用し
ている。このため、両係合部21,22は、一端係合す
ると、外すことを考慮する必要がない。つまり、コネク
タの組付けが完了すると、雌端子金具30の抜き差し操
作はリテーナ40によって規制されるため、両係合部2
1,22の係合力(リテーナ40の脱落を規制するため
の力としても作用する)は、従来のフロントリテーナタ
イプのコネクタにおいて、リテーナの脱落を規制するた
めのコネクタハウジングとの係合力よりも強く設定され
ている。
【0019】一方、リテーナ40は、ハウジング本体1
0Aと分割体10Bとの間で挟まれることにより前後方
向の位置決めがなされるとともに、スリット状のガイド
溝43にガイドリブ19が貫通されることにより、リテ
ーナ40の左右方向の位置決めがなされる。但し、次述
するように、リテーナ40は、ガイドリブ19に沿って
仮係止位置と本係止位置との間で上下方向に変位するこ
とについては許容されている。
【0020】次に、リテーナ40について説明する。リ
テーナ40は、誘導壁18の上下高さよりも高くされる
とともに、厚肉の板状に形成されている。リテーナ40
には、コネクタハウジング10のキャビティ11に連通
する連通孔41が形成されており、各連通孔41には、
雌端子金具30の上面の段差部33に係止可能な抜止め
突部42が形成されている。リテーナ40のガイド溝4
3の一方の内側面には、上下一対の切欠溝44が凹設さ
れているとともに、ガイド溝43の反対側の内側面には
上下一対の係止突部45が突設されている。一方、ガイ
ドリブ19には、切欠溝44に入り込み可能な受け突部
23が設けられている。受け突部23は、切欠溝44の
略半分の高さとされており、切欠溝44に対して相対的
に上下に移動することができる。また、受け突部23
は、係止突部45に対して係合可能とされている。ま
た、上側のガイドリブ19の上端面は本係止用突当面2
4とされ、下側の受け突部23の下面は仮係止用突当面
25とされている。
【0021】コネクタハウジング10に組み付けられた
リテーナ40は、雌端子金具30の挿入を許容する仮係
止位置と、雌端子金具30の抜き差しを規制する本係止
位置との二ヶ所の位置で係止されるとともに、両位置の
間で変位可能とされている。すなわち、仮係止位置で
は、図3及び図5に示すように、ガイド溝43の下端面
が仮係止用突当面25に当接することによってリテーナ
40の上方への移動が規制されている一方、上下両係止
突部45が受け突部23に上から係合することによって
リテーナ40の下方への移動が規制されている。このと
き、リテーナ40の抜止め突部42が、キャビティ11
における雌端子金具30の挿入経路から上方へ外れた位
置に退避しているため、キャビティ11に対する雌端子
金具30の抜き挿しが可能となっている。
【0022】仮係止位置にあるリテーナ40が下方に押
圧力を受けると、係止突部45と受け突部23との係合
が外れ、図4及び図7に示す本係止位置へ変位する。本
係止位置では、ガイド溝43の上端面が本係止用突当面
24に当接することによってリテーナ40の下方への移
動が規制されている一方、上下両係止突部45が受け突
部23に下から係合することによってリテーナ40の上
方への移動が規制されている。このとき、抜止め突部4
2がキャビティ11における雌端子金具30の挿入経路
へ進出するようになるため、雌端子金具30が正規挿入
されている場合には、その雌端子金具30の段差部33
に抜止め突部42が係合して、雌端子金具30の抜けが
規制され、雌端子金具30が二重係止されることにな
る。尚、雌端子金具30が正規挿入位置に至る前の半挿
入状態にある場合には、抜止め突部42が雌端子金具3
0の上面に突き当たってリテーナ40の下動が規制され
るので、このことをもって雌端子金具30の半挿入が検
知される。
【0023】次に、リテーナ40を仮係止位置から本係
止位置へと移動させる構成について説明する。リテーナ
40の上面には、雄側フード部Mfに当接可能な当接部
46(本発明の抜け規制部に相当する。)が突成されて
いる。当接部46は、リテーナ40が仮係止位置にある
ときには防水部材17よりも外周側の空間、つまり受入
空間16側へ突出している一方、リテーナ40が本係止
位置へ押し下げられたときには受入空間16よりも下方
へ退避するように設定されている。当接部46の前面
は、雄側フード部Mfとの嵌合方向に対して傾斜した受
け側案内面47とされている。一方、雄側フード部Mf
の先端における当接部46との当接部分、即ち上縁部の
内周には、雄側フード部Mfの嵌合方向に対して傾斜し
た押動側案内面Msが形成されている。この押動側案内
面Msが受け側案内面47に当接すると、雄側フード部
Mf側からの嵌合方向の押動力がリテーナ40に対して
押し下げ力として作用するようになっている。
【0024】また、リテーナ40が本係止位置にあると
きには、前出の当接部46とリテーナ40の下端部分と
が、誘導壁18の上下から突設するようになっている。
リテーナ40の下端部分において、誘導壁18の下側か
ら突設した部分は、本発明の抜け規制部48とされてい
る。リテーナ40が本係止位置にあるときに、抜け規制
部48は、防水部材17の当接縁17Bの前部に位置し
ており、防水部材17の抜止めとして機能する。
【0025】次に、本実施形態の作用及び効果について
説明する。雌側コネクタFの組付けについて説明する
と、まず、リテーナ40をフード部15の前方開口から
挿入し、リテーナ40が仮係止位置となるようにガイド
溝43にガイドリブ19を貫通させる。ガイドリブ19
と誘導壁18とによってリテーナ40の組付け方向をガ
イドさせつつ、リテーナ40をハウジング本体10Aに
組付ける。
【0026】次に、分割体10Bをフード部15の前方
開口から挿入し、誘導壁18に沿わせながら、リテーナ
40を挟み付けるようにして、ハウジング本体10Aに
嵌合する。分割体10Bとハウジング本体10Aとの両
係合部21,22が係合することにより、分割体10B
が抜止めされる。
【0027】次に、雌端子金具30をコネクタハウジン
グ10の後方から各キャビティ11に挿入する。このと
き、キャビティ11の内部においては、リテーナ40の
抜止め突部42は雌端子金具30の挿入経路より上方へ
退避しており、雌端子金具30は支障なく挿入される。
そして、雌端子金具30が正規挿入位置に達したところ
で、ランス32が受け部12に係合して、雌端子金具3
0が抜止め状態に一次係止される。
【0028】こうして雌側コネクタFの組付けが完了し
た後に、リテーナ40を仮係止位置においた状態で、雄
側コネクタハウジングMとの嵌合を行う。両コネクタ
F,Mの嵌合の過程では、雄側フード部Mfがフード部
15の内周に沿いつつ受入空間16内に挿入され、嵌合
の途中において雄側フード部Mfの先端がリテーナ40
の当接部46に突き当たる(図6を参照)。そのまま嵌
合操作を進めと、雄側フード部Mfと当接部46との当
接により、リテーナ40が下方に押し込まれ、仮係止位
置から本係止位置へと移動される。このとき、抜止め突
部42が雌端子金具30の段差部33に係合することに
より、雌端子金具30が二次係止され、ランス32によ
る一次係止との協動により雌端子金具30は二重係止状
態となる。
【0029】このように本実施形態によれば、リテーナ
40がサイドタイプであるため、分割体10Bとハウジ
ング本体10Aとの係合を行う係合部21,22は、一
端係合すると、外すことを考慮する必要がない。つま
り、コネクタの組付けが完了すると、雌端子金具30の
抜き差し操作は、リテーナ40によって規制されるた
め、両係合部21,22の係合力は、従来のフロントリ
テーナタイプのコネクタにおいて、リテーナとコネクタ
ハウジングとの係合力よりも強く設定されている。こう
して、リテーナ40は、両コネクタハウジングが嵌合さ
れる嵌合方向に交差する方向に移動しているため、この
嵌合方向に防水部材が移動するのを規制する力が強い。
こうして、従来のフロントタイプリテーナに比べると、
リテーナと防水部材との抜け規制をより強力に行える。
【0030】また、防水タイプのコネクタとして、相手
側コネクタハウジングを収容可能なフード部を設けて
も、リテーナの組付け操作時には、フード部の前方開口
から行われるようになっているため、フード部に切り欠
きを設ける必要がなく、防水性能を損なうことがない。
【0031】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、例えば次のようなものも本発明の技術的範囲
に含まれる。 (1)上記実施形態ではコネクタハウジングは前後方向
に二分割されたものを示したが、本発明によれば、コネ
クタハウジングは一体構造のものであってもよい。ま
た、コネクタハウジングには、フード部を設けなくても
よい。 (2)上記実施形態では雌端子金具が収容される雌側の
コネクタにリテーナを設けた場合について説明したが、
本発明は、雄端子金具が収容される雄側のコネクタにリ
テーナを設ける場合にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のコネクタの分解状態を示す斜視図
【図2】コネクタの組付け状態を示す一部切欠斜視図
【図3】リテーナが仮係止位置にある状態を示す横断面
【図4】リテーナが本係止位置にある状態を示す横断面
【図5】リテーナが仮係止位置にある状態を示す縦断面
【図6】雌雄両コネクタの嵌合操作によって、リテーナ
が仮係止位置から本係止位置に移動されている状態を示
す縦断面図
【図7】相手側コネクタハウジングが嵌合したときの状
態を示す縦断面図
【図8】従来例におけるコネクタの分解斜視図
【図9】従来例のコネクタにおいて、コネクタハウジン
グとリテーナとを組付け操作中の縦断面図
【図10】従来例のコネクタにおいて、コネクタハウジ
ングとリテーナとを組付け後の縦断面図
【符号の説明】
10…コネクタハウジング 10A…ハウジング本体(後側のコネクタハウジング) 10B…分割体(前側のコネクタハウジング) 11…キャビティ 15…フード部 17…防水部材 30…雌端子金具(端子金具) 40…リテーナ 46…当接部(抜け規制部) 48…抜け規制部 M…雄側コネクタハウジング(相手側コネクタハウジン
グ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を収容可能なキャビティを備え
    たコネクタハウジングと、このコネクタハウジングに組
    み付けられて、前記コネクタハウジングと相手側コネク
    タハウジングとの嵌合により両コネクタハウジング間を
    水密状に保持する防水部材と、前記コネクタハウジング
    に組み付けられて、このコネクタハウジングによって抜
    止保持されるとともに、前記両コネクタハウジングが嵌
    合される嵌合方向に交差する方向に移動することで前記
    端子金具を前記キャビティに抜止めするリテーナとを備
    えたコネクタであって、 前記リテーナは、前記コネクタハウジングにおいて前記
    防水部材よりも前側に位置するとともに、前記リテーナ
    には、前記防水部材に当接して防水部材の抜け規制を行
    う抜け規制部が備えられていることを特徴とするコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 前記コネクタハウジングは、互いに抜止
    状態に組付可能な前後二つの部分に分割されており、後
    側のコネクタハウジングからは、前記相手側コネクタハ
    ウジングを収容可能なフード状のフード部が突設されて
    いる一方、前側のコネクタハウジングは、前記リテーナ
    を前記後側のコネクタハウジングとの間に挟み付けた状
    態で、前記フード部の内側に収容可能とされており、 前記リテーナは、前記フード部の前方開口から装着され
    るとともに、フード部の内側において、前記端子金具の
    前記キャビティへの組付けを許容する仮係止位置と前記
    端子金具の抜き差しを規制する本係止位置との二つの位
    置に係止可能とされていることを特徴とする請求項1に
    記載のコネクタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002329548A (ja) * 2001-03-02 2002-11-15 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ
KR100773311B1 (ko) 2006-03-27 2007-11-09 경신공업 주식회사 조인트 커넥터의 결합구조
KR101019269B1 (ko) 2008-04-01 2011-03-07 엘에스전선 주식회사 방수형 커넥터 하우징 어셈블리
US10965058B2 (en) 2017-06-23 2021-03-30 Molex, Llc Power connector

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