JP2000128319A - ピッキングシステム - Google Patents

ピッキングシステム

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JP2000128319A
JP2000128319A JP30669598A JP30669598A JP2000128319A JP 2000128319 A JP2000128319 A JP 2000128319A JP 30669598 A JP30669598 A JP 30669598A JP 30669598 A JP30669598 A JP 30669598A JP 2000128319 A JP2000128319 A JP 2000128319A
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work vehicle
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vehicle
collection
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JP30669598A
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Yoichi Matsuo
洋一 松尾
Hiroshi Iwamoto
啓 岩本
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Ishida Co Ltd
Original Assignee
Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッキングシステムにおいて必要不可欠な商
品棚への商品の補充作業を人手を軽減して合理的に速や
かに且つ誤りなく行なうことを課題とする。 【解決手段】ピッキングシステム本来の集品作業を行な
うときには、作業車1が作業管理卓4前のスタート地点
を出発した後、集品エリアA1内の所定の集品作業地点
Pに停止して商品棚2の商品を収集し、出荷エリアA2
に至る。ここで収集した商品を荷下ろしした後、スター
ト地点に戻る。商品補充作業を行なうときには、作業車
1が作業車1がスタート地点を出発した後、入荷エリア
A3に至る。ここで補充商品を積み込んだ後、集品エリ
アA1内の所定の補充作業地点Pに停止して商品棚2に
商品を補充し、スタート地点に戻る。作業員aが商品補
充のたびに台車等を引いて商品棚2まで商品を歩いて運
んでいく必要がなくなる。また補充作業地点Pを誤って
行き過ぎたり見出し損ねたりすることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピッキングシステ
ム、特に該システムの運用上の改善に関し、商品の保管
及び仕分けの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケットやコンビニエンスス
トア向けの商品配送センター等における商品の仕分け作
業のためのシステムとしてピッキングシステムがよく知
られている。これは商品を品目毎に保管している多数の
商品棚に沿って各店舗毎に作業車を移動させていき、該
店舗からの受注商品をその商品棚から受注数づつ取り出
して上記作業車に収集していくものである。
【0003】近年では特公平7−5174号公報に開示
されているように運行路に従って自動走行する自走式の
作業車を用いるものや、作業車自体に収集すべき商品及
び収集すべき数等の集品データと、その集品データに基
づいて、より具体的には収集すべき商品を保管する商品
棚の位置に基づいて設定される集品作業地点等の運行デ
ータとを記憶させて、作業車が自動で運行路に従って移
動しながら集品作業地点で停止し、その集品作業地点に
おける集品データを画面表示等により提示するようにし
た所謂ナビゲート方式を採用したもの等の運用化も実現
している。
【0004】このようなピッキングシステムでは作業員
が各作業車毎に随伴する必要がなくなるから人件費が低
減し、集品作業地点を誤って行き過ぎることがなくなる
から集品作業ミスが低減し、多数の商品棚の側に表示器
を備える必要がなくなるから設備費が低減するという利
点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでピッキングシ
ステムでは作業車がその担当する店舗の受注商品を次々
と各商品棚から取り出していくので該商品棚に保管され
ている商品が時間の経過と共に減少していく。したがっ
て商品棚の商品を絶やさないようにこれを補充する作業
が必要不可欠となる。従来よりこの補充作業は人手に頼
っており、例えば作業員が台車等を引いて商品棚まで歩
いて商品を運んでいた。しかし多数の商品棚の中から目
的の商品棚を見出すことが困難であったりし、手間暇が
かかっていた。
【0006】そこで本発明が解決しようとする課題の第
一はピッキングシステムにおいて必要不可欠な商品棚へ
の商品の補充作業を人手を軽減してより合理的に速やか
に且つ誤りなく行なうことにある。
【0007】またピッキングシステムではその本来の集
品作業や上記のような商品補充作業のように集品作業の
進行に伴って不可避的に生じる作業以外にも、作業とし
ての優先順位はこれらに比べて一般に低いと思われるが
付随的に行なうべき作業がある。
【0008】例えば商品の補充作業を行なうとそれまで
商品を包装していたダンボールケース等が不要となり廃
材となる。あるいは商品棚で商品をダンボールケース等
に入れたままで保管している場合は商品が空になった段
階で該ケース等が廃材となる。したがってこのような廃
材を回収する作業が付随的に必要となる。
【0009】あるいは作業車が商品投入用のコンテナを
積載し、収集した商品をそのコンテナに投入していく場
合では、当初積載した全てのコンテナが集品作業の途中
において満杯となるとそれ以上の集品作業ができなくな
る。それゆえ作業車の運行路沿いのところどころに空コ
ンテナの置き場が設けられることがある。しかしこのコ
ンテナ置き場に設置されたコンテナも満杯となった作業
車が次々と持ち帰るので時間の経過と共に減少してい
く。したがってコンテナ置き場の空コンテナを絶やさな
いようにこれを補充する作業が付随的に必要となる。
【0010】そこで本発明が解決しようとする別の課題
はピッキングシステムにおいて付随的に行なう必要性の
生じるその他の作業を人手を軽減してより合理的に速や
かに且つ誤りなく行なうと共に、特にそのような付随的
作業のために優先順位の高い本来の集品作業や必要不可
欠な商品補充作業が遅延しないようにすることにある。
【0011】以下、本発明が解決しようとするさらに別
の課題を含め、これらの課題を解決するための手段及び
それにより得られる作用について説明する。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
ピッキングシステムでは、収集すべき商品及び数を含む
集品データを記憶する記憶手段、作業車を商品棚に沿っ
て移動させ且つ集品データに基づいて設定される集品作
業地点で停止させる運行手段、及び作業車が集品作業地
点で停止したときにその集品作業地点における集品デー
タを提示する提示手段に加えて、商品棚への商品補充作
業を行なうときには、上記各手段を制御することによ
り、作業車をその商品補充作業のための作業車として機
能させる制御手段が備えられている。
【0013】これによれば、まず、集品作業を行なうと
きには、作業車がナビゲート方式の集品作業車として機
能し、作業車が商品棚に沿って自走しながら自動的に集
品作業地点で停止してその作業地点でのピッキング商品
やピッキング数等が提示される。それゆえ作業員が作業
車に随伴する必要がなくなり、集品作業地点を誤って行
き過ぎることがなくなり、表示器を商品棚の方に多数備
える必要がなくなる。
【0014】一方、商品の補充作業を行なうときには、
作業車がナビゲート方式の商品補充作業車として機能
し、作業車が商品棚に沿って自走しながら自動的に補充
作業地点で停止してその補充作業地点での補充すべき商
品や補充すべき数等が提示される。それゆえ作業員が商
品補充のたびに台車等を引いて商品棚まで商品を歩いて
運んでいく必要がなくなり、また補充作業地点を誤って
行き過ぎたり見出し損ねたりすることがなくなって、ピ
ッキングシステムにおいて必要不可欠な商品棚への商品
の補充作業を人手を軽減して合理的に速やかに且つ誤り
なく行なうことが可能となる。
【0015】特に、作業車がいずれか一方の作業の専用
車とされず、その場の状況に応じて集品作業車又は補充
作業車に選択的に切り換えられるので、同一仕様の作業
車のみを採用することができてコストの低減が図られ
る。また複数の作業車がそれぞれの作業を時間的にオー
バーラップして行なうことにより集品作業と補充作業と
が同時並行的に行なわれることになり、時間の無駄が生
じず作業効率が向上する。
【0016】作業車をナビゲート方式の商品補充作業車
として機能させるためには、例えば、記憶手段が補充す
べき商品及び数を含む補充データを記憶し、運行手段が
作業車を商品棚に沿って移動させつつ、補充データに基
づいて、より具体的には商品を補充すべき商品棚の位置
に基づいて設定される補充作業地点で停止させ、提示手
段が作業車が補充作業地点で停止したときにその補充作
業地点における補充データを提示するようにこれらの各
手段を制御すればよい。
【0017】その場合に、作業車を補充作業車として機
能させるときに集品作業車としての機能を残存させても
よい。作業車が本来の集品作業を行ないつつ商品補充作
業も行なうことになって作業効率がより一層向上する。
【0018】作業車を両作業の兼用車として機能させる
ためには、例えば、記憶手段が集品データと補充データ
とを併せて記憶し、運行手段が作業車を商品棚に沿って
移動させつつ集品作業地点及び補充作業地点で停止さ
せ、提示手段が作業車が集品作業地点で停止したときは
その集品作業地点における集品データを提示する一方で
作業車が補充作業地点で停止したときにはその補充作業
地点における補充データを提示するようにこれらの各手
段を制御すればよい。
【0019】さらに、集品作業及び商品補充作業以外の
その他の所定の作業を行なうときにも、また同様にし
て、上記記憶手段、運行手段及び提示手段を制御するこ
とにより、作業車をその所定作業のためのナビゲート方
式の作業車として機能させることもできる。
【0020】これにより、前述の廃材回収作業やコンテ
ナ補充作業等の付随的作業を人手を軽減して合理的に速
やかに且つ誤りなく行なうことが可能となる。また、作
業車がいずれの作業の専用車ともされず、その場の状況
に応じて集品作業車、補充作業車又はその他の所定作業
車に選択的に切り換えられるので、同一仕様の作業車の
みを採用することができてコストの低減が図られる。ま
た複数の作業車がそれぞれの作業を時間的にオーバーラ
ップして行なうことにより集品作業と補充作業とその他
の所定作業とが同時並行的に行なわれることになり、時
間の無駄が生じず作業効率が向上する。
【0021】その場合、特に、これらの集品作業、商品
補充作業及び所定作業のうち優先順位の高いものを行な
う作業車の該作業が低いものを行なう作業車の存在によ
って遅延されることのないように各作業車の運行を制御
する全体運行制御手段を備えることが好ましい。作業と
しての優先順位が一般に低い廃材回収作業やコンテナ補
充作業等の付随的作業のために、優先順位が高い本来の
集品作業や商品補充作業等が遅延したりせず有利な結果
が得られる。
【0022】なお、ここでの作業間の優先順位は、結局
のところ、ピッキングシステムにおける本来の集品作業
が最も良好な状態で円滑に継続できることを基本的な目
的として予め定められるものである。それゆえ通常は集
品作業の優先順位が一般的に最も高くなる。しかしなが
ら、例えば商品棚が空になったりコンテナ置き場が空に
なったりすると、結果的に集品作業がそこで停滞するこ
とになるから、そのような状況下では商品補充作業やコ
ンテナ補充作業の優先順位が集品作業の優先順位を越え
るべきである。そこで、特に、作業間の優先順位を変更
する優先順位変更手段を備えることが望ましい。その場
の状況に応じて緊急性の高い作業が優先的に行なわれる
ようになり、より融通の効くピッキングシステムが実現
する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を説明す
ることにより本発明をさらに詳しく説述する。
【0024】図1は本発明を適用したピッキングシステ
ムのレイアウト図である。このピッキングシステムは、
集品作業を行なう集品エリアA1、出荷検品を行なう出
荷エリアA2、入荷検品を行なう入荷エリアA3、廃材
を集め置く廃棄エリアA4、空コンテナを設置しておく
複数のコンテナ供給エリアA5…A5、及び空コンテナ
を保管するコンテナ積込エリアA6を含む。各エリアA
1〜A6間に渡って作業車1…1の巡回運行路Rが敷設
されている。作業車1…1の移動方向は図中矢印で示し
てある。
【0025】運行路Rは、基本的に、集品エリアA1内
で複数列に配置された多数の商品棚2…2に沿って延び
る複数の集品作業路r1a,r1b,r1c,r1d,
r1e,r1fと、これらの集品作業路r1a〜r1f
と交差して商品棚2…2をバイパスする複数の第1バイ
パス路r11a,r11b,r11cと、これらの第1
バイパス路r11a〜r11cと並行で始端部側の集品
作業路r1aと終端部側の集品作業路r1fとを連絡す
る連絡路r12とにより格子状に形成されている。
【0026】運行路Rは、また、終端部側の集品作業路
r1fと連絡路r12との交差点から延び、出荷エリア
A2内を通過して連絡路r12に合流する出荷路r2
と、始端部側の集品作業路r1aと連絡路r12との交
差点から延び、入荷エリアA3内を通過して始端部側の
集品作業路r1aに合流する入荷路r3と、終端部側の
集品作業路r1fから分岐し、廃棄エリアA4内を通過
して連絡路r12に至る廃棄路r4と、各集品作業路r
1a〜r1fと第1バイパス路r11a〜r11cとの
交差点から延び、コンテナ供給エリアA5…A5内を通
過して隣接する交差点に至る複数のコンテナ供給路r5
…r5と、連絡路r12から分岐し、コンテナ積込エリ
アA6内を通過して始端部側の集品作業路r1aに至る
コンテナ積込路r6とを有する。運行路Rは、さらに、
第1バイパス路r11a〜r11cと並行でコンテナ供
給路r5…r5同士を連絡し且つ始端部側の集品作業路
r1aと終端部側の集品作業路r1fとを連絡する複数
の第2バイパス路r13a,r13bを有する。
【0027】運行路Rには作業車1の停止地点Pが多数
配置されている。作業車1が集品エリアA1内の停止地
点Pで停止したときは、その作業車1は集品作業車、商
品補充作業車又は廃材回収作業車であり、該停止地点P
はそれぞれ集品作業地点、商品補充作業地点又は廃材回
収作業地点である。
【0028】作業車1が出荷エリアA2内の停止地点P
で停止したときは、その作業車1は集品作業車であり、
該停止地点Pは集品エリアA1内で収集してきた商品の
荷下ろしを行なう出荷作業地点である。荷下ろしされた
商品は出荷検品されて出荷実績として出荷計上されたの
ち配送トラックBで出荷先に配送される。
【0029】作業車1が入荷エリアA3内の停止地点P
で停止したときは、その作業車1は商品補充作業車であ
り、該停止地点Pは商品棚2に補充すべき商品の積込み
を行なう補充商品積込作業地点である。補充する商品は
入荷トラックCで入荷されたのち入荷検品されてすでに
入荷実績として在庫計上されてある。
【0030】作業車1が廃棄エリアA4内の停止地点P
で停止したときは、その作業車1は廃材回収作業車であ
り、該停止地点Pは集品エリアA1内で回収してきた廃
材の荷下ろしを行なう廃棄作業地点である。
【0031】作業車1がコンテナ供給エリアA5内の停
止地点Pで停止したときは、その作業車1はコンテナ補
充作業車であり、該停止地点Pはコンテナ積込エリアA
6で積み込んできた空コンテナの荷下ろしを行なうコン
テナ荷下作業地点である。
【0032】作業車1がコンテナ積込エリアA6内の停
止地点Pで停止したときは、その作業車1はコンテナ補
充作業車であり、該停止地点Pはコンテナ供給エリアA
5に補充すべき空コンテナの積込みを行なうコンテナ積
込作業地点である。
【0033】図2に示すように作業車1はその荷台11
の前部にラベルプリンタ12と車載コンピュータ13と
を備える。車載コンピュータ13には、バーコードスキ
ャナ14、各種データを画面表示するディスプレイ1
5、各種データを手動入力するときに押下操作されるキ
ー入力部16、各種作業が完了したときに押下操作され
る完了ボタン17、集品作業時に荷台11に積載する商
品投入用のコンテナDが満杯となったときに押下操作さ
れるコンテナボタン18、収集すべき商品を保管する商
品棚2の方向を指示する左右一対の方向指示ランプ1
9,20、及び無線アンテナ21が設けられている。
【0034】図1及び図3に示すようにこのピッキング
システムのホストコンピュータ3には連絡路r12の近
傍に設置された作業管理卓4と、出荷エリアA2に設置
された出荷検品卓5と、入荷エリアA3に設置された入
荷検品卓6とがそれぞれ双方向に通信可能に接続されて
いる。作業管理卓4には無線アンテナ7が設けられ、こ
の無線アンテナ7と車載コンピュータ13の無線アンテ
ナ21とを介して作業管理卓4と車載コンピュータ13
との間で情報が無線交信される。集品エリアA1内に配
置された各作業員aは無線機8を携帯し、この無線機8
を使って作業管理卓5との間で情報を無線交信すること
ができる。また、この無線機8を使って車載コンピュー
タ13に指令を送信し、作業車1を操作することができ
る。
【0035】図2及び図3に示すように作業車1は前輪
22,22及び後輪23,23のうちいずれかを駆動輪
として駆動する駆動装置24と、該駆動装置24を制御
する運行用コントローラ25とを備える。この運行用コ
ントローラ25と、例えばワンチップマイコン等でなる
車載コンピュータ13のコンピュータ本体30とが双方
向に通信可能に接続されている。
【0036】図4に示すように運行路Rは所定幅の帯マ
ークEでなり、停止地点Pは該帯マークEの一側方に設
けられた停止マークFでなる。図3及び図4に示すよう
に作業車1はその荷台11の前部下面に帯マークEを検
出する帯マーク検出器26と停止マークFを検出する停
止マーク検出器27とを備える。運行用コントローラ2
5はこれらの検出器26,27からの信号を入力し、基
本的に、作業車1が帯マークEに誘導されて移動し且つ
停止マークFのところで停止するように駆動装置24を
制御する。
【0037】図3及び図4に示すように作業車1はその
荷台11の前端部及び後端部に自車が集品作業車、商品
補充作業車、廃材回収作業車又はコンテナ補充作業車の
いずれであるかの情報を周囲の他車に発信する役割発信
器28,28と、周囲の他車からその他車が集品作業
車、商品補充作業車、廃材回収作業車又はコンテナ補充
作業車のいずれであるかの情報を受信する役割受信器2
9,29とを備える。
【0038】次にこのピッキングシステムの具体的運用
例を図5及び図6に示す主な動作の流れ図に従って説明
する。
【0039】まず、ホストコンピュータ3には作業員に
より出荷先毎の全受注データが入力され、該データが作
業管理卓4に受け渡されている。また、ホストコンピュ
ータ3には出荷検品卓5及び入荷検品卓6から商品毎の
出荷実績及び入荷実績が随時入力される。したがって、
ホストコンピュータ3は各商品棚2の当初の商品保管数
と出荷実績とから各商品棚2の現在の商品保管数を追跡
していくことができる。
【0040】その結果、ステップS1で、ある商品につ
いて商品棚2での現在の保管数が所定数を下回ったとき
は、ホストコンピュータ3は、その商品の補充指令を作
業管理卓4に出力する。この信号には補充すべき商品及
び数等の作業データ(商品補充データ)が含まれる。同
時に二つ以上の商品を補充すべき場合は、各商品につい
てそれぞれ作業データが出力される。
【0041】また、ホストコンピュータ3は、集品エリ
アA1内で生じたダンボールケース等の廃材の回収指令
を所定の時間的周期で作業管理卓4に出力する。さら
に、コンテナ供給エリアA5への空コンテナの補充指令
を所定の時間的周期で作業管理卓4に出力する。
【0042】一方、集品エリアA1内の各作業員aは自
己の担当する範囲において各商品棚2…2の商品保管
数、廃材の発生量、及びコンテナ供給エリアA5内の空
コンテナの備蓄量を観察する。
【0043】その結果、ステップS2で、ある商品につ
いて商品棚2での保管数が少なくなり、その商品の補充
を希望するときは、作業員aは、無線機8を使って、そ
の商品の補充要求を作業管理卓4に送信する。このとき
作業員aは補充すべき商品及び数等の作業データ(商品
補充データ)を併せて送信し、また同時に二つ以上の商
品を補充要求する場合は、各商品についてそれぞれ作業
データを送信する。
【0044】また、廃材が多くたまり、廃材の回収を希
望するときは、作業員aは、無線機8を使って、廃材の
回収要求を作業管理卓4に送信する。このとき作業員a
は廃材を回収すべき地点等の作業データ(廃材回収デー
タ)を併せて送信し、また同時に二つ以上の地点での廃
材回収を要求をする場合は、各地点についてそれぞれ作
業データを送信する。
【0045】さらに、コンテナ供給エリアA5内の空コ
ンテナの備蓄量が少なくなり、空コンテナの補充を希望
するときは、作業員aは、無線機8を使って、コンテナ
の補充要求を作業管理卓4に送信する。このとき作業員
aはコンテナを補充すべきコンテナ供給エリアA5の番
号及び補充数量等の作業データ(コンテナ補充データ)
を併せて送信し、また同時に二つ以上のコンテナ供給エ
リアA5,A5でのコンテナ補充を要求する場合は、各
エリアについてそれぞれ作業データを送信する。
【0046】そして、ステップS3で、作業管理卓4
は、これらのホストコンピュータ3からの作業指令及び
集品エリアA1内作業員aからの作業要求の有無と、そ
のような信号のあった場合のその作業の種類とに基づい
て、集品作業、商品補充作業、廃材回収作業、及びコン
テナ補充作業のなかから一の作業を選択すると共に、そ
の選択した作業の優先順位を設定する。
【0047】すなわち、作業管理卓4は、いずれかの作
業指令又は作業要求があった場合は、その指令又は要求
が指示する作業を選択する一方、いずれの作業指令又は
作業要求もない場合は集品作業を選択する。つまり、通
常時は、ピッキングシステム本来の集品作業を主として
行なうのに対し、ホストコンピュータ3からの指令や現
場からの求めがあったときには、それに応答して、集品
作業以外のその他の作業を実行するのである。
【0048】その場合、作業間の優先順位は次のように
設定される。この優先順位は、例えば複数の作業車1…
1が運行路R上の交差点や合流点ではち合わせしたとき
や、複数の作業車1…1が運行路R上で数殊つなぎにな
ったとき等に機能し、優先順位のより高い作業を行なう
作業車が他車を追い越し、他車より先に運行路Rを進
む。
【0049】すなわち、作業管理卓4は、基本的には、
ピッキングシステム本来の集品作業を行なう作業車1の
運行がその他の作業を行なう作業車1の運行によって阻
害され遅延されることを回避する目的で、集品作業の優
先順位を最も高く設定する。そして、これから、ホスト
コンピュータ3からの指令による商品補充作業、同じく
廃材回収作業、同じくコンテナ補充作業の順に優先順位
が低く設定される。この順位は一例であり、他の例とし
て、例えば、廃材回収作業とコンテナ補充作業との順位
を入れ替えてもよい。これに対し、現場から作業要求が
あったときは、その作業を行なうことの緊急性が現実問
題として高いのであるから、その要求のあった作業の優
先順位が本来の集品作業をも越えて最も高く設定され
る。
【0050】作業管理卓4は、以上のようなホストコン
ピュータ3からの指令や現場作業員aからの要求を受け
たことや、その結果選択した作業の種類やその内容を示
す作業データあるいは設定した優先順位等の情報をその
表示部に表示する。したがって、作業管理卓4の作業員
aは、次に行なうべき作業に関する必要な情報を知るこ
とができる。
【0051】次にステップS4〜S6の動作を説明す
る。すなわち、作業管理卓4の作業員aは、以上のよう
にして選択され表示された作業が集品作業である場合
は、例えばコード番号を入力すること等により作業管理
卓4に出荷先の店舗を指定する。作業管理卓4は、その
店舗についての集品すべき商品及び数等を受注データか
ら抽出して、これを作業データ(集品データ)とする。
また、収集すべき商品G…Gを保管する商品棚2…2の
位置に基づいて、集品エリアA1内の停止地点P…Pの
うちから、作業車(集品作業車)1の作業地点(集品作
業地点)を指定する。さらに、出荷路r2上の停止地点
Pも作業地点(出荷作業地点)として指定する。併せ
て、これらの作業地点P…P間を作業車1が最短距離で
移動する経路を生成して、これらを一括して運行データ
とする。
【0052】例えば、図7で斜線を施した商品棚2…2
が収集すべき商品を保管する商品棚であれば、図示した
停止地点P…Pが作業地点として指定され、実線で示し
たような移動経路(ア)が生成される。この集品作業の
場合、集品作業路r1a〜r1fと、第1バイパス路r
11a〜r11cと、連絡路r12と、出荷路r2とが
移動経路の生成に専ら用いられる。
【0053】作業管理卓4は、例えば作業員aが送信キ
ーを押下操作すること等により、上記作業データと運行
データとを作業管理卓4の前のスタート地点に待機して
いる先頭の作業車1に送信する。作業車1は、作業デー
タをコンピュータ本体30のメモリ31(図3参照)に
格納すると共に、運行データを走行用コントローラ25
のメモリ32(図3参照)に格納する。そして、例えば
作業員aが作業車1のキー入力部16におけるスタート
キーを押下操作すること等により、走行用コントローラ
25が作動を開始し、作業車1が作業に出発する。な
お、このとき、作業車1の荷台11にはコンテナDが任
意個数積載され、集品エリアA1内で収集した商品が該
コンテナDに投入される。
【0054】表示された作業が商品補充作業である場合
は、例えば管理卓作業員aが実行キーを押下操作するこ
と等により、作業管理卓4が、ホストコンピュータ3か
ら出力された補充指令信号又は現場作業員aの無線機8
から送信された補充要求信号から作業データ(商品補充
データ)を抽出する。また、商品G…Gを補充すべき商
品棚2…2の位置に基づいて、集品エリアA1内の停止
地点P…Pのうちから、作業車(商品補充作業車)1の
作業地点(商品補充作業地点)を指定する。さらに、入
荷路r3上の停止地点Pも作業地点(補充商品積込作業
地点)として指定する。併せて、これらの作業地点P…
P間を作業車1が最短距離で移動する経路を生成して、
これらを一括して運行データとする。
【0055】例えば、図8で斜線を施した商品棚2…2
が商品を補充すべき商品棚であれば、図示した停止地点
P…Pが作業地点として指定され、実線で示したような
移動経路(イ)が生成される。この商品補充作業の場
合、集品作業路r1a〜r1fと、第1バイパス路r1
1a〜r11cと、連絡路r12と、入荷路r3とが移
動経路の生成に専ら用いられる。なお、この商品補充作
業の場合、作業車1の出発時には、その荷台11には何
も積載されず、まず最初に立ち寄る入荷エリアA3内の
補充商品積込作業地点Pにおいて、補充すべき商品が積
載される。
【0056】表示された作業が廃材回収作業又はコンテ
ナ補充作業である場合は、それがホストコンピュータ3
からの指令によるものか、現場作業員aからの要求によ
るものかによって動作が異なる。現場作業員aからの要
求による場合は、上記集品作業や商品補充作業と同じく
作業を行なうべき地点やエリアが指定されている。した
がって、集品作業や商品補充作業の場合と同様、例えば
管理卓作業員aが実行キーを押下操作すること等によ
り、作業管理卓4は、廃材回収要求信号又はコンテナ補
充要求信号から作業データ(廃材回収データ又はコンテ
ナ補充データ)を抽出する。また、廃材を回収すべき地
点の位置又はコンテナを補充すべきコンテナ供給エリア
A5の位置に基づいて、集品エリアA1内の停止地点P
…Pのうちから又はコンテナ供給路r5…r5上の停止
地点P…Pのうちから、作業車(廃材回収作業車又はコ
ンテナ補充作業車)1の作業地点(廃材回収作業地点又
はコンテナ荷下作業地点)を指定する。さらに、廃棄路
r4上の停止地点P又はコンテナ積込路r6上の停止地
点Pも作業地点(廃棄作業地点又はコンテナ積込作業地
点)として指定する。併せて、これらの作業地点P…P
間を作業車1が最短距離で移動する経路を生成して、こ
れらを一括して運行データとする。
【0057】例えば、図9で斜線を施した商品棚2…2
の地点が廃材を回収すべき地点であれば、図示した停止
地点P…Pが作業地点として指定され、実線で示したよ
うな移動経路(ウ)が生成される。この現場要求による
廃材回収作業の場合、集品作業路r1a〜r1fと、第
1バイパス路r11a〜r11cと、連絡路r12と、
廃棄路r4とが移動経路の生成に専ら用いられる。な
お、この廃材回収作業の場合も、作業車1の出発時に
は、その荷台11には何も積載されず、廃材回収地点で
回収した廃材が積載される。
【0058】また、例えば、図10で図示したコンテナ
供給エリアA5,A5が空コンテナを補充すべきエリア
であれば、図示した停止地点P…Pが作業地点として指
定され、実線で示したような移動経路(エ)が生成され
る。この現場要求によるコンテナ補充作業の場合、集品
作業路r1a〜r1fと、連絡路r12と、コンテナ供
給路r5…r5ないし第2バイパス路r13a,r13
bと、コンテナ積込路r6とが移動経路の生成に専ら用
いられる。なお、このコンテナ補充作業の場合も、作業
車1の出発時には、その荷台11には何も積載されず、
まず最初に立ち寄るコンテナ積込エリアA6内のコンテ
ナ積込作業地点Pにおいて、補充すべき空コンテナが積
載される。
【0059】これらに対し、ホストコンピュータ3から
の指令による場合は、集品作業や商品補充作業あるいは
現場要求による廃材回収作業やコンテナ補充作業のよう
に作業を行なうべき地点やエリアの指定がない。ホスト
コンピュータ3は、集品エリアA1内で廃材が相等量生
じていると思われる時間的周期又はコンテナ供給エリア
A5内で空コンテナが相等量減少していると思われる時
間的周期で廃材回収指令又はコンテナ補充指令を出力す
るだけである。したがって、これらの信号には作業デー
タ(廃材回収データ又はコンテナ補充データ)に相当す
る情報が含まれていない。それゆえ、例えば管理卓作業
員aが実行キーを押下操作すること等により、作業管理
卓4は、廃棄路r4上の停止地点P又はコンテナ積込路
r6上の停止地点Pのみを作業地点(廃棄作業地点又は
コンテナ積込作業地点)として指定し、併せて、作業車
1が全ての集品作業路r1a〜r1f上を移動する経路
又は作業車1が全てのコンテナ供給路r5…r5上を移
動する経路を生成して、これらを一括した運行データだ
けを生成する。
【0060】例えば、廃材回収作業の場合は、図11に
図示した廃棄エリアA4内の廃棄作業地点Pのみが作業
地点として指定され、実線で示したような移動経路
(オ)が生成される。このホストコンピュータ指令によ
る廃材回収作業の場合、集品作業路r1a〜r1fと、
連絡路r12と、コンテナ供給路r5…r5ないし第2
バイパス路r13a,r13bと、廃棄路r4とが移動
経路の生成に専ら用いられる。
【0061】また、例えば、コンテナ補充作業の場合
は、図12に図示したコンテナ積込エリアA6内のコン
テナ積込作業地点Pのみが作業地点として指定され、実
線で示したような移動経路(カ)が生成される。このホ
ストコンピュータ指令によるコンテナ補充作業の場合、
集品作業路r1a〜r1fと、連絡路r12と、コンテ
ナ供給路r5…r5ないし第2バイパス路r13a,r
13bと、コンテナ積込路r6とが移動経路の生成に専
ら用いられる。
【0062】次にステップS7以降の動作を説明する。
作業管理卓4前のスタート地点で待機していた作業車1
はそれぞれ担当作業が割り振られて所定の時間的間隔で
順次出発していき、各作業用に生成された移動経路に従
って移動する。したがって、複数の作業車1…1が運行
路R上を時間的にオーバーラップして行き交い、ピッキ
ングシステム本来の集品作業を行なう集品作業車のみが
運行路R上に存在するような状況ばかりでなく、集品作
業の進行に伴って不可避的に行なうことが必要となる商
品補充作業を行なう商品補充作業車や、付随的作業であ
る廃材回収作業あるいはコンテナ補充作業を行なう廃材
回収作業車あるいはコンテナ補充作業車が同時に運行路
R上に存在するような状況もまた生じ得る。
【0063】それゆえ、例えば、図13に示すように、
集品作業路r1cと第1バイパス路r11cとの交差点
で作業車Xと作業車Yとが移動中にはち合わせするよう
な場面が生じ得る。このとき、各作業車X,Yは、役割
発信器28,28を用いて自車が担当する作業が何であ
るかの情報を周囲の他車に発信し、また役割受信器2
9,29を用いて周囲の他車が担当する作業が何である
かの情報を受信しながら移動している。
【0064】その結果、両作業車X,Yとも優先順位に
優劣のない同種の作業を行なう作業車、例えば集品作業
車同士である場合は、例えばこの交差点を過ぎた以降の
作業量の少ない方が先に直進、右折、又は左折、つまり
交差点を通過する。
【0065】これに対し、両作業車X,Yが優先順位に
優劣のある異種の作業を行なう作業車である場合は、優
先順位の高い方が先に交差点を通過する。例えば、作業
車Xが現場要求による廃材回収作業車(図9参照)で、
作業車Yが集品作業車(図7参照)である場合は、優先
順位のより高い作業車Xがより低い作業車Yより先に交
差点を通過する。
【0066】また、同じく図13に示すように、集品作
業路r1c上で作業車Yの後に別の作業車Zが追いつく
ような場面も生じ得る。このとき、両作業車X,Yとも
に交差点を右折して第1バイパス路r11cを進む場
合、先行車Yの優先順位が後続車Zの優先順位よりも高
ければ、この順序が維持された状態で移動していくが、
先行車Yの優先順位が後続車Zの優先順位よりも低けれ
ば、先行車Yは交差点を直進してコンテナ供給路r5か
ら第2バイパス路r13bに迂回し、後続車Zに道を譲
る。例えば、作業車Yがホストコンピュータ指令による
商品補充作業車(図8参照)で、作業車Zが集品作業車
(図7参照)である場合は、優先順位のより低い先行車
Yがより高い後続車Zに道を譲り、後続車Zが先行車Y
を追い越す。
【0067】さらに、この場合、側方から交差点に進入
してくる第1バイパス路r11c上の作業車X(例えば
上記図9に示す現場要求による廃材回収作業車)や、同
じく側方からコンテナ供給路r5と第2バイパス路r1
3bとの合流点に進入してくる第2バイパス路r13b
上の作業車W(例えば図10に示す現場要求によるコン
テナ補充作業車)との関係も問題となる。いずれの場合
もステップS3で設定された作業間の優先順位に従い、
より高い優先順位の付与された作業を行なう作業車がよ
り低い優先順位の付与された作業を行なう作業車よりも
先に交差点又は合流点を通過する。
【0068】このようにしてその移動が車載コンピュー
タ13ないし運行用コントローラ25で制御されなが
ら、作業車1は運行データで指示された作業地点Pで停
止する。ホストコンピュータ指令による廃材回収作業車
やコンテナ補充作業車の場合は、作業員aが無線機8で
停止指令を送信したときに停止する。
【0069】作業車1は、周囲の作業員a…aがその作
業車1が担当する作業が何であるかを知ることができる
ように、スタート地点を出発したときから、少なくとも
その作業名をディスプレイ15に表示すると共に、次に
停止する作業地点Pに関する作業データがあればそれも
ディスプレイ15に表示しながら移動する。集品作業車
では、例えば図14に示すように、その作業名と併せ
て、次に停止する集品作業地点Pにおいて収集すべき商
品を保管する商品棚2の番号、収集すべき商品名、収集
すべき個数等をディスプレイ15に表示する。商品補充
作業車では、例えば図15に示すように、その作業名と
併せて、次に停止する商品補充作業地点Pにおいて商品
を補充すべき商品棚2の番号、補充すべき商品名、補充
すべき個数等をディスプレイ15に表示する。ホストコ
ンピュータ指令による廃材回収作業車やコンテナ補充作
業車では、例えば図16に示すように、その作業名のみ
をディスプレイ15に表示する。現場要求による廃材回
収作業車やコンテナ補充作業車では、例えば図17に示
すように、その作業名と併せて、次に停止する廃材回収
作業地点Pやコンテナ供給エリアA5の番号等をディス
プレイ15に表示する。
【0070】作業車1が停止すると付近の作業員a…a
がディスプレイ表示に従って作業を実行する。例えば、
集品作業の場合であれば、商品が保管されている方の方
向指示ランプ19,20が点灯し、作業員a…aが表示
された商品棚2から表示商品を表示個数だけ取り出し
て、バーコードスキャナ14で商品コードを読み取った
のち、商品をコンテナDに投入し、完了ボタン17をO
N操作する。作業員aはコンテナDが満杯か否かを観察
して、満杯のときはコンテナボタン18をON操作す
る。作業車1は、これを受けて、そのコンテナDにいま
まで投入された全ての商品名や出荷先店舗名等を印字し
た配送ラベルをラベルプリンタ12から発行する。作業
員aは発行された配送ラベルをその満杯となったコンテ
ナDに貼付する。積載してきたコンテナD…Dが全て満
杯となったときは、付近のコンテナ供給エリアA5に設
置されている空コンテナを持ってきて作業を続ける。
【0071】このようにして全ての作業地点に停止し全
ての作業を終了した作業車1はスタート地点に戻り、作
業管理卓4前で次の作業の指示に待機する。
【0072】以上説明したように、このピッキングシス
テムでは、各作業車1が特定作業の専用車とされず、そ
の場の状況に応じてナビゲート方式の集品作業車、商品
補充作業車、廃材回収作業車、又はコンテナ補充作業車
のいずれかに選択的に切り換えられる。したがって、全
作業車1…1の仕様を同一とすることができてコストの
低減が図られる。また複数の作業車1…1がそれぞれの
作業を時間的にオーバーラップして行なうから、複数種
類の作業が同時並行的に行なわれ、時間の無駄が生じず
作業効率が向上する。
【0073】特に、商品補充作業時には、作業車1がナ
ビゲート方式の商品補充作業車として機能するから、作
業員aが商品補充のたびに台車等を引いて商品棚2まで
商品を歩いて運んでいく必要がなくなる。また補充作業
地点Pを誤って行き過ぎたり見出し損ねたりすることが
なくなって、ピッキングシステムにおいて必要不可欠な
商品棚2への商品の補充作業を人手を軽減して合理的に
速やかに且つ誤りなく行なうことが可能となる。
【0074】さらに、ピッキングシステムにおける本来
の集品作業が最も円滑に行なわれることを目的として作
業間に優先順位が設定されるので、作業としての優先順
位が低い廃材回収作業やコンテナ補充作業等の付随的作
業のために、優先順位が高い本来の集品作業や、あるい
は集品作業の進行に伴って不可避的に行なう必要の生じ
る商品補充作業等が遅延したりしない。
【0075】そして、その場合に、例えば商品棚2が空
になったりコンテナ供給エリアA5のコンテナ備蓄量が
少なくなったりする等の緊急時には、その緊急作業の優
先順位が最も高くなるように各作業間の優先順位が変更
されるから、結果的にピッキングシステム本来の集品作
業を円滑に行なうことが維持されて、ピッキングシステ
ムとしての融通性が向上する。
【0076】なお、以上の実施の形態においては、各作
業車1に一の種類の作業のみを担当させるようにした
が、例えば集品作業と商品補充作業のように、一台の作
業車1に一度に複数種類の作業を受け持たせるようにし
てもよい。複数種類の作業が一台の作業車1のみで同時
並行的に行なわれ、作業効率がより一層向上する。
【0077】また、図1に示した運行路Rや各エリアA
1〜A6のレイアウト、あるいは商品棚2…2のレイア
ウト等は一例であることはいうまでもない。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明は、商品配送セン
ター等における商品の仕分け作業システム、特にピッキ
ングシステムに好ましく適用され、該ピッキングシステ
ムにおいて必要不可欠な商品棚への商品の補充作業や、
付随的に行なう必要性の生じる廃材の回収作業もしくは
空コンテナの補充作業等のその他の作業をそれぞれ人手
を軽減して合理的に速やかに且つ誤りなく行なうことが
可能となる。特にそのような付随的作業のために作業と
しての優先順位の高い本来の集品作業や必要不可欠な商
品補充作業が遅延することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るピッキングシステ
ムのレイアウト図である。
【図2】 同システムにおける商品棚及び作業車の斜視
図である。
【図3】 同システムのシステム構成図である。
【図4】 作業車の運行方法を示す模式図である。
【図5】 同システムの運用例を示す主な動作の流れ図
である。
【図6】 同じく主な動作の流れ図である。
【図7】 集品作業車の作業地点及び移動経路の一例を
示すレイアウト図である。
【図8】 商品補充作業車の作業地点及び移動経路の一
例を示すレイアウト図である。
【図9】 現場要求による廃材回収作業車の作業地点及
び移動経路の一例を示すレイアウト図である。
【図10】 現場要求によるコンテナ補充作業車の作業
地点及び移動経路の一例を示すレイアウト図である。
【図11】 コンピュータ指令による廃材回収作業車の
作業地点及び移動経路の一例を示すレイアウト図であ
る。
【図12】 コンピュータ指令によるコンテナ補充作業
車の作業地点及び移動経路の一例を示すレイアウト図で
ある。
【図13】 作業間優先順位の機能の説明図である。
【図14】 集品作業車の移動中もしくは停止中のディ
スプレイの説明図である。
【図15】 商品補充作業車の移動中もしくは停止中の
ディスプレイの説明図である。
【図16】 コンピュータ指令による廃材回収作業車又
はコンテナ補充作業車の移動中もしくは停止中のディス
プレイの説明図である。
【図17】 現場要求による廃材回収作業車又はコンテ
ナ補充作業車の移動中もしくは停止中のディスプレイの
説明図である。
【符号の説明】
1 作業車 2 商品棚 3 ホストコンピュータ(制御手段) 4 作業管理卓(制御手段) 8 無線機(優先順位変更手段) 13 車載コンピュータ(制御手段) 15 ディスプレイ(提示手段) 25 運行用コントローラ(運行手段) 28 役割発信器(全体運行制御手段) 29 役割受信器(全体運行制御手段) 31 車載コンピュータのメモリ(記憶手段) A1〜A6 作業エリア P 停止地点(作業地点) R 運行路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品棚に保管されている商品を作業車に
    収集していくピッキングシステムであって、収集すべき
    商品及び数を含む集品データを記憶する記憶手段と、作
    業車を商品棚に沿って移動させ且つ収集すべき商品を保
    管する商品棚の位置に基づいて設定される集品作業地点
    で停止させる運行手段と、作業車が集品作業地点で停止
    したときに該地点における集品データを提示する提示手
    段とを有すると共に、商品棚への商品の補充作業を行な
    うときには上記各手段を制御して作業車を商品補充作業
    車として機能させる制御手段が備えられていることを特
    徴とするピッキングシステム。
  2. 【請求項2】 制御手段は、記憶手段が補充すべき商品
    及び数を含む補充データを記憶し、運行手段が作業車を
    商品棚に沿って移動させ且つ商品を補充すべき商品棚の
    位置に基づいて設定される補充作業地点で停止させ、提
    示手段が作業車が補充作業地点で停止したときに該地点
    における補充データを提示するように制御することを特
    徴とする請求項1に記載のピッキングシステム。
  3. 【請求項3】 制御手段は、作業車を商品補充作業車と
    して機能させると共に集品作業車としての機能も残存さ
    せることを特徴とする請求項1に記載のピッキングシス
    テム。
  4. 【請求項4】 制御手段は、集品作業及び商品補充作業
    以外の所定の作業を行なうときには作業車をその所定作
    業のための作業車として機能させると共に、集品作業、
    商品補充作業及び所定作業のうち優先順位の高いものを
    行なう作業車の該作業が低いものを行なう作業車の存在
    によって遅延されることのないように各作業車の運行を
    制御する全体運行制御手段と、上記優先順位を変更する
    優先順位変更手段とが備えられていることを特徴とする
    請求項1に記載のピッキングシステム。
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