JP2000126803A - 熱間圧延方法及び設備 - Google Patents

熱間圧延方法及び設備

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JP2000126803A
JP2000126803A JP10304845A JP30484598A JP2000126803A JP 2000126803 A JP2000126803 A JP 2000126803A JP 10304845 A JP10304845 A JP 10304845A JP 30484598 A JP30484598 A JP 30484598A JP 2000126803 A JP2000126803 A JP 2000126803A
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rolled material
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thin plate
thickness
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Shigeki Narishima
茂樹 成島
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延材の製造設備の多様化の要求に対応で
き、適正な製造設備を使用して全設備コストを低減で
き、粗圧延機群の省略とリバース圧延を不要とし、かつ
圧延ラインの短縮化を図れ、パス回数を減少させて薄ス
ラブ又は薄板を高温に保持した状態で仕上圧延機に搬送
し圧延成形でき、歩留まりの向上と精度の高い圧延材が
できる熱間圧延方法及び設備を提供する。 【解決手段】 連続圧延機27で板厚が70mm以下の
薄スラブ26又は板厚が10mm以下の薄板を製造し、
2コイル分以上の薄スラブ又は薄板を連続的に搬送させ
ながら複数台又は1台の仕上圧延機31で製品厚さの圧
延材26´に圧延し、2台以上の巻取機35のいずれか
一方に搬入し、その後に圧延材を剪断機33で切断し、
2台以上の巻取機で交互に振り分けて巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延材の製造の多
様化に伴い連続鋳造設備で製造される薄スラブ又は薄板
を粗圧延機群を省略し、直接仕上圧延機に搬送して圧延
する熱間圧延方法及び設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、板厚が70mm以下の薄スラブ又
は板厚が10mm以下の薄板を圧延する圧延設備は、通
常、板厚150mm前後のいわゆる中厚スラブを圧延す
る設備と兼用して、スラブ又は薄板を20mm前後の厚
さの圧延材に圧延する粗圧延設備と、次に1〜2mm程
度の厚さに圧延する仕上圧延設備とからなっていた。か
かる圧延設備を構成する圧延機の配列は従来より各種の
ものが知られている。
【0003】例えば、図3はかかる従来の圧延設備の配
列を例示する模式図である。この図に示す熱間圧延設備
1は、バッチ式で供給され所定の長さの中厚のスラブ2
を圧延ラインPに沿って搬送するテーブルローラ3と、
スラブ2を所定の温度に保加熱するウォーキング炉4
と、入側に縦型圧延機5を夫々配置した2台の粗圧延機
6と、粗圧延した板厚約20mmの圧延材の冷却を防止
するために巻取り巻き戻す保熱用の中間コイラー7とが
配置されている。更に、中間コイラー7の下流側には入
側に縦型圧延機8を配置した5台の仕上圧延機9と、圧
延材2´をコイル状に巻取る2台の巻取機(ダウンコイ
ラ)11とを備え、搬送されたスラブ2を仕上圧延機9
で製品厚さの1〜2mm程度に仕上圧延し、ダウンコイ
ラ11でピンチロール10を介して圧延材2´をコイル
状に巻取るようになっている。
【0004】更に、中厚スラブ用の粗圧延設備群を省略
する特開昭63−90303号「熱間圧延設備」が提案
されている。図4の模式図に例示すように、この熱間圧
延設備15は、保加熱炉16と、保加熱炉16の下流側
に向かってコイルボックス17と、クロップシヤー18
と、5台の仕上圧延機F1〜F5を有する仕上圧延機群
19と、F1の入側とF2の出側のエッジャーE1、E
2と、最下流部のダウンコイラ20とから構成されてい
る。なお、F1とF2は、リバース圧延機であり、スラ
ブ21をリバース圧延できるようになっている。
【0005】また、中厚スラブ用の粗圧延設備群を省略
する板厚プレスも考案されている。例えば、図示はしな
いが、特開平2−175011号「走間サイジングプレ
ス装置」がある。この板厚プレスによれば、中厚スラブ
の板厚方向の上下面を、スラブの搬送方向に傾斜面と傾
斜面に接続した平行面を有する上下一対の傾斜金型で押
圧して、瞬時に仕上圧延機で仕上げ圧延可能な板厚まで
減縮成形できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、板厚が70m
m以下の薄スラブ又は板厚が10mm以下の薄板を圧延
成形を行なうには、図3に示した従来の中厚スラブの圧
延設備では、20mm前後の厚さのスラブを製造する
ために2台の粗圧延機と保熱用の中間コイラーが必要と
なり、また圧延ラインも長くなりコストアップの要因と
なる、中間コイラーを設けても巻取り巻き戻しのリバ
ースを行なうため、スラブの先端部及び幅端部の温度分
布が不均一となり、圧延材の歩留まりが低下する、等の
問題点があった。
【0007】また、図4に示した従来の熱間圧延設備
は、粗圧延設備群を省略して圧延ラインを相当短縮でき
るが、リバース圧延機によるリバース圧延を行なって
間に圧延材の表面温度が低下し、圧延が困難となる、
コイルボックスが必要となる、等の問題点があった。
【0008】更に、板厚プレスによる従来の熱間圧延設
備は、粗圧延設備群を省略しかつ板厚圧下量も大きくで
きるが、板厚プレス自体が大型の構造物であり、コス
トアップの要因となる、板厚プレスと仕上圧延機との
間にスラブのたるみ分を滞留させるルーパも必要とな
り、圧延ラインの短縮化が図れない、等の問題点があっ
た。
【0009】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、
圧延材の製造設備の多様化の要求に対応でき、過大な
圧延材の製造設備から適正な製造設備を使用して大幅に
全設備コストを低減でき、粗圧延機群の省略とリバー
ス圧延を不要とし、かつ圧延ラインの短縮化を図れ、
パス回数を減少させて薄スラブ又は薄板を高温に保持し
た状態で仕上圧延機に搬送でき、歩留まりの向上と精度
の高い圧延材ができる熱間圧延方法及び設備を提供する
ことにある。
【0010】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、連続
鋳造機で板厚が70mm以下の薄スラブ又は板厚が10
mm以下の薄板を製造し、2コイル分以上の薄スラブ又
は薄板を連続的に搬送させながら複数台又は1台の仕上
圧延機で製品厚さの圧延材に圧延し、2台以上の巻取機
のいずれか一方に搬入し、その後に圧延材を剪断機で所
定の長さに切断し、2台以上の巻取機で交互に振り分け
て巻取る、ことを特徴とする熱間圧延方法が提供され
る。上述の本発明の方法によれば、連続鋳造機で板厚
が70mm以下の薄スラブ又は板厚が10mm以下の薄
板を製造し、2コイル分以上の薄スラブ又は薄板を連
続的に搬送させながら複数台又は1台の仕上圧延機で製
品厚さの圧延材に圧延し、2台以上の巻取機のいずれか
一方に搬入し、その後に圧延材を剪断機で所定の長さ
に切断し、2台以上の巻取機で交互に振り分けて巻き取
る。
【0011】更に本発明の好ましい実施形態によれば、
連続鋳造機による薄板製造後に押圧ロールで薄スラブ又
は薄板を所定の板厚に保持させながら搬送し、次に圧延
ライン上を搬送させながら薄スラブ又は薄板を均熱炉で
所定の温度に均熱し、仕上圧延機で圧延後に、圧延材を
ピンチロールで下流側に搬送し、次に圧延材の先端部を
薄板通板装置で浮上させた状態で、前記巻取機に搬入す
る。
【0012】従って、連続鋳造機で板厚が70mm以下
で連続的に製造された薄スラブは、均熱炉に搬入される
間に複数の押圧ロールで約50mm程度の板厚に減縮さ
れた後に,均熱炉で所定の温度に均熱された状態で短時
間に、かつ粗圧延機群を省略(すなわち圧延ラインを短
縮化)して複数台(本発明では5台)の仕上圧延機に直
接連続的に搬送される。なお、仕上圧延機群の入側直前
のスラブ板厚が約50mmならば、高温状態に保持され
ているので粗圧延機群を省略しても、またリバース圧延
も必要とせずに、最終仕上圧延機の出側で製品厚さ(例
えば、1〜2mm)を得ることができる。このように圧
延ラインを短縮化でき、またパス回数も削減して温度低
下も少なくできるので良好な圧延材ができる。
【0013】一方、連続鋳造機で板厚が10mm以下で
連続的に製造された薄板も、均熱炉で所定の温度に均熱
された状態で1台の仕上圧延機に直接連続的に搬送され
て、粗圧延機群を省略し、またリバース圧延も必要とせ
ずに圧延成形ができ、仕上圧延機の出側で製品厚さを得
る。この結果、設備コストを大幅に削減できる。更に、
圧延材の先端部を薄板通板装置で浮上させた状態で、2
台以上の巻取機のいずれか一方に搬入させるので、円滑
に圧延材の先端部を巻取機に搬入し、巻取機入側での圧
延材の搬入トラブル等を未然に防止できるので圧延材の
生産性を向上させる。
【0014】また、本発明の好ましい実施形態によれ
ば、連続鋳造機の出側に配置された剪断機で薄スラブ又
は薄板を数コイル分の圧延材として巻取れる所定の長さ
に切断し、連続的に圧延して、巻取機前で切断し、2台
以上の巻取機で交互に振り分けて巻取る。この方法によ
れば、連続的に行っている圧延の途中で自由に板厚スケ
ジュールを変更できる。
【0015】更に、連続鋳造機の出側に配置された剪断
機で薄スラブ又は薄板を1コイル分の圧延材として巻取
れる所定の長さに切断して1コイルづつバッチ圧延可能
とする。この方法によれば、リバース圧延を必要としな
いで1コイルづつのバッチ圧延も可能とし、かつ圧延材
の製造設備の多様化や省エネルギー化も図ることができ
る。
【0016】また、本発明によれば、板厚が70mm以
下の薄スラブ又は板厚が10mm以下の薄板を製造する
連続鋳造機と、連続鋳造機の出側に配置され薄スラブ又
は薄板を搬送かつ押圧可能な複数の押圧ロールと、押圧
ロールの下流側に配置され圧延ライン上を搬送させなが
ら薄スラブ又は薄板を所定の温度に均熱する均熱炉と、
均熱炉から1コイル分又は2コイル分以上の薄スラブ又
は薄板をバッチ又は連続的に搬送させながら製品厚さの
圧延材に圧延する複数台又は1台の仕上圧延機と、仕上
圧延機から圧延材を下流側に搬送するピンチロールと、
ピンチロールの出側に配置され圧延材を所定の長さに切
断する剪断機と、切断された圧延材を巻取る2台以上の
巻取機と、を備えたことを特徴とする熱間圧延設備が提
供される。
【0017】本発明の構成によれば、連続鋳造機で板厚
が70mm以下で連続的に製造された薄スラブは、均熱
炉に搬入される間に複数の押圧ロールで約50mm程度
の板厚に減縮できる。また、均熱炉で所定の温度に均熱
された状態で1コイル分又は2コイル分以上の薄スラブ
を短時間に、かつ粗圧延機群を省略(すなわち圧延ライ
ンを短縮化)して5台の仕上圧延機に直接連続的に搬送
できる。更に、仕上圧延機群の入側直前のスラブ板厚を
約50mmとしたので高温状態に保持できるため粗圧延
機群を省略し、またリバース圧延も必要とせずに最終仕
上圧延機の出側で製品厚さ(例えば、1〜2mm)を得
ることができる。このように圧延ラインを短縮化でき、
またパス回数も削減して温度低下も少なくできるので良
好な圧延材ができる。更に、仕上圧延機の下流側にピン
チロールを設けたので、圧延材を確実に下流側に搬送で
きる。
【0018】一方、連続鋳造機で板厚が10mm以下で
連続的に製造された薄板も、均熱炉に搬入される間に複
数の押圧ロールで所定の板厚に減縮できる。なお、減縮
の必要がなければ、薄板を押圧ロールで搬送させる。ま
た薄板は、均熱炉で所定の温度に均熱された状態で粗圧
延機群を省略し、リバース圧延を必要とせずに1台の仕
上圧延機に直接連続的に搬送されて圧延成形を行い、仕
上圧延機の出側で製品厚さを得る。この結果設備コスト
を大幅に削減できる。
【0019】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
仕上圧延機と夫々の巻取機間に配置されて圧延材の先端
部を浮上させた状態で夫々の巻取機に搬入する薄板通板
装置を備えている。この構成により、圧延材の先端部を
薄板通板装置で浮上させた状態で、2台以上の巻取機の
いずれか一方に搬入させるので、円滑に圧延材の先端部
を巻取機に搬入し、巻取機入側での圧延材の搬入トラブ
ル等を未然に防止できるので圧延材の生産性を向上させ
る。
【0020】また、前記連続鋳造機の出側に配置され薄
スラブ又は薄板を1コイルの圧延材として巻取れる所定
の長さに切断する剪断機を備えている。この構成によ
り、リバース圧延を必要としないで1コイルづつのバッ
チ圧延も可能とし、かつ圧延材の製造設備の多様化や省
エネルギー化も図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し重複した説明は省略する。
【0022】図1は、本発明による熱間圧延設備の第1
実施形態を示す全体構成図である。この図において、本
発明の熱間圧延設備25は、70mm以下の板厚、いわ
ゆる薄スラブ26を製造する連続鋳造機27(例えばタ
ンディシュの下に冷却銅板を配置する)と、連続鋳造機
27の出側に配置され70mmの板厚で鋳出された薄ス
ラブ26を所定の板厚に押圧しながら順次減縮させなが
ら下流側に搬送させる複数(本図では3対)の押圧ロー
ル28とからなっている。なお、本図で最終(3番目)
の押圧ロール28から押圧された薄スラブ26は、板厚
約50mmで下流側に搬送される。更に、熱間圧延設備
25は、押圧ロール28の下流側に配置され圧延ライン
P上を搬送させながら薄スラブ26を所定の温度に均熱
する均熱炉29と、薄スラブ26を載せて圧延ラインP
上に沿って搬送する複数の駆動ロールからなるテーブル
ローラ30と、均熱炉29から所定の温度に均熱された
状態で搬送された板厚約50mmの薄スラブ26を連続
して薄板(例えば、製品厚さ1〜2mm)の圧延材26
´とする複数(本図では5台)の仕上圧延機31とが配
置されている。このように、粗圧延機群を省略して直接
仕上圧延機31群に1コイル分又は2コイル分以上の薄
スラブ26を搬送しても、最初の仕上圧延機31の入側
直前のスラブ板厚が約50mmで高温状態に保持されて
いるので、またリバース圧延も必要とせずに最終仕上圧
延機の出側で製品厚さに圧延成形ができる。このように
粗圧延機群を省略したので圧延ラインを短縮化でき設備
コストを低減でき、また粗圧延機群及びリバース圧延も
不要としたのでパス回数も大幅に削減し、かつ温度低下
も少なくできるので良好な形状の圧延材ができる。
【0023】更に、熱間圧延設備25は、仕上圧延機3
1から圧延材26´を下流側に搬送するピンチロール3
2と、ピンチロール32の出側に配置され圧延材26´
を所定の長さに切断する剪断機(高速シヤー)33と、
切断された圧延材26´をピンチロール34で搬送して
コイル状に巻取る2台以上の巻取機(ダウンコイラ)3
5とを備えている。なお、仕上圧延機31の下流側にピ
ンチロール32を設けたので、圧延材26´を確実に下
流側に搬送できる。
【0024】また、図1において、熱間圧延設備25
は、仕上圧延機31と夫々の巻取機35間に配置されて
圧延材26´の先端部を浮上させた状態で夫々の巻取機
35に搬入する薄板通板装置37を備えている(本図で
は2台)。この構成により、圧延材26´の先端部を薄
板通板装置37で浮上させた状態で、2台以上の巻取機
35のいずれか一方に搬入させるので、円滑に圧延材2
6´の先端部を巻取機に搬入し、巻取機35入側での圧
延材の搬入トラブル等を未然に防止するので圧延材の生
産性を向上させる。
【0025】更に、図1において、熱間圧延設備25
は、連続鋳造機27の出側に配置され所定の長さに切断
する剪断機(シヤー)38を備えている。これにより薄
スラブ26を数コイル分の圧延材26´として巻取れる
所定の長さに切断し、連続的に圧延して、巻取機35前
で剪断機(高速シヤー)33で切断し、2台以上の巻取
機35で交互に振り分けて巻取ることができる。従っ
て、連続的に行っている圧延の途中で自由に板厚スケジ
ュールを変更できる。
【0026】また、図1において、熱間圧延設備25
は、連続鋳造機27の出側に配置され薄スラブ26を1
コイルの圧延材26´として巻取れる所定の長さに切断
する剪断機(シヤー)38を備えている。この構成によ
り、リバース圧延を必要としないで1コイルづつのバッ
チ圧延も可能とし、また圧延材の製造設備の多様化の要
求に対応でき、更に省エネルギー化も図ることができ
る。
【0027】次に図1により、本発明の熱間圧延方法を
説明する。本発明の方法は、以下のステップからなる。 まず、連続鋳造機27で板厚が70mm以下の薄スラ
ブ26を製造する。 次に3台の押圧ロール28で薄スラブ26を約50m
mの板厚に減縮させながら搬送する。 次に圧延ラインP上を搬送させながら薄スラブ26を
均熱炉29で所定の温度に均熱する。 次に均熱炉29から2コイル分以上の薄スラブ26を
連続的に搬送させながら複数台(5台)の仕上圧延機3
1で製品厚さの圧延材26´に圧延する。 次に圧延材26´をピンチロール32で下流側に搬送
する。 次に圧延材26´の先端部を薄板通板装置37で浮上
させた状態で2台以上の巻取機35のいずれか一方に搬
入する。 その後に圧延材26´を剪断機33で所定の長さに切
断する。 ピンチロール34から搬送される圧延材26´を2台
以上の巻取機35で交互に振り分けて巻き取る。従っ
て、連続鋳造機で板厚が70mm以下で連続的に製造さ
れた薄スラブは、均熱炉に搬入される間に複数の押圧ロ
ールで約50mm程度の板厚に減縮された後に,均熱炉
で所定の温度に均熱された状態で短時間に、かつ粗圧延
機群を省略(すなわち圧延ラインを短縮化)して5台の
仕上圧延機に直接連続的に搬送される。なお、仕上圧延
機群の入側直前のスラブ板厚が約50mmならば、高温
状態に保持されているので粗圧延機群を省略しても、ま
たリバース圧延も必要とせずに、最終仕上圧延機の出側
で製品厚さ1〜2mmを得ることができる。このように
圧延ラインを短縮化でき、またパス回数も削減して温度
低下も少なくできるので良好な圧延材ができる。
【0028】図2は、本発明による熱間圧延設備の第2
実施形態を示す全体構成図である。この図において、本
発明の熱間圧延設備40は、10mm以下の板厚、いわ
ゆる薄板41を製造する連続鋳造機(例えば冷却ロール
2本を備えた双ロール式)27と、連続鋳造機27の出
側に配置され10mmの板厚で鋳出された薄板41を所
定の板厚に押圧しながら順次減縮させながら下流側に搬
送させる複数(本図では3対)の押圧ロール28とから
なっている。なお、必要に応じて本図で最終(3番目)
の押圧ロール28から押圧された薄板41は、板厚約1
0mm以下で下流側に搬送してもよい。更に、熱間圧延
設備40は、押圧ロール28の下流側に配置され圧延ラ
インP上を搬送させながら薄板41を所定の温度に均熱
する均熱炉29と、薄板41を載せて圧延ラインP上に
沿って搬送する複数の駆動ロールからなるテーブルロー
ラ30と、均熱炉29から所定の温度に均熱された状態
で搬送された板厚約10mmの薄板26を連続して例え
ば、製品厚さ1〜2mmの圧延材41´とする1台の仕
上圧延機42とが配置されている。このように、粗圧延
機群を省略して直接仕上圧延機42に1コイル分又は2
コイル分以上の薄板41を搬送しても、仕上圧延機42
の入側直前では高温状態に保持されているので、またリ
バース圧延も必要とせずに1台の仕上圧延機42の出側
で製品厚さに圧延成形ができる。このように粗圧延機群
を省略したので圧延ラインを短縮化でき設備コストを低
減でき、また粗圧延機群及びリバース圧延も不要とした
のでパス回数も大幅に削減し、かつ温度低下も少なくで
きるので良好な形状の圧延材ができる。
【0029】本発明の薄板の圧延方法では、図2に示す
ように第1実施形態の薄スラブでの方法において5台の
仕上圧延機で圧延成形したのに対して、1台の仕上圧延
機で圧延成形させている。従って、1台の仕上圧延機に
直接かつ連続的に搬送でき、粗圧延機群を省略して、ま
たリバース圧延も必要とせずに仕上圧延機の出側で製品
厚さを得ることができる。この結果設備コストを大幅に
削減できる。
【0030】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0031】
【発明の効果】上述したように本発明の熱間圧延方法及
び設備によれば、圧延材の製造設備の多様化の要求に
対応でき、過大な圧延材の製造設備から適正な製造設
備を使用して大幅に全設備コストを低減でき、粗圧延
機群の省略とリバース圧延を不要とし、かつ圧延ライン
の短縮化を図れ、パス回数を減少させて薄スラブ又は
薄板を高温に保持した状態で仕上圧延機に搬送できるの
で、歩留まりの向上と精度の高い圧延材ができる、等の
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱間圧延設備の第1実施形態を示
す全体構成図である。
【図2】本発明による熱間圧延設備の第2実施形態を示
す全体構成図である。
【図3】従来の圧延設備の配列を例示する模式図であ
る。
【図4】従来の別の圧延設備の配列を例示する模式図で
ある。
【符号の説明】
1、15、25、40 熱間圧延設備 2、21 スラブ 2´、26´、41´ 圧延材 3、30 テーブルローラ 4 ウォーキング炉 5、8 縦型圧延機 6 粗圧延機 7 中間コイラー 9、31、42 仕上圧延機 10、32、34 ピンチロール 11、35 巻取機(ダウンコイラ) 16 保加熱炉 17 コイルボックス 18 クロップシヤー 19 仕上圧延機群 20 ダウンコイラ 26 薄スラブ 27 連続鋳造機 28 押圧ロール 29 均熱炉 33 剪断機(高速シヤー) 37 薄板通板装置 38 剪断機(シヤー) 41 薄板 P 圧延ライン F1〜F5 仕上圧延機 E1、E2 エッジャー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造機で板厚が70mm以下の薄ス
    ラブ又は板厚が10mm以下の薄板を製造し、2コイル
    分以上の薄スラブ又は薄板を連続的に搬送させながら複
    数台又は1台の仕上圧延機で製品厚さの圧延材に圧延
    し、2台以上の巻取機のいずれか一方に搬入し、その後
    に圧延材を剪断機で所定の長さに切断し、2台以上の巻
    取機で交互に振り分けて巻取る、ことを特徴とする熱間
    圧延方法。
  2. 【請求項2】 連続鋳造機による薄板製造後に押圧ロー
    ルで薄スラブ又は薄板を所定の板厚に保持させながら搬
    送し、次に圧延ライン上を搬送させながら薄スラブ又は
    薄板を均熱炉で所定の温度に均熱し、 仕上圧延機で圧延後に、圧延材をピンチロールで下流側
    に搬送し、次に圧延材の先端部を薄板通板装置で浮上さ
    せた状態で、前記巻取機に搬入する、ことを特徴とする
    請求項1に記載の熱間圧延方法。
  3. 【請求項3】 連続鋳造機の出側に配置された剪断機で
    薄スラブ又は薄板を数コイル分の圧延材として巻取れる
    所定の長さに切断し、連続的に圧延して、巻取機前で切
    断し、2台以上の巻取機で交互に振り分けて巻取る、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の熱間圧延方法。
  4. 【請求項4】 連続鋳造機の出側に配置された剪断機で
    薄スラブ又は薄板を1コイル分の圧延材として巻取れる
    所定の長さに切断して1コイルづつバッチ圧延可能とす
    る、ことを特徴とする請求項1に記載の熱間圧延方法。
  5. 【請求項5】 板厚が70mm以下の薄スラブ又は板厚
    が10mm以下の薄板を製造する連続鋳造機と、連続鋳
    造機の出側に配置され薄スラブ又は薄板を搬送かつ押圧
    可能な複数の押圧ロールと、押圧ロールの下流側に配置
    され圧延ライン上を搬送させながら薄スラブ又は薄板を
    所定の温度に均熱する均熱炉と、均熱炉から1コイル分
    又は2コイル分以上の薄スラブ又は薄板をバッチ又は連
    続的に搬送させながら製品厚さの圧延材に圧延する複数
    台又は1台の仕上圧延機と、仕上圧延機から圧延材を下
    流側に搬送するピンチロールと、ピンチロールの出側に
    配置され圧延材を所定の長さに切断する剪断機と、切断
    された圧延材を巻取る2台以上の巻取機と、を備えたこ
    とを特徴とする熱間圧延設備。
  6. 【請求項6】 前記仕上圧延機と夫々の巻取機間に配置
    されて圧延材の先端部を浮上させた状態で夫々の巻取機
    に搬入する薄板通板装置を備えたことを特徴とする請求
    項5に記載の熱間圧延設備。
  7. 【請求項7】 前記連続鋳造機の出側に配置され薄スラ
    ブ又は薄板を1コイルの圧延材として巻取れる所定の長
    さに切断する剪断機を備えたことを特徴とする請求項5
    に記載の熱間圧延設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008534289A (ja) * 2005-04-07 2008-08-28 アルベディ,ジョバンニ 連続鋳造および圧延の間に連続性を分断することなく金属ストリップおよび金属シートを製造するプロセスおよびシステム
CN102836876A (zh) * 2011-06-24 2012-12-26 西门子Vai金属科技有限责任公司 铸轧复合设备中的精轧机列的投产

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