JP2000117513A - スローアウェイチップ及びスローアウェイ式ボールエンドミル - Google Patents

スローアウェイチップ及びスローアウェイ式ボールエンドミル

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JP2000117513A
JP2000117513A JP10296453A JP29645398A JP2000117513A JP 2000117513 A JP2000117513 A JP 2000117513A JP 10296453 A JP10296453 A JP 10296453A JP 29645398 A JP29645398 A JP 29645398A JP 2000117513 A JP2000117513 A JP 2000117513A
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JP
Japan
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throw
cutting
away
nick
end mill
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JP10296453A
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English (en)
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Teruyuki Sumita
輝幸 住田
Akihiro Tanaka
亮宏 田中
Toshiya Nakada
敏也 中田
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Dijet Industrial Co Ltd
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Dijet Industrial Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • B23C5/1009Ball nose end mills
    • B23C5/1027Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts
    • B23C5/1045Ball nose end mills with one or more removable cutting inserts having a cutting insert, the cutting edge of which subtends substantially 90 degrees

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切刃にニックが設けられたスローアウェイチ
ップを用いて切削抵抗の大きな重切削を行う場合に、ビ
ビリ振動等が発生するのを抑制し、切削精度のよい切削
が効率よく行えるようにし、切削された切屑も適切に分
断されて適切に排出されるようにすると共に、スローア
ウェイチップの強度がニックによって低下するのを防止
し、長期にわたって安定した切削が行えるようにする。 【解決手段】 切刃13,23 にニック14,24 が設けられた
スローアウェイチップ10,20 において、そのニックを略
1/4の球面状に形成し、またスローアウェイ式ボール
エンドミルにおいて、上記のスローアウェイチップ10,2
0 をエンドミル本体31の丸くなった先端部に取り付ける
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の切削工具
に取り付けて切削を行うスローアウェイチップ及びこの
ようなスローアウェイチップをエンドミル本体の丸くな
った先端部に取り付けたスローアウェイ式ボールエンド
ミルに係り、特に、大きな切削抵抗が作用する重切削を
行う場合において、切刃にニックが設けられたスローア
ウェイチップを用いて、切削抵抗を十分に低減させると
共に、切削時にスローアウェイチップが破損するのを防
止するようにした点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スローアウェイチップを各種
の切削工具に取り付けて、各種の切削を行うようにして
いた。
【0003】ここで、このようにスローアウェイチップ
を切削工具に取り付けて切削を行うにあたり、大きな切
削抵抗が加わる重切削を行う場合には、この切削工具に
ビビリ振動が発生して、切削精度や切削効率が低下する
と共に、切削された切屑の幅が広くなって、切屑が上手
く排出されなくなる等の問題があった。
【0004】このため、上記のようにスローアウェイチ
ップを取り付けた切削工具を用いて重切削を行う場合、
スローアウェイチップにおける切刃の部分に一般にV字
状或いはU字状になったニックを設け、このニックの部
分においては被切削材を切削しないようにし、これによ
って重切削時における切削抵抗を低下させると共に、切
削される切屑をこのニックの部分で分断して、切屑の幅
を狭くすることが行われていた。
【0005】ここで、エンドミル本体の丸くなった先端
部にスローアウェイチップを取り付けるスローアウェイ
式ボールエンドミルの場合、図1及び図2に示すよう
に、平面形状が略楕円形状になったスローアウェイチッ
プ1,2を用い、各スローアウェイチップ1,2の平面
部の中央部にそれぞれスローアウェイチップ1,2をエ
ンドミル本体(図示せず)に取り付ける取付穴1a,2
aを設けていた。
【0006】そして、上記のようなスローアウェイチッ
プ1,2において、その切刃1b,2bの部分にV字状
或いはU字状になったニック1c,2cを設けるにあた
り、図1(A),(B)に示すスローアウェイチップ1
のように、切刃1bの部分に幅dの小さいニック1cを
設けた場合、重切削時における切削抵抗を十分に低下さ
せることができず、依然として、切削時にビビリ振動が
発生したり、また切削された切屑をニック1cによって
うまく分断することができなかったり、分断されたとし
てもその切屑の幅が広くなり、切屑が上手く排出されな
くなるという問題があった。
【0007】一方、図2(A)〜(C)に示すスローア
ウェイチップ2のように、切刃2bの部分に幅dの大き
いニック2cを設けた場合、重切削時における切削抵抗
が低下すると共に、切削された切屑も適切に分断され
て、切屑の幅が狭くなり、切屑の排出性も向上した。
【0008】しかし、このようにV字状或いはU字状に
なったニック2cの幅dを大きくすると、ニック2cが
このスローアウェイチップ2の中央部に設けられた取付
穴2aの近くまで切り込まれて、このスローアウェイチ
ップ2の強度が低下し、大きな切削抵抗が加わる重切削
を行った場合、このように切り込まれたニック2cの部
分においてスローアウェイチップ2が破損するという問
題があった。
【0009】また、上記のように切刃1b,2bにV字
状或いはU字状になったニック1c,2cを形成した場
合、図1(A)及び図2(A)に示すように、ニック1
c,2cの縁部が角張った状態となり、切削時にこれら
のニック1c,2cの縁部が欠けやすくなるとと共に、
図2(C)に示すように、ニック2cの底部におけるす
くい角γが大きくなり、このニック2cの底部が被切削
材にあたった際に、被切削材を切削する抵抗が大きくな
るという問題もあった。
【0010】特に、上記のようなスローアウェイチップ
1,2をエンドミル本体の丸くなった先端部に取り付け
るようにしたスローアウェイ式ボールエンドミルの場
合、様々な切削加工を行うために、スローアウェイチッ
プ1,2に様々な方向の抵抗が加わり、よりスローアウ
ェイチップ1,2に欠けが発生しやすいという問題があ
った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、切削抵抗
の大きな重切削を行うために、スローアウェイチップに
おける切刃にニックを設けた場合における上記のような
様々な問題を解決することを課題とするものである。
【0012】すなわち、この発明においては、上記のよ
うに切刃にニックが設けられたスローアウェイチップを
用いて切削抵抗の大きな重切削を行う場合に、その切削
抵抗が低減され、ビビリ振動等の発生が抑制されて、切
削精度のよい切削が効率よく行えるようにすると共に、
切削された切屑も適切に分断され、切屑の幅が狭くなっ
て、切屑の排出も適正に行われるようにし、さらにスロ
ーアウェイチップに設けたニックによってスローアウェ
イチップの強度が大きく低下するということもなく、長
期にわたって安定した切削が行えるようにすることを課
題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にお
けるスローアウェイチップにおいては、上記のような課
題を解決するため、切刃にニックが設けられたスローア
ウェイチップにおいて、上記のニックを略1/4の球面
状に形成したのである。
【0014】そして、この請求項1におけるスローアウ
ェイチップのように、切刃に略1/4の球面状になった
ニックを形成すると、このニックの幅を広くした場合に
おいても、V字状やU字状になったニックに比べて、ニ
ックがスローアウェイチップの中央に向かって深く切り
込まれるということがなく、スローアウェイチップにお
ける強度の低下が抑制されると共に、ニックの縁部もな
だらかになる。
【0015】このため、この請求項1におけるスローア
ウェイチップにおいて、大きな切削抵抗が加わる重切削
を行うために、切刃に設けるニックの幅を広くした場合
においても、スローアウェイチップの強度が低下するの
が抑制され、幅の広いニックによって切削抵抗が十分に
低減され、ビビリ振動等の発生が抑制されて、精度のよ
い切削が効率よく行えるようになると共に、切削された
切屑も適切に分断されて切屑の幅も狭くなり、切削され
た切屑が安定して排出されるようになり、さらにスロー
アウェイチップが破損したり、ニックの縁部が欠けたり
するということもなく、良好な切削加工が安定して行え
るようになる。
【0016】特に、スローアウェイチップを切削工具に
取り付けるために、請求項2に示すように、スローアウ
ェイチップにおける平面部の中央に取付穴を設けた場合
において、上記のように切刃に設けるニックの幅を広く
しても、ニックが取付穴の近くまで切り込まれるという
ことがなく、このように平面部の中央に取付穴を設けた
スローアウェイチップにおいても十分な強度が維持され
て、安定した切削が行えるようになる。
【0017】また、この発明の請求項3におけるスロー
アウェイ式ボールエンドミルにおいては、エンドミル本
体の丸くなった先端部にスローアウェイチップが取り付
けられてなるスローアウェイ式ボールエンドミルにおい
て、上記のスローアウェイチップにおける切刃に略1/
4の球面状になったニックを形成したのである。
【0018】そして、この請求項3におけるスローアウ
ェイ式ボールエンドミルのように、切刃に略1/4の球
面状になったニックが形成されたスローアウェイチップ
を用いると、上記の請求項1におけるスローアウェイチ
ップの場合と同様に、切刃に設けるニックの幅を広くし
た場合においても、スローアウェイチップの強度が低下
するのが抑制され、幅の広いニックによって切削抵抗が
十分に低減され、ビビリ振動等の発生が抑制されて、精
度のよい切削が効率よく行えるようになると共に、切削
された切屑も適切に分断されて切屑の幅も狭くなり、切
削された切屑が安定して排出されるようになる。
【0019】さらに、この請求項3におけるスローアウ
ェイ式ボールエンドミルにおいては、様々な方向の切削
を行った場合であっても、スローアウェイチップにおけ
る欠けが抑制されて、長期にわたって安定した切削加工
が行えるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
スローアウェイチップ及びスローアウェイ式ボールエン
ドミルを添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0021】ここで、この実施形態におけるスローアウ
ェイチップ10も、図3(A)〜(C)に示すように、
前記の図1及び図2に示したスローアウェイチップ1,
2の場合と同様に、平面形状が略楕円形状に形成され、
その平面部11の中央部にエンドミル本体に取り付ける
ための取付穴12が設けられ、その楕円形状になった各
円弧状の縁部にそれぞれ切刃13が形成されている。
【0022】そして、この実施形態におけるスローアウ
ェイチップ10においては、上記の2つの切刃13にお
ける適当な位置に、それぞれ略1/4の球面状になった
ニック14を所要間隔を介して2つ設けている。
【0023】ここで、この実施形態におけるスローアウ
ェイチップ10のように、各切刃13に略1/4の球面
状になったニック14を設けるようにすると、このニッ
ク14の幅dを大きくした場合においても、図3(A)
に示すように、このニック14がスローアウェイチップ
10の中央に設けられた取付穴12の近くまで深く切り
込まれるということがなく、ニック14によってスロー
アウェイチップ10の強度が大きく低下するということ
がない。
【0024】また、このように略1/4の球面状になっ
たニック14を設けた場合、図3(B)に示すように、
ニック14の縁部14aが角張るということがなく、切
削時において、このニック14の縁部14aが欠けるの
が抑制されると共に、図3(C)に示すように、ニック
14の底部におけるすくい角γが小さくなり、このニッ
ク14の底部が被切削材にあたった際に、被切削材を切
削する抵抗も小さくなる。
【0025】また、この発明の実施形態に係るスローア
ウェイ式ボールエンドミルにおいては、上記のスローア
ウェイチップ10の他に、図4に示すように、上記のス
ローアウェイチップ10と同様に、平面形状が略楕円形
状に形成され、その平面部の中央部にエンドミル本体3
1に取り付けるための取付穴22が設けられ、その楕円
形状になった各円弧状の縁部にそれぞれ切刃23が形成
されると共に、この2つの切刃23における適当な位置
にそれぞれ略1/4の球面状になったニック24が所要
間隔を介して2つ設けられたスローアウェイチップ20
を用いるようにした。
【0026】そして、この実施形態のスローアウェイ式
ボールエンドミルにおいては、上記の各スローアウェイ
チップ10,20に設けられた取付穴12,22にビス
を通して、エンドミル本体31の丸くなった先端部に各
スローアウェイチップ10,20を取り付けるようにし
ている。なお、このように各スローアウェイチップ1
0,20をエンドミル本体31の丸くなった先端部に取
り付けるにあたっては、各スローアウェイチップ10,
20において、切削を行う外周側に位置するそれぞれの
切刃13,23に設けられた各ニック14,24がエン
ドミル本体31の軸方向と直交する方向において重なら
ないようにしている。
【0027】ここで、この実施形態におけるスローアウ
ェイ式ボールエンドミルにおいて、上記の各スローアウ
ェイチップ10,20に設けるニック14,24の幅d
を広くした場合においても、これらのニック14,24
が略1/4の球面状になっているため、ニック14,2
4が各スローアウェイチップ10,20の中央における
取付穴12,22の近くまで深く切り込まれるというこ
とがなく、各スローアウェイチップ10,20が十分な
強度を示すようになる。
【0028】そして、この実施形態におけるスローアウ
ェイ式ボールエンドミルを回転させて被切削物を切削す
るにあたり、大きな切削抵抗が作用する重切削を行う場
合においても、上記のように各スローアウェイチップ1
0,20の切刃13,23に設けられた幅dの広い各ニ
ック14,24によってその切削抵抗が十分に低減さ
れ、ビビリ振動等の発生が抑制され、精度のよい切削が
効率よく行えると共に、切削された切屑もこれらのニッ
ク14,24によって適切に分断され、切屑の幅も狭く
なって切屑の排出性が向上する。
【0029】また、この実施形態におけるスローアウェ
イ式ボールエンドミルにおいては、上記のように各スロ
ーアウェイチップ10,20が十分な強度を示すと共
に、各切刃13,23に設けられたニック14,24の
縁部が角張るということがないため、このスローアウェ
イ式ボールエンドミルによって様々な方向の切削を行っ
た場合においても、各スローアウェイチップ10,20
が破損したり、ニック14,24の縁部が欠けたりする
ということもなく、安定した切削が行えるようになる。
【0030】次に、上記の実施形態に示すように、切刃
13,23に略1/4の球面状になったニック14,2
4が設けられたスローアウェイチップ10,20を用い
た実施例1のスローアウェイ式ボールエンドミルと、前
記の図1及び図2に示すように、切刃1b,2bにU字
状或いはV字状のニック1c,2cを設けたスローアウ
ェイチップ1,2を用いた比較例1,2のスローアウェ
イ式ボールエンドミルとによってそれぞれ切削を行った
場合に、この実施例1におけるスローアウェイ式ボール
エンドミルにおいては、切削抵抗が低減されると共に、
スローアウェイチップ10,20における破損が抑制さ
れることを明らかにする。
【0031】ここで、実施例1及び比較例1,2のスロ
ーアウェイ式ボールエンドミルにおいて、図4に示すよ
うに、エンドミル本体の丸くなった先端部に2つスロー
アウェイチップを取り付けるにあたり、実施例1におい
ては、スローアウェイチップとして、各切刃の部分に所
要間隔を介して幅が5mmの略1/4の球面状になった
2つのニックを設けたものを用いる一方、比較例1にお
いては、スローアウェイチップとして、各切刃の部分に
所要間隔を介して幅が3.3mmになったV字状或いは
U字状になったニックを2つ設けたものを、比較例3に
おいては、スローアウェイチップとして、各切刃の部分
に所要間隔を介して幅が5.0mmになったV字状或い
はU字状のニックを2つ設けたもの用いるようにした。
【0032】そして、これらの各スローアウェイチップ
をボールエンドミル本体の丸くなった先端部に取り付け
た実施例1及び比較例1,2の各スローアウェイ式ボー
ルエンドミルを用い、それぞれ回転数を1250rp
m、切り込みを30mm、送り速度を0.5mm/re
vの条件で横走りさせ、SKD61で構成された被切削
材を切削するようにした。
【0033】この結果、上記の実施例1のスローアウェ
イ式ボールエンドミルにおいては、幅が3.3mmにな
ったV字状或いはU字状のニックを2つ設けたスローア
ウェイチップを用いた比較例1のスローアウェイ式ボー
ルエンドミルに比べて、消費動力が約11%減少し、切
削時における切削抵抗が低減された。
【0034】また、幅が5.0mmになったV字状或い
はU字状のニックを2つ設けたスローアウェイチップを
用いた比較例2のスローアウェイ式ボールエンドミルに
おいては、切削抵抗が実施例1のスローアウェイ式ボー
ルエンドミルものと同様に低減されたが、この比較例2
のスローアウェイ式ボールエンドミルにおいては、使用
したスローアウェイチップにおけるニックの部分に欠け
が発生した。
【0035】なお、上記の実施形態においては、スロー
アウェイチップをスローアウェイ式ボールエンドミルに
用いる場合について説明したが、スローアウェイチップ
の平面形状等を変更させて、他の切削工具に使用するこ
とも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
スローアウェイチップにおいては、その切刃にニックを
設けるにあたり、略1/4の球面状になったニックを設
けるようにしたため、V字状やU字状になったニックを
設ける場合に比べて、このニックの幅を広くした場合に
おいても、ニックがスローアウェイチップの中央に向か
って深く切り込まれるということがなく、スローアウェ
イチップにおける強度の低下が抑制されると共に、ニッ
クの縁部もなだらかになった。
【0037】この結果、この請求項1のスローアウェイ
チップを用いて大きな切削抵抗が加わる重切削を行うに
あたり、その切刃に設けるニックの幅を広くすると、こ
のニックにより切削抵抗が十分に低減されて、ビビリ振
動等の発生が抑制され、精度のよい切削が効率よく行え
るようになり、また切削された切屑もこのニックによっ
て適切に分断されてその幅が狭くなり、切屑の排出が安
定して行われるようになると共に、切削時にスローアウ
ェイチップが破損したり、ニックの縁部が欠けたりする
ということもなく、良好な切削加工が安定して行えるよ
うになった。
【0038】また、この発明におけるスローアウェイ式
ボールエンドミルにおいては、エンドミル本体の丸くな
った先端部にスローアウェイチップを取り付けるにあた
り、切刃に略1/4の球面状になったニックが形成され
たスローアウェイチップを用いるようにしたため、上記
のスローアウェイチップの場合と同様に、大きな切削抵
抗が加わる重切削を行うにあたり、その切刃に設けるニ
ックの幅を広くした場合、このニックにより切削抵抗が
十分に低減されて、ビビリ振動等の発生が抑制され、精
度のよい切削が効率よく行えるようになり、また切削さ
れた切屑もこのニックにより適切に分断されてその幅が
狭くなり、切屑の排出も安定して行われるようになっ
た。
【0039】また、この発明におけるスローアウェイ式
ボールエンドミルによって様々な方向の切削を行った場
合であっても、スローアウェイチップが破損したり、ニ
ックの縁部が欠けたりするということもなく、良好な切
削加工が安定して行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】スローアウェイ式ボールエンドミルに使用する
従来のスローアウェイチップにおいて、切刃に設けるニ
ックの幅を狭くしたスローアウェイチップの平面図及び
ニック部分の部分説明図である。
【図2】スローアウェイ式ボールエンドミルに使用する
従来のスローアウェイチップにおいて、切刃に設けるニ
ックの幅を広くしたスローアウェイチップの平面図、ニ
ック部分の部分説明図及びニック部分の断面説明図であ
る。
【図3】この発明の一実施形態に係るスローアウェイチ
ップの平面図、ニック部分の部分説明図及びニック部分
の断面説明図である。
【図4】この発明の一実施形態に係るスローアウェイ式
ボールエンドミルの正面図である。
【符号の説明】
10,20 スローアウェイチップ 11 平面部 12,22 取付穴 13,23 切刃 14,24 ニック 31 エンドミル本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 敏也 大阪市平野区加美東2丁目1番18号 ダイ ジ▲ェ▼ット工業株式会社内 Fターム(参考) 3C022 KK02 KK06 KK12 KK23 KK25 LL01 LL02 QQ03 QQ07 3C046 BB02 EE01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切刃にニックが設けられたスローアウェ
    イチップにおいて、上記のニックが略1/4の球面状に
    形成されてなることを特徴とするスローアウェイチッ
    プ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したスローアウェイチッ
    プにおいて、スローアウェイチップの平面部の中央に取
    付穴が設けられていることを特徴とするスローアウェイ
    チップ。
  3. 【請求項3】 エンドミル本体の丸くなった先端部にス
    ローアウェイチップが取り付けられてなるスローアウェ
    イ式ボールエンドミルにおいて、上記のスローアウェイ
    チップにおける切刃に略1/4の球面状になったニック
    が形成されてなることを特徴とするスローアウェイ式ボ
    ールエンドミル。
JP10296453A 1998-10-19 1998-10-19 スローアウェイチップ及びスローアウェイ式ボールエンドミル Pending JP2000117513A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1281464A1 (en) * 2001-08-02 2003-02-05 Tool Flo Manufacturing, Inc. Serrated ball nose end mill insert

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1281464A1 (en) * 2001-08-02 2003-02-05 Tool Flo Manufacturing, Inc. Serrated ball nose end mill insert

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