JP2000116368A - 豆類の脱さや装置 - Google Patents

豆類の脱さや装置

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JP2000116368A
JP2000116368A JP10309466A JP30946698A JP2000116368A JP 2000116368 A JP2000116368 A JP 2000116368A JP 10309466 A JP10309466 A JP 10309466A JP 30946698 A JP30946698 A JP 30946698A JP 2000116368 A JP2000116368 A JP 2000116368A
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beans
rollers
pods
conveyor
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Tei Takeda
禎 武田
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BAJIRIKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枝豆等のさや付き豆類の脱さやを円滑且つ確
実に行うと共に、そのさやと豆とを分離して収納するこ
とができる装置の提供。 【解決手段】 軸線を平行にした一対の脱さやローラ2
の外周面間が、互いに近接して、そこにローラ間小隙部
1が形成される。その両脱さやローラ2の周速は、実質
的に同一で且つ互いに逆向きに回転駆動される。そして
ローラ間小隙部1の隙間及び脱さやローラ2の直径を、
そのローラ間小隙部1の上流側にさや付き豆類4が供給
されたとき、さや6のみをローラ間小隙部1の下流側に
排出すると共に、豆5をローラ間小隙部1の上流側に排
出するように設定したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茹でた枝豆や乾燥
したさや付き大豆等の豆類から、そのさやと豆とを分離
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の枝豆等のロ−ル型脱さや装置は、
図9の如く構成されていた。即ち、少なくとも表面が変
形自在なゴム材からなる一対の脱さやローラ2aを水平
方向に対向させ、その隙間1aの間隙をさや付き豆類4
の厚みの半分程に配置し、さや付き豆類4をその隙間1
aに上方から供給していた。そして両脱さやローラ2a
を逆向きに回転させると共に、図において右側の脱さや
ローラ2aの周速を左側のそれの3割程高めて、その相
対速度によってさや付き豆類4の右側を下方に加圧する
と共に、左側を上方に加圧していた。それによって、豆
5及びさや6に剪断方向の外力を加え、さや6を無理や
り分離させていた。即ち、従来のロール型脱さや装置
は、枝豆等がローラ間を通過する間にその接触圧力と両
ローラの周速度差により脱さやを行なうものであり、ロ
ーラの最挟部間より少し手前で最大応力を発生させ、ゴ
ムと枝豆等との間に接触圧力及び相互間の摩擦力を生じ
させ、なお且つ、周速度の違いにより両ローラの相対滑
りを生じさせ、枝豆等に剪断力(図において上下)を作
用させ、脱さやするものであった。そして、脱さやされ
た豆5とさや6とは、共に両ローラの最狭部の下方に排
出されていた。このとき、さや6は二つに分離して落下
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のロール型脱さや
装置における茹でた枝豆等の脱さや率は40〜50%程
度であり、極めて効率の悪いものであった。これは、脱
さやの原理が脱穀機を利用したもので、米の表面から籾
殻をはぎ取るものを採用しているため、茹でた枝豆等の
ように比較的柔らかい豆の脱さやには向かないものであ
った。そして、その豆が潰れたり二つに割れたりして、
商品価値を無くすことがしばしばあった。また豆とさや
とが同一方向に排出されるため、脱さやの後に両者を分
離する装置が必要となっていた。さらに一対の脱さやロ
ーラ2aは互いに相対速度を有するため、脱さやによっ
てその表面の摩耗が激しく、メンテナンスが面倒であっ
た。そのため現実には、枝豆等の脱さやは、人力によっ
て一つづつ行われていた。そこで本発明は、上記の欠点
を解決する装置を開発することを課題とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、軸線を平行にし、外周面が互いに対向近接されたロ
ーラ間小隙部1を有して軸支され、周速が実質的に同一
で且つ互いに逆方向に回転駆動される一対の脱さやロー
ラ2と、そのローラ間小隙部1における移動方向の上流
側に配置されて、さや付き豆類4が供給される供給部3
と、を具備し、さや付き豆類4が前記供給部3からロー
ラ間小隙部1に供給されたとき、回転駆動された両脱さ
やローラ2の外周にそのさやの外面が圧接して、さやか
ら豆5を分離し、そのさや6のみを前記ローラ間小隙部
1の下流側に排出すると共に、豆5を前記ローラ間小隙
部1の上流側に排出するように、前記両脱さやローラ2
の直径およびローラ間小隙部1の隙間が設定されること
を特徴とする豆類の脱さや装置である。
【0005】この発明によれば、ローラ間小隙部1を境
としてさやと豆とを分離することができ、他に両者の分
離装置を不要とする。また、一対の脱さやローラ2の周
速が実質的に同一で且つ互いに逆方向に回転駆動される
ものであるから、ローラの摩耗が従来型のものに比べて
極めて少ない。さらに、さや内の豆を脱さやローラ2の
上流側に押し出すように構成されているため、従来型の
ものに比べて豆の潰れや割れが少なく且つ、確実にさや
取りを行い、その脱さや率を飛躍的に向上することがで
きる。
【0006】請求項2記載の本発明は、請求項1におい
て、前記供給部3側にコンベア7が配置され、そのコン
ベア7の搬送速度より、前記一対の脱さやローラ2の周
速の方が充分速く駆動される豆類の脱さや装置である。
この本発明によれば、供給部3においてさや付き豆類4
が滞留することを防止し、重なることなく確実にさや付
き豆類4を一対の脱さやローラ2間に供給し、理想的な
脱さやを行うことができる。請求項3記載の本発明は、
請求項1または請求項2において、前記コンベア7の搬
送方向下流端と前記ローラ間小隙部1との間に櫛状スク
リーン8が配置され、そのスクリーン8の歯9の間隔
が、さやから離脱された豆5の大きさより広く且つ、さ
やの長さより短く配置された豆類の脱さや装置である。
この発明によれば、さや付き豆類4が脱さやローラ2の
軸線に平行な方向に流入しても、それを落下させること
なく確実にローラ間小隙部1に供給し、脱さやを行うこ
とができる。
【0007】請求項4記載の本発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかにおいて、前記コンベア7が水平または
傾斜して配置され、そのコンベア7の搬送方向下流端と
前記ローラ間小隙部1との間に、下方から上方に向け
て、さや付き豆類4に浮力を与えるエアー10を流通させ
るエアー供給手段10aが設けられた豆類の脱さや装置で
ある。この発明によれば、さや付き豆類4の姿勢を上側
の脱さやローラ2側に沿わせて、それをローラ間小隙部
1に供給することができる。それによって、ローラ間小
隙部1にさや付き豆類4が重なって供給されることを防
止する。それと共に、さや付き豆類4がさや付きのまま
落下することを防止して、確実にローラ間小隙部1に供
給できる。請求項5記載の本発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかにおいて、前記脱さやローラ2の前記ロー
ラ間小隙部1の下流側で、その脱さやローラ2の表面に
近接して、ローラ表面に付着されたさやを剥離するため
のスクレーパ11が設けられた豆類の脱さや装置である。
この発明によれは、ローラ間小隙部1における脱さやロ
ーラ2の表面の条件を常に一定とし、脱さやを確実に行
うことができる。
【0008】請求項6記載の本発明は、請求項1〜請求
項5のいずれかにおいて、前記コンベア7が水平または
傾斜して配置され、そのコンベア7に対向してさやの幅
より大で、その長さより小なる間隔でピンが多数整列さ
れた整列ディスク12が配置された豆類の脱さや装置であ
る。この発明によれば、さや付き豆類4の長手方向を搬
送方向に整列させ、それをローラ間小隙部1に確実に供
給することが可能となる。請求項7記載の本発明は、請
求項6において、前記整列ディスク12の上流側に、さや
付き豆類4の重なり防止用介錯車28がコンベア7の表面
に近接して配置された豆類の脱さや装置である。この発
明によれば、さや付き豆類4の重なりを防止し、その点
からさや付き豆類4とローラ間小隙部1との関係を常に
一定に保ち、脱さやを確実に行うことが可能となる。請
求項8記載の本発明は、請求項1〜請求項7の何れかに
おいて、前記脱さやローラ2の表面に摩擦増加用の金網
が被覆され、またはローレット加工が施された豆類の脱
さや装置である。この発明によれば、さや表面に液体が
付着される等の条件のため、ローラとさや表面との摩擦
係数が小さくても、確実に脱さやを行うことができる。
【0009】
【本装置の脱さや原理】図7,図8は本発明の脱さや装
置の原理図を示すものである。同図において、夫々軸線
を平行にして上下に配置された一対の脱さやローラ2
は、その外周面が互いに対向近接して、それらの間にロ
ーラ間小隙部1を有して夫々軸支される。それと共に、
両脱さやローラ2が駆動モータに連結されて、両脱さや
ローラ2の周速が実質的に同一で且つ互いに逆方向に回
転駆動される。そのローラ間小隙部1の最狭部の間隔
は、さや付き豆類4の外周を被覆するさや6の厚みの2
倍程度に維持される。また、一対の脱さやローラ2は原
則として同一直径に形成されている。そしてローラ間小
隙部1において両脱さやローラ2は、左方から右方に移
動し、ローラ間小隙部1の左方にさや付き豆類4の供給
部3が配置される。そして供給部3からさや付き豆類4
がローラ間小隙部1に供給され、両脱さやローラ2の最
狭部より僅かに左位置でさや付き豆類4が挟持される
と、さや6の外周が豆5を介して一対の脱さやローラ2
間に圧接する。そしてさや6は、一対の脱さやローラ2
の回転方向に引き込まれると共に、その内部の豆5はさ
や6の内面から分離して左方に押し出され、ローラ間小
隙部1の左側を落下する。
【0010】この原理は、あたかも人が枝豆等を食する
とき、その親指と人差指でさや付き豆類4の外周を押圧
し、内部の豆5をさや6から分離させ、それを口内に飛
び込ませる作用と同じになる。本装置は、その作用を機
械的に且つ連続的に行うものである。そして豆5はロー
ラ間小隙部1の最狭部の左側を落下し、後述する製品用
ホッパ内に収納される。また、さや6はローラ間小隙部
1の最狭部の右側を落下し、残滓収納部に収納される。
さらに述べると、この例でさや6が一対の脱さやローラ
2間に引き込まれたとき、一対の脱さやローラ2とさや
6との摩擦係数及び押圧力とに基づく摩擦力によって、
それがローラ間小隙部1の右方に移動する。このとき豆
5の外面とさや6の内面との保持力は比較的小さいた
め、両者は容易に分離し、豆5が一対の脱さやローラ2
の断面V字状間に引き込まれることなく、さやから飛び
出す。
【0011】なお、図7においては、さや付き豆類4の
長手方向が脱さやローラ2の軸線に直交する方向に移動
した状態を示し、この場合は一対の脱さやローラ2間の
最狭部にさや6の先端が挟持されることが多い。これに
対して図8は、さや付き豆類4の長手方向が脱さやロー
ラ2の軸線に平行に供給された場合で、さや付き豆類4
が一対の脱さやローラ2間に挟持された当初におてい
は、さや6の先端が一対の脱さやローラ2の最狭部に挟
持されることはない。この場合にあっても、脱さやロー
ラ2とさや6との接触抵抗によって、さや6が右方に移
動し、豆5を分離してそれを左方に落下させることがで
きる。
【0012】実験によれば、茹でた枝豆等を供給しその
脱さや状態を検証して見ると、供給されたさや付き豆類
4のうち、さや6は図7及び図8において確実にローラ
間小隙部1の右方に移動して落下し、豆5はそのローラ
間小隙部1の左方に落下した。そのさや6は一対の皮が
重なった状態で落下し、その豆5は外表面に薄皮が完全
に被覆された状態で落下され、豆の表面に傷が付くこと
はなかった。なお、このときの脱さやローラ2の直径は
30mmで、ローラ間小隙部1の隙間は1mmであっ
た。そしてさや6の一枚の皮の厚みは0.6mm程であ
った。そして、一対の脱さやローラ2を互いに逆方向に
回転させた。また、脱さやローラ2の外表面は鏡面仕上
げのステンレス鋼とした。その装置全体は後述する実施
の形態のものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1及び図2は本発明の豆類の脱
さや装置の脱さや工程を示す説明図であり、図3はその
供給部3に配置されたスクリーン8の平面図、図4は本
装置の全体的正面図、図5は同平面図であり、図6は同
右側面図である。本豆類の脱さや装置は図4〜図6の如
く形成され、一対の脱さやローラ2が上下に並列して装
置本体18に軸支され、それらがチェーンまたはベルトを
介してロール用モータ17により互いに逆向きに回転駆動
される。脱さやローラ2の上流側に製品用ホッパ25とコ
ンベア7とが順に並べられ、そのコンベア7の駆動ロー
ラとコンベアモータ13とがチェーンまたはベルトを介し
て連結され、そのコンベア7を右回転させる。コンベア
7は帯状のベルトからなり、その上面に近接して上流側
から介錯車28と整列ディスク12とが夫々一対づつ順に配
置されている。
【0014】一対の介錯車28及び整列ディスク12は、夫
々コンベア7の搬送方向と逆向きに回転される。(な
お、同方向に回転する場合も存在する。)この介錯車28
は、さや付き豆類が重なって搬送されるのを防止するも
ので、ブラシ状に形成され、その先端とコンベア7の上
面との隙間が、さや付き豆類4の厚み程度またはそれよ
り僅かに広く維持されている。整列ディスク12は、さや
付き豆類の長手方向を搬送方向に整列させるもので、軸
の外周に放射状にピンを突設したものを多数列軸線方向
に配置したものからなり、各列の間隔は平均的なさや付
き豆類の幅よりも僅かに広く、その長さよりも狭くなっ
ている。なお、介錯車28及び整列ディスク12は介錯車モ
ータ14及び整列ディスク用モータ16によって回転駆動さ
れる。また、コンベア7の上流側には供給ポッパ15が配
置され、その供給ホッパ15に供給用コンベア27の上端部
が隣接する。
【0015】次に、コンベア7と脱さやローラ2との間
に位置した、製品用ホッパ25の下端開口の下方には、製
品用コンベア20が配置されている。その製品用コンベア
20の下流端には、図5の如く製品収納箱19が設けられて
いる。また、脱さやローラ2の下流側の下方には残滓排
出コンベア22が配置され、その下流端に残滓収納箱23が
設けられている。なお、図4において装置本体18の右側
面には操作盤29が配置されている。次に、一対の脱さや
ローラ2とコンベア7の下流端との間には、図1,図3
に示すスクリーン8が配置されている。このスクリーン
8は、さや付き豆類を保持すると共に豆のみの落下を許
容するもので、多数の歯9が等間隔に配置されている。
この歯9の間隔は、さや付き豆類4の豆5の最大直径の
1.5倍程になっている。そしてこのスクリーン8は製
品用ホッパ25の最上端に位置し、コンベア7とローラ間
小隙部1との間を橋渡している。さらに、製品用ホッパ
25とコンベア7の間にはダクト10bが設けられ、そこに
下方から上方にエアー10が流通するように、ダクト10b
の下方にエアー供給手段10a(図4)が配置されてい
る。なお、製品用ホッパ25のコンベア7側の上端には空
気抜きスリット30が開口し、そこからもエアー10がスク
リーン8上に流通する。
【0016】また、一対の脱さやローラ2には夫々スク
レーパ11が図1においてローラ間小隙部1の右側に配置
されている。このスクレーパ11の先端はナイフエッジに
形成され、その縁が脱さやローラ2に極めて近接する。
(0.1mm程度以下)なお、必要に応じ脱さやローラ
2の外表面には摩擦増加用の極めて細かいメッシュの金
網が被覆されたり、或いはその表面がローレット加工さ
れたりすることがある。それらは、さや付き豆類4のさ
や6表面の摩擦係数が極めて少ない場合の対策として用
いられる。また、一対の脱さやローラ2の回転周速は原
則として同一であるが、上側の脱さやローラ2の回転周
速を下側のそれに比べて2%程増加させることにより、
上の脱さやローラ2側にさや6をより多く付着させて、
後続のさや付き豆類4との重なりを防止するように構成
することもできる。次に、コンベア7は複数のローラに
より図4の如くベルトを懸回するが、一対の脱さやロー
ラ2との隣接部では、滑りのよいエッジ部材26(図1,
図2)が配置され、その下流端をシャープに曲折するこ
とができる。それにより、さや付き豆類4を円滑にロー
ラ間小隙部1の供給部3側に搬送することができる。勿
論、そのエッジ部材の代わりにローラを配置してもよ
い。
【0017】
【作用】さや付きの豆類として茹で上がった枝豆が供給
用コンベア27によって供給ホッパ15に投入され、その供
給ホッパ15からコンベア7上に供給される。そして介錯
車28により枝豆どうしの重なりを防止し、次いで、その
枝豆の長手方向を整列ディスク12によりコンベア7の搬
送方向に揃える。そしてそれを図1の如く、ローラ間小
隙部1の供給部3側に供給する。するとさや付き豆類4
はエアー10によって僅かに浮き上がりつつ右方に移動
し、図2の如く、一対の脱さやローラ2の最狭部より僅
かにコンベア7側で挟持される。なお、エアー10は図4
においてファン装置からなるエアー供給手段10aによっ
てダクト10b内を上昇するものである。
【0018】そしてさや付き豆類4は一対の脱さやロー
ラ2に挟持され、そのさや6のみがローラ間小隙部1の
最狭部の右方に移動し、豆5が左方に移動して製品用ホ
ッパ25内を落下する。そして豆5は製品用ホッパ25から
製品用コンベア20上に落下し、その下流端の製品収納箱
19に収納される。また、さや6は残滓排出コンベア22上
に落下し残滓収納箱23に収納される。上記のように構成
された本装置における豆類の脱さや率は、実験により9
9%以上であることが判った。従来の脱さや率40〜5
0%に比べて、飛躍的に脱さや率が向上している。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、さや付き豆類
4が供給部3からローラ間小隙部1に供給されたとき、
回転駆動された両脱さやローラ2の外周にそのさやの外
面が圧接して、さやから豆5を分離し、そのさや6のみ
をローラ間小隙部1の最狭部の下流側に排出すると共
に、豆5をローラ間小隙部1の最狭部の上流側に排出す
るように、両脱さやローラ2の直径およびローラ間小隙
部1の隙間が設定されることを特徴とする豆類の脱さや
装置である。この発明によれば、ローラ間小隙部1の最
狭部を境としてさやと豆とを分離することができ、他に
分離装置を不要とする。またこの発明は、一対の脱さや
ローラ2の周速が実質的に同一で且つ互いに逆方向に回
転駆動されるものであるから、ローラの摩耗が従来型の
ものに比べて極めて少ない。さらに本装置は、さや内の
豆を脱さやローラ2の上流側に押し出すように構成され
ているため、従来型のものに比べて豆の潰れや割れが少
なく且つ、確実にさや取りを行い、その脱さや率を飛躍
的に向上することができる。
【0020】請求項2記載の本発明によれば、コンベア
7の搬送速度よりも脱さやローラ2の周速の方が充分速
く駆動されてるため、供給部3においてさや付き豆類4
が滞留することを防止し、それらが重なることなく確実
にさや付き豆類4を一対の脱さやローラ2間に供給し、
理想的な脱さやを行うことができる。請求項3記載の本
発明は、コンベア7の搬送方向下流端とローラ間小隙部
1との間に櫛状スクリーン8が配置されたものであるか
ら、さや付き豆類4が脱さやローラ2の軸線に平行な方
向に流入しても、それを落下させることなく確実にロー
ラ間小隙部1に供給し、脱さやを行うことができる。
【0021】請求項4記載の本発明は、コンベア7の搬
送方向下流端と前記ローラ間小隙部1との間に、エアー
10によってさや付き豆類4に浮力を与えるエアー供給手
段10aが設けられているから、さや付き豆類4の姿勢を
上側の脱さやローラ2側に沿わせて、それをローラ間小
隙部1に供給することができる。それによって、ローラ
間小隙部1にさや付き豆類4が重なって供給されること
を防止する。それと共に、さや付き豆類4がさや付きの
まま落下することを防止して、確実にローラ間小隙部1
に供給できる。請求項5記載の本発明は、脱さやローラ
2の表面に付着されたさやを剥離するためのスクレーパ
11が設けられているから、ローラ間小隙部1における脱
さやローラ2の表面の条件を常に一定とし、脱さやを確
実に行うことができる。
【0022】請求項6記載の本発明は、コンベア7に対
向してピンが多数整列された整列ディスク12が配置され
ているため、さや付き豆類4の長手方向を搬送方向に整
列させ、それをローラ間小隙部1に確実に供給すること
が可能となる。請求項7記載の本発明は、整列ディスク
12の上流側に介錯車28が配置されているから、さや付き
豆類4の重なりを防止し、その点からさや付き豆類4と
ローラ間小隙部1との関係を常に一定に保ち、脱さやを
確実に行うことが可能となる。請求項8記載の本発明
は、脱さやローラ2の表面に摩擦増加用の金網が被覆さ
れまたはローレット加工が施されたものであり、それに
よってさや表面に液体が付着されていても、確実に脱さ
やを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の豆類の脱さや装置の脱さや工程を示す
説明図。
【図2】本発明の豆類の脱さや装置の脱さや工程を示す
説明図。
【図3】本発明の豆類の脱さや装置の供給部3に配置さ
れたスクリーン8の平面図。
【図4】本発明の豆類の脱さや装置の全体的正面図。
【図5】同平面図。
【図6】同右側面図。
【図7】本発明の豆類の脱さや装置の原理図。
【図8】本発明の豆類の脱さや装置の原理図。
【図9】従来型の豆類の脱さや装置の原理図。
【符号の説明】
1 ローラ間小隙部 1a 隙間 2,2a 脱さやローラ 3 供給部 4 さや付き豆類 5 豆 6 さや 7 コンベア 8 スクリーン 9 歯 10 エアー 10a エアー供給手段 10b ダクト 11 スクレーパ 12 整列ディスク 13 コンベアモータ 14 介錯車モータ 15 供給ホッパ 16 整列ディスク用モータ 17 ロール用モータ 18 装置本体 19 製品収納箱 20 製品用コンベア 22 残滓排出コンベア 23 残滓収納箱 24 ブレーキ付きキャスタ 25 製品用ホッパ 26 エッジ部材 27 供給用コンベア 28 介錯車 29 操作盤 30 空気抜きスリット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線を平行にし、外周面が互いに対向近
    接されたローラ間小隙部1を有して軸支され、周速が実
    質的に同一で且つ互いに逆方向に回転駆動される一対の
    脱さやローラ2と、 そのローラ間小隙部1における移動方向の上流側に配置
    されて、さや付き豆類4が供給される供給部3と、 を具備し、 さや付き豆類4が前記供給部3からローラ間小隙部1に
    供給されたとき、回転駆動された両脱さやローラ2の外
    周にそのさやの外面が圧接して、さやから豆5を分離
    し、そのさや6のみを前記ローラ間小隙部1の下流側に
    排出すると共に、豆5を前記ローラ間小隙部1の上流側
    に排出するように、前記両脱さやローラ2の直径および
    ローラ間小隙部1の隙間が設定されることを特徴とする
    豆類の脱さや装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記供給部3側にコンベア7が配置され、そのコンベア
    7の搬送速度より、前記一対の脱さやローラ2の周速の
    方が充分速く駆動される豆類の脱さや装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 前記コンベア7の搬送方向下流端と前記ローラ間小隙部
    1との間に櫛状スクリーン8が配置され、そのスクリー
    ン8の歯9の間隔が、さやから離脱された豆5の大きさ
    より広く且つ、さやの長さより短く配置された豆類の脱
    さや装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
    て、 前記コンベア7が水平または傾斜して配置され、そのコ
    ンベア7の搬送方向下流端と前記ローラ間小隙部1との
    間に、下方から上方に向けて、さや付き豆類4に浮力を
    与えるエアー10を流通させるエアー供給手段10aが設け
    られた豆類の脱さや装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかにおい
    て、 前記脱さやローラ2の前記ローラ間小隙部1の下流側
    で、その脱さやローラ2の表面に近接して、ローラ表面
    に付着されたさやを剥離するためのスクレーパ11が設け
    られた豆類の脱さや装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかにおい
    て、 前記コンベア7が水平または傾斜して配置され、そのコ
    ンベア7に対向してさやの幅より大で、その長さより小
    なる間隔でピンが多数整列された整列ディスク12が配置
    された豆類の脱さや装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記整列ディスク12
    の上流側に、さや付き豆類4の重なり防止用介錯車28が
    コンベア7の表面に近接して配置された豆類の脱さや装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7の何れかにおいて、 前記脱さやローラ2の表面に摩擦増加用の金網が被覆さ
    れ、またはローレット加工が施された豆類の脱さや装
    置。
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