JP3761455B2 - 魚卵分離機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は魚卵分離機に係り、特に魚卵の袋皮から卵粒を分離させる魚卵分離機に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、世界的に食されている魚のうち、例えばサケ科やマス科の魚類は、養殖技術の向上と世界的なふ化事業の発展により資源保護が確立されており、我が国にも大量に輸入されている。そして、これらの魚が持つ魚卵は、消費者の間に人気を博している。一般に、魚卵は、魚のメスの体内で初期卵から成熟卵へ成長するが、袋状の皮(袋皮)に包まれた内部で卵粒が筋に連なる状態となっている。そして、サケ、マス等の魚卵であって袋皮に卵粒が包まれた状態のまま取り出したものは筋子と称され、袋皮から卵粒だけを分離したものは、イクラと称される。
【0003】
このイクラを取り出すには、前記袋皮の内部に存在する卵粒のみを前記袋皮および筋から分離させる作業が必要である。しかし、卵粒はデリケートであり、袋皮から前記卵粒を分離する作業は、卵粒を潰さないようにしなければならないので機械化が困難である。このため、従来よりこのような袋皮および筋から卵粒を分離させる作業は、手作業により行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような袋皮等から卵粒を分離させる作業を手作業により行うことは、手間および時間を要し、作業効率が悪いという問題を有していた。
【0005】
特に、卵粒を潰さないように袋皮等から分離させる作業は熟練を要し、この作業中に多くの卵粒を潰してしまうと歩留まりが悪くなってしまい、この結果、イクラの生産コストが上昇してしまう。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、袋皮に包まれた卵粒を取り出す作業を機械化することによって作業時間の短縮化を図り、短時間で大量の卵粒を袋皮から確実に分離することができる魚卵分離機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る魚卵分離機は、袋皮に付着した卵粒を搬送し、前記卵粒の大きさ以上の大きさを有するメッシュ孔が形成されたメッシュベルトと、前記メッシュベルトの上方に配設され、前記メッシュ孔から前記卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出すローラとを有し、前記ローラを、前記卵粒のうち半分程度の卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第1ローラと、前記卵粒のうち大部分の卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第2ローラと、全ての卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第3ローラとにより構成し、前記第2ローラおよび前記第3ローラの表面に、前記メッシュ孔の大きさに対応する凸部を有する凹凸を形成したことを特徴とする。
【0008】
ここで、本発明に係る魚卵分離機に用いられる魚卵は、袋皮によって被覆された卵粒によって構成されるサケ科、マス科等の魚類の卵をいうものとする。
【0009】
この請求項1に記載の発明によれば、前記第2ローラおよび第3ローラの表面に形成された凸部をメッシュベルトのメッシュ孔に入り込ませて、卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出すので、一層多くの卵粒をメッシュベルトの裏側に押し出すことができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明に係る魚卵分離機は、請求項1に記載の構成に加え、袋皮に付着した卵粒を搬送し、前記卵粒の大きさ以上の大きさを有するメッシュ孔が形成されたメッシュベルトと、前記メッシュベルトの上方に配設され、前記メッシュ孔から前記卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出すローラと、前記ローラの下方に、前記メッシュベルトの裏側に押し出された前記卵粒を前記袋皮から分離させる掻き取り刃とを有し、前記掻き取り刃の表面に、前記メッシュベルトの搬送方向と平行な方向に延在する複数の突起を一定間隔をもって形成したことを特徴とする。
【0011】
この請求項2に記載の発明によれば、卵粒は袋皮の中において筋に連なって存在しており、卵粒がメッシュベルトの裏側に押し出される際に筋も押し出されてしまうが、前記掻き取り刃の表面の突起により袋皮から筋を切り取ってしまうことなく、前記筋を逃して前記卵粒のみを前記袋皮および筋から切り取ることができる。
【0012】
さらに、請求項3に記載の発明に係る魚卵分離機は、袋皮に付着した卵粒を搬送し、前記卵粒の大きさ以上の大きさを有するメッシュ孔が形成されたメッシュベルトと、前記メッシュベルトの上方に配設され、前記メッシュ孔から前記卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出すローラとを有し、前記ローラを、前記卵粒のうち半分程度の卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第1ローラと、前記卵粒のうち大部分の卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第2ローラと、全ての卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第3ローラとにより構成し、前記第2ローラおよび前記第3ローラの表面に、前記メッシュ孔の大きさに対応する凸部を有する凹凸を形成してなり、前記第3ローラの下方に、前記メッシュベルトの裏側に押し出された前記卵粒を前記袋皮から分離させる掻き取り刃を有し、前記掻き取り刃の表面に、前記メッシュベルトの搬送方向と平行な方向に延在する複数の突起を一定間隔をもって形成したことを特徴とする。
【0013】
この請求項3に記載の発明によれば、前記第2ローラおよび第3ローラの表面に形成された凸部をメッシュベルトのメッシュ孔に入り込ませて、卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出すので、一層多くの卵粒をメッシュベルトの裏側に押し出すことができる。また、前記掻き取り刃の表面に形成された突起により前記筋を刃先から逃すことができるので、メッシュベルトの裏側に押し出された筋を袋皮から切り取ってしまうことを防止し、前記卵粒のみを前記袋皮および筋から効率的に切り取ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る魚卵分離機の実施の形態を図面を参照して説明する。ここで、本実施形態における魚卵分離機に使用される魚卵は、袋皮に被覆され筋に連なって存在する卵粒によって構成されている魚卵であって、サケ科、マス科等の魚類の卵をいうものとする。
【0025】
図1及び図2に本発明の実施の形態である魚卵分離機1が示してある。これらの図に示すように、前記魚卵分離機1は、袋皮101に付着している卵粒100を搬送するメッシュベルト20を有している。このメッシュベルト20は、線材20bにより網目状に形成されており、この網目は、前記卵粒100が通過できる程度以上の大きさのメッシュ孔20aにより形成されている。また、この線材20bは、直径の細いものを使用することが好ましく、本実施形態におけるメッシュベルト20は、直径1mmの線材20bにより形成されている。
【0026】
また、このメッシュベルト20は、前記魚卵分離機1のフレーム4の一側上部に配設された駆動プーリ22と、前記魚卵分離機1の下部に配設されたガイドプーリ32と、前記駆動プーリ22と同程度の高さ位置であって前記フレーム4の他側上部に配設されたテンションプーリ24とに掛け渡されている。そして、前記メッシュベルト20の表面のうち前記テンションプーリ24から前記駆動プーリ22までの間は、前記袋皮101に付着している卵粒100の搬送経路とされている。
【0027】
また、この駆動プーリ22には、図示しない駆動モータが取り付けられており、駆動モータによって駆動プーリ22を回転させることにより、前記メッシュベルト20は、前記ガイドプーリ32から前記テンションプーリ24を介して循環走行されるようになされており、このメッシュベルト20の搬送速度は、調整可能になされている。
【0028】
さらに、前記テンションプーリ24の近傍には、前記メッシュベルト20のテンションを保持するために前記駆動プーリ22に対して前記テンションプーリ24を離隔・近接動作させるテンションプーリ制御機構25が配設されている。このテンションプーリ制御機構25は、回転軸25cによって回動可能な支持棒25aを有しており、この支持棒25aの中間部分には、バネ棒部材25bの一端部が取り付けられている。また、前記バネ棒部材25bの他端部分は、前記テンションプーリ24の中心軸に取り付けられている。そして、前記支持棒25aの回動動作によって、前記テンションプーリ24は、前記バネ棒部材25bを介して離隔・近接動作をするようになっている。
【0029】
また、前記メッシュベルト20の搬送経路の上方には、支軸が搬送方向に対して直交するように搬送方向に対して並列配置されたローラとしての2つの第1ローラ12が配設されている。この第1ローラ12は、前記メッシュベルト20の表面に押圧可能に配設されている。これにより、図5に示すように、前記メッシュベルト20により搬送された卵粒100のうち半分程度の卵粒100は、前記メッシュ孔20aを通過して前記メッシュベルト20の裏側に押し出されるようになっている。
【0030】
また、前記メッシュベルト20の搬送経路の上方であって前記メッシュベルト20の搬送方向における前記第1ローラ12の下流側には、軸が搬送方向に対して直交する他のローラとしての第2ローラ14が前記メッシュベルト20に押圧可能に配設されている。この第2ローラ14の近傍には、第2支持部15が設けられており、この第2支持部15を用いることにより、第2ローラ14がメッシュベルト20に押圧を加えたり、第2ローラ14のメッシュベルト20への押圧を解除したりするようになされている。
【0031】
さらに、図6に示すように、前記第2ローラ14の表面には、多数の凹凸が設けられており、この第2ローラ14に整列配置された各凸部14aの大きさは、メッシュベルト20のメッシュ孔20aの大きさに対応するように形成されている。さらにまた、前記第2ローラ14の凹部14bの凹み寸法は、メッシュ孔20aを形成する線材20bの直径寸法に対応している。そして、第2ローラ14は、前記凸部14aを前記メッシュベルト20のメッシュ孔20aに入り込ませながら、メッシュベルト20に接して回転するようになされている。これにより、前記メッシュベルト20により搬送された卵粒100が付着している袋皮101のみが前記メッシュベルト20の表側に位置し、ほぼ全ての卵粒100は前記メッシュ孔20aを通過して前記メッシュベルト20の裏側に押し出されるようになっている。
【0032】
さらに、前記メッシュベルト20の搬送経路の上方であって前記メッシュベルト20の搬送方向における第2ローラ14の下流側には、支軸が搬送方向に対して直交する他のローラとしての第3ローラ16が前記メッシュベルト20に押圧可能に配設されている。この第3ローラ16の近傍には、第3支持部16が設けられており、この第3支持部17を用いることにより、前記第3ローラ16がメッシュベルト20に押圧を加えたり、第3ローラ15のメッシュベルト20への押圧を解除したりするようになっている。また、図7に示すように、前記第3ローラ16の表面には、第2ローラ14と同様に多数の凹凸が設けられており、この第3ローラ16の凸部16aの大きさは、メッシュベルト20のメッシュ孔20aの大きさに対応し、凹部16bの凹み寸法は、前記メッシュ孔20aを形成する線材20bの直径寸法より大きい寸法に形成されている。そして、第3ローラ16は、前記凸部16aを前記メッシュ孔20aに入り込ませながら、メッシュベルト20上を回転するようになっている。
【0033】
また、前記第3ローラ16の下方であって前記第3ローラ16の回転方向における下流側には、掻き取り刃19が配設されており、この掻き取り刃19は、その先端側が、前記メッシュベルト20の裏側に突き出た前記第3ローラ16の下端部近傍に前記メッシュベルト20の搬送方向と逆方向に位置するように配置されている。この掻き取り刃19は、図8に示すように平面刃であるが、この掻き取り刃19のメッシュベルト20に対向する表面19aには、前記メッシュベルト20の搬送方向と平行な方向に延在する複数の突起19bが一定の間隔をもって設けられている。これにより、前記メッシュベルト20の裏側に到達した卵粒100は、前記第3ローラ16に押圧されながら前記掻き取り刃19によって前記袋皮101から分離されるようになっている。なお、この掻き取り刃19の表面19aは、櫛歯状として複数のスリットが平行に形成されているものであってもよい。
【0034】
また、前記第3ローラ16の近傍には、分離された卵粒100に冷却された塩水を散布することが可能な塩水シャワー18が設けられている。
【0035】
また、前記メッシュベルト20の搬送方向における前記第3ローラ16の下流側であって前記メッシュベルト20の裏側には、ブラシローラ26が回転可能に配設されており、前記ブラシローラ26のブラシは前記メッシュベルト20のメッシュ孔20aに入り込むようになっている。さらに、前記ブラシローラ26の近傍には、前記メッシュベルト20の内側から前記メッシュベルト20に向けてエアを噴射する噴射部としてのエア噴射部28が設けられている。これにより、前記メッシュベルト20の内側でブラシローラ26が回転しながら前記ブラシローラ26のブラシをメッシュ孔20aに入り込ませて前記メッシュベルト20の外側に前記袋皮101を押し出すようになされている。これとともに、前記エア噴射部28から噴射されるエアの風圧によって、メッシュベルト20に貼り付いた袋皮101を前記メッシュベルト20の外側に剥離させるようになっている。なお、本実施形態においては、噴射部としてエアを噴射するエア噴射部が配設されているが、エア噴射部に代えて、メッシュベルト20に対し水を噴射する水噴射部が配設されているものであってもよい。この場合、前記水噴射部から噴射された水による水圧によって前記袋皮101を剥離させるようになっている。また、エアおよび水の両者を噴射するエア・水噴射部を配設するものであってもよい。
【0036】
そして、前記塩水シャワー18、前記ブラシローラ26、前記エア噴射部28、前記テンションプーリ制御機構25等はモータ34によって駆動されるようになっている。
【0037】
また、本魚卵分離機1のメッシュベルト20や各ローラ12、14、16等の個々の部品は、容易に分解できるように構成されている。
【0038】
つぎに、本発明の実施の形態である魚卵分離機1の動作について説明する。
【0039】
まず、筋子(袋皮101に包まれた卵粒100)を、図3に示すように、一端部から長手方向に開いた状態にし、卵粒100をメッシュベルト20の表面に接するように供給する(図4参照)。その際、メッシュベルト20は図1の矢印方向へ移動している。
【0040】
メッシュベルト20の表面に供給された袋皮101の付いた卵粒100は、第1ローラ12の位置へ移動し、その先端部が第1ローラ12とメッシュベルト20とに挟まれて、前記第1ローラ12によって押圧される。そして、前記卵粒100は、前記メッシュベルト20の搬送動作と前記第1ローラ12の回転動作により、図5に示すように、徐々に前記卵粒100のうち半分程度の卵粒100がメッシュ孔20aから前記メッシュベルト20の裏側に押し出される。
【0041】
つぎに、この袋皮101の付いた卵粒100は、メッシュベルト20の搬送動作により第2ローラ14の位置へ移動し、その先端部が第2ローラ14とメッシュベルト20とに挟まれて前記第2ローラ14によって押圧される。このとき、図6に示すように、第2ローラ14の表面に設けられた凸部14aは、前記メッシュベルト20のメッシュ孔20aに入り込むことにより、前記搬送された袋皮101の付いた卵粒100のうちほとんどの卵粒100は、前記メッシュベルト20の裏側に押し出される。
【0042】
そして、さらにメッシュベルト20の移動により、袋皮101の付いた卵粒100は、第3ローラ16の位置へ移動し、第3ローラ16とメッシュベルト20とにその先端部を挟まれて前記第3ローラ16によって押圧を受ける。その際、第3ローラ16の表面に設けられた凸部16aは、第3ローラ16の回転時にメッシュ孔20aに入り込み、凸部16aはメッシュ孔20aから突出する。そのため、袋皮101に付いた卵粒100が袋皮101より分離し易くなる(図7参照)。このとき、メッシュベルト20よりも下方へ突き出た凸部16aの下端部近傍に配設された掻き取り刃19の先端が搬送されてくる袋皮101および筋と卵粒100との間に当接されることによって、前記掻き取り刃19の突起19bにより筋を逃がしながら卵粒100だけを袋皮101から分離する。
【0043】
そして、前記袋皮101から分離された卵粒100には、塩水シャワー18によって冷却された塩水が散布される。これにより、前記卵粒100の鮮度を保持することができるとともに、万一前記第1ローラ、第2ローラ14、第3ローラ16および掻き取り刃19の近傍において卵粒が潰れ、タンパク質、脂肪等の汁が流れ出て白く粘着性のある汁に変化した場合であっても、そのような汁を洗い流すことができる。
【0044】
このようにして、第3ローラ16を通過すると卵粒100と袋皮101とは分離され、この分離された卵粒100は所定の箇所に集められる。
【0045】
また、卵粒100と分離された袋皮101はメッシュベルト20の表面に付着し、メッシュベルト20と共に移動する。メッシュベルト20上の袋皮101は、駆動プーリ22上を通過し、ブラシローラ26に向かう。そして、メッシュベルト20上の袋皮101がブラシローラ26の位置へ移動したとき、前記メッシュ孔20aに入り込んだブラシローラ26のブラシにより、メッシュベルト20に貼り付いた袋皮101にメッシュベルト20の裏側から袋皮101を押し出す力が働く。これとともに、エア噴射部28からメッシュベルト20に向けてエアが噴射される。このブラシローラ26のブラシによる押し出す力およびエアの風圧により、袋皮101は、メッシュベルト20の表面から剥離し、排出シュート30へ送られる(図9参照)。
【0046】
したがって、本実施形態によれば、複数のローラ12、14、16とメッシュベルト20を用いることで、袋皮101と卵粒100とを容易に短時間で分離する作業を可能にしている。具体的には、第1ローラ12、第2ローラ14および第3ローラ16によって前記袋皮101のついた卵粒100に押圧を加えることにより、メッシュ孔20aから前記卵粒100のみを前記メッシュベルト20の裏側に押し出し、前記掻き取り刃19によって前記袋皮101と前記卵粒100とを容易かつ確実に分離させることができる。
【0047】
また、複数のローラ12、14、16を用いることにより前記卵粒100を前記メッシュベルト20の裏側に徐々に押し出すことができるので、前記卵粒100に対する負担を減少させることができ、卵粒100が潰れてしまうのを防止することができる。
【0048】
また、以上の複数のローラ12、14、16を通過したメッシュベルト20上の袋皮101にブラシローラ26でメッシュベルト20に押圧を加えることにより袋皮101をメッシュベルト20から剥離させ、前記魚卵分離機1の外側に排出することができる。
【0049】
また、メッシュベルト20上を移動する袋皮101に対してエア噴射部28からエアを噴射することにより、ブラシローラ26が加える押圧とともに、メッシュベルト20上から袋皮101が容易に剥がれるようにすることができる。
【0050】
また、卵粒100に対して塩水シャワー18から塩水を散布することで、第1ローラ12、第2ローラ14および第3ローラ16の付近で生じた少量の潰れ卵粒100からの粘着性のある汁が洗い流されるので、潰れていない正常な卵粒100の品質を維持することができる。また、塩水を卵粒100にかけることで卵粒100の鮮度保持も図れる。
【0051】
さらに、卵粒100は袋皮101の中において筋に連なって存在しており、卵粒100がメッシュベルト20の裏側に押し出される際に筋も押し出されてしまうが、本実施形態においては掻き取り刃19に突起19bが設けられており、前記掻き取り刃19の表面の突起19bにより筋が逃れるので、袋皮101から筋を切り取ってしまうことなく、前記卵粒100のみを前記袋皮101および筋から切り取ることができる。このため、卵粒100を袋皮101から分離する際、筋等の異物を含むことを防止することができる。
【0052】
また、前記メッシュベルト20は、直径が1mmという細い線材20bによって形成されているので、より多くの卵粒100を潰さないように前記メッシュ孔20aから前記メッシュベルト20の裏側に押し出すことができ、歩留まりを一層よくすることができる。
【0053】
さらに、本魚卵分離機1は、ワンタッチにより個々の部品に分解することができるように構成されており、個々の部品毎に容易に分解して洗浄することができるので、前記魚卵分離機1の衛生を保つことができる。この結果、衛生的に前記卵粒100を前記袋皮101から分離することができる。
【0054】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0055】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明に係る魚卵分離機によれば、一層多くの卵粒をメッシュベルトの裏側に押し出すことができるので、より短時間に大量の卵粒を袋皮から分離させることができる。これにより、袋皮に包まれた卵粒を取り出す作業時間の短縮化を図り、効率的に袋皮から卵粒を分離させることができる。
【0056】
また、請求項2に記載の発明に係る魚卵分離機によれば、前記卵粒のみを前記袋皮および筋から切り取ることができるので、卵粒を袋皮から分離する際、筋等の異物を含むことを防止することができる。これにより、袋皮に包まれた卵粒を取り出す作業時間の短縮化を図り、これにより、効率的に袋皮から卵粒を分離させることができる。
【0057】
さらに、請求項3に記載の発明に係る魚卵分離機によれば、より短時間に大量の卵粒を袋皮から分離させることができるとともに、卵粒を袋皮から分離させる際、筋等の異物を含むことを防止することができる。これにより、袋皮に包まれた卵粒を取り出す作業時間の短縮化を図り、効率的に袋皮から卵粒を分離させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る魚卵分離機の実施の形態を示す側面図
【図2】 図1に示す魚卵分離機を示す平面図
【図3】 図1に示す魚卵分離機で処理する卵粒および筋子を背割りに開いた状態を示す説明図
【図4】 メッシュベルト面上に袋皮の付いた卵粒を載せた状態を示す説明図
【図5】 第1ローラにおける袋皮の付いた卵粒の状態を示す説明図
【図6】 第2ローラにおける袋皮の付いた卵粒の状態を示す説明図
【図7】 第3ローラにおける袋皮の付いた卵粒の状態を示す説明図
【図8】 掻き取り刃の形状を示す概略図
【図9】 卵粒を分離した袋皮の排出を示す機構の説明図
【符号の説明】
12 第1ローラ
14 第2ローラ
16 第3ローラ
19 掻き取り刃
20 メッシュベルト
22 駆動プーリ
24 テンションプーリ
26 ブラシローラ
28 エア噴射部
100 卵粒
101 袋皮

Claims (3)

  1. 袋皮に付着した卵粒を搬送し、前記卵粒の大きさ以上の大きさを有するメッシュ孔が形成されたメッシュベルトと、前記メッシュベルトの上方に配設され、前記メッシュ孔から前記卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出すローラとを有し、
    前記ローラを、前記卵粒のうち半分程度の卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第1ローラと、前記卵粒のうち大部分の卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第2ローラと、全ての卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第3ローラとにより構成し、前記第2ローラおよび前記第3ローラの表面に、前記メッシュ孔の大きさに対応する凸部を有する凹凸を形成したことを特徴とする魚卵分離機。
  2. 袋皮に付着した卵粒を搬送し、前記卵粒の大きさ以上の大きさを有するメッシュ孔が形成されたメッシュベルトと、前記メッシュベルトの上方に配設され、前記メッシュ孔から前記卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出すローラと、前記ローラの下方に、前記メッシュベルトの裏側に押し出された前記卵粒を前記袋皮から分離させる掻き取り刃とを有し、
    前記掻き取り刃の表面に、前記メッシュベルトの搬送方向と平行な方向に延在する複数の突起を一定間隔をもって形成したことを特徴とする魚卵分離機。
  3. 袋皮に付着した卵粒を搬送し、前記卵粒の大きさ以上の大きさを有するメッシュ孔が形成されたメッシュベルトと、前記メッシュベルトの上方に配設され、前記メッシュ孔から前記卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出すローラとを有し、
    前記ローラを、前記卵粒のうち半分程度の卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第1ローラと、前記卵粒のうち大部分の卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第2ローラと、全ての卵粒を前記メッシュベルトの裏側に押し出す第3ローラとにより構成し、前記第2ローラおよび前記第3ローラの表面に、前記メッシュ孔の大きさに対応する凸部を有する凹凸を形成してなり、
    前記第3ローラの下方に、前記メッシュベルトの裏側に押し出された前記卵粒を前記袋皮から分離させる掻き取り刃を有し、
    前記掻き取り刃の表面に、前記メッシュベルトの搬送方向と平行な方向に延在する複数の突起を一定間隔をもって形成したことを特徴とする魚卵分離機。
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