JP2000115632A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JP2000115632A
JP2000115632A JP10276784A JP27678498A JP2000115632A JP 2000115632 A JP2000115632 A JP 2000115632A JP 10276784 A JP10276784 A JP 10276784A JP 27678498 A JP27678498 A JP 27678498A JP 2000115632 A JP2000115632 A JP 2000115632A
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coefficient
circuit
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signal processing
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光彦 竹田
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
    • H04N23/76Circuitry for compensating brightness variation in the scene by influencing the image signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/70Circuitry for compensating brightness variation in the scene
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、低照度で撮像された微小レベルの映
像信号を高い利得で増幅すると、ショット雑音まで増幅
してしまい、ノイズ成分が増え、S/N比が悪くなって
しまうという問題があった。 【解決手段】 本発明では、信号レベル検出手段の検出
結果がある程度明るい照度範囲においては、AGC回路
による信号レベルの改善を行い、加算器と乗算器により
フレーム間の加算平均処理が行われることにより、ノイ
ズ成分を低減する。多少暗い照度範囲においては、AG
C回路による信号レベルの増幅率を一定にし、加算器と
検出される信号レベルが小さくなるにつれ乗算係数が大
きくなる乗算器によりフレーム間の加算平均処理が行わ
れることによりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの
改善を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号処理装置
に関し、特に、低照度時の画質を改善する映像信号処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD等の撮像素子によるカメラ装置等
を有する映像端末においては、一般家庭内や屋外での夜
間撮影等の照明条件が極めて悪い低照度での状況にて撮
像する場合、カメラ装置により撮像される映像が極端に
暗くなったり、非常にノイズが目立つという現象が問題
になっている。
【0003】撮像した映像が極端に暗くなる要因は、カ
メラ装置に用いられているCCD等の撮像素子の感度が
悪いためである。CCD等の撮像素子は、近年の半導体
の微細加工技術の進展につれ、CCDの小型化が進み、
1つの画素で取り扱える信号電子数が減少してきてお
り、そのため暗い条件で撮像したCCDの出力レベルが
小さくなることで感度が悪くなってきている。
【0004】非常にノイズが目立つという要因は、画素
当たりの信号電子数の減少から、光電変換時に発生する
ショット雑音が無視できなくなってきているためであ
る。
【0005】感度を改善する従来からの手法としては、 a)絞りの開口率を大きくする b)シャッター速度を遅くし露光時間を長くする c)AGC(AutoGainControl)等の信
号処理による信号レベルの改善 d)フレーム加算方式による信号処理による信号レベル
の改善 等の手法により改善されてきた。
【0006】a)の絞りの開口率については、大きくす
る程取り付けられるレンズは大きくなり、また明るい条
件で撮像した場合、カメラセンサが飽和してしまうこと
からあまり開口率を上げることができない。
【0007】自動絞り機構をレンズに搭載した場合は、
更なるレンズ筐体の増大、コスト大となり、コストや消
費電力が優先される映像端末においては、絞りは開口率
が小さめで、且つ固定とならざるを得ない。
【0008】b)については、CCD等の撮像素子の多
くは可変電子シャッター制御により、自由にシャッター
速度を変えることができるが、例えばNTSC映像信号
を生成しようとした場合、1秒間で30フレームの映像
信号を必要とするNTSCの規格に基づく制約があるた
め、殆どの撮像素子は最小(最長の露光時間)でも1/
30秒のシャッター速度までしか制御できない。
【0009】c)における従来技術の具体的な実施例を
図15に示す。図15はAGC回路の詳細構成を示す図
であり、GCA(Gain Contorl Ampl
ifier)回路1、A/D変換器2、信号レベル検出
回路3、D/A変換器4により構成される。
【0010】撮像素子から出力される映像信号は、AG
C回路への入力信号として先ずGCA回路1に入力され
る。GCA回路1は、後述するD/A変換器4から得ら
れる利得制御信号G1’により入力された映像信号を増
幅する。
【0011】増幅された映像信号はA/D変換回路2に
入力され、デジタル映像信号に変換される。デジタル映
像信号に変換された映像信号は、AGC回路の出力映像
信号として出力される。
【0012】その際出力された映像信号は、同時に信号
レベル検出回路3にも供給される。信号レベル検出回路
3は、出力される映像信号から現在の映像信号のレベル
検出を行う。
【0013】レベル検出された結果は利得制御係数K
1’としてD/A変換器4に入力される。D/A変換器
4は利得制御係数K1’をアナログ制御信号に変換し、
利得制御信号G1’を出力する。
【0014】出力された利得制御信号G1’は、GCA
回路1に帰還され、利得の自動制御を行う。
【0015】図16は、信号レベル検出回路3から出力
される利得制御係数K1’について示した図である。照
度が明るい場合から暗い場合まで徐々に変化していった
ときの係数の変化を説明する。
【0016】照度が明るいときは信号レベルが高くなる
ので、低い利得になるよう小さい利得制御係数K1’=
minが出力される。
【0017】徐々に照度が暗くなるにつれ、信号レベル
は低くなるので、高い利得になるよう利得制御係数K
1’=maxまで徐々に大きくなっていく。
【0018】利得制御係数K1’がmaxまで動作して
からさらに照度が暗くなる場合は、最大値である利得制
御係数K1’=maxを維持し、そのため信号レベルが
低くなっていく。
【0019】d)のフレーム加算方式による従来技術に
ついては、特開平5−344417「高感度カメラ」に
て低照度時の撮像素子の出力レベルを改善する映像信号
処理装置の提案がされている。
【0020】従来技術である映像信号処理装置の実施例
の一部を図17に示す。図17はフレーム加算回路の詳
細構成を示す図であり、A/D変換回路2、画像メモリ
4、加算器5により構成される。
【0021】撮像素子から出力される映像信号は、先ず
A/D変換回路2に入力される。A/D変換回路2は、
入力された映像信号をデジタル映像信号に変換し、画像
メモリ4、加算器5に出力される。画像メモリ4は、1
フレーム分の記憶容量を持ち、1フレームの遅延回路と
して動作する。1フレーム遅延された映像信号とA/D
変換回路2から出力される遅延されない現在の映像信号
は、それぞれ加算器5に入力され加算される。加算され
た映像信号は、フレーム加算回路の出力映像信号として
出力される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにc)の手
法であるAGC回路は、現在の映像信号のレベルに応じ
て自動で利得の制御を行うことで、低照度で撮像された
微小レベルの映像信号を常に一定のレベルに増幅できる
ことから、多くの映像端末で使用されてきた。
【0023】しかし、低照度で撮像された微小レベルの
映像信号を高い利得で増幅すると、ショット雑音まで増
幅してしまい、ノイズ成分が増え、S/N比が悪くなっ
てしまう。
【0024】また、上述のようにd)の手法であるフレ
ーム加算回路は、1フレーム遅延された映像信号と遅延
されない現在の映像信号を加算することで、振幅レベル
で2倍の映像信号を得ることができる。
【0025】加えて、ノイズ成分はフレーム相関の低い
ショット雑音であり、ノイズ成分を含むフレームの加算
に関しては、殆どがノイズ成分のある画素と無い画素の
加算になることから、本来の映像信号は加算により2倍
されるが、ノイズ成分は加算されず、加算される2フレ
ームにおいて平均化されようになり、ある程度ノイズ成
分のレベルを抑制することが可能となる。
【0026】静止画像を加算平均する事で、1枚毎の画
像の信号対雑音比S/Nの改善は以下のようになされ
る。
【0027】一般に光系のS/Nは、
【0028】
【数1】
【0029】となり、信号と量子雑音は、入力光電力P
とセンサーの倍増率Mにより増大するが、熱雑音はこれ
に依存しない。
【0030】従って、十分な光入力の下で、倍増率の高
いセンサーを使用すると熱雑音は無視できる。
【0031】しかし、光入力の弱い状況下(暗い場合)
では、これらの雑音がすべては無視出来ない。
【0032】まず、量子雑音(ショット雑音)は、入射
する光が粒子としての性質を持つことから、統計的な揺
らぎを持っている事に起因する。
【0033】この揺らぎはポアソン分布に従い、1つの
画素に入射する光子数の平均値をnとすると標準偏差は
√nであり、これが揺らぎ、即ち雑音を示す。
【0034】そこで、
【0035】
【数2】
【0036】と定義する。
【0037】これは、光子数を増加すれば、即ち、積分
(加算)操作をすればnが大きくなり、S/Nはこれに
伴い√nで増加する。
【0038】次に、熱雑音の加算平均は、正規分布して
いる互いに相関のない(相関係数γ=0の)雑音源の加
算として考えられ、雑音電力はそのまま加算される。
【0039】また、システム雑音はA/D変換器による
量子化雑音などのシステムに固有の雑音であり、その発
生原因により特性がことなるため一概には議論できな
い。
【0040】上記量子化雑音の場合は、本発明の場合A
GCをかける事により信号強度をそろえる事が出来、例
えばA/D変換器に起因する量子化雑音を抑える事が出
来る。
【0041】以上のように、加算(平均)を行う事で、
量子雑音に相当する雑音を減少する事が出来る。
【0042】しかし、ノイズ成分自体は存在するので、
数秒といったある一定期間にわたってのS/N比による
画質劣化の度合いを観測した場合、c)のAGC回路の
場合と同様に、S/N比が良くなるといった改善がされ
るわけではない。
【0043】つまり、何枚も連続した画像全体で見る
と、改善効果が出て来ない。
【0044】また、このようなフレーム加算回路におい
て2倍以上のレベル改善を行おうとした場合、図18に
示すように、画像メモリ6、加算器7を追加することに
より、2フレーム遅延された映像信号と1フレーム遅延
された映像信号と遅延されない現在の映像信号を加算す
ることで、振幅レベルで3倍の映像信号を得ることがで
きる。
【0045】このようにさらに1フレーム前の映像信号
を加算することにより、2倍、3倍、4倍...の映像
信号を得ることができるが、整数倍のレベル改善しか行
うことができず、c)のAGC回路のようにD/A変換
器のビット精度により決定する階調にて行われる多段制
御が不可能なため、常に一定のレベル改善を行うことし
かできなかった。
【0046】
【課題を解決するための手段】これら課題を改善する発
明として、第1の発明に係る映像信号処理装置におい
て、入力された映像信号を増幅するGCA手段と、デジ
タル映像信号に変換するA/D変換手段と、現在の映像
信号のレベル検出を行い利得制御係数と乗算係数を生成
する信号レベル検出手段と、利得制御係数をアナログ制
御信号に変換するD/A変換手段と、少なくとも1フレ
ーム分の記憶容量を持つ画像メモリにより1フレームの
遅延信号を生成する遅延手段と、1フレーム遅延された
映像信号、或いは最大nフレーム遅延された複数枚のフ
レームと遅延されない現在の映像信号を加算する少なく
とも1つ以上の加算手段と、加算された映像信号と乗算
係数を乗算する乗算手段を有する。
【0047】第2の発明に係る映像信号処理装置におい
ては、前記第1の発明に係る映像信号処理装置に加え、
少なくとも1ライン分の記憶容量を持つラインメモリに
より1ラインの遅延信号を生成する遅延手段と、1ライ
ン遅延された映像信号、或いは最大nライン遅延された
複数ラインと遅延されない現在の映像信号を加算する少
なくとも1つ以上の加算手段を有する。
【0048】第3の発明に係る映像信号処理装置におい
て、入力された映像信号を増幅するGCA手段と、デジ
タル映像信号に変換するA/D変換手段と、現在の映像
信号のレベル検出を行い利得制御係数と乗算係数を生成
する信号レベル検出手段と、利得制御係数をアナログ制
御信号に変換するD/A変換手段と、映像信号を画像サ
イズを縮小・拡大する少なくとも1つ以上のスケーリン
グ手段と、通常の映像信号と画像サイズを縮小・拡大し
た映像信号を切り換える少なくとも1つ以上の切り換え
手段と、少なくとも1フレーム分の記憶容量を持つ画像
メモリにより1フレームの遅延信号を生成したり、画素
数比で1/nに縮小した映像信号のnフレームの遅延信
号を生成する遅延手段と、1フレーム遅延された映像信
号、或いは最大nフレーム遅延された複数枚のフレーム
と遅延されない現在の映像信号を加算する累積加算手段
と、加算された映像信号と乗算係数を乗算する乗算手段
を有する。
【0049】第4の発明に係る映像信号処理装置におい
ては、前記第1から第3の発明に係る映像信号処理装置
に加え、ノイズリダクション手段を有する。
【0050】第5の発明に係る映像信号処理装置におい
ては、前記第4の発明に係る映像信号処理装置に加え、
前記フィルタ強度係数を、画像の動きが検出された時に
はフィルタ係数を通常より小さくする様に制御する係数
制御部を持つ。
【0051】第6の発明に係る映像信号処理装置におい
ては、前記第4または5の発明に係る映像信号処理装置
に加え、前記フィルタ強度係数を、照度が暗い時に大き
くする様に制御する係数制御部を持つ。
【0052】第7の発明に係る映像信号処理装置におい
ては、前記第4から6の発明に係る映像信号処理装置に
加え、ノイズリダクション回路としてフレーム巡回型ノ
イズリダクション回路を使用した。
【0053】第8の発明に係る映像信号処理装置におい
ては、前記第4から7の発明に係る映像信号処理装置に
おけるフレーム加算用の画像メモリと、ノイズリダクシ
ョン手段の内部で有する画像メモリの代わりに、少なく
とも2フレーム分の記憶容量を持つ画像メモリとメモリ
I/Fにより各々の1フレームの遅延信号を生成する遅
延手段を有する。
【0054】第9の発明に係る映像信号処理装置におい
ては、前記第4から7の発明に係る映像信号処理装置に
加え、映像信号を画像サイズを縮小・拡大する少なくと
も1つ以上のスケーリング手段と、通常の映像信号と画
像サイズを縮小・拡大した映像信号を切り換える少なく
とも1つ以上の切り換え手段を有する。
【0055】第1の発明に係る手段により、ある程度明
るい照度範囲においては、加算器と乗算器によりフレー
ム間の加算平均処理が行われることによりノイズ成分を
低減する。
【0056】多少暗い照度範囲においては、加算器と検
出される信号レベルが小さくなるにつれ乗算係数が大き
くなる乗算器によりフレーム間の加算平均処理が行われ
ることによりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの改
善を行う。
【0057】さらに暗い照度範囲においては、加算器と
検出される信号レベルがある一定値以下の場合乗算係数
が1となる乗算器によりフレーム間の加算処理が行われ
ることにより信号レベルの改善を行う。
【0058】また、第2の発明に係る手段により、ある
程度明るい照度範囲においては、加算器と乗算器により
ライン間とフレーム間の加算平均処理が行われることに
よりノイズ成分を低減する。
【0059】多少暗い照度範囲においては、加算器と検
出される信号レベルが小さくなるにつれ乗算係数が大き
くなる乗算器によりフレーム間の加算平均処理が行われ
ることによりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの改
善を行う。
【0060】さらに暗い照度範囲においては、加算器と
検出される信号レベルがある一定値以下の場合乗算係数
が1となる乗算器によりライン間とフレーム間の加算処
理が行われることにより信号レベルの改善を行う。
【0061】また、第3の発明に係る手段により、A/
D変換された直後に、画素数比で1/nに縮小した映像
信号を生成することにより、ある程度明るい照度範囲に
おいては、加算器と乗算器により(n+1)フレーム間
の加算平均処理が行われることによりノイズ成分を低減
する。
【0062】多少暗い照度範囲においては、加算器と検
出される信号レベルが小さくなるにつれ乗算係数が大き
くなる乗算器によりフレーム間の加算平均処理が行われ
ることによりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの改
善を行う。
【0063】さらに暗い照度範囲においては、加算器と
検出される信号レベルがある一定値以下の場合乗算係数
が1となる乗算器により(n+1)フレーム間の加算処
理が行われることにより信号レベルの改善を行う。
【0064】また、第4の発明に係る手段により、ある
程度明るい照度範囲においては、加算平均処理によりノ
イズ成分を低減した分、ノイズリダクション回路のフィ
ルタ強度を弱くなるようにノイズリダクション回路が動
作する。
【0065】多少暗い照度範囲においては、検出される
信号レベルが小さくなるにつれ加算平均処理によりノイ
ズ成分を低減する効果が低減した分、ノイズリダクショ
ン回路のフィルタ強度を徐々に強くなるようにノイズリ
ダクション回路が動作する。
【0066】さらに暗い照度範囲においては、ノイズリ
ダクション回路のフィルタ強度を最強になるようにノイ
ズリダクション回路が動作する。これにより、ノイズリ
ダクション回路のフィルタ強度が自動制御される。
【0067】また、第8の発明に係る手段により、フレ
ーム加算とノイズリダクションに用いられる1フレーム
遅延した映像信号を生成するため、メモリI/Fが各々
の映像信号を生成するためのメモリ制御を時分割にて行
う。
【0068】メモリI/Fは、フレーム加算とノイズリ
ダクションに用いられるメモリ領域に対し適宜メモリ制
御を行う。
【0069】また、第9の発明に係る手段により、上記
に記した第5の発明に係る作用と同様に、フレーム加算
とノイズリダクションに用いられる1フレーム遅延した
映像信号を生成するため、メモリI/Fが各々の映像信
号を生成するためのメモリ制御を時分割にて行う。
【0070】さらにA/D変換された直後に、画素数比
で1/nに縮小した映像信号を生成することにより、メ
モリI/Fは、フレーム加算とノイズリダクションに用
いられるメモリ領域に対し、フレーム加算用のメモリ領
域は(n−1)/nの領域を使って、ノイズリダクショ
ン用メモリ領域は1/nの領域を使って適宜メモリ制御
を行う。
【0071】その際、ある程度明るい照度範囲において
は、加算器と乗算器によりnフレーム間の加算平均処理
が行われることによりノイズ成分を低減し、且つ、加算
平均処理によりノイズ成分を低減した分、ノイズリダク
ション回路のフィルタ強度を弱くなるようにノイズリダ
クション回路が動作する。
【0072】多少暗い照度範囲においては、加算器と検
出される信号レベルが小さくなるにつれ乗算係数が大き
くなる乗算器によりフレーム間の加算平均処理が行われ
ることによりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの改
善を行う。
【0073】また、検出される信号レベルが小さくなる
につれ加算平均処理によりノイズ成分を低減する効果が
低減した分、ノイズリダクション回路のフィルタ強度を
徐々に強くなるようにノイズリダクション回路が動作す
る。
【0074】さらに暗い照度範囲においては、加算器と
検出される信号レベルがある一定値以下の場合乗算係数
が1となる乗算器によりnフレーム間の加算処理が行わ
れることにより信号レベルの改善する。
【0075】また、ノイズリダクション回路のフィルタ
強度を最強になるようにノイズリダクション回路が動作
する。
【0076】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明に係る映像信
号処理装置の実施例の構成図を図1に示し、図1、図2
を用いて詳細説明を以下に記述する。
【0077】図1に示すように映像信号処理装置は、入
力された映像信号を増幅するGCA回路1と、デジタル
映像信号に変換するA/D変換器2と、現在の映像信号
のレベル検出を行い利得制御係数K1と乗算係数K2を
生成する信号レベル検出回路3と、利得制御係数K1を
アナログ制御信号に変換するD/A変換器4と、1フレ
ーム分の記憶容量を持ち1フレームの遅延回路として動
作する画像メモリ5と、1フレーム遅延された映像信号
とA/D変換器2から出力される遅延されない現在の映
像信号を加算する加算器6と、加算された映像信号と乗
算係数K2を乗算する乗算器9により構成される。
【0078】撮像素子から出力される映像信号は、入力
映像信号として先ずGCA回路1に入力される。GCA
回路1は、後述するD/A変換器4から得られる利得制
御信号G1により入力された映像信号を増幅する。
【0079】増幅された映像信号はA/D変換回路2に
入力され、デジタル映像信号に変換し、映像信号S1を
出力する。デジタル映像信号に変換された映像信号はS
1、画像メモリ5、加算器6に出力される。
【0080】その際出力された映像信号S1は、同時に
信号レベル検出回路3にも供給される。信号レベル検出
回路3は、A/D変換回路2から出力された映像信号S
1から現在の映像信号のレベル検出を行う。
【0081】レベル検出された結果は利得制御係数K1
としてD/A変換器4に入力される。D/A変換器4は
利得制御係数K1をアナログ制御信号に変換し、利得制
御信号G1を出力する。
【0082】出力された利得制御信号G1は、GCA回
路1に帰還され、利得の自動制御が行われる。
【0083】画像メモリ5は、1フレーム分の記憶容量
を持ち、1フレームの遅延回路として動作する。
【0084】1フレーム遅延された映像信号S2とA/
D変換回路2から出力される遅延されない現在の映像信
号S1は、それぞれ加算器5に入力され加算される。加
算された映像信号S3は、乗算器9に入力される。
【0085】乗算器9には、信号レベル検出回路3から
出力される乗算係数K2が入力され、加算された映像信
号と乗算係数K2が乗算され、出力映像信号として出力
される。
【0086】図2を用いて信号レベル検出回路3から出
力される各係数について説明する。図2には従来の技術
で説明したAGC回路のみで増幅した場合の利得制御係
数K1’の係数曲線を併せて図示している。
【0087】先ず、GCA回路1の利得を制御するため
の利得制御係数K1であるが、照度が明るい場合から暗
い場合まで徐々に変化していったとき、ある程度の明る
さまではAGC回路のみで増幅した場合の利得制御係数
K1’の係数曲線と同様の変化をする。
【0088】ある程度の明るさとは、利得制御係数K1
がmaxで増幅可能な信号レベルの2倍の信号レベルに
なるときの明るさであり、その時の利得制御係数K1は
図2に示すとおりK1=const1となる。
【0089】このときからさらに照度が暗くなっても、
利得制御係数K1=const1を維持し、そのため信
号レベルが低くなっていく。
【0090】次に、乗算器9に入力され加算された映像
信号と乗算を行う乗算係数K2について、上述と同じよ
うに照度が明るい場合から暗い場合まで徐々に変化して
いったときの乗算係数K2の変化について説明する。
【0091】ある程度の明るさまでは乗算係数K2=
0.5の一定値となり変化しない。乗算係数K2=0.
5というのは、1/2のことであり、加算器6と乗算器
9により加算平均処理されることを意味し、この期間を
加算平均期間と称する。
【0092】ある程度の明るさとは、図2に示すとおり
利得制御係数K1=const1となるときである。
【0093】このときからさらに照度が暗くなるにつれ
乗算係数K2は大きくなり、信号レベル検出回路3が検
出する信号レベルがある一定値になるとき乗算係数K2
が1となるように大きくなっていく。
【0094】「信号レベル検出回路3が検出する信号レ
ベルがある一定値になるとき」というのは、図2からも
明らかなとおり、AGC回路のみで増幅した場合の利得
制御係数K1’にて利得制御係数K1’=maxとなる
ときである。
【0095】乗算係数K2は0.5〜1の間で可変する
ことから、この期間を可変期間と称する。
【0096】このときからまたさらに照度が暗くなった
場合は、乗算係数K2=1の一定値となりこれ以上暗く
なっても乗算係数K2は変化しない。
【0097】乗算係数K2=1というのは、乗算器9で
は信号レベルは変化しないということであり、加算器6
により2フレーム分の加算処理のみがされることを意味
し、この期間を加算期間と称する。
【0098】加算平均期間においては、利得制御係数K
1の変化により、信号レベルは一定に保たれ、且つ、加
算器と乗算器によりフレーム間の加算平均処理が行われ
ることによりノイズ成分を低減する。
【0099】可変期間においては、利得制御係数K1は
一定であり増幅率は変化しないため、照度が暗くなるに
つれ信号レベルは小さくなるが、ノイズ成分においても
増幅されない。
【0100】乗算係数K2は0.5〜1の間で変化する
ことから、フレーム間の加算平均処理が行われることに
よりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの改善を行
う。
【0101】加算期間においては、フレーム間の加算処
理が行われることにより2倍の信号レベルの改善を行
う。
【0102】図3は本発明の第1の発明に係る映像信号
処理装置の別の実施例を示した構成図であり、第1の発
明に係る映像信号処理装置の別の実施例について、図
3、図4を用いて詳細説明を以下に記述する。
【0103】また、前述と同じ構成になっている部分に
ついては、同じ番号を付し、その説明を省略する。
【0104】図3に示すように第1の発明に係る映像信
号処理装置の構成と異なる部分は、1フレーム分の記憶
容量を持ち、画像メモリ5により遅延された映像信号を
さらに1フレーム遅延させる遅延回路として動作する画
像メモリ7と、画像メモリ7により2フレーム遅延され
た映像信号S4と、加算器6から出力された1フレーム
遅延された映像信号S2と遅延されない現在の映像信号
S1を加算した映像信号S5とを加算する加算器8が追
加されている点である。
【0105】画像メモリ7は、画像メモリ5と同様に1
フレーム分の記憶容量を持ち、1フレームの遅延回路と
して動作する。
【0106】画像メモリ7は、画像メモリ5により1フ
レーム遅延された映像信号S2をさらに1フレーム遅延
させ、画像メモリ7により2フレーム遅延された映像信
号S4と、加算器6から出力された1フレーム遅延され
た映像信号S2とA/D変換回路2から出力される遅延
されない現在の映像信号S1を加算した映像信号S5
は、それぞれ加算器8に入力され加算される。
【0107】加算された映像信号S6は、乗算器9に入
力される。乗算器9には、信号レベル検出回路3から出
力される乗算係数K2が入力され、加算された映像信号
S6と乗算係数K2が乗算され、出力映像信号として出
力される。
【0108】図4を用いて第1の発明に係る映像信号処
理装置の別の実施例において信号レベル検出回路3から
出力される各係数について説明する。図2と同様に従来
の技術で説明した利得制御係数K1’の係数曲線を併せ
て図示している。
【0109】先ず、GCA回路1の利得を制御するため
の利得制御係数K1であるが、照度が明るい場合から暗
い場合まで徐々に変化していったとき、ある程度の明る
さまではAGC回路のみで増幅した場合の利得制御係数
K1’の係数曲線と同様の変化をする。
【0110】ある程度の明るさとは、利得制御係数K1
がmaxで増幅可能な信号レベルの3倍の信号レベルに
なるときの明るさであり、その時の利得制御係数K1は
図4に示すとおりK1=const2となる。
【0111】このときからさらに照度が暗くなっても、
利得制御係数K1=const2を維持し、そのため信
号レベルが低くなっていく。
【0112】次に、乗算器9に入力され加算された映像
信号と乗算を行う乗算係数K2について、上述と同じよ
うに照度が明るい場合から暗い場合まで徐々に変化して
いったときの乗算係数K2の変化について説明する。
【0113】ある程度の明るさまでは乗算係数K2=
0.333・・・の一定値となり変化しない。乗算係数
K2=0.333・・・というのは、1/3のことであ
り、加算器6と加算器8と乗算器9により加算平均処理
されることを意味し、図2と同様にこの期間を加算平均
期間と称する。
【0114】ある程度の明るさとは、図4に示すとおり
利得制御係数K1=const2となるときである。
【0115】このときからさらに照度が暗くなるにつれ
乗算係数K2は大きくなり、信号レベル検出回路3が検
出する信号レベルがある一定値になるとき乗算係数K2
が1となるように大きくなっていく。
【0116】「信号レベル検出回路3が検出する信号レ
ベルがある一定値になるとき」というのは、図4からも
明らかなとおり、AGC回路のみで増幅した場合の利得
制御係数K1’にて利得制御係数K1’=maxとなる
ときである。
【0117】乗算係数K2は0.333・・・〜1の間
で可変することから、図2と同様にこの期間を可変期間
と称する。
【0118】このときからまたさらに照度が暗くなった
場合は、乗算係数K2=1の一定値となりこれ以上暗く
なっても乗算係数K2は変化しない。
【0119】乗算係数K2=1というのは、乗算器9で
は信号レベルは変化しないということであり、加算器6
と加算器8により3フレーム分の加算処理のみがされる
ことを意味し、図2と同様にこの期間を加算期間と称す
る。
【0120】加算平均期間においては、第1の発明に係
る映像信号処理装置の動作と同様に、利得制御係数K1
の変化により、信号レベルは一定に保たれ、且つ、加算
器と乗算器によりフレーム間の加算平均処理が行われる
ことによりノイズ成分を低減する。
【0121】加算平均期間は照度が利得制御係数K1が
maxで増幅可能な信号レベルの3倍の信号レベルにな
るときの明るさまでの照度期間を指すため、第1の発明
に係る映像信号処理装置の動作と比較すると、加算平均
期間は短い期間となる。
【0122】可変期間においては、利得制御係数K1=
const2となり利得制御係数K1は一定であり増幅
率は変化しないため、照度が暗くなるにつれ信号レベル
は小さくなるが、ノイズ成分においても増幅されない。
【0123】乗算係数K2は0.333・・・〜1の間
で変化することから、フレーム間の加算平均処理が行わ
れることによりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの
改善を行う。
【0124】可変期間は照度が利得制御係数K1がma
xで増幅可能な信号レベルの3倍の信号レベルになると
きの明るさから、AGC回路のみで増幅した場合の利得
制御係数K1’にて利得制御係数K1’=maxとなる
ときの明るさまでの照度期間を指すため、第1の発明に
係る映像信号処理装置の動作と比較すると、可変期間は
長い期間となる。
【0125】加算期間においては、3フレーム間の加算
処理が行われることにより3倍の信号レベルの改善を行
う。
【0126】本発明の第2の発明に係る映像信号処理装
置の実施例の構成図を図5に示し、図5、図6を用いて
詳細説明を以下に記述する。また、前述と同じ構成にな
っている部分については、同じ番号を付し、その説明を
省略する。
【0127】図5に示すように第1の発明に係る映像信
号処理装置の構成と異なる部分は、1ライン分の記憶容
量を持ち1ラインの遅延回路として動作するラインメモ
リ10と、1ライン遅延された映像信号S7とA/D変
換器2から出力される遅延されない現在の映像信号S1
を加算する加算器11が追加されている点である。
【0128】ラインメモリ10は、1ライン分の記憶容
量を持ち、1ラインの遅延回路として動作する。ライン
メモリ10により1ライン遅延された映像信号S7と、
A/D変換回路2から出力される遅延されない現在の映
像信号S1は、それぞれ加算器11に入力され加算され
る。
【0129】また、加算器11にて加算された映像信号
S8と、画像メモリ5により1フレーム遅延された映像
信号S2は、それぞれ加算器6に入力され加算される。
加算器6にて加算された映像信号S9は、乗算器9に入
力される。
【0130】乗算器9には、信号レベル検出回路3から
出力される乗算係数K2が入力され、加算された映像信
号S9と乗算係数K2が乗算され、出力映像信号として
出力される。
【0131】図6を用いて第2の発明に係る映像信号処
理装置の実施例において信号レベル検出回路3から出力
される各係数について説明する。図2と同様に従来の技
術で説明した利得制御係数K1’の係数曲線を併せて図
示している。
【0132】先ず、GCA回路1の利得を制御するため
の利得制御係数K1であるが、照度が明るい場合から暗
い場合まで徐々に変化していったとき、ある程度の明る
さまではAGC回路のみで増幅した場合の利得制御係数
K1’の係数曲線と同様の変化をする。
【0133】ある程度の明るさとは、利得制御係数K1
がmaxで増幅可能な信号レベルの3倍の信号レベルに
なるときの明るさであり、その時の利得制御係数K1は
図6に示すとおりK1=const3となる。
【0134】このときからさらに照度が暗くなっても、
利得制御係数K1=const3を維持し、そのため信
号レベルが低くなっていく。
【0135】次に、乗算器9に入力され加算された映像
信号と乗算を行う乗算係数K2について、上述と同じよ
うに照度が明るい場合から暗い場合まで徐々に変化して
いったときの乗算係数K2の変化について説明する。
【0136】ある程度の明るさまでは乗算係数K2=
0.333・・・の一定値となり変化しない。乗算係数
K2=0.333・・・というのは、1/3のことであ
り、加算器11と加算器6と乗算器9により加算平均処
理されることを意味し、図2と同様にこの期間を加算平
均期間と称する。ある程度の明るさとは、図6に示すと
おり利得制御係数K1=const3となるときであ
る。
【0137】このときからさらに照度が暗くなるにつれ
乗算係数K2は大きくなり、信号レベル検出回路3が検
出する信号レベルがある一定値になるとき乗算係数K2
が1となるように大きくなっていく。
【0138】「信号レベル検出回路3が検出する信号レ
ベルがある一定値になるとき」というのは、図6からも
明らかなとおり、AGC回路のみで増幅した場合の利得
制御係数K1’にて利得制御係数K1’=maxとなる
ときである。
【0139】乗算係数K2は0.333・・・〜1の間
で可変することから、図2と同様にこの期間を可変期間
と称する。
【0140】このときからまたさらに照度が暗くなった
場合は、乗算係数K2=1の一定値となりこれ以上暗く
なっても乗算係数K2は変化しない。
【0141】乗算係数K2=1というのは、乗算器9で
は信号レベルは変化しないということであり、加算器1
1と加算器6によりライン間とフレーム間の加算処理の
みがされることを意味し、図2と同様にこの期間を加算
期間と称する。
【0142】加算平均期間においては、第1の発明に係
る映像信号処理装置の動作と同様に、利得制御係数K1
の変化により、信号レベルは一定に保たれ、且つ、加算
器と乗算器によりライン間とフレーム間の加算平均処理
が行われることによりノイズ成分を低減する。
【0143】加算平均期間は照度が利得制御係数K1が
maxで増幅可能な信号レベルの3倍の信号レベルにな
るときの明るさまでの照度期間を指すため、第1の発明
に係る映像信号処理装置の動作と比較すると、加算平均
期間は短い期間となる。
【0144】可変期間においては、利得制御係数K1=
const3となり利得制御係数K1は一定であり増幅
率は変化しないため、照度が暗くなるにつれ信号レベル
は小さくなるが、ノイズ成分においても増幅されない。
【0145】乗算係数K2は0.333・・・〜1の間
で変化することから、フレーム間の加算平均処理が行わ
れることによりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの
改善を行う。
【0146】可変期間は照度が利得制御係数K1がma
xで増幅可能な信号レベルの3倍の信号レベルになると
きの明るさから、AGC回路のみで増幅した場合の利得
制御係数K1’にて利得制御係数K1’=maxとなる
ときの明るさまでの照度期間を指すため、第1の発明に
係る映像信号処理装置の動作と比較すると、可変期間は
長い期間となる。
【0147】加算期間においては、ライン間とフレーム
間の加算処理が行われることにより3倍の信号レベルの
改善を行う。
【0148】本発明の第3の発明に係る映像信号処理装
置の実施例の構成図を図7に示し、図7、図8、図9を
用いて詳細説明を以下に記述する。
【0149】図7に示すように第3の発明に係る映像信
号処理装置は、入力された映像信号を増幅するGCA回
路1と、デジタル映像信号に変換するA/D変換器2
と、現在の映像信号のレベル検出を行い利得制御係数K
1と乗算係数K2を生成する信号レベル検出回路3と、
利得制御係数K1をアナログ制御信号に変換するD/A
変換器4と、映像信号を画像サイズを1/nに縮小する
第1のスケーリング回路12と、通常の映像信号と画像
サイズを縮小した映像信号を切り換える第1の切り換え
回路13と、1フレーム分の記憶容量を持ち1フレーム
の遅延回路として動作したり、画素数比で1/nに縮小
した映像信号をnフレームの遅延回路として動作する画
像メモリ14、及びメモリI/F15と、1フレーム遅
延された映像信号、或いは最大nフレーム遅延された複
数枚のフレームと遅延されない現在の映像信号を加算す
る累積加算器16と、加算された映像信号と乗算係数K
2を乗算する乗算器9と、映像信号を画像サイズを拡大
する第2のスケーリング回路17と、通常の映像信号と
画像サイズを拡大した映像信号を切り換える第2の切り
換え回路18により構成される。
【0150】画像メモリ14は、1フレーム分の記憶容
量を持ち、1フレームの遅延回路として動作したり、画
素数比で1/nに縮小した映像信号においてnフレーム
の遅延回路として動作する。
【0151】メモリI/Fは、遅延された映像信号を生
成するためのメモリ制御を行う。
【0152】切換回路13と切換回路18に示されるス
イッチが上側になっているとき、映像信号は第1のスケ
ーリング回路12と第2のスケーリング回路17を経由
しないので、第1の発明に係る映像信号処理装置の動作
と同様に動作する。
【0153】その際、画像メモリ14は1フレームの遅
延回路として動作し、メモリI/Fは、1フレーム遅延
された映像信号を生成するためのメモリ制御を行う。
【0154】切換回路13と切換回路18に示されるス
イッチが下側になっているとき、映像信号は第1のスケ
ーリング回路12と第2のスケーリング回路17を経由
する。
【0155】このとき第1のスケーリング回路12は、
映像信号を画像サイズを画素サイズで1/nに縮小する
ように動作し、1/nに縮小した映像信号S10を生成
する。
【0156】その際、画像メモリ14は1/nに縮小し
た映像信号S10においてnフレームの遅延回路として
動作し、メモリI/Fは、1フレームからnフレームま
での遅延された映像信号を生成するためのメモリ制御を
時分割で行う。
【0157】本実施例において、n=4として以降の説
明を行う。
【0158】n=4における第1のスケーリング回路1
2は、画素数比で1/4の画像サイズに縮小するように
動作する。これは、通常の映像信号の画像サイズが例え
ば、水平画素数352画素、垂直画素数288画素とし
た場合、水平画素数176画素、垂直画素数144画素
の画像サイズに縮小されることを意味する。
【0159】また、n=4における第2のスケーリング
回路17は、画素数比で4倍の画像サイズに拡大するよ
うに動作する。
【0160】これは、スケーリングされる前の映像信号
の画像サイズが例えば、水平画素数176画素、垂直画
素数144画素とした場合、水平画素数352画素、垂
直画素数288画素の画像サイズに拡大されることを意
味する。
【0161】n=4における画像メモリ14は、メモリ
領域a、メモリ領域b、メモリ領域c、メモリ領域dの
4つのメモリ領域に対し、メモリ制御される。
【0162】ここで画像メモリ14には、1/4に縮小
した映像信号で1フレーム前から4フレーム前までの遅
延された映像信号が記憶されており、メモリI/F15
は、切換回路13から出力される遅延されない現在の映
像信号S1の画素情報P1と同じ画素位置の画素情報
で、遅延された各映像信号に対応した画素情報P2、P
3、P4、P5を読み出す。
【0163】さらにメモリI/F15は、切換回路13
から出力される遅延されない現在の映像信号S1の画素
情報P1を、メモリ領域a、メモリ領域b、メモリ領域
c、メモリ領域dの順番で書き込み、メモリ領域dまで
書き込まれた後は、再びメモリ領域a、メモリ領域b、
メモリ領域c、メモリ領域dの順番で書き込みが行われ
る。
【0164】これにより画像メモリ14には、常に1フ
レーム前から4フレーム前までの遅延された映像信号が
記憶されることになる。
【0165】切換回路13から出力される現在の映像信
号の画素情報P1と、メモリI/F15により画像メモ
リ14から読み出された遅延された各映像信号の画素情
報P2、P3、P4、P5は、累積加算器16に入力さ
れる。
【0166】図8は累積加算器16の構成を示す図であ
り、切換回路19、加算器20により構成される。
【0167】現在の映像信号の画素情報P1と、遅延さ
れた各映像信号の画素情報P2、P3、P4、P5は、
切換回路19に入力され、現在の映像信号の画素情報P
1が入力されているときは切換回路19に示されるスイ
ッチは上側に、遅延された各映像信号の画素情報P2、
P3、P4、P5が入力されているときは切換回路19
に示されるスイッチは下側になるように動作する。
【0168】これにより切換回路19は、現在の映像信
号の画素情報P1と、遅延された各映像信号の画素情報
P2、P3、P4、P5を連続して出力するようにな
り、加算器20に入力される。
【0169】加算器20は加算された結果が再び加算器
20の入力に帰還されるようになっており、現在の映像
信号の画素情報P1と、遅延された各映像信号の画素情
報P2、P3、P4、P5の全ての画素情報について加
算されるように動作する。
【0170】累積加算器16にて加算された映像信号S
11は、乗算器9に入力される。乗算器9には、信号レ
ベル検出回路3から出力される乗算係数K2が入力さ
れ、加算された映像信号11と乗算係数K2が乗算さ
れ、乗算された映像信号S12を出力する。
【0171】乗算された映像信号S12は、第2のスケ
ーリング回路17に入力される。このとき第2のスケー
リング回路17は、映像信号を画像サイズを画素サイズ
でn倍に拡大するように動作し、n倍に拡大した映像信
号を生成する。
【0172】第2のスケーリング回路17により生成さ
れたn倍に拡大した映像信号は、切換回路18を経て、
出力映像信号として出力される。
【0173】図9を用いて第3の発明に係る映像信号処
理装置の実施例において信号レベル検出回路3から出力
される各係数について説明する。図2と同様に従来の技
術で説明した利得制御係数K1’の係数曲線を併せて図
示している。
【0174】先ず、GCA回路1の利得を制御するため
の利得制御係数K1であるが、照度が明るい場合から暗
い場合まで徐々に変化していったとき、ある程度の明る
さまではAGC回路のみで増幅した場合の利得制御係数
K1’の係数曲線と同様の変化をする。
【0175】ある程度の明るさとは、利得制御係数K1
がmaxで増幅可能な信号レベルの5倍の信号レベルに
なるときの明るさであり、その時の利得制御係数K1は
図9に示すとおりK1=const4となる。
【0176】このときからさらに照度が暗くなっても、
利得制御係数K1=const4を維持し、そのため信
号レベルが低くなっていく。
【0177】次に、乗算器9に入力され加算された映像
信号と乗算を行う乗算係数K2について、上述と同じよ
うに照度が明るい場合から暗い場合まで徐々に変化して
いったときの乗算係数K2の変化について説明する。
【0178】ある程度の明るさまでは乗算係数K2=
0.2の一定値となり変化しない。乗算係数K2=0.
2というのは、1/5のことであり、累積加算器16と
乗算器9により加算平均処理されることを意味し、図2
と同様にこの期間を加算平均期間と称する。
【0179】ある程度の明るさとは、図9に示すとおり
利得制御係数K1=const4となるときである。
【0180】このときからさらに照度が暗くなるにつれ
乗算係数K2は大きくなり、信号レベル検出回路3が検
出する信号レベルがある一定値になるとき乗算係数K2
が1となるように大きくなっていく。
【0181】「信号レベル検出回路3が検出する信号レ
ベルがある一定値になるとき」というのは、図6からも
明らかなとおり、AGC回路のみで増幅した場合の利得
制御係数K1’にて利得制御係数K1’=maxとなる
ときである。
【0182】乗算係数K2は0.2〜1の間で可変する
ことから、図2と同様にこの期間を可変期間と称する。
【0183】このときからまたさらに照度が暗くなった
場合は、乗算係数K2=1の一定値となりこれ以上暗く
なっても乗算係数K2は変化しない。
【0184】乗算係数K2=1というのは、乗算器9で
は信号レベルは変化しないということであり、累積加算
器16により5フレーム間の加算処理のみがされること
を意味し、図2と同様にこの期間を加算期間と称する。
【0185】加算平均期間においては、第1の発明に係
る映像信号処理装置の動作と同様に、利得制御係数K1
の変化により、信号レベルは一定に保たれ、且つ、加算
器と乗算器によりライン間とフレーム間の加算平均処理
が行われることによりノイズ成分を低減する。
【0186】加算平均期間は照度が利得制御係数K1が
maxで増幅可能な信号レベルの5倍の信号レベルにな
るときの明るさまでの照度期間を指すため、第1の発明
に係る映像信号処理装置の動作と比較すると、加算平均
期間はさらに短い期間となる。
【0187】可変期間においては、利得制御係数K1=
const4となり利得制御係数K1は一定であり増幅
率は変化しないため、照度が暗くなるにつれ信号レベル
は小さくなるが、ノイズ成分においても増幅されない。
【0188】乗算係数K2は0.2〜1の間で変化する
ことから、フレーム間の加算平均処理が行われることに
よりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの改善を行
う。
【0189】可変期間は照度が利得制御係数K1がma
xで増幅可能な信号レベルの5倍の信号レベルになると
きの明るさから、AGC回路のみで増幅した場合の利得
制御係数K1’にて利得制御係数K1’=maxとなる
ときの明るさまでの照度期間を指すため、第1の発明に
係る映像信号処理装置の動作と比較すると、可変期間は
さらに長い期間となる。
【0190】加算期間においては、5フレーム間の加算
処理が行われることにより5倍の信号レベルの改善を行
う。
【0191】上記で説明した第2のスケーリング回路1
7、及び切換回路18は、出力される映像信号の画像サ
イズが入力される映像信号の画像サイズと同じでなけれ
ばならないときに必要な回路であり、第1のスケーリン
グ回路12でスケーリングされた画像サイズのままの映
像信号で良い場合は、第2のスケーリング回路17、及
び切換回路18は無くても良い。
【0192】これは、通常の映像信号の画像サイズが、
水平画素数352画素、垂直画素数288画素とした場
合、つまり国際電気通信連合電気通信標準化セクター
(ITU−T)文書”推奨H.261、又はH.263
(狭帯域通信チャネル用ビデオ符号化に関する規格文
書)”で謳われているCIF(common inte
rmediate format)である場合、1/4
に縮小した映像信号の画像サイズは水平画素数176画
素、垂直画素数144画素であり、これはQCIF(q
uarter common intermediat
e format)に相当するため、H.261、又は
H.263を用いた画像通信端末に本発明である映像信
号処理装置が用いられるときは1/4にスケーリングさ
れたQCIFの画像サイズのまま利用できる場合がある
からである。
【0193】本発明の第4の発明に係る映像信号処理装
置の実施例の構成図を図10に示し、図10、図11を
用いて詳細説明を以下に記述する。また、前述と同じ構
成になっている部分については、同じ番号を付し、その
説明を省略する。
【0194】図10に示すように第1の発明に係る映像
信号処理装置の構成と異なる部分は、フレーム巡回型の
ノイズリダクション回路21が追加されている点であ
る。
【0195】フレーム巡回型のノイズリダクション回路
21は、図10に示すように低照度改善された映像信号
S12から動き画素を検出する動き検出回路22と、フ
ィルタ強度係数を制御する係数制御部23、乗算器2
4、25、加算器26、1フレーム分の記憶容量を持
ち、1フレームの遅延回路として動作する画像メモリ2
7により構成される。
【0196】第1の発明に係る映像信号処理装置から出
力される低照度改善された映像信号S12は、動き検出
回路22と、乗算器24に入力される。動き検出回路2
2は、低照度改善された映像信号S12から各画素の動
きの変化量を算出する。
【0197】算出された動き情報は、係数制御部23に
出力される。係数制御部23には、映像信号処理装置内
の信号レベル検出3から出力されるフィルタ強度係数K
3も入力される。
【0198】係数制御部23は、映像信号処理装置内の
信号レベル検出3から得られるフィルタ強度係数K3を
基に、動き検出回路22から得られる動き情報に応じて
フィルタ強度係数K3をさらに0〜1の範囲内で変化さ
せ、フィルタ強度係数K4を生成する。
【0199】すなわち、動き検出回路22で検出された
動き情報がなしと判定された場合は、フィルタ強度係数
K3はそのままフィルタ強度係数K4とし、動き検出回
路22で検出された動き情報が有りと判定された場合
は、フィルタ強度係数K3を小さくした係数をフィルタ
強度係数K4とする。
【0200】係数制御部23で生成されたフィルタ強度
係数K4は、乗算器24には1−K4を、乗算器25に
はK4を出力する。
【0201】低照度改善された映像信号は、先ず乗算器
24にて1−K4が乗算し、映像信号S13を生成す
る。
【0202】ここで画像メモリ27は、1フレーム分の
記憶容量を持ち、1フレームの遅延回路として動作し、
画像メモリ27には1フレーム前に生成された出力映像
信号S14が記憶されており、1フレーム遅延された出
力映像信号S14を乗算器25に出力する。
【0203】1フレーム遅延された出力映像信号S14
は、乗算器25にてK4が乗算し、映像信号S15を生
成する。
【0204】乗算器24、乗算器25で生成された映像
信号S13,S15は加算器26に入力され、加算され
出力映像信号を生成する。
【0205】生成された出力映像信号は、画像メモリ2
7にも入力され、前述の1フレーム遅延された出力映像
信号の生成に用いられる。
【0206】このようなフレーム巡回型のノイズリダク
ション回路において、フィルタ強度係数K4は、フィル
タ強度係数K4が大きい値(1に近い値)にあるほど、
ノイズ成分の低減効果が高い。
【0207】上述のようにフレーム巡回型のノイズリダ
クション回路が動作することにより、時間軸方向に対す
る周波数特性が悪くなる時間フィルタが構成され、フレ
ーム相関の無いショット雑音を低減する。
【0208】フレーム巡回型のノイズリダクション回路
で動き検出回路により検出された動き情報を基にフィル
タ強度を変化させているのは、時間軸方向に対する周波
数特性が悪くなることでフレーム相関の無い動き画素に
対しても時間フィルタが適用されることにより生じる残
像やボケを低減するためであり、上述のように動き検出
回路で検出された動き情報が有りと判定された場合は、
フィルタ強度係数を小さくしたフィルタ強度係数を採用
することで、残像やボケを低減している。
【0209】図11を用いて第4の発明に係る映像信号
処理装置の実施例において信号レベル検出回路3から出
力される各係数について説明する。
【0210】図2と同様に従来の技術で説明した利得制
御係数K1’の係数曲線を併せて図示している。
【0211】先ず、GCA回路1の利得を制御するため
の利得制御係数K1であるが、照度が明るい場合から暗
い場合まで徐々に変化していったとき、ある程度の明る
さまではAGC回路のみで増幅した場合の利得制御係数
K1’の係数曲線と同様の変化をする。
【0212】ある程度の明るさとは、利得制御係数K1
がmaxで増幅可能な信号レベルの2倍の信号レベルに
なるときの明るさであり、その時の利得制御係数K1は
図11に示すとおりK1=const1となる。
【0213】このときからさらに照度が暗くなっても、
利得制御係数K1=const1を維持し、そのため信
号レベルが低くなっていく。
【0214】乗算器9に入力され加算された映像信号と
乗算を行う乗算係数K2については、第1の発明に係る
映像信号処理装置で説明した乗算係数K2の変化と同様
のため、説明を省略する。
【0215】次に、フレーム巡回型のノイズリダクショ
ン回路21の係数制御部23に入力されるフィルタ強度
制御係数K3について、照度が明るい場合から暗い場合
まで徐々に変化していったときのフィルタ強度制御係数
K3の変化について説明する。
【0216】ある程度の明るさまでは、フィルタ強度制
御係数K3はフィルタ強度1からフィルタ強度2まで一
定の増加率にて大きくなっていく。
【0217】ある程度の明るさとは、図11に示すとお
り利得制御係数K1=const1となるときであり、
第1の発明に係る映像信号処理装置の説明で用いられた
加算平均期間と等しい。
【0218】このときからさらに照度が暗くなった場
合、フィルタ強度制御係数K3は、信号レベル検出回路
3が検出する信号レベルがある一定値になるとき、フィ
ルタ強度制御係数K3はフィルタ強度2からフィルタ強
度3まで大きくなっていき、前記加算平均期間の増加率
よりさらに大きい増幅率にて大きくなっていく。
【0219】「信号レベル検出回路3が検出する信号レ
ベルがある一定値になるとき」というのは、図11から
も明らかなとおり、第1の発明に係る映像信号処理装置
の説明で用いられた利得制御係数K1’(AGC回路の
みで増幅した場合の利得制御係数)にて利得制御係数K
1’=maxとなるときであり、第1の発明に係る映像
信号処理装置の説明で用いられた可変期間と等しい。
【0220】このときからまたさらに照度が暗くなった
場合は、フィルタ強度制御係数K3はフィルタ強度3か
らフィルタ強度大まで大きくなっていき、前記加算平均
期間の増加率と同じ増幅率にて大きくなっていく。
【0221】この変化期間は、第1の発明に係る映像信
号処理装置の説明で用いられた加算期間と等しい。
【0222】上記に示したフィルタ強度制御係数K3の
変化においてこのような変化特性になっている理由を下
記に記す。
【0223】図11に示すフィルタ強度制御係数K3’
は、低照度改善部の加算平均期間、及び可変期間の加算
平均処理によるノイズ成分の低減効果がない場合のノイ
ズ特性、つまり第1の発明に係る映像信号処理装置のよ
うにフレーム加算処理による信号レベルの改善ではな
く、従来技術で示したAGC回路のみによる信号レベル
の改善を行った場合のノイズ特性に合わせたフィルタ強
度制御係数の変化特性であり、フィルタ強度制御係数K
3は、第1の発明に係る映像信号処理装置のようにフレ
ーム加算処理による信号レベルの改善効果分を差し引い
たフィルタ強度制御係数を適用しているためである。
【0224】よって、加算平均期間においては、第1の
発明に係る映像信号処理装置の動作と同様に、利得制御
係数K1の変化により、信号レベルは一定に保たれ、且
つ、加算器と乗算器によりフレーム間の加算平均処理が
行われることによりノイズ成分を低減する。
【0225】また、加算平均処理によりノイズ成分を低
減した分、ノイズリダクション回路のフィルタ強度を弱
くなるようにノイズリダクション回路が動作する。
【0226】可変期間においては、利得制御係数K1=
const1となり利得制御係数K1は一定であり増幅
率は変化しないため、照度が暗くなるにつれ信号レベル
は小さくなるが、ノイズ成分においても増幅されない。
【0227】乗算係数K2は0.5〜1の間で変化する
ことから、フレーム間の加算平均処理が行われることに
よりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの改善を行
う。
【0228】また、可変期間における加算平均処理によ
りノイズ成分を低減した分、ノイズリダクション回路の
フィルタ強度を弱くなるようにノイズリダクション回路
が動作する。
【0229】加算期間においては、フレーム間の加算処
理が行われることにより3倍の信号レベルの改善を行
い、ノイズリダクション回路のフィルタ強度がフィルタ
強度大になるようにノイズリダクション回路が動作す
る。これにより、ノイズリダクション回路のフィルタ強
度が自動制御される。
【0230】本発明の第5の発明に係る映像信号処理装
置の実施例の構成図を図12に示し、図12を用いて詳
細説明を以下に記述する。
【0231】また、前述と同じ構成になっている部分に
ついては、同じ番号を付し、その説明を省略する。
【0232】図12に示すように第4の発明に係る映像
信号処理装置の構成と異なる点は、第4の発明に係る映
像信号処理装置におけるフレーム加算処理のための画像
メモリ5と、ノイズリダクション回路の内部で有する画
像メモリ27の代わりに、2フレーム分の記憶容量を持
ち1フレームの遅延回路を並列動作する画像メモリ29
と、メモリI/F28により構成される点である。
【0233】メモリI/F28と画像メモリ29は、映
像信号処理装置のフレーム加算処理に必要な1フレーム
遅延した映像信号を生成するための遅延回路として、又
はノイズリダクション回路に用いられる1フレーム遅延
した映像信号を生成するための遅延回路として動作す
る。
【0234】メモリI/F28は、映像信号処理装置の
フレーム加算処理に必要な1フレーム遅延した映像信号
S2を生成するためのメモリ制御と、ノイズリダクショ
ンに用いられる1フレーム遅延した映像信号S14を生
成するためのメモリ制御を時分割で行う。
【0235】画像メモリ29は、メモリ領域e、メモリ
領域fの2つのメモリ領域に対し、メモリ制御される。
【0236】映像信号処理装置のフレーム加算処理に必
要な1フレーム遅延した映像信号S2を生成するための
遅延回路として動作する場合、メモリI/F28は、画
像メモリ29に記憶されている1フレーム遅延された映
像信号からA/D変換器2から出力される遅延されない
現在の映像信号S1の画素情報P1と同じ画素位置の画
素情報P2を読み出す。
【0237】さらにメモリI/F28は、映像信号処理
装置のA/D変換器2から出力される遅延されない現在
の映像信号S1の画素情報P1をメモリ領域eに書き込
む。
【0238】これにより画像メモリ29には、常に1フ
レームの遅延された映像信号が記憶されることになる。
【0239】ノイズリダクション回路に用いられる1フ
レーム遅延した映像信号S14を生成するための遅延回
路動作する場合、メモリI/F28は、画像メモリ29
に記憶されている出力映像信号を1フレーム遅延させた
映像信号から加算器26から出力される出力映像信号の
画素情報P6と同じ画素位置の画素情報P7を読み出
す。
【0240】さらにメモリI/F28は、ノイズリダク
ション回路の加算器26から出力される出力映像信号の
画素情報P6をメモリ領域fに書き込む。
【0241】これにより画像メモリ29には、常に1フ
レームの遅延された出力映像信号が記憶されることにな
る。
【0242】本発明の第6の発明に係る映像信号処理装
置の実施例の構成図を図13に示し、図13を用いて詳
細説明を以下に記述する。
【0243】図13に示すように第6の発明に係る映像
信号処理装置は、入力された映像信号を増幅するGCA
回路1と、デジタル映像信号に変換するA/D変換器2
と、現在の映像信号のレベル検出を行い利得制御係数K
1と乗算係数K2を生成する信号レベル検出回路3と、
利得制御係数K1をアナログ制御信号に変換するD/A
変換器4と、映像信号を画像サイズを1/nに縮小する
第1のスケーリング回路12と、通常の映像信号と画像
サイズを縮小した映像信号を切り換える第1の切り換え
回路13と、1フレーム分の記憶容量を持ち1フレーム
の遅延回路として動作したり、画素数比で1/nに縮小
した映像信号を(n−1)フレームの遅延回路として動
作するメモリI/F30、及び画像メモリ31と、1フ
レーム遅延された映像信号、或いは最大(n−1)フレ
ーム遅延された複数枚のフレームと遅延されない現在の
映像信号を加算する累積加算器16と、加算された映像
信号と乗算係数K2を乗算する乗算器9と、フレーム巡
回型のノイズリダクション回路21と、映像信号を画像
サイズを拡大する第2のスケーリング回路17と、通常
の映像信号と画像サイズを拡大した映像信号とノイズリ
ダクションされない映像信号を切り換える第3の切り換
え回路32により構成される。
【0244】フレーム巡回型のノイズリダクション回路
21は、第6の発明に係る映像信号処理装置で用いられ
たノイズリダクション回路と構成であり、説明を省略す
る。
【0245】画像メモリ31は、1フレーム分の記憶容
量を持ち、1フレームの遅延回路として動作したり、画
素数比で1/nに縮小した映像信号において(nー1)
フレームの遅延回路として動作したりする。メモリI/
Fは、遅延された映像信号を生成するためのメモリ制御
を行う。
【0246】切換回路13と切換回路32に示されるス
イッチが上側になっているとき、映像信号は第1のスケ
ーリング回路12とフレーム巡回型のノイズリダクショ
ン回路21と第2のスケーリング回路17を経由しない
ので、第1の発明に係る映像信号処理装置の動作と同様
に動作する。
【0247】その際、画像メモリ31は1フレームの遅
延回路として動作し、メモリI/Fは、1フレーム遅延
された映像信号を生成するためのメモリ制御を行う。
【0248】切換回路13と切換回路32に示されるス
イッチが下側になっているとき、映像信号は第1のスケ
ーリング回路12とフレーム巡回型のノイズリダクショ
ン回路21と第2のスケーリング回路17を経由する。
【0249】このとき第1のスケーリング回路12は、
映像信号を画像サイズを画素サイズで1/nに縮小する
ように動作し、1/nに縮小した映像信号S10を出力
する。
【0250】その際、画像メモリ31は1/nに縮小し
た映像信号S10において(n−1)フレームの遅延回
路として動作し、メモリI/Fは、1フレームから(n
−1)フレームまでの遅延された映像信号を生成するた
めのメモリ制御を時分割で行う。
【0251】本実施例において、n=4として以降の説
明を行う。
【0252】第3の発明に係る映像信号処理装置の場合
と同様に、n=4における第1のスケーリング回路12
は、画素数比で1/4の画像サイズに縮小するように動
作する。
【0253】これは、通常の映像信号の画像サイズが例
えば、水平画素数352画素、垂直画素数288画素と
した場合、水平画素数176画素、垂直画素数144画
素の画像サイズに縮小されることを意味する。
【0254】また、n=4における第2のスケーリング
回路17は、画素数比で4倍の画像サイズに拡大するよ
うに動作する。
【0255】これは、スケーリングされる前の映像信号
の画像サイズが例えば、水平画素数176画素、垂直画
素数144画素とした場合、水平画素数352画素、垂
直画素数288画素の画像サイズに拡大されることを意
味する。
【0256】n=4における画像メモリ31は、メモリ
領域a、メモリ領域b、メモリ領域cの3つのメモリ領
域に対し、メモリ制御される。
【0257】ここで画像メモリ31には、1/4に縮小
した映像信号で1フレーム前から3フレーム前までの遅
延された映像信号が記憶されており、メモリI/F30
は、切換回路13から出力される遅延されない現在の映
像信号S1の画素情報P1と同じ画素位置の画素情報
で、遅延された各映像信号に対応した画素情報P2、P
3、P4を読み出す。
【0258】さらにメモリI/F30は、切換回路13
から出力される遅延されない現在の映像信号S1の画素
情報P1を、メモリ領域a、メモリ領域b、メモリ領域
cの順番で書き込み、メモリ領域cまで書き込まれた後
は、再びメモリ領域a、メモリ領域b、メモリ領域cの
順番で書き込みが行われる。
【0259】これにより画像メモリ31には、常に1フ
レーム前から3フレーム前までの遅延された映像信号が
記憶されることになる。
【0260】切換回路13から出力される現在の映像信
号の画素情報P1と、メモリI/F30により画像メモ
リ31から読み出された遅延された各映像信号の画素情
報P2、P3、P4は、累積加算器16に入力される。
【0261】累積加算器16は、現在の映像信号の画素
情報P1と、遅延された各映像信号の画素情報P2、P
3、P4の全ての画素情報について加算されるように動
作する。
【0262】累積加算器16にて加算された映像信号S
11は、乗算器9に入力される。乗算器9には、信号レ
ベル検出回路3から出力される乗算係数K2が入力さ
れ、加算された映像信号と乗算係数K2が乗算され、低
照度改善された映像信号S12として出力される。
【0263】第6の発明に係る映像信号処理装置から出
力される低照度改善された映像信号S12は、フレーム
巡回型のノイズリダクション回路21の動き検出回路2
2と乗算器24、切換回路32に入力される。
【0264】動き検出回路22は、低照度改善された映
像信号S12から各画素の動きの変化量を算出する。算
出された動き情報は、係数制御部23に出力される。
【0265】係数制御部23には、映像信号処理装置内
の信号レベル検出3から出力されるフィルタ強度係数K
3も入力される。
【0266】係数制御部23は、映像信号処理装置内の
信号レベル検出3から得られるフィルタ強度係数K3を
基に、動き検出回路22から得られる動き情報に応じて
フィルタ強度係数K3をさらに0〜1の範囲内で変化さ
せ、フィルタ強度係数K4を生成する。
【0267】すなわち、動き検出回路22で検出された
動き情報がなしと判定された場合は、フィルタ強度係数
K3はそのままフィルタ強度係数K4とし、動き検出回
路22で検出された動き情報が有りと判定された場合
は、フィルタ強度係数K3を小さくした係数をフィルタ
強度係数K4とする。
【0268】係数制御部23で生成されたフィルタ強度
係数K4は、乗算器24には1−K4を、乗算器25に
はK4を出力する。
【0269】低照度改善された映像信号は、先ず乗算器
24にて1−K4が乗算し、映像信号S13を生成す
る。
【0270】ここで画像メモリ31のメモリ領域tに
は、1フレーム前に生成された出力映像信号が記憶され
ており、メモリI/F30は、映像信号処理装置から出
力される低照度改善された映像信号S12の画素情報と
同じ画素位置の画素情報P9を読み出す。
【0271】よってメモリI/F30は、1フレーム前
に生成された出力映像信号の画素情報P9を出力し、乗
算器25に出力する。
【0272】1フレーム遅延された出力映像信号S14
の画素情報P9は、乗算器25にてK4と乗算され、映
像信号S15を生成する。
【0273】乗算器24、乗算器25で生成された映像
信号S13,S15は加算器26に入力され、加算され
た出力映像信号を生成する。
【0274】生成された出力映像信号の画素情報P8
は、メモリI/F30にも出力され、画像メモリ31の
メモリ領域tに書き込まれることで、前述の1フレーム
遅延された出力映像信号の生成に用いられる。
【0275】図14を用いて第6の発明に係る映像信号
処理装置の実施例において信号レベル検出回路3から出
力される各係数について説明する。図2と同様に従来の
技術で説明した利得制御係数K1’の係数曲線を併せて
図示している。
【0276】先ず、GCA回路1の利得を制御するため
の利得制御係数K1であるが、照度が明るい場合から暗
い場合まで徐々に変化していったとき、ある程度の明る
さまではAGC回路のみで増幅した場合の利得制御係数
K1’の係数曲線と同様の変化をする。
【0277】ある程度の明るさとは、利得制御係数K1
がmaxで増幅可能な信号レベルの4倍の信号レベルに
なるときの明るさであり、その時の利得制御係数K1は
図9に示すとおりK1=const5となる。
【0278】このときからさらに照度が暗くなっても、
利得制御係数K1=const5を維持し、そのため信
号レベルが低くなっていく。
【0279】次に、乗算器9に入力され加算された映像
信号と乗算を行う乗算係数K2について、上述と同じよ
うに照度が明るい場合から暗い場合まで徐々に変化して
いったときの乗算係数K2の変化について説明する。
【0280】ある程度の明るさまでは乗算係数K2=
0.25の一定値となり変化しない。乗算係数K2=
0.25というのは、1/4のことであり、累積加算器
16と乗算器9により加算平均処理されることを意味
し、図2と同様にこの期間を加算平均期間と称する。
【0281】ある程度の明るさとは、図9に示すとおり
利得制御係数K1=const5となるときである。
【0282】このときからさらに照度が暗くなるにつれ
乗算係数K2は大きくなり、信号レベル検出回路3が検
出する信号レベルがある一定値になるとき乗算係数K2
が1となるように大きくなっていく。
【0283】「信号レベル検出回路3が検出する信号レ
ベルがある一定値になるとき」というのは、図14から
も明らかなとおり、AGC回路のみで増幅した場合の利
得制御係数K1’にて利得制御係数K1’=maxとな
るときである。
【0284】乗算係数K2は0.25〜1の間で可変す
ることから、図2と同様にこの期間を可変期間と称す
る。
【0285】このときからまたさらに照度が暗くなった
場合は、乗算係数K2=1の一定値となりこれ以上暗く
なっても乗算係数K2は変化しない。
【0286】乗算係数K2=1というのは、乗算器9で
は信号レベルは変化しないということであり、累積加算
器16により4フレーム間の加算処理のみがされること
を意味し、図2と同様にこの期間を加算期間と称する。
【0287】次に、フレーム巡回型のノイズリダクショ
ン回路21の係数制御部23に入力されるフィルタ強度
制御係数K3について、照度が明るい場合から暗い場合
まで徐々に変化していったときのフィルタ強度制御係数
K3の変化について説明する。
【0288】ある程度の明るさまでは、フィルタ強度制
御係数K3はフィルタ強度小からフィルタ強度4まで一
定の増加率にて大きくなっていく。
【0289】ある程度の明るさとは、図11に示すとお
りK1=const5となるときであり、第1の発明に
係る映像信号処理装置の説明で用いられた加算平均期間
と等しい。
【0290】このときからさらに照度が暗くなった場
合、フィルタ強度制御係数K3は、信号レベル検出回路
3が検出する信号レベルがある一定値になるとき、フィ
ルタ強度制御係数K3はフィルタ強度4からフィルタ強
度5まで大きくなっていき、前記加算平均期間の増加率
よりさらに大きい増幅率にて大きくなっていく。
【0291】「信号レベル検出回路3が検出する信号レ
ベルがある一定値になるとき」というのは、図11から
も明らかなとおり、第1の発明に係る映像信号処理装置
の説明で用いられた利得制御係数K1’(AGC回路の
みで増幅した場合の利得制御係数)にて利得制御係数K
1’=maxとなるときであり、第1の発明に係る映像
信号処理装置の説明で用いられた可変期間と等しい。
【0292】このときからまたさらに照度が暗くなった
場合は、フィルタ強度制御係数K3はフィルタ強度5か
らフィルタ強度大まで大きくなっていき、前記加算平均
期間の増加率と同じ増幅率にて大きくなっていく。
【0293】この変化期間は、第1の発明に係る映像信
号処理装置の説明で用いられた加算期間と等しい。
【0294】上記に示したフィルタ強度制御係数K3の
変化においてこのような変化特性になっている理由を下
記に記す。
【0295】図11に示すフィルタ強度制御係数K3’
は、低照度改善部の加算平均期間、及び可変期間の加算
平均処理によるノイズ成分の低減効果がない場合のノイ
ズ特性、つまり第1の発明に係る映像信号処理装置のよ
うにフレーム加算方式による信号レベルの改善ではな
く、従来技術で示したAGC回路のみによる信号レベル
の改善を行った場合のノイズ特性に合わせたフィルタ強
度制御係数の変化特性であり、フィルタ強度制御係数K
3は、第1の発明に係る映像信号処理装置のようにフレ
ーム加算方式による信号レベルの改善効果分を差し引い
たフィルタ強度制御係数を適用しているためである。
【0296】フレーム加算方式による信号レベルの改善
効果分を差し引く量は、第4の発明に係る映像信号処理
装置の2フレーム加算方式に比べ、本実施例である第6
の発明に係る映像信号処理装置の4フレーム加算方式の
方が信号レベルの改善効果が高いため、第4の発明に係
る映像信号処理装置の2フレーム加算方式時に差し引い
た量よりさらに大きい量を差し引くことができる。
【0297】よって、加算平均期間においては、第1の
発明に係る映像信号処理装置の動作と同様に、利得制御
係数K1の変化により、信号レベルは一定に保たれ、且
つ、加算器と乗算器によりフレーム間の加算平均処理が
行われることによりノイズ成分を低減する。
【0298】また、加算平均処理によりノイズ成分を低
減した分、ノイズリダクション回路のフィルタ強度をさ
らに弱くなるようにノイズリダクション回路が動作す
る。
【0299】可変期間においては、利得制御係数K1=
const5となり利得制御係数K1は一定であり増幅
率は変化しないため、照度が暗くなるにつれ信号レベル
は小さくなるが、ノイズ成分においても増幅されない。
【0300】乗算係数K2は0.25〜1の間で変化す
ることから、フレーム間の加算平均処理が行われること
によりノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの改善を行
う。
【0301】また、可変期間における加算平均処理によ
りノイズ成分を低減した分、ノイズリダクション回路の
フィルタ強度をさらに弱くなるようにノイズリダクショ
ン回路が動作する。
【0302】加算期間においては、フレーム間の加算処
理が行われることにより4倍の信号レベルの改善を行
い、ノイズリダクション回路のフィルタ強度がフィルタ
強度大になるようにノイズリダクション回路が動作す
る。これにより、ノイズリダクション回路のフィルタ強
度が自動制御される。
【0303】上記で説明した第2のスケーリング回路1
7、及び切換回路18は、第3の発明に係る映像信号処
理装置の場合と同様に、出力される映像信号の画像サイ
ズが入力される映像信号の画像サイズと同じでなければ
ならないときに必要な回路であり、第1のスケーリング
回路12でスケーリングされた画像サイズのままの映像
信号で良い場合は、第2のスケーリング回路17、及び
切換回路18は無くても良い。
【0304】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので,この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例が考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。
【0305】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、ある
程度明るい照度範囲においては、フレーム間の加算平均
処理が行われることによりノイズ成分を低減する。
【0306】また、多少暗い照度範囲においては、フレ
ーム間の加算平均処理が行われることによりノイズ成分
を低減しつつ、信号レベルの改善を行う。
【0307】さらに暗い照度範囲においては、フレーム
間の加算処理が行われることにより信号レベルの改善を
行う。
【0308】これにより低照度で撮像された映像信号レ
ベルを2倍改善し、且つ映像信号に発生するノイズ成分
が低減された良好な画質を得ることができる。
【0309】また、第2の発明によれば、ある程度明る
い照度範囲においては、ライン間とフレーム間の加算平
均処理が行われることによりノイズ成分を低減する。
【0310】また、多少暗い照度範囲においては、ライ
ン間とフレーム間の加算平均処理が行われることにより
ノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの改善を行う。
【0311】さらに暗い照度範囲においては、ライン間
とフレーム間の加算処理が行われることにより信号レベ
ルの改善を行う。
【0312】これにより低照度で撮像された映像信号レ
ベルを3倍改善し、且つ映像信号に発生するノイズ成分
がさらに低減された良好な画質を得ることができる。
【0313】また、第3の発明によれば、画素数比で1
/nに縮小した映像信号を生成することにより、ある程
度明るい照度範囲においては、(n+1)フレーム間の
加算平均処理が行われることによりノイズ成分を低減す
る。
【0314】また、多少暗い照度範囲においては、(n
+1)フレーム間の加算平均処理が行われることにより
ノイズ成分を低減しつつ、信号レベルの改善を行う。
【0315】さらに暗い照度範囲においては、(n+
1)フレーム間の加算処理が行われることにより信号レ
ベルの改善を行う。
【0316】これにより画像メモリを増やさずとも、低
照度で撮像された映像信号レベルを(n+1)倍改善
し、且つ映像信号に発生するノイズ成分がさらに低減さ
れた良好な画質を得ることができる。
【0317】また、第4の発明によれば、ある程度明る
い照度範囲においては、加算平均処理によりノイズ成分
を低減した分、ノイズリダクション回路のフィルタ強度
を弱くすることができ、フレーム相関の無い動き画素に
対しても時間フィルタが適用されることにより発生する
残像やボケを低減することが可能となる。
【0318】また、多少暗い照度範囲においては、検出
される信号レベルが小さくなるにつれ加算平均処理によ
りノイズ成分を低減する効果が低減した分、ノイズリダ
クション回路のフィルタ強度を徐々に強くすることがで
き、加算平均処理によりノイズ成分を低減する効果が悪
くなるのをノイズリダクション回路にて補うことが可能
となる。
【0319】さらに暗い照度範囲においては、ノイズリ
ダクション回路のフィルタ強度を最強にすることで、加
算処理では改善されないノイズ成分の低減効果をノイズ
リダクション回路にて補うことが可能となる。
【0320】これにより低照度で撮像された映像信号レ
ベルを2倍改善し、残像やボケを抑制し、且つ映像信号
に発生するノイズ成分が低照度においても低減された良
好な画質を得ることができる。
【0321】また、第8の発明に係る手段により、フレ
ーム加算とノイズリダクションに用いられる1フレーム
遅延した映像信号を生成するために必要な画像メモリが
1つのメモリ装置に集約できるため、部品点数の削減、
回路規模の低減が可能となる。
【0322】また、第9の発明に係る手段により、上記
に記した第5の発明に係る効果と同様の効果が得られ、
画素数比で1/nに縮小した映像信号を生成することに
より、ある程度明るい照度範囲においては、nフレーム
間の加算平均処理が行われることによりノイズ成分を低
減するとともに、nフレーム間の加算平均処理によりノ
イズ成分を低減した分、ノイズリダクション回路のフィ
ルタ強度をさらに弱くすることができ、フレーム相関の
無い動き画素に対しても時間フィルタが適用されること
により発生する残像やボケをさらに低減することが可能
となる。
【0323】また、多少暗い照度範囲においては、nフ
レーム間の加算平均処理が行われることによりノイズ成
分を低減しつつ、信号レベルの改善を行うとともに、検
出される信号レベルが小さくなるにつれnフレーム間の
加算平均処理によりノイズ成分を低減する効果が低減し
た分、ノイズリダクション回路のフィルタ強度を徐々に
強くすることができ、加算平均処理によりノイズ成分を
低減する効果が悪くなるのをノイズリダクション回路に
て補うことが可能となる。
【0324】さらに暗い照度範囲においては、nフレー
ム間の加算処理が行われることにより信号レベルの改善
を行うとともに、ノイズリダクション回路のフィルタ強
度を最強にすることで、加算処理では改善されないノイ
ズ成分の低減効果をノイズリダクション回路にて補うこ
とが可能となる。
【0325】これにより低照度で撮像された映像信号レ
ベルをn倍改善し、残像やボケをさらに抑制し、且つ映
像信号に発生するノイズ成分が低照度においても低減さ
れた良好な画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の発明に係る映像信号処理
装置の構成図を示す図である。
【図2】本発明における第1の発明に係る映像信号処理
装置に関し、照度に対し信号レベル検出回路3にて生成
される利得制御係数K1、乗算係数K2の変化特性を示
す図である。
【図3】本発明における第1の発明に係る映像信号処理
装置の別の実施例の構成図を示す図である。
【図4】本発明における第1の発明に係る映像信号処理
装置の別の実施例に関し、照度に対し信号レベル検出回
路3にて生成される利得制御係数K1、乗算係数K2の
変化特性を示す図である。
【図5】本発明における第2の発明に係る映像信号処理
装置の構成図を示す図である。
【図6】本発明における第2の発明に係る映像信号処理
装置に関し、照度に対し信号レベル検出回路3にて生成
される利得制御係数K1、乗算係数K2の変化特性を示
す図である。
【図7】本発明における第3の発明に係る映像信号処理
装置の構成図を示す図である。
【図8】本発明における第3の発明に係る映像信号処理
装置内の累積加算器16の詳細構成図を示す図である。
【図9】本発明における第3の発明に係る映像信号処理
装置に関し、照度に対し信号レベル検出回路3にて生成
される利得制御係数K1、乗算係数K2の変化特性を示
す図である。
【図10】本発明における第4の発明に係る映像信号処
理装置の構成図を示す図である。
【図11】本発明における第4の発明に係る映像信号処
理装置に関し、照度に対し信号レベル検出回路3にて生
成される利得制御係数K1、乗算係数K2、フィルタ強
度係数K3の変化特性を示す図である。
【図12】本発明における第5の発明に係る映像信号処
理装置の構成図を示す図である。
【図13】本発明における第6の発明に係る映像信号処
理装置の構成図を示す図である。
【図14】本発明における第6の発明に係る映像信号処
理装置に関し、照度に対し信号レベル検出回路3にて生
成される利得制御係数K1、乗算係数K2、フィルタ強
度係数K3の変化特性を示す図である。
【図15】従来技術に係る映像信号処理装置の構成図を
示す図である。
【図16】従来技術に係る映像信号処理装置に関し、照
度に対し信号レベル検出回路3にて生成される利得制御
係数K1’の変化特性を示す図である。
【図17】従来技術に係る映像信号処理装置の別の例の
構成図を示す図である。
【図18】従来技術に係る映像信号処理装置のさらに別
の例の構成図を示す図である。
【符号の説明】
1 GCA(Gain Control Amplif
ier)回路 2 A/D変換器 3 信号レベル検出回路 4 D/A変換器 5,7,14,27,29,31 画像メモリ 6,8,11,20,26 加算器 9,24,25 乗算器 10 ラインメモリ 12 第1のスケーリング回路 13,18,19,32 切換回路 15,28,30 メモリI/F 16 累積加算器 17 第2のスケーリング回路 21 フレーム巡回型ノイズリダクション回路 22 動き検出回路 23 係数制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された映像信号を増幅するGCA回
    路と、デジタル映像信号に変換するA/D変換器と、現
    在の映像信号のレベル検出を行い利得制御係数と乗算係
    数を生成する信号レベル検出回路と、利得制御係数をア
    ナログ制御信号に変換するD/A変換器と、少なくとも
    1フレーム分の記憶容量を持ち1フレームの遅延回路と
    して動作する画像メモリと、1フレーム遅延された映像
    信号、或いは最大nフレーム遅延された複数枚のフレー
    ムと遅延されない現在の映像信号を加算する少なくとも
    1つ以上の加算器と、加算された映像信号と乗算係数を
    乗算する乗算器を有することを特長とする映像信号処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の請求項に係る映像信号処理装
    置に加え、少なくとも1ライン分の記憶容量を持ち1ラ
    インの遅延回路として動作するラインメモリと、1ライ
    ン遅延された映像信号、或いは最大nライン遅延された
    複数ラインと遅延されない現在の映像信号を加算する少
    なくとも1つ以上の加算器を有することを特長とする映
    像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 入力された映像信号を増幅するGCA回
    路と、デジタル映像信号に変換するA/D変換器と、現
    在の映像信号のレベル検出を行い利得制御係数と乗算係
    数を生成する信号レベル検出回路と、利得制御係数をア
    ナログ制御信号に変換するD/A変換器と、映像信号を
    画像サイズを縮小・拡大する少なくとも1つ以上のスケ
    ーリング回路と、通常の映像信号と画像サイズを縮小・
    拡大した映像信号を切り換える少なくとも1つ以上の切
    り換え回路と、少なくとも1フレーム分の記憶容量を持
    ち1フレームの遅延回路として動作したり、画素数比で
    1/nに縮小した映像信号をnフレームの遅延回路とし
    て動作する画像メモリと、1フレーム遅延された映像信
    号、或いは最大nフレーム遅延された複数枚のフレーム
    と遅延されない現在の映像信号を加算する累積加算器
    と、加算された映像信号と乗算係数を乗算する乗算器を
    有することを特長とする映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 映像信号から動き画素を検出する動き検
    出回路、フィルタ強度係数を制御する係数制御部を持
    ち、動き情報の有無によりフィルタ強度係数を制御する
    ノイズリダクション回路を有することを特長とする請求
    項1乃至3記載の映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ強度係数を、画像の動きが
    検出された時にはフィルタ係数を通常より小さくする様
    に制御する係数制御部を持つ事を特徴とする請求項4記
    載の映像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ強度係数を、照度が暗い時
    に大きくする様に制御する係数制御部を持つ事を特徴と
    する請求項4または5記載の映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 ノイズリダクション回路としてフレーム
    巡回型ノイズリダクション回路を使用した事を特徴とす
    る請求項4乃至6記載の映像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項4乃至7に係る映像信号処理
    装置におけるフレーム加算用の画像メモリと、ノイズリ
    ダクション回路の内部で有する画像メモリの代わりに、
    少なくとも2フレーム分の記憶容量を持ち1フレームの
    遅延回路を並列動作する画像メモリと、メモリI/Fを
    有することを特長とする映像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項4乃至7に係る映像信号処理
    装置に加え、映像信号を画像サイズを縮小・拡大する少
    なくとも1つ以上のスケーリング回路と、通常の映像信
    号と画像サイズを縮小・拡大した映像信号を切り換える
    少なくとも1つ以上の切り換え回路を有することを特長
    とする映像信号処理装置。
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