JP2781936B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JP2781936B2
JP2781936B2 JP3249793A JP24979391A JP2781936B2 JP 2781936 B2 JP2781936 B2 JP 2781936B2 JP 3249793 A JP3249793 A JP 3249793A JP 24979391 A JP24979391 A JP 24979391A JP 2781936 B2 JP2781936 B2 JP 2781936B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は映像信号処理装置に関
し、特に低照度時の画質の劣化を防止する映像信号処理
装置に関する。
【0002】
【背景の技術】近年、一般家庭においてテレビドアホン
が広く普及している。テレビドアホンは屋内にハンドセ
ットを一体的に設けた親機を設け、屋外にはこの親機と
通信接続されるカメラなどの撮像装置を含む子機が設け
られる。このようなテレビドアホンでは、屋外の映像を
子機のカメラで撮影し、この撮影して得られた映像を屋
内の親機のモニタ画面に映し出すことことにより、屋内
にいる人が屋内にいながら屋外の状況や訪問者を確認す
ることができるという利点を有している。
【0003】上述したテレビドアホンの子機の設置場所
としては、住宅などの玄関先の壁面や門柱などがある。
このような設置場所は、設置するための空間の制約およ
び位置の制約があり、それらの制約はまちまちであるた
め、必ずしも来訪者が子機のカメラの正面に立つことが
ない場合も多い。そのため、子機の設置時には、カメラ
の取付け角度を予め調整したり、またカメラの撮像アン
グルをモータなどで駆動するようにして、このモータを
室内の親機側からリモートコントロールするようにす
る。さらには、カメラのレンズに広角レンズを取付け、
来訪者がカメラの視野から外れることが起こりにくいよ
うにするなどの対応がなされている。
【0004】また、夕方や夜間などの照明条件が極めて
悪い状況では、赤外線照明を行なうなどして、照明条件
の維持を図るように対応がなされていた。
【0005】上述したように、来訪者を常にカメラの視
野内に捉えるようにするために、カメラに広角レンズを
取付けた場合は、カメラの視野が広くなる反面、来訪者
が映っているエリアが小さくなる。この状態では、室内
にいる人は通常の画面では来訪者の確認が極めて困難と
なるので、撮像した画像のうち、来訪者が映っているエ
リアの画像のみを拡大して抽出し表示することでこの困
難性への対応がなされていた。
【0006】図4は、本発明の背景のテレビドアホンの
概略構成図である。図4においてテレビドアホンは、来
訪者を撮像し、その映像信号をモニタ部へ導出して遠隔
においても来訪者を識別できるように構成される。
【0007】図においてテレビドアホンは、広角レンズ
1、広角レンズ1を介して来訪者を撮像し映像信号AS
1を導出するカメラ2、映像信号AS1を入力し、応じ
てデジタル信号に変換してデジタル信号DS1を出力す
るA/D変換回路3、デジタル映像信号DS1を入力
し、外部から与えられる拡大要求信号S1および拡大領
域指定信号S2に基づいて信号DS1のうち拡大が所望
される領域に相当する信号を、デジタル映像信号DS2
にして導出する拡大領域抽出回路6、ラインメモリ8、
画像メモリ10、画素補間回路13、拡大要求信号S1
の入力に応じてその信号入力側を切換える切換回路1
4、およびD/A変換回路15を含む。
【0008】ラインメモリ8は画像メモリ10に関連し
て設けられ、画像メモリ10におけるカメラ2からの信
号の書込みタイミングと、次段に接続される画素補間回
路13への信号の読出しタイミングとのずれを緩衝する
ために設けられる一種のバッファメモリである。
【0009】画像メモリ10は、拡大領域抽出回路6が
能動化されることに応じて、そこにデータが読書きされ
るメモリであり、後述するように1/4フィールド分の
メモリ容量を有する。
【0010】画素補間回路13は、前段の画像メモリ1
0から読出されるデジタル映像信号を入力し、応じて隣
接する画素同士の輝度レベル(デジタル量)の平均レベ
ルで、この隣接する両画素間を補間するよう動作する回
路である。したがって、画素補間回路13により、メモ
リ10における1/4フィールド分の画像データは、1
フィールド分の画像データとなるように補間して出力さ
れる。
【0011】切換回路14は、外部から与えられる拡大
要求信号S1を入力し、信号S1に基づき撮像して得ら
れた画像の拡大が要求されている場合はその信号の入力
側が画素補間回路13側に切換えられ、信号S1が与え
られない期間はその信号入力側をA/D変換回路3側に
切換えるよう動作する。
【0012】D/A変換回路15は、前段の切換回路1
4から与えられるデジタル映像信号を入力し、応じてア
ナログ量に変換し画面表示可能な映像信号にして図示さ
れない親機側のモニタ部へ伝送する。
【0013】なお広角レンズ1は、前述したようにカメ
ラ2の視野角を強制的に大きくするために取付けられる
レンズであり、脱着可能なようにしてカメラ2の前面に
取付けられる。
【0014】今、広角レンズ1がカメラ2の前面に取付
けられた状態で、ユーザは所望する画像を指定して、そ
の画像の拡大表示を要求していると想定する。
【0015】まず、カメラ2の視野角を大きくとるため
に、ユーザは広角レンズ1をカメラ2の前面に取付け
て、カメラ2は撮像動作を開始する。
【0016】カメラ2により撮像して得られた被写体像
を含むアナログの映像信号AS1はA/D変換回路3に
与えられ、応じてデジタル信号であるデジタル映像信号
DS1に変換される。
【0017】次に、このデジタル映像信号DS1は切換
回路14および拡大領域抽出回路6に同時に与えられ
る。このとき、前述したようにユーザは拡大表示を要求
しているので、切換回路14は信号S1の入力に応じて
その入力側を画素補間回路13側に切換えている。ま
た、拡大領域抽出回路6は拡大要求信号S1の入力に応
じて拡大表示が要求されていることを判別するととも
に、拡大領域指定信号2を入力し、一画面の映像のう
ち、どの部分の画像が拡大要求されている領域かを認識
する。デジタル映像信号DS1は、拡大領域抽出回路6
において、拡大抽出すべき領域が抽出され、拡大領域の
デジタル映像信号DS2がラインメモリ8に与えられ、
ラインメモリ8を通過し画像メモリ10に書込まれてス
トアされる。なお、拡大領域抽出回路6の拡大領域抽出
の動作については後述する。
【0018】ここで、抽出されたデジタル映像信号DS
2を直接に画像メモリ10に入力せず、一旦ラインメモ
リ8に入力させるのは、カメラ2からの映像信号の入力
スピードに対して、画像メモリ10へのデータの書込み
スピードが低速(安価)なメモリを利用しているためで
あり、ラインメモリ8は一時的なタイミングバッファと
して用いられる。なお、ここではラインメモリ8と画像
メモリ10とを別々に備えるようにしたが、これを一体
的に備えるようにしてもよい。
【0019】上述したように、拡大抽出されたデジタル
映像信号DS2は拡大画像を作成するための画像メモリ
10にストアされる。画像メモリ10は全画像の1/4
(1/4フィールド)分をストアするために用いられる
ので、該テレビドアホン自体のメモリ容量の削減にもつ
ながっている。
【0020】画像メモリ10にストアされた1/4フィ
ールド分のデジタル映像信号DS2は、これを1フィー
ルド画面に拡大したときの画像の解像度低下を補うた
め、読出されたのち、次の画素補間回路13に入力さ
れ、応じて前述したように画素間を拡大するような処理
により1フィールドのデジタル映像信号に補間される。
このようにして画素補間回路13で1フィールド分の映
像信号になると、この映像信号は切換回路14を介して
D/A変換回路15に入力し、応じてアナログの映像信
号に変換され、通信線を介して親機側のモニタ部へ出力
されて拡大表示される。
【0021】図5(a)および(b)は、この発明の背
景を示す拡大領域抽出回路6による画像の移動と拡大と
を説明するための図である。
【0022】図6(a)ないし(d)は、この発明の背
景を示す拡大領域抽出回路6による画像拡大時における
映像信号と、走査信号および水平方向読出し開始信号の
タイミングとを説明するための図である。
【0023】次に、図4に示された拡大領域抽出回路6
の拡大領域抽出の動作について説明する。
【0024】拡大領域抽出回路6は、デジタル映像信号
DS1を入力するとともに、拡大要求信号S1ならびに
拡大領域指定信号S2を外部から入力する。これによ
り、図示されないモニタ画面の所望の部分を、ユーザの
図示されないボタン操作により与えられる信号S1およ
び信号S2に基づきモニタ画面中央部に移動させ、かつ
面積比4倍に拡大させて映し出すことができるように構
成される。
【0025】たとえば、図5(a)のようにモニタ画面
の左上に来訪者が片寄って映っていたならば、室内にい
る撮影者は来訪者像をモニタ画面の中央部に映し出すよ
うに、設定ボタンを操作し拡大要求信号S1を出力する
とともに、画像の拡大部分を指定するためにボタン操作
して拡大領域指定信号S2を出力する。このとき、モニ
タ画面は、図5(a)のように設定された左上の画面か
ら右下方向に移動して、4倍に拡大されてモニタ画面中
央部に表示されることになる。このとき、デジタル映像
信号DS1の抽出は以下のように行なわれる。
【0026】なお、図5(b)に示されるように、モニ
タ画面に映される画像は2次元の画素の配列を有し、こ
の画素配列は(0,0)〜(m−1、n−1)の大きさ
を備えていると想定する。
【0027】画面が映し出されながら、たとえば来訪者
が移動し、図5(a)のように画面の左上に片寄って映
し出されたら、撮影者は来訪者像をモニタ画面の中央部
に拡大して映し出すように、ボタン操作などして、まず
拡大要求信号S1を出力する。このとき、左上の来訪者
像を中央に移動させるために、撮影者はさらにボタン操
作をして拡大領域を指定するための拡大領域指定信号S
2を出力する。これらの信号S1およびS2は、拡大領
域抽出回路6に与えられる。
【0028】拡大領域抽出回路6において、拡大領域指
定信号S2は、この場合、同一モニタ画面の4等分され
た部分画面うちの左上の画面部分を図5(a)のように
移動と拡大(面積比4倍)により画面中央部に映し出さ
せるように作用する。つまり、図5(b)に示されるよ
うに、2次元画素配列を有するモニタ画面のデジタル映
像信号DS1の(0,0)〜(m/2−1、n/2−
1)の画素データのみが抽出されることになる。
【0029】上述したような1フィールド画面の中か
ら、ユーザが所望するエリアの画像データを抽出する方
法は、以下のように行なわれる。拡大領域抽出回路6
は、映像信号AS1に含まれる同期信号を入力し、応じ
て図6(a)のブランキング領域BL有効領域MUおよ
び拡大時メモリ領域MZを区分している。回路6はブラ
ンキング領域BLおよび有効領域MUのうち拡大時メモ
リ領域MZにのみ所望されるエリアの画像データの抽出
動作を行なうように作用する。
【0030】前述したように、図6(a)のモニタ画面
の左上部分を画面中央部で拡大表示しようとする場合、
図6(b)に示されるように水平走査線1本分の映像信
号AS1について、図6(c)に示されるような、水平
同期信号HDが抽出されて、与えられる。回路6は、信
号S1およびS2ならびに水平同期信号HDを含む同期
信号の入力に応答して、図6(a)の拡大時メモリ領域
MZに該当する画像データが、有効領域MU全体に拡大
されるように、図6(d)に示されるように抽出を開始
するための水平方向抽出開始信号HSが拡大時メモリ領
域MZのタイミングを指定するように出力する。このと
き、図示されないが垂直方向抽出開始信号も同様にして
拡大時メモリ領域MZを指定するように出力される。
【0031】上述のようにして拡大領域抽出回路6は、
ユーザが所望する拡大抽出すべき領域を入力画像データ
から抽出し、これをデジタル映像信号DS2にして次段
のラインメモリ8に出力する。
【0032】上述したテレビドアホンは、その設置場所
および設置位置に関係なく、来訪者を常にモニタ画面に
映し出すことができるように、広角レンズを用いて画像
入力し、入力画像をユーザの所望する領域で拡大抽出す
ることで、来訪者が小さくなりその確認が困難になるの
を防ぐことができる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】図7(a)および
(b)は、カメラのレンズの違いによる視野と距離の一
般的な関係を説明するための図である。
【0034】上述したこの発明の背景となるテレビドア
ホンにおいては、夕方あるいは夜間などの屋外の照明条
件が極めて劣悪な場合、一般的に赤外線を用いた照明が
採用される。このような赤外線を用いた照明が採用され
た場合、同じ赤外線照明光を用いても、広角レンズを使
用している場合と、使用していない場合とでは、対象物
の表面における明るさ(照度)が異なる。これを図7
(a)および(b)を参照して説明する。
【0035】図7(a)はカメラに標準レンズを装着し
た場合の視野と距離の関係を説明するための図であり、
図7(b)は、カメラに広角レンズを装着した場合の視
野と距離の関係を説明するための図である。
【0036】図7(a)および(b)に示されるよう
に、壁面に取付けられた照明用の光源Oから距離L離れ
た場所を想定すると、図7(a)の標準レンズが使用さ
れる場合の光源Oからの距離OAおよびOBと図7
(b)の広角レンズを使用している場合の光源Oからの
距離OCおよびODを比較すると、OA<OCおよびO
B<ODであるので、図7(b)のように広角レンズが
使用される場合は、テレビドアホンのカメラが取付けら
れる壁面から距離L離れた位置にある対象物表面の明る
さ(照度)が暗く(低く)なる。そこで、対象物の明る
さが暗くなった割合に対して、撮像して得られる入力画
像の信号レベルを増幅するなどの方法がとられる。しか
しこの増幅処理においては、低照度時に発生するランダ
ムノイズ(カメラ特有の、撮像素子における出力信号レ
ベルのばらつき)が目立ってしまい、極めて画質が劣化
するという問題がある。したがって、この低照度時に発
生するランダムノイズにより、画質が極めて劣化すると
いう問題を解消して、常に同じ画像品質を得ようとすれ
ば、まず単純に、図7(b)の広角レンズが使用される
場合は、図7(a)の標準レンズが使用される場合より
も、照明光源Oの数を増やすなどの対応策をとる必要が
あった。
【0037】しかし、広角レンズが使用されるがため
に、照明光源を増設するという方法は、該テレビドアホ
ン自体のコスト高を招き、また消費電力を増加させるな
ど、根本的な問題解決策とはならなかった。
【0038】それゆえに、この発明の目的は、撮像して
得られる画像の所望される部分を抽出し、拡大表示する
とき、使用されている光学レンズの種類によらず低照度
時に発生するランダムノイズを照明光源を増設すること
なく低減させて、常に良好な画質を得ることのできる映
像信号処理装置を提供することである。
【0039】
【課題を解決するための手段】この発明に係る映像信号
処理装置は、撮像して得られる映像信号を入力し、応じ
て画素ごとのデジタル信号に変換する変換手段と、撮像
して得られる映像信号を入力し、応じて信号レベルが低
照度レベルであることを検出する検出手段と、抽出手段
と、縮小手段と、与えらるデジタル信号を画素ごとに逐
次記憶することができる記憶手段と、与えられるデジタ
ル信号を逐次入力し、応じて画素を補間しながら1画面
に拡大出力する補間出力手段と、制御手段と、さらに平
均化手段とを備えて構成される。
【0040】抽出手段は、拡大モード時、変換手段が出
力するデジタル信号を入力し、応じて1画面の所望部分
のデジタル信号を抽出し、縮小手段は非拡大モード時、
1画面を縮小しながら導出するよう構成される。
【0041】制御手段は、抽出手段または縮小手段が出
力するデジタル信号を画素ごとに記憶手段に逐次書込み
ながら読出して、補間出力手段に導出制御するよう構成
される。
【0042】平均化手段は、検出手段の検出に応じて、
制御手段を不能化し、記憶手段に直前に記憶されたデジ
タル信号と抽出手段または縮小手段が出力するデジタル
信号を入力して平均化し、この平均化信号を記憶手段に
記憶させるとともに、補間出力手段にあたえて、画像を
平均化するよう構成される。
【0043】
【作用】この発明に係る映像信号処理装置は、入力画像
を拡大抽出する回路の一部を低照度時に能動化される平
均化手段に兼用して、画像を平均化することにより低照
度時に発生する映像信号のランダムノイズを低減させる
ようにしている。言換えれば、平均化手段は、検出手段
による低照度検出時に、まず制御手段を不能化して、記
憶手段を含む信号導出経路を画像を平均化する、言い換
えればノイズ削減のための信号導出経路に切換える。そ
の後、記憶手段に直前に記憶されたデジタル信号と抽出
手段または縮小手段が出力するデジタル信号とを入力し
て平均化し、この平均化信号を記憶手段に記憶させると
ともに、補間出力手段に与えるので、補間出力手段から
は、入力画像と前回平均化された画像とから得られた平
均化画像が1画面にして拡大出力される。したがって、
低照度時には、拡大モードおよび非拡大モードのいかん
にかかわらず、常にランダムノイズが低減された良好な
画質を得ることができる。
【0044】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。
【0045】図1は、この発明の一実施例によるテレビ
ドアホンの概略構成図である。図示されるテレビドアホ
ンは、撮像して得られた映像信号をモニタに映し出すよ
うに信号処理しながら、モニタ画面の所望される部分を
ユーザの外部操作により与えられる拡大要求信号S1お
よび拡大領域指定信号S2に基づきモニタ画面中央部に
移動させ、かつ面積比4倍に拡大して映し出すことがで
きるように構成される。そして、このテレビドアホンは
撮像時の照度が低い場合に、低照度時に発生するランダ
ムノイズを低減させるように動作して、低照度時の照明
を増やすことなく、また特別に照明用の回路増やすこと
なく、画質の劣化を防止するように構成される。
【0046】なお、本実施例ではテレビドアホンを例示
しているが、これはテレビドアホンに限定されず、撮像
して得られる映像信号を処理する映像信号処理装置全般
に適用可能である。
【0047】図示されるテレビドアホンは、来訪者を撮
像し、応じて映像信号AS1を出力するカメラ2、カメ
ラ2の前面に取付けられる広角レンズ1、信号AS1を
入力し、応じて画素ごとにデジタル信号に変換しデジタ
ル映像信号DS1を出力するA/D変換回路3および信
号AS1を入力し、その信号レベルを検出し、検出結果
に応じて現在の撮像条件が低照度であるか否かの検出結
果を示す低照度検出信号S0を導出する信号レベル検出
回路4を含む。
【0048】また、このテレビドアホンは、1/4倍領
域抽出回路5、拡大領域抽出回路6、切換回路7、9、
12および14、ラインメモリ8、画像メモリ10、平
均化回路11、画素補間回路13、D/A変換回路15
およびAGC(自動利得調整)回路16を含む。
【0049】A/D変換回路3は、与えられる映像信号
AS1を所定のサンプリングパルスに同期して各画素ご
とに標本化し、デジタル映像信号DS1を出力する。
【0050】1/4倍領域抽出回路5は、与えられるデ
ジタル映像信号DS1を入力し、信号DS1に含まれる
画素ごとのデジタルデータをシーケンスに1画素ごとに
間引いて出力するよう動作する。これにより、与えられ
るデジタル映像信号DS1はそのデータ量が4分の1倍
に縮小されたデジタル映像信号DS3にして導出され
る。この1/4倍領域抽出回路5の領域抽出動作につい
てさらに説明する。
【0051】図2(a)および(b)は、前掲図1に示
された1/4倍領域抽出回路5の画像を抽出する動作を
説明するための図である。
【0052】1/4倍領域抽出回路5は、与えられるデ
ジタル映像信号DS1を入力画像として取込む。この入
力画像は図2(a)に示されるように2次元の画素配列
からなる。回路5は図2(a)の入力画像のX方向およ
びY方向のそれぞれについてシーケンスに1画素ごとに
取込みならが、図2(b)に示されるようにX方向およ
びY方向にシーケンスに1画素ごとに間引いて読出すよ
うに処理し、デジタル映像信号DS3を導出する。この
信号DS3は回路5における抽出画像である。図2
(a)および(b)に示されるように、回路5が抽出動
作を行なえば、図2(a)の太枠で囲まれる16画素の
領域は、図2(b)で示される太枠の4画素の領域に縮
小されて抽出される。したがって、1/4倍領域抽出回
路5はデジタル映像信号DS1を4分の1倍の信号量に
変換してデジタル映像信号DS3として導出するように
動作するので、この回路5を通過する1フィールドの画
面は、4分の1フィールドの画面に縮小されることにな
る。
【0053】拡大領域抽出回路6は、前掲図5および図
6において説明したように、ユーザの外部操作に応じて
与えられる拡大要求信号S1および拡大領域指定信号S
2に基づいて、与えられるデジタル映像信号DS1の拡
大が所望される領域を抽出してデジタル映像信号DS2
を導出するよう動作する。この拡大領域抽出回路6の詳
細な説明は前掲図5および図6において説明したので、
ここでは省略する。
【0054】切換回路7、9、12および14は、低照
度検出信号S0および拡大要求信号S1を入力し、応じ
てその信号入力側を選択的に切換える回路である。
【0055】信号レベル検出回路4が低照度検出信号S
0を出力すると、切換回路9および12はその入力側を
平均化回路出力側に切換え、切換回路14は画素補間回
路13側にその入力を切換える。
【0056】また、ユーザの外部操作により拡大要求信
号S1が入力されると、切換回路7はその入力側をデジ
タル映像信号DS2側に切換え、切換回路14は低照度
検出信号S0出力時と同様にその入力側を画素補間回路
13側に切換える。
【0057】上述のように、撮像時の低照度を検出する
信号レベル検出回路4が出力する低照度検出信号S0の
入力に応じて、切換回路のそれぞれがスイッチング的に
その信号入力側が切換えられ、応じて該テレビドアホン
において低照度時の画質改善回路が動作可能状態とな
る。
【0058】画像メモリ10はカメラ2が撮像して得ら
れたデジタル映像信号DS1が、領域抽出回路5または
6を介して導出されたデジタル映像信号DS2およびD
S3を一時的にストアするために設けられるメモリ回路
であり、その大きさは1/4フィールド分の画像データ
をストアするだけのメモリ容量があれば十分である。
【0059】ラインメモリ8は、画像メモリ10に関連
して設けられ、メモリ10のカメラ2からの信号の書込
みタイミングと、メモリ10からのデータの読出しタイ
ミングとのずれを緩衝するために設けられるバッファメ
モリであり、1H(1水平走査期間)遅延メモリとして
機能する。
【0060】画素補間回路13は、与えられるデジタル
映像信号を画素ごとに入力し、応じて隣接する画素同士
の輝度レベルの平均レベルで、この隣接する画素間を補
間するようにして、画像の解像度を補うような補間処理
をした後、1フィールドの画面に拡大して切換回路14
に導出している。
【0061】D/A変換回路15は、与えられるデジタ
ル映像信号を再びアナログ信号に変換して、出力する。
【0062】AGC回路16は、D/A変換回路15に
おいてアナログ信号に変換された映像信号を入力し、そ
の信号レベルが所定レベル以下にあるとき増幅して一
方、所定レベル以上にあるとき信号を減衰するようにし
て、与えられる映像信号のゲイン調整を自動的に図るよ
うにして利得調整された映像信号AS2を図示されない
親機側のモニタ部へ導出する。
【0063】次に平均化回路11における動作について
説明する。図3は、前掲図1に示された平均化回路11
の動作を説明するための図である。
【0064】この平均化回路11の動作により、該テレ
ビドアホンの撮像条件が低照度である場合に発生するラ
ンダムノイズを効果的に低減することが可能となる。
【0065】図3において、平均化回路11は、画像メ
モリ10の出力信号とラインメモリ8の出力信号とを入
力し、応じて平均化した後、この平均化信号を切換回路
12および9へ導出する。このとき回路9を介して平均
化信号は、画像メモリ10へ再びストアされる。そし
て、画像メモリ10から読出された直前の平均化信号と
ラインメモリ8から読出された信号が再び平均化処理さ
れ、処理された信号も再び画像メモリ10へストアされ
る。
【0066】このように平均化回路11は、図3の回路
ブロックに示されるように、ラインメモリ8を経由して
与えられるカメラ2撮像による入力画像と1フレーム前
の入力画像(正確には、直前に平均化されて、画像メモ
リ10に一旦ストアされた画像)を平均化する働きをし
ている。言換えれば、平均化回路11は、瞬時的に見る
とラインメモリ8および画像メモリ10から読出される
1画素のそれぞれのデータを入力し応じて相加平均をと
り、この平均値を1画素のデジタルデータにして出力す
る。長期的に見れば、この平均化回路11は今回の入力
画像と1フレーム前の入力画像(直前に平均化処理され
てメモリ10にストアされた画像)を平均化するよう動
作している。したがって、この平均化回路11の動作に
より、低照度時に特に顕著となるランダムノイズが時間
的に平均化され、これにより出力される画像データに含
まれるランダムノイズを効果的に低減することができ
る。
【0067】次に、図1に示されるテレビドアホンの動
作について、通常使用時(低照度でなくかつ拡大モード
ではない)、拡大モード時、および低照度時の3つの状
態についてそれぞれその動作を説明する。
【0068】なお、広角レンズ1はカメラ2の前面に取
付けられた状態にあると想定するが、広角レンズ1が取
付けられていなくても同様に動作する。
【0069】通常使用時には、カメラ2は広角レンズ1
を介して被写体を撮像し、映像信号AS1を導出する。
この映像信号AS1は信号レベル検出回路4に与えられ
るとともに、A/D変換回路3に与えられて、応じてデ
ジタル映像信号DS1が導出される。
【0070】信号レベル検出回路4は、映像信号AS1
を入力し、応じてその信号レベルを検出し低照度状態で
はないことを判別するので、低照度検出信号S0は出力
されない。
【0071】デジタル映像信号DS1は切換回路14に
与えられるとともに、1/4倍領域抽出回路5ならびに
拡大領域抽出回路6にも同時に与えられる。このとき、
低照度検出信号S0、拡大要求信号S1は導出されてい
ないので、デジタル映像信号DS1のみが切換回路14
を通過してD/A変換回路15に与えられる。このと
き、デジタル映像信号DS3は切換回路7ないし画素補
間回路13にて処理されるが、その結果信号は切換回路
14がデジタル映像信号DS1入力側に切換えられてい
ることから、D/A変換回路15に与えられることはな
い。
【0072】D/A変換回路15は、与えられるデジタ
ル映像信号DS1をアナログ量の映像信号に変換し、出
力信号レベルを一定に保つためにAGC回路16を介し
て映像信号AS2にして外部に出力する。このとき、A
GC回路16は、照明条件が悪いときなどの映像信号レ
ベルが適切でない場合にのみ回路動作するので、通常使
用時は、AGC回路16は特に動作せず、回路15にお
いて変換されたアナログ量の映像信号はそのままモニタ
部側へ出力されることになる。
【0073】次に拡大モード時について説明する。拡大
モード時、ユーザは外部操作することにより、拡大要求
信号S1を入力するとともに、1画面上の所望する拡大
領域を指定するために拡大領域指定信号S2を入力す
る。まず、ユーザにより拡大モードが指定され、撮像条
件が低照度でない場合を説明する。
【0074】前述と同様にして得られるデジタル映像信
号DS1は1/4倍領域抽出回路5、拡大領域抽出回路
6ならびに切換回路14に同時に与えられる。このと
き、拡大要求信号S1が入力されるので、切換回路14
は、その信号入力側を画素補間回路13側に切換える。
したがって、デジタル映像信号DS1が切換回路14を
経由してモニタ部側へ導出されることはない。
【0075】切換回路7は信号S1が入力されるので、
その信号入力側は信号DS2入力側に切換えられる。
【0076】撮像して得られたデジタル映像信号DS1
は拡大領域抽出回路6において、前述した図5および図
6に示される動作により拡大領域指定信号S2により指
定される領域が抽出されて、デジタル映像信号DS2に
して切換回路7に与えられる。切換回路7は与えられる
デジタル映像信号DS2をラインメモリ8に導出する。
ラインメモリ8は与えられるデジタル映像信号DS2を
切換回路9および平均化回路11に同時に与える。
【0077】切換回路9は低照度検出信号S0が与えら
れないので、その信号入力側をラインメモリ8側に切換
える。同様にして切換回路12は低照度検出信号S0が
与えられないので、その信号入力側を画像メモリ10側
に切換える。したがって、このとき低照度検出信号S0
が導出されていないので、ラインメモリ8、切換回路
9、画像メモリ10および平均化回路11を含んで構成
される、前述した入力画像と1フレーム前の入力画像の
平均化を行なうための回路は成立せず、ラインメモリ8
を経由して出力されるデジタル映像信号DS2は切換回
路9を経由して画像メモリ10に蓄えられた後、逐次読
出されながら切換回路12を経由し画素補間回路13に
与えられる。
【0078】画素補間回路13では、与えられる4分1
フィールド分のデジタル映像信号DS2を画素補間処理
して画像の解像度低下を補いながら1フィールド画面に
拡大し、切換回路14を経由しD/A変換回路15に与
える。
【0079】D/A変換回路15は、ユーザが拡大領域
指定信号S2で指定した領域を、図5(b)に示される
ように1フィールドの画面に拡大されたデジタル映像信
号を、アナログ信号に変換してAGC回路16に与え
る。AGC回路16は、照明条件が悪いときなどの入力
画像信号レベルが適切でない場合にのみ回路動作するの
で、この場合は特に回路動作は行なわれず、そのまま映
像信号AS2にしてモニタ部側へ導出される。
【0080】次に、拡大モード時において、照明条件が
低照度である場合を想定して説明する。
【0081】カメラ2が広角レンズ1を介して撮像し得
られた映像信号AS1は信号レベル検出回路4において
レベル検出され、応じて低照度であることの低照度検出
信号S0が導出される。一方、A/D変換回路3は、映
像信号AS1を入力し、応じてデジタル映像信号DS1
を導出する。このとき、低照度検出信号S0は切換回路
9、12および14に与えられ、応じてそれら回路の信
号入力側を切換えるように作用する。切換回路7は信号
S1入力により、その信号入力側をデジタル映像信号D
S2入力側に切換える。切換回路9はその信号入力側を
平均化回路11出力側に切換えている。切換回路12は
その信号入力側を平均化回路11出力側に切換える。切
換回路14はその信号入力側を画素補間回路13側に切
換える。
【0082】デジタル映像信号DS1は拡大領域抽出回
路6を介して前述と同様にしてユーザが所望する領域が
抽出されたデジタル映像信号DS2にして切換回路7を
経由しラインメモリ8に与えられる。
【0083】ラインメモリ8から出力されるデジタル映
像信号DS2は切換回路9および平均化回路11に同時
に与えられるが、切換回路9はその信号入力側が平均化
回路11出力側に切換えられているので、以降切換回路
9を経由してデジタル映像信号DS2が画像メモリ10
に与えられることはない。
【0084】平均化回路11は、前掲図3に示されるよ
うにラインメモリ8および画像メモリ10の出力する画
素信号を逐次入力し、応じてこれら両画素について相加
平均をとったデジタルデータを切換回路9を経由して再
び画像メモリ10にストアする。このような閉ループの
繰り返しにより、平均化回路11は入力画像と1フレー
ム前の入力画像(前回平均化した画像)を平均化するよ
う動作する。このようにして平均化されたデジタル映像
信号は切換回路12を経由して画素補間回路13に与え
られる。このように平均化回路11を含んで構成される
画像平均のための回路により、照明が低照度である場合
に顕著に見受けられるランダムノイズが時間的に平均化
され、モニタ部へ出力される画像のランダムノイズを低
減してその画質の改善を図ることが可能となる。
【0085】画素補間回路13では、前述したように、
4分の1フィールドの画素データを補間しながら1フィ
ールドの拡大画像にして切換回路14を経由してD/A
変換回路15に与える。
【0086】D/A変換回路15は、与えられる1フィ
ールドの拡大画像のデジタル信号を再びアナログ信号に
変換し、AGC回路16を経由して映像信号AS2にし
てモニタ部側へ出力する。このとき、画像補間回路13
は、拡大領域抽出回路6において入力画像を1/4フィ
ールドに縮小したときの解像度低下による量子化ノイズ
を減らすように作用する。また、平均化回路11を含む
画像平均化回路により低照度時に発生するランダムノイ
ズが時間的に平均化されて低減されるので、AGC回路
16ではS/N比がさらに向上した画質を得ることがで
きる映像信号AS2を導出することが可能となる。
【0087】次に、ユーザにより拡大モードが指定され
ず、撮像条件が低照度である場合について説明する。
【0088】低照度にあるとき信号レベル検出回路4は
撮像して得られる映像信号AS1に基づいて低照度検出
信号S0を導出する。このとき、ユーザにより拡大モー
ドの指定はされていないので、拡大要求信号S1ならび
に拡大領域指定信号S2は導出されていない。
【0089】信号S1が入力されないので切換回路7は
その信号入力側をデジタル映像信号DS3側に切換え
る。同様にして切換回路9および12は信号S0入力に
より、その信号入力側を平均化回路11出力側に切換え
て切換回路14はその信号入力側を画素補間回路13側
に切換える。
【0090】デジタル映像信号DS1は1/4倍領域抽
出回路5ならびに拡大領域抽出回路6に同時に与えられ
る。このとき、切換回路7が回路5側にその入力を切換
えられているので、1/4倍領域抽出回路5が導出する
デジタル映像信号DS3が切換回路7を経由してライン
メモリ8に導出される。
【0091】1/4倍領域抽出回路5は、与えられる映
像信号DS1について前掲図2に示されるように画素の
間引き処理により1/4倍の領域に縮小したデジタル映
像信号DS3を出力する。デジタル映像信号DS3は切
換回路7を経由しラインメモリ8に与えられ、平均化回
路11に入力する。
【0092】平均化回路11はラインメモリ8、切換回
路9、画像メモリ10を含んで画像平均化のための回路
を構成し、前述と同様にして入力画像と1フレーム前の
入力画像を平均化するよう動作する。この回路動作によ
り低照度時に発生するランダムノイズが時間的に平均化
され、平均化回路11から出力されるデジタル映像信号
のランダムノイズが低減される。
【0093】平均化回路11を介して導出されたランダ
ムノイズが低減されたデジタル映像信号は切換回路12
を経由して画素補間回路13において1フィールド分の
拡大画像となるように補間処理される。ここで回路5に
おいて画像を縮小したときの解像度低下における量子化
ノイズが削減される。
【0094】画素補間回路13において1フィールドの
拡大画像となったデジタル映像信号は切換回路14を経
由しD/A変換回路15においてアナログ信号に変換さ
れてAGC回路16に与えられる。AGC回路16は、
得られるアナログの映像信号についてさらなる利得調整
をして、既に平均化回路において低照度時のノイズが低
減された映像について、さらにS/N比が向上するよう
に信号処理する。
【0095】このようにして得られた低照度時のランダ
ムノイズが低減され、かつ量子化ノイズが低減されて極
めてS/N比が良好な映像信号AS2が図示されない親
機側のモニタ部へ出力される。
【0096】以上のように、ユーザが所望する画像の領
域を拡大するために拡大領域抽出回路6が1/4フィー
ルド分の画像を抽出するので、画像メモリ10の容量は
それに準じて1/4フィールド分だけ用意される。この
とき、低照度時のランダムノイズを削減するために照明
用光源を増やすことなくかつ特別に照明用回路を増やす
ことなく既設の回路を利用するために1/4倍領域抽出
回路5が設けられる。この回路5は得られる1フィール
ド分の画面を4分の1フィールドに縮小するように作用
するので、画像メモリ10をそのまま利用することがで
きる。また、1/4倍領域抽出回路5は、撮像条件が低
照度である場合に動作するので、画像を4分の1倍に縮
小したことによる解像度低下の影響は少ない。すなわ
ち、低照度時は、ただでさえ解像度が低いので、1/4
フィールドメモリを用いて1/4倍の画面に縮小して
も、解像度低下の影響は少ない(目立たない)。
【0097】以上のように図1に示されるテレビドアホ
ンにおいて、広角レンズ1を用いて撮影した画像をモニ
タ表示し、その所望する一部分を拡大して出力するため
に準備される拡大処理のための回路の一部を、低照度時
のランダムノイズ低減のための回路に兼用することがで
きるので、該テレビドアホンにおいては低照度において
もノイズが低減されたS/N比が良好な画質を得ること
が可能となる。
【0098】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、平均化
手段は、検出手段による低照度検出時に、制御手段を不
能化して記憶手段を含む信号導出経路を画像を平均化す
るための信号導出経路に切換えた後、補間出力手段を介
して入力画像と前回平均化した画像の平均化画像を拡大
出力して、画像を時間的に平均化しながら出力するの
で、常にランダムノイズが低減された良好な画質を得る
ことができるという効果がある。
【0099】また、このノイズ低減のための平均化手段
は、入力画像を拡大抽出する回路の一部を兼用して構成
されているので、従来の回路を大きく増やすことなく、
特別に照明用回路を設けることなく低照度時のランダム
ノイズ低減ができるのでコスト低下を図れるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるテレビドアホンの概
略構成図である。
【図2】(a)および(b)は、図1に示された1/4
倍領域抽出回路の画像を抽出する動作を説明するための
図である。
【図3】図1に示された平均化回路の動作を説明するた
めの図である。
【図4】この発明の背景を示すテレビドアホンの概略構
成図である。
【図5】(a)および(b)は、この発明の背景を示す
画像の移動と拡大とを説明するための図である。
【図6】(a)ないし(d)は、この発明の背景を示す
画像拡大時における映像信号と、走査信号および水平方
向読出し開始信号のタイミングを説明するための図であ
る。
【図7】(a)および(b)は、カメラのレンズの違い
による視野と距離の一般的な関係を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
4 信号レベル検出回路 5 1/4倍領域抽出回路 6 拡大領域抽出回路 10 画像メモリ 11 平均化回路 13 画素補間回路 16 AGC回路 AS1およびAS2 映像信号 DS1、DS2およびDS3 デジタル映像信号 S0 低照度検出信号 S1 拡大要求信号 S2 拡大領域指定信号 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像して得られる映像信号を入力し、応
    じて画素ごとのデジタル信号に変換する変換手段と、 前記映像信号を入力し、応じて信号レベルが低照度レベ
    ルであることを検出する検出手段と、 拡大モード時、前記変換手段が出力する前記デジタル信
    号を入力し、応じて一画面の所望部分のデジタル信号を
    抽出する抽出手段と、 非拡大モード時、前記変換手段が出力する前記デジタル
    信号を入力し、応じて前記一画面を縮小しながら導出す
    る縮小手段と、 与えられるデジタル信号を画素ごとに逐次記憶すること
    ができる記憶手段と、 与えられるデジタル信号を逐次入力し、応じて画素を補
    間しながら前記一画面に拡大出力する補間出力手段と、 前記抽出手段または前記縮小手段が出力する前記デジタ
    ル信号を画素ごとに前記記憶手段に逐次書込みながら読
    出して、前記補間出力手段に導出するよう制御する制御
    手段と、 前記検出手段の検出に応じて、前記制御手段を不能化
    し、前記記憶手段に直前に記憶された前記デジタル信号
    と前記抽出手段または前記縮小手段が出力する前記デジ
    タル信号を入力して平均化し、前記平均化信号を前記記
    憶手段に記憶させるとともに、前記補間手段に与えて、
    画像を平均化する平均化手段を備えた、映像信号処理装
    置。
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