JP2000114474A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000114474A
JP2000114474A JP11221427A JP22142799A JP2000114474A JP 2000114474 A JP2000114474 A JP 2000114474A JP 11221427 A JP11221427 A JP 11221427A JP 22142799 A JP22142799 A JP 22142799A JP 2000114474 A JP2000114474 A JP 2000114474A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的特性や信頼性等に優れたスタック型D
RAMのキャパシタを得る。 【解決手段】 MISトランジスタのソース又はドレイ
ンの一方にプラグを介して接続された下部電極76と、
下部電極上に形成されたキャパシタ絶縁膜77と、キャ
パシタ絶縁膜上に形成された上部電極78とからなる電
荷保持用のキャパシタを有する半導体装置であって、下
部電極76は、プラグ73が埋め込まれた穴内に埋め込
まれプラグに対して自己整合的に形成された第1の構成
部と、第1の構成部上及び第1の構成部の外側の領域上
に形成され断面の面積が第1の構成部の断面の面積より
も広い第2の構成部とからなり、第1の構成部及び第2
の構成部は連続膜によって一体に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法、特にスタック型DRAMのキャパシタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高集積化に伴
い、最小加工寸法の微細化及びメモリセルの縮小化が進
んでいる。そのため、メモリセルにおけるキャパシタ面
積は、非常に小さくなってきている。メモリセル面積が
小さくなると、キャパシタ容量(蓄積容量;Cs)も小
さくなる。しかしながら、キャパシタ容量は、センス感
度、ソフトエラー及び回路ノイズ等の点から、一定以上
の値が必要である。
【0003】キャパシタ容量を大きくする方法として
は、以下の二つの方法が検討されている。第1の方法
は、キャパシタを3次元的に形成することにより、キャ
パシタの表面積をできるだけ大きくする方法である。第
2の方法は、キャパシタ絶縁膜に誘電率の高い絶縁膜
(いわゆる、high ε膜)を用いる方法である。
【0004】しかしながら、0.15ミクロン以下のデ
ザインルールの世代以降(1GビットDRAM世代以
降)になると、複雑な3次元形状をした蓄積ノード電極
(SN電極)の加工は次第に難しくなってくる。したが
って、キャパシタ容量を大きくする方法として、キャパ
シタ絶縁膜に誘電率の高い絶縁膜を用いる方法が非常に
重要になってくる。
【0005】誘電率の高い絶縁膜として、代表的なもの
には、(Ba、Sr)TiO3 (以下、BSTと略す)
膜がある。BST膜を用いる場合、SN電極として、酸
化物が金属導電性を示すRu膜(RuO2 膜は導電
性)、或いはRuO2 膜/Ru膜の積層膜を用いる検討
が行われている(1995年 IEDM Techni
cal Digest、S.Yamamichi等、
p.119−p.122)。以下、このような構成を有
するスタック型DRAMのキャパシタについて、図44
を参照して簡単に説明する。
【0006】まず、P型Si基板101上に素子分離領
域102を形成する。その後、ゲート絶縁膜103a、
ゲート電極(ポリSi膜103b及びWSi膜103
c)、SiN膜104、ソース/ドレイン拡散層10
5、SiN膜106及び層間絶縁膜108を形成する。
【0007】次に、SN電極コンタクト領域及びビット
線コンタクト領域に、それぞれポリSi膜107a及び
107bを埋め込む。その後、層間絶縁膜109及び1
11を形成し、ビット線110及びSNコンタクトを形
成する。
【0008】次に、TiSix 膜113、TiN膜11
4、Ru膜115及びRuO2 膜116を積層する。こ
れらの積層膜を、通常のリソグラフィー法とRIE法を
用いてパターニングし、SN電極を形成する。その後、
BST膜などの高誘電率絶縁膜117を成膜し、さらに
上部電極118(例えば、TiN膜/Al膜の積層膜)
を形成する。
【0009】しかしながら、上記従来の製造方法によっ
てSN電極を形成する場合、以下に示すような問題があ
る。
【0010】SN電極を通常のリソグラフィー法とRI
E法を用いて形成することにより、SN電極の上部コー
ナーが直角(場合によっては鋭角)となる。そのため、
上部コーナーでの電界集中によってキャパシタ絶縁膜の
リーク電流が増大する。また、SN電極をRIE法でパ
ターン形成するため、レジストの側面の荒れがSN電極
の側面に増幅転写される。そのため、SN電極の側面荒
れによってキャパシタ絶縁膜のリーク電流が増大する。
【0011】また、SN電極をリソグラフィー法によっ
て形成するため、SN電極の位置ずれが生じやすい。そ
のため、キャパシタ絶縁膜を成膜する際に、プラグの一
部が露出しているおそれがある。したがって、キャパシ
タ絶縁膜となるBST膜を成膜する際に、メタルプラグ
が酸化されるおそれがある。メタルプラグが酸化される
と、SN電極とプラグとの電気的接続が悪くなる、酸化
による体積膨張によってプラグ膜が剥がれやすくなる、
といった問題が生じる。このような問題に対して、プラ
グ表面にバリアメタル層を形成するといった提案もなさ
れているが、バリアメタル材の耐酸化性が不十分であ
る、バリアメタル層を形成するための製造工程が増加す
る、といった問題がある。
【0012】また、SN電極をプラグ及び絶縁膜上に形
成する場合、プラグに対しては良好な電気的接続を得る
ことができ、且つ絶縁膜に対しては良好な密着性を得る
ことができるようなSN電極材料を用いることが好まし
い。しかしながら、これらの要求を両立させるようなS
N電極を形成することは容易ではない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のス
タック型DRAMのキャパシタでは、SN電極の構造や
製造方法に起因するいくつかの問題があり、キャパシタ
の電気的特性や信頼性等の点で必ずしも満足できるもの
が得られていなかった。
【0014】本発明は上記従来の課題に対してなされた
ものであり、電気的特性や信頼性等に優れたキャパシタ
を有する半導体装置及びその製造方法を提供することを
目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、MISトラン
ジスタのソース又はドレインの一方に接続された下部電
極と、前記下部電極の上面及び側面上に形成されたキャ
パシタ絶縁膜と、前記キャパシタ絶縁膜上に形成された
上部電極とからなる電荷保持用のキャパシタを有する半
導体装置であって、前記下部電極の側面は上方から下方
に向かって徐々に広がるように形成されており、前記下
部電極の底部近傍の側面は前記キャパシタ絶縁膜とは異
なる絶縁膜に接していることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、下部電極(ストレージノ
ード電極に対応)の側面が上方から下方に向かって徐々
に広がるように形成されているため、下部電極の上部コ
ーナーが鈍角となっている。したがって、上部コーナー
での電界集中を緩和することができ、キャパシタ絶縁膜
のリーク電流を低減することができる。また、キャパシ
タ絶縁膜の被覆性(カバレッジ)を向上させることがで
きるため、キャパシタ絶縁膜の薄膜化を促進させること
ができ、キャパシタの容量を増大させることができる。
また、キャパシタの上部電極(プレート電極に対応)の
膜厚の均一性を向上させることができるため、安定した
キャパシタを構成することができる。さらに、下部電極
の側面積を増大させることができるので、これによって
もキャパシタ容量を増大させることができる。
【0017】また、本発明では、下部電極の底部近傍の
側面がキャパシタ絶縁膜とは異なる絶縁膜に接してい
る。下部電極の側面が上方から下方に向かって徐々に広
がるように形成されている場合、下部電極の下部コーナ
ーが鋭角になり、電界が集中するおそれがある。本発明
では、この部分に絶縁膜が接しているため、電界集中に
よるキャパシタ絶縁膜のリーク電流を抑えることができ
る。
【0018】このように、本発明によれば、キャパシタ
のリーク電流を低減できるとともにキャパシタ容量を増
大させることができる。したがって、信頼性及び特性に
優れたスタック型DRAMを得ることができる。
【0019】本発明に係る半導体装置の製造方法は、M
ISトランジスタが形成された下地上に絶縁膜を形成す
る工程と、前記絶縁膜の一部を除去して側面が上方から
下方に向かって徐々に広がった穴を形成する工程と、前
記穴内に、MISトランジスタのソース又はドレインの
一方に接続され、キャパシタの下部電極となる導電膜を
埋め込む工程と、前記絶縁膜を除去して前記導電膜の側
面の少なくとも一部を露出させる工程と、前記導電膜の
上面及び露出した側面上にキャパシタ絶縁膜を形成する
工程と、前記キャパシタ絶縁膜上にキャパシタの上部電
極を形成する工程とからなることを特徴とする。
【0020】本発明によれば、絶縁膜に形成した穴内に
導電膜を埋め込んで下部電極を形成するため、下部電極
の側面を平滑に形成することが可能である。したがっ
て、下部電極の側面荒れによってキャパシタ絶縁膜のリ
ーク電流が増大することを抑制することができる。
【0021】前記発明において、前記絶縁膜の一部を除
去して側面が上方から下方に向かって徐々に広がった穴
を形成する工程は、例えば、前記絶縁膜の一部を除去し
て側面が上方から下方に向かって徐々に広がった第1の
穴を形成する工程と、前記第1の穴が形成された前記絶
縁膜をエッチングすることにより前記第1の穴を拡大し
た第2の穴を形成する工程とからなる。
【0022】このように、第1の穴を拡大した第2の穴
内に下部電極を形成することにより、下部電極の寸法を
リソグラフィで決まる寸法よりも大きくすることができ
る。したがって、下部電極の表面積を増大させることが
でき、キャパシタ容量を増大させることが可能となる。
【0023】本発明は、MISトランジスタのソース又
はドレインの一方に接続された下部電極と、前記下部電
極の上面及び側面上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、
前記キャパシタ絶縁膜上に形成された上部電極とからな
る電荷保持用のキャパシタを有する半導体装置であっ
て、前記下部電極の底部近傍の側面は凹んでおり、この
凹んだ部分は前記キャパシタ絶縁膜とは異なる絶縁膜に
接していることを特徴とする。
【0024】本発明によれば、下部電極の底部近傍の側
面の凹んだ部分に、外側から絶縁膜が食い込んだように
なっている。したがって、下部電極の底面全体が平坦面
上に形成されている場合に比べて、下部電極の下地との
密着性を向上させることができる。したがって、信頼性
の高いスタック型DRAMを構成することが可能とな
る。
【0025】前記発明において、前記下部電極の前記凹
んだ部分よりも上側の側面は、上方から下方に向かって
徐々に広がるように形成されていてもよい。
【0026】このような構成をとることにより、キャパ
シタのリーク電流を低減できるとともにキャパシタ容量
を増大させることができる。したがって、信頼性及び特
性に優れたスタック型DRAMを得ることができる。
【0027】本発明に係る半導体装置の製造方法は、M
ISトランジスタが形成された下地上に第1の絶縁膜を
形成し、前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する
工程と、前記第1及び第2の絶縁膜の一部を除去して第
1の穴を形成する工程と、前記第1の絶縁膜に対して前
記第2の絶縁膜を選択的にエッチングすることにより前
記第1の穴の上側の部分を拡大した第2の穴を形成する
工程と、前記第2の穴内に、前記MISトランジスタの
ソース又はドレインの一方に接続され、キャパシタの下
部電極となる導電膜を埋め込む工程と、前記第2の絶縁
膜を除去して前記導電膜の側面の少なくとも一部を露出
させる工程と、前記導電膜の上面及び露出した側面上に
キャパシタ絶縁膜を形成する工程と、前記キャパシタ絶
縁膜上にキャパシタの上部電極を形成する工程とからな
ることを特徴とする。
【0028】本発明によれば、絶縁膜に形成した穴内に
導電膜を埋め込んで下部電極を形成するため、下部電極
の側面荒れによってキャパシタ絶縁膜のリーク電流が増
大することを抑制することができる。また、第1の穴を
拡大した第2の穴内に下部電極を形成するので、下部電
極の寸法をリソグラフィで決まる寸法よりも大きくする
ことができる。したがって、下部電極の表面積を増大さ
せることができ、キャパシタ容量を増大させることが可
能となる。
【0029】本発明は、MISトランジスタのソース又
はドレインの一方にプラグを介して接続された下部電極
と、前記下部電極上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、
前記キャパシタ絶縁膜上に形成された上部電極とからな
る電荷保持用のキャパシタを有する半導体装置であっ
て、前記下部電極と前記プラグとの間に、チタンナイト
ライド(TiN)膜、チタンアルミナイトライド(Ti
AlN)膜、チタンシリコンナイトライド(TiSi
N)膜、タンタルシリコンナイトライド(TaSiN)
膜、ルテニウム(Ru)膜、イリジウム(Ir)膜、ル
テニウム膜とルテニウム酸化膜との積層膜(ルテニウム
膜上にルテニウム酸化膜が形成されていることが好まし
い)、イリジウム膜とイリジウム酸化膜との積層膜(イ
リジウム膜上にイリジウム酸化膜が形成されていること
が好ましい)、及びこれらの膜(チタンナイトライド
膜、チタンアルミナイトライド膜、チタンシリコンナイ
トライド膜、タンタルシリコンナイトライド膜、ルテニ
ウム膜、イリジウム膜、ルテニウム膜とルテニウム酸化
膜との積層膜、イリジウム膜とイリジウム酸化膜との積
層膜)の任意の組み合わせからなる積層膜のなかから選
択されたいずれかの導電膜が、前記プラグに対して自己
整合的に形成されていることを特徴とする。
【0030】本発明では、耐酸化性に優れたチタンアル
ミナイトライド等の導電膜が、下部電極とプラグとの間
に、プラグに対して自己整合的に形成されている。した
がって、キャパシタ絶縁膜を成膜する際に、プラグの露
出部分が酸化されることを防止できる。したがって、信
頼性に優れたスタック型DRAMを構成することができ
る。
【0031】本発明は、MISトランジスタのソース又
はドレインの一方にプラグを介して接続された下部電極
と、前記下部電極上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、
前記キャパシタ絶縁膜上に形成された上部電極とからな
る電荷保持用のキャパシタを有する半導体装置であっ
て、前記下部電極と前記プラグとの間に、前記プラグを
窒化した導電膜が、前記プラグに対して自己整合的に形
成されていることを特徴とする。
【0032】本発明でも、前述した発明と同様、キャパ
シタ絶縁膜を成膜する際に、プラグの露出部分が酸化さ
れることを防止できる。また、プラグを窒化した導電膜
を用いるので、該導電膜を形成するためのリソグラフィ
工程等が必要なく、製造工程の簡単化をはかることがで
きる。
【0033】本発明は、MISトランジスタのソース又
はドレインの一方にプラグを介して接続された下部電極
と、前記下部電極上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、
前記キャパシタ絶縁膜上に形成された上部電極とからな
る電荷保持用のキャパシタを有する半導体装置であっ
て、前記下部電極は、前記プラグ上に該プラグに対して
自己整合的に形成された第1の導電部と、前記第1の導
電部の側面或いは側面及び上面に形成された第2の導電
部とからなることを特徴とする。
【0034】本発明では、プラグに対して自己整合的に
第1の導電部が形成されている。したがって、下部電極
とプラグとの電気的接続を確実にとることができる。ま
た、キャパシタ絶縁膜を成膜する際に、プラグの露出部
分が酸化されることを防止することができる。
【0035】本発明に係る半導体装置の製造方法は、M
ISトランジスタが形成された下地上に穴を有する絶縁
膜を形成する工程と、前記穴内に、前記MISトランジ
スタのソース又はドレインの一方に接続されるプラグ
を、該プラグの上面が前記穴の途中の高さに位置するよ
うに形成する工程と、前記穴内の前記プラグ上に第1の
導電膜を形成する工程と、前記絶縁膜の一部を除去して
前記第1の導電膜の側面の少なくとも一部を露出させる
工程と、前記第1の導電膜の露出した側面或いは露出し
た側面及び上面に第2の導電膜を形成する工程と、前記
第1及び第2の導電膜によって構成されるキャパシタの
下部電極上にキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、前記
キャパシタ絶縁膜上にキャパシタの上部電極を形成する
工程とからなることを特徴とする。
【0036】本発明は、MISトランジスタのソース又
はドレインの一方にプラグを介して接続された下部電極
と、前記下部電極上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、
前記キャパシタ絶縁膜上に形成された上部電極とからな
る電荷保持用のキャパシタを有する半導体装置であっ
て、前記下部電極は、前記プラグが埋め込まれた穴内に
埋め込まれ前記プラグに対して自己整合的に形成された
第1の構成部と、前記第1の構成部上及び第1の構成部
の外側の領域上に形成され断面の面積が前記第1の構成
部の断面の面積よりも広い第2の構成部とからなり、前
記第1の構成部及び第2の構成部は連続膜によって一体
に形成されていることを特徴とする。
【0037】本発明によれば、下部電極の第1の構成部
がプラグに対して自己整合的に形成されている。したが
って、下部電極とプラグとの電気的接続を確実にとるこ
とができる。また、キャパシタ絶縁膜を成膜する際に、
プラグの露出部分が酸化されることを防止することがで
きる。また、下部電極の第1の構成部及び第2の構成部
が、連続膜によって一体に形成されているため、下部電
極の下地との密着性を向上させることができる。よっ
て、信頼性や特性に優れたスタック型DRAMを得るこ
とができる。
【0038】前記発明において、前記下部電極の第2の
構成部の底部近傍の側面は、前記キャパシタ絶縁膜とは
異なる絶縁膜に接していてもよい。
【0039】前記発明において、前記下部電極の第2の
構成部は、側面が上方から下方に向かって徐々に狭まる
ように形成されている、或いは、側面が上方から下方に
向かって徐々に広がるように形成されていてもよい。
【0040】本発明に係る半導体装置の製造方法は、M
ISトランジスタが形成された下地上に第1の穴を有す
る第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の穴内に、
前記MISトランジスタのソース又はドレインの一方に
接続されるプラグを、該プラグの上面が前記第1の穴の
途中の高さに位置するように形成する工程と、前記第1
の穴に対応する領域上及び第1の穴の外側の領域上に第
2の穴を有する第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第
1の穴内の前記プラグ上及び前記第2の穴内に導電膜を
埋め込む工程と、前記第2の絶縁膜を除去して前記導電
膜の側面の少なくとも一部を露出させる工程と、前記導
電膜によって構成されるキャパシタの下部電極上にキャ
パシタ絶縁膜を形成する工程と、前記キャパシタ絶縁膜
上にキャパシタの上部電極を形成する工程とからなるこ
とを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0042】(実施形態1)図1〜図11は、本発明の
第1の実施形態に係るスタック型DARMの製造工程を
順を追って示した工程図である。これら各図において、
(a)はメモリセル部の平面図、(b)は周辺回路部の
平面図、(c)は(a)のA−A’断面図、(d)は
(a)のB−B’断面図、(e)は(b)のC−C’断
面図に対応している。
【0043】本実施形態のスタック型DRAMは、スト
レージノード電極(SN電極)の構造以外は、基本的に
は従来のスタック型DRAMと同様の構造である。従来
のスタック型DRAMと異なる点は、絶縁膜に形成され
た溝に導電膜を埋め込んでSN電極を形成し、かつSN
電極の側面が順テーパーになっていることである。
【0044】ここでは、メモリセル部及び周辺回路部の
MOSトランジスタにNチャネルMOSトランジスタを
用いた場合について説明するが、PチャネルMOSトラ
ンジスタを用いた場合も同様である。
【0045】まず、図1に示すように、不純物濃度が5
×1015cm-3程度、(100)面のP型シリコン基板
1(或いは、N型シリコン基板)を用意する。続いて、
Nチャネルトランジスタ領域にはPウエルを、Pチャネ
ルトランジスタ領域にはNウエルを形成する(図示せ
ず)。続いて、RIE(Reactive Ion Etching)法を用
いてシリコン基板1に溝を堀る。この溝内に絶縁膜を埋
め込むことにより、STI(Shallow Trench Isolatio
n)領域2(トレンチ深さ約0.2μm程度)を形成す
る。
【0046】次に、トランジスタのゲート絶縁膜3とし
て、厚さ60nm程度のシリコン酸化膜を形成する。こ
のゲート絶縁膜3上に、ゲート電極4となる導電膜を形
成する。この導電膜は、メモリセル部ではワード線4と
なる。本例では、ゲート電極4の構造は、抵抗を小さく
するために、ポリサイド構造(例えば、ポリSi膜4a
とWSi2 膜4bの多層膜からなる積層構造、ポリSi
膜4aとWSi2 膜4bの膜厚はそれぞれ50nm程
度)としている。なお、ゲート電極構造としては、ポリ
Si膜のみの構造、或いはポリSi膜とW膜からなる積
層構造を用いてもよい。
【0047】ゲート電極4の加工は次のようにして行
う。まず、ゲート電極となる導電膜上にゲートキャップ
膜5としてシリコン窒化膜(Si3 4 膜)を形成す
る。このゲートキャップ膜5は、後の工程において、ゲ
ート電極に対するエッチングストッパーとなるものであ
る。その後、ゲートキャップ膜5上にレジストパターン
(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマスク
としてゲートキャップ膜5を加工する。さらに、加工さ
れたゲートキャップ膜5をマスクとしてゲート電極4の
加工を行う。
【0048】次に、RTO(Rapid Thermal Oxidatio
n)法により、1050℃の酸素雰囲気で、100秒程
度の急速熱酸化を行ない、いわゆる後酸化膜(図示せ
ず)を形成する。この工程は、ゲート電極4と不純物拡
散層6(後の工程で形成される)との間の耐圧を向上さ
せるために行うものである。次に、ソース/ドレインと
なるn- 不純物拡散層6を、レジストパターン(図示せ
ず)及びゲート電極4をマスクとして、イオン注入法に
より形成する。
【0049】次に、ストッパー膜として、シリコン窒化
膜7(例えば20nm程度の膜厚)を、LP−CVD法
により全面に堆積する。その後、層間絶縁膜8としてB
PSG膜を、CVD法により約500nmの厚さで全面
に堆積する。その後、CMP(Chemical Mechanical Po
lish)法により、層間絶縁膜8を研磨して平坦化を行
う。このとき、ゲートキャップ膜5上の層間絶縁膜8の
膜厚が100nm程度になるようにする。このCMP工
程により、基板のほぼ全面が平坦化される。
【0050】なお、ソース/ドレインとして、n- 拡散
層6の他にn+ 拡散層を、以下のようにして形成しても
よい。n- 拡散層6を形成した後、全面にシリコン窒化
膜(例えば20nm程度の膜厚)を、LP−CVD法に
より堆積する。続いて、RIE法によってゲート電極の
側壁部に、シリコン窒化膜からなる側壁膜を形成する。
続いて、レジストマスク、側壁膜及びゲート電極をマス
クにしてシリコン基板1にイオン注入を行い、n+ ソー
ス/ドレイン拡散層を形成する。その後、ストッパー膜
として、全面にシリコン窒化膜(例えば20nm程度の
膜厚)をLP−CVD法により堆積する。
【0051】次に、図2に示すように、層間絶縁膜8上
にレジスト9を形成する。このレジスト9をマスクにし
てエッチングを行い、不純物拡散層6とビット線及びS
N電極とを接続するためのコンタクトホール10を形成
する。
【0052】このコンタクトホールのエッチングでは、
層間絶縁膜8に用いたBPSG膜とストッパー膜7とな
るシリコン窒化膜との間で、エッチングレートが10程
度以上になるような、高選択比RIE法を用いる(BP
SG膜のエッチング速度がシリコン窒化膜に比べて10
倍以上速くなるようにする)。このようなエッチング方
法を用いることにより、ゲート電極4と後の工程でコン
タクトホール10に埋め込まれるn+ 型ポリSi膜との
間のショートを防ぐことができる。また、ゲート電極4
上のストッパー膜7と矩形パターンが形成されたレジス
ト膜9を用いることにより、ホールパターンを矩形にす
ることができるため、コンタクトホール面積を大きくす
ることができる。
【0053】次に、図3に示すように、リン(P+ )或
いは砒素(As+ )を不純物としてドーピングしたn+
型ポリSi膜を、LP−CVD法により全面に堆積す
る。続いて、CMP法或いはエッチバック法により、コ
ンタクトホールにのみn+ 型ポリSi膜を残し、ポリS
iプラグ11を形成する。このポリSiプラグ11は、
ソース/ドレイン拡散層と電気的に接続され、SNコン
タクト12及びBLコンタクト13となる。
【0054】次に、図4に示すように、層間絶縁膜14
としてBPSG膜を、300nm程度の厚さで、CVD
法により全面に堆積する。続いて、CMP時のエッチン
グストッパーとして、TEOS酸化膜(層間絶縁膜1
5)を、100nm程度、CVD法により堆積する。
【0055】次に、層間絶縁膜14及び15に、通常の
リソグラフィ法とRIE法を用いて、コンタクトホール
及び溝を形成する。このコンタクトホール及び溝に導電
材料を埋め込むことにより、ビット線コンタクト16及
びビット線(BL)17が形成される。このビット線コ
ンタクト16及びビット線17より、ポリSiプラグ1
1とビット線17が電気的に接続される。このビット線
コンタクト16及びビット線17の形成には、いわゆる
デュアル・ダマシン(dual damascene)工程を用いる。
【0056】例えば、W膜/TiN膜/Ti膜からなる
積層膜をライン状の溝(深さ350nm程度)に埋め込
み、溝中に埋め込んだW膜等を100nm程度エッチン
グする。続いて、全面にSiN膜を厚さ300nm程度
堆積する。さらに、CMP法或いはCDE(Chemical D
ry Etching)法により、ビット線17となるW膜等上に
のみSiN膜18を選択的に埋め込む。このとき、周辺
回路部のコンタクト領域にも、コンタクトホールと溝を
予め形成しておく。このようにすると、ビット線コンタ
クトとビット線をデュアル・ダマシン工程で形成する際
に同時に、周辺回路部にもソース/ドレイン拡散層と電
気的に接続されるコンタクト・プラグ19を形成するこ
とができる。
【0057】次に、図5に示すように、通常のリソグラ
フィ法とRIE法を用いて、層間絶縁膜14及び15
に、ポリSiプラグ(SNプラグ11a)に達するコン
タクトホールを形成する。続いて、例えばW膜/TiN
膜/Ti膜の積層膜を全面に堆積する。続いて、CMP
法などにより層間絶縁膜15上のW膜/TiN膜/Ti
膜を除去して、コンタクトホール内にのみW膜/TiN
膜/Ti膜を埋め込む(以下、コンタクトホール内に埋
め込まれたW膜/TiN膜/Ti膜を、Wプラグと略す
る)。このWプラグ20は、SNプラグ11aを介して
ソース/ドレイン拡散層と電気的に接続される。なお、
コンタクトホールの形成の際には、レジスト(図示せ
ず)とビット線17上のSiN膜18をマスクとして用
いる。これにより、微細なコンタクトホールをビット線
間の狭い領域に形成することができる。この段階では、
図から明らかなように、メモリセル部も周辺回路部も平
坦になっている。なお、プラグとしては、Ru膜或いは
Ir膜を用いてもよい。
【0058】次に、図6に示すように、全面に20nm
程度の膜厚のシリコン窒化膜21を堆積する。続いて、
全面にTEOS酸化膜22を膜厚300nm程度堆積す
る。その後、SN電極の形成領域が溝パターンとなって
いるレジスト23を形成し、このレジスト23をマスク
として、RIE法によりTEOS酸化膜22及びシリコ
ン窒化膜21をエッチングする。このエッチングによ
り、層間絶縁膜14及び15の中に埋め込まれているW
プラグ20の表面を露出させる。
【0059】このとき、図6(c)及び(d)に示すよ
うに、層間絶縁膜21及び22が順テーパー形状となる
ようにエッチングを行う。言い換えると、レジスト23
の穴パターンよりSiN膜21の穴パターンが大きくな
るようにエッチングを行う。すなわち、レジスト23の
底面での寸法をS1、層間絶縁膜15の表面での寸法を
S2とすると、S1<S2となるようにする。また、層
間絶縁膜21及び22の側面の角度θは鋭角となる(例
えば80度〜89度程度とする)。この角度θは、隣り
合ったパターン間のショートの問題や、SN電極の埋め
込み特性等を考慮して決める。
【0060】このエッチング工程では、TEOS酸化膜
22のエッチングをSiN膜21をストッパーとしてR
IE法で行い、次いでSiN膜21を選択的にエッチン
グするようにして行ってもよい。この時、周辺回路部等
の領域は、図6(e)に示すようにレジスト23で覆っ
ておく。
【0061】次に、図7に示すように、レジスト23を
除去した後、スパッタ法又はCVD法により、全面にR
u膜を400nm程度の膜厚で堆積する。その後、CM
P法或いはエッチバック法を用いて平坦化処理を行い、
Ru膜からなるSN電極24(キャパシタの下部電極)
を形成する。この時、メモリセル部と周辺回路部には段
差が生じていない。
【0062】なお、ここではSN電極24の材料として
Ru膜を用いたが、RuO2 膜、Pt膜、Re膜、Os
膜、Pd膜、Rh膜、Au膜、Ir膜、IrO2 膜、ペ
ロブスカイト結晶構造を持った金属酸化膜(例えばSR
O(SrRuO3 )膜)などを用いてもよい。また、こ
れらの積層膜を用いてもよい。さらに、これらの金属膜
のグレインを他の金属膜(例えばRh或いはIr)でス
タッフィングしたような膜を用いてもよい。
【0063】また、SN電極が埋め込まれる溝パターン
は逆テーパー形状となっているので、SN電極を埋め込
むときにSN電極の中に中空部が生じることがあるが、
CMPを行った後のSN電極の表面が平坦になっていれ
ばよい。また、平坦になるように逆テーパーの角度を調
整してもよい。
【0064】次に、図8に示すように、周辺回路部等を
レジスト25で覆い、TEOS酸化膜22をNH4 F液
等のウェットエッチング溶液を用いて選択的に除去す
る。この時、TEOS酸化膜22の下のSiN膜21に
よってエッチングをストップさせることができる。この
とき、メモリセル部のSN電極24表面の高さと、メモ
リセル部以外のTEOS酸化膜22の表面の高さがそろ
っている。したがって、メモリセル領域とメモリセル領
域以外の領域との間の段差を、ほぼなくすことができ
る。スタック構造のDRAM製造工程においては、段差
を小さくすることが重要である。
【0065】また、SN電極24の上部コーナーの角度
(θ2)は鈍角、下部コーナーの角度(θ1)は鋭角と
なる。したがって、SN電極24の上部コーナーでの電
界集中が緩和され、キャパシタ絶縁膜の耐圧劣化を抑制
することができる。また、SN電極24の下部コーナー
は、シリコン窒化膜21で覆われることになる。したが
って、下部コーナーでの電界集中も緩和することがで
き、キャパシタ絶縁膜の耐圧劣化を抑制することができ
る。
【0066】また、SN電極24の側面は、TEOS酸
化膜22をエッチングすることによって得られた溝の側
面が転写されたものである。したがって、平滑なTEO
S酸化膜22のエッチング面がSN電極に転写されるこ
とになり、SN電極の側面を平滑にすることができる。
金属材料をエッチングしてSN電極を形成する場合に
は、エッチング面の制御が難しいため、平滑なSN電極
の側面を得ることは困難である。本例では、SN電極の
側面を平滑にすることができるので、SN電極の側面の
荒れによる電界集中を抑制することができる。したがっ
て、キャパシタ絶縁膜のリーク電流の増加を抑えること
ができる。
【0067】次に、図9に示すように、キャパシタ絶縁
膜となるBST膜26を、CVD法により全面に20n
m程度の膜厚で堆積する。続いて、このBST膜26上
に、キャパシタの上部電極(プレート電極27)となる
Ru膜を、CVD法により全面に40nm程度の膜厚で
堆積する。さらに、このRu膜上に、キャップ膜28と
なるTiN膜等を、スパッタ法により50nm程度の膜
厚で形成する。その後、プレート電極27及びキャップ
膜28を、通常のリソグラフィ法とRIE法などを用い
てパターニングする。この時、周辺回路部等のようにプ
レート電極が無い領域とメモリセル部との間に段差dが
生じることになる。
【0068】なお、プレート電極27として、Ru膜の
他、Pt膜、Re膜、Ir膜、Os膜、Pd膜、Rh
膜、Au膜等の貴金属膜を用いることが可能である。ま
た、これらの貴金属の金属酸化膜を用いることも可能で
ある。さらに、SRO等のペロブスカイト型の金属酸化
膜等を用いることも可能である。また、これらの積層膜
を用いることも可能である。
【0069】次に、図10に示すように、プラズマTE
OS酸化膜などの層間絶縁膜29を、CVD法により4
00nm程度の膜厚で全面に堆積し、続いてCMP法に
より全面を平坦化する。これにより、メモリセル部と周
辺回路部との段差をなくすことができる。
【0070】次に、図11に示すように、所望の領域に
コンタクト孔を開孔し、メタル配線30を形成する。そ
の後、必要に応じて、コンタクト及びメタル配線を複数
層形成する。さらにその後、パッシベーション膜の形
成、パッドコンタクトの形成等を行い、DRAMを完成
させる。
【0071】本実施形態の特徴は、SN電極を順テーパ
ー状に形成することである。図12及び図13に示すよ
うに、もしTEOS膜22及びSiN膜21の下部側面
の角度θ1が直角(θ1=90度)又は鈍角(θ1>9
0度)であるとすると、SN電極24の上部コーナーの
角度θ2は直角(θ2=90度)又は鋭角(θ2<90
度)になってしまう。したがって、SN電極24の上部
コーナーに電界が集中してしまう。
【0072】以上のように、本実施形態では、以下に示
すような種々の効果を奏することができる。
【0073】SN電極の底部の外周長を長くすることが
できるので、SN電極の側面積を増加させることができ
る。したがって、蓄積容量(Cs)を増加させることが
でき、DRAMの安定した動作を実現することができ
る。また、高誘電体膜のキャパシタ絶縁膜の被覆性を向
上させることができる。したがって、キャパシタ絶縁膜
を薄膜化することができるため、蓄積容量をさらに増加
させることができる。
【0074】また、SN電極の形成方法は、電極膜をR
IE法によって加工する方法ではなく、絶縁膜に形成し
た溝に電極膜を埋め込んで形成する方法である。したが
って、SN電極の側面を平滑化することができ、キャパ
シタ絶縁膜のリーク電流を低減することができる。
【0075】さらに、SN電極の上部コーナーの角度を
90度よりも大きくできるため、電界集中を緩和するこ
とができ、キャパシタ絶縁膜のリーク電流を低減するこ
とができる。
【0076】(実施形態2)図14は、本発明の第2の
実施形態に係るスタック型DARMのメモリセル部の概
略構成を示した図である。図14(a)及び図14
(b)は、それぞれ、第1の実施形態の図6(c)及び
図8(c)に対応している。第1の実施形態との違い
は、SN電極の構造の違いにある。
【0077】本実施形態では、第1の実施形態の図6の
工程の後、CDE法或いはウェットエッチング法などを
用いて、TEOS膜22及びSiN膜21の等方的なエ
ッチングを行う。この等方的なエッチングにより、穴パ
ターンが横方向に拡大するため、SN電極24の表面積
を増大させることができる。例えば、穴パターンの径
を、第1の実施形態ではW1(例えば0.2μm)であ
ったのが、本実施形態ではW2(例えば0.3μm)に
拡大することができる。これにより、リソグラフィで決
まるサイズよりも大きなサイズのSN電極を得ることが
できる。したがって、キャパシタの蓄積容量を増大させ
ることができる。
【0078】(実施形態3)図15は、本発明の第3の
実施形態に係るスタック型DARMのメモリセル部の概
略構成を示した図である。図15(a)及び図15
(b)は、それぞれ、第1の実施形態の図6(c)及び
図8(c)に対応している。本実施形態もSN電極の構
造が第1の実施形態とは異なっている。
【0079】本実施形態では、TEOS膜22及びSi
N膜21の側面が、逆テーパー状の放物線状になってい
る。この放物線状のエッチング形状は、RIE法とCD
E法を組み合わせることで実現することができる。これ
らの方法に、ウェットエッチング法などを組み合わせて
もよい。
【0080】本実施形態では、SN電極24の側面が放
物線状であるため、SN電極の表面積を拡大することが
できる。例えば、穴パターンの径を、W3(例えば0.
2μm)からW4(例えば0.3μm)に拡大すること
ができる。また、SN電極の側面が放物線状であるた
め、SN電極の表面積を第2の実施形態よりもさらに増
大させることができる。これにより、リソグラフィで決
まるサイズよりも大きなサイズのSN電極を得ることが
でき、蓄積容量を増大させることができる。また、SN
電極の上部コーナーをなだらかすることができ、電界集
中によるリーク電流の増加を低減することができる。
【0081】(実施形態4)図16は、本発明の第4の
実施形態に係るスタック型DARMのメモリセル部の主
要な製造工程を示した図である。図16(a)、(b)
及び(c)は、それぞれ、第1の実施形態の図6
(c)、図8(c)及び図11(c)に対応している。
先に示した各実施形態とは、シリコン窒化膜21の構造
が異なっている。
【0082】図6の工程でTEOS膜22及びSiN膜
21を加工した後、第2の実施形態では、SN電極24
の面積を拡大するために、TEOS膜22及びSiN膜
21を共にエッチングしている。しかし、酸化膜系の絶
縁膜22と窒化膜系の絶縁膜21を同時にエッチングす
ることは、実際には制御が容易ではない。
【0083】そこで、本実施形態では、希釈したHF溶
液によるウェットエッチング法或いはCDE法により、
TEOS膜22のみを所望の量だけエッチングしてい
る。
【0084】本実施形態でも、SN電極24の拡大とい
う点では、第2の実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。これにより、リソグラフィで決まるサイズよりも
大きなサイズのSN電極を得ることができ、蓄積容量を
増大させることができる。また、前記SN電極の底部近
傍の側面は凹んでおり、この凹んだ部分にはシリコン窒
化膜21が接している。すなわち、シリコン窒化膜21
がSN電極24の底面下に食い込むように形成されてい
る。したがって、SN電極の下地との密着性を向上させ
ることができる。
【0085】なお、図16の例ではSN電極の側面が順
テーパー状になっているが、図17(a)及び(b)に
示すような構成にしてもよい。このような構成は次のよ
うにして得られる。まず、TEOS膜22及びSiN膜
21の側面がテーパー状にならない程度に加工する。そ
の後、希釈したHF溶液によるウェットエッチング法或
いはCDE法により、TEOS膜22のみを所望の量
(例えば片側0.05μm)だけ後退させる。ウェット
エッチング法はエッチング量を精密に制御できるので、
TEOS膜22の後退量を精密に制御することが可能で
ある。
【0086】なお、上記各実施形態において、Wプラグ
20とSN電極24との間にバリアメタル層として、T
iN膜、TiSiN膜、TiAlN膜、TaSiN膜を
形成してもよい。また、バリアメタル層として、Ru
膜、Ir膜、Nb膜又はTi膜等を用いてもよい。ま
た、これらの金属のシリサイド膜を用いてもよく、プラ
グ膜の窒化物膜(例えばWN膜等)を用いてもよい。ま
た、バリアメタル層としてRu膜或いはIr膜を用いて
もよい。さらに、Ru或いはIrの導電性酸化物膜を用
いてもよい。バリアメタル層は、プラグが形成されてい
る溝の内部に埋め込み形成される。
【0087】(実施形態5)図18〜図23は、本発明
の第5の実施形態に係るスタック型DARMの製造工程
を順を追って示した工程図である。本実施形態の途中の
工程まではすでに説明した第1の実施形態と同様である
ため、途中の工程(図5の工程)までは第1の実施形態
を参照することとし、本実施形態ではそれ以降の工程に
ついて説明する。なお、第1の実施形態で示した周辺回
路部の平面図(各図の(b))及び断面図(各図の
(e))については省略しており、本実施形態では、メ
モリセル部の平面図(各図の(a))、各図(a)のA
−A’断面図(c)、各図(a)のB−B’断面図
(d)について示している。
【0088】本実施形態のスタック型DRAMは、SN
電極とメタルプラグとの接続構造に特徴がある。本実施
形態では、メタルプラグの上面に対して自己整合的に、
導電性かつ耐酸化性のバリアメタル層が形成されてい
る。このバリアメタル層を介して、SN電極とメタルプ
ラグ層が電気的に接続されている。
【0089】なお、ここではメモリセルにNチャネルM
OSトランジスタを用いた場合について説明するが、P
チャネルMOSトランジスタを用いた場合も同様であ
る。
【0090】第1の実施形態の図5の工程の後、図18
に示すように、層間絶縁膜15及びSiN膜18内のW
プラグ20の露出表面に、5nm〜10nm程度の厚さ
のWN(タングステンナイトライド)膜をバリアメタル
層31として形成する。このバリアメタル層31は、例
えば、RTA装置を用い、処理温度を500℃とし、ア
ンモニアガスを用いたプラズマ雰囲気でWプラグ20の
露出表面を窒化することによって得られる。
【0091】バリアメタル層31は、以下のようにして
形成することも可能である。Wプラグ20の露出表面
を、RIE法或いはCDE法を用いて、約10nm程度
エッチングして窪みを形成する。その後、例えばTiN
(チタンナイトライド)膜、TiAlN(チタンアルミ
ナイトライド)膜、TiSiN(チタンシリコンナイト
ライド)膜或いはTaSiN(タンタルシリコンナイト
ライド)等の500℃程度の酸素雰囲気中でも酸化され
ない耐酸化性の膜を堆積する。耐酸化性の膜を形成する
代わりに、酸化物が金属導電性を示すIr膜やRu膜
(RuO2 膜は導電性)等の金属膜を堆積してもよい。
その後、CMP法、RIE法或いはCDE法等を用いて
不要な導電膜(前記耐酸化性の膜或いはIr膜やRu
膜)を除去し、前記窪みに露出しているWプラグ表面上
にのみ前記導電膜を残置させる。この残置した導電膜に
よりバリアメタル層31が形成される。
【0092】次に、図19に示すように、全面に20n
m程度の膜厚のシリコン窒化膜21を堆積する。さら
に、シリコン窒化膜21上にTEOS酸化膜22を30
0nm程度堆積する。次に、SN電極形成領域が開口パ
ターンとなっているレジスト23を形成する。このレジ
スト23をマスクとして、RIE法によりTEOS膜2
2とシリコン窒化膜21をエッチングし、バリアメタル
層31の表面を露出させる。
【0093】このエッチング工程では、TEOS酸化膜
22のエッチングをSiN膜21をストッパーとしてR
IE法で行い、次いでSiN膜21を選択的にエッチン
グするようにして行ってもよい。この時、周辺回路部等
の領域は、レジスト23で覆っておけばエッチングされ
ない。
【0094】次に、図20に示すように、SN電極材料
としてRu膜或いはRuO2 膜(これらの積層膜でもよ
い)を、スパッタ法又はCVD法により、400nm程
度の膜厚で全面に堆積する。その後、例えばCMP法或
いはエッチバック法を用いて平坦化処理を行い、SN電
極24を形成する。
【0095】SN電極の材料としては、その他に、Pt
膜、Re膜、Os膜、Pd膜、Rh膜、Au膜、Ir
膜、IrO2 膜を用いることができる。また、SN電極
の材料として、ペロブスカイト結晶構造を持った金属酸
化膜(例えば、SRO(SrRuO3 )膜、CaRuO
3 膜)などを用いることもできる。また、各金属膜のグ
レインを他の金属膜(例えばRh或いはIr)でスタッ
フィングしたような膜を用いてもよい。
【0096】次に、図21に示すように、TEOS膜2
2をNH4 F液等のウェットエッチング溶液を用いて選
択的に除去する。この時、TEOS酸化膜22の下のS
iN膜21によってエッチングをストップさせることが
できる。また、周辺回路部のようにTEOS膜22を除
去したくない領域は、レジストで覆って保護する。この
エッチング処理により、メモリセル部のSN電極24表
面の高さと、メモリセル部以外のTEOS酸化膜22の
表面の高さをそろえることができる。したがって、メモ
リセル領域とメモリセル領域以外の領域との間の段差
を、ほぼなくすことができる。
【0097】また、SN電極24の側面は、TEOS酸
化膜22をエッチングすることによって得られた溝の側
面が転写されたものである。したがって、平滑なTEO
S酸化膜22のエッチング面がSN電極に転写されるこ
とになり、SN電極の側面を平滑にすることができる。
金属材料をエッチングしてSN電極を形成する場合に
は、エッチングモフォロジーの制御が難しいため、平滑
なSN電極の側面を得ることは困難である。本例では、
SN電極の側面を平滑にすることができるので、SN電
極の側面の荒れによる電界集中を抑制することができ
る。したがって、キャパシタ絶縁膜のリーク電流の増加
を抑えることができる。
【0098】次に、図22に示すように、キャパシタ絶
縁膜となるBST膜26を、CVD法により全面に20
nm程度の膜厚で堆積する。続いて、このBST膜26
上に、キャパシタの上部電極(プレート電極27)とな
るRu膜を、CVD法により全面に50nm程度の膜厚
で堆積する。さらに、このRu膜上に、キャップ膜28
となるTiN或いはW膜等を、スパッタ法により50n
m程度の膜厚で形成する。その後、プレート電極27及
びキャップ膜28を、通常のリソグラフィ法とRIE法
などを用いてパターニングする。
【0099】なお、プレート電極27として、Ru膜の
他、Pt膜、Re膜、Ir膜、Os膜、Pd膜、Rh
膜、Au膜等の貴金属膜を用いることが可能である。ま
た、これらの貴金属の金属酸化膜を用いることも可能で
ある。さらに、SRO、CRO等のペロブスカイト型の
金属酸化膜等を用いることも可能である。
【0100】次に、図23に示すように、プラズマTE
OS酸化膜などの層間絶縁膜29を、CVD法により4
00nm程度の膜厚で全面に堆積する。続いて、CMP
法により全面を平坦化する。これにより、メモリセル部
と周辺回路部との段差をなくすことができる。
【0101】次に、所望の領域にコンタクト孔を開孔
し、メタル配線30を形成する。その後、必要に応じ
て、コンタクト及びメタル配線を複数層形成する。さら
にその後、パッシベーション膜の形成、パッドコンタク
トの形成等を行い、DRAMを完成させる。
【0102】このように、本実施形態では、メタルプラ
グの表面にメタルプラグに対して自己整合的にバリアメ
タル層を形成している。特に、バリアメタル層として耐
酸化性に優れたチタンアルミナイトライド(TiAl
N)やチタンシリコンナイトライド(TiSiN)など
を用いることにより、優れた効果を得ることができる。
すなわち、BST膜を形成する時の酸素雰囲気での高温
(500℃程度)工程において、メタルプラグの表面が
酸化されることを防止できる。したがって、プラグとS
N電極との間で良好な電気的接続を得ることができる。
また、メタル膜の酸化による体積膨張によってプラグ膜
がはがれやすくなることを防止することができる。
【0103】また、本実施形態では、SN電極の形成
を、酸素を用いた形成条件で行うことができる。したが
って、BST膜等の信頼性向上に効果があるRuOx 、
SrRuO3 、IrOx 、CaRuO3 等の金属酸化物
をSN電極として用いる場合、これらの金属酸化物を形
成する時の成膜条件の幅が広がり、歩留まりを向上させ
ることができる。
【0104】また、BST等のキャパシタ絶縁膜の成膜
時において、酸素分圧及び成膜温度に対する制約が緩和
される。したがって、BST膜の成膜条件及び結晶化ア
ニール条件を最適化することができ、BST膜の特性を
向上させることができる。
【0105】また、本実施形態では、SN電極(Ru、
RuOx 、SrRuO3 、IrOx CaRuO3 等)
を形成するときに、下地のSiO2 膜も同時に表面処理
される。したがって、SN電極膜をCVD法で形成する
時のインキュベーションタイムが揃い、均一なSN電極
膜を全面に形成することができる。
【0106】さらに、バリアメタル層をメタルプラグの
上部表面のみに自己整合的に形成する、特にプラグ材を
窒化してバリアメタル層を形成することにより、工程の
簡略化がはかることができる。
【0107】(実施形態6)図24は、第6の実施形態
に係るスタック型DARMのメモリセルの概略構成を示
す図である。
【0108】第5の実施形態との違いは、SN電極の構
造の違いである。すなわち、第5の実施形態ではSN電
極を箱型に形成しているが、本実施形態では溝の側面及
び底面にSN電極を形成している。以下、このような構
造を得るための製造工程を説明する。
【0109】第5の実施形態の図19の工程において溝
の形成及びレジストの除去を行った後、スパッタ法或い
はCVD法により、SN電極となるRu膜或いはRuO
2 膜を堆積する。膜厚は、溝の側面で30〜40nm程
度になるようにする。その後、溝の底部がエッチングさ
れないようにSOG膜或いはレジストでカバーした状態
で、CMP法或いはエッチング法を用いて平坦化処理を
行う。この平坦化処理により、SN電極24をSN電極
溝の側面及び底面に選択的に形成することができる。
【0110】本実施形態では、溝の側面及び底面に選択
的にSN電極を形成するので、メモリセル部と周辺回路
部との間の平坦性を向上させることができる。また、S
N電極の側面にTEOS等のシリコン酸化膜が接してい
るので、SN電極の密着性を高めることができる。
【0111】(実施形態7)図25は、第7の実施形態
に係るスタック型DARMのメモリセルの概略構成を示
す図である。本実施形態も第5の実施形態に対してSN
電極の構造が異なっている。
【0112】本実施形態では、第6の実施形態(図2
4)において、SN電極24を形成した後、フッ酸系の
希釈溶液等を用いたウェットエッチングにより、層間絶
縁膜22を除去する。このウェットエッチングは、シリ
コン窒化膜21で停止し、SN電極24は円筒状に形成
される。
【0113】本実施形態では、円筒状のSN電極の内壁
と外壁の両方をキャパシタ電極として用いることができ
る。したがって、SN電極の高さを低くすることができ
る。円筒形のSN電極については今までにも提案されて
いるが、本実施形態では、SN電極24に用いる材料に
対して密着性のよいバリアメタル層31の材料を選択で
きるという特徴がある。
【0114】なお、第5、第6及び第7の実施形態で
は、キャパシタ絶縁膜としてBST膜を用いたが、高誘
電率を持つ絶縁膜であればよく、PZT膜、STO(S
rTiO3 )膜、BTO(BaTiO3 )膜、Ta2
5 膜等を用いることも可能である。
【0115】(実施形態8)図26〜図29は、第8の
実施形態に係るスタック型DARMの製造工程を示した
工程図である。
【0116】まず、図26(a)に示すように、不純物
濃度が5×1015cm-3程度、(100)面のP型シリ
コン基板41(或いは、N型シリコン基板)を用意す
る。続いて、Nチャネルトランジスタ領域にはPウエル
を、Pチャネルトランジスタ領域にはNウエルを形成す
る(図示せず)。続いて、RIE法を用いてシリコン基
板41に溝を堀る。この溝内に絶縁膜を埋め込むことに
より、STI領域42(トレンチ深さ約0.2μm程
度)を形成する。
【0117】次に、トランジスタのゲート絶縁膜43と
して、厚さ60nm程度のシリコン酸化膜を形成し、こ
のゲート絶縁膜43上に、ゲート電極となる導電膜を形
成する。この導電膜は、メモリセル部ではワード線とな
る。本例では、ゲート電極の構造は、抵抗を小さくする
ために、ポリサイド構造(例えば、ポリSi膜44とW
Si2 膜45の多層膜からなる積層構造、ポリSi膜4
4とWSi2 膜45の膜厚はそれぞれ50nm程度)と
している。なお、ゲート電極構造としては、ポリSi膜
のみの構造、或いはポリSi膜とW膜からなる積層構造
を用いてもよい。
【0118】ゲート電極の加工は次のようにして行う。
まず、ゲート電極となる導電膜上にゲートキャップ膜4
6としてシリコン窒化膜(Si3 4 膜)を形成する。
このゲートキャップ膜46は、後の工程において、ゲー
ト電極に対するエッチングストッパーとなるものであ
る。その後、ゲートキャップ膜46上にレジストパター
ン(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマス
クとしてゲートキャップ膜46を加工する。さらに、加
工されたゲートキャップ膜46をマスクとしてゲート電
極の加工を行う。
【0119】次に、RTO(Rapid Thermal Oxidatio
n)法により、1050℃の酸素雰囲気で、100秒程
度の急速熱酸化を行ない、いわゆる後酸化膜(図示せ
ず)を形成する。この工程は、ゲート電極と不純物拡散
層(後の工程で形成される)との間の耐圧を向上させる
ために行うものである。次に、ソース/ドレインとなる
- 不純物拡散層48を、レジストパターン(図示せ
ず)及びゲート電極45,キャップ膜46をマスクとし
て、イオン注入法により形成する。
【0120】次に、シリコン窒化膜47(例えば20n
m程度の膜厚)を、LP−CVD法により全面に堆積す
る。続いて、RIE法によってゲート電極の側壁部に、
シリコン窒化膜47からなる側壁膜を形成する。その
後、シリコン窒化膜(例えば20nm程度の膜厚、図示
せず)を、LP−CVD法により全面に堆積する。さら
に、層間絶縁膜49としてBPSG膜を、CVD法によ
り約500nmの厚さで全面に堆積する。その後、CM
P(Chemical Mechanical Polish)法により、層間絶縁
膜49を研磨して平坦化を行う。このとき、ゲートキャ
ップ膜46上の層間絶縁膜49の膜厚が100nm程度
になるようにする。このCMP工程により、基板のほぼ
全面が平坦化される。
【0121】なお、ソース/ドレインとして、n- 拡散
層48の他にn+ 拡散層を形成してもよい。この場合
は、側壁膜47を形成した後、レジストマスク、側壁膜
及びゲート電極をマスクにしてシリコン基板にイオン注
入を行い、n+ ソース/ドレイン拡散層を形成する。
【0122】次に、層間絶縁膜49上にレジスト(図示
せず)を形成し、このレジストをマスクにしてエッチン
グを行い、不純物拡散層48とビット線及びSN電極と
を接続するためのコンタクトホールを形成する。
【0123】このコンタクトホールのエッチングでは、
層間絶縁膜49に用いたBPSG膜とストッパー膜とな
るシリコン窒化膜との間で、エッチングレートが10程
度以上になるような、高選択比RIE法を用いる(BP
SG膜のエッチング速度がシリコン窒化膜に比べて10
倍以上速くなるようにする)。このようなエッチング方
法を用いることにより、ゲート電極45と後の工程でコ
ンタクトホールに埋め込まれるn+ 型ポリSi膜との間
のショートを防ぐことができる。
【0124】次に、リン(P+ )或いは砒素(As+
を不純物としてドーピングしたn+型ポリSi膜を、L
P−CVD法により全面に堆積する。続いて、CMP法
或いはエッチバック法により、コンタクトホール内にの
みn+ 型ポリSi膜を残し、ポリSiプラグ50を形成
する。このポリSiプラグ50は、ソース/ドレイン拡
散層と電気的に接続され、SNコンタクト及びBLコン
タクトとなる。
【0125】次に、CVD法により、層間絶縁膜51を
100nm程度の厚さで全面に堆積する。続いて、層間
絶縁膜51に、通常のリソグラフィ法とRIE法を用い
て、コンタクトホール及び溝を形成する。このコンタク
トホール及び溝に導電材料を埋め込むことにより、ビッ
ト線コンタクト及びビット線(図示せず)を形成する。
これにより、ポリSiプラグ(BLコンタクト)とビッ
ト線が電気的に接続される。この工程では、いわゆるデ
ュアル・ダマシン工程を用い、W膜等を溝等に埋め込む
例を示した。
【0126】その後、エッチングストッパー膜としてシ
リコン窒化膜53を、50nm程度全面に堆積する。こ
のエッチングストッパー膜を平坦化した後、TEOS膜
54からなる層間絶縁膜を150nm程度堆積する。な
お、層間絶縁膜54としては、エッチングストッパー膜
となるシリコン窒化膜53に対して選択的にウェットエ
ッチング可能であればよく、TEOS膜以外の材料(例
えば、BPSG膜やSOG膜)を用いてもよい。
【0127】次に、層間絶縁膜54、エッチングストッ
パー膜53及び層間絶縁膜51をRIE等を用いてエッ
チングすることにより、ポリSiプラグ50に達するコ
ンタクトホールを開口する。その後、CVD法などを用
いてタングステン膜52を全面に堆積する。なお、ここ
ではW膜の例を示したが、Ru膜やIr膜を用いてもよ
い。
【0128】次に、図26(b)に示すように、CMP
法により層間絶縁膜54上のタングステン膜を除去し、
コンタクトホール内にのみタングステン膜52を残置さ
せる。
【0129】次に、図27(c)に示すように、RIE
法等を用いてコンタクトホール内のタングステン膜を選
択的にエッチングし(リセス処理)、タングステンプラ
グ52を形成する。
【0130】次に、図27(d)に示すように、CVD
法を用いてルテニウム(Ru)膜55を全面に堆積す
る。CVD法の代わりに、スパッタ法やメッキ法等を用
いてもよい。その後、CMP法を用いて層間絶縁膜54
上のルテニウム膜を除去し、ルテニウム膜の一部をコン
タクトホールの上部にのみ残置させ、第1のSN電極5
5を形成する。
【0131】次に、図28(e)に示すように、エッチ
ングストッパー膜53上の層間絶縁膜54を、NH4
液等の溶液を用いて選択的にエッチングする。この時、
シリコン窒化膜からなるエッチングストッパー膜53
が、ウェットエッチングのストッパー膜として機能す
る。
【0132】次に、図28(f)に示すように、第2の
SN電極となるルテニウム膜56をCVD法を用いて全
面に堆積する。CVD法の代わりに、スパッタ法やメッ
キ法等を用いてもよい。
【0133】次に、図29(g)に示すように、RIE
法を用いてルテニウム膜56をエッチングし、ルテニウ
ム膜56を第1のSN電極55の側壁にのみ残す。これ
により、第1のSN電極55の側壁に第2のSN電極5
6が形成される。
【0134】次に、図29(h)に示すように、キャパ
シタ絶縁膜として(Ba、Sr)TiO3 膜(BST膜
57)を、CVD法により20nm程度全面に堆積す
る。続いて、プレート電極58としてルテニウム膜を全
面に約50nm程度堆積する。その後、RIE法を用い
てBST膜57及びルテニウム膜58を加工する。
【0135】なお、キャパシタ絶縁膜57としては、B
STに代表されるペロブスカイト型の高誘電率膜以外に
も、Ta2 5 などの高誘電体膜を用いることができ
る。また、キャパシタ絶縁膜57としては、(Pb、Z
n)TiO3 などの強誘電体膜を用いてもよく、さらに
はSi酸化物、Al酸化物(Al2 3 )、Si窒化物
などを用いてもよい。
【0136】以上の工程により、第1のSN電極55、
第2のSN電極56、キャパシタ絶縁膜57及びPL電
極58によってDRAMのキャパシタが形成される。
【0137】このように、本実施形態によれば、SN電
極55及び56の加工の際に、光リソグラフィ法を用い
ておらず、第1のSN電極55がタングステンプラグ5
2に対して自己整合的に形成される。したがって、SN
電極とプラグとの電気的接続を確実にとることができ
る。
【0138】また、SN電極55がタングステンプラグ
52に対して自己整合的に形成されるため、プラグ材料
の露出を確実に防ぐことができる。したがって、キャパ
シタ絶縁膜を成膜する際に、プラグが酸化されることを
防止できる。また、プラグ材料とキャパシタ絶縁膜との
接触及びプラグ材料とPL電極との接触を防ぐことがで
きる。
【0139】また、SN電極の加工に光リソグラフィ法
を用いていないため、従来よりも少ない工程数でキャパ
シタを作製することができる。
【0140】さらに、SN電極の上部コーナーが鋭角で
ないため、上部コーナーでの電界集中を抑えることがで
き、キャパシタ絶縁膜のリーク電流を抑えることができ
る。
【0141】なお、第1及び第2のSN電極としては、
Ti膜、TiN膜、TiAlN膜、W膜、WNx 膜、S
rRuO3 膜、Ru膜、Pt膜、Re膜、Ir膜、Os
膜、Pd膜、Rh膜、Au膜を用いることができる。ま
た、これらの金属の酸化物導電体或いはこれらの金属に
微量な酸素を含む導電体を用いてもよい。
【0142】また、これらの電極材料を用いて、第1の
SN電極材料と第2のSN電極材料を異ならせるように
してもよい。例えば、第1のSN電極材料にはプラグ材
料との間で正常な電気的接合が得られるものを用い、か
つ第2のSN電極材料にはエッチングストッパー膜との
密着性に優れたものを用いるようにする。
【0143】また、第1のSN電極材料と第2のSN電
極材料が同一であっても、成膜法或いは成膜条件(例え
ば温度や雰囲気)を変えることにより、第1のSN電極
と第2のSN電極とで、結晶構造や組成などを変えるよ
うにしてもよい。
【0144】図30(a)及び(b)は、本実施形態の
変更例を示したものであり、SN電極部近傍の概略構成
を示した断面図である。
【0145】図26〜図29に示した例では、プラグ5
2と第1のSN電極55との接触面が、エッチングスト
ッパー膜53より下側になるようにしたが、プラグ52
と第1のSN電極55との接触面は、プラグ52が形成
されるコンタクトホール内であればよい。例えば、プラ
グ52と第1のSN電極55との接触面は、図30
(a)に示すようにエッチングストッパー膜53よりも
上側でもよく、図30(b)に示すようにエッチングス
トッパー膜53と同じ高さになるようにしてもよい。プ
ラグ52と第1のSN電極55の接触面の高さ位置は、
プラグ材料のリセス処理におけるエッチング量を変える
ことによって調整できる。
【0146】このように、プラグ52と第1のSN電極
55の接触面の高さ位置には自由度があるため、プロセ
スマージンを広げることができる。また、第1のSN電
極55に貴金属材料に代表される高価な材料を用いる場
合、図30(a)のような構造を用いることにより、第
1のSN電極の総体積を小さくすることができる。
【0147】また、図31に示すように、第2のSN電
極5が第1のSN電極55の側面及び上面を覆うように
してもよい。このような構造は、第1のSN電極55の
構成材料の酸化物が絶縁物である場合に有効である。こ
の場合、第2のSN電極56の構成材料としては、その
酸化物が導電性を示す材料を用いるようにする。このよ
うな構成により、キャパシタ絶縁膜の成膜時に第1のS
N電極の酸化を防ぐことができるため、信頼性の高いキ
ャパシタを作製することができる。
【0148】また、図32に示すように、第2のSN電
極56の幅x及び第1のSN電極55の上面からエッチ
ングストッパー膜53までの距離yを変化させることに
より、キャパシタの電荷蓄積領域の面積を変化させるこ
とができる。
【0149】なお、エッチングストッパー膜53は必ず
しも設ける必要はなく、これを省略してさらに工程数を
削減することも可能である。
【0150】(実施形態9)図33〜図34は、本発明
の第9の実施形態に係るスタック型DARMの製造工程
を示した工程図である。途中の工程までは、第8の実施
形態で説明した図28(e)の工程と同様であり、図3
3(a)が図28(e)に対応している。
【0151】図33(a)の工程の後、図33(b)に
示すように、TEOS膜59等のシリコン酸化膜をCV
D法によって全面に堆積する。その後、光リソグラフィ
法及びRIE法などを用いて、TEOS膜59に溝を形
成する。
【0152】次に、図34(c)に示すように、Ru膜
をCVD法を用いて全面に堆積し、CMP法を用いてT
EOS膜59上のRu膜を除去する。その後、TEOS
膜59をNH4 F液等の溶液を用いて選択的にエッチン
グすることにより、第2のSN電極60を形成する。
【0153】次に、図34(d)に示すように、キャパ
シタ絶縁膜57としてBST膜をCVD法を用いて全面
に堆積する。さらに、キャパシタ絶縁膜57上に、PL
電極58としてRu膜を堆積する。その後、RIE法を
用いてこれらの膜を加工することによりキャパシタセル
が形成される。
【0154】本実施形態でも、第8の実施形態と同様の
効果を得ることができる。さらに、本実施形態では、第
2のSN電極を所望の形状に加工することができるいう
メリットがある。
【0155】(実施形態10)図35〜図36は、本発
明の第10の実施形態に係るスタック型DARMの製造
工程を示した工程図である。途中の工程までは、第8の
実施形態で説明した図27(c)までの工程と同様であ
る。
【0156】図27(c)の工程の後、図35(a)に
示すように、TEOS膜61(図26(c)のTEOS
膜54に対応)を、第2のSN電極に対応した形状に加
工して溝を形成する。続いて、全面にSN電極となるR
u膜62をCVD法によって堆積する。
【0157】次に、図35(b)に示すように、CMP
法を用いて余分なRu膜62を除去し、SN電極を形成
する。
【0158】次に、図36(c)に示すように、エッチ
ングストッパー膜53上のTEOS膜61を適当なエッ
チング溶液を用いて除去する。
【0159】次に、図36(d)に示すように、キャパ
シタ絶縁膜57としてBST膜をCVD法を用いて全面
に堆積する。さらに、キャパシタ絶縁膜57上に、PL
電極58としてRu膜を堆積する。その後、RIE法を
用いてこれらの膜を加工することによりキャパシタセル
が形成される。
【0160】このように、本実施形態によれば、SN電
極62の下部構成部がプラグ52に対して自己整合的に
形成されるため、SN電極とプラグとの電気的接続を確
実にとることができる。また、SN電極の下部構成部が
プラグに対して自己整合的に形成されるため、プラグ材
料の露出を防ぐことができ、キャパシタ絶縁膜を成膜す
る際にプラグが酸化されることを防止することができ
る。
【0161】さらに、本実施形態では、SN電極62を
プラグ52が形成されているコンタクトホール内及びT
EOS膜61の溝内に連続膜として一体に埋め込むの
で、SN電極の強度を向上させることができる。
【0162】(実施形態11)図37〜図39は、本発
明の第11の実施形態に係るスタック型DARMの製造
工程を示した工程図である。図37(a)の途中の工程
までは、第8の実施形態の図26(a)に示した工程の
途中までと同様である。
【0163】第8の実施形態と同様の工程により、ポリ
Siプラグ50等を形成した後、CVD法により、層間
絶縁膜71としてBPSG膜を、300nm程度の厚さ
で、CVD法により全面に堆積する。続いて、CMP時
のエッチングストッパーとして、シリコン窒化膜(層間
絶縁膜72)を、50nm程度、CVD法により堆積す
る。
【0164】次に、層間絶縁膜71及び72に、通常の
リソグラフィ法とRIE法を用いて、コンタクトホール
及び溝(図示せず)を形成する。このコンタクトホール
及び溝に導電材料を埋め込むことにより、ビット線コン
タクト及びビット線が形成される。このビット線コンタ
クト及びビット線より、ポリSiプラグ50(BLプラ
グ)とビット線が電気的に接続される。このビット線コ
ンタクト及びビット線の形成には、いわゆるデュアル・
ダマシン(dual damascene)工程を用い、W膜等をライ
ン状の溝(深さ350nm程度)に埋め込む。
【0165】次に、溝中に埋め込んだW膜等を例えば1
00nm程度エッチングする。続いて、全面にSiN膜
を厚さ300nm程度堆積する。さらに、CMP法或い
はCDE法により、ビット線となるW膜等上にのみSi
N膜(図示せず)を選択的に埋め込む。
【0166】次に、通常のリソグラフィ法とRIE法を
用いて、層間絶縁膜71及び72に、ポリSiプラグ5
0(SNプラグ)に達するコンタクトホールを形成す
る。続いて、例えばW膜/TiN膜/Ti膜の積層膜を
全面に堆積する。続いて、CMP法などにより層間絶縁
膜72上のW膜/TiN膜/Ti膜を除去して、コンタ
クトホール内にのみW膜/TiN膜/Ti膜を埋め込む
(以下、コンタクトホール内に埋め込まれたW膜/Ti
N膜/Ti膜を、Wプラグと略する)。このWプラグ7
3は、SNプラグ50を介してソース/ドレイン拡散層
と電気的に接続される。この段階では、メモリセル部は
平坦になっている。
【0167】次に、図37(b)に示すように、全面に
膜厚20nm程度のシリコン窒化膜74を堆積する。さ
らに、このシリコン窒化膜74上に、膜厚300nm程
度のTEOS酸化膜75を堆積する。
【0168】次に、図37(c)に示すように、SN電
極を形成する領域が穴パターンとなっているレジスト
(図示せず)をマスクとして、シリコン窒化膜74及び
TEOS酸化膜75をエッチングし、Wプラグ73の表
面を露出させる。
【0169】次に、図38(d)に示すように、露出し
たWプラグ73の上部領域を100nm程度エッチング
し、Wプラグ73の表面を後退させる(リセス処理)。
【0170】次に、図38(e)に示すように、スパッ
タリング法或いはCVD法により、SN電極材料となる
Ru膜76を、400nm程度の膜厚で堆積する。
【0171】次に、図38(f)に示すように、CMP
法或いはエッチバック法により平坦化処理を行い、SN
電極76を形成する。
【0172】なお、ここではSN電極76の材料として
Ru膜を用いたが、RuO2 膜、Pt膜、Re膜、Os
膜、Pd膜、Rh膜、Au膜、Ir膜、IrO2 膜、ペ
ロブスカイト結晶構造を持った金属酸化膜(例えばSR
O(SrRuO3 )膜)などを用いてもよい。また、こ
れらの金属膜のグレインを他の金属膜(例えばRh或い
はIr)でスタッフィングしたような膜を用いてもよ
い。
【0173】次に、図39(g)に示すように、周辺回
路部等をレジスト(図示せず)で覆い、TEOS酸化膜
75をNH4 F液等のウェットエッチング溶液を用いて
選択的に除去する。この時、TEOS酸化膜75の下の
SiN膜74によってエッチングをストップさせること
ができる。このエッチング処理により、メモリセル部の
SN電極76表面の高さと、メモリセル部以外のTEO
S酸化膜75の表面の高さをそろえることができる。し
たがって、メモリセル領域とメモリセル領域以外の領域
との間の段差をほぼなくすことができる。
【0174】SN電極76の側面は、TEOS酸化膜7
5をエッチングすることによって得られた溝の側面が転
写されたものである。したがって、平滑なTEOS酸化
膜75のエッチング面がSN電極に転写されることにな
り、SN電極の側面を平滑にすることができる。金属材
料をエッチングしてSN電極を形成する場合には、エッ
チング面の制御が難しいため、平滑なSN電極の側面を
得ることは困難である。本例では、SN電極の側面を平
滑化することができるので、SN電極の側面の荒れによ
る電界集中を抑制することができる。したがって、キャ
パシタ絶縁膜のリーク電流の増加を抑えることができ
る。
【0175】次に、図39(h)に示すように、キャパ
シタ絶縁膜となるBST膜77を、CVD法により全面
に20nm程度の膜厚で堆積する。続いて、このBST
膜77上に、キャパシタの上部電極(プレート電極)と
なるSRO膜78を、CVD法により全面に40nm程
度の膜厚で堆積する。さらに、このSRO膜78膜上
に、キャップ膜となるTiN膜等(図示せず)を、スパ
ッタ法により50nm程度の膜厚で形成する。その後、
プレート電極78及びキャップ膜を、通常のリソグラフ
ィ法とRIE法を用いてパターニングする。
【0176】なお、プレート電極78として、SRO膜
の他、Ru膜、Pt膜、Re膜、Ir膜、Os膜、Pd
膜、Rh膜、Au膜等の貴金属膜を用いることが可能で
ある。また、これらの貴金属の金属酸化膜を用いること
も可能である。さらに、ペロブスカイト型の金属酸化膜
を用いることも可能である。
【0177】その後、図示しないが、プラズマTEOS
酸化膜などの層間絶縁膜を、CVD法により400nm
程度の膜厚で全面に堆積する。さらに、CMP法により
全面を平坦化する。これにより、メモリセル部と周辺回
路部との段差をなくすことができる。さらに、所望の領
域にコンタクト孔を開口し、メタル配線を形成する。そ
の後、必要に応じて、コンタクト及びメタル配線を複数
層形成する。さらにその後、パッシベーション膜の形
成、パッドコンタクトの形成等を行い、DRAMを完成
させる。
【0178】本実施形態によっても、第10の実施形態
と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態
では、SN電極の上部構成部の底部近傍の側面に絶縁膜
が接しているため、この部分での電界集中を抑えること
ができ、キャパシタのリーク電流を低減することができ
る。
【0179】(実施形態12)図40は、本発明の第1
2の実施形態に係るスタック型DARMの製造工程を示
した工程図である。基本的な製造工程は、図37〜図3
9に示した第11の実施形態と類似している。
【0180】第11の実施形態では、図37(c)の工
程において、SN電極等の穴をほぼ垂直に形成した。本
実施形態では、図40(a)に示すように、RIE条件
を適当に選択することにより、穴の側面が順テーパーと
なるようにしている。その後の工程は、第11の実施形
態と同様である。すなわち、リセスエッチングによりW
プラグ73の表面を後退させ(図40(b))、その
後、SN電極76を形成している(図40(c))。
【0181】本実施形態では、SN電極の側面を逆テー
パーにすることにより、SN電極どうしのショートをさ
けながら、SN電極の表面積を大きくすることができ
る。
【0182】(実施形態13)図41は、本発明の第1
3の実施形態に係るスタック型DARMの製造工程を示
した工程図である。基本的な製造工程は、図37〜図3
9に示した第11の実施形態と類似している。
【0183】第11の実施形態では、図37(c)の工
程において、SN電極等の穴をほぼ垂直に形成した。本
実施形態では、図41(a)に示すように、穴の側面が
逆テーパーとなるようにしている。逆テーパー形状は、
例えばRIE法とCDE法を組み合わせる(さらにウエ
ットエッチング法を組み合わせてもよい。)ことにより
得られる。その後の工程は、第11の実施形態と同様で
ある。すなわち、リセスエッチングによりWプラグ73
の表面を後退させ(図41(b))、その後、SN電極
76を形成している(図41(c))。
【0184】本実施形態では、SN電極の側面を順テー
パーにすることにより、SN電極の表面積を大きくする
ことができる。また、SN電極の上部構成部の底部近傍
の側面は鋭角になっているが、この部分には絶縁膜が接
しているため、この部分での電界集中を抑えることがで
きる。
【0185】(実施形態14)図42は、本発明の第1
4の実施形態に係るスタック型DARMの製造工程を示
した工程図である。基本的な製造工程は、図37〜図3
9に示した第11の実施形態と類似している。
【0186】本実施形態では、シリコン窒化膜72上
に、直接TEOS酸化膜75を形成する。その後、リセ
スエッチングによりWプラグ73の表面を後退させる工
程において、シリコン窒化膜72の表面も後退させる
(図42(a))。その後の工程は、第11の実施形態
と同様であり、SN電極76の形成等を行う(図42
(b))。
【0187】本実施形態においても、SN電極の上部構
成部の底部近傍の側面に絶縁膜が接しているため、この
部分での電界集中を抑えることができる。
【0188】(実施形態15)図43は、本発明の第1
5の実施形態に係るスタック型DARMの製造工程を示
した工程図である。基本的な製造工程は、図37〜図3
9に示した第11の実施形態と類似している。
【0189】本実施形態でも、第14の実施形態と同
様、シリコン窒化膜72上に、直接TEOS酸化膜75
を形成する。その後、リセスエッチングによりWプラグ
73の表面を後退させる工程において、シリコン窒化膜
72の露出部分を全て除去する(図43(a))。その
後の工程は、第11の実施形態と同様であり、第1のS
N電極76の形成等を行う(図43(b))。
【0190】本実施形態においても、SN電極の上部構
成部の底部近傍の側面に絶縁膜が接しているため、この
部分での電界集中を抑えることができる。
【0191】なお、上記第8〜第15の実施形態におい
て、プラグとSN電極との間にバリアメタル層として、
TiN膜、TiSiN膜、TiAlN膜、TaSiN膜
を形成してもよい。また、バリアメタル層として、W
膜、Nb膜又はTi膜等を用いてもよい。また、これら
の金属のシリサイド膜や窒化物膜(例えばWN膜等)を
形成してもよい。さらに、バリアメタル層としてRu膜
を用いてもよい。バリアメタル層は、プラグが形成され
ている溝の内部に埋め込み形成される。
【0192】また、上記各実施形態では、キャパシタ絶
縁膜としてBST膜を用いたが、高誘電率を持つ絶縁膜
であればよい。例えば、PZT膜、STO膜、Ta2
5 膜等を用いてもよい。BST膜としては、エピタキシ
ャルBST膜を用いることも可能である。
【0193】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して
実施することが可能である。
【0194】
【発明の効果】本発明によれば、キャパシタの下部電極
等を改良することにより、キャパシタのリーク電流の低
減やキャパシタ容量の増大等をはかることができ、信頼
性や特性に優れた半導体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一部
についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図10】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一
部についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図11】本発明の第1の実施形態に係る製造工程の一
部についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図12】従来技術を用いた場合の問題点について示し
た図。
【図13】従来技術を用いた場合の問題点について示し
た図。
【図14】本発明の第2の実施形態についてその主要な
製造工程について示した図。
【図15】本発明の第3の実施形態についてその主要な
製造工程について示した図。
【図16】本発明の第4の実施形態についてその主要な
製造工程について示した図。
【図17】本発明の第4の実施形態についてその主要な
製造工程について示した図。
【図18】本発明の第5の実施形態に係る製造工程の一
部についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図19】本発明の第5の実施形態に係る製造工程の一
部についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図20】本発明の第5の実施形態に係る製造工程の一
部についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図21】本発明の第5の実施形態に係る製造工程の一
部についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図22】本発明の第5の実施形態に係る製造工程の一
部についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図23】本発明の第5の実施形態に係る製造工程の一
部についてその平面構成及び断面構成を示した図。
【図24】本発明の第6の実施形態についてその平面構
成及び断面構成を示した図。
【図25】本発明の第7の実施形態についてその平面構
成及び断面構成を示した図。
【図26】本発明の第8の実施形態に係る製造工程の一
部について示した図。
【図27】本発明の第8の実施形態に係る製造工程の一
部について示した図。
【図28】本発明の第8の実施形態に係る製造工程の一
部について示した図。
【図29】本発明の第8の実施形態に係る製造工程の一
部について示した図。
【図30】本発明の第8の実施形態の変更例について示
した図。
【図31】本発明の第8の実施形態の変更例について示
した図。
【図32】本発明の第8の実施形態についてキャパシタ
の蓄積領域の面積を可変にできることを示した図。
【図33】本発明の第9の実施形態に係る製造工程の一
部について示した図。
【図34】本発明の第9の実施形態に係る製造工程の一
部について示した図。
【図35】本発明の第10の実施形態に係る製造工程の
一部について示した図。
【図36】本発明の第10の実施形態に係る製造工程の
一部について示した図。
【図37】本発明の第11の実施形態に係る製造工程の
一部について示した図。
【図38】本発明の第11の実施形態に係る製造工程の
一部について示した図。
【図39】本発明の第11の実施形態に係る製造工程の
一部について示した図。
【図40】本発明の第12の実施形態についてその主要
な製造工程について示した図。
【図41】本発明の第13の実施形態についてその主要
な製造工程について示した図。
【図42】本発明の第14の実施形態についてその主要
な製造工程について示した図。
【図43】本発明の第15の実施形態についてその主要
な製造工程について示した図。
【図44】従来のスタック構造のキャパシタについて示
した図。
【符号の説明】
1、41…シリコン基板 2、42…素子分離領域 3、43…ゲート絶縁膜 4a、44…ポリシリコン膜 4b、45…WSi膜 5、46…キャップ層 6、48…ソース/ドレイン拡散層 7、47、74…SiN膜 8、14、15、29、49、51、71、72…層間
絶縁膜 9、23、25…レジスト 10…コンタクトホール 11、50…ポリSiプラグ 12…SNコンタクト 13…BLコンタクト 16…ビット線コンタクト 17…ビット線 18、21、53…SiN膜 19…コンタクトプラグ 20、52、73…Wプラグ 22、54、59、61、75…TEOS膜 24、55、56、60、62、76…SN電極 26、57、77…BST膜 27、58、78…プレート電極 28…キャップ膜 30…メタル配線 31…プラグキャップ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 和弘 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 須黒 恭一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MISトランジスタのソース又はドレイン
    の一方に接続された下部電極と、前記下部電極の上面及
    び側面上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、前記キャパ
    シタ絶縁膜上に形成された上部電極とからなる電荷保持
    用のキャパシタを有する半導体装置であって、 前記下部電極の側面は上方から下方に向かって徐々に広
    がるように形成されており、前記下部電極の底部近傍の
    側面は前記キャパシタ絶縁膜とは異なる絶縁膜に接して
    いることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】MISトランジスタが形成された下地上に
    絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の一部を除去して
    側面が上方から下方に向かって徐々に広がった穴を形成
    する工程と、前記穴内に、MISトランジスタのソース
    又はドレインの一方に接続され、キャパシタの下部電極
    となる導電膜を埋め込む工程と、前記絶縁膜を除去して
    前記導電膜の側面の少なくとも一部を露出させる工程
    と、前記導電膜の上面及び露出した側面上にキャパシタ
    絶縁膜を形成する工程と、前記キャパシタ絶縁膜上にキ
    ャパシタの上部電極を形成する工程とからなることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記絶縁膜の一部を除去して側面が上方か
    ら下方に向かって徐々に広がった穴を形成する工程は、
    前記絶縁膜の一部を除去して側面が上方から下方に向か
    って徐々に広がった第1の穴を形成する工程と、前記第
    1の穴が形成された前記絶縁膜をエッチングすることに
    より前記第1の穴を拡大した第2の穴を形成する工程と
    からなることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】MISトランジスタのソース又はドレイン
    の一方に接続された下部電極と、前記下部電極の上面及
    び側面上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、前記キャパ
    シタ絶縁膜上に形成された上部電極とからなる電荷保持
    用のキャパシタを有する半導体装置であって、 前記下部電極の底部近傍の側面は凹んでおり、この凹ん
    だ部分は前記キャパシタ絶縁膜とは異なる絶縁膜に接し
    ていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】前記下部電極の前記凹んだ部分よりも上側
    の側面は、上方から下方に向かって徐々に広がるように
    形成されていることを特徴とする請求項4に記載の半導
    体装置。
  6. 【請求項6】MISトランジスタが形成された下地上に
    第1の絶縁膜を形成し、前記第1の絶縁膜上に第2の絶
    縁膜を形成する工程と、前記第1及び第2の絶縁膜の一
    部を除去して第1の穴を形成する工程と、前記第1の絶
    縁膜に対して前記第2の絶縁膜を選択的にエッチングす
    ることにより前記第1の穴の上側の部分を拡大した第2
    の穴を形成する工程と、前記第2の穴内に、前記MIS
    トランジスタのソース又はドレインの一方に接続され、
    キャパシタの下部電極となる導電膜を埋め込む工程と、
    前記第2の絶縁膜を除去して前記導電膜の側面の少なく
    とも一部を露出させる工程と、前記導電膜の上面及び露
    出した側面上にキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、前
    記キャパシタ絶縁膜上にキャパシタの上部電極を形成す
    る工程とからなることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】MISトランジスタのソース又はドレイン
    の一方にプラグを介して接続された下部電極と、前記下
    部電極上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、前記キャパ
    シタ絶縁膜上に形成された上部電極とからなる電荷保持
    用のキャパシタを有する半導体装置であって、 前記下部電極と前記プラグとの間に、チタンナイトライ
    ド(TiN)膜、チタンアルミナイトライド(TiAl
    N)膜、チタンシリコンナイトライド(TiSiN)
    膜、タンタルシリコンナイトライド(TaSiN)膜、
    ルテニウム(Ru)膜、イリジウム(Ir)膜、ルテニ
    ウム膜とルテニウム酸化膜との積層膜、イリジウム膜と
    イリジウム酸化膜との積層膜、及びこれらの膜の任意の
    組み合わせからなる積層膜のなかから選択されたいずれ
    かの導電膜が、前記プラグに対して自己整合的に形成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】MISトランジスタのソース又はドレイン
    の一方にプラグを介して接続された下部電極と、前記下
    部電極上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、前記キャパ
    シタ絶縁膜上に形成された上部電極とからなる電荷保持
    用のキャパシタを有する半導体装置であって、 前記下部電極と前記プラグとの間に、前記プラグを窒化
    した導電膜が、前記プラグに対して自己整合的に形成さ
    れていることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】MISトランジスタのソース又はドレイン
    の一方にプラグを介して接続された下部電極と、前記下
    部電極上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、前記キャパ
    シタ絶縁膜上に形成された上部電極とからなる電荷保持
    用のキャパシタを有する半導体装置であって、 前記下部電極は、前記プラグ上に該プラグに対して自己
    整合的に形成された第1の導電部と、前記第1の導電部
    の側面或いは側面及び上面に形成された第2の導電部と
    からなることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】MISトランジスタが形成された下地上
    に穴を有する絶縁膜を形成する工程と、前記穴内に、前
    記MISトランジスタのソース又はドレインの一方に接
    続されるプラグを、該プラグの上面が前記穴の途中の高
    さに位置するように形成する工程と、前記穴内の前記プ
    ラグ上に第1の導電膜を形成する工程と、前記絶縁膜の
    一部を除去して前記第1の導電膜の側面の少なくとも一
    部を露出させる工程と、前記第1の導電膜の露出した側
    面或いは露出した側面及び上面に第2の導電膜を形成す
    る工程と、前記第1及び第2の導電膜によって構成され
    るキャパシタの下部電極上にキャパシタ絶縁膜を形成す
    る工程と、前記キャパシタ絶縁膜上にキャパシタの上部
    電極を形成する工程とからなることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  11. 【請求項11】MISトランジスタのソース又はドレイ
    ンの一方にプラグを介して接続された下部電極と、前記
    下部電極上に形成されたキャパシタ絶縁膜と、前記キャ
    パシタ絶縁膜上に形成された上部電極とからなる電荷保
    持用のキャパシタを有する半導体装置であって、 前記下部電極は、前記プラグが埋め込まれた穴内に埋め
    込まれ、前記プラグに対して自己整合的に形成された第
    1の構成部と、前記第1の構成部上及び第1の構成部の
    外側の領域上に形成され、断面の面積が前記第1の構成
    部の断面の面積よりも広い第2の構成部とからなり、前
    記第1の構成部及び第2の構成部は連続膜によって一体
    に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  12. 【請求項12】前記下部電極の第2の構成部の底部近傍
    の側面は、前記キャパシタ絶縁膜とは異なる絶縁膜に接
    していることを特徴とする請求項11に記載の半導体装
    置。
  13. 【請求項13】前記下部電極の第2の構成部は、側面が
    上方から下方に向かって徐々に狭まるように形成されて
    いることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】前記下部電極の第2の構成部は、側面が
    上方から下方に向かって徐々に広がるように形成されて
    いることを特徴とする請求項11に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】MISトランジスタが形成された下地上
    に第1の穴を有する第1の絶縁膜を形成する工程と、前
    記第1の穴内に、前記MISトランジスタのソース又は
    ドレインの一方に接続されるプラグを、該プラグの上面
    が前記第1の穴の途中の高さに位置するように形成する
    工程と、前記第1の穴に対応する領域上及び第1の穴の
    外側の領域上に第2の穴を有する第2の絶縁膜を形成す
    る工程と、前記第1の穴内の前記プラグ上及び前記第2
    の穴内に導電膜を埋め込む工程と、前記第2の絶縁膜を
    除去して前記導電膜の側面の少なくとも一部を露出させ
    る工程と、前記導電膜によって構成されるキャパシタの
    下部電極上にキャパシタ絶縁膜を形成する工程と、前記
    キャパシタ絶縁膜上にキャパシタの上部電極を形成する
    工程とからなることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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