JP2000243931A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2000243931A
JP2000243931A JP11336605A JP33660599A JP2000243931A JP 2000243931 A JP2000243931 A JP 2000243931A JP 11336605 A JP11336605 A JP 11336605A JP 33660599 A JP33660599 A JP 33660599A JP 2000243931 A JP2000243931 A JP 2000243931A
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insulating film
electrode
lower electrode
forming
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Katsuhiko Hieda
克彦 稗田
Kazuhiro Eguchi
和弘 江口
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凸状の蓄積電極と、この蓄積電極の表面を覆う
ように形成されたキャパシタ絶縁膜と、このキャパシタ
絶縁膜上に形成された蓄積電極とを含むスタック型のキ
ャパシタセルにおいて、蓄積電極の上端部の鋭角なコー
ナーでの電界集中を抑制する。 【解決手段】凸状の蓄積電極と、この蓄積電極の表面を
覆うように形成されたキャパシタ絶縁膜と、このキャパ
シタ絶縁膜上に形成された蓄積電極とを含むスタック型
のキャパシタセルを具備する半導体装置において、前記
蓄積電極の蓄積表面と前記キャパシタ絶縁膜との間に、
該キャパシタ絶縁膜と異なる絶縁体材料から構成された
蓄積電極キャップ膜が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凸状の下部電極を
覆うようにキャパシタ絶縁膜及び上部電極が積層された
構造のキャパシタを有する半導体装置及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高集積化に伴
い、最小加工寸法の微細化と共にメモリセル面積の微細
化は進む一方である。それにつれて、メモリセルにおけ
るキャパシタ面積は非常に小さくなってきている。メモ
リセル面積が小さくなるとキャパシタ容量(蓄積容量C
s)も小さくなってしまうが、キャパシタ容量はセンス
感度、ソフトエラー、回路ノイズ等の点から一定値以上
の値が必要である。これを解決する方法として、キャパ
シタを3次元的に形成して小さなセル面積でキャパシタ
表面積をできるだけ大きくしてキャパシタ容量を稼ぐ方
法と、キャパシタ絶縁膜に誘電率が高い絶縁膜(いわゆ
る高誘電体膜)を用いる方法との二つの方法が検討され
ている。
【0003】0.15μm以下のデザインルールの世代
(512MビットDRAM世代相当以降)になってくる
と、複雑な3次元形状をした蓄積(SN:Storage Nod
e)電極の加工は、微細な加工を必要するのでだんだん
と難しくなってきている。そこで、キャパシタ容量を稼
ぐ方法として、キャパシタの3次元化を図ると共に、キ
ャパシタ絶縁膜に誘電率の高い絶縁膜を用いることが非
常に重要になってきている。
【0004】誘電率が高い絶縁膜として代表的なものに
(Ba,Sr)TiO3 (以下BST膜)がある。BS
T膜を用いる場合、蓄積電極にはBST膜の成膜途中で
酸素雰囲気を用いるので工程途中で酸化されても導電性
を示すRu膜(RuO2 膜は導電性)、又はRuO2
/Ru膜の積層膜を用いる検討が行われている(199
5年IDEM Technical Digest, S.Yamamichi等、p.119-p.
122)。
【0005】RuO2 膜/Ru膜の積層膜を蓄積電極と
したスタック型DRAMのキャパシタ構造の構成につい
て図19を用いて説明する。先ず、p型Si基板11上
に素子分離領域12を形成した後、トランジスタのゲー
ト酸化膜13、メモリセル部ではワード線となるゲート
電極14、ゲートキャップ層15,ソース/ドレイン拡
散層16,シリコン窒化膜17を形成し、第1の層間絶
縁膜191を堆積して平坦化した後、蓄積電極コンタク
トとビット線コンタクトの領域にポリシリコンプラグ2
0a、20bを埋め込み形成し、その後、第2の層間絶
縁膜192を介してビット線26を形成する。その後さ
らに第3の層間絶縁膜193を堆積した後、表面の平坦
化、SNコンタクトホールの開口を行い、n- 型ポリシ
リコンプラグ194を埋込形成する。そして、蓄積電極
材を成膜した後、レジスト膜を用いた通常のリソグラフ
ィ法とRIE法を用いて電極材のパターニングを行い、
蓄積電極27を形成する。レジスト膜を除去した後にB
ST膜などの高誘電率体からなるキャパシタ絶縁膜29
を成膜し、さらにプレート電極30を形成する。
【0006】蓄積電極は電極材に対してRIEを行うこ
とにより形成されるため、蓄積電極の側面はダメージを
受けると共に、その表面形態は悪くなってしまってい
る。BSTは下地の蓄積電極の結晶状態を引き継いで成
長するために、BST膜の結晶性の成長に影響を与え、
BST膜の誘電率の低下の原因やBSTの結晶に歪みが
入り非常にリーク電流の大きなBST膜となり、BST
膜の薄膜化に対する制限要因となっている。
【0007】また、蓄積電極は、層間絶縁膜の表面から
成長しているため、主に縦方向に柱状結晶構造を持つ事
になり主要なキャパシタを概成する蓄積電極の側面では
蓄積電極の結晶の向きはBST膜に対して主に90度異
なる向きになる。
【0008】また、このような蓄積電極構造において
は、蓄積電極の上部コーナーが鋭角となり、コーナー部
における電界集中により、キャパシタ絶縁膜のリーク電
流が増大する問題がある。
【0009】また、図20に示すように、Si基板11
上に形成された凸状のTEOS膜201に沿って形成さ
れたSrRuO3 電極(蓄積電極に相当)202の上部
コーナーにおいて、BST膜203の結晶の配向性が大
きく変化し、結晶に歪みが入り非常にリーク電流の大き
なキャパシタ絶縁膜となり、キャパシタ絶縁膜の薄膜化
を阻害する制限要因となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、蓄積
電極の表面形態が悪いため、キャパシタ誘電体膜の結晶
に歪みが入り非常にリーク電流の大きなキャパシタ絶縁
膜となり、キャパシタ絶縁膜の薄膜化を阻害する制限要
因となっているという問題があった。
【0011】スタック型のキャパシタでは下部電極のコ
ーナー部において、電界集中が生じることによって、リ
ーク電流が増大するという問題があった。
【0012】また、下部電極のコーナー部において、キ
ャパシタ絶縁膜の配向性が大きく変化することによって
結晶に歪みが生じるために、キャパシタ絶縁膜の薄膜化
を阻害し、キャパシタ容量の増大を阻害していた。
【0013】本発明の目的は、リーク電流の抑制を図
り、キャパシタ絶縁膜のリーク電流の低減を図り、キャ
パシタ容量の増大を図り得る半導体装置及びその製造方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】[構成]本発明は、上記
目的を達成するために以下のように構成されている。
【0015】(1)本発明(請求項1)の半導体装置
は、半導体基板上に形成された凸状の下部電極と、この
下部電極の表面を覆うように形成されたキャパシタ絶縁
膜と、このキャパシタ絶縁膜上に形成された上部電極と
を含むキャパシタセルを具備する半導体装置において、
前記下部電極の上面の少なくとも端部と前記キャパシタ
絶縁膜との間に、絶縁体材料から構成された少なくとも
1層のキャップ膜が形成されていることを特徴とする。
【0016】本発明の好ましい実施態様を以下に記す。
【0017】キャップ膜とキャパシタ絶縁膜とは異なる
絶縁材料で構成されている。
【0018】前記下部電極の側面と前記キャップ膜の側
面とが連続的に形成されている。 (2)本発明(請求項3)の半導体装置は、半導体基板
上に形成された凸状の下部電極と、この下部電極の表面
を覆うように形成されたキャパシタ絶縁膜と、このキャ
パシタ絶縁膜上に形成された上部電極とを含むキャパシ
タセルを具備する半導体装置において、前記下部電極を
構成する結晶は、互いに隣接する結晶粒の粒界が該電極
の側面に対して垂直に形成されていることを特徴とす
る。
【0019】本発明の好ましい実施態様を以下に記す。
前記互いに隣接する結晶粒の粒界が該電極の側面に対し
て垂直に形成されている結晶は、前記下部電極側面を構
成すること。
【0020】前記下部電極の側面の結晶粒の粒界の方向
と前記キャパシタ絶縁膜の結晶粒の粒界の方向との少な
くとも一部が同じであること。 上記二つの発明の好ま
しい実施態様を以下に記す。前記キャパシタセルの下部
電極の側面の下部端部は、絶縁膜に覆われていること。
前記下部電極の上部表面に形成された前記キャパシ
タ絶縁膜の膜厚は、前記下部電極の側面に形成された該
キャパシタ絶縁膜の膜厚より厚く形成されていること。
【0021】前記キャパシタセルの下部電極は、DRA
Mのメモリセルのトランジスタのソース/ドレイン領域
に電気的に接続され、該キャパシタセルはDRAMのメ
モリセルを構成する。前記キャパシタ絶縁膜は、(B
a,Sr)TiO3 やSrTiO3 から構成されている
こと。
【0022】(3)本発明(請求項10)の半導体装置
の製造方法は、半導体基板上に、表面の一部にプラグ電
極が露出する層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶
縁膜上に、前記プラグ電極に接続し、上面のみに絶縁体
からなる少なくとも1層のキャップ膜が形成された凸状
の下部電極を形成する工程と、前記下部電極の側面及び
前記キャップ膜の表面を覆うキャパシタ絶縁膜を形成す
る工程と、前記キャパシタ絶縁膜上に上部電極を形成す
る工程とを含むことを特徴とする。
【0023】(4)本発明(請求項11)の半導体装置
の製造方法は、半導体基板上に、表面の一部にプラグ電
極が露出する層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶
縁膜上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に、前記
プラグ電極が露出する開口部を形成する工程と、前記開
口部に下部電極を埋め込み形成する工程と、前記下部電
極の表面をほぼ均一に除去し、側面が前記絶縁膜,且つ
底面が該電極である凹部を形成する工程と、前記凹部に
絶縁体からなる少なくとも1層のキャップ膜を埋め込み
形成する工程と、前記絶縁膜を除去し、凸状の前記下部
電極及びキャップ膜の積層構造を露出させる工程と、前
記下部電極及びキャップ膜の表面を覆うキャパシタ絶縁
膜を形成する工程と、前記キャパシタ絶縁膜上に上部電
極を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0024】(5)本発明(請求項12)の半導体装置
の製造方法は、半導体基板上に、表面の一部にプラグ電
極が露出する層間絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶
縁膜上に下部電極、及び絶縁体からなる少なくとも1層
のキャップ膜を順次積層する工程と、前記プラグ電極を
含む領域の前記キャップ膜上に選択的にマスクパターン
を形成する工程と、前記マスクパターンをマスクに前記
下部電極及びキャップ膜を選択的にエッチングして前記
層間絶縁膜を露出させると共に、前記下部電極及びキャ
ップ膜の積層構造を凸状に成形する工程と、前記下部電
極及びキャップ膜の表面を覆うキャパシタ絶縁膜を形成
する工程と、前記キャパシタ絶縁膜上に上部電極を形成
する工程とを含むことを特徴とする。
【0025】(6)本発明(請求項13)の半導体装置
の製造方法は、半導体基板上に、表面の一部にプラグ電
極が露出するホールを有するマスク層を形成する工程
と、前記マスク層のホール内に下部電極を埋込形成する
工程と、前記下部電極の表面を覆うキャパシタ絶縁膜を
形成する工程と、前記キャパシタ絶縁膜上に上部電極を
形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0026】[作用]本発明は、上記構成によって以下
の作用・効果を有する。
【0027】下部電極の上部表面上には絶縁体からなる
キャップ膜が形成されていることによって、下部電極の
上端部においては鋭角なコーナー部が存在しなくなるの
で、電界集中が生じず、リーク電流が増大するというこ
とがない。
【0028】また、下部電極の側部では、キャパシタ絶
縁膜の配向性が大きく変化することがないので、キャパ
絶縁膜の薄膜化をすることができ、キャパシタ容量の増
大を図ることができる。
【0029】下部電極の側面におけるキャパシタ誘電体
膜(BST膜)の結晶性を向上できるのでキャパシタ誘
電体膜の誘電率を安定して形成でき、その結果キャパシ
タ容量を安定して向上できる。
【0030】下部電極の上部平面はキャパシタ誘電体膜
の配向性が側面に比べて劣るが、下部電極上部の面積は
側面に比べて小さく、また、誘電体膜をCVD法を用い
て形成すると側面に比べて厚膜に成膜する事によりリー
ク電流の増加等を防止できるので下部電極の上部平面の
影響を小さく出来る。
【0031】下部電極の側面底部において金属膜の結晶
配向性が乱れる領域は絶縁膜を形成してキャパシタとし
て用いない事により、下部電極側面のBSTキャパシタ
誘電体膜の特性(リーク電流、比誘電率等)均一性が向
上しDRAM素子としての歩留まりが向上する。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。
【0033】[第1の実施形態]図1は、本発明の第1
の実施形態に係わるスタック型DRAMのメモリセルの
概略構成を示す図である。なお、図1(a)はDRAM
の平面図、同図(b)A−A’部の断面図である。
【0034】図1に示すように、例えばp型のSi基板
11の表面に、溝に絶縁膜が埋め込み形成された素子分
離領域12が設けられている。素子分離領域12上、又
はSi基板11上のゲート酸化膜13を介して、ポリシ
リコン膜14a及びWSi2膜14bが積層されたゲー
ト電極(ワード線)14が形成されている。本実施形態
では、抵抗を小さくするために、いわゆるポリサイド構
造の多層膜からなるゲート電極の例を述べているが他の
構造、例えば単純なポリシリコン層のみやポリシリコン
層とW膜を用いた積層構造でも良い。
【0035】ゲート電極14上にシリコン窒化膜からな
るゲートキャップ層15が形成されている。素子領域の
Si基板11の表面に、ゲート電極14を挟むように、
ソース/ドレイン拡散層16が形成されている。ゲート
電極14及びゲートキャップ層15の積層構造の側部に
シリコン窒化膜17が形成されている。隣接するシリコ
ン窒化膜17と図示されていない第1のBPSG膜とか
ら側壁が構成されたコンタクトホール19にポリシリコ
ンからなるポリシリコンコンタクト20(SNコンタク
ト20a,BLコンタクト20b)が埋め込み形成され
ている。なお、ゲートキャップ層15,ポリシリコンコ
ンタクト20及び図示されていない第1のBPSG膜の
表面は平坦化され、高さが同一である。
【0036】全面に第2及び第3の層間絶縁膜となる第
2のBPSG膜21及びTEOS酸化膜22が順次積層
されている。第2のBPSG膜21及びTEOS酸化膜
22に形成された溝に、BLコンタクトプラグ25を介
してBLコンタクト20bに接続するビット線26が形
成されている。なお、以下では第2のBPSG膜21及
びTEOS酸化膜22が積層された構造をまとめて層間
絶縁膜21,22と称する。
【0037】層間絶縁膜21,22に形成され、SNコ
ンタクト20aに接続するSNコンタクトホールにWプ
ラグ23及びバリアメタル24が積層されている。な
お、バリアメタル24及びTEOS酸化膜22の表面の
高さは、ほぼ同一である。
【0038】TEOS酸化膜22上にバリアメタル24
を介してWプラグ23に電気的に接続するSrRuO3
からなる蓄積(Storage Node)電極(下部電極)27が
形成されている。蓄積電極27側面のSrRuO3 結晶
は、互いに隣接する結晶の粒界の向きが蓄積電極27の
側面に対して垂直方向に形成されている。
【0039】蓄積電極27が形成されていないTEOS
酸化膜22上にはシリコン窒化膜28が形成されてい
る。蓄積電極27及びシリコン窒化膜28の表面を覆う
ように、(Ba,Sr)TiO3 [BST]膜29が形
成されている。
【0040】次に、このような蓄積電極構造を有するD
RAMメモリセルの製造方法について説明する。図2〜
図7は、本発明の第1実施形態に係わるDRAMメモリ
セルの製造方法を示す工程断面図である。ここでは、メ
モリセルにNチャネルMOSトランジスタを用いた場合
について説明するが、PチャネルMOSトランジスタを
用いた場合も同様である。
【0041】先ず、図2(a)に示すように、例えば不
純物濃度5×1015cm-3程度の(100)面のp型シ
リコン基板11又はN型シリコン基板の表面に、nチャ
ネルトランジスタ形成領域にはpウェル、またpチャネ
ルトランジスタ形成領域にはnウェルを形成する(不図
示)。次いで、例えば反応性イオンエッチング(RI
E)を用いて、素子領域41以外の領域のSi基板11
に深さ0.2μm程度の溝を掘りこんだ後に、溝に絶縁
膜を埋め込み、いわゆるSTI(Shallow TrenchIsolat
ion)技術を用いた素子分離領域12を形成する。
【0042】次いで、トランジスタのゲート絶縁膜とし
て厚さ60nm程度のゲート酸化膜13を形成する。そ
して、それぞれ膜厚50nm程度のポリシリコン膜14
a及びWSi2 膜14bを順次堆積する次いで、WSi
2 膜14b上に、後工程の自己整合工程時のエッチング
ストッパ層となるシリコン窒化膜(Si34膜)からな
るゲートキャップ層15を形成する。その後、ゲートキ
ャップ層15上のゲート電極の形成領域に、図示されな
いレジスト膜を形成し、続いてこのレジスト膜をマスク
に用いてゲートキャップ層15を加工してレジスト膜を
除去する。そして、ゲートキャップ層15をマスクとし
て、WSi2 膜14b及びポリシリコン膜14aをパタ
ーニングすることによって、メモリセル部ではワード線
となるゲート電極14を形成する。
【0043】本実施形態のゲート電極14は、抵抗を小
さくするために例えばポリシリコン膜14aとWSi2
膜14bとの多層膜、いわゆるポリサイド構造例を述べ
ているが、他の構造、例えば単純なポリシリコン層のみ
やポリシリコン層とW膜を用いた積層膜構造でもよい。
【0044】次いで、ゲート電極14と後に形成される
低濃度の不純物拡散層(ソース/ドレイン拡散層)との
耐圧を向上させるために、例えば酸素雰囲気中で105
0℃100秒程度のRTO(Rapid Thermal Oxidatio
n)法による急速熱酸化を行いSi基板11の表面にい
わゆる後酸化膜(不図示)を形成する。
【0045】レジスト膜を形成した後、このレジスト
膜、ゲートキャップ層15,ゲート電極14をマスクと
して、ソース/ドレイン拡散層16となるn- 型不純物
拡散層をSi基板11の所望の領域の表面に、例えばイ
オン注入法により形成する。
【0046】次に、全面に例えば膜厚20nm程度のシ
リコン窒化膜(Si34膜)17をLP−CVD法によ
り堆積する。その後、更に全面に第1のBPSG膜18
をCVD法で約500nm堆積する。その後、第1のB
PSG膜18の表面を例えば、CMP(Chemical Mecha
nical Polish;化学的機械研磨)法を用いてゲートキャ
ップ層15上での第1のBPSG膜18の膜厚が100
nm程度になるように全面を研磨して平坦化する。この
CMP法による第1のBPSG膜18の平坦化により、
ウェーハ全面がほぼ全面に渡って平坦化される。
【0047】なお、ここでは説明を省略したが、シリコ
ン窒化膜17を形成する前に、全面に例えば膜厚20n
m程度のシリコン窒化膜(Si34膜)をLP−CVD
法により堆積した後、シリコン窒化膜に対してRIE法
によるエッチングを行い、ゲート電極の側壁部に側壁絶
縁膜を形成した後、レジスト膜と側壁絶縁膜及びゲート
電極とをマスクにして所望の領域にイオン法入法でn+
(又はp+ )不純物拡散層からなるソース/ドレイン拡
散層を形成する事ができる。この場合、全面に再度、後
にCMPを行う際のストッパ膜として、例えば20nm
程度のシリコン窒化膜(Si34膜)をLP−CVD法
により堆積する。
【0048】次いで、図2(b)に示すように、リソグ
ラフィを用いて第1のBPSG膜18上に形成したレジ
スト膜42をマスクに、ソース/ドレイン拡散層16と
ビット線又は蓄積電極とのコンタクトをとるためのポリ
シリコンプラグ用のコンタクトホール19を形成する。
このコンタクトホール19の形成には、BPSG膜のエ
ッチングレートがシリコン窒化膜のエッチングレートに
対し10倍以上早い高選択比RIEを用いて、自己整合
的に行う。このようにすることによって、ゲート電極1
4とこの後コンタクトホール19に埋め込まれるn+
ポリシリコンコンタクト(19a,b)とのショートを
防ぐことができ、製品の歩留まりを向上させることがで
きる。
【0049】また、このときのレジスト膜42は、ホー
ルパターンを有するレジスト膜ではなく、例えばゲート
電極14上のシリコン窒化膜17と矩形のパターンを用
いて所望のコンタクトホール19を形成する。このよう
な加工法を用いると、ホールパターンを有するレジスト
膜を使って形成されるコンタクトホールが丸形の穴とな
らず、コンタクトホール19が大きな開口面積の矩形の
穴になるというメリットがある。
【0050】次いで、図3(c)に示すように、レジス
ト膜42を除去した後、全面にリン(P+ )や砒素(A
+ )等を不純物としてドーピングしたn+ 型のポリシ
リコン層をLP−CVD法により堆積した後、CMP法
やRIEを用いたエッチバック法を用いてコンタクトホ
ールにn+ 型のポリシリコンコンタクト20(SNコン
タクト20a,BLコンタクト20b)を完全に埋め込
み形成する。この埋め込まれたn+ 型のポリシリコンコ
ンタクト20は、ソース/ドレイン拡散層16と電気的
に接続されている。
【0051】次いで、図3(d)に示すように、例えば
第2のBPSG膜21を全面にCVD法により例えば3
00nm程度堆積し、さらにその上にCMP時のストッ
パ層としてTEOS酸化膜22を100nm程度CVD
法により堆積する。そして、BLコンタクトホールに接
続する深さ350nm程度のライン状の溝を形成した
後、層間絶縁膜21,22に、BLコンタクト20bに
接続するBLコンタクトホールを通常のリソグラフィ法
とRIE法を用いて開孔する。そして、例えばW膜/T
iN膜/Ti膜等の積層膜を層間絶縁膜21,22中に
形成した深さ350nm程度のライン状の溝及びBLコ
ンタクトホール中に、いわゆるCMP法を用いたデュア
ル・ダマシン工程(Dual damascene工程)を用いて、B
Lコンタクトホール中に埋め込まれたBLコンタクトプ
ラグ25と、BLコンタクト20bにBLコンタクトプ
ラグ25を介して電気的に接続するビット線26を形成
する。
【0052】そしてさらに、溝中に埋め込んだビット線
26の表面を例えば100nm程度エッチング除去して
から、全面にシリコン窒化膜を300nm程度堆積し、
CMP法やCDE(Chemical Dry Etching)法等により
ビット線26の表面にのみシリコン窒化膜を選択的に形
成する。
【0053】なお、ビット線26を埋め込み形成する前
に周辺回路部のコンタクト領域にも通常のリソグラフィ
法とRIE法を用いて、コンタクトホールとメモリセル
部のビット線を形成するときに用いる溝を予め形成して
おく。この様にすると、デュアル・ダマシン工程を用い
てビット線を形成する際に、周辺回路部のコンタクトに
もソース/ドレイン拡散層と電気的に接続されたコンタ
クト・プラグを同時に形成することができる。
【0054】次いで、図4(e)に示すように、通常の
リソグラフィとRIE法を用いて、層間絶縁膜21,2
2にSNコンタクト20aに接続するコンタクトホール
を開孔して、例えばW膜/TiN膜/Ti膜等の積層膜
を全面に堆積した後、CMP法などによりTEOS酸化
膜22上の積層膜を除去して、コンタクトホール内にの
みSNメタル・プラグ用のWプラグ23を埋め込み形成
する。Wプラグ23は、n+ 型のSNコンタクト20a
を介してソース/ドレイン拡散層16に電気的に接続さ
れている。コンタクトホールの開孔にはビット線26上
のシリコン窒化膜とレジスト膜をマスクとして用いて所
望の微細なコンタクトホールをビット線間の微細な領域
に形成する。この段階では、メモリセル部も周辺回路部
も平坦になっている。
【0055】次いで、図4(f)に示すように、露出し
たWプラグ23をCDE法により、約30nm程度エッ
チバック(リセス)して窪みを形成した後、例えばスパ
ッタ法等を用いてバリアメタル24(TiN膜、TiS
iN膜,TiAlN膜,TaSiN膜,WSi2 膜,T
iCN膜等)を形成した後、CMP法等を用いて表面を
研磨することにより、Wプラグ23が除去されて形成さ
れた窪みにバリアメタル24を選択的に埋め込み形成す
る。
【0056】次いで、図5(g)に示すように、全面に
例えば20nm程度の膜厚のシリコン窒化膜(Si34
膜)28と例えばTEOS酸化膜からなるマスク層43
を400nm程度堆積する。次に、蓄積電極の形成領域
にホールを有するレジスト膜44を形成し、レジスト膜
44をマスクにRIE法を用いて、マスク層43とシリ
コン窒化膜28とをエッチングして、バリアメタル24
が露出するホール45を形成する。このとき、マスク層
43、シリコン窒化膜28のエッチング角度はほぼ90
度になるように注意する。
【0057】ホール45を形成する際、マスク層43の
エッチングはシリコン窒化膜28をストッパ層としてR
IE法で行い、次にシリコン窒化膜28を選択的にエッ
チングするような条件に変更して行うとTEOS酸化膜
22を適度にオーバーエッチングすることなく蓄積電極
パターンのホール45を形成することができる。このと
き、周辺回路部等のエッチングしたくない領域は、レジ
スト膜44で覆っておけばエッチングされない。また、
瓶26上野シリコン窒化膜をシリコン窒化膜28のエッ
チングから保護するために、シリコン窒化膜28の下に
酸化膜を形成しておいても良い。
【0058】次いで、図5(h)に示すように、レジス
ト膜44を除去した後、露出したホール45底部のバリ
アメタル24の表面を含む全面に、例えばCVD法また
はスパッタ法によりペロブスカイト結晶構造を持った金
属酸化膜であるSrRuO3膜;蓄積電極材27を例え
ば膜厚400nm程度堆積する。
【0059】この時、蓄積電極材27の結晶の構造を制
御する事が必要である。蓄積電極材27のシリコン窒化
膜28,マスク層43に接する領域おいて、蓄積電極材
27の主要な結晶が、柱状結晶の方向とほぼ90度の角
度を持って形成されるようにする事が重要である。ま
た、この時、蓄積電極材は溝部に埋め込み形成されるた
め、メモリセル部と周辺回路部には段差が生じない様に
形成できる。
【0060】ここでは蓄積電極材としてSrRuO3
の例を述べたがこの他にもRu膜やRuO2 膜、Pt
膜、Re膜、Os膜、Pd膜、Rh膜、Au膜、Ir
膜、IrO2 膜などでも良い。また、各金属膜のグレイ
ンを他の金属膜、例えばRhやIrでスタッフィングし
たような膜でも良い。
【0061】次いで、図6(i)に示すように、例えば
CMP法やエッチバック法を用いてマスク層43上の蓄
積電極材27を除去して、ホール45内に蓄積電極27
を埋め込み形成する。
【0062】なお、マスク層43上の蓄積電極27を除
去した後、マスク層43と蓄積電極27とを同じエッチ
ングレートになるような条件で共に研磨又はエッチング
しても良い。蓄積電極27の表層を除去することによ
り、蓄積電極27の高さは低くなるが、蓄積電極27側
面での結晶構造がそろえることができる。
【0063】次いで、図6(j)に示すように、例えば
周辺回路部のようにマスク層43を除去したくない領域
を図示されないレジスト膜で覆い、マスク層43を、例
えばNH4F液等のウエットエッチング溶液を用いて選
択的に除去する。この時、ウェット・エチングは絶縁膜
の下のシリコン窒化膜28でエッチングをストップさせ
る事ができる。
【0064】また、この時、蓄積電極27の側面には、
柱状結晶構造は水平方向に配列されたような結晶構造が
実見されている、さらに、蓄積電極27の上部平面で
は、蓄積電極の側面部と異なる結晶面が形成されている
が、この領域には、次の工程で形成されるBST膜が蓄
積電極側面部よりも膜厚が厚く形成される傾向があるた
めにリーク電流等は問題とならない。
【0065】また、蓄積電極27の側面部の表面は、シ
リコン窒化膜28及びマスク層43のエッチングされた
ホールの側面が転写されたものになり、滑らかな側面を
有する蓄積電極27を実現することができる。
【0066】すなわち、従来蓄積電極の側面は困難であ
ったメタルなど電極材のエッチングより加工されていた
が、本実施形態では、エッチング面が比較的滑らかな酸
化膜のエッチング面が蓄積電極面に転写されて蓄積電極
の側面が形成される。
【0067】蓄積電極27の側面が滑らかになる事によ
り、蓄積電極側面の荒れによる電界集中によるキャパシ
タ絶縁膜のリーク電流増加を抑える事ができる。また、
蓄積電極27の底部側面にはシリコン窒化膜28が存在
しており、このシリコン窒化膜によって蓄積電極の底部
コーナーの影響は回避されている。
【0068】また、周辺回路部のようにマスク層43を
除去したくない領域を図示されないレジスト膜で覆うこ
とによって、メモリセル部の蓄積電極27表面の高さと
メモリセル部以外のマスク層43の表面の高さがそろ
い、蓄積電極27の有無によるメモリセル領域とメモリ
セル領域以外の領域の段差をほぼなくす事ができる。ス
タック構造のDRAM製造工程においては、段差を小さ
くする事が重要な工程である。
【0069】次いで、図7(k)に示すように、BST
膜29を例えばCVD法で全面に20nm程度の膜厚に
なるように堆積し、さらに必要であればBST膜29の
結晶化アニールを行う。
【0070】滑らかな表面を有する蓄積電極27の側面
のBST膜は、結晶性が良好になり、誘電率が向上す
る。なお、側面に比べて荒れた蓄積電極27の上面のB
ST膜の結晶性は、蓄積電極の側面のBST膜に比べれ
ば悪い。しかし、従来のエッチングで加工された蓄積電
極側面のBST膜に比べれば良好である。
【0071】また、CVD法でBST膜を堆積すること
によって、蓄積電極27の上面に形成されるBST膜2
9の膜厚は、電極27の側面に形成されるBST膜29
の膜厚より厚く形成される。そのため、蓄積電極27の
上部端部における電界集中を抑制することができる。
【0072】そして、図7(l)に示すように、キャパ
シタのプレート電極(上部電極)30となる例えばSr
RuO3 膜を例えばCVD法で全面に40nm程度堆積
する。その後、プレート電極30を通常のリソグラフィ
法とRIE法などを用いてパターニングする(図示せ
ず)。
【0073】この時、周辺回路領域等のようにプレート
電極が無い領域とメモリセル領域の間に段差が発生する
ことになる、ここで、プレート電極としてSrRuO3
膜の代わりに、例えば、Ru膜、Pt膜、Re膜、Ir
膜、Os膜、Pd膜、Rh膜、Au膜等の貴金属類導電
膜またはそれらの金属酸化膜、SrRuO3 膜以外のペ
ロブスカイト型の導電性金属酸化膜等を用いる事も可能
である。さらに、全面に例えばプラズマTEOS酸化膜
などの層間絶縁膜(図示せず)を膜厚400nm程度C
VD法で堆積し、CMP法で再び全面が平坦になるよう
に平坦化を行う。これにより、メモリセル部と周辺回路
部等の段差をなくす事ができる。
【0074】この後、図示はしないが、所望の領域にコ
ンタクト孔を開孔し、メタル配線を形成する。もし、必
要ならば複数層のコンタクト、メタル配線層を形成し、
パッシベーション膜を形成して、パッドコンタクトを開
けてDRAMを完成させる、本実施例では、Wプラグ2
3と蓄積電極27との間にバリアメタル層としてTiN
膜等を用いた例について述べたが、TiN膜/Ti膜の
様な積層膜やWSi 2 膜、Nb膜、Ti膜等のように金
属膜、あるいは、これらのシリサイド膜、又は、これら
の窒化物膜(例えばWN膜等)の化合物からなる導電膜
をWプラグ23の溝の中の一部に埋め込み形成して用い
る事が重要である。バリアメタル材料に求められる性質
は、メタルプラグ材料(例えばW膜やTiN膜)と蓄積
電極材(SrRuO3 膜やRu膜等)の反応バリア性と
耐酸化性である。この様な性質を満たす材料であればこ
こに記述していない膜でも使用する事ができる。
【0075】本実施形態によれば、蓄積電極の側面部の
表面が滑らかであるため、その側面部に成長するBST
膜の結晶性が向上し、BSTの結晶に歪みが入ることを
抑制することができる。BST膜の結晶性の向上によ
り、キャパシタのリーク電流が抑制されると共に、BS
T膜の誘電率が安定するため、結果としてキャパシタ容
量が向上する。
【0076】なお、蓄積電極の上部平面はキャパシタ誘
電体膜の配向性が側面に比べて劣るが、蓄積電極上部の
面積の比率は15%と、側面部の面積比に比べて小さい
ので、側面部のBST膜の誘電率を向上させることによ
って、キャパシタの容量を向上させることができる。ま
た、CVD法を用いて成膜を行うと、凸部の上面の膜厚
が側面の膜厚に比べて厚くなるので、リーク電流の増加
等を防止することができ、蓄積電極の上部のBST結晶
の劣化の影響を小さく出来る。
【0077】また、蓄積電極の側面底部において金属膜
の結晶配向性が乱れる領域は、シリコン窒化膜28(絶
縁膜)を形成してキャパシタとして用いない事により、
蓄積電極側面のBST膜の特性(リーク電流、比誘電率
等)の均一性が向上しDRAM素子としての歩留まりが
向上する。
【0078】なお、本発明の効果は、キャパシタ絶縁膜
に結晶構造を用いる膜について有効であるので、Ta2
5膜、SrTiO3 膜などの結晶構造を持つ誘電体膜
でも良い。
【0079】[第2の実施形態]図8は、本発明の第2
の実施形態に係わるスタック型DRAMのメモリセルの
蓄積電極まわりのみを抽出した断面図である。なお、図
8に示す断面図は、図1(a)のA−A’部の断面に対
応した図である。
【0080】本実施形態と第1の実施形態との違いは、
蓄積電極の形状である。本実施形態では、蓄積電極27
の底部は、TEOS酸化膜22の上部に形成されていた
が、蓄積電極27の底部の一部がTEOS酸化膜22中
に埋込形成されている。このようにすると、蓄積電極2
7側面の底部端面の結晶構造が揃いにくいところをキャ
パシタ形成部から除外することができるので、BST薄
膜がより安定して形成される。
【0081】[第3の実施形態]図9は、本発明の第2
の実施形態に係るスタック型DARMのメモリセルの蓄
積電極まわりのみを抽出した概略構成を示す断面図であ
る。なお、図9に示す断面図は、図1(a)のA−A’
部の断面に対応した図である。
【0082】本実施形態と第1、第2の実施形態との違
いは蓄積電極の構造の違いである。本実施形態のキャパ
シタ構造では、マスク層43が残存すると共に、蓄積電
極27がマスク層43に形成されたホール45の内壁及
び底面に沿って形成されていることである。このような
蓄積電極27は、例えば0.20μm×0.40μm程
度のホールに対して30nm程度の膜厚で電極材を堆積
することによって形成することができる。
【0083】本実施形態の溝(Concave)型の蓄
積電極構造における蓄積電極の形成方法についていかに
説明する。図10は、本発明の第3の実施形態に係わる
キャパシタの製造工程を示す工程断面図である。
【0084】先ず、図10(a)に示すように、蓄積電
極が形成される領域のマスク層43にバリアメタルが露
出するホールし、CVD法を用いて蓄積電極材27を約
30nmの膜厚堆積する。この時、ホール内を蓄積電極
材27で埋め込まないようにする。さらに、ホールの中
の窪みにSOG膜等のキャップ101を埋め込み(図1
0(b))、CMP法によりマスク層43上のキャップ
101及び蓄積電極材27をエッチング除去し、ホール
の中のみにキャップ101を形成する(図10
(c))。この時、蓄積電極27は溝内壁の蓄積電極側
面と2つの平面部(絶縁膜と同じ高さの平面部と溝底部
の平面部)が存在する。
【0085】次いで、図10(d)に示すように、キャ
ップ101を除去する。その後、図10(e)に示すよ
うに、BST膜29、プレート電極30を形成し、キャ
パシタが完成する。
【0086】このような構造にすると、蓄積電極の側面
及び底面において結晶構造が揃っているように形成で
き、第1の実施形態の場合と同じような効果があると共
に、マスク層43を除去する必要が無いので、平坦性に
優れた構造が実現できる。
【0087】[第4の実施形態]図11は、本発明の第
4の実施形態に係るスタック型DARMのメモリセルの
蓄積電極まわりのみを抽出した概略構成を示す断面図で
ある。尚、第3の実施形態との違いはマスク層43を除
去して蓄積電極27の両面を使う、いわゆるシリンダー
型の構造になっている事である。蓄積電極27の両側面
及び底面表面では、BST膜29の結晶構造が揃うよう
に出来るので、第1の実施形態と同じような効果がある
のと同時に、キャパシタ形成面積を増加でき、蓄積電極
27の高さを低減できる。
【0088】この、構造は第3の実施形態に示した半導
体装置の製造方法において、マスク層43を除去した後
に、BST膜29を堆積すればよい。
【0089】[第5の実施形態]図12は、本発明の第
5の実施形態に係わるスタック型DRAMのメモリセル
の概略構成を示す図である。なお、図12(a)はDR
AMの平面図、同図(b)A−A’部の断面図である。
なお、図1と同一な部分には同一符号を付し、その詳細
な説明を省略する。
【0090】層間絶縁膜21,22上にバリアメタル2
4に接続する蓄積電極(下部電極)28が形成されてい
る。蓄積電極27上には、絶縁体からなるSN(Storag
e Node)キャップ膜(キャップ膜)29が形成されてい
る。なお、蓄積電極27の側部とSNキャップ膜121
の側部は連続的に形成されている。
【0091】蓄積電極27が形成されていないTEOS
酸化膜22上にはシリコン窒化膜28が形成されてい
る。蓄積電極27,SNキャップ膜121及びシリコン
窒化膜28の表面を覆うように、(Ba,Sr)TiO
3 (BST)膜29が形成されている。BST膜29上
に、表面が平坦化されたSrRuO3 膜からなるプレー
ト電極(上部電極)32が形成されている。プレート電
極30上に、PLキャップ膜31を介して層間絶縁膜3
2が形成されている。
【0092】本実施形態のキャパシタによれば、以下の
ような作用効果を有する。1.蓄積電極27の側部とSN
キャップ膜121の側部は連続的に形成されているの
で、蓄積電極の側面及び上部平面の間にできる鋭角コー
ナーによる電界集中を防止できるのでキャパシタ絶縁膜
のリーク電流を低減することができる。
【0093】2.蓄積電極の上部平面が絶縁膜で覆われて
いるので、キャパシタ絶縁膜を化学気相成長法で成膜す
る場合、化学気相成長膜が蓄積電極上部平面部に側面に
比べて厚膜に成膜されることを防止することができるた
め、キャパシタ絶縁膜のカバレッジ(蓄積電極側面にお
ける膜厚均一性)が向上することによりキャパシタ絶縁
膜の薄膜化を実現でき、キャパシタ容量を増加させるこ
とができる。
【0094】3.蓄積電極の側面において、BST膜の配
向性が変化せずに揃っているので、キャパシタ絶縁膜の
特性(リーク電流、比誘電率等)の均一性が向上しDR
AM素子としての歩留まりが向上する。
【0095】次に、図12に示した蓄積電極構造を有す
るDRAMメモリセルの製造工程について説明する。図
13,図14は、図12に示したスタック型DRAMの
メモリセルの製造工程を示す工程図である。
【0096】先ず、第1の実施形態において図2(a)
〜図6(i)を用いて説明した工程と同様な工程を経
て、図13(a)に示す構造を形成する。次いで、図1
3(b)に示すように、マスク層43の表面に露出した
蓄積電極27を例えばウエットエッチング法等を用い
て、約50nm程度エッチバック(リセス)を行った
後、CVD法を用いてシリコン窒化膜を堆積する。次
に、CMP法等を用いて平坦化しつつマスク層43上の
シリコン窒化膜を除去することにより、蓄積電極27が
除去された窪みにSNキャップ膜121を選択的に埋め
込み形成する。
【0097】SNキャップ膜121の膜厚は後の工程で
形成するBST膜の膜厚や結晶の配向性の分布(例えば
図20参照)に依存し、おおよそBST膜厚の1倍以上
が望ましい。SNキャップ膜121の膜厚をBST膜の
1倍以上にすることによって、BST膜の配向性が蓄積
電極の上部端部で変化することを防止することができ
る。
【0098】次いで、図14(c)に示すように、例え
ば周辺回路部のようにマスク層43を除去したくない領
域をレジスト膜で覆った後、マスク層43を例えばNH
4 F液等のウエットエッチング溶液を用いて選択的に除
去した後、レジスト膜を除去する。このとき、ウエット
エッチングはマスク層43の下のシリコン窒化膜28で
エッチングがストップする。この様にすると、メモリセ
ル部の蓄積電極27表面の高さとメモリセル部以外のマ
スク層43の表面の高さが揃い、蓄積電極27の有無に
よるメモリセル領域とメモリセル領域以外の領域の段差
をほぼなくすことができる。スタック構造のDRAM製
造工程においては、段差を小さくすることが重要な工程
である。
【0099】また、このとき、蓄積電極27の上部平面
にはSNキャップ膜121が残置され蓄積電極27の上
部平面のコーナー角度は鋭角であるが蓄積電極27の側
面はSNキャップ膜121の存在により側面のみの平面
状態となり、電界集中の問題を回避できる構造となって
いる。即ち、蓄積電極27の形状による電界集中を緩和
することができ、キャパシタ絶縁膜の耐圧劣化に与える
影響を小さくすることができる。また、蓄積電極27の
側面の表面はマスク層43のエッチングされた溝の表面
が転写されたものになる。即ち、従来メタルなどの場合
に困難であったエッチング面の制御によらず、エッチン
グ面が比較的滑らかな酸化膜エッチング面が蓄積電極面
に転写されることになり、滑らかな蓄積電極側壁面を実
現することができる。このことにより、蓄積電極側面の
荒れによる電界集中によるキャパシタ絶縁膜でのリーク
電流の増加を抑制することができる。また、蓄積電極2
7の底部側面にはシリコン窒化膜28が存在しており、
このシリコン窒化膜28によって蓄積電極27の底部コ
ーナーの影響は回避されている。即ち、キャパシタの電
極としては蓄積電極の側面のみを使用することになる。
【0100】そして、図1に示すように、BST膜29
を例えばCVD法で全面に20nm程度の膜厚になるよ
うに堆積し、さらに必要であればBST膜の結晶化アニ
ールを行い、さらに例えばSrRuO3 膜を例えばCV
D法で全面に40nm程度堆積して、キャパシタの上部
電極:プレート電極30を形成する。さらに全面にPL
(プレート)キャップ膜31として例えばTiN膜等を
50nm程度の膜厚例えばスパッタ法などで形成する。
その後、上部電極(プレート電極30とPLキャップ膜
31)を通常のリソグラフィとRIE法などを用いてパ
ターニングする。このとき、周辺回路領域などのように
プレート電極がない領域とメモリセル領域の間に段差が
発生することになる。
【0101】ここで、プレート電極30としては、Sr
RuO3 膜の代わりに、例えばRu膜、Pt膜、Re
膜、Ir膜、Os膜、Pd膜、Rh膜、Au膜などの貴
金属導電膜、又はそれらの金属酸化膜、SrRuO3
以外のペロブスカイト型の導電性金属酸化膜等を用いる
ことが可能である。さらに、全面に例えばプラズマTE
OS酸化膜などの層間絶縁膜32を膜厚400nm程度
CVD法で堆積し、CMP法で再び全面が平坦になるよ
うに平坦化を行う。これにより、メモリセル部と周辺回
路部などの段差をなくすことができる。
【0102】この後、図示はしないが、所望の領域にコ
ンタクト孔を開孔し、メタル配線を形成する。もし、必
要ならば複数層のコンタクト、メタル配線を形成し、パ
ッシベーション膜を形成して、パッドコンタクトを開け
てDRAMを完成させる。
【0103】本実施形態では、Wプラグ23と蓄積電極
27との間にバリアメタル層としてTiN膜などの例に
ついて述べたが、TiN膜/Ti膜のような積層膜やW
Si 2 膜、Nb膜、Ti膜などのように金属膜、或いは
これらのシリサイド膜、又はこれらの窒化物膜(例えば
WN膜など)の化合物からなる導電膜をWプラグ23の
溝の中の一部に埋め込み形成して用いることが重要であ
る。バリアメタル材料に求められる性質は、メタルプラ
グ材料(例えばW膜やTiN膜)と蓄積電極材(SrR
uO3 膜やRu膜など)の反応バリア性と耐酸化性であ
る。この様な性質を満たす材料であればここに記述して
いないまでも使用することができる。
【0104】本実施形態のキャパシタセル、上述したよ
うな蓄積電極構造をとることにより、 1.蓄積電極27の側部とSNキャップ膜121の側部は
連続的に形成されているので、蓄積電極の側面及び上部
平面の間にできる鋭角コーナーによる電界集中を防止で
きるのでキャパシタ絶縁膜のリーク電流を低減すること
ができる。
【0105】2.蓄積電極の上部平面が絶縁膜で覆われて
いるので、キャパシタ絶縁膜を化学気相成長法で成膜す
る場合、化学気相成長膜が蓄積電極上部平面部に側面に
比べて厚膜に成膜されることを防止することができるた
め、キャパシタ絶縁膜のカバレッジ(蓄積電極側面にお
ける膜厚均一性)が向上することによりキャパシタ絶縁
膜の薄膜化を実現でき、キャパシタ容量を増加させるこ
とができる。
【0106】なお、蓄積電極の上面とプレート電極との
間には、絶縁膜として(Ba,Sr)TiO3 膜とキャ
ップ膜の2種類の膜が形成され、膜厚が側部より厚くな
っており、キャパシタ容量の低下が懸念される。しか
し、スタック型のキャパシタの容量の90%以上はキャ
パシタの側部であり、上面の容量は小さいので、キャッ
プ膜の形成による電解集中及びリーク電流の抑制によ
り、キャパシタ容量が増大する。
【0107】3.蓄積電極の側面において、BST膜の結
晶粒の粒界方向が変化せずに揃っているので、キャパシ
タ絶縁膜の特性(リーク電流、比誘電率等)の均一性が
向上しDRAM素子としての歩留まりが向上する。など
の効果がある。
【0108】[第6の実施形態]図15は、本発明の第
6の実施形態に係わるスタック型DRAMのメモリセル
の概略構成を示す図である。なお、図15は、図1
(a)A−A’部の断面図に相当する。なお、本実施形
態は、蓄積電極の形成方法が第5の実施形態と異なる。
【0109】本実施形態は、第1の実施形態の図4
(f)を用いて説明した工程の後、図15(a)に示す
ように、全面にSrRuO3 等からなる蓄積電極材27
とSNキャップ膜材121を例えばスパッタ法やCVD
法により堆積する。次いで、図15(b)に示すよう
に、蓄積電極パターンのレジスト膜151を形成した
後、SNキャップ膜材121、蓄積電極27に対してR
IE法やCDE法やウエットエッチング法などによるエ
ッチングを行い、SNキャップ膜121及び蓄積電極2
7を形成する。このようにすると、SNキャップ膜12
1と蓄積電極27とを自己整合的に同じ形状に加工でき
る。この後、レジスト膜151を剥離した後、BST
膜、プレート電極を順次成膜する。
【0110】第5の実施形態では蓄積電極パターンのホ
ールに蓄積電極材を埋め込み蓄積電極材を埋め込み蓄積
電極を形成する例であったが、本実施形態では蓄積電極
をレベンソンマスクで加工する例である。いずれにして
も蓄積電極の上部平面部にSNキャップ膜を形成し、コ
ーナーの電界集中を防止することが可能である。
【0111】[第7の実施形態]図16は、本発明の第
7の実施形態に係わるスタック型DRAMのメモリセル
の蓄積電極周りのみを抽出した部分の概略構成を示す断
面図である。なお、本実施形態は、蓄積電極の構造が第
5及び第6の実施形態と異なる。
【0112】第5及び第6の実施形態において、蓄積電
極の上部平面はSNキャップ膜が存在するので蓄積電極
の上部コーナーの電界集中は防止することができる。し
かし、蓄積電極の底部コーナーにおけるBST膜の結晶
の配向性の変化によるBST膜リーク電流の増加が懸念
される。
【0113】このため、本実施形態では、蓄積電極27
の側面の延長上のTEOS酸化膜22を蓄積電極27に
沿って掘り込み、蓄積電極27の側面が、SNキャップ
膜121とTEOS酸化膜22に挟まれて完全に平面と
なるような構造を実現している。
【0114】製造方法としては、蓄積電極27の加工時
に引き続いて、TEOS酸化膜22を例えばBST膜2
9の膜厚の1倍から3倍程度例えばRIE法を用いてエ
ッチングする。
【0115】このようにすると、蓄積電極27の側面が
上部も下部も絶縁膜に挟まれた構造となり、側面は連続
した平面構造となり、BST膜の結晶化時にも結晶の配
向性は均一に実現でき、配向性の変化によるBST膜の
リーク電流を著しく低減することができる。
【0116】[第8の実施形態]図17は、本願発明の
第8の実施形態に係わるスタック型DRAMのメモリセ
ルの蓄積電極周りのみを抽出した部分の概略構成を示す
断面図である。
【0117】本実施形態においては、溝(Concav
e)型の蓄積電極構造におけるSNキャップ膜の形成方
法について提案する。図18は、図17に示すスタック
型DRAMの製造工程を示す工程断面図である。
【0118】図10(c)を用いて説明した工程の後、
図18(a)に示すように、蓄積電極材27を例えばウ
エットエッチング法等を用いて選択的にエッチバック
(リセス)を行い、上面を約40nm程度後退させる。
次いで、全面にシリコン窒化膜等121をCVD法で堆
積し(図18(b))、引き続きCMP法を用いてマス
ク層43と同じ高さの平面部の領域にのみSNキャップ
膜121を選択的に形成する(図18(c))。この
後、SOG膜を除去し(図18(d))、BST膜2
9、プレート電極30を形成し(図18(e))、キャ
パシタが完成する。
【0119】このようにすると、Concave型の蓄
積電極において蓄積電極の上部側面がSNキャップ膜に
より平坦になり、電界の集中の影響を緩和することがで
きる。
【0120】尚、上記実施形態ではキャパシタ絶縁膜と
してBST膜の例を述べたが、リーク電流特性や膜の結
晶性が下地の蓄積電極の結晶構造の影響を受ける高誘電
率を持つ絶縁膜であれば良いので、他の膜、例えばPb
(Zr,Ti)O3 膜、SrTiO3 膜、Ta25膜等
でも良い。
【0121】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。例えば、なお、上記実施形態では、キ
ャパシタ絶縁膜としてBST膜の例を述べたが、高誘電
率を持つ絶縁膜であれば良いので、ほかの膜、例えばP
b(Zr,Ti)O3 膜やSrTiO3 膜などでも良
い。その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、
種々変形して実施することが可能である。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、蓄
積電極の側面におけるキャパシタ誘電体膜(BST膜)
の結晶性を向上できるのでキャパシタ誘電体膜の誘電率
を安定して形成でき、その結果キャパシタ容量を安定し
て向上できる。
【0123】また、前記下部電極の上部表面の少なくと
も端部と前記キャパシタ絶縁膜との間に、絶縁体材料か
ら構成された少なくとも1層のキャップ膜が形成されて
いることによって、下部電極コーナー部における電界集
中及びキャパ絶縁膜の配向性の変化が抑制され、キャパ
シタ容量の増大を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係わるスタック型DRAMの
メモリセルの概略構成を示す図。
【図2】図1に示したスタック型DRAMのメモリセル
の製造工程を示す工程断面図。
【図3】図1に示したスタック型DRAMのメモリセル
の製造工程を示す工程断面図。
【図4】図1に示したスタック型DRAMのメモリセル
の製造工程を示す工程断面図。
【図5】図1に示したスタック型DRAMのメモリセル
の製造工程を示す工程断面図。
【図6】図1に示したスタック型DRAMのメモリセル
の製造工程を示す工程断面図。
【図7】図1に示したスタック型DRAMのメモリセル
の製造工程を示す工程断面図。
【図8】第2の実施形態に係わるスタック型DRAMの
メモリセルの概略構成を示す断面図。
【図9】第3の実施形態に係わるスタック型DRAMの
メモリセルの概略構成を示す断面図。
【図10】図9に示したスタック型DRAMのメモリセ
ルの製造工程を示す工程断面図。
【図11】第4の実施形態に係わるスタック型DRAM
のメモリセルの概略構成を示す断面図。
【図12】第5実施形態に係わるスタック型DRAMの
メモリセルの概略構成を示す図。
【図13】図12に示したスタック型DRAMのメモリ
セルの製造工程を示す工程断面図。
【図14】図12に示したスタック型DRAMのメモリ
セルの製造工程を示す工程断面図。
【図15】第6実施形態に係わるスタック型DRAMの
メモリセルの概略構成を示す図。
【図16】第7実施形態に係わるスタック型DRAMの
メモリセルの概略構成を示す図。
【図17】第8実施形態に係わるスタック型DRAMの
メモリセルの概略構成を示す図。
【図18】図17に示したスタック型DRAMのメモリ
セルの製造工程を示す工程断面図。
【図19】従来のスタック型DRAMのメモリセルの概
略構成を示す図。
【図20】スタック型DRAMのメモリセルの問題点を
説明する図。
【符号の説明】
11…シリコン基板 12…素子分離領域 13…ゲート酸化膜 14…ゲート電極 15…ゲートキャップ層 16…ドレイン拡散層 17…シリコン窒化膜 18…第1のBPSG膜 19…コンタクトホール 20…ポリシリコンコンタクト 21…第2のBPSG膜 22…TEOS酸化膜 23…Wプラグ 24…バリアメタル 25…BLコンタクトプラグ 26…ビット線 27…蓄積電極 27…蓄積電極材 28…シリコン窒化膜 29…BST膜 30…プレート電極 31…PLキャップ膜 32…層間絶縁膜 41…素子領域 42…レジスト膜 43…マスク層 44…レジスト膜 45…ホール 121…SNキャップ膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 AD22 AD24 JA06 JA14 JA35 JA39 JA40 KA05 MA06 MA17 NA01 PR05 PR21 PR36 PR38 PR39 PR40

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成された凸状の下部電極
    と、この下部電極の表面を覆うように形成されたキャパ
    シタ絶縁膜と、このキャパシタ絶縁膜上に形成された上
    部電極とを含むキャパシタセルを具備する半導体装置に
    おいて、 前記下部電極の上面の少なくとも端部と前記キャパシタ
    絶縁膜との間に、絶縁材料から構成された少なくとも1
    層のキャップ膜が形成されていることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】前記下部電極の側面と前記キャップ膜の側
    面とが連続的に形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】半導体基板上に形成された凸状の下部電極
    と、この下部電極の表面を覆うように形成されたキャパ
    シタ絶縁膜と、このキャパシタ絶縁膜上に形成された上
    部電極とを含むキャパシタセルを具備する半導体装置に
    おいて、 前記下部電極を構成する結晶は、互いに隣接する結晶粒
    の粒界が該電極の側面に対して垂直に形成されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】前記互いに隣接する結晶粒の粒界が該電極
    の側面に対して垂直に形成されている結晶は、前記下部
    電極側面を構成することを特徴とする請求項3に記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】前記下部電極の側面の結晶粒の粒界の方向
    と前記キャパシタ絶縁膜の結晶粒の粒界の方向との少な
    くとも一部が同じであることを特徴とする請求項3記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記キャパシタセルの下部電極の側面の下
    部端部は、前記キャパシタ絶縁膜以外の絶縁膜に覆われ
    ていることを特徴とする請求項1又は3に記載の半導体
    装置。
  7. 【請求項7】前記下部電極の上部表面に形成された前記
    キャパシタ絶縁膜の膜厚は、前記下部電極の側面に形成
    された該キャパシタ絶縁膜の膜厚より厚く形成されてい
    る事を特徴とする前記請求項1又は3記載の半導体装
    置。
  8. 【請求項8】前記キャパシタセルの下部電極は、スタッ
    ク型DRAMのメモリセルに用いられていることを特徴
    とする請求項1又は3に記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記キャパシタ絶縁膜は、SrとTiを含
    む酸化物から構成されていることを特徴とする請求項1
    又は3に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】半導体基板上に、表面の一部にプラグ電
    極が露出する層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜上に、前記プラグ電極に接続し、上面の
    みに絶縁体からなる少なくとも1層のキャップ膜が形成
    された凸状の下部電極を形成する工程と、 前記下部電極の側面及び前記キャップ膜の表面を覆うキ
    ャパシタ絶縁膜を形成する工程と、 前記キャパシタ絶縁膜上に上部電極を形成する工程とを
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】半導体基板上に、表面の一部にプラグ電
    極が露出する層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜に、前記プラグ電極が露出する開口部を形成
    する工程と、 前記開口部に下部電極を埋め込み形成する工程と、 前記下部電極の表面をほぼ均一に除去し、側面が前記絶
    縁膜,且つ底面が該電極である凹部を形成する工程と、 前記凹部に絶縁体からなる少なくとも1層のキャップ膜
    を埋め込み形成する工程と、 前記絶縁膜を除去し、凸状の前記下部電極及びキャップ
    膜の積層構造を露出させる工程と、 前記下部電極及びキャップ膜の表面を覆うキャパシタ絶
    縁膜を形成する工程と、 前記キャパシタ絶縁膜上に上部電極を形成する工程とを
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】半導体基板上に、表面の一部にプラグ電
    極が露出する層間絶縁膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜上に下部電極、及び絶縁体からなる少な
    くとも1層のキャップ膜を順次積層する工程と、 前記プラグ電極を含む領域の前記キャップ膜上に選択的
    にマスクパターンを形成する工程と、 前記マスクパターンをマスクに前記下部電極及びキャッ
    プ膜を選択的にエッチングして前記層間絶縁膜を露出さ
    せると共に、前記下部電極及びキャップ膜の積層構造を
    凸状に成形する工程と、 前記下部電極及びキャップ膜の表面を覆うキャパシタ絶
    縁膜を形成する工程と、 前記キャパシタ絶縁膜上に上部電極を形成する工程とを
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】半導体基板上に、表面の一部にプラグ電
    極が露出するホールを有するマスク層を形成する工程
    と、 前記マスク層のホール内に下部電極を埋込形成する工程
    と、 前記下部電極の表面を覆うキャパシタ絶縁膜を形成する
    工程と、 前記キャパシタ絶縁膜上に上部電極を形成する工程とを
    含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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