JP2000112263A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JP2000112263A
JP2000112263A JP10286323A JP28632398A JP2000112263A JP 2000112263 A JP2000112263 A JP 2000112263A JP 10286323 A JP10286323 A JP 10286323A JP 28632398 A JP28632398 A JP 28632398A JP 2000112263 A JP2000112263 A JP 2000112263A
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Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
Masayasu Onodera
正泰 小野寺
州太 ▲浜▼田
Shuta Hamada
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像形成体の劣化を防止して、カラー画像形成
時も、モノクロ画像形成時も双方共に良好な転写を行う
と共に、転写材を安定して搬送するカラー画像形成装置
を提供すること。 【解決手段】 転写手段の転写領域に対し、ベルト状転
写体の回転方向上流部に形成されるV字形の空間に、像
形成体及び前記転写材に帯電を行う転写前帯電手段を配
設することを特徴とするカラー画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成装置で、像形成体の周辺に複数
組の帯電手段、画像書込手段及び現像手段を配置して像
形成体の一回転中にトナー像を重ね合わせてカラー画像
を形成する電子写真方式のカラー画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、多色のカラー画像を形成する方法
としては、画像形成に必要な色と同数の像形成体、帯電
手段、現像手段等を備え、それぞれの像形成体に形成し
た単色のトナー像を転写材に重ね合わせてカラー画像と
するカラー画像形成装置や、像形成体を複数回回転して
各色毎の帯電、画像書込みならびに現像を繰り返してカ
ラー画像を形成するカラー画像形成装置、あるいは、同
じく像形成体の一回転以内に各色毎の帯電、画像書込み
ならびに現像を順次行ってカラー画像を形成するカラー
画像形成装置等が知られている。
【0003】しかし前記の各画像形成装置において、画
像形成に必要な色と同数の像形成体、帯電手段、現像手
段等を備え、それぞれ像形成体に形成した単色のトナー
像を転写材に重ね合わせてカラー画像とするカラー画像
形成装置は、複数の像形成体や転写材の搬送を要するた
め装置の容積が大型化する欠点があり、一方、像形成体
を複数回回転して各色毎の帯電、画像書込みならびに現
像を繰り返してカラー画像を形成するカラー画像形成装
置は、容積は小型化されるものの、形成される画像のサ
イズが像形成体の表面積以下に限定されると云う制約が
ある。
【0004】その点、像形成体の一回転以内に各色毎の
帯電、画像書込みならびに現像を順次行ってカラー画像
を形成するカラー画像形成装置は、画像のサイズに制約
がなく、しかも高速の画像形成を可能とする等の利点が
ある。更に、像形成体の基体として透光性基体を用い、
像形成体の内部に画像書込手段を配置し装置の小型化を
図ったものが、例えば特開平5−307307号公報に
よって提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、像形成
体の一回転以内に各色毎の帯電、画像書込みならびに反
転現像を順次行ってカラー画像を形成する上記提案によ
るカラー画像形成装置において、イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)および黒色(K)のトナー順
によるカラー画像形成に際して、Y、M、Cトナーはト
ナーと同極性に再帯電されるが、最上部の黒色(K)の
トナーは再帯電されないため、帯電量が異なることから
転写条件が変化して4色の転写が良好に行われない。こ
れに対しては黒色(K)の現像手段と転写手段との間に
転写前帯電手段を設けることにより、カラー画像形成時
の4色の転写を良好にすることが可能である。しかしな
がら、一般的にはカラー画像形成装置においても黒単色
からなるモノクロのプリント頻度が高く、モノクロ画像
形成時に前記転写前帯電手段を作動させると、転写は好
ましい条件に保たれているが、像形成体が劣化されると
いう問題が起こる。
【0006】一方、上記提案のカラー画像形成装置にお
けるカラートナー像の転写材への転写やジャム処理を良
好とするように複数の現像手段及び帯電手段を像形成体
の上部に配し、下部空間にベルト状転写体を有する転写
手段を配し、ベルト状転写体により転写領域へと転写材
を搬送しているが、転写材がベルト状転写体により安定
して搬送されないという問題がある。
【0007】本発明は上記双方の問題点を解決し、像形
成体の劣化を防止して、カラー画像形成時も、モノクロ
画像形成時も双方共に良好な転写を行うと共に、転写材
を安定して搬送するカラー画像形成装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ドラム状の
像形成体の周面に複数の帯電手段、画像書込手段及び現
像手段を配設し、前記像形成体の一回転中に帯電、画像
書込み及び反転現像を繰り返し、前記像形成体の周面に
複数のトナー像を重ね合わせてカラートナー像を形成
し、転写材を搬送するベルト状転写体を有する転写手段
により前記カラートナー像を前記転写材に転写した後、
前記転写材上のカラートナー像を定着手段により定着す
るカラー画像形成装置において、前記転写手段の転写領
域に対し、前記ベルト状転写体の回転方向上流部に形成
されるV字形の空間に、前記像形成体及び前記転写材に
帯電を行う転写前帯電手段を配設することを特徴とする
カラー画像形成装置によって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0010】本発明にかかわるカラー画像形成装置の一
実施形態の画像形成プロセス及び各機構について、図1
ないし図5を用いて説明する。図1は、本発明にかかわ
るカラー画像形成装置の一実施形態の断面構成図であ
り、図2は、像形成体ユニットの側断面図であり、図3
は、ベルト状転写体を有する転写手段、転写前帯電手段
及び転写同時露光手段を示す図1の部分拡大図であり、
図4は、図3の転写前帯電手段への電圧印加の他の例を
示す図であり、図5は、カラー画像形成時とモノクロ画
像形成時との転写特性曲線を示す図である。
【0011】図1または図2によれば、ドラム状の像形
成体である感光体ドラム10は、例えばガラスや透光性
アクリル樹脂等の透光性部材によって形成される円筒状
の基体の外周に、透光性の導電層、有機感光層(OP
C)の光導電体層を形成したものである。感光体ドラム
10は、図示しない駆動源からの動力により透光性の導
電層を接地された状態で図1の矢印で示す時計方向に感
光体ドラム10が回転される。
【0012】感光体ドラム10は、図2に示すように、
それを係合固定する両端部のフランジ部材10a及び1
0bが装置本体に架設固定されるドラム軸30に対し両
端部のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベア
リングB1,B2により軸受けされて回転自在に支持さ
れて像形成体ユニットとしての感光体ユニット100が
構成され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装
置本体側の不図示の駆動歯車と噛合して駆動されること
により所定の方向に一定速度、例えば250mm/se
cで回転される。WAは画像書込手段の発光素子(LE
D)よりのリード線である。
【0013】本発明では、画像書込用の露光ビームの結
像点である感光体ドラムの光導電体層において、光導電
体層の光減衰特性(光キャリア生成)に対して適正なコ
ントラストを付与できる波長の露光光量を有していれば
よい。従って、本実施形態における感光体ドラムの透光
性基体の光透過率は、100%である必要はなく、露光
ビームの透過時にある程度の光が吸収されるような特性
であってもよく、要は、適切なコントラストを付与でき
ればよい。透光性基体の素材としては、アクリル樹脂、
特にメタクリル酸メチルエステルモノマーを用い重合し
たものが、透光性、強度、精度、表面性等において優れ
ており好ましく用いられるが、その他一般光学部材など
に使用されるアクリル、フッ素、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリエチレンテレフタレートなどの各種透
光性樹脂が使用可能である。また、露光光に対し透光性
を有していれば、着色していてもよい。透光性の導電層
としては、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化錫、酸
化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅や、Au、Ag、N
i、Alなどからなる透光性を維持した金属薄膜が用い
られ、成膜法としては、真空蒸着法、活性反応蒸着法、
各種スパッタリング法、各種CVD法、浸漬塗工法、ス
プレー塗布法などが利用される。また、光導電体層とし
ては各種有機感光層(OPC)が使用される。
【0014】光導電性の感光体層としての有機感光層
は、電荷発生物質(CGM)を主成分とする電荷発生層
(CGL)と電荷輸送物質(CTM)を主成分とする電
荷輸送層(CTL)とに機能分離された二層構成の感光
体層とされる。二層構成の有機感光層は、CTLが厚い
ために有機感光層としての耐久性が高く本発明に適す
る。なお有機感光層は、電荷発生物質(CGM)と電荷
輸送物質(CTM)を1つの層中に含有する単層構成と
されてもよく、該単層構成又は前記二層構成の感光体層
には、通常バインダー樹脂が含有される。
【0015】以下に説明する帯電手段としてのスコロト
ロン帯電器11、画像書込手段としての露光光学系1
2、現像手段としての現像器13は、それぞれ、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色
(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、本実施形
態においては、図1の矢印にて示す感光体ドラム10の
回転方向に対して、Y、M、C、Kの順に配置される。
【0016】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
は像形成体である感光体ドラム10の移動方向に対して
直交する方向(図1において紙面垂直方向)に感光体ド
ラム10と対峙し近接して取り付けられ、感光体ドラム
10の前述した有機感光体層に対し所定の電位に保持さ
れた制御グリッド(符号なし)と、コロナ放電電極11
aとして、例えば鋸歯状電極を用い、トナーと同極性の
コロナ放電とによって帯電作用(本実施形態においては
マイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な
電位を与える。コロナ放電電極11aとしては、その他
ワイヤ電極や針状電極を用いることも可能である。
【0017】各色毎の画像書込手段としての露光光学系
12は、感光体ドラム10の軸と平行に主走査方向に配
列された発光素子としてのLED(発光ダイオード)を
複数個アレイ状に並べた線状の露光素子12aと、結像
素子としての光集束性光伝送体(セルフォックレンズ)
12bとが、レンズホルダ12cに取付けられた露光用
ユニットとして構成され、保持部材20に、各色毎の露
光光学系12が取付けられて感光体ドラム10の基体内
部に収容される。前述した如く、図2に示すように、感
光体ドラム10と露光光学系12とが一体的な感光体ユ
ニット100として形成される。露光素子12aとして
はその他、FL(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミ
ネッセンス)、PL(プラズマ放電)等の複数の発光素
子をアレイ状に並べた線状のものが用いられる。
【0018】各色毎の露光光学系12は、感光体ドラム
10上での露光位置を、スコロトロン帯電器11と現像
器13との間で、現像器13に対して感光体ドラムの回
転方向上流側に設けた状態で、感光体ドラム10の内部
に配置される。
【0019】露光光学系12は、別体のコンピュータ
(不図示)から送られメモリに記憶された各色の画像デ
ータに基づいて画像処理を施した後、一様に帯電した感
光体ドラム10に画像書込みを行い、感光体ドラム10
上に潜像を形成する。この実施形態で使用される発光素
子の発光波長は、通常Y、M、Cのトナーの透光性の高
い680〜900nmの範囲のものが良好であるが、裏
面から画像書込みを行うことからカラートナーに透光性
を十分に有しないこれより短い波長でもよい。
【0020】各色毎の現像手段としての現像器13は、
内部にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)
若しくは黒色(K)の二成分(一成分でもよい)の現像
剤を収容し、それぞれ、例えば厚み0.5mm〜1m
m、外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレス
あるいはアルミ材で形成された現像剤担持体である現像
スリーブ131を備えている。
【0021】現像領域では、現像スリーブ131は、突
き当てコロ(不図示)により感光体ドラム10と所定の
値の間隙、例えば100μm〜1000μmをあけて非
接触に保たれ、感光体ドラム10の回転方向と順方向に
回転しており、現像スリーブ131に対して現像バイア
スとしてトナーと同極性(本実施形態においてはマイナ
ス極性)の直流電圧或いは直流電圧に交流電圧ACを重
畳する電圧を印加することにより、感光体ドラム10の
露光部に対して非接触の反転現像が行われる。この時の
現像間隔精度は画像ムラを防ぐために20μm程度以下
が必要である。
【0022】以上のように現像器13は、スコロトロン
帯電器11による帯電と露光光学系12による画像書込
みによって形成される感光体ドラム10上の静電潜像
を、非接触の状態で感光体ドラム10の帯電極性と同極
性のトナー(本実施形態においては感光体ドラムは負帯
電であり、トナーは負極性)により反転現像する。
【0023】画像記録のスタートにより不図示の感光体
ドラム駆動モータの始動により感光体ドラム10の後フ
ランジ10bに設けられた歯車Gが回動され感光体ドラ
ム10を図1の矢印で示す時計方向へ回転し、同時にY
のスコロトロン帯電器11の帯電作用により感光体ドラ
ム10に電位の付与が開始される。感光体ドラム10は
電位を付与されたあと、Yの露光光学系12において第
1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号
による露光が開始されドラムの回転走査によってその表
面の感光層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応す
る静電潜像が形成される。この潜像はYの現像器13に
より非接触の状態で反転現像され、感光体ドラム10上
にイエロー(Y)のトナー像が形成される。
【0024】次いで、感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、Mのスコロトロン帯電器11
の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系12
の第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像データに
対応する電気信号による露光が行われ、Mの現像器13
による非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)
のトナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が重ね合わ
せて形成される。
【0025】同様のプロセスにより、Cのスコロトロン
帯電器11、露光光学系12及び現像器13によってさ
らに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像
が、また、Kのスコロトロン帯電器11、露光光学系1
2及び現像器13によって第4の色信号に対応する黒色
(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感光体
ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーのトナー
像が形成される。
【0026】このように、本実施の形態では、Y、M、
C及びKの露光光学系12による感光体ドラム10の有
機感光層に対する露光は、感光体ドラム10の内部より
透光性基体を通して行われる。従って、第2、第3及び
第4の色信号に対応する画像の露光は何れも先に形成さ
れたトナー像により遮光されることなく静電潜像を形成
することが可能となり、好ましいが、感光体ドラム10
の外部から露光してもよい。
【0027】一方、転写材である転写紙Pが転写材収納
手段である給紙カセット15より、送り出しローラ15
aにより送り出され、給送ローラ15bにより給送され
てタイミングローラ15cへ搬送される。
【0028】転写手段としての転写ベルト装置140
は、タイミングローラ15cと対向する位置より、ベル
ト状転写体としての搬送ベルト14aの回転方向に、従
動ローラ14e、対向アースローラ14k、案内ローラ
14b、転写ローラ14c、駆動ローラ14d及びテン
ションローラ14iの順に配置される各ローラ部材と、
各ローラ部材に張架されるベルト状転写体としての搬送
ベルト14aとにより構成される。転写ベルト装置14
0の搬送ベルト14aは案内ローラ14bと転写ローラ
14cの間のベルト面を感光体ドラム10の周面に接し
てトナー像のベルト面への転写領域としての転写域Tを
形成している。
【0029】記録紙Pは、タイミングローラ16の駆動
によって、感光体ドラム10上に担持されたカラートナ
ー像との同期がとられ、転写域Tに対し搬送ベルト14
aの回転方向上流部に形成されるV字形の空間に配置さ
れ、図3にて詳述する感光体ドラム10及び記録紙Pの
双方の帯電を行う転写前帯電手段としての転写前帯電器
11Aの帯電により搬送ベルト14aに吸着されて転写
域Tへ給送される。転写前帯電器11Aの搬送ベルト1
4a側には、搬送ベルト14aを挟んで前記対向アース
ローラ14kが配設されており記録紙Pの搬送ベルト1
4aへの吸着を良好とさせる。
【0030】感光体ドラム10周面に付着した状態にあ
るカラートナー像は、前記転写前帯電器11Aにより最
上層の黒色(K)トナーを含み再帯電された後、搬送ベ
ルト14aとの間の接点において転写ローラ14cへの
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
のバイアス電圧の印加により順次、搬送ベルト14aに
より密着搬送される記録紙P上に転写される。即ち感光
体ドラム10上のカラートナー像は接地された案内ロー
ラ14bの案内によりトナーを散らすことなく転写域T
へと搬送され、転写ローラ14cに対する1〜3kVの
バイアス電圧の印加によって、記録紙P上に一括して効
率良く転写される。この際、図5にて詳述する如く良好
な転写がなされるように、転写同時露光手段である転写
同時露光器12Aによる露光が行われる。
【0031】カラートナー像が転写された記録紙Pは、
必要に応じて設けられる転写材分離手段としての紙分離
AC除電器14hにより除電されると共に、駆動ローラ
14dの曲率分離により転写ベルト装置140の搬送ベ
ルト14aから分離され、少なくとも一方のローラの内
部にヒータを有する2本のローラで構成される定着装置
17へと搬送される。定着ローラ17aと、圧着ローラ
17bとの間で熱と圧力とを加えられることにより記録
紙P上の付着トナーが定着され、記録紙Pが排紙ローラ
18により送られて、装置外部のトレイへ排出される。
【0032】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは、像形成体クリーニング手段としてのクリー
ニング装置19に設けられたクリーニングブレード19
aによりクリーニングされる。残留トナーを除去された
感光体ドラム10はスコロトロン帯電器11によって一
様帯電を受け、次の画像形成サイクルに入る。
【0033】上記の説明において現像手段としての現像
器13を二成分現像剤を使用したものとしたが、一成分
現像剤を使用した現像手段を用いることも勿論可能であ
る。
【0034】図3または図4によれば、前述したように
転写前帯電手段としての転写前帯電器11Aは、転写ベ
ルト装置140の転写域Tに対し搬送ベルト14aの回
転方向上流部に、感光体ドラム10と搬送ベルト14a
とにより形成されるV字形の空間に配置されるが、被帯
電部としての感光体ドラム10面及び搬送ベルト14a
面の双方を開放した状態でシールド部材としてのサイド
プレート112,113が、放電部材としてのコロナ放
電ワイヤ111の両側に設けられる。転写前帯電器11
Aの一方の開放部(感光体ドラム10側の開放部)で、
カラートナー像の最上層の黒色(K)トナーが再帯電さ
れ、他方の開放部(搬送ベルト14a側の開放部)で搬
送ベルト14aにより搬送させる記録紙Pを帯電する。
なお図4に示すように、サイドプレート112の搬送ベ
ルト14a側の先端部112aをくの字状として折曲
げ、さらに先端部112aに50〜100μm厚の絶縁
フィルム112bを設けて、転写前帯電器11Aの帯電
により搬送ベルト14aに吸着されて搬送される記録紙
Pの先端の引っかかりを防止する。
【0035】転写前帯電器11Aはコロナ放電ワイヤ1
11に、図3に実線で示す直流電源E1からトナーと同
極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直流電圧
の印加により放電を行ったり、また図3に点線で示すよ
うに、交流電源AC1による交流電圧に直流電源E2か
らトナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極
性)の直流電圧を重畳した電圧の印加により放電を行
う。また図4に示すように、サイドプレート112,1
13への直流電源E3からのトナーと同極性(本実施形
態においてはマイナス極性)の直流電圧と、コロナ放電
ワイヤ111への交流電源AC2からの交流電圧との印
加により放電を行うようにしてもよい。図5にて詳述す
るように、転写前帯電器11Aはカラー画像形成時は動
作(on)状態、黒色(K)のみ或いはY、M、Cの単
色でのモノクロ画像形成時は非動作(off)状態とさ
れる。転写前帯電器11Aによる帯電電位は感光体ドラ
ム10の帯電電位(通常−500〜−1000V)と同
じか或いはやや低めの1/2〜1倍程度の−300〜−
800Vで最上層の黒色(K)トナーを含めたカラート
ナー層を再帯電する。また感光体ドラム10と記録紙P
とへの帯電電位を略同じとし、転写域Tでのトナー像の
乱れを生じさせないようにしてカラートナー像を記録紙
Pに転写させる。また、帯電電位をさらに安定化するた
めに、制御グリッドを両面に設けたスコロトロン帯電器
の構成とすることもできる。その際各制御グリッドには
必要な電位を与えるべく、異なる値のバイアス電圧を印
加することも可能である。
【0036】また前述したように、カラー画像形成時に
おいて、感光体ドラム10の周面上に形成されたY、
M、C及びKの4色によるカラートナー像は、転写前帯
電手段である転写前帯電器11Aの作動状態(動作)に
より黒色(K)の現像器13(K)による最上層の黒色
(K)トナーが有る状態で感光体ドラム10を再帯電し
た後、搬送ベルト14aとの間の接点において転写ロー
ラ14cへのトナーと反対極性のバイアス電圧の印加に
より記録紙P上に転写される。即ち感光体ドラム10上
のカラートナー像は、接地した案内ローラ14bの案内
によりトナーを散らすことなく転写域Tへと搬送され、
転写ローラ14cに対する1〜3kVのバイアス電圧の
印加によって、搬送ベルト14aに密着して搬送される
記録紙P上に効率良く転写される。この際、良好な転写
がなされるように、転写同時露光手段である転写同時露
光器12Aによる露光(転写同時露光)を行うことが好
ましい。
【0037】図5、及び図3によれば、上記における従
来のカラー画像形成においては、感光体ドラム10の一
回転以内に各色毎の帯電、画像書込みならびに現像を順
次行ってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)および黒色(K)のトナー順によるカラー画像形
成に際して、Y、M、Cトナーは再帯電され転写特性曲
線は図5の曲線(a)のようになるが、最上部の黒色
(K)のトナーは再帯電されないため転写特性曲線は図
5の曲線(b)の如くなり、転写ローラ14cによる適
正条件(適正転写電圧)が無い。このため転写前帯電器
11Aを設け、カラー画像形成時の作動状態(動作)と
される転写前帯電器11Aにより、先のスコロトロン帯
電器11によるのと同じ帯電電位(通常−500〜−1
000V)に感光体ドラム10を再帯電することによ
り、再帯電されたカラートナー像の転写ローラ14cに
よる転写特性曲線(転写同時露光無し)はY、M、C、
Kトナー共に図5の曲線(a)の如く揃い良好な転写が
行われる。モノクロ画像形成時においても、黒色(K)
のトナー像を転写前帯電器11Aを動作状態として再帯
電を行うと転写ローラ14cによる転写特性曲線(転写
同時露光無し)は図5の曲線(a)と同じものとなり転
写ローラ14cによる転写電圧の最適値はV11の同一
条件となり好ましい。しかしながら、モノクロ画像形成
は使用頻度が高く、この使用頻度の多い黒色のみの単色
であるモノクロ画像形成時の度に転写前帯電器11Aを
動作させて再帯電を行うと、感光体ドラム10がカラー
画像形成時と同様劣化してしまうことが判明した。そこ
で、黒単色の画像形成時は転写前帯電器11Aを非作動
状態(非動作)として転写ローラ14cによる転写を行
う。この場合の転写ローラ14cによる転写の転写特性
曲線は図5の曲線(b)の如くとなりカラー画像形成時
の転写特性曲線と異なったものとなり、転写ローラ14
cによる転写電圧の最適値は高く設定したV12とな
る。従って転写ローラ14cによる転写の際に、カラー
画像形成時の場合は、転写電圧を最適値V11とし、再
帯電の行われないモノクロ画像形成時の場合は、転写電
圧をV11より高い最適値V12とし転写ローラ14c
の転写条件を変更する。転写前帯電器11Aの動作、非
動作(on,off)は不図示の操作部選択或いはスキ
ャナやコントローラ等からのカラー或いはモノクロ画像
形成情報に応じて不図示の装置制御部を通して制御され
る。これにより、像形成体の劣化が防止されると共に、
カラー画像形成時も、モノクロ画像形成時も双方共に良
好な転写が行われる。上記のモノクロ画像形成は黒単色
として説明したが、Y、M、C等の単色画像形成であっ
ても同様である。要するに、再帯電を受けない単色トナ
ー像に対して同じく適用できる。また転写前帯電器11
Aによる記録紙Pへの紙帯電は、単層トナーによるモノ
クロ画像形成時は搬送ベルト14aへの密着性があまり
なくとも転写が良好に行われるので非動作(off)状
態とするが、Y、M、C及びKの重ね合わせカラートナ
ー像の転写の際にはトナー層が複層で厚いので、転写時
のトナー層のずれ防止のため搬送ベルト14aへ記録紙
Pが密着、張架されている必要があり、転写前帯電器1
1Aを動作(on)状態とし搬送ベルト14aへ記録紙
Pを吸着させる。
【0038】さらに転写ローラ14cによる転写の際
に、前述した転写同時露光手段である転写同時露光器1
2Aによる転写同時露光を行うことは効果的である。こ
れにより、感光体電位を略0〜−200V程度まで低下
させて転写前帯電器11Aを作動状態(動作)としたカ
ラー画像形成時における転写特性曲線は、破線で示す図
5の曲線(c)の如くなり、また転写前帯電器11Aを
非作動状態(非動作)としたモノクロ画像形成時におけ
る転写特性曲線は破線で示す図5の曲線(d)の如くな
り、転写特性曲線が転写電圧の適正値が低い方向に推移
しそれぞれの転写電圧も低い設定が可能となる。また転
写率も向上する。これにより、像形成体の劣化が減少す
る。従って転写ローラ14cによる転写の際に、カラー
画像形成時の場合は、転写電圧を最適値V21とし、モ
ノクロ画像形成時の場合は、転写電圧をV21より高い
最適値V22とし転写ローラ14cの転写条件を変更す
る。これにより、像形成体の劣化が防止されると共に、
カラー画像形成時も、モノクロ画像形成時も双方共に良
好な転写が行われ、且つさらに転写効率の向上が図られ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、像形成体の劣化が防止
されて、カラー画像形成時も、モノクロ画像形成時も双
方共に良好な転写が行われると共に、転写材が安定して
搬送されるカラー画像形成装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわるカラー画像形成装置の一実施
形態の断面構成図である。
【図2】像形成体ユニットの側断面図である。
【図3】ベルト状転写体を有する転写手段、転写前帯電
手段及び転写同時露光手段を示す図1の部分拡大図であ
る。
【図4】図3の転写前帯電手段への電圧印加の他の例を
示す図である。
【図5】カラー画像形成時とモノクロ画像形成時との転
写特性曲線を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 11A 転写前帯電器 12 露光光学系 12A 転写同時露光器 13 現像器 14a 搬送ベルト 14b 案内ローラ 14c 転写ローラ 17 定着装置 111 コロナ放電ワイヤ 112,113 サイドプレート 140 転写ベルト装置 P 転写紙 T 転写域
フロントページの続き (72)発明者 羽根田 哲 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H030 AD02 AD05 BB02 BB23 BB34 BB44 BB46 BB54 2H032 AA05 AA15 BA18 BA23 BA28 CA04 CA13 DA02 DA24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム状の像形成体の周面に複数の帯電
    手段、画像書込手段及び現像手段を配設し、前記像形成
    体の一回転中に帯電、画像書込み及び反転現像を繰り返
    し、前記像形成体の周面に複数のトナー像を重ね合わせ
    てカラートナー像を形成し、転写材を搬送するベルト状
    転写体を有する転写手段により前記カラートナー像を前
    記転写材に転写した後、前記転写材上のカラートナー像
    を定着手段により定着するカラー画像形成装置におい
    て、 前記転写手段の転写領域に対し、前記ベルト状転写体の
    回転方向上流部に形成されるV字形の空間に、前記像形
    成体及び前記転写材に帯電を行う転写前帯電手段を配設
    することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 カラー画像形成時は前記転写前帯電手段
    を作動させ、モノクロ画像形成時は前記転写前帯電手段
    を非作動とさせると共に、前記転写手段の転写条件を変
    更することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写手段による転写時に光除電を行
    うことを特徴とする請求項2に記載のカラー画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記転写前帯電手段は被帯電部方向に開
    放したシールド部材を有することを特徴とする請求項1
    〜3の何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写前帯電手段は前記像形成体及び
    前記転写材を略同電位に帯電することを特徴とする請求
    項1〜4の何れか1項に記載のカラー画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014990A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、フルカラー画像形成装置

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