JPH09258602A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09258602A
JPH09258602A JP8070317A JP7031796A JPH09258602A JP H09258602 A JPH09258602 A JP H09258602A JP 8070317 A JP8070317 A JP 8070317A JP 7031796 A JP7031796 A JP 7031796A JP H09258602 A JPH09258602 A JP H09258602A
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JP
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toner image
toner
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color
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JP8070317A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な切換機構なく、転写材の排出が行わ
れ、また、転写材下面のトナー像が擦られることのない
画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 トナー像を転写材の両面に形成して排出
する第3モードと、トナー像を転写材の両面に形成して
排出する第4モードとの変更により頁揃えを行うことを
特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体の周辺に
帯電手段、像露光手段と現像手段を配置して像担持体に
形成されたトナー像を転写材上に転写、定着する複写
機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、FAX等の電
子写真方式の画像形成装置において、像担持体上に形成
されたトナー像を転写材上に転写、定着しこれを排出す
る際、転写材上のトナー像面を上にして排出(フェイス
アップ)したり、転写材上のトナー像面を下にして排出
(フェイスダウン)する方法がとられる。
【0003】また、両面コピーをする場合には、像担持
体上に形成された一方の面の画像を転写材上に転写、定
着し、これを一旦両面反転給紙装置に収納し、再び像担
持体上に形成された画像とタイミングを合わせて両面反
転給紙装置より転写材を給送し、転写材上に他方の面の
画像を転写、定着する方法がとられている。
【0004】この両面コピー装置は、上記の如く、両面
反転給紙装置への給送や定着装置を2度通す等の転写材
の搬送が行われるので、転写材搬送の信頼性が低く、ジ
ャム等を引き起こす原因となっていた。これに対し、特
公昭49−37538号公報、特公昭54−28740
号公報や特開平1−44457号公報や特開平4−21
4576号公報等により転写材の両面に形成後、1回で
定着を行うものが提案され、特に、特開平1−4445
7号公報や特開平4−214576号公報等には像担持
体、帯電手段、像露光手段、現像手段等よりなる像形成
手段を複数組トナー像受像体上に並列に配置し、カラー
画像の両面コピーを形成する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1つの
画像形成装置において転写材上のトナー像面を上にして
排出(フェイスアップ)したり、転写材上のトナー像面
を下にして排出(フェイスダウン)しようとすると、頁
順が揃わなくなる。また、画像データの転送順を変更し
たい場合や、ADF等により画像データの転送順の関係
から、先頁或いは後頁か何れかの転送順が規定されてし
まう場合において頁揃えを行うことができなくなる問題
があった。
【0006】また、上記の特開平1−44457号公報
や特開平4−214576号公報等により提案される両
面カラー画像形成は、転写材の搬送性は向上するが、ト
ナー像受像体上に1色ずつカラートナー像を重ねて行く
ので、色ズレやトナーの散りやこすれ等の画像劣化が起
き易い。
【0007】また、片面や両面において、転写材の下方
に形成されたトナー像を有する転写材を搬送しようとす
ると搬送部においてトナー像が擦られて画像不良の原因
となっていた。
【0008】本発明は上記の問題点を解決し、複雑な切
換機構なく、転写材の排出が行われ、また、転写材下面
のトナー像が擦られることのない画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像担持体上
に形成したトナー像を転写材に直接転写する一方、前記
像担持体上に形成したトナー像を一旦トナー像受像体に
転写した後、転写材に転写することにより前記トナー像
を転写材の両面に転写し、定着して排出する画像形成装
置において、画像データの転送順や出力順の変更或いは
排出形態の変更に応じて、転写材の両面に形成される頁
順を変更することを特徴とする画像形成装置によって達
成される(第一の発明)。
【0010】また、上記目的は、像担持体上に形成した
トナー像を転写材上に転写後、トナー像が付着した面を
下方にして搬送する搬送部を有する画像形成装置におい
て、転写材の搬送方向に沿って、先端が鋭利な拍車を前
記搬送部に設けたことを特徴とする画像形成装置によっ
て達成される(第二の発明)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0012】実施形態1 本発明の画像形成装置の第一の実施形態の画像形成プロ
セスおよび各機構について、図1〜図7のカラー画像形
成装置を用いて説明する。図1は、本発明の画像形成装
置の第一の実施形態のカラー画像形成装置の断面構成図
であり、図2は、図1の像担持体の側断面図であり、図
3は、第1モードの画像形成状態を示す図であり、図4
は、第2モードの画像形成状態を示す図であり、図5
は、第3モード及び第4モードにかかわる両面画像形成
状態を示す図であり、図5(A)は、両面画像形成の一
例を示す図であり、図5(B)は、両面画像形成の他の
例を示す図であり、図6は、第一の実施形態のカラー画
像形成装置における各種モード選択を示す回路ブロック
図であり、図7は、排出方法の他の例を示す図である。
【0013】図6に示すように、下記に述べるカラー画
像形成装置の画像形成方法の第1モード〜第4モードの
選択が行われる。画像データの転送順を示す外部信号或
いは装置本体の操作部よりの頁の出力順指定やフェイス
ダウン/フェイスアップ排紙等のモード選択により、制
御部を通してROM内に格納された第1モードに対応す
るプログラムP1、第2モードに対応するプログラムP
2、第3モードに対応するプログラムP3、第4モード
に対応するプログラムP4より選択される1つのモード
がRAM内に呼び出されカラー画像形成装置のプロセス
制御、実行が行われる。
【0014】まず、第1モードについて図1〜図3によ
り説明する。
【0015】像担持体である感光体ドラム10は、例え
ば、ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって形成
される円筒状の基体を内側に設け、透明の導電層、a−
Si層あるいは有機感光層(OPC)等の感光層を該基
体の外周に形成したものである。
【0016】感光体ドラム10は前フランジ10aと後
フランジ10bとにより挟持され、前フランジ10aが
装置本体の前側板101に取付けられるカバー103に
設けられたガイドピン10P1によって軸受支持され、
後フランジ10bが装置本体の後側板102に取付けら
れる複数のガイドローラ10Rに外嵌して感光体ドラム
10が保持される。後フランジ10bの外周に設けられ
た歯車10Gを駆動用の歯車G1に噛合し、その動力に
より透明の導電層を接地された状態で図1の矢印で示す
時計方向に感光体ドラム10が回転される。
【0017】本実施形態では、感光体ドラムの光導電体
層において適切なコントラストを付与できる露光光量を
有していればよい。従って、本実施形態における感光体
ドラムの透明基体の光透過率は、100%である必要は
なく、露光ビームの透過時にある程度の光が吸収される
ような特性であっても構わない。透光性基体の素材とし
ては、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステル
モノマーを用い重合したものが、透明性、強度、精度、
表面性等において優れており好ましく用いられるが、そ
の他一般光学部材などに使用されるアクリル、フッ素、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート、などの各種透光性樹脂が使用可能である。ま
た、露光光に対し透光性を有していれば、着色していて
もよい。透光性導電層としては、インジウム・スズ・酸
化物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨ
ウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光性
を維持した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空
蒸着法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種
CVD法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用され
る。また、光導電体層としては、アモルファスシリコン
(a−Si)合金感光層、アモルファスセレン合金感光
層や、各種有機感光層(OPC)が使用可能である。
【0018】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)およ
び黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、像
担持体である感光体ドラム10の移動方向に対して直交
する方向に感光体ドラム10と対峙して取り付けられ、
感光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定の
電位に保持された制御グリッドと、放電電極11aとし
て、例えば鋸歯状電極を用いトナーと同極性のコロナ放
電とによって帯電作用(本実施形態においてはマイナス
帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様な電位を与
える。放電電極11aとしては、その他ワイヤ電極を用
いることも可能である。
【0019】各色毎の像露光手段としての露光ユニット
12は、感光体ドラム10上での露光位置を、スコロト
ロン帯電器11の放電電極11aと現像器13の現像位
置との間で、現像スリーブ131に対して感光体ドラム
の回転方向上流側に設けた状態で配置される。
【0020】露光ユニット12は、感光体ドラム10の
軸と平行に主走査方向に配列された像露光光発光素子と
してのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並
べた線状の露光素子12aと、等倍結像素子としてのセ
ルフォックレンズ12bとが、不図示のホルダに取付け
られた露光用ユニットとして構成される。装置本体の後
側板102に設けられたガイドピン10P2と、前側板
101に取付けられるカバー103に設けられたガイド
ピン10P1と、を案内として固定される円柱状の保持
部材20に、各色毎の露光ユニット12、一様露光器1
2c及び転写同時露光器12dが取付けられて感光体ド
ラム10の基体内部に収容される。別体の画像読み取り
装置によって読み取られ、メモリに記憶された各色の画
像データがメモリより順次読み出されて各色毎の露光ユ
ニット12にそれぞれ電気信号として入力される。
【0021】露光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電),LED(発光ダイオード)等の複数の発光
素子をアレイ状に並べた線状のものが用いられる。この
実施形態で使用される発光素子の発光波長は、通常Y,
M,Cのトナーの透過性の高い680〜900nmの範
囲のものが良好であるが、裏面から像露光を行うことか
らカラートナーに透明性を十分に有しないこれより短い
波長でもよい。
【0022】画像形成される色順序と、回転される感光
体ドラムに、該色順序に従って設けられる現像器は、本
実施形態においては、図1の矢印にて示す感光体ドラム
10の回転方向に対してY,Mの現像器13が感光体ド
ラム10の左側に、また、C,Kの現像器13が感光体
ドラム10の右側に配置され、Y,Mの現像器13の現
像ケーシング138の下方にY,Mのスコロトロン帯電
器11が、また、C,Kの現像器13の現像ケーシング
138の上方にC,Kのスコロトロン帯電器11が配置
される。
【0023】各色毎の現像手段である現像器13は、イ
エロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒
色(K)の一成分あるいは二成分の現像剤をそれぞれ収
容し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間
隙を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転
方向と同方向に回転する、例えば厚み0.5mm〜1m
m、外径15〜25mmの円筒状の非磁性のステンレス
あるいはアルミ材で形成された現像スリーブ131を備
えている。
【0024】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100μm
〜1000μmをあけて非接触に保たれ、各色毎の現像
器13による現像作用に際しては、現像スリーブ131
に対し直流電圧あるいはさらに交流電圧ACを加えた現
像バイアスが印加され、現像器の収容する一成分或いは
二成分現像剤によるジャンピング現像が行われて、透明
な導電層を接地する負荷電の感光体ドラム10に対して
トナーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)
の直流バイアスを印加して、露光部にトナーを付着させ
る非接触の反転現像が行われる。
【0025】上記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電と露光ユニット12と
による像露光によって形成される感光体ドラム10上の
静電潜像を現像バイアス電圧の電圧印加による非接触現
像法により非接触の状態で帯電極性と同極性のトナー
(本実施形態においては感光体ドラムは負帯電であり、
マイナス極性のトナー)により反転現像する。
【0026】原稿画像として本装置とは別体の画像読取
装置の撮像素子により読み取られた画像あるいは、コン
ピュータで編集された画像が、Y,M,CおよびKの各
色別の画像データとして一旦メモリに記憶し格納され
る。
【0027】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により駆動用の歯車G1を通して感光
体ドラム10の後フランジ10bに設けられた歯車10
Gが回動され感光体ドラム10を図1の矢印で示す時計
方向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方でイエロ
ー(Y)の現像器13の現像ケーシング138の下方に
配置されたYのスコロトロン帯電器11の帯電作用によ
り感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0028】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光ユニット12において第1の色信号すなわ
ちYの画像データに対応する電気信号による露光が開始
されドラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿
画像のYの画像に対応する静電潜像を形成する。
【0029】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形
成される。
【0030】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、さらに感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
を付与され、Mの露光ユニット12の第2の色信号すな
わちMの画像データに対応する電気信号による露光が行
われ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって
前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)
のトナー像が順次重ね合わせて形成される。
【0031】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光ユニット12およびCの現像器13に
よってさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のト
ナー像が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒
色(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に
配置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光
ユニット12および現像器13によって第4の色信号に
対応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成
され、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカ
ラーのトナー像が形成される(トナー像形成手段)。
【0032】これ等Y,M,C及びKの露光ユニット1
2による感光体ドラム10の有機感光層に対する露光は
ドラムの内部より前述した透明の基体を通して行われ
る。従って第2,第3および第4の色信号に対応する画
像の露光は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く
受けることなく行われ、第1の色信号に対応する画像と
同等の静電潜像を形成することが可能となる。なお各露
光光学系12の発熱による感光体ドラム10内の温度の
安定化及び温度上昇の防止は、前記保持部材20に熱伝
導性の良好な材料を用い、低温の場合はヒータ201を
用い、高温の場合はヒートパイプ202を介して外部に
放熱する等の措置を講ずることにより支障のない程度迄
抑制することができる。
【0033】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0034】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、トナー像形成手段により感光体ドラム10
(第1の像担持手段)上に担持されたカラートナー像と
の同期がとられ、駆動ローラ14dと従動ローラ14e
間に張架され、感光体ドラム10に近接あるいは接触し
て設けられたトナー像受像体14aにより搬送されて転
写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、紙帯電
器14fによりトナーと同極性に紙帯電され、トナー像
受像体14aに吸着されて転写域14bへ給送される。
トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、トナー像受
像体上のトナー像や像担持体上のトナー像と引き合うこ
とを防止して、トナー像の乱れを防止している。
【0035】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより感
光体ドラム10の周面上に担持されるカラートナー像が
一括して記録紙Pの上面側に転写される(第1の転写手
段)。転写器14cによる転写の際、良好な転写がなさ
れるように、転写器14cと対向して感光体ドラム10
の内部に設けられた、例えば発光ダイオードを用いた転
写同時露光器12dによる一様露光が行われる。
【0036】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、像担持体上に形成したカラートナー像をコロ
ナ帯電により極性反転を行う両面画像形成では、下層の
トナーが同極性に十分帯電されないことから、転写が不
良となるので好ましくない。
【0037】像担持体上で反転現像を繰り返し、重ね合
わせて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えず
にトナー像受像体14aに一括転写し、次に、極性を変
えずに記録紙Pに一括転写することが、裏面画像形成の
転写性の向上に寄与するので好ましい。表面画像形成に
対しても、像担持体上に反転現像を繰り返し、重ね合わ
せて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えずに
記録紙Pに一括転写することが、表面画像形成の転写性
の向上に寄与するので好ましい。
【0038】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0039】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性
が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜
0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用す
ることもできる。
【0040】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像担持体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器12cによる露光による感光体
周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去され
て引き続き次のカラー画像形成が行われる。
【0041】上面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電され、トナー像受像体14aから分離され、両
方のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成
される定着装置17へと搬送される。定着ローラ17a
と、圧着ローラ17bとの間で熱と圧力とを加えられる
ことにより記録紙P上の付着トナーが定着され、上面に
画像記録がなされた記録紙Pが排紙ローラ18により送
られて、装置外部のトレイへトナー像面を上側(フェイ
スアップ)にして排出される。
【0042】上記が第1モードによる画像形成方法であ
るが、第1モードにより多数枚、例えばn枚のコピーが
行われる場合には、図3に示すようにn枚目のコピーよ
り画像形成、排出が行われ1枚目のコピーがカラートナ
ー像面を上にして最上面に排出される。
【0043】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーはトナー像受像体クリーニング装置14i
によりクリーニングされる。また、転写後の感光体ドラ
ム10の周面上に残ったトナーは像担持体AC除電器1
6により除電を受けた後、クリーニング装置19にいた
り、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリー
ニングブレード19aによってクリーニング装置19内
に掻き落とされ、スクリュウ19bによって図示せぬ排
トナー容器に回収される。クリーニング装置19により
残留トナーを除去された感光体ドラム10はYのスコロ
トロン帯電器11によって一様帯電を受け、次の画像形
成サイクルにはいる。
【0044】次に、第2モードによる画像形成方法につ
いて図4及び図1により説明する。
【0045】前記第1モードにて説明したトナー像形成
手段による画像形成プロセスによって像担持体としての
感光体ドラム10(第1の像担持手段)上に重ね合わせ
カラートナー像が形成され、感光体ドラム10上の重ね
合わせカラートナー像が転写域14bにおいて、トナー
と反対極性(本実施形態においてはプラス極性)の電圧
が印加される転写器14cにより、駆動ローラ14dと
従動ローラ14e間に張架され、感光体ドラム10に近
接あるいは接触して設けられたトナー像受像体14a
(第2の像担持手段)上に一括して転写される。この
際、良好な転写がなされるように、例えば発光ダイオー
ドを用いた転写同時露光器12dによる一様露光が行わ
れる。この時に第2モードにより形成されるカラートナ
ー像は、像担持体上では第1モードにより形成されるカ
ラートナー像とは、互いに鏡像になる様に画像データを
変更する必要がある。
【0046】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像担持体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器12cによる露光による感光体
周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去され
て引き続き次のカラー画像形成が行われる。
【0047】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0048】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、トナー像受像体14aに担持されているカ
ラートナー像との同期がとられて転写域14bへ給送さ
れる。この際、記録紙Pは、紙帯電器14fによりトナ
ーと同極性に紙帯電され、トナー像受像体14aに吸着
されて転写域14bへ給送される。トナーと同極性に紙
帯電を行うことにより、トナー像受像体上のトナー像や
像担持体上のトナー像と引き合うことを防止して、トナ
ー像の乱れを防止している。
【0049】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される裏面転写器14gによ
りトナー像受像体14aの周面上のトナー像を一括して
記録紙Pの下面側に転写する(第2の転写手段)。
【0050】下面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電され、トナー像受像体14aから分離され、両
方のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成
される定着手段としての定着装置17へと搬送される。
定着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧
力とを加えられることにより記録紙P上の下面の付着ト
ナーが定着され、下面に画像記録がなされた記録紙Pが
排紙ローラ18により送られて、装置外部のトレイへト
ナー像面を下側(フェイスダウン)にして排出される。
【0051】上記が第2モードによる画像形成方法であ
るが、第2モードにより多数枚、例えばn枚のコピーが
行われる場合には、図4に示すように1枚目のコピーよ
り画像形成、排出が行われn枚目のコピーがカラートナ
ー像面を下にして最上面に排出される。
【0052】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーはトナー像受像体クリーニング装置14i
によりクリーニングされる。また、転写後の感光体ドラ
ム10の周面上に残ったトナーは像担持体AC除電器1
6により除電を受けた後、クリーニング装置19にいた
り、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリー
ニングブレード19aによってクリーニング装置19内
に掻き落とされ、スクリュウ19bによって図示せぬ排
トナー容器に回収される。クリーニング装置19により
残留トナーを除去された感光体ドラム10はYのスコロ
トロン帯電器11によって一様帯電を受け、次の画像形
成サイクルにはいる。
【0053】この様に、第1モードと第2モードの変更
に伴い、片面の画像データを鏡像にすること、頁の出力
順、言い換えると画像データの転送順を変更することが
必要となる。即ち、画像データの転送順に、指定や制約
がある場合は、それに合わせて第1モード或いは第2モ
ードが選択されることになる。
【0054】次に、第3モードによる画像形成方法につ
いて図5(A)及び図1にて説明する。
【0055】前記第1モードにて説明したトナー像形成
手段の画像形成プロセスによって像担持体としての感光
体ドラム10(第1の像担持手段)上に裏面画像となる
重ね合わせカラートナー像が形成され、感光体ドラム1
0上の裏面画像の重ね合わせカラートナー像が転写域1
4bにおいて、トナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の電圧が印加される転写器14cによ
り、駆動ローラ14dと従動ローラ14e間に張架さ
れ、感光体ドラム10に近接あるいは接触して設けられ
たトナー像受像体14a(第2の像担持手段)上に一括
して転写される。この際、良好な転写がなされるよう
に、例えば発光ダイオードを用いた転写同時露光器12
dによる一様露光が行われる。
【0056】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像担持体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器12cによる露光による感光体
周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去され
て引き続き次の表面画像のカラー画像形成が行われる。
【0057】トナー像受像体14a上に形成されている
裏面画像と転写域14bにおける同期がとられて、再度
トナー像形成手段による重ね合わせカラートナー像の表
面画像が感光体ドラム10上に形成される。この時に形
成される表面画像は、像担持体上では裏面画像形成と
は、互いに鏡像になる様に画像データを変更する必要が
ある。
【0058】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0059】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像と、の同期がとられて
転写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、紙帯
電器14fによりトナーと同極性に紙帯電され、トナー
像受像体14aに吸着されて転写域14bへ給送され
る。トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、トナー
像受像体上のトナー像や像担持体上のトナー像と引き合
うことを防止して、トナー像の乱れを防止している。
【0060】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより感
光体ドラム10の周面上の表面画像が一括して記録紙P
の上面側に転写される(第1の転写手段)。この際、ト
ナー像受像体14aの周面上の裏面画像は記録紙Pに転
写されないでトナー像受像体14aに存在する。次に、
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
の電圧を印加した裏面転写器14gによりトナー像受像
体14aの周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面
側に転写する(第2の転写手段)。転写器14cによる
転写の際、良好な転写がなされるように、転写器14c
と対向して感光体ドラム10の内部に設けられた、例え
ば発光ダイオードを用いた転写同時露光器12dによる
一様露光が行われる。
【0061】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電され、トナー像受像体14aから分離され、両
方のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成
される定着手段としての定着装置17へと搬送される。
定着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧
力とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着ト
ナーが定着され、両面画像記録がなされた記録紙Pが排
紙ローラ18により送られて、装置外部のトレイへ排出
される。
【0062】上記が第3モードによる画像形成方法であ
るが、第3モードにより多数枚、例えばn頁(nを偶数
とする)のコピーが行われる場合に、図5(A)に示す
ように、感光体ドラム10上に形成された奇数頁のカラ
ートナー像とトナー像受像体14a上に形成された偶数
頁のカラートナー像とを両面画像とし、n頁めのカラー
トナー像を下にしてn、n−1頁目の両面コピーより画
像形成、排出が行われ、1枚目のコピーが2頁目のカラ
ートナー像を下に、1頁目のトナー像面を上にして最上
面に排出される。
【0063】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーはトナー像受像体クリーニング装置14i
によりクリーニングされる。また、転写後の感光体ドラ
ム10の周面上に残ったトナーは像担持体AC除電器1
6により除電を受けた後、クリーニング装置19にいた
り、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリー
ニングブレード19aによってクリーニング装置19内
に掻き落とされ、スクリュウ19bによって図示せぬ排
トナー容器に回収される。クリーニング装置19により
残留トナーを除去された感光体ドラム10はYのスコロ
トロン帯電器11によって一様帯電を受け、次の画像形
成サイクルにはいる。
【0064】同様に、第4モードによる画像形成は、図
5(B)に示すように、例えばn頁(nを偶数とする)
のコピーが行われる場合に、感光体ドラム10上に形成
された偶数頁のカラートナー像とトナー像受像体14a
上に形成された奇数頁のカラートナー像とを両面画像と
し、1頁めのカラートナー像を下にして2、1頁目の両
面コピーより画像形成、排出が行われ、再終枚目のコピ
ーがn−1頁目のカラートナー像を下に、n頁目のカラ
ートナー像面を上にして最上面に排出される方法がとら
れる。
【0065】この様に、第3モードと第4モードの変更
に伴い、片面の画像データを鏡像にすること、頁の出力
順、言い換えると画像データの転送順を変更することが
必要となる。即ち、画像データの転送順に、指定や制約
がある場合は、それに合わせて第3モード或いは第4モ
ードが選択されることになる。
【0066】上記第3及び第4モードの両面画像形成方
法により、従来用いられていた両面反転給紙装置の必要
もなく、また、定着装置も一度通すのみでよいので、転
写材の搬送の信頼性が高い。また、重ね合わせカラート
ナー像の一括転写であるので、トナー像受像体上のカラ
ー画像の色ズレやトナーの散りやこすれ等が起こりにく
く、画像劣化が少ない良好な両面カラー画像形成がなさ
れる。
【0067】図7に示すように、記録紙Pの排出口が切
り換えられて感光体ドラム10、トナー像受像体14a
に形成されたカラートナー像を記録紙Pに転写し、定着
手段としての定着装置17を通し定着した後、反転して
搬送し、排紙ローラ18により送られて、装置外部のト
レイへ排出されるものである。排出方法としては図3〜
図5にて説明したものと排出される記録紙Pの表裏が逆
となるので、図3〜図5にて説明した頁の出力順が逆に
なる。これについては実施形態4にて詳細に説明する。
【0068】ユーザの都合により、排出形態が変更され
た場合も、片面画像データを鏡像にする頁の出力順、言
い換えると画像データの転送順を変更することが必要と
なる。即ち、排出形態に応じて第1モード→第2モー
ド、第2モード→第1モード或いは第3モード→第4モ
ード、第4モード→第3モードが画像データの転送順の
制約や変更と組み合わせて選択されることになる。
【0069】実施形態2 第一の実施形態にて説明したカラー画像形成装置のトナ
ー像受像体と定着装置との間に搬送部を設けたものが第
二の実施形態である。第二の実施形態について図8〜図
12を用いて説明する。図8は、搬送部の一例を示す図
であり、図9は、図8の搬送部の上面図であり、図10
は、拍車の斜視図であり、図11は、拍車の他の例を示
す図であり、図11(A)は、拍車の他の例を示す断面
図であり、図11(B)は、拍車の他の例を示す斜視図
であり、図12は、搬送部の他の例を示す図である。第
一の実施形態にて説明したものと同様の機能、構造を有
する部材には同一の符号を付した。
【0070】第一の実施形態にて説明したカラー画像形
成装置と同様にしてカラー画像形成がなされるが、トナ
ー像受像体14aと定着手段としての定着装置17との
間に搬送部150を設け、転写材としての記録紙Pをト
ナー像受像体14aより定着装置17に搬送する。
【0071】搬送部150は、箱体151と箱体151
に取付けられた複数個の拍車152と箱体151に張渡
されたワイヤ153とによって構成される。箱体151
の上面部151dに角孔151aと角孔151aの両端
部に溝151b,151cとが設けられ、拍車152が
角孔151aに拍車152の中心に設けられた支軸15
2aが角孔151aの両端部に溝151b,151cに
落とし込まれ拍車152が回転可能に箱体151に取付
けられる。図8及び図9に示すように、ワイヤ153が
ピン154を用いて箱体151に張渡されるが、この
際、箱体151の凸部151e,151fによりガイド
部材としてのワイヤ153が拍車152の回転中心の支
軸152aより上部に張渡される。
【0072】拍車152は図10に示すように、好まし
くは厚さ0.05〜0.5mm、外径5〜25mmのも
のであり、例えば厚さ0.2mmのステンレス板や銅板
等の金属板をエッチング加工し、先端が鋭利な突出部1
52bを設けた六角形状の外径10mmの板状の部材よ
りなる。この金属板は1010〜1014Ωの抵抗体を介し
て接地される。
【0073】また、図11に示すように、例えば樹脂材
により成型された外径5〜25mmの断面そろばん玉状
で、先端が鋭利な突出部252bを設けた六角形状の拍
車252に支軸252aを設けたものも用いることがで
きる。また、拍車の突出部の形状としては、六角形にこ
だわらず五角、八角、十角等の複数角の突出部を有する
形状のものが用いられる。この樹脂は1010〜1013Ω
・cmの抵抗部材を用いて接地されることが好ましい。
拍車152が高抵抗体を介して或いは高抵抗部材を用い
て接地されるのは、トナーや転写材が荷電を有してお
り、拍車152の電荷蓄積や鏡像力によるトナー付着を
除電によりトナー像の乱れを防ぐためである。
【0074】トナー像が転写された記録紙Pが搬送部1
50に搬送されると、拍車152の回転中心の支軸15
2aより上部に張渡されたワイヤ153により記録紙P
の先端がすくい上げられトナー像が擦られずに拍車15
2に送られ、拍車152の先端部152bが記録紙Pに
接触或いは突刺さる状態で拍車152が従動回転され記
録紙Pが定着装置17へと搬送される。また、拍車15
2の回転中心の支軸152aより上部に張渡されたガイ
ド部材としてのワイヤ153により記録紙Pの後端が落
込むのが防止されトナー像が擦られない。前記第一の実
施形態にて説明した第2モード、第3や第4モードによ
り下面にトナー像が形成された記録紙Pが搬送された場
合でもトナー像が擦られずに搬送される。
【0075】図12に搬送部の他の例を示すが、搬送部
250のガイド部材として箱体251の上面部251d
を拍車152の支軸152aより上部に設けたものであ
る。記録紙Pの先端がすくい上げられたり、記録紙Pの
後端が落込むのが防止され、トナー像の擦れが防止され
る。
【0076】また、箱体251の角孔251aより転写
材としての記録紙Pに下面より矢印で示す空気流を流し
記録紙Pの浮上を補助することも可能である。
【0077】実施形態3 実施形態1にて説明したカラー画像形成装置において、
トナー像受像体を像担持体の上部に配置したものが本実
施形態である。第三の実施形態について図13を用いて
説明する。図13は、第三の実施形態にかかわるカラー
画像形成装置の断面構成図である。第一の実施形態にて
説明したものと同様の機能、構造を有する部材には同一
の符号を付した。
【0078】像担持体としての感光体ドラム10は、例
えば、ガラスや透明アクリル樹脂の透明部材によって形
成される基体を内側とし、透明の導電層、a−Si層あ
るいは有機感光層(OPC)等の感光層を該基体の外周
に形成したものであり、接地された状態で図13の矢印
で示す時計方向に回転される。感光体ドラム10の上部
にトナー像受像体14aが設けられる。
【0079】像露光手段としての露光ユニットは、画像
形成される色順序に従って本実施形態においては、図1
3の矢印にて示す感光体ドラム10の回転方向に対して
Y,Mの露光ユニット12が感光体ドラム10の右側
(図13の感光体ドラム10の中心軸Oを通る垂直面P
1−O−P2の右側)で、また、C,Kの露光ユニット
12が感光体ドラム10の左側(図13の感光体ドラム
10の中心軸Oを通る垂直面P1−O−P2の左側)
で、感光体ドラム10の外側にそれぞれ配置される。
【0080】画像形成される色順序に従って設けられる
現像手段としては、本実施形態においては、図13の矢
印にて示す感光体ドラム10の回転方向に対してY,M
の現像器13が感光体ドラム10の右側(図13の感光
体ドラム10の中心軸Oを通る垂直面P1−O−P2の
右側)で、また、C,Kの現像器13が感光体ドラム1
0の左側(図13の感光体ドラム10の中心軸Oを通る
垂直面P1−O−P2の左側)で、感光体ドラム10の
外側にそれぞれ配置され、Y,Mの現像器13の現像ケ
ーシング138の上方にY,Mのスコロトロン帯電器1
1が、また、C,Kの現像器13の現像ケーシング13
8の下方にC,Kのスコロトロン帯電器11が配置され
る。
【0081】第一の実施形態にて説明した第1〜第4モ
ードでのトナー像形成手段により感光体ドラム10(第
1の像担持手段)上やトナー像受像体14a(第2の像
担持手段)上にカラートナー像の形成が行われる。
【0082】転写材である記録紙Pが不図示の転写材収
納手段である給紙カセットより給送されてタイミングロ
ーラ15cへ搬送される。
【0083】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、第1〜第3モードにより感光体ドラム10
上やトナー像受像体14a上に担持されたカラートナー
像との同期がとられ、駆動ローラ14dと従動ローラ1
4e間に張架され、感光体ドラム10の上部に配置され
感光体ドラム10に近接あるいは接触して設けられたト
ナー像受像体14aにより搬送されて転写域14bへ給
送される。この際、記録紙Pは、紙帯電器14fにより
トナーと同極性に紙帯電され、トナー像受像体14aに
吸着されて転写域14bへ給送される。トナーと同極性
に紙帯電を行うことにより、トナー像受像体上のトナー
像や像担持体上のトナー像と引き合うことを防止して、
トナー像の乱れを防止している。
【0084】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより感
光体ドラム10上に担持されたカラートナー像が一括し
て記録紙Pに転写される(第1の転写手段)。また、第
2、第3モードによる場合は、トナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧を印加した裏面転
写器14gによりトナー像受像体14aの周面上に担持
された裏面トナー像を一括して記録紙Pの下面側に転写
する(第2の転写手段)。転写器14cによる転写の
際、良好な転写がなされるように、転写器14cと対向
して感光体ドラム10の内部に設けられた、例えば発光
ダイオードを用いた転写同時露光器12dによる一様露
光が行われる。
【0085】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性
が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜
0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用す
ることもできる。
【0086】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像担持体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器12cによる露光による感光体
周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去され
て次のカラー画像形成にはいる。
【0087】カラートナー像が形成された記録紙Pが、
転写材分離用としての紙分離AC除電器14hにより除
電され、トナー像受像体14aから分離され、感光体ド
ラム10面上より記録紙Pに転写されたトナー像が擦ら
れないよう、第二の実施形態にて説明した拍車152が
設けられた搬送部150を通して、両方のローラの内部
にヒータを有する2本のローラで構成される定着手段と
しての定着装置17へと搬送される。定着ローラ17a
と、圧着ローラ17bとの間で熱と圧力とを加えられる
ことにより記録紙P上の表裏の付着トナーが定着され、
画像記録がなされた記録紙Pが排紙ローラ18により送
られて、装置外部のトレイへ排出される。排出方法とし
ては、各モードに従い、表裏が逆となるが図3〜図5に
て説明したそれぞれの排出方法が採られる。また、搬送
部150は必ずしも設けられなくともよい。
【0088】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーはトナー像受像体クリーニング装置14i
によりクリーニングされる。また、転写後の感光体ドラ
ム10の周面上に残ったトナーは像担持体AC除電器1
6により除電を受けた後、クリーニング装置19にいた
り、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリー
ニングブレード19aによってクリーニング装置19内
に掻き落とされ、図示せぬ排トナー容器に回収される。
クリーニング装置19により残留トナーを除去された感
光体ドラム10はYのスコロトロン帯電器11によって
一様帯電を受け、次の画像形成サイクルにはいる。
【0089】実施形態4 本発明の画像形成装置の第四の実施形態の画像形成プロ
セスおよび各機構について、図14〜図16を用いて説
明する。図14は、本発明の画像形成装置の第四の実施
形態のカラー画像形成装置の断面構成図であり、図15
は、第四の実施形態のカラー画像形成装置における各種
モード選択を示す回路ブロック図であり、図16は、第
四の実施形態の第3モード及び第4モードにかかわる両
面画像形成状態を示す図であり、図16(A)は、第四
の実施形態の両面画像形成の一例を示す図であり、図1
6(B)は、第四の実施形態の両面画像形成の他の例を
示す図である。第一の実施形態と同様の機能、構造を有
する部材には同一の符号を付した。
【0090】図15に示す如く、本実施形態のカラー画
像形成装置の画像形成方法の第1モード〜第4モードの
選択が行われる。画像データの転送順を示す外部信号或
いは装置本体の操作部よりの頁の出力順指定やフェイス
ダウン/フェイスアップ排紙等のモード選択により、制
御部を通してROM内に格納された第1モードに対応す
るプログラムP11、第2モードに対応するプログラム
P12、第3モードに対応するプログラムP13、第4
モードに対応するプログラムP14より選択される1つ
のモードがRAM内に呼び出されカラー画像形成装置の
プロセス制御、実行が行われる。
【0091】第3モードによるカラー画像形成方法につ
いて説明する。
【0092】駆動ローラ14dと従動ローラ14e間に
張架されたトナー像受像体14aが、駆動ローラ14d
の軸を中心として図13の点線矢印aで示す方向に回動
され、感光体ドラム10と離間された状態で以下の画像
形成が行われる。
【0093】像形成体である感光体ドラム10は、円筒
状の基体を内側に設け、導電層、a−Si層あるいは有
機感光層(OPC)等の感光層を基体の外周に形成した
ものであり、接地された状態で図14の矢印で示す時計
方向に回転される。
【0094】像形成体としての感光体ドラム10が駆動
回転され、前プリントまでの感光体ドラム10の履歴を
なくすために、帯電前の除電手段としての一様露光器1
21a、例えば発光ダイオードによる一様露光が行なわ
れ、感光体周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電
が除去される。
【0095】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
が感光体ドラム10の前述した有機感光体層に対し所定
の電位に保持された制御グリッドと放電電極11aによ
るコロナ放電とによって帯電作用(本実施形態において
はマイナス帯電)を行い、感光体ドラム10に対し一様
な電位を与える。
【0096】感光体ドラム10はスコロトロン帯電器1
1により周面に対し一様に帯電された後、像露光手段と
しての露光ユニット121により画像信号に基づいた像
露光が行われ、感光体ドラム10上に潜像が形成され
る。
【0097】像露光手段としての露光ユニット121は
不図示の発光素子としての半導体レーザ、半導体レーザ
から発光されるレーザ光を回転走査する回転多面鏡12
1b、fθレンズ121c、反射ミラー121d等によ
り構成され、不図示の半導体レーザから発光されるレー
ザ光を回転多面鏡121bにより回転走査し、fθレン
ズ121c、反射ミラー121d等を経て、回転する感
光体ドラム10の主走査方向に画像信号に基づいた像露
光が行われ、感光体ドラム10上に潜像が形成される。
【0098】感光体ドラム10の周縁にはイエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)、黒色(K)等
のトナーとキャリアとで構成される現像剤をそれぞれ充
填した現像手段である各色毎の現像器13が設けられて
いて、まず、1色目の現像(例えばイエロー)が現像ス
リーブ131によって行われる。
【0099】現像器13は、前述したスコロトロン帯電
器11による帯電と露光ユニット121とによる像露光
によって形成される感光体ドラム10上の静電潜像を現
像バイアス電圧の印加による非接触現像法により非接触
の状態で帯電極性と同極性のトナー(本実施形態におい
ては感光体ドラムは負帯電であり、マイナス極性のトナ
ー)による反転現像により現像する。
【0100】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値、例えば100μm〜10
00μmの間隙をあけて非接触に保たれ、現像器13に
よる現像作用に際しては、現像スリーブ131に対し直
流あるいはさらに交流を加えた現像バイアスが印加さ
れ、現像器の収容する一成分或いは二成分現像剤による
ジャンピング現像が行われて、透明な導電層を接地する
負荷電の感光体ドラム10に対してトナーと同極性(本
実施形態においてはマイナス極性)の直流バイアスを印
加して露光部にトナーを付着させる非接触の反転現像が
行われる。
【0101】1色目の現像が終わった後、2色目(例え
ばマゼンタ)の画像工程に入り、再び感光体ドラム10
がスコロトロン帯電器11により一様帯電され、2色目
の画像データによる潜像が露光ユニット121によって
形成される。このとき、1色目の画像形成プロセスで行
われた一様露光手段121aによる除電は行わない。2
色目のマゼンタの現像剤による現像が現像スリーブ13
1によって行われる。現像は現像スリーブ131と感光
体ドラム10との間に交流バイアスと直流バイアスを重
畳して印加し、非接触の反転現像にて行われる。
【0102】3色目(シアン)、4色目(黒色)につい
ても2色目と同様の画像形成工程が行われ、感光体ドラ
ム10上には4色のトナー像が重ね合わせて現像される
(トナー像形成手段)。
【0103】上記の画像形成プロセスによって像形成体
としての感光体ドラム10(第1の像担持手段)上に裏
面画像となる重ね合わせカラートナー像が形成される。
トナー像受像体14aが駆動ローラ14dの軸を中心と
して図14の点線矢印bで示す方向に回動され、感光体
ドラム10と接触される。感光体ドラム10の5回転目
に、感光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わせカラー
トナー像が、転写域14bにおいて、トナーと反対極性
(本実施形態においてはプラス極性)の電圧が印加され
る転写器14cにより、感光体ドラム10に接触して設
けられたトナー像受像体14a(第2の像担持手段)上
に一括して転写される。この時に形成される表面画像
は、像担持体上では裏面画像形成とは、互いに鏡像にな
る様に画像データを変更する必要がある。
【0104】感光体ドラム10上の裏面画像の重ね合わ
せカラートナー像がトナー像受像体14a上に一括して
転写された後、再度トナー像受像体14aが駆動ローラ
14dの軸を中心として図14の点線矢印aで示す方向
に回動され、感光体ドラム10と離間される。
【0105】転写後の感光体ドラム10の周面上に残っ
たトナーは像形成体AC除電器16により除電を受けた
後、クリーニング装置19にいたり、感光体ドラム10
に当接したゴム材から成るクリーニングブレード19a
によってクリーニングされ、更に、前プリントまでの感
光体の履歴をなくすために、例えば発光ダイオードを用
いた帯電前の一様露光器121aによる露光による感光
体周面の除電がなされ、前回プリント時の帯電が除去さ
れて引き続き次の表面画像のカラー画像形成が行われ
る。
【0106】上記のカラー画像形成プロセスと同様にし
て、重ね合わせカラートナー像の表面画像が感光体ドラ
ム10上に形成される。
【0107】次に、感光体ドラム10上に形成された表
面画像と、トナー像受像体14a上に形成されている裏
面画像とが転写域14bにおいて同期がとられるように
して、トナー像受像体14aが駆動ローラ14dの軸を
中心として図14の点線矢印bで示す方向に回動され、
感光体ドラム10と接触される。
【0108】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0109】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に担持された表面画像
のカラートナー像と、トナー像受像体14aに担持され
ている裏面画像のカラートナー像と、の同期がとられて
転写域14bへ給送される。この際、記録紙Pは、紙帯
電器14fによりトナーと同極性に紙帯電され、トナー
像受像体14aに吸着されて転写域14bへ給送され
る。トナーと同極性に紙帯電を行うことにより、トナー
像受像体上のトナー像や像担持体上のトナー像と引き合
うことを防止して、トナー像の乱れを防止している。
【0110】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより感
光体ドラム10の周面上の表面画像が一括して記録紙P
の上面側に転写される(第1の転写手段)。この際、ト
ナー像受像体14aの周面上の裏面画像は記録紙Pに転
写されないでトナー像受像体14aに存在する。次に、
トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極性)
の電圧を印加した裏面転写器14gによりトナー像受像
体14aの周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの下面
側に転写する(第2の転写手段)。
【0111】各色のトナー像は互いに重なり合うことか
ら、一括転写を可能とするにはトナー層の上層と下層の
トナーとが同様の帯電量で同一極性に帯電していること
が好ましい。このことから、トナー像受像体14a上に
形成したカラートナー像をコロナ帯電により極性反転を
行ったり、像担持体上に形成したカラートナー像をコロ
ナ帯電により極性反転を行う両面画像形成では、下層の
トナーが同極性に十分帯電されないことから、転写が不
良となるので好ましくない。
【0112】像担持体上で反転現像を繰り返し、重ね合
わせて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えず
にトナー像受像体14aに一括転写し、次に、極性を変
えずに記録紙Pに一括転写することが、裏面画像形成の
転写性の向上に寄与するので好ましい。表面画像形成に
対しても、像担持体上に反転現像を繰り返し、重ね合わ
せて形成した同極性のカラートナー像を極性を変えずに
記録紙Pに一括転写することが、表面画像形成の転写性
の向上に寄与するので好ましい。
【0113】以上のことからカラー画像形成において
は、上記の表面や裏面の画像形成法を用いて、第1の転
写手段を動作させて転写材の表面にカラートナー像を形
成し、次に、第2の転写手段を動作させて転写材の裏面
にカラートナー像を形成する両面画像形成法が好ましく
採用される。
【0114】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性
が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜
0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用す
ることもできる。
【0115】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電されトナー像受像体14aから分離され、両方
のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成さ
れる定着装置としての定着装置17へと搬送される。定
着ローラ17aと、圧着ローラ17bとの間で熱と圧力
とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着トナ
ーが定着され、両面画像記録がなされた記録紙Pが排紙
ローラ18により送られて、装置外部のトレイへ排出さ
れる。
【0116】上記が第3モードによる画像形成方法であ
るが、第3モードにより多数枚、例えばn頁(nを偶数
とする)のコピーが行われる場合に、図16(A)に示
すように、感光体ドラム10上に形成された奇数頁のカ
ラートナー像とトナー像受像体14a上に形成された偶
数頁のカラートナー像とを両面画像とし、n頁めのカラ
ートナー像を下にしてn、n−1頁目の両面コピーより
画像形成、排出が行われ、1枚目のコピーが2頁目のカ
ラートナー像を下に、1頁目のトナー像面を上にして最
上面に排出される。
【0117】転写後のトナー像受像体14aの周面上に
残ったトナーはトナー像受像体クリーニング装置14i
によりクリーニングされる。また、転写後の感光体ドラ
ム10の周面上に残ったトナーは像担持体AC除電器1
6により除電を受けた後、クリーニング装置19にいた
り、感光体ドラム10に当接したゴム材から成るクリー
ニングブレード19aによってクリーニング装置19内
に掻き落とされ、スクリュウ19bによって図示せぬ排
トナー容器に回収される。クリーニング装置19により
残留トナーを除去された感光体ドラム10はスコロトロ
ン帯電器11によって一様帯電を受け、次の画像形成サ
イクルにはいる。
【0118】同様に、第4モードによる画像形成は、図
16(B)に示すように、例えばn頁(nを偶数とす
る)のコピーが行われる場合に、感光体ドラム10上に
形成された偶数頁のカラートナー像とトナー像受像体1
4a上に形成された奇数頁のカラートナー像とを両面画
像とし、1頁めのカラートナー像を下にして2、1頁目
の両面コピーより画像形成、排出が行われ、再終枚目の
コピーがn−1頁目のカラートナー像を下に、n頁目の
カラートナー像面を上にして最上面に排出される方法が
とられる。
【0119】再度トナー像受像体14aが駆動ローラ1
4dの軸を中心として図14の点線矢印aで示す方向に
回動され、感光体ドラム10と離間される。転写後のト
ナー像受像体14aの周面上に残ったトナーはトナー像
受像体14aに当接されるトナー像受像体クリーニング
装置14iのブレードによりクリーニングされる。ま
た、転写後の感光体ドラム10の周面上に残ったトナー
は像形成体AC除電器16により除電を受けた後、クリ
ーニング装置19にいたり、感光体ドラム10に当接し
たゴム材から成るクリーニングブレード19aによって
クリーニング装置19内に掻き落とされ、スクリュウ1
9bによって図示せぬ排トナー容器に回収される。クリ
ーニング装置19により残留トナーを除去された感光体
ドラム10はスコロトロン帯電器11によって一様帯電
を受け、次の画像形成サイクルにはいる。
【0120】上記の如く第3及び第4モードのカラー画
像形成が行われるが、実施形態1にて説明したと同様
に、上記のトナー像形成手段により感光体ドラム10
(第1の像担持手段)上に担持されたトナー像を記録紙
Pに転写、定着して排出する第1モード、及び、感光体
ドラム10上のトナー像を一旦トナー像受像体14a
(第2の像担持手段)上に転写し、該トナー像受像体1
4a上に担持されたトナー像を記録紙Pに転写、定着し
て排出する第2モードとが、それぞれ上記のカラー画像
形成プロセスにて行われる。また、排出方法としては、
各モードに従い、実施形態1の図3〜図5にて説明した
と同様のそれぞれの排出方法が採られる。また、実施形
態2にて説明した拍車152が設けられた搬送部150
がトナー像受像体14aと定着装置17との間に設けら
れてもよい。
【0121】実施形態5 本発明の画像形成装置の第五の実施形態の画像形成プロ
セスおよび各機構について、図17を用いて説明する。
図17は、本発明の画像形成装置の第五の実施形態のカ
ラー画像形成装置の断面構成図である。本実施形態で
は、像担持体上へのカラートナー像を第一の実施形態と
同一の画像形成プロセスで形成し、像担持体上のカラー
トナー像を中間転写体を介してトナー像受像体あるいは
転写材に転写するものであり、従ってトナー像受像体の
配置及び転写材の給送方向が第一の実施形態と反対方向
となる。第一の実施形態と同様の機能、構造を有する部
材には同一の符号を付した。
【0122】中間転写体としての転写ベルト41が、像
担持体としての感光体ドラム10に対向して設けられ、
中間転写ベルト41を感光体ドラム10に押圧する転写
ローラとしての第1ローラ42と、転写域14bにおい
てトナー像受像体14aに中間転写ベルト41を押圧す
る第2ローラ43と、バックアップローラ44と、の間
に張架される。45は中間転写ベルトクリーニング装置
である。
【0123】第一の実施形態にて説明したと同様にし
て、各色毎の帯電手段としてのスコロトロン帯電器1
1、像露光手段としての露光ユニット12、現像手段と
しての現像器13により重ね合わせカラートナー像が感
光体ドラム10の一回転以内に感光体ドラム10の周面
上に形成される(トナー像形成手段)。
【0124】トナー像形成手段により像担持体としての
感光体ドラム10上に裏面画像となる重ね合わせカラー
トナー像が形成され、感光体ドラム10上の裏面画像の
重ね合わせカラートナー像が、転写ローラ42により中
間転写ベルト41(第1の像担持手段)に一旦転写され
た後、転写域14bにおいて、トナーと反対極性(本実
施形態においてはプラス極性)の電圧が印加される転写
器14cにより、駆動ローラ14dと従動ローラ14e
間に張架され、感光体ドラム10に近接あるいは接触し
て設けられたトナー像受像体14a(第2の像担持手
段)上に一括して転写される。
【0125】再度、トナー像形成手段により重ね合わせ
カラートナー像の表面画像が感光体ドラム10上に形成
され中間転写ベルト41に転写される。この時に形成さ
れる表面画像は、像担持体上では裏面画像形成とは、互
いに鏡像になる様に画像データを変更する必要がある。
【0126】転写材としての記録紙Pが、感光体ドラム
10上に形成され、中間転写ベルト41に一旦転写され
て中間転写ベルト41に担持された表面画像のカラート
ナー像と、トナー像受像体14aに担持されている裏面
画像のカラートナー像と、の同期がとられて転写域14
bへ給送される。この際、記録紙Pは、紙帯電器14f
によりトナーと同極性に紙帯電され、トナー像受像体1
4aに吸着されて転写域14bへ給送される。トナーと
同極性に紙帯電を行うことにより、トナー像受像体上の
トナー像や像担持体上のトナー像と引き合うことを防止
して、トナー像の乱れを防止している。
【0127】トナーと反対極性(本実施形態においては
プラス極性)の電圧が印加される転写器14cにより中
間転写ベルト41の周面上の表面画像が一括して記録紙
Pの上面側に転写される(第1の転写手段)。この際、
トナー像受像体14aの周面上の裏面画像は記録紙Pに
転写されないでトナー像受像体14aに存在する。次
に、トナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極
性)の電圧を印加した裏面転写器14gによりトナー像
受像体14aの周面上の裏面画像を一括して記録紙Pの
下面側に転写する(第2の転写手段)。
【0128】トナー像受像体14aは厚さ0.5〜2.
0mmの無端状のゴムベルトで、シリコンゴム或いはウ
レタンゴムの108〜1012Ω・cmの抵抗値をもつ半
導電性基体と、ゴムの基体の外側にトナーフィルミング
防止層として厚さ5μm〜50μmのフッ素コーティン
グを行った2層構成とされる。この層も同様な半導電性
が好ましい。ゴムベルト基体の代わりに厚さ0.1〜
0.5mmの半導電性のポリエステルやポリスチレン、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用す
ることもできる。
【0129】両面にカラートナー像が形成された記録紙
Pが、転写材分離用としての紙分離AC除電器14hに
より除電されトナー像受像体14aから分離され、両方
のローラの内部にヒータを有する2本のローラで構成さ
れる定着手段としての定着装置17へと搬送され、熱と
圧力とを加えられることにより記録紙P上の表裏の付着
トナーが定着されて両面画像記録がなされ、装置外部の
トレイへ排出される。
【0130】本実施形態での転写後のトナー像受像体1
4aの周面上に残ったトナーはトナー像受像体14aに
当接・解除可能なトナー像受像体クリーニング装置14
iのブレードによりクリーニングされる。
【0131】本実施形態においても実施形態1及び4に
て説明した第1、第2モード及び第3、第4モードの選
択が行われ、各モードに応じて実施形態1の図3〜図5
及び実施形態4の図16にて説明したと同様のそれぞれ
の排出方法が採られる。また、実施形態2にて説明した
拍車152が設けられた搬送部150がトナー像受像体
14aと定着装置17との間に設けられてもよい。
【0132】本発明はカラー画像形成装置を用いて説明
したが、モノクロの画像形成装置にも適用できることは
勿論である。また、本発明は本方式に限らず両面画像を
形成する変形例も含むものであり、例えば特公昭54−
28740号公報に示された裏面画像に相当するトナー
極性を反転した後、同時に転写材の両面に転写するもの
や、特開昭63−180969号公報、特開昭63−2
98255号公報、特開平1−44457号公報等のタ
ンデム方式にも、上記にて説明した如きプロセス条件や
画像データ処理条件が表面と裏面とで変更することが用
いられ、画像濃度や色調が整った両面画像の形成を行う
ことができる。
【0133】
【発明の効果】請求項1によれば、画像データの転送
順、出力順、排出形態に応じて、従来用いられていた両
面反転給紙装置の必要もなく、頁揃えの行われた両面画
像を出力できる。また、定着装置も一度通すのみでよい
ので、転写材の搬送の信頼性が高く、特に、カラー画像
形成の場合、重ね合わせカラートナー像の一括転写であ
るので、トナー像受像体上のカラー画像の色ズレやトナ
ーの散りやこすれ等が起こりにくく、画像劣化が少ない
良好な両面カラー画像形成がなされる。
【0134】請求項2によれば、転写材下面に付着した
トナー像が擦られずに搬送される。
【0135】請求項3によれば、より良好に転写材下面
に付着したトナー像が擦られずに搬送される。
【0136】請求項4によれば、転写材の先端部がすく
い上げられたり、後端部が落下することなく転写材が搬
送される。
【0137】請求項5によれば、転写材下面に付着した
トナー像が擦られずに良好に搬送される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の第一の実施形態のカラ
ー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】図1の像担持体の側断面図である。
【図3】第1モードの画像形成状態を示す図である。
【図4】第2モードの画像形成状態を示す図である。
【図5】第3モード及び第4モードにかかわる両面画像
形成状態を示す図である。
【図6】第一の実施形態のカラー画像形成装置における
各種モード選択を示す回路ブロック図である。
【図7】排出方法の他の例を示す図である。
【図8】搬送部の一例を示す図である。
【図9】図8の搬送部の上面図である。
【図10】拍車の斜視図である。
【図11】拍車の他の例を示す図である。
【図12】搬送部の他の例を示す図である。
【図13】第三の実施形態にかかわるカラー画像形成装
置の断面構成図である。
【図14】本発明の画像形成装置の第四の実施形態のカ
ラー画像形成装置の断面構成図である。
【図15】第四の実施形態のカラー画像形成装置におけ
る各種モード選択を示す回路ブロック図である。
【図16】第四の実施形態の第3モード及び第4モード
にかかわる両面画像形成状態を示す図である。
【図17】本発明の画像形成装置の第五の実施形態のカ
ラー画像形成装置の断面構成図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12,121 露光ユニット 13 現像器 14a トナー像受像体 14c 転写器 14g 裏面転写器 17 定着装置 150,250 搬送部 152,252 拍車 153 ワイヤ P 記録紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成したトナー像を転写材
    に直接転写する一方、前記像担持体上に形成したトナー
    像を一旦トナー像受像体に転写した後、転写材に転写す
    ることにより前記トナー像を転写材の両面に転写し、定
    着して排出する画像形成装置において、画像データの転
    送順や出力順の変更或いは排出形態の変更に応じて、転
    写材の両面に形成される頁順を変更することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体上に形成したトナー像を転写材
    上に転写後、トナー像が付着した面を下方にして搬送す
    る搬送部を有する画像形成装置において、転写材の搬送
    方向に沿って、先端が鋭利な拍車を前記搬送部に設けた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記拍車が転写材により従動回転される
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記拍車の回転中心より上に前記転写材
    の搬送方向に沿って搬送部に線状のガイド部材が張設さ
    れたことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送部において前記転写材の下方よ
    り空気流を前記転写材に吹付けることを特徴とする請求
    項2〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010191300A (ja) * 2009-02-19 2010-09-02 Sharp Corp 用紙剥離機構およびプロセスユニット

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