JP2000108950A - 車体の床部フレーム構造 - Google Patents

車体の床部フレーム構造

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JP2000108950A
JP2000108950A JP10286980A JP28698098A JP2000108950A JP 2000108950 A JP2000108950 A JP 2000108950A JP 10286980 A JP10286980 A JP 10286980A JP 28698098 A JP28698098 A JP 28698098A JP 2000108950 A JP2000108950 A JP 2000108950A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の分割された構造体からなる床部構造を
有する車体について、前方からの衝撃エネルギーを効率
的に伝達・分散・減衰させることができ、床部の分割構
造にも対応した床部フレーム構造を得ること。 【解決手段】 フロントフレーム12と客室部の床構造
体24と客室後方の後部床構造体の3つの部分を有する
床部構成を有する車体について、フロントフレーム12
の客室側端部に対して水平方向に対向する前方側端部を
有する第1床下フレーム16を客室部の床構造体24の
下面に固着し、この第1床下フレーム16とトーボード
14との間には第1床下フレーム16の上面部の中間領
域を覆った状態で設置され、後方側の端部が少なくとも
トーボード14と客室の床構造体24との重ね合わせ部
分を含む範囲にまで延在するように第2の床下フレーム
18が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の床部フレー
ム構造、特に車両がその前方から衝撃を受ける場合の衝
撃エネルギーの伝達を配慮して床部下面に複数のフレー
ム部材を設けるようにした車体の床部フレーム構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】車両が、前面から衝撃を受けた場合に対
応するための構造において、客室の前方部分で全ての衝
撃エネルギーを吸収することができれば理想的である
が、現実には困難である。近年においては車体の前方か
らの衝撃対応構造として、車体前方部のフレーム構造に
関して改良を加えるのが一般的である。すなわち、客室
前方のフロントフレームに柔、剛の構造を織り混ぜ、衝
撃が加えられた時のエネルギーを吸収するようにするこ
とが種々提案されている。
【0003】このようなフロントフレームでの衝撃吸収
だけを考慮し、客室部についてはこれを変形あるいは破
壊させない構造とした場合には、前方からの衝撃が加え
られた時に客室内の乗員に大きな衝撃が加わるという恐
れがある。
【0004】そこで、過大な衝撃エネルギーが加えられ
た場合に、フロントフレームのみで吸収するのではな
く、さらに後方の客室部の床部から車体後部の床部側へ
衝撃エネルギーの伝達を行い、これによりそのエネルギ
ーを吸収・減衰させるという考え方がある。
【0005】このような構造のためには、フロントフレ
ームとその後方側の床部の構造体についてエネルギー伝
達が良好に行われるような構造をとることが必要とな
る。例えば、実開昭61−138779号公報に開示さ
れた自動車のフロア構造などのように床部の下面側にフ
レーム部材を取り付け、一部で破壊が生じることなく、
かつ床部全体へ前方からのエネルギーが分散するような
構造が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、車体を
構成する構造体は、ユニット毎に分割されており、これ
を組み立てることによって構成されるのが通常である。
例えば、床部では、エンジン房を中心としたフロントス
トラクチャ(フロントフレームを含む)、客室の下側の
客室部の床構造体、さらに客室後方側の後部床構造体に
分れている。
【0007】従って、上記従来の技術のように単に床部
下面側にフレームを取り付けるという構成のみでは、上
述のように複数に分割されたユニット構成の床部におい
て、前方からの衝撃エネルギーを効率的に分散させると
いう観点からの課題は解決されていない。
【0008】従って、複数のユニットからなる床部構造
において、その下面に設けられるフレーム構造体につい
ても効率的なエネルギーの伝達分散を考慮した構造が必
要である。また、複数のユニットからなる床部に対応し
た分割された組付け条件を満たす必要もあった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、その目的は複数の分割された構造体からなる床部
構造を有する車体について、前方からの衝撃を効率的に
伝達分散・減衰させることができ、床部の分割構造にも
対応した床部フレーム構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る車体の床
部フレーム構造は、フロントフレームと客室部の床構造
体と客室後方の後部床構造体の3つの部分を有する床部
構成を有する車体について、前記フロントフレームの客
室側端部に対して水平方向に対向する前方側端部を有す
る第1床下フレームを客室部の床構造体の下面に固着
し、この第1床下フレームとトーボードとの間には前記
床下フレームの上面部の中間領域を覆った状態で設置さ
れ、後方側の端部が少なくとも前記トーボードと客室の
床構造体との重ね合わせ部分を含む範囲にまで延在する
ように第2の床下フレームが設けられている。そして、
前記客室部の床構造体と前記トーボードの床接合部と第
2の床下フレームとの重ね合わせ部分で結合固定を行う
ようにしている。
【0011】このように第1床下フレームの前方側端部
がフロントフレームの客室側端部に水平方向に対向して
いるので、フロントフレームからの衝撃を確実に受ける
ことができる。そして、この衝撃が伝えられた第1床下
フレームは、その上に設置された第2床下フレームであ
ってトーボードと第1床下フレームと共に溶接固定され
た第2の床下フレームの存在により、十分に補強され、
その部分での変形が有効に防止され、後方の床部部材へ
確実にエネルギー伝達を行うことが可能となっている。
すなわち、車体の前方部分であるフロントフレームから
中間部分である客室部の床構造体への伝達部で変形破壊
を極力抑えた状態で後方へのエネルギー伝達が可能とな
っている。
【0012】また、トーボードの床接合部と客室部の床
構造体との重ね合わせ部には、第2の床下フレームがそ
の下面側で存在しており、それら客室部の床構造体とト
ーボードの床接合部と第2の床下フレームとで溶接固定
されることにより、この第2の床下フレームによってト
ーボードと客室部の床構造体との結合の補強が有効に行
われる。
【0013】請求項2に係る車体の床部フレーム構造
は、前記第1床下フレームの後方側端部にその上面から
前方側端部が重ねられて接合設置された第3床下フレー
ムと、この第3床下フレームの上面部に設置され前方側
端部が第3床下フレームの前方側端部を越えて前記第2
床下フレームの後方側端部と客室部の床構造体との間に
差し込まれて重なり合う位置まで延び、後方側端部は客
室部の床構造体の上面に取り付けられるクロスメンバの
真下位置まで延びた第4床下フレームとを有している。
そして、前記第3床下フレームと前記第4床下フレーム
と前記客室部の床構造体との結合固定は、前記第1と第
3の床下フレームの接合設置部の位置にて行われてい
る。
【0014】これにより、車体前後方向に区分された複
数の床下フレームによって床部構造体が補強される。ま
た、フロントフレームからの衝撃の伝達もこれら床下フ
レームによって行われるが、それらの結合固定が、分散
して行われているので、集中した脆弱部が生じていな
い。例えば、フロントフレームからの衝撃が最初に伝達
される第1床下フレームと客室部の床構造体との結合
は、複数の異なる前後方向位置で、かつ異なる部材との
接合状態で行われている。また、第4床下フレームは、
客室部の床構造体の上面に取り付けられるクロスメンバ
の真下位置まで延びており、それらの重合した複数部材
の結合が行われることにより、床部の剛性はより高めら
れることとなる。
【0015】請求項3に係る車体の床部フレーム構造
は、前記各部材の結合固定は、スポット溶接によって行
われ、被溶接部材が4枚重ね以上となる部分について
は、所定の部材について一部切り欠き部を設けることに
より、4枚重ね以上の部材の溶接とならないようにして
いる。これにより、スポット溶接の有効補償範囲である
3枚重ね状態での溶接固定が確実に行われるので、結合
固定状態の安定化が達成される。
【0016】請求項4に係る車体の床部フレーム構造
は、客室前方に位置するフロントフレームと、客室部の
床構造体と、を含む複数のユニットにて車体の床部が構
成され、前記フロントフレームの客室側端部に水平方向
に対向する前方側端部を有し、前記客室部の床構造体の
下面に固着された第1の床下フレームを備え、該第1床
下フレームの前記前方側端部近傍に所定長さの脆弱部が
設けられ、該脆弱部の後方側端部が少なくとも車両のフ
ロントドアにて閉塞される開口部の前方側端部とほぼ一
致する位置かそれよりも前方側に配置されている。
【0017】これにより、車体前方からの衝撃エネルギ
ーを前記脆弱部にて吸収することができ、かつその脆弱
部の配置位置が、車体のフロントドアの開口部の前方側
端部とほぼ同じ位置かそれよりも前方に在るので、前方
からの衝撃によるフロントドアの開閉性に与える影響を
抑制することができる。
【0018】請求項5に係る車体の床部フレーム構造
は、前記脆弱部が、前後方向に複数整列された上下方向
に伸びるビードとして形成されている。したがって、床
下フレームに他の部材を追加することなく、簡単な構成
で脆弱部を形成することができろ。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の実
施の形態に係る車体の床部フレーム構造の一例を示す分
解斜視図である。図示のように、車体の前方部には、フ
ロントストラクチャ10が設けられ、このフロントスト
ラクチャ10にはフロントフレーム12が設けられてい
る。
【0020】そして、このフロントストラクチャ10の
後方側に位置する客室部分の前方には、トーボード14
が設置されている。トーボード14は、客室部とその前
方部分とを仕切る立設部14aの部分と、それに連続し
て客室部の床構造体に重なるように延びる床接合部14
bとを有している。そして、本発明の実施の形態の特徴
的構成要素の1つである第1床下フレーム16が左右に
2つ設けられている(16−1、16−2)。
【0021】図2は、この第1床下フレーム16の斜視
図である(図において部材の肉厚は省略している。以下
の部品説明図において同様)。図示のように、第1床下
フレーム16の前方側端部16aの部分は上方にせり上
った形状を有しており、この端部16aの部分にフロン
トフレーム12からの衝撃エネルギーが伝達されるよう
に取り付けられるものである。また、図示のように第1
床下フレーム16の上端部はフランジ16bが形成さ
れ、またその断面形状は底部16cを有する略U字状と
されている。
【0022】第3図は、第1床下フレーム16の他の構
成態様を示している。図示のように、第1床下フレーム
16の前方側端部16aの近傍には、略全周に亘り2本
のクラッシュビード16d−1,16d−2が内側に凸
状となる溝として略平行に設けられ、フロントフレーム
12からの衝撃エネルギーの一部をこの部分で吸収する
ようにしている。
【0023】このクラッシュビード16dの内、後方側
のクラッシュビード16d−2は、車体の組立状態にお
いて、車体のドア開口部幅Oの前端部、即ちフロントピ
ラーPのドア開口部縁部と一致またはそれより前方に配
置され、上記部位でのエネルギーの吸収を行うことによ
り、衝撃エネルギーが車体に及ぼす影響、特に開扉性に
与える影響を最小にしている。なお、図において符号1
00は、ドア開口部を示すラインである。
【0024】次に、図1から理解されるように、第1床
下フレーム16の前方側端部16aの部分は、その設置
状態ではトーボード14の床接合部14bの下面側に潜
った状態となっており、また、このトーボード14の床
接合部14bと第1床下フレーム16との間には第2床
下フレーム18−1、18−2がそれぞれ設置されてい
る。図示のように、この第2床下フレーム18は、第1
床下フレーム16の上面部の所定範囲を覆うような状態
で設置されている。
【0025】図3は、この第2床下フレーム18の構成
を示す斜視図である。図示のように、第2床下フレーム
18の中央部には凹部18aが形成され、この凹部の部
分が第1床下フレーム16の凹部に適合するものであ
る。また、この第2床下フレーム18の横幅は、第1床
下フレーム16の横幅よりも広い幅として形成されてい
る。
【0026】次に、第1の床下フレーム16−1、16
−2の後方側端部には第3の床下フレーム20−1、2
0−2が接合される。この接合は、第3床下フレーム2
0の前方側端部を第1床下フレーム16の上方から重ね
合わせて行われる。図示のように、第3床下フレーム2
0の上端部にはフランジ20aが全域に設けられてい
る。また、この第3床下フレーム20の断面形状は略U
字状であるが、後方側端部に近付くにつれてその深さが
浅くなるように形成されている。
【0027】次に、上述した第2床下フレーム18の後
方側端部に一部重ねられた状態で設置される第4床下フ
レーム22−1、22−2について説明する。この第4
床下フレーム22の具体的形状は図5に示されており、
図示のように中央部にはその強度等を考慮して凹部22
aや22bが設けられている。
【0028】この第4床下フレーム22は、その前方側
端部が上述の第2床下フレーム18の後方側端部上に重
ねられ、後方側端部は、後述するクロスメンバ26の真
下位置まで延びるように設置される。
【0029】次に、フロントフロアパン24は、客室部
の床構造体として設けられるものであり、車両の積載部
材に対応した凹凸形状が施されている。そして、その前
方側端部24aは、トーボード14の床接合部14bの
上面に重なるように設置される。すなわち、このフロン
トフロアパン24は第1床下フレーム16、第2床下フ
レーム18、第3床下フレーム20及び第4床下フレー
ム22の上方に位置するものである。すなわち、各床下
フレーム部材は、このフロントフロアパン24の下面側
に取り付けられる。
【0030】次に、図6に基づいて各部材の取付状態に
ついて説明する。図示のように、まず第1床下フレーム
16は、そのフランジ部16bの部分が、図上一点鎖線
イにて示した箇所でトーボード14の床接合部14b及
び第2床下フレーム18と共に溶接固定される。本実施
の形態ではスポット溶接によってこれらの結合固定が行
われる。
【0031】第2床下フレーム18は、少なくとも、ト
ーボード14の床接合部14bと客室の床部構造体であ
るフロントフロアパン24との接合部の下方位置を含む
範囲まで延在しており、一点鎖線ロの箇所でフロントフ
ロアパン24、トーボード14の床接合部14b及びこ
の第2床下フレーム18とがスポット溶接にて溶接固定
される。この溶接は、部材が4枚重なった状態での溶接
作業とならないように、それらの下側に位置する第1床
下フレーム16のフランジ部16bの外側位置で行われ
るものである(第1床下フレーム16の幅は、第2床下
フレーム18の幅よりも狭く形成されている)。
【0032】次に、第3床下フレーム20は、その前方
側端部を第1床下フレーム16の後方側端部に上方から
重ねて設置される。この設置部分、すなわちフレームの
底部又は場合によっては側部において第1床下フレーム
16との間で溶接結合が行われる。
【0033】そして、この第3床下フレーム20の上部
には第4床下フレーム22が設置されている。すなわ
ち、この第4床下フレーム22は、第1床下フレーム1
6と第3床下フレーム20の重合部分を覆う位置に設け
られており、図上一点鎖線ニの箇所で第1床下フレーム
16のフランジ部16b、第3床下フレーム20のフラ
ンジ部20a、第4床下フレーム22さらにフロントフ
ロアパン24の重ねられた箇所でスポット溶接が行われ
る。この溶接は、図4に示した第3床下フレーム22の
フランジ部20aの一部切り欠き部20bの部分で行わ
れるので、スポット溶接作業は3枚の部材に対して行わ
れる。
【0034】さらに、第4床下フレーム22の前方側端
部は第2床下フレーム18とフロントフロアパン24と
の重なり部分の間に一部差し込まれる位置まで延びてお
り、この重合部分、すなわち図上一点鎖線ハの箇所でス
ポット溶接が行われる。なお、この部分には第1床下フ
レーム16のフランジ部16bが存在しているが、この
フランジ部16bの外側で溶接作業が行われるので、ス
ポット溶接の対象部材は3枚重なり部分である。
【0035】次に、フロントフロアパン24の上部には
車体の前後方向と直交する方向に床部の補強のためのク
ロスメンバ26が設置されるが、第4床下フレーム22
は、その後方側端部が少なくともクロスメンバ26の真
下位置まで延びた構成を有している。そして、図上一点
鎖ホ及びヘにて示した箇所、すなわちクロスメンバ26
のフランジ部26a、フロントフロアパン24及び第4
床下フレーム22の3枚重なり部分でスポット溶接が行
われる。
【0036】図7は、上記クロスメンバ26の構成例を
示しており、その下部にはフランジ部26aが形成され
ていることが理解される。
【0037】また、図8は、第1、第2、第3及び第4
床下フレーム(16、18、20及び22)とクロスメ
ンバ26の配置関係を示しており、このクロスメンバ2
6と各床下フレーム16、18、20、22との間に
は、図示していないが客室部の床構造体であるフロント
フロアパン24が設置されるものである。
【0038】以上の配置並びに相互の部材の溶接固定作
業によって、複数のユニットから構成される車体の床部
において床部を補強するための床下フレームを同じく車
体の前後方向に分割された複数のフレームユニットをも
って構成したことにより、車体床部のユニット構造に的
確に対応して床下フレームの配置を行うことが可能とな
っている。また、複数のフレーム部材にて構成された床
下フレームは、それぞれ前後方向に異なる位置で、かつ
異なる部材との間で溶接による結合固定が行われている
ので、集中した脆弱部が生ずることが回避されている。
【0039】また、床部の重要な構成要素であるトーボ
ード14の床接合部14bとフロントフロアパン24の
接合部には、第1床下フレーム16上部に設置された第
2床下フレーム18が存在し、第1床下フレーム16と
第3床下フレーム20の接合部には、その上部に重ねら
れた第4床下フレームが存在している。すなわちそれら
の重要構成要素の接合部は、それぞれ別個の床下フレー
ム部材にて補強が図られている。
【0040】また、上記2つの接合部の前後方向中間位
置にて、上述の補強のための機能を有する第2床下フレ
ーム18と第4床下フレーム22との接合部が配置さ
れ、その部分で溶接結合が行われる構成となっている。
【0041】なお、本発明は、上記実施の形態に示した
構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で
種々の変形が可能である。例えば、各床下フレームの形
状は、上記実施の形態で示した形状に限定されるもので
はなく、十分な強度を得られる構成であれば他の形状を
用いることも可能である。また、相互の部材の結合につ
いてはスポット溶接を用いた例を示したが、このような
結合手段に限定されず、確実な固定状態が得られれば他
の結合手段を用いることも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車体の床
部フレーム構造によれば、床部が複数のユニットにて形
成される車体に関して、その床部下面に形成される床部
補強のための床下フレーム部材がその床部のユニット式
組立に容易に対応することができ、かつ床部の補強を行
うと共に車体前方からの衝撃を床部に確実に伝達しかつ
その分散、減衰を行うことが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る床部フレーム構造の概略構成
斜視図である。
【図2】実施の形態に係る第1床下フレームの斜視図で
ある。
【図3】第1床下フレームの他の構成例を示す斜視図で
ある。
【図4】実施の形態に係る第2床下フレームの斜視図で
ある。
【図5】実施の形態に係る第3床下フレームの斜視図で
ある。
【図6】実施の形態に係る第4床下フレームの斜視図で
ある。
【図7】実施の形態に係る各床下フレームの装着状態並
びに結合状態説明図である。
【図8】実施の形態に係る床部フレーム構造に設置され
るクロスメンバの一例を示す斜視図である。
【図9】各床下フレームとクロスメンバとの位置関係を
示す説明図である。
【符号の説明】 10 フロントストラクチャ 12 フロントフレーム 14 トーボード 14b 床接合部 16 第1床下フレーム 18 第2床下フレーム 20 第3床下フレーム 22 第4床下フレーム 24 フロントフロアパン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 客室前方に位置するフロントフレーム
    と、客室部の床構造体と、客室後方に位置する後部床構
    造体と、を含む複数のユニットにて車体の床部が構成さ
    れ、 前記フロントフレームの客室側端部に水平方向に対向す
    る前方側端部を有し、前記客室部の床構造体の下面に固
    着された第1床下フレームと、 前記フロントフレームと前記客室部の床構造体との間に
    設けられ、前記客室の前面部に位置する立設部及び前記
    客室部の床構造体下面にその上面を当接させて重ね合わ
    された床接合部を有するトーボードと、 前記第1床下フレームと前記トーボードの床接合部との
    間で前記第1床下フレームの上面部の中間領域を覆った
    状態で設置され、後方側端部は少なくとも前記客室部の
    床構造体下部にて前記トーボードの床接合部の重ね合わ
    せ部を越えて延在する第2の床下フレームと、 を有し、前記客室部の床構造体、前記トーボードの床接
    合部及び第2の床下フレームの重ね合わせ部分でそれら
    を結合固定したことを特徴とする車体の床部フレーム構
    造。
  2. 【請求項2】 前記客室部の床構造体の下面側で、前記
    第1床下フレームの後方側端部にその上面側から前方側
    端部が重ねられて接合設置された第3床下フレームと、 前記客室部の床構造体の下面側で、該第3床下フレーム
    の上面部に設置され前方側端部が第3床下フレームの前
    方側端部を越えて前記第2床下フレームの後方側端部と
    前記客室部の床構造体との間に差し込まれる位置まで延
    び、後方側端部は前記客室部の床構造体の上面に取り付
    けられるクロスメンバの真下位置まで延びた第4床下フ
    レームと、を有し、 前記第4床下フレームは、前記第1床下フレームと前記
    第3床下フレームの接合部を跨いで、前方側端部を前記
    第2床下フレームへ、後方側端部を前記第3床下フレー
    ムへ結合固定したことを特徴とする請求項1に記載の車
    体の床部フレーム構造。
  3. 【請求項3】 前記各部材の結合固定は、スポット溶接
    によって行われ、被溶接部材が4枚重ね以上となる部分
    については、所定の部材について一部切り欠き部を設け
    ることにより、4枚重ね以上の部材の溶接とならないよ
    うにしたことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記
    載の車体の床部フレーム構造。
  4. 【請求項4】 客室前方に位置するフロントフレーム
    と、客室部の床構造体と、を含む複数のユニットにて車
    体の床部が構成され、 前記フロントフレームの客室側端部に水平方向に対向す
    る前方側端部を有し、前記客室部の床構造体の下面に固
    着された第1の床下フレームを備え、該第1床下フレー
    ムの前記前方側端部近傍に所定長さの脆弱部が設けら
    れ、該脆弱部の後方側端部が少なくとも車両のフロント
    ドアにて閉塞される開口部の前方側端部とほぼ一致する
    位置かそれよりも前方側に配置されたことを特徴とする
    車体の床部フレーム構造。
  5. 【請求項5】 前記脆弱部は前後方向に複数整列された
    上下方向に伸びるビードであることを特徴とする請求項
    4に記載の車体の床部フレーム構造。
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