JP4014292B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の前部車体構造、具体的には、ステアリングサポートビームを取付支持するフロントピラー部の構造に関するものである。
【従来の技術】
一般に、車両においては、左右のフロントピラー間にステアリングサポートビームが取付けられ、該ステアリングサポートビームにステアリングシャフト(コラムシャフト)を支持させることにより、例えば悪路走行時等におけるステアリングホイールの振動を抑制し、衝突時におけるステアリングシャフトの支持剛性を高めるようにしている。
上記ステアリングサポートビーム両端部のフロントピラーへの取付部の構造としては、例えば図3に示すように、インナパネルbとアウタパネルcとからなるフロントピラーaの該インナパネルbのインナ側に、ステアリングサポートビームdを取付けるためのブラケットeを固着し、このブラケットeとインナパネルbとバルクヘッドfとで閉断面部を形成してフロントピラーaまわりの剛性を高くした構成が従来より知られている(実公平2−48298号公報参照)。
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、フロントピラーaのステアリングサポートビーム取付部周辺には、従来よりステアリング支持剛性を高めるために閉断面部等の補剛手段が設けられているが、前面衝突時フレームフロントバルクgから入力してくる衝突荷重に対しては、バルクヘッドfのf′部分が座屈し易いので、上記閉断面部は衝突荷重をフロントピラーaに伝えるという機能を充分に果たすことができず、上記従来のステアリングサポートビーム取付部の補剛手段は、衝突時における衝突荷重伝達という面では寄与度が低い、という課題を有している。
本発明は上記のような従来の課題を解決することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
本発明は、ピラーインナをピラーインナアッパとピラーインナロアとの結合によって構成したフロントピラーにおいて、ステアリングサポートビーム取付部補剛用のリンフォースメントを上記ピラーインナアッパとピラーインナロアに接合固着することにより、該リンフォースメントと上記ピラーインナアッパとで、ピラーインナアッパとピラーインナロアとの結合部に沿う閉断面部をフロントピラーの断面内に構成したことを特徴とするものであり、このようにピラーインナアッパとピラーインナロアとリンフォースメントとでピラーインナのコンプルを構成したことにより、上記閉断面部がフレームフロントバルクと車幅方向に殆どオフセットしない状態で、フロントピラー前端部をフロントバルクヘッドの縦面に結合することが可能となり、フレームフロントバルクに入力した衝突荷重が上記閉断面部からフロントピラーへと効率よく伝達され、ステアリングサポートビーム取付部の補剛手段である上記閉断面部が衝突エネルギーの吸収,低減に大きく効果的に寄与することができるようになる。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に付き図面を参照して説明する。
図1,2において、1はフロントピラーであり、該フロントピラー1はピラーインナ2とピラーアウタ3とで閉断面構造に構成される。
4はフロントバルクヘッド、5はフレームフロントバルク、6はフロントパネル、7はダッシュアッパ、8はトーボードであり、フレームフロントバルク5の後端部はフロントバルクヘッド4の縦面に重ね合わされてフロントピラー1の前縁部に結合される。
上記フロントピラー1のピラーインナ2は、ピラーインナアッパ21とピラーインナロア22とからなり、該ピラーインナアッパ21の下縁部とピラーインナロア22の上縁部との結合部周辺部は、フロントピラー1の閉断面内にてピラーインナのアッパ21とロア22とに溶接固着されたリンフォースメント9によって補強,補剛され、このリンフォースメント9にて補強,補剛された部分にステアリングサポートビーム12の端部が直接又はブラケット等を介して取付ボルトにより取付けられる。
以下、リンフォースメント9による補強,補剛構造の具体例を図2を参照して詳しく説明する。
リンフォースメント9は、図2(A)に示すように、前後方向荷重に対する支持強度を高くするために前後方向に複数のビード部9aが形成されており、上縁部がピラーインナアッパ21とピラーインナロア22との接合部に挟まれた状態で3枚重ねにてスポット溶接W1 され、ピラーインナアッパ21の下縁部分は上記ピラーインナロア22及びリンフォースメント9への接合固着部の下部にてアウタ側に屈曲変位して下方に延び、その下縁部をリンフォースメント9の上側のビード部9aの頂面に接合してスポット溶接W2 することにより、ピラーインナアッパ21の下方部分とリンフォースメント9の上方部分とで上記ピラーインナのアッパ21とロア22との接合固着部に沿う前後方向の閉断面部10が形成され、この閉断面部10によりピラーインナのアッパ21とロア22との結合部の強度,剛性を向上させた構造となっている。尚、リンフォースメント9の上縁部には座屈防止用のフランジ9bが折曲形成されている。又、図2(A)において、22aは上記スポット溶接W2 用の作業孔である。
リンフォースメント9とピラーインナロア22との上記以外の接合部はそれぞれスポット溶接W3 にて固着され、そのスポット溶接W3 によりリンフォースメ
ント9のビード部9aとピラーインナロア22とで複数の前後方向閉断面部11が形成され、上記閉断面部10とその下方の複数の閉断面部11とによりピラーインナ2のアッパ21とロア22との結合部及びその周辺は補強,補剛され、この補強,補剛された部分にステアリングサポートビーム12が取付けられる。
上記のようにしてピラーインナアッパ21とピラーインナロア22とリンフォースメント9とでピラーインナ2のコンプルを構成し、これをピラーアウタ3に集成し、図2(B),(C)に示すように、後方の接合部をスポット溶接W4 ,W5 すると共に、前端の接合部をフロントバルクヘッド4の縦面のフレームフロントバルク5後端の接合固着部に重ね合わせてスポット溶接W6 する。
尚、フロントピラー1の前端部とフロントバルクヘッド4縦面とのスポット溶接W6 部において、閉断面部10の前端部では、図2(B)に示すように、ピラーインナロア22の前縁部とピラーアウタ3の前縁部を切欠き、閉断面部10を構成するピラーインナアッパ21とリンフォースメント9との前端接合部をフロントバルクヘッド4の縦面にスポット溶接W6 し、閉断面部11の前端部では、
図2(C)に示すように、ピラーインナロア22の前縁部とピラーインナアッパ21の前縁部とを切欠き、リンフォースメント9とピラーアウタ3との前端接合部をフロントバルクヘッド4の縦面にスポット溶接W6 した例を示している。
これは、スポット溶接可能な板の重ね合わせ枚数に制限があるからである。
上記のようにピラーインナ2にリンフォースメント9を固着して前後方向の閉断面部10,11を構成したことにより、フレームフロントバルク5後端のフロントバルクヘッド4縦面への接合固着部と閉断面部10,11との車幅方向のオフセットを極く小とすることが可能となり、フレームフロントバルク5から入力してくる衝突荷重が閉断面部10及び11からフロントピラー1へと効率よく伝達されるようになる。又、図示実施例では、フレームフロントバルク5の後端部分に荷重伝達用ビード部5aが形成され、該荷重伝達用ビード部5aによって衝突荷重がより効率よく閉断面部10,11へと伝達されるようになっている。
上記のように、ピラーインナ2とそれに接合固着されたリンフォースメント9とで車体前後方向に構成した閉断面部10,11によって、ステアリングサポートビーム12の取付部が補強,補剛されると共に、車両衝突時フレームフロントバルク5に入力した衝突荷重は効率よく閉断面部10,11からフロントピラー1へと伝達され、ステアリングサポートビームの取付部補剛用の閉断面部10,11が衝突エネルギーの吸収,低減に大きく寄与することができる。
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ステアリングサポートビームの取付部補剛用のリンフォースメントとピラーインナアッパとピラーインナロアとでピラーインナのコンプルを構成し、該リンフォースメントとピラーインナアッパとにより車体前後方向の閉断面部を形成したことにより、フレームフロントバルクとフロントピラーの該閉断面部との車幅方向オフセットを極く小とすることが可能となり、衝突時に衝突荷重がフレームフロントバルクから上記閉断面部,フロントピラーへと効率よく伝達され、ステアリングサポートビーム取付部の補剛手段が、車両衝突時の衝突エネルギー吸収,低減に大きく寄与することができるもので、新たな衝突対策専用部品の追加は全くなく、集成工程の増加もなく、コスト低廉なることと相俟って、実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すもので、フロントピラー及びその前方の車体の要部概略斜視図である。
【図2】(A)は図1に示すフロントピラーのA−A断面図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は(A)のC−C断面図である。
【図3】従来のステアリングサポートビーム取付部の補剛手段の一例を示す横断平面図である。
【符号の説明】
1 フロントピラー
2 ピラーインナ
3 ピラーアウタ
4 フロントバルクヘッド
5 フレームフロントバルク
5a 荷重伝達用ビード部
9 リンフォースメント
9a ビード部
9b フランジ
10 閉断面部
11 閉断面部
12 ステアリングサポートビーム
21 ピラーインナアッパ
22 ピラーインナロア

Claims (4)

  1. ピラーインナアッパとピラーインナロアとを結合してなるピラーインナとピラーアウタとにより構成されるフロントピラーにおいて、前後方向に複数のビード部が形成されたリンフォースメントの上縁部をピラーインナアッパ及びピラーインナロアに接合固着し、該ピラーインナアッパの下縁部はピラーインナロア及びリンフォースメントへの接合固着部の下部にてアウタ側に屈曲変位して下方に延び、該下縁部をリンフォースメントのビード部の頂面に接合することで、ピラーインナアッパとピラーインナロアとの結合部に沿う閉断面部をフロントピラーの断面内に構成し、該閉断面部にて補剛されたピラーインナにステアリングサポートビームを取付けると共に、該閉断面部の前端部がフレームフロントバルクの後端部に接合されるよう、フロントピラーの前端部をフロントバルクヘッドの縦面に結合したことを特徴とする車両の前部車体構造。
  2. 請求項1に記載の車両の前部車体構造において、リンフォースメントには車両前後方向の複数のビード部が形成され、該リンフォースメントをピラーインナロアに接合固着することにより、該リンフォースメントのビード部とピラーインナロアとで前記閉断面部の下方に複数の前後方向閉断面部を形成したことを特徴とする車両の前部車体構造。
  3. 請求項1又は2に記載の車両の前部車体構造において、リンフォースメントの上縁部には、座屈防止用のフランジが折曲形成されていることを特徴とする車両の前部車体構造。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の車両の前部車体構造において、フレームフロントバルク後端部のフロントバルクヘッド縦面への結合部に、衝突時の衝突荷重をフロントバルクヘッド縦面を介してフロントピラーに伝達するための荷重伝達用ビード部を設けたことを特徴とする車両の前部車体構造。
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