JP2000101554A - サンプリングクロック再生回路 - Google Patents

サンプリングクロック再生回路

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JP2000101554A
JP2000101554A JP10266212A JP26621298A JP2000101554A JP 2000101554 A JP2000101554 A JP 2000101554A JP 10266212 A JP10266212 A JP 10266212A JP 26621298 A JP26621298 A JP 26621298A JP 2000101554 A JP2000101554 A JP 2000101554A
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phase
sampling clock
clock
comparator
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JP10266212A
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English (en)
Inventor
Yoshio Horiike
良雄 堀池
嘉茂 ▲よし▼川
Yoshishige Yoshikawa
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成でIC化し易く、かつジッターの
少ないサンプリングクロック再生回路を実現すること。 【解決手段】 データで変調された信号を受信し復調す
る受信機2と、受信信号の変調速度の整数倍の周波数付
近で発振する基準発振器10と、基準発振器10の出力
を分周する分周手段11と、分周手段11の出力の位相
を推移させ基準クロックを出力する位相推移手段12
と、受信機2の復調出力と位相推移手段12の基準クロ
ックとの位相を比較し位相差に応じた出力を発生する位
相比較器3と、位相比較器3の出力を積分し位相推移手
段12での位相推移の割合を制御する積分手段4とで構
成され、前記位相推移手段12からの基準クロックの2
倍のクロックをデータ判別のためのサンプリングクロッ
クとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ通信におい
てデータの"1"、"0"を判別するためのサンプリングク
ロック再生回路に関し、特にマイコン処理の負担を軽く
し、かつジッターの少ないサンプリングクロック再生回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】無線を用いたデータ通信において、受信
信号から"1"か"0"かを正確に判別するためにはアイ開
口率のピークの時間に受信信号をサンプリングする必要
がある。そのために受信信号に同期したサンプリングク
ロックを再生する必要がある。図6に従来のサンプリン
グクロック再生回路の構成を示す。図6において、1は
アンテナ、2は受信機、3は位相比較器、4は積分手
段、5は電圧制御発振器、6は分周手段、7はサンプリ
ングクロック出力端子、9は1/2分周手段である。受
信機2により復調されたデータ信号は位相比較器3で電
圧制御発振器5の発振周波数を分周した基準クロックと
位相が比較され位相差に相当する出力が位相比較器の出
力に生じる。前記出力は積分手段4で交流成分が取り除
かれ位相誤差を無くす方向に電圧制御発振器の発振周波
数を制御する。すなわちPLL制御により受信信号に電
圧制御発振器の発振周波数を同期させている。そして基
準クロックの2倍のクロック出力である1/2分周手段
の入力をサンプリングクロックとして取り出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のサンプリングクロック再生回路では、基準クロックの
周波数と位相の両方を受信信号に同期させる必要があっ
た。そのため同期するまでに時間がかかるという課題が
あった。また常にPLL制御をかけておかないとすぐに
同期がはずれてしまうため、常時PLL制御が必要であ
りそのため受信データのデータパターンによりジッター
が発生し基準クロックが振られるという課題があった。
【0004】別のサンプリングクロック再生方法とし
て、受信データの変調速度の整数倍の発振周波数を有す
る水晶発振器の出力を分周してサンプリングクロックと
して用いる方法も利用されている。この場合位相を同期
させるために、受信信号中に含まれるビット同期信号を
用いて立ち上がりエッジを検出し、マイコンのソフトウ
ェア処理を用いて前記立ち上りエッジを基準にサンプリ
ングクロックを生成し、サンプリングクロックを生成し
た後は調歩同期方式でサンプリングしていく。この方法
はジッターの発生はないが調歩同期であるため、サンプ
リングクロックを生成した後、時間と共にサンプリング
位置が受信データのアイ開口率最大のポイントからずれ
ていくという課題があった。またサンプリングクロック
の生成にソフトウェア処理を用いるため、マイコンのソ
フトウェア処理能力に高速の処理が必要であり高価なマ
イコンが必要であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、データで変調された信号を受信し復調する
受信機と、基準発振器と、前記基準発振器の出力を分周
する分周手段と、前記分周手段の出力の位相を推移させ
基準クロックを出力する位相推移手段と、前記受信機の
復調出力と前記位相推移手段の基準クロックとの位相を
比較し位相差に応じた出力を発生する位相比較器と、前
記位相比較器の出力を積分し前記位相推移手段での位相
推移の割合を制御する積分手段とで構成され、前記位相
推移手段からの基準クロックの2倍のクロックをデータ
判別のためのサンプリングクロックとしたものである。
そして基準発振器の発振周波数を制御するのでなく受信
信号の変調速度の整数倍の周波数付近で発振する基準発
振器の出力を分周して分周出力の位相を推移させるよう
にしているため、同期に必要な時間が短くかつジッター
の少ないサンプリングクロック再生回路を提供できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、データで変調された信
号を受信し復調する受信機と、受信信号の変調速度の整
数倍の周波数付近で発振する基準発振器と、前記基準発
振器の出力を分周する分周手段と、前記分周手段の出力
の位相を推移させ基準クロックを出力する位相推移手段
と、前記受信機の復調出力と前記位相推移手段の基準ク
ロックとの位相を比較し位相差に応じた出力を発生する
位相比較器と、前記位相比較器の出力を積分し前記位相
推移手段での位相推移の割合を制御する積分手段とで構
成され、前記位相推移手段からの基準クロックの2倍の
クロックをデータ判別のためのサンプリングクロックと
している。そして、基準発振器の発振周波数を制御する
のでなく受信信号の変調速度の整数倍の周波数付近で発
振する基準発振器の出力を分周して分周出力の位相を推
移させるようにしているため、同期に必要な時間が短く
かつジッターの少ないサンプリングクロック再生回路を
提供できる。
【0007】また、データで変調された信号を受信し復
調する受信機と、前記受信機の復調出力を波形整形し矩
形波信号に変換する波形整形手段と、受信信号の変調速
度の整数倍の周波数付近で発振する基準発振器と、前記
基準発振器の出力を分周する分周手段と、前記分周手段
の出力の位相を推移させ基準クロックを出力する位相推
移手段と、前記波形整形手段の出力と前記位相推移手段
の基準クロックとの排他的論理和演算を行う排他的論理
和手段と、前記排他的論理和手段の出力を積分し前記位
相推移手段での位相推移の割合を制御する積分手段とで
構成され、前記位相推移手段からの基準クロックの2倍
のクロックをデータ判別のためのサンプリングクロック
としている。そして、波形整形手段により矩形波信号に
変換した後、論理素子を用いて回路を構成しているた
め、回路構成が簡単になりC−MOSを用いてIC化し
やすい構成である。
【0008】また、データで変調された信号を受信し復
調する受信機と、前記受信機の復調出力を波形整形し矩
形波信号に変換する波形整形手段と、受信信号の変調速
度の整数倍の周波数付近で発振する基準発振器と、前記
基準発振器の出力を分周する分周手段と、前記分周手段
の出力の位相を推移させ基準クロックを出力する位相推
移手段と、前記波形整形手段の出力と前記位相推移手段
の基準クロックとの排他的論理和演算を行う排他的論理
和手段と、前記排他的論理和手段の出力を積分する積分
手段と、前記積分手段の出力が所定レベル以上の時出力
を生じる第一のコンパレータと、前記積分手段の出力が
前記第一のコンパレータの閾値より所定レベル低いレベ
ル以下の時出力を生じる第二のコンパレータと、前記第
一のコンパレータの出力と前記第二のコンパレータの出
力を入力とし前記第一のコンパレータから出力がある場
合は前記基準クロックの位相を所定方向に推移させるよ
う位相推移手段を制御し前記第二のコンパレータから出
力がある場合は前記基準クロックの位相を前記所定方向
と逆方向に推移させるよう位相推移手段を制御する制御
手段とで構成され、前記位相推移手段からの基準クロッ
クの2倍のクロックをデータ判別のためのサンプリング
クロックとしている。そのため、よりジッターが少なく
かつより制御が簡単になり、IC化し易いこととなる。
【0009】また、波形整形手段は、データ信号を取り
出すための波形整形手段とは別に設けられ、変調速度で
決まる周波数を取り出す狭帯域フィルタを介して受信機
の復調出力を波形整形するよう構成されている。そし
て、狭帯域フィルタを介して波形整形しているため、受
信信号のデータパターンや雑音の影響を除去でき、ジッ
ターのないサンプリンククロックを再生できる。
【0010】また、位相推移手段は、分周手段の分周の
起点を変えることにより基準クロックの位相推移を行う
よう分周手段の中に組み込まれた構成である。そして、
分周の起点を変えることはデジタル処理で簡単に行うこ
とができ、回路構成を簡潔にできる。
【0011】また、積分手段は、排他的論理和手段の出
力がハイレベルの時間とローレベルの時間を基準クロッ
クの整数倍の時間にわたってそれぞれ計測し前記ハイレ
ベルの時間とローレベルの時間の差を出力するよう構成
されている。そのため、時間をカウントするためのタイ
マーとソフトウェア処理で積分手段を構成でき、回路構
成を簡潔にできる。
【0012】また、サンプリングクロックがいまだ再生
されていない場合は積分手段の積分時間を短くし、サン
プリングクロックが再生された後は積分手段の積分時間
を長くするよう制御した構成である。そのため、受信信
号のデータパターンの影響を除去でき、ジッターのない
サンプリンククロックを再生できる。
【0013】また、制御手段は、間欠的に位相推移手段
を制御する制御信号を出力し前記間欠的に動作する時間
間隔をサンプリングクロックがいまだ再生されていない
場合は短くし、サンプリングクロックが再生された後は
長くするよう構成されている。そのため、サンプリング
クロックを再生した後は、位相を補正する周期が長くな
るためソフトウェア処理での補正がやり易くなる。
【0014】また、制御手段は、間欠的に位相推移手段
を制御する制御信号を出力し間欠動作当たり基準クロッ
クの位相変化を制御する制御量を積分手段の出力レベル
に応じて変化させるように構成されている。そのため、
位相ずれが大きい場合には位相制御量も大きくなるため
短時間に同期を取ることができサンプリングクロック再
生時間を短くできる。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0016】(実施例1)図1は本発明の実施例1のサ
ンプリングクロック再生回路のブロック図である。図1
において、1はアンテナ、2は受信機、3は位相比較
器、4は積分手段、7はサンプリングクロック出力端
子、9は1/2分周手段、10は基準発振器、11は分
周手段、12は位相推移手段である。受信機2により復
調されたデータ信号は位相比較器3で受信信号の変調速
度の整数倍の周波数付近で発振する基準発振器10の発
振周波数を分周した基準クロックと位相が比較され位相
差に相当する出力が位相比較器3の出力に生じる。前記
出力は積分手段4で交流成分が取り除かれ位相誤差を無
くす方向に位相推移手段12を制御し、基準クロックの
位相を調整する。そして基準クロックの2倍のクロック
出力である1/2分周手段の入力をサンプリングクロッ
クとして取り出している。基準発振器10は水晶発振子
を用いた構成であり、その発振周波数は水晶精度で受信
信号の整数倍の周波数と一致する。そして変調速度で決
まる周波数と基準クロック周波数が等しくなるように分
周手段11の分周値を設定している。
【0017】よって、位相推移手段12で一度位相を調
整すれば、水晶精度で周波数があっているため長時間に
わたって位相がずれることはない。すなわち常時増幅手
段18からの信号で位相推移手段12を制御するように
してもよいが、ビット同期信号を受信した時のみ位相推
移手段12を制御し、位相を受信信号に同期させた後は
オープンループとして調歩同期に切り替えることができ
る。そして調歩同期に切り替えることによりジッターの
発生を防ぐことができる。また調歩同期に切り替える代
りに積分手段4の積分時間を切替え、積分時間を長くす
ることによりジッターの発生を防ぎかつ非常に長いデー
タ受信であってもクロックのずれを防止することができ
る。また、周波数の調整は不要のため、同期に要する時
間を短縮できる。
【0018】(実施例2)図2は本発明の実施例2のサ
ンプリングクロック再生回路のブロック図である。
【0019】図2において図1と同じ機能ブロックには
同じ番号を付与している。本実施例は図1に示す実施例
1をより具体的構成で示したものである。1はアンテ
ナ、2は受信機、13はローパスフィルタ、14は波形
整形手段、15は排他的論理和手段、16は抵抗、17
はコンデンサであり、抵抗16とコンデンサ17で積分
手段を構成している。18は増幅手段、7はサンプリン
グクロック出力端子、9は1/2分周手段、10は基準
発振器、11は分周手段、12は位相推移手段、19は
受信データ出力端子である。受信機2により復調された
信号はローパスフィルタ13により帯域外の雑音が除去
され、波形整形手段14により矩形波信号に波形整形さ
れる。排他的論理和手段15が図1における位相比較器
3に相当する。排他的論理和手段15から生じる位相誤
差信号は抵抗16とコンデンサ17で構成される積分手
段により交流成分が除去された後、増幅手段18で増幅
されて位相推移手段12を制御し、基準クロックと波形
整形手段14からの矩形波信号が直交するよう基準クロ
ックの位相を調整する。上記説明以外の動作については
実施例1と同じ動作である。本実施例は波形整形手段1
4により受信信号を矩形波信号に変換した後、論理素子
を用いて構成しているため、CMOSを用いて主要な回
路部分を構成できるのでIC化しやすいという利点があ
る。
【0020】(実施例3)図3は本発明の実施例3のサ
ンプリングクロック再生回路のブロック図である。
【0021】図3において図1あるいは図2と同じ機能
ブロックには同じ番号を付与している。図2と異なる点
は、増幅手段4の代りに第一のコンパレータ20と第二
のコンパレータ21及び制御手段22を用い、位相調整
手段12を分周手段23の中に取り入れていることであ
る。図2に示す実施例2と異なる部分について以下説明
する。排他的論理和手段15に入力する二つの信号が直
交している時、同期が取れている。この同期が取れてい
る状態においては抵抗16とコンデンサ17で構成され
る積分手段の出力には排他的論理和手段15の出力パル
スの波高値の1/2のレベルの電圧V1が生じる。第一
のコンパレータ20の閾値はこの電圧V1よりΔVだけ
高い電圧(V1+ΔV)に設定されている。
【0022】そして前記閾値より高い電圧が第一のコン
パレータ20の入力に生じた場合に出力を発生するよう
第一のコンパレータ20は構成されている。一方第二の
コンパレータ21の閾値は電圧V1よりΔVだけ低い電
圧(V1―ΔV)に設定されている。そして前記閾値よ
り低い電圧が第二のコンパレータ21の入力に生じた場
合に出力を発生するよう第二のコンパレータ21は構成
されている。そして制御手段22において第一のコンパ
レータ20から出力がある場合は基準クロックの位相を
遅らせ、第二のコンパレータ21から出力がある場合は
基準クロックの位相を早めるよう分周手段23を制御す
る。第一のコンパレータ20及び第二のコンパレータ2
1の両方とも出力がない場合は、基準クロックと受信信
号の位相が同期しているものとみなし制御手段22は分
周手段23に対して何もしない。分周手段23は基準発
振器10の発振周波数を分周して基準クロックを作成す
る。
【0023】そして制御手段22からの信号により分周
手段23はリセット再スタートされ、分周動作を開始す
るタイミングをずらされる。
【0024】すなわち位相を遅らせる場合は分周動作の
開始タイミングを遅らせ、位相を早める場合は分周動作
の開始タイミングを早めるよう制御手段22は分周手段
23のリセット再スタートタイミングを制御する。ま
た、位相制御の他の構成方法として位相を遅らせたい場
合は分周手段23の分周数を大きくし位相同期がとれた
時点で分周数を元に戻してやり、位相を早めたい場合は
分周手段23の分周数を小さくし位相同期がとれた時点
で分周数を元に戻してやるように分周手段23を構成す
ることもできる。制御手段22は連続的に分周手段23
を制御しても良いが、間欠的に分周手段23を制御して
も良い。
【0025】例えば、抵抗16及びコンデンサ17の値
により決まる積分時間に応じた時間間隔で分周手段23
を制御する。そしてビット同期信号を受信した時のみ分
周手段23を制御し、位相を受信信号に同期させた後は
オープンループとして調歩同期に切り替えることができ
る。そして調歩同期に切り替えることによりジッターの
発生を防ぐことができる。また調歩同期に切り替える代
りに積分手段のコンデンサ17を大きくして、積分時間
を長くし分周手段23を制御する時間間隔も長くするこ
とによりジッターの発生を防ぐことができる。
【0026】また、1制御当たりの基準クロックの位相
の変化量は排他的論理和手段15の出力電圧変化量に換
算してΔVの2倍以下に選ばれている。第一のコンパレ
ータ20及び第二のコンパレータ21をにより積分手段
の出力レベルを3段階に分けたがコンパレータを増やし
たりA/D変換手段を用いてもっと多くのレベルに分割
し制御手段22において入力レベルに応じて1制御当た
りの基準クロックの位相変化量を変化させるようにすれ
ばサンプリングクロックを再生する時間をもっと短縮で
きる。すなわち積分手段に出力するレベルがV1より非
常に大きい場合或いは小さい場合は制御する位相変化量
を大きくし、V1に近い値の場合は制御する位相変化量
を小さくするよう制御手段22は分周手段23を制御す
る。
【0027】(実施例4)図4は本発明の実施例4のサ
ンプリングクロック再生回路のブロック図である。図4
において図3と同じ機能ブロックには同じ番号を付与し
ている。図3と異なる点は、抵抗16及びコンデンサ1
7から構成される積分手段をカウンター24で構成して
いること、及び第一のコンパレータ20と第二のコンパ
レータ21の機能をカウンター24に持たせていること
である。カウンター24では所定時間Taの間、排他的
論理和手段15からの出力のハイレベルの累積時間T1
とローレベルの累積時間T2をそれぞれ測定する。そし
てT3=(T1−T2)の演算を行い、T3の絶対値が
ΔTより大きい場合は同期がずれていると判断しカウン
ター24は制御手段22にΔTより大きくかつT3が正
又は負の値である旨の情報を出力する。T3の絶対値が
ΔTより小さい場合は同期が取れていると判断しカウン
ター24は制御手段22になにも出力しない。制御手段
22においてカウンター24から正の出力がある場合は
基準クロックの位相を遅らせ、負の出力がある場合は基
準クロックの位相を早めるよう分周手段23を制御す
る。カウンター24から出力がない場合は、基準クロッ
クと受信信号の位相が同期しているものとみなし制御手
段22は分周手段23に対して何もしない。その他の動
作については実施例3と全く同じである。
【0028】(実施例5)図5は本発明の実施例5のサ
ンプリングクロック再生回路のブロック図である。
【0029】図5において図4と同じ機能ブロックには
同じ番号を付与している。図4と異なる点は、受信デー
タを出力するための波形整形手段14とは別にサンプリ
ングクロック再生用に独立の波形整形手段26を有して
いる点である。そして変調速度で決まる周波数付近の信
号のみを通過させるために波形整形手段26の前段に狭
帯域なバンドパスフィルタを挿入している。従って受信
データのデータパターンや雑音の影響を除去できサンプ
リングクロック再生のためのビット同期信号を波形整形
手段26から出力できる。
【0030】なおローパスフィルタ13とバンドパスフ
ィルタ25では遅延時間が異なるため波形整形手段14
の出力と波形整形手段26の出力の間で位相が前記遅延
時間分ずれている。そのため、カウンター24は前記遅
延時間による位相誤差を補正する機能を内蔵している。
すなわちカウンター24では所定時間Taの間、排他的
論理和手段15からの出力のハイレベルの累積時間T1
とローレベルの累積時間T2をそれぞれ測定する。そし
てT3=(T1−T2+Th)の演算を行い、T3の絶
対値がΔTより大きい場合は同期がずれていると判断し
カウンター24は制御手段22にΔTより大きくかつT
3が正又は負の値である旨の情報を出力する。T3の絶
対値がΔTより小さい場合は同期が取れていると判断し
カウンター24は制御手段22になにも出力しない。
【0031】ここでThがローパスフィルタ13とバン
ドパスフィルタ25の遅延時間差を補正するための補正
値である。制御手段22においてカウンター24から正
の出力がある場合は基準クロックの位相を遅らせ、負の
出力がある場合は基準クロックの位相を早めるよう分周
手段23を制御する。カウンター24から出力がない場
合は、基準クロックと受信信号の位相が同期しているも
のとみなし制御手段22は分周手段23に対して何もし
ない。その他の動作については実施例4と全く同じであ
る。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、データで
変調された信号を受信し復調する受信機と、受信信号の
変調速度の整数倍の周波数付近で発振する基準発振器
と、前記基準発振器の出力を分周する分周手段と、前記
分周手段の出力の位相を推移させ基準クロックを出力す
る位相推移手段と、前記受信機の復調出力と前記位相推
移手段の基準クロックとの位相を比較し位相差に応じた
出力を発生する位相比較器と、前記位相比較器の出力を
積分し前記位相推移手段での位相推移の割合を制御する
積分手段とで構成され、前記位相推移手段からの基準ク
ロックの2倍のクロックをデータ判別のためのサンプリ
ングクロックとしているため、同期に必要な時間が短く
かつジッターの少ないサンプリングクロック再生回路を
提供できるまた、データで変調された信号を受信し復調
する受信機と、前記受信機の復調出力を波形整形し矩形
波信号に変換する波形整形手段と、受信信号の変調速度
の整数倍の周波数付近で発振する基準発振器と、前記基
準発振器の出力を分周する分周手段と、前記分周手段の
出力の位相を推移させ基準クロックを出力する位相推移
手段と、前記波形整形手段の出力と前記位相推移手段の
基準クロックとの排他的論理和演算を行う排他的論理和
手段と、前記排他的論理和手段の出力を積分し前記位相
推移手段での位相推移の割合を制御する積分手段とで構
成され、前記位相推移手段からの基準クロックの2倍の
クロックをデータ判別のためのサンプリングクロックと
しているため、論理素子で回路を構成でき、C−MOS
を用いてIC化することが容易にできる。
【0033】さらに、データで変調された信号を受信し
復調する受信機と、前記受信機の復調出力を波形整形し
矩形波信号に変換する波形整形手段と、受信信号の変調
速度の整数倍の周波数付近で発振する基準発振器と、前
記基準発振器の出力を分周する分周手段と、前記分周手
段の出力の位相を推移させ基準クロックを出力する位相
推移手段と、前記波形整形手段の出力と前記位相推移手
段の基準クロックとの排他的論理和演算を行う排他的論
理和手段と、前記排他的論理和手段の出力を積分する積
分手段と、前記積分手段の出力が所定レベル以上の時出
力を生じる第一のコンパレータと、前記積分手段の出力
が前記第一のコンパレータの閾値より所定レベル低いレ
ベル以下の時出力を生じる第二のコンパレータと、前記
第一のコンパレータの出力と前記第二のコンパレータの
出力を入力とし前記第一のコンパレータから出力がある
場合は前記基準クロックの位相を所定方向に推移させる
よう位相推移手段を制御し前記第二のコンパレータから
出力がある場合は前記基準クロックの位相を前記所定方
向と逆方向に推移させるよう位相推移手段を制御する制
御手段とで構成され、前記位相推移手段からの基準クロ
ックの2倍のクロックをデータ判別のためのサンプリン
グクロックとしているため、よりジッターが少なくかつ
より制御が簡単になり、IC化し易いこととなる。
【0034】また、波形整形手段は、データ信号を取り
出すための波形整形手段とは別に設けられ、変調速度で
決まる周波数を取り出す狭帯域フィルタを介して受信機
の復調出力を波形整形するよう構成されているので、受
信信号のデータパターンや雑音の影響を除去でき、ジッ
ターのないサンプリンククロックを再生できる。
【0035】また、位相推移手段は、分周手段の分周の
起点を変えることにより基準クロックの位相推移を行う
よう分周手段の中に組み込まれた構成であるため、回路
構成を非常に簡潔にでき、CMOSIC化が容易にでき
る。
【0036】また、積分手段は、排他的論理和手段の出
力がハイレベルの時間とローレベルの時間を基準クロッ
クの整数倍の時間にわたってそれぞれ計測し前記ハイレ
ベルの時間とローレベルの時間の差を出力するよう構成
されているため、時間をカウントするためのタイマーと
ソフトウェア処理で積分手段を構成でき、ますます回路
構成を簡潔にでき、CMOSIC化に適した回路構成を
提供できる。
【0037】また、サンプリングクロックがいまだ再生
されていない場合は積分手段の積分時間を短くし、サン
プリングクロックが再生された後は積分手段の積分時間
を長くするよう制御した構成であるため、受信信号のデ
ータパターンの影響を除去でき、ジッターのないサンプ
リンククロックを再生できる。
【0038】また、制御手段は、間欠的に位相推移手段
を制御する制御信号を出力し前記間欠的に動作する時間
間隔をサンプリングクロックがいまだ再生されていない
場合は短くし、サンプリングクロックが再生された後は
長くするよう構成されているため、サンプリングクロッ
クを再生した後のソフトウェア処理での補正がやり易く
なる。
【0039】また、制御手段は、間欠的に位相推移手段
を制御する制御信号を出力し間欠動作当たり基準クロッ
クの位相変化を制御する制御量を積分手段の出力レベル
に応じて変化させるように構成されているため、位相ず
れが大きい場合でも短時間に同期を取ることができサン
プリングクロック再生時間を短くできる。
【0040】制御手段をマイコンのソフトウェア処理で
行うこともでき、本発明はソフトウェア処理とハードウ
ェア処理の最適な組合せを追求し易い構成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のサンプリングクロック再生
回路のブロック図
【図2】本発明の実施例2のサンプリングクロック再生
回路のブロック図
【図3】本発明の実施例3のサンプリングクロック再生
回路のブロック図
【図4】本発明の実施例4のサンプリングクロック再生
回路のブロック図
【図5】本発明の実施例5のサンプリングクロック再生
回路のブロック図
【図6】従来のサンプリングクロック再生回路のブロッ
ク図
【符号の説明】
2 受信機 3 位相比較器 4 積分手段 10 基準発振器 11 分周手段 12 位相推移手段 14 波形整形手段 15 排他的論理和手段 20 第一のコンパレータ 21 第二のコンパレータ 22 制御手段 23 分周手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J106 BB02 CC15 CC21 CC27 CC38 CC39 CC52 CC59 DD02 DD05 DD06 DD24 GG14 JJ07 KK25 5K047 AA02 AA06 AA16 GG08 KK02 MM11 MM35 MM38 MM43 MM49 MM53 MM63

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データで変調された信号を受信し復調する
    受信機と、受信信号の変調速度の整数倍の周波数付近で
    発振する基準発振器と、前記基準発振器の出力を分周す
    る分周手段と、前記分周手段の出力の位相を推移させ基
    準クロックを出力する位相推移手段と、前記受信機の復
    調出力と前記位相推移手段の基準クロックとの位相を比
    較し位相差に応じた出力を発生する位相比較器と、前記
    位相比較器の出力を積分し前記位相推移手段での位相推
    移の割合を制御する積分手段とで構成され、前記位相推
    移手段からの基準クロックの2倍のクロックをデータ判
    別のためのサンプリングクロックとしたサンプリングク
    ロック再生回路。
  2. 【請求項2】データで変調された信号を受信し復調する
    受信機と、前記受信機の復調出力を波形整形し矩形波信
    号に変換する波形整形手段と、受信信号の変調速度の整
    数倍の周波数付近で発振する基準発振器と、前記基準発
    振器の出力を分周する分周手段と、前記分周手段の出力
    の位相を推移させ基準クロックを出力する位相推移手段
    と、前記波形整形手段の出力と前記位相推移手段の基準
    クロックとの排他的論理和演算を行う排他的論理和手段
    と、前記排他的論理和手段の出力を積分し前記位相推移
    手段での位相推移の割合を制御する積分手段とで構成さ
    れ、前記位相推移手段からの基準クロックの2倍のクロ
    ックをデータ判別のためのサンプリングクロックとした
    サンプリングクロック再生回路。
  3. 【請求項3】データで変調された信号を受信し復調する
    受信機と、前記受信機の復調出力を波形整形し矩形波信
    号に変換する波形整形手段と、受信信号の変調速度の整
    数倍の周波数付近で発振する基準発振器と、前記基準発
    振器の出力を分周する分周手段と、前記分周手段の出力
    の位相を推移させ基準クロックを出力する位相推移手段
    と、前記波形整形手段の出力と前記位相推移手段の基準
    クロックとの排他的論理和演算を行う排他的論理和手段
    と、前記排他的論理和手段の出力を積分する積分手段
    と、前記積分手段の出力が所定レベル以上の時出力を生
    じる第一のコンパレータと、前記積分手段の出力が前記
    第一のコンパレータの閾値より所定レベル低いレベル以
    下の時出力を生じる第二のコンパレータと、前記第一の
    コンパレータの出力と前記第二のコンパレータの出力を
    入力とし前記第一のコンパレータから出力がある場合は
    前記基準クロックの位相を所定方向に推移させるよう位
    相推移手段を制御し前記第二のコンパレータから出力が
    ある場合は前記基準クロックの位相を前記所定方向と逆
    方向に推移させるよう位相推移手段を制御する制御手段
    とで構成され、前記位相推移手段からの基準クロックの
    2倍のクロックをデータ判別のためのサンプリングクロ
    ックとしたサンプリングクロック再生回路。
  4. 【請求項4】波形整形手段は、データ信号を取り出すた
    めの波形整形手段とは別に設けられ、変調速度で決まる
    周波数を取り出す狭帯域フィルタを介して受信機の復調
    出力を波形整形するよう構成された請求項2又は3記載
    のサンプリングクロック再生回路。
  5. 【請求項5】位相推移手段は、分周手段の分周の起点を
    変えることにより基準クロックの位相推移を行うよう分
    周手段の中に組み込まれた構成の請求項2、3又は4記
    載のサンプリングクロック再生回路。
  6. 【請求項6】積分手段は、排他的論理和手段の出力がハ
    イレベルの時間とローレベルの時間を基準クロックの整
    数倍の時間にわたってそれぞれ計測し前記ハイレベルの
    時間とローレベルの時間の差を出力するよう構成された
    請求項2〜5のいずれか1項記載のサンプリングクロッ
    ク再生回路。
  7. 【請求項7】サンプリングクロックがいまだ再生されて
    いない場合は積分手段の積分時間を短くし、サンプリン
    グクロックが再生された後は積分手段の積分時間を長く
    するよう制御した構成の請求項1〜6のいずれか1項記
    載のサンプリングクロック再生回路。
  8. 【請求項8】制御手段は、間欠的に位相推移手段を制御
    する制御信号を出力し前記間欠的に動作する時間間隔を
    サンプリングクロックがいまだ再生されていない場合は
    短くし、サンプリングクロックが再生された後は長くす
    るよう構成された請求項3〜7のいずれか1項記載のサ
    ンプリングクロック再生回路。
  9. 【請求項9】制御手段は、間欠的に位相推移手段を制御
    する制御信号を出力し間欠動作当たり基準クロックの位
    相変化を制御する制御量を積分手段の出力レベルに応じ
    て変化させるように構成された請求項3〜8のいずれか
    1項記載のサンプリングクロック再生回路。
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