JP2000097708A - 角速度センサとその製造方法 - Google Patents

角速度センサとその製造方法

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JP2000097708A JP10265221A JP26522198A JP2000097708A JP 2000097708 A JP2000097708 A JP 2000097708A JP 10265221 A JP10265221 A JP 10265221A JP 26522198 A JP26522198 A JP 26522198A JP 2000097708 A JP2000097708 A JP 2000097708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアダンピングの影響を抑え、特に櫛歯構造に
よる大気中での静電駆動で、かつ大振幅駆動が可能な角
速度センサを提供する。 【解決手段】四角枠部4に対し1次梁15,16にて1
次振動子本体17,18が連結され、1次振動子本体1
7,18に対し2次梁35,36にて2次振動子本体3
7が連結されている。2次振動子本体37には加速度セ
ンサエレメント67が設置されている。2次振動子本体
37は、1次振動子本体17,18からの振動伝達にて
1次振動子本体17,18と同じ方向(X軸方向)に振
動する。加速度センサエレメント67は2次振動子本体
37が振動しているときにおいて角速度の印加に伴う振
動方向に直交する方向(Y軸方向)のコリオリ力を櫛歯
構造の静電容量の変化によって検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、振動型角速度セ
ンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】振動型角速度センサが、特開平9−21
1022号公報に開示されている。この角速度センサの
原理を図27を用いて説明する。櫛歯電極(励振用固定
電極)300,301,302と励振用可動電極30
3,304,305,306との間に電圧を印加して、
梁構造体307,308の質量部309,310を基板
の表面に平行な方向(Y方向)に振動させる。このと
き、基板の表面に平行な方向で、かつ、振動方向(Y方
向)に直交する方向にヨーΩが発生すると、梁構造体3
07,308の質量部309,310に対して基板の表
面に垂直な方向にコリオリ力が生じる。コリオリ力によ
って梁構造体307,308の質量部309,310が
変位したのを、質量部309,310と裏面電極31
1,312の間の静電容量C。の変化として検出する。
【0003】ここで、コリオリ力fcは梁構造体30
7,308の質量部309,310の質量m、振動の速
度V、ヨーΩに依存し、以下の式で表される。 fc=2mVΩ・・・(1) 一般に、コリオリ力は微小であるため、共振の効果を利
用する。具体的には(1)式に示した振動速度Vを大き
くするために梁構造体307,308の質量部309,
310の励振(基板の表面に平行なY方向)の周波数を
共振周波数として、振幅を大きくとる。共振時の振幅は
主にエアダンピングによって決まり、エアダンピングに
よる減衰係数が大きいほど振幅は小さくなる。一般に櫛
歯構造ではエアダンピングによる減衰係数が大きく、大
気中で大きな振幅を得ることは難しい。したがって、真
空パッケージ中に振動子を置く方式がよく用いられる
が、これは加工技術として難しく、コストが高く、耐久
性が悪い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、エアダンピングの影響を抑え、特に櫛歯構造によ
る大気中での静電駆動でかつ大振幅駆動が可能な角速度
センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の記載のような
構成を採用すると、1次振動子本体に対し駆動力を付与
することにより1次振動子本体が振動し、2次振動子本
体が1次振動子本体からの振動伝達にて1次振動子本体
と同じ方向に振動する。そして、2次振動子本体が振動
しているときにおいて、加速度センサエレメントが角速
度の印加に伴うコリオリ力を検出する。
【0006】ここで、1次振動子はエアダンピングの影
響を受けやすいが、2次振動子はエアダンピングの影響
を受けにくい。より詳しくは、共振時の振幅は、エアダ
ンピングの影響を大きく受け、エアダンピング(エアダ
ンピングによる減衰係数)が大きいほど、共振時の振幅
は小さくなることが知られており、特に、1次振動子が
通常の静電駆動の振動子と同様に櫛歯構造をとっている
場合に、エアダンピングの影響を受けやすいが、2次振
動子はエアダンピングの影響を比較的受けにくくなる。
【0007】このようにして、エアダンピングの影響を
抑え、特に櫛歯構造による大気中での静電駆動でかつ大
振幅駆動が可能となる。ここで、請求項11に記載のよ
うに、前記1次および2次振動子本体で作る振動系を、
当該振動系の共振倍率の大きい振動数にて駆動する。こ
のことは、1次および2次振動子本体が作る振動系にお
いて、少なくとも一つ存在する固有振動モードの固有振
動数に近い周波数で駆動することによって可能である。
このとき、この振動系の共振倍率は増加し、大きな振幅
を得ることができる。
【0008】一方、請求項12の記載のような構成を採
用すると、1次振動子本体に対し駆動力を付与すること
により1次振動子本体が振動し、2次振動子本体が1次
振動子本体からの振動伝達にて1次振動子本体と同じ方
向に振動する。そして、2次振動子本体が振動している
ときにおいて、変位検出手段が、角速度の印加に伴うコ
リオリ力による振動方向に直交する方向での2次振動子
本体の変位を検出する。
【0009】ここで、1次振動子はエアダンピングの影
響を受けやすいが、2次振動子はエアダンピングの影響
を受けにくい。より詳しくは、共振時の振幅は、エアダ
ンピングの影響を大きく受け、エアダンピング(エアダ
ンピングによる減衰係数)が大きいほど、共振時の振幅
は小さくなることが知られており、特に、1次振動子が
通常の静電駆動の振動子と同様に櫛歯構造をとっている
場合に、エアダンピングの影響を受けやすいが、2次振
動子はエアダンピングの影響を比較的受けにくくなる。
【0010】このようにして、エアダンピングの影響を
抑え、特に櫛歯構造による大気中での静電駆動でかつ大
振幅駆動が可能となる。ここで、請求項16に記載のよ
うに、変位検出用の電極が2次振動子本体から振動伝達
用梁にて連結されるとともに、この変位検出用電極の根
元部を、固定部分に対し、駆動方向に延びる梁にて連結
する。すると、2次振動子本体が振動するが、変位検出
用電極の根元部が、駆動方向に延びる梁にて固定部分に
連結されているので、2次振動子本体の駆動振動が変位
検出用電極に伝わるのが抑制される。その結果、2次振
動子本体の変位成分のみを検出して角速度を高精度に検
出することができる。
【0011】ここで、請求項23に記載のように、前記
1次および2次振動子本体で作る振動系を、当該振動系
の共振倍率の大きい振動数にて駆動する。このことは、
1次および2次振動子本体が作る振動系において、少な
くとも一つ存在する固有振動モードの固有振動数に近い
周波数で駆動することによって可能である。このとき、
この振動系の共振倍率は増加し、大きな振幅を得ること
ができる。
【0012】請求項24に記載の発明においては、請求
項1に記載の角速度センサを製造することができる。つ
まり、半導体基板に形成した貫通孔により1次および2
次振動子本体等を区画する場合に、好ましいものとな
る。また、半導体基板を用いた半導体プロセスで形成す
ることによって小型化、軽量化、高出力化ならびに低コ
スト化を図ることができる。
【0013】請求項27に記載の発明においては、請求
項6に記載の角速度センサを製造することができる。つ
まり、半導体基板に形成した貫通孔により1次および2
次振動子を区画し、かつ、2次振動子本体と可動電極と
で対向電極を構成する場合に、好ましいものとなる。ま
た、半導体基板を用いた半導体プロセスで形成すること
によって小型化、軽量化、高出力化ならびに低コスト化
を図ることができる。
【0014】請求項30に記載の発明においては、請求
項12に記載の角速度センサを製造することができる。
つまり、半導体基板に形成した貫通孔により1次および
2次振動子本体等を区画する場合に、好ましいものとな
る。また、半導体基板を用いた半導体プロセスで形成す
ることによって小型化、軽量化、高出力化ならびに低コ
スト化を図ることができる。
【0015】請求項32に記載の発明においては、請求
項18に記載の角速度センサを製造することができる。
つまり、半導体基板に形成した貫通孔により1次および
2次振動子本体を区画し、かつ、固定電極と2次振動子
本体で対向電極を構成する場合に、好ましいものとな
る。また、半導体基板を用いた半導体プロセスで形成す
ることによって小型化、軽量化、高出力化ならびに低コ
スト化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。
【0017】図1には、第1の実施の形態における角速
度センサの全体模式的な平面図を示す。図3は図1のA
−A線における断面図である。図3に示すように、シリ
コン基板(シリコンチップ)1の上には絶縁膜5および
配線(77a等)が配置されるが、この絶縁膜5および
配線(77a等)を省略しシリコン基板1のみのセンサ
平面図を、図2に示す。また、図1では図を見やすくす
るために、絶縁膜5を省略している。
【0018】四角形状をなすシリコン基板1の中央部に
おいては、図3に示すように、その裏面(下面)には凹
部2が形成されている。凹部2の底面にて薄肉部3が形
成され、その周囲にシリコン基板1の四つの辺にて厚肉
の四角枠部4が形成されている。また、シリコン基板1
の主表面(上面)には絶縁膜5が形成されている。
【0019】ここで、本例での座標系を規定しておく。
図1,2の平面図において長方形のシリコン基板1にお
いて長辺に平行な軸をX軸とし、短辺に平行な軸をY軸
とし、これらX−Y座標面に直交する軸をZ軸とする。
そして、X軸が振動子の振動軸(励振方向)となり、Z
軸が検出する角速度の軸となり、Y軸がコリオリ力の検
出方向となる。
【0020】図2に示すように、シリコン基板1の薄肉
部3には貫通孔6,7,8,9,10,11が形成され
ている。この貫通孔6〜11はシリコン基板1の一部を
表面からエッチングして貫通させることにより形成した
ものである。この貫通孔6〜11により、1次振動子1
2,13と2次振動子14が区画形成されている。振動
子12,13,14に関し、より詳しくは、U字状の1
次梁15,16、1次振動子本体(重り部)17,1
8、1次振動子用可動電極19,20,21,22,2
3,24,25,26、1次振動子用固定電極27,2
8,29,30,31,32,33,34、U字状の2
次梁35,36、2次振動子本体(Gセンサ重り)37
が区画形成されている。可動電極19〜26および固定
電極27〜34は櫛歯状をなしている。
【0021】四角枠部4が振動子の固定部となり、この
四角枠部4に対し1次梁15,16にて1次振動子本体
17,18が連結されている。これにより、1次振動子
本体17,18は、駆動力を付与することによりX方向
に振動する。また、1次振動子本体17,18に対し2
次梁35,36にて2次振動子本体37が連結され、2
次振動子本体37は1次振動子本体17,18からの振
動伝達にて1次振動子本体17,18と同じX方向に振
動する。つまり、2次振動子本体37はU字状の2次梁
35,36にて連結されているので、X方向にのみ変位
(振動)しやすく、YおよびZ方向には変位しにくくな
っている。
【0022】1次振動子12,13の固定電極27〜3
4と四角枠部(固定部)4は、トレンチ溝38,39,
40,41,42,43,44,45によって絶縁され
ており、その内部には絶縁物(例えば、SiO2 等)が
埋め込まれている。また、図1に示すように、固定電極
27〜34は絶縁膜5上の金属配線(例えば、Al、T
i等)46,47,48,49,50,51,52,5
3によって、四角枠部(固定部)4での絶縁膜5上に配
置された電極端子46a,47a,48a,49a,5
0a,51a,52a,53aとそれぞれ電気的に接触
している。また、固定電極27〜34と金属配線46〜
53はコンタクトホール54,55,56,57,5
8,59,60,61によって電気的に接触している。
つまり、図3に示すように、絶縁膜5の一部に穴62を
開け、金属配線(50,51等)で埋めることにより、
絶縁膜5の上下を電気的に接触させている。
【0023】一方、2次振動子本体37には、加速度セ
ンサエレメント67が設置され、2次振動子本体37が
振動しているときにおいて角速度の印加に伴うコリオリ
力を検出することができるようになっている。詳しく
は、図2に示すように、2次振動子本体37において、
貫通孔63,64,65,66が形成され、この貫通孔
63〜66により加速度センサエレメント67が区画形
成されている。詳しくは、Gセンサ用梁68,69、G
センサ用可動電極70,71、Gセンサ用固定電極7
2,73が区画形成されている。可動電極70,71お
よび固定電極72,73は櫛歯構造を成している。そし
て、梁68,69にて連結された可動電極70,71が
基板1の表面に平行な方向(Y方向)において固定電極
72,73と所定の間隔をおいて対向し、静電容量の変
化によって角速度を検出するようになっている。
【0024】2次振動子14の固定電極72,73はそ
れぞれトレンチ溝74,75によって電気的に絶縁され
ており、その内部には絶縁物(例えば、SiO2 等)が
埋め込まれている。また、この固定電極72,73は、
図1に示すように、金属配線76,77により2次梁3
5,36、1次振動子本体17,18、1次梁15,1
6の上を通り、四角枠部(固定部)4での絶縁膜5上に
配置された電極端子76a,77aとそれぞれ電気的に
接触している。但し、図1では中間の金属配線は省略さ
れている。また、固定電極72,73と金属配線76,
77はそれぞれコンタクトホール78,79によって電
気的に接触している。
【0025】図2に示すように、2次振動子14とそれ
に対向する四角枠部(固定部分)4には突起80,81
が設けられ、その間の静電容量をモニタして2次振動子
本体37の振幅を検出することができるようになってい
る。つまり、振動モニタ用の固定電極81が可動電極8
0とY軸において僅かに離間して対向配置している。固
定電極81は、トレンチ溝82によって電気的に絶縁さ
れており、その内部には絶縁物(例えば、SiO2 等)
が埋め込まれている。また、この固定電極81は、図1
に示すように、金属配線83により、四角枠部(固定
部)4での絶縁膜5上に配置された電極端子83aと電
気的に接触している。なお、固定電極81と金属配線8
3はコンタクトホール84によって電気的に接触してい
る。
【0026】1次振動子の可動電極19〜26および2
次振動子の可動電極70,71はトレンチ溝38〜4
5,74,75,82によって他の電極と絶縁されてお
り、電極端子85とコンタクトホール86によって接触
している。
【0027】次に、このように構成した角速度センサの
動作を、図1を用いて説明する。駆動用の櫛歯構造の可
動電極19〜26をGNDに接続し(接地し)、一方の
固定電極27,29,31,33にオフセットのついた
正弦波的な電圧を印加し、反対側の固定電極28,3
0,32,34には同じオフセットのついた逆位相の正
弦波的な電圧を印加する。これにより、1次振動子1
2,13はX軸方向に正弦波的な振動を起こす。このと
き、2個の1次振動子12,13は同位相で振動する。
【0028】ここで、1次振動子12,13、2次振動
子14が作る振動系はそれらが同位相で振動する固有振
動モードおよび逆位相で振動する固有振動モードを持
つ。駆動の正弦波の周波数をこのどちらかの固有振動数
に近づける。その結果、この系は共振し、大きな振幅を
得ることができる。なお、固有振動数(共振周波数)は
振動子の重さと梁のバネ定数によって決まる。
【0029】また、図1では、1次振動子12,13を
2次振動子14の両側に配置することにより、大きくて
安定な駆動を実現している。このように2次振動子本体
37の両側に1次振動子本体17,18を配置した構成
に代わる他の構成例としては、図6のように、1次振動
子12を1個使用してセンサを構成することも可能であ
り、この場合はチップサイズを小さくできるというメリ
ットがある。
【0030】さらに、本例では、振動モニタによる自励
発振を用いて駆動周波数を固有振動数に正確に一致させ
ている。つまり、駆動振動モニタ可動電極80と駆動振
動モニタ固定電極81の間の静電容量の時間変化を測定
し、振幅が最大になるように駆動周波数を調整する。固
有振動数は温度によって異なるが、駆動振動モニタ用の
電極80,81による自励発振を用いれば、常に固有振
動数で駆動することができる。また、駆動振動モニタ用
の電極80,81によれば、振幅も測定できるので、常
に同一振幅で駆動することが可能で、温度特性のよい角
速度センサを構成することが可能である。
【0031】ところで、共振時の振幅は、エアダンピン
グの影響を大きく受ける。エアダンピング(従って、そ
れによる減衰係数)が大きいほど、共振時の振幅は小さ
くなることが知られている。1次振動子12,13は通
常の静電駆動の振動子と同様に櫛歯構造19〜26,2
7〜34をとっているために、エアダンピングの影響を
受けやすいが、2次振動子14はエアダンピングの影響
を比較的受けにくい。そのため、2次振動子14は、通
常の櫛歯構造による静電駆動よりも同じ電圧で大きな振
幅が得られることになる。コリオリ力の大きさは駆動振
幅に比例するので、高出力化の点で有利である。また、
従来よりも低い電圧または小さな櫛歯構造で従来と同程
度の駆動振幅を得ることができるので、省電力化または
低コスト化が期待できる。
【0032】このように本例では駆動手段として、櫛歯
構造による静電駆動を用いているが、駆動方法は櫛歯構
造による静電駆動に限定されるものではなく、減衰係数
の大きい全ての駆動方法に応用することが可能である。
【0033】一方、2次振動子14がX軸方向に正弦波
的な振動をしている状態で、このセンサにZ軸まわりの
角速度が加わると、加速度センサエレメントの重り部
(2次振動子本体)37はY軸方向に正弦波的に変位す
るコリオリ力を受ける。その結果、検出電極70・72
間の静電容量および検出電極71・73間の静電容量が
正弦波的に変化する。その容量の変化を、例えば同期検
波回路を用いて測定する。これにより、角速度の大きさ
を測定することができる。具体的には、コリオリ力fc
によって電極70・72間の静電容量がCo+ΔC(初
期容量Co、コリオリ力による変化分ΔC)となったと
すると、電極71・73間の静電容量はCo−ΔCとな
る(ここで、コリオリ力によるギャップ変化が初期のギ
ャップよりも十分に小さいことを仮定している)。
【0034】ここで、 ΔC∝fc∝Ω・・・(2) となり、ΔCはヨーΩに比例するので電極70・72間
の静電容量と電極71・73間の静電容量を差動で検出
することにより、ヨーΩを検出することができる。
【0035】他の構成例としては、図7や図8のよう
に、2次振動子14,14’を2個接続し、それらを梁
87,88により連結して、逆位相で振動させるように
してもよい。この2つの2次振動子14,14’に形成
した加速度センサエレメント67の出力の差をとること
により、外乱加速度をフィルタリング除去することが可
能である。この場合、加速度センサエレメント67の出
力の和をとることにより、加速度を測定することも可能
であり、信号処理により加速度、角速度を同時に測定す
るセンサを構成することもできる。このように、2次振
動子本体37を2個以上、梁87,88により連結する
こともできる。
【0036】また、これまで述べてきた梁15,16,
35,36,87は、1回または複数回、折り曲げた形
状としているので、振動子本体の自由度を確保するとい
う観点から好ましいものとなっている。
【0037】次に、本実施形態の角速度センサの製造プ
ロセスを、図4,5を用いて説明する。図4,5は図1
のA−A線に対応する断面図である。
【0038】まず、図4(a)に示すように、半導体基
板1として、面方位(100)のシリコンウエハを用意
する。そして、熱酸化により、シリコン基板1の表面に
シリコン酸化膜(SiO2 )90を成膜する。さらに、
このシリコン酸化膜90の所定の領域を掘り、開口部9
1を形成し、さらに、それをマスクとして異方性エッチ
ングにより所定領域のシリコン基板1にトレンチ溝92
を掘る。なお、シリコン基板1の表面にシリコン酸化膜
90を成膜せず、直接マスクにより同様の位置にトレン
チ溝92を掘ってもよい。このトレンチ溝92が図2で
のトレンチ溝38〜45,74,75,82となる。
【0039】さらに、成膜したシリコン酸化膜90を除
去した後に、図4(b)に示すように、新たにシリコン
基板1の表面にシリコン酸化膜(絶縁膜)5を成膜し、
トレンチ溝92を酸化膜5で埋める。なお、表面の凹凸
が問題になる場合は、酸化膜5を必要とする膜厚以上に
形成しておいて、表面を研磨する。
【0040】その後、図4(c)に示すように、シリコ
ン酸化膜5の所定領域(不要領域)93を除去するとと
もに、トレンチ溝62を形成する。引き続き、図5
(a)に示すように、スパッタや電子ビーム蒸着等によ
りシリコン基板1の表面にAl,Ti等の金属配線を成
膜しパターニングする。これにより酸化膜5の上に所望
の金属配線94が配置されるとともに、トレンチ溝62
が埋められてシリコン基板1とのコンタクトがとられ
る。
【0041】さらに、図5(b)に示すように、シリコ
ン基板1の裏面全面にSiO2 等の絶縁膜95を成膜し
パターニングした後、基板1に対し裏面から異方性エッ
チングにより裏面の所定の領域96を掘り、トレンチ溝
92に達する凹部2を形成する。その結果、この凹部2
の底面に薄肉部3が形成される。なお、この際、シリコ
ン基板1の表面はダメージを避けるためにワックスや樹
脂等で保護することが肝要である。
【0042】その後、表面を保護したものを除去した
後、図3に示すように、シリコン基板1の薄肉部3に対
し表面より異方性エッチングを行い所定の位置に貫通孔
6〜11(図2参照)を形成する。その結果、1次およ
び2次振動子(振動子本体17,18,37等)が区画
形成される。このようにして、本センサが完成する。
【0043】その結果、シリコン基板1に形成した貫通
孔により1次および2次振動子を区画する場合に、好ま
しいものとなる。また、シリコン基板1を用いた半導体
プロセスで形成することによって小型化、軽量化、高出
力化ならびに低コスト化を図ることができる。
【0044】なお、半導体基板としてシリコン基板1を
用いたが、半導体基板としてSOI基板(Silicon on
Insulater)を用いてもよい。この場合には、SOI基
板を貫通する孔は埋込絶縁膜とその上の薄膜シリコン層
を貫通させることになる。
【0045】このように本実施形態は、下記の特徴を有
する。 (イ)1次振動子本体17,18に対し2次振動子本体
37を2次梁35,36にて連結し、1次振動子本体1
7,18からの振動伝達にて1次振動子本体17,18
と同じX方向に振動させるとともに、加速度センサエレ
メント67により、2次振動子本体37が振動している
ときにおいて角速度の印加に伴うコリオリ力を検出する
ようにした。よって、共振時の振幅は、エアダンピング
の影響を大きく受け、エアダンピング(エアダンピング
による減衰係数)が大きいほど、共振時の振幅は小さく
なるが、2次振動子はエアダンピングの影響を比較的受
けにくく、エアダンピングの影響を抑え、櫛歯構造によ
る大気中での静電駆動でかつ大振幅駆動ができる。 (ロ)1次および2次振動子本体17,18,37が作
る振動系において、少なくとも一つ存在する固有振動モ
ードの固有振動数に駆動周波数を近づければ、この系の
共振倍率は増加し、大きな振幅を得ることができる。 (第2の実施の形態)次に、第2の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0046】図9は、第2の実施の形態における角速度
センサの模式的平面図を示す。図11は図9のB−B線
での断面図である。図11に示すように、シリコン基板
100の上には絶縁膜101を介して配線102および
ポリシリコン層103が配置されるが、この絶縁膜10
1、配線102およびポリシリコン層103を省略しシ
リコン基板100のみのセンサ平面図を、図10に示
す。また、図9では図を見やすくするために、図11の
絶縁膜(窒化膜)101を省略している。
【0047】本例においては、シリコン基板100の表
面にて形成されるX−Y座標面(2軸直交座標面)にお
けるX軸を振動子の駆動振動方向(励振方向)とし、Y
軸を、検出する角速度の軸とし、Z軸をコリオリ力の検
出方向としている。
【0048】また、本例の加速度センサエレメント67
は、可動電極105を有する。この電極105は、基板
100の表面に垂直なZ方向において2次振動子本体3
7に対向し、かつ所定の間隔をおいて変位可能に配置さ
れている。そして、本例の加速度センサエレメントは、
この可動電極105を用いた静電容量の変化によって角
速度を検出するようになっている。
【0049】以下、詳しく説明していく。図11に示す
ように、シリコン基板100の裏面には凹部2が形成さ
れ、その底面にて薄肉部3が形成されている。そして、
薄肉部3において、基板100の一部を表面からエッチ
ングすることにより貫通孔104が形成され、図10に
示すように、1次振動子12,13および2次振動子1
4を区画形成している。詳しくは、1次梁15,16、
1次振動子本体17,18、1次振動子用可動電極19
〜26、1次振動子用固定電極27〜34、2次振動子
本体37を形成している。また、図9,11に示すよう
に、2次振動子本体37の上には、ポリシリコン層10
3よりなるGセンサ重り105およびGセンサ梁10
6,107が形成されている。つまり、Gセンサ重り1
05およびGセンサ梁106,107が絶縁膜101の
上方に所定の間隔をおいて支持されている。このGセン
サ重り105およびGセンサ梁106,107は、犠牲
層エッチングにより形成したものである。なお、Gセン
サ梁106,107はアンカー部An(図9,11に示
す)にて絶縁膜101に固定されている。
【0050】そして、2次振動子本体37とGセンサ重
り105によりコンデンサが構成され、2次振動子本体
37が加速度センサエレメントの下部電極として機能す
る。また、Gセンサ重り105には多数のエッチング孔
129が形成され、犠牲層エッチングの際にエッチング
液が孔129を通して進入していく。
【0051】図10に示すように、1次振動子12,1
3の固定電極27〜34と四角枠部(固定部分)4はト
レンチ溝(窒化膜)38〜45によって絶縁されてお
り、図9に示すように、固定電極27〜34は窒化膜1
01上の金属配線46〜53(例えば、Al,Ti等)
によって、四角枠部(固定部分)4での窒化膜101上
に配置された電極端子46a〜53aと電気的に接触し
ている。固定電極27〜34と金属配線46〜53はコ
ンタクトホール54〜61によって電気的に接触してい
る。つまり、絶縁膜101の一部に穴を開け、金属で埋
めることにより、絶縁膜101の上下を電気的に接触さ
せている。2次振動子14の上のGセンサ重り105
は、図10に示すように、トレンチ溝108,109に
よって電気的に絶縁されており、図9の金属配線110
により2次梁36、1次振動子本体18、1次梁16の
上部を通り、四角枠部(固定部)4での窒化膜101上
に配置された電極端子110aと電気的に接触している
(但し、図9では中間の金属配線は省略されている)。
また、Gセンサ重り105と金属配線110はコンタク
トホール111によって電気的に接触している。
【0052】図10に示すように、振動モニタの固定電
極81はトレンチ溝82によって電気的に絶縁されてお
り、図9に示すように、金属配線83により、四角枠部
(固定部)4での窒化膜101上に配置された電極端子
83aと電気的に接触している。振動モニタの固定電極
81と金属配線83はコンタクトホール84によって電
気的に接触している。
【0053】図10に示すように、1次振動子の可動電
極19〜26、2次振動子本体37および振動モニタの
可動電極80は、トレンチ溝38〜45,82,10
8,109によって他の電極と絶縁されており、図9に
示すように、金属配線113により、四角枠部(固定
部)4での窒化膜101上に配置された電極端子113
aと電気的に接触している(但し、図9では中間の金属
配線は省略されている)。なお、1次振動子の可動電極
19〜26、2次振動子本体37および振動モニタの可
動電極80は金属配線113とコンタクトホール114
によって電気的に接触している。
【0054】次に、第2の実施形態の角速度センサの動
作について説明する。駆動方法に関しては第1の実施形
態と全く同じであるので説明は省略する。2次振動子本
体37がX軸方向に正弦波的な振動をしている状態で、
このセンサにY軸まわりの角速度が加わると、Gセンサ
エレメントの重り(可動電極)105はZ軸方向に正弦
波的に変位するコリオリ力を受け、Z軸方向に正弦波的
に変位する。その結果、Gセンサ重り(可動電極)10
5と2次振動子本体37の作る静電容量が正弦波的に変
化するので、その変化を例えば同期検波回路を用いて測
定することにより、角速度の大きさを測定することがで
きる。なお、静電容量方式の他にも、電磁検出、圧電検
出等の方法が可能である。
【0055】なお、第1の実施形態と同様に本実施形態
においても、図6を用いて説明したように1次振動子1
2を1個でこのセンサを構成することも可能である。ま
た、図7,8を用いて説明したように、2次振動子を2
個接続し、それらを逆位相で振動させることも可能であ
る。さらに、第1の実施形態と同様に、2つの2次振動
子の加速度センサエレメントの出力の差をとることによ
り、外乱加速度をフィルタリング除去すること、および
出力の和をとることにより、加速度を測定することが可
能である。
【0056】次に、製造方法を、図12,13,14を
用いて説明する。図12,13,14は図9のB−B線
に対応する断面図である。まず、図12(a)に示すよ
うに、半導体基板として、面方位(100)のシリコン
ウエハ100を用意し、異方性エッチングにより所定領
域に第1のトレンチ溝120を掘る。このトレンチ溝1
20が図10でのトレンチ溝38〜45,82,10
8,109となる。
【0057】そして、図12(b)に示すように、シリ
コン基板100の表面に、第1の絶縁膜としてのシリコ
ン窒化膜101を堆積(成膜)してトレンチ溝120を
窒化膜101で埋める。なお、表面の凹凸が問題になる
場合は、窒化膜101を必要とする膜厚以上に形成して
おいて、表面を研磨する。
【0058】さらに、図12(c)に示すように、シリ
コン基板100の表面に、第2の絶縁膜としてのシリコ
ン酸化膜121を成膜する。このシリコン酸化膜121
が後の工程において犠牲層として使用される。
【0059】引き続き、図12(d)に示すように、酸
化膜121および窒化膜101の所定領域に基板100
に達する第2のトレンチ溝122を掘る。詳しくは、酸
化膜121の所定の位置を除去し、次にそれをマスクと
して窒化膜101の所定の位置を除去してトレンチ溝1
22を形成する。
【0060】そして、図13(a)に示すように、シリ
コン酸化膜121の表面に、半導体層としてのポリシリ
コン層123を堆積(成膜)してトレンチ溝122をポ
リシリコン層123で埋める。このトレンチ溝122に
埋められたポリシリコン層123が図9,10での可動
電極105のアンカー部Anとなる。その後、図13
(b)に示すように、ポリシリコン層123の不要領域
(所定の位置)124をエッチングにより除去する。
【0061】引き続き、図13(c)に示すように、シ
リコン酸化膜121の不要領域(所定の位置)125を
エッチングにより除去する。そして、図13(d)に示
すように、窒化膜101の所定の位置をエッチングによ
り除去してシリコン基板100に達する第3のトレンチ
溝126を形成する。
【0062】さらに、図14(a)に示すように、シリ
コン窒化膜101の上に、スパッタや電子ビーム蒸着等
によりAl,Ti等の金属配線127を形成してトレン
チ溝126を埋める。その後、図14(b)に示すよう
に、シリコン基板100の裏面全面に窒化膜128を成
膜するとともにパターニングする。そして、シリコン基
板100の裏面からの異方性エッチングにより裏面の所
定の位置を掘り、トレンチ溝120に達する凹部2を形
成する。その結果、凹部2の底面に薄肉部3が形成され
る。なお、この際、表面はダメージを避けるためにワッ
クスや樹脂等で保護する。
【0063】その後、表面を保護したものを除去後、図
14(c)に示すように、シリコン基板100の薄肉部
3に対し表面から異方性エッチングにより所定の位置に
貫通孔104を形成する。これにより、1次および2次
振動子12,13,14(振動子本体17,18,37
等)が区画形成される。さらに、図14(d)に示すよ
うに、ポリシリコン層123の所定の位置を除去してシ
リコン酸化膜121に達する第4のトレンチ溝(エッチ
ング孔)129を形成する。そして、エッチングにより
ポリシリコン層123の下のシリコン酸化膜121を除
去して(犠牲層エッチングを行い)、図11に示すよう
に、上部電極となるポリシリコン層123を可動にす
る。このようにして、本センサが完成する。
【0064】その結果、シリコン基板100に形成した
貫通孔により1次および2次振動子12,13,14を
区画し、かつ、2次振動子本体37と可動電極105と
で対向電極を構成する場合に、好ましいものとなる。ま
た、シリコン基板100を用いた半導体プロセスで形成
することによって小型化、軽量化、高出力化ならびに低
コスト化を図ることができる。
【0065】なお、半導体基板としてシリコン基板10
0を用いたが、SOI基板を用いてもよい。 (第3の実施の形態)次に、第3の実施の形態を、第1
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0066】図15は、第3の実施の形態における角速
度センサの模式的平面図を示す。図16は図15のC−
C線での断面図である。本例では、図16に示すよう
に、SOI基板140、つまり、シリコン基板141の
上に絶縁膜(酸化膜)142を介してシリコン層143
を配置したSOI基板140を用いている。
【0067】検出する角速度の軸はSOI基板140の
表面に垂直な方向(Z軸)である。また、駆動手段とし
ては、第1および第2の実施形態と同様に櫛歯構造によ
る静電駆動を用いている。
【0068】本実施形態においては、第1および第2の
実施形態における加速度センサエレメント67の代わり
に、変位検出手段としての静電容量変化検出用電極15
6,157を用いており、電極156,157は四角枠
部(固定部)4に設置される。この電極156,157
を用いて、2次振動子本体160,161が振動してい
るときにおいて角速度の印加に伴うコリオリ力による振
動方向に直交するY方向での2次振動子本体160,1
61の変位を検出するようにしている。詳しくは、変静
電容量変化検出用電極156,157は、基板140の
表面に平行なX方向において2次振動子本体160に所
定の間隔をおいて対向して配置され、2次振動子本体1
60とでコンデンサの対向電極板を形成する。
【0069】以下、詳しく説明していく。図16におい
て、SOI基板140の裏面には凹部144が形成さ
れ、その外周部には厚肉の四角枠部4が形成されてい
る。凹部144の底面部には、シリコン層143よりな
る薄肉部が配置されている。シリコン層143には貫通
孔145が形成され、図15に示すように、1次振動子
12,13および2次振動子14が区画されている。詳
しくは、貫通孔145の形成および酸化膜142上での
シリコン層143の不要領域を除去することにより、1
次梁15,16、1次振動子本体17,18、1次振動
子用可動電極19〜26、1次振動子用固定電極27〜
34、2次梁35,36,146,147、2次振動子
本体(検出用可動電極)160,161、検出用固定電
極156,157が、おのおの分離した状態で配置され
ている。
【0070】四角枠部4に1次梁15,16を介して1
次振動子本体17,18が連結されている。また、1次
振動子本体17,18に対し2次梁35,36および2
次梁146,147を通して2次振動子本体160,1
61が連結されている。ここで、2次梁35,36はU
字状をなし、X方向に変位可能な梁である。また、2次
梁146,147はX方向に直線的に延びており、Y方
向にのみ変位可能な梁である。よって、2次振動子本体
160,161は2次梁35,36によりX方向に振動
することができるとともに2次梁146,147により
Y方向に変位することができるようになっている。
【0071】また、1次振動子12,13の固定電極2
7〜34は図16の酸化膜142によって他の電極と絶
縁されている。これらは金属の電極端子148〜155
によって外部と電気的に接続される。
【0072】検出用固定電極156,157は図16の
酸化膜142によって他の電極と絶縁されている。検出
用固定電極156,157は、金属の電極端子158,
159によって外部と電気的に接続される。
【0073】駆動用可動電極19〜26、2次振動子本
体(検出用可動電極)160,161は図16の酸化膜
142によって他の電極と絶縁されている。駆動用可動
電極19〜26、2次振動子本体(検出用可動電極)1
60,161は全て同電位で、金属の電極端子162ま
たは163によって外部と電気的に接続される。
【0074】このように、1次振動子本体17,18
は、四角枠部(固定部)4に対し1次梁15,16にて
連結され、駆動力を付与することにより振動でき、ま
た、2次振動子本体160,161は、1次振動子本体
17,18に対し2次梁35,36,146,147に
て1次振動子本体17,18の振動方向および振動方向
に直交するY方向に変位可能に連結され、1次振動子本
体17,18からの振動伝達にて1次振動子本体17,
18と同じX方向に振動することができるようになって
いる。
【0075】また、本例においては、2次振動子本体1
60,161の両側に1次振動子本体17,18を配置
している。さらに、少なくとも1本の梁15,16,3
5,36は1回または複数回、折り曲げられている(図
15では1回だけ折り曲げられている)。
【0076】また、1次および2次振動子本体17,1
8,160,161が作る振動系において、少なくとも
一つ存在する固有振動モードの固有振動数に駆動振動数
を近づければ、この系の共振倍率は増加し、大きな振幅
を得ることができる。
【0077】次に、第3の実施形態の角速度センサの動
作について説明する。駆動方法に関しては第1の実施形
態と全く同じであるので説明は省略する。そして、2次
振動子本体160,161がX軸方向に正弦波的な振動
をしている状態で、このセンサにZ軸まわりの角速度が
加わると、2次振動子本体160,161はY軸方向に
正弦波的に変位するコリオリ力を受け、Y軸方向に正弦
波的に変位する。その結果、検出用電極156・160
間の静電容量および検出用電極159・161間の静電
容量が正弦波的に変化するので、その変化を例えば同期
検波回路を用いて測定することにより、角速度の大きさ
を測定することができる。この時、第1の実施形態と同
様に検出用電極156・160間の静電容量および検出
用電極159・161間の静電容量を差動で検出する。
【0078】なお、静電容量方式の他にも、電磁検出、
圧電検出等の方法を用いることも可能であり、この場
合、2次振動子本体の変位検出素子を基板ではなく基板
を収納するケースに設置することも可能である。さら
に、第1の実施形態と同様に、図6のように、1次振動
子を1個でこのセンサを構成することも可能である。ま
た、図7,8のように、2次振動子を2個接続し、それ
らを逆位相で振動させることも可能である。さらに、第
1の実施形態と同様に、2次振動子本体を2個以上、梁
により連結し、2つの2次振動子の検出部の出力の差を
とることにより、外乱加速度をフィルタリング除去する
こと、および出力の和をとることにより、加速度を測定
することが可能である。
【0079】次に、第3の実施形態の製造プロセスを、
図17,18を用いて説明する。図17,18は図15
のC−C線に対応する断面図である。まず、図17
(a)に示すように、半導体基板として、面方位(10
0)のSOIウエハ(SOI基板)140を用意する。
つまり、第1の半導体層としてのシリコン基板141の
上に絶縁膜としてのシリコン酸化膜142を介して第2
の半導体層としてのシリコン層143を形成したSOI
基板140を用意する。そして、図17(b)に示すよ
うに、スパッタや電子ビーム蒸着等によりSOI基板1
40におけるシリコン層143の表面の所定の位置にA
l,Ti等の金属配線165を形成する。
【0080】そして、図17(c)に示すように、裏面
全面に窒化膜166を成膜し、所定の位置が残るよう
に、エッチングを行う。さらに、図18(a)に示すよ
うに、表面のシリコン層143の不要領域167をエッ
チング除去する。
【0081】その後、図18(b)に示すように、シリ
コン基板141に対し異方性エッチングにより裏面の所
定の位置を掘り、凹部144を形成する。その結果、凹
部144の底面に薄肉部168が形成される。なお、こ
の際、表面はダメージを避けるためにワックスや樹脂等
で保護する。
【0082】そして、SOI基板140の薄肉部168
に対し図16に示すように貫通孔145を形成、つま
り、酸化膜142の所定の位置をエッチング除去するこ
とにより、1次および2次振動子12,13,14(振
動子本体17,18,160,161等)を区画形成す
る。このようにして、本センサが完成する。
【0083】その結果、SOI基板140に形成した貫
通孔により1次および2次振動子本体等を区画する場合
に、好ましいものとなる。また、SOI基板140を用
いた半導体プロセスで形成することによって小型化、軽
量化、高出力化ならびに低コスト化を図ることができ
る。
【0084】第3の実施形態については、他に第1の実
施形態と同様の製造プロセスによっても作製可能であ
る。このように本実施形態は、下記の特徴を有する。 (イ)第1および第2の実施の形態と同様に、共振時の
振幅は、エアダンピングの影響を大きく受け、エアダン
ピング(エアダンピングによる減衰係数)が大きいほ
ど、共振時の振幅は小さくなるが、2次振動子はエアダ
ンピングの影響を比較的受けにくく、エアダンピングの
影響を抑え、櫛歯構造による大気中での静電駆動でかつ
大振幅駆動が可能となる。 (第4の実施の形態)次に、第4の実施の形態を、第3
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0085】図19は、第4の実施形態のセンサの平面
図である。駆動方法に関しては、第3の実施形態と全く
同じである。第3の実施形態に対して、検出部分が主に
異なっている。検出する角速度の軸はZ軸である。ま
た、第3の実施形態と同様な方法で、電極を必要に応じ
て電気的に分離している。
【0086】2次振動子本体160,161からは変位
検出用の電極173〜176が、Y軸方向に直線的に延
びる振動伝達用梁171,172にて連結されている。
また、この変位検出用電極173〜176の根元部18
3,184は、固定部分4に対し、X軸方向(振動方
向)に直線的に延びる梁181,182にて連結されて
いる。
【0087】以下、詳しく説明する。2次振動子の櫛歯
電極173に対向して櫛歯の固定電極177が、同様
に、櫛歯電極174に対向して櫛歯の固定電極178
が、櫛歯電極175に対向して櫛歯の固定電極179
が、櫛歯電極176に対向して櫛歯の固定電極180
が、それぞれ配置されている。
【0088】そして、2次振動子本体160,161が
X軸方向に正弦波的な振動をしている状態で、このセン
サにZ軸まわりの角速度が加わると、2次振動子本体1
60,161はY軸方向に正弦波的に変位するコリオリ
力を受け、Y軸方向に正弦波的に変位する。このとき、
梁171,172の存在により検出用可動電極173〜
176も同様にY軸方向に正弦波的に変位する。その結
果、検出用電極173・177間の静電容量、検出用電
極174・178間の静電容量、検出用電極175・1
79間の静電容量および検出用電極176・180間の
静電容量が正弦波的に変化するので、その変化を例えば
同期検波回路を用いて測定することにより、角速度の大
きさを測定することができる。
【0089】この時、第1の実施形態と同様に検出用電
極173・177間の静電容量と検出用電極174・1
78間の静電容量を差動で検出する。同様に、検出用電
極175・179間の静電容量と検出用電極176・1
80間の静電容量を差動で検出する。なお、静電容量方
式の他にも、電磁検出、圧電検出等の方法が可能であ
る。
【0090】一方、検出用可動電極173〜176は2
次振動子本体160,161が振動しても梁181,1
82の剛性によりX軸方向には変位しない。このことに
より、コリオリ力のない状態で検出用電極の静電容量が
全く変化しないので、ノイズを抑えることが可能であ
る。
【0091】なお、第3の実施形態の構造において単に
検出用電極を櫛歯構造にすることも可能である。しか
し、この場合は検出用電極自身がエアダンピングの影響
を受けやすいため、本発明のメリットである大振幅の駆
動が得にくくなる。したがって、このような方法よりも
本実施形態の方がより大きな信号を取ることができ有利
である。
【0092】また、本実施形態においても、図6のよう
に、第1の実施形態と同様に、1次振動子を1個でこの
センサを構成することも可能である。また、図7,8の
ように、2次振動子を2個接続し、それらを逆位相で振
動させることも可能である。あるいは、第1の実施形態
と同様に、2つの2次振動子の検出部の出力の差をとる
ことにより、外乱加速度をフィルタリング除去するこ
と、および出力の和をとることにより、加速度を測定す
ることが可能である。
【0093】第4の実施形態については、第1および第
3の実施形態と同様の製造プロセスにより適当に電極を
分離して作製することが可能である。以上のように、X
−Y座標面におけるX軸方向に2次振動子本体160,
161が振動するが、変位検出用電極173〜176の
根元部183,184が、駆動方向に延びる梁181,
182にて固定部分4に連結されているので、2次振動
子本体160,161の駆動振動が変位検出用電極17
3〜176に伝わるのが抑制される。その結果、2次振
動子本体160,161の変位成分のみを検出して角速
度を高精度に検出することができる。 (第5の実施の形態)次に、第5の実施の形態を、第3
の実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0094】図20は、第5の実施形態のセンサの平面
図である。図22は図20のD−D線での断面図であ
る。図23は図20のE−E線での断面図である。本例
では、図22に示すように、SOI基板190、つま
り、シリコン基板191の上に絶縁膜192を介してシ
リコン層193を配置したSOI基板190を用いてい
る。シリコン基板191のみの平面図を図21に示す。
【0095】検出する角速度の軸は、基板190の表面
に平行で、かつ、駆動振動方向に直交するY軸方向であ
る。また、変位検出手段が第3の実施形態とは異なり静
電容量変化検出用電極197を用いており、この電極1
97は、図23に示すように基板190の表面に垂直な
Z軸方向において2次振動子本体202に所定の間隔を
おいて対向して配置されている。
【0096】以下、詳しく説明していく。図22,23
に示すように、SOI基板190の上には絶縁膜(シリ
コン窒化膜)194が形成されている。また、図21,
23に示すように、シリコン基板191の一部を表面か
らエッチングすることにより凹部195が形成され、シ
リコン基板191の4つの辺にて構成される四角枠部1
96と下部電極197が区画されている。つまり、図2
1に示すように、四角枠部196の内方に下部電極19
7が架設された構成となっている。また、図23に示す
ように、凹部195の底部におけるシリコン層193に
は貫通孔198が形成され、この貫通孔198により、
図20に示すように、1次振動子12,13および2次
振動子199が形成されている。詳しくは、1次梁1
5,16、1次振動子本体17,18、1次振動子用可
動電極19〜26、1次振動子用固定電極27〜34、
2次梁35,36、2次振動子本体202が区画形成さ
れている。
【0097】1次振動子本体17,18に対し2次梁3
5,36を通して2次振動子本体202が連結されてい
る。ここで、2次梁35,36はU字状をなし、かつ、
肉厚が薄くなっており、2次振動子本体202はXおよ
びZ方向に変位(振動)することができるようになって
いる。
【0098】また、図22に示すように、SOI基板1
90の絶縁膜192に対する犠牲層エッチングの工程に
より、振動子12,12,199が分離され、下部電極
197も2次振動子本体202と分離している。
【0099】なお、2次振動子本体202には多数のエ
ッチング孔202aが形成され、犠牲層エッチングの際
にエッチング液がエッチング孔202aを通して進入し
ていく。
【0100】図20に示すように、1次振動子12,1
3の固定電極27〜34と四角枠部(固定部)196は
トレンチ溝(例えば、窒化膜等)38〜45によって絶
縁されており、固定電極27〜34は窒化膜194上の
金属配線46〜53(例えば、Al,Ti等)によっ
て、四角枠部(固定部)196での窒化膜194上に配
置された電極端子46a〜53aと電気的に接触してい
る。固定電極27〜34と金属配線46〜53はコンタ
クトホール54〜61によって適当に電気的に接触して
いる。つまり、コンタクトホール54〜61は、絶縁膜
194の一部に穴を開け、金属で埋めたものであり、絶
縁膜194の上下を電気的に接触させる役割を果たす。
【0101】1次振動子の可動電極19〜26および2
次振動子本体202はトレンチ溝38〜45によって他
の電極と絶縁されており、電極端子200とコンタクト
ホール201によって接触している。
【0102】また、2次振動子本体202とそれに対向
する固定部分196に突起80,81をそれぞれ設け、
その間の静電容量をモニタして2次振動子本体202の
振幅を検出するようにしている。
【0103】次に、第5の実施形態の角速度センサの動
作について説明する。駆動方法に関しては第1の実施形
態と全く同じであるので説明は省略する。2次振動子本
体202がX軸方向に正弦波的な振動をしている状態
で、このセンサにY軸まわりの角速度が加わると、2次
振動子本体202はZ軸方向に正弦波的に変位するコリ
オリ力を受け、Z軸方向に正弦波的に変位する。その結
果、2次振動子本体202と下部電極197の作る静電
容量が正弦波的に変化するので、その変化を例えば同期
検波回路を用いて測定することにより、角速度の大きさ
を測定することができる。なお、静電容量の他にも、電
磁検出、圧電検出等の方法が可能である。
【0104】応用例としては、第1の実施形態と同様
に、図6のように、1次振動子を1個でこのセンサを構
成することも可能である。また、図7,8のように、2
次振動子を2個接続し、それらを逆位相で振動させるこ
とも可能である。第1の実施形態と同様に、2つの2次
振動子の検出部の出力の差をとることにより、外乱加速
度をフィルタリング除去すること、および出力の和をと
ることにより、加速度を測定することが可能である。
【0105】次に、第5の実施形態の製造プロセスを、
図24,25を用いて説明する。図24,25は図20
のD−D線に対応する断面図である。まず、図24
(a)に示すように、半導体基板として、面方位(10
0)のSOIウエハを用意する。つまり、第1の半導体
層としてのシリコン基板191の上に第1の絶縁膜とし
てのシリコン酸化膜192を介して第2の半導体層とし
てのシリコン層193を形成したSOI基板190を用
意する。そして、SOI基板190におけるシリコン層
193に対し、異方性エッチングにより第1のトレンチ
溝210を形成する。この時、シリコン酸化膜192が
露出したところでエッチングを終了する。このトレンチ
溝210が図20のトレンチ溝38〜45となる。
【0106】そして、図24(b)に示すように、SO
I基板190のシリコン層193の表面に、第2の絶縁
膜としてのシリコン窒化膜194を堆積(成膜)してト
レンチ溝210を窒化膜194で埋める。なお、表面の
凹凸が問題になる場合は、窒化膜194を必要とする膜
厚以上に形成しておいて、表面を研磨する。
【0107】さらに、図25(a)に示すように、窒化
膜194の所定の位置を除去してシリコン層193に達
するトレンチ溝211を形成する。そして、図25
(b)に示すように、スパッタや電子ビーム蒸着等によ
り窒化膜194上にAl,Ti等の金属配線212を形
成してトレンチ溝211を埋める。
【0108】引き続き、図26(c)に示すように、S
OI基板190の裏面全面に窒化膜213を成膜および
パターニングし、裏面からの異方性エッチングにより所
定の位置を掘り、シリコン酸化膜192に達する凹部1
95を形成する。その結果、凹部195の底面に薄肉部
215が形成される。この時、シリコン酸化膜192が
露出したところでエッチングを終了する。なお、この
際、表面はダメージを避けるためにワックスや樹脂等で
保護する。
【0109】そして、表面を保護したものを除去後、図
25(d)に示すように、SOI基板190の薄肉部2
15に対し表面より異方性エッチングにより窒化膜19
4の所定の位置を除去するとともに、シリコン層193
の所定の位置を除去して貫通孔214を形成する。その
結果、1次および2次振動子(振動子本体17,18,
202等)が区画形成される。
【0110】最後に、図22に示すように、SOI基板
190におけるシリコン酸化膜192の所定位置(一
部)を除去するすることにより(犠牲層エッチングを行
い)、1次および2次振動子(振動子本体17,18,
202等)をシリコン基板191から分離する。これに
より、本センサが完成する。
【0111】その結果、SOI基板190に形成した貫
通孔により1次および2次振動子本体を区画し、かつ、
固定電極197と2次振動子本体202で対向電極を構
成する場合に、好ましいものとなる。また、SOI基板
190を用いた半導体プロセスで形成することによって
小型化、軽量化、高出力化ならびに低コスト化を図るこ
とができる。
【0112】なお、これまでの説明においては図2に示
すように固定部に対し梁15(16)により1次振動子
本体17(18)を連結し、1次振動子本体17(1
8)に対し梁35(36)により2次振動子本体37を
連結したが、図26に示すように、固定部4に対し1次
梁15’(16’)を介して1次振動子本体17’(1
8’)を連結し、さらに1次振動子本体17’(1
8’)に対し1次梁15’’(16’’)を介して1次
振動子本体17’’(18’’)を連結し、この1次振
動子本体17’’(18’’)に対し梁35(36)に
より2次振動子本体37を連結してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施実施における角速度センサの模式的
平面図。
【図2】図1の要部の平面図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】製造プロセスを説明するための断面図。
【図5】製造プロセスを説明するための断面図。
【図6】第1の実施形態の応用例を示す模式的平面図。
【図7】第1の実施形態の応用例を示す模式的平面図。
【図8】第1の実施形態の応用例を示す模式的平面図。
【図9】第2の実施実施における角速度センサの模式的
平面図。
【図10】図9の要部の平面図。
【図11】図10のB−B断面図。
【図12】製造プロセスを説明するための断面図。
【図13】製造プロセスを説明するための断面図。
【図14】製造プロセスを説明するための断面図。
【図15】第3の実施実施における角速度センサの模式
的平面図。
【図16】図15のC−C断面図。
【図17】製造プロセスを説明するための断面図。
【図18】製造プロセスを説明するための断面図。
【図19】第4の実施実施における角速度センサの模式
的平面図。
【図20】第5の実施実施における角速度センサの模式
的平面図。
【図21】図20の要部の平面図。
【図22】図20のD−D断面図。
【図23】図20のE−E断面図。
【図24】製造プロセスを説明するための断面図。
【図25】製造プロセスを説明するための断面図。
【図26】別例の角速度センサの模式的平面図。
【図27】従来技術を示す模式図。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…凹部、3…薄肉部、4…四角枠
部、5…絶縁膜、6〜11…貫通孔、12,13…1次
振動子、14…2次振動子、16…1次梁、17,18
…1次振動子本体、19〜26…1次振動子用可動電
極、27〜34…1次振動子用固定電極、35,36…
2次梁、37…2次振動子本体、63〜66…貫通孔、
67…加速度センサエレメント、68,69…Gセンサ
用梁、70,71…Gセンサ用可動電極、72,73…
Gセンサ用固定電極、80…可動電極、81…固定電
極、87,88…梁、92…トレンチ溝、93…不要領
域、94…金属配線、100…シリコン基板、101…
シリコン窒化膜、104…貫通孔、105…Gセンサ重
り、120…トレンチ溝、121…第2の絶縁膜、12
2…トレンチ溝、123…ポリシリコン層、124,1
25…不要領域、126…トレンチ溝、127…金属配
線、129…溝、140…SOI基板、141…シリコ
ン基板、142…絶縁膜、143…シリコン層、144
…凹部、145…貫通孔、146,147…2次梁、1
56,157…検出用固定電極、160,161…検出
用固定電極、165…金属配線、167…トレンチ溝、
171,172…梁、173〜176…検出用可動電
極、181,182…梁、190…SOI基板、191
…シリコン基板、192…絶縁膜、193…シリコン
層、194…第2の絶縁膜、195…凹部、196…四
角枠部、197…下部電極、198…貫通孔、202…
2次振動子本体、210…第1のトレンチ溝、211…
第2のトレンチ溝、212…金属配線、215…薄肉
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大矢 信之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2F105 BB20 CC04 CD03 CD05 CD13 4M112 AA02 BA07 CA24 CA26 CA36 DA02 EA02

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部(4)に対し1次梁(15,1
    6)にて連結され、駆動力を付与することにより振動す
    る1次振動子本体(17,18)と、 前記1次振動子本体(17,18)に対し2次梁(3
    5,36)にて連結され、前記1次振動子本体(17,
    18)からの振動伝達にて当該1次振動子本体(17,
    18)と同じ方向に振動する2次振動子本体(37)
    と、 前記2次振動子本体(37)に設置され、2次振動子本
    体(37)が振動しているときにおいて角速度の印加に
    伴うコリオリ力を検出する加速度センサエレメント(6
    7)と、を備えたことを特徴とする角速度センサ。
  2. 【請求項2】 駆動手段として、櫛歯構造による静電駆
    動を用いたことを特徴とする請求項1に記載の角速度セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 検出する角速度の軸が基板(1)の表面
    に垂直な方向である請求項1に記載の角速度センサ。
  4. 【請求項4】 前記加速度センサエレメント(67)
    は、梁(68,69)にて連結された可動電極(70,
    71)が基板(1)の表面に平行な方向において固定電
    極(72,73)と所定の間隔をおいて対向し、静電容
    量の変化によって角速度を検出するものである請求項3
    に記載の角速度センサ。
  5. 【請求項5】 検出する角速度の軸が、基板(100)
    の表面に平行で、かつ、駆動方向に直交する方向である
    請求項1に記載の角速度センサ。
  6. 【請求項6】 前記加速度センサエレメント(67)
    は、基板(100)の表面に垂直な方向において2次振
    動子本体(37)に対向し、かつ所定の間隔をおいて可
    動電極(105)が変位可能に配置され、静電容量の変
    化によって角速度を検出するものである請求項5に記載
    の角速度センサ。
  7. 【請求項7】 2次振動子本体(37)の両側に1次振
    動子本体(17,18)を配置したことを特徴とする請
    求項1に記載の角速度センサ。
  8. 【請求項8】 2次振動子本体(37)を2個以上、梁
    (87,88)により連結したことを特徴とする請求項
    1に記載の角速度センサ。
  9. 【請求項9】 少なくとも1本の梁(15,16,3
    5,36,87)が1回または複数回、折り曲げられて
    いることを特徴とする請求項1または8に記載の角速度
    センサ。
  10. 【請求項10】 2次振動子本体(37)とそれに対向
    する固定部分(4)に突起(80,81)をそれぞれ設
    け、その間の静電容量をモニタして2次振動子本体(3
    7)の振幅を検出するようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の角速度センサ。
  11. 【請求項11】 前記1次および2次振動子本体(1
    7,18,37)で作る振動系を、当該振動系の共振倍
    率の大きい振動数にて駆動するようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の角速度センサ。
  12. 【請求項12】 固定部(4,196)に対し1次梁
    (15,16)にて連結され、駆動力を付与することに
    より振動する1次振動子本体(17,18)と、 前記1次振動子本体(17,18)に対し2次梁(3
    5,36,146,147)にて前記1次振動子本体
    (17,18)の振動方向および当該振動方向に直交す
    る方向に変位可能に連結され、前記1次振動子本体(1
    7,18)からの振動伝達にて当該1次振動子本体(1
    7,18)と同じ方向に振動する2次振動子本体(16
    0,161,202)と、 前記2次振動子本体(160,161,202)が振動
    しているときにおいて角速度の印加に伴うコリオリ力に
    よる振動方向に直交する方向での前記2次振動子本体
    (160,161,202)の変位を検出するための変
    位検出手段(156,157,197)と、を備えたこ
    とを特徴とする角速度センサ。
  13. 【請求項13】 駆動手段として、櫛歯構造による静電
    駆動を用いたことを特徴とする請求項12に記載の角速
    度センサ。
  14. 【請求項14】 検出する角速度の軸が基板(140)
    の表面に垂直な方向である請求項12に記載の角速度セ
    ンサ。
  15. 【請求項15】 前記変位検出手段(156,157)
    は、基板(140)の表面に平行な方向において2次振
    動子本体(160,161)に所定の間隔をおいて対向
    して配置された静電容量変化検出用電極である請求項1
    4に記載の角速度センサ。
  16. 【請求項16】 変位検出用の電極(173〜176)
    が2次振動子本体(160,161)から振動伝達用梁
    (171,172)にて連結されるとともに、この変位
    検出用電極(173〜176)の根元部(183,18
    4)を、固定部分(4)に対し、駆動方向に延びる梁
    (181,182)にて連結したことを特徴とする請求
    項15に記載の角速度センサ。
  17. 【請求項17】 検出する角速度の軸が、基板(19
    0)の表面に平行で、かつ、駆動方向に直交する方向で
    ある請求項12に記載の角速度センサ。
  18. 【請求項18】 前記変位検出手段(197)は、基板
    (190)の表面に垂直な方向において2次振動子本体
    (202)に所定の間隔をおいて対向して配置された静
    電容量変化検出用電極である請求項17に記載の角速度
    センサ。
  19. 【請求項19】 2次振動子本体(160,161,2
    02)の両側に1次振動子本体(17,18)を配置し
    たことを特徴とする請求項12に記載の角速度センサ。
  20. 【請求項20】 2次振動子本体を2個以上、梁により
    連結したことを特徴とする請求項12に記載の角速度セ
    ンサ。
  21. 【請求項21】 少なくとも1本の梁(15,16,3
    5,36)が1回または複数回、折り曲げられているこ
    とを特徴とする請求項12,16,20のいずれか1項
    に記載の角速度センサ。
  22. 【請求項22】 2次振動子本体(202)とそれに対
    向する固定部分(196)に突起(80,81)をそれ
    ぞれ設け、その間の静電容量をモニタして2次振動子本
    体(202)の振幅を検出するようにしたことを特徴と
    する請求項12に記載の角速度センサ。
  23. 【請求項23】 前記1次および2次振動子本体(1
    7,18,160,161,202)で作る振動系を、
    当該振動系の共振倍率の大きい振動数にて駆動するよう
    にしたことを特徴とする請求項12に記載の角速度セン
    サ。
  24. 【請求項24】 半導体基板(1)の表面における所定
    領域に第1のトレンチ溝(92)を形成するとともに、
    半導体基板(1)の表面に絶縁膜(5)を堆積して前記
    第1のトレンチ溝(92)を絶縁膜(5)で埋める工程
    と、 前記絶縁膜(5)の不要領域(93)を除去するととも
    に第2のトレンチ溝(62)を形成し、さらに、前記絶
    縁膜(5)上に第2のトレンチ溝(62)を埋める金属
    配線(94)を形成する工程と、 前記半導体基板(1)の裏面からの異方性エッチングに
    より前記第1のトレンチ溝(92)に達する凹部(2)
    を形成し、凹部(2)の底面に薄肉部(3)を形成する
    工程と、 前記半導体基板(1)の薄肉部(3)に貫通孔(6〜1
    1)を形成し、半導体基板(1)の表面に平行な方向に
    振動する1次振動子本体(17,18)と、この1次振
    動子本体(17,18)に連結され当該1次振動子本体
    (17,18)と同じ方向に振動する2次振動子本体
    (37)を区画形成する工程と、を有する角速度センサ
    の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記半導体基板としてシリコン基板
    (1)を用いたことを特徴とする請求項24に記載の角
    速度センサの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記半導体基板としてSOI基板を用
    いたことを特徴とする請求項24に記載の角速度センサ
    の製造方法。
  27. 【請求項27】 半導体基板(100)の表面における
    所定領域に第1のトレンチ溝(120)を形成するとと
    もに、半導体基板(100)の表面に第1の絶縁膜(1
    01)を堆積して前記第1のトレンチ溝(120)を第
    1の絶縁膜(101)で埋める工程と、 前記第1の絶縁膜(101)の表面に第2の絶縁膜(1
    21)を形成するとともに、第1および第2の絶縁膜
    (101,121)の所定の位置に半導体基板(10
    0)に達する第2のトレンチ溝(122)を掘る工程
    と、 前記第2の絶縁膜(121)の表面に半導体膜(12
    3)を堆積して前記第2のトレンチ溝(122)を半導
    体膜(123)で埋める工程と、 前記半導体膜(123)の不要領域(124)を除去す
    るとともに、前記第2の絶縁膜(121)の不要領域
    (125)を除去し、さらに、第1の絶縁膜(101)
    の所定の位置に前記半導体基板に達する第3のトレンチ
    溝(126)を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜(101)上に第3のトレンチ溝(1
    26)を埋める金属配線(127)を形成する工程と、 前記半導体基板(100)の裏面からの異方性エッチン
    グにより前記第1のトレンチ溝(120)に達する凹部
    (2)を形成し、凹部(2)の底面に薄肉部(3)を形
    成する工程と、 前記半導体基板(100)の薄肉部(3)に貫通孔(1
    04)を形成し、半導体基板(100)の表面に平行な
    方向に振動する1次振動子本体(17,18)と、この
    1次振動子本体(17,18)に連結され当該1次振動
    子本体(17,18)と同じ方向に振動する2次振動子
    本体(37)を区画形成する工程と、 前記半導体膜(123)の所定の位置に前記第2の絶縁
    膜(121)に達する第4のトレンチ溝(129)を形
    成する工程と、 前記半導体膜(123)の下の前記第2の絶縁膜(12
    1)をエッチング除去して、上部電極となる前記半導体
    膜(123)を可動にする工程と、を有する角速度セン
    サの製造方法。
  28. 【請求項28】 前記半導体基板としてシリコン基板
    (100)を用いたことを特徴とする請求項27に記載
    の角速度センサの製造方法。
  29. 【請求項29】 前記半導体基板としてSOI基板を用
    いたことを特徴とする請求項27に記載の角速度センサ
    の製造方法。
  30. 【請求項30】 第1の半導体層(141)の上に絶縁
    膜(142)を介して第2の半導体層(143)を形成
    した半導体基板(140)における第2の半導体層(1
    43)の表面に金属配線(165)を形成する工程と、 前記第2の半導体層(143)の不要領域(167)を
    エッチング除去する工程と、 前記半導体基板(140)の裏面から第1の半導体層
    (141)の異方性エッチングにより凹部(144)を
    形成し、凹部(144)の底面に薄肉部(168)を形
    成する工程と、 前記半導体基板(140)の薄肉部(168)に貫通孔
    (145)を形成し、半導体基板(140)の表面に平
    行な方向に振動する1次振動子本体(17,18)と、
    この1次振動子本体(17,18)に連結され当該1次
    振動子本体(17,18)と同じ方向に振動する2次振
    動子本体(160,161)を区画形成する工程と、を
    有する角速度センサの製造方法。
  31. 【請求項31】 前記半導体基板としてSOI基板(1
    40)を用いたことを特徴とする請求項30に記載の角
    速度センサの製造方法。
  32. 【請求項32】 第1の半導体層(191)の上に第1
    の絶縁膜(192)を介して第2の半導体層(193)
    を形成した半導体基板(190)における第2の半導体
    層(193)の所定領域に第1のトレンチ溝(210)
    を形成する工程と、 第2の半導体層(193)の表面に第2の絶縁膜(19
    4)を堆積して前記第1のトレンチ溝(210)を第2
    の絶縁膜(194)で埋める工程と、 前記第2の絶縁膜(194)の所定の位置に前記第2の
    半導体層(193)に達する第2のトレンチ溝(21
    1)を形成するとともに、前記第2の絶縁膜(194)
    上に前記第2のトレンチ溝(211)を埋める金属配線
    (212)を形成する工程と、 前記第1の半導体層(191)の裏面からの異方性エッ
    チングにより前記第1の絶縁膜(192)に達する凹部
    (195)を形成し、凹部(195)の底面に薄肉部
    (215)を形成する工程と、 前記半導体基板(190)の薄肉部(215)における
    前記第2の絶縁膜(194)および第2の半導体層(1
    93)に貫通孔(214)を形成し、半導体基板(19
    0)の表面に平行な方向に振動する1次振動子本体(1
    7,18)と、この1次振動子本体(17,18)に連
    結され当該1次振動子本体(17,18)と同じ方向に
    振動する2次振動子本体(202)を区画形成する工程
    と、 前記半導体基板(190)における前記第1の絶縁膜
    (192)の一部を除去することにより、前記1次およ
    び2次振動子本体(17,18,202)を第1の半導
    体層(191)から分離する工程と、を有する角速度セ
    ンサの製造方法。
  33. 【請求項33】 前記半導体基板としてSOI基板(1
    90)を用いたことを特徴とする請求項32に記載の角
    速度センサの製造方法。
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