JP2000094515A - ラミネート方法及びラミネート装置 - Google Patents

ラミネート方法及びラミネート装置

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JP2000094515A
JP2000094515A JP27136998A JP27136998A JP2000094515A JP 2000094515 A JP2000094515 A JP 2000094515A JP 27136998 A JP27136998 A JP 27136998A JP 27136998 A JP27136998 A JP 27136998A JP 2000094515 A JP2000094515 A JP 2000094515A
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film
films
heating
cooling
adhesive
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Shoji Nakajima
紹二 中嶋
Yutaka Hashimoto
豊 橋本
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B37/00Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding
    • B32B37/10Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding characterised by the pressing technique, e.g. using action of vacuum or fluid pressure
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Abstract

(57)【要約】 【課題】しわ等の変形が生じることなく、製造歩留まり
の向上したラミネート方法及びラミネート装置を提供す
ることにある。 【解決手段】配線パターンの導電膜20が形成され、I
Cチップ22が固定されたフィルム10と、接着剤32
の塗布されたフィルム30は、上下から薄い金属板4
0,42によって挟みこまれ、加熱加圧を行った後、薄
い金属板で挟んだまま、加圧しながら冷却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネート方法及
びラミネート装置に係り、特に、ICチップを内臓した
ICカードを製造する際に用いるに好適なラミネート方
法及びラミネート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カード本体の中にICチップ及び
電気回路パターンを内蔵しているICカードが普及しつ
つある。ICカードは、通常、下側のフィルムの上に形
成された電気回路パターンにICチップを接続し、この
上に、接着剤により上側のフィルムを積層した構造とな
っている。接着剤としては、例えば、熱可塑性接着剤を
使用し、下側のフィルムと上側のフィルムが積層された
後、ラミネート装置により加熱加圧して接着している。
【0003】ここで、従来のラミネート装置としては、
例えば、特開平8−249528号公報に記載されてい
るように、加熱プレス装置と冷却プレス装置から構成さ
れている。接着剤として熱可塑性接着剤を用いた場合、
加熱プレスの圧力を開放しフィルムが柔らかい状態の
時、加熱プレス装置から熱を受けると、ICカードで用
いられるプラスチックフィルムは異様に変形してするた
め、この変形を、冷却プレス装置により矯正するように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ラミネート装置においては、加熱プレス装置から後段の
冷却プレス装置に搬送中、熱可塑性接着剤やプラスチッ
クフィルムは外気により冷却され、硬化するため、冷却
プレスによる矯正が効かなくなるという問題があった。
その結果、製造されたICカード表面にはしわ等が存在
することとなり、製造歩留まりが低下するという問題が
あった。
【0005】本発明の目的は、しわ等の変形が生じるこ
となく、製造歩留まりの向上したラミネート方法及びラ
ミネート装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、フィルム状の基材と接着フィルム
を加熱加圧して接着するラミネート方法において、ラミ
ネートする上記基材と上記接着フィルムを上下から薄い
金属板で挟み、加熱加圧を行った後、薄い金属板で挟ん
だまま、加圧しながら冷却するようにしたものである。
かかる方法によれば、加熱加圧されて接着された基材及
び接着フィルムは、加熱後冷却までの搬送中は、金属板
が基材及び接着フィルムに密着することにより、基材や
接着フィルムの変形が押さえられ、変形したまま冷却さ
れ硬化することがなく、しわ等の変形が生じることな
く、製造歩留まりを向上し得るものとなる。
【0007】(2)上記目的を達成するために、本発明
は、フィルム状の基材と接着フィルムを加熱加圧して接
着する加熱手段と、この加熱手段により接着された基材
と接着フィルムを冷却する冷却手段とを有するラミネー
ト装置において、上記基材及び接着フィルムを挟んで設
けられた金属板と、上記加熱手段による上記基材及び接
着フィルムの加熱後から上記冷却手段による冷却時ま
で、上記金属板により基材及び接着フィルムを挟んだ状
態のまま搬送する搬送手段とを備えるようにしたもので
ある。かかる構成によれば、加熱手段により加熱加圧さ
れて接着された基材及び接着フィルムは、冷却手段まで
の搬送中は、金属板が基材及び接着フィルムに密着する
ことにより、基材や接着フィルムの変形が押さえられ、
変形したまま冷却され硬化することがなく、しわ等の変
形が生じることなく、製造歩留まりを向上し得るものと
なる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を用いて、本
発明の一実施形態によるラミネート方法及びラミネート
装置について説明する。最初に、図1を用いて、本実施
形態によるラミネート方法の原理について説明する。
【0009】フィルム10は、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)等の高分子有機フィルムからなる。フィ
ルム10の表面には、導電膜20が形成されている。導
電膜20は、コイル状に形成されたアンテナコイルや接
続端子や配線等の機能に応じた形状となるように予め形
成されている。導電膜20の接続端子の上には、ICチ
ップ22の接続端子が接続され、ICチップ22は、フ
ィルム10に接着剤等で固定される。フィルム10は、
その表面に導電膜20等の電気回路やICチップ22等
の部品が実装され、フィルム状の基材となる。
【0010】フィルム10の上には、接着剤32が塗布
された上側のフィルム30が載置される。フィルム30
も、フィルム10と同様に、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等の高分子有機フィルムからなる。接着剤
32としては、例えば、ポリエステル系ホットメルトの
ような熱可塑性接着剤を用いる。ポリエステル系ホット
メルトの軟化点は、110℃〜130℃である。フィル
ム30は、接着剤32が塗布されることにより、接着フ
ィルムとなる。
【0011】さらに、フィルム10及びフィルム30
を、薄い金属板40,42により挟み込む。金属板4
0,42としては、例えば、300系SUSを用い、そ
の厚さは、0.8mmの薄いものを用いている。
【0012】なお、図示の例では、フィルム10の上に
1つのICチップ22が載置されているものとして説明
したが、例えば、フィルム10,30が30cm四方の
枚葉状のものであり、製造されるICカードが、例え
ば、縦85.6mmで横54mmのサイズである場合、
フィルム10の上には、例えば、5行×3列の15枚の
ICカードが一度に製造可能とするために必要な個数の
ICチップ22や導電膜20が形成されているものであ
る。
【0013】フィルム10,30が30cm四方の枚葉
状のものとするとき、金属板40,42は、フィルム1
0,30と同寸あるいは僅かに小さいサイズのものとし
て、フィルム10,30内の製品該当部分を覆うような
大きさのものとする。
【0014】図示のように、薄い金属板40,42に挟
まれたフィルム10,30を、加熱プレス装置に入れ、
加熱プレスを行う。これにより、フィルム10,30は
接着し、ラミネートが実施される。加熱プレスの条件
は、例えば、プレス圧力を3kg/cm2とし、加熱温
度は、金属板40,42の温度が130℃となるように
している。金属板40,42が130℃に加熱されるこ
とにより、金属板40,42の熱は、フィルム30に塗
布された接着剤32に熱伝達され、接着剤32が軟化し
て、その状態で加圧されることにより、接着される。加
圧時間は、数十秒である。
【0015】加熱プレス装置による加熱プレス後、薄い
金属板40,42がフィルム10,30に密着している
状態のままで、冷却プレス装置に搬送する。ここで、薄
い金属板40,42がフィルム10,30に密着し、フ
ィルム10,30の変形を押えるため、フィルム10,
30にはしわ等の変形は生じないものである。
【0016】次に、金属板40,42に挟まれたフィル
ム10,30を、冷却プレス装置により、冷却プレスす
る。冷却プレスの条件は、例えば、プレス圧力を0.1
kg/cm2とし、冷却温度は、常温の20℃〜30℃
となるようにしている。冷却プレス装置のプレス板内
に、常温の冷却水を流通させる。金属板40,42が冷
却されることにより、接着剤32が冷却硬化されるとと
もに、加圧することにより、フィルム10,30に生じ
ている微小な変形も矯正される。加圧時間は、数十秒で
ある。その後、上下の薄い金属板40,42を取りはず
すことにより、冷却プレス搬送によるフィルム表面にし
わ等の変形の無い高平坦なICカードが製作できる。
【0017】金属板40,42は、加熱プレス時に、加
熱プレス装置からの熱を伝達する媒体となるため、熱伝
導率の高い材質のものを用いる。従って、300系のS
USに代えて、400系SUSや、黄銅や銅等も用いる
ことができる。また、金属板40,42が厚くなると、
熱容量が大きくなるため、加熱プレス装置からの熱伝達
に要する時間が長くなるため、好ましくなく、上述した
ように、0.8mmのSUSを用いた場合には、数十秒
の加熱時間でも、充分にフィルム10,30及び接着剤
32に熱を伝達することができる。
【0018】さらに、金属板40,42は、冷却プレス
装置へのフィルム10,30の搬送時は、フィルム1
0,30に密着する必要がある。ここで、金属板40,
42は、熱プレスにより反りが発生するため、金属板4
0,42をあまり厚くすると、反りにより、金属板4
0,42がフィルム10,30に密着しなくなる。0.
8mm程度の厚さの薄い金属板の場合、金属板40,4
2をフィルム10,30に密着させる為の矯正が容易で
ある。
【0019】また、さらに、金属板40,42が薄くな
りすぎると、フィルム10,30が金属板40,42ご
と変形するため、フィルム10,30に変形を押さえる
ことができないため、ある程度の厚さを有する必要があ
る。0.4mm厚程度のICカードを製造するために
は、0.25mm程度の厚さのSUS板で製造可能であ
ることは確認している。また、厚い方では、0.8mm
厚さのSUS板で製造可能である。この厚さは、ICカ
ードの材料,金属板の材質によりことなり、実験により
決めていく必要がある。さらに、フィルム10,30
は、枚葉状のものに限らず、長いフィルムを用いること
もできる。
【0020】なお、本実施形態は、ICカードと呼ばれ
るものをラミネートにより製造する場合に限定されるも
のでなく、本発明は、その他の薄型フレキシブル基板を
含めた電子回路,あるいは単なるフィルムのラミネート
にも適用可能である。
【0021】次に、図2を用いて、本実施形態によるラ
ミネート方法を実施するためのラミネート装置の構成に
ついて説明する。
【0022】フィルム10Aは、例えば、幅が30cm
の長尺状の形状をしており、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等の高分子有機フィルムからなる。フィル
ム10Aは、矢印X方向に前工程から搬送されてくると
ともに、前工程において、フィルム10Aの表面には、
図1において説明したように、パターン配線等の導電膜
が形成され、その上には、複数のICチップ22が接着
剤等で固定されている。
【0023】表面にホットメルトのような熱可塑性接着
剤が塗布されたフィルム30Aは、ロール50に予め巻
取られている。そして、ロール状のフィルム30Aが互
いに接着しないように、接着剤の表面には、セパレータ
用フィルム34が挟まれている。セパレータ用フィルム
34は、ロール52によって分離され、ロール54を介
して、巻取りロール56によって巻取られる。セパレー
タ用フィルム34が分離されたフィルム30Aは、ロー
ル58,60によってフィルム10Aの上部に導かれ、
フィルム10Aの上に位置付けられる。
【0024】リング状の薄い金属板40Aは、ロール7
0A,70B,70C,70Dによってテンションを保
たれており、いずれかのロールが回転駆動されることに
より、矢印X1方向に移動する。また、リング状の薄い
金属板42Aは、ロール72A,72B,72C,72
Dによってテンションを保たれており、いずれかのロー
ルが回転駆動されることにより、矢印X2方向に移動す
る。金属板40A,40Bは、それぞれ、厚さ0.2m
mの300系SUS板を用いている。フィルム10A,
30Aは、金属板40A,40Bに挟まれた位置を通過
する。
【0025】さらに、ロール70A,70Dの間、及び
ロール72A,72Dの間には、金属板40A,40B
に挟まれたフィルム10A,30Aを挟み込むようにし
て、加熱プレス装置80及び冷却プレス装置85が設け
られている。加熱プレス装置80は、内部に加熱用のヒ
ータを備えており、薄い金属板40Aをほぼ均一に13
0℃まで加熱可能である。冷却プレス装置85は、内部
に冷却水が循環しており、薄い金属板40Aを20〜3
0℃に冷却する。
【0026】加熱プレス装置80は、金属板40A,4
2Aによってフィルム10A,30Aを挟み込んだ状態
のまま、フィルム10A,30Aを加熱プレスして、ラ
ミネートし、ICカードとする。プレス圧力は、例え
ば、3kg/cm2としている。ラミネートされたフィ
ルム10A,30Aは、金属板40A,42Aが密着し
て挟み込まれたまま、冷却プレス装置85の間に搬送さ
れる。冷却プレス装置80は、金属板40A,42Aに
よってフィルム10A,30Aを挟み込んだ状態のま
ま、フィルム10A,30Aを冷却プレスして、接着剤
を硬化させるとともに、フィルム10A,30Aに生じ
ている微小な変形を矯正する。
【0027】ロール70A,72Aは、金属板40A,
42Aによってラミネートされたフィルム10A,30
Aを挟み込んだ状態のまま、例えば、5kgの圧力を掛
けることにより、金属板40A,42A及びフィルム1
0A,30Aを積極的に挟み込んでいる。ラミネート加
工されたICカードの厚さを、例えば、0.4mmと
し、金属板40A,42Aの厚さをそれぞれ0.8mm
とするとき、ロール70A及びロール72Aのギャップ
は、2.0mmとなっている。一方、ロール70D及び
ロール72Dのギャップは、例えば、3.0mmとして
おり、ロール70D,72Dは、フィルム10A,30
Aを積極的に挟まず、フィルムに圧力をかけない位置に
ある。ロール70D,72Dのギャップを、ロール70
A,72Aのギャップより僅かに大きくしておくことに
より、加熱プレス装置80によって、ラミネートされた
フィルム10A,30Aは、金属板40A,42Aが密
着して挟み込んだ状態のまま、冷却プレス装置85の間
に搬送される。従って、加熱されたフィルム10A,3
0Aや熱可塑性接着剤は、冷却プレス装置85に搬送さ
れるまでの間も、外気によって冷却されることがないた
め、フィルム10A,30Aに微小な変形が生じていて
も、冷却プレスによる充分に矯正することが可能とな
る。その結果、製造されたICカード表面のしわ等も除
去できるので、製造歩留まりが向上する。
【0028】また、金属板40Aの外周側には、揮発性
の溶剤が付着したブラシ90が、金属板40Aに接触す
るようにして設けられている。同様にして、金属板42
Aの外周側には、揮発性の溶剤が付着したブラシ92
が、金属板42Aに接触するようにして設けられてい
る。ブラシ90,92は、防塵処理された綿上のもので
溶剤を染み込ませたもの、あるいは溶剤が自動的に補給
されるものである。フィルム10A,30Aの材料とし
て、PETを用いる場合、加熱プレスによって析出する
生成物(通称、「オリゴマ」と称される)は、ブラシ9
0,92によって除去される。
【0029】次に、本実施形態によるラミネート装置の
動作について説明する。ロール70A,…,70D,7
2A,…,72Dが回転することにより、輪状の金属板
40A,42A及びフィルム10A,30Aは、加熱プ
レス装置80の内部に入る。このとき、すでに加熱プレ
ス装置80によって処理された部分は、冷却プレス装置
85中に入ることになる。また、冷却プレス85で処理
された部分は、ロール70A,72Aによって、フィル
ム10A,30Aから金属板40A,42Aが分離され
る。加熱プレス装置80では、金属板40A,42Aと
一緒にフィルム10A,30Aが加熱加圧され、接着が
行われる。また、冷却プレス装置85では、金属板40
A,42Aと一緒にフィルム10A,30Aが冷却と同
時に加圧され、接着剤を硬化させると同時にフィルム表
面を平坦化する。加熱プレス装置80から冷却プレス装
置85への搬送中は、金属板40A,42Aがフィルム
10A,30Aに密着することにより、フィルム10
A,30Aの変形が押さえられ、フィルムが変形したま
ま冷却され硬化することはないものである。また、フィ
ルム加熱時に金属板40A,42Aに付着したオリゴマ
等は、ブラシ90,92によって除去される。
【0030】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、加熱プレス装置80によって加熱加圧され、接着さ
れたフィルム10A,30Aは、加熱プレス装置80か
ら冷却プレス装置85への搬送中は、金属板40A,4
2Aがフィルム10A,30Aに密着することにより、
フィルム10A,30Aの変形が押さえられ、フィルム
が変形したまま冷却され硬化することはないものであ
る。従って、しわ等の変形が生じることなく、製造歩留
まりを向上することができる。
【0031】次に、図3を用いて、本発明の第2の実施
形態によるラミネート方法を実施するためのラミネート
装置の構成について説明する。なお、図2と同一符号
は、同一部分を示している。
【0032】フィルム10Aは、例えば、幅が30cm
の長尺状の形状をしており、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)等の高分子有機フィルムからなる。フィル
ム10Aは、矢印X方向に前工程から搬送されてくると
ともに、前工程において、フィルム10Aの表面には、
図1において説明したように、パターン配線等の導電膜
が形成され、その上には、複数のICチップ22が接着
剤等で固定されている。
【0033】表面にホットメルトのような熱可塑性接着
剤が塗布されたフィルム30Aは、ロール50に予め巻
取られている。そして、ロール状のフィルム30Aが互
いに接着しないように、接着剤の表面には、セパレータ
用フィルム34が挟まれている。セパレータ用フィルム
34は、ロール52によって分離され、ロール54を介
して、巻取りロール56によって巻取られる。セパレー
タ用フィルム34が分離されたフィルム30Aは、ロー
ル58,60によってフィルム10Aの上部に導かれ、
フィルム10Aの上に位置付けられる。
【0034】リング状の薄い金属板40Aは、冷却ロー
ル100A,加熱ロール100B,ロール100Cによ
ってテンションを保たれており、いずれかのロールが回
転駆動されることにより、矢印X1方向に移動する。ま
た、リング状の薄い金属板42Aは、冷却ロール102
A,加熱ロール102B,ロール102Cによってテン
ションを保たれており、いずれかのロールが回転駆動さ
れることにより、矢印X2方向に移動する。金属板40
A,40Bは、それぞれ、厚さ0.2mmの300系S
US板を用いている。フィルム10A,30Aは、金属
板40A,40Bに挟まれた位置を通過する。
【0035】さらに、加熱ロール100B,102B
は、内部に加熱用のヒータを備えており、薄い金属板4
0Aをほぼ均一に130℃まで加熱可能である。冷却ロ
ール100A,102Aは、内部に冷却水が循環してお
り、薄い金属板40Aを20〜30℃に冷却する。
【0036】加熱ロール100B,102Bは、金属板
40A,42Aによってフィルム10A,30Aを挟み
込んだ状態のまま、フィルム10A,30Aを加熱プレ
スして、ラミネートし、ICカードとする。プレス圧力
は、例えば、5kgとしている。ラミネートされたフィ
ルム10A,30Aは、金属板40A,42Aが密着し
て挟み込まれたまま、冷却ロール100A,102Aの
間に搬送される。冷却ロール100A,102Aは、金
属板40A,42Aによってフィルム10A,30Aを
挟み込んだ状態のまま、フィルム10A,30Aを冷却
プレスして、接着剤を硬化させるとともに、フィルム1
0A,30Aに生じている微小な変形を矯正する。従っ
て、加熱されたフィルム10A,30Aや熱可塑性接着
剤は、冷却ロール100A,102Aに搬送されるまで
の間も、外気によって冷却されることがないため、フィ
ルム10A,30Aに微小な変形が生じていても、冷却
プレスによる充分に矯正することが可能となる。その結
果、製造されたICカード表面のしわ等も除去できるの
で、製造歩留まりが向上する。なお、図2に示したブラ
シ90,92は、図示していないが、必要に応じて設け
ることができる。
【0037】次に、本実施形態によるラミネート装置の
動作について説明する。ロール100A,…,100
C,102A,…,102Cが回転することにより、輪
状の金属板40A,42A及びフィルム10A,30A
は、加熱ロール100B,102Bの内部に入る。この
とき、すでに加熱ロール100B,102Bによってラ
ミネート処理された部分は、冷却ロール100A,10
2A中に入ることになる。また、冷却ロール100A,
102Aで処理された部分は、フィルム10A,30A
から金属板40A,42Aが分離される。加熱ロール1
00B,102Bでは、金属板40A,42Aと一緒に
フィルム10A,30Aが加熱加圧され、接着が行われ
る。また、冷却ロール100A,102Aでは、金属板
40A,42Aと一緒にフィルム10A,30Aが冷却
と同時に加圧され、接着剤を硬化させると同時にフィル
ム表面を平坦化する。加熱ロール100B,102Bか
ら冷却ロール100A,102Aへの搬送中は、金属板
40A,42Aがフィルム10A,30Aに密着するこ
とにより、フィルム10A,30Aの変形が押さえら
れ、フィルムが変形したまま冷却され硬化することはな
いものである。
【0038】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、加熱ロールによって加熱加圧され、接着されたフィ
ルムは、加熱ロールから冷却ロールへの搬送中は、金属
板がフィルムに密着することにより、フィルムの変形が
押さえられ、フィルムが変形したまま冷却され硬化する
ことはないものである。従って、しわ等の変形が生じる
ことなく、製造歩留まりを向上することができる。
【0039】なお、フィルム及び金属板の搬送方法は、
前述方法のみでなく、フィルムを挟む機構とこの機構を
フィルムの進行方向に動かす機構を設けることにより、
搬送することもできる。また、金属板は輪状でなくロー
ルで巻き取った長い金属板とし、加熱プレスの前で、フ
ィルムを挟み、処理された後はロールに巻き取るように
してもよいものである。また、フィルムは2枚に限ら
ず、フィルムを巻くロール及びフィルムについた接着剤
のセパレータを引き剥がす機構を増設することにより、
容易に接着するフィルムの枚数を変更できる。さらに、
加熱プレスの方法に関しても、真空中でプレスする方
法、さらに真空中においてダイアフラムをフィルムに押
し付ける方法を用いることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、しわ等の変形が生じる
ことなく、製造歩留まりを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるラミネート方法の原
理を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態によるラミネート方法を実
施するためのラミネート装置の構成を示す側面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態によるラミネート方法
を実施するためのラミネート装置の構成を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
10,30…フィルム 20…導電膜 22…ICチップ 40,42…薄い金属板 32…接着剤 56…セパレータ巻き取りロール 62A,62B…テンションロール 70,72…ロール 80…加熱プレス装置 85…冷却プレス装置 90,92…ブラシ 100B,102B…加熱ロール
フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 NA34 PA18 PA27 RA04 4F100 AK01A AK01B AK01C AK42 BA03 BA06 BA10A BA10C CB03 EJ172 EJ192 EJ422 EJ502 GB41 GB71 JL04 JL11B 4F211 AA24 AD03 AD05 AD08 AD35 AG03 AH37 AJ02 SA07 SC06 SD01 SH06 SJ15 SN02 SP04 5B035 AA04 AA08 BA03 BA05 BB08 CA01 CA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム状の基材と接着フィルムを加熱加
    圧して接着するラミネート方法において、 ラミネートする上記基材と上記接着フィルムを上下から
    薄い金属板で挟み、加熱加圧を行った後、薄い金属板で
    挟んだまま、加圧しながら冷却することを特徴とするラ
    ミネート方法。
  2. 【請求項2】フィルム状の基材と接着フィルムを加熱加
    圧して接着する加熱手段と、この加熱手段により接着さ
    れた基材と接着フィルムを冷却する冷却手段とを有する
    ラミネート装置において、 上記基材及び接着フィルムを挟んで設けられた金属板
    と、 上記加熱手段による上記基材及び接着フィルムの加熱後
    から上記冷却手段による冷却時まで、上記金属板により
    基材及び接着フィルムを挟んだ状態のまま搬送する搬送
    手段とを備えたことを特徴とするラミネート装置。
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