JP2000094153A - 抵抗溶接装置及びその電極ユニット - Google Patents

抵抗溶接装置及びその電極ユニット

Info

Publication number
JP2000094153A
JP2000094153A JP10263071A JP26307198A JP2000094153A JP 2000094153 A JP2000094153 A JP 2000094153A JP 10263071 A JP10263071 A JP 10263071A JP 26307198 A JP26307198 A JP 26307198A JP 2000094153 A JP2000094153 A JP 2000094153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
electrode
electrode unit
work
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10263071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3055678B2 (ja
Inventor
Tadaharu Asai
忠治 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASAI KOGYO KK
Original Assignee
ASAI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASAI KOGYO KK filed Critical ASAI KOGYO KK
Priority to JP10263071A priority Critical patent/JP3055678B2/ja
Publication of JP2000094153A publication Critical patent/JP2000094153A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055678B2 publication Critical patent/JP3055678B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Resistance Welding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク形状をはじめ溶接形態が変わっても、
各溶接形態に応じてカセットのように交換できるダイセ
ット(電極ユニット)を提供し、ロット替えの際の手間
と時間を減少させる。 【解決手段】 ワークの形状や溶接位置に合わせた溶接
ヘッド40、60(第1及び第2の電極)、治具台70
等を備えたダイセット10を溶接装置1にセットする。
ダイセット10の上ダイ30は溶接装置1の上ダイ支持
プレートに、下ダイ32はベッド上の下ダイ支持プレー
トに固定することにより、それぞれ溶接ヘッド40、6
0に溶接電流を流す電流通路が形成される。また、上ダ
イ30は左右のガイドブッシュ38及びガイドポスト5
2にガイドされて、下ダイ32に接近・離間し、治具台
70上に置いたワークを溶接ヘッド40、60間で挟み
込んで溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスポット溶
接やプロジェクション溶接等の抵抗溶接装置及びその電
極ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばプレス加工品のスポット溶
接やプロジェクション溶接において、その被溶接物(以
下、ワークという)をベッド上に置き、シリンダにより
作動する溶接アームを下降させて、その先端に取り付け
られた種々形状及び所定数の溶接点を有する溶接ヘッド
で、ワークを押圧しながら溶接する溶接装置が使用され
ている。また、このような溶接装置を量産ラインに組み
入れる場合、精度よくかつ容易にワークの所定位置を溶
接するため、また溶接ヘッドによる押圧に抗してワーク
の位置ずれを防止する等のために、ワークをベース台に
配置した治具台上に位置決めして溶接する場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ワークの形状
や大きさは多種多様であり、複数種類のワークの溶接を
行おうとすれば、ワークの種類に応じた複数の専用溶接
装置が必要である。しかし、その場合は多くの専用スペ
ースを必要とし、かつ設備コストも高くなる。
【0004】本発明は、ワークの種類の相違に拘らず、
汎用的に溶接が可能で、占有面積及び設備コストを低下
させ得ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明
は、被溶接物を対向する電極によって加圧し通電による
抵抗発熱により溶接するために、溶接装置本体に交換式
の電極ユニットを着脱可能に組み込み、その電極ユニッ
トは各電極が互いに接近・離間するように移動可能に結
合された構造をなし、溶接装置本体に設けられた駆動手
段によりそれらの電極を接近させて被溶接物に対し抵抗
溶接を行い、被溶接物の溶接形態が変わる場合はそれに
対応する別の電極ユニットに交換して抵抗溶接を行うこ
とを特徴とする。
【0006】このようにすれば、溶接すべきワークの形
状・サイズ等のワーク形態、あるいは溶接位置や溶接数
等の溶接形態に変更が生じても、各種のワーク形態や溶
接形態に対応した複数種類の電極型ユニットを予め用意
しておき、溶接を行おうとする対象のワーク形態又は溶
接形態に合った電極型ユニットを、現状の電極型ユニッ
トと置き換える形で交換すれば、ごく短時間で段取り替
えが完了して、次の溶接を開始することができる。よっ
て溶接の生産性が向上する。しかも、いったん電極型ユ
ニットを装置本体に装着すれば、あとは共通の装置本体
の駆動手段により、その電極型ユニットを駆動すること
ができるから、装置本体の駆動手段が複数台の電極ユニ
ットに兼用されることとなり、装置コストが低減でき
る。また、種類の異なるワークごとに専用の溶接機を設
置しなくて済むから、溶接設備の専用スペースを節約す
ることができる。
【0007】本発明はより具体的には、次のような溶接
装置本体と交換式の電極ユニットとを備えたものとする
ことができる。 溶接装置本体:第1の通電部を有する第1の取付部、第
2の通電部を有する第2の取付部、それら第1及び第2
の取付部を接近・離間させる駆動装置を有する。 交換式の電極ユニット:第1の電極及びその第1の電極
を前記溶接装置本体の第1の通電部に電気的に接続する
通電接続部を備えた第1の電極ベース材、第2の電極及
びその第2の電極を前記溶接装置本体の第2の通電部に
電気的に接続する通電接続部を備えた第2の電極ベース
材、それら第1及び第2の電極ベース材を、第1及び第
2の電極が前記溶接装置本体の第1及び第2の取付部の
接近・離間に伴って接近・離間するように互いに移動可
能に結合し、その移動を案内する連結部材を有する。
【0008】このような溶接装置本体と交換式の電極ユ
ニットとの組み合わせにより、上記交換式の電極ユニッ
トが前記溶接装置本体の前記第1及び第2の取付部間に
交換可能に組み込まれるとともに、その電極ユニットの
第1及び第2の電極ベース材が溶接装置本体の第1及び
第2の取付部にそれぞれ着脱可能に取り付けられる。そ
して、その溶接装置本体の第1及び第2の取付部が接近
方向に駆動されることで交換式の電極ユニットの第1及
び第2の電極が接近し、かつ溶接装置本体の第1及び第
2の取付部の各通電部から交換式の電極ユニットの第1
及び第2の電極間に通電されて、両電極間に位置する被
溶接物に抵抗溶接が行われる。なお、電極ベース材が導
電材料で形成されて接続手段を形成するようにすれば、
そのベース部材を溶接機本体に取り付けることにより、
電力供給手段に電気的に接続されるものとすることがで
きる。こうすれば、電極ベース材を本体へ取り付けるこ
とで、電気的接続もなされることとなり、電極ユニット
の交換の手間がより省かれ、さらに生産効率を高めるこ
とができる。
【0009】また、本発明のさらに具体的な構成では、
前記第1及び第2の電極ベース材には、被溶接物たるワ
ークを位置決めするワーク位置決め部が、凹部、凸部、
ピン部及び孔部のいずれか又はそれらの2以上の組み合
わせで形成される。さらに、前記第1及び第2の電極ベ
ース材の一方には、前記ワーク位置決め部に互いに溶接
されるべきワークがセットされ、前記第1及び第2の電
極ベース材の他方には、そのセットされたワークをクラ
ンプするクランプ部材が設けられ、そのクランプ部材
は、前記第1及び第2の電極ベース材の接近移動を利用
して前記ワークに接近し、それを側方からクランプする
ものとすることができる。例えば、そのクランプ部材は
直線的に(例えば下方に)移動し、その移動の終端近傍
でクランプ部材の端部(例えば下端部)に形成された斜
面(又はカム面)が、互いに接合されるべきワークの一
方に接して(すべり接触あるいはローラ等の転動部材を
備える場合は転がり接触して)、これを他方に押し付
け、さらにその斜面に続く押圧面(例えばクランプ部材
の移動方向に平行な面等)がそのワークを押圧状態に保
つ。クランプ部材は固定で、ワーク側がクランプ部材に
接近してもよく、クランプ部材の移動は相対的なもので
ある。
【0010】あるいは、前記第1及び第2の電極ベース
材のいずれかに、自身のワーク位置決め部にセットされ
たワークをクランプするクランプ部材と、そのクランプ
部材をクランプ位置と退避位置との間で移動させるクラ
ンプアクチュエータとが設置されている構成も取り得
る。例えば、クランプ部材を所定の回転軸を中心として
旋回可能とし、そのクランプ部材を押圧位置と退避位置
とで旋回させるシリンダ等のアクチュエータを設けるこ
とができる。さらには、伸縮されるピストンロッドに連
結され、ワークを側方からクランプして位置決めする直
進タイプのクランプ部材を取り付けることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明の交
換式の電極ユニット(これは、溶接ダイセット又はダイ
セットともいえる)を備えたスポット溶接装置(以下、
単に溶接装置ともいう)の一例を示す正面図、図2はそ
の側面図である。スポット溶接装置1は、底部が床面に
固定されたフレーム本体部2と、この正面上方にブラケ
ット4を介して支持されたエアシリンダ6と、そのピス
トンロッド6aに接続された昇降ユニット8と、プレス
加工品を溶接するダイセット10(交換式電極ユニッ
ト)とを含む。
【0012】エアシリンダ6は、図示しないエア供給源
から空圧を受けて、昇降ユニット8を所定のストローク
で昇降させる。昇降ユニット8の下部は導電性の金属で
形成され、その後方に延びる延長部14の後方面には、
逆U字形状の電流通路部材16の一端が接続されてい
る。電流通路部材16の他端16aはフレーム本体部2
の正面側に固定されるとともに、制御装置18を介して
溶接電流を供給する電源に接続され、溶接電流の電流通
路(通電路)の一部を構成する。電流通路部材16の逆
U字形状は、複数の薄い金属板を積層し、これを中間で
弾性変形状態で折り曲げて形成されている。そして、昇
降ユニット8が図7(a)に示すような上昇位置にあっ
ても、同図(b)に示すような下降位置にあっても、自
己の折曲げ位置を上下に移動させることにより昇降ユニ
ット8に追従し、電源からの溶接電流を昇降ユニット8
に供給する。なお、図1及び図2に示すように、昇降ユ
ニット8の底面には、ダイセット10の上ダイ30を接
続するための銅製の上ダイ支持プレート20が接続され
ている。
【0013】フレーム本体部2の正面側下方には、ベッ
ド22が水平方向に突出して設けられている。ベッド2
2上には銅製の下ダイ支持プレート24が置かれ、その
一端24aは金属製の電流通路部材26に接続される。
電流通路部材26の他端26aは直角に起き上がりフレ
ーム本体部2の正面側に例えばボルト・ナットで固定さ
れ、かつ電源に接続されて溶接電流の電流通路を構成す
る。この下ダイ支持プレート24の上に、ダイセット1
0の下ダイ32が密着して接続される。なお、上方の電
流通路部材16と下方の電流通路部材26は短絡しない
よう絶縁されている。
【0014】ダイセット10は、上ダイ30と下ダイ3
2とで構成され、スポット溶接装置1で溶接する種々の
形状・大きさのワークに対しその個々のワーク別に製作
され、溶接するワークを切り換える度に交換されるユニ
ットである。異なるダイセット間では、溶接ヘッド形
状、治具の種類、形状、配置等が相違し、ワーク切換え
時にダイセットごと交換することで、時間のかかる溶接
ヘッドの交換や治具のセッティング等の手間が省かれ
る。ここでワークは、以下に例示するいくつかの実施例
において、形状は相違するが打抜加工や絞り加工等を受
けた比較的小形のプレス加工品を2つ重ねて点溶接する
ものである点で共通する。
【0015】以下、第1実施例の上下方向に移動される
治具を備えたダイセット10を、スポット溶接装置1に
セットして溶接する場合について説明する。まず、ダイ
セット10の上ダイ30は、図3〜図5に示すように、
銅製等の導電性のある上ベースプレート34と、その上
ベースプレート34の中央に位置する導電手段としての
例えば銅製の溶接台座36と、上ベースプレート34の
下面の両脇にボルト・ナットで締結されて下側に開口す
る一対のガイド手段としてのガイドブッシュ38とを有
する。そして、溶接台座36の下面前方には、交換可能
な溶接ヘッド40がねじ止めされている。溶接ヘッド4
0は、四角形状であって四隅に凸状の溶接点を備え、ワ
ークWa(図9)に直接接触して溶接電流を流す一方の
(第1の)電極である。
【0016】また、その溶接ヘッド40の前方には、溶
接台座36の前端部に位置して、下方に垂下する前面固
定治具42が固定されている。前面固定治具42は、溶
接の際にワークWaの前面を押さえて固定するクランプ
部材である。さらに、溶接ヘッド40の両側に位置し
て、2本の位置決めピン46が下方に垂下して設けら
れ、これらの位置決めピン46は、図9(a)に示すよ
うに、ワークWaが有する孔44、44に入り込んでワ
ークWaの水平方向の位置決めをする。このような構成
の上ダイ30は、図5に示すように、上ベースプレート
34の角部に形成されたボルト孔48、48を、上ダイ
支持プレート20(図1)に形成されている図示しない
ボルト孔に合わせ、ボルト・ナットで締結して、上ダイ
支持プレート20に固定される。そして、エアシリンダ
6によって昇降される。
【0017】次に、下ダイ32は図3、図4、図6に示
すように、上ベースプレート34と同じくベース部材と
して銅製等の下ベースプレート50を有する。下ベース
プレート50の上面の両脇には、自身の底部と下ベース
プレート50との間に絶縁材51を挟んで、溶接電流の
短絡防止処理がなされたガイド手段としてのガイドポス
ト52が立設されている。ガイドポスト52の外周に
は、昇降用のリニアガイド(ボールベアリングのアウタ
スリーブ)を保持するばね54(弾性部材)が装着され
ている。そして、上ダイ30は、ガイドブッシュ38と
ガイドポスト52との嵌合により案内されて上下にスラ
イドすることによって、下ダイ32に対し接近・離間す
る。また、下ベースプレート50の中央には、導電手段
としての例えば銅製の溶接台座56が下ベースプレート
50に密着して固定されている。その溶接台座56の前
面中央部には、前方に片持ち状に延長され、垂直断面形
状がほぼ矩形のヘッド支持部58が形成され、そのヘッ
ド支持部58の上面には、上ダイ30の溶接ヘッド40
に対応する位置に、溶接ヘッド60(第2の電極)が交
換可能にねじ止めされている。
【0018】ここで、ヘッド支持部58を含む溶接台座
56の内部には、冷却液通路が溶接ヘッド60(第2の
電極)の下を通るように形成されており、連続する溶接
により温度上昇する溶接ヘッド60を、循環する冷却液
(例えば、10〜20℃程度の水又は所定の水溶液等)
で熱交換して冷却する。また、図6に示すように、下ダ
イ32の溶接台座56の両側面には、内部の冷却液通路
につながる供給口62及び排出口63が形成され、これ
らがそれぞれホースでホース継手66、66’に接続さ
れている。これらのホース継手66、66’は、下ベー
ス32の後方の一端部に、下ベースプレート50に固定
したブラケット64に外向きに取り付けられ、ここに流
入側(供給側)と流出側(排出側)のホースを着脱でき
るようになっている。さらに、前述の上ダイ30の溶接
台座36の内部にも同様に冷却液通路が形成されてお
り、これらと冷却水供給装置とをホースで連結すること
により、冷却水の循環経路が形成される。
【0019】図8は、その循環経路の例を示したもの
で、循環ポンプを含む冷却液供給装置67により供給さ
れた冷却液は、上ダイ30の溶接台座36(第1の電
極)を通り、次いで下ダイ32の溶接台座56(第2の
電極)に入り、冷却液循環装置67に戻る経路を形成し
ている。この例において、ダイセット10をスポット溶
接装置1にセットする際は、冷却液供給装置67の供給
口に接続されているホースを、上ダイ30の溶接台座3
6のホース継手62に、冷却液供給装置67のリターン
側に接続されているホースを下ダイ32のホース継手6
6(図6)に接続すればよい。この場合、上ダイ30の
ホース継手(通路接続部)62’と下ダイ32のホース
継手66’とは、予めダイセット(電極ユニット)の状
態で可撓性を有するホース等の管路でつないでおくこと
ができる。
【0020】図3及び図6に示すように、溶接ヘッド6
0(第2の電極)の両脇には、溶接ヘッド60とともに
ワークWaを支持する治具台70、70が、下端部を下
ベースプレート50に固定されて配置されている。ま
た、その上には、ワークWaを側面の円弧状凹曲面72
に突き当てて位置固定する突当て治具74が固定されて
おり、さらに突当て治具74の円弧状凹曲面72の近傍
には、ピン受け穴75が形成されている。そして、これ
らによりワークWaが位置決めされ、位置ずれが防止さ
れる。
【0021】ここで、本ダイセット10で溶接するワー
クWaは、図9(a)に示すように両端に孔44を有す
る平板の打抜き加工品Wa1と、一方向のみが開口する
直方体形状の絞り加工品Wa2の組合せである。溶接に
よって絞り加工品Wa2の一面に打抜き加工品Wa1の長
手方向中央部を当てて、4点の溶接点(図中×印で示す
点)で溶接し、図9(c)に示すような組立品を得るこ
とを目的とする。このワークWaは、図9(b)に示す
ように、その一方の絞り加工品Wa2をその開口部が溶
接ヘッド40を覆うようにしてヘッド支持部58に嵌め
込み、もう一方の打抜き加工品Wa1をその端部を治具
の円弧状凹曲面72に突き合せて治具台70の上に置く
ことによって位置決めされる。さらに、溶接ヘッド40
(第1の電極)とともに、上ダイ30に取り付けられた
2本の位置決めピン46(図3)が下降して、その先端
部が打抜き加工品Wa1の孔44に嵌まり込みながら孔
の内周縁を押さえて、ワークWa1の位置ずれがさらに
防止される。
【0022】次に、図6に示すように、下ベースプレー
ト50中央の後方寄りには、溶接したワークWaの後方
端を押して前方に排出するキッカー78が配置されてい
る。キッカー78は、溶接台座36(図5等)の後方に
固定されたエアシリンダ79と、そのピストンロッド8
0の先端に取り付けられて、溶接台座56の上面上で前
後にスライド可能な突出し部材82とを備える。そし
て、エアシリンダ79のエア継手部79aに図示しない
エア供給源からエアが供給されると、図11(a)及び
(b)に示すように、ピストンロッド80を介して突出
し部材82が前方に押し出され、溶接されたワークWa
を下ダイ32から、図示しないシュータへ落下させる。
また、ワークWaを排出した後、エアシリンダ79のエ
ア継手部79bからエアが供給されることにより、押圧
部材82が後退して図11(a)に示す原位置に戻る。
【0023】ここで、図6に示す下ベースプレート50
の後方側の端部には、支持体83に固定された2つのホ
ース継手84、84が設けられ、エア供給源からキッカ
ー78へのエアの供給あるいは排出は、このホース継手
84、84にホースを接続して行われる。またホース継
手84、84は、例えば図10に示すように、外側継手
部84aを所定のオス形、これに接続するエア供給源側
のホースの端部にこれに合うメス形の口金86が取り付
けられ、溶接装置1にダイセット10を取り付ける際
に、いわゆるワンタッチで接続できるようになってい
る。
【0024】上記のような構成の下ダイ32は、図12
に示すような垂直断面がほぼ逆L字形のクランプ金具8
8の中間のボルト孔に通されたボルト89が、溶接装置
1の下ダイ支持プレート24に形成された雌ねじ孔90
に締め込まれることによって、クランプ金具88の端部
にクランプされて下ダイ支持プレート24に固定され
る。
【0025】以上のような溶接ダイセット(電極ユニッ
ト)10は、溶接装置1(装置本体)の上ダイプレート
20と下ダイプレート24とがシリンダ6により開かれ
た状態で、それらのプレート間にあたかもカセットのよ
うに挿入され、前述のように装置本体に簡単に装着で
き、その装着と同時に溶接電流の通電路(溶接回路)が
形成される。また電極部の冷却液の循環通路は、ホース
継手62、62’(上側)及び66、66’(下側)
に、それぞれワンタッチ装着式のホース端部を接続する
だけでよく、さらにキッカー78のシリンダ79のエア
回路(流体圧回路)も、ホース継手84、84にエア管
路をワンタッチで接続すれば足りる。
【0026】次に、ダイセット10をスポット溶接装置
1にセットして溶接する際の溶接1サイクルの作動を、
図14のフローチャートに基づいて説明する。まず、オ
ペレータがワークWa1及びWb1を治具台70及びヘッ
ド支持部58にセットする。このとき、ワークWa1の
両端部を治具の円弧状凹曲面72(図9)に突き当てる
ようにする。次に、始動ボタンを押す(S1)と、上ダ
イ30が下降して、上ダイ30の2つの位置決めピン4
6がワークWa1の孔44に嵌まり込み、また上ダイ3
0の前面固定治具42がワークWa1及びワークWa2の
前方に当接してこれらを固定する(S2、S3)。より詳
しくは、図13に示すように、前面固定具(クランプ部
材)42は、その下端部(移動方向先端部)に斜面42
bをカム面として有し、その斜面42bは移動方向先端
(下端)から後方側(上端側)に向かってワーク(Wb
2)に漸次接近するように形成されている。そして、前
面固定具42の下降の過程で、上記斜面42aがワーク
(Wb2)にすべり接触することにより、これをヘッド
支持部58側に(側方に)わずかに移動させ、さらにそ
の斜面42aに続く押圧面(この場合は垂直面)42b
で押圧状態に保つ。ここで、斜面42a及び押圧面42
bの少なくとも押圧面42bにすべり抵抗を減少させる
表層(例えばフェルト層)を形成することも可能であ
る。上下の溶接ヘッド40、60(第1及び第2の電
極)によりワークWa1及びWb1が挟圧された状態で、
所定の溶接電流が流れワークWaが溶接される(S
4)。
【0027】この通電時の電流経路を図7(b)に示
す。制御装置18を介して電流通路部材16に入った電
源電流は、昇降ユニット8、上ダイ支持プレート20、
上ベースプレート34、溶接台座36、溶接ヘッド4
0、ワークWa、溶接ヘッド60、ヘッド支持部58、
溶接台座56、下ベースプレート50、下ダイ支持プレ
ート24、電流通路部材26の順に通過して、帰還する
(アース側に流れる)経路を採る。なお、ガイドポスト
52(図3)は、下ベースプレート50に絶縁した状態
で取り付けられているので、ガイドポスト52での短絡
は生じない。溶接が終了し上ダイ30が上昇を開始する
と、これと一体の前面固定治具42及び位置決めピン4
6も上昇し(S5、S6)、キッカー78の突出し部材8
2がワークWaを前方に押して排出する(S7)。そし
て、突出し部材82が後方に引っ込み、上ダイ30が上
方の原位置で停止して、溶接1サイクルが終了する。な
お、各作動順序、作動タイミング、作動時間等は、制御
装置18に予め設定した条件に従って制御される。
【0028】次に、図15〜図20に基づいて第2実施
例のダイセット100について説明する。ただし、第1
実施例と共通する部分の説明は省き、相違する部分につ
いての説明にとどめる。以下、第3及び第4実施例の説
明において同様である。さて、図15及び図16に示す
第2実施例のダイセット100は、上ダイ30に位置決
めピン46などのワークを固定する治具はなく、溶接台
座36は溶接ヘッド40のみを備える。一方、下ダイ3
2の下ベースプレート50上には、溶接ヘッド60の一
方の側に可動治具である位置決めピン昇降機構102
が、また他方の側に直進クランプ機構104が設けられ
ている。ワークの形状や溶接位置等によっては、このよ
うな可動治具を設けて、ワークの位置決めをしたり固定
する必要が生じる場合がある。
【0029】図17(a)に示すように、このダイセッ
ト100で溶接されるワークWbは、前述の通り、実施
例1のワークWaと同じ平板の打抜き加工品と絞り加工
品との組合せである。平板の打抜き加工品Wb1は、溶
接ヘッド40の幅寸法と同等の幅寸法を有し、これと直
交する長手方向の端部近傍にはそれぞれ穴105を有す
る。また、絞り加工品Wb2は、実施例1とほぼ同一形
状を有する。そして、同図(b)に示すように、打抜き
加工品Wb1が縦長の向き、絞り加工品Wb2が打抜き加
工品Wb1の中央にくるように位置決めされて、溶接さ
れる。
【0030】図15、16に戻って、位置決めピン昇降
機構102は、下ベースプレート50のベース面から所
定の高さに支持されたエアシリンダ106の、図示しな
い下向きのピストンロッド108の先端部にピン支持部
材110が固定され、そのピン支持部材110の溶接ヘ
ッド60側の側縁に2つの位置決めピン112が立設さ
れて構成される。溶接ヘッド60にはスポット溶接点を
構成する例えば4個の凸部60aが形成されている。そ
して、エアシリンダ106のピストンロッド108が伸
縮することにより、ピン支持部材110を介して位置決
めピン112が昇降する。
【0031】位置決めピン112は、ワークWbのセッ
ト時においては図18(a)に示す上昇位置にある。こ
のとき位置決めピン112の先端は溶接ヘッド60の上
面より高く突出しており、図17(b)に示すように、
ワークWb1はその重心部を溶接ヘッド60の上に置き
ながら、その穴105を位置決めピン112に通して位
置決めされる。また、図18(b)に示すように、溶接
後には、下ダイ32の溶接台座56の後方のキッカー7
8の作動と干渉しないよう、位置決めピン112昇降機
構は、ピストンロッド108を下方に向けて伸張させ、
位置決めピン112の先端がワークWb1より外れるよ
うピン支持部材110を下降させる。
【0032】直進クランプ機構104は、エアシリンダ
122と、そのピストンロッド124(図17(b))
の先端部に固定された直進押圧治具としてのL形押圧治
具126とを備え、ピストンロッド124が伸縮するこ
とにより、そのL形押圧治具126がワークWbに接近
離間するようになっている。L形押圧治具126は、ヘ
ッド支持部58にはめ込まれたワークWb2の前面に静
止し、ワークWb2のヘッド支持部58からの抜け落ち
を防止しつつ、ワークWb2の側面を斜面126aを経
て押圧して位置ずれを防止する。ワークWbのセット時
においては、ピストンロッド124は縮小しており、L
形押圧治具126は図15及び図16に示す位置で待機
している。そして、溶接装置1の始動ボタンが押される
と、制御装置18にタイミングを制御されながら図17
(b)に示すワークWbに向かって移動する。ワークW
bはこのようにして位置決め、固定された状態で溶接さ
れ、図17(c)に示すように組み合わされる。
【0033】第2実施例のダイセット100では、第1
実施例のダイセット10に比べ、エアで作動する装置が
多いが、そのエア供給方法は第1実施例の場合と基本的
に同じである。すなわち、図16に示すように、下ベー
スプレート50の右端後方部に設置された支持体128
に上下2段横3列の6つのホース継手84を設け、位置
決めピン昇降機構102用、直進クランプ機構104
用、キッカー78用として各1列づつ割当て、各ホース
継手84が各エアシリンダの2つの接続口にそれぞれホ
ースで予め接続されている。そして、エア供給源からの
ホースを各ホース継手84に前述のワンタッチ方式で接
続して、エア経路を形成する。
【0034】次に、図19、図20に示す第3実施例の
ダイセット130は、第2実施例のダイセット100と
同じく、治具を横方向に直線的に移動する直進クランプ
治具を有する。ただし、第2実施例の直進クランプ治具
104とは治具が床面をスライドする点で相違する。す
なわち、下ベースプレート50及び延長プレート132
上に支持されたエアシリンダ134は、エア供給源より
エアを供給されて、そのピストンロッド136を伸縮す
る。
【0035】ピストンロッド136の先端部には、押さ
え治具138が取り付けられている。この押さえ治具1
38は、下ベースプレート50上でスライド可能なスラ
イダ140の上に固定されており、そのスライダ140
とともにピストンロッド136の伸縮に伴って、下ベー
スプレート50の前端部に備えられたガイド壁142に
沿って前進又は後進するようになっている。この押さえ
治具138は、ワークがヘッド支持部58から抜け落ち
あるいは位置ずれを生じないように、ワークの前方側で
ワークを押さえることを目的とする。なお、上ダイ30
の溶接台座36に位置決めピン46が取り付けられてい
るが、その目的・作動は第1実施例の位置決めピン46
と同様である。また、直進クランプ治具のエア供給経路
についても第2実施例と同様である。
【0036】次に、図21及び図22に示す第4実施例
のダイセット150について説明する。ダイセット15
0は、前述の各実施例と同様のキッカー78、形状が若
干相違するが機構的には第3実施例のと同等の位置決め
ピン昇降機構102の他、回転クランプ機構152を備
える。このダイセット150では、図23(a)に示す
ように、一端部に穴154を有し中間で直角に折れ曲が
った立上り部157(図では紙面に垂直に立ち上がって
いる)を有する打抜き曲げ加工品Wd1に、その折曲げ
端から少しずらした位置に第1実施例と同形状の絞り加
工品Wd2の端を合わせて溶接することを目的とする。
【0037】図22に示すように突当て治具74は、溶
接台座36と一部上下に重なるように配置され、打抜き
曲げ加工品Wd1の輪郭形状に合わせて円弧状にえぐっ
て形成された壁面の突当て部155を有する。ワークW
dのセットの際に、打抜き曲げ加工品Wd1の先端部近
くのアール部は、この突当て部155に突き当てられて
おおよその位置決めがされる。また、位置決めピン昇降
機構102のピン支持部材110はワークWdセット時
には上昇位置にあり、溶接ヘッド60の上面より高く突
出した位置決めピン112の先端に、打抜き曲げ加工品
Wd1の穴154(図23(a))を嵌めて、打抜き曲
げ加工品Wd1の位置が固定される。なお、絞り加工品
Wd2は他の実施例と同様にヘッド支持部58に嵌め込
まれて支持される。
【0038】回転クランプ機構152は、下ベースプレ
ート50上に形成された第1回転軸156に回転可能に
支持されてピストンロッド158が伸縮するエアシリン
ダ160と、第2回転軸162に回転可能に支持されな
がらピストンロッド158に回転可能に連結された回転
クランプ164とを備える。回転クランプ164の先端
部には、真上に立ち上がる柱部166が有り、その柱部
166の側面に上部クランプ部168と下部クランプ部
170が水平方向に凸設されている。
【0039】そして、エアシリンダ160にエアが供給
されると、ピストンロッド158が伸長する結果、回転
クランプ164は第2回転軸162を回転中心として時
計方向に回転して、図23(b)に示すようにワークW
dをクランプする。すなわち、下部クランプ部170が
ヘッド支持部58に嵌め込まれた絞り加工品Wd2の前
面をクランプし、また、上部クランプ部168が打抜き
曲げ加工品Wd2の立上り部157の下側部をクランプ
する。ワークWdは、このようにして位置決め及び固定
された状態で溶接される。また、溶接後にピストンロッ
ド158が収縮して、回転クランプ164は図22に示
す原位置に復帰する。その後、図23(c)に示すよう
に、組合わされたワークWdが、キッカー78により前
方側に排出される。このように作動する回転クランプ機
構152によれば、キッカー78のワーク排出を妨げず
に溶接時にワークWdの前面を固定することができる。
【0040】以上に示した第1実施例〜第4実施例のダ
イセット10、100、130、150は、溶接装置に
着脱可能にセットする本発明の溶接ダイセット(電極ユ
ニット)を例示したものであって、本発明はこれらのダ
イセットに限定されるものではない。溶接ヘッド、治具
台、可動治具などの形状・配置位置等は溶接するワーク
の形状・溶接位置等によって異なるが、ワークに合わせ
てこれらを着脱可能なダイセット上に配置するのは発明
として同質であり、このような場合はすべて本発明に含
まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるダイセット(電極ユニ
ット)を取り付けた溶接装置の正面図。
【図2】その右側面図。
【図3】第1実施例のダイセットの全体正面図。
【図4】その右側面図。
【図5】その上ダイの平面図。
【図6】その下ダイの平面図。
【図7】電流通路部材の作用説明図。
【図8】冷却液の循環経路を説明する模式図。
【図9】第1実施例のダイセットで溶接されるワークの
形状及び支持状態を示す図。
【図10】エアのホース継手のオス形とこれに接続され
るメス形の例を示す図。
【図11】キッカーの作用を説明する作用説明図。
【図12】下ベースプレートを下ダイ支持プレートに固
定するクランプ金具を示す図。
【図13】ワークのクランプ部材の一例を作用とともに
示す図。
【図14】第1実施例のダイセットをセットして溶接す
る場合のフローチャート。
【図15】第2実施例のダイセットの全体正面図。
【図16】その下ダイの平面図。
【図17】第2実施例のダイセットで溶接されるワーク
の形状及び支持状態を示す図。
【図18】位置決めピン昇降機構の作用を説明する作用
説明図。
【図19】第3実施例のダイセットの全体正面図。
【図20】その下ダイの平面図。
【図21】第4実施例のダイセットの全体正面図。
【図22】その下ダイの平面図。
【図23】第4実施例のダイセットで溶接されるワーク
の形状及び支持状態を示す図。
【符号の説明】
1 スポット溶接装置 10、100、130、150 ダイセット(交換式の
電極ユニット) 30 上ダイ 32 下ダイ 34 上ベースプレート(ベース部材) 36、56 溶接台座(導電手段) 38 ガイドブッシュ(ガイド手段) 40、60 溶接ヘッド(第1及び第2の電極) 46、102 位置決めピン 50 下ベースプレート(ベース部材) 52 ガイドポスト(ガイド手段) 78 キッカー 104 直進クランプ治具 152 回転クランプ機構
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月13日(1999.9.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被溶接物を対向する電極によって加圧し通
    電による抵抗発熱により溶接するために、溶接装置本体
    に交換式の電極ユニットを着脱可能に組み込み、その電
    極ユニットは各電極が互いに接近・離間するように移動
    可能に結合された構造をなし、溶接装置本体に設けられ
    た駆動手段によりそれらの電極を接近させて被溶接物に
    対し抵抗溶接を行い、被溶接物の溶接形態が変わる場合
    はそれに対応する別の電極ユニットに交換して抵抗溶接
    を行うことを特徴とする抵抗溶接装置。
  2. 【請求項2】被溶接物を対向する電極によって加圧し通
    電による抵抗発熱により溶接するために、溶接装置本体
    に着脱可能に組み込まれる交換式の電極ユニットであっ
    て、その電極ユニットは各電極が互いに接近・離間する
    ように移動可能に結合された構造をなし、溶接装置本体
    に設けられた駆動装置によりそれらの電極を接近させて
    被溶接物に対し抵抗溶接を行い、被溶接物の溶接形態が
    変わる場合はそれに対応する別の電極ユニットに交換し
    て抵抗溶接を行うことを特徴とする抵抗溶接装置の電極
    ユニット。
  3. 【請求項3】第1の通電部を有する第1の取付部、第2
    の通電部を有する第2の取付部、それら第1及び第2の
    取付部を接近・離間させる駆動装置を有する溶接装置本
    体と、 第1の電極及びその第1の電極を前記溶接装置本体の第
    1の通電部に電気的に接続する通電接続部を備えた第1
    の電極ベース材、第2の電極及びその第2の電極を前記
    溶接装置本体の第2の通電部に電気的に接続する通電接
    続部を備えた第2の電極ベース材、それら第1及び第2
    の電極ベース材を、第1及び第2の電極が前記溶接装置
    本体の第1及び第2の取付部の接近・離間に伴って接近
    ・離間するように互いに移動可能に結合し、その移動を
    案内する連結部材を有する交換式の電極ユニットとを備
    え、 その交換式の電極ユニットが前記溶接装置本体の前記第
    1及び第2の取付部間に交換可能に組み込まれるととも
    に、その電極ユニットの第1及び第2の電極ベース材が
    溶接装置本体の第1及び第2の取付部にそれぞれ着脱可
    能に取り付けられ、その溶接装置本体の第1及び第2の
    取付部が接近方向に駆動されることで交換式の電極ユニ
    ットの第1及び第2の電極が接近し、かつ溶接装置本体
    の第1及び第2の取付部の各通電部から交換式の電極ユ
    ニットの第1及び第2の電極間に通電されて、両電極間
    に位置する被溶接物に抵抗溶接が行われることを特徴と
    する抵抗溶接装置。
  4. 【請求項4】第1の通電部を有する第1の取付部、第2
    の通電部を有する第2の取付部、それら第1及び第2の
    取付部を接近・離間させる駆動装置を有する溶接装置本
    体に対し、その第1及び第2の取付部の間に交換可能に
    組み込むための交換式の電極ユニットであって、 第1の電極及びその第1の電極を前記溶接装置本体の第
    1の通電部に電気的に接続する通電接続部を備えた第1
    の電極ベース材と、 第2の電極及びその第2の電極を前記溶接装置本体の第
    2の通電部に電気的に接続する通電接続部を備えた第2
    の電極ベース材と、 それら第1及び第2の電極ベース材を第1及び第2の電
    極が接近・離間するように互いに移動可能に結合して、
    その移動を案内する連結部材とを含み、 前記溶接装置本体に交換可能に組み込む際は、その電極
    ユニットの第1及び第2の電極ベース材が溶接装置本体
    の第1及び第2の取付部にそれぞれ着脱可能に取り付け
    られ、その溶接装置本体の第1及び第2の取付部が接近
    方向に駆動されることで交換式の電極ユニットの第1及
    び第2の電極が接近し、かつ溶接装置本体の第1及び第
    2の取付部の各通電部から交換式の電極ユニットの第1
    及び第2の電極間に通電されて、両電極間に位置する被
    溶接物に抵抗溶接が行われることを特徴とする抵抗溶接
    装置の交換式の電極ユニット。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2の電極ベース材は、導電
    材料で形成されていて、前記溶接装置本体の第1及び第
    2の取付部に固定されることにより、それの各通電部に
    電気的に接触し、各通電部から第1及び第2の電極にそ
    れぞれ通じる通電路を形成する請求項4記載の電極ユニ
    ット。
  6. 【請求項6】前記第1及び第2の電極ベース材には、被
    溶接物たるワークを位置決めするワーク位置決め部が、
    凹部、凸部、ピン部及び孔部のいずれか又はそれらの2
    以上の組み合わせで形成されている請求項4又は5記載
    の電極ユニット。
  7. 【請求項7】前記第1及び第2の電極ベース材の一方に
    は、前記ワーク位置決め部に互いに溶接されるべきワー
    クがセットされ、前記第1及び第2の電極ベース材の他
    方には、そのセットされたワークをクランプするクラン
    プ部材が設けられ、そのクランプ部材は、前記第1及び
    第2の電極ベース材の接近移動を利用して前記ワークに
    接近し、それを側方からクランプする請求項4ないし6
    のいずれかに記載の電極ユニット。
  8. 【請求項8】前記第1及び第2の電極ベース材のいずれ
    かに、自身のワーク位置決め部にセットされたワークを
    クランプするクランプ部材と、そのクランプ部材をクラ
    ンプ位置と退避位置との間で移動させるクランプアクチ
    ュエータとが設置されている請求項4ないし6のいずれ
    かに記載の電極ユニット。
  9. 【請求項9】前記第1及び第2の電極ベース材の少なく
    ともいずれかに、前記第1及び第2の電極の少なくとも
    一方を冷却する冷却液を流通させる冷却液通路が形成さ
    れ、その冷却液通路が、溶接装置本体の冷却液供給部と
    着脱可能に接続されて、前記第1及び第2の電極ベース
    材の少なくともいずれかに冷却液が流通するようになっ
    ている請求項4ないし8のいずれかに記載の電極ユニッ
    ト。
JP10263071A 1998-09-17 1998-09-17 抵抗溶接装置及びその電極ユニット Expired - Fee Related JP3055678B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10263071A JP3055678B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 抵抗溶接装置及びその電極ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10263071A JP3055678B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 抵抗溶接装置及びその電極ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000094153A true JP2000094153A (ja) 2000-04-04
JP3055678B2 JP3055678B2 (ja) 2000-06-26

Family

ID=17384445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10263071A Expired - Fee Related JP3055678B2 (ja) 1998-09-17 1998-09-17 抵抗溶接装置及びその電極ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055678B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002067186A (ja) * 2000-08-29 2002-03-05 Mizuno Corp スパイク取付け金具の取付け・取外し装置
CN103551774A (zh) * 2013-09-10 2014-02-05 深圳市今朝时代新能源技术有限公司 一种集流片焊接装置、下集流片焊接装置及其夹具
CN103978338A (zh) * 2014-05-28 2014-08-13 唐山开元机器人***有限公司 压紧装置及具有压紧装置的焊接设备
CN105108415A (zh) * 2015-09-09 2015-12-02 奥英万科技有限公司 一种焊接电子钥匙插头装置的专用手持焊接模具
CN105149855A (zh) * 2015-08-19 2015-12-16 苏州金鸿顺汽车部件股份有限公司 一种用于对工件的弧形面上两点进行点焊的夹具
CN105451925A (zh) * 2013-09-29 2016-03-30 宫鹤 红外线金属蜂窝燃烧板的碰焊模具
CN106825890A (zh) * 2017-02-27 2017-06-13 浙江工业职业技术学院 一种新型压焊***
CN107309537A (zh) * 2017-08-17 2017-11-03 无锡诚石轴承有限公司 一种轴承点焊加工机构
CN108296681A (zh) * 2018-03-27 2018-07-20 斯沃博达汽车电子(昆山)有限公司 汽车零件焊接冷却装置
KR20200051443A (ko) * 2018-11-05 2020-05-13 엘지전자 주식회사 핸드 타입 저항 용접기
CN111872678A (zh) * 2020-07-28 2020-11-03 陕西能源职业技术学院 一种基于plc控制的散热器支架自动化加工设备
CN114260551A (zh) * 2022-01-19 2022-04-01 洛阳恩家宜激光科技有限公司 一种电阻焊排列焊枪柔性下降整体定位装置的操作方法
CN117139947A (zh) * 2023-11-01 2023-12-01 山东商业职业技术学院 一种模具修复的焊补设备

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002067186A (ja) * 2000-08-29 2002-03-05 Mizuno Corp スパイク取付け金具の取付け・取外し装置
CN103551774A (zh) * 2013-09-10 2014-02-05 深圳市今朝时代新能源技术有限公司 一种集流片焊接装置、下集流片焊接装置及其夹具
CN105451925A (zh) * 2013-09-29 2016-03-30 宫鹤 红外线金属蜂窝燃烧板的碰焊模具
CN103978338A (zh) * 2014-05-28 2014-08-13 唐山开元机器人***有限公司 压紧装置及具有压紧装置的焊接设备
CN105149855A (zh) * 2015-08-19 2015-12-16 苏州金鸿顺汽车部件股份有限公司 一种用于对工件的弧形面上两点进行点焊的夹具
CN105108415A (zh) * 2015-09-09 2015-12-02 奥英万科技有限公司 一种焊接电子钥匙插头装置的专用手持焊接模具
CN105108415B (zh) * 2015-09-09 2017-01-18 奥英万科技有限公司 一种焊接电子钥匙插头装置的专用手持焊接模具
CN106825890A (zh) * 2017-02-27 2017-06-13 浙江工业职业技术学院 一种新型压焊***
CN107309537A (zh) * 2017-08-17 2017-11-03 无锡诚石轴承有限公司 一种轴承点焊加工机构
CN108296681A (zh) * 2018-03-27 2018-07-20 斯沃博达汽车电子(昆山)有限公司 汽车零件焊接冷却装置
KR20200051443A (ko) * 2018-11-05 2020-05-13 엘지전자 주식회사 핸드 타입 저항 용접기
KR102565396B1 (ko) * 2018-11-05 2023-08-09 엘지전자 주식회사 핸드 타입 저항 용접기
CN111872678A (zh) * 2020-07-28 2020-11-03 陕西能源职业技术学院 一种基于plc控制的散热器支架自动化加工设备
CN111872678B (zh) * 2020-07-28 2021-11-19 陕西能源职业技术学院 一种基于plc控制的散热器支架自动化加工设备
CN114260551A (zh) * 2022-01-19 2022-04-01 洛阳恩家宜激光科技有限公司 一种电阻焊排列焊枪柔性下降整体定位装置的操作方法
CN117139947A (zh) * 2023-11-01 2023-12-01 山东商业职业技术学院 一种模具修复的焊补设备
CN117139947B (zh) * 2023-11-01 2024-01-02 山东商业职业技术学院 一种模具修复的焊补设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP3055678B2 (ja) 2000-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3055678B2 (ja) 抵抗溶接装置及びその電極ユニット
KR100923837B1 (ko) 스터드 용접기
KR101925347B1 (ko) 스폿용접 대상물 클램프장치
CN212420024U (zh) 一种自动焊接设备
CN113210793A (zh) 一种自动钎焊工装
CN211991368U (zh) 一种烧烤网双工位自动焊接机
CN209716985U (zh) 电子***产线用一体化自动焊接设备
CN213592026U (zh) 一种新型凸焊设备
JP6049068B2 (ja) スポット溶接装置
US20080041828A1 (en) Single-head multiple-electrode resistance welder
CN213351127U (zh) 一种电机线圈接线端子自动焊接设备
CN210254665U (zh) 一种大功率磁保持继电器电阻焊焊接装置
CN113210822A (zh) 一种双头点焊机构
JPH0871767A (ja) スポット溶接機
US5130511A (en) Method of and apparatus for welding panel with space defined therein
CN112191974A (zh) 烙铁焊锡设备
CN220145122U (zh) 焊接工装
CN217254079U (zh) 智能机器人焊接夹具
CN219632803U (zh) 焊接装置
CN218657446U (zh) 新能源汽车电池盒底板自动点焊设备
KR200196326Y1 (ko) 용접 에지부 결함 제거 장치
CN218016351U (zh) 一种碰焊机
CN217071110U (zh) 多工位点焊机
CN110877212B (zh) 一种多装夹用夹具
CN112108734B (zh) 一种电机线圈接线端子自动焊接设备

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees