JP2000093718A - エンジン用オイルフィルタの濾材 - Google Patents

エンジン用オイルフィルタの濾材

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JP2000093718A
JP2000093718A JP10287339A JP28733998A JP2000093718A JP 2000093718 A JP2000093718 A JP 2000093718A JP 10287339 A JP10287339 A JP 10287339A JP 28733998 A JP28733998 A JP 28733998A JP 2000093718 A JP2000093718 A JP 2000093718A
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Masamichi Hirano
昌道 平野
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UENO TEC KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通油性が良好で圧力損失の低く、且つ微細な
カーボン粒子の捕集効率の良好なエンジン用オイルフィ
ルタ濾材を提供することを目的とする。 【解決手段】 天然繊維35〜50重量%、合成繊維4
5〜55重量%で構成される繊維素材の中に、5〜10
重量%のチタン酸カリウム繊維が混抄されるとともに、
各繊維同士が樹脂バインダーで適宜接合されているか、
あるいは合成繊維同士が適宜融着されているかしている
ことを特徴とするエンジン用オイルフィルタの濾材であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガソリン車、特に高
回転数で長時間運転されるスポーツタイプ車のエンジン
用オイルフィルタの濾材に関し、カーボン粒子を適切に
捕捉し濾過性能が良好で圧力損失の低いしかも環境対応
(廃棄性)に優れたエンジン用オイルフィルタの濾材に
関する。
【0002】
【従来技術】自動車等のエンジンオイル用フィルタの形
式は、エンジンオイルの全量を濾過するフルフロー方式
とエンジンオイルの一部を濾過する(潤滑油全体の10
%弱しか濾過されず、90%以上の油は、濾過されずに
エンジンに圧送される)バイパスフロー方式の2つの形
式のものがあり、一般に、濾材として、フルフロー用
は、樹脂加工した濾紙、不織布、フェルト等の濾材を菊
花状に成形してフィルタエレメントとして用いられのる
に対し、バイパスフロー用としては、木片と糸くず、綿
くず等を混合させたものをプレス圧入して円筒状に成形
したデプスタイプのものが、フィルタエレメントとして
用いられる。バイパスフロー式は、エンジンオイルの一
部を濾過するので、濾過効率の高いものが用いられるの
に対して、フルフロー式オイルフィルタは、全流式で定
量濾過であるので、あまり濾過効率を上げると寿命が短
くなるので、バイパスフロー方式のものより、濾過性能
を低くしている。一方、上記菊花状に成形したオイルフ
ィルタの濾材として、繊維径10μm以上の木質系パル
プと繊維径0.5〜10μmの合成繊維を混抄せしめた
濾材が知られている。エンジンオイル中にはスラッジ、
塵埃、金属微粉、カーボン粒子等が浮遊しているが、エ
ンジンオイルを上記フィルタの濾材中を通過させること
によって、これら浮遊物中のスラッジ、塵埃、金属微粉
等は捕集除去できるが、カーボン粒子は非極性分散質で
あるため非極性分散媒のエンジンオイルとの相溶性が高
く、その上、粒径が1.0μm以下と細かく、かつ分散
性がよいのでカーボン粒子はフィルタ繊維の微細な組織
網目を通過し、捕集除去することが困難であった。その
後、種々の繊維の中で無機質繊維であるチタン酸カリウ
ム繊維が他の繊維に比較してカーボン粒子をよく吸着す
ることを見出しチタン酸カリウム繊維と他の繊維を混抄
せしめたエンジン用オイルフィルタが開発された(特開
平2−21915号公報)。前記エンジン用オイルフィ
ルタの濾材は、ガラス繊維及びチタン酸カリウム繊維に
よって濾過効率、特にカーボン粒子の吸着除去性能の飛
躍的向上がはかれるものの、濾過効率が良過ぎて濾材の
目詰まり、即ちフィルタの寿命の低下をもたらす。従っ
て、このものは、エンジンオイルを少しづづ流し、その
中に含まれているカーボン粒子等を捕集するバイパスフ
ロー式のフィルタとしては有用なものであるものの、フ
ルフロー式フィルタには適切のものではない。また、こ
の濾材にはガラス繊維が混抄されており、濾過効率の向
上に寄与しているものの、ガラス繊維が混抄されている
ために、製造加工時における舞上り粉塵の人体への影響
及びかフィルタを破棄する上で環境(焼却)上の問題を
有している。
【0003】最近、高速道路網の整備に伴い、(1)高
出力、高回転で長時間使用するため、擢動部の摩耗によ
って生じる金属粉が多く発生する。(2)高出力、高温
の為カーボンの発生量が多くなる。(3)通常の車をス
ポーツタイプ車用に改装してサーキット等でレース気分
を味わう為にギアチェンジを繰り返しながら最高出力、
最高回転で長時間使用されることが非常に多く、カーボ
ン排出量の多い車が多くなった。その為、車外よりカー
ボン等を多く吸入する。(4)金属粉・スラッジ、カー
ボン等大量に発生するため圧力損失が高くなりオイルポ
ンプの機能が低下する等の事情が発生し、これまでのフ
ィルタ濾材だけでは、多様な要求に対して十分対応しき
れなくなった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような事情に鑑
み、本発明者は、自動車、特にスポーツ車に適したエン
ジン用オイルフィルタの濾材について種々検討した結
果、合成繊維と天然繊維とを特定の割合で使用した繊維
素材から成るエンジン用オイルフィルターの濾材におい
て、特定割合のチタン酸カリウム繊維を混合することに
よって微細な空隙が数多く構成され、その結果、微細な
カーボンを捕捉すると共に通油性が良好で圧力損失の低
いエンジンオイル用フィルタ濾材が得られることを見出
し、本発明を完成したもので、本発明の目的は、カーボ
ン粒子を適切に捕捉し濾過性能が良好で、圧力損失の低
いエンジン用オイルフィルタの濾材を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、天然繊
維35〜50重量%、合成繊維45〜55重量%で構成
される繊維素材の中に、5〜10重量%のチタン酸カリ
ウム繊維が混抄されるとともに、各繊維同士が樹脂バイ
ンダーで適宜接合されているか、あるいは合成繊維同士
が適宜融着されているかしていることを特徴とするエン
ジン用オイルフィルタの濾材である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明について詳細に説明する。
本発明において、濾材の基本となる繊維としては、天然
繊維及び合成繊維からなっており、天然繊維としてはリ
ンター、合成繊維としてはポリエステル繊維、アクリル
ニトリル繊維、PVA繊維、再生繊維としてのレーヨン
繊維等何れの繊維物質を使用することが可能であるが、
耐熱性の点からみて合成繊維としてポリエステル繊維が
特に好ましい。そして、本願発明ではこれらの繊維物質
を使用するに際して、天然繊維を35〜50重量%と合
成繊維を45〜55重量%とすることを必須要件とす
る。チタン酸カリウム繊維の使用とこの要件とを具備す
ることによって微細な空隙率が数多く構成され、濾過性
能の向上、特にカーボン粒子の適度な捕捉と圧力損失の
低いエンジン用オイルフィルタの濾材が得られる。
【0007】天然繊維は約35重量%〜50重量%の割
合で使用する。35重量%未満では、フィルター製造時
繊維物質が互いに絡み合いが不十分でフィルター濾材と
しての強度が十分でなく、また、50重量%以上である
と、合成繊維が少なくなり、保形性(コルゲージョン)
及び耐熱性の点で好ましくない。残余の繊維物質として
は合成繊維及びチタン酸カリウム繊維とからなる。チタ
ン酸カリウム繊維の配合量としては5〜10重量%であ
る。本発明で使用するチタン酸カリウム繊維は単結晶ウ
ィスカ状のチタン酸カリウムであって、平均繊維径が約
0.2〜0.5μm、繊維長が約10〜20μmであ
り、従来よりエンジン用オイルフィルタの濾材に使用さ
れているものを使用するのであって、その使用量は5〜
10重量%である。5重量%未満ではカーボン粒子の捕
集に十分ではなく、また、10重量%以上用いることは
濾過性能の向上を図ることができるが、カーボン粒子を
必要以上に捕捉し圧力損失の増大、寿命の極端な低下を
もたらすので好ましくない。
【0008】本願発明は、上記のように、天然繊維と合
成繊維とからなる繊維素材中にチタン酸カリウム繊維を
配合したエンジン用オイルフィルタであって、このエン
ジン用オイルフィルタの電子顕微鏡写真を一般市販品の
それと対比して図1に示す。図1(a)は本発明のもの
(実施例3)であり、図1(b)は市販品(比較例1)
であり、これらの倍率500倍である。図1より明らか
なように、本発明のエンジン用オイルフィルタは、繊維
の絡み合った交点に蜘蛛の巣ような膜が形成されてお
り、これによって通油性を低下させることなく微細なカ
ーボン粒子を捕捉するのに好都合なものと思われる。こ
れらの繊維物質を所定量の割合で混合し、公知の抄紙機
によって抄造し、乾燥する。次に繊維同士のほぐれを防
止し、オイル中でも形態を維持できるようにバインダを
添加、含浸・乾燥させるか、或いは乾燥時混抄した合成
繊維同士を熱融着させる。バインダーとしてはフェノー
ル樹脂、メラミン樹脂等を使用する。このような方法で
本発明のエンジン用フィルター濾材を製造することが出
来る。
【0009】
【実施例及び比較例】次に実施例をもって本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれによって制限されるもの
ではない。 実施例1〜3及び比較例1〜2 表1に示す配合割合の天然繊維のリンターと合成繊維の
PET及びレーヨンとからなる繊維素材中にチタン酸カ
ルシウム繊維を混合し、これを水懸濁し、通常の抄紙桟
で抄造し、乾燥して坪量172g/m2、厚さ0.93
mm、平均ポアサイズ74μのフィルタを作成した。こ
のフィルターについてライフ及び濾過効率をJIS D
1611測定、その結果を表1に示した。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】表2は、各粒径ごとに濾過効率を示す。こ
れによると、小粒径部分の効果が大きいことが分かる。
特にカーボン粒子(5μm以下)に対しては、従来のも
の(比較例1)が0.93%に対して実施例1、3のも
のではそれぞれ3.15%、2.37%と著しい効果が
表われている。この差がエンジンの耐久性に大きな効果
を与える。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では天然繊維
35〜50重量%、合成繊維45〜55重量%で構成さ
れる繊維素材の中に、5〜10重量%のチタン酸カルシ
ウム繊維を混抄せしめるようにしたので通油性を妨げる
ことなくカーボン粒子を適切な比率だけ捕捉して濾過効
率が良好なエンジン用オイルフィルター濾材を得ること
が出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる濾材の電子顕微鏡写真(500
倍) (a)本発明品(チタン酸カルシウム繊維入り、実施例
3) (b)従来の市販品(比較例1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然繊維35〜50重量%、合成繊維4
    5〜55重量%で構成される繊維素材の中に、5〜10
    重量%のチタン酸カリウム繊維が混抄されるとともに、
    各繊維同士が樹脂バインダーで適宜接合されているか、
    或いは合成繊維同士が適宜融着されているかしているこ
    とを特徴とするエンジン用オイルフィルタの濾材。
JP10287339A 1998-09-25 1998-09-25 エンジン用オイルフィルタの濾材 Pending JP2000093718A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7987996B2 (en) 2007-06-20 2011-08-02 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Filter medium, fluid filter, and engine oil filter
CN106474821A (zh) * 2015-08-25 2017-03-08 上海市凌桥环保设备厂有限公司 含混合纤维纸层的复合滤材及其制造方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7987996B2 (en) 2007-06-20 2011-08-02 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Filter medium, fluid filter, and engine oil filter
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