JP2000093718A5 - - Google Patents

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JP2000093718A5
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Description

【0002】
【従来技術】
自動車等のエンジンオイルフィルタの形式は、エンジンオイルの全量を濾過するフルフロー方式とエンジンオイルの一部を濾過する(潤滑油全体の10%弱しか濾過されず、90%以上の油は、濾過されずにエンジンに圧送される)バイパスフロー方式の2つの形式のものがあり、一般に、濾材として、フルフロー用は、樹脂加工した濾紙、不織布、フェルト等の濾材を菊花状に成形してフィルタエレメントとして用いられるのに対し、バイパスフロー用としては、木片と糸くず、綿くず等を混合させたものをプレス圧入して円筒状に成形したデプスタイプのものが、フィルタエレメントとして用いられる。バイパスフロー式は、エンジンオイルの一部を濾過するので、濾過効率の高いものが用いられるのに対して、フルフロー式オイルフィルタは、全流式で定量濾過であるので、あまり濾過効率を上げると寿命が短くなるので、バイパスフロー式のものより、濾過性能を低くしている。
一方、上記菊花状に成形したオイルフィルタの濾材として、繊維径10μm以上の木質系パルプと繊維径0.5〜10μmの合成繊維を混抄せしめた濾材が知られている。エンジンオイル中にはスラッジ、塵埃、金属微粉、カーボン粒子等が浮遊しているが、エンジンオイルを上記フィルタの濾材中を通過させることによって、これら浮遊物中のスラッジ、塵埃、金属微粉等は捕集除去できるが、カーボン粒子は非極性分散質であるため非極性分散媒のエンジンオイルとの相溶性が高く、その上、粒径が1.0μm以下と細かく、かつ分散性がよいのでカーボン粒子はフィルタ繊維の微細な組織網目を通過し、捕集除去することが困難であった。その後、種々の繊維の中で無機質繊維であるチタン酸カリウム繊維が他の繊維に比較してカーボン粒子をよく吸着することを見出しチタン酸カリウム繊維と他の繊維を混抄せしめたエンジン用オイルフィルタが開発された(特開平2−21915号公報)。
前記エンジン用オイルフィルタの濾材は、ガラス繊維及びチタン酸カリウム繊維によって濾過効率、特にカーボン粒子の吸着除去性能の飛躍的向上がはかれるものの、濾過効率が良過ぎて濾材の目詰まり、即ちフィルタの寿命の低下をもたらす。従って、このものは、エンジンオイルを少しずつ流し、その中に含まれているカーボン粒子等を捕集するバイパスフロー式のフィルタとしては有用なものであるものの、フルフロー式フィルタには適切のものではない。また、この濾材にはガラス繊維が混抄されており、濾過効率の向上に寄与しているものの、ガラス繊維が混抄されているために、製造加工時における舞上り粉塵の人体への影響及びフィルタを破棄する上で環境(焼却)上の問題を有している。
本願発明は、上記のように、天然繊維と合成繊維とからなる繊維素材中にチタン酸カリウム繊維を配合したエンジン用オイルフィルタであって、このエンジン用オイルフィルタの電子顕微鏡写真を一般市販品のそれと対比して図1に示す。図1(a)は本発明のもの(実施例3)であり、図1(b)は市販品(比較例1)であり、これらの倍率500倍である。図1より明らかなように、本発明のエンジン用オイルフィルタは、繊維の絡み合った交点に蜘蛛の巣ような膜が形成されており、これによって通油性を低下させることなく微細なカーボン粒子を捕捉するのに好都合なものと思われる。
これらの繊維物質を所定量の割合で混合し、公知の抄紙機によって抄造し、乾燥する。次に繊維同士のほぐれを防止し、オイル中でも形態を維持できるようにバインダを添加、含浸・乾燥させるか、或いは乾燥時混抄した合成繊維同士を熱融着させる。バインダーとしてはフェノール樹脂、メラミン樹脂等を使用する。このような方法で本発明のエンジン用フィルター濾材を製造することが出来る。
【0009】
【実施例及び比較例】
次に実施例をもって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれによって制限されるものではない。
実施例1〜3及び比較例1〜2
表1に示す配合割合の天然繊維のリンターと合成繊維のPET及びレーヨンとからなる繊維素材中にチタン酸カウム繊維を混合し、これを水懸濁し、通常の抄紙桟で抄造し、乾燥して坪量172g/m2、厚さ0.93mm、平均ポアサイズ74μのフィルタを作成した。このフィルターについてライフ及び濾過効率をJIS D1611により測定、その結果を表1に示した。
Figure 2000093718
【0013】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明では天然繊維35〜50重量%、合成繊維45〜55重量%で構成される繊維素材の中に、5〜10重量%のチタン酸カウム繊維を混抄せしめるようにしたので通油性を妨げることなくカーボン粒子を適切な比率だけ捕捉して濾過効率が良好なエンジン用オイルフィルター濾材を得ることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる濾材の電子顕微鏡写真(500倍)
(a)本発明品(チタン酸カウム繊維入り、実施例3)
(b)従来の市販品(比較例1)
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